JPH1152768A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH1152768A
JPH1152768A JP20489897A JP20489897A JPH1152768A JP H1152768 A JPH1152768 A JP H1152768A JP 20489897 A JP20489897 A JP 20489897A JP 20489897 A JP20489897 A JP 20489897A JP H1152768 A JPH1152768 A JP H1152768A
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JP
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fixing
roll
heat
heating
belt
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JP20489897A
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English (en)
Inventor
Kazumi Inaba
一美 稲葉
Yasutaka Naito
康隆 内藤
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱定着ロールを外部加熱手段により外側か
ら効率よく加熱し、記録シート等の接触による定着ロー
ルの温度低下を極力防止することができる定着装置を提
供する。 【解決手段】 加熱定着ロール(1)の外周面を外側か
ら加熱する外部加熱ロール(4)として、加熱定着ロー
ル(1)の外周面に接触して周回する、多数の微細貫通
孔(44)が設けられた無端状の金属ベルト(40)
と、この金属ベルト(40)の内側に配設されるハロゲ
ンランプ(41)とで構成されるものを使用した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー、ファクシミリ等やそれらの複合機等に代表される各
種の画像形成装置に使用される定着装置に係り、詳しく
は、未定着トナー像を記録シートに定着させるための加
熱定着回転体の外周面を外側から加熱する外部加熱手段
を備えたタイプの定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、複写機やプリンターにおいて電
子写真プロセス等により感光体上に形成するトナー像を
記録シートに転写した後に定着させるための定着装置と
しては、図6に示すように、加熱ヒータaが内蔵された
加熱ロールbとこの加熱ロールaに圧接する加圧ロール
cとを備え、加熱ロールbを加熱ヒータaにより所定の
定着温度になるまで加熱し、その加熱ロールbと加圧ロ
ールcとの圧接部(ニップ部)にトナー像dが転写され
た記録シートeを挿通させることにより、トナーを加熱
加圧して記録シートeに定着するものが主に使用されて
いる。図中のfは加熱ロールbの外周面に離型剤オイル
を塗布するための塗布ロール等を備えた離型剤供給装置
である。
【0003】そして、このような加熱加圧方式の定着装
置においては、定着時に未定着トナー像を担持した記録
シートeを通過させることにより、加熱ロールbの熱が
その記録シートe側に奪われるため、加熱ロールbの表
面温度が急激に低下して定着に必要な温度を保てなくな
るという課題がある。特に、定着動作が連続して行われ
る場合には、温度低下した加熱ロールbは記録シートe
の連続通過により次々と熱が奪われるため、加熱ヒータ
aによる加熱を継続しても十分に回復しない傾向が強く
なる。また、定着ロールbは離型剤供給装置fの接触部
材(塗布ロールなど)によってもそのロール表面の熱が
奪われてしまい、定着に必要な温度に保ちにくいという
課題もある。このため、近年では、加熱ロールbをその
ロール外周面側からも加熱する外部加熱手段gを設け
(図6参照)、加熱ロールbの温度低下を防止するよう
にした定着装置が種々提案されている。
【0004】例えば、特開昭54−66145号公報に
おいては、加熱定着ロールの外側に赤外線ヒータを設
け、この赤外線ヒータにより定着ロール表面を直接加熱
する構成の定着装置が示されている。しかし、この定着
装置では、万が一、定着後の記録シートが定着ロールか
ら正常に剥離されず赤外線ヒータに触れるようにして紙
詰まり(ジャム)を起こした場合、その記録シートが発
火する危険性にさらされるおそれがある。
【0005】一方、特開平1−316776号公報にお
いては、図6に示すように加熱定着ロール02の外周面
に接触して回転するガラス円筒体hと、このガラス円筒
体hの内部に配設される赤外線ヒータiとからなる加熱
ロールgを設けた定着装置が示されている。この定着装
置の場合には、赤外線ヒータiがガラス円筒体hの内部
にあるため前記した従来装置のような発火の危険性はな
くなるが、その反面、赤外線ヒータiからの輻射線がガ
ラス円筒体hにある程度遮られるため加熱定着ロールb
を加熱する効率が悪くなり、特に、温度低下した加熱定
着ロールbを短時間で立ち上げるには不利となる。しか
も、このようなガラス円筒体hを定着ロールiに加熱圧
接しているため、その定着ロールbに付着するトナーや
紙粉等をガラス円筒体hにより定着ロールb側に押し付
けることになり、その結果、そのトナー等を除去するこ
とが困難となり、ひいては定着画質にも悪影響を及ぼす
おそれがある。
【0006】また、従来においては、複写機やプリンタ
ー等の高速化や小型化に伴い、例えば、前記した従来装
置における加圧ロールcに代えて、図7に示すように加
熱定着ロールbに圧接されて回転する無端状のベルトj
を設け、その無端状ベルトjと定着ロールbとの間に記
録シートeを挿通させて未定着トナー像dの定着を行
う、いわゆるベルトニップ方式の定着装置も提案されて
いる(特開平5−150679号公報)。図中のk1
3 は無端状ベルトjの支持ロールである。
【0007】この提案の定着装置は、加圧ロールcを用
いる定着装置と比較すると、加熱定着ロールbと無端状
ベルトjとの接触領域mが広くなるため、記録シートe
を定着ロールbに接触させて加熱する時間が長くなり、
この結果、記録シートeの搬送速度を大きくしても記録
シートを十分に加熱することができ、装置の高速化に十
分に対応することができる。また、無端状ベルトでは加
圧ロールの場合に使用される大がかりな加圧機構等が不
要となるため、装置の小型化にも十分に対応することが
できる。
【0008】しかしながら、このベルトニップ方式を採
用した定着装置は、特に装置の立ち上げ前や長時間放置
した時には無端状ベルトjが放熱により冷えているた
め、この時期に加熱定着ロールbを起動さると定着ロー
ルbの熱が無端状ベルトjに奪われてしまい、そのため
ロール表面の温度が急激に低下して定着に必要な温度が
得られないという特有の問題がある。このような問題を
解決するため、定着ロールの温度低下を予測し、あらか
じめ定着ロールを定着に必要な温度よりも高温に保つよ
うに加熱制御する方法がある。しかし、この方法を採用
した場合には、加熱定着ロールをその待機中において高
温に保つことになるため、定着ロールの熱劣化が早くな
ったり、装置内部が必要以上に温度上昇してエネルギー
ロスが大きくなるという不具合がある。
【0009】さらに、従来の定着装置においては、図8
に示すように、加熱定着ロールbを通過する際のシート
通過幅(搬送幅)wが広めの記録シートe1の定着を行
った後、その通過幅wが狭めの記録シートe2の定着を
行う場合、その記録シートe2が通過しない定着ロール
bの非通過領域rが前記した外部加熱手段gにより必要
以上に加熱されて温度上昇するため、定着ロールbの熱
劣化が早まってしまうという問題がある。また、通過幅
wの狭い記録シートe2を通過させて定着を行った直後
に通過幅wの広い記録シートe1を通過させて定着を行
う場合には、記録シートe2の非通過領域rにおいて記
録シートe1上のトナーが定着ロールb側に転移してし
まう、いわゆるトナーオフセット等の障害が発生する。
このような問題は、前記した加圧ロールc、無端状ベル
トjの違いにかかわらず同様にして起こり得る。
【0010】この問題を解決するため、使用する記録シ
ートeの通過幅wに応じた長さ(幅)からなる複数の赤
外線ヒータを加熱定着ロールbの外側に併設し、その通
過幅wに応じて所定のヒータを動作させる方法も考えら
れるが、この場合には、その通過幅wに応じた赤外線ヒ
ータを複数個設けなければならず、装置の小型化の妨げ
となったり、コストアップを招くという問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術の各問題点に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、定着ロール等の加熱定着回転体を外部
加熱手段により外側から効率よく加熱することができ、
記録シート等の接触による加熱定着回転体の温度低下を
極力防止することができる定着装置を提供することにあ
る。
【0012】また、他の目的は、定着加熱回転体の外周
面に付着するトナー等の不要物を外部加熱手段によって
容易かつ確実に除去することができる定着装置を提供す
ることにある。
【0013】さらに、他の目的は、シート通過幅が異な
る記録シートの定着を行う場合であっても、加熱定着回
転体のシート非通過領域における過剰加熱により発生す
るその定着回転体の熱劣化やトナーオフセットを簡便に
防止することができる定着装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の定
着装置は、未定着トナー像が担持されている記録シート
の面を外周面に圧接させるように通過させて定着を行う
加熱定着回転体と、この加熱定着回転体の外周面を外側
から加熱する外部加熱手段とを有する定着装置におい
て、前記外部加熱手段が、加熱定着回転体の外周面に接
触して周回する、多数の微細貫通孔が設けられた無端状
の金属ベルトと、この金属ベルトの内側に配設される加
熱源とで構成されているものである。
【0015】この装置によれば、金属ベルトの内側に配
設される加熱源から発せられる熱線(輻射線)が金属ベ
ルトを加熱してその金属ベルトを介して加熱定着回転体
を間接的に加熱することに加えて、その熱線が微細貫通
孔を通して加熱定着回転体の外周面に直接到達してその
定着ロールを直接的に加熱することになる。これによ
り、加熱定着回転体はその外側から効率よく加熱され
る。
【0016】請求項2に係る発明の定着装置は、請求項
1に係る発明の装置において、金属ベルトが、加熱定着
回転体の外周面に接触して連れ回るように回転自在に取
り付けられているものである。
【0017】この装置によれば、金属ベルトが従動回転
することにより、金属ベルトが加熱定着回転体よりもご
く僅か遅く回転して、金属ベルトと加熱定着回転体との
間に速度差が発生する結果、加熱定着回転体の外周面に
付着するトナー等の不要物が金属ベルトの表面及び微細
貫通孔により掻き落とされて捕獲(回収)される。
【0018】請求項3に係る発明の定着装置は、請求項
1に係る発明の装置において、金属ベルトの外周面に付
着するトナー等の不要物を除去するためのクリーニング
手段が設けられているものである。
【0019】この装置によれば、金属ベルトの微細貫通
孔により捕獲された不要物がクリーニング手段により除
去され、加熱定着回転体に再転移することはない。ま
た、金属ベルトの微細貫通孔は不要物が堆積して塞がる
おそれもないため、その微細貫通孔を通しての前記した
加熱作用が継続して得られる。
【0020】請求項4に係る発明の定着装置は、請求項
1に係る発明の装置において、加熱定着回転体を通過す
る記録シートの通過幅に応じて移動し、金属ベルトと加
熱源との間に介在する遮熱部材が設けられているもので
ある。
【0021】この装置によれば、遮熱部材を、記録シー
トが通過しない加熱定着回転体の非通過領域に対応する
ように移動させて金属ベルトと加熱源との間に介在させ
ることにより、その非通過領域に対する加熱源からの熱
は殆ど伝わらなくなる結果、その非通過領域が過剰に加
熱されることはない。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の実施の態様について説明する。
【0023】図1は、本発明の一実施態様例に係る定着
装置を示すものであり、この定着装置は、例えば、図示
しない複写機、プリンター等のような画像形成装置に組
み込まれて使用されるものである。図中において、符号
1は加熱定着回転体としての加熱定着ロール、2は離型
剤供給装置、3は無端状ベルト、4は外部加熱手段とし
ての外部加熱ロール、5は記録紙等の記録シート、5a
は画像形成装置から転写される未定着トナー像をそれぞ
れ示す。
【0024】まず、加熱定着ロール1は、アルミニウム
等の熱伝導率の高い金属で形成された円筒状の芯金11
上に、HVT(High Temperature Vuianization)シリコ
ーンゴム等からなる耐熱性弾性体層12と、RTV(Ro
om Temperature Vuianization)シリコーンゴム等からな
る表面層13とをこの順に積層したロール構造からなる
ものである。また、その芯金11の円筒内部には、加熱
定着ロール1の表面を加熱するためのハロゲンランプ1
4が配設されている。さらに、加熱定着ロール1の表面
には、そのロールの表面温度を計測する温度センサ15
が配置されている。
【0025】そして、この加熱定着ロール1は、図示し
ない支持機構により支持されつつ図示しない駆動装置に
より図中の矢印方向に所定の速度で回転するようになっ
ているとともに、温度センサ15の検出信号に基づいて
図示しない温度コントローラが作動してハロゲンランプ
14の点灯を制御することによりロールの表面温度が所
定の温度に保たれるようになっている。
【0026】また、加熱定着ロール1の表面には、離型
剤供給装置2によりトナーオフセット防止等のための離
型剤であるシリコンオイル20が均一に塗布されるよう
になっている。この例における離型剤供給装置2は、シ
リコンオイル20を溜めるオイル溜めタンク21と、こ
のタンク21内のオイル20を毛細管現象により上方に
吸い上げて移動させる吸い上げ部材22と、この吸い上
げ部材22からオイルが受け渡されるように、その部材
22に接触して矢印方向に回転する供給ロール23と、
この供給ロール23表面に付着したオイルを一定の量
(厚さ)に調整するためのブレード24と、供給ロール
23にて供給されるオイルが受け渡されるとともにその
オイルを加熱定着ロール1に塗布するように、供給ロー
ル23及び加熱定着ロール1に接触して矢印方向に回転
する塗布ロール25とで構成されている。
【0027】無端状ベルト3は、合成樹脂フィルム等に
より形成されるものであり、加熱定着ロール1の外周面
に接触して従動回転するように複数のロール30,3
1,32,33に掛け回された状態で設置されている。
この複数のロールのうちでロール30は、圧縮コイルス
プリング34により加熱定着ロール1にむけて付勢され
ている圧力ロールである。また、ロール31は無端状ベ
ルト3を加熱定着ロール1に圧接させるための圧力補助
ロールである。そして、このベルト3は、特に圧力ロー
ル30と圧力補助ロール31とにより加熱定着ロール1
の外周面に巻きつくような状態で圧接されており、この
圧接されているベルト3と定着ロール1との間が記録シ
ート5を通過させるニップ部(ベルトニップ部)として
機能するようになっている。
【0028】外部加熱ロール4は、加熱定着ロール1を
外側から加熱するためのものであり、その定着ロール1
の外周面に接触して回転する無端状の金属ベルト40
と、加熱用のハロゲンランプ41と、クリーニング部材
42と、熱反射板43とでその主要部が構成されてい
る。
【0029】金属ベルト40は、図2に示すように、多
数の微細貫通孔44が均一に分布するように設けられた
金属のベルトである。例えば、厚さ0.1mm程度のス
テンレス鋼板に孔径0.2〜1mmの貫通孔44を均一
に穿設することにより形成される。この金属ベルト40
の表面全体は凹凸のない平滑な面である。また、この金
属ベルト40の内周面は、加熱効率を高める観点から黒
色に着色処理されている。なお、微細貫通孔44の寸
法、形状、数等については図示のものに限定されず適宜
設定される。
【0030】そして、金属ベルト40は、図2に示すよ
うに、その両端部が2つのベルト受け部材45により回
転自在に支持されて、その加熱有効面が加熱定着ロール
1の外周面に圧接されるように取り付けられている。こ
のベルト40を支持するベルト受け部材45は、金属ベ
ルト40の全体が円筒状に保形された状態で摺接回転で
きるようにベルト端部の内周面を支持する円筒状の摺接
部45aと、その摺接部45で摺接回転する金属ベルト
端部の位置を規制する段差のある支持部45bとを有し
た構造からなるものであり、例えば、耐熱性の合成樹脂
にて形成される。そして、この部材45は、その摺接部
45に金属ベルト40の端部をそれぞれ差し込んだ状態
で、その支持部45bが加圧スプリング46により加熱
定着ロール1に向けて付勢されるように支持されてい
る。これにより、金属ベルト40は、ベルト受け部材4
5によって円筒状に保形された形態で加熱定着ロール1
の外周面に圧接されるため、回転する定着ロール1の回
転移動に伴って連れ回る、即ち従動回転するようになっ
ている。
【0031】ハロゲンランプ41は、図2に示すよう
に、金属ベルト40の内部中央に位置するように前記し
たベルト受け部材45に支持されており、図示しない温
度コントローラと接続されてその点灯が適宜制御される
ようになっている。クリーニング部材42は、アラミド
繊維等から形成される耐熱フェルトによって構成された
ものであり、従動回転する金属ベルト40の外周面に接
触するように配設されている。熱反射板43は、アルミ
ニウム板、ステンレス板等を金属ロール40の上部側の
半周面領域を覆うような半円筒形状に成形加工したもの
であり、金属ロール40の上方側(定着ロール1とは反
対側)に配設されている。
【0032】そして、この外部加熱ロール4(実際はハ
ロゲンランプ41)は、通常、定着動作実行中に動作し
て加熱定着ロール1を加熱するように設定されており、
その定着ロール1の表面温度を計測する温度センサ15
の検知信号により定着ロール1の表面温度が所定温度に
保たれるように図示しない温度コントローラによって点
滅制御されるようになっている。
【0033】次に、この定着装置の動作について説明す
る。
【0034】まず、この定着装置が装着されている画像
形成装置全体の電源が投入されると、加熱定着ロール1
を所定の設定温度まで加熱して立ち上げるため、その定
着ロール1の内部に設けられたハロゲンランプ14が点
灯される。定着ロール1の表面温度は温度センサ15の
検知信号に基づいて図示しない温度コントローラによっ
て監視されており、その表面温度が設定温度に達した以
降はハロゲンランプ14が点滅制御されて一定の温度に
保たれるようになっている。
【0035】定着ロール1が所定の設定温度になると、
画像形成動作(コピー動作やプリント動作など)の開始
信号の受け付けが可能となる。その動作開始信号が受け
付けられると、図示しない画像形成装置によって記録シ
ート5上にトナー像5aが転写形成され、その記録シー
ト5が定着装置に搬送されてくる。この画像形成動作の
開始と同期して、加熱定着ロール1が回転し始めると同
時に、外部加熱ロール4におけるハロゲンランプ41が
点灯する。このとき無端状ベルト3と外部加熱ロール4
の金属ベルト40も、定着ロール1の回転開始とともに
従動回転し始める。さらに、このときの定着ロール1の
表面には、離型剤供給装置2により離型剤が塗布され
る。
【0036】そして、トナー像5aが担持された記録シ
ート5は、回転する加熱定着ロール1と無端状ベルト3
との間(ベルトニップ部)に搬入されて通過する。この
ベルトニップ部を通過することにより、そのニップ部に
作用する加圧力と加熱定着ロール1からの熱とにより未
定着のトナーが記録シート5上に定着される。定着処理
後の記録シート5は、圧力ロール30による圧接されて
弾性変形する定着ロール1の弾性体層12の領域を通過
した後に、剥離装置を使用しなくとも定着ロール1の表
面から自然に剥離されて(いわゆるセルフストリッピン
グされて)後工程へ排出される。
【0037】さて、このような定着動作が実行される場
合、加熱定着ロール1は、所定の設定温度に加熱された
状態で保持されているが、定着動作が開始されて回転し
始めると、まず、その定着ロールに接触して配設されて
いる無端状ベルト3をはじめ、圧力ロール30、圧力補
助ロール31、離型剤供給装置1の塗布ロール25によ
ってロール表面の熱が奪われてそのロール表面温度が急
激に低下する。また、定着のための記録シート5がベル
トニップ部を通過すると、そのシートによってもロール
表面の熱が奪われてそのロール表面温度が急激に低下す
る。この際、定着ロール1はその表面温度の低下が温度
センサ15によって検知されてハロゲンランプ14によ
り加熱されるが、定着ロール1の熱容量が大きく、しか
も弾性体層12の熱伝導率が低いため、そのハロゲンラ
ンプ14による熱がロール表面に達するまで時間がかか
る。これによって、上記したような表面温度の低下が避
けられない状況にある。
【0038】しかし、この定着装置の場合には、定着動
作が開始されると同時に、加熱定着ロール1は外部加熱
ロール4によって外側から加熱されるようになってい
る。しかも、この外部加熱ロール4による加熱は、図3
に示すように、ハロゲンランプ41から発せられる熱線
(輻射線)Hが金属ベルト40の本体を加熱し、その加
熱された金属ベルト40から定着ロール1の表面に伝わ
る熱Fにより間接的に行われるとともに、その熱線Hが
金属ベルト40に設けられた多数の微細貫通孔44を通
して定着ロール1の外周面に直接到達することにより直
接的に行われる。また、この際、金属ロール40の上部
から放散される熱(H,F)が熱反射板43により反射
されて金属ロール40をある程度加熱保温するため、こ
れによっても定着ロール1は金属ロール40を介して加
熱される。
【0039】このように、定着ロール1は外部加熱ロー
ル4によってその外側からきわめて効率よく加熱される
のである。従って、定着ロール1の表面の熱が前述のよ
うな要因によって奪われたとしても、そのロール表面を
効率よく加熱して損失した熱量を素早く補うことがで
き、この結果、定着ロール1の表面温度の急激な低下を
防止することできる。これにより、定着ロール1は定着
に必要な温度に常に保持されるため、適切な定着温度で
の定着を安定して行うことが可能になる。
【0040】また、このような定着動作が実行される場
合、加熱定着ロール1の表面には記録シート5等からの
トナーや紙粉等が転移して付着し、その定着ロール1の
表面が汚れることがある。
【0041】しかし、外部加熱ロール4は、多数の微細
貫通孔を設けた金属ベルト40を加熱定着ロール1の外
周面に接触させて従動回転させているため、その金属ベ
ルト40が定着ロール1の周速に対して少し遅く回転
し、金属ベルト40と定着ロール12との間に速度差が
発生する。この結果、加熱定着ロール1の表面に付着す
るトナー等の不要物が金属ベルト40の表面や微細貫通
孔44によって確実に掻き落とされて金属ベルト40側
に捕獲される。これにより、外部加熱ロール4の表面は
常に清浄な状態に保たれる。この金属ベルト40による
クリーニング効果は、貫通孔のない単なる平滑面の円筒
体を使用した従来の外部加熱ロールよるクリーニング効
果よりも一層優れたものである。
【0042】そして、この金属ベルト40の表面に付着
したトナー等の不要物は、クリーニング部材42である
フェルトによって除去される。これにより、その不要物
が金属ベルト40の表面や微細貫通孔44に堆積するこ
とはなくなるため、金属ベルト40のクリーニング効果
や加熱効果が低下することもない。
【0043】すべての定着動作が終了すると、加熱定着
ロール1の回転が止まり、その結果、外部加熱ロール4
の金属ベルト40も回転が止まり、同時に、そのハロゲ
ンランプ41が消灯する。これ以後、加熱定着ロール1
は、内部のハロゲンランプ14のみによって所定の温度
に保たれるように加熱される。なお、この定着装置の場
合には、前述したように加熱定着ロール1が外部加熱ロ
ール4によって効率よく加熱されるため、従来装置のよ
うに再起動時における温度低下を見越してあらかじめ定
着ロール1の表面温度を定着可能温度よりも高めに設定
しておく必要はない。
【0044】図4は、本発明の他の実施態様例に係る定
着装置を示すものである。この定着装置は、外部加熱ロ
ール4に遮熱部材6を追加して設けた以外は前記した態
様例の定着装置と同じ構成からなるものである。
【0045】図示の遮熱部材6は、ステンレス製の円筒
パイプからなるものであり、その一端部が金属ベルト4
0内に挿入されて金属ベルト40とハロゲンランプ41
との間に介在するようにベルト受け部材45にスライド
挿通自在に支持されているとともに、移動駆動装置7に
よって加熱ロール4の軸方向(矢印A,B方向)に所定
量だけ移動されるようになっている。移動駆動装置7
は、例えば、位置決めモータやそのモータの駆動力によ
り遮熱部材6を移動させるための移動機構などを備えた
ものであり、駆動コントローラ8により制御される。駆
動コントローラ8は、画像形成装置本体の中央制御部か
ら入力される記録シートの送り方向の幅(これは加熱定
着ロール1における記録シート5のシート通過幅Wに相
当する)に関する情報信号Sの基づいて移動駆動装置7
(位置決めモータ)を駆動させるものである。
【0046】この例では、加熱定着ロール1の記録シー
ト5が通過しない領域、即ちシート非通過領域Rに遮熱
部材6が存在するように制御設定されている。具体的に
は、シート通過幅Wが最大(W0 )である記録シート5
の定着を行う場合には、定着ロール1の端部位置Eから
その記録シートの通過端部位置P0 までのロール領域が
非通過領域R0 になるため、遮熱部材6の先端部6aが
シート通過端部位置P 0 に位置するように移動駆動装置
7によって移動させられる。また、シート通過幅Wが少
し小さめ(W1 )の記録シート5の定着を行う場合に
は、定着ロール1の端部位置Eからその記録シートの通
過端部位置P1 までのロール領域が非通過領域R1 にな
るため、遮熱部材6の先端部6aがシート通過端部位置
1 に位置するように移動駆動装置7によって移動させ
られる。
【0047】次に、このような遮熱部材6を設けた外部
加熱ロール4を備えた定着装置の主な動作について説明
する。
【0048】画像形成動作の開始信号が受け付けられる
と、その画像形成ジョブにおいて使用されて搬送される
記録シート5の送り方向の幅に関する情報(シート通過
幅W)が駆動コントローラ8に送られる。そして、駆動
コントローラ8は、その記録シート5がベルトニップ部
に進入する前に、その送り方向の幅情報(W)に基づい
て移動駆動装置7を駆動させて遮熱部材6をシート非通
過領域Rに合致させるように所定量移動させる。
【0049】これにより、加熱定着ロール1におけるシ
ート非通過領域Rは、遮熱部材6が存在するため、図5
に示すように、ハロゲンランプ41からの熱線Hは遮熱
部材6に遮断されて金属ベルト40に殆ど到達しないた
め、加熱されない。この結果、加熱定着ロール1のシー
ト非通過領域Rは、定着時に通過する記録シート5によ
ってロールの熱が奪われないため、この状態で更に外部
加熱ロール4により加熱され続けると過剰加熱状態にな
ってしまうが、この定着装置によれば、このように過剰
加熱されることはない。なお、遮熱部材6が存在しない
加熱定着ロール1のシート通過領域については、前記し
たような原理により加熱される。
【0050】従って、この定着装置の場合には、加熱定
着ロール1のシート非通過領域Rが、外部加熱ロール4
によって加熱されることがないため、従来装置のよう
に、シート非通過領域Rの過剰加熱による定着ロールの
熱劣化が早まったり、或いは、シート通過幅Wの狭い記
録シートの定着動作後にシート通過幅Wの広い記録シー
トの定着動作を行う場合に、その両シート間のシート非
通過領域R3 (図4)においてトナーオフセット現象が
発生するという問題が解消される。
【0051】なお、前記した各実施態様例では、無端状
ベルト3を使用した定着装置を例示したが、本発明は、
無端状ベルト3に代えて加圧ロールを使用した定着装置
にも同様に適用することが可能であり、その場合にも同
様の効果が得られる。
【0052】また、外部加熱ロール4における金属ベル
ト40をロール形態にして回転させる場合について例示
したが、金属ベルト40の定着ロール1との接触領域を
増やすため、偏平させた形態にして定着ロール1の外周
面に接触させるように構成してもよい。この場合は、ベ
ルト受け部材45の摺接部45aを偏平した楕円等の形
状に形成し、その摺接部45aに金属ベルト40の端部
を差し込んで摺接回転させるように構成すればよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、外部加熱手段が、多数の微細貫通孔が設け
られた無端状の金属ベルトとその内部に配設した加熱源
とで構成されるものを使用しているので、加熱定着回転
体の外周面を外側からきわめて効率よく加熱することが
できる。このため、記録シート等の接触による加熱定着
回転体の温度低下を極力防止することができる。また、
記録シート等の接触による加熱定着回転体の表面温度低
下を考慮して、あらかじめ加熱定着回転体を高い温度に
加熱しておく必要がなく、しかも、その高温加熱による
加熱定着回転体の熱劣化の発生を防止することもでき
る。
【0054】また、請求項2に係る発明によれば、金属
ベルトが加熱定着回転体の外周面に接触して連れ回るよ
うに回転自在に取り付けているため、金属ベルトが定着
加熱回転体よりも僅かに遅れて回転する結果、その定着
加熱回転体の外周面に付着するトナー等の不要物を外部
加熱手段によって容易かつ確実に除去することができ
る。さらに、請求項3に係る発明のように、金属ベルト
の外周面に付着するトナー等の不要物を除去するための
クリーニング手段を設けた場合には、金属ベルトの微細
貫通孔が不要物により塞がるおそれがないため、その微
細貫通孔を通しての良好な加熱作用が継続して得られ
る。
【0055】さらに、請求項4に係る発明によれば、外
部加熱手段には、加熱定着回転体を通過する記録シート
の通過幅に応じて移動し、金属ベルトと加熱源との間に
介在する遮熱部材が設けられているので、加熱定着回転
体のシート非通過領域における過剰加熱により発生する
その定着回転体の熱劣化やトナーオフセットを、装置の
大型化や大幅なコスト上昇を招くことなく、簡便に防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施態様例に係る定着装置の主要
部の構成を示す概略図である。
【図2】 外部加熱ロールの構成を示す一部断面説明図
である。
【図3】 図2の外部加熱ロールによる加熱の原理を示
す説明図である。
【図4】 外部加熱ロールの他の構成例を示す一部断面
説明図である。
【図5】 図4の外部加熱ロールによる加熱の原理を示
す説明図である。
【図6】 従来の外部加熱手段を備えた定着装置を示す
概略図である。
【図7】 従来のベルトニップ方式の定着装置を示す概
略図である。
【図8】 加熱定着ロールにおけるシート非通過領域を
説明するための説明図である。
【符号の説明】
1…加熱定着ロール、4…外部加熱ロール、5…記録シ
ート、5a…未定着トナー像、6…遮熱部材、40…金
属ベルト、41…ハロゲンランプ、42…クリーニング
部材、44…微細貫通孔、45…ベルト受け部材、W…
シート通過幅、R…シート非通過領域。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未定着トナー像が担持されている記録シ
    ートの面を外周面に圧接させるように通過させて定着を
    行う加熱定着回転体と、この加熱定着回転体の外周面を
    外側から加熱する外部加熱手段とを有する定着装置にお
    いて、 前記外部加熱手段が、加熱定着回転体の外周面に接触し
    て周回する、多数の微細貫通孔が設けられた無端状の金
    属ベルトと、この金属ベルトの内側に配設される加熱源
    とで構成されていることを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 前記金属ベルトが、加熱定着回転体の外
    周面に接触して連れ回るように回転自在に取り付けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記金属ベルトの外周面に付着するトナ
    ー等の不要物を除去するためのクリーニング手段が設け
    られていることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱定着回転体を通過する記録シー
    トの通過幅に応じて移動し、金属ベルトと加熱源との間
    に介在する遮熱部材が設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の定着装置。
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