JP2002229376A - 定着装置 - Google Patents
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Abstract
ンオフ制御されても、定着装置で使用可能な限られた電
力を有効に利用することができ、また、連続した定着動
作時における加圧ロール等の定着部材の温度低下が発生
しにくい定着装置を提供する。 【解決手段】 定着動作時に、加熱ロール1のハロゲン
ランプ12を独立して供給される電力を利用して単独で
オンオフ制御する一方で、加圧ロール2及び外部加熱ロ
ール3の各ハロゲンランプ22、32を互いに切り換え
て供給される電力を利用して外部加熱ロール3のハロゲ
ンランプ32の方を加圧ロール2のハロゲンランプ22
よりも優先してオンオフ制御する制御装置50を具備さ
せた。
Description
機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置に使用され
る定着装置に係り、特に、互いに圧接配置される一対の
定着部材とその一方の定着部材をその外部から加熱する
外部加熱部材とを備えた定着装置の改良に関するもので
ある。
しながら回転する加熱ロールと加圧ロールとを備えると
ともに、その加熱ロールに接触して外部から加熱する外
部加熱ロールを備え、未定着像(トナー像)が形成され
た用紙を加熱ロールと加圧ロールの間(圧接域)に挿通
させて未定着像を定着させるものがある。また、このよ
うな定着装置は、主にカラープリンタ等のカラー画像形
成装置の定着装置として使用することに適したものであ
り、カラー像を定着する際に必要な熱量が単色像に比べ
て通常多くなり、しかも、連続した定着動作時(特に開
始直後)に加熱ロールの温度が急激に低下しやすくなる
ことを考慮して、加熱ロールのみならず加圧ロール側に
も通電加熱源として電熱ヒータを具備させて加圧ロール
側も加熱させ、更には電熱ヒータを具備する外部加熱ロ
ールを設けることによって加熱ロールをその外部から加
熱させるように構成されている。これにより、カラー画
像を十分な定着温度下で定着してその画像品質を安定さ
せるようになっている。
タや複写機においては、その消費電力が例えば1.5k
VA(1500W)以下となるように仕様設計されてい
るため、その定着装置で使用可能な電力がその定着動作
時には例えば700W前後に制限されてしまう。このた
め、加熱ロール及び加圧ロールの双方に電熱ヒータを有
し、しかも外部加熱部材の電熱ヒータをも有する定着装
置にあっては、特に定着動作時に各ヒータを個々に独立
して(通電の)オンオフ制御することが困難である。こ
れは、その各ヒータを個々に独立してオンオフ制御する
と、他の構成部品(画像形成部の駆動系など)に電力を
供給できなくなるからである。
熱ロールのヒータに電力を独立して供給してそのヒータ
を単独でオンオフ制御する一方で、加熱ロール及び加圧
ロールの各ヒータに電力を互いに切り換えて供給して加
熱ロールのヒータを加圧ロールのヒータよりも優先して
オンオフ制御するように加熱制御を行っていた。つま
り、加熱ロール及び加圧ロールの各ヒータ間では加熱ロ
ールのヒータ側に優先的に電力が供給されてオンオフ制
御がなされるため、加圧ロールのヒータは加熱ロールの
ヒータがオフ制御時(通電停止時)のみにオンオフ制御
される(即ち通電可能となる)ようになっていた(特開
平11−185302号公報など)。図11は、このよ
うな従来の定着装置における加熱制御の1例を示す説明
図である。図示の定着装置では、加熱ロールと加圧ロー
ルの間でスイッチングして加熱制御することによって定
着装置の加熱のために使用する電力の合計が700Wを
超えないように対処していた。具体的には、例えば加熱
ロール及び加圧ロールの各ヒータ(a、b)には325
Wを切り換えて供給し、外部加熱ロールのヒータ(c)
には355Wを供給していた。
うな加熱制御を行う定着装置にあっては、次のような課
題がある。
熱ロール及び加圧ロールのヒータのオンオフ状態にかか
わらず独立してオンオフ制御されているため、その外部
加熱ロールの表面温度が上限制御温度を超えた時点でオ
フ状態となることがあるが、このときに、外部加熱ロー
ルのヒータに供給している電力は加熱ロール及び加圧ロ
ールのヒータのいずれにも供給して利用することができ
ず、また、多数枚の用紙を連続して定着する場合には加
圧ロール側を十分にヒータによって加熱することができ
ず加圧ロールの温度が徐々に低下してしまい、同じ温度
環境下での定着ができなくなる。図12は、後述する図
8で示す結果に関する定着動作と同様に、A3版普通紙
500枚の白黒テスト画像に対する連続した定着を行っ
たときの加熱ロール、加圧ロール及び外部加熱ロールの
各表面温度の変化を測定した結果を示すものである。こ
の図に示す結果から、加圧ロールの温度が次第に低下し
ていることが明らかである。特に加圧ロールの低下現象
は、限られた使用電力下で高速の連続した画像形成に伴
う高速(例えば毎分50枚以上の処理速度)の連続した
定着処理を行う場合に不利となる。
圧ロールの温度低下という課題を解決するためには、例
えば、外部加熱ロールの制御温度(上限温度)を加熱ロ
ール等の制御温度に比べて極端に高い温度に設定して外
部加熱ロールのオフ制御の回数を低減させる対策法や、
外部加熱ロールへの供給電力を小さくしてその分加圧ロ
ールへの供給電力を大きくするという対策法が考えられ
る。しかし、この前者の対策法では、外部加熱ロールを
必要以上に高温に加熱することになるためエネルギーの
省力化や安全性の面で不利であり適当ではない。また、
後者の対策法では、外部加熱ロールの加熱能力が低下す
るため定着動作時(特にその開始直後)の加熱ロールの
温度の急激な温度低下を防止するという外部加熱ロール
本来の役割を十分に発揮できなくなり、やはり適当では
ない。
たものであり、その目的とするところは、定着動作中に
外部加熱部材の通電加熱源がオンオフ制御されても、定
着装置で使用可能な限られた電力を有効に利用すること
ができ、また、連続した定着動作時における加圧ロール
等の定着部材の温度低下が発生しにくい定着装置を提供
することにある。
ンオフ制御される通電加熱源を有し、記録材の未定着像
担持面と接触するように回転する第1定着部材と、オン
オフ制御される通電加熱源を有し、前記第1定着部材に
圧接するとともに前記記録材の未定着像担持面の反対側
面に接触する第2定着部材と、オンオフ制御される通電
加熱源を有し、前記第1定着部材の外部(外表面)に接
触して加熱する外部加熱部材とを備え、前記第1定着部
材と第2定着部材の間に形成される圧接域に未定着像が
担持された記録材を挿通させる定着装置において、定着
動作時に、前記第1定着部材の通電加熱源を独立して供
給される電力を利用して単独でオンオフ制御する一方
で、前記第2定着部材及び外部加熱部材の各通電加熱源
を互いに切り換えて供給される電力を利用して外部加熱
部材の通電加熱源の方を第2定着部材の通電加熱源より
も優先してオンオフ制御する加熱制御手段を具備するも
のである。
外部加熱部材は、一般にロール状の回転部材であるが、
ベルト状の回転部材であってもよい。また、第2定着部
材及び外部加熱部材については、パッド状の固定部材で
あっても構わない。また、上記通電加熱源はいずれも、
一般に上記各部材の内部側に設けられ、所定の電力が通
電(供給)されることにより各部材の表面全域をほぼ均
一に加熱するものであるが、これに限られず、少なくと
もその各部材と接する領域を加熱するものであればよ
い。これらの通電加熱源のオンオフ制御は、一般に各部
材の表面温度を温度センサ等で検出し、その検出温度と
所定の目標温度とを対比して、加熱源への通電のオン・
オフ(供給・停止)を行うようにするものであるが、こ
れに限定されない。
に、その第2定着部材及び外部加熱部材の各通電加熱源
を互いに切り換えて供給する電力として異なる大きさの
電力を切り換えて供給するようにしてもよいが、限られ
た電力の有効活用という観点からすると、同じ電力を切
り換えて供給することが好ましい。
材の加熱を定着に必要な最低温度以上に保ってその部材
表面の温度低下をあくまで外部加熱ロールによる外部加
熱によって防止するという観点や、定着動作終了直後に
おけるオーバーシュート(過熱)を抑える観点から、定
着動作時に、その外部加熱部材の通電加熱源への供給電
力を第1定着部材の通電加熱源への供給電力よりも大き
く(好ましくは1.1〜1.5倍程度となるように)設
定することが好ましい。
着動作中に外部加熱部材の通電加熱源がオフ制御(通電
停止)されても、第1定着部材のオンオフ制御の状態に
かかわらず、第2定着部材に電力が切り換えて供給可能
となり、その第2定着部材がオン制御(通電実行)可能
な状態となる。これにより、外部加熱部材へ供給されて
いた電力(その一部又は全部)が第2定着部材側に供給
されて有効に利用される。また、外部加熱部材のオフ制
御時において第2定着部材自体が加熱(オン制御)可能
な状態となるため、従来技術のような通電不可の状態に
起因した第2定着部材の温度低下も発生しにくくなる。
の実施の形態1に係る定着装置の概要を示すものであ
る。この実施形態1の定着装置は、カラープリンタやカ
ラー複写機等に適用されるものであり、基本的に、加熱
ロール1と加圧ロール2と外部加熱ロール3とでその主
要部が構成されている。図中の符号Nは加熱ロール1と
加圧ロール2の間に形成される定着ニップ域(圧接
域)、Pは記録用紙、Tは記録用紙Pに形成された未定
着トナー像である。また、実線の矢印は各ロールの回転
方向を示す。
トナー像担持面Pa側と接触するように配置されるもの
であり、金属製パイプ10の表面にシリコーンゴム等の
弾性層11を被覆し、さらにその弾性層11の表面に図
示外の表面層を被覆せしめたロール構造からなり、図示
されていない支持フレームに対して回転自在に支持され
ている。また、この加熱ロール1は、その金属製パイプ
10内にハロゲンランプ12が配設され、このハロゲン
ランプ12によりそのロール表面がほぼ均一に加熱され
るようになっている。この例では、金属製パイプ10と
してアルミニウムパイプを、弾性層11として厚さ3m
mのシリコーンゴム層11を、表面層として厚さ30μ
mのフッ素樹脂層をそれぞれ使用又は形成している。
幅の定着ニップ部Nが形成されるように圧接するととも
に記録用紙Pの未定着トナー像担持面Paの反対面側に
接触するように配置されるものであり、上記加熱定着ロ
ール1と同様に金属製パイプ20、弾性層21及び表面
層のロール構造からなり、図示されていない揺動アーム
に対して回転自在に支持されている。また、この加圧ロ
ール2は、加熱ロール1の場合と同様に、その金属製パ
イプ10内にハロゲンランプ12が配設され、このハロ
ゲンランプ12によりそのロール表面がほぼ均一に加熱
されるようになっている。この例では、金属製パイプ2
0としてアルミニウムパイプを、弾性層21として厚さ
2mmのシリコーンゴム層11を、表面層として厚さ3
0μmのフッ素樹脂層をそれぞれ使用又は形成してい
る。
らの駆動力により矢印方向に回転駆動されるようになっ
ており、加圧ロール2は加熱ロール1に追従回転するよ
うになっている。また、定着ニップ域Nの幅は例えば約
10mmとなるように設定されている。さらに、加熱ロ
ール1の周囲のうち定着ニップ部Nの回転方向下流側付
近には、加熱ロール1の表面に転移付着するトナー、紙
粉等を清掃するクリーニング装置(例えばウエブ式のク
リーナとクリーニングロール)16が設けられている。
なお、図中の符号40は未定着トナー像が形成された記
録用紙Pを定着ニップ部Nに案内するガイドプレート、
41、42は加熱ロール1及び加圧ロール2の定着ニッ
プ域Nの出口側近傍に設けられ、加熱ロール1及び加圧
ロール2に付着した記録用紙Pを剥離する剥離つめであ
る。
イプ30とそのパイプ内に配置されるハロゲンランプ3
2からなるものであり、ハロゲンヒータ32によりその
ロール表面がほぼ均一に加熱されるようになっている。
また、外部加熱ロール3は、加熱ロール1の表面に対し
て圧接及び離間可能となるように変位機構35に支持さ
れている。変位機構35は、図示されていない揺動アー
ムの一端部側に外部加熱ロール3を回転自在に支持する
とともに、その揺動フレームの他端部側をカム機構等の
動力によってアーム支軸を中心にして上下方向に揺動す
る構造からなるものであって、その揺動アームを揺動さ
せることにより外部加熱ロールを加熱ロール1に圧接さ
せたりあるいは離間させる仕組みになっている。
び外部加熱ロール3の周囲には、各ロールの表面温度を
検出するための温度センサ51、52、53(例えばサ
ーミスタ)が配置されており、この各温度センサ51〜
53からの温度情報が制御装置50に入力されるように
なっている。制御装置50は、例えばマイクロコンピュ
ータにて構成されるものであり、温度センサ51〜53
からの温度情報を取り込み、図2乃至図6に示すよう
に、温度制御プログラム、供給電力制御プログラム及び
外部加熱ロール接離制御プログラムを実行し、加熱ロー
ル、加圧ロール2及び外部加熱ロール3の温度制御(オ
ンオフ制御)及び供給電力制御を行うとともに外部加熱
ロール3の接離制御を行うものである(図2)。
る。
装置50は、図3に示すように定着装置の動作モードが
定着動作中(RUN)であるか否かを判別し、RUNの
ときには、加熱ロール1については独立制御モードで実
行するとともに、加圧ロール2及び外部加熱ロール3に
ついては優先制御モードを実行する。また、RUN以外
のとき(例えばウォームアップ時やスタンバイ時)に
は、他の制御モード(例えば、各ロール1、2、3とも
独立制御モード)を実行する。
加熱ロール3の制御状態にかかわらず別個独立で温度制
御を行うものであり、具体的には加熱ロール1の表面温
度がその目標温度(TH、例えば170℃)を下回って
いることを条件としてそのハロゲンランプ12をオン
(通電加熱)させ、その目標温度に達した時点でハロゲ
ンランプ12をオフさせるものである。一方、優先制御
モードは、図6に示すように外部加熱ロール(EH/
R)3の表面温度がその目標温度(TE、例えば190
℃)を下回っているか否かを判断し、下回っているとき
にはハロゲンランプ32を優先的にオンさせ、その目標
温度に達しているときにはハロゲンランプ32をオフさ
せる一方で、加圧ロール(P/R)2のハロゲンランプ
22のオンオフ制御可能な状態とするものである。これ
により、加圧ロール2のハロゲンランプ22のオンオフ
制御は、外部加熱ロール3の表面温度が目標温度
(TE)を上回っていて且つ加圧ロール2の表面温度に
ついてもその目標温度(TP、例えば140℃)を下回
っているときにのみオンされ、また、外部加熱ロール3
の表面温度が目標温度(TE)を上回っている場合でも
加圧ロール2の表面温度が目標温度(TP)に達してい
るときにはオフされるものである。なお、上記他の制御
モードについては、例えば、ウォームアップ時及びスタ
ンバイ時のいずれのときも独立制御モードを実行するよ
うにすればよい。
制御装置50は、図4に示すように定着装置の動作モー
ドがRUNであるか否かを判別し、RUNのときには、
加熱ロール(H/R)1のハロゲンランプ12へは所定
の電力(定着装置の使用可能な電力が680Wであると
仮定した場合、例えば324W)を独立して供給する一
方で、加圧ロール2のハロゲンランプ22と外部加熱ロ
ール3のハロゲンランプ32へは所定の電力(同じく例
えば355W)を切り換えて(スイッチングして)供給
する。また、RUN以外のときには、他の所要のパター
ンで供給する。
て説明すると、制御装置50は、図5に示すように定着
装置の動作モードがRUNであるか否かを判別し、RU
Nのときには加熱ロール1に外部加熱ロール3を接触さ
せ、それ以外のときには加熱ロール1から外部加熱ロー
ル3を離間させる。
部加熱ロール3の接離制御を行いながら定着装置を定着
動作(RUN)させた際のタイミングチャートを図7に
示し、また、そのときの加熱ロール1、加圧ロール2及
び外部加熱ロール3の各表面温度の変化を図8に示す。
ちなみに、図7においては、RUN前の動作タイミング
について図示していないが、各ロール1、2、3とも目
標温度にそれぞれ達した待機状態(スタンバイ状態)に
なっている。
3が加熱ロール1に接触され、これと同時に加熱ロール
1については独立制御モードが採用される一方で、加圧
ロール2及び外部加熱ロール3については優先制御モー
ドが採用される。これにより、加熱ロール1のハロゲン
ランプ12は常時所定の電力が独立して供給される状態
におかれて独立してオンオフ制御され、一方、加圧ロー
ル2及び外部加熱ロール3のハロゲンランプ22、32
は所定の電力がハロゲンランプ32側に優先されながら
切り換えられて供給される状態におかれてオンオフ制御
される。そして、このような加熱に関する制御が行われ
る定着装置の加熱ロール1と加圧ロール2の間の定着ニ
ップ域Nに対し、未定着トナー像が形成(担持)された
記録用紙Pが挿通される。これにより、そのトナー像が
定着ニップ域Nを通過する際に加熱加圧されて記録用紙
Pに定着される。
力が供給されるパターンは、加熱ロール1のハロゲンラ
ンプ12と外部加熱ロール3のハロゲンランプ32又は
加圧ロール2のハロゲンランプ22とに同時に電力が供
給されるときであるが、そのときの供給電力の合計は、
前掲の例で説明すると、そのいずれのパターン時にも
「324W+355W=679W」となり使用可能な電
力である「680W」におさまるようになっている。
ては、熱伝導性の悪い表面層を有する加熱ロール1の表
面温度が急激に低下する。しかしながら、この実施の形
態では、熱応答性のよい金属製パイプからなる外部加熱
ロール3に対する供給電力を加熱ロール1のそれよりも
少し高めに設定して、外部加熱ロール3からの熱が加熱
ロール1側に放出されやすくしているため、加熱ロール
1の表面温度の急激な低下が防止される。
ある場合には、そのRUN中において外部加熱ロール3
がオフ制御されてハロゲンランプ32がオフされること
がある。しかし、この実施の形態では、そのハロゲンラ
ンプ32に供給されていた電力が(加熱ロール1のオン
オフ制御状態にかかわらず)そのまま加圧ロール2のハ
ロゲンランプ22に切り換えられて供給されて加圧ロー
ル2が加熱されるため、図8に示すように加圧ロール2
の表面温度の低下が防止される(図12と対比参照)。
図8に示す測定結果は、A3版普通紙(富士ゼロックス
社製:カラー/モノクロ兼用紙C2(シー・ツー))5
00枚の白黒テスト画像に対する連続した定着を毎分2
5枚の処理速度で行ったときの各ロールの表面温度の変
化を測定したものである。また、この図8で示す結果
(加熱ロール及び加圧ロールの表面温度の変化状態)に
ついて、縦軸が加熱ロール1の表面温度、横軸が加圧ロ
ール2の表面温度であるグラフに実施例として書き換え
ると、図9に示すような結果になる。図9には、参考ま
でに従来技術の結果(図12)を比較例として併せて示
している。
に、実施例では連続した定着動作を行った場合でも、加
圧ロール2の表面温度が次第に低下することなく、ほぼ
一定した温度に維持される。これにより、連続する定着
をほぼ同じ温度環境下で安定して行うことができる。ま
た、外部加熱ロール3のハロゲンランプ32への供給電
力が加圧ロール2のハロゲンランプ22に切り換えられ
て供給されるため、限られた電力をフルに活用すること
ができる。さらに、前述したように加熱ロール1のハロ
ゲンランプ12への供給電力を小さくすることができる
ため、図8及び図9に示すように、そのRUN終了(定
着終了時点)後における加熱ロール1のオーバーシュー
トを従来例に比べて抑えることが可能となる。
による供給電力制御において、RUNのときには、加熱
ロール1のハロゲンランプ12に独立供給する供給電力
を例えば前掲した具体例の324Wから280Wに抑え
る一方で、外部加熱ロール3のハロゲンランプ32と加
圧ロール2のハロゲンランプ22に切り換えて供給する
電力を例えば前掲した具体例の355Wから400Wと
いうように加熱ロール1への供給電力よりも大幅に大き
く設定してもよい。この場合には、加熱ロール1のハロ
ゲンランプ12はRUN中においてほぼ常時オン制御さ
れるとともに必要最低限の温度(目標温度には達してい
る温度)に加熱された状態となり、加熱ロール1の表面
温度の低下は専ら外部加熱ロール3(時には加圧ロール
2)によって外部から加熱されることによって防止され
るようになる。また、定着終了後における加熱ロール1
のオーバーシュートについてもより一層抑制されるよう
になる。この結果、次に引き続いて行われる定着動作時
にトナーが加熱ロール1側に転移するオフセット等の画
像欠陥の発生を確実に回避することができる。
3による外部加熱により加熱ロール1の表面温度がその
目標温度(TH)を超えて過剰に上昇することを確実に
防止して安全を図る観点からは、外部加熱ロールによる
過剰昇温防止制御を行うように構成することが好まし
い。すなわち、制御装置50において、図10に示すよ
うに、RUN中における加熱ロール1の表面温度
(TH)がその目標温度よりも(α℃)高く設定した基
準温度(TH+α)以下であるか否か判別し、その基準
温度以下であるときには外部加熱ロール3のハロゲンラ
ンプ32をオン可能な状態とする一方で、その基準温度
を超えたときには外部加熱ロール3のハロゲンランプ3
2を強制的にオフする制御を行うようにする。また、外
部加熱ロール3のハロゲンランプ32のオンオフ制御を
監視する方法に代えて又はその方法に加えて、図10に
括弧書きで示すように、RUN中において、加熱ロール
1の表面温度が上記基準温度以下であるときには外部加
熱ロール3を加熱ロール1に当接可能な状態とする一方
で、その基準温度を超えたときには外部加熱ロール3を
加熱ロール1から強制的に離間させる制御を行うように
構成してもよい。
によれば、定着動作中に外部加熱部材の通電加熱源がオ
ンオフ制御されても、その外部加熱部材に供給された電
力が加圧ロール等の第2定着部材に切り換えられて供給
されて第2定着部材が加熱可能な状態になるので、定着
装置で使用可能な限られた電力を有効に利用することが
できるようになり、また、連続した定着動作時における
加圧ロール等の定着部材の温度低下が発生しにくくな
る。この結果、特に連続した定着動作を行う場合であっ
ても、限られた電力を有効に利用しながら、ほぼ一定し
た加熱環境下での定着が安定して行われるようになり、
良好な定着を実現することができる。
要図。
ーチャート。
制御モードの制御内容を示すフローチャート。
ト。
の表面温度変化を示すグラフ図。
の表面温度変化を示す他のグラフ図。
一例を示すフローチャート。
チャート。
ロール及び外部加熱ロールの表面温度変化を示すグラフ
図。
2定着部材)、3…外部加熱ロール(外部加熱部材)、
12,22,32…ハロゲンランプ(通電加熱源)、5
0…制御装置(加熱制御手段)、T…未定着トナー像
(未定着像)、P…記録用紙(記録材)。
Claims (3)
- 【請求項1】 オンオフ制御される通電加熱源を有し、
記録材の未定着像担持面と接触するように回転する第1
定着部材と、オンオフ制御される通電加熱源を有し、前
記第1定着部材に圧接するとともに前記記録材の未定着
像担持面の反対側面に接触する第2定着部材と、オンオ
フ制御される通電加熱源を有し、前記第1定着部材の外
部に接触して加熱する外部加熱部材とを備え、前記第1
定着部材と第2定着部材の間に形成される圧接域に未定
着像が担持された記録材を挿通させる定着装置におい
て、 定着動作時に、前記第1定着部材の通電加熱源を独立し
て供給される電力を利用して単独でオンオフ制御する一
方で、前記第2定着部材及び外部加熱部材の各通電加熱
源を互いに切り換えて供給される電力を利用して外部加
熱部材の通電加熱源の方を第2定着部材の通電加熱源よ
りも優先してオンオフ制御する加熱制御手段を具備する
ことを特徴とする定着装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の定着装置において、 前記加熱制御手段は、定着動作時に、前記第2定着部材
及び外部加熱部材の各通電加熱源に同じ電力を切り換え
て供給することを特徴とする定着装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の定着装置におい
て、 前記加熱制御手段は、定着動作時に、前記外部加熱部材
の通電加熱源への供給電力を前記第1定着部材の通電加
熱源への供給電力よりも大きく設定することを特徴とす
る定着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001021691A JP2002229376A (ja) | 2001-01-30 | 2001-01-30 | 定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2001021691A JP2002229376A (ja) | 2001-01-30 | 2001-01-30 | 定着装置 |
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JP2001021691A Pending JP2002229376A (ja) | 2001-01-30 | 2001-01-30 | 定着装置 |
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---|---|---|---|---|
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