JP2006337761A - 定着装置、画像形成装置および定着装置の加熱制御方法 - Google Patents
定着装置、画像形成装置および定着装置の加熱制御方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】温度検出素子351,352,350の検出温度を使用し、目標温度との差から制御量MvをPIDにより求め、最も加熱量の大きい加熱源(加熱中央321)の結果から、他のヒータ322,341の制御量Mvに補正Am1,Am2を加える。この補正Am1,Am2は影響度に応じて変化する。例えば、加熱中央ヒータ321の点灯により2割程度の影響を加熱端部ヒータ322が受ける場合、加熱中央ヒータ321の制御量Mvaに0.2を掛けた値を、加熱端部ヒータ322の制御量Mvbから削減する。同様に加圧ローラ340が受ける影響が1割程度であった場合、加熱中央ヒータ321の制御量Mvaに0.1を掛けた値を、加圧ヒータ341の制御量Mvcから削減する。
【選択図】図6
Description
図1は本発明の実施形態に係るカラー画像形成装置としてのカラープリンタの概略構成を示す図である。図1において、カラープリンタは作像部100、給紙部200、定着部300および排紙部400から基本的に構成されている。
加熱ローラ320の内部には第1及び第2の加熱ヒータ321,322が設けられ、この加熱ヒータ321,322によって加熱ローラ320を内部から加熱し、定着ベルト330を加熱する。加熱ローラ320の外周部には第1及び第2の温度検知センサ351、352が設けられ、それぞれ定着ベルト330(加熱ローラ320)の中央部及び端部の表面温度を接触または非接触で検知し、この検知した定着ベルト330の表面温度に基づいて第1及び第2の加熱ヒータ321の通電を制御し、定着ベルト330の表面温度を適切な温度範囲に制御する。加圧ローラ340の内部にも加熱用ヒータ(以下、加圧ヒータと称す)341が設けられ、加圧ローラ340の外周部に設けられた第3の温度検知センサ350により加圧ローラ340の表面温度を検知し、この検知した加圧ローラ340の表面温度に基づいて加圧ヒータ341の通電を制御し、加圧ローラ340の表面温度を適切な温度範囲に制御する。
図3は、本実施形態に係る画像形成装置の制御回路の構成を示すブロック図である。制御回路は、読み取り制御板710、システム制御板720、書き込み制御板730、I/O制御板740及び操作/表示部750から構成され、I/O制御板740を介してトナーセンサ(Tセンサ)760、画像形成用I/O770及び高圧電源(PSU)780と接続されている。
図4は定着ヒータを駆動する駆動回路のブロック図である。この実施形態では、加熱源としてハロゲンヒータを使用している。同図において、ヒータ駆動回路は、I/O制御板740と電力供給ユニット(PSU−図3における高圧電源に対応)780と、前記第1及び第2の加熱ヒータ(ハロゲンヒータ)321,322、加圧ヒータ(加熱ハロゲンヒータ)341と、第1及び第2の温度検知センサ351,352と、第3の温度検知センサ350とから構成されている。
記録紙にトナーを定着させるために、定着ニップ部の温度をトナー定着に必要な温度に保つ必要がある。
図6は本実施形態に係る制御方式の第1の例を示すブロック図である。この制御例は、PID制御により第1から第3のいずれか主たる加熱源を制御すると共に、主たる加熱源の加熱状況を考慮し他の加熱源の加熱量を補正するようにした例である。
加熱端部点灯割合(Mvb’)=PID計算値(Mvb)
−加熱中央点灯割合(Mva)×0.2
加圧点灯割合(Mvc’) =PID計算値(Mvc)
−加熱中央点灯割合(Mva)×0.1
となる。もちろん、主たる加熱源が加熱中央でなくても構わない。また、補正する割合もこれに限定されるものではない。
図7は本実施形態に係る制御方式の第2の例を示す説明図である。この制御例は、各々の温度検知部による検知温度からPID制御により各々の加熱源の加熱量を求めた後、他の加熱源と同時に加熱しないよう時間をずらすようにした例である。
図11は本実施形態に係る制御方式の第3の例を示す説明図である。この制御例は、主たる加熱源の加熱状況を考慮し他の加熱源の加熱量を補正すると共に、他の加熱源と同時に加熱しないように時間をずらすようにした例である。
この制御例は、各々の温度検知部による検知温度からPID制御により各々の加熱源の加熱量を求めた後、他の加熱源の加熱量を考慮し記憶手段に格納された表(テーブル)を使用して加熱量を補正する例である。
この制御例は、各々の温度検知部による検知温度からPID制御により各々の加熱源の加熱量を求めた後、他の加熱源の加熱量を考慮し表を使用して加熱量を補正すると共に、他の加熱源と同時に加熱しないよう、時間をずらすようにした例である。
この制御例は、各々の温度検知部による検知温度からPID制御により各々の加熱源の加熱量を求めた後、他の加熱源の加熱量を考慮し式を使用して加熱量を補正するようにした例である。
Mva=Mva’+Mvb’×B
Mvb=Mvb’+Mva’×A
のように表せる。上式を展開すると、
Mva’=(Mva−Mvb×B)/(1−A×B)
Mvb’=(Mvb−Mva×A)/(1−A×B)
のようになり、実際の制御量を求めることができる。
Mvc’=Mvc−(Mva’+Mvb’)*C
で求めることからできる。もちろん加熱源は上記組み合わせに限定するものではない。
この制御例は、各々の温度検知部による検知温度からPID制御により各々の加熱源の加熱量を求めた後、他の加熱源の加熱量を考慮し式を使用して加熱量を補正すると共に、他の加熱源と同時に加熱しないよう、時間をずらすようにした例である。
この制御例は、複数の温度検知部による検知温度からPID制御に用いる温度を補正し、補正値をPID制御に用いて加熱源の点灯制御を行うようにした例である。
105 縦搬送路
200 給紙部
212 転写紙
300 定着装置(定着部)
310 定着ローラ
320 加熱ローラ
321,322 加熱ヒータ
330 定着ベルト
340 加圧ローラ
341 加圧ヒータ
350 第1の温度検知センサ
351 第2の温度検知センサ
400 排紙部
710 読み取り制御板
720 システム制御板
730 書き込み制御板
740 I/O制御板
780 PSU
Am1,Am2,Am3,Am4 補正部
Dy1 遅延部
Pa,Pb,Pc PID制御部
Claims (12)
- 一対の回転体の間に記録媒体を通過させることにより、記録媒体上に画像を定着させる定着装置において、
第1の回転体を加熱する第1及び第2の加熱源と、
第1の回転体の温度を検知する第1及び第2の温度検知手段と、
第2の回転体を加熱する第3の加熱源と、
第2の回転体の温度を検知する第3の温度検知手段と、
前記第1、第2及び第3の温度検知手段によって検知した検知温度に基づいて前記第1、第2及び第3の加熱源の加熱制御を行う制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、PID制御により第1ないし第3のいずれか主たる加熱源の加熱制御を行う共に、主たる加熱源の加熱状況を考慮し、他の加熱源の加熱量を補正することを特徴とする定着装置。 - 前記制御手段は、前記各温度検知手段によって検知された温度からPID制御により各々の加熱源の加熱量を求めた後、前記加熱量の補正を行うことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 前記制御手段は、前記各温度検知手段によって検知された温度からPID制御により各々の加熱源の加熱量を求めた後、予め記憶されている補正テーブルを使用して加熱量を補正することを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 前記制御手段は、前記各温度検知手段によって検知された温度からPID制御により各々の加熱源の加熱量を求めた後、予め記憶されている補正式を使用して加熱量を補正することを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 前記制御手段は、前記主たる加熱源と前記他の加熱源の加熱との加熱状態が重ならないように前記他の加熱源の加熱量の補正を行うことを特徴とする請求項1ないし4記載の定着装置。
- 前記制御手段は、複数の前記温度検知手段による検知温度からPID制御に用いる温度を補正し、補正値をPID制御に用いて前記加熱源の加熱制御を行うことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 前記制御手段は、前記各温度検知部による検知温度の変化に基づいて加熱源をオンする場合における加熱源の加熱量を算出し、算出した加熱量になるように加熱源の加熱量の分配制御を行うことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記制御装置は、通紙状態と待機状態とに応じて制御を変更することを特徴とする請求項7記載の定着装置。
- 前記第1の回転体は、熱容量が小さい材料で形成され、
前記第2の回転体は、第1の回転体に対して熱量量の大きい材料で形成されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の定着装置。 - 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の定着装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
- 第1の回転体を第1及び第2の加熱源により加熱し、
前記第1の回転体の温度を第1及び第2の温度検知手段により検知し、
第2の回転体を第3の加熱源により加熱し、
前記第2の回転体の温度を第3の温度検知手段により検知し、
前記第1、第2及び第3の温度検知手段によって検知した検知温度に基づいてPID制御により前記第1ないし第3のいずれか主たる加熱源の加熱制御を行うと共に、主たる加熱源の加熱状況を考慮して他の加熱源の加熱量を補正することを特徴とする定着装置の加熱制御方法。 - 前記各温度検知手段によって検知された温度からPID制御により各々の加熱源の加熱量を求めた後、前記他の加熱源の加熱量を補正することを特徴とする請求項11記載の定着装置の加熱制御方法。
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