JP2004264397A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2004264397A JP2003052739A JP2003052739A JP2004264397A JP 2004264397 A JP2004264397 A JP 2004264397A JP 2003052739 A JP2003052739 A JP 2003052739A JP 2003052739 A JP2003052739 A JP 2003052739A JP 2004264397 A JP2004264397 A JP 2004264397A
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Kouji Takanuma
孝二 高沼
Koji Ishigaki
好司 石垣
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

【課題】配光分布を異ならせた複数の定着ヒータが内蔵された熱容量の小さな定着部材を用いてトナー像を転写材上に加熱定着する定着装置を備える画像形成装置について、複雑な制御を用いることなく、種々の外的要因を抑えて安定した定着制御を行えるようにする。
【解決手段】予め、点灯すべき点灯ヒータ決定用テーブル51とその点灯間隔決定用テーブル52とを用意しておき、温度サンプリング結果に基づきこれらのテーブル51,52を参照しそのテーブル設定内容により駆動制御手段による通電状態の制御に関する条件を決定するようにすることで、簡単な制御で定着制御を安定して行える上に、定着装置の部品の変更や仕様の追加等があった場合でも、テーブル51,52の設定内容の変更だけで容易かつ適正に対処できるようにした。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、配光分布を異ならせた複数の定着ヒータが内蔵された定着部材を用いてトナー像を転写材上に加熱定着する定着装置を備える電子写真方式の複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、複合機(MFP)等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電力エネルギー消費効率の向上と操作性・利便性の向上との観点から、ウォームアップ時間が短縮された定着ヒータを有する画像形成装置が多い。ここに、ウォームアップ時間短縮のためには、熱容量が小さく、かつ、熱抵抗の小さい薄肉定着ローラと、大電力のハロゲンヒータ又は複数(2本)構成のハロゲンヒータが使用されることが多い(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
そして、この種の定着装置に関しては、各種制御例が提案されている。例えば、特許文献2の定着装置の温度制御装置によれば、ウォームアップ制御の処理開始前の熱ローラの初期検出温度やヒータへの通電回数に応じて初期補正値を調整することで、目標とする制御温度を補正し、立上げ時の定着不良(熱量不足)を補うようにしている。また、特許文献3の定着装置の温度制御装置によれば、オーバーシュートの副作用による温度低下を低減させるためにウォームアップ処理中に一旦ヒータをオフさせるようにしている。同様に、特許文献4の定着装置によれば、オーバーシュートを抑制するためにヒータオフ処理を制御手段中に追加するようにしている。さらに、特許文献5の定着装置によれば、電圧フリッカ対策として通電サイクルを所定時間以上とするようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平08−220932号公報
【特許文献2】
特開平07−152276号公報
【特許文献3】
特開平07−114289号公報
【特許文献4】
特開平10−039678号公報
【特許文献5】
特開平09−244463号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述した特許文献2ないし5に例示されるように、定着装置に関する制御例は各種あるが、特許文献1に記載されたような定着装置、特に、配光特性を異ならせた複数の定着ヒータを備える方式の定着装置用としては、その考察・検討が不十分で安定した温度制御ができない上に、その制御が複雑化しているものである。
【0006】
つまり、特許文献1に示されるような定着装置の場合、熱容量が小さく、かつ、熱抵抗が小さいため、環境変動や通紙に対する用紙のサイズ、厚さ、種類によって状態が大きく変動してしまうが、従来技術にあっては、このような変動を複雑な制御を用いることなく抑えることができない。また、このように変動要素の大きな定着装置の制御においては、温度変化の推移や出力と実際の温度変化との相関をみないと大幅なオーバーシュートが発生してしまうが、この点に関しても、従来技術にあっては、特別な検出手段を設けず、かつ、複雑な制御を用いることなく抑えることができない。さらには、配光分布の異なる複数の定着ヒータを制御する際に、定着装置の部品の変更や仕様の追加、不具合の対策、などがあっても変更しやすく、容易に対処し得ることが望まれるが、この点に関しても、従来技術の場合、対処しにくいものである。
【0007】
本発明の目的は、配光分布を異ならせた複数の定着ヒータが内蔵された熱容量の小さな定着部材を用いてトナー像を転写材上に加熱定着する定着装置を備える画像形成装置について、複雑な制御を用いることなく、種々の外的要因を抑えて安定した定着制御を行えるようにすることである。
【0008】
加えて、定着部品の変更や仕様の追加等に対しても定着制御の対応が容易に行えるようにすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、配光分布を異ならせた複数の定着ヒータが内蔵された定着部材を用いてトナー像を転写材上に加熱定着する定着装置を備える画像形成装置において、前記定着ヒータ毎にその配光分布に応じて設けられて前記定着部材周りの温度を検出する温度センサと、前記定着ヒータに対する通電状態を制御する駆動制御手段と、所定時間毎に前記温度センサ出力をサンプリングして前記定着部材周りの温度データを取得するサンプリング手段と、このサンプリング手段によりサンプリングされた温度データに基づき、複数の前記定着ヒータのうちで点灯すべき点灯ヒータ決定用テーブルを含む少なくとも2つ以上のテーブルを参照しそのテーブル設定内容により前記駆動制御手段による通電状態の制御に関する条件を決定する決定手段と、を備える。
【0010】
従って、配光分布を異ならせた複数の定着ヒータが内蔵された熱容量の小さな定着部材を用いてトナー像を転写材上に加熱定着する定着装置の場合、その特性ゆえ環境変動や通紙する用紙のサイズ、厚さ、種類によって状態が大きく変動するが、予め、点灯すべき点灯ヒータ決定用テーブルを含む少なくとも2つ以上のテーブルを用意しておき、温度サンプリング結果に基づきこれらのテーブルを参照しそのテーブル設定内容により駆動制御手段による通電状態の制御に関する条件を決定することにより、簡単な制御で定着制御を安定して行うことができる上に、定着装置の部品の変更や仕様の追加等があった場合でも、テーブルの設定内容を変更するだけで容易かつ適正に対処することができる。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記定着ヒータは、前記定着部材の軸心方向中央部に高い配光特性を持たせた中央部配光ヒータと、前記定着部材の軸心方向両端部に高い配光特性を持たせた端部配光ヒータとを有し、前記温度センサは、前記中央部配光ヒータに対応させて前記定着部材の軸心方向中央部の温度を検出する中央部温度センサと、前記端部配光ヒータに対応させて前記定着部材の軸心方向端部の温度を検出する端部温度センサとを有する。
【0012】
従って、待ち時間低減のために薄肉定着熱ローラを使用する場合に温度分布の均一化を図れる特許文献1のような定着装置の制御に好適に適用することができる。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の画像形成装置において、前記点灯ヒータ決定用テーブルを含む少なくとも2つ以上のテーブルは、前記中央部配光ヒータ、前記端部配光ヒータ毎に各々予め設定された目標となる中央部制御温度、端部制御温度、前記中央部温度センサ、前記端部温度センサにより得られる各々の前回サンプリング時の中央部前回検出温度、端部前回検出温度、今回サンプリング時の中央部今回検出温度、端部今回検出温度のうちの少なくとも2つ以上のパラメータを使用して作成されている。
【0014】
従って、定着ヒータとして中央部配光ヒータと端部配光ヒータとを有するので、通電状態の制御に関する条件の決定のためのテーブルとしては、これらの定着ヒータの配光特性の違いを考慮し、目標となる各々の制御温度、前回サンプリング時の前回検出温度或いは今回サンプリング時の今回検出温度なる温度情報を用いて作成することにより、良好なる定着温度制御に供することができる。
【0015】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の画像形成装置において、前記決定手段により点灯すべき定着ヒータを決定する前記点灯ヒータ決定用テーブルは、前記中央部制御温度と前記中央部今回検出温度との差分、及び、前記端部制御温度と前記端部今回検出温度との差分とをパラメータとして点灯すべき定着ヒータを規定する。
【0016】
従って、定着ヒータとして中央部配光ヒータと端部配光ヒータとを有するので、通電状態の制御に関する条件の決定の一つに点灯すべき定着ヒータの決定があるが、このための点灯ヒータ決定用テーブルとしては、これらの定着ヒータの配光特性の違いを考慮し、目標となる各々の制御温度と今回のサンプリングで検出された今回検出温度との差分をパラメータとして点灯すべき定着ヒータを規定しているので、点灯すべき定着ヒータについて当該点灯ヒータ決定用テーブルを参照することにより、簡単かつ適正に決定し、良好なる定着温度制御に供することができる。
【0017】
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4の何れか一記載の画像形成装置において、前記点灯ヒータ決定用テーブル以外のテーブルは、点灯すべき定着ヒータに関して前記決定手段によりその点灯間隔を決定するための間隔決定用テーブルである。
【0018】
従って、定着ヒータとして中央部配光ヒータと端部配光ヒータとを有するので、通電状態の制御に関する条件の決定の一つに点灯すべき定着ヒータの決定があるが、この他に、温度状況に応じたその点灯間隔(点灯デューティ)の決定があり、このための間隔決定用テーブルを備えることにより、点灯間隔に関しても間隔決定用テーブルを参照することにより容易かつ適正に設定し、良好なる定着温度制御に供することができる。
【0019】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の画像形成装置において、前記決定手段により点灯間隔を決定する前記間隔決定用テーブルは、前記中央部制御温度と前記中央部今回検出温度との差分、及び、前記端部制御温度と前記端部今回検出温度との差分とをパラメータとして点灯間隔を規定する。
【0020】
従って、点灯すべき定着ヒータを決定するための点灯ヒータ決定用テーブルと同じパラメータを用いた間隔決定用テーブルを利用することにより、テーブルの作成も容易な上に、点灯間隔の決定も容易かつ適正に行うことができる。
【0021】
請求項7記載の発明は、請求項5記載の画像形成装置において、前記決定手段により点灯間隔を決定する前記間隔決定用テーブルは、前記中央部制御温度と前記中央部今回検出温度との差分、及び、前記中央部前回検出温度と前記中央部今回検出温度との差分とをパラメータとして点灯間隔を規定する。
【0022】
従って、点灯間隔の決定に関しては、点灯すべき定着ヒータの決定とは別個に、中央部制御温度と中央部今回検出温度との差分、及び、中央部前回検出温度と中央部今回検出温度との差分とをパラメータとして点灯間隔を規定した間隔決定用テーブルを参照して決定することにより、特に中央部を制御する中央部配光ヒータの寄与率の高い定着装置構成の場合に好適な点灯間隔の決定が可能となる。
【0023】
請求項8記載の発明は、請求項5記載の画像形成装置において、前記決定手段により点灯間隔を決定する前記間隔決定用テーブルは、前記端部制御温度と前記端部今回検出温度との差分、及び、前記端部前回検出温度と前記端部今回検出温度との差分とをパラメータとして点灯間隔を規定する。
【0024】
従って、点灯間隔の決定に関しては、点灯すべき定着ヒータの決定とは別個に、端部制御温度と端部今回検出温度との差分、及び、端部前回検出温度と端部今回検出温度との差分とをパラメータとして点灯間隔を規定した間隔決定用テーブルを参照して決定することにより、特に端部を制御する端部配光ヒータの寄与率の高い定着装置構成の場合に好適な点灯間隔の決定が可能となる。
【0025】
請求項9記載の発明は、請求項5記載の画像形成装置において、前記間隔決定用テーブルとして、前記中央部制御温度と前記中央部今回検出温度との差分、及び、前記中央部前回検出温度と前記中央部今回検出温度との差分とをパラメータとして点灯間隔を規定する中央用間隔決定用テーブルと、前記端部制御温度と前記端部今回検出温度との差分、及び、前記端部前回検出温度と前記端部今回検出温度との差分とをパラメータとして点灯間隔を規定する端部用間隔決定用テーブルとを有し、前記決定手段は、前記点灯ヒータ決定用テーブル参照に基づき決定された点灯すべき定着ヒータが前記中央部配光ヒータであるか前記端部配光ヒータであるかに応じて中央用間隔決定用テーブル又は端部用間隔決定用テーブルを参照してその点灯間隔を決定する。
【0026】
従って、間隔決定用テーブルに関しては、中央用間隔決定用テーブルと端部用間隔決定用テーブルとの2つを必要とするが、点灯すべき定着ヒータの決定結果に応じてこれらの間隔決定用テーブルの何れかを選択的に参照して点灯間隔を決定することにより、中央部配光ヒータと端部配光ヒータとのヒータ寄与率が同程度の定着器等の諸条件に対する適応能力の高い状態で点灯間隔の決定を適正に行うことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施の形態を図1ないし図9に基づいて説明する。本実施の形態の画像形成装置は、デジタル複写機、ファクシミリ装置、プリンタ等に適用し得るが、その一例として、電子写真方式を利用したデジタル複写機への適用例を示す。図1はデジタル複写機の概略構成を示す正面図であり、装置本体内にはプリンタエンジン1を有する他、転写紙をこのプリンタエンジン1による印刷に供する複数の給紙トレイ2や手差しトレイ3が設けられ、さらに、プリンタエンジン1の上部には印刷済みの転写紙を排紙させるためのインナータイプの排紙スタック部4が設けられている。さらに、装置本体の上部にはコピーすべき原稿の画像を読み取る読取部(スキャナ部)5や、オペレータが各種操作を行うためのキー部やLCD等による表示部を有する操作パネル6が設けられている。
【0028】
次に、プリンタエンジン1部分の概略構成例を図2を参照して説明する。このプリンタエンジン1は電子写真方式によるものであり、ドラム状の感光体7を中心に構成されている。即ち、この感光体7の周囲には電子写真プロセスに従い、帯電ローラ8、光書込み装置によるレーザ光の露光部9、現像ユニット10、転写ローラ11等が順に設けられている。転写ローラ11による転写位置よりも転写紙搬送方向下流側には定着装置12が設けられている。
【0029】
ここで、定着装置12の構成例を図3及び図4を参照して説明する。本実施の形態の定着装置12は例えば前述した特許文献1に準じた構成とされている。即ち、定着ヒータ内蔵の定着部材である定着ローラ13と加圧ローラ14とのローラ対を基本とするが、定着ローラ13は、例えば表面にフッ素樹脂がコーティングされた薄肉の金属製円筒形状に形成され、かつ、回転自在に支持されている。加圧ローラ14は耐熱弾性体層を有する構造で、定着ローラ13に圧接され、定着ローラ13に従動回転するように支持されている。定着ローラ13の内部には、複数の定着ヒータであるハロゲンヒータ15,16が設けられており、定着ローラ13の表面に接触させた温度センサとしてのサーミスタ17,18のセンサ出力に基づきPSU19が電源遮断用のリレー20及びデューティ制御を行うためのトライアック21,22を適宜駆動させることによりハロゲンヒータ15,16の点灯(発光)を独立してオン・オフし、定着ローラ13の表面温度を一定(約180℃)に制御する。
【0030】
2本のハロゲンヒータ15,16は、その発光分布を異ならせたもので、一方のハロゲンヒータ15は図4に示すように定着ローラ13の軸心方向中央部の配光分布が高くなるような発光分布を持たせた小サイズ用のもので、中央部配光ヒータとして機能する。他方のハロゲンヒータ16は図4に示すように定着ローラ13の軸心方向端部の配光分布が高くなるような発光分布を持たせたA3サイズのような大サイズ用のもので、端部配光ヒータとして機能する。
【0031】
また、サーミスタ17,18の配置はハロゲンヒータ15,16の配光分布に対応しており、中央部温度センサとしてのサーミスタ17はハロゲンヒータ(中央部配光ヒータ)15の配光分布に合わせて定着ローラ13の軸心方向中央部付近の外周面温度を検知するように配置され、端部温度センサとしてのサーミスタ18はハロゲンヒータ(端部配光ヒータ)16の配光分布に合わせて定着ローラ13の軸心方向端部付近の外周面温度を検知するように配置されている。
【0032】
次に、全体の電装制御系の概略構成例を図5に示すブロック図を参照して説明する。まず、読取部5用の読取制御板31や操作パネル6や感光体7上に潜像を形成するための光書込みを行う光書込み部用の書込制御板32を制御するシステム制御板33が設けられている。このシステム制御板33は図5中に示すように各部を集中的に制御するCPU34やプログラム及びデータを固定的に格納したROM35並びに各種データを書換え自在に格納してワークメモリとして機能するRAM36等を有するマイクロコンピュータ構成のもので、この他、タイマ37、書換え・消去自在なEEPROM38が設けられている。システム制御板33にはI/O制御板39を介して現像ユニット10用のTセンサ40、各種画像形成用I/O41、高圧電源(PSU)19等が接続されている。
【0033】
ここで、ハロゲンヒータ15,16の駆動に関する部分の構成例を図6に示す。即ち、高圧電源(PSU)19はハロゲンヒータ15,16に対する駆動制御手段として機能し、前述したようなリレー20やトライアック21,22を駆動制御することによりハロゲンヒータ15,16に対する通電状態を制御する。また、サーミスタ17,18のセンサ出力はI/O制御板39のADC部分を介してデジタル信号に変換されて高圧電源(PSU)19側に取り込まれ、定着ヒータ制御に供される。
【0034】
このような基本構成において、本実施の形態では、高圧電源(PSU)19による通電状態の制御に関する条件として、点灯すべきハロゲンヒータ15又は16と、その定着ヒータの点灯間隔(点灯デューティ)とを決定するためのルックアップテーブル構造の2つのテーブル51,52がEEPROM38中に設けられている。
【0035】
即ち、ハロゲンヒータ15,16に対する画像形成動作時の温度制御方式として、後述するように、定着ローラ13のヒータ温度をサンプリングするサンプリング手段が設けられており、サンプリング手段が所定の間隔で複数のサーミスタ17,18により、各々の温度をサンプリングし、そのサンプリングしたデータ信号:中央部、端部の2つデータ信号により、
点灯デューティの決定(ルックアップテーブル)
点灯ヒータの決定 (ルックアップテーブル)
を各々入力されているテーブル51,52から選択する。これらの2つのテーブル51,52は、組合せと入替えが可能とされており、装置状態や状態遷移、又は、転写紙サイズにより、データの異なる構成のテーブルと入替えてもよい。
【0036】
ここで、点灯ヒータの決定又は点灯デューティの決定に使用するテーブルは必ずしも各々一つに決めなくても良い。もっとも、複数のテーブルから点灯ヒータを決定してもよいが、テーブルの数が多くなると簡単な制御構成ではなくなるので、できるだけ少ないテーブルで構成した方が良い。
【0037】
何れにしても、本実施の形態では、2つのハロゲンヒータ15,16を駆動制御する方式への適用例であり、1本のみの定着ローラに対する制御では必要のない点灯ヒータを決定するためのテーブルも必須となり、この結果、用意すべきテーブルとしては最低2つが必要となる。
【0038】
また、テーブルから点灯デューティ若しくは点灯すべき定着ヒータを決定するパラメータも様々である。本実施の形態では、特別な検知手段を追加しないことを趣旨の一つとしているので、テーブル作成用に採り得るパラメータとしては、以下の要素の差分を用いる方法を一例として挙げることができる。
【0039】
要素;
・中央部配光ヒータ15側の目標となる中央部制御温度、
・サーミスタ17により得られる前回サンプリング時の中央部前回検出温度
・サーミスタ17により得られる今回サンプリング時の中央部今回検出温度
・端部配光ヒータ16側の目標となる端部制御温度、
・サーミスタ18により得られる前回サンプリング時の端部前回検出温度
・サーミスタ18により得られる今回サンプリング時の端部今回検出温度
具体的なパラメータ例としては、
パラメータ例:
(中央今回検出温度 − 中央前回検出温度)
(中央部制御温度 − 中央今回検出温度)
(端部今回検出温度 − 端部前回検出温度)
(端部制御温度 − 端部今回検出温度)
を挙げることができる。
【0040】
この際、どのようなパラメータを選択するかによって構成するテーブルや制御できる項目が変わってくる。しかし、前述したように、異なる配光特性を持つ2つのハロゲンヒータ15,16の何れかの選択及びそのデューティの選択に供されるので、中央/端部の特性を考慮し、かつ、点灯すべき定着ヒータ/その点灯デューティを考慮するために最低2種類のパラメータ要素が必要となる。
【0041】
今、テーブル51,52の一例を図7を参照して説明する。図7(a)は点灯デューティを決定するための間隔決定用テーブル52の一例を示し、図7(b)は点灯すべき定着ヒータを決定するための点灯ヒータ決定用テーブル51の一例を示す。本実施の形態の例では、これらのテーブル51,52から条件を決定するパラメータとして、(中央部制御温度−中央今回検出温度)と、(端部制御温度−端部今回検出温度)との2種類が双方のテーブル51,52に用いられている。
【0042】
まず、図7(b)の点灯ヒータ決定用テーブル51を参照して点灯すべき定着ヒータの決定について説明する。目標制御温度に対して、サンプリングにより得られたサンプリング温度が高い場合をHigh,サンプリング温度が低い場合をLowとし、目標とする制御温度との差が例えば10℃以上に大きければL、10℃〜6℃であればM、6℃〜3℃であればS、3℃未満であればゼロ(ZR)として温度状態をグループ分けし、中央部用のサーミスタ17(Th;中央)と端部用のサーミスタ18(Th;端部)とのサンプリング結果に応じて何れのハロゲンヒータ15,16を点灯すべきかが規定されている。図面上、C,Eが2本点灯、Cが中央部配光ヒータ15点灯、Eが端部配光ヒータ16点灯、0が2本のハロゲンヒータ15,16消灯を表している。
【0043】
2本のハロゲンヒータ15,16のW数(熱量)が異なる場合や、配光特性に変更がある場合も、このテーブル51の内容の変更のみで対応できる。
【0044】
次に、図7(a)のデューティ決定用テーブル52を参照して定着ヒータの点灯デューティ決定について説明する。本実施の形態では、点灯すべきハロゲンヒータ15又は16に関するオンデューティとして、以下の5つのパターン
100;サンプリング周期内で全点灯
70;ソフトスタート処理を行い、サンプリング周期内の70%の時間点灯
50;ソフトスタート処理を行い、サンプリング周期内の50%の時間点灯
30;ソフトスタート処理を行い、サンプリング周期内の30%の時間点灯
0;サンプリング周期内で定着ヒータは消灯
を用いるものとして規定されている。
【0045】
ここに、テーブル52を検索した結果が0%以外であれば、トライアック21又は22の位相制御にてソフトスタートを実行し、位相制御デューティが100%になったら、テーブル52で決定された制御デューティに相当する時間だけハロゲンヒータ15又は16をONし続ける。例えば、制御周期が1秒で制御デューティが50%の場合、ソフトスタート終了後に「0.5秒−ソフトスタート時間」の間定着ヒータをONして、0.5秒間OFFする。例えば、サンプリング周期毎の制御デューティの切換えが0%,100%,30%,100%,0%,70%,30%なる一例を図8のタイムチャートに示す。
【0046】
ソフトスタートは、ゼロクロス毎に位相制御デューティを増加させていく。デューティ値は30→40→50→100%と変化させる(立上げ時は各々10回ずつ30回)。50Hzの場合は3回×10msec=30msec(目安:立上げ時は30回×10msec=0.3s)でソフトスタートを終了させる。
【0047】
このようなテーブル51,52を用いた画像形成動作時におけるCPU34により実行される定着ヒータ制御例を図9に示す概略フローチャートを参照して説明する。本実施の形態では、画像形成動作時の制御例に着目しており、コピー指示等により画像形成動作となった場合(ステップS1のY)、タイマ37管理によるサンプリングタイミングとなるまで待機し(S2)、サンプリングタイミングとなると、サーミスタ17,18のセンサ出力を取り込むサンプリング動作を行う(S3)。ステップS2,S3の処理がサンプリング手段の機能として実行される。各々の制御温度(中央部制御温度、端部制御温度)とサンプリングにより得られた今回検出温度(中央今回検出温度、端部今回検出温度)との差分を演算により求める(S4)。そして、求められた各々の差分温度をパラメータとしてテーブル51,52を検索し(S5)、点灯すべきハロゲンヒータ15又は16と、その点灯デューティとを決定する(S6)。ステップS4,S5,S6の処理が決定手段の機能として実行される。点灯すべきハロゲンヒータ15又は16と、その点灯デューティとが決定されると、その決定に従い、高圧電源(PSU)19がトライアック21又は22を駆動制御することで、ハロゲンヒータ15又は16に対する通電状態を制御する(S7)。このステップS7の処理が駆動制御手段の機能として実行される。その後、画像形成動作が終了するまで、サンプリング毎にテーブル51,52を利用した同様の通電制御処理が繰り返される。
【0048】
従って、本実施の形態によれば、配光分布を異ならせたハロゲンヒータ15,16が内蔵された熱容量の小さな定着ローラ13を用いてトナー像を転写材上に加熱定着する定着装置12の場合、その特性ゆえ環境変動や通紙する用紙のサイズ、厚さ、種類によって状態が大きく変動するが、予め、点灯すべき点灯ヒータ決定用テーブル51を含む少なくとも2つ以上のテーブル51,52を用意しておき、温度サンプリング結果に基づきこれらのテーブル51,52を参照しそのテーブル設定内容により高圧電源(PSU)19による通電状態の制御に関する条件を決定することにより、簡単な制御で定着制御を安定して行うことができる。特に、定着ヒータとして中央部配光ヒータ15と端部配光ヒータ16とを有するので、通電状態の制御に関する条件の決定のためのテーブル51,52としては、これらのハロゲンヒータ15,16の配光特性の違いを考慮し、目標となる各々の制御温度、前回サンプリング時の前回検出温度或いは今回サンプリング時の今回検出温度なる温度情報を用いて作成することにより、良好なる定着温度制御に供することができる。また、定着ヒータとして中央部配光ヒータ15と端部配光ヒータ16とを有するので、通電状態の制御に関する条件の決定の一つに点灯すべきハロゲンヒータ15又は16の決定があるが、このための点灯ヒータ決定用テーブル51としては、これらのハロゲンヒータ15,16の配光特性の違いを考慮し、目標となる各々の制御温度と今回のサンプリングで検出された今回検出温度との差分をパラメータとして点灯すべきハロゲンヒータ15又は16を規定しているので、点灯すべきハロゲンヒータ15又は16について当該点灯ヒータ決定用テーブル51を参照することにより、簡単かつ適正に決定し、良好なる定着温度制御に供することができる。加えて、定着ヒータとして中央部配光ヒータ15と端部配光ヒータ16とを有するので、通電状態の制御に関する条件の決定の一つに点灯すべきハロゲンヒータ15又は16の決定があるが、この他に、温度状況に応じたその点灯間隔(点灯デューティ)の決定があり、このための間隔決定用テーブル52を備えることにより、点灯間隔に関しても間隔決定用テーブル52を参照することにより容易かつ適正に設定し、良好なる定着温度制御に供することができる。この際、点灯すべき定着ヒータを決定するための点灯ヒータ決定用テーブル51と同じパラメータを用いた間隔決定用テーブル52を利用することにより、テーブルの作成も容易な上に、点灯間隔の決定も容易かつ適正に行うことができる。
【0049】
何れにしても、本実施の形態で想定して定着装置12のように、環境変動や通紙する用紙のサイズ、厚さ、種類によって状態が大きく変動する制御系においては、部品の変更や特定条件での不具合などにより制御条件を見直さなければならない状態が頻繁に発生する。このような場合でもテーブル51,52内の設定値を操作することにより対応することが可能である。例えば、端部温度が上昇しがちな定着装置特性となっている機械に対しては、テーブル51,52の右上の領域(端部温度が低く,中央温度が高い場合に選択される領域)の数値を低くすることで対策することができる。この結果、特定条件などの場合分けを極力減らすことが可能になる。制御ソフトウエアの品質は、場合分けなどの分岐条件(ソフトウエア複雑度)が増えることにより悪化することが良く知られていることから、このように場合分けを減らし得ることは、制御ソフトウエアの品質を高めることにもなる。
【0050】
本発明の第二の実施の形態を図10に基づいて説明する。第一の実施の形態で示した部分と同一部分は同一符号を用いて示し、説明も省略する(以降の各実施の形態でも同様とする)。
【0051】
本実施の形態では、点灯デューティを決定するための間隔決定用テーブルとして、図7(a)に示したテーブル52に代えて、図10に示すようなテーブル53を用いるようにしたものである。このテーブル53は、点灯すべき定着ヒータがハロゲンヒータ15,16の何れであっても中央部制御温度と中央部今回検出温度との差分(図10中、#1で示す)、及び、中央部前回検出温度と中央部今回検出温度との差分(図10中、#2で示す)とをパラメータとして点灯間隔が規定されたものである。
【0052】
このような構成において、画像形成動作時において、各サンプリング毎に、まず、中央部制御温度と中央部今回検出温度との差分、及び、端部制御温度と端部今回検出温度との差分から図7(b)に示したようなテーブル51を検索し、点灯させるハロゲンヒータ15又は16を決定する。この際、テーブル値の設定如何により制御方法は変えることができるが、一般的には目標温度(制御温度)に対してより低い温度のヒータをつけるような構成が考えられる。
【0053】
次に、中央部制御温度と中央部今回検出温度との差分、及び、中央部前回検出温度と中央部今回検出温度との差分から図10に示すようなテーブル53を検索し、点灯デューティを決定する。
【0054】
よって、本実施の形態によれば、点灯デューティを決定するテーブル53に関して、点灯すべきハロゲンヒータ15又は16とは関係なく中央部に関する温度の値を用いているため、定着装置12として中央部を制御するハロゲンヒータ15の寄与率が高いシステム構成、例えば小サイズ向きに適した構成に適用すると、中央部配光ヒータ15の制御を細かく設定でき、かつ、テーブル数がテーブル51,53の2つで済むため構成が簡略化し、管理しやすい、というメリットが得られる。
【0055】
本発明の第三の実施の形態を図11に基づいて説明する。本実施の形態では、点灯デューティを決定するための間隔決定用テーブルとして、図7(a)に示したテーブル52や図10に示したテーブル53に代えて、図11に示すようなテーブル54を用いるようにしたものである。このテーブル54は、点灯すべき定着ヒータがハロゲンヒータ15,16の何れであっても端部制御温度と端部今回検出温度との差分(図11中、#1で示す)、及び、端部前回検出温度と端部今回検出温度との差分(図11中、#2で示す)とをパラメータとして点灯間隔が規定されたものである。
【0056】
このような構成において、画像形成動作時において、各サンプリング毎に、まず、中央部制御温度と中央部今回検出温度との差分、及び、端部制御温度と端部今回検出温度との差分から図7(b)に示したようなテーブル51を検索し、点灯させるハロゲンヒータ15又は16を決定する。この際、テーブル値の設定如何により制御方法は変えることができるが、一般的には目標温度(制御温度)に対してより低い温度のヒータをつけるような構成が考えられる。
【0057】
次に、端部制御温度と端部今回検出温度との差分、及び、端部前回検出温度と端部今回検出温度との差分から図11に示すようなテーブル54を検索し、点灯デューティを決定する。
【0058】
よって、本実施の形態によれば、点灯デューティを決定するテーブル54に関して、点灯すべきハロゲンヒータ15又は16とは関係なく端部に関する温度の値を用いているため、定着装置12として端部を制御するハロゲンヒータ16の寄与率が高いシステム構成、例えば大サイズ向きに適した構成に適用すると、端部配光ヒータ16の制御を細かく設定でき、かつ、テーブル数がテーブル51,54の2つで済むため構成が簡略化し、管理しやすい、というメリットが得られる。
【0059】
本発明の第四の実施の形態を説明する。本実施の形態では、通電状態の制御に関する条件を決定するためのテーブルとして、図7(b)に示したような点灯ヒータ決定用テーブル51、図10に示したような間隔決定用テーブル(中央用間隔決定用テーブル)53、図11に示したような間隔決定用テーブル(端部用間隔決定用テーブル)54の3つのテーブルが用意されており、これらの間隔決定用テーブル53,54を点灯ヒータ決定用テーブル51を用いた点灯すべきハロゲンヒータ15又は16の決定結果に応じて使い分けるようにしたものである。
【0060】
このような構成において、画像形成動作時において、各サンプリング毎に、まず、中央部制御温度と中央部今回検出温度との差分、及び、端部制御温度と端部今回検出温度との差分からテーブル51を検索し、点灯すべきハロゲンヒータ15又は16を決定し、選択されたハロゲンヒータ15又は16によって点灯デューティを決定するためのテーブルを変える。例えば、中央部配光ヒータ15の点灯が選択されたときには図10に示したようなテーブル53を参照して点灯デューティを決定し、端部配光ヒータ16の点灯が選択されたときには図11に示したようなテーブル54を参照して点灯デューティを決定する。
【0061】
本実施の形態の場合、前述した実施の形態の場合よりもテーブル数が増えるため、管理が若干煩雑にはなるが、中央部配光ヒータ15、端部配光ヒータ16の点灯デューティに関して各々に最適化されたテーブル53又は54を使用できるため、ヒータの制御性をよくすることができる。
【0062】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、配光分布を異ならせた複数の定着ヒータが内蔵された熱容量の小さな定着部材を用いてトナー像を転写材上に加熱定着する定着装置の場合、その特性ゆえ環境変動や通紙する用紙のサイズ、厚さ、種類によって状態が大きく変動するが、予め、点灯すべき点灯ヒータ決定用テーブルを含む少なくとも2つ以上のテーブルを用意しておき、温度サンプリング結果に基づきこれらのテーブルを参照しそのテーブル設定内容により駆動制御手段による通電状態の制御に関する条件を決定するようにしたので、簡単な制御で定着制御を安定して行うことができる上に、定着装置の部品の変更や仕様の追加等があった場合でも、テーブルの設定内容を変更するだけで容易かつ適正に対処することができる。
【0063】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の画像形成装置において、待ち時間低減のために薄肉定着熱ローラを使用する場合に温度分布の均一化を図れる特許文献1のような定着装置の制御に好適に適用することができる。
【0064】
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の画像形成装置において、定着ヒータとして中央部配光ヒータと端部配光ヒータとを有するので、通電状態の制御に関する条件の決定のためのテーブルとしては、これらの定着ヒータの配光特性の違いを考慮し、目標となる各々の制御温度、前回サンプリング時の前回検出温度或いは今回サンプリング時の今回検出温度なる温度情報を用いて作成するようにしたので、良好なる定着温度制御に供することができる。
【0065】
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の画像形成装置において、定着ヒータとして中央部配光ヒータと端部配光ヒータとを有するので、通電状態の制御に関する条件の決定の一つに点灯すべき定着ヒータの決定があるが、このための点灯ヒータ決定用テーブルとしては、これらの定着ヒータの配光特性の違いを考慮し、目標となる各々の制御温度と今回のサンプリングで検出された今回検出温度との差分をパラメータとして点灯すべき定着ヒータを規定しているので、点灯すべき定着ヒータについて当該点灯ヒータ決定用テーブルを参照することにより、簡単かつ適正に決定し、良好なる定着温度制御に供することができる。
【0066】
請求項5記載の発明によれば、請求項1ないし4の何れか一記載の画像形成装置において、定着ヒータとして中央部配光ヒータと端部配光ヒータとを有するので、通電状態の制御に関する条件の決定の一つに点灯すべき定着ヒータの決定があるが、この他に、温度状況に応じたその点灯間隔(点灯デューティ)の決定があり、このための間隔決定用テーブルを備えるようにしたので、点灯間隔に関しても間隔決定用テーブルを参照することにより容易かつ適正に設定し、良好なる定着温度制御に供することができる。
【0067】
請求項6記載の発明によれば、請求項5記載の画像形成装置において、点灯すべき定着ヒータを決定するための点灯ヒータ決定用テーブルと同じパラメータを用いた間隔決定用テーブルを利用することにより、テーブルの作成も容易な上に、点灯間隔の決定も容易かつ適正に行うことができる。
【0068】
請求項7記載の発明によれば、請求項5記載の画像形成装置において、点灯間隔の決定に関しては、点灯すべき定着ヒータの決定とは別個に、中央部制御温度と中央部今回検出温度との差分、及び、中央部前回検出温度と中央部今回検出温度との差分とをパラメータとして点灯間隔を規定した間隔決定用テーブルを参照して決定するようにしたので、特に中央部を制御する中央部配光ヒータの寄与率の高い定着装置構成の場合に好適な点灯間隔の決定が可能となる。
【0069】
請求項8記載の発明によれば、請求項5記載の画像形成装置において、点灯間隔の決定に関しては、点灯すべき定着ヒータの決定とは別個に、端部制御温度と端部今回検出温度との差分、及び、端部前回検出温度と端部今回検出温度との差分とをパラメータとして点灯間隔を規定した間隔決定用テーブルを参照して決定するようにしたので、特に端部を制御する端部配光ヒータの寄与率の高い定着装置構成の場合に好適な点灯間隔の決定が可能となる。
【0070】
請求項9記載の発明によれば、請求項5記載の画像形成装置において、間隔決定用テーブルに関しては、中央用間隔決定用テーブルと端部用間隔決定用テーブルとの2つを必要とするが、点灯すべき定着ヒータの決定結果に応じてこれらの間隔決定用テーブルの何れかを選択的に参照して点灯間隔を決定するようにしたので、中央部配光ヒータと端部配光ヒータとのヒータ寄与率が同程度の定着器等の諸条件に対する適応能力の高い状態で点灯間隔の決定を適正に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態のデジタル複写機の概略構成を示す正面図である。
【図2】そのプリンタエンジン部分の概略構成例を示す正面図である。
【図3】定着装置周りの構成例を示す概略縦断側面図である。
【図4】その定着ヒータの配光分布を示す特性図である。
【図5】全体の電装制御系の概略構成例を示すブロック図である。
【図6】その定着ヒータの駆動に関する部分の概略構成例を示すブロック図である。
【図7】テーブル内容の設定例を示す説明図である。
【図8】点灯デューティ可変の一例を示すタイムチャートである。
【図9】定着ヒータ制御例を示す概略フローチャートである。
【図10】本発明の第二の実施の形態のテーブル内容の設定例を示す説明図である。
【図11】本発明の第三の実施の形態のテーブル内容の設定例を示す説明図である。
【符号の説明】
12 定着装置
13 定着部材
15 中央部配光ヒータ,定着ヒータ
16 端部配光ヒータ、定着ヒータ
17 中央部温度センサ、温度センサ
18 端部温度センサ、温度センサ
19 駆動制御手段
51 点灯ヒータ決定用テーブル、テーブル
52 間隔決定用テーブル
53 間隔決定用テーブル、中央用間隔決定用テーブル
54 間隔決定用テーブル、端部用間隔決定用テーブル

Claims (9)

  1. 配光分布を異ならせた複数の定着ヒータが内蔵された定着部材を用いてトナー像を転写材上に加熱定着する定着装置を備える画像形成装置において、
    前記定着ヒータ毎にその配光分布に応じて設けられて前記定着部材周りの温度を検出する温度センサと、
    前記定着ヒータに対する通電状態を制御する駆動制御手段と、
    所定時間毎に前記温度センサ出力をサンプリングして前記定着部材周りの温度データを取得するサンプリング手段と、
    このサンプリング手段によりサンプリングされた温度データに基づき、複数の前記定着ヒータのうちで点灯すべき点灯ヒータ決定用テーブルを含む少なくとも2つ以上のテーブルを参照しそのテーブル設定内容により前記駆動制御手段による通電状態の制御に関する条件を決定する決定手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記定着ヒータは、前記定着部材の軸心方向中央部に高い配光特性を持たせた中央部配光ヒータと、前記定着部材の軸心方向両端部に高い配光特性を持たせた端部配光ヒータとを有し、
    前記温度センサは、前記中央部配光ヒータに対応させて前記定着部材の軸心方向中央部の温度を検出する中央部温度センサと、前記端部配光ヒータに対応させて前記定着部材の軸心方向端部の温度を検出する端部温度センサとを有する、
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記点灯ヒータ決定用テーブルを含む少なくとも2つ以上のテーブは、前記中央部配光ヒータ、前記端部配光ヒータ毎に各々予め設定された目標となる中央部制御温度、端部制御温度、前記中央部温度センサ、前記端部温度センサにより得られる各々の前回サンプリング時の中央部前回検出温度、端部前回検出温度、今回サンプリング時の中央部今回検出温度、端部今回検出温度のうちの少なくとも2つ以上のパラメータを使用して作成されている、
    ことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記決定手段により点灯すべき定着ヒータを決定する前記点灯ヒータ決定用テーブルは、前記中央部制御温度と前記中央部今回検出温度との差分、及び、前記端部制御温度と前記端部今回検出温度との差分とをパラメータとして点灯すべき定着ヒータを規定する、
    ことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記点灯ヒータ決定用テーブル以外のテーブルは、点灯すべき定着ヒータに関して前記決定手段によりその点灯間隔を決定するための間隔決定用テーブルである、
    ことを特徴とする請求項1ないし4の何れか一記載の画像形成装置。
  6. 前記決定手段により点灯間隔を決定する前記間隔決定用テーブルは、前記中央部制御温度と前記中央部今回検出温度との差分、及び、前記端部制御温度と前記端部今回検出温度との差分とをパラメータとして点灯間隔を規定する、
    ことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記決定手段により点灯間隔を決定する前記間隔決定用テーブルは、前記中央部制御温度と前記中央部今回検出温度との差分、及び、前記中央部前回検出温度と前記中央部今回検出温度との差分とをパラメータとして点灯間隔を規定する、
    ことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  8. 前記決定手段により点灯間隔を決定する前記間隔決定用テーブルは、前記端部制御温度と前記端部今回検出温度との差分、及び、前記端部前回検出温度と前記端部今回検出温度との差分とをパラメータとして点灯間隔を規定する、
    ことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  9. 前記間隔決定用テーブルとして、前記中央部制御温度と前記中央部今回検出温度との差分、及び、前記中央部前回検出温度と前記中央部今回検出温度との差分とをパラメータとして点灯間隔を規定する中央用間隔決定用テーブルと、前記端部制御温度と前記端部今回検出温度との差分、及び、前記端部前回検出温度と前記端部今回検出温度との差分とをパラメータとして点灯間隔を規定する端部用間隔決定用テーブルとを有し、
    前記決定手段は、前記点灯ヒータ決定用テーブル参照に基づき決定された点灯すべき定着ヒータが前記中央部配光ヒータであるか前記端部配光ヒータであるかに応じて中央用間隔決定用テーブル又は端部用間隔決定用テーブルを参照してその点灯間隔を決定する、
    ことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
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