JP4980165B2 - 画像形成装置及び電力制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置及び電力制御方法に関する。
従来より、電子写真プロセスを用いたプリンタ、複写機、あるいはファクシミリ装置等の画像形成装置では、記録媒体(普通紙、OHP等を含む)上に形成されたトナー像を加熱手段による熱で溶かし、加圧する定着装置が使用されている。このような画像形成装置の加熱手段には、不活性ガスとともにタングステンのフィラメントをガラス管に封入したハロゲンヒータが用いられている。
上記ハロゲンヒータの加熱の制御は、トライアック等の電力制御素子で商用電源からの通電時間を変更することで行われている。ここで、一般的な通電制御方法としては、位相制御とオン/オフ制御との2種類が挙げられる。ここで「位相制御」は、商用電源から供給される交流電圧のゼロクロスから所定時間経過後にトライアックをオンとし、その後トライアックの特性により加熱手段に印加される交流電圧の極性反転タイミング(ゼロクロス)でオフとなることから、ゼロクロスからトライアックをオンとするまでの時間(位相角)を制御するものである。また「オン/オフ制御」は、商用電源が示す電源周波数の半周期をオン/オフ制御の最小単位とし、半周期の途中では電力制御素子のオン/オフを行わない制御方式である。
また、ハロゲンヒータへ電力を供給又は切断する際には、位相角を徐々に変化させるソフトスタート/ソフトストップと呼ばれる制御方式(以下、位相制御方式という)がある。これは、ハロゲンヒータへ電力を供給する際には、ハロゲンヒータのオンデューティを徐々に大きくすることで、ヒータオン直後に大きな通電電流が流れるのを防止するためのものであり、高調波電流及び電源電圧変動による他機器への影響を抑制することを目的としている。これらの通電制御方法は、いずれも電源周波数のゼロクロスタイミングがオン/オフ制御の基準となっている。
ところで、画像形成速度が高速な画像形成装置では、画像形成動作時に加熱部の定着ローラの温度落ち込みを防止するため熱容量が大きい定着ローラを採用する場合がある。このような場合、定着ローラが使用可能温度に上昇するまで、数分の長い立ち上がり時間が必要であるため、コピー待ちの時間が長くなってしまう。また、定着ローラの昇温時間を短くするために、熱容量を少なくした定着ローラが採用される場合があるが、このような場合、画像形成動作時に定着ローラの温度落ち込みが発生するという問題がある。
これらの問題は、200V電源を使用し、上記したハロゲンヒータ等の加熱手段の電力容量を大きくしたり、通電電流を大きくしたりすることによって、定着ローラの温度を早く立上ることができれば解決できる。しかし、日本国内の一般的なオフィスの商用電源は、100V、15Aが一般的であり、200Vに対応させるには、設置場所の電源関連に特別な工事を施す必要があり一般的な解決方法とはいえない。
このような問題を解決するものとして、従来、電源コードを複数本設け、これら各電源コードを介して複数の商用電源から電力供給を受けることにより、100V、15Aを超える電力を電気負荷に供給可能な技術が開示されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2003−244359号公報 特開2003−323085号公報
しかしながら、特許文献1、2の技術では、複数の電源コードから供給される交流電力の基準位相(ゼロクロス)及び電源周波数は同一であることが前提条件となっているため、供給された電力の基準位相又は電源周波数が互いに異なるような場合には上記通電制御方法が適切に行えないという問題がある。例えば、二つの電源コードから供給された交流電力のうち、一方が50Hz、他方が60Hzの電源周波数を有するような場合、又は一方は商用電源であるが、他方が自家発電等によって得られた商用電源とは異なる電源周波数を有する電源であるような場合、夫々のゼロクロスタイミングは異なるため、何れか一方の電源にかかる位相制御を適切に行えない。そのため、両電源周波数の干渉により高調波電流や電源電圧変動が発生し、他機器の動作に悪影響を及ぼす可能性がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数供給された交流電力の基準位相や電源周波数が互いに異なるような場合であっても、適切な通電制御を行うことが可能な画像形成装置及び電力制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、記録媒体に転写したトナー像を加熱により前記記録媒体に定着させる定着手段と、複数の交流電源夫々に接続された複数の入力端子と、前記複数の入力端子を介して個別に供給された交流電力により夫々発熱し、前記定着手段を加熱する複数の加熱手段と、前記複数の加熱手段への交流電力の通電を夫々制御する複数の電力制御手段と、前記複数の入力端子を介して個別に供給された各交流電力から、当該交流電力が示す電源波形の基準位相を夫々検出する複数の検出手段と、前記複数の検出手段から出力された各検出信号に基づいて、当該各検出信号に対応する交流電力の通電にかかる電力制御手段のオン/オフ制御を個別に行う単一の制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記複数の検出手段により検出された基準位相のうち、消費電力の最も大きな加熱手段に電力供給を行う交流電源の基準位相に基づいて、全ての電力制御手段のオン制御を合わせて行うことを特徴とする。
また、請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記複数の検出手段により検出された基準位相のうち、消費電力の最も大きな加熱手段に電力供給を行う交流電源の基準位相に基づいて、当該交流電源の電源周波数を判別する周波数判別手段をさらに備え、前記制御手段は、前記周波数判別手段により判別された電源周波数に基づいて、全ての電力制御手段のオン制御を合わせて行うことを特徴とする。
また、請求項3にかかる発明は、請求項1又は2にかかる発明において、前記制御手段は、前記加熱手段に供給される電力量が段階的に増加又は減少するよう前記電力制御手段を制御することを特徴とする。
また、請求項4にかかる発明は、請求項1〜3の何れか一項にかかる発明において、前記定着手段の温度を検出する温度検出手段をさらに備え、前記制御手段は、前記温度検出手段により検出された温度と所定温度との差分値に基づいて、前記複数の電力制御手段のオン/オフ制御を個別に行うことを特徴とする。
また、請求項5にかかる発明は、請求項1〜4の何れか一項にかかる発明において、前記検出手段は、前記電源波形のゼロクロスを検出することを特徴とする。
また、請求項6にかかる発明は、請求項1〜5の何れか一項にかかる発明において、前記電力制御手段は、トライアックであって、前記制御手段は、前記トライアックを位相制御することを特徴とする。
また、請求項7にかかる発明は、複数の交流電源から夫々供給された交流電力を、当該交流電源の夫々に接続された複数の入力端子に夫々入力する入力工程と、複数の電力制御手段によって、前記複数の入力端子を介して個別に供給された交流電力を、複数の加熱手段の夫々に通電させる電力制御工程と、複数の検出手段によって、前記複数の入力端子を介して個別に供給された交流電力から、当該交流電力が示す電源波形の基準位相を夫々検出する検出工程と、単一の制御手段によって、前記複数の検出手段から出力された各検出信号に基づいて、当該各検出信号に対応する交流電力の通電にかかる電力制御手段のオン/オフ制御を個別に行う制御工程と、を含み、前記制御工程は、前記検出工程により夫々検出された基準位相のうち、消費電力の最も大きな加熱手段に電力供給を行う交流電源の基準位相に基づいて、全ての電力制御手段のオン制御を合わせて行うことを特徴とする。
請求項1にかかる発明によれば、交流電源毎に検出した交流電力の基準位相に基づいて、各交流電源から加熱手段に供給される交流電力の通電を、複数の電力制御手段の夫々により個別に制御する。これにより、複数供給された交流電力の基準位相が互いに異なるような場合であっても、適切な通電制御を行うことできるため、高調波電流や電源電圧変動の発生を抑制することができる。
また、請求項1にかかる発明によれば、消費電力の最も大きな加熱手段に電力供給を行う交流電源の基準位相に基づいて、全ての電力制御手段のオン制御を合わせて行うことにより、複数供給された電力の基準位相が互いに異なるような場合であっても、高調波電流や電源電圧変動の発生を抑制することができる。
また、請求項2にかかる発明によれば、消費電力の最も大きな加熱手段に電力供給を行う交流電源の電源周波数に基づいて、全ての電力制御手段のオン制御を合わせて行うことにより、複数供給された電力の電源周波数が互いに異なるような場合であっても、高調波電流や電源電圧変動の発生を抑制することができる。
また、請求項3にかかる発明によれば、制御手段は、加熱手段に供給される電力量が段階的に増加又は減少するよう電力制御手段を制御するため、ヒータオン直後に大きな通電電流が流れるのを防止することができ、高調波電流及び電源電圧変動による他機器への影響を抑制することができる。
また、請求項4にかかる発明によれば、温度検出手段により検出された定着手段の温度と所定温度との差分値に基づいて、複数の電力制御手段のオン/オフ制御を個別に行うことにより、加熱手段の温度を所定温度に維持することができる。
また、請求項5にかかる発明によれば、検出手段が、交流電源が示す電源波形のゼロクロスを検出するため、各交流電源が示す電源波形のゼロクロスタイミングに基づいて、各電力制御手段のオン/オフ制御を行うことができる。
また、請求項6にかかる発明によれば、電力制御手段として、比較的安価なトライアックを用いることにより、画像形成装置を安価に提供することができる。また、制御手段は、トライアックを位相制御することにより、電源周期の半周期毎に位相に応じた電流量を加熱手段に通電するよう制御することができる。
また、請求項7にかかる発明によれば、交流電源毎に検出した交流電力の基準位相に基づいて、各交流電源から加熱手段に供給される交流電力の通電を、複数の電力制御手段の夫々により個別に制御する。これにより、複数供給された交流電力の基準位相が互いに異なるような場合であっても、適切な通電制御を行うことできるため、高調波電流や電源電圧変動の発生を抑制することができる。
また、請求項7にかかる発明によれば、消費電力の最も大きな加熱手段に電力供給を行う交流電源の基準位相に基づいて、全ての電力制御手段のオン制御を合わせて行うことにより、複数供給された電力の基準位相が互いに異なるような場合であっても、高調波電流や電源電圧変動の発生を抑制することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明の最良な実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施形態にかかる画像形成装置において、定着装置(図5、定着装置221参照)の加熱ヒータHT1及び加熱ヒータHT2の加熱制御を行う制御系100の構成を示すブロック図である。図1に示すように定着装置の制御系100は、入力端子としての電源コード11、12、検出手段としてのゼロクロス回路13、14、電力制御手段としてのトライアック15、16、加熱手段としての加熱ヒータHT1、HT2、温度センサTH1、制御手段としての制御部17等を備える。なお、本定着装置が搭載される画像形成装置は、後述する図5に示す。
電源コード11は、外部のAC電源401から供給される交流電力を受け、この交流電力を加熱ヒータHT1に供給する。
電源コード12は、外部のAC電源402から供給される交流電力を受け、この交流電力を加熱ヒータHT2に供給する。
ここで、AC電源401及びAC電源402は、夫々独立した交流電源であって、例えば、一方を50Hzの商用電源、他方を60Hzの商用電源としてもよい。また、一方を商用電源とし、他方を自家発電等によって得られた商用電源とは異なる電源周波数を有した電源としてもよく、その態様は特に問わないものとする。
ゼロクロス回路13は、電源コード11を介して供給されたAC電源401からの交流電力の基準位相、具体的にはゼロクロスを検出し、この検出信号を後述するゼロクロス信号(ゼロクロス信号1)として制御部17に出力する。
ゼロクロス回路14は、電源コード12を介して供給されたAC電源402からの交流電力の基準位相、具体的にはゼロクロスを検出し、この検出信号を後述するゼロクロス信号(ゼロクロス信号2)として制御部17に出力する。
ここで、ゼロクロス回路13及び14の構成について説明する。図2は、ゼロクロス回路の構成の一例を示した回路図である。なお、同図では、ゼロクロス回路13について説明するが、ゼロクロス回路14も同様の構成を有するものとする。
ゼロクロス回路13に入力されたAC電源401からの入力電圧は、抵抗R1、抵抗R2、コンデンサC1からなるフィルタでノイズ除去された後、ダイオードブリッジ131で全波整流され、フォトカプラ132内の発光ダイオード133に印加される。
ここで、AC電源401からの入力電圧が0V付近の期間、即ちゼロクロスタイミングでは、フォトカプラ132の発光ダイオード133に印加される電圧値が低く、発光ダイオードの発光量は0若しくは非常に小さいため、フォトカプラ132内のフォトトランジスタ134はオフとなり、当該フォトトランジスタ134のコレクタ端から出力されるゼロクロス信号(コレクタ電流)はH(High)となる。
また、AC電源401からの入力電圧が0V付近以外の期間、即ちゼロクロスタイミング以外では、フォトカプラ132の発光ダイオード133に印加される電圧値が高く、発光ダイオード133の発光量は大きくなるため、フォトカプラ132内のフォトトランジスタ134はオンとなり、当該フォトトランジスタ134のコレクタ端から出力されるゼロクロス信号(コレクタ電流)はL(Low)となる。
図3は、AC電源401からの入力電圧(AC入力電圧)と、フォトカプラ内の発光ダイオード133に印加される電圧(印加電圧)と、ゼロクロス信号との関係を示したタイミングチャートである。同図に示すように、AC電源401からの入力電圧が0V付近の期間(ゼロクロスタイミング)でHとなり、入力電圧が0V付近以外の期間でLとなるゼロクロス信号が生成され、このゼロクロス信号が制御部17に出力されることになる。
図1に戻り、トライアック15は、電源コード11と加熱ヒータHT1との間に接続され、制御部17から出力されるヒータオン信号1によりオン状態となり、電源コード11を介して供給されたAC電源401からの交流電力を加熱ヒータHT1に通電する。また、トライアック15に印加される入力電圧の極性が反転すると、トライアック自身の電気的特性によりオフ状態となり、加熱ヒータHT1への通電を停止する。
トライアック16は、電源コード12と加熱ヒータHT2との間に接続され、制御部17から出力されるヒータオン信号2によりオン状態となり、電源コード12を介して供給されたAC電源402からの交流電力を加熱ヒータHT2に通電する。また、トライアック16に印加される入力電圧の極性が反転すると、トライアック自身の電気的特性によりオフ状態となり、加熱ヒータHT2への通電を停止する。
このように、電力制御手段として、比較的安価なトライアックを用いることにより、画像形成装置を安価に提供することができる。
加熱ヒータHT1は、通電により発熱するハロゲンヒータ等であって、電源コード11を介して供給されたAC電源401からの交流電力を電力源とし、トライアック15により、その通電がオン/オフ制御されている。
加熱ヒータHT2は、通電により発熱するハロゲンヒータ等であって、電源コード12を介して供給されたAC電源402からの交流電力を電力源とし、トライアック16により、その通電がオン/オフ制御されている。
ここで、加熱ヒータHT1及び加熱ヒータHT2は、後述する定着ローラ301内に配置されており、加熱ヒータHT1及び加熱ヒータHT2の発熱により、定着ローラ301を加熱するようになっている。なお、加熱ヒータHT1、加熱ヒータHT2の消費電力、定格電圧は特に問わないものとするが、本実施形態では両加熱ヒータの仕様は略同等であるものとする。
温度センサTH1は、定着ローラ301の表面近傍に設けられたサーミスタや温度検出素子等であって、定着ローラ301の表面温度を検出し、その検出信号(サーミスタ信号)を制御部17に出力する。
制御部17は、図示しないCPU(Central-Processing-Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等から構成されたマイクロコンピュータからなる。CPUは、画像形成装置(定着装置)を制御するためのプログラムやデータを格納するためのROMと接続されており、ROMに格納されたプログラムに基づいて、画像形成を行うプリンタエンジンや電源回路等の制御を行う一方、制御動作に伴う各種情報をRAMに格納する。
具体的には、温度センサTH1が検出した定着ローラ301の温度に基づいて、トライアック15、16に対し、ヒータオン信号1、ヒータオン信号2を個別に出力することで、加熱ヒータHT1及び加熱ヒータHT2のオン/オフを個別に制御する。
ここで、定着ローラ301の温度に基づいた各トライアックの通電制御は、図示しないROMに予め記憶された、定着ローラ301における各温度の所定温度との差分値と、当該差分値に応じて定まる各ヒータオン信号の出力タイミングとを対応付けた情報(以下、温度テーブルという)に基づいて行われるものとする。ここで、出力タイミングとは、所定の電源周波数の下(例えば、50Hz)、ゼロクロス回路13及び14から夫々入力されるゼロクロス信号のゼロクロスタイミング(ゼロクロス信号オン(H))から、ヒータオン信号を出力するまでの時間(位相角)を示すものであり、各トライアックの位相制御にかかるパラメータである。
制御部17は、温度センサTH1により検出される定着ローラ301の温度毎に、当該温度の所定温度との差分値に対応する各ヒータオン信号の出力タイミング(位相角)をROMから読み出し、この読み出した位相角でヒータオン信号1をトライアック15に、ヒータオン信号2をトライアック16に夫々出力する。
なお、本実施形態では、図示しないROMに記憶された温度テーブルから、各トライアックに出力するヒータオン信号の出力タイミングを取得する態様としたが、これに限らず、定着ローラ301における各温度の所定温度との差分値から、当該差分値に応じて定まる各ヒータオン信号の出力タイミングを導出可能な所定の関係式を用いて、各ヒータオン信号の出力タイミングを取得する態様としてもよい。
図4は、本実施形態の制御系100(制御部17)による電源制御を説明するためのタイミングチャートであり、各トライアックの位相角を45°ずつ段階的に増加させるソフトスタートを行った場合の状態を示している。このソフトスタートを行うことにより、ヒータオン直後に大きな通電電流が流れるのを防止することができ、高調波電流及び電源電圧変動による他機器への影響を抑制することができる。
図4において、「入力電圧1」、「入力電圧2」に示す波形は、AC電源401、AC電源402から供給された交流電力の電圧波形を夫々示しており、「ゼロクロス信号1」、「ゼロクロス信号2」に示す波形は、ゼロクロス回路13、ゼロクロス回路14から出力されたゼロクロス信号を夫々示している。
また、「ヒータオン信号1」、「ヒータオン信号2」に示す波形は、制御部17からトライアック15、トライアック16に出力されたヒータオン信号を夫々示しており、「通電電流1」、「通電電流2」に示す波形は、加熱ヒータHT1、加熱ヒータHT2に通電される電流量を示している。また、「定着ローラ温度」に示す波形は、温度センサTH1により検出された温度が、所定温度(目標温度)以上か否かを示すものである。
ここで、AC電源401及びAC電源402から供給された交流電力の電源波形の位相は一致していないため、ゼロクロス回路13、ゼロクロス回路14で検出されるゼロクロスタイミングは同期しておらず、夫々個別に検出されている。
このような状態において、制御部17は、温度センサTH1により検出された温度と、予め定められた目標温度Ttとの比較の結果、定着ローラ301の温度が目標温度Ttより低下したと判定すると、図示しないROMに予め記憶された温度テーブルに基づいて、ヒータオン信号1をトライアック15に、ヒータオン信号2をトライアック16に夫々所定の位相角で出力することで、加熱ヒータHT1及び加熱ヒータHT2のオンを個別に指示する。
ここで、トライアック15に出力される1パルス目のヒータオン信号1は、制御部17が定着ローラ301の温度が目標温度Ttより低下したことを検知した直後のゼロクロスタイミングH11から、時間T1経過後に出力される。オン状態となったトライアック15は、自身の電気的特性により、入力電圧の極性が反転する次のゼロクロスタイミングH12までオン状態を維持するため、「電源波形の半波時間−T1」の時間だけ、加熱ヒータHT1に通電されることになる。
次のゼロクロスタイミングH12から時間T2経過すると、2パルス目のヒータオン信号1が制御部17からトライアック15に出力され、1パルス目と同様、次のゼロクロスタイミングH13までオン状態が維持されるため、「電源波形の半波時間−T2」の時間だけ、加熱ヒータHT1に通電されることになる。さらに、次のゼロクロスタイミングH13から時間T3経過すると、3パルス目のヒータオン信号1が制御部17からトライアック15に出力される。そして、1及び2パルス目と同様、次のゼロクロスタイミングH14までオン状態が維持されるため、「電源波形の半波時間−T3」の時間だけ、加熱ヒータHT1に通電されることになる。
また、トライアック16に出力される1パルス目のヒータオン信号2は、制御部17が定着ローラ301の温度が目標温度Ttより低下したことを検知した直後のゼロクロスタイミングH21から、時間T1経過後に出力される。オン状態となったトライアック16は、上記トライアック15と同様、自身の電気的特性により、次のゼロクロスタイミングH22までオン状態を維持するため、「電源波形の半波時間−T1」の時間だけ、加熱ヒータHT2に通電されることになる。
次のゼロクロスタイミングH22から時間T2経過すると、2パルス目のヒータオン信号2が制御部17からトライアック16に出力され、1パルス目と同様、次のゼロクロスタイミングH23までオン状態が維持されるため、「電源波形の半波時間−T2」の時間だけ、加熱ヒータHT2に通電されることになる。さらに、次のゼロクロスタイミングH23から時間T3経過すると、3パルス目のヒータオン信号2が制御部17からトライアック16に出力される。そして、1及び2パルス目と同様、次のゼロクロスタイミングH24までオン状態が維持されるため、「電源波形の半波時間−T3」の時間だけ、加熱ヒータHT2に通電されることになる。
このように、本実施形態によれば、AC電源毎に基準位相(ゼロクロス)を検出し、この基準位相に基づいて各AC電源からの交流電力の通電を、トライアック15、16の夫々で個別に制御することで、複数供給された電力の基準位相が互いに異なるような場合であっても、適切な通電制御を行うことできるため、高調波電流や電源電圧変動の発生を抑制することができる。
また、温度センサTH1により検出された温度と所定温度との差分値に基づいて、トライアック15、16のオン/オフ制御を個別に行うことにより、加熱ヒータHT1及びHT2の温度を所定温度に維持することができる。
なお、本実施形態では、電源コードの個数を二つとしたが、これに限らないものとする。電源コードを他の個数とする場合、ゼロクロス回路及びトライアックは、電源コード毎に夫々設けられるものとし、制御部17は、各電源コードの系に接続されたゼロクロス回路から入力されるゼロクロス信号に基づいて、この電源コードの系に接続されたトライアックのオン/オフ制御を行うものとする。
また、本実施形態では、トライアックの位相角を段階的に増加させるソフトスタートを行った場合を例示したが、これに限らず、トライアックの位相角を段階的に減少させるソフトストップを行った場合であっても、同様の通電制御が行われるものとする。
図5は、本発明を実施するための最良の形態の画像形成装置の機構部の一例を示す概略構成図である。この画像形成装置200は、デジタル複写機を含む画像形成装置である。すなわち、画像形成装置200は、複写機能と、それ以外の機能、例えば、プリンタ機能、ファクシミリ機能とを備えており、操作部のアプリケーション切り替えキー(図示せず)の操作により、複写機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能を順次切り替えて選択することが可能である。これにより、複写機能の選択時には複写モードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリ機能の選択時にはファクシミリモードとなる。
以下、画像形成装置200の概略構成及び複写モードの際の動作について説明する。図5において、自動紙送り装置(「自動原稿給紙装置」ともいう。以下、「ADF」という)201に設けられた原稿トレイ(「原稿台」ともいう)202に画像面を上にして置かれた原稿束は、図示しない操作部上のスタートキーが押下されると、一番下の原稿から1枚ずつ順次給送ローラ203、給送ベルト204によってコンタクトガラス205上の所定の位置に給送されてセットされる。ADF201は、1枚の原稿の給送完了毎に原稿枚数をカウントアップするカウント機能を有する。コンタクトガラス205上のセットされた原稿は、画像読取手段を構成する画像読取装置(「スキャナ」又は「読み取りユニット」ともいう)206によって画像が読み取られ、その読み取りが終了した後、給送ベルト204及び排送ローラ207によって排紙台208上に排出される。
なお、1枚の原稿の画像の読み取りが終了する毎に、原稿セット検知器(「原稿セット検知センサ」ともいう)209によって原稿トレイ202上に次の原稿があるかないかを検知し、原稿セット検知器209で原稿トレイ202上に次の原稿が存在することが検知された場合には、原稿トレイ202上の一番下の原稿を前の原稿と同様にして給送ローラ203、給送ベルト204によってコンタクトガラス205上の所定の位置に給送し、以後上述と同様の動作を行う。また、給送ローラ203、給送ベルト204、排送ローラ207は図示しない搬送モータによって駆動される。
第1給紙装置210、第2給紙装置211、第3給紙装置212は、各々選択されたときに、それぞれ第1給紙トレイ213、第2給紙トレイ214、第3給紙トレイ215に積載された転写紙(用紙)を給紙し、その転写紙は縦搬送ユニット216によって感光体217に当接する位置まで搬送される。感光体217は、例えば感光体ドラムが用いられており、図示しないメインモータによって回転駆動される。
画像読取装置206による原稿の画像読み取りによって入力された画像データは、図示しない画像処理装置で所定の画像処理が施された後、そのまま、あるいは画像記憶手段を構成する図示しない画像メモリに一旦記憶させた後、画像印刷手段(プリンタ)を構成する書き込みユニット218に送られ、その書き込みユニット218によって光情報に変換し、感光体217の面には図示しない帯電器によって一様に帯電された後に書き込みユニット218からの光情報で露光されて静電潜像が形成される。この感光体217上の静電潜像は、現像装置(「現像ユニット」ともいう)219により現像されてトナー像が形成される。
感光体217、帯電器、書き込みユニット218、現像装置219や、その他の図示しない感光体217回りの周知の装置などにより、電子写真方式で画像データにより画像を転写紙上に形成する画像形成動作を行う画像形成手段であるプリンタエンジンを構成している。搬送ベルト220は、用紙搬送手段及び転写手段を兼ねていて電源から転写バイアスが印加され、縦搬送ユニット216からの転写紙を感光体217と等速で搬送しながら感光体217上のトナー像を転写紙に転写する。この転写紙は、定着装置221によりトナー像が定着され、排紙ユニット222により排紙トレイ223に排出される。感光体217、帯電器、書き込みユニット218、現像装置219、転写手段、画像データにより画像を転写紙上に形成する画像形成手段を構成している。
以上の動作は、通常のモードで転写紙の片面に画像を複写するときの動作であるが、両面モードで転写紙の両面に画像を複写する場合には、第1〜第3給紙トレイ213〜215の何れかより給紙されて表面に上述のように画像が形成された転写紙は、排紙ユニット222により排紙トレイ223側ではなく、両面入紙搬送路124側に切り替えられ、反転ユニット225によりスイッチバックされて表裏が反転され、両面搬送ユニット226へ搬送される。
この両面搬送ユニット226へ搬送された転写紙は、両面搬送ユニット226により縦搬送ユニット216へ搬送され、縦搬送ユニット216により感光体217に当接する位置まで搬送され、感光体217上に上述と同様に形成されたトナー像が裏面に転写されて、定着装置221でトナー像が定着されることにより両面コピーとなる。この両面コピーは排紙ユニット222により排紙トレイ223に排出される。また、転写紙を反転して排出する場合には、反転ユニット225によりスイッチバックされて表裏が反転された転写紙は、両面搬送ユニット226に搬送されずに反転排紙搬送路227を経て排紙ユニット222により排紙トレイ223に排出される。
プリントモードでは、上記画像処理装置からの画像データの代りに、外部からの画像データが書き込みユニット218に入力されて、上述と同様に転写紙上に画像が形成される。さらに、ファクシミリモードでは、画像読取装置206からの画像データが、図示しないファクシミリ送受信部により相手に送信され、相手からの画像データがファクシミリ送受信部で受信されて上述の画像処理装置からの画像データの代りに書き込みユニット218に入力されることにより、上述と同様に転写紙上に画像が形成される。
また、この画像形成装置200には、図示しない大量用紙供給装置(以下「LCT」という)と、同じく図示しないソート、穴あけ、ステイプルを含む処理を行う後処理装置と、原稿の画像の読み取りのためのモード、複写倍率の設定、給紙段の設定、後処理装置で後処理の設定、オペレータに対する表示を行う各種キーやLCDを含むディスプレイを有する操作部とを備えている。
画像読取装置206は、原稿を載置するコンタクトガラス205と光学走査系で構成されており、光学走査系は露光ランプ228、第1ミラー229、レンズ232、CCDイメージセンサ233を含む各部で構成されている。露光ランプ228および第1ミラー229は、図示しない第1キャリッジ上に固定され、第2ミラー230および第3ミラー231は、同じく図示を省略した第2キャリッジ上に固定されている。原稿の画像を読み取るときには、光路長が変わらないように、第1キャリッジと第2キャリッジとが2対1の相対速度で機械的に走査される。上記光学走査系は、図示しないスキャナ駆動モータを含む駆動部によって駆動される。
画像読取装置206は、原稿の画像を光学的に読み取って電気信号に変換する(原稿の画像データを読み取る)。すなわち、光学走査系の露光ランプ228によって原稿の画像面を照明し、その画像面からの反射光像を第1ミラー229、第2ミラー230、第3ミラー231、レンズ232を介してCCDイメージセンサ233の受光面に結像させ、そのCCDイメージセンサ233によって電気信号に変換する。このとき、レンズ232およびCCDイメージセンサ233を、図5の左右方向に移動させることにより、原稿の給送方向の画像読み取り倍率が変わる。つまり、予め設定された画像読み取り倍率に対応してレンズ232およびCCDイメージセンサ233の左右方向の位置が設定される。
書き込みユニット218は、レーザ出力ユニット234、結像レンズ235、ミラー236を含む各部で構成され、レーザ出力ユニット234の内部にはレーザ光源であるレーザダイオードおよびモータによって高速で定速回転するポリゴンミラー(回転多面鏡)が備わっている。レーザ出力ユニット234より照射されるレーザビーム(レーザ光)は、定速回転するポリゴンミラーで偏向され、結像レンズ235を通り、ミラー236で折り返され、感光体217の帯電面に集光されて結像される。
すなわち、ポリゴンミラーで偏向されたレーザビームは感光体217が回転する方向と直交する方向(主走査方向)に露光走査され、画像処理装置より出力される画像データのライン単位の書き込みを行う。感光体217の回転速度と走査密度(記録密度)に対応する所定の周期で主走査を繰り返すことにより、感光体217の帯電面に静電潜像が形成される。
次に、図5の定着装置221の構成について説明する。図6は、図5の定着装置221の構成例を示した図である。図6に示すように、定着装置221は、定着手段として定着ローラ301(加熱ローラ3011、回転ローラ3012)、加圧ローラ302、定着ベルト303を有している。
加熱ローラ3011の内部には、当該加熱ローラ3011を補助的に加熱する加熱ヒータHT1が設けられている。また、加熱ローラ3011の内部には、当該加熱ローラ3011の中央部を加熱する加熱ヒータHT21と、加熱ローラ3011の両端部を加熱する加熱ヒータHT22と、が加熱ヒータHT2として設けられている。この加熱ヒータHT2が、加熱ローラ3011を加熱する主加熱手段となっている。
加熱ローラ3011と回転ローラ3012との間には、無端ベルト状の定着ベルト303が張り渡されている。定着ベルト303は、図示しない駆動機構により加熱ローラ3011及び回転ローラ3012が図中矢印方向に回転駆動されることで、加熱ローラ3011及び回転ローラ3012の円周方向に周回するようになっている。加熱ローラ3011は、定着ベルト303との接触面において当該定着ベルト303を加熱することで、当該定着ベルト303を介して記録媒体308を加熱する。また、定着ベルト303は、回転ローラ3012の加圧ローラ302との接触位置近傍において、回転ローラ3012の円周面に沿って周回し、加圧ローラ302との間にニップ部を形成するとともに、当該ニップ部を通過する記録媒体308を加熱ローラ3011から与えられた熱量により加熱する。そのため、定着ベルト303は熱伝導性の高い素材から形成されていることが好ましい。
加熱ローラ3011の近傍には、当該加熱ローラ3011の中央部の温度を検出するサーミスタTH11、加熱ローラ3011の両端部の温度を検出する非接触タイプのNCセンサTH12、TH13が設けられている。また、回転ローラ3012の周辺には回転ローラ3012の温度を検出するサーミスタTH14が設けられている。これら、サーミスタTH11、TH14、NCセンサTH12、TH13は、図1で示した温度センサTH1に相当するものである。なお、これら複数の温度センサのうち、何れかの検出温度に基づいてトライアック15、16を制御する態様としてもよいし、全ての温度センサの検出温度の平均値等に基づいてトライアック15、16を制御する態様としてもよい。
加圧ローラ302は、シリコンゴムを含む弾性部材から構成され、図示しない加圧手段により一定の加圧力で加熱ローラ3011に押し当てられている。また、加圧ローラ302は、その内部に当該加圧ローラ302を加熱する加熱ヒータHT3を有しており、図示しない駆動機構により図中矢印方向に回転駆動されるようになっている。また、加圧ローラ302の近傍には、当該加圧ローラ302の温度を検出する温度センサTH3と、回転ローラ3012への加圧力を検出する脱圧センサ304が設けられている。
なお、図6では、加圧ローラ302内に一の加熱ヒータHT3を備えた構成を示したが、加熱ヒータHT3を備えない態様としてもよいし、複数個の加熱ヒータを備える態様としてもよい。また、本実施形態では加熱ヒータHT3の制御については特段言及しないが、この加熱ヒータHT3の駆動電力がAC電源401、402とは異なるAC電源から供給されるような場合には、上述した加熱ヒータHT1、HT2と同様に制御されるものとする。具体的には、加熱ヒータHT3への電力供給線にゼロクロス回路を接続し、このゼロクロス回路からのゼロクロス信号と、温度センサTH3からのサーミスタ信号と、に基づいて、制御部17が加熱ヒータHT3への通電制御を行うトライアックを制御する態様としてもよい。また、加熱ヒータHT3がAC電源401又は402の何れか一方から電力供給を受けるよう構成されていた場合には、当該加熱ヒータHT3を含めた加熱ヒータHT1又は加熱ヒータHT2として制御部17が制御を行うものとする。
オイル塗布ローラ305は、オイルを染み込ませたパッド部材をローラ表面に有し、加圧ローラ302の表面に当接する位置に設置され、当該加圧ローラ302の表面にオイルを塗布する。また、クリーニングローラ306は、オイル塗布ローラ305のローラ表面に当接する位置に設置され、ローラ表面に付着した付着物を除去する。
上記の構成において、トナー像307を担持した転写紙を含む記録媒体308は、回転ローラ3012(定着ベルト303)と加圧ローラ302とにより形成されるニップ部を通過する際に、定着ローラ301(定着ベルト303)による加熱及び加圧ローラ302による加圧でトナー画像として定着される。
加熱ヒータHT1、HT2及びHT3は、この画像形成装置200の主電源投入の時や、省エネのための待機モードの状態からコピー可能となるまでの立ち上げ時、さらに、主たる動作のプリントやコピー時に、定着ローラ301および加圧ローラ302が基準となる目標温度Ttに達していない全ての状態でオンとされる。
なお、本実施形態の画像形成装置は、ファクシミリ装置、プリンタ、複写機を含む画像形成装置全般に適用することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、上述した第1の実施形態と同様の要素については、同一の符号を用いて示し、その説明は適宜省略する。
図7は、本実施形態の制御系100の構成を示すブロック図である。同図において、制御部18は、図示しないCPUとROMに予め記憶された所定のプログラムとの協働により、ゼロクロス回路13及びゼロクロス回路14から夫々入力されるゼロクロス信号に基づいて、AC電源401及びAC電源402の電源周波数を夫々判別する周波数判別手段としての機能を実現する。
具体的に、制御部18は、所定時間(例えば、1秒)内にオン(H)状態のゼロクロス信号が何回入力されたかをカウントし、この1秒当たりの入力数を算出することで電源周波数を判定する。例えば、1秒間にオン状態のゼロクロス信号が50回入力された場合には、50Hzと判定し、1秒間にオン状態のゼロクロス信号が60回入力された場合には、60Hzと判定する。
また、制御部18は、上記判定したAC電源の電源周波数に応じて、図示しないROMに記憶された温度テーブルの出力タイミング(位相角)を補正し、この補正した出力タイミングで、ヒータオン信号1をトライアック15に、ヒータオン信号2をトライアック16に夫々出力する。
出力タイミングの補正は、電源周波数の増減に応じて、出力タイミング(位相角)を増減させる等を規定した所定の関係式により導出する態様としてもよい。また、周波数毎に定義した出力タイミングを、予め温度テーブルに登録しておく態様としてもよく、この場合、制御部18は、温度センサTH1により検出される定着ローラ301の温度毎に、当該温度の所定温度との差分値と、判定した電源周波数とに対応する各ヒータオン信号の出力タイミングを、補正した出力タイミングとしてROMから読み出し、この読み出した出力タイミングでヒータオン信号1及びヒータオン信号2を、トライアック15及びトライアック16に夫々出力することになる。
図8は、本実施形態の制御系100(制御部18)による電力制御を説明するためのタイミングチャートであり、各トライアックの位相角を45°ずつ段階的に増加させるソフトスタートを行った場合の状態を示している。なお、本実施形態において、加熱ヒータHT1の仕様は、定格電圧:AC97V、消費電力:250Wであるものとし、加熱ヒータHT2の仕様は、定格電圧:AC97V、消費電力:700Wであるものとする。
図8に示したように、AC電源401及びAC電源402から供給される交流電力の周波数が互いに異なるような場合、ゼロクロス回路13及びゼロクロス回路14にて夫々検出される各ゼロクロスタイミングは同期しない。このような場合、制御部18は、ゼロクロス回路13及びゼロクロス回路14から入力されるゼロクロス信号に基づいて、AC電源401及びAC電源402の電源周波数を夫々判別する。
また、制御部18は、温度センサTH1により検出された温度と、予め定められた目標温度Ttとの比較の結果、定着ローラ301の温度が目標温度Ttより低下したと判定すると、図示しないROMに予め記憶された温度テーブルに基づいて、トライアック15及びトライアック16の夫々に出力を行うヒータオン信号1及びヒータオン信号2の位相角を夫々選定する。そして、制御部18は、トライアック15及びトライアック16にかかるAC電源401及びAC電源402の電源周波数に基づいて、選定された位相角を夫々補正し、この補正した位相角でヒータオン信号1をトライアック15に、ヒータオン信号2をトライアック16に夫々出力することで、加熱ヒータHT1及び加熱ヒータHT2のオンを個別に指示する。
なお、AC電源401及び/又はAC電源402の電源周波数が、温度テーブルに基づく制御の前提となった所定の周波数と同一であったような場合、位相角の補正は行わず、温度テーブルに規定された値をそのまま用いることとしてもよい。
図8に示した例では、トライアック15にかかるヒータオン信号1に対しては、位相角の補正が行われなかった場合を示しており、トライアック16にかかるヒータオン信号2に対して、位相角の補正が行われた場合を示している。ここで、トライアック15にかかる制御は、上述した図4と同様の制御であるため、説明は省略する。なお、図8において、加熱ヒータHT1、HT2への通電量が図4の例と異なるのは、各加熱ヒータの消費電力の違いに因るものであり、消費電力の値に応じた電流が各加熱ヒータに通電されている。
ここで、トライアック16に出力される1パルス目のヒータオン信号2は、制御部18が定着ローラ301の温度が目標温度Ttより低下したことを検知した直後のゼロクロスタイミングH31から、入力電圧2の電源周波数に応じて時間T1を補正した時間T1'経過後に出力される。オン状態となったトライアック16は、自身の電気的特性により、入力電圧の極性が反転する次のゼロクロスタイミングH31までオン状態を維持するため、「電源波形の半波時間−T1'」の時間だけ、加熱ヒータHT2に通電されることになる。
次のゼロクロスタイミングH32から、入力電圧2の電源周波数に応じて時間T2を補正した時間T2'が経過すると、2パルス目のヒータオン信号2が制御部17からトライアック16に出力される。1パルス目と同様、次のゼロクロスタイミングH33までオン状態が維持されるため、「電源波形の半波時間−T2'」の時間だけ、加熱ヒータHT2に通電されることになる。さらに、次のゼロクロスタイミングH33から、入力電圧2の電源周波数に応じて時間T3を補正した時間T3'が経過すると、3パルス目のヒータオン信号2が制御部18からトライアック16に出力される。そして、1及び2パルス目と同様、次のゼロクロスタイミングH34までオン状態が維持されるため、「電源波形の半波時間−T3'」の時間だけ、加熱ヒータHT2に通電されることになる。
このように、本実施形態によれば、AC電源毎に電源周波数を判別し、この電源周波数に基づいて各AC電源からの交流電力の通電を、トライアック15、16の夫々で個別に制御することで、複数供給された電力の電源周波数が互いに異なるような場合であっても、適切な通電制御を行うことできるため、高調波電流や電源電圧変動の発生を抑制することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、上述した第1の実施形態及び第2の実施形態と同様の要素については、同一の符号を用いて示し、その説明は適宜省略する。
図9は、本実施形態の制御系100の構成を示すブロック図である。同図において、制御部19は、図示しないCPUとROMに予め記憶された所定のプログラムとの協働により、AC電源401及びAC電源402の電源周波数と、図示しないROMに予め記憶された所定の周波数範囲(例えば、45Hz〜65Hz)とを比較し、各電源周波数が周波数範囲内に含まれるか否かを判定する周波数範囲判定手段としての機能を実現する。ここで、周波数範囲は、画像形成装置が正常動作を行うことが可能な電源周波数の範囲であることが好ましく、画像形成装置毎の仕様に応じて設定されることが好ましい。
具体的には、制御部19は、AC電源401及びAC電源402の電源周波数を判別すると、これら二つの電源周波数と図示しないROMに予め記憶された所定の周波数範囲とを比較し、各電源周波数が周波数範囲に含まれるか否かを判定する。ここで、周波数範囲に含まれないと判定された電源周波数が、周波数範囲外に存在する電源周波数として抽出される。
また、制御部19は、上記周波数範囲と判定(抽出)された電源周波数のAC電源にかかるトライアックを、オフ状態となるよう個別に制御する。例えば、AC電源401の電源周波数が周波数範囲外と判定された場合、このAC電源401から供給された交流電力の通電を制御するトライアック15のみが、オフ状態となるよう制御されることになる。
このように、本実形形態によれば、規定された周波数範囲外に存在する電源周波数を抽出し、この抽出された電源周波数のAC電源からの通電をオフにするため、異常動作を未然に防ぐことができ、安全性を向上させることができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。なお、上述した第1〜第3の実施形態と同様の要素については、同一の符号を用いて示し、その説明は適宜省略する。
図10は、本実施形態の制御系100の構成を示すブロック図である。同図において、制御部20は、図示しないCPUとROMに予め記憶された所定のプログラムとの協働により、AC電源401及びAC電源402の電源周波数と、図示しないROMに予め記憶された所定の周波数範囲とを比較し、各電源周波数が前記周波数範囲内に含まれるか否かを判定する周波数範囲判定手段としての機能を実現する。
また、本実施形態の制御部20は、上記判定の結果、周波数範囲外に電源周波数が一つでも存在すると判定された場合、トライアック15及びトライアック16を、オフ状態となるよう制御する。例えば、AC電源401の電源周波数が周波数範囲外と判定された場合、このAC電源401から供給された交流電力の通電を制御するトライアック15だけでなく、トライアック16についてもオフ状態となるよう制御されることになる。
このように、本実施形態によれば、規定された周波数範囲外に電源周波数が存在する場合、全てのAC電源からの通電をオフにするため、異常動作を未然に防ぐことができ、安全性を向上させることができる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。なお、上述した第1の実施形態〜第4の実施形態と同様の要素については、同一の符号を用いて示し、その説明は適宜省略する。
図11は、本実施形態の制御系100の構成を示すブロック図である。同図において、制御部21は、図示しないCPUとROMに予め記憶された所定のプログラムとの協働により、消費電力の最も大きな加熱ヒータに電力供給を行うAC電源のゼロクロス信号に基づいて、トライアック15及びトライアック16のオン/オフ制御を行う。
具体的に、制御部21は、ゼロクロス回路13、14から夫々入力されるゼロクロス信号のうち、消費電力が最大の加熱ヒータに電力供給を行うAC電源のゼロクロスタイミングに基づいて、当該AC電源の電源周波数を判別し、このAC電源の電源周波数とゼロクロスタイミングとに基づいて、トライアック15及びトライアック16のオン/オフ制御を行う。
例えば、加熱ヒータHT2の消費電力が、加熱ヒータHT1の消費電力よりも大なる場合、制御部17は、加熱ヒータHT2に電力を供給するAC電源402が示す電源波形のゼロクロスタイミング及び電源周波数に基づいて、トライアック15及びトライアック16のオン/オフ制御を行うことになる。
ここで、図12を参照して、加熱ヒータと消費電力との関係について説明する。図12は、画像形成装置200の種別(60枚機、75枚機)、使用国(日本、米国、欧州)毎の加熱ヒータHT1、HT2及びHT3の消費電力(W)と定格電圧(V)とを示した図である。ここで、60枚機、75枚機とは、1分間に60枚或いは75枚の印刷を行うことが可能な画像形成装置を夫々意味している。なお、同図において加熱ヒータHT1、HT2及びHT3は、図6で示した加熱ヒータHT1、HT2(HT21、HT22)及びHT3に対応している。
図12に示したように、画像形成装置200の種別に応じて、加熱ヒータHT1、HT2及びHT3の消費電力(W)/定格電圧(V)の仕様は異なっており、高速な動作が要求される75枚機の方が65枚機に較べて大電力が必要となっている。また、使用国毎に商用電源から供給される電力量が異なるため、使用される国に応じて加熱ヒータHT1、HT2及びHT3の消費電力(W)/定格電圧(V)の仕様は異なっている。
また、各加熱ヒータに着目すると、加熱ヒータが設置される位置や加熱する対象物に応じて、その消費電力(W)/定格電圧(V)の仕様が異なっていることが分かる。具体的には、定着ローラ301(加熱ローラ3011)を加熱する主たる手段となる加熱ヒータHT2の消費電力(W)/定格電圧(V)が、他の加熱ヒータHT1、HT3に較べて大きいことが分かる。つまり、より大きな消費電力(W)/定格電圧(V)を有する加熱ヒータHT1を用いることで、定着ローラ301を目標温度まで到達させる時間、即ち、電源投入時又は待機モードからの復帰時においてコピー可能な状態になるまでの時間の短縮化を図っている。
このように、被加熱部材の目標温度や、当該目標温度に到達するまでの時間、即ち非加熱部材の熱伝導率等に応じた消費電力(W)/定格電圧(V)の加熱ヒータが適宜位置に設けられることになるため、定着装置221内で使用する各加熱ヒータの消費電力(W)/定格電圧(V)の仕様は一般的に異なるものとなっている。
なお、各加熱ヒータの消費電力は、制御部21が確認可能な状態にあるものとする。例えば、各加熱ヒータの消費電力を、図示しないROM等の記憶手段に予め記憶しておき、制御部21は、この記憶手段に記憶された各加熱ヒータの消費電力を比較することで、消費電力が最大の加熱ヒータを特定する態様としてもよい。また、各加熱ヒータへの供給電力を夫々測定する図示しない電力計を図11の構成に追加し、制御部21は、各電力計により測定される電力値から、消費電力が最大の加熱ヒータを特定する態様としてもよい。
以下、図13、図14を参照して、本実施形態の制御系100(制御部21)の動作について説明する。ここで、図13は、本実施形態の動作結果(図14)と対比するための図であって、消費電力が互いに異なる2つの加熱ヒータHT1、HT2のうち、消費電力の小さな加熱ヒータに電力供給を行うAC電源のゼロクロスタイミング及び電源周波数に基づいて、トライアック15及びトライアック16のオン/オフ制御を行った場合のタイミングチャートを示している。なお、図13、図14では、トライアック15の位相角を45°ずつ段階的に増加させるソフトスタートを行った場合の状態を示している。また、加熱ヒータHT1の仕様が、定格電圧:AC97V、消費電力:250Wであり、加熱ヒータHT2の仕様が、定格電圧:AC97V、消費電力:700Wであるものとする。
図13に示したように、消費電力の小なる加熱ヒータHT1に電力供給を行うAC電源401の電源波形(入力電圧1)から検出されたゼロクロス信号1のゼロクロスタイミング(H41〜H43)及びAC電源401の電源周波数に基づいて、トライアック16の位相角が制御されている。即ち、トライアック15に出力するヒータオン信号1と同じタイミングで、ヒータオン信号2がトライアック16に出力されている。
この場合、加熱ヒータHT1については、適切に制御することができるが、加熱ヒータHT2については、加熱ヒータHT2に印加される入力電圧2の位相とは無関係にヒータオン信号2がトライアック16に出力されることになる。なお、図中点線で示した波形は、ヒータオン信号2のタイミングと、加熱ヒータHT2に印加される入力電圧2の位相に応じて制御した場合の通電電流2の状態を示している(図8の通電電流2参照)。
ここで、加熱ヒータHT2への通電電流2に着目すると、加熱ヒータHT2の消費電力が大きいため、ソフトスタート期間に大電流が通電していることがわかる。つまり、ソフトスタートを行っているのにもかかわらず、加熱ヒータHT2には大電流が通電することになるため、高調波電流や電源電圧変動が発生し、他機器に影響を及ぼす可能性がある。
そのため、本実施形態の制御系100(制御部21)では、図14に示したように、加熱ヒータHT1及び加熱ヒータHT2のうち、消費電力の最も大きな加熱ヒータHT2に電力供給を行うAC電源402のゼロクロスタイミング及び電源周波数に基づいて、トライアック15及びトライアック16のオン/オフ制御を行うことで、高調波電流や電源電圧変動の発生を抑制する。
図14において、制御部21は、AC電源402の電源波形(入力電圧2)から検出されたゼロクロス信号2のゼロクロスタイミング(H51〜H53)及びAC電源402から印加される入力電圧2の電源周波数に基づいて、トライアック15及びトライアック16の位相角を制御している。即ち、制御部21は、トライアック16に出力するヒータオン信号2と同じタイミングで、ヒータオン信号1をトライアック15に出力する。
この場合、加熱ヒータHT2については、適切に制御することができるが、加熱ヒータHT1については、加熱ヒータHT1に印加される入力電圧1の位相とは無関係にヒータオン信号1がトライアック15に出力されることになる。なお、図中点線で示した波形は、ヒータオン信号1のタイミングと、加熱ヒータHT1に印加される入力電圧1の位相に応じて制御した場合の通電電流1の状態を示している(図8の通電電流1参照)。
しかしながら、加熱ヒータHT1への通電電流1に着目すると、加熱ヒータHT1の消費電力は加熱ヒータHT2の消費電力より小さいため、ソフトスタート期間に加熱ヒータHT1に通電される電流量は、図13の加熱ヒータHT2に通電される電流量と比較して小さくなる。つまり、高調波電流や電源電圧変動の発生を最小限度に抑制することができるため、他機器への影響を軽減することができる。
以上のように、本実施形態によれば、消費電力の最も大きな加熱ヒータに電力供給を行うAC電源の電源周波数に基づいて、トライアック15、16のオン/オフ制御を合わせて行うことにより、複数供給された電力の電源周波数が互いに異なるような場合であっても、高調波電流や電源電圧変動の発生を抑制することができ、通電制御にかかる動作を簡略化することができる。
また、消費電力の最も大きな加熱ヒータに電力供給を行うAC電源の基準位相(ゼロクロス)に基づいて、トライアック15、16のオン/オフ制御を合わせて行うことにより、複数供給された電力の基準位相が互いに異なるような場合であっても、高調波電流や電源電圧変動の発生を抑制することができ、通電制御にかかる動作を簡略化することができる。
以上、本発明を第1〜第5の実施形態を用いて説明してきたが、上述した実施形態に多様な変更または改良を加えることができる。また、上述した第1〜第5の実施形態において説明した構成や機能は、自由に組み合わせることができる。
以上のように、本発明にかかる画像形成装置及び電力制御方法は、複数の交流電源からの電力供給により加熱手段の加熱を行う場合に有用であり、特に、互いに異なる電源位相又は電源周波数を有した交流電源からの電力供給により加熱手段の加熱を行う場合に適している。
第1の実施形態にかかる加熱制御の制御系の構成を示したブロック図である。 ゼロクロス回路の構成の一例を示した回路図である。 AC電源からの入力電圧と、フォトカプラ内の発光ダイオードに印加される電圧と、ゼロクロス信号との関係を示したタイミングチャートである。 第1の実施形態の電力制御を説明するためのタイミングチャートである。 画像形成装置の内部構成を示した概略構成図である。 画像形成装置の定着装置の構成例を示した図である。 第2の実施形態にかかる加熱制御の制御系の構成を示したブロック図である。 第2の実施形態の電力制御を説明するためのタイミングチャートである。 第3の実施形態にかかる加熱制御の制御系の構成を示したブロック図である。 第4の実施形態にかかる加熱制御の制御系の構成を示したブロック図である。 第5の実施形態にかかる加熱制御の制御系の構成を示したブロック図である。 加熱ヒータの消費電力と定格電圧とを示した図である。 第5の実施形態の電力制御を説明するためのタイミングチャートである。 第5の実施形態の電力制御を説明するためのタイミングチャートである。
符号の説明
100 制御系
11 電源コード
12 電源コード
13 ゼロクロス回路
14 ゼロクロス回路
15 トライアック
16 トライアック
17 制御部
18 制御部
19 制御部
20 制御部
21 制御部
HT1 加熱ヒータ
HT2 加熱ヒータ
TH1 温度センサ
301 定着ローラ
302 加圧ローラ
401 AC電源
402 AC電源

Claims (7)

  1. 記録媒体に転写したトナー像を加熱により前記記録媒体に定着させる定着手段と、
    複数の交流電源夫々に接続された複数の入力端子と、
    前記複数の入力端子を介して個別に供給された交流電力により夫々発熱し、前記定着手段を加熱する複数の加熱手段と、
    前記複数の加熱手段への交流電力の通電を夫々制御する複数の電力制御手段と、
    前記複数の入力端子を介して個別に供給された各交流電力から、当該交流電力が示す電源波形の基準位相を夫々検出する複数の検出手段と、
    前記複数の検出手段から出力された各検出信号に基づいて、当該各検出信号に対応する交流電力の通電にかかる電力制御手段のオン/オフ制御を個別に行う単一の制御手段と、
    を備え
    前記制御手段は、前記複数の検出手段により検出された基準位相のうち、消費電力の最も大きな加熱手段に電力供給を行う交流電源の基準位相に基づいて、全ての電力制御手段のオン制御を合わせて行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記複数の検出手段により検出された基準位相のうち、消費電力の最も大きな加熱手段に電力供給を行う交流電源の基準位相に基づいて、当該交流電源の電源周波数を判別する周波数判別手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記周波数判別手段により判別された電源周波数に基づいて、全ての電力制御手段のオン制御を合わせて行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記加熱手段に供給される電力量が段階的に増加又は減少するよう前記電力制御手段を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記定着手段の温度を検出する温度検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記温度検出手段により検出された温度と所定温度との差分値に基づいて、前記複数の電力制御手段のオン/オフ制御を個別に行うことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記検出手段は、前記電源波形のゼロクロスを検出することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記電力制御手段は、トライアックであって、
    前記制御手段は、前記トライアックを位相制御することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の画像形成装置。
  7. 複数の交流電源から夫々供給された交流電力を、当該交流電源の夫々に接続された複数の入力端子に夫々入力する入力工程と、
    複数の電力制御手段によって、前記複数の入力端子を介して個別に供給された交流電力を、複数の加熱手段の夫々に通電させる電力制御工程と、
    複数の検出手段によって、前記複数の入力端子を介して個別に供給された交流電力から、当該交流電力が示す電源波形の基準位相を夫々検出する検出工程と、
    単一の制御手段によって、前記複数の検出手段から出力された各検出信号に基づいて、当該各検出信号に対応する交流電力の通電にかかる電力制御手段のオン/オフ制御を個別に行う制御工程と、
    を含み、
    前記制御工程は、前記検出工程により夫々検出された基準位相のうち、消費電力の最も大きな加熱手段に電力供給を行う交流電源の基準位相に基づいて、全ての電力制御手段のオン制御を合わせて行うことを特徴とする電力制御方法。
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