JP2008076549A - 定着装置、通電制御方法、通電制御プログラム及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置、通電制御方法、通電制御プログラム及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】加熱手段への通電又は非通電の切り替え時に生じる電圧変動を抑制することが可能な定着装置、通電制御方法、通電制御プログラム及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】外部の交流電源から供給された電力を位相制御し、当該制御された電力を前記交流電源が示す電源波形の半周期毎に加熱ヒータHT2に通電する二値通電手段17と、前記交流電源から供給された電力を整流化し、前記電源波形の半周期よりも短い周期で前記加熱ヒータHT1に通電する多値通電手段16と、前記多値通電手段16及び二値通電手段17から通電される電力量を制御するエンジン制御部26と、を備える
【選択図】 図1

Description

本発明は、定着装置、通電制御方法、通電制御プログラム及び画像形成装置に関するものであり、特に複数の加熱手段により加熱を行う定着装置、定着装置の通電制御方法、通電制御プログラム及び画像形成装置に関するものである。
従来より、電子写真式プロセスを用いたプリンタ、複写機、あるいはファクシミリ装置等の画像形成装置では、記録媒体(普通紙、OHP等を含む)上に形成されたトナー像を熱で溶かし、加圧する定着装置が使用されている。また、定着装置を加熱する加熱手段を複数備えた画像形成装置が実用化されている。
上記加熱手段としては、例えばハロゲンランプ等の比較的消費電力の大きな電気ヒータが用いられている。そのため、加熱時(加熱手段オン)には大電流が流れ、さらに、オフ状態からオン状態にした時には定常時の数倍の突入電流が流れることになる。このように、加熱手段のオン/オフ状態の切り換え動作に伴い、定着装置が接続されている交流電源に電圧変動が生じるため、この交流電源に接続された他の装置、例えば照明装置の照明にちらつきを生じさせてしまう電圧変動妨害が発生するという問題があった。
上記の問題に対して、従来、複数の加熱手段をグループに分け、トライアックを用いた通電手段により各グループへの通電時間を制御周期毎に振り分けることで、電圧(電流)変動の抑制を図った技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、画像形成装置の入力電源の周波数よりも高い周波数でスイッチングするインバータを用いた通電手段により加熱手段への通電を行うことで、電圧変動の抑制を図った技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−022220号公報 特開2004−020663号公報
ところで、近時、待機状態(省エネ状態)にある画像形成装置を使用可能状態へと復帰させる時間を短縮させるという要望や、カラー化に伴う定着熱量の増加等の理由により、上記した加熱手段の大電力化が進んでいる。このような加熱手段の大電力化に伴い、定着装置の稼動時(加熱手段オン)と待機時(加熱手段オフ)との消費電力の差が顕在化するため、電圧変動が生じ易くなる。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、通電又は非通電の二値での通電制御しかできないため、定着装置の稼動時(加熱手段オン)と待機時(加熱手段オフ)との消費電力の差が顕在化することになり、電圧変動を抑制できないという問題がある。また、特許文献2に記載の技術では、加熱手段に供給する電力レベルを可変にできるため有効ではあるが、インバータ方式の通電手段はトライアック方式の通電手段と比較し高価であるため、複数の加熱手段全てにインバータ方式の通電手段を搭載するにはコストが嵩むという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、加熱手段への通電又は非通電の切り替え時に生じる電圧変動を抑制することが可能な定着装置、通電制御方法、通電制御プログラム及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、通電により発熱する複数の加熱手段に加熱された定着手段により、記録媒体に転写したトナー像を定着させる定着装置であって、少なくとも1以上の前記加熱手段からなる第1ヒータ群と、少なくとも1以上の前記加熱手段からなる第2ヒータ群と、外部の交流電源から供給された電力を位相制御し、当該制御された電力を前記交流電源が示す電源波形の半周期毎に前記第1ヒータ群に通電する第1通電手段と、前記交流電源から供給された電力を整流化し、前記電源波形の半周期よりも短い周期で前記第2ヒータ群に通電する第2通電手段と、前記第1通電手段及び第2通電手段の通電比率を制御する制御手段と、を備えたことを特徴としている。
また、請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記定着手段の温度を検出する温度検出手段をさらに備え、前記制御手段は、前記検出された定着手段の温度と所定温度との差分値に基づいて、前記第1通電手段及び第2通電手段の通電比率を制御することを特徴としている。
また、請求項3にかかる発明は、請求項1又は2にかかる発明において、前記記録媒体の用紙サイズを検出する用紙サイズ検出手段をさらに備え、前記制御手段は、前記検出された用紙サイズに基づいて、前記第1通電手段及び第2通電手段の通電比率を制御することを特徴としている。
また、請求項4にかかる発明は、請求項1〜3の何れか一項にかかる発明において、前記記録媒体の枚数を検出する印刷枚数検出手段をさらに備え、前記制御手段は、前記検出された記録媒体の枚数に応じて、前記第1通電手段及び第2通電手段の通電比率を制御することを特徴としている。
また、請求項5にかかる発明は、請求項1〜4の何れか一項にかかる発明において、前記制御手段は、前記第1通電手段の通電比率に応じて、前記第2通電手段の通電比率を制御することを特徴としている。
また、請求項6にかかる発明は、請求項1〜5の何れか一項にかかる発明において、前記制御手段は、前記電源波形の半周期の倍数に相当する所定時間を制御期間とし、各制御期間における前記第1通電手段の通電比率に応じて、前記第2通電手段の通電比率を制御することを特徴としている。
また、請求項7にかかる発明は、請求項6にかかる発明において、前記制御手段は、前回の制御期間で設定された前記第1通電手段及び第2通電手段の通電比率の履歴に基づいて、今回の制御期間における前記第2通電手段の通電比率を制御することを特徴としている。
また、請求項8にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記第1通電手段は、前記第1ヒータ群への通電/非通電を前記電源波形の半周期内に一度切り替えることが可能な交流スイッチング素子を有することを特徴としている。
また、請求項9にかかる発明は、請求項8にかかる発明において、前記交流スイッチング素子は、前記電源波形のゼロクロス毎に前記第1ヒータ群への通電を非通電とすることを特徴としている。
また、請求項10にかかる発明は、請求項8又は9にかかる発明において、前記交流スイッチング素子は、トライアックであることを特徴としている。
また、請求項11にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記第2通電手段は、前記交流電源からの電力を整流する整流器と、前記整流された電力の前記加熱手段への通電/非通電を前記電源波形の半周期内に複数回切り替えることが可能な直流スイッチング素子と、を有することを特徴としている。
また、請求項12にかかる発明は、請求項11にかかる発明において、前記第2通電手段は、前記整流器により整流された電力を直流化するDC/DCコンバータを備えたことを特徴としている。
また、請求項13にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記第1通電手段は、前記定着手段の端部を加熱する前記第1ヒータ群に接続され、前記第2通電手段は、前記定着手段の中央部を加熱する前記第2ヒータ群に接続されていることを特徴としている。
また、請求項14にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記第2通電手段は、前記複数の加熱手段のうち、電力容量の最も大きな加熱手段に接続されていることを特徴としている。
また、請求項15にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記第2通電手段は、前記複数の加熱手段のうち、加熱時定数が最も小さい定着手段を加熱する加熱手段に接続されていることを特徴としている。
また、請求項16にかかる発明は、通電により発熱する複数の加熱手段に加熱された定着手段により、記録媒体に転写したトナー像を定着させる定着装置の通電制御方法であって、外部の交流電源から供給された電力を位相制御し、当該制御された電力を前記交流電源が示す電源波形の半周期毎に、少なくとも1以上の前記加熱手段からなる第1ヒータ群に通電する第1通電工程と、前記交流電源から供給された電力を整流化し、前記電源波形の半周期よりも短い周期で、少なくとも1以上の前記加熱手段からなる第2ヒータ群に通電する第2通電工程と、前記第1通電工程及び第2通電工程での通電比率を制御する制御工程と、を含むことを特徴としている。
また、請求項17にかかる発明は、請求項16にかかる発明において、前記定着手段の温度を検出する温度検出工程をさらに含み、前記制御工程は、前記検出された定着手段の温度と所定温度との差分値に基づいて、前記第1通電工程及び第2通電工程での通電比率を制御することを特徴としている。
また、請求項18にかかる発明は、請求項16又は17にかかる発明において、前記記録媒体の用紙サイズを検出する用紙サイズ検出工程をさらに含み、前記制御工程は、前記検出された用紙サイズに基づいて、前記第1通電工程及び第2通電工程での通電比率を制御することを特徴としている。
また、請求項19にかかる発明は、請求項16〜18の何れか一項にかかる発明において、前記記録媒体の枚数を検出する印刷枚数検出工程をさらに含み、前記制御工程は、前記検出された記録媒体の枚数に応じて、前記第1通電工程及び第2通電工程での通電比率を制御することを特徴としている。
また、請求項20にかかる発明は、請求項16〜19の何れか一項にかかる発明において、前記制御工程は、前記第1通電工程の通電比率に応じて、前記第2通電工程での通電比率を制御することを特徴としている。
また、請求項21にかかる発明は、請求項16〜20の何れか一項にかかる発明において、前記制御工程は、前記電源波形の半周期の倍数に相当する所定時間を制御期間とし、各制御期間における前記第1通電工程の通電比率に応じて、前記第2通電工程の通電比率を制御することを特徴としている。
また、請求項22にかかる発明は、請求項21にかかる発明において、前記制御工程は、前回の制御期間で設定された前記第1通電工程及び第2通電工程での通電比率の履歴に基づいて、今回の制御期間における前記第2通電工程での通電比率を制御することを特徴としている。
また、請求項23にかかる発明は、請求項16〜22の何れか一項に記載された通電制御方法をコンピュータに実行させることを特徴としている。
また、請求項24にかかる発明は、通電により加熱する複数の加熱手段に加熱された定着手段により、記録媒体に転写したトナー像を定着させる定着装置を具備した画像形成装置であって、前記定着装置は、少なくとも1以上の前記加熱手段からなる第1ヒータ群と、少なくとも1以上の前記加熱手段からなる第2ヒータ群と、外部の交流電源から供給された電力を位相制御し、当該制御された電力を前記交流電源が示す電源波形の半周期毎に前記第1ヒータ群に通電する第1通電手段と、前記交流電源から供給された電力を整流化し、前記電源波形の半周期よりも短い周期で前記第2ヒータ群に通電する第2通電手段と、前記第1通電手段及び第2通電手段の通電比率を制御する制御手段と、を備えたことを特徴としている。
また、請求項25にかかる発明は、請求項24にかかる発明において、前記制御手段は、前記画像形成装置の動作モードに基づいて、前記第1通電手段及び第2通電手段の通電比率を制御することを特徴としている。
また、請求項26にかかる発明は、請求項24又は25にかかる発明において、前記制御手段は、前記画像形成装置と共通の交流電源から電力供給を受ける当該画像形成装置の周辺機器の動作モードに応じて、前記第1通電手段及び第2通電手段の通電比率を制御することを特徴としている。
請求項1にかかる発明によれば、通電方式の異なる第1通電手段と第2通電手段とを併用することで、第1通電手段による第1ヒータ群への通電/非通電の切り替え時に生じる電圧変動を、第2通電手段から電源波形の半周期よりも短い周期で通電される電力の直流成分により平準化することができるため、外部の装置に対する電圧変動妨害の発生を防止することができる。
また、請求項2にかかる発明によれば、定着手段の温度と所定温度との差分値に基づいて、第1通電手段及び第2通電手段の通電比率を制御することにより、定着手段の温度を所定温度に維持することができるため、定着装置の発熱量を一定に保つことができる。
また、請求項3にかかる発明によれば、記録媒体の用紙サイズに基づいて、第1通電手段及び第2通電手段の通電比率を制御することにより、記録媒体の用紙サイズに応じた電力量を第1ヒータ群及び第2ヒータ群に通電することができるため、トナー像の定着を安定して行うことができる。
また、請求項4にかかる発明によれば、記録媒体の枚数に応じて、第1通電手段及び第2通電手段の通電比率を制御することにより、記録媒体の枚数に応じた電力量を第1ヒータ群及び第2ヒータ群に通電することができるため、トナー像の定着を安定して行うことができる。
また、請求項5にかかる発明によれば、第1通電手段の通電比率に応じて、第2通電手段の通電比率を制御することにより、第1通電手段の通電/非通電の切り替え時に生じる電圧変動を、第2通電手段により効率よく平準化することができるため、外部の装置に対する電圧変動妨害の発生を効果的に防止することができる。
また、請求項6にかかる発明によれば、制御期間毎における第1通電手段の通電比率に応じて、第2通電手段の通電比率を制御することにより、比較的大きな期間で第1通電手段の通電/非通電の切り替え時に生じる電圧変動を、第2通電手段により平準化することができる。
また、請求項7にかかる発明によれば、制御期間毎に設定された第1通電手段及び第2通電手段の通電比率の履歴に基づいて、第2通電手段の通電比率を制御することにより、比較的大きな期間で第1通電手段の通電/非通電の切り替え時に生じる電圧変動を平準化することができる。
また、請求項8にかかる発明によれば、第1ヒータ群への通電/非通電を前記電源波形の半周期内に一度切り替えることができるため、電源波形の半周器毎に第1ヒータ群に通電することができる。
また、請求項9にかかる発明によれば、電源波形のゼロクロス毎に第1ヒータ群への通電を非通電とすることができる。
また、請求項10にかかる発明によれば、交流スイッチング素子に比較的安価なトライアックを用いることにより、定着装置を安価に提供することができる。
また、請求項11にかかる発明によれば、第2通電手段は、前記交流電源からの電力を整流する整流器と、前記整流された電力の前記加熱手段への通電/非通電を前記電源波形の半周期内に複数回切り替えることが可能な直流スイッチング素子と、を備えることにより、電源波形の半周期よりも短い周期で第2ヒータ群に通電することができ、整流された電力の直流成分により第1通電手段による第1ヒータ群への通電/非通電の切り替え時に生じる電圧変動を平準化することができる。
また、請求項12にかかる発明によれば、第2通電手段は、前記整流器により整流された電力を直流化するDC/DCコンバータを備えることにより、直流化された電力により第1通電手段による第1ヒータ群への通電/非通電の切り替え時に生じる電圧変動を平準化することができる。
また、請求項13にかかる発明によれば、使用頻度の高い定着手段の中央部の加熱に、第2通電手段から通電される電力を用いることにより、加熱手段の温度を精度よく制御できるとともに、消費電力の平準化を高めることができる。
また、請求項14にかかる発明によれば、複数の加熱手段のうち、電圧変動に影響の大きい電力容量の最も大きな加熱手段に、第2通電手段から通電される電力を用いることにより、加熱手段の温度を精度よく制御できるとともに、消費電力の平準化を高めることができる。
また、請求項15にかかる発明によれば、複数の加熱手段のうち、加熱時定数が最も小さい定着手段を加熱する加熱手段に、第2通電手段から通電される電力を用いることにより、加熱手段の温度を精度よく制御できるとともに、消費電力の平準化を高めることができる。
また、請求項16にかかる発明によれば、通電方式の異なる第1通電工程と第2通電工程とを併用することで、第1通電工程による第1ヒータ群への通電/非通電の切り替え時に生じる電圧変動を、第2通電工程で電源波形の半周期よりも短い周期で通電される電力の直流成分により平準化することができるため、外部の装置に対する電圧変動妨害の発生を防止することができる。
また、請求項17にかかる発明によれば、定着手段の温度と所定温度との差分値に基づいて、第1通電工程及び第2通電工程での通電比率を制御することにより、定着手段の温度を所定温度に維持することができるため、定着装置の発熱量を一定に保つことができる。
また、請求項18にかかる発明によれば、記録媒体の用紙サイズに基づいて、第1通電工程及び第2通電工程での通電比率を制御することにより、記録媒体の用紙サイズに応じた電力量を第1ヒータ群及び第2ヒータ群に通電することができるため、トナー像の定着を安定して行うことができる。
また、請求項19にかかる発明によれば、記録媒体の枚数に応じて、第1通電工程及び第2通電工程での通電比率を制御することにより、記録媒体の枚数に応じた電力量を第1ヒータ群及び第2ヒータ群に通電することができるため、トナー像の定着を安定して行うことができる。
また、請求項20にかかる発明によれば、第1通電工程の通電比率に応じて、第2通電工程の通電比率を制御することにより、第1通電工程での通電/非通電の切り替え時に生じる電圧変動を、第2通電工程により効率よく平準化することができるため、外部の装置に対する電圧変動妨害の発生を効果的に防止することができる。
また、請求項21にかかる発明によれば、制御期間毎における第1通電工程の通電比率に応じて、第2通電工程の通電比率を制御することにより、比較的大きな期間で第1通電工程の通電/非通電の切り替え時に生じる電圧変動を、第2通電工程により平準化することができる。
また、請求項22にかかる発明によれば、制御期間毎に設定された第1通電工程及び第2通電工程の通電比率の履歴に基づいて、第2通電工程の通電比率を制御することにより、比較的大きな期間で第1通電工程の通電/非通電の切り替え時に生じる電圧変動を平準化することができる。
また、請求項23にかかる発明によれば、コンピュータに読み取らせて実行することによって、請求項16〜22のいずれか一項に記載された通電制御方法をコンピュータの利用で実現することができ、これら各通電制御方法と同様の効果を奏する。
また、請求項24にかかる発明によれば、通電方式の異なる第1通電手段と第2通電手段とを併用することで、第1通電手段による第1ヒータ群への通電/非通電の切り替え時に生じる電圧変動を、第2通電手段から電源波形の半周期よりも短い周期で通電される電力の直流成分により平準化することができるため、外部の装置に対する電圧変動妨害の発生を防止することができる。
また、請求項25にかかる発明によれば、画像形成装置の動作モードに基づいて、第1通電手段及び第2通電手段の通電比率を制御することにより、画像形成装置の動作モードに応じた電力量を第1ヒータ群及び第2ヒータ群に通電することができる。
また、請求項26にかかる発明によれば、画像形成装置と共通の交流電源から電力供給を受ける当該画像形成装置の周辺機器の動作モードに応じて、第1通電手段及び第2通電手段の通電比率を制御することにより、周辺機器の動作モードに応じた電力量を第1ヒータ群及び第2ヒータ群に通電することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる定着装置、通電制御方法、通電制御プログラム及び画像形成装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施形態にかかる画像形成装置において、定着装置(図14参照)を主とした制御系100の構成を示すブロック図である。図1に示すように制御系100は、ブレーカ11、主電源SW12、直流電源13、補助電源14、リレー15、多値通電手段16、二値通電手段17、二値通電手段18、ヒューズサーモ19、ヒューズサーモ20、ヒューズサーモ21、温度センサ22、温度センサ23、温度センサ24、加熱ヒータHT1、加熱ヒータHT2、加熱ヒータHT3、ゼロクロス検知部25、エンジン制御部26を備える。また、AC電源400からの供給電力を共にし、画像形成装置に付属する周辺装置として、原稿送り装置31、大量用紙供給装置32、後処理装置33等を備える。なお、定着装置が搭載される画像形成装置は、後述する図13に示す。
商用電源であるAC電源400から供給される電力は、ブレーカ11を介して定着装置内の各部に供給される。主電源SW12は、定着装置が搭載される画像形成装置のオン/オフを切り替えるスイッチであって、主電源SW12がオンになった場合には、直流電源13に電力が供給されるとともに、補助電源14に電力が供給される。
直流電源13は、AC/DCコンバータ等であって、主電源SW12を介して供給された交流電力を直流電力に変換し、この変換した直流電力をエンジン制御部26に供給する。
補助電源14は、電気二重層キャパシタ、コンデンサ、一次電池等の蓄電素子(図示せず)を有し、主電源SW12を介して供給された電力を蓄電し、この電力を後述するドライブ回路1645の駆動電力として多値通電手段16に供給する。
また、AC電源400から、ブレーカ11を介して供給された電力は、スイッチング素子であるリレー15を介して第2通電手段である多値通電手段16、第1通電手段である二値通電手段17、二値通電手段18に夫々供給される。
多値通電手段16は、エンジン制御部26の制御の下、AC電源400から供給された電力を、加熱手段である加熱ヒータHT1に供給することで当該加熱ヒータHT1を発熱させる。ここで、ヒューズサーモ19はサーモスタット又は温度ヒューズであって、加熱ヒータHT1の過熱保護装置である。
図2は、多値通電手段16の構成を示した回路図である。同図に示すように、多値通電手段16は、整流器161、チョークコイル162、コンデンサ163、降圧回路164等を有する。
AC電源400から、ブレーカ11及びリレー15を介して供給された交流の電力は、整流器161により全波整流され、チョークコイル162及びコンデンサ163から構成されるLPF(Low-Pass Filter)により所定周波数以上の周波数の信号がカットされた後、降圧回路164に入力する。
この降圧回路164は、ローサイドに配置されたスイッチ素子1641により駆動され、ダイオード1642、チョークコイル1643及びコンデンサ1644等により構成されている。ドライブ回路1645は、スイッチ素子1641のオン/オフを切り替えるためのものであって、エンジン制御部26から入力されるAC電源400の周波数よりも遥かに高い周波数に設定されたPWM信号(パルス幅変調)により駆動制御される。
ここで、エンジン制御部26からドライブ回路1645に入力されるPWM信号は、周期固定(AC電源400の周波数の1周期)でアクティブレベルのパルス幅を可変としている。このPWM信号により加熱ヒータHT1に印加する電圧の振幅を任意に変えることができる。コンデンサ1644は比較的小さい静電容量値に設定されており、入力電圧波形に相似な出力電圧となるようにしている。
図3は、ドライブ回路1645を介してスイッチ素子1641に入力されるPWM信号と、加熱ヒータHT1に流れる電流との関係を示した図である。同図に示すとおり、AC電源400が示す電流波形の全域にわたって電流が流れ、その包絡線が正弦波形となる脈流電流となっている。ここで、PWM信号のレベルをスイッチ素子1641のオンとオフの比率(t2/t1)、即ちDutyを変えることで、包絡線が示す正弦波形の振幅は可変となっている。
図4は、PWM信号(ヒータトリガ1)により、多値通電手段16のDutyのレベルを25%、50%、75%、100%に切り替えた場合での、加熱ヒータHT1に通電される電流量(ヒータ電流1)を示している。また、AC電源で示す波形は、AC電源400の電源波形を示している。なお、図示していないが、降圧回路への電源として補助電源14から供給する場合も同様にPWM信号により、加熱ヒータHT1へ流れる電流を制御している。同図に示すとおり、PWM信号により指示されたDutyのレベルに応じて、加熱ヒータHT1への入力電流量が変動する。
図1に戻り、二値通電手段17は、エンジン制御部26の制御の下、AC電源400から供給された電力を、加熱手段である加熱ヒータHT2に供給することで当該加熱ヒータHT2を発熱させる。ここで、ヒューズサーモ20はサーモスタット又は温度ヒューズであって、加熱ヒータHT2の過熱保護装置である。
図5は、二値通電手段17の構成を示した回路図である。同図に示すように、二値通電手段17は、チョークコイル171、トライアック(双方向サイリスタ)172、ドライブ回路173等を有する。
AC電源400から、ブレーカ11及びリレー15を介して供給された交流の電力は、チョークコイル171を介しトライアック172に入力する。ドライブ回路173は、トライアック172のオン/オフを切り替えるためのものであって、AC電源400の周波数のゼロクロスに同期してエンジン制御部26から入力されるPWM信号により駆動制御される。
図6は、トライアック172に入力されるPWM信号と、加熱ヒータHT2に流れる電流との関係を示した図である。同図に示すとおり、PWM信号が出力されるとトライアック172がオンとなりAC電源400の電流波形に応じた電流が加熱ヒータHT2に対して入力され、次のAC電源400の周波数のゼロクロスで、トライアック172はオフとなり加熱ヒータHT2への電流出力は停止される、所謂位相制御が行われる。
ここで、エンジン制御部26からドライブ回路173に入力されるPWM信号により、固定周期(AC電源400の周波数の半周期t1)と、トライアック172をオンとするパルスのタイミングt2との比率(t2/t1)、即ちDutyを変えることで、加熱ヒータHT2に通電する電流量を任意に変えることができる。
図7は、PWM信号(ヒータトリガ2)により、二値通電手段17のDutyのレベルを25%、50%、75%、100%に切り替えた場合での、加熱ヒータHT2に通電される電流量(ヒータ電流2)を示している。また、AC電源で示す波形は、AC電源400の電源波形を示している。同図に示すとおり、PWM信号により指示されたDutyのレベルに応じて、加熱ヒータHT2への入力電流量が変動する。
ここで、例えば、二値通電手段17に50%のDutyを設定したような場合、加熱ヒータHT2には比較的大きな電流(突入電流)が流れるが、本実施形態では、多値通電手段16から電源波形の半周期よりも短い周期で通電される電力の直流成分(脈流電流)により平準化することができるため、外部の装置に対する電圧変動妨害の発生を防止することができる。
図1に戻り、二値通電手段18は、エンジン制御部26の制御の下、AC電源400から供給された電力を、加熱手段である加熱ヒータHT3に供給することで当該加熱ヒータHT3を発熱させる。ここで、ヒューズサーモ21はサーモスタット又は温度ヒューズであって、加熱ヒータHT3の過熱保護装置である。なお、二値通電手段18の構成及び動作は、上述した二値通電手段17と同様であるため、その説明は省略する。
加熱ヒータHT1〜HT3は、タングステン等をフィラメント(発熱部)とするハロゲンヒータであり、各ヒータのフィラメントは加熱を行う各ローラ(定着ローラ301、加圧ローラ302)の軸方向に発熱領域が規制してある。
加熱ヒータHT1、加熱ヒータHT2は、定着ローラ301の内部に配置されており、夫々多値通電手段16、二値通電手段17から通電される電力に応じて発熱し、定着ローラを内側から加熱する。加熱ヒータHT1は、定着ローラ301の中央部を加熱するよう発熱部が設けられており、加熱ヒータHT2は、定着ローラ301の両端部を加熱するよう発熱部が設けられている。
定着ローラ301の表面近傍には、加熱ヒータHT1及びHT2の発熱領域に対応した位置に、サーミスタや温度検出素子等の温度センサ22、23が夫々設けられており、検出した定着ローラ301の表面温度をエンジン制御部26に出力するようになっている。なお、本実施形態では、定着ローラ301の中央部に温度センサ22が、定着ローラ301の一方又は両方の端部に温度センサ23が配置されているものとする。
加熱ヒータHT3は、加圧ローラ302の内部に配置されており、この加圧ローラ302を内側から加熱する。この加熱ヒータHT3は、加圧ローラ302の全幅にわたって加熱するよう発熱部が設けられている。
加圧ローラ302の表面近傍には、サーミスタや温度検出素子等の温度センサ24が設けられており、検出した加圧ローラ302の表面温度をエンジン制御部26に出力するようになっている。
ここで、上述した加熱ヒータHT1〜HT3のうち、加熱ヒータHT1の電力容量(例えば、900W)は、他の加熱ヒータHT2及び加熱ヒータHT3の電力容量(例えば、300W)と比較し、大電力となっている。これは、加熱ヒータHT1が、加熱の主たる定着ローラ301の中央部を加熱するという仕様から、加熱ヒータHT1を大電力化することで、定着ローラ301の温度を目標温度に達するまでの時間を短縮化できるためである。
このように、定着装置が具備する複数の加熱ヒータHT1〜HT3のうち、最大の電力容量を有する加熱ヒータHT1への通電制御を、多値通電手段16により行うことにより、加熱ヒータへの通電/非通電の切り替え時に生じる電圧変動をより抑えることができる。
ゼロクロス検知部25は、ブレーカ11及びリレー15を介してAC電源400から供給された交流電圧の位相が反転するタイミングを検知し、この検知信号をエンジン制御部26に出力する。
エンジン制御部26は、図示しないCPU(Central-Processing-Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等から構成されたマイクロコンピュータからなる。CPUは、画像形成装置を制御するためのプログラムやデータを格納するためのROMと接続されており、ROMに格納されたプログラムに基づいて、画像形成を行うプリンタエンジンや電源回路等の制御を行う一方、制御動作に伴う各種情報をRAMに格納する。
また、エンジン制御部26は、直流電源13から供給された直流電力を、ADF(Auto Document Feeder)等の原稿送り装置31、記録媒体を給紙する大量用紙供給装置32、印刷後の記録媒体にステープラ処理等の後処理を施す後処理装置33に供給する。
また、エンジン制御部26は、AC電源400の電源周期よりも短い周期で、多値通電手段16から加熱ヒータHT1に通電される電力の通電比率、即ちDutyを制御するPWM信号を多値通電手段16に出力する。なお、AC電源400の電源周期は、図示しないROM内に予め記憶されている態様としてもよいし、ゼロクロス検知部25から入力される検知信号のタイミングに基づいてエンジン制御部26が算定する態様としてもよい。
また、エンジン制御部26は、ゼロクロス検知部25から入力される検知信号のタイミング、即ちAC電源400が示す電源波形の半周期毎のゼロクロスタイミングに基づいて、次の半周期における加熱ヒータHT2及びHT3の通電量を制御するPWM信号を、二値通電手段17及び18夫々出力する。
このような定着装置において、エンジン制御部26は、画像形成装置又は周辺機器の動作モードに応じて、温度センサ22、23及び温度センサ24で検知した定着ローラ301及び加圧ローラ302の温度が所定の温度となるように、発熱部材である加熱ヒータHT1〜HT3への通電を制御している。
ここで、定着ローラ301及び加圧ローラ302の温度に応じた各通電手段の通電制御は、ROM等の記憶手段に予め記憶された、定着ローラ301及び加圧ローラ302における各温度の所定温度との差分値と、当該差分値により定まる多値通電手段16、二値通電手段17及び二値通電手段18のDutyとを対応付けた情報(以下、温度テーブルという)に基づいて行われるものとする。エンジン制御部26は、定着ローラ301及び加圧ローラ302の温度毎に、当該温度に対応する各通電手段のDutyを記憶手段から読み出し、このDutyを指示するPWM信号を多値通電手段16、二値通電手段17及び二値通電手段18の夫々に出力する。
なお、本実施形態では、記憶手段に予め記憶された温度テーブルに基づいて、多値通電手段16、二値通電手段17及び二値通電手段18の通電量を制御する態様としたが、これに限らず、例えば、定着ローラ301及び加圧ローラ302における各温度の所定温度との差分値から、当該差分値により定まる多値通電手段16、二値通電手段17及び二値通電手段18のDutyを導出可能な関係式により、各通電手段のDutyを算出する態様としてもよい。
以下、画像形成装置の動作モードについて説明する。画像形成装置の動作モードとしては、例えば、画像形成装置の起動時や待機状態からの復旧時に行われる「立上モード」や、画像形成装置の待機時に行われる「待機モード」、図示しない用紙サイズ検出手段により検出された記録媒体の用紙サイズに応じて設定される「小サイズプリントモード」(例えば、A4サイズ時)、「大サイズプリントモード」(例えば、A3サイズ時)等が挙げられる。
図8は、画像形成装置の各動作モードと、各通電手段に設定(指示)されるDutyとの関係を示した図である。同図において、「動作モード」は上記した各動作モードが示されており、「加熱ヒータ」には加熱ヒータHT1〜HT3が配置されたロータ又は加熱位置が、「通電方式」は各加熱ヒータHT1〜HT3にかかる各通電手段の通電方式(多値又は二値)が示されている。
また、「最大Duty」は、エンジン制御部26から各加熱ヒータに設定されるDutyの値又は設定可能なDutyの上限値を示しており、パーセント(%)の値が大きくなるほど、加熱ヒータに供給される電力量が増加する。「ヒータ電力」は、「最大Duty」で示されたDutyにおける、各加熱ヒータに供給される電力量を示しており、その電力量の総和が「平均消費電力」に示されている。なお、加熱ヒータHT1〜HT3の電力容量は、夫々900W、300W、300Wであるものとする。
図8に示すように、「立上モード」時には、エンジン制御部26から、Dutyを100%とするPWM信号が多値通電手段16、二値通電手段17及び二値通電手段18の夫々に出力される。この時、各加熱ヒータHT1〜HT3の消費電力は、夫々900W、300W、300Wとなり、合計1500Wの電力が消費されることになる。これは、各加熱ヒータHT1〜HT3の温度が、画像形成に必要な所定の温度となるまでの時間を短縮させることを目的としているためである。
また、「待機モード」時には、エンジン制御部26から、Dutyを30%とするPWM信号が多値通電手段16、二値通電手段17及び二値通電手段18の夫々に出力される。この時、各加熱ヒータHT1〜HT3の消費電力は、夫々270W、90W、90Wとなり、合計450Wの電力が消費されることになる。これは、「待機モード」時では各加熱ヒータHT1〜HT3を画像形成に必要な温度まで上昇させておく必要がないため、各加熱ヒータHT1〜HT3の消費電力を抑えることを目的としているためである。
なお、上記「立上モード」及び「待機モード」時には、加熱ヒータHT1〜HT3に供給する電力量を、段階的に増加又は減少させるソフトスタート/ソフトストップと言われる制御が、エンジン制御部26により、多値通電手段16、二値通電手段17及び二値通電手段18に行われるようになっているものとする。これにより、電力供給に伴い発生する電圧変動を抑えることができる。
「小サイズプリントモード」時には、エンジン制御部26から、定着ローラ中央部を加熱する加熱ヒータHT1に対応する多値通電手段16のDutyを70%に、加熱ヒータHT2及び加熱ヒータHT3に対応する二値通電手段17及び18のDutyを30%とする、PWM信号が多値通電手段16、二値通電手段17及び二値通電手段18の夫々に出力される。この時、各加熱ヒータHT1〜HT3の消費電力は、夫々630W、90W、90Wとなり、合計810Wの電力が消費されることになる。これは、「小サイズプリントモード」時では、定着ローラ301全体を加熱する必要がなく、定着ローラ中央部を画像形成に必要な温度まで上昇させておけばよいからであり、画像形成に対し比較的影響の少ない定着ローラ301両端部を加熱する加熱ヒータHT2については、供給する電力量を抑えている。
また、「大サイズプリントモード」時には、エンジン制御部26から、定着ローラ中央部を加熱する加熱ヒータHT1に対応する多値通電手段16のDutyを70%に、定着ローラ両端部を加熱する加熱ヒータHT2に対応する二値通電手段17のDutyを70%に、加熱ヒータHT3に対応する二値通電手段18のDutyを30%とする、PWM信号が多値通電手段16、二値通電手段17及び二値通電手段18の夫々に出力される。この時、各加熱ヒータHT1〜HT3の消費電力は、夫々630W、210W、90Wとなり、合計930Wの電力が消費されることになる。これは、「小サイズプリントモード」時では、定着ローラ301全体を加熱する必要があるためである。
このように、記録媒体の用紙サイズに基づいて、多値通電手段16及び二値通電手段17から通電される電力量を制御することにより、記録媒体の用紙サイズに応じた電力量を加熱ヒータHT1及び加熱ヒータHT2に通電することができるため、トナー像の定着を安定して行うことができる。
なお、上記実施形態では、一の通電手段により一の加熱ヒータの通電を制御する態様としたが、これに限らず、例えば、一の通電手段により複数の加熱ヒータの通電を制御する態様としてもよい。
上記動作モードに応じた各通電手段の通電制御は、ROM等に予め記憶された各動作モードと各通電手段に設定するDutyとの関係を示した情報に基づいて行われるものとする。エンジン制御部26は、画像形成装置の動作モード毎に、各通電手段のDutyを記憶手段から読み出し、このDutyを指示するPWM信号を多値通電手段16、二値通電手段17及び二値通電手段18の夫々に出力する。
なお、各動作モード時における、各通電手段へのDutyの値は、図8の図示例に限らず、任意の値に設定できるものとする。また、動作モードの種別は、上記した例に限らないものとする。
例えば、記録媒体の印刷枚数をカウントする印刷枚数カウント手段(図示せず)によりカウントされた印刷枚数に応じて、各通電手段へのDutyを変更させる態様としてもよい。この場合、印刷枚数が多い程、定着ローラ301及び加圧ローラ302から熱量が奪われることになるため、印刷枚数の増量に伴い、多値通電手段16、二値通電手段17及び二値通電手段18へのDutyの値を増加させることが好ましい。これにより、記録媒体の枚数に応じた電力量を加熱ヒータHT1及び加熱ヒータHT2(加熱ヒータHT3)に通電することができるため、トナー像の定着を安定して行うことができる。
また、画像形成装置にかかる周辺機器(例えば、原稿送り装置31、大量用紙供給装置32、後処理装置33等)の動作モードに応じて、各通電手段へのDutyを変更させる態様としてもよい。この場合、AC電源400から供給された送電力量から、周辺機器に供給する電力量を差し引いた電力量に基づいて、各通電手段から各加熱ヒータに通電される電力量を制御することが好ましい。これにより、画像形成装置の限られた消費電力を有効に使うことができ、より多くの処理を行うことが可能となる。
以下、図9を参照して、エンジン制御部26の動作の流れを説明する。図9は、エンジン制御部26により行われる通電制御処理を示したフローチャートである。なお本処理は、所定の時間毎(例えば、200ms)に行われるものとする。
まず、エンジン制御部26は、温度センサ23から入力された定着ローラ301の温度に基づき、所定の温度に達しているか否かを判定する(ステップS11)。ここで、エンジン制御部26は、定着ローラ301の温度が所定の温度に達していると判定した場合(ステップS11;Yes)、加熱ヒータHT2への通電を停止させるPWM信号(Duty0%)を二値通電手段17に出力した後(ステップS12)、ステップS15の処理へと移行する。
一方、定着ローラ301の温度が、所定の温度に達していないと判定した場合(ステップS11;No)、エンジン制御部26は、ステップS13の加熱ヒータHT2点灯レベル設定処理へと移行する。以下、図10を参照して、ステップS13の加熱ヒータHT2点灯レベル設定処理を説明する。
まず、エンジン制御部26は、温度センサ23から入力された定着ローラ301の温度と所定の温度との差分値に基づいて、図示しないROM等の記憶手段に予め記憶された温度テーブルから、二値通電手段17に設定するDutyを選択する(ステップS131)。
次いで、エンジン制御部26は、現在設定されている画像形成装置の動作モードに応じて、ステップS131で選択されたDutyを補正し(ステップS132)、二値通電手段17に設定するDutyを決定した後(ステップS133)、図9のステップS14に移行する。
図9に戻り、エンジン制御部26は、ステップS13の加熱ヒータHT2点灯レベル設定処理で決定されたDutyを指示するPWM信号を、二値通電手段17に出力し(ステップS14)、続くステップS15へと移行する。
ステップS15において、エンジン制御部26は、温度センサ22から入力された定着ローラ301の温度に基づき、この温度が所定の温度に達しているか否かを判定する(ステップS15)。ここで、エンジン制御部26は、定着ローラ301の温度が所定の温度に達していると判定した場合(ステップS15;Yes)、加熱ヒータHT2への通電を停止させるPWM信号(Duty0%)を二値通電手段17に出力した後(ステップS16)、ステップS19の処理へと移行する。
一方、定着ローラ301の温度が、所定の温度に達していないと判定した場合(ステップS15;No)、エンジン制御部26は、ステップS17の加熱ヒータHT1点灯レベル設定処理へと移行する。以下、図11を参照して、ステップS17の加熱ヒータHT1点灯レベル設定処理を説明する。
まず、エンジン制御部26は、温度センサ22から入力された定着ローラ301の温度と所定の温度との差分値に基づいて、図示しないROM等の記憶手段に予め記憶された温度テーブルから、多値通電手段16に設定するDutyを選択する(ステップS171)。
次いで、エンジン制御部26は、現在設定されている画像形成装置の動作モードに応じて、ステップS171で選択されたDutyを補正する(ステップS172)。
続いて、エンジン制御部26は、周辺機器(例えば、原稿送り装置、給紙装置、後処理装置)の動作モードに応じ、ステップS172で補正されたDutyをさらに補正し(ステップS173)、多値通電手段16に設定するDutyを決定した後(ステップS174)、図9のステップS18に移行する。
図9に戻り、エンジン制御部26は、ステップS17の加熱ヒータHT1点灯レベル設定処理で決定されたDutyを指示するPWM信号を、多値通電手段16に出力し(ステップS18)、続くステップS19へと移行する。
ステップS19において、エンジン制御部26は、温度センサ24から入力された加圧ローラ302の温度に基づき、この温度が所定の温度に達しているか否かを判定する(ステップS19)。ここで、エンジン制御部26は、加圧ローラ302の温度が所定の温度に達していると判定した場合(ステップS19;Yes)、加熱ヒータHT3への通電を停止させるPWM信号を二値通電手段18に出力した後(ステップS20)、本処理を終了する。
一方、加圧ローラ302の温度が所定の温度に達していないと判定した場合(ステップS19;No)、エンジン制御部26は、ステップS21の加熱ヒータHT3点灯レベル設定処理へと移行する。以下、図12を参照して、ステップS21の加熱ヒータHT3点灯レベル設定処理を説明する。
まず、エンジン制御部26は、温度センサ24から入力された加圧ローラ302の温度と所定の温度との差分値に基づいて、図示しないROM等の記憶手段に予め記憶された温度テーブルから、二値通電手段18に設定するDutyを選択する(ステップS211)。
次いで、エンジン制御部26は、現在設定されている画像形成装置の動作モードに応じて、ステップS211で選択されたDutyを補正し(ステップS212)、二値通電手段18に設定するDutyを決定した後(ステップS213)、図9のステップS22に移行する。
図9に戻り、エンジン制御部26は、ステップS21の加熱ヒータHT3点灯レベル設定処理で決定されたDutyを指示するPWM信号を、二値通電手段18に出力し(ステップS22)、本処理を終了する。
なお、上記した通電制御処理における各加熱手段にかかる処理の順序は、図9の図示例に限らないものとし、例えば、多値通電手段16にかかる処理を、通電制御処理の最上段又は最下段に行う態様としてもよい。
このように、本実施形態によれば、多値通電手段16と二値通電手段17とを併用することで、二値通電手段17による加熱ヒータHT2への通電/非通電の切り替え時に生じる電圧変動を、多値通電手段16から電源波形の半周期よりも短い周期で通電される電力の直流部分により平準化することができるため、外部の装置に対する電圧変動妨害の発生を防止することができる。また、二値通電手段にトライアックを用いることにより、定着装置(画像形成装置)を安価に提供することができる。
図13は、本発明を実施するための最良の形態の画像形成装置の機構部の一例を示す概略構成図である。この画像形成装置200は、デジタル複写機を含む画像形成装置である。すなわち、画像形成装置200は、複写機能と、それ以外の機能、例えば、プリンタ機能、ファクシミリ機能とを備えており、操作部のアプリケーション切り替えキー(図示せず)の操作により、複写機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能を順次切り替えて選択することが可能である。これにより、複写機能の選択時には複写モードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリ機能の選択時にはファクシミリモードとなる。
この画像形成装置200において、自動紙送り装置(「自動原稿給紙装置」ともいう。以下、「ADF」という)201に設けられている原稿トレイ(「原稿台」ともいう)202に画像面を上にして置かれた原稿束は、コピーモード時に操作部(図示せず)上のスタートキーが押下されると、一番下の原稿から1枚ずつ順次給送ローラ203、給送ベルト204によってコンタクトガラス205上の所定の位置に給送されてセットされる。ADF201は、1枚の原稿の給送完了毎に原稿枚数をカウントアップするカウント機能を有する。コンタクトガラス205上のセットされた原稿は、画像読取手段を構成する画像読取装置(「スキャナ」又は「読み取りユニット」ともいう)206によって画像が読み取られ、その読み取りが終了した後、給送ベルト204及び排送ローラ207によって排紙台208上に排出される。
なお、1枚の原稿の画像の読み取りが終了する毎に、原稿セット検知器(「原稿セット検知センサ」ともいう)209によって原稿トレイ202上に次の原稿があるかないかを検知し、原稿セット検知器209で原稿トレイ202上に次の原稿が存在することが検知された場合には、原稿トレイ202上の一番下の原稿を前の原稿と同様にして給送ローラ203、給送ベルト204によってコンタクトガラス205上の所定の位置に給送し、以後上述と同様の動作を行う。また、給送ローラ203、給送ベルト204、排送ローラ207は図示を省略した搬送モータによって駆動される。
第1給紙装置210、第2給紙装置211、第3給紙装置212は、各々選択されたときに、それぞれ第1給紙トレイ213、第2給紙トレイ214、第3給紙トレイ215に積載された転写紙(用紙)を給紙し、その転写紙は縦搬送ユニット216によって感光体217に当接する位置まで搬送される。感光体217は、例えば感光体ドラムが用いられており、図示を省略したメインモータによって回転駆動される。
画像読取装置206による原稿の画像読み取りによって入力された画像データ(画像情報)は、図示を省略した画像処理装置で所定の画像処理が施された後、そのまま、あるいは画像記憶手段を構成する図示を省略した画像メモリに一旦記憶させた後、画像印刷手段(プリンタ)を構成する書き込みユニット218に送られ、その書き込みユニット218によって光情報に変換し、感光体217の面には図示を省略した帯電器によって一様に帯電された後に書き込みユニット218からの光情報で露光されて静電潜像が形成される。この感光体217上の静電潜像は、現像装置(「現像ユニット」ともいう)219により現像されてトナー像が形成される。
感光体217、帯電器、書き込みユニット218、現像装置219や、その他の図示を省略した感光体217回りの周知の装置などにより、電子写真方式で画像データにより画像を転写紙上に形成する画像形成動作を行う画像形成手段であるプリンタエンジンを構成している。搬送ベルト220は、用紙搬送手段及び転写手段を兼ねていて電源から転写バイアスが印加され、縦搬送ユニット216からの転写紙を感光体217と等速で搬送しながら感光体217上のトナー像を転写紙に転写する。この転写紙は、定着装置221によりトナー像が定着され、排紙ユニット222により排紙トレイ223に排出される。感光体217、帯電器、書き込みユニット218、現像装置219、転写手段、画像データにより画像を転写紙上に形成する画像形成手段を構成している。
以上の動作は、通常のモードで転写紙の片面に画像を複写するときの動作であるが、両面モードで転写紙の両面に画像を複写する場合には、第1〜第3給紙トレイ213〜215の何れかより給紙されて表面に上述のように画像が形成された転写紙は、排紙ユニット222により排紙トレイ223側ではなく、両面入紙搬送路124側に切り替えられ、反転ユニット225によりスイッチバックされて表裏が反転され、両面搬送ユニット226へ搬送される。
この両面搬送ユニット226へ搬送された転写紙は、両面搬送ユニット226により縦搬送ユニット216へ搬送され、縦搬送ユニット216により感光体217に当接する位置まで搬送され、感光体217上に上述と同様に形成されたトナー像が裏面に転写されて、定着装置221でトナー像が定着されることにより両面コピーとなる。この両面コピーは排紙ユニット222により排紙トレイ223に排出される。また、転写紙を反転して排出する場合には、反転ユニット225によりスイッチバックされて表裏が反転された転写紙は、両面搬送ユニット226に搬送されずに反転排紙搬送路227を経て排紙ユニット222により排紙トレイ223に排出される。
プリントモードでは、上記画像処理装置からの画像データの代りに、外部からの画像データが書き込みユニット218に入力されて、上述と同様に転写紙上に画像が形成される。さらに、ファクシミリモードでは、画像読取装置206からの画像データが、図示を省略したファクシミリ送受信部により相手に送信され、相手からの画像データがファクシミリ送受信部で受信されて上述の画像処理装置からの画像データの代りに書き込みユニット218に入力されることにより、上述と同様に転写紙上に画像が形成される。
また、この画像形成装置200には、図示を省略した大量用紙供給装置(以下「LCT」という)と、同じく図示を省略したソート、穴あけ、ステイプルを含む処理を行う後処理装置と、原稿の画像の読み取りのためのモード、複写倍率の設定、給紙段の設定、後処理装置で後処理の設定、オペレータに対する表示を行う各種キーやLCDを含むディスプレイを有する操作部とを備えている。
画像読取装置206は、原稿を載置するコンタクトガラス205と光学走査系で構成されており、光学走査系は露光ランプ228、第1ミラー229、レンズ232、CCDイメージセンサ233を含む各部で構成されている。露光ランプ228および第1ミラー229は、図示を省略した第1キャリッジ上に固定され、第2ミラー230および第3ミラー231は、同じく図示を省略した第2キャリッジ上に固定されている。原稿の画像を読み取るときには、光路長が変わらないように、第1キャリッジと第2キャリッジとが2対1の相対速度で機械的に走査される。上記光学走査系は、図示を省略したスキャナ駆動モータを含む駆動部によって駆動される。
画像読取装置206は、原稿の画像を光学的に読み取って電気信号に変換する(原稿の画像データを読み取る)。すなわち、光学走査系の露光ランプ228によって原稿の画像面を照明し、その画像面からの反射光像を第1ミラー229、第2ミラー230、第3ミラー231、レンズ232を介してCCDイメージセンサ233の受光面に結像させ、そのCCDイメージセンサ233によって電気信号に変換する。このとき、レンズ232およびCCDイメージセンサ233を、図13の左右方向に移動させることにより、原稿の給送方向の画像読み取り倍率が変わる。つまり、予め設定された画像読み取り倍率に対応してレンズ232およびCCDイメージセンサ233の左右方向の位置が設定される。
書き込みユニット218は、レーザ出力ユニット234、結像レンズ235、ミラー236を含む各部で構成され、レーザ出力ユニット234の内部にはレーザ光源であるレーザダイオードおよびモータによって高速で定速回転するポリゴンミラー(回転多面鏡)が備わっている。レーザ出力ユニット234より照射されるレーザビーム(レーザ光)は、定速回転するポリゴンミラーで偏向され、結像レンズ235を通り、ミラー236で折り返され、感光体217の帯電面に集光されて結像される。
すなわち、ポリゴンミラーで偏向されたレーザビームは感光体217が回転する方向と直交する方向(主走査方向)に露光走査され、画像処理装置より出力される画像データのライン単位の書き込みを行う。感光体217の回転速度と走査密度(記録密度)に対応する所定の周期で主走査を繰り返すことにより、感光体217の帯電面に静電潜像が形成される。
次に、図13の定着装置221の構成について説明する。図14は、図13の定着装置221の構成例を示す説明図である。図14に示すように、定着装置221は、定着手段としての定着ローラ301及び加圧ローラ302を有し、定着部材である定着ローラ301に、シリコンゴムを含む弾性部材からなる加圧部材としての加圧ローラ302が、図示を省略した加圧手段により一定の加圧力で押し当てられている。この定着装置221には、加熱ヒータHT1、HT2及びHT3が適宜位置に設けられる。例えば、加熱ヒータHT1及びHT2は、定着ローラ301の内部に配置されており、定着部材である定着ローラ301を内側から加熱する。また、加熱ヒータHT3は、加圧ローラ302の内部に配置されており、加圧部材である加圧ローラ302を内側から加熱する。ここで、加熱ヒータHT1は、定着ローラ301の中央部を加熱するよう発熱部が設けられており、加熱ヒータHT2は、定着ローラ301の両端部を加熱するよう発熱部が設けられている。
定着ローラ301及び加圧ローラ302は、図示を省略した駆動機構により回転駆動される。サーミスタを含む温度センサHT11は、定着ローラ301の表面に当接され、定着ローラ301の表面温度(定着温度)を検出する。同じくサーミスタを含む温度センサHT12は、加圧ローラ302の表面に当接され、加圧ローラ302の表面温度を検出する。トナー像305を担持した転写紙を含む記録媒体306は、定着ローラ301と加圧ローラ302とのニップ部を通過する際に、定着ローラ301と加圧ローラ302による加熱及び加圧でトナー画像として定着される。
加熱ヒータHT1及び加熱ヒータHT2は、この画像形成装置200の主電源投入の時や、省エネのための待機モードの状態からコピー可能となるまでの立ち上げ時、さらに、主たる動作のプリントやコピー時に、定着ローラ301および加圧ローラ302が基準となる目標温度に達していない全ての状態でオン(ON)される。したがって、定着ローラ301は加熱する主たるヒータ(主ヒータ)である。加熱ヒータHT3は、加圧ローラ302の基準となる目標温度に達していないときにONにされて、特に、加圧ローラの温度が低い時に加圧ローラ302を加熱するように設けられている。その具他的な動作は、低温時の定着装置221のウォームアップを含む立上モード時にONにされる。
なお、定着部材と加圧部材は、一般的にローラ状である場合が多いが、例えば、何れか一方又は両方を無端ベルト状に構成するようにしてもよい。また、図15に示すように、定着ローラとの間に張り渡された定着ベルト303を加熱する加熱ローラ304を別途設け、各ローラ内に加熱ヒータHT1〜HT3を夫々設置した態様としてもよい。この場合、加熱ローラ304の温度時定数は、他のローラの温度時定数と比較し小さいこと好ましく、加熱ローラ304内には多値通電手段16により通電される加熱ヒータHT1が設けられることがより好ましい。
なお、本発明による画像形成装置は、ファクシミリ装置、プリンタ、複写機を含む画像形成装置全般に適用することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、上述した第1の実施形態と同様の要素については、同一の符号を用いて示し、その説明は適宜省略する。
まず、図1を参照して、本実施形態の構成について説明する。
本実施形態のエンジン制御部26は、PWM信号により二値通電手段17に設定するDUTY、即ち、二値通電手段17から加熱ヒータHT2に通電される電流量(電力量)に応じて、多値通電手段16に設定するDuty、即ち、加熱ヒータHT1への通電量を制御する。
図16は、本実施形態のエンジン制御部26により制御された多値通電手段16及び二値通電手段17の動作を説明するための図である。同図において、AC電源で示す波形は、AC電源400の電源波形を示しており、ヒータトリガ2は、エンジン制御部26から二値通電手段17に出力されたPWM信号を示し、ヒータ電流2はヒータトリガ2に応じて二値通電手段17から加熱ヒータHT2に通電された電流量を示している。また。ヒータトリガ1は、エンジン制御部26から多値通電手段16に出力されたPWM信号を示し、ヒータ電流1はヒータトリガ1に応じて多値通電手段16から加熱ヒータHT1に通電された電流量を示している。なお、ヒータトリガ1に示した波形は、Dutyのレベルを30%、50%、75%、100%で切り替えた際の拡大図を夫々示している。
図16に示すように、多値通電手段16及び二値通電手段17から各加熱ヒータに通電される電流は、AC電源400の電源波形に基づいて通電制御されるため、共に電源波形のゼロクロスタイミングで同期するようになっている。
ここで、エンジン制御部26は、二値通電手段17から通電される電力量が所定値となるDutyを、PWM信号(ヒータトリガ2)により二値通電手段17に出力する場合、この二値通電手段17のDutyに応じて、PWM信号(ヒータトリガ1)により多値通電手段16に設定するDutyを補正する。図16では、多値通電手段16のDutyを二値通電手段17のDutyの増減(30%→100%)に応じて、100%→30%と変更することで、画像形成装置(定着装置)にかかるトータルの消費電力を平準化している。このように、像形成装置(定着装置)にかかるトータルの消費電力を平準化するよう、多値通電手段16のDutyを制御することで、外部の装置に対する電圧変動妨害の発生をより確実に防止することができる。
図17は、本実施形態のエンジン制御部26により実行される「加熱ヒータHT1点灯レベル設定処理」を示したフローチャートである。なお、ステップS31〜S33は、上述した図11の「加熱ヒータHT1点灯レベル設定処理」におけるステップS171〜S173の処理と同様であるため、その説明は省略する。
エンジン制御部26は、ステップS34において、図10の加熱ヒータHT2点灯レベル設定処理で決定された二値通電手段17のDutyに応じて、多値通電手段16に設定するDutyを補正する(ステップS34)。そして、この補正されたDutyを多値通電手段16に設定するDutyと決定した後(ステップS35)、図9のステップS19へと移行する。
以上のように、本実施形態によれば、二値通電手段17のDutyに応じて、多値通電手段16のDutyを制御することにより、第1通電手段の通電/非通電の切り替え時に生じる電圧変動を、第2通電手段により効率的に平準化することができるため、外部の装置に対する電圧変動妨害の発生を防止することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、上述した第1の実施形態及び第2の実施形態と同様の要素については、同一の符号を用いて示し、その説明は適宜省略する。
まず、図1を参照して、本実施形態の構成について説明する。
本実施形態のエンジン制御部26は、AC電源400が示す電源波形の周期又は半周期の倍数に相当する所定期間を制御期間とし、各制御期間における二値通電手段17のDutyに応じて、多値電手段から通電される電力量を制御する。
また、エンジン制御部26は、前回の制御期間で設定された多値通電手段16及び二値通電手段17のDutyに基づいて、今回の制御期間における多値通電手段16のDutyを制御する。
具体的に、エンジン制御部26は、各制御期間において、多値通電手段16及び二値通電手段17に設定したDutyの履歴(以下、Duty履歴という)を図示しないRAM等の記憶手段に記憶し、このDuty履歴を参照することで、今回の制御期間に設定する多値通電手段16のDutyを決定する。なお、記憶されるDuty履歴の個数は、特に問わないものとする。
以下、図18及び図19を参照して本実施形態のエンジン制御部26の動作を説明する。なお、本実施形態の前提として、エンジン制御部26は、上述した通電制御処理(図9参照)を制御期間毎に、1又は複数回実行し、各温度制御処理で決定された多値通電手段16及び二値通電手段17のDuty履歴を、図示しないRAM等の記憶手段に記憶するものとする。
図18は、エンジン制御部26により実行される「加熱ヒータHT2点灯レベル設定処理」の動作の流れを示したフローチャートである。なお、本処理においてステップS41〜S43は、上述した図10の「加熱ヒータHT2点灯レベル設定処理」におけるステップS131〜S133の処理と同様であるため、その説明は省略する。
ステップS44において、エンジン制御部26は、ステップS43で決定されたDutyを、図示しない記憶手段に本制御期間における二値通電手段17のDuty履歴として記憶した後、図9のステップS19へと移行する。
図19は、エンジン制御部26により実行される「加熱ヒータHT1点灯レベル設定処理」の動作の流れを示したフローチャートである。なお、ステップS51〜S54は、上述した図17の「加熱ヒータHT1点灯レベル設定処理」におけるステップS31〜S34の処理と同様であるため、その説明は省略する。
ステップS55において、エンジン制御部26は、図示しない記憶手段に記憶された前回制御期間のDuty履歴を読み出し、この読み出したDuty履歴の値に応じて、ステップS54で補正された多値通電手段のDutyをさらに補正する(ステップS55)。例えば、前回制御期間で設定されたDutyを基準とし、この基準Dutyより所定値増加又は減少した値を、今回の制御期間におけるDutyとしてもよく、また、設定可能なDutyの最大値、最小値としてもよい。
そして、エンジン制御部26は、この補正したDutyを多値通電手段16に設定するDutyと決定し(ステップS56)、図示しない記憶手段に本制御期間における多値通電手段16のDuty履歴として記憶した後(ステップS57)、図9のステップS19へと移行する。
なお、本実施形態では、多値通電手段16のみをDuty履歴に基づいて制御することとしたが、これに限らず、二値通電手段17ついても多値通電手段16と同様にDuty履歴に基づいて制御する態様としてもよい。
図120は、本実施形態のエンジン制御部26により制御された多値通電手段16及び二値通電手段17の動作を説明するための図である。同図において、AC電源で示す波形は、AC電源400の電源波形を示しており、ヒータトリガ2は、エンジン制御部26から二値通電手段17に出力されたPWM信号を示し、ヒータ電流2はヒータトリガ2に応じて二値通電手段17から加熱ヒータHT2に通電された電流量を示している。また。ヒータトリガ1は、エンジン制御部26から多値通電手段16に出力されたPWM信号を示し、ヒータ電流1はヒータトリガ1に応じて多値通電手段16から加熱ヒータHT1に通電された電流量を示している。また、制御期間は、200msとなっており、AC電源400の電源周期(20ms)の10周期分に相当している。
図20において、制御期間2で設定される多値通電手段16及び二値通電手段17のDutyは、制御期間1に設定された多値通電手段16及び二値通電手段17のDuty履歴(多値通電手段16:40%、60%、二値通電手段17:60%、0%)に応じて、決定されている。また、これ以降続く各制御期間においても、前回の制御期間で設定された多値通電手段16及び二値通電手段17のDutyに応じて、次の制御期間での多値通電手段16及び二値通電手段17のDutyが設定される。
このように、制御期間毎における二値通電手段17のDutyに応じて、多値通電手段16のDutyを制御することにより、比較的大きな期間で二値通電手段17の通電/非通電の切り替え時に生じる電圧変動を、多値通電手段により平準化することができるため、外部の装置に対する電圧変動妨害の発生を防止することができる。
また、制御期間毎に設定された二値通電手段17及び多値通電手段16のDutyの履歴に基づいて、多値通電手段16のDutyを制御することにより、比較的大きな期間で二値通電手段17の通電/非通電の切り替え時に生じる電圧変動を平準化することができるため、外部の装置に対する電圧変動妨害の発生を防止することができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。なお、上述した第1の実施形態と同様の要素については、同一の符号を用いて示し、その説明は適宜省略する。
まず、図21を参照して、本実施形態における多値通電手段16の構成を説明する。図21に示すように、本実施形態の多値通電手段16は、整流器161、チョークコイル162、コンデンサ163、補助電源165、DC/DCコンバータ回路166等を有する。
AC電源400から、ブレーカ11及びリレー15を介して供給された交流の電力は、整流器161により全波整流され、チョークコイル162及びコンデンサ163から構成されるLPF(Low-Pass Filter)により所定周波数以上の周波数の信号がカットされた後、DC/DCコンバータ回路166に入力する。
補助電源165は、電気二重層キャパシタ、コンデンサ、一次電池等の蓄電素子(図示せず)を有し、整流器161を介して供給された電力を蓄電し、この電力をドライブ回路1645の駆動電力として供給する。ここで、補助電源165は、図1で示した補助電源14と同様の機能を担うものであり、補助電源14及び/又は補助電源165を備えるものとする。
DC/DCコンバータ回路166は、ローサイドに配置されたスイッチ素子1641により駆動され、ダイオード1642、チョークコイル1643及び平滑用のコンデンサ1661等により構成されている。ドライブ回路1645は、スイッチ素子1641のオン/オフを切り替えるためのものであって、エンジン制御部26から入力されるAC電源400の周波数よりも遥かに高い周波数に設定されたPWM信号(パルス幅変調)により駆動制御される。
図22は、エンジン制御部26により制御された多値通電手段16及び二値通電手段17の動作を説明するための図である。同図において、AC電源で示す波形は、AC電源400の電源波形を示しており、ヒータトリガ2は、エンジン制御部26から二値通電手段17に出力されたPWM信号を示し、ヒータ電流2はヒータトリガ2に応じて二値通電手段17から加熱ヒータHT2に通電された電流量を示している。また。ヒータトリガ1は、エンジン制御部26から多値通電手段16に出力されたPWM信号を示し、ヒータ電流1はヒータトリガ1に応じて多値通電手段16から加熱ヒータHT1に通電された電流量を示している。なお、ヒータトリガ1に示した波形は、Dutyのレベルを0%、0%、70%、100%で切り替えた際の拡大図を夫々示している。
エンジン制御部26は、上述した第2の実施形態と同様、二値通電手段17のDuty(通電量)に応じて、多値通電手段16からの通電量を低下させるよう制御したDutyをPWM信号により多値通電手段16に設定する。図22では、多値通電手段16の通電比率を二値通電手段17のDuty(100%)に応じて、100%→0%と変更することで、画像形成装置(定着装置)にかかるトータルの消費電力を平準化している。このように、画像形成装置(定着装置)にかかるトータルの消費電力を平準化するよう、多値通電手段16のDutyを制御することで、外部の装置に対する電圧変動妨害の発生をより確実に防止することができる。
ここで、多値通電手段16から通電される電流は、上述したDC/DCコンバータ回路166により直流化されるため、図22に示すような直流部分(直流電流)が、加熱ヒータHT1に通電されることになる。なお、図22では、多値通電手段16のDuty0%において電流が通電されているが、これは、コンデンサ1644に蓄電された電荷が放電されているためである。
以上のように、本実施形態によれば、二値通電手段17のDutyに応じて、多値通電手段16のDutyを制御することにより、第1通電手段の通電/非通電の切り替え時に生じる電圧変動を、第2通電手段により効率的に平準化することができるため、外部の装置に対する電圧変動妨害の発生を防止することができる。
以上、本発明を第1〜第4の実施形態を用いて説明してきたが、上述した実施形態に多様な変更または改良を加えることができる。また、上述した第1〜第4の実施形態において説明した構成や機能は、自由に組み合わせることができる。
以上のように、本発明にかかる定着装置、通電制御方法、通電制御プログラム及び画像形成装置は、複数の加熱手段により加熱を行う場合に有用であり、特に、比較的消費電力の大きな加熱手段により加熱を行う場合に適している。
第1の実施形態にかかる画像形成装置において、定着装置を主とした制御系の構成を示したブロック図である。 第1の実施形態における、多値通電手段の構成を示した回路図である。 多値通電手段に入力されるPWM信号と、多値通電手段から通電される電流との関係を示した図である。 多値通電手段から加熱ヒータへの通電電流波形を示した図である。 二値通電手段の構成を示した回路図である。 二値通電手段に入力されるPWM信号と、二値通電手段から通電される電流との関係を示した図である。 二値通電手段から加熱ヒータへの通電電流波形を示した図である。 画像形成装置の各動作モードと、各通電手段に設定されるDutyとの関係を示した図である。 通電制御処理を示したフローチャートである。 第1の実施形態における、加熱ヒータHT2点灯レベル設定処理を示したフローチャートである。 第1の実施形態における、加熱ヒータHT1点灯レベル設定処理を示したフローチャートである。 加熱ヒータHT3点灯レベル設定処理を示したフローチャートである。 画像形成装置の内部構成を示した縦断正面図である。 画像形成装置の定着装置の構成例を示した図である。 画像形成装置の定着装置の構成例を示した図である。 第2の実施形態における、多値通電手段及び二値通電手段の動作を説明するための図である。 第2実施形態における、加熱ヒータHT1点灯レベル設定処理を示したフローチャートである。 第3実施形態における、加熱ヒータHT2点灯レベル設定処理を示したフローチャートである。 第3施形態における、加熱ヒータHT1点灯レベル設定処理を示したフローチャートである。 第3の実施形態における、多値通電手段及び二値通電手段の動作を説明するための図である。 第4の実施形態における、多値通電手段の構成を示した回路図である。 第4の実施形態における、多値通電手段及び二値通電手段の動作を説明するための図である。
符号の説明
100 定着装置
11 ブレーカ
12 主電源SW
13 直流電源
14 補助電源
15 リレー
16 多値通電手段
17 二値通電手段
18 二値通電手段
19 ヒューズサーモ
20 ヒューズサーモ
21 ヒューズサーモ
22 温度センサ
23 温度センサ
24 温度センサ
25 ゼロクロス検知部
26 エンジン制御部
31 原稿送り装置
32 大量用紙供給装置
33 後処理装置
HT1 加熱ヒータ
HT2 加熱ヒータ
HT3 加熱ヒータ
301 定着ローラ
302 加圧ローラ
400 AC電源

Claims (26)

  1. 通電により発熱する複数の加熱手段に加熱された定着手段により、記録媒体に転写したトナー像を定着させる定着装置であって、
    少なくとも1以上の前記加熱手段からなる第1ヒータ群と、
    少なくとも1以上の前記加熱手段からなる第2ヒータ群と、
    外部の交流電源から供給された電力を位相制御し、当該制御された電力を前記交流電源が示す電源波形の半周期毎に前記第1ヒータ群に通電する第1通電手段と、
    前記交流電源から供給された電力を整流化し、前記電源波形の半周期よりも短い周期で前記第2ヒータ群に通電する第2通電手段と、
    前記第1通電手段及び第2通電手段の通電比率を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記定着手段の温度を検出する温度検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記検出された定着手段の温度と所定温度との差分値に基づいて、前記第1通電手段及び第2通電手段の通電比率を制御することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記記録媒体の用紙サイズを検出する用紙サイズ検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記検出された用紙サイズに基づいて、前記第1通電手段及び第2通電手段の通電比率を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記記録媒体の枚数を検出する印刷枚数検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記検出された記録媒体の枚数に応じて、前記第1通電手段及び第2通電手段の通電比率を制御することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の定着装置。
  5. 前記制御手段は、前記第1通電手段の通電比率に応じて、前記第2通電手段の通電比率を制御することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の定着装置。
  6. 前記制御手段は、前記電源波形の半周期の倍数に相当する所定時間を制御期間とし、各制御期間における前記第1通電手段の通電比率に応じて、前記第2通電手段の通電比率を制御することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の定着装置。
  7. 前記制御手段は、前回の制御期間で設定された前記第1通電手段及び第2通電手段の通電比率の履歴に基づいて、今回の制御期間における前記第2通電手段の通電比率を制御することを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
  8. 前記第1通電手段は、前記第1ヒータ群への通電/非通電を前記電源波形の半周期内に一度切り替えることが可能な交流スイッチング素子を有することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  9. 前記交流スイッチング素子は、前記電源波形のゼロクロス毎に前記第1ヒータ群への通電を非通電とすることを特徴とする請求項8に記載の定着装置。
  10. 前記交流スイッチング素子は、トライアックであることを特徴とする請求項8又は9に記載の定着装置。
  11. 前記第2通電手段は、前記交流電源からの電力を整流する整流器と、前記整流された電力の前記加熱手段への通電/非通電を前記電源波形の半周期内に複数回切り替えることが可能な直流スイッチング素子と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  12. 前記第2通電手段は、前記整流器により整流された電力を直流化するDC/DCコンバータを備えたことを特徴とする請求項11に記載の定着装置。
  13. 前記第1通電手段は、前記定着手段の端部を加熱する前記第1ヒータ群に接続され、
    前記第2通電手段は、前記定着手段の中央部を加熱する前記第2ヒータ群に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  14. 前記第2通電手段は、前記複数の加熱手段のうち、電力容量の最も大きな加熱手段に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  15. 前記第2通電手段は、前記複数の加熱手段のうち、加熱時定数が最も小さい定着手段を加熱する加熱手段に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  16. 通電により発熱する複数の加熱手段に加熱された定着手段により、記録媒体に転写したトナー像を定着させる定着装置の通電制御方法であって、
    外部の交流電源から供給された電力を位相制御し、当該制御された電力を前記交流電源が示す電源波形の半周期毎に、少なくとも1以上の前記加熱手段からなる第1ヒータ群に通電する第1通電工程と、
    前記交流電源から供給された電力を整流化し、前記電源波形の半周期よりも短い周期で、少なくとも1以上の前記加熱手段からなる第2ヒータ群に通電する第2通電工程と、
    前記第1通電工程及び第2通電工程での通電比率を制御する制御工程と、
    を含むことを特徴とする通電制御方法。
  17. 前記定着手段の温度を検出する温度検出工程をさらに含み、
    前記制御工程は、前記検出された定着手段の温度と所定温度との差分値に基づいて、前記第1通電工程及び第2通電工程での通電比率を制御することを特徴とする請求項16に記載の通電制御方法。
  18. 前記記録媒体の用紙サイズを検出する用紙サイズ検出工程をさらに含み、
    前記制御工程は、前記検出された用紙サイズに基づいて、前記第1通電工程及び第2通電工程での通電比率を制御することを特徴とする請求項16又は17に記載の通電制御方法。
  19. 前記記録媒体の枚数を検出する印刷枚数検出工程をさらに含み、
    前記制御工程は、前記検出された記録媒体の枚数に応じて、前記第1通電工程及び第2通電工程での通電比率を制御することを特徴とする請求項16〜18の何れか一項に記載の通電制御方法。
  20. 前記制御工程は、前記第1通電工程の通電比率に応じて、前記第2通電工程での通電比率を制御することを特徴とする請求項16〜19の何れか一項に記載の通電制御方法。
  21. 前記制御工程は、前記電源波形の半周期の倍数に相当する所定時間を制御期間とし、各制御期間における前記第1通電工程の通電比率に応じて、前記第2通電工程の通電比率を制御することを特徴とする請求項16〜20の何れか一項に記載の通電制御方法。
  22. 前記制御工程は、前回の制御期間で設定された前記第1通電工程及び第2通電工程での通電比率の履歴に基づいて、今回の制御期間における前記第2通電工程での通電比率を制御することを特徴とする請求項21に記載の通電制御方法。
  23. 請求項16〜22の何れか一項に記載された通電制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする通電制御プログラム。
  24. 通電により加熱する複数の加熱手段に加熱された定着手段により、記録媒体に転写したトナー像を定着させる定着装置を具備した画像形成装置であって、
    前記定着装置は、
    少なくとも1以上の前記加熱手段からなる第1ヒータ群と、
    少なくとも1以上の前記加熱手段からなる第2ヒータ群と、
    外部の交流電源から供給された電力を位相制御し、当該制御された電力を前記交流電源が示す電源波形の半周期毎に前記第1ヒータ群に通電する第1通電手段と、
    前記交流電源から供給された電力を整流化し、前記電源波形の半周期よりも短い周期で前記第2ヒータ群に通電する第2通電手段と、
    前記第1通電手段及び第2通電手段の通電比率を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  25. 前記制御手段は、前記画像形成装置の動作モードに基づいて、前記第1通電手段及び第2通電手段の通電比率を制御することを特徴とする請求項24に記載の画像形成装置。
  26. 前記制御手段は、前記画像形成装置と共通の交流電源から電力供給を受ける当該画像形成装置の周辺機器の動作モードに応じて、前記第1通電手段及び第2通電手段の通電比率を制御することを特徴とする請求項24又は25に記載の画像形成装置。
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