JP2002365968A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置

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JP2002365968A
JP2002365968A JP2001178298A JP2001178298A JP2002365968A JP 2002365968 A JP2002365968 A JP 2002365968A JP 2001178298 A JP2001178298 A JP 2001178298A JP 2001178298 A JP2001178298 A JP 2001178298A JP 2002365968 A JP2002365968 A JP 2002365968A
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fixing
roller
fixing roller
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JP2001178298A
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Nobuto Komoda
宣人 菰田
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費電力の低減が図れる定着装置及び画像形
成装置を提供する。 【解決手段】 ヒータ47を内蔵した定着ローラ30
と、定着ローラ30に圧接する加圧ローラ34と、加圧
ローラ34を定着ローラ30に向けて圧接させて定着ロ
ーラ30と加圧ローラ34との接触部Sの圧力を制御す
る加圧部55と、定着ローラ30の温度を検知する温度
検知センサ46と、定着ローラ30のヒータ47への電
流供給を制御することにより定着ローラ30の温度を制
御する温度制御部49とを備え、用紙上の未定着画像を
定着する定着装置32において、用紙Pへの画像形成を
行うとき、操作部51に入力されたコピー枚数及び用紙
の種類に対応した定着ローラ30の定着温度を設定し、
この定着温度を温度検知部49が検知するまで、温度制
御部49によるヒータ47への電流供給の制御と、加圧
部55によるニップ幅の制御とを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、定着装置及びこれ
を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複写機、プリンタ、ファクシミ
リ等の画像形成装置においては、用紙の未定着画像を定
着する定着装置を備えている。定着装置は、回転駆動す
る薄肉の定着ローラと、この定着ローラとのニップ幅を
制御できる圧力調整装置を有する加圧ローラと、定着ロ
ーラの内部に設置されているヒータへの電流供給を制御
することにより温度制御を行う温度制御部と、定着ロー
ラの温度を検知する温度検知センサとを備えている。
【0003】画像形成装置の電源を立ち上げた後におい
て、コピー可能な状態まで定着ローラの温度を上げるウ
ォームアップを行う必要があるので、電源を立ち上げて
からコピー可能になるまで、所定の待ち時間が発生す
る。この待ち時間を短縮するために、ヒータ(加熱手
段)に電流を一気に流し、定着の温度を上げる技術や、
低温でも溶解する溶解性の高いトナーを使用して定着ロ
ーラの温度が低くてもトナーを転写紙に転写させる技術
等が知られているが、ヒータに電流を一気に流すと消費
電力が増大してしまうとともに、溶解性の高いトナーは
制御が困難であった。
【0004】これに対し、特開平10−228208号
公報には、用紙のサイズ及び通支枚数に対応して、ヒー
タへの通電を制御して定着ローラの温度制御を行うこと
により、ヒータへの通電の効率化を図る技術が知られて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の技術で
は、ヒータへの通電のみを制御しているだけであり、定
着に必要な温度を得るためには、ヒータに大きな電流を
流す必要がある。一方、消費電力を抑えるためにヒータ
に流す電流を少なくすると、コピー動作の途中で、定着
ローラの温度が定着に必要な温度よりも低くなることが
あり、コの場合、コピー動作を中止して定着ローラの温
度を上昇させる動作を行うため、1分当たりのコピー枚
数が少なくなってしまい(CPMダウンを引き起こして
しまい)、コピー終了までの時間がかかってしまう。
【0006】このように、ヒータに大きな電流を流した
り、コピー終了までの時間がかかってしまうので、消費
電力が増大してしまうという課題がある。特に、熱を奪
われ易い薄肉定着ローラで多くの枚数をコピーする場合
は、消費電力が大きい。
【0007】そこで、本発明は、消費電力の低減が図れ
る定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、加熱手段を内蔵した定着ローラと、定着ローラに圧
接する加圧ローラと、加圧ローラを定着ローラに向けて
圧接させて定着ローラと加圧ローラとのニップ幅を制御
する圧力調整手段と、定着ローラの温度を検知する温度
検知手段と、定着ローラの加熱手段への電流供給を制御
することにより定着ローラの温度を制御する温度制御手
段とを備え、用紙上の未定着画像を定着する定着装置に
おいて、未定着画像の定着を行うとき、操作部に入力さ
れた画像形成枚数及び用紙の種類に対応した定着ローラ
の定着温度を設定し、この定着温度を温度検知手段が検
知するまで、温度制御手段による加熱手段への電流供給
の制御と、圧力調整手段によるニップ幅の制御とを行う
ことを特徴とする。
【0009】この請求項1に記載の発明では、操作部に
画像形成枚数及び用紙の種類を入力すると、この画像形
成枚数及び用紙の種類に応じて、定着温度を決定する
(定着温度を設定する)。そして、温度制御手段が加熱
手段への電流供給の制御を行うとともに、圧力調整手段
がニップ幅を調整することによってニップ幅の制御とを
行い、これによって待機状態にある定着ローラの温度が
上昇する。このようにして設定した定着温度にまで定着
ローラの温度を上昇させた(ウォームアップを行った)
後、定着ローラと加圧ローラとの間に用紙を挟持しつつ
搬送することにより、熱と圧力とで用紙の未定着画像を
定着する。
【0010】例えば、画像形成枚数が基準枚数よりも多
いときには、定着ローラの定着温度を、基準枚数のとき
の定着ローラの温度(基準温度)よりも高くすること
で、定着動作中に定着ローラの温度が基準温度よりも低
くなることを防止する。これによって定着動作を中止し
て定着ローラの温度を基準温度にまで上昇させる動作を
行ったり、用紙の紙間を広く空けたりする必要がないこ
とにより、時間当たりの画像形成枚数が少なくなるのを
防止できるので、画像形成の生産性が向上するととも
に、画像形成に要する時間が長くなるのを防止でき、消
費電力の低減が図れる。また、画像形成枚数が基準枚数
よりも少ないときに、定着ローラの定着温度を、基準温
度よりも低くすることで、ウォームアップ時間を更に短
縮して、消費電力を低減する。
【0011】一方、用紙が薄紙等であった場合には、定
着ローラの定着温度を基準温度よりも低く設定すること
により、ウォームアップ時間を短縮して、消費電力の低
減を図る。また、用紙が多くの熱量を必要とするトレー
シングペーパ等であった場合には、定着ローラの温度を
基準温度よりも高く設定することにより、定着動作中に
定着ローラの温度が基準温度よりも低くなることを防止
できるので、画像形成動作を中止したり、紙間を広くす
る必要がなく、画像形成の生産性が向上するとともに、
消費電力の低減を図る。
【0012】このように、操作部に入力された画像形成
枚数及び用紙の種類に応じた定着温度を設定することに
よって、加熱手段への電流供給の効率化を図るととも
に、温度制御手段による加熱手段への電流供給の制御、
及び圧力調整手段によるニップ幅の制御を行うことによ
り、加熱手段への電流供給のみで定着ローラの温度を定
着温度まで上昇させる場合に比べて、待機状態から画像
形成終了までの時間を短縮することができるので、消費
電力を低減することができる。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、待機中の定着ローラの温度は、待機中
の定着ローラの温度を維持するための消費電力と、待機
中の定着ローラを定着温度まで上昇させるための消費電
力との合計が最も少なくなるように設定されていること
を特徴とする。
【0014】この請求項2に記載の発明では、請求項1
に記載の発明と同様な作用効果を奏するとともに、待機
中の定着ローラの温度を維持するための消費電力と、こ
の温度から定着時の温度まで上昇させるための消費電力
との合計が、最も少なくなったときの待機中の定着ロー
ラの温度を試験によって求め、このときの温度を待機中
の定着ローラの温度として設定する。待機時における定
着ローラの温度を最適な温度に設定することにより、消
費電力を更に低減することができる。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、定着装置の待機状態が設定時間
以上継続したとき、圧力調整手段によるニップ幅の制御
を停止し、温度制御手段による定着ローラの温度の制御
のみを行うことを特徴とする。
【0016】この請求項3に記載の発明では、請求項1
又は2に記載の発明と同様な作用効果を奏するととも
に、定着装置の待機状態が設定時間以上継続したとき
に、温度制御手段以外の通電をオフにして、温度制御手
段による定着ローラの温度の制御のみを行うので、消費
電力の更なる低減が図れる。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれかに記載の発明において、操作部に入力された
画像形成枚数が、基準枚数よりも少ない ときには、圧
力調整手段によるニップ幅の圧力の制御のみを行うこと
を特徴とする。
【0018】この請求項4に記載の発明では、請求項1
乃至3のいずれかに記載の発明と同様な作用効果を奏す
るとともに、画像形成枚数が基準枚数よりも少ない場合
には、用紙に奪われる熱量が少ないことにより、例えば
定着ローラの温度が設定された定着温度近傍にあれば、
待機状態から定着可能な状態までのリロード時におい
て、圧力調整手段によるニップ幅の制御のみで定着に必
要な熱量を供給できるので、消費電力の低減が更に図れ
る。
【0019】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれかに記載の発明において、用紙が設定長さより
も短いときには、圧力調整手段によるニップ幅の制御の
みを行うことを特徴とする。
【0020】この請求項5に記載の発明では、請求項1
乃至4のいずれかに記載の発明と同様な作用効果を奏す
るとともに、画像形成枚数が少ないときであっても、画
像形成枚数が多いときであっても、用紙の長さが設定長
さよりも短い場合には、用紙に奪われる熱量が少ないこ
とにより、例えば定着ローラの温度が設定された定着温
度近傍にあれば、待機状態から定着可能な状態までのリ
ロード時において、圧力調整手段によるニップ幅の制御
のみで定着に必要な熱量を供給できるので、消費電力の
低減が更に図れる。尚、原稿の長さは、操作部に原稿の
サイズ(例えば、A4、A3、B5等)を入力したり、
長さ検知センサ等によって検知することによって認識す
る。
【0021】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5
のいずれかに記載の発明において、操作部から入力され
た用紙形成枚数が基準枚数よりも少なく且つ用紙が設定
長さよりも短いときには、定着ローラに設定する定着温
度を下げることを特徴とする。
【0022】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5
のいずれかに記載の発明と同様な作用効果を奏するとと
もに、画像形成枚数が少なく且つ用紙の長さが設定長さ
よりも短く、用紙に奪われる熱量が少ないときにおい
て、定着ローラの定着温度を下げるので、消費電力の低
減が更に図れる。
【0023】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6
のいずれかに記載の発明において、定着装置が設けられ
る画像形成装置内の温度に対応して定着ローラに設定す
る定着温度を変更することを特徴とする。
【0024】この請求項7に記載の発明では、請求項1
乃至6のいずれかに記載の発明と同様な作用効果を奏す
るとともに、例えば、画像形成装置内の温度が高いとき
には、定着ローラの定着温度を低く設定し、画像形成装
置内の温度が低いときには、定着ローラの定着温度を高
く設定する。画像形成装置内の温度の変化に対応して定
着ローラの定着温度を変更することにより、温度制御手
段による電流供給の効率化を図ることができ、特に、画
像形成装置内の温度が高い場合には、定着ローラの定着
温度を低く設定するので、消費電力の低減が更に図れ
る。
【0025】請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7
に記載の定着装置を備えることを特徴とする。
【0026】この請求項8に記載の発明では、請求項1
乃至7に記載の定着装置を備えることにより、消費電力
の低減を図ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照しなが
ら第1実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明を
適用した複写機を概略的に示す構成図である。複写機
(画像形成装置)1は、該して、複写機1の上から順
に、原稿画像を読み取る読み取り部3と、画像を形成す
る作像部5と、用紙Pを給紙する給紙部7とを有してい
る。
【0028】読み取り部3は、周囲を被うカバー9の頂
面に、原稿画像(コピー原稿)を伏せてセットするコン
タクトガラス11と、コンタクトガラス11に対して開
閉可能に設けられ、コンタクトガラス11上にセットし
たコピー原稿を押える原稿押さえ13と、コンタクトガ
ラス11にセットされたコピー原稿を読み取って感光体
17に静電潜像を形成する光学装置15とを有してい
る。
【0029】作像部5は、感光体(像担持体)17を含
む感光体駆動ユニット50(図2参照)を有しており、
感光体17の周囲には、その回転方向に、感光体17に
接触して感光体17の表面を一様に帯電する帯電ローラ
19と、現像スリーブ20により感光体17の静電潜像
をトナー像として可視化する現像装置23と、感光体1
7のトナー像を転写材である用紙Pに転写する転写装置
25と、転写後に感光体17に残留したトナーをクリー
ニングブレード27で掻き落として感光体17をクリー
ニングするクリーニング装置29とが配置されている。
また、クリーニング装置29の図中左下方に位置して、
熱を加える定着ローラ30と用紙Pを定着ローラ30に
向けて押し付ける加圧ローラ31とを有し、用紙Pに転
写されたトナー像を熱的に定着する定着装置32が配置
されている。
【0030】給紙部7は、複写機1の下部に位置してお
り、用紙Pを収納する給紙カセット33と、給紙カセッ
ト33の給紙方向の一端部側(図1中右側)に配置され
給紙カセット33の用紙Pを給紙する給紙ローラ35
と、給紙ローラ35により給紙された用紙Pを感光体1
7と転写装置25との間に向けて搬送する用紙搬送装置
37とを有している。
【0031】また、用紙搬送装置37は、給紙ローラ3
5の図中右側から感光体17と転写装置25の間に向け
て略U字状に折り返す用紙搬送路40を複数のガイド板
39で形成しており、この用紙搬送経路40中に、第1
中間ローラ対41aと、第2中間ローラ対41bと、レ
ジストローラ対43とが配置されている。第1及び第2
中間ローラ対41a、41bには、それぞれ中間クラッ
チ(図示せず)、レジストローラ対43にはレジストク
ラッチ(図示せず)が配置されており、第1及び第2中
間ローラ対41a、41b、レジストローラ対43はそ
れぞれ、中間クラッチ、レジストクラッチを介して複写
機1の図示しないモータからの駆動力により間欠に回転
駆動するようになっている。
【0032】この複写機1を用いて画像を形成するとき
は、先ず原稿押さえ13を開いてコンタクトガラス11
上にコピー原稿を伏せてセットし、原稿押さえ13を閉
じてそのコピー原稿を上から押さえる。その後、複写機
1の操作パネル(図示せず)に設けられたスタートスイ
ッチを押下する。スタートスイッチを押下すると、光学
装置15が作動し、コンタクトガラス11に沿って光走
査してそのコンタクトガラス11上のコピー原稿の原稿
内容を読み取る。
【0033】同時に、給紙クラッチ及び中間クラッチを
ONにされることにより、給紙ローラ35、第1及び第
2中間ローラ41a、41bがそれぞれ回転する。この
給紙ローラ35の回転により、給紙カセット33の用紙
Pを繰り出す。繰り出された用紙Pは、第1及び第2中
間ローラ41a、41bにより、複数の搬送ガイド板3
9で形成された用紙搬送路40を通って搬送され、レジ
ストローラ対43に突き当たって止められる。
【0034】一方、操作部51(図2参照)のスタート
スイッチが押下されたとき、感光体17は、図2の矢印
方向に回転し、帯電ローラ19によりその表面を一様に
帯電される。周面を帯電された感光体17は、光学装置
15により光学装置15が読み取ったコピー原稿の内容
を書き込まれることにより、静電潜像を担持する。感光
体17の静電潜像は、現像装置23の現像スリーブ21
によりトナー付着されてトナー像として可視化される。
【0035】このトナー像が形成された感光体17の回
転とタイミングを合わせ、レジストローラ対43のレジ
ストクラッチをONにしてレジストローラ対43を回転
させる。レジストローラ対43の回転により、レジスト
ローラ対43に突き当たっていた用紙Pを感光体17と
転写装置25との間に向けて送り出す。
【0036】感光体17と転写装置25との間に送り込
まれた用紙Pは、転写装置25により感光体17の原稿
画像を転写され、定着装置32に向けて搬送される。定
着装置32の定着ローラ30と加圧ローラ31との間に
搬送された用紙Pの原稿画像(未定着画像)は、定着ロ
ーラ30の熱と加圧ローラ31の加圧により用紙Pに定
着し、原稿画像を定着された用紙Pは、排紙トレイ45
上に排出されてスタックされる。
【0037】また、転写後に感光体17の表面に残留し
たトナーは、クリーニング装置29のクリーニングブレ
ード27により掻き落とされ、トナー搬送ローラ28に
より、クリーニング装置29内の回収容器等に搬送され
て感光体17の表面が清掃される。
【0038】図2は、定着装置を概略的に示す構成図で
ある。図2に示すように、定着装置32は、ヒータ47
を内蔵する定着ローラ30と、定着ローラ30に圧接す
る加圧ローラ34と、加圧ローラ34を定着ローラ30
に向けて圧接させて定着ローラ30と加圧ローラ34と
のニップ部Sの圧力を制御する圧力調整部(圧力調整手
段)55と、定着ローラ30の温度を検知するサーモス
タット等の温度検知センサ(温度検知手段)46と、ヒ
ータ47への電流供給を制御することにより定着ローラ
34の温度を制御する温度制御部(温度制御手段)49
とを備えており、これらは制御部53によって制御され
る。
【0039】本実施の形態では、定着ローラ30は薄肉
の円筒状の芯金金属の内部に熱源であるヒータ47を配
した表面発熱型の定着ローラである。尚、ヒータ47と
しては、ハロゲンヒータや赤外線ヒータなどを用いるこ
とができる。
【0040】加圧ローラ34は、圧力調整部55によっ
て定着ローラ30に圧接されている。図3に示すよう
に、圧力調整部55は、ステッピングモータ57と、ス
テッピングモータ57の駆動軸に設けられた駆動ギヤ5
9と、アイドラギヤ61と、従動ギヤ63と、従動ギヤ
63に設けられ且つねじ部65aが形成された回転軸6
5と、ねじ部65aに螺合する可動部67と、支点71
aを中心に矢印A方向に回動可能で且つ可動部67にス
プリング69により接続された第1レバー71と、支点
73bを中心に矢印B方向に回動可能な第2レバー73
とを備えている。
【0041】ステッピングモータ57の回転駆動が、駆
動ギヤ59、アイドラギヤ61、従動ギヤ63に伝わ
り、従動ギヤ63に設けられた回転軸65が回転駆動す
る。回転軸65が回転駆動することにより、回転軸65
のねじ部65aに螺合する可動部67が矢印A方向に移
動するとともに、第1レバー71の一端部71bが矢印
B方向に移動する。この一端部71bの移動により第1
レバー71の他端部71cが矢印C方向に移動するとと
もに、この他端部71cに係合する第2レバー73の一
端部73aが矢印C方向に移動する。
【0042】従って、第2レバー73が支点73bを中
心に矢印D方向に回動し、第2レバー73の他端部73
cが加圧ローラ34のローラ軸34aを定着ローラ30
に向けて押圧したり、或いは、定着ローラ30から離れ
る方向に移動することにより、定着ローラ30と加圧ロ
ーラ34との間のニップ部Sのニップ幅を制御する。
尚、圧力調整部55は、加圧ローラ34の両端部から突
出するローラ軸34aにそれぞれ設けられている。
【0043】本実施の形態では、制御部53には、コピ
ー枚数、用紙Pの種類(例えば、薄紙、普通紙、トレー
シングペーパなど)とそれに対して必要な定着の熱量の
関係は予め入力されており、操作部51に入力された用
紙Pの情報から必要な熱量を導き出し、そのフィードバ
ックされた情報と定着ローラ30の近傍に設置されてい
る温度検知センサ46から検出された信号に基づいて用
紙Pへの供給熱量を制御するため定着ローラ30のヒー
タ47と、定着ローラ30と加圧ローラ34とのニップ
幅とを制御できるようになっている。
【0044】図4は、定着装置における時間の経過と電
力との関係を示す図である。この図3は、縦軸に電力を
とり、横軸に時間をとっている。複写機1の電源がON
されると、定着ローラ30を昇温させるため、定着ロー
ラ30の内部に配しているヒータ47に温度制御部49
から電流が流れ、定着ローラ30が昇温する。その温度
上昇状況を温度検知センサ46で検知し、更に圧力調整
部55によりニップ部Sの圧力(ニップ幅)を制御して
トナー像を用紙Pに定着可能な状態にする(ウォームア
ップモード)。
【0045】そして、コピー終了後、予熱モードに入り
操作部のバックライトをOFFし、その後、低電力モー
ド(待機状態)に入り、ヒータ47の点灯方式を制御す
ることで更に定着の温度を下げる。この低電力モードが
制御部53に予め入力された所定時間(本実施の形態で
は、15分)経過すると、更にオフモードに入り温度制
御部49以外の電源はOFFにし、温度制御部49のみ
によるヒータ47への電流供給の制御を行うことによ
り、定着ローラ30の温度の制御を行い、消費電力の低
減を図っている。尚、本実施の形態では、定着装置32
は、エネルギースタープログラムの省エネ基準を満足す
る仕様になっていて、すべてのモードにおいて規格範囲
時間内で動作を行うようになっている。
【0046】また、本実施の形態では、低電力モード時
の消費電力を低減するために、この低電力モード時の定
着ローラ30の温度を最適な温度に設定している。即
ち、低電力モード時の定着ローラ30の温度を維持する
ための消費電力と、図4に示す定着装置32の動作を1
時間行ったときの消費電力との合計を、低電力モード時
の定着ローラ30の温度を段階的に変更して測定した。
尚、定着時の定着ローラ30の温度は170℃にした。
この測定結果を表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】表1により、低電力モード時の定着ローラ
30の温度が、90℃のときには、消費電力の合計が最
も少なく、消費電力の効率が最も良かった。従って、本
実施の形態では、低電力モード時の定着ローラ30の温
度を、90℃に設定している。尚、低電力モード時の定
着ローラ30の温度は、90℃に限定されず、装置の仕
様、環境などに応じて適宜変更可能であることは、言う
までもない。
【0049】次に、上述した構成及び図5のフローチャ
ートに基づき、本実施の形態の作用を説明する。図5に
示すように、複写機1の電源がONされ(ステップS
1)、温度制御部49からヒータ46に電流供給が行わ
れる(ステップS2)。また、電源がONされた後、操
作部51にコピー枚数や用紙Pの種類が入力されると
(ステップS3)、これらコピー枚数及び用紙Pの種類
と対応した必要な定着の熱量を導き出すことにより、定
着ローラ30の定着温度を決定(設定)する(ステップ
S4)。
【0050】ここで、操作部51に入力されたコピー枚
数が、制御部53に予め入力された基準枚数(本実施の
形態では10枚)よりも少ないときには、定着ローラ3
0の定着温度を、基準枚数のときの定着ローラ30の温
度(以後、「基準温度」という)よりも低くする。即
ち、コピー動作終了までに、ヒータ47への電流供給の
制御(電流供給量を増加したり或いは減少したりする)
と、圧力調整部55によるニップ幅の制御(定着ローラ
30に対する加圧ローラ34の加圧力を強めたり弱めた
りする)とにより、必要な熱量さえ確保できれば、基準
枚数のときのウォームアップの温度まで、定着ローラ3
0の温度が上昇する前に、コピー作業を開始することに
より、ウォームアップ時間を短縮し、コピー開始からコ
ピー動作終了までの時間を短くして、消費電力を低減す
る。尚、制御部53に入力された基準枚数は、操作部5
1を操作することによって、適宜変更可能である。
【0051】また、コピー枚数が基準枚数よりも多いと
きには、定着ローラ30の定着温度を、基準温度よりも
高くする。これによって、用紙Pの未定着画像を定着し
ているときに、定着ローラ30の温度が基準温度よりも
低くなることを防止できる。従って、コピー枚数が基準
枚数のときよりも、ウォームアップの時間はかかるが、
定着動作を中止して定着ローラの温度を基準温度にまで
上昇させる動作を行ったり、用紙Pの紙間を広く空けた
りする必要がないので、コピー動作に要する時間が長く
なるのを防止でき、コピー動作終了までのトータル時間
においては、コピーに要する時間が短縮されており、消
費電力の低減が図れる。また、時間当たりの画像形成枚
数が少なくなる(CPMダウン)のを防止できるので、
複写機1によるコピーの生産性が向上する。
【0052】更に、用紙Pの種類が薄紙等であった場合
には、定着ローラ30の定着温度を基準温度よりも低く
設定することにより、ウォームアップ時間を短縮して、
消費電力の低減を図る。また、用紙Pの種類が多くの熱
量を必要とするトレーシングペーパ等であった場合に
は、定着ローラ30の定着温度を基準温度よりも高く設
定することにより、定着動作中に定着ローラ30の温度
が基準温度よりも低くなることを防止できるので、画像
形成動作を中止したり、紙間を広くする必要がなく、画
像形成の生産性が向上するとともに、消費電力の低減を
図る。
【0053】上述のようにして、定着ローラ30の定着
温度(定着設定温度)を設定した後、温度検知センサ4
6が定着ローラ30の温度を検知し(ステップS5)、
このときの定着ローラ30の温度が設定した定着温度に
到達していない場合には(ステップS6)、ステップS
5に戻り、定着ローラ30の温度が設定した定着温度に
達している場合には(ステップS6)、コピーを開始す
る。
【0054】操作部51に入力されたコピー枚数及び用
紙Pの種類に応じた定着温度を設定することによって、
ヒータ47への電流供給の効率化を図るとともに、温度
制御部49によるヒータ47への電流供給の制御、及び
圧力調整部55によるニップ幅の制御行うことにより、
ヒータ47への電流供給のみで定着ローラ30の温度を
定着温度まで上昇させる場合に比べて、待機状態からコ
ピー終了までの時間を短縮することができるので、消費
電力を低減することができる。
【0055】次に、他の実施の形態を説明するが、その
説明にあたり、上述した部分と同様な部分には、同一の
符号を付することにより、その説明を省略する。
【0056】図6は、第2実施の形態に係る定着装置の
動作の流れを示すフローチャートである。第2実施の形
態では、図6に示すように、待機状態にあった定着装置
32がその状態を解除してウォームアップを開始し(ス
テップS11)、操作部51に入力されたコピー枚数や
用紙Pの種類に応じて定着ローラ30の定着温度を設定
した後(ステップS12及びステップS13)、温度検
知センサ46による定着ローラ30の温度チェックを行
う(ステップS14)。
【0057】ここで、ステップS12においてチェック
したコピー枚数が、基準枚数よりも少なく、且つ温度検
知センサ46によって検知された定着ローラ30の温度
が、ステップS13において設定した定着温度近傍であ
った場合には、温度制御部49からの電流供給量は充分
であると判断し(ステップS15)、温度制御部49に
よる待機状態の電流供給量を維持しつつ(電流供給量を
増加せずに)、圧力調整部55を駆動して、定着ローラ
30と加圧ローラ34とのニップ部Sの圧力の制御を行
い(ステップS16)、定着ローラ30の温度が設定温
度になったら(ステップS17)、コピーを開始する
(ステップS20)。
【0058】即ち、コピー枚数が基準枚数よりも少ない
場合には、用紙Pに奪われる熱量が少ないことにより、
定着ローラ30の温度が設定された定着温度近傍にあれ
ば、待機状態から定着可能な状態までのリロード時にお
いて、温度制御部49による電流供給量を増加せずに、
圧力調整部55によるニップ幅の制御のみで定着に必要
な熱量を供給できるので、消費電力の低減が更に図れ
る。
【0059】一方、ステップS12においてチェックし
たコピー枚数が、基準枚数よりも多い場合には、ステッ
プS15において、温度制御部49の電流供給量が充分
でないと判断し、温度制御部49からヒータ47への更
なる電流供給量を行い(ステップS18)、定着ローラ
30の温度が設定した定着温度になったら(ステップS
17)、コピーを開始する(ステップS20)。
【0060】図7は、第3実施の形態に係る定着装置の
動作の流れを示すフローチャートである。第3実施の形
態では、図7に示すように、待機状態にあった定着装置
32がその状態を解除してウォームアップを開始し(ス
テップS11)、操作部51に入力されたコピー枚数や
用紙Pの種類をチェックする(ステップS12)ととも
に、複写機1に挿入された原稿の長さをチェックする
(ステップS21及びステップS22)。
【0061】本実施の形態では、操作部51は、例え
ば、A4、A3、B5といった原稿サイズを入力可能で
あり、原稿の長さは、操作部51に入力された原稿サイ
ズによってチェックしている。尚、原稿の長さを検知す
る長さ検知センサを別途設け、この長さ検知センサによ
って、原稿の長さを検知するようにしても良い。
【0062】そして、コピー枚数、用紙Pの種類、及び
原稿の長さに応じて定着ローラ30の定着温度を設定し
た後(ステップS12及びステップS13)、温度検知
センサ46による定着ローラ30の温度チェックを行う
(ステップS14)。
【0063】ここで、ステップS12においてチェック
したコピー枚数が、基準枚数よりも多い(又は少ない)
とともに、ステップS22においてチェックした原稿の
長さが基準長さ(本実施の形態では、A4サイズ)より
も短く、且つ温度検知センサ46によって検知された定
着ローラ30の温度が、ステップS13で設定した定着
温度近傍であった場合には、温度制御部49からの電流
供給量は充分であると判断し(ステップS15)、第2
実施の形態と同様に、温度制御部49による待機状態の
電流供給量を維持しつつ圧力調整部55を駆動してニッ
プ幅の制御を行い(ステップS16)、定着ローラ30
の温度が設定温度になったら(ステップS17)、コピ
ーを開始する(ステップS20)。
【0064】即ち、用紙Pの長さが設定長さよりも短い
場合には、コピー枚数が多くても、用紙Pに奪われる熱
量が少ないことにより、定着ローラ30の温度が設定さ
れた定着温度近傍にあれば、待機状態から定着可能な状
態までのリロード時において、温度制御部49による電
流供給量を増加せずに、圧力調整部55によるニップ幅
の制御のみで定着に必要な熱量を供給できるので、消費
電力の低減が図れる。
【0065】一方、ステップS12においてチェックし
たコピー枚数が、基準枚数よりも多い(又は少ない)と
ともに、原稿の長さが基準長さよりも長く、且つ定着ロ
ーラ30の温度が定着温度近傍であった場合には、温度
制御部49の電流供給量が充分でないと判断し(ステッ
プS15)、温度制御部49からヒータ47への更なる
電流供給量を行い(ステップS18)、定着ローラ30
の温度が設定した定着温度になったら(ステップS1
7)、コピーを開始する(ステップS20)。
【0066】図8は、第4実施の形態に係る定着装置の
動作の流れを示すフローチャートである。第4実施の形
態では、上述の第3実施の形態におけるステップS11
乃至ステップS14、ステップS21及びステップS2
2と同様な動作を行った後、ステップS15において、
電力供給が充分でない場合には、第3実施の形態と同様
なステップS18、ステップS19を経てコピーを開始
する。
【0067】ここで、ステップS12においてチェック
したコピー枚数が、基準枚数よりも少ないとともに、ス
テップS22においてチェックした原稿の長さが基準長
さ(本実施の形態では、A4サイズ)よりも短く、且つ
温度検知センサ46によって検知された定着ローラ30
の温度が、ステップS13で設定した定着温度近傍であ
った場合には、温度制御部49からの電流供給量は充分
であると判断する(ステップS15)。
【0068】そして、このときの電流供給量が多いとき
(ステップS23)、即ち、圧力調整部55のニップ部
Sの制御によって、定着に必要な熱量が補え、更に充分
に足りるようであった場合には、ヒータ47への電力供
給量を低減し(ステップS24)、定着ローラ30の温
度が設定した定着温度になったら(ステップS25)、
コピーを開始する(ステップS20)。コピー枚数が少
なく且つ用紙Pの長さが設定長さよりも短く、用紙Pに
奪われる熱量が少ないとき、定着ローラ30の温度が定
着温度よりも高い場合には、温度検知部49による電流
供給量を減少するので、消費電力の低減が更に図れる。
【0069】また、ステップS23において、温度制御
部49からの電流供給量が適量であった場合には、定着
ローラ30が設定した定着温度になるまで圧力調整部5
5によるニップ幅の制御を行って(ステップS16、1
7)、コピーを開始する(ステップS20)。
【0070】本発明は、上述した実施の形態に限定され
ず、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変形
が可能である。例えば、環境の変化による機外からの影
響で変化する複写機1内の温度を検知する機内温度検知
センサを設け、機内温度が高いときには、定着ローラ3
0の定着温度を低く設定し、機内温度が低いときには、
定着ローラ30の定着温度を高く設定するようにしても
良い。即ち、夏場は用紙P自体が温まっている状態のた
め、定着ローラ30の温度と転写紙の温度とで定着可能
な状態になるのであれば、定着制御温度を低く設定し、
冬場は用紙P自体が冷えている状態のため、定着ローラ
30の定着温度を高めにする。
【0071】この場合、複写機1内温度の変化に対応し
て定着ローラ30の定着温度を変更することにより、温
度制御部49による電流供給の効率化を図ることがで
き、特に、機内温度が高い場合には、定着ローラ30の
定着温度を低く設定するので、消費電力の低減が更に図
れる。
【0072】本発明は、複写機1に適用したが、これに
限定されず、複写機1の他に、プリンタ、ファクシミ
リ、或いはこれらの複合機等の画像形成装置に適用して
も、同様な作用効果を得る。
【0073】
【発明の効果】請求項1に記載の発明では、操作部に入
力された画像形成枚数及び用紙の種類に応じた定着温度
を設定することによって、加熱手段への電流供給の効率
化を図るとともに、温度制御手段による加熱手段への電
流供給の制御、及び圧力調整手段によるニップ幅の制御
行うことにより、加熱手段への電流供給のみで定着ロー
ラの温度を定着温度まで上昇させる場合に比べて、待機
状態から画像形成終了までの時間を短縮することができ
るので、消費電力を低減することができる。
【0074】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明と同様な効果を奏するとともに、待機時におけ
る定着ローラの温度を最適な温度に設定することによ
り、消費電力の低減が更に図れる。
【0075】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
2に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、定着装
置の待機状態が設定時間以上継続したときに、温度制御
手段による定着ローラの温度の制御のみを行うので、消
費電力の更なる低減が図れる。
【0076】請求項4に記載の発明では、請求項1乃至
3のいずれかに記載の発明と同様な効果を奏するととも
に、画像形成枚数が基準枚数よりも少ない場合には、圧
力調整手段によるニップ幅の制御のみで定着に必要な熱
量を供給できるので、消費電力の低減が更に図れる。
【0077】請求項5に記載の発明では、請求項1乃至
4のいずれかに記載の発明と同様な効果を奏するととも
に、用紙の長さが設定長さよりも短い場合には、圧力調
整手段によるニップ幅の制御のみで定着に必要な熱量を
供給できるので、消費電力の低減が更に図れる。
【0078】請求項6に記載の発明では、請求項1乃至
5のいずれかに記載の発明と同様な効果を奏するととも
に、画像形成枚数が少なく且つ用紙の長さが設定長さよ
りも短い場合には、定着ローラの定着温度を下げるの
で、消費電力の低減が更に図れる。
【0079】請求項7に記載の発明では、請求項1乃至
6のいずれかに記載の発明と同様な効果を奏するととも
に、画像形成装置内の温度の変化に対応して定着ローラ
の定着温度を変更することにより、温度制御手段による
電流供給の効率化を図ることができ、特に、画像形成装
置内の温度が高い場合には、定着ローラの定着温度を低
く設定することによって、消費電力を更に低減する。
【0080】請求項8に記載の発明では、消費電力の低
減が図れる画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した複写機を概略的に示す構成図
である。
【図2】定着装置を概略的に示す構成図である。
【図3】圧力調整部及びその近傍を拡大して示す斜視図
である。
【図4】定着装置における時間の経過と電力との関係を
示す図である。
【図5】第1実施の形態に係る定着装置の動作の流れを
示すフローチャートである。
【図6】第2実施の形態に係る定着装置の動作の流れを
示すフローチャートである。
【図7】第3実施の形態に係る定着装置の動作の流れを
示すフローチャートである。
【図8】第4実施の形態に係る定着装置の動作の流れを
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 複写機(画像形成装置) 30 定着ローラ 32 定着装置 34 加圧ローラ 46 温度検知センサ(温度検知手段) 47 ヒータ(加熱手段) 51 操作部 55 圧力調整部(圧力調整手段) S ニップ部 P 用紙

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱手段を内蔵した定着ローラと、定着
    ローラに圧接する加圧ローラと、加圧ローラを定着ロー
    ラに向けて圧接させて定着ローラと加圧ローラとのニッ
    プ幅を制御する圧力調整手段と、定着ローラの温度を検
    知する温度検知手段と、定着ローラの加熱手段への電流
    供給を制御することにより定着ローラの温度を制御する
    温度制御手段とを備え、用紙上の未定着画像を定着する
    定着装置において、 未定着画像の定着を行うとき、操作部に入力された画像
    形成枚数及び用紙の種類に対応した定着ローラの定着温
    度を設定し、この定着温度を温度検知手段が検知するま
    で、温度制御手段による加熱手段への電流供給の制御
    と、圧力調整手段によるニップ幅の制御とを行うことを
    特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 待機中の定着ローラの温度は、待機中の
    定着ローラの温度を維持するための消費電力と、待機中
    の定着ローラを定着温度まで上昇させるための消費電力
    との合計が最も少なくなるように設定されていることを
    特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 定着装置の待機状態が設定時間以上継続
    したとき、圧力調整手段によるニップ幅の制御を停止
    し、温度制御手段による定着ローラの温度の制御のみを
    行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装
    置。
  4. 【請求項4】 操作部に入力された画像形成枚数が、基
    準枚数よりも少ないときには、圧力調整手段によるニッ
    プ幅の制御のみを行うことを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれかに記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 用紙が設定長さよりも短いときには、圧
    力調整手段によるニップ幅の制御のみを行うことを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれかに記載の定着装置。
  6. 【請求項6】 操作部から入力された用紙の枚数が基準
    枚数よりも少なく且つ用紙が設定長さよりも短いときに
    は、定着ローラに設定する定着温度を下げることを特徴
    とする請求項1乃至5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 【請求項7】 定着装置が設けられる画像形成装置内の
    温度に対応して定着ローラに設定する定着温度を変更す
    ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の
    定着装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7に記載の定着装置を備え
    ることを特徴とする画像形成装置。
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