JP2004013038A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像形成装置の定着ユニットを通過するシート材や接触部材を介して奪われる熱量を少なくする。
【解決手段】所定の速度で回転駆動される感光ドラム1、帯電チャージャ2、光書き込みユニット3、現像ユニット4、転写チャージャ5、分離チャージャ6、定着ユニット8、排紙ローラ10、転写紙の搬送路上の給紙センサ11、レジストセンサ12、排紙センサ13等の各センサ等を備えた画像形成装置において、画像形成処理中、トナー像が転写された転写紙の所定枚数毎に表紙等が挿入される。転写紙は、定着ユニット8の加熱ローラと接触ローラ間で加圧、搬送され、表紙等は、加圧ローラを加熱ローラから離間する。
【選択図】 図1
【解決手段】所定の速度で回転駆動される感光ドラム1、帯電チャージャ2、光書き込みユニット3、現像ユニット4、転写チャージャ5、分離チャージャ6、定着ユニット8、排紙ローラ10、転写紙の搬送路上の給紙センサ11、レジストセンサ12、排紙センサ13等の各センサ等を備えた画像形成装置において、画像形成処理中、トナー像が転写された転写紙の所定枚数毎に表紙等が挿入される。転写紙は、定着ユニット8の加熱ローラと接触ローラ間で加圧、搬送され、表紙等は、加圧ローラを加熱ローラから離間する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関し、より詳細には、画像形成装置の定着ユニットに搬送される用紙の種類に対応して定着ユニットの加熱部材と接触部材との加圧、離間を作動する装置を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、ファクシミリ、プリンターなどに用いられる画像形成装置においては、感光体にレーザー光を照射して静電潜像を作成し、これを現像ユニットでトナー像として転写紙に転写し、トナーを溶融・定着する。このトナー像を転写紙に定着する方法として、ヒータを内蔵した加熱定着ローラもしくは加熱定着ベルトとそれと対になる加圧ローラで構成される定着ユニットに、トナー像を有する転写紙を挟叉搬送して加熱・加圧し定着する熱定着方式が一般的である。
【0003】
コピー処理速度を速くした複写機や、電源投入からコピー可能となるまでの時間を早くするため定着手段の熱容量を小さくした複写機が開発されている。このような複写機では、大量の転写紙を連続で通紙すると、定着手段に熱源から供給される熱量を、転写紙が奪う熱量が上回り、定着手段の温度が下がってトナーが十分に溶融しなくなり定着性が悪化することがあった。これを回避するために定着手段の温度が低下した場合、給紙の時間間隔を通常より長くして温度の低下を抑える手法が採られているが、この手法では複写の生産性が低下してしまっていた。
【0004】
複写の生産性低下を回避するために、コピー速度に応じて、熱源を有する定着ローラに対する加圧ローラの加圧力を切り替える技術が開示されている(特開平10−282828号公報参照)。
【0005】
また、複数部数の複写を行う場合、表紙や合紙を自動的に挿入する機能を備えた複写機が開発されている。このような複写機では、表紙や合紙等の複写を作成しない用紙についても、複写を作成する転写紙と同じ条件で定着ユニットを通過させているため、複写を作成しない用紙にも一律に定着手段で熱量を与えることになり、この表紙や合紙等に奪われる熱量も無視できない状況になっていた。
そして、このような表紙や合紙等の複写を作成しない用紙に、前記コピー速度に応じて、熱源を有する定着ローラに対する加圧ローラの加圧力を切り替える技術を適用することは無駄な処理になっていた。更に、それ以外に両面印刷される印刷物の余りページのようにトナー像を形成せずに白紙を出力する場合があるが、この白紙に奪われる熱量も無視できない状況になっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、第1の目的は、画像形成装置の定着ユニットを通過するシート材の種類に対応して定着ユニットの加熱手段からシート材に奪われる熱量を最小限にすることであり、第2の目的は、前記加熱手段からシート材に奪われる熱量を無くすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、トナー像が転写されたシート材を加熱部材と該加熱部材に接触する部材間で所定の圧力で加圧定着して、搬送し、トナー像をシート材に熱定着する画像形成装置において、シート材の有無を検出する手段を有し、該検出手段がシート材を検出したとき、該シート材を加熱部材に対する接触部材で加圧、搬送し、シート材を検出しないとき、加熱部材から接触部材を離間する手段を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0008】
請求項2の発明は、トナー像が転写されたシート材を加熱部材と該加熱部材に接触する部材間で所定の圧力で加圧定着して、搬送し、トナー像が転写されないシート材を加熱部材と該加熱部材に接触する部材間で搬送のみ行う画像形成装置において、トナー像を転写しないシート材が搬送されたとき、加熱部材に対する接触部材の加圧を弱めて該シート材の搬送のみを行うために加圧調整手段を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0009】
請求項3の発明は、トナー像が転写されたシート材を加熱部材と該加熱部材に接触する部材間で所定の圧力で加圧定着して、搬送し、トナー像が転写されないシート材を加熱部材と該加熱部材に接触する部材間で搬送のみ行う画像形成装置において、トナー像を転写しないシート材が搬送されたとき、前記接触手段を離間する手段及びトナー像を転写しないシート材を搬送するための補助搬送手段を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0010】
請求項4の発明は、請求項2記載の画像形成装置において、トナー像を転写しないシート材が加熱部材と該加熱部材に接触する部材間を通過するときのみ加圧調整手段により接触部材を加圧し搬送のみを行い、前記部材間通過後に加熱部材から接触部材を離間する手段を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0011】
請求項5の発明は、請求項4記載の画像形成装置において、トナー像を転写しないシート材が加熱部材と該加熱部材に接触する部材間を通過する時間を計測する手段を備え、前記計測手段が計測した時間中、加圧調整手段により接触部材を加圧し搬送のみを行うことを特徴とする画像形成装置である。
【0012】
請求項6の発明は、請求項2乃至5記載の画像形成装置において、前記加熱部材の接触部材及び前記補助搬送手段を同時に離間する手段を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】
まず、本発明が実施される画像形成装置の全体構成、及び定着ユニットの加圧調整機構並びに画像形成装置の制御部について説明する。
図1は、本発明が実施される定着ユニットを備えた複写機としての画像形成装置の全体概略構成図である。
本画像形成装置は、所定の速度で回転駆動される感光ドラム1が設けられており、その周囲には帯電チャージャ2、光書き込みユニット3、現像ユニット4、転写チャージャ5、分離チャージャ6が配置されている。感光ドラム1は帯電チャージャ2により一様に帯電され、この帯電された感光体ドラム1に光書き込みユニット3によって、図示しない画像処理部からの画像信号に基づいて静電潜像が形成され、現像ユニット4よってトナー像が現像される。
給紙トレイ9から送り出された転写紙は、レジストローラ7を経由して感光体ドラム1に搬送されると、転写チャージャ5により感光ドラム1上のトナー像が転写され、更に分離チャージャ6により感光ドラム1から分離され、定着ユニット8に搬送される。そして定着ユニット8の後述する定着ローラ及び加圧ローラによって加熱、加圧され、トナーを溶融、定着し、排紙ローラ10を経て排紙される。転写紙の搬送路上には、給紙センサ11、レジストセンサ12、排紙センサ13等の各センサが設けられており、転写紙を検知することによって進行状況が分かるようになっている。また、給紙トレイ14が設けられ、この給紙トレイ14には、別途印刷された表紙や合紙等が載置され、ユーザーは、図示しない操作パネルから、転写紙の所定枚数毎に合紙の挿入を指示すると、図6で後述するCPUは、この指示を判断し、所定枚数毎に給紙トレイ14から合紙を供給する。
【0014】
図2は、本発明が実施される定着ユニットの概念図であり、図中、定着ローラ21は、その表面をPFA、PTFE等の耐熱離型層でコーティングし、内部に熱源22を有する。熱源22には、ハロゲンヒータや赤外線(ニクロム線)ヒータを用いる。定着ローラ21と対をなす加圧ローラ23は、表面が耐熱ゴム(シリコーンゴム)層で構成される。定着ローラ21、加圧ローラ23はそれぞれ温度検知手段24、25を備えており、定着ローラ21、加圧ローラ23の温度が、それぞれ適正な値となるように制御装置によって熱源22による与熱を制御している。
【0015】
更に本定着ユニットは、定着ユニットを通過する転写紙の種類によって定着ローラへの加圧を調整する機構を備えている。
加圧調整機構は、図3、図4、図5で後述する加圧調整部31、スプリング32、加圧レバー33を有し、加圧調整部31はスプリング32の一端に結合し、スプリング32の他端は加圧レバー33に結合する。加圧レバー33は、一端を画像形成装置の図示しない側板に回転軸心を有するように取り付け、中間部を加圧ローラ23の回転軸と係合し、他端を前記スプリング32に結合する。スプリング32は常時圧縮する付勢力を有する。
【0016】
図3は、加圧ローラの加圧力を調整する加圧調整機構の概念図である。
この加圧調整機構は、画像形成装置の側板に設置されたソレノイド31aを有し、ソレノイド31aに電気信号が通電されることにより、その磁芯がスプリング32の付勢力に抗して吸引され、この吸引により加圧レバー33を引き上げる。それに従って加圧ローラを引き上げ、定着ローラを加圧する。この加圧調整機構によれば段階的に加圧することができる。
【0017】
図4は、他の加圧調整機構の概念図である。
この加圧調整機構は、断面が逆L字形ブラケット31cと楕円形カム31bからなる加圧調整部31を有し、逆L字形ブラケット31cは、側板部及び該側板部と直角に構成される上側水平部を有し、側板部には細長の孔部Sが穿たれ、この孔部Sは画像形成装置の図示しない側板に設置されたピンTと係合している。楕円形カム31bは、前記側板に軸受けされ、上側水平部と係合するようになっている。楕円形カム31bの回転中心は加圧モータ31mの回転軸に連結している。
【0018】
加圧モータ31mを正転駆動すると、楕円形カム31bの長径側先端部が逆L字形ブラケット31cの上側水平部と係合するので、逆L字形ブラケット31cは、楕円形カム31bの回転に従動して、ピンTをガイドとして前記側板に沿って上方に移動する。逆L字形ブラケット31cが上方に移動すればスプリング32の付勢力が強まり、加圧レバー33の一端が他端を回転中心として上方へ引き上げられるので、加圧ローラ23は押し上げられ、加圧ローラ23を定着ローラ21に押し付ける。加圧モータ31mを逆転駆動すると、楕円形カム31bの短径側先端部が逆L字形ブラケット31cの上側水平部と係合するようになるので、逆L字形ブラケット31cは下方に移動する。この移動によりスプリング32の付勢力が弱まるので、加圧ローラ23の定着ローラ21への加圧力は弱まりやがて離間する。
この加圧調整機構によれば、加圧ローラ23の定着ローラへの加圧力を連続的に調整することができる。
【0019】
図5は、更に他の加圧調整機構の概念図である。
この加圧調整機構は、断面がコの字形ブラケット31eを有し、このコの字形ブラケット31eは、側板部と、この側板部にそれぞれ直角に構成される上側水平部及び下側水平部からなる。側板部には前記逆L字形ブラケット31cと同様に、細長の孔部S(図4参照)が穿たれ、この孔部Sは画像形成装置の側板に設置された突起部Tと係合している。
【0020】
上側水平部は、雌ねじを切った不図示のねじ孔を有し、このねじ孔に送りねじ31fが噛合する。送りねじ31fの一端は、歯車31gと連結していて、歯車31gは歯車31hと噛合し、歯車31hは加圧モータ31mの回転軸に連結している。下側水平部は、スプリング32の一端に取り付ける。
【0021】
更に、画像形成装置の図示しない側板にはフォトセンサ31iが設けられており、フォトセンサ31iは、加圧ローラ23の加圧力が基準と定めた値になったときにコの字形ブラケット31eによってオンされるように調整されている。
【0022】
加圧モータ31mを正転駆動すると、歯車31h、31gを介して送りねじ31fと噛合しているコの字形ブラケット31eは、ピンTをガイドとして前記側板に沿って上方に移動する。コの字形ブラケット31eが上方に移動すればスプリング32の付勢力が強まり、加圧レバー33の一端が他端を回転中心として上方へ引き上げられるので、加圧ローラ23の回転軸は押し上げられ、加圧ローラ23を定着ローラ21に押し付ける。加圧モータ31mを逆転駆動すると、送りねじ31gと噛合しているコの字形ブラケット31eは下方に移動する。この移動によりスプリング32の付勢力が弱まるので、加圧ローラ23の定着ローラ21への加圧力は弱まりやがて離間する。
この加圧調整機構によれば、加圧ローラ23の定着ローラへの加圧力を連続的に調整することができる。
【0023】
図6は、本発明が実施される画像形成装置の制御部の概略ブロック構成図であり、図6を参照すると、制御部は、各種の処理動作を行うCPU41、タイマ/カウンタ42、制御用プログラムを固定的に記憶したROM43、各種情報を一時記憶するRAM44、各種制御モータやセンサ等が接続されているI/Oユニット45を備える。
【0024】
次に、本発明の実施形態に係る前記加圧調整機構を備えた定着ユニットにおける加圧調整について説明する。
(実施形態1)
図7は、本発明の実施形態に係る定着ユニットにおける加圧調整処理のフロー図であり、ユーザーにより画像形成装置の図示しない操作パネルから画像形成処理の指示が行われると、制御部はこの処理を開始すると共に加圧調整処理を開始し、給紙トレイ9から転写紙を給紙する。転写紙は、ユーザーによる図示しない操作パネルから設定された表紙或いは合紙等(以下、表紙等と略称する)か、をCPU41で判断し(S1)、表紙等の場合においては(S1,YES)、次にレジストセンサ12をオンする。CPU41はレジストセンサ12がオンしたか否かを判断し(S2)、オンした場合においては(S2,YES)、定着ユニット8で表紙等の搬送に必要な定着ローラ21と加圧ローラ23との加圧状態を得るために前記ソレノイド31aをオンし、加圧を開始する(S3)。
【0025】
前記定着ユニット8で表紙等の搬送のための加圧が開始すると、タイマ/カウンタ42は、時間のカウントを開始し(S4)、CPU41は、このカウント値が、表紙等の先端が定着ローラ21及び加圧ローラ23の後の排紙ローラ10に到達するまでの時間を超えたか否かを判断する(S5)。この時間を超えた場合は(S5,YES)、ソレノイド31aをオフすることにより、加圧ローラ23の定着ローラ21への加圧を停止し、加圧ローラ23は定着ローラ21から離間し(S6)、この処理を終了する。
【0026】
表紙等でない場合においては(S1,NO)、トナー画像を形成する通常の転写紙であるので、選択された転写紙の種類と条件に見合った最適の定着加圧力を設定してこの処理を終了する。
【0027】
複写等の処理が連続的に行われる場合、定着ローラ21と加圧ローラ23は最適の定着加圧力が設定、保持されて複写処理を行うが、複写処理中に別途作成された表紙等を複写物に挿入することがあり、この表紙等の挿入があると、複写処理は中断される場合がある。このような中断の間も定着ローラ21と加圧ローラ23を、定着処理に必要な高い圧力での加圧状態のままに保持しておくと、加圧ローラ23表面のシリコーンゴムが扁平した状態にあるので、定着ローラ21との接触面積が大きくなるため、定着ローラ21の熱は、加圧ローラ23を介して放出され易くなる。
【0028】
本実施形態によれば、表紙等が定着ユニット8を通過する時間帯は、定着ローラ21と加圧ローラ23とは、表紙等の搬送に必要な低い圧力での加圧状態とし、更に、この時間帯の経過後は、加圧ローラ23を定着ローラ21から離間するので、複写処理を行わず表紙等を搬送するときは、定着ローラ21の熱が奪われることがなくなる。従って、定着ローラ21の与熱量が少なくてもよくなりヒータの容量が小さくて済むので、画像形成装置の立ち上がりを早くすることができる。
【0029】
(実施形態2)
図8は、本発明の他の実施形態に係る定着ユニットにおける加圧調整処理のフロー図であり、図8を参照してこの処理を説明する。
ユーザーにより画像形成装置の図示しない操作パネルから画像形成処理の指示が行われると、制御部はこの処理を開始すると共に加圧調整処理を開始し、給紙トレイ9から転写紙を給紙する。転写紙は、ユーザーによる図示しない操作パネルから設定された表紙等か、をCPU41で判断し(S11)、CPU41は、表紙等であると判断したときは(S11,YES)、加圧ローラ23の定着ローラ21との加圧力をこれらのローラ対が離間しない最低の圧力に圧力設定する(S12)。そして、加圧モータ31mを制御して、加圧調整部31の楕円形カム31b(図4)又は歯車31hをこの圧力位置に回転させ、加圧を開始して(S13)、この処理を終了する。
表紙等でないと判断したときは(S11,NO)、トナー画像を形成する通常の転写紙であるので、選択された転写紙の種類と条件に見合った最適の定着加圧力を設定してこの処理を終了する。
【0030】
本実施形態によれば、表紙等が給紙されたときは、定着ローラ21と加圧ローラ23とは、表紙等の搬送に必要な最低の圧力による加圧状態とするので、加圧ローラ23表面のシリコーンゴムの扁平化状態が最小限になり、定着ローラ21との接触面積が小さくなるため、定着ローラ21の熱は、加圧ローラ23を介して放出されなくなる。
【0031】
(実施形態3)
図9は、本発明の更に他の実施形態に係る定着ユニットにおける加圧調整処理のフロー図である。
本実施形態は、前記実施形態1及び2における技術的考えを統合した形態であるので、図7及び図9を参照してこの処理を説明する。
まず図9において、ユーザーにより画像形成装置の図示しない操作パネルから複写処理の指示が行われると、制御部はこの処理を開始すると共に、給紙トレイ9から転写紙を給紙する。転写紙は、ユーザーによる図示しない操作パネルから設定された表紙等か、をCPU41で判断し(S21)、表紙等の場合においては(S21,YES)、加圧ローラ23の定着ローラ21とを、これらのローラ対が離間しない最低の圧力になるよう圧力設定を行う(S22)。そして図7の(A)に移行し、図7の処理ステップS2,S3,S4,S5及びS6で説明した処理を行う。
【0032】
本実施形態によれば、表紙等が定着ユニット8を通過する時間帯は、定着ローラ21と加圧ローラ23とは、表紙等の搬送に必要な最低の圧力による加圧状態とするので、加圧ローラ23表面のシリコーンゴムの扁平化状態が最小限になり、定着ローラ21との接触面積が小さくなるため、定着ローラ21の熱は、加圧ローラ23を介して放出されなくなる。そして、この時間帯の経過後は、加圧ローラ23を定着ローラ21から離間するので、定着ローラ21における熱量の保有性が高まり熱源が小さくて済む。
【0033】
(実施形態4)
次に、定着ローラ及び加圧ローラの下流方向に補助ローラを設け、補助ローラと加圧ローラの協働により、定着ローラと加圧ローラの加圧調整を実施する形態について説明する。
図10は、補助ローラを有する定着ユニットの断面概略構成図であり、図中、定着ローラ21及び加圧ローラ23の下流方向に、搬送路を挟んでそれぞれ可動補助ローラ51及び固定補助ローラ52を設ける。可動補助ローラ51にはL字形カム34を、可動補助ローラ51の回転軸がL字形カム34の一端34bとなり、L字形カム34の他端34aが、画像形成装置本体の図示しない側面に回転可能になるように取り付ける。またL字形カム34の角部をソレノイド81aの磁芯に連結する。従って、ソレノイド81aに電気信号が導入されると磁芯が吸引され、他端34aを中心としてL字形カム34が上方の回転することにより、可動補助ローラ51は搬送路から離間する。
【0034】
図11は、図10の定着ユニットにおける加圧調整処理のフロー図である。なお、図10では図示を省略しているが、定着ローラと加圧ローラの加圧調整は、図3で示したソレノイド31aを使用する。
図11を参照してこの処理を説明する。ユーザーにより画像形成装置の図示しない操作パネルから画像形成処理の指示が行われると、制御部はこの処理を開始すると共に加圧調整処理を開始し、給紙トレイ9から転写紙を給紙する。転写紙は、ユーザーによる図示しない操作パネルから設定された表紙等か、をCPU41で判断し(S31)、表紙等の場合においては(S31,YES)、CPU41は、ソレノイド31aをオフすることにより、加圧ローラ23の定着ローラ21への加圧を停止し、加圧ローラ23を定着ローラ21から離間させる(S32)。またソレノイド81aをオフすることにより、補助ローラ51をオン、つまり補助ローラ51を表紙等と接触状態とする(S33)。そして表紙等が排紙センサ13を通過した否かを検知する。CPU41が排紙センサ13を通過したと判断したときは、ソレノイド31aをオンすることにより、加圧ローラ23の定着ローラ21への加圧を開始し(S35)、加圧ローラ23を定着ローラ21に圧着させ(S34)、またソレノイド81aをオンすることにより、補助ローラ51をオフ、つまり補助ローラ51を表紙等と離間状態にし(S36)、この処理を終了する。
表紙等でないと判断したときは(S31,NO)、トナー画像を形成する通常の転写紙であるので、選択された転写紙の種類と条件に見合った最適の定着加圧力を設定してこの処理を終了する。
【0035】
本実施形態によれば、定着ユニット8を通過する転写紙が画像形成を行うための転写紙か、又は表紙等かにより、表紙等の場合は、定着ローラ21と加圧ローラ23の間を離間状態とすると共に可動補助ローラ51を表紙等と接触させることによって前記表紙等を搬送するので、安定した搬送品質を確保しつつ定着の必要のない表紙等に奪われる熱量を減少させ、定着ローラ21の温度低下による定着不良の発生や生産性の低下を減少させることができる。
【0036】
(実施形態5)
本発明の更に他の実施形態に係る定着ユニットにおける加圧調整処理について説明する。
図12は、本発明の実施形態に係る定着ユニットの加圧調整機構の概念図、図13は、図12の加圧調整機構による加圧調整処理のフロー図である。
図12を参照すると、定着ローラ21及び加圧ローラ23からなる定着ユニットは、図4で述べたと同様の逆L字形ブラケットと楕円形カムである、逆L字形ブラケット31cと楕円形カム31bからなる加圧調整部31、スプリング32及び加圧レバー33により構成される加圧調整機構により、定着ローラ21の加圧ローラ23による加圧が調整される。更に定着ローラ21と加圧ローラ23の下流側には、搬送路を挟んで可動補助ローラ51と固定補助ローラ52が設置され、可動補助ローラ51にはL字形カム34を、可動補助ローラ51の回転軸がL字形カム34の一端34bとなり、L字形カム34の他端34aが画像形成装置本体の図示しない側板に回転可能になるように取り付ける。またL字形カム34の角部34cをリンクレバー35により加圧レバー33に連結する。
【0037】
従って、加圧モータ31mを正転駆動すると、楕円形カム31bの長径側先端部が逆L字形ブラケット31cの上側水平部と係合するので、逆L字形ブラケット31cは、ピンTをガイドとして前記側板に沿って上方に移動する。逆L字形ブラケット31cが上方に移動すればスプリング32の付勢力が強まり、加圧レバー33の一端が他端を回転中心として上方へ引き上げられるので、加圧ローラ23の回転軸は押し上げられ、加圧ローラ23を定着ローラ21に押し付ける。この動作と連動し、リンクレバー35は、逆L字形カム34を、端部34aを中心として上方へ回転移動させるので、可動補助ローラ51は搬送路(固定補助ローラ52)から離間する。加圧モータ31mを逆転駆動すると、この動作は反転する。
【0038】
図13のフロー図を参照して図12の加圧調整機構による加圧調整処理を説明する。
ユーザーにより画像形成装置の図示しない操作パネルから画像形成処理の指示が行われると、制御部はこの処理を開始すると共に加圧調整処理を開始し、給紙トレイ9から転写紙を給紙する。転写紙は、ユーザーによる図示しない操作パネルから設定された表紙等か、をCPU41で判断し(S41)、表紙等の場合においては(S41,YES)、加圧モータ31mを逆転させる。加圧モータ31mの逆転により、楕円形カム31bの短径側先端部が逆L字形ブラケット31cの上側水平部と係合するので、逆L字形ブラケット31cは、ピンTをガイドとして前記側板に沿って下方に移動する。逆L字形ブラケット31cが下方に移動すればスプリング32の付勢力が弱まり、加圧レバー33の一端が他端を回転中心として下方へ引き下げられるので、加圧ローラ23の回転軸は押し下げられ、加圧ローラ23を定着ローラ21から離間する。この動作と連動し、リンクレバー35は、逆L字形カム34を、端部34aを中心として下方へ回転移動させるので、可動補助ローラ51は搬送路(固定補助ローラ52)に接触(オン)する(S42)。続いて排紙センサ13は、表紙等の通過を検知し(S43)、CPU41は表紙等が排紙センサ13を通過したと判断した場合は、加圧モータ31mを正転させる。
加圧モータ31mが正転すると、前記逆転の場合と反対の動作となり、定着ローラ21を加圧し、可動補助ローラ51を搬送路(固定補助ローラ52)から離間(オフ)する(S44)。
表紙等でないと判断したときは(S41,NO)、トナー画像を形成する通常の転写紙であるので、選択された転写紙の種類と条件に見合った最適の定着加圧力を設定してこの処理を終了する。
【0039】
本実施形態によれば、定着ローラ21と加圧ローラ23とを接触状態とすると可動補助ローラ51と固定補助ローラ52とは離間状態となり、定着ローラ21と加圧ローラ23とを離間状態とすると可動補助ローラ51と固定補助ローラ52は接触状態となる接離動作を、この接離動作のために新たな駆動装置を設置することなく簡単なリンクレバー35の加圧調整機構によって行うことができる。
【0040】
(実施形態6)
本発明の更に他の実施形態に係る定着ユニットにおける加圧調整処理について説明する。
図14は、本発明の実施形態に係る定着ユニットの加圧調整機構の概念図、図15は、図14の加圧調整機構による加圧調整処理のフロー図である。
図14を参照すると、定着ローラ21及び加圧ローラ23からなる定着ユニットは、図4で述べた逆L字形ブラケット31cと楕円形カム31bからなる加圧調整部31、スプリング32及び加圧レバー33により構成される加圧調整機構により、定着ローラ21と加圧ローラ23との加圧調整をする。このとき、逆L字形ブラケット31cと楕円形カム31bからなる加圧調整部は、楕円形カム31bの回転軸が歯車31sの回転軸と連結され、後述するもう一つの歯車31tと噛合する。歯車31sは、加圧モータ31mで正転及び逆転駆動される。
【0041】
定着ローラ21の加圧ローラ23の下流側には、搬送路を挟んで可動補助ローラ51と固定補助ローラ52が設置され、可動補助ローラ51には、L字形カム34を、L字形カム34の一端34bが可動補助ローラ51の回転軸に連結され、L字形カム34の他端34aが、画像形成装置本体の図示しない側板に回転可能になるように取り付ける。
【0042】
前記歯車31sと噛合する歯車31tは、歯車31tの回転軸に、逆L字形ブラケット91cと楕円形カム91bからなる加圧調整部の楕円形カム91bの回転軸が連結する。逆L字形ブラケット91cにスプリング92の一端を取り付け、スプリング92の他端を、可動補助ローラ51を移動させる可動レバー93の一端に取り付ける。可動レバー93は、スプリング92を取り付けた端と反対側の端を、画像形成装置の図示しない側面に回動可能に取り付け、可動レバー93の中間部をL字形カム34と接合する構成とする。
【0043】
前記構成の加圧調整機構において、更に初期条件として、トナー画像を有する転写紙が定着ユニットに搬送されてきたとき、定着ローラ21と加圧ローラ23は接触状態、可動補助ローラ51と固定補助ローラ52とは離間状態となり、表紙等が搬送されてきたとき、定着ローラ21と加圧ローラ23は離間状態、可動補助ローラ51と固定補助ローラ52とは接触状態とるよう楕円形カム31b及び91bの初期位置を設定する。即ち、トナー画像を有する転写紙が定着ユニットに搬送されてきたときは、楕円形カム31bの長径側先端部が上向き、楕円形カム91bは長径側先端部がそれより90度右向きとなるよう初期位置を設定する(図14(A))。そして、この初期位置に合わせて、楕円形カム31bに連結する加圧モータ31mの初期位置を設定しておく。
【0044】
更に表紙等が搬送されてきたときは、前記の楕円形カム31bの長径側先端部が上向き、楕円形カム91bは長径側先端部がそれより90度右向きに位置から、それぞれ90度左向き、即ち、楕円形カム31bの長径部が左向き、楕円形カム91bの長径部が上向きとなるように設定する(図14(B))。
【0045】
以上のような楕円形カム31b及び91bの位置設定により、楕円形カム31bの高さが最高となる位置と最低となる位置で、楕円形カム91bの高さは最低となり、楕円形カム31bの高さが中間位置をとるとき、楕円形カム91bの高さは最高となる。
【0046】
次に、図15のフロー図を参照して、図14の加圧調整機構による加圧調整処理を説明する。
ユーザーにより画像形成装置の図示しない操作パネルから画像形成処理の指示が行われると、制御部はこの処理を開始すると共に加圧調整処理を開始し、給紙トレイ9から転写紙を給紙する。このとき、楕円形カム31b及び91bは、加圧モータ31mが正転して定着ローラ21と加圧ローラ23は接触状態、可動補助ローラ51と固定補助ローラ52は離間状態となる位置関係になっている。そして給紙された転写紙が、ユーザーによる図示しない操作パネルから設定された表紙等か、をCPU41で判断し(S51)、表紙等の場合においては(S51,YES)、加圧モータ31mを逆転させる(S52)。加圧モータ31mの逆転により、楕円形カム31bの短径側先端部が逆L字形ブラケット31cの上側水平部と係合するので、逆L字形ブラケット31cは、ピンTをガイドとして前記側板に沿って下方に移動する。逆L字形ブラケット31cが下方に移動すればスプリング32の付勢力が弱まり、加圧レバー33の一端が他端を回転中心として下方へ引き下げられるので、加圧ローラ23の回転軸は押し下げられ、加圧ローラ23を定着ローラ21から離間する。即ち、図14(B)に示した定着ローラ21と加圧ローラ23は離間状態、可動補助ローラ51と固定補助ローラ52は接触状態の位置関係になる。そこでCPU41は、この位置関係に到達したか否かをチェックし(S53)、到達したと判断したとき(S53,YES)、加圧モータ31mの駆動を停止する(S54)。この状態でCPU41は、表紙等が排紙センサ13を通過したか否かをチェックし、通過した場合は、加圧モータ31mを正転させ、最初の定着ローラ21と加圧ローラ23は接触状態、可動補助ローラ51と固定補助ローラ52は離間状態の位置関係(図14(A))に戻す処理を開始する(S56)。そしてこの位置関係に到達したか否かをチェックし(S57)、到達した場合においては(S57,YES)、加圧モータ31mの正転を停止し(S58)、定着ローラ21と加圧ローラ23は接触状態、可動補助ローラ51と固定補助ローラ52は離間状態にする(S59)。
表紙等でないと判断したときは(S51,NO)、トナー画像を形成する通常の転写紙であるので、選択された転写紙の種類と条件に見合った最適の定着加圧力を設定してこの処理を終了する。
【0047】
この処理を行っているとき、搬送される転写紙のジャムが発生することがある。ジャム発生時には、ユーザーは画像形成装置の図示しない操作パネルからに指示により、加圧モータ31mを、楕円形カム31bの長径側先端部が下方を向くように正転又逆転駆動する。このように駆動されることにより楕円形カム31b、91bはそれぞれの逆L字形ブラケット31c、91cが最も下がった位置で係合するので(図14(C)参照)、定着ローラ21と加圧ローラ23、及び可動補助ローラ51と固定補助ローラ52とも離間状態となりジャム紙の除去を行うことができる。
【0048】
本実施形態によれば、補助ローラの接離動作のために新たな駆動装置を設けることなく定着ローラ21と加圧ローラ23の間を離間状態とすると可動補助ローラ51と固定補助ローラ52は接触状態となり、さらに一定の定着ローラ21と加圧ローラ23の離間距離を超えて離間すると可動補助ローラ51と固定補助ローラ52が再び離間状態とすることができるので、容易にジャム紙の除去を行うことができる。
【0049】
前記した各実施形態は、定着ローラと加圧ローラからなる定着ユニットについて記載しているが、定着ユニットは定着ベルトを使用する形式のものであってもよい。
図16は、定着ベルトを使用した定着ユニットの断面概略構成図で、図中、61は定着ローラ21に相当する定着ベルトであり、その一部に熱源22、温度検知手段24等を備えている。従って、定着ベルト61を定着ローラ21と見なすことにより実施形態1から実施形態6で述べた接離動作と同じ接離動作を行うことができる。
【0050】
【発明の効果】
請求項1,4,5の発明に対応する効果: トナー像が転写されたシート材を加熱部材と該加熱部材に接触する部材間で所定の圧力で加圧定着して、搬送し、トナー像をシート材に熱定着する画像形成装置において、トナー画像が転写されたシート材であるとき、加熱部材に対する接触部材を加圧状態とし、トナー画像を転写しないシート材であるときとき、加熱部材に対する接触部材を離間状態とするので、複写処理を行わないトナー画像を転写しない被転写シート材を搬送するときは、加熱部材の熱が奪われることがなくなる。従って、加熱部材の与熱量が少なくてもよくなり熱源の容量が小さくて済むので、画像形成装置の立ち上がりを早くすることができる。
請求項2の発明に対応する効果: 加熱部材に対する接触部材の加圧を弱めて搬送するので、接触部材を介して散逸する加熱部材の熱量を最小限にすることができる。
請求項3の発明に対応する効果: 安定した搬送品質を確保しつつ定着の必要のない表紙等に奪われる熱量を減少させ、加熱部材の温度低下による定着不良の発生や生産性の低下を減少させることができる。
請求項6の発明に対応する効果: 容易にジャム紙の除去を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が実施される定着ユニットを備えた画像形成装置の全体概略構成図である。
【図2】本発明が実施される定着ユニットの概念図である。
【図3】加圧ローラの加圧力を調整する加圧調整機構の概念図である。
【図4】他の加圧調整機構の概念図である。
【図5】更に他の加圧調整機構の概念図である。
【図6】本発明が実施される画像形成装置の制御部の概略ブロック構成図である。
【図7】本発明の実施形態に係る定着ユニットにおける加圧調整処理のフロー図である。
【図8】本発明の実施形態に係る定着ユニットにおける加圧調整処理のフロー図である。
【図9】本発明の実施形態に係る定着ユニットにおける加圧調整処理のフロー図である。
【図10】補助ローラを有する定着ユニットの断面概略構成図である。
【図11】図10の定着ユニットにおける加圧調整処理のフロー図である。
【図12】本発明の実施形態に係る定着ユニットの加圧調整機構の概念図である。
【図13】図12の加圧調整機構による加圧調整処理のフロー図である。
【図14】本発明の実施形態に係る定着ユニットの加圧調整機構の概念図である。
【図15】図14の加圧調整機構による加圧調整処理のフロー図である。
【図16】定着ベルトを使用した定着ユニットの断面概略構成図である。
【符号の説明】
1・・・・感光ドラム、2・・・・帯電チャージャ、3・・・・光書き込みユニット、4・・・・現像ユニット、5・・・・転写チャージャ、6・・・・分離チャージャ、7・・・・レジストローラ7、8・・・・定着ユニット、9・・・・給紙トレイ、10・・・・排紙ローラ、11・・・・給紙センサ、12・・・・レジストセンサ、13・・・・排紙センサ、14・・・・給紙トレイ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関し、より詳細には、画像形成装置の定着ユニットに搬送される用紙の種類に対応して定着ユニットの加熱部材と接触部材との加圧、離間を作動する装置を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、ファクシミリ、プリンターなどに用いられる画像形成装置においては、感光体にレーザー光を照射して静電潜像を作成し、これを現像ユニットでトナー像として転写紙に転写し、トナーを溶融・定着する。このトナー像を転写紙に定着する方法として、ヒータを内蔵した加熱定着ローラもしくは加熱定着ベルトとそれと対になる加圧ローラで構成される定着ユニットに、トナー像を有する転写紙を挟叉搬送して加熱・加圧し定着する熱定着方式が一般的である。
【0003】
コピー処理速度を速くした複写機や、電源投入からコピー可能となるまでの時間を早くするため定着手段の熱容量を小さくした複写機が開発されている。このような複写機では、大量の転写紙を連続で通紙すると、定着手段に熱源から供給される熱量を、転写紙が奪う熱量が上回り、定着手段の温度が下がってトナーが十分に溶融しなくなり定着性が悪化することがあった。これを回避するために定着手段の温度が低下した場合、給紙の時間間隔を通常より長くして温度の低下を抑える手法が採られているが、この手法では複写の生産性が低下してしまっていた。
【0004】
複写の生産性低下を回避するために、コピー速度に応じて、熱源を有する定着ローラに対する加圧ローラの加圧力を切り替える技術が開示されている(特開平10−282828号公報参照)。
【0005】
また、複数部数の複写を行う場合、表紙や合紙を自動的に挿入する機能を備えた複写機が開発されている。このような複写機では、表紙や合紙等の複写を作成しない用紙についても、複写を作成する転写紙と同じ条件で定着ユニットを通過させているため、複写を作成しない用紙にも一律に定着手段で熱量を与えることになり、この表紙や合紙等に奪われる熱量も無視できない状況になっていた。
そして、このような表紙や合紙等の複写を作成しない用紙に、前記コピー速度に応じて、熱源を有する定着ローラに対する加圧ローラの加圧力を切り替える技術を適用することは無駄な処理になっていた。更に、それ以外に両面印刷される印刷物の余りページのようにトナー像を形成せずに白紙を出力する場合があるが、この白紙に奪われる熱量も無視できない状況になっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、第1の目的は、画像形成装置の定着ユニットを通過するシート材の種類に対応して定着ユニットの加熱手段からシート材に奪われる熱量を最小限にすることであり、第2の目的は、前記加熱手段からシート材に奪われる熱量を無くすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、トナー像が転写されたシート材を加熱部材と該加熱部材に接触する部材間で所定の圧力で加圧定着して、搬送し、トナー像をシート材に熱定着する画像形成装置において、シート材の有無を検出する手段を有し、該検出手段がシート材を検出したとき、該シート材を加熱部材に対する接触部材で加圧、搬送し、シート材を検出しないとき、加熱部材から接触部材を離間する手段を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0008】
請求項2の発明は、トナー像が転写されたシート材を加熱部材と該加熱部材に接触する部材間で所定の圧力で加圧定着して、搬送し、トナー像が転写されないシート材を加熱部材と該加熱部材に接触する部材間で搬送のみ行う画像形成装置において、トナー像を転写しないシート材が搬送されたとき、加熱部材に対する接触部材の加圧を弱めて該シート材の搬送のみを行うために加圧調整手段を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0009】
請求項3の発明は、トナー像が転写されたシート材を加熱部材と該加熱部材に接触する部材間で所定の圧力で加圧定着して、搬送し、トナー像が転写されないシート材を加熱部材と該加熱部材に接触する部材間で搬送のみ行う画像形成装置において、トナー像を転写しないシート材が搬送されたとき、前記接触手段を離間する手段及びトナー像を転写しないシート材を搬送するための補助搬送手段を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0010】
請求項4の発明は、請求項2記載の画像形成装置において、トナー像を転写しないシート材が加熱部材と該加熱部材に接触する部材間を通過するときのみ加圧調整手段により接触部材を加圧し搬送のみを行い、前記部材間通過後に加熱部材から接触部材を離間する手段を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0011】
請求項5の発明は、請求項4記載の画像形成装置において、トナー像を転写しないシート材が加熱部材と該加熱部材に接触する部材間を通過する時間を計測する手段を備え、前記計測手段が計測した時間中、加圧調整手段により接触部材を加圧し搬送のみを行うことを特徴とする画像形成装置である。
【0012】
請求項6の発明は、請求項2乃至5記載の画像形成装置において、前記加熱部材の接触部材及び前記補助搬送手段を同時に離間する手段を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】
まず、本発明が実施される画像形成装置の全体構成、及び定着ユニットの加圧調整機構並びに画像形成装置の制御部について説明する。
図1は、本発明が実施される定着ユニットを備えた複写機としての画像形成装置の全体概略構成図である。
本画像形成装置は、所定の速度で回転駆動される感光ドラム1が設けられており、その周囲には帯電チャージャ2、光書き込みユニット3、現像ユニット4、転写チャージャ5、分離チャージャ6が配置されている。感光ドラム1は帯電チャージャ2により一様に帯電され、この帯電された感光体ドラム1に光書き込みユニット3によって、図示しない画像処理部からの画像信号に基づいて静電潜像が形成され、現像ユニット4よってトナー像が現像される。
給紙トレイ9から送り出された転写紙は、レジストローラ7を経由して感光体ドラム1に搬送されると、転写チャージャ5により感光ドラム1上のトナー像が転写され、更に分離チャージャ6により感光ドラム1から分離され、定着ユニット8に搬送される。そして定着ユニット8の後述する定着ローラ及び加圧ローラによって加熱、加圧され、トナーを溶融、定着し、排紙ローラ10を経て排紙される。転写紙の搬送路上には、給紙センサ11、レジストセンサ12、排紙センサ13等の各センサが設けられており、転写紙を検知することによって進行状況が分かるようになっている。また、給紙トレイ14が設けられ、この給紙トレイ14には、別途印刷された表紙や合紙等が載置され、ユーザーは、図示しない操作パネルから、転写紙の所定枚数毎に合紙の挿入を指示すると、図6で後述するCPUは、この指示を判断し、所定枚数毎に給紙トレイ14から合紙を供給する。
【0014】
図2は、本発明が実施される定着ユニットの概念図であり、図中、定着ローラ21は、その表面をPFA、PTFE等の耐熱離型層でコーティングし、内部に熱源22を有する。熱源22には、ハロゲンヒータや赤外線(ニクロム線)ヒータを用いる。定着ローラ21と対をなす加圧ローラ23は、表面が耐熱ゴム(シリコーンゴム)層で構成される。定着ローラ21、加圧ローラ23はそれぞれ温度検知手段24、25を備えており、定着ローラ21、加圧ローラ23の温度が、それぞれ適正な値となるように制御装置によって熱源22による与熱を制御している。
【0015】
更に本定着ユニットは、定着ユニットを通過する転写紙の種類によって定着ローラへの加圧を調整する機構を備えている。
加圧調整機構は、図3、図4、図5で後述する加圧調整部31、スプリング32、加圧レバー33を有し、加圧調整部31はスプリング32の一端に結合し、スプリング32の他端は加圧レバー33に結合する。加圧レバー33は、一端を画像形成装置の図示しない側板に回転軸心を有するように取り付け、中間部を加圧ローラ23の回転軸と係合し、他端を前記スプリング32に結合する。スプリング32は常時圧縮する付勢力を有する。
【0016】
図3は、加圧ローラの加圧力を調整する加圧調整機構の概念図である。
この加圧調整機構は、画像形成装置の側板に設置されたソレノイド31aを有し、ソレノイド31aに電気信号が通電されることにより、その磁芯がスプリング32の付勢力に抗して吸引され、この吸引により加圧レバー33を引き上げる。それに従って加圧ローラを引き上げ、定着ローラを加圧する。この加圧調整機構によれば段階的に加圧することができる。
【0017】
図4は、他の加圧調整機構の概念図である。
この加圧調整機構は、断面が逆L字形ブラケット31cと楕円形カム31bからなる加圧調整部31を有し、逆L字形ブラケット31cは、側板部及び該側板部と直角に構成される上側水平部を有し、側板部には細長の孔部Sが穿たれ、この孔部Sは画像形成装置の図示しない側板に設置されたピンTと係合している。楕円形カム31bは、前記側板に軸受けされ、上側水平部と係合するようになっている。楕円形カム31bの回転中心は加圧モータ31mの回転軸に連結している。
【0018】
加圧モータ31mを正転駆動すると、楕円形カム31bの長径側先端部が逆L字形ブラケット31cの上側水平部と係合するので、逆L字形ブラケット31cは、楕円形カム31bの回転に従動して、ピンTをガイドとして前記側板に沿って上方に移動する。逆L字形ブラケット31cが上方に移動すればスプリング32の付勢力が強まり、加圧レバー33の一端が他端を回転中心として上方へ引き上げられるので、加圧ローラ23は押し上げられ、加圧ローラ23を定着ローラ21に押し付ける。加圧モータ31mを逆転駆動すると、楕円形カム31bの短径側先端部が逆L字形ブラケット31cの上側水平部と係合するようになるので、逆L字形ブラケット31cは下方に移動する。この移動によりスプリング32の付勢力が弱まるので、加圧ローラ23の定着ローラ21への加圧力は弱まりやがて離間する。
この加圧調整機構によれば、加圧ローラ23の定着ローラへの加圧力を連続的に調整することができる。
【0019】
図5は、更に他の加圧調整機構の概念図である。
この加圧調整機構は、断面がコの字形ブラケット31eを有し、このコの字形ブラケット31eは、側板部と、この側板部にそれぞれ直角に構成される上側水平部及び下側水平部からなる。側板部には前記逆L字形ブラケット31cと同様に、細長の孔部S(図4参照)が穿たれ、この孔部Sは画像形成装置の側板に設置された突起部Tと係合している。
【0020】
上側水平部は、雌ねじを切った不図示のねじ孔を有し、このねじ孔に送りねじ31fが噛合する。送りねじ31fの一端は、歯車31gと連結していて、歯車31gは歯車31hと噛合し、歯車31hは加圧モータ31mの回転軸に連結している。下側水平部は、スプリング32の一端に取り付ける。
【0021】
更に、画像形成装置の図示しない側板にはフォトセンサ31iが設けられており、フォトセンサ31iは、加圧ローラ23の加圧力が基準と定めた値になったときにコの字形ブラケット31eによってオンされるように調整されている。
【0022】
加圧モータ31mを正転駆動すると、歯車31h、31gを介して送りねじ31fと噛合しているコの字形ブラケット31eは、ピンTをガイドとして前記側板に沿って上方に移動する。コの字形ブラケット31eが上方に移動すればスプリング32の付勢力が強まり、加圧レバー33の一端が他端を回転中心として上方へ引き上げられるので、加圧ローラ23の回転軸は押し上げられ、加圧ローラ23を定着ローラ21に押し付ける。加圧モータ31mを逆転駆動すると、送りねじ31gと噛合しているコの字形ブラケット31eは下方に移動する。この移動によりスプリング32の付勢力が弱まるので、加圧ローラ23の定着ローラ21への加圧力は弱まりやがて離間する。
この加圧調整機構によれば、加圧ローラ23の定着ローラへの加圧力を連続的に調整することができる。
【0023】
図6は、本発明が実施される画像形成装置の制御部の概略ブロック構成図であり、図6を参照すると、制御部は、各種の処理動作を行うCPU41、タイマ/カウンタ42、制御用プログラムを固定的に記憶したROM43、各種情報を一時記憶するRAM44、各種制御モータやセンサ等が接続されているI/Oユニット45を備える。
【0024】
次に、本発明の実施形態に係る前記加圧調整機構を備えた定着ユニットにおける加圧調整について説明する。
(実施形態1)
図7は、本発明の実施形態に係る定着ユニットにおける加圧調整処理のフロー図であり、ユーザーにより画像形成装置の図示しない操作パネルから画像形成処理の指示が行われると、制御部はこの処理を開始すると共に加圧調整処理を開始し、給紙トレイ9から転写紙を給紙する。転写紙は、ユーザーによる図示しない操作パネルから設定された表紙或いは合紙等(以下、表紙等と略称する)か、をCPU41で判断し(S1)、表紙等の場合においては(S1,YES)、次にレジストセンサ12をオンする。CPU41はレジストセンサ12がオンしたか否かを判断し(S2)、オンした場合においては(S2,YES)、定着ユニット8で表紙等の搬送に必要な定着ローラ21と加圧ローラ23との加圧状態を得るために前記ソレノイド31aをオンし、加圧を開始する(S3)。
【0025】
前記定着ユニット8で表紙等の搬送のための加圧が開始すると、タイマ/カウンタ42は、時間のカウントを開始し(S4)、CPU41は、このカウント値が、表紙等の先端が定着ローラ21及び加圧ローラ23の後の排紙ローラ10に到達するまでの時間を超えたか否かを判断する(S5)。この時間を超えた場合は(S5,YES)、ソレノイド31aをオフすることにより、加圧ローラ23の定着ローラ21への加圧を停止し、加圧ローラ23は定着ローラ21から離間し(S6)、この処理を終了する。
【0026】
表紙等でない場合においては(S1,NO)、トナー画像を形成する通常の転写紙であるので、選択された転写紙の種類と条件に見合った最適の定着加圧力を設定してこの処理を終了する。
【0027】
複写等の処理が連続的に行われる場合、定着ローラ21と加圧ローラ23は最適の定着加圧力が設定、保持されて複写処理を行うが、複写処理中に別途作成された表紙等を複写物に挿入することがあり、この表紙等の挿入があると、複写処理は中断される場合がある。このような中断の間も定着ローラ21と加圧ローラ23を、定着処理に必要な高い圧力での加圧状態のままに保持しておくと、加圧ローラ23表面のシリコーンゴムが扁平した状態にあるので、定着ローラ21との接触面積が大きくなるため、定着ローラ21の熱は、加圧ローラ23を介して放出され易くなる。
【0028】
本実施形態によれば、表紙等が定着ユニット8を通過する時間帯は、定着ローラ21と加圧ローラ23とは、表紙等の搬送に必要な低い圧力での加圧状態とし、更に、この時間帯の経過後は、加圧ローラ23を定着ローラ21から離間するので、複写処理を行わず表紙等を搬送するときは、定着ローラ21の熱が奪われることがなくなる。従って、定着ローラ21の与熱量が少なくてもよくなりヒータの容量が小さくて済むので、画像形成装置の立ち上がりを早くすることができる。
【0029】
(実施形態2)
図8は、本発明の他の実施形態に係る定着ユニットにおける加圧調整処理のフロー図であり、図8を参照してこの処理を説明する。
ユーザーにより画像形成装置の図示しない操作パネルから画像形成処理の指示が行われると、制御部はこの処理を開始すると共に加圧調整処理を開始し、給紙トレイ9から転写紙を給紙する。転写紙は、ユーザーによる図示しない操作パネルから設定された表紙等か、をCPU41で判断し(S11)、CPU41は、表紙等であると判断したときは(S11,YES)、加圧ローラ23の定着ローラ21との加圧力をこれらのローラ対が離間しない最低の圧力に圧力設定する(S12)。そして、加圧モータ31mを制御して、加圧調整部31の楕円形カム31b(図4)又は歯車31hをこの圧力位置に回転させ、加圧を開始して(S13)、この処理を終了する。
表紙等でないと判断したときは(S11,NO)、トナー画像を形成する通常の転写紙であるので、選択された転写紙の種類と条件に見合った最適の定着加圧力を設定してこの処理を終了する。
【0030】
本実施形態によれば、表紙等が給紙されたときは、定着ローラ21と加圧ローラ23とは、表紙等の搬送に必要な最低の圧力による加圧状態とするので、加圧ローラ23表面のシリコーンゴムの扁平化状態が最小限になり、定着ローラ21との接触面積が小さくなるため、定着ローラ21の熱は、加圧ローラ23を介して放出されなくなる。
【0031】
(実施形態3)
図9は、本発明の更に他の実施形態に係る定着ユニットにおける加圧調整処理のフロー図である。
本実施形態は、前記実施形態1及び2における技術的考えを統合した形態であるので、図7及び図9を参照してこの処理を説明する。
まず図9において、ユーザーにより画像形成装置の図示しない操作パネルから複写処理の指示が行われると、制御部はこの処理を開始すると共に、給紙トレイ9から転写紙を給紙する。転写紙は、ユーザーによる図示しない操作パネルから設定された表紙等か、をCPU41で判断し(S21)、表紙等の場合においては(S21,YES)、加圧ローラ23の定着ローラ21とを、これらのローラ対が離間しない最低の圧力になるよう圧力設定を行う(S22)。そして図7の(A)に移行し、図7の処理ステップS2,S3,S4,S5及びS6で説明した処理を行う。
【0032】
本実施形態によれば、表紙等が定着ユニット8を通過する時間帯は、定着ローラ21と加圧ローラ23とは、表紙等の搬送に必要な最低の圧力による加圧状態とするので、加圧ローラ23表面のシリコーンゴムの扁平化状態が最小限になり、定着ローラ21との接触面積が小さくなるため、定着ローラ21の熱は、加圧ローラ23を介して放出されなくなる。そして、この時間帯の経過後は、加圧ローラ23を定着ローラ21から離間するので、定着ローラ21における熱量の保有性が高まり熱源が小さくて済む。
【0033】
(実施形態4)
次に、定着ローラ及び加圧ローラの下流方向に補助ローラを設け、補助ローラと加圧ローラの協働により、定着ローラと加圧ローラの加圧調整を実施する形態について説明する。
図10は、補助ローラを有する定着ユニットの断面概略構成図であり、図中、定着ローラ21及び加圧ローラ23の下流方向に、搬送路を挟んでそれぞれ可動補助ローラ51及び固定補助ローラ52を設ける。可動補助ローラ51にはL字形カム34を、可動補助ローラ51の回転軸がL字形カム34の一端34bとなり、L字形カム34の他端34aが、画像形成装置本体の図示しない側面に回転可能になるように取り付ける。またL字形カム34の角部をソレノイド81aの磁芯に連結する。従って、ソレノイド81aに電気信号が導入されると磁芯が吸引され、他端34aを中心としてL字形カム34が上方の回転することにより、可動補助ローラ51は搬送路から離間する。
【0034】
図11は、図10の定着ユニットにおける加圧調整処理のフロー図である。なお、図10では図示を省略しているが、定着ローラと加圧ローラの加圧調整は、図3で示したソレノイド31aを使用する。
図11を参照してこの処理を説明する。ユーザーにより画像形成装置の図示しない操作パネルから画像形成処理の指示が行われると、制御部はこの処理を開始すると共に加圧調整処理を開始し、給紙トレイ9から転写紙を給紙する。転写紙は、ユーザーによる図示しない操作パネルから設定された表紙等か、をCPU41で判断し(S31)、表紙等の場合においては(S31,YES)、CPU41は、ソレノイド31aをオフすることにより、加圧ローラ23の定着ローラ21への加圧を停止し、加圧ローラ23を定着ローラ21から離間させる(S32)。またソレノイド81aをオフすることにより、補助ローラ51をオン、つまり補助ローラ51を表紙等と接触状態とする(S33)。そして表紙等が排紙センサ13を通過した否かを検知する。CPU41が排紙センサ13を通過したと判断したときは、ソレノイド31aをオンすることにより、加圧ローラ23の定着ローラ21への加圧を開始し(S35)、加圧ローラ23を定着ローラ21に圧着させ(S34)、またソレノイド81aをオンすることにより、補助ローラ51をオフ、つまり補助ローラ51を表紙等と離間状態にし(S36)、この処理を終了する。
表紙等でないと判断したときは(S31,NO)、トナー画像を形成する通常の転写紙であるので、選択された転写紙の種類と条件に見合った最適の定着加圧力を設定してこの処理を終了する。
【0035】
本実施形態によれば、定着ユニット8を通過する転写紙が画像形成を行うための転写紙か、又は表紙等かにより、表紙等の場合は、定着ローラ21と加圧ローラ23の間を離間状態とすると共に可動補助ローラ51を表紙等と接触させることによって前記表紙等を搬送するので、安定した搬送品質を確保しつつ定着の必要のない表紙等に奪われる熱量を減少させ、定着ローラ21の温度低下による定着不良の発生や生産性の低下を減少させることができる。
【0036】
(実施形態5)
本発明の更に他の実施形態に係る定着ユニットにおける加圧調整処理について説明する。
図12は、本発明の実施形態に係る定着ユニットの加圧調整機構の概念図、図13は、図12の加圧調整機構による加圧調整処理のフロー図である。
図12を参照すると、定着ローラ21及び加圧ローラ23からなる定着ユニットは、図4で述べたと同様の逆L字形ブラケットと楕円形カムである、逆L字形ブラケット31cと楕円形カム31bからなる加圧調整部31、スプリング32及び加圧レバー33により構成される加圧調整機構により、定着ローラ21の加圧ローラ23による加圧が調整される。更に定着ローラ21と加圧ローラ23の下流側には、搬送路を挟んで可動補助ローラ51と固定補助ローラ52が設置され、可動補助ローラ51にはL字形カム34を、可動補助ローラ51の回転軸がL字形カム34の一端34bとなり、L字形カム34の他端34aが画像形成装置本体の図示しない側板に回転可能になるように取り付ける。またL字形カム34の角部34cをリンクレバー35により加圧レバー33に連結する。
【0037】
従って、加圧モータ31mを正転駆動すると、楕円形カム31bの長径側先端部が逆L字形ブラケット31cの上側水平部と係合するので、逆L字形ブラケット31cは、ピンTをガイドとして前記側板に沿って上方に移動する。逆L字形ブラケット31cが上方に移動すればスプリング32の付勢力が強まり、加圧レバー33の一端が他端を回転中心として上方へ引き上げられるので、加圧ローラ23の回転軸は押し上げられ、加圧ローラ23を定着ローラ21に押し付ける。この動作と連動し、リンクレバー35は、逆L字形カム34を、端部34aを中心として上方へ回転移動させるので、可動補助ローラ51は搬送路(固定補助ローラ52)から離間する。加圧モータ31mを逆転駆動すると、この動作は反転する。
【0038】
図13のフロー図を参照して図12の加圧調整機構による加圧調整処理を説明する。
ユーザーにより画像形成装置の図示しない操作パネルから画像形成処理の指示が行われると、制御部はこの処理を開始すると共に加圧調整処理を開始し、給紙トレイ9から転写紙を給紙する。転写紙は、ユーザーによる図示しない操作パネルから設定された表紙等か、をCPU41で判断し(S41)、表紙等の場合においては(S41,YES)、加圧モータ31mを逆転させる。加圧モータ31mの逆転により、楕円形カム31bの短径側先端部が逆L字形ブラケット31cの上側水平部と係合するので、逆L字形ブラケット31cは、ピンTをガイドとして前記側板に沿って下方に移動する。逆L字形ブラケット31cが下方に移動すればスプリング32の付勢力が弱まり、加圧レバー33の一端が他端を回転中心として下方へ引き下げられるので、加圧ローラ23の回転軸は押し下げられ、加圧ローラ23を定着ローラ21から離間する。この動作と連動し、リンクレバー35は、逆L字形カム34を、端部34aを中心として下方へ回転移動させるので、可動補助ローラ51は搬送路(固定補助ローラ52)に接触(オン)する(S42)。続いて排紙センサ13は、表紙等の通過を検知し(S43)、CPU41は表紙等が排紙センサ13を通過したと判断した場合は、加圧モータ31mを正転させる。
加圧モータ31mが正転すると、前記逆転の場合と反対の動作となり、定着ローラ21を加圧し、可動補助ローラ51を搬送路(固定補助ローラ52)から離間(オフ)する(S44)。
表紙等でないと判断したときは(S41,NO)、トナー画像を形成する通常の転写紙であるので、選択された転写紙の種類と条件に見合った最適の定着加圧力を設定してこの処理を終了する。
【0039】
本実施形態によれば、定着ローラ21と加圧ローラ23とを接触状態とすると可動補助ローラ51と固定補助ローラ52とは離間状態となり、定着ローラ21と加圧ローラ23とを離間状態とすると可動補助ローラ51と固定補助ローラ52は接触状態となる接離動作を、この接離動作のために新たな駆動装置を設置することなく簡単なリンクレバー35の加圧調整機構によって行うことができる。
【0040】
(実施形態6)
本発明の更に他の実施形態に係る定着ユニットにおける加圧調整処理について説明する。
図14は、本発明の実施形態に係る定着ユニットの加圧調整機構の概念図、図15は、図14の加圧調整機構による加圧調整処理のフロー図である。
図14を参照すると、定着ローラ21及び加圧ローラ23からなる定着ユニットは、図4で述べた逆L字形ブラケット31cと楕円形カム31bからなる加圧調整部31、スプリング32及び加圧レバー33により構成される加圧調整機構により、定着ローラ21と加圧ローラ23との加圧調整をする。このとき、逆L字形ブラケット31cと楕円形カム31bからなる加圧調整部は、楕円形カム31bの回転軸が歯車31sの回転軸と連結され、後述するもう一つの歯車31tと噛合する。歯車31sは、加圧モータ31mで正転及び逆転駆動される。
【0041】
定着ローラ21の加圧ローラ23の下流側には、搬送路を挟んで可動補助ローラ51と固定補助ローラ52が設置され、可動補助ローラ51には、L字形カム34を、L字形カム34の一端34bが可動補助ローラ51の回転軸に連結され、L字形カム34の他端34aが、画像形成装置本体の図示しない側板に回転可能になるように取り付ける。
【0042】
前記歯車31sと噛合する歯車31tは、歯車31tの回転軸に、逆L字形ブラケット91cと楕円形カム91bからなる加圧調整部の楕円形カム91bの回転軸が連結する。逆L字形ブラケット91cにスプリング92の一端を取り付け、スプリング92の他端を、可動補助ローラ51を移動させる可動レバー93の一端に取り付ける。可動レバー93は、スプリング92を取り付けた端と反対側の端を、画像形成装置の図示しない側面に回動可能に取り付け、可動レバー93の中間部をL字形カム34と接合する構成とする。
【0043】
前記構成の加圧調整機構において、更に初期条件として、トナー画像を有する転写紙が定着ユニットに搬送されてきたとき、定着ローラ21と加圧ローラ23は接触状態、可動補助ローラ51と固定補助ローラ52とは離間状態となり、表紙等が搬送されてきたとき、定着ローラ21と加圧ローラ23は離間状態、可動補助ローラ51と固定補助ローラ52とは接触状態とるよう楕円形カム31b及び91bの初期位置を設定する。即ち、トナー画像を有する転写紙が定着ユニットに搬送されてきたときは、楕円形カム31bの長径側先端部が上向き、楕円形カム91bは長径側先端部がそれより90度右向きとなるよう初期位置を設定する(図14(A))。そして、この初期位置に合わせて、楕円形カム31bに連結する加圧モータ31mの初期位置を設定しておく。
【0044】
更に表紙等が搬送されてきたときは、前記の楕円形カム31bの長径側先端部が上向き、楕円形カム91bは長径側先端部がそれより90度右向きに位置から、それぞれ90度左向き、即ち、楕円形カム31bの長径部が左向き、楕円形カム91bの長径部が上向きとなるように設定する(図14(B))。
【0045】
以上のような楕円形カム31b及び91bの位置設定により、楕円形カム31bの高さが最高となる位置と最低となる位置で、楕円形カム91bの高さは最低となり、楕円形カム31bの高さが中間位置をとるとき、楕円形カム91bの高さは最高となる。
【0046】
次に、図15のフロー図を参照して、図14の加圧調整機構による加圧調整処理を説明する。
ユーザーにより画像形成装置の図示しない操作パネルから画像形成処理の指示が行われると、制御部はこの処理を開始すると共に加圧調整処理を開始し、給紙トレイ9から転写紙を給紙する。このとき、楕円形カム31b及び91bは、加圧モータ31mが正転して定着ローラ21と加圧ローラ23は接触状態、可動補助ローラ51と固定補助ローラ52は離間状態となる位置関係になっている。そして給紙された転写紙が、ユーザーによる図示しない操作パネルから設定された表紙等か、をCPU41で判断し(S51)、表紙等の場合においては(S51,YES)、加圧モータ31mを逆転させる(S52)。加圧モータ31mの逆転により、楕円形カム31bの短径側先端部が逆L字形ブラケット31cの上側水平部と係合するので、逆L字形ブラケット31cは、ピンTをガイドとして前記側板に沿って下方に移動する。逆L字形ブラケット31cが下方に移動すればスプリング32の付勢力が弱まり、加圧レバー33の一端が他端を回転中心として下方へ引き下げられるので、加圧ローラ23の回転軸は押し下げられ、加圧ローラ23を定着ローラ21から離間する。即ち、図14(B)に示した定着ローラ21と加圧ローラ23は離間状態、可動補助ローラ51と固定補助ローラ52は接触状態の位置関係になる。そこでCPU41は、この位置関係に到達したか否かをチェックし(S53)、到達したと判断したとき(S53,YES)、加圧モータ31mの駆動を停止する(S54)。この状態でCPU41は、表紙等が排紙センサ13を通過したか否かをチェックし、通過した場合は、加圧モータ31mを正転させ、最初の定着ローラ21と加圧ローラ23は接触状態、可動補助ローラ51と固定補助ローラ52は離間状態の位置関係(図14(A))に戻す処理を開始する(S56)。そしてこの位置関係に到達したか否かをチェックし(S57)、到達した場合においては(S57,YES)、加圧モータ31mの正転を停止し(S58)、定着ローラ21と加圧ローラ23は接触状態、可動補助ローラ51と固定補助ローラ52は離間状態にする(S59)。
表紙等でないと判断したときは(S51,NO)、トナー画像を形成する通常の転写紙であるので、選択された転写紙の種類と条件に見合った最適の定着加圧力を設定してこの処理を終了する。
【0047】
この処理を行っているとき、搬送される転写紙のジャムが発生することがある。ジャム発生時には、ユーザーは画像形成装置の図示しない操作パネルからに指示により、加圧モータ31mを、楕円形カム31bの長径側先端部が下方を向くように正転又逆転駆動する。このように駆動されることにより楕円形カム31b、91bはそれぞれの逆L字形ブラケット31c、91cが最も下がった位置で係合するので(図14(C)参照)、定着ローラ21と加圧ローラ23、及び可動補助ローラ51と固定補助ローラ52とも離間状態となりジャム紙の除去を行うことができる。
【0048】
本実施形態によれば、補助ローラの接離動作のために新たな駆動装置を設けることなく定着ローラ21と加圧ローラ23の間を離間状態とすると可動補助ローラ51と固定補助ローラ52は接触状態となり、さらに一定の定着ローラ21と加圧ローラ23の離間距離を超えて離間すると可動補助ローラ51と固定補助ローラ52が再び離間状態とすることができるので、容易にジャム紙の除去を行うことができる。
【0049】
前記した各実施形態は、定着ローラと加圧ローラからなる定着ユニットについて記載しているが、定着ユニットは定着ベルトを使用する形式のものであってもよい。
図16は、定着ベルトを使用した定着ユニットの断面概略構成図で、図中、61は定着ローラ21に相当する定着ベルトであり、その一部に熱源22、温度検知手段24等を備えている。従って、定着ベルト61を定着ローラ21と見なすことにより実施形態1から実施形態6で述べた接離動作と同じ接離動作を行うことができる。
【0050】
【発明の効果】
請求項1,4,5の発明に対応する効果: トナー像が転写されたシート材を加熱部材と該加熱部材に接触する部材間で所定の圧力で加圧定着して、搬送し、トナー像をシート材に熱定着する画像形成装置において、トナー画像が転写されたシート材であるとき、加熱部材に対する接触部材を加圧状態とし、トナー画像を転写しないシート材であるときとき、加熱部材に対する接触部材を離間状態とするので、複写処理を行わないトナー画像を転写しない被転写シート材を搬送するときは、加熱部材の熱が奪われることがなくなる。従って、加熱部材の与熱量が少なくてもよくなり熱源の容量が小さくて済むので、画像形成装置の立ち上がりを早くすることができる。
請求項2の発明に対応する効果: 加熱部材に対する接触部材の加圧を弱めて搬送するので、接触部材を介して散逸する加熱部材の熱量を最小限にすることができる。
請求項3の発明に対応する効果: 安定した搬送品質を確保しつつ定着の必要のない表紙等に奪われる熱量を減少させ、加熱部材の温度低下による定着不良の発生や生産性の低下を減少させることができる。
請求項6の発明に対応する効果: 容易にジャム紙の除去を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が実施される定着ユニットを備えた画像形成装置の全体概略構成図である。
【図2】本発明が実施される定着ユニットの概念図である。
【図3】加圧ローラの加圧力を調整する加圧調整機構の概念図である。
【図4】他の加圧調整機構の概念図である。
【図5】更に他の加圧調整機構の概念図である。
【図6】本発明が実施される画像形成装置の制御部の概略ブロック構成図である。
【図7】本発明の実施形態に係る定着ユニットにおける加圧調整処理のフロー図である。
【図8】本発明の実施形態に係る定着ユニットにおける加圧調整処理のフロー図である。
【図9】本発明の実施形態に係る定着ユニットにおける加圧調整処理のフロー図である。
【図10】補助ローラを有する定着ユニットの断面概略構成図である。
【図11】図10の定着ユニットにおける加圧調整処理のフロー図である。
【図12】本発明の実施形態に係る定着ユニットの加圧調整機構の概念図である。
【図13】図12の加圧調整機構による加圧調整処理のフロー図である。
【図14】本発明の実施形態に係る定着ユニットの加圧調整機構の概念図である。
【図15】図14の加圧調整機構による加圧調整処理のフロー図である。
【図16】定着ベルトを使用した定着ユニットの断面概略構成図である。
【符号の説明】
1・・・・感光ドラム、2・・・・帯電チャージャ、3・・・・光書き込みユニット、4・・・・現像ユニット、5・・・・転写チャージャ、6・・・・分離チャージャ、7・・・・レジストローラ7、8・・・・定着ユニット、9・・・・給紙トレイ、10・・・・排紙ローラ、11・・・・給紙センサ、12・・・・レジストセンサ、13・・・・排紙センサ、14・・・・給紙トレイ。
Claims (6)
- トナー像が転写されたシート材を加熱部材と該加熱部材に接触する部材間で所定の圧力で加圧定着して、搬送し、トナー像をシート材に熱定着する画像形成装置において、シート材の有無を検出する手段を有し、該検出手段がシート材を検出したとき、該シート材を加熱部材に対する接触部材で加圧、搬送し、シート材を検出しないとき、加熱部材から接触部材を離間する手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
- トナー像が転写されたシート材を加熱部材と該加熱部材に接触する部材間で所定の圧力で加圧定着して、搬送し、トナー像が転写されないシート材を加熱部材と該加熱部材に接触する部材間で搬送のみ行う画像形成装置において、トナー像を転写しないシート材が搬送されたとき、加熱部材に対する接触部材の加圧を弱めて該シート材の搬送のみを行うために加圧調整手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
- トナー像が転写されたシート材を加熱部材と該加熱部材に接触する部材間で所定の圧力で加圧定着して、搬送し、トナー像が転写されないシート材を加熱部材と該加熱部材に接触する部材間で搬送のみ行う画像形成装置において、トナー像を転写しないシート材が搬送されたとき、前記接触手段を離間する手段及びトナー像を転写しないシート材を搬送するための補助搬送手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項2記載の画像形成装置において、トナー像を転写しないシート材が加熱部材と該加熱部材に接触する部材間を通過するときのみ加圧調整手段により接触部材を加圧し搬送のみを行い、前記部材間通過後に加熱部材から接触部材を離間する手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項4記載の画像形成装置において、トナー像を転写しないシート材が加熱部材と該加熱部材に接触する部材間を通過する時間を計測する手段を備え、前記計測手段が計測した時間中、加圧調整手段により接触部材を加圧し、搬送のみを行うことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項2乃至5記載の画像形成装置において、前記加熱部材の接触部材及び前記補助搬送手段を同時に離間する手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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