JP2015022160A - 画像形成装置および制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】定着可能状態に到達するまでの時間を低減する。【解決手段】トナー像形成器によるトナー像の形成に先行して、加圧部材が離間位置に在るときに磁界生成器に交流磁界を生成させ、定着部材がトナー像の定着が可能な定着温度よりも低い予め定められた温度に加熱されると一時的に加圧部材を加圧位置に移動させた後で加圧部材を離間位置に戻し、定着部材が定着温度に加熱されると加圧部材を加圧位置に移動させてトナー像形成器によるトナー像の形成を開始させる第1加熱と、トナー像形成器によるトナー像の形成に先行して、加圧部材が離間位置に在るときに磁界生成器に交流磁界を生成させ、定着部材がトナー像の定着が可能な定着温度よりも低い予め定められた温度に加熱されると加圧部材を加圧位置に移動させ、定着部材が定着温度に加熱されるとトナー像形成器によるトナー像の形成を開始させる第2加熱とを動作状況に応じて使い分ける。【選択図】図8

Description

本発明は、画像形成装置および制御プログラムに関する。
従来、電磁誘導を用いて定着ベルトを加熱する方式の定着装置を備えた画像形成装置が知られている。そして、例えば特許文献1には、ウォーミングアップ動作の開始時には加圧ロールを定着ベルトから離間させ、定着可能温度よりも低い予め定められた温度に到達すると、加圧ロールを定着ベルトに圧接させ、加圧ロールが圧接された定着ベルトが定着可能温度に到達すると、トナー像形成動作を開始する画像形成装置が開示されている。
特開2011−118298号公報
本発明は、定着可能状態に到達するまでの時間を低減することを目的とする。
請求項1に係る画像形成装置は、
記録材にトナー像を形成するトナー像形成器と、
電磁誘導で加熱され、未定着のトナー像が形成された記録材に接触して、そのトナー像を熱でその記録材に定着させる定着部材と、
上記定着部材を電磁誘導加熱するための交流磁界を生成する磁界生成器と、
上記定着部材を加圧する加圧位置と定着部材から離間した離間位置との間で移動自在で、加圧位置に在るときに定着部材との間を上記記録材が通過する加圧部材と、
上記加圧部材を上記加圧位置と上記離間位置との間で移動させる移動器と、
上記トナー像形成器によるトナー像の形成に先行して、上記加圧部材が上記離間位置に在るときに上記磁界生成器に上記交流磁界を生成させ、上記定着部材がトナー像の定着が可能な定着温度よりも低い予め定められた温度に加熱されると一時的に上記加圧部材を上記加圧位置に移動させた後で加圧部材を上記離間位置に戻し、定着部材が定着温度に加熱されると上記加圧部材を上記加圧位置に移動させて上記トナー像形成器によるトナー像の形成を開始させる第1加熱と、上記トナー像形成器によるトナー像の形成に先行して、上記加圧部材が上記離間位置に在るときに上記磁界生成器に上記交流磁界を生成させ、上記定着部材がトナー像の定着が可能な定着温度よりも低い予め定められた温度に加熱されると上記加圧部材を上記加圧位置に移動させ、定着部材が定着温度に加熱されると上記トナー像形成器によるトナー像の形成を開始させる第2加熱とを動作状況に応じて使い分ける制御部と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る画像形成装置は、
上記制御部が、上記記録材の厚さに応じて上記第1加熱と上記第2加熱とを使い分け、上記第1加熱が実行される記録材よりも厚い記録材に対して上記第2加熱を実行させるものであることを特徴とする。
請求項3に係る画像形成装置は、
上記制御部が、電源電圧に応じて上記第1加熱と上記第2加熱とを使い分け、上記第1加熱が実行される電源電圧よりも低い電源電圧の下で上記第2加熱を実行させるものであることを特徴とする。
請求項4に係る画像形成装置は、
上記制御部が、環境温度に応じて上記第1加熱と上記第2加熱とを使い分け、上記第1加熱が実行される環境温度よりも低い環境温度の下で上記第2加熱を実行させるものであることを特徴とする。
請求項5に係る画像形成装置は、
上記制御部が、加熱前における上記定着部材の部材温度に応じて上記第1加熱と上記第2加熱とを使い分け、上記第1加熱が実行される部材温度よりも高い部材温度の下で上記第2加熱を実行させるものであることを特徴とする。
請求項6に係る画像形成装置は、
上記制御部が、上記トナー像の定着後の光沢に応じて上記第1加熱と上記第2加熱とを使い分け、上記第1加熱が実行される光沢よりも高い光沢について上記第2加熱を実行させるものであることを特徴とする。
請求項7に係る制御プログラムは、
コンピュータに、
記録材にトナー像を形成するトナー像形成器と、電磁誘導で加熱され、未定着のトナー像が形成された記録材に接触して、該トナー像を熱で該記録材に定着させる定着部材と、前記定着部材を電磁誘導加熱するための交流磁界を生成する磁界生成器と、前記定着部材を加圧する加圧位置と該定着部材から離間した離間位置との間で移動自在で、該加圧位置に在るときに該定着部材との間を前記記録材が通過する加圧部材と、上記加圧部材を上記加圧位置と上記離間位置との間で移動させる移動器と、を備えた画像形成装置を制御させて、
前記トナー像形成器によるトナー像の形成に先行して、前記加圧部材が前記離間位置に在るときに前記磁界生成器に前記交流磁界を生成させ、前記定着部材がトナー像の定着が可能な定着温度よりも低い予め定められた温度に加熱されると一時的に前記加圧部材を前記加圧位置に移動させた後で該加圧部材を前記離間位置に戻し、該定着部材が該定着温度に加熱されると前記加圧部材を前記加圧位置に移動させて前記トナー像形成器によるトナー像の形成を開始させる第1加熱と、
前記トナー像形成器によるトナー像の形成に先行して、前記加圧部材が前記離間位置に在るときに前記磁界生成器に前記交流磁界を生成させ、前記定着部材がトナー像の定着が可能な定着温度よりも低い予め定められた温度に加熱されると前記加圧部材を前記加圧位置に移動させ、該定着部材が該定着温度に加熱されると前記トナー像形成器によるトナー像の形成を開始させる第2加熱と、
を前記画像形成装置の動作状況に応じて使い分けさせることを特徴とする。
請求項1に係る画像形成装置および請求項7に係る制御プログラムによれば、本構成を有しない場合に較べ、定着可能状態に到達するまでの時間を低減することができる。
請求項2に係る画像形成装置によれば、定着可能状態に到達するまでの時間を、記録材の厚さに応じて低減することができる。
請求項3に係る画像形成装置によれば、定着可能状態に到達するまでの時間を、電源電圧に応じて低減することができる。
請求項4に係る画像形成装置によれば、定着可能状態に到達するまでの時間を、環境温度に応じて低減することができる。
請求項5に係る画像形成装置によれば、定着可能状態に到達するまでの時間を、加熱前における定着部材の部材温度に応じて低減することができる。
請求項6に係る画像形成装置によれば、定着可能状態に到達するまでの時間を、トナー像の定着後の光沢に応じて低減することができる。
本発明の画像形成装置の一実施形態としての複写機の概略構成図である。 定着器の構造を示した断面図である。 交流磁界によって定着ベルトが発熱する状態を説明する図である。 定着器の駆動機構を示した正面図である。 リトラクト機構によって加圧ロールが加熱ベルトに接触された状態を示す図である。 リトラクト機構によって加圧ロールが加熱ベルトから乖離された状態を示す図である。 制御部の内部構成を概略的に示したブロック図である。 ウォーミングアップ動作におけるメイン処理を表すフローチャートである。 蓄熱立ち上げを用いるウォーミングアップ動作を表すフローチャートである。 蓄熱立ち上げにおける定着器内の温度変化を表すグラフである。 プレ加熱立ち上げを用いるウォーミングアップ動作を表すフローチャートである。 プレ加熱立ち上げにおける定着器内の温度変化を表すグラフである。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態としての複写機の概略構成図である。
図1に示す複写機1は、所謂タンデム型のカラー複写機であり、コンピュータから画像データを受信して画像を出力するプリンタとしての機能も有している。
この複写機1は、各色の画像データに対応して画像形成を行う画像形成プロセス部10、複写機1全体の動作を制御する制御部20、原稿の画像を読み取り画像データを生成する画像読取部30、例えばパーソナルコンピュータ(PC)3等といった外部装置に接続されて画像データを受信する通信部21、画像読取部30や通信部21から画像データを入手し、その画像データに対して画像処理を施す画像処理部25、ユーザからの操作入力の受付やユーザに対する各種情報の表示を行うユーザインターフェース(UI)部22、複写機1の温湿度環境を検知する環境センサ26、各部に電力を供給する主電源28を備えている。
画像読取部30は、原稿が静止させた状態で置かれる第1プラテンガラス31と搬送中の原稿を読み取るための光開口部を形成する第2プラテンガラス32を備えている。
第1プラテンガラス31上の原稿は、第1プラテンガラス31に対して開閉自在なプラテンカバー33によって覆われて第1プラテンガラスに密着する。また、プラテンカバー33には、プラテンカバー33の開閉状態を検知する不図示の開閉検知センサが設けられていて、プラテンカバー33の開閉状態に関する情報が制御部20に送信される。
さらに画像読取部30は、複数の原稿を収容し、各原稿の片面または両面が第2プラテンガラス32を通過するように搬送するフィーダ34を備えている。このフィーダ34には、原稿が収容されたことを検知する不図示の原稿検知センサが設けられていて、原稿の有無に関する情報が制御部20に送信される。
画像形成プロセス部10には、4つの画像形成エンジン50Y,50M,50C,50Kが備えられている。これらの4つの画像形成エンジン50Y,50M,50C,50Kは、それぞれイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)および黒(K)の色のトナーでトナー像を形成するエンジンである。以下の説明において、各色を区別する必要のない場面では、色を表わすY,M,C、Kの符号は省略し、数字のみの符号で説明する。
各画像形成エンジン50には、矢印A方向に回転する感光体ドラム51が備えられている。感光体ドラム51には、その表面に、静電電位分布による静電潜像が形成される。また、各感光体ドラム51の周囲には、帯電器52、露光器53、現像器54、一次転写器55およびクリーナ56が備えられている。ここで、一次転写器55は、感光体50との間に中間転写ベルト60を挟んで、中間転写ベルト60の内側に配置されている。また、現像器54には、各画像形成エンジン50に応じた色のトナーを含んだ現像剤が収容されている。
中間転写ベルト60は、複数のロール61に巻き架けられて矢印B方向に循環移動する無端形状のベルトである。この中間転写ベルト60の周りには、二次転写器70およびクリーナ71が配置されている。
画像形成プロセス部10内の下部には3台の用紙トレイT1,T2,T3が備えられている。各用紙トレイT1,T2,T3には、プリント前の用紙がそれぞれ積み重ねられて収容されている。これらの用紙トレイT1,T2,T3は、用紙の補充のために複写機1の筐体から引出し自在となっている。各用紙トレイT1,T2,T3には、互いに異なる紙質の用紙(例えば薄紙、普通紙、コート紙、光沢紙など)や互いに異なる寸法の用紙が収容され得る。画像形成プロセス部10には、各用紙トレイT1,T2,T3に対応してピックアップロール41と捌きロール42が備えられており、各用紙トレイT1,T2,T3で兼用の搬送ロール43と待機ロール44も備えられている。
画像形成プロセス部10内の上部には定着器80と搬送ロール45と排出ロール46が備えられていて、排出ロール46から画像形成プロセス部10の外に出た排出部には用紙積載トレイ47が設けられている。
<画像形成処理の説明>
本実施形態の複写機1では、画像読取部30の第1プラテンガラス31に置かれた原稿やフィーダ34に収容された原稿に関するユーザからの複写指示をUI部22にて受け付けると、複写機1の制御部20が複写指示を認識する。また、通信部21にて印刷ジョブ(一連の画像データ)を受信した場合は複写機1の制御部20が受信を認識する。制御部20によるこのような認識の結果、複写機1は、制御部20による動作制御の下で、画像読取部30にて生成された画像データや通信部21にて受信された印刷ジョブに対して、以下のような画像形成処理を実行する。
まず、PC3や画像読取部30からの画像データには画像処理部25により予め定められた画像処理が施される。それにより、各色毎の画像データに分解されて画像形成プロセス部10の各画像形成エンジン50Y,50M,50C,50Kに送られる。そして、例えば黒(K)色トナー像を形成する画像形成エンジン50Kでは、感光体ドラム51が矢印A方向に回転しながら帯電器52により表面が一様に帯電され、画像処理部25から送信されたK色画像データに応じて変調された露光光を露光器53が出射して感光体ドラム51を走査露光する。それにより、感光体ドラム51上にはK色画像に関する静電潜像が形成される。感光体ドラム51上に形成されたK色の静電潜像は現像器54により現像剤中のK色のトナーで現像され、感光体ドラム51上にK色のトナー像が形成される。同様に、黒(K)色以外の画像形成エンジン50Y,50M,50Cにおいても、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色トナー像が形成される。
各画像形成エンジン50の感光体ドラム51に形成された各色トナー像は、一次転写器55により矢印B方向に移動する中間転写ベルト60上に順次に静電転写(一次転写)され、各色トナーが重畳された重畳トナー像が形成される。一次転写後に感光体ドラム51に残存しているトナーは、クリーナ56によって感光体ドラム51上から除去される。また、中間転写ベルト60上の重畳トナー像は、中間転写ベルト60の移動に伴って二次転写器70の配置箇所へと搬送される。
一方、ピックアップロール41は、3つの用紙トレイT1,T2,T33のうち、UI部22の操作で指定された用紙を収容した用紙トレイから用紙を1枚取り出す。複数枚重なって取り出されたときは、捌きロール42が確実に1枚に分離する。そして、用紙は搬送ロール43により図1に破線で示す搬送路上を矢印D1方向に搬送されて待機ロール44に達する。待機ロール44まで搬送されてきた用紙は、中間転写ベルト60上の重畳トナー像が二次転写器70の位置に達するタイミングで用紙もその二次転写器70に達するようにタイミングを調整して矢印D2方向に送り出される。そして、重畳トナー像は、二次転写器70が形成する転写電界により、搬送されてきた用紙上に一括して静電転写(二次転写)される。二次転写後に中間転写ベルト60に残存しているトナーはクリーナ71によって中間転写ベルト60上から除去される。
画像形成エンジン50から二次転写器70に至る要素を合わせたものが、記録材にトナー像を形成するトナー像形成器の一例に相当する。
二次転写器70によりトナー像の転写を受けた用紙は、その未定着のトナー像を保持したまま矢印D3方向に搬送されて定着器80に達する。定着器80に搬送された用紙上のトナー像は、定着器80によって熱および圧力を受け、用紙上に定着される。そして、定着画像が形成された用紙は矢印D4方向に搬送され、搬送ロール45によりさらに矢印D5方向に搬送され、排出ロール46により用紙積載トレイ47に積載される。
このようにして、複写機1での画像形成処理がプリント枚数分のサイクルだけ繰り返し実行される。
<定着器の構造の説明>
次に、定着器80の構造について説明する。
図2は、定着器の構造を示した断面図である。
定着器80には、誘導加熱器81、加熱ベルト82、加圧ロール83、および励磁回路84が備えられている。誘導加熱器81は交流磁界を発生させて加熱ベルト82を電磁誘導により加熱するものであり、励磁回路84は、誘導加熱器81に交流磁界発生の電力を供給するものである。加熱ベルト82は矢印C1方向に回転し、未定着トナー像を保持して矢印D3方向に搬送されてくる用紙に接触することで用紙上のトナーを加熱する。
誘導加熱器81が、本発明にいう磁界生成器の一例に相当し、加熱ベルト82が、本発明にいう定着部材の一例に相当し、加圧ロール83が、本発明にいう加圧部材の一例に相当する。
加熱ベルト82の内側には、誘導加熱器81側に磁性体の発熱部材821が備えられており、また、加圧ロール83側に押圧部材822が備えられている。また、発熱部材821と押圧部材822との間には、それらを支える支持構造823が示されている。さらにここには、加熱ベルト82の内面に接して加熱ベルト82の温度を測定する温度センサ824も示されている。
発熱部材821は、誘導加熱器81による加熱ベルト82の加熱効率を高める部材である。押圧部材822は、加熱ベルト82の内面の、加熱ベルト82を挟んで加圧ロール83に対面する位置に配備されて、その押圧面822aを加熱ベルト82の内面に向け、その押圧面822aで加熱ベルト82の内面に接して加熱ベルト82を加圧ロール83に向けて押圧する部材である。押圧部材822は、加圧ロール83と押圧部材822との間に加熱ベルト82を挟んだ状態でニップ部を形成する。このニップ部で加圧ロール83と加熱ベルト82との間に挟まれながら用紙が通過する。用紙には加熱ベルト82による熱と加圧ロール83による圧力が加えられて未定着のトナー像が定着される。
支持構造823は剛性の高い材料で組み立てられていてニップ部の圧力(ニップ圧)における長手方向の均一性を維持している。
加圧ロール83は、加熱ベルト82の外面に押し当てられて矢印C2方向に、例えば140mm/sのプロセススピードで回転し、矢印D3方向に搬送されてきた用紙を加熱ベルト82との間に挟んで、例えば20kgfの荷重で加圧するロールである。この加圧ロール83の表面は、押圧されたときに押圧部材822の押圧面822aの形状に沿うように変形する弾性体となっている。
誘導加熱器81には、誘導加熱用の励磁コイル811が、加熱ベルト82の外周面と例えば0.5〜2mmの間隙を保持して配備されている。この励磁コイル811は、導線を束ねたリッツ線が閉ループ状に巻かれたものであり、励磁コイル811に励磁回路84から交流電流が供給されることにより、励磁コイル811の周囲には、閉ループ状に巻かれたリッツ線を中心とする交流磁界が生成される。
誘導加熱器81には、励磁コイル811を挟んで加熱ベルト82とは反対側に、交流磁界の磁路を形成する磁心812も備えられている。磁心812は、例えばフェライト樹脂等といった高透磁率の材料で形成されている。磁心812は、励磁コイル811にて生成された交流磁界による磁力線が、励磁コイル811から加熱ベルト82を横切って発熱部材821に向かい、発熱部材821の中を通過して励磁コイル811に戻るといった磁力線の通路(磁路)を形成する。磁心812によって磁路が形成されることにより、励磁コイル811にて生成された交流磁界(磁力線)が加熱ベルト82の磁心812と対向する領域に集中される。
図3は、交流磁界によって定着ベルトが発熱する状態を説明する図である。
この図3に示すように、加熱ベルト82は、耐熱性の高い合成樹脂の基材層825、基材層825の上に積層された導電層826、トナー像の定着性を向上させる弾性層827、最上層に被覆され離型性が高い材質の表面離型層828を有する多層ベルトである。導電層826は、誘導加熱器81にて生成される交流磁界によって電磁誘導加熱される発熱体の層であり、例えば鉄、コバルト、ニッケル、銅、クロム等といった金属が用いられる。
磁心812から出た交流磁界(磁力線)が加熱ベルト82の導電層826を横切る際に、導電層826には、その交流磁界の変化を妨げる磁界を生成するように渦電流が発生する。そして、渦電流Iが導電層826を流れることによって、導電層826の抵抗値Rに比例したジュール熱W(W=IR)が発生し、加熱ベルト82が加熱される。
また、加熱ベルト82よりも弱いが発熱体821も交流磁界によって渦電流が発生して発熱する。この発熱体821の発熱によって加熱ベルト82の温度が安定化する。
<定着器の駆動機構の説明>
図4は、定着器の駆動機構を示した正面図である。
この図4には、用紙が突入する側から見た定着器80が示されている。定着器80には、加圧ロール83および加熱ベルト82の駆動源として駆動モータ85が備えられている。
加圧ロール83には、駆動モータ85の軸に固定された伝達ギヤ91と、加圧ロール83の回転軸96に固定された不図示の伝達ギヤとを介して、駆動モータ85からの回転駆動力が伝達される。
一方、加熱ベルト82は、加圧ロール83が接触している場合には加圧ロール83が従動回転させるが、ここでは、そのような従動回転以外の駆動系も用意されている。
加熱ベルト82の内部に設けられた支持構造823(図3参照)の両端部には、加熱ベルト82の両端部の断面形状を円形に維持しながら加熱ベルト82を周方向に回転駆動するエンドキャップ部材86が回転自在に支持されている。そして、加熱ベルト82は、両端部からエンドキャップ部材86を介した回転駆動力を直接的に受けて回転移動する。駆動モータ85からの回転駆動力は、伝達ギヤ91,92を介してシャフト93に伝達され、シャフト93に結合された伝達ギヤ94から両端のエンドキャップ部材86のギヤ部95に伝達される。それによって、エンドキャップ部材86から加熱ベルト82に回転駆動力が伝わり、エンドキャップ部材86と加熱ベルト82とが一体となって回転駆動される。なお、伝達ギヤ92とシャフト93との間には不図示のトルクリミッタが配置されていて、加熱ベルト82が加圧ロール83に従動する場合には、伝達ギヤ91からシャフト93へは回転駆動力が伝達されない。
さらに定着器80には、加圧ロール83を加熱ベルト82に対して接近乖離させるリトラクト機構が備えられている。リトラクト機構には、支持体97に回転自在に支持された回転軸98と、予め定められた角度範囲内で回転軸98を変位させる変位モータ90と、回転軸98の両端部で加圧ロール83の回転軸96に対向する位置に固定され、回転軸98の変位により揺動するカム99、が備えられている。さらに、加圧ロール83を加熱ベルト82から離間する方向(図の下方向)に付勢するバネ88も備えられている。このリトラクト機構が、本発明にいう移動器の一例に相当する。
<リトラクト動作の説明>
図5,6は、リトラクト機構が加圧ロール83を加熱ベルト82に接離させる際の動作を説明する図である。
図5には、リトラクト機構によって加圧ロールが定着ベルトに接触された状態が示され、図6には、加圧ロールが加熱ベルトから乖離された状態が示されている。
図5に示すように、カム99の頂部F0が加熱ベルト82の中央方向を向くように変位モータ90(図4参照)が回転軸98を変位させた状態では、カム99の頂部F0が加圧ロール83の回転軸96をバネ88(図4参照)の付勢力に抗して加熱ベルト82側に押し込む。それにより、加圧ロール83は加熱ベルト82の外面に押し当てられる。
一方、図6に示すように、カム99の頂部F0が加熱ベルト82の中央方向とは角度θだけ傾くように、変位モータ90(図4参照)が回転軸98を変位させた状態では、加圧ロール83の回転軸96はバネ88(図4参照)の付勢力によりカム99の側面F1に沿って加熱ベルト82側から図6の矢印E方向に移動する。それにより、加圧ロール83は、加熱ベルト82から離間する。
図5に示す加圧ロール83の位置が本発明にいう加圧位置の一例に相当し、図6に示す加圧ロール83の位置が本発明にいう離間位置の一例に相当する。
本実施形態では、このようなリトラクト機構による加圧ロール83の移動を、いわゆるウォーミングアップ動作時に適宜に実行することにより、加熱ベルト82を定着可能温度まで上昇させるウォーミングアップ時間の短縮が図られている。このようなウォーミングアップ動作は、図1に示す制御部20によって制御される。制御部20は、本発明にいう制御部の一例に相当する。
<制御部の内部構成の説明>
図7は、制御部の内部構成を概略的に示したブロック図である。
制御部20は、ウォーミングアップ動作などを制御するに際して、予め定められた制御プログラムに従ってデジタル演算処理を実行するメインCPU110と、メインCPU110の作業用メモリ等として用いられるRAM112と、メインCPU110での処理に使用される各種設定値等が格納されるROM113と、書き換え可能で電源供給が途絶えた場合にもデータを保持できる、電池によりバックアップされたフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ(NVM)114と、制御部20に接続される各構成部(例えば、温度センサ824など)との信号が入出力されるインターフェース(I/F)部115とを備えている。
そして、メインCPU110が、制御プログラムを不図示の外部記憶装置から主記憶装置(RAM112)に読み込んで実行することで、ウォーミングアップ動作などの制御を実現させる。この制御プログラムは、本発明の制御プログラムの一実施形態に相当する。
なお、この制御プログラムに関するその他の提供形態としては、予めROM113に格納された状態にて提供され、RAM112にロードされる形態がある。さらに、EEPROM等の書き換え可能なROM113を備えている場合には、メインCPU110がセッティングされた後に、プログラムだけがROM113にインストールされ、RAM112にロードされる形態がある。また、インターネット等のネットワークを介して制御部31にプログラムが伝送され、制御部31のROM113にインストールされ、RAM112にロードされる形態がある。さらにまた、DVD−ROMやフラッシュメモリ等の外部記録媒体からRAM112にロードされる形態がある。
<ウォーミングアップ動作の説明>
次に、ウォーミングアップ動作の具体的な内容について説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて図1などに記載の要素を特に図番を断らずに符号で引用する場合がある。また、以下ウォーミングアップ動作の内容を説明することにより、上述した制御プログラムの具体的な内容説明を兼ねる。
図8は、ウォーミングアップ動作におけるメイン処理を表すフローチャートである。
制御部20には、トナー像形成動作の実行の前段階としてユーザが行う操作(以下、「ユーザによる操作」)が予め設定されていて、制御部20は画像読取部30やUI部22や通信部21からの信号等に基づいてその「ユーザによる操作」を監視する(ステップS02)。この「ユーザによる操作」には、例えば、画像読取部30のプラテンカバー33を開放する操作が含まれ、プラテンカバー33の開閉検知センサから情報が取得されることで制御部20のメインCPU110に認識される。また、画像読取部30のフィーダ34に原稿が収容される操作も含まれ、原稿検知センサから情報が取得されることでメインCPU110に認識される。さらに、UI部22に設けられた液晶タッチパネルやテンキーに対するユーザの入力操作も含まれ、UI部22から操作入力情報が取得されることでメインCPU110に認識される。更にまた、通信部21での印刷ジョブの受信も含まれ、通信部21から印刷ジョブを取得することでメインCPU110に認識される。
このようなユーザによる操作を制御部20が認識した場合に(ステップS02でY)制御部20(メインCPU110)は、以下説明するように種々の動作状況を確認する。一方、ユーザによる操作を認識しない場合には(ステップ02でNo)、制御部20は、ユーザによる操作の監視を継続する(ステップ02)。
動作状況の確認としては、まずステップS04で、複写機1の設置環境における環境温度が環境センサ26から取得されて確認される。そして、環境温度が20°C以上である場合には、ステップS06に進み、ウォーミングアップ(立ち上げ)開始時における加熱ベルト82の温度が温度センサ824から取得されて確認される。加熱ベルト82の温度が100°C未満であるとステップS08に進み、主電源28から電圧値が取得されて確認される。電圧値が98V以上であると、ステップS10に進み、UI部22からユーザが指示した用紙の紙質が取得されて確認される。100g/m未満の厚さの用紙である場合にはステップS12に進み、UI部22からユーザが指示した画像形成のモードが取得され、光沢モードであるか確認される。そして、光沢モードでない場合には、ステップS14に進み、後述する「プレ加熱立ち上げ」を用いるウォーミングアップ動作が実行される。この「プレ加熱立ち上げ」は、本発明にいう第1加熱の一例に相当する。
一方、動作状況の確認で、環境温度が20°C未満であるか、立ち上げ開始時における加熱ベルト82の温度が100°C以上であるか、主電源28の電圧値が98V未満であるか、用紙の厚さが100g/m以上であるか、光沢モードが指示されているかのいずれかを満足する状況であることが判明した場合には、ステップS16に進み、後述する「蓄熱立ち上げ」を用いるウォーミングアップ動作が実行される。この「蓄熱立ち上げ」は、本発明にいう第2加熱の一例に相当する。
「プレ加熱立ち上げ」か「蓄熱立ち上げ」のいずれかによるウォーミングアップ動作が完了すると、制御部20は、画像形成プロセス部10に対してトナー像形成動作の開始を指示する(ステップS18)。そして、制御部20は、一連の画像形成処理の完了を認識すると(ステップS20)、再度、ステップS02に戻って、ユーザによる操作を監視する。
図9は、蓄熱立ち上げを用いるウォーミングアップ動作を表すフローチャートである。
制御部20は、定着器80に対し、変位モータ90のオンを指示してリトラクト機構により加圧ロール83を加熱ベルト82から離間させ、加圧ロール83が加熱ベルト82に圧接されていない状態にて駆動モータ85のオンを指示して加熱ベルト82を回転させる(ステップ102)。その後、制御部20は、誘導加熱器81による加熱ベルト82の加熱の実行を指示する(ステップ104)。
この段階では、加圧ロール83が加熱ベルト82から離間しているので、加熱ベルト82の外側において、加熱ベルト82から加圧ロール83に熱の流出が生じない状態となる。それによって、熱容量の小さい加熱ベルト82からの熱の流出が抑制され、加熱ベルト82を定着可能温度まで上昇させるウォーミングアップ時間が低減される。
そして、制御部20は、加熱によって加熱ベルト82が定着可能温度よりも低い予め定められた温度に到達すると(ステップ106でYes)、リトラクト機構によって加圧ロール83を加熱ベルト82に圧接させる(ステップ108)。そして、加圧ロール83が圧接された加熱ベルト82が定着可能温度に到達すると(ステップ110でYes)、蓄熱立ち上げを用いるウォーミングアップ動作が終了して図8のフローチャートのステップS18に進む。
ウォーミングアップ動作の終了時には、加熱ベルト82に加圧ロール83が圧接しているので、押圧部材822および加圧ロール83の双方の弾性力によって加熱ベルト82と加圧ロール83との間で予め定められたニップ圧のニップ部が形成される。つまり、熱と圧力の双方について定着可能な状態が実現している。
図10は、蓄熱立ち上げにおける定着器内の温度変化を表すグラフである。
図10の横軸は時間を表し、縦軸は温度を表している。また、グラフ中の太い実線は加熱ベルト82の温度変化を表し、細い実線は発熱部材821の温度変化を表し、点線は加圧ロール83の温度変化を表している。
蓄熱立ち上げによる加熱開始時は、上述したように加圧ロール83が加熱ベルト82から離間しているので、太い実線が示すように加熱ベルト82は温度が素早く上昇する。また、細い実線が示すように発熱部材821も温度が上昇していくが、加熱ベルト82よりも上昇が遅い。
その後、加圧ロール83が加熱ベルト82に圧接するラッチタイミングで、点線が示すように加圧ロール83の温度が急上昇する。他方、太い実線が示す加熱ベルト82の温度上昇は鈍って、細い実線が示す発熱部材821の温度が追い上げてくる。そして、加熱ベルト82の温度が定着可能温度に到達し画像形成動作が開始されて用紙がニップ部に突入するタイミングでは、発熱部材821の温度は加熱ベルト82の温度に追いつく。この結果、発熱部材821によって加熱ベルト82は熱的に補われ、画像形成の速度が高くても定着に必要な温度が保たれることとなる。
また、用紙の突入タイミングでは加圧ロール83も充分に加熱されているので、用紙突入に伴う加熱ベルト82の急激な温度低下(いわゆるドループ)も回避される。
図11は、プレ加熱立ち上げを用いるウォーミングアップ動作を表すフローチャートである。
制御部20は、定着器80に対し、変位モータ90のオンを指示してリトラクト機構により加圧ロール83を加熱ベルト82から離間させ、加圧ロール83が加熱ベルト82に圧接されていない状態にて駆動モータ85のオンを指示して加熱ベルト82を回転させる(ステップ202)。その後、制御部20は、誘導加熱器81による加熱ベルト82の加熱の実行を指示する(ステップ204)。
この段階では、蓄熱立ち上げと同様に、加圧ロール83が加熱ベルト82から離間しているのでウォーミングアップ時間が低減される。
そして、制御部20は、加熱によって加熱ベルト82が定着可能温度よりも低い予め定められた温度に到達すると(ステップ206でYes)、リトラクト機構によって加圧ロール83を加熱ベルト82に圧接させる(ステップ208)。但し、プレ加熱立ち上げでは、加圧ロール83の圧接は一時的であり、あらかじめ決められたタイミングで加圧ロール83は再び加熱ベルト82から離間させられる。
プレ加熱立ち上げの場合はこの段階でも加圧ロール83が加熱ベルト82から離間しているのでウォーミングアップ時間が更に低減される。
その後、制御部20は、加圧ロール83が離間された加熱ベルト82が定着可能温度に到達すると(ステップ210でYes)、リトラクト機構によって加圧ロール83を加熱ベルト82に圧接させ(ステップ212)、プレ加熱立ち上げを用いるウォーミングアップ動作が終了して図8のフローチャートのステップS18に進む。
プレ加熱立ち上げを用いるウォーミングアップ動作の終了時にも、加熱ベルト82に加圧ロール83が圧接しているので予め定められたニップ圧のニップ部が形成され、熱と圧力の双方について定着可能な状態が実現している。
図12は、プレ加熱立ち上げにおける定着器内の温度変化を表すグラフである。
図12でも、横軸は時間を表し、縦軸は温度を表している。また、グラフ中の太い実線は加熱ベルト82の温度変化を表し、細い実線は発熱部材821の温度変化を表し、点線は加圧ロール83の温度変化を表している。
プレ加熱立ち上げによる加熱開始時も、上述したように加圧ロール83が加熱ベルト82から離間しているので、太い実線が示すように加熱ベルト82は温度が素早く上昇する。また、細い実線が示すように発熱部材821も温度が上昇していくが、加熱ベルト82よりも上昇が遅い。
その後、加圧ロール83が加熱ベルト82に圧接する第1のラッチオンタイミングで、点線が示すように加圧ロール83の温度が急上昇する。他方、太い実線が示す加熱ベルト82の温度上昇は鈍って、細い実線が示す発熱部材821の温度が追い上げてくる。
プレ加熱立ち上げでは、発熱部材821の温度が加熱ベルト82の温度に追いつく前のラッチオフタイミングで加圧ロール83が加熱ベルト82から離間し、点線が示すように加圧ロール83の温度上昇はほとんど停止する。一方で加熱ベルト82の温度上昇は太い実線が示すように加速することとなる。そして、加熱ベルト82の温度が定着可能温度に到達して加圧ロール83が加熱ベルト82に圧接する第2のラッチオンタイミングで加熱ベルト82の熱が幾分加圧ロール83に移るため、画像形成動作が開始されて用紙がニップ部に突入するタイミングでは、発熱部材821の温度が加熱ベルト82の温度にほぼ追いつく。この結果、発熱部材821によって加熱ベルト82は熱的に補われ、画像形成の速度が高くても定着に必要な温度が保たれることとなる。
このようにプレ加熱立ち上げでは、ラッチオフタイミングから第2のラッチオンタイミングまで加熱ベルト82の温度が素早く上昇するので、蓄熱立ち上げに較べてウォーミングアップ時間が一層低減される。
但し、加圧ロール83が加熱される時間が蓄熱立ち上げに較べて短いため、動作状況によっては、用紙突入に伴う加熱ベルト82の急激な温度低下(いわゆるドループ)が生じ得る。そこで、図8に示すフローチャートのステップS04〜ステップS12で動作状況が確認され、ドループが回避されるような動作状況ではプレ加熱立ち上げが用いられる。これにより、ウォーミングアップ時間が動作状況に応じて短縮されることとなる。具体的には、ステップS04における確認で、ウォーミングアップ時間が環境温度に応じて短縮され、ステップS06における確認で、ウォーミングアップ時間が、立ち上げ開始時における加熱ベルト82の温度に応じて短縮され、ステップS08における確認で、ウォーミングアップ時間が主電源28の電圧値に応じて短縮され、ステップS10における確認で、ウォーミングアップ時間が用紙の厚さに応じて短縮され、ステップS12における確認で、ウォーミングアップ時間が画像形成のモードに応じて短縮される。
なお、上記説明では、本発明の実施形態としてタンデム型のカラー複写機を例示したが、本発明の画像形成装置は、レボルバ型のカラー複写機やモノクロ複写機であってもよい。また、本発明の画像形成装置はファクシミリやプリンタに応用されてもよい。
1 複写機
10 画像形成プロセス部
20 制御部
22 ユーザインターフェース(UI)部
26 環境センサ
28 主電源
50Y,50M,50C,50K 画像形成エンジン
80 定着器
81 誘導加熱器
82 加熱ベルト
824 温度センサ
83 加圧ロール

Claims (7)

  1. 記録材にトナー像を形成するトナー像形成器と、
    電磁誘導で加熱され、未定着のトナー像が形成された記録材に接触して、該トナー像を熱で該記録材に定着させる定着部材と、
    前記定着部材を電磁誘導加熱するための交流磁界を生成する磁界生成器と、
    前記定着部材を加圧する加圧位置と該定着部材から離間した離間位置との間で移動自在で、該加圧位置に在るときに該定着部材との間を前記記録材が通過する加圧部材と、
    前記加圧部材を前記加圧位置と前記離間位置との間で移動させる移動器と、
    前記トナー像形成器によるトナー像の形成に先行して、前記加圧部材が前記離間位置に在るときに前記磁界生成器に前記交流磁界を生成させ、前記定着部材がトナー像の定着が可能な定着温度よりも低い予め定められた温度に加熱されると一時的に前記加圧部材を前記加圧位置に移動させた後で該加圧部材を前記離間位置に戻し、該定着部材が該定着温度に加熱されると前記加圧部材を前記加圧位置に移動させて前記トナー像形成器によるトナー像の形成を開始させる第1加熱と、前記トナー像形成器によるトナー像の形成に先行して、前記加圧部材が前記離間位置に在るときに前記磁界生成器に前記交流磁界を生成させ、前記定着部材がトナー像の定着が可能な定着温度よりも低い予め定められた温度に加熱されると前記加圧部材を前記加圧位置に移動させ、該定着部材が該定着温度に加熱されると前記トナー像形成器によるトナー像の形成を開始させる第2加熱とを動作状況に応じて使い分ける制御部と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部が、前記記録材の厚さに応じて前記第1加熱と前記第2加熱とを使い分け、前記第1加熱が実行される記録材よりも厚い記録材に対して前記第2加熱を実行させるものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部が、電源電圧に応じて前記第1加熱と前記第2加熱とを使い分け、前記第1加熱が実行される電源電圧よりも低い電源電圧の下で前記第2加熱を実行させるものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部が、環境温度に応じて前記第1加熱と前記第2加熱とを使い分け、前記第1加熱が実行される環境温度よりも低い環境温度の下で前記第2加熱を実行させるものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部が、加熱前における前記定着部材の部材温度に応じて前記第1加熱と前記第2加熱とを使い分け、前記第1加熱が実行される部材温度よりも高い部材温度の下で前記第2加熱を実行させるものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部が、前記トナー像の定着後の光沢に応じて前記第1加熱と前記第2加熱とを使い分け、前記第1加熱が実行される光沢よりも高い光沢について前記第2加熱を実行させるものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  7. コンピュータに、
    記録材にトナー像を形成するトナー像形成器と、電磁誘導で加熱され、未定着のトナー像が形成された記録材に接触して、該トナー像を熱で該記録材に定着させる定着部材と、前記定着部材を電磁誘導加熱するための交流磁界を生成する磁界生成器と、前記定着部材を加圧する加圧位置と該定着部材から離間した離間位置との間で移動自在で、該加圧位置に在るときに該定着部材との間を前記記録材が通過する加圧部材と、前記加圧部材を前記加圧位置と前記離間位置との間で移動させる移動器と、を備えた画像形成装置を制御させて、
    前記トナー像形成器によるトナー像の形成に先行して、前記加圧部材が前記離間位置に在るときに前記磁界生成器に前記交流磁界を生成させ、前記定着部材がトナー像の定着が可能な定着温度よりも低い予め定められた温度に加熱されると一時的に前記加圧部材を前記加圧位置に移動させた後で該加圧部材を前記離間位置に戻し、該定着部材が該定着温度に加熱されると前記加圧部材を前記加圧位置に移動させて前記トナー像形成器によるトナー像の形成を開始させる第1加熱と、
    前記トナー像形成器によるトナー像の形成に先行して、前記加圧部材が前記離間位置に在るときに前記磁界生成器に前記交流磁界を生成させ、前記定着部材がトナー像の定着が可能な定着温度よりも低い予め定められた温度に加熱されると前記加圧部材を前記加圧位置に移動させ、該定着部材が該定着温度に加熱されると前記トナー像形成器によるトナー像の形成を開始させる第2加熱と、
    を前記画像形成装置の動作状況に応じて使い分けさせることを特徴とする制御プログラム。
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