JPH10203356A - 軌条運搬車の運転操作装置 - Google Patents

軌条運搬車の運転操作装置

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JPH10203356A
JPH10203356A JP9012337A JP1233797A JPH10203356A JP H10203356 A JPH10203356 A JP H10203356A JP 9012337 A JP9012337 A JP 9012337A JP 1233797 A JP1233797 A JP 1233797A JP H10203356 A JPH10203356 A JP H10203356A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軌条運搬車の運転操作をより簡単にし、操作ミ
スの可能性を低くすべく図った軌条運搬車の運転装置を
得る。 【解決手段】操作レバー4を前後方向へ操作可能なもの
にするとともにその操作レバー4の操作方向へ軌条運搬
車1を走行させることができるようにし、操作レバー4
が、この操作レバー4の操作領域の中間に設定した前後
切換領域Aに操作された場合には、軌条運搬車1に設け
た走行動力源3と走行駆動輪5とを切り離すとともに、
この切換領域内での操作レバー4の前後操作に伴ってそ
の操作方向に軌条運搬車1が走行するように走行方向を
設定し、操作レバー4が、前後切換領域Aの前後にそれ
ぞれ設定した走行制御領域Bf、Bbに操作された場合
には、走行動力源3と駆動輪5とを連結したうえで、こ
の操作レバー4の操作量に応じて走行動力源3の出力を
増減させるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、整地の難しい山林
地帯等に設置して、重量物を運搬する場合等に使用され
る軌条運搬機の運転操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の軌条運搬機としては、エ
ンジンを走行動力源とし、走行方向を前後いずれかに設
定する前後進切換レバーと、エンジン出力を制御するア
クセルレバーとを備えたものが知られている。この前後
進切換レバーは、例えばトランスミッションに設けられ
その出力軸の回転方向を正逆反転させるものである。ま
た、アクセルレバーはエンジンのスロットルレバーにリ
ンクワイヤを介して連結されたもので、このアクセルレ
バーの操作によりスロットルレバーを駆動しエンジン出
力を制御できるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この前後進
切換レバーは、例えば、進行方向に対し左右方向に操作
するように配設されているなど、軌条運搬車の進行方向
と関わりなくその操作方向が設定されており、走行方向
の操作間違いを犯し易くなっている。そのうえ、この種
の軌条運搬車の操作者には、臨時的に作業する従業者等
も含まれ、このような軌条運搬車の操作方法に熟知して
いない場合もある。この2つの要因から、操作者が前後
進切換レバーの操作方向を間違い、望む方向と逆方向へ
軌条運搬車を動かしてしまうことがしばしば起こった。
特に、走行レールの終点においてこのような操作間違い
を行なうと、運搬機を終点側へ走行させて脱線させるこ
ともあった。
【0004】このような操作間違いを低減するために、
前後進切換レバーを、単にその操作方向を走行方向と一
致させて配設することも考えられる。しかしながら、こ
のようにしても、これら前後進切換レバーとアクセルレ
バーとが別体であるため、前後進切換レバーとアクセル
レバーとを間違えて操作するという問題点が依然として
残る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を一挙に解
決するために、本発明は、前後方向へ操作可能な操作レ
バーを設けその操作方向へ軌条運搬車を走行させること
ができるようにするとともに、アクセルレバーおよび前
後進切換レバーの機能を、この操作レバーの操作のみで
シーケンシャル的に行なわせるようにした軌条運搬車の
運転操作装置であって、軌条運搬車の運転操作をより簡
単にし、操作ミスの可能性を低くすべく図ったものであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明は、前後方向へ
操作可能な操作レバーを備え、その操作レバーの操作方
向へ軌条運搬車を走行させることができるようにした軌
条運搬車の運転操作装置であって、前記操作レバーが、
この操作レバーの操作領域の中間に設定した前後切換領
域に操作された場合には、該軌条運搬車に設けた走行動
力源と走行駆動輪とを切り離すとともに、この切換領域
内での操作レバーの前後操作に伴ってその操作方向に軌
条運搬車が走行するように走行方向を設定し、前記操作
レバーが、前後切換領域の前後にそれぞれ設定した走行
制御領域に操作された場合には、前記走行動力源と駆動
輪とを連結したうえで、この操作レバーの操作量に応じ
てこの走行動力源の出力を増減させるように構成したこ
とを特徴とするものである。
【0007】具体的な実施の態様としては、軌条運搬車
が、走行動力源たる内燃機関と、走行方向を前後に切換
可能なトランスミッションと、前記内燃機関とトランス
ミッションとを断接可能に連結するクラッチと、このト
ランスミッションの出力軸に連結した走行駆動輪とを具
備してなり、前記操作レバーが前後切換領域内で操作さ
れた場合には、クラッチを切断し、内燃機関をアイドリ
ング状態に維持するとともに、その操作方向に応じてト
ランスミッションに設けた前後進切換レバーを切換作動
させ得るように構成し、前記操作レバーが走行制御領域
内で操作された場合には、クラッチを接続するととも
に、この操作レバーの操作量に応じて内燃機関に設けた
出力制御用スロットルレバーを開閉作動させるように構
成したものが好ましい。
【0008】また、停止状態において確実にブレーキを
作動させるには、軌条運搬車にブレーキを設け、走行動
力源と駆動輪とが切り離されている状態においてはこの
ブレーキを強制的に作動させるようにしたものが好適で
ある。さらに、外部信号を用いて自動的にこの軌条運搬
車の走行を停止させる機能を付与することによって、安
全性を向上させるには、外部信号を検出すると前記操作
レバーを前後切換領域内に強制的に動かし、その後この
操作レバーを再び外部操作可能な状態に戻す操作レバー
強制復帰機構を備えたものが望ましい。
【0009】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を参照して説明
する。本実施例による運転操作装置2は、例えば図1に
示すような、走行レール100上に沿って走行する軌条
運搬車1の後部に配設された運転席13の側方に設けた
ものである。
【0010】まず、この運転操作装置2の詳細な説明に
先立ち、本実施例でのこの軌条運搬車1の構成について
若干の説明を加えておく。この軌条運搬車1は整地の難
しい山林地帯等に設置して、重量物を運搬する場合等に
使用されるものであり、例えば図2に示すように走行動
力源たるエンジン3と、走行方向を前後に切換可能なト
ランスミッション6と、エンジン3とトランスミッショ
ン6とを断接可能に連結するクラッチ7と、このトラン
スミッション6の出力軸に連結した走行駆動輪5と、図
示しないブレーキとを具備してなるものである。
【0011】エンジン3は、図2に示すようにその出力
を制御するスロットルレバー9を備えたものであり、そ
の他、図示しないが、排気管等のエンジン備品を有する
通常知られたものである。なお、このスロットルレバー
9は、エンジン3がガソリン式のものならばスロットル
バルブを開閉させるものに相当し、ディーゼル式のもの
ならばガバナーを駆動するものに相当する。
【0012】トランスミッション6は、その入力軸61
の回転を、内部に配設したギヤ列を介してその出力軸に
伝達するもので、この出力軸の回転方向を正逆反転させ
得る前後進切換レバー8を有したものである。クラッチ
7は、エンジン3の出力軸31とトランスミッション6
の入力軸61とを断接可能に連結する機能を有し、エン
ジン回転をトランスミッション6に伝達可能なものであ
る。本実施例においてこのものは、図2に示すようにエ
ンジン3の出力軸31に連結したプーリ71と、トラン
スミッション6の入力軸61に連結したプーリ72との
間にベルト73を掛け、この両プーリ71、72間にベ
ルト73のテンションを増減するテンションプーリ74
を設けたものである。そして、このテンションプーリ7
4を押すことによってベルトテンションを増大させてエ
ンジン3の出力軸31の回転をトランスミッション6の
入力軸61に伝え、テンションプーリ74を下方に緩め
ることによってベルトテンションを減少させてエンジン
3の出力軸31の回転をトランスミッション6の入力軸
61に伝えないようにした、いわゆるテンションクラッ
チと呼ばれるものである。
【0013】ブレーキは図示しないが、この軌条運搬車
1の制動を行なうもので、電気信号によって駆動するこ
とができるものである。走行レール100は、図1、図
2に示すようにメインレール101及びそのやや下方に
上下に段差を設けて配設したサイドレール102から構
成したもので、メインレール101の下面にはラック歯
103を設けるようにしている。また、サイドレール1
02は、図1に示すようにこの軌条運搬車1の重量をメ
インレール103と分担支持すると同時に、軌条運搬車
1の姿勢を安定に保つ働きをするもので、軌条運搬車1
から延出させたコの字状の保持部材11に設けたローラ
12により上下を常時転接挟持させている。(上部のロ
ーラ12は図示されていない。) 駆動輪5は、図1、図2に示すようにトランスミッショ
ン6の出力軸に連結し、その外周部にピニオン歯に相当
する円柱体51を周設したものである。また、本実施例
においてはこの駆動輪5を2連、進行方向に並べて配し
ている。しかして、この駆動輪5と、図示しないメイン
レール101の上面に添接する従動輪とによりメインレ
ール101を上下から挟持するとともに、駆動輪5をメ
インレール101のラック歯103に噛合させ、軌条運
搬車1をこの走行レール100上で走行させている。
【0014】本論に戻って、この運転操作装置2は、図
3〜図7にその内部構造を模式的に示すように、装置本
体21に前後方向に傾動操作できるように枢着した操作
レバー4、前後進切換機構80、スロットルレバー駆動
機構90、図2に示すクラッチ駆動機構70、および図
8、図9に示す操作レバー強制復帰機構10を備えてい
る。
【0015】装置本体21は、図1、図2に示すように
運転席13の側方に立設した支持板17の上部に配設し
たものである。前後進切換機構80は、図3に示すよう
に操作レバー4が前後切換領域A内に位置する場合にお
いて、トランスミッション6の前後進切換レバー8を、
操作レバー4の操作方向に軌条運搬車1が走行するよう
に切換える機能を有するものである。具体的にこのもの
は、例えば図3に示すように、操作レバー4の基端部4
1から延出する突出部82と、この突出部82を嵌入す
る凹部84を有し装置本体21の枢支点83Yにおいて
枢着した回動片83と、この回動片83の回動端85を
前後進切換レバー8の操作端に連結し回動端85の動き
を前後進切換レバー8に伝達するリンクワイヤ86とを
備えるようにしたものである。そして、この突出部82
と凹部84とをギヤ的に噛み合わせるようにしておき、
操作レバー4の傾動に伴って、回動片83を回動させる
ようにしている。さらに、操作レバー4が前後切換領域
Aを超えると、この突出部82と凹部84との噛み合い
が外れるように設定している。
【0016】スロットルレバー駆動機構90は、図3に
示す前進側走行制御領域Bf、および後進側走行制御領
域Bbにおいて操作レバー4が操作された場合に、スロ
ットルレバー9を操作レバー4の操作量に応じて駆動
し、エンジン3の出力を制御する機能を有するものであ
る。具体的にこのものは、例えば図3に示すように、操
作レバー4の基端部41に切設したコの字状の溝91
と、装置本体21に固設した案内部材95に穿設した長
穴92と、この溝91と長穴92とに同時に嵌入するピ
ン93と、このピン93をスロットルレバー9の操作端
に連結し、ピン93の動きをスロットルレバー9に伝達
するリンクワイヤ94とを備えるようにしている。そし
て、この長穴92を、操作レバー4の傾動中心4Yに対
しラジアル方向に設けるようにし、この溝91を、操作
レバー4が図3に実線で示す中立位置に位置した時に、
長孔92に対して線対称となるように設定している。ま
た、この溝91の中間部の溝形状を、傾動中心4Yを中
心とする同心円状のものにするとともに、操作レバー4
が図4または図6の状態、すなわち前後進切換領域Aと
走行制御領域Bf、Bbの境界に位置した時点におい
て、コの字状の溝91の屈曲部が長孔92に重なるよう
に設定している。したがって、前後進切換領域A内で
は、ピン93は溝91の中間部に嵌入しており、操作レ
バー4の傾動によって移動しない。しかして、走行制御
領域Bf、Bb内においては、ピン93はコの字溝91
の一端部分に嵌入することになる。したがって、操作レ
バー4の傾動とともに、ピン93はコの字溝91の一端
部分により付勢されて長孔92に沿って傾動中心4Y方
向へ進退し、スロットルレバー9を駆動することにな
る。
【0017】クラッチ駆動機構70は、例えば図2に示
すように、電動シリンダ76の伸縮動作をばね753を
介してテンションプーリ74に伝達し、クラッチ7に断
接作動を行なわせるようにしたものである。具体的にこ
のものは、例えば第1アーム751および第2アーム7
52と、ばね753と、電動シリンダ76と、図示しな
いクラッチ作動スイッチとを備えるようにしている。第
1アーム751は、その基端部を軌条運搬車1の筐体に
設けた枢支点75Yに回動可能に枢支させ、その回動端
部を電動シリンダ76の先端に枢着したものである。第
2アーム752は、その基端部を枢支点75Yに第1ア
ーム751と独立して回動可能に枢支させたもので、そ
の回動端部にはテンションプーリ74を軸着している。
電動シリンダ76は、操作レバー4が前後進切換領域A
と走行制御領域Bf、Bbとの境界に位置した時点でオ
ン/オフが切換わる前記クラッチ作動スイッチにより伸
縮動作させるようにしたもので、操作レバー4が前後進
切換領域Aに位置する場合には縮み、走行制御領域B
f、Bbに位置する場合には伸びるように設定してい
る。ばね753は、第1アーム751および第2アーム
752の各回動端側を連結するようにしたものである。
なお、このばね力は、例えば図2に示す第1アーム75
1側に設けたねじ送りを利用した張力調整機構754に
より調整できるようにしている。したがって、電動シリ
ンダ76の伸縮動作が、第1アーム751の回動動作に
変換され、ばね753を介して第2アーム752に伝達
されることにより、テンションプーリ74がベルト73
に対して進退動作することになる。このようなクラッチ
駆動機構70により、操作レバー4が前後進切換領域A
に位置する場合は、クラッチ7を切断し、操作レバー4
が走行制御領域Bf、Bbに位置する場合には、クラッ
チ7を接続するようにしている。また、前述したよう
に、このクラッチ駆動機構70を、電動シリンダ76の
伸縮動作をばね753を介してテンションプーリ74に
伝達する機構にすることにより、エンジン3に異常負荷
がかかった場合などに、ベルト73が切断されないよう
にするとともに、ベルト73が経年変化によるゆるんだ
場合等でも、その張力を張力調整機構754により調整
可能にしている。
【0018】操作レバー強制復帰機構10は、外部信号
を検出すると操作レバー4を前後切換領域A内に強制的
に復帰させ、その後この操作レバー4を再び外部操作可
能な状態に戻す機能を有するものである。本実施例にお
いてこのものは、図8、図9に示すように一対のローラ
14と、これを支持するローラ支持部材15と、操作レ
バー4の下方に支持板17に配設した電動シリンダ16
と、このシリンダ16を作動させる図示しない復帰機構
作動スイッチとを備えている。このシリンダ16はこの
ローラ14およびローラ支持部材15をその先端部にお
いて支承し上下動させるものである。そして、図8に示
すようにシリンダ16が最も縮んだ状態においては、こ
の一対のローラ14を、操作レバー4の下方に位置さ
せ、操作レバー4の操作者による外部操作を制限しない
ようにしている。また、シリンダ16の伸長にしたがっ
てこれら一対のローラを操作レバー4のアーム部を挟み
込むように上昇させ、いずれかのローラ14を操作レバ
ー4のアーム部42に転接させることにより、図9に示
すシリンダ16が最も伸長した状態において、操作レバ
ー4を起立させ強制的に前後切換領域A内に復帰させる
ように設定している。なお、このシリンダ16は、復帰
機構作動スイッチが一旦オンすると、最も縮んだ状態か
ら最も伸びた状態になり、そして再び最も縮んだ状態に
なるという一連の動きを自動的にするものであり、この
ようなシリンダ16を採用することにより操作レバー4
を前後切換領域A内に強制的に復帰させた後、この操作
レバー4を再び外部操作可能な状態に戻すようにしてい
る。
【0019】また、本実施例においては、図3から図7
に模式的に示すように、スロットルレバー9の位置によ
りオン/オフするブレーキの駆動用スイッチ77を設け
ており、例えばスロットルレバー9がアイドリング位置
から動き始めた時点で、この駆動用スイッチ77がオン
からオフに切換わるように設定し、ブレーキを解放させ
ている。
【0020】このように構成した本実施例の作用を説明
する。操作レバー4が操作領域のちょうど中間の位置、
すなわち図3の実線に示す中立位置にある状態では、ス
ロットルレバー9はアイドリング位置に位置し、前後進
切換レバー8は中間位置に位置する。当然電動シリンダ
76も駆動されておらず、第1アーム751、第2アー
ム752およびテンションプーリ74は図2に示す一点
鎖線の状態にある。また、ブレーキも軌条運搬車1に制
動をかけている状態にある。
【0021】この状態から例えば操作者が軌条運搬車1
を前進させるべく、前進方向へ操作レバー4を傾動させ
ると、まず前後進切換機構80が作動する。すなわち、
突出部82と凹部84とのギヤ的な噛み合いによって回
動片83が回動し、リンクワイヤ86を介して前後進切
換レバー8が前進側へ操作される。そして、図4に示す
状態、つまり操作レバー4が前後進切換領域Aと前進側
走行制御領域Bfの境界に達した時点で、トランスミッ
ション6は確実に前進側に切換わるとともに、クラッチ
作動スイッチが切換わり電動シリンダ76が伸長作動し
始める。また、この時点で突出部82と凹部84との噛
み合いがはずれ、操作レバー4をそれ以上傾動させて
も、前後進切換機構80は作動しなくなる。
【0022】この一方で、前後切換領域A内ではスロッ
トルレバー駆動機構90は作動しない。つまり、前後切
換領域A内では、ピン93はコの字溝91の中間部分に
嵌入しているため、移動せず、スロットルレバー9も動
かない。しかして図4の状態から操作レバー4をさらに
前進側,すなわち前進側走行制御領域Bf内に傾動させ
ると、ピン93はコの字溝91の一端部分に嵌入し、こ
れにより付勢されて長孔92に沿って傾動中心4Y方向
へ移動し始める。そして、このピン93の移動に伴って
スロットルレバー9がエンジン3出力を上昇させる向き
に駆動され、この時点で、ブレーキも解放される。ま
た、電動シリンダ76が所定位置まで伸長すると、第1
アーム751、第2アーム752及びテンションプーリ
74は図2に示す実線状態になり、クラッチ7が接続状
態となる。その結果、エンジン3の回転が駆動輪5に伝
達され、この軌条運搬車1が前進し始める。実際にはこ
の時、電動シリンダ76の伸長する時間遅れがあるの
で、エンジン3が少し吹き上がってからクラッチ7がつ
ながり、軌条運搬車1は走行を開始することになる。こ
の後さらに操作レバー4を傾動していくとその角度に応
じてスロットルレバー9が駆動され、エンジン3の出
力、すなわち車速が増加する。最終的には操作レバー4
を前進側へ最大に傾動させた図5に示す位置でエンジン
出力は最大となる。
【0023】そして、図5の状態から操作レバー4を図
3の状態に戻せば、前述と全く逆の動作で軌条運搬車1
は停止する。なお、図3の状態から後進側へ操作レバー
4を傾動させれば、前後進切換レバー8が上述と逆の動
きになるという違いだけで、軌条運搬車1は後進するの
で、この一連の作動についての説明は省略する。
【0024】操作レバー強制復帰機構10の作動につい
ては、本実施例において例えば次のようにこの復帰機構
10を適用しているので、この適用例により説明する。
すなわち、前記復帰機構作動スイッチにアームを有する
リミットスイッチを採用し、このリミットスイッチをオ
ンさせるアームを軌条運搬車の下面から下方へ延出させ
ておく。一方、この軌条運搬車1の走行終点付近の走行
レール100には、軌条運搬車の通過に伴い前記アーム
に当接する突起部位を設けておく。このようにして、軌
条運搬車1が終点方向に走行していく時に、このアーム
を突起部位に当接させて動かすことにより、復帰機構作
動スイッチをオンさせるようにしている。なお、例えば
電気的な回路により、復帰機構作動スイッチは、軌条運
搬車1が終点方向に走行していく時にのみオンするよう
に設定している。その結果、走行終点付近において操作
レバー強制復帰機構10が作動し、走行終点に向かって
走行してきた軌条運搬車1は、走行終点において自動的
に停止することになる。したがって、無人走行にも好適
に使用することができる。
【0025】このように本実施例によれば、次のような
効果が得られる。すなわち、操作方向へ軌条運搬車1を
走行させることができるように、操作レバー4を前後方
向へ操作可能に配設しているため、進行方向と違う方向
へ軌条運搬車1を走行させるという操作ミスの可能性を
低減できる。また、従来のアクセルレバーおよび前後進
切換レバーの機能を、この操作レバー4の操作のみでシ
ーケンシャル的に行なわせるようにしているため、前後
進切換レバーとアクセルレバーとを間違えて操作するこ
とがなくなり、軌条運搬車1の運転操作が非常に簡単に
なる。特に本実施例特有の効果として、軌条運搬車1の
走行開始にあたって、エンジン3が少し吹き上がってか
らクラッチ7がつながるようにしているため、発進時の
エンジンストールの可能性を小さくできる。
【0026】また、ブレーキを、エンジン3と駆動輪5
とが切り離されている状態においては強制的に作動させ
るようにしているため、停止状態において確実にブレー
キを作動させることができる。さらに、操作レバー強制
復帰機構10を利用して、走行終点に向かって走行して
きた軌条運搬車1を走行終点において自動的に停止させ
ているため、ブレーキ操作ミス等に起因して軌条運搬車
1が終点を行き過ぎ脱線する等の可能性を低減でき、安
全性を向上させることになる。同時に、この操作レバー
強制復帰機構10は、操作レバー4を一旦前後切換領域
A内に強制的に動かした後、その作動を解除し操作レバ
ー4を再び外部操作可能な状態に戻すものであるため、
この機構10の作動解除に特別の操作を必要とせず、操
作レバー4の再操作を容易なものにしている。
【0027】なお、本発明は以上示した実施例のみに限
定されるものではない。例えば、前後進切換機構及びス
ロットルレバー駆動機構は、実施例のような機構に限ら
ず同様の機能を有する限り種々の変形が可能である。例
えば、これらを機械的なものに限定せず、前後進切換レ
バーやスロットルレバーをモータ等で駆動するようにし
ておく一方で、操作レバーが前後切換領域に位置する場
合には、前後進切換レバー用のモータを駆動する信号を
出し、操作レバーが走行制御領域に位置する場合には、
スロットルレバー用のモータを駆動する信号を出すよう
にしたもの等、電気的に構成したものでも構わない。ま
た、クラッチも前記実施例では電動シリンダを駆動する
テンションクラッチ方式を用いていたが、この電動シリ
ンダに変えて油圧シリンダ等の他の直動アクチュエータ
を用いたものでもよい。さらに、クラッチもテンション
クラッチ方式に限ったものではない。操作レバー強制復
帰機構もその方式は実施例のものに限らず、その適用用
途も、例えば無線信号により任意の位置で強制停止させ
るなど、軌条運搬車の操作方法を広げ、安全性を向上さ
せる目的で種々の変形が可能である。
【0028】更に言えば、軌条運搬車は、例えばその走
行動力源が電動モータのものであっても、本発明は同様
の効果を奏するものである。その場合には、前後進の切
換を、操作レバーの位置に応じて、前記電動モータを反
転させる電気的なスイッチにより行なったり、モータ出
力の増減を、操作レバーの位置に応じて、モータ電流を
制御することより行なったりする機構を適用すればよ
い。
【0029】その他、各部の構成は図示例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
形が可能である。
【0030】
【発明の効果】本発明による軌条運搬車の運転操作装置
によれば、以上に詳述したように、次のような効果が得
られる。すなわち、操作方向へ軌条運搬車を走行させる
ことができるように操作レバーを前後方向へ操作可能に
配設しているため、進行方向と違う方向へ軌条運搬車を
走行させるという操作ミスの可能性を低減できる。ま
た、従来のアクセルレバーおよび前後進切換レバーの機
能を、この操作レバーの操作のみでシーケンシャル的に
行なわせるようにしているため、前後進切換レバーとア
クセルレバーとを間違えて操作することがなくなり、軌
条運搬車の運転操作が非常に簡単になる。同時に従来こ
のような操作間違いに対応して必要であった安全装置等
も不要になる。
【0031】また、軌条運搬車にブレーキを設け、走行
動力源と駆動輪とが切り離されている状態においてはこ
のブレーキを強制的に作動させるようにしたものであれ
ば、停止状態において確実にブレーキを作動させること
ができる。さらに、この軌条運搬車を外部信号を検出す
ると前記操作レバーを前後切換領域内に強制的に動か
し、その後この操作レバーを再び外部操作可能な状態に
戻す操作レバー強制復帰機構を備えたものであれば、外
部信号を用いて自動的にこの軌条運搬車の走行を停止さ
せることができ、安全性の向上により寄与することにな
る。また、この機構の作動後、操作レバーを再操作する
ための解除操作が不要なため、取り扱いにも難を生じな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略全体図。
【図2】図1における軌条運搬車の概略機構を示す模式
図。
【図3】図1における運転操作装置の概略機構を示す模
式図。
【図4】図3における運転操作装置の作動状態を示す模
式図。
【図5】図3における運転操作装置の作動状態を示す模
式図。
【図6】図3における運転操作装置の作動状態を示す模
式図。
【図7】図3における運転操作装置の作動状態を示す模
式図。
【図8】図1における運転操作装置の操作レバー強制復
帰機構を示す概略図。
【図9】図8における操作レバー強制復帰機構の作動状
態を示す図面。
【符号の説明】
1・・・軌条運搬車 2・・・運転操作装置 3・・・走行動力源(エンジン) 4・・操作レバー 5・・・走行駆動輪 6・・・トランスミッション 7・・・クラッチ 8・・・前後進切換レバー 9・・・出力制御用スロットルレバー 10・・・レバー強制復帰機構 A・・・前後切換領域 Bf・・・前進側走行制御領域(走行制御領域) Bb・・・前進側走行制御領域(走行制御領域)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02D 29/00 F02D 29/00 G 29/02 29/02 G 41/04 310 41/04 310G

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前後方向へ操作可能な操作レバーを備え、
    その操作レバーの操作方向へ軌条運搬車を走行させるこ
    とができるようにした軌条運搬車の運転操作装置であっ
    て、 前記操作レバーが、この操作レバーの操作領域の中間に
    設定した前後切換領域に操作された場合には、該軌条運
    搬車に設けた走行動力源と走行駆動輪とを切り離すとと
    もに、この切換領域内での操作レバーの前後操作に伴っ
    てその操作方向に軌条運搬車が走行するように走行方向
    を設定し、 前記操作レバーが、前後切換領域の前後にそれぞれ設定
    した走行制御領域に操作された場合には、前記走行動力
    源と駆動輪とを連結したうえで、この操作レバーの操作
    量に応じてこの走行動力源の出力を増減させるように構
    成したことを特徴とする軌条運搬車の運転操作装置。
  2. 【請求項2】軌条運搬車が、走行動力源たる内燃機関
    と、走行方向を前後に切換可能なトランスミッション
    と、前記内燃機関とトランスミッションとを断接可能に
    連結するクラッチと、このトランスミッションの出力軸
    に連結した走行駆動輪とを具備してなり、 前記操作レバーが前後切換領域内で操作された場合に
    は、クラッチを切断し、内燃機関をアイドリング状態に
    維持するとともに、その操作方向に応じてトランスミッ
    ションに設けた前後進切換レバーを切換作動させ得るよ
    うに構成し、 前記操作レバーが走行制御領域内で操作された場合に
    は、クラッチを接続するとともに、この操作レバーの操
    作量に応じて内燃機関に設けた出力制御用スロットルレ
    バーを開閉作動させるように構成した請求項1記載の軌
    条運搬車の運転操作装置。
  3. 【請求項3】軌条運搬車にブレーキを設け、走行動力源
    と駆動輪とが切り離されている状態においてはこのブレ
    ーキを強制的に作動させるようにした請求項1または2
    記載の軌条運搬車の運転操作装置。
  4. 【請求項4】外部信号を検出すると前記操作レバーを前
    後切換領域内に強制的に動かし、その後この操作レバー
    を再び外部操作可能な状態に戻す操作レバー強制復帰機
    構を備えた請求項1、2または3記載の軌条運搬車の運
    転操作装置。
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