JPH10200961A - 車両内電話装置向送信装置及び車両内電話装置 - Google Patents

車両内電話装置向送信装置及び車両内電話装置

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JPH10200961A
JPH10200961A JP9005522A JP552297A JPH10200961A JP H10200961 A JPH10200961 A JP H10200961A JP 9005522 A JP9005522 A JP 9005522A JP 552297 A JP552297 A JP 552297A JP H10200961 A JPH10200961 A JP H10200961A
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vehicle
telephone device
call
signal
transmitting
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JP9005522A
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Koji Eto
弘司 江藤
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行中の車両内での運転者による通話を制限
する車両内電話装置向送信装置と車両内電話装置。 【解決手段】 車両の走行状態を検知する手段と、走行
状態に応じて、車両内電話装置の動作状態を直接的に又
は間接的に制御し得る信号を無線により、運転席及びそ
の近傍に送信する手段とを車両内電話装置向送信装置に
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両内電話装置
及び車両内電話装置向送信装置に関するものであり、特
に、走行中の車両内において、運転者による車両内電話
装置での通話を制限しようとしたものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話や自動車電話の普及がめ
ざましく、携帯電話を携帯して自動車に乗り込む運転者
が増加してきた。そして、走行中の車内で携帯電話等
(車両内電話装置)を用いて通話する運転者が多くなる
に伴って、携帯電話等による走行中の通話を原因とする
交通事故が増加している。
【0003】走行中に携帯電話等による通話を行なった
場合、運転者は、運転と会話とに意識を分散させなけれ
ばならず、その結果、運転者の視野を狭くし、運転に対
する注意力を減少させることが様々な実験によって確か
められており、走行中の携帯電話等による通話の危険性
が指摘されている。
【0004】しかし、自らが発呼を行なう場合は別とし
て、着信があった場合、運転者は、その通話内容を事前
に知ることができないために、とりあえず、着信に応じ
ざるを得ない事情がある。その上、一般に、通話需要は
市街地ほど多く、通話の度に自動車を適当な場所に自動
車を停止させるということは、運転者にとって煩わしい
ばかりでなく、市街地の道路事情を考慮すると、それは
事実上不可能でもあった。
【0005】そのような課題を解決する方法として、携
帯電話等に自動着信(すなわち、着信に対する自動応答
と自動録音)機能を付加し、運転者によってプリセット
された携帯電話等が、着信に対して自動的に応答し、録
音する方法が考えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記方法で
は、運転者がプリセットを忘れたり、故意にプリセット
を行なわなければ、走行中に携帯電話等を用いて通話す
ることが可能であり、走行中の携帯電話等による通話を
制限する方法としては、必ずしも十分な方法とはいえな
かった。
【0007】従って、利用者へのサービスを確保しつ
つ、安全の確保のために、走行中の車両内において、運
転者による通話を制限する車両内電話装置向送信装置と
車両内電話装置が求められていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、第1の発明の車両内電話装置向送信装置は、
(1)車両の走行状態を検知する走行状態検知手段と、
(2)少なくとも検知された走行状態に応じて、車両内
で使用される携帯電話又は自動車電話である車両内電話
装置の動作状態を直接的に又は間接的に制御し得る信号
を無線により、運転席及びその近傍に送信する送信手段
とを有することを特徴とする。
【0009】また、第2の発明は、基地局と自己との間
で通話信号を送受信し、車両内で使用される車両内電話
装置において、(1)車両の走行状態を表す走行状態信
号を受信する受信手段と、(2)受信した走行状態信号
の受信電界強度に基づき、当該車両内電話装置が車両内
の運転席又はその近傍で使用されているかを判定する判
定手段と、(3)上記判定手段によって、当該車両内電
話装置が車両内の運転席又はその近傍で使用されている
場合、車両の走行状態と当該車両内電話装置の使用状態
とから当該車両内電話装置を用いた通話を制限するため
の処理を決定し、決定された通話制限処理を行なう通話
制限手段とを有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
(A)第1の実施形態 以下、この発明による車両内電話装置向送信装置と車両
内電話装置との第1の実施形態について図面を参照しな
がら詳述する。
【0011】(A−1)第1の実施形態の構成 図1は、自動車10の内部において、この車両内電話装
置向送信装置200の送信アンテナの設置例及び車両内
電話装置(ここでは、携帯電話を意識している)300
との位置関係を示した図である。図1に示したように、
車両内電話装置向送信装置200の送信アンテナは、運
転席上方の天井部に設置され、その送信アンテナから送
出された電波の指向範囲が運転席及びその近傍となるよ
うに設置されている。
【0012】なお、この実施形態の車両内電話装置に
は、走行中に着信があった場合、自動的に着信処理を行
なう機能、すなわち、着信に対して自動的に音声アナウ
ンスを行ない、相手呼者のメッセージを録音する機能
(以下、自動着信モードと呼ぶ)と、自動着信処理を行
なわない機能(以下、通常モードと呼ぶ)との2つの動
作モードがある。これらの動作モード選択は、予め運転
者によってなされものであり、例えば、後述する車両内
電話装置の操作部332を操作することによってなされ
る。
【0013】以下、車両内電話装置向送信装置200と
車両内電話装置300との構成について詳述する。
【0014】図2は、車両内電話装置向送信装置200
の構成を示す機能的ブロック図である。図2において、
車両内電話装置向送信装置200は、速度検知器100
と、電源部210と、速度信号検出部220と、ベース
バンド部230と、変調部240と、高周波発生部25
0と、送信アンテナ290とからなる。
【0015】速度検知器100は、自動車10の速度
(車速)に対応した速度信号(例えば、電圧)を出力す
るものである。なお、この速度検知器100としては、
通常の自動車に搭載されいるもの(例えば、速度計に付
随する速度センサ)を、車両内電話装置向送信装置20
0の構成要素として適用しても良い。
【0016】電源部210は、車両内電話装置向送信装
置200を構成する各部に電源を供給するものであり、
自動車10のエンジンの始動に伴って、電源の供給を開
始するものである。
【0017】速度信号検出部220は、速度検知器10
0から出力された速度信号から、車速に応じたデータ列
を生成し、それをこの方式に必要な信号波形およびレベ
ルに変換するものである。
【0018】具体的には、まず、速度信号検出部220
は、車速に比例した電圧eを速度信号として速度検知器
100から入力される。そして、速度信号検出部220
は、入力された電圧e(すなわち、速度信号)から、電
圧eに比例する数のパルスを単位時間当たりに出力する
(ここでは、単位時間当たりのパルス数を1/Taとす
る。図5(a)を参照)。なお、速度信号検出部220
は、自動車10の走行を開始を検出した時点から、速度
信号を出力し、自動車10が停止状態にあるときは、車
両内電話装置向送信装置200は、速度信号を送出しな
い。
【0019】ベースバンド部230は、速度信号検出部
220から出力された速度信号に対してフィルタリング
を行ない、フィルタリングされた上記速度信号を低周波
の搬送波にのせる変調を行なうものである。
【0020】通常、速度信号検出部220から出力され
た速度信号には、エンジンのプラグ等において発生する
電気的雑音が重畳されている。このために、ベースバン
ド部230では、速度信号検出部220から出力された
信号から、上述した電気的雑音を除去するためのフィル
タリングを行なう。その後、ベースバンド部230は、
雑音が除去された速度信号を、低周波の搬送波にのせる
ために変調(例えば、振幅シフトキーイング変調又は周
波数シフトキーイング変調)を行なう。
【0021】変調部240は、ベースバンド部230か
ら出力された信号を中間周波の搬送波にのせるための変
調(例えば、周波数変調)を行ない、出力するものであ
る。
【0022】高周波発生部250は、変調部240で変
調された中間周波の変調波を高周波の変調波へ逓倍し、
得られた変調波の電力増幅を行なうものである。
【0023】送信アンテナ290は、高周波発生部25
0から出力された変調波を送出するためのものである。
【0024】以上が、車両内電話装置向送信装置200
の構成であるが、車両内電話装置向送信装置200の各
部の機能をより具体的に説明するために、自動車10が
停止状態から走行状態へ移行した場合を示した図6を参
照して説明する。
【0025】まず、時刻0からt0までは車速vが0で
あり(図6(a))、速度検知器100から出力される
電圧e(速度信号)は0となる(図示せず)。従って、
速度信号検出部220からは、パルス(速度信号)が出
力されない(図6(b))。時間t0〜t1について
は、車速vが0〜v1まで一定の増加率で増加しており
(図6(a))、速度検知器100から出力される電圧
eはそれに伴って増加する(図示せず)。速度検知器1
00は、図5(a)に示したように、電圧eに比例した
数のパルス数を単位時間当たりに出力するので、速度信
号検出部220から出力されたパルスの周期Taは、時
間の経過とともに短くなっている(図6(b))。速度
信号検出部220から出力された速度信号には、上述し
たように、エンジンのプラグ等において発生する電気的
雑音が重畳されているために、ベースバンド部230に
入力する速度信号は、図6(c)に示したように、パル
スに雑音信号である高周波成分が重畳された信号とな
る。そのため、ベースバンド部230は、電気的雑音が
重畳された速度信号から電気的雑音を除去するフィルタ
リングを行なう。その結果、図6(d)に示したよう
に、整形されたパルスが得られる。
【0026】高周波発生部250では、入力した変調波
の周波数が逓倍され、その結果、図6(e)に示したよ
うな波形となり、上記変調波は、送信アンテナ290に
よって空間へ放出される。
【0027】次に、車両内電話装置300の構成を説明
する。図3は、車両内電話装置300の構成を示す機能
的ブロック図である。図3において、車両内電話装置3
00は、電源部320と、制御部330と、表示部33
1と、操作部332と、無線部340と、信号処理部3
50と、送受信共用アンテナ347と、マイクロフォン
(以下、マイクと呼ぶ)351と、スピーカ352と、
車載検知部400と、受信アンテナ490と、音声応答
部361と、音声録音部363と、切替器362と、切
替器364とからなる。以下、車両内電話装置300を
構成する各部の機能について述べるが、上述したよう
に、この車両内電話装置300には、自動着信モードと
通常モードとがあるので、以下、これを考慮して説明す
る。
【0028】電源部320は、車両内電話装置300を
構成する各部に電源を供給するものである。
【0029】送受信共用アンテナ347は、基地局と車
両内電話装置300との間でなされる制御信号や通話信
号を送受信するためのものである。
【0030】マイク351は、音声を電気信号に変換す
るものである。
【0031】スピーカ352は、信号処理部350から
出力された電気信号を音声に変換するものである。
【0032】表示部331は、制御部330から出力さ
れた制御信号に従って情報を表示するものである。
【0033】操作部332は、使用者が、車両内電話装
置300に対する処理命令等(例えば、この車両内電話
装置300の動作モードを選択する旨の命令)を入力す
るためのものである。
【0034】切替器362は、制御部330から出力さ
れる制御信号に従って、マイク351から出力された音
声信号又は音声応答部361から出力された音声信号の
いずれかの信号を信号処理部350へ出力するために切
り替えを行なうものである。
【0035】切替器364は、制御部330から出力さ
れた制御信号に従って、信号処理部から出力された音声
信号をスピーカ352又は音声録音部363のいずれか
に出力にするために切り替えを行なうものである。
【0036】音声応答部361は、制御部330から出
力された制御信号に従って、予め設定された音声アナウ
ンスを発生させるものである。
【0037】音声録音部363は、制御部330から出
力された制御信号に従って、信号処理部350から出力
された相手呼者の音声メッセージを録音するものであ
る。
【0038】信号処理部350は、制御部330から出
力された制御信号に基づいて、マイク351から出力さ
れたアナログ信号をデジタル信号に変換し、必要な処理
を施して無線部340に出力するとともに、無線部34
0から出力された信号に必要な処理を施し、デジタル信
号をアナログ信号に変換してスピーカ352に出力し、
一方、制御部330に必要な信号を出力するものであ
る。
【0039】無線部340は、制御部330から出力さ
れた制御信号に基づいて、信号処理部350から出力さ
れた信号を搬送波にのせ、変調波を送受信共用アンテナ
347に出力し、また、送受信共用アンテナ347によ
って受信された変調波を復調して、信号処理部に出力
し、一方、制御部330に必要な信号を出力するもので
ある。
【0040】受信アンテナ490は、車両内電話装置向
送信装置200から送信された電波を受信し、受信した
信号を車載検知部400に出力するためのものである。
【0041】車載検知部400は、受信アンテナ490
から出力された高周波信号から、速度信号を抽出して、
制御部330に出力するものである。
【0042】図4は、車載検知部400の構成を示すブ
ロック図である。図4において、車載検知部400は、
高周波部410と、復調部420と、ベースバンド部4
30とからなる。
【0043】ここで、高周波部410は、受信アンテナ
490から出力された高周波信号の周波数を、復調部で
必要とする中間周波に変換するものである。
【0044】復調部420は、高周波部410から出力
された信号に基づいて、受信した電波の受信電界強度を
測定して出力し、一方、高周波部410から出力された
信号を復調し、出力するものである。
【0045】ベースバンド部430は、復調部420か
ら出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、こ
れを速度信号として出力するものである。
【0046】図3に戻って、制御部330は、操作部3
32から出力された処理命令等に基づいて、無線部34
0や信号処理部350で行なわれる処理を制御し、必要
な情報を表示部331に表示させるとともに、車載検知
部400から出力された速度信号に基づいて、走行中の
自動車10内における車両内電話装置での通話を制限す
るための処理を行なうものである。
【0047】具体的には、制御部330は、車載検知部
400速度信号が入力されたとき、自動車10が走行中
であることを検知する。そして、自動車10が走行中で
ある旨を表示する信号を表示部331に出力し、車両内
電話装置300の呼出器(図示せず)により音を発生さ
せる。次に、制御部330は、車載検知部400から出
力された受信電界強度を測定する。そして、その受信電
界強度が予め定められたしきい値以上の場合、制御部3
30は、車両内電話装置300が運転席又はその近傍で
用いられているものと判断して、以下の処理を行なう。
なお、これ以降の処理については、この車両内電話装置
300が選択されている動作モードによって異なるの
で、動作モード毎に場合分けして詳述する。
【0048】まず、この車両内電話装置300が通常モ
ードを選択されている場合を、図7(a)をも参照しな
がら以下に説明する。
【0049】車両内電話装置300が待ち受け中のと
き、すなわち、着信待ち又は発信待ちの状態にあると
き、制御部330は、発呼ができなくするための制御信
号を信号処理部350へ出力する(図7(a)における
発呼禁止設定)。
【0050】車両内電話装置300が発呼処理中のと
き、すなわち、発呼のための処理を車両内電話装置30
0の内部で行なっているとき、または、現に被呼者の呼
び出しを行なっているとき、制御部330は、発信を停
止するための制御信号を信号処理部350へ出力する
(図7(a)における発信の停止)。
【0051】車両内電話装置300に対して着信がある
とき、すなわち、呼び出し音を発しているとき、制御部
330は、着信を停止するような制御信号を信号処理部
350へ出力する(図7(a)における着信の停止)。
【0052】通話中のとき、制御部330は、車両内電
話装置300の呼出器(図示せず)又はスピーカ352
を介してアラーム音を発生させるような制御信号を出力
し、一定時間(例えば、20秒)経過後に通話を強制的
に切断するような制御信号を信号処理部350へ出力す
る(図7(a)におけるアラーム送出後、一定時間経過
後に通話の強制的切断)。
【0053】次に、この車両内電話装置300が自動着
信モードを選択されている場合を、図7(b)をも参照
しながら以下に説明する。
【0054】車両内電話装置300が待ち受け中のと
き、制御部330は、発呼ができなくなるような制御信
号を信号処理部350に出力する(図7(b)における
発呼禁止設定)。
【0055】車両内電話装置300が発呼処理中のと
き、制御部330は、発信を停止するような制御信号を
信号処理部350に出力する(図7(b)における発信
の停止)。
【0056】車両内電話装置300に対して着信がある
とき、制御部330は、基地局に対して応答信号を送出
して呼を確立させるための制御信号を無線部340と信
号処理部350とに出力する。そして、マイク351側
から音声応答部361側に切り替えるような制御信号を
切替器362に出力する。その後、音声応答部361を
起動し、予め設定された音声アナウンスを相手呼者に送
出させる。アナウンスの終了後、音声応答部361を停
止し、スピーカ352側から音声録音部363側へ切り
替えるような制御信号を切替器363へ出力し、音声録
音部363を起動し、相手呼者のメッセージを録音させ
る。相手呼者のメッセージが終了し、基地局からの終話
信号を受信したとき、音声録音部363を停止する(図
7(b)における自動着信)。
【0057】通話中のとき、制御部330は、スピーカ
352を介してアラーム音を発生させるための制御信号
を信号処理部350に送出し、または、車両内電話装置
300の呼出器(図示せず)へアラーム音を発生させる
ための制御信号を出力する。そして、一定時間(例え
ば、20秒間)経過後にスピーカ352側から音声録音
部363側へ切り替えるような制御信号を切替器363
に出力し、その後、音声録音部363を起動し、相手呼
者のメッセージを録音させる。相手呼者のメッセージが
終了し、基地局からの終話信号を受信したとき、音声録
音部363を停止する。
【0058】(A−2)第1の実施形態の動作 以上の構成を有するこの発明の送信機200と車両内電
話装置300との動作を説明する。
【0059】まず、この実施形態の車両内電話装置向送
信装置200の動作について、以下、説明する。
【0060】自動車10のエンジンが始動されると、電
源部210から車両内電話装置向送信装置200を構成
する各部へ電源が供給される。自動車10が走行し始め
ると、速度検知器100から車速vに応じた電圧eが速
度信号として出力され、速度信号検出部220では、電
圧eに比例する数のパルスが速度信号として出力され
る。ベースバンド部230では、雑音信号が重畳された
速度信号から雑音信号を除去するためのフィルタリング
やその他の処理が行なわれる。変調部240では、ベー
スバンド部230から出力された信号を中間周波の搬送
波にのせ、高周波発生部250では、変調部240から
出力された変調波の周波数を逓倍し、変調波の電力増幅
を行ない、送信アンテナ290より、変調波を送出す
る。
【0061】次に、この実施形態の車両内電話装置30
0の動作について、以下、説明する。
【0062】車両内電話装置向送信装置200の送信ア
ンテナ290より送出された変調波は、車両内電話装置
300の受信アンテナ490によって受信され、車載検
知部400によって抽出された速度信号は、制御部33
0に出力される。制御部330は、速度信号が入力され
たとき、自動車10が走行中であることを検知し、その
旨を表示するための信号を表示部331に出力し、アラ
ーム音を発生させる。
【0063】そして、通常モードが選択されている場
合、制御部330は以下のよう動作する。車両内電話装
置300が待ち受け中のとき、制御部330は、発呼が
できなくなるような処理を行ない、車両内電話装置30
0が発呼処理中のとき、制御部330は、発信を停止す
るための処理を行ない、着信中のとき、制御部330
は、着信を停止するような処理を行ない、通話中のと
き、制御部330は、アラーム音の発生後、一定時間経
過後に通話を強制的に切断させるような処理を行なう。
【0064】また、自動着信モードが選択されている場
合、制御部330は以下のように動作する。車両内電話
装置300が待ち受け中のとき、制御部330は、発呼
ができなくなるような処理を行なう。車両内電話装置3
00が発呼処理中のとき、制御部330は、発信を停止
するような処理を行なう。車両内電話装置300に対し
て着信があるとき、制御部330は、呼を確立させ、音
声応答部361を起動し予め設定された音声アナウンス
を相手呼者に送出し、アナウンスの終了後、音声録音部
363を起動し、相手呼者のメッセージを録音する。通
話中のとき、制御部330は、アラーム音発生させ、一
定時間経過後に音声録音部363を起動し、相手呼者の
メッセージを録音する。
【0065】(A−3)第1の実施形態の効果 以上のように、この実施形態によれば、自動車の速度に
応じた信号が車両内電話装置向送信装置から送信され、
車両内電話装置は、自動車が走行中であることを検出し
た場合、車両内電話装置の使用状態によって、走行中の
自動車内において、運転者による車両内電話装置での通
話を制限するための処理を行なうので以下の効果が生じ
る。
【0066】通常モードが選択されている場合、車両内
電話装置は、走行中の自動車内での運転者による車両内
電話装置での通話を制限をするので、運転の安全性を高
めることができる。
【0067】また、自動着信モードが選択されている場
合、車両内電話装置は、走行中の自動車内での運転者に
よる車両内電話装置での通話を制限しつつ、着信に対し
ては応答し、相手呼者のメッセージを録音する。その一
方、走行中、運転者は車両内電話装置が自動的に着信に
応じることを表示部での表示によって知ることができる
ので、運転者は着信を気にすることなく、運転操作に専
念することができ、その結果、運転の安全性をより高め
ることができる。
【0068】また、いずれの動作モードのときも、自動
車が停止状態にあるときは、この実施形態の車両内電話
装置は、運転者による車両内電話装置での通話を制限し
ないので、運転者は、発信し、着信に応じることができ
る。
【0069】さらに、図1に示したように、車両内電話
装置向送信装置とその送信アンテナを運転席上方の天井
部に設置し、車両内電話装置向送信装置の送信アンテナ
から送出される電波の指向範囲を運転席及びその近傍に
限定し、一方、車両内電話装置では、送信アンテナから
送出される電波の受信電界強度が一定値以上のときに、
車両内電話装置での通話を制限する処理を行なうので、
走行中の運転者による車両内電話装置での通話を制限し
つつ、他の同乗者による車両内電話装置の使用に影響を
与える恐れを少なくすることができる。
【0070】(B)第2の実施形態 以下、この発明による車両内電話装置と車両内電話装置
向送信装置との第2の実施形態について図面を参照しな
がら詳述する。
【0071】なお、第1の実施形態では、車両内電話装
置300内に、車両内電話装置300とは異なる新たな
受信機である車載検知部400を具備する構成としてい
た。
【0072】ところで、現在携帯電話システムには、携
帯電話と基地局との間で制御信号を送受信するための専
用チャンネル(制御チャンネル)が通話チャンネルとは
別に割り当てられている。そこで、割り当てられている
制御チャンネルの一部を速度信号用の専用チャンネルと
して車両内電話装置向送信装置と車両内電話装置とに割
り当て、当該制御チャンネルを用いて速度信号を送受信
する方法も考えられる。つまり、車両内電話装置は、待
ち受け時にも通話時にも、この割り当てられた制御チャ
ンネルを定期的に、もしくは最大値を規定したランダム
的な時間間隔で監視を行ない、自動車が走行を開始した
旨の速度信号を受信した場合、運転者による車両内電話
装置での通話の制限を行なうことが考えられる。
【0073】しかし、この制御チャンネルを監視する場
合、待ち受け中には、自局への着信を受信し損なわない
時間間隔で監視すれば良く問題はないが、通話中の場合
は、通話チャンネルから制御チャンネルへチャンネルを
切り替えなければならず、そのために、一時的に通話が
切断され、通話者に不快感を与えることとなる。
【0074】一方、通話中の運転者が車外から車内に移
動し、走行を開始する場合、すなわち、携帯電話が移動
した場合、よほどの強電界地域でない限り、フェージン
グによって受信電界強度に変動が生じ、その結果、雑音
やミュートにより、瞬間的な音声断が発生することは既
知の現象である。
【0075】この発明による車両内電話装置の第2の実
施形態は、速度信号を受信するためのチャンネル切り替
えを、受信電界強度に変動が生じた場合にのみ行ない、
通話者に与える不快感を相対的に低減しつつ、上述した
点を改善するものである。
【0076】なお、自動車10の内部において、この車
両内電話装置向送信装置200とその送信アンテナの配
置及び車両内電話装置300との位置関係については図
1に示したものを前提とする。
【0077】(B−1)第2の実施形態の構成 まず、この第2の実施形態の車両内電話装置向送信装置
の構成について説明する。なお、この第2の実施形態の
車両内電話装置向送信装置を構成する各部の機能は、速
度信号検出部とベースバンド部とを除いて、第1の実施
形態の車両内電話装置向送信装置200を構成する各部
の機能と同一である。また、この第2の実施形態の速度
信号検出部とベースバンド部との機能についてもその本
質的機能は、第1の実施形態の速度信号検出部220と
ベースバンド部230とが有する機能と同一である。従
って、この第2の実施形態では、車両内電話装置向送信
装置及びその各構成部位を表す符号については、第1の
実施形態で用いたものと同一のものを用いる。以下、第
1の実施形態での説明の際に用いた図2を参照して、第
2の実施形態の車両内電話装置向送信装置200の構成
を説明する。
【0078】図2において、車両内電話装置向送信装置
200は、速度検知器100と、電源部210と、速度
信号検出部220と、ベースバンド部230と、変調部
240と、高周波発生部250と、送信アンテナ290
とからなる。
【0079】速度信号検出部220は、自動車10のエ
ンジンの始動に伴って、速度信号を出力するものであ。
なお、速度信号検出部221の本質的機能は、第1の実
施形態の速度信号検出部220が有する機能と同一であ
る。
【0080】ベースバンド部230は、速度信号検出部
220から出力された速度信号に対してフィルタリング
を行ない、得られた信号を車両内電話装置システムの制
御チャンネルのデータフォマット上にのせ、低周波の搬
送波にのせるものである。なお、ベースバンド部230
が有する本質的機能は、第1の実施形態のベースバンド
部230が有する機能と同一である。
【0081】次に、第2の実施形態の車両内電話装置の
構成について説明する。なお、この第2の実施形態の車
両内電話装置が有する機能は、第1の実施形態の車両内
電話装置300が有する機能とは異なるが、いずれの車
両内電話装置も、図1の自動車10内における車両内電
話装置向送信装置200との位置関係については同じな
ので、この第2の実施形態の車両内電話装置の符号につ
いては、第1の実施形態の車両内電話装置と同一の符号
(300)を用いる。
【0082】図8は、車両内電話装置300の構成を示
す機能的ブロック図であり、図3との同一部分には同一
符号を付して示している。図8において、車両内電話装
置300は、電源部320と、制御部334と、表示部
331と、操作部332と、無線部341と、信号処理
部350と、送受信共用アンテナ347と、マイク35
1と、スピーカ352とからなる。以下、無線部341
と制御部334とが有する機能について説明する。
【0083】無線部341は、第1の実施形態の無線部
340が有する機能を有し、かつ、送受信共用アンテナ
347によって受信された受信波の受信強度を測定し、
制御部334に出力するものである。
【0084】制御部334は、基地局から送信された電
波の受信強度信号(すなわち、現在通話している通話チ
ャンネルの受信強度信号)と、車両内電話装置向送信装
置200から送信された電波の受信強度信号(すなわ
ち、制御チャンネルの受信電界強度)とを測定し、車両
内電話装置向送信装置200から送信された速度信号に
応じて車両内電話装置での通話を制限するものである。
【0085】具体的には、制御部334は、現在通話し
ている通話チャンネルの受信電界強度を、最大値を規定
したランダムな時間間隔で測定し、測定された受信電界
強度が、予め定められたしきい値の範囲内(すなわち、
上限値と下限値との範囲内)にある場合、現在の通話チ
ャンネルを保持する。
【0086】次に、制御部334は、通話中の受信電界
強度が、予め定められたしきい値の範囲外にある場合、
通話チャンネルでの電波の送出を停止し、制御チャンネ
ルの受信電界強度を測定する。測定の結果、受信電界強
度がしきい値より小さいとき、制御部334は、制御チ
ャンネルから通話チャンネルに切り替えるような制御信
号を無線部341に出力し、通話を再開させる。
【0087】一方、受信電界強度がしきい値以上のと
き、制御部334は、制御チャンネルで速度信号を受信
する。
【0088】そして、予め規定された時間以内に正常な
速度信号データ(以下、データという)が受信されなけ
れば、制御部334は、制御チャンネルから通話チャン
ネルに切り替えるような制御信号を無線部341に出力
し、通話を再開させる。また、予め規定された時間以内
に正常なデータが受信されれば、制御部334は、自動
車10が走行中であると判断し、車両内電話装置での通
話を制限する処理を行なう。
【0089】(B−2)第2の実施形態の動作 以上の構成を有するこの発明の第2の実施形態の動作を
説明する。
【0090】なお、ここでは、車両内電話装置300の
制御部334の動作を中心に説明する。図9は、制御部
334の動作を示したフローチャートである。
【0091】制御部334は、現在通話している通話チ
ャンネルの受信電界強度を、最大値を規定したランダム
な時間間隔(例えば、1秒間に10回以内のランダムな
時間間隔)で測定し、通話チャンネルの受信電界強度P
rを取り込む(SP1)。
【0092】そして、受信電界強度Prが、Pth1と
Pth2と(Pth1<Pth2)の範囲内にあるかを
判定し(SP2)、受信電界強度Prが、Pth1とP
th2との範囲内にある場合(すなわち、Pth1≦P
r≦Pth2の場合)、制御部334は、車両内電話装
置300が少なくとも移動状態にないもの(自動車10
が停止状態にあるもの)と判断して、通話者が現在使用
している通話チャンネルを保持する。従って、通話チャ
ンネルから制御チャンネルへのチャンネル切り替えによ
って生じる停止中の通話品質の低下(例えば、一時的な
通話の切断による通話品質の低下)を回避することがで
きる。
【0093】また、制御部334は、通話チャンネルの
受信電界強度Prが、Pth1とPth2との範囲外に
ある場合(すなわち、Pr<Pth1又はPth2<P
rのいずれかの場合)、つまり、車両内電話装置300
の通話チャンネルの受信電界強度Prの変動(フェージ
ング)を検出した場合、制御部334は、車両内電話装
置300が移動したものと判断する。
【0094】次に、制御部334は、運転者が通話を行
なっているかを判断するために、通話チャンネルでの電
波の送出を停止し(SP3)、通話チャンネルから制御
チャンネルに切り換えるような制御信号を無線部341
に出力し、制御チャンネルの受信電界強度Pr、すなわ
ち、車両内電話装置向送信装置200から送信された電
波の受信強度Prを測定する(SP4)。その後、測定
された制御チャンネルの受信電界強度Prとしきい値P
th3との大小関係を判定する(SP5)。その結果、
測定された受信電界強度Prがしきい値Pth3より小
さいとき(すなわち、Pr<Pth3のとき)、制御部
334は、運転者以外の者が車両内電話装置300を用
いて通話しているものと又は自動車10から離れて通話
しているものと判断し、制御部334は、チャンネルを
制御チャンネルから通話チャンネルに切り替えるような
制御信号を無線部341に出力し、通話を再開させる
(SP6)。
【0095】一方、受信電界強度Prがしきい値Pth
3以上のとき(すなわち、Pth3≦Prのとき)、制
御部334は、車両内電話装置向送信装置200から送
信される速度信号を受信する(SP7)。そして、予め
規定された時間Th以内に正常なデータが受信されるか
を判定する(SP8)。その結果、予め規定された時間
Th以内に正常なデータが受信されなければ、制御部3
34は、受信した信号を雑音信号と見なして、制御チャ
ンネルから通話チャンネルに切り替えるような制御信号
を無線部341に出力し、通話を再開させる(SP
6)。
【0096】一方、予め規定された時間Th以内に正常
なデータが受信されれば、制御部334は、自動車10
が走行中であると判断し、車両内電話装置での通話を制
限する以下の処理を行なう(SP9)。
【0097】車両内電話装置300が待ち受け中のと
き、制御部334は、発呼ができなくするための制御信
号を信号処理部350へ出力する。
【0098】車両内電話装置300が発呼処理中のと
き、制御部334は、発信を停止するための制御信号を
信号処理部350へ出力する。
【0099】車両内電話装置300に対して着信がある
とき、制御部334は、着信を停止するような制御信号
を信号処理部350へ出力する。
【0100】通話中のとき、制御部334は、車両内電
話装置300内の呼出器(図示せず)によってアラーム
を発生させ、一定時間(例えば、20秒間)経過後に通
話を強制的に切断させるような制御信号を信号処理部3
50へ出力する。
【0101】(B−3)第2の実施形態の効果 以上のように、第2の実施形態の車両内電話装置と車両
内電話装置向送信装置とによれば、車両内電話装置向送
信装置は、制御チャンネルを通じて速度信号を送信し、
車両内電話装置は、基地局から送信された電波の受信電
界強度を監視して、車両内電話装置向送信装置から制御
チャンネルを通じて送信された電波の受信強度値を測定
し、受信した速度信号に応じて車両内電話装置での通話
を制限するので、以下の効果が生じる。
【0102】携帯電話システムに割り当てられている制
御チャンネルの一部を車両内電話装置向送信装置と車両
内電話装置とに割り当てることによって、現状の携帯電
話の基本構成を変更せずに、走行中の車両内での通話を
制限する機能を実現することができる。
【0103】また、通話中には、通話チャンネルの受信
電界強度を監視し、その受信電界強度の変動の有無によ
って、制御チャンネルの監視を行なうため、停車中の通
話品質に影響を与えることが無く、一方、チャンネルの
切り替えは、受信電界強度の変動がある場合にのみ行な
われるので、チャンネルの切り替えの際に生じる音声瞬
断によって通話者が感じる不快感を相対的に低減させる
ことができる。
【0104】また、第2の実施形態によっても、自動車
が走行中であることを検出した場合、車両内電話装置は
自己の使用状態によって、走行中の自動車内において運
転者による車両内電話装置での通話を制限するための処
理を行なうので、運転の安全性を高めることができる。
【0105】さらに、図1に示したように、車両内電話
装置向送信装置の送信アンテナを運転席上方の天井部に
設置し、車両内電話装置向送信装置の送信アンテナから
送出される電波の指向範囲を運転席及びその近傍に限定
し、一方、車両内電話装置では、送信アンテナから送出
される電波の受信電界強度が一定値以上のときのみ、車
両内電話装置での通話を制限する処理を行なうので、走
行中の運転者による車両内電話装置での通話を制限しつ
つ、他の同乗者による車両内電話装置の使用に影響を与
える恐れを少なくすることができる。
【0106】(C)第3の実施形態 以下、この発明による車両内電話装置向送信装置の第3
の実施形態について図面を参照しながら詳述する。
【0107】図10は、自動車10の内部において、こ
の車両内電話装置向送信装置202の受信アンテナ及び
送信アンテナの設置例、並びに車両内電話装置向送信装
置202のアンテナと携帯電話との位置関係を示した図
である。図10に示したように、車両内電話装置向送信
装置202の受信アンテナは、運転席上方の天井部と後
部座席上方の天井部とに設置されており、自動車10の
内部の携帯電話から発せられた電波をそれぞれ運転席及
びその近傍並びに後部座席及びその近傍で受信し、一
方、送信アンテナは、送信アンテナから送出された電波
の指向範囲が運転席及びその近傍となるように設置され
ている。
【0108】(C−1)第3の実施形態の構成 以下、第3の実施形態の車両内電話装置向送信装置20
2について説明する。図11は、車両内電話装置向送信
装置202の構成を示す機能的ブロック図であり、図2
との同一部分には同一符号を付して示している。図11
において、車両内電話装置向送信装置202は、速度検
知器100、電源部210と、速度信号検出部220、
雑音発生部295と、変調部240と、高周波発生部2
51と、送信アンテナ290と、制御部280と、復調
部270と、中間周波部260と、受信アンテナ292
と、受信アンテナ294と、切替器296からなる。以
下、雑音発生部295と、制御部280と、復調部27
0と、中間周波部260と、受信アンテナ292と、受
信アンテナ294と、切替器296と、高周波発生部2
51とが有する機能について説明する。
【0109】雑音発生部295は、制御部280から出
力された制御信号に従って熱雑音を雑音信号として変調
部240へ出力するものである。なお、熱雑音のほか
に、単一トーンの信号を雑音信号としてもよい。
【0110】受信アンテナ292は、自動車10内にあ
る携帯電話から発せられた電波を自動車10の運転席上
方の天井部で受信するものである。
【0111】受信アンテナ294は、自動車10内にあ
る携帯電話から発せられた電波を自動車10の後部座席
上方の天井部で受信するものである。
【0112】切替器296は、制御部280から出力さ
れた制御信号に従って、受信アンテナ292から出力さ
れた受信信号又は受信アンテナ294から出力された受
信信号のいずれかの信号を中間周波部260へ出力する
ために切り替えるものである。
【0113】中間周波部260は、制御部280から出
力された制御信号の示す通話チャンネルの電波を、受信
アンテナ292又は294で受信し、受信した信号を増
幅し、周波数変換し、これを復調部270へ出力する一
方、受信した信号の受信電界強度を測定し、これを制御
部280に出力するものである。
【0114】復調部270は、中間周波部260から出
力された受信信号を復調し、制御部280に出力するも
のである。
【0115】高周波発生部251は、制御部280から
出力された制御信号が入力されたとき、制御部280か
ら出力された制御信号の示す周波数(携帯電話が通話の
ために用いている受信周波数)の変調波となるように、
変調部240から出力された変調波の周波数を逓倍して
雑音信号を送出するものである。
【0116】制御部280は、速度信号検出部220か
ら出力された速度信号により、自動車10が走行中か否
かを判断し、受信アンテナ292によって携帯電話の通
話チャンネルの受信電界強度を測定し、しきい値を越え
る受信電界強度を発する受信波が存在した場合、受信ア
ンテナ294によって当該チャンネルの受信電界強度を
測定し、受信アンテナ294を用いて測定した受信電界
強度より、受信アンテナ292を用いて測定した受信電
界強度の方が大きいとき、携帯電話が通話のために用い
ている受信周波数と同じ周波数で雑音信号を送出するた
めの制御信号を雑音発生部220と高周波発生部251
とへ出力するものである。
【0117】具体的には、制御部280は、速度信号検
出部220から出力された速度信号によって、自動車1
0が走行中であるか否かを判断する。その結果、自動車
10が走行中である場合、以下の処理を行なう。
【0118】まず、制御部280は、高周波発生部25
1と中間周波部260とに通話チャンネル切り替えのた
めの制御信号を出力し、携帯電話システムにて割り当て
られている通話チャンネルの受信電界強度を受信アンテ
ナ292によって順次受信し(すなわち、携帯電話に割
り当てられている通話チャンネルを運転席上方の天井部
で順次受信し)、中間周波部260によって測定された
各通話チャンネルの受信電界強度Prとしきい値Ph1
と比較する。なお、このしきい値Ph1は、携帯電話が
送出する最低出力値Pmよりも3dB程度小さい値で十
分である。
【0119】そして、しきい値Ph1を越える受信波が
存在した場合、制御部280は、上記携帯電話が当該チ
ャンネルを使用して通話信号を送出しているものと判断
する。その後、受信アンテナ294側に切り替えるよう
な制御信号を切替器262に出力し、当該チャンネルで
の受信電界強度Prを受信アンテナ294を用いて測定
する(すなわち、自動車10内で使用されている携帯電
話の通話チャンネルの受信電界強度を後部座席上方の天
井部で測定する)。その結果、受信アンテナ292を用
いて測定した受信電界強度Prよりも、受信アンテナ2
94を用い測定した受信電界強度Prの方が大きいと
き、制御部280は、運転席及びその近傍以外の場所で
携帯電話が用いられているものと認識し、当該チャンネ
ルの監視を続ける。
【0120】一方、受信アンテナ294を用い測定した
受信電界強度Prよりも、受信アンテナ292を用いて
測定した受信電界強度Prの方がとき、制御部280
は、運転席又はその近傍において、携帯電話での通話が
なされているものと認識する。そして、雑音発生部23
0に対しては、雑音発生の旨の制御信号を出力し、高調
波発生部251に対しては、携帯電話が現在通話のため
に使用している受信周波数と同じ周波数の変調波を送出
する旨の制御信号を出力する。その結果、携帯電話が現
在使用する受信周波数と同じ周波数で雑音信号が送出さ
れる。なお、この雑音信号の送出によって、携帯電話の
受信側では相手呼者の音声が著しく低下し、携帯電話で
の通話が困難となる。
【0121】その後、制御部280は、受信アンテナ2
92によって、当該通話チャンネルの受信電界強度Pr
を測定し、受信電界強度Prがしきい値Ph2以下にな
ったとき(すなわち、運転者による携帯電話での通話が
終了したものと認識したとき)送信を停止する。なお、
この場合、しきい値Ph2は、例えば、携帯電話が送出
する最低出力値Pmよりも数十dB低い値として良い。
【0122】(C−2)第3の実施形態の動作 以上の構成を有するこの第3の実施形態の車両内電話装
置向送信装置202の動作を以下説明する。
【0123】速度信号検出部220から出力された速度
信号は、制御部280に入力され、制御部280によっ
て、自動車10が走行中であるか否かが判断される。そ
して、自動車10が走行中の場合、制御部280は、高
周波発生部251と中間周波部260とに通話チャンネ
ル切り替え、携帯電話システムの通話チャンネルの受信
電界強度を受信アンテナ292によって測定する。そし
て、しきい値を越える受信波が存在した場合、当該チャ
ンネルでの受信電界強度値を受信アンテナ294によっ
て測定する。その結果、受信アンテナ292による受信
電界強度の方が大きいとき、制御部280は、雑音を雑
音発生部230に発生させ、高調波発生部251に対し
ては携帯電話の受信周波数と同じ周波数で雑音信号を送
出させる。
【0124】(C−3)第3の実施形態の効果 以上のように、この第3の実施形態の車両内電話装置向
送信装置によれば、受信アンテナ292と受信アンテナ
294とによって受信されるそれぞれの受信電界強度を
比較することによって、携帯電話が運転席又はその近傍
で用いられているか、後部座席又はその近傍で用いられ
ているかを判断し、携帯電話が運転席又はその近傍で用
いられていると判断した場合のみ、携帯電話が使用して
いる受信周波数と同じ周波数で雑音信号を送出するので
以下の効果を生じる。
【0125】この車両内電話装置向送信装置を自動車内
に設置ことによって、現状の携帯電話の構成を変更する
ことなく、運転者による走行中の携帯電話での通話を制
限することができ、運転の安全性を高めることができ
る。
【0126】(E)その他の実施形態 なお、上記第1の実施形態では、車両内電話装置向送信
装置200と車両内電話装置300との間で行なわれる
速度信号の送受は、電波を用いることによって行なわれ
ることととしたが、この発明は、速度信号の送受信を電
波のみに限るものでなはない。すなわち、車両内電話装
置向送信装置200と車両内電話装置300との間で行
なわれる速度信号の送受は、赤外光又は超音波によって
行なわれることとして良い。
【0127】また、上記第1〜第3の実施形態の車両内
電話装置向送信装置では、自動車の走行状態を表すパラ
メータとして速度情報を取り上げたが、この発明の走行
状態は、上記速度情報に限定されるものではない。例え
ば、自動車の加速度、位置、自動車のエンジン回転数、
さらに、上記パラメータと自動車の速度情報との組み合
わせによって走行状態を定義しても良い。
【0128】さらに、上記第1〜第3の実施形態におい
て、車両内電話装置向送信装置の速度信号検出部220
は、図5(a)に示したように、電圧eに比例する数の
パルスを単位時間当たりに出力することとしていたが、
図5(b)に示したように、電圧eを複数の範囲に分
け、各範囲と単位時間当たりのパルス数(1/Ta)と
を予め対応付け、速度検知器100から出力された電圧
eに対応する単位時間当たりのパルス数(1/Ta)で
パルスを出力することとしても良い。
【0129】さらにまた、上記第1〜第3の実施形態で
は、自動車が走行を開始したとき、運転者による車両内
電話装置の使用を制限することとしているが、自動車が
走行を開始しても、安全と認められる速度までは、車両
内電話装置を使用できることとしても良く、例えば、時
速20Kmまでは、通話を許可し、それ以上の速度では
20秒経過後に通話を切断することとしても良い。
【0130】また、上記第1及び第2の実施形態におい
て、車両内電話装置向送信装置の速度信号検出部は、自
動車が走行を開始したときから速度信号を出力し、車両
内電話装置向送信装置から速度信号が送信されることと
していたが、車速がしきい値を越えた場合のみ、車両内
電話装置向送信装置の速度信号検出部が速度信号を出力
し、車両内電話装置向送信装置が速度信号を送信するこ
ととしても良い。
【0131】さらに、上記第1及び第3の実施形態で
は、車両内電話装置向送信装置は、自動車が走行を開始
したときから送信状態になり、電波を送出することとし
たが、車速が予め規定された速度以上になった場合の
み、電波を送出することとして良い。
【0132】さらにまた、上記第1〜第3の実施形態の
車両内電話装置向送信装置は、自動車のエンジンが作動
しているときに、送信できることとしたが、運転席に圧
力センサ等を設置し、運転席に運転者が座ったときに上
記信装置を作動させることとして良い。さらに、上記圧
力センサ等での検知結果とエンジンの作動状態との組み
合わせをも用いて、上記車両内電話装置向送信装置の送
信条件を決定しても良い。
【0133】また、上記第2の実施形態の車両内電話装
置300には、自動着信機能を具備する構成とはしなか
ったが、上記第1の実施形態の車両内電話装置300と
同様に自動着信機能を具備する構成としてももちろん良
い。
【0134】さらに、上記第2の実施形態では、車両内
電話装置が現在使用している通話チャンネルの受信電界
強度を、最大値を規定したランダムな時間間隔で測定す
ることとしているが、上記通話チャンネルの受信電界強
度の測定については、一定時間毎(例えば、0.5秒
毎)に行なうこととして良い。そして、上記第2の実施
形態では、車両内電話装置向送信装置は、エンジンが動
作している間は、送信状態にあることとしていたが、上
記のように、制御チャンネルの監視を一定時間毎に行な
う場合、車両内電話装置が、車両内電話装置向送信装置
から送信される信号を受信できるのであれば、上記第2
の実施形態の車両内電話装置向送信装置は、送信を断続
的に行なっても良い。
【0135】さらにまた、上記第2の実施形態では、受
信電界強度がしきい値を越えた場合、すなわち、受信電
界強度の変動を検出した場合、車両内電話装置が移動し
たものと判断して、通話チャンネルでの送出を停止し、
制御チャンネルにおける受信電界強度を測定することと
していたが、単位時間当たりの受信電界強度の変動数、
つまり、一定時間内での受信電界強度がしきい値を越え
た回数を計数し、その計数値が予め規定されたしきい値
を越えるまでは、通話チャンネルでの送信を停止し、制
御チャンネルにおける受信電界強度を測定しないことと
しても良い。
【0136】また、第1〜第3の実施形態では、車両内
電話装置向送信装置の送信アンテナを運転席上方の天井
部に設置することとしていたが、上記送信アンテナから
送出される電波の指向範囲が運転席及びその近傍となる
ように、上記送信アンテナを設置すれば良く、例えば、
上記送信アンテナを運転席のへッドレスト部分に埋め込
んでも良い。
【0137】さらに、第3の実施形態では、受信アンテ
ナを自動車の運転席上方の天井部と後部座席上方の天井
部とに合計2個の受信アンテナを設置することとした
が、この発明は、受信アンテナの個数を2個に限定する
ものではない。例えば、受信アンテナを自動車の運転席
上方の天井部、助手席上方の天井部と左右の後部座席上
方の天井部との合計4個設置することとしても良い。
【0138】さらにまた、第3の実施形態では、受信ア
ンテナ292を運転席上方の天井部に設置し、受信アン
テナ294を後部座席上方の天井部に設置することとし
ているが、送信された電波を運転席及びその近傍で受信
できるならば、受信アンテナ292を運転席上方の天井
部以外の場所に設置しても良く、受信アンテナ294に
ついても同様である。
【0139】また、上記第3の実施形態では、携帯電話
を取り上げて、この発明の実施形態を説明したが、携帯
電話の他に自動車電話であっても良い。
【0140】
【発明の効果】以上のように、この発明の車両内電話装
置向送信装置及び車両内電話装置によれば、車両が走行
中の場合、走行中の車両内での運転者による車両内電話
装置の使用を制限するための通話制限処理を行なうので
以下の効果が生じる。
【0141】走行中、運転者は、車両内電話装置を使用
を制限されるので、運転の安全性を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1〜第3の実施形態における自動車内での車
両内電話装置向送信装置の送信アンテナの配置例と車両
内電話装置との位置関係を示した図である。
【図2】第1の実施形態の車両内電話装置向送信装置の
構成を示す機能的ブロック図である。
【図3】第1の実施形態の車両内電話装置の構成を示す
機能的ブロック図である。
【図4】第1の実施形態の車両内電話装置の車載検知部
のブロック図である。
【図5】第1の実施形態の車両内電話装置向送信装置の
速度信号検出部の入出力関係の一例を示した図である。
【図6】第1の実施形態の車両内電話装置向送信装置を
構成する各部の処理を説明するための図表である。
【図7】第1の実施形態の車両内電話装置の制御部が有
する機能を説明するための図表である。
【図8】第2の実施形態の車両内電話装置の構成を示す
機能的ブロック図である。
【図9】第2の実施形態の車両内電話装置の制御部が行
なう処理を示したフローチャートである。
【図10】第3の実施形態における自動車内での車両内
電話装置向送信装置の受信アンテナ及びその送信アンテ
ナの設置例、並びに車両内電話装置向送信装置のアンテ
ナと携帯電話との位置関係を示した図である。
【図11】第3の実施形態における車両内電話装置向送
信装置の構成を示す機能的ブロック図である。
【符号の説明】
200,202…車両内電話装置向送信装置、100…
速度検出機、220…速度信号検出部、230…ベース
バンド部、240…変調部、250,251…高周波
部、290…送信アンテナ、300…車両内電話装置、
400…車載検知部、330,334,280…制御
部、361…音声応答部、363…音声録音部、295
…雑音発生部、290…送信アンテナ、292,294
…受信アンテナ、260…中間周波部。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の走行状態を検知する走行状態検知
    手段と、 少なくとも検知された走行状態に応じて、車両内で使用
    される携帯電話又は自動車電話である車両内電話装置の
    動作状態を直接的に又は間接的に制御し得る信号を無線
    により、運転席及びその近傍に送信する送信手段とを有
    することを特徴とする車両内電話装置向送信装置。
  2. 【請求項2】 上記送信手段は、当該車両が少なくとも
    走行中、検知された走行状態を走行状態信号として送信
    することを特徴とする請求項1に記載の車両内電話装置
    向送信装置。
  3. 【請求項3】 上記送信手段は、車両内電話装置と基地
    局との間で制御信号を送受信するために用いられる制御
    チャンネルについて割り当てられている周波数で上記走
    行状態信号を送出することを特徴とする請求項2に記載
    の車両内電話装置向送信装置。
  4. 【請求項4】 車両内で、通話中の車両内電話装置の位
    置を検出する車内電話位置検出手段をさらに備え、 上記送信手段は、上記走行状態検知手段から、当該車両
    が走行中であることを検出し、かつ、上記車内電話位置
    検出手段から、車両内電話装置が運転席又はその近傍で
    使用されていることを検出した場合、雑音信号を生成
    し、生成した雑音信号を、車両内電話装置が現在使用し
    ている通話チャンネルの受信周波数で送出することを特
    徴とする請求項1に記載の車両内電話装置向送信装置。
  5. 【請求項5】上記車内電話位置検出手段は、 車両内で通話中の車両内電話装置の通話チャンネルの電
    波を受信する、異なる車内位置に設けられた複数の受信
    部と、 上記各受信部での受信電波の最大受信電界強度から車両
    内電話装置の位置を判定する判定部とでなることを特徴
    とする請求項4に記載の車両内電話装置向送信装置。
  6. 【請求項6】 基地局と自己との間で通話信号を送受信
    し、車両内で使用される車両内電話装置において、 車両の走行状態を表す走行状態信号を受信する受信手段
    と、 受信した走行状態信号の受信電界強度に基づき、当該車
    両内電話装置が車両内の運転席又はその近傍で使用され
    ているかを判定する判定手段と、 上記判定手段によって、当該車両内電話装置が車両内の
    運転席又はその近傍で使用されている場合、車両の走行
    状態と当該車両内電話装置の使用状態とから当該車両内
    電話装置を用いた通話を制限するための処理を決定し、
    決定された通話制限処理を行なう通話制限手段とを有す
    ることを特徴とする車両内電話装置。
  7. 【請求項7】 上記受信手段は、車両内電話装置と基地
    局との間で制御信号を送受信するために用いられる制御
    チャンネルについての周波数で受信することを特徴とす
    る請求項6に記載の車両内電話装置。
  8. 【請求項8】 上記通話制限手段は、受信した走行状態
    信号に加えて、受信した通話信号の受信電界強度に変動
    が生じたことにより、車両が走行中であることを検出
    し、車両の走行状態と当該車両内電話装置の使用状態と
    から当該車両内電話装置を用いた通話を制限するための
    処理を決定することを特徴とする請求項6又は7に記載
    の車両内電話装置。
  9. 【請求項9】 上記通話制限手段は、当該車両内電話装
    置を用いた通話を制限するための処理として、車両が走
    行中の場合で、当該車両内電話装置が着信又は発呼待ち
    のとき発呼をできなくし、当該車両内電話装置が発呼処
    理中のとき発信を停止し、当該車両内電話装置に対する
    着信があるとき着信の受け付を停止し、当該車両内電話
    装置が通話中のとき一定時間経過後に呼を切断し、当該
    車両が停止中の場合は、当該車両内電話装置を用いた通
    話を制限しないことを特徴とする請求項6〜8のいずれ
    かに記載の車両内電話装置。
  10. 【請求項10】 予め設定された音声アナウンスを制御
    信号に従って相手呼者に送信する音声応答手段と、 相手呼者のメッセージを制御信号に従って録音する音声
    録音手段とを備え、 上記通話制限手段は、当該車両内電話装置を用いた通話
    を制限するための処理として、車両が走行中の場合で、
    当該車両内電話装置が着呼又は発呼待ちのとき発呼をで
    きなくし、当該車両内電話装置が発呼処理中のとき発信
    を停止し、当該車両内電話装置に対して着信があるとき
    呼を確立して、予め設定された音声アナウンスを送出さ
    せる旨の制御信号を上記音声応答手段に出力するととも
    に、相手呼者のメッセージを録音させる旨の制御信号を
    上記音声録音手段に出力し、当該車両内電話装置が通話
    中のとき一定時間経過後、相手呼者のメッセージを録音
    させる旨の制御信号を上記音声録音手段に出力し、車両
    が停止中の場合は、当該車両内電話装置を用いた通話を
    制限しないことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに
    記載の車両内電話装置。
  11. 【請求項11】 上記通話制限手段は、当該車両内電話
    装置を用いた通話を制限するための処理のうち、車両が
    走行中の場合に行なう処理を実行する状態のときに、そ
    の旨を報知することを特徴とする請求項6〜10のいず
    れかに記載の車両内電話装置。
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