JPH10196535A - 圧縮機用ガスケット - Google Patents

圧縮機用ガスケット

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JPH10196535A
JPH10196535A JP9001193A JP119397A JPH10196535A JP H10196535 A JPH10196535 A JP H10196535A JP 9001193 A JP9001193 A JP 9001193A JP 119397 A JP119397 A JP 119397A JP H10196535 A JPH10196535 A JP H10196535A
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JP
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gasket
housing
sealing
compressor
bead
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JP9001193A
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Isato Ikeda
勇人 池田
Tetsuyuki Kamitoku
哲行 神徳
Keiji Nakagaki
恵司 中垣
Tomohiro Wakita
朋広 脇田
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シール部のビードに良好な撓曲性を付与すると
同時に、ハウジング側隔壁の位置変動に対する適応性を
向上させる。 【解決手段】シール部３１、３２の全幅にわたってハウ
ジング６側へ湾曲突出したビード４１、４２を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮機に用いて好
適な金属製ガスケットの改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の圧縮機、例えば斜板式圧縮機で
は、一対のシリンダブロックが前後に対設されて結合部
分に帰還冷媒が導入される斜板室が形成され、各シリン
ダブロックはその両外端をそれぞれ弁板及び吐出弁を介
して前後のハウジングにより閉塞されるとともに、各ハ
ウジングには外側に吸入室、内側に吐出室が形成されて
いる。各シリンダブロックの共通中心軸孔には駆動軸が
挿嵌支承されて、この駆動軸に固着された斜板は斜板室
内に回転可能に収容されている。また、シリンダブロッ
クには駆動軸周りに平行状に配列した前後複数対のボア
が形成され、各ボアには斜板にシューを介して係留され
た両頭形のピストンが直動自在に嵌入されている。各弁
板には、各ボアとの間に吸入弁を介して各ハウジングの
吸入室と連通する吸入孔が形成されているとともに、各
ボアとの間に吐出弁及びガスケットを介して各ハウジン
グの吐出室と連通する吐出孔が形成されている。そし
て、各シリンダブロックには、斜板室と各ハウジングの
吸入室とを連通する吸入通路並びにフロント及びリヤ側
ハウジングの各吐出室を連通する吐出通路が形成されて
いる。
【０００３】この圧縮機に使用されるガスケットは、金
属基板の表面に弾性膜が被装されたものであって、圧縮
機の外郭を封止する外シール部と、ハウジング内を吐出
室と吸入室とに区画する隔壁部分を封止する内シール部
とを有し、この所定の幅をもつ両シール部にはビードを
形成したものも知られている。図６に示すように、ビー
ド５２は、所定の幅Ｗ1 を備えたシール部５１におい
て、左右の平坦部５３、５４の中央に山なりのフルビー
ドとして設けられており、シール部５１が図の上下方向
から挟着された際に、ビード５２がその頂部５２ａにお
いて上側部材と密接し、左右の平坦部５３、５４がその
下面において下側部材に密接することにより密封流体を
封止する。このとき両部材に挟まれて押し潰されるよう
に弾性変形するのは、シール部５１の幅Ｗ1 から左右の
平坦部５３、５４の幅Ｗ3 、Ｗ4 を差し引いた幅Ｗ2 の
ビード５２部分であり、すなわちシール部５１がその幅
Ｗ1 の一部においてのみ押し潰されるように弾性変形す
ることになる。
【０００４】また近年、この種のフルビードを設けたガ
スケットとして、実開平４ー１２５６８２号公報に掲載
されているように、基板の平面内にリード弁のリテーナ
部を一体に設けた圧縮機用のガスケットが提案されてお
り、このようなガスケットにおいては、リテーナ部の強
度を十分確保するために、基板の厚さをそれほど薄くす
ることができず、現実に基板の厚さは０．６〜１．０ｍ
ｍ程度に設定されている。この数値はソフトメタルガス
ケットとして、比較的厚い範疇に属するものである。
【０００５】このように基板の厚さが０．６ｍｍ以上に
及ぶ比較的厚いガスケットにおいて、上述のようにシー
ル部５１の幅Ｗ1 の一部にのみビード５２が設けられて
いると、ビード５２がその高さｈ1 の割りに幅Ｗ2 が狭
いためにビード５２の剛性が大きく、その結果ビード５
２の剛性が締付け力を上回ってしまうことがある。した
がって、このような場合はビード５２が潰れにくく、ビ
ード５２の圧縮量が不足して十分な封止性能を発揮しえ
ないといった事態が生じる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は以上の点
に鑑み、基板の厚さが比較的厚くてもビードが潰れ易
く、しかも十分大きなばね力を保持しうるよう、先にシ
ール部の全幅にわたって湾曲した（上記平坦部５３、５
４が存在しない）ビードを設けることを提案した。しか
しながら、例えば図５に示すように、上記圧縮機に用い
られるガスケットのシール部５１は、一般的にアルミ系
金属からなるハウジングよりも鉄系金属からなる弁板４
との封止性を重視して、ビード５５の頂部５５ａが弁板
４面と密接するように構成されている。そのためハウジ
ング側隔壁６ａの薄肉化などによってビード５５に対す
る挟着位置に多少のずれ（図に鎖線で示す）が生じる
と、支点位置が偏在して逆に安定した封止性が損われる
ことになってしまう。
【０００７】本発明は、ビードに良好な撓曲性を付与す
ると同時に、ハウジング側隔壁の位置変動に対しても自
在に対応しうるガスケットの提供を解決課題としてい
る。
【０００８】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の圧縮機用
ガスケットは、金属基板の表面に弾性膜が被装されてな
り、圧縮機のシリンダブロックとハウジングとの間に弁
板及び吐出弁と共に挟着され、圧縮機の外郭を封止する
外シール部と、ハウジング内の高、低圧領域間を封止す
る内シール部とを備えたガスケットであって、上記両シ
ール部には、シール部の全幅にわたってハウジング側へ
湾曲突出したビードが形成されていることを特徴として
いる。
【０００９】このガスケットでは、シール部の全幅にわ
たって湾曲したビードが設けられているため、ビードの
高さに対する幅の比率が大きくなって潰れ易く、きわめ
て良好な撓曲性が得られるとともに、とくにハウジング
側の隔壁にはビードの頂部しか当接しないので、たとえ
隔壁位置に多少の変動か生じた場合でも、ビードとの接
点は隔壁幅の範囲内に収捉されて、安定した封止性が確
保される。
【００１０】また、請求項２記載のガスケットのよう
に、内シール部から吐出弁のリテーナ部が一体的に延設
されたものでは、強度上、比較的厚い基板を要求される
だけにその効果は一層顕著である。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、図に基づいて本発明の実施
の形態を具体的に説明する。図１はリテーナ一体形のガ
スケットを採用した斜板式圧縮機を示すもので、前後に
対設されたシリンダブロック１、２の両端部は前後の弁
板３、４を介してフロント及びリヤのハウジング５、６
により閉塞され、これらはボルト連通孔１ａ、２ａに挿
通された複数本の通しボルト７によって結合されてい
る。シリンダブロック１、２の結合部分には斜板室８が
形成され、そこには両シリンダブロック１、２の中心軸
孔１ｂ、２ｂを貫通する駆動軸９に固定された斜板１０
が収容されている。上記シリンダブロック１、２には、
５対のボア１１が、駆動軸９と平行に、かつ駆動軸９を
中心とする放射位置に形成され、各ボア１１には両頭形
のピストン１２が嵌挿されて、各ピストン１２は半球状
のシュー１３を介して斜板１０に係留されている。
【００１２】上記フロント及びリヤのハウジング５、６
にはそれぞれ外方域に吸入室１４、１５が形成され、内
方域には吐出室１６、１７が形成されている。また、前
後の弁板３、４にはそれぞれ吸入室１４、１５から各ボ
ア１１内に低圧の冷媒ガスを吸入するための吸入孔１
８、１９と、各ボア１１から吐出室１６、１７内に圧縮
された高圧の冷媒ガスを吐出するための吐出孔２０、２
１とが形成されている。さらに、弁板３、４とシリンダ
ブロック１、２との間には吸入弁２２、２３が挟着さ
れ、弁板３、４とハウジング５、６との間には吐出弁２
４、２５と共にリテーナー一体形のガスケット３０が挟
着されている。
【００１３】本発明の特徴的構成要素である上記ガスケ
ット３０は、０．８ｍｍ程度の金属基板の表面に弾性膜
が被装されたものであり、以下、図２〜４に基づいてガ
スケット３０を詳しく説明する。図中、３１は圧縮機の
外郭を封止する外シール部、３２はハウジング５、６内
に隔設される高圧領域（吐出室相当の打抜き部）ａと、
低圧領域（吸入室相当の打抜き部）ｂとの間を封止する
内シール部で、該内シール部３２の両端縁は共に外周方
向へ延在して外シール部３１に連接されている。そして
外シール部３１及び内シール部３２には封止性を高める
ため、それぞれ湾曲突出したビード４１、４２が設けら
れている。なお、図２に細線で示されているのはビード
４１、４２の稜線（頂部）であり、また、３３は一体
的、かつ中央から放射状に５片配設されて、吐出弁受承
用の隆起面をもつリテーナ部である。
【００１４】外シール部３１と内シール部３２の基本的
構成は同一であるが、便宜上、図４に示す内シール部３
２について以下に説明する。弁板４と、ハウジング６内
を区画する隔壁６ａとによって挟着される内シール部３
２は、同図から明らかなように、その全幅にわたって湾
曲したビード４２が形成され、しかもその突出頂部４２
ａは隔壁６ａの端面と当接するよう、すなわち従来構成
とは全く逆向きに湾曲せしめられている。
【００１５】このように構成されたガスケット３０にお
いては、外シール部３１及び内シール部３２に設けられ
たビード４１、４２がそれぞれ各シール部３１、３２の
全幅にわたって湾曲するように形成され、従来のごとき
両端の平坦部が全く存在しないため、シール部３１、３
２がその両側から弁板４とハウジング６とによって挟着
された際、シール部３１、３２の全体が圧潰されるよう
に弾性変形することになる。したがって、その分ビード
４１、４２の高さに対する幅の比率が従来よりも大きく
なり、これによってビード４１、４２が潰れ易く、かつ
十分大きなばね力を備えることができる。
【００１６】また、同図にみられるようにビード４２
は、その頂部４２ａがハウジング６側、つまり隔壁６ａ
の端面と当接するように湾曲せしめられており、例えば
隔壁６ａの薄肉化などによってビード４２に対する挟着
位置に多少のずれ（図に鎖線で示す）が生じた場合で
も、ビード４２との接点は隔壁６ａ幅の範囲内に確実に
収捉されて、安定した封止性を保持することができる。
【００１７】なお、上述のようにハウジング６側の設計
変更にも自在に対処可能であることは、必ずしもビード
４２に限るものでなく、外シール部３１のビード４１に
おいても同様に機能するものであることは勿論である。
【００１８】
【発明の効果】以上、詳述したように、請求項１及び２
記載の圧縮機用ガスケットは、弁板とハウジングとの間
に挟着されるシール部に、その全幅にわたって湾曲突出
したビードが形成されているため、シール部が挟着され
た際、従来よりも潰れ易く、その一方で十分な大きさの
ばね力を備えることができ、しかもハウジング側の両隔
壁には突出したビードの頂部しか当接しないので、ビー
ドと隔壁との相対位置に設計上の変動が生じた場合で
も、ビードとの接点は隔壁幅の範囲内に収捉されて安定
した封止性が確保される。
【００１９】また、請求項２記載のガスケットのよう
に、内シール部から吐出弁のリテーナ部が一体的に延設
されたものでは、強度上、比較的厚い基板を要求される
だけにその効果は一層顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のガスケットを使用した斜板式圧縮機の
縦断面図。
【図２】本発明ガスケットの実施形態を示す平面図。
【図３】本発明ガスケットの装着状態を示す図２のＡー
Ａ線拡大断面図。
【図４】シール部の装着状態を示す拡大断面図。
【図５】従来のシール部の装着状態を示す図４と同様の
拡大断面図。
【図６】従来のシール部の別例を示す断面図。
【符号の説明】
１、２はシリンダブロック、３、４は弁板、５、６はハ
ウジング、１４、１５は吸入室、１６、１７は吐出室、
２４、２５は吐出弁、３０はガスケット、３１は外シー
ル部、３２は内シール部、３３はリテーナ部、４１、４
２はビード
フロントページの続き (72)発明者 脇田 朋広 愛知県刈谷市豊田町２丁目１番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】金属基板の表面に弾性膜が被装されてな
    り、圧縮機のシリンダブロックとハウジングとの間に弁
    板及び吐出弁と共に挟着され、圧縮機の外郭を封止する
    外シール部と、ハウジング内の高、低圧領域間を封止す
    る内シール部とを備えたガスケットであって、上記両シ
    ール部には、シール部の全幅にわたってハウジング側へ
    湾曲突出したビードが形成されていることを特徴とする
    圧縮機用ガスケット。
  2. 【請求項２】上記内シール部から上記吐出弁のリテーナ
    部が一体的に延設されていることを特徴とする請求項１
    記載の圧縮機用ガスケット。
JP9001193A 1997-01-08 1997-01-08 圧縮機用ガスケット Pending JPH10196535A (ja)

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