JPH09209931A - ピストン式圧縮機 - Google Patents

ピストン式圧縮機

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Publication number
JPH09209931A
JPH09209931A JP8014422A JP1442296A JPH09209931A JP H09209931 A JPH09209931 A JP H09209931A JP 8014422 A JP8014422 A JP 8014422A JP 1442296 A JP1442296 A JP 1442296A JP H09209931 A JPH09209931 A JP H09209931A
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JP
Japan
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plate
discharge valve
retainer
forming plate
positioning
Prior art date
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Pending
Application number
JP8014422A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisaya Yokomachi
尚也 横町
Tomoji Taruya
知二 樽谷
Koichi Ito
浩一 伊藤
Yasunori Ueda
泰則 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority to JP8014422A priority Critical patent/JPH09209931A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な位置決め構成にて、吐出弁機構の吐出
弁形成板を所定位置に容易かつ正確に位置決め保持する
ことができるピストン式圧縮機を提供する。 【解決手段】 シリンダブロック11の端面にバルブプ
レート13を介してハウジング12,14を接合配置
し、そのハウジング12,14内の外周部には吸入室2
7を区画形成するとともに、内周部には吐出室28を区
画形成する。バルブプレート13の両側には、吸入室2
7及び吐出室28に対応して吸入弁機構29及び吐出弁
機構30を配設する。吐出弁機構30を、吐出弁形成板
34及びリテーナプレート35から構成する。吐出弁形
成板34の基板部34aの外周及びリテーナプレート3
5の押え部35a外周には、互いに係合可能な位置決め
用係合部36,37を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ピストン式圧縮
機に係り、特に吐出弁機構の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のピストン式圧縮機としては、次の
ような構成のものが知られている。すなわち、シリンダ
ブロックのシリンダボア内に、ピストンが往復動可能に
収容されている。シリンダブロックの端面には、バルブ
プレートを介してハウジングが接合配置され、そのハウ
ジング内の外周部には吸入室が区画形成されるととも
に、内周部には吐出室が区画形成されている。バルブプ
レートの両側には、吸入室及び吐出室に対応して吸入弁
機構及び吐出弁機構が配設されている。そして、吐出弁
機構が吐出弁形成板及びリテーナプレートから構成され
ている。その吐出弁形成板にはバルブプレート上の吐出
孔に対応して複数の吐出弁が形成されるとともに、リテ
ーナプレートには各吐出弁に対応してリテーナが形成さ
れている。
【0003】この従来構成においては、吐出室がハウジ
ング内の内周部に区画形成されているため、吐出弁機構
の吐出弁形成板を、バルブプレートの中央部の吐出孔の
みと対応するように、小型に形成することができる。そ
の反面、このように吐出弁形成板を小型に形成すると、
バルブプレート等に対する位置決めが面倒になる。すな
わち、吐出弁機構の吐出弁形成板が、リテーナプレー
ト、バルブプレート、及び吸入弁機構の吸入弁形成板と
同径で大型の場合には、それらの部材を外周近傍におい
て位置決めピンにより、シリンダブロック及びハウジン
グに対し一体的に位置決めすることができる。しかしな
がら、吐出弁形成板が小型になると、その吐出弁形成板
を別の位置決め構造により、バルブプレート等に位置決
めする必要がある。
【0004】このため、従来のピストン式圧縮機におい
ては、例えば次のような3つの位置決め構成が採られて
いた。第1の位置決め構成では、バルブプレートの側面
に位置決めピンが植設されるとともに、吐出弁形成板に
位置決め孔が形成され、この位置決めピンと位置決め孔
との係合により、吐出弁形成板がバルブプレートに位置
決め保持されている。
【0005】第2の位置決め構成では、バルブプレート
の側面に位置決め凸部が一体に突出形成されるととも
に、吐出弁形成板に位置決め孔が形成され、この位置決
め凸部と位置決め孔との係合により、吐出弁形成板がバ
ルブプレートに位置決め保持されている。
【0006】第3の位置決め構成では、バルブプレート
から吐出弁形成板及びリテーナプレートにボルトが挿通
されるとともに、そのボルトにナットが螺合され、これ
によって吐出弁形成板がリテーナプレートとともにバル
ブプレートに締め付け固定されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記の従来
構成においては、次のような問題があった。すなわち、
第1の位置決め構成では、かしめ加工等によりバルブプ
レートの側面に位置決めピンを植設する必要がある。こ
のため、部品点数が増えるとともに、加工が面倒でコス
ト高になった。
【0008】また、第2の位置決め構成では、プレス等
によりバルブプレートの側面に位置決め凸部を突出形成
した後に、バルブプレートの側面を研磨することができ
ない。このため、バルブプレートの側面を研磨した後に
位置決め凸部を突出形成しているが、その形成時にバル
ブプレートの側面に歪みが生じて、吐出弁形成板との密
着性が悪くなった。
【0009】さらに、第3の位置決め構成では、ボルト
及びナットが必要である。このため、部品点数が多くな
って、組付が面倒であるとともにコスト高になった。ま
た、バルブプレートの中央においてボルト及びナットに
よって吐出弁形成板を位置決めする構成では、位置決め
精度が低下した。
【0010】この発明は、前記のような従来の技術に存
在する問題点に着目してなされたものである。その主た
る目的は、簡単な位置決め構成にて、吐出弁機構の吐出
弁形成板を所定位置に容易かつ正確に位置決め保持する
ことができるピストン式圧縮機を提供することにある。
【0011】この発明のその他の目的は、吐出弁機構の
吐出弁形成板とリテーナプレートとを、位置決め保持状
態で一体的に取り扱うことができて、それらの組付け及
び保守作業を容易に行うことができるピストン式圧縮機
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載のピストン式圧縮機の発明では、
吐出弁機構を吐出弁形成板及びリテーナプレートから構
成し、その吐出弁形成板及びリテーナプレートには、互
いに係合可能な位置決め用係合部を形成したものであ
る。
【0013】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のピストン式圧縮機において、前記位置決め用係合部
は、リテーナプレートに形成した係合爪部と、吐出弁形
成板に形成した係合凹部とからなるものである。
【0014】請求項3に記載の発明では、請求項1に記
載のピストン式圧縮機において、前記位置決め用係合部
は、吐出弁形成板及びリテーナプレートに形成した互い
に係合可能な係合爪部からなるものである。
【0015】請求項4に記載の発明では、請求項2また
は請求項3に記載のピストン式圧縮機において、前記吐
出弁形成板は吐出弁と吐出弁の内周側でバルブプレート
とハウジングに挟持される基板部とから成り、前記リテ
ーナプレートは吐出弁と対応して配置されるリテーナと
リテーナの内周側でバルブプレートとハウジングに挟持
される押え部とを有し、前記リテーナプレートの係合爪
部は、押え部の外周に折曲形成したものである。
【0016】請求項5に記載の発明では、請求項3また
は4に記載のピストン式圧縮機において、前記吐出弁形
成板の係合爪部は、吐出弁形成板と同一平面上に位置す
るように形成したものである。
【0017】従って、上記のように構成されたピストン
式圧縮機においては、吐出弁機構の吐出弁形成板及びリ
テーナプレートに形成された位置決め用係合部を互いに
係合させた状態で、吐出弁機構をバルブプレートに対向
配置すれば、吐出弁形成板が所定位置に位置決め保持さ
れる。このため、部品点数が増すことなく、簡単な位置
決め構成にて、吐出弁機構の吐出弁形成板を所定位置に
容易に位置決め保持することができる。
【0018】また、この位置決め構成においては、吐出
弁機構の吐出弁形成板とリテーナプレートとを、位置決
め保持状態で一体的に取り扱うことができる。このた
め、吐出弁機構の組付け及び保守作業を容易に行うこと
ができる。
【0019】さらに、請求項5に記載のピストン式圧縮
機においては、吐出弁形成板の係合爪部が、吐出弁形成
板と同一平面上に位置するように形成されている。この
ため、吐出弁形成板の係合爪部を例えば折曲形成により
形成する場合のように、吐出弁形成板に歪みが生じるこ
とがない。そして、吐出弁形成板とバルブプレートとの
密着性を高めることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、この発明の第1実施形態を、図
1〜図4に基づいて詳細に説明する。
【0021】図2に示すように、メインハウジングを構
成する一対のシリンダブロック11は、対向端縁におい
て互いに接合されている。フロントハウジング12は、
シリンダブロック11の前端面にバルブプレート13を
介して接合されている。リヤハウジング14は、シリン
ダブロック11の後端面にバルブプレート13を介して
接合されている。
【0022】複数の通しボルト15は、前記フロントハ
ウジング12から両シリンダブロック11及びバルブプ
レート13を通してリヤハウジング14のネジ孔16に
螺合されている。そして、これらの通しボルト15によ
り、フロントハウジング12及びリアハウジング14
が、シリンダブロック11の両端面に締結固定されてい
る。
【0023】駆動シャフト17は、前記シリンダブロッ
ク11及びフロントハウジング12の中央に、一対のラ
ジアルベアリング18を介して回転可能に支持されてい
る。その駆動シャフト17の前端外周とフロントハウジ
ング12との間には、リップシール19が介装されてい
る。そして、この駆動シャフト17は、図示しないクラ
ッチを介して車両エンジン等の外部駆動源に断続的に作
動連結されて、その外部駆動源により回転駆動される。
【0024】複数のシリンダボア20は、前記駆動シャ
フト17と平行に延びるように、各シリンダブロック1
1の両端部間に同一円周上で所定間隔おきに貫通形成さ
れている。両頭型のピストン21は、各シリンダボア2
0内に往復動可能に嵌挿支持され、それらの両端面とバ
ルブプレート13との間において、各シリンダボア20
内には圧縮室22が形成される。
【0025】クランク室23は、前記両シリンダブロッ
ク11の中間内部に区画形成されている。斜板24は、
クランク室23内において駆動シャフト17に嵌合固定
され、その外周部が一対の半球状のシュー25を介して
ピストン21の中間部に係留されている。そして、駆動
シャフト17が回転されるとき、この斜板24を介して
ピストン21が往復動される。一対のスラストベアリン
グ26は、斜板24の両端面と各シリンダブロック11
の内端面との間に介装され、このスラストベアリング2
6を介して、斜板24が両シリンダブロック11間に挟
着保持されている。
【0026】吸入室27は、隔壁12a,14aにより
前記フロントハウジング12及びリヤハウジング14内
の外周部に環状に区画形成されている。この吸入室27
は、バルブプレート13及びシリンダブロック11に形
成された吸入通路11a、クランク室23及び図示しな
い吸入口を介して外部冷媒回路に接続される。吐出室2
8は、隔壁12a,12b,14a,14bによりフロ
ントハウジング12及びリヤハウジング14内の内周部
に環状に区画形成され、図示しない吐出通路、吐出マフ
ラー及び吐出口を介して外部冷媒回路に接続される。
【0027】吸入弁機構29は、前記各バルブプレート
13のシリンダブロック11側の側面に配設されてい
る。そして、この吸入弁機構29により、ピストン21
の往復動時に両吸入室27から各シリンダボア20の圧
縮室22内へと冷媒ガスが吸入される。この圧縮室22
内への冷媒ガスの吸入にともなって、図示しない外部冷
媒回路から、同じく図示しない吐出口、クランク室23
及び吸入通路11aを介して両吸入室27内に冷媒ガス
が供給される。
【0028】吐出弁機構30は、各バルブプレート13
のシリンダブロック11と反対側の側面に配設されてい
る。そして、この吐出弁機構30により、ピストン21
の往復動時に、冷媒ガスが各シリンダボア20の圧縮室
22内で所定の圧力に達するまで圧縮された後、両吐出
室28に吐出される。両吐出室28に吐出された圧縮冷
媒ガスは、図示しない吐出通路及び吐出口を介して外部
冷媒回路に供給される。
【0029】ここで、前記吸入弁機構29及び吐出弁機
構30の構成について詳述する。図1〜図4に示すよう
に、前記両バルブプレート13は、金属板により形成さ
れ、各シリンダボア20と対応する部分には吸入孔31
及び吐出孔32が形成されている。吸入弁機構29は、
金属板よりなる吸入弁形成板33を備え、各吸入孔31
と対向する部分には吸入弁33aが形成されている。
【0030】前記吐出弁機構30は、金属板よりなる吐
出弁形成板34と、金属板の両側面にゴムをコーティン
グしてなるガスケット兼用のリテーナプレート35とか
ら構成されている。吐出弁形成板34は、中央の円環状
の基板部34aと、各吐出孔32と対応するように基板
部34aの外周に突出形成された吐出弁34bとを備え
ている。
【0031】リテーナプレート35は、中央の円環状の
押え部35aと、外周の円環状の取付部35bと、各吐
出弁34bと対応するように押え部35aと取付部35
bとの間に形成されたリテーナ35cとを備えている。
押え部35aは、吐出弁形成板34の基板部34a及び
両ハウジング12、14の隔壁12b,14bと対応す
るように形成されている。取付部35bは、両ハウジン
グ12、14の隔壁12a,14aと対応するように形
成されている。
【0032】複数の位置決め用係合部としての係合爪部
36は、前記リテーナプレート35の押え部35aの外
周に、吐出弁形成板34側へ向かってほぼ直角に折曲形
成されている。複数の位置決め用係合部としての係合凹
部37は、吐出弁形成板34の基板部34aの外周に形
成されている。そして、これらの係合爪部36が係合凹
部37に係合されることにより、吐出弁形成板34がリ
テーナプレート35に対して所定位置に位置決め保持さ
れ、各吐出弁34bがリテーナ35cに対向配置され
る。
【0033】一対の位置決め孔38は、前記リテーナプ
レート35の取付部35bに所定間隔おきで形成されて
いる。一対の位置決めピン39は、位置決め孔38と同
一円周上に対応して位置するように、フロントハウジン
グ12及びリヤハウジング14の隔壁12a,14aの
先端縁に突出挿嵌されている。
【0034】そして、シリンダブロック11の両端面に
バルブプレート13等を介して各ハウジング12,14
が組付けられる際に、これらの位置決めピン39がリテ
ーナプレート35の位置決め孔38と、バルブプレート
13及び吸入弁形成板33上の図示しない位置決め孔と
に挿通される。これにより、リテーナプレート35、吐
出弁形成板34、バルブプレート13及び吸入弁形成板
33が、シリンダブロック11と各ハウジング12,1
4との間において、所定位置に位置決め保持される。
【0035】複数の逃し孔40は、前記バルブプレート
13に所定間隔おきで形成されている。そして、シリン
ダブロック11の両端面にバルブプレート13等を介し
て各ハウジング12,14が組付けられる際に、リテー
ナプレート35上の各係合爪部36の突出端部が、これ
らの逃し孔40内に挿入配置される。また、リテーナプ
レート35の押え部35aは、両ハウジング12,14
の隔壁12b,14bによりバルブプレート13側に押
さえつけられる。そして、リテーナプレート35の押え
部35a及び吐出弁形成板34の基板部34aとが、両
ハウジング12,14の隔壁12b,14bとバルブプ
レート13とに挟持される。これにより、吐出弁形成板
34が、バルブプレート13に対して浮き上がることな
く密着される。また、係合爪部36と逃し孔40との係
合により、各吐出弁34bがバルブプレート13上の吐
出孔32に対して所定位置に対応配置される。
【0036】さて、この圧縮機では、吐出弁機構30に
おけるリテーナプレート35の係合爪部36を、吐出弁
形成板34の係合凹部37に係合させることにより、吐
出弁形成板34がリテーナプレート35に対して所定位
置に位置決め保持される。そして、各吐出弁34bが、
リテーナ35cに対向配置される。この状態で、吐出弁
形成板34及びリテーナプレート35を、バルブプレー
ト13及び吸入弁形成板33とともに、シリンダブロッ
ク11と各ハウジング12,14との間に組付ければ、
位置決めピン39と位置決め孔38との係合により、リ
テーナプレート35が所定位置に位置決め保持される。
これにより、吐出弁形成板34の各吐出弁34bがバル
ブプレート13上の各吐出孔32に対して、正確に対応
配置される。
【0037】前記の実施形態によって期待できる効果に
ついて、以下に記載する。 (1) このピストン式圧縮機においては、リテーナプ
レート35に形成された係合爪部36と、吐出弁形成板
34に形成された係合凹部37との係合により、吐出弁
形成板34とリテーナプレート35とを所定の組付け状
態に位置決め保持できるようになっている。このため、
部品点数の増加を招くことなく、簡単な位置決め構成に
て、吐出弁形成板34を所定位置に容易かつ正確に位置
決め保持することができる。
【0038】(2) このピストン式圧縮機では、吐出
弁機構30における吐出弁形成板34とリテーナプレー
ト35とを、位置決め保持状態で一体的に取り扱うこと
ができる。このため、吐出弁機構30の組付け及び保守
作業を容易に行うことができる。
【0039】(3) このピストン式圧縮機において
は、リテーナプレート35の押え部35aの外周に係合
爪部36が折曲形成されるとともに、吐出弁形成板34
の中央基板部34aの外周に係合凹部37が形成されて
いる。このため、吐出弁形成板34を、吐出弁34bを
除いて最も外周に位置する部分において、リテーナプレ
ート35に対し安定状態で精度よく位置決め保持するこ
とができる。
【0040】(第2実施形態)次に、この発明の第2実
施形態を、図5及び図6に従って説明する。さて、この
第2実施形態においては、複数の位置決め用係合部とし
ての第1係合爪部43が、リテーナプレート35の押え
部35aの外周に吐出弁形成板34側へ向かって外方へ
斜状に折曲形成されている。複数の位置決め用係合部と
しての第2係合爪部44は、吐出弁形成板34の基板部
34a及び各吐出弁34bと同一平面上に位置するよう
に、基板部34aの外周に鍵状に形成されている。そし
て、これらの係合爪部43,44が互いに係合されるこ
とにより、吐出弁形成板34がリテーナプレート35に
対して所定位置に位置決め保持され、各吐出弁34bが
リテーナ35cに対向配置されている。
【0041】従って、この第2実施形態のピストン式圧
縮機においても、前述した第1実施形態とほぼ同様に、
第1係合爪部43及び第2係合爪部44よりなる簡単な
位置決め構成にて、吐出弁形成板34を所定位置に容易
かつ正確に位置決め保持することができる。また、吐出
弁形成板34とリテーナプレート35とを、位置決め保
持状態で一体的に取り扱うことができて、吐出弁機構3
0の組付け及び保守作業を容易に行うことができる。
【0042】さらに、この第2実施形態においては、吐
出弁形成板34上の第2係合爪部44が、吐出弁形成板
34の基板部34a及び各吐出弁34bと同一平面上に
位置するように形成されている。このため、第2係合爪
部44を、例えば折曲形成する場合のように吐出弁形成
板34に歪みが生じることがない。従って、吐出弁形成
板34とバルブプレート13との密着性を高めることが
できる。つまり、各吐出弁34bが吐出孔32を閉鎖す
る時のシール性を高めることができる。
【0043】(第3実施形態)次に、この発明の第3実
施形態を、図7に従って説明する。さて、この第3実施
形態においては、前記第2実施形態とほぼ同様に、リテ
ーナプレート35の押え部35aの外周に第1係合爪部
43が折曲形成されるとともに、吐出弁形成板34の基
板部34aの外周に鍵状の第2係合爪部45が形成され
ている。そして、第1係合爪部43は、吐出弁形成板3
4側に向かって折曲するとともに、先端部を反対側に折
り返すように形成されている。また、第2係合爪部45
は、リテーナプレート35側に向かって斜状に切り起こ
し形成されている。
【0044】従って、この第3実施形態のピストン式圧
縮機においても、前述した第1実施形態とほぼ同様に、
簡単な位置決め構成にて、吐出弁形成板34を所定位置
に容易かつ正確に位置決め保持することができるととも
に、吐出弁機構30の組付け及び保守作業を容易に行う
ことができる。
【0045】また、この第3実施形態においては、第1
係合爪部43の先端部が、吐出弁形成板34と反対側に
折り返されている。このため、前記第1実施形態のよう
に、バルブプレート13上に第1係合爪部43を挿入配
置するための逃げ孔40を形成する必要がない。従っ
て、バルブプレート13の加工を簡略化することができ
る。
【0046】なお、この発明は、次のように変更して具
体化することも可能である。 (1) 前記各実施形態において、位置決め用係合部と
しての係合爪部36、係合凹部37、第1係合爪部43
及び第2係合爪部44、45の形成箇所を変更するこ
と。
【0047】(2) 前記各実施形態において、位置決
め用係合部としての係合爪部36、係合凹部37、第1
係合爪部43及び第2係合爪部44、45の形成個数を
変更すること。
【0048】(3) この発明を、前記各実施形態に記
載以外のピストン式圧縮機、例えばウェーブカムプレー
トタイプの両頭ピストン式圧縮機、片頭ピストン式圧縮
機等に具体化すること。
【0049】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1〜請求項4
に記載の発明によれば、簡単な位置決め構成にて、吐出
弁機構の吐出弁形成板を所定位置に容易かつ正確に位置
決め保持することができる。
【0050】また、これらの発明によれば、吐出弁機構
の吐出弁形成板とリテーナプレートとを、位置決め保持
状態で一体的に取り扱うことができて、それらの組付け
及び保守作業を容易に行うことができる請求項5に記載
の発明によれば、例えば係合爪部を折曲形成する場合の
ような吐出弁形成板の歪みが生じるのを防止することが
できて、吐出弁形成板とバルブプレートとの密着性を高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の吐出弁機構を分解して示す斜
視図。
【図2】 そのピストン式圧縮機の全体を示す断面図。
【図3】 吐出弁機構を拡大して示す側面図。
【図4】 図3の4−4線における部分断面図。
【図5】 第2実施形態の吐出弁機構を示す側面図。
【図6】 図5の6−6線における部分断面図。
【図7】 第3実施形態の吐出弁機構を示す部分断面
図。
【符号の説明】
11…シリンダブロック、12…フロントハウジング、
13…バルブプレート、14…リヤハウジング、20…
シリンダボア、21…ピストン、28…吐出室、30…
吐出弁機構、34…吐出弁形成板、34a…基板部、3
4b…吐出弁、35…リテーナプレート、35a…押え
部、35c…リテーナ、36…位置決め用係合部として
の係合爪部、37…位置決め用係合部としての係合凹
部、43…位置決め用係合部としての第1係合爪部、4
4、45…位置決め用係合部としての第2係合爪部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 泰則 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロックのシリンダボア内にピ
    ストンを往復動可能に収容し、シリンダブロックの端面
    にはバルブプレートを介してハウジングを接合配置し、
    そのハウジング内には吐出室を区画形成し、バルブプレ
    ートには吐出室に対応して吐出弁機構を配設したピスト
    ン式圧縮機において、 前記吐出弁機構を吐出弁形成板及びリテーナプレートか
    ら構成し、その吐出弁形成板及びリテーナプレートに
    は、互いに係合可能な位置決め用係合部を形成したピス
    トン式圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記位置決め用係合部は、リテーナプレ
    ートに形成した係合爪部と、吐出弁形成板に形成した係
    合凹部とからなる請求項1に記載のピストン式圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記位置決め用係合部は、吐出弁形成板
    及びリテーナプレートに形成した互いに係合可能な係合
    爪部からなる請求項1に記載のピストン式圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記吐出弁形成板は吐出弁と吐出弁の内
    周側でバルブプレートとハウジングに挟持される基板部
    とから成り、前記リテーナプレートは吐出弁と対応して
    配置されるリテーナとリテーナの内周側でバルブプレー
    トとハウジングに挟持される押え部とを有し、前記リテ
    ーナプレートの係合爪部は、押え部の外周に設けた請求
    項2または請求項3に記載のピストン式圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記吐出弁形成板の係合爪部は、吐出弁
    形成板と同一平面上に位置するように形成した請求項3
    または4に記載のピストン式圧縮機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999014494A1 (fr) * 1997-09-18 1999-03-25 Zexel Corporation Structure de soupape et compresseur
US6382927B1 (en) 1999-04-01 2002-05-07 Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho Valve plate assembly positioning structure for compressor
JP2014190335A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Toyota Industries Corp 圧縮機

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