JP2910173B2 - 斜板式圧縮機 - Google Patents

斜板式圧縮機

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JP2910173B2
JP2910173B2 JP2170751A JP17075190A JP2910173B2 JP 2910173 B2 JP2910173 B2 JP 2910173B2 JP 2170751 A JP2170751 A JP 2170751A JP 17075190 A JP17075190 A JP 17075190A JP 2910173 B2 JP2910173 B2 JP 2910173B2
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克則 河合
好司 岡本
和明 岩間
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はシリンダブロックに形成されたシリンダボア
内を往復動する多数のピストンを備えた斜板式圧縮機に
係り、詳しくは吐出圧が高圧となる条件での運転時にお
けるピストンの摺動性が改良された斜板式圧縮機に関す
るものである。
[従来の技術] この種の斜板式圧縮機においては第4図に示すように
シリンダボア41はシリンダブロック42に回転自在に支持
された駆動軸43を中心とする同一円周上に位置するよう
に、互いに等間隔で配置され。各シリンダボア41は中実
な隔壁42aにより区画されている。そして、各シリンダ
ボア41内で往復移動して圧縮動作を行うピストンは全て
のピストンが同時に同じ動作を行うのではなく、互いに
位相がずれた状態で往復移動するため、各シリンダボア
41内の圧力状態が異なる。例えば、第4図のNo.3のシリ
ンダボア41が吐出行程にあるとき、隣のNo.2のシリンダ
ボア41は吸入行程に、No.4のシリンダボア41は圧縮行程
にあり、いずれもNo.3のシリンダボア41よりもボア内圧
力が低い状態となる。
[発明が解決しようとする課題] 前記従来の圧縮機においては、特に吐出圧が高圧にな
る条件(即ち冷房負荷が大きい場合や凝縮機での熱交換
率が低い場合等)で圧縮機を運転した場合、第5図に示
すように吐出行程にあるシリンダボア41(図ではNo.3で
示す)が膨張することにより、該シリンダボア41の隣の
吸入行程及び圧縮行程にあるNo.2及びNo.4のシリンダボ
ア41との隔壁42aがNo.2及びNo.4のシリンダボア41の内
側へ向かって弾性変形する。そのため、当該弾性変形部
分においてピストンとシリンダボア41とのクリアランス
がなくなり、ピストンとシリンダボア41との摩擦が大き
くなって両者の間で焼き付きが発生し易くなるという問
題がある。又、近年圧縮機の軽量化のため、ハウジン
グ、シリンダブロック及びピストン等がアルミニウム合
金で形成され、同種金属同士の凝着によるピストンとシ
リンダボアの焼み付きを防止するため、ピストンの表面
にフッ素樹脂がコーティングされたものもある。この場
合にはピストンがシリンダボアの弾性変形部分を移動す
る際に、コーティングが剥がれてシール性が低下すると
ともに焼き付きが生じ易くなるという問題がある。
本発明は前記の問題点に鑑みてなされたものであっ
て、その目的は高圧の吐出行程にあるシリンダボアに隣
接するシリンダボアの弾性変形を抑制して当該シリンダ
ボアとピストンとのクリアランスを確保し、ピストンの
摺動性を良好な状態に保持するとともにピストンとシリ
ンダボアの耐焼き付き性を向上することができる斜板式
圧縮機を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 前記の目的を達成するため第1請求項に記載の発明に
おいては、前後両端にバルブプレートを介してフロント
及びリヤハウジングが接合されたシリンダブロックに、
駆動軸の回転に伴い往復動する複数のピストンを収容す
るため、その中心が前記駆動軸まわりに位置するように
シリンダボアを形成し、各シリンダボア間の隔壁のバル
ブプレート側端面に嵌合穴を形成し、該嵌合穴に一部が
バルブプレートに固定されたピンを嵌挿した。
[作用] 吐出圧が高圧となる条件で圧縮機の運転が行われ、吐
出行程にあるシリンダボア内の圧力が隣接する両シリン
ダボア内の圧力より高くなると、吐出行程にあるシリン
ダボアが膨張しようとする。
第1請求項に記載の発明では隣接するシリンダボア間
の隔壁とバルブプレートとがピンにより固定されている
ため、吐出行程にあるシリンダボアが膨張しようとして
も隣接するシリンダボア間の隔壁の変形がピンにより阻
止され、隣接するシリンダボアの変形が防止される。
[実施例1] 以下、本発明を具体化した実施例を第1〜3図に従っ
て説明する。
図1に示すように、前後に対設されたシリンダブロッ
ク1,2の両端部がそれぞれバルブプレート3,4を介してフ
ロント及びリヤハウジング5,6により閉鎖され、複数本
のボルト7によって結合固定されている。シリンダブロ
ック1,2の接合部分には斜板室8が形成され、斜板室8
には両シリンダブロック1,2の中心に貫設された軸孔1a,
2aにラジアルベアリング9を介して回転自在に支持され
た駆動軸10に嵌着された状態で斜板11が収容されてい
る。シリンダブロック1,2には複数対(この実施例では
5対)のシリンダボア12が、駆動軸10と平行にかつ駆動
軸10を中心とする同一円周上位置に形成され、各シリン
ダボア12には両頭のピストン13が摺動可能に収容されて
いる。
各ピストン13はシュー14を介して斜板11に係留され、
駆動軸10の回転に伴う斜板11の揺動によってシリンダボ
ア12内で往復移動され、両ハウジング5,6に形成された
吸入室15,16から吸入弁機構17,18を介して圧縮室Pf,Pr
内に冷媒ガスを吸入するとともに、圧縮された冷媒ガス
を吐出弁機構19,20を介して吐出室21,22へ吐出するよう
になっている。なお、斜板室8はシリンダブロック1,2
に形成された吸入通路23,24を介して吸入室15,16に連通
され、図示しない外部冷却回路に接続された吸入ポート
25から斜板室8に導入された冷媒ガスが吸入通路23,24
を経て吸入室15,16に供給されるようになっている。
第2図及び第3図に示すように、各シリンダボア12間
の隔壁1b,2bにはバルブプレート3,4側端面に嵌合穴27が
形成されている。一方、バルブブプレート3,4にも前記
嵌合穴27と対応する位置に嵌合孔28が形成されている。
そして、ピン29が嵌合孔28を貫通して嵌合穴27に嵌挿さ
れ、隔壁1b,2bがピン29によりバルブプレート3,4に固定
されている。
次に前記のように構成された圧縮機の作用を説明す
る。尚、フロント側とリヤ側とは同じ作用を示す。
さて、駆動軸10の回転により斜板11が回転されると、
各ピストン13がシリンダボア12内で第1図における左右
方向に往復動されて冷媒ガスの吸入、圧縮及び吐出が行
われる。シリンダボア12内はピストン13が吐出行程域を
移動する際に最も高圧となり、そのときに当該シリンダ
ボア12が膨張しようとする。この場合、各シリンダボア
12間の隔壁1b,2bがピン29によりバルブプレート3,4に対
して固定されているため、その端部の移動が阻止され
る。隔壁1b,2bの変形はその端部が自由端であれば起こ
り易いが、端部が拘束された状態では起こり難い。従っ
て、吐出行程にあるシリンダボア12が膨張しようとして
も、隔壁1b,2bの変形が防止されて隣接するシリンダボ
ア12の変形が抑制され、当該シリンダボア12とピストン
13とのクリアランスが確保されてピストン13が円滑に摺
動する。
又、この実施例の構成では隔壁1b,2bの拘束用のピン2
9を圧縮機の組立時における位置決めピンと兼用するこ
ともできる。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではな
く、例えば、吸入室15,16を外側に吐出室21,22を内側に
配置した構成の圧縮機に採用したり、可変容量型の斜板
式圧縮機に適用したり、さらには両頭ピストン型の圧縮
機に限らず揺動斜板式(ワッブル式)圧縮機に適用して
もよい。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明によれば、吐出行程にある
シリンダボアに隣接するシリンダボアの弾性変形が抑制
され、シリンダボアとピストンとのクリアランスが確保
され、ピストンの摺動が常に良好な状態で行われるとと
もに、ピストンとシリンダボアの耐焼き付き性が向上す
る。又、軽量化のためピストンやシリンダブロックをア
ルミニウム合金性とするとともにピストンの周面にフッ
素樹脂をコーティングした場合において、コーティング
層の剥離が防止されシール性が長期にわたって確保され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は圧縮機全体の概略を示す縦断面図、第2図は第
1図におけるI−I線の部分断面図、第3図は第2図の
VI−VI線で破断した部分断面図、図4は従来装置におけ
る第2図に対応する図、図5はシリンダボアの変形状態
を示す模式図である。 シリンダブロック……1,2、隔壁……1b,2b、バルブプレ
ート……3,4、駆動軸……10、シリンダボア……12、ピ
ストン……13、嵌合穴……27、嵌合孔……28、ピン……
29。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 了 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式 会社豊田自動織機製作所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04B 27/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前後両端にバルブプレートを介してフロン
    ト及びリヤハウジングが接合されたシリンダブロック
    に、駆動軸の回転に伴い往復動する複数のピストンを収
    容するため、その中心が前記駆動軸まわりに位置するよ
    うにシリンダボアを形成し、各シリンダボア間の隔壁の
    バルブプレート側端面に嵌合穴を形成し、該嵌合穴に一
    部がバルブプレートに固定されたピンを嵌挿した斜板式
    圧縮機。
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