JPH10195610A - 結晶方位の制御されたfcc金属及びその製造方法 - Google Patents

結晶方位の制御されたfcc金属及びその製造方法

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JPH10195610A
JPH10195610A JP35817296A JP35817296A JPH10195610A JP H10195610 A JPH10195610 A JP H10195610A JP 35817296 A JP35817296 A JP 35817296A JP 35817296 A JP35817296 A JP 35817296A JP H10195610 A JPH10195610 A JP H10195610A
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fcc metal
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Toshihiro Kanzaki
敏裕 神崎
Iku Tanabe
郁 田辺
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Dowa Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結晶方位が(110)優先方位を有するよう
に制御されているほか、スパッタリングターゲット用材
料要求される諸特性兼備したFCC金属およびその製造
法の提供。 【解決手段】 スパッタリングターゲット用FCC金属
は指向性の確保が重視されるときは特に結晶方位が(1
10)優先方位を有していることが要求される。これら
FCC金属の中ではCuマトリックスを有するものがエ
レクトロマイグレーション性に優れ、Cuの純度は6N
以上が好ましいこと、また膜の均一性の点から平均粒径
は200μm以下がよいことが判明するとともに、この
ような(110)優先方位からなるFCC金属を製造す
るためには、最終熱処理は再結晶をともなわない歪み取
り焼鈍を施す必要があり、最終加工にはクロス圧延を施
すことが必要であり、特定の最終前加熱処理も必要であ
る等の製造条件が解明されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種ターゲット用
材料等として好適な結晶方位の制御されたFCC金属及
びその製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、エレクトロニクス産業の発達に伴
ない、各種スパッタリングターゲット材料用についても
その使用量が増大するとともに、特性面でもより高特性
が望まれている。例えば、基板ウエハー上でのスパッタ
配線用材料として使用されるFCC金属においても以下
のような特性が要求されている。 (1) 結晶方位において(110)優先方位を有して
いること:スパッタリングを施されるFCC金属におい
ては指向性を確保するために、(110)優先方位を有
していることが望まれる場合がある。 (2) エレクトロマイグレーションに優れること:ス
パッタにより形成された基板ウエハー上での配線におい
ては配線幅の微細化により断線現象の一種であるエレク
トロマイグレーションが問題となっている。ここでこの
現象は、膜の組成に大きく影響されることが確認されて
いるので膜の組成をほぼ一義的に決定するスパッタリン
グターゲット用材料についてもエレクトロマイグレーシ
ョン性に優れていることが望まれる。 (3) 不純物が少ないこと:スパッタリング膜の配線
信頼性は膜の微細構造の影響を強く受けるが、この膜の
微細構造はガス成分を含めた不純物の影響が大きいこと
がわかっている。そこで、スパッタリングターゲット用
材料としても所定の成分以外の不純物が少ないことが望
まれる。 (4) 平均結晶粒径が細かいこと:スパッタリングレ
ート及びスパッタリング膜の均一性の向上のため、スパ
ッタリングターゲット用材料は平均結晶粒径が微細であ
ることが望まれている。スパッタリングターゲット用材
料としては以上のような諸特性が要求されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】基板ウエハー上のスパ
ッタ配線用材料としては従来、Al等が用いられてきた
が、要求される諸特性を十分に満たしているものではな
かった。したがって本発明の目的は、結晶方位が制御さ
れているほか、スパッタリングターゲット用材料に要求
される諸特性を兼備したFCC金属およびその製造方法
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、スパッタリン
グターゲット用材料等に要求される上記のような諸特性
を兼備したFCC金属、特に各種スパッタリング特性を
向上させるためにその結晶方位の制御されたFCC金属
を開発すべく、鋭意研究の結果開発されたものであっ
て、下記のFCC金属及びその製造法を提供するもので
ある。
【0005】すなわち、本発明は第1に;X線回折法で
測定される結晶の(111)面の積分強度I(111) に対
する(220)面の積分強度I(220) の比が、式: I(220) /I(111) ≧2.0 の関係を満たす比の値を有していることを特徴とする
(110)優先方位を持つFCC金属;第2に上記FC
C金属がCuマトリックスを有することを特徴とする前
記第1記載のFCC金属;第3に上記Cuの純度が6N
以上であることを特徴とする前記第2記載のFCC金
属;第4に平均結晶粒径が200μm以下であることを
特徴とする前記第2記載のFCC金属;第5に純度6N
以上のCuマトリックスを有し、その平均結晶粒径が2
00μm以下であり、かつX線回折における(111)
面の積分強度I(111) に対する(220)面の積分強度
(220)の比が、式: I(220) /I(111) ≧2.0 の関係を満たす比の値を有していることを特徴とする
(110)優先方位を持つFCC金属;第6に(11
0)優先方位を持つFCC金属製造方法であって、1パ
スの圧延ごとに15°以上圧延軸をずらせながら圧延
し、合計で90°以上圧延軸をずらせた、クロス圧延を
合計圧下率で20%以上施した後再結晶を伴わない歪み
取り焼鈍を施すことにより、X線回折法で測定される結
晶の(111)面の積分強度I(111) に対する(22
0)面の積分強度I(220) の比が、式:I(220) /I
(111) ≧2.0の関係を満たす比の値を有していること
を特徴とする(110)優先方位を持つFCC金属の製
造方法;第7にCuマトリックスを有する(110)優
先方位を持つFCC金属製造方法であって、1パスの圧
延ごとに15°以上圧延軸をずらせながら圧延し、合計
で90°以上圧延軸をずらせたクロス圧延を合計圧下率
で20%以上施した後348〜473Kで300〜36
000secの熱処理を行うことを特徴とした前記第6
記載のFCC金属の製造方法;第8にCuの純度が6N
以上である(110)優先方位を持つことを特徴とする
前記第7記載のFCC金属の製造方法;第9に平均結晶
粒径が200μm以下の(110)優先方位を持つFC
C金属製造方法であって、623〜873Kで加工率2
0%以上の熱間加工を施し、さらに加工率10%以上の
冷間加工と493〜823Kで60〜7200secの
熱処理を少なくとも2回以上繰り返し行い、かつ、1パ
スの圧延ごとに15°以上圧延軸をずらせながら圧延
し、合計で90°以上圧延軸をずらせたクロス圧延を合
計圧下率で20%以上施した後348〜473Kで30
0〜36000secの熱処理を行うことを特徴とした
前記第6記載のFCC金属の製造方法;第10に前記第
1〜第5のいずれかに記載の(110)優先方位FCC
金属からなるターゲット用素材;第11に前記第6〜第
9のいずれかの方法で製造された(110)優先方位F
CC金属からなるターゲット用素材をそれぞれ提供する
ものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、FCC金属において適
切な加工熱処理を施し、その結晶方位を制御することに
よりスパッタリングターゲット用材料等として好適なF
CC金属を提供し得たことに基本的な特徴がある。次
に、本発明に係るFCC金属及びその製造方法を上記の
通りに限定した理由について説明する。
【0007】結晶方位:結晶方位については指向性を確
保するために、スパッタリングターゲット用FCC金属
において(110)優先方位を有することが望まれる場
合がある、その評価としてはX線回折における(11
1)面と(220)面の積分強度の比が用いられる。す
なわち(111)面の積分強度I(111) に対する(22
0)面の積分強度I(220) の比:I(220) /I(111)
比の値が、2.0より小さいと(110)優先方位とは
言い難く、スパッタリングにおける指向性も劣化する。
そこで、X線回折における(111)面と(220)面
の積分強度の比がI(220) /I(111) ≧2.0となるよ
うにすることを判定基準として熱処理の方法を工夫した
ところ、この基準を満たすものは良好な(110)優先
方位を有するFCC金属であることが認められた。これ
は、X線回折法で結晶面の積分強度を測定するとき、
(111)面、(200)面および(220)面の積分
強度が最も強く現れるが、特に方位制御しない場合、各
方位の積分強度I(111) :I(200) :I(220) の比は通
常100:46:20となることに基づいている。すな
わち、I(220) /I(111) の比が通常の場合の10倍以
上となるように方位制御する熱処理条件について研究し
たのである。
【0008】マトリックス:上記FCCの中では、特に
Cuマトリックスを有するものがエレクトロマイグレー
ションに優れている。従って、上記FCC金属はCuマ
トリックスを有するものであることが好ましい。
【0009】純度:上記Cuの純度は膜の微細構造に大
きく影響を与えるが、その純度が6Nより劣化するとス
パッタリング膜の結晶性が劣化しエレクトロマイグレー
ション特性等にも悪影響を及ぼす。従って、上記Cuマ
トリックス純度は6N以上であることが望ましい。
【0010】平均結晶粒径:平均結晶粒径が粗大になる
と、スパッタリングレート、膜の均一性等が劣化してく
る。この現象は特に平均結晶粒径が200μmより大き
くなると顕著である。従って、平均結晶粒径は200μ
m以下であることが好ましい。
【0011】最終熱処理: (110)優先方位を有するFCC金属を製造するため
には、再結晶を伴なわないいわゆる歪み取り焼鈍を施す
必要がある。特にマトリックスがCuからなる場合には
熱処理温度が348K未満あるいは熱処理時間が300
sec未満では歪み取りが十分ではなく、熱処理温度が
473Kより高くあるいは熱処理時間が36000se
cを越えると経済的に不利になるばかりでなく再結晶も
生じてしまう。従って、熱処理条件は348〜473K
で300〜36000secとした。
【0012】最終加工: (110)優先方位を有するFCC金属を製造するため
には、クロス圧延を施す必要がある。ここで圧延軸のず
れを合計で90°未満とし、あるいは合計圧下率を20
%未満とすると、(110)面の集積度が弱くなってし
まう。また、1パス圧延ごとの圧延軸のずれを15%未
満とすると全体のパス回数が増え経済的に不利となる。
従って最終加工は、1パスの圧延ごとに15°以上圧延
軸をずらせながら圧延し、合計で90°以上圧延軸をず
らせた、いわゆるクロス圧延を合計圧下率で20%以上
施すこととした。
【0013】最終前加工熱処理:最終前加工熱処理とし
ては623〜873Kで加工率20%以上の熱間加工を
施し、さらに加工率10%以上の冷間加工と493〜8
23Kで60〜7200secの熱処理を少なくとも2
回以上繰り返し行う必要がある。これらの条件を外れる
といずれも最終組織は混粒となり、かつ平均結晶粒径を
200μm以下に制御することは、最終加工熱処理をい
かに行うとも困難である。以上のように結晶方位の制御
されたFCC金属は各種電気電子部品用材料として使用
されるのはもちろんのこと、各種スパッタリングターゲ
ット用素材として好適な材料である。次に本発明を実施
例により詳細に説明する。以下に示す製造方法によりス
パッタリングターゲット用材料を製造し、特性調査を行
った。
【0014】
【実施例1】265×265×60t mmの7N高純度
銅を用い723K熱間クロス圧延にて320×320×
42t mmに加工した。この時の合計圧下率は約30%
である。得られた熱延板の上下面を1mmずつ切削加工
を施し、320×320×40t mmに加工した。得ら
れた切削板を用い冷間一方向圧延にて380×320×
34t mmに加工した。この時の合計圧下率は約15%
である。得られた冷延板を用い673Kで3600se
cの熱処理を行った。得られた熱処理板を用い、一工程
前の冷間圧延とは圧延軸を90°ずらせて冷間一方向圧
延を行い380×380×29t mmに加工した。この
時の合計圧下率は約15%である。得られた冷延板を用
い673Kで3600secの熱処理を行った。得られ
た熱処理板を用い、冷間クロス圧延にて450×450
×20t mmに加工した。このとき1パスごとに90°
圧延軸を回転させて圧延しており、合計圧下率は約30
%である。得られた冷延板を用い373Kで3600s
ecの熱処理を行った。得られた熱処理板より切削加工
により、直径400φmm×15t mmのスパッタリン
グターゲット用材料を得た。
【0015】
【実施例2】265×265×60t mmの6N高純度
銅を用い723K熱間クロス圧延にて320×320×
42t mmに加工した。この時の合計圧下率は約30%
である。得られた熱延板の上下面を1mmずつ切削加工
を施し、320×320×40t mmに加工した。得ら
れた切削板を用い冷間一方向圧延にて380×320×
34t mmに加工した。この時の合計圧下率は約15%
である。得られた冷延板を用い673Kで3600se
cの熱処理を行った。得られた熱処理板を用い、一工程
前の冷間圧延とは圧延軸を90°ずらせて冷間一方向圧
延を行い380×380×29t mmに加工した。この
時の合計圧下率は約15%である。得られた冷延板を用
い673Kで3600secの熱処理を行った。得られ
た熱処理板を用い、冷間クロス圧延にて450×450
×20t mmに加工した。この時1パスごとに90°圧
延軸を回転させて圧延しており、合計圧下率は約30%
である。得られた冷延板を用い373Kで3600se
cの熱処理を行った。得られた熱処理板より切削加工に
より、直径400φmm×15t mmのスパッタリング
ターゲット用材料を得た。
【0016】
【比較例1】265×265×60t mmの7N高純度
銅を用い冷間一方向圧延にて380×265×42t
mに加工した。この時の合計圧下率は約30%である。
得られた冷延板を用い、一工程前の冷間圧延とは圧延軸
を90°ずらせて冷間一方向圧延を行い380×320
×29t mmに加工した。この時の合計圧下率は約30
%である。得られた冷延板を用い673Kで3600s
ecの熱処理を行った。得られた熱処理板を用い、冷間
クロス圧延にて450×450×20t mmに加工し
た。この時1パスごとに90°圧延軸を回転させて圧延
しており、合計圧下率は約30%である。得られた冷延
板を用い373Kで3600secの熱処理を行った。
得られた熱処理板より切削加工により、直径400φm
m×15t mmのスパッタリングターゲット用材料を得
た。
【0017】
【比較例2】265×265×60t mmの7N高純度
銅を用い723K熱間クロス圧延にて320×320×
42t mmに加工した。この時の合計圧下率は約30%
である。得られた熱延板の上下面を1mmずつ切削加工
を施し、320×320×40t mmに加工した。得ら
れた切削板を用い冷間一方向圧延にて380×320×
34t mmに加工した。この時の合計圧下率は約15%
である。得られた冷延板を用い673Kで3600se
cの熱処理を行った。得られた熱処理板を用い、一工程
前の冷間圧延とは圧延軸を90°ずらせて冷間一方向圧
延を行い380×380×29t mmに加工した。この
時の合計圧下率は約15%である。得られた冷延板を用
い673Kで3600secの熱処理を行った。得られ
た熱処理板を用い、冷間一方向圧延にて450×380
×24t mmに加工した。この時合計圧下率は約17%
である。得られた冷延板を用い623Kで1200se
cの熱処理を行った。得られた熱処理板を用い、一工程
前の冷間圧延とは圧延軸を90°ずらせて冷間一方向圧
延を行い450×450×20t mmに加工した。この
時の合計圧下率は約15%である。得られた冷延板を用
い373Kで3600secの熱処理を行った。得られ
た熱処理板より切削加工により、直径400φmm×1
t mmのスパッタリングターゲット用材料を得た。得
られたスパッタリングターゲット用材料について、純
度、結晶粒径、結晶方位について測定を行った。その結
果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】また実施例1にて製造したスパッタリング
ターゲット用高純度銅と現在基板ウエハー上のスパッタ
配線材料として使用されているAlターゲットにて製造
した膜についてBEM(breakdown energy of metals)
法によりエレクロトマイグレーション評価の平均故障エ
ネルギー(MEF=mdeian energy to fail )を求めた
その結果を表2に示す。
【0020】
【表2】
【0021】表2に示す結果より、本発明にて製造した
スパッタリングターゲット用高純度銅は現在基板ウエハ
ー上のスパッタ配線材料として使用されているAlター
ゲットに比べてエレクトロマイグレーション特性に優れ
ており、また、純度、結晶方位、結晶粒度も最適であ
り、スパッタリングターゲット用材料として極めて優れ
ていることは明らかである。
【0022】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明に係るFCC金属は適切な純度、結晶方位、結晶粒度
を有しており、各種用途に使用できることはもちろんで
あるが、特にスパッタリングターゲット用材料として使
用する時には、スパッタリングレート、膜の均一性、指
向性に優れ、製造した膜のエレクトロマイグレーション
性にも優れているものである。さらに、本発明では、そ
の適切な製造法も示したものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C22F 1/00 683 C22F 1/00 683 685 685Z 686 686Z 691 691B 691C 694 694A

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線回折法で測定される結晶の(11
    1)面の積分強度I(111) に対する(220)面の積分
    強度I(220) の比が、式: I(220) /I(111) ≧2.0 の関係を満たす比の値を有していることを特徴とする
    (110)優先方位を持つFCC金属。
  2. 【請求項2】 上記FCC金属がCuマトリックスを有
    することを特徴とする請求項1記載のFCC金属。
  3. 【請求項3】 上記Cuの純度が6N以上であることを
    特徴とする請求項2記載のFCC金属。
  4. 【請求項4】 平均結晶粒径が200μm以下であるこ
    とを特徴とする請求項2記載のFCC金属。
  5. 【請求項5】 純度6N以上のCuマトリックスを有
    し、その平均結晶粒径が200μm以下であり、かつX
    線回折における(111)面の積分強度I(111) に対す
    る(220)面の積分強度I(220) の比が、式: I(220) /I(111) ≧2.0 の関係を満たす比の値を有していることを特徴とする
    (110)優先方位を持つFCC金属。
  6. 【請求項6】 (110)優先方位を持つFCC金属の
    製造方法であって、1パスの圧延ごとに15°以上圧延
    軸をずらせながら圧延し、合計で90°以上圧延軸をず
    らせた、クロス圧延を合計圧下率で20%以上施した後
    再結晶を伴わない歪み取り焼鈍を施すことにより、X線
    回折法で測定される結晶の(111)面の積分強度I
    (111) に対する(220)面の積分強度I(220) の比
    が、式:I(220) /I(111) ≧2.0の関係を満たす比
    の値を有していることを特徴とする(110)優先方位
    を持つFCC金属の製造方法。
  7. 【請求項7】 Cuマトリックスを有する(110)優
    先方位を持つFCC金属製造方法であって、1パスの圧
    延ごとに15°以上圧延軸をずらせながら圧延し、合計
    で90°以上圧延軸をずらせたクロス圧延を合計圧下率
    で20%以上施した後348〜473Kで300〜36
    000secの熱処理を行うことを特徴とした請求項6
    記載のFCC金属の製造方法。
  8. 【請求項8】 Cuの純度が6N以上である(110)
    優先方位を持つことを特徴とする請求項7記載のFCC
    金属の製造方法。
  9. 【請求項9】 平均結晶粒径が200μm以下の(11
    0)優先方位を持つFCC金属の製造方法であって、6
    23〜873Kで加工率20%以上の熱間加工を施し、
    さらに加工率10%以上の冷間加工と493〜823K
    で60〜7200secの熱処理を少なくとも2回以上
    繰り返し行い、かつ、1パスの圧延ごとに15°以上圧
    延軸をずらせながら圧延し、合計で90°以上圧延軸を
    ずらせたクロス圧延を合計圧下率で20%以上施した後
    348〜473Kで300〜36000secの熱処理
    を行うことを特徴とした請求項6記載のFCC金属の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜5のいずれかに記載の(1
    10)優先方位FCC金属からなるターゲット用素材。
  11. 【請求項11】 請求項6〜9のいずれかの方法で製造
    された(110)優先方位FCC金属からなるターゲッ
    ト用素材。
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