JPH10193493A - 光学積層体 - Google Patents

光学積層体

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JPH10193493A
JPH10193493A JP9013361A JP1336197A JPH10193493A JP H10193493 A JPH10193493 A JP H10193493A JP 9013361 A JP9013361 A JP 9013361A JP 1336197 A JP1336197 A JP 1336197A JP H10193493 A JPH10193493 A JP H10193493A
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JP
Japan
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film
layer
optical laminate
optical
silane
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Application number
JP9013361A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Kimura
佳宏 木村
Hisatoshi Yamamoto
尚俊 山本
Hirosuke Sugita
裕輔 杉田
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Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、光学性能及び耐湿熱性、耐熱性に
非常に優れた光学積層体を提供すること。 【解決手段】 光学フィルム/ポリアルコキシシランか
らなる化合物と、水酸基又はアルコキシル基と反応する
官能基を有するオリゴマー又はポリマー及び/又はシラ
ン系カップリング剤とからなる層/保護フィルムの少な
くとも3層からなり、この順で積層されてなる光学積層
体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学性能及び耐湿熱
性、耐熱性に優れ、更に機械物性に優れた光学積層体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、卓上電子計算機、電子時計、ワー
プロ、自動車や機械類の計器類等に液晶表示装置が用い
られ、これらに伴い偏光板、位相差板、楕円偏光板とい
った光学積層体の需要も増大している。特に、計器類に
おいては苛酷な条件下で使用される場合が多いので高耐
久性及び高偏光度を持った光学積層体が要請されるので
ある。中でも偏光板については、現在知られている代表
的なポリビニルアルコール系偏光フィルムとして、ポリ
ビニルアルコール系フィルムにヨウ素を染色させたもの
と二色性染料を染色させたものがあり、これらはポリビ
ニルアルコールの水溶液を製膜し、これを一軸延伸させ
て染色するか、染色した後一軸延伸してから、好ましく
はホウ素化合物で耐久性処理を行ったものが用いられ、
該偏光フィルムの面上に透明なプラスチックフィルムが
保護フィルムとして貼り合わされている。保護フィルム
としては、二酢酸セルロース、三酢酸セルロース等の酢
酸セルロース系フィルムが表面保護フィルムとして光学
的透明性、無配向性等に優れているため汎用されてい
る。
【0003】しかし、酢酸セルロース系フィルムは吸水
率及び透湿性が大きいため、高温高湿の条件下では上記
構成の偏光板では耐久性、特に耐湿熱性を満足しないと
いった問題点がある。このため、偏光フィルムの保護フ
ィルムとして酢酸セルロース系フィルムに代わるものが
種々検討されている。例えば、特開昭53−82433
号公報では、保護フィルムの三酢酸セルロースを用い
ず、ウレタン樹脂を偏光フィルム面に塗布硬化させるこ
とによって、偏光フィルムと該ウレタン樹脂塗膜層とが
強固に接着された偏光板が提案されている。
【0004】又、特開昭56−80001号公報でも、
三酢酸セルロースを用いず、分子内に2個以上のイソシ
アネート基を有する化合物と1分子中にイソシアネート
基と反応する活性水素及び重合性不飽和基を有する化合
物、例えばアクリル系モノマーとを反応させて製造し
た、いわゆるウレタンアクリル系化合物に、イソシアネ
ート基と反応し得る活性水素を有する樹脂を添加した組
成物を偏光フィルムに塗布し、該偏光フィルムに活性エ
ネルギー線を照射して塗膜を硬化させることによって、
耐湿性や接着性が改善された偏光板が提案されている。
【0005】更に、特開昭59−151109号公報、
特開昭59−151110号公報、特開昭59−151
111号公報、特開昭59−151112号公報等に
は、耐久性を改善する目的で、偏光フィルム表面に紫外
線硬化型樹脂(ポリエステルアクリレート系樹脂、アク
リルウレタン系樹脂、等)に各種添加剤(シリカゾル、
凝集性シリカゲル、等)を含む組成物からなる硬化皮膜
層を形成することが提案されている。
【0006】又、酢酸セルロース系フィルムの保護フィ
ルムを設けた偏光板について、耐久性(耐湿熱性)改善
の目的で、本出願人は先の出願において、非晶質酸化ケ
イ素層を偏光フィルムと保護フィルムの間に設けること
を提案した(特願平8−110349号)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭53−82433号公報及び特開昭56−8000
1号公報開示の偏光板については、性能的には40〜6
0℃かつ90〜95%RH程度の条件下での耐久性しか
実現しておらず、いわゆる中耐久高偏光度タイプの偏光
板を提供するものであり、最近の高度な要求性能に対し
ては耐湿熱性の面でまだまだ満足のいくものではない。
又、特開昭59−151109号公報、特開昭59−1
51110号公報、特開昭59−151111号公報、
特開昭59−151112号公報開示技術については、
偏光板製造直後の表面強度は改善されているものの、耐
久試験評価は行っておらず、耐久性について詳細な検討
はなされていない。
【0008】又、上記いずれの公報についても、可撓性
等の諸物性については何ら検討されておらず、特に特願
平8−110349号においては、耐湿熱性は大いに改
善されているが、非晶質酸化ケイ素層を設けているため
可撓性はまだまだ満足するものではなく、作業性に困難
を来す場合がある。そこで、本発明ではこのような背景
下において、近年の技術の高度化、多様化に伴い、耐湿
熱性、耐熱性等の耐久性に優れた偏光板、位相差板、楕
円偏光板等の光学積層体であるとともに、可撓性等の機
械的諸物性に優れた高耐久高光学性能タイプの光学積層
体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】しかるに、本発明者等は
かかる課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、光学フ
ィルム(A)/ポリアルコキシシランからなる化合物
(I)と、水酸基又はアルコキシル基と反応する官能基
を有するオリゴマー又はポリマー(II)及び/又はシラ
ン系カップリング剤(III)とからなる層(B)/保護
フィルム(C)の少なくとも3層からなり、この順に積
層されてなる光学積層体、好ましくは保護フィルム
(C)/ポリアルコキシシランからなる化合物(I)
と、水酸基又はアルコキシル基と反応する官能基を有す
るオリゴマー又はポリマー(II)及び/又はシラン系カ
ップリング剤(III)とからなる層(B)/光学フィル
ム(A)/ポリアルコキシシランからなる化合物(I)
と、水酸基又はアルコキシル基と反応する官能基を有す
るオリゴマー又はポリマー(II)及び/又はシラン系カ
ップリング剤(III)とからなる層(B)/保護フィル
ム(C)からなる光学積層体が光学性能及び耐湿熱性、
耐熱性のみならず可撓性に優れることを見いだし、本発
明を完成した。
【0010】本発明では特に、更に保護フィルム(C)
の外側にポリアルコキシシランからなる化合物(I)
と、水酸基又はアルコキシル基と反応する官能基を有す
るオリゴマー又はポリマー(II)及び/又はシラン系カ
ップリング剤(III)とからなる層(B)を設けてなる
光学積層体が、更にハードコート性にも優れた効果を示
すものである。
【0011】本発明においては、ポリアルコキシシラン
からなる化合物(I)が前記化1で示されるシリケート
オリゴマーであるとき、好ましくは該シリケートオリゴ
マーがテトラアルコキシシランに触媒、水を添加し加水
分解縮合して得られる部分加水分解物であるとき、より
好ましくは該シリケートオリゴマーが溶媒、硬化触媒、
水を添加し同様に加水分解縮合して得られる完全加水分
解物であるとき、本発明の効果を顕著に発揮する。
【0012】即ち、本発明においては(I)と、(II)
及び/又は(III)とからなる層(B)を光学フィルム
(A)と三酢酸セルロース等の保護フィルム(C)の間
に少なくとも1層以上設けることが最大の特徴であり、
これにより、光学積層体の耐湿熱性、耐熱性、可撓性が
向上するのである。尚、本発明においては、上記の如く
光学フィルム(A)、(B)層、保護フィルム(C)が
光学フィルム(A)/(B)層/保護フィルム(C)の
順に積層されていればよく、各層間に任意に接着剤層等
の層が介在されてもよい。又、光学フィルム(A)と保
護フィルム(C)を(I)と、(II)及び/又は(III)
とからなる溶液を接着剤として積層する場合は、該接着
剤層以外に必ずしも特に(B)層を設けなくてもよい。
【0013】又、本発明においては、上記光学積層体
に、更に粘着剤層を設けることができ、これにより、光
学積層体の強度、耐久性が向上したり、又、液晶表示体
作製時のガラス基板、又は偏光フィルムや位相差フィル
ム等への貼合が簡便となり、一段と実用性に富んだ光学
積層体が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明について具体的に説
明する。本発明の光学フィルム(A)としては、光学特
性を有するフィルムであれば特に限定されないが、主に
偏光フィルム、位相差フィルム、楕円偏光フィルム等が
好適に使用される。偏光フィルムとしては特に制限され
ないが、好ましくは、ポリビニルアルコール系フィルム
の一軸延伸フィルムである。ポリビニルアルコールは通
常、酢酸ビニルを重合したポリ酢酸ビニルをケン化して
製造されるが、本発明では必ずしもこれに限定されるも
のではなく、少量の不飽和カルボン酸(塩、エステル、
アミド、ニトリル等を含む)、オレフィン類、ビニルエ
ーテル類、不飽和スルホン酸塩等、酢酸ビニルと共重合
可能な成分を含有していても良い。又、ポリビニルアル
コール系樹脂を酸の存在下でアルデヒド類と反応させた
ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂
等のいわゆるポリビニルアセタール樹脂及びその他ポリ
ビニルアルコール系樹脂誘導体も挙げられるが、これら
に限定されるものではない。これらのうちでは、耐熱性
が良好であるという点から、高ケン化度で高重合度のポ
リビニルアルコールが好ましい。即ちケン化度は85〜
100モル%、好ましくは98〜100モル%、特に好
ましくは99〜100モル%であり、又、重合度として
は任意のものが使用可能であるが、1000〜1000
0、好ましくは2000〜8000、より好ましくは2
500〜5000が有利である。
【0015】本発明の偏光フィルムの製造法としては、
ポリビニルアルコールを水又は有機溶媒に溶解した原液
を流延製膜して、該フィルムを延伸してヨウ素あるいは
二色性染料の水溶液に浸漬し染色するか、延伸と染色を
同時に行うか、ヨウ素あるいは二色性染料により染色し
て延伸するかした後、ホウ素化合物処理する方法が挙げ
られる。又、染色した後ホウ素化合物の溶液中で延伸す
る方法等もあり、適宜選択して用いることができる。原
液調製に際して使用される溶媒としては、例えば水はも
ちろん、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチ
ルピロリドン、グリセリン、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、テトラエチレングリコール、トリメチロ
ールプロパン等の多価アルコール、エチレンジアミン、
ジエチレントリアミン等のアミン類及びこれらの混合物
が用いられる。
【0016】上記有機溶媒中には少量、例えば5〜30
重量%の水を含有させても差し支えない。原液中のポリ
ビニルアルコールの濃度は4〜50重量%が実用的であ
る。該溶剤を用いて得られたポリビニルアルコール製膜
原液は、キャスト法、押出法等任意の方法で製膜され
る。製膜方法としては乾・湿式製膜法にて、即ち、該溶
液を口金スリットから一旦空気中、又は窒素、ヘリウ
ム、アルゴン等の不活性雰囲気中に吐出し次いで凝固浴
中に導いて未延伸フィルムを形成せしめる。又は口金か
ら吐出された製膜溶液は一旦ローラー、あるいはベルト
コンベアー等の上で溶剤を一部乾燥した後で凝固浴中に
導入しても差し支えない。
【0017】又、凝固浴に用いる溶媒には前記ポリビニ
ルアルコールの溶剤と混和性を有するもので、例えばメ
タノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等の
アルコール類、アセトン、ベンゼン、トルエン等が挙げ
られる。ポリビニルアルコール系フィルムを得る方法と
しては、その他ポリビニルアルコールの溶液を凝固浴中
に導入してフィルム化するいわゆるゲル製膜法等も実施
可能である。
【0018】原反フィルムとしてはその膜厚は30〜1
00μm、好ましくは50〜90μmが必要である。3
0μm以下では延伸不能となり、100μm以上では膜
厚精度が低下し不適当である。前記の如くして得られる
ポリビニルアルコール未延伸フィルムは次に延伸及び染
色、ホウ素化合物処理が施される。延伸と染色更にホウ
素化合物処理は別々に行っても同時に行っても良いが、
本発明では染色工程、ホウ素化合物処理工程の少なくと
も一方の工程中に一軸延伸を実施することが望ましい。
【0019】延伸は一軸方向に3.5〜10倍、好まし
くは4.5〜7倍延伸することが望ましい。この際、前
記と直角方向にも若干の延伸(幅方向の収縮を防止する
程度あるいはそれ以上の延伸)を行っても差し支えな
い。延伸時の温度条件は40〜130℃から選ぶのが望
ましい。更に、かかる延伸倍率は最終的に上記の範囲に
設定されれば良く、延伸操作は一段階のみならず、製造
工程の任意の範囲の段階に実施すれば良い。
【0020】フィルムへの染色つまり偏光素子の吸着は
フィルムに偏光素子を含有する液体を接触させることに
よって行われる。通常はヨウ素−ヨウ化カリの水溶液が
用いられ、ヨウ素の濃度は0.1〜2g/l、ヨウ化カ
リの濃度は10〜50g/l、ヨウ素/ヨウ化カリの重
量比は20〜100が適当である。染色時間は30〜5
00秒程度が実用的である。処理浴の温度は5〜50
℃、好ましくは5〜40℃が好ましい。水溶媒以外に水
と相溶性のある有機溶媒を少量含有させても差し支えな
い。接触手段としては浸漬、塗布、噴霧等の任意の手段
が適用できる。
【0021】染色処理されたフィルムは次いでホウ素化
合物によって処理される。ホウ素化合物としてはホウ
酸、ホウ砂が実用的である。ホウ素化合物は水溶液又は
水−有機溶媒混合液の形で濃度0.5〜2モル/l程度
で用いられ、液中には少量のヨウ化カリを共存させるの
が実用上望ましい。処理法は浸漬法が望ましいが勿論塗
布法、噴霧法も実施可能である。処理時の温度は50〜
70℃程度、処理時間は5〜20分程度が好ましく、又
必要に応じて処理中に延伸操作を行っても良い。
【0022】尚、該ホウ素化合物による処理は、ポリビ
ニルアルコール系樹脂溶液にあらかじめホウ素化合物を
添加して製膜することにより代替することも可能であ
る。このようにして、本発明に用いられるヨウ素染色さ
れたポリビニルアルコール系偏光フィルムが得られるわ
けであるが、本発明では特に該偏光フィルムが80℃、
90%RHの雰囲気中で200時間放置処理後のラマン
分光法による励起波長514.5nmのAr+レーザー
照射時の105cm-1及び157cm-1のスペクトル強
度をa1及びb1とし、該放置処理前の該スペクトル強度
をa0及びb0とした時、(b1/a1)/(b0/a0)>
0.7、好ましくは1.5>(b1/a1)/(b0
0)>0.7を満足することが好ましく、かかる偏光
フィルムは上述した偏光フィルムの製造条件をコントロ
ールすることによって上式を満足させることができる。
【0023】例えば、原反として高重合度のポリビニル
アルコール系樹脂を選択したり、偏光フィルムの製造時
の延伸工程において垂直方向の延伸を付加したり、2段
階以上の多段階に分けて延伸したり、三酢酸セルロース
フィルム等の保護層を積層後乾燥処理を施したりする方
法等を単独又は適宜組み合わせることによって実現する
ことができるが、これらに限定されるものではない。
【0024】尚、上記の偏光フィルムの、80℃、90
%RHの雰囲気中で200時間放置処理に当たっては、
処理前の偏光フィルムの両面に接着剤としてポリビニル
アルコール水溶液を(塗布乾燥厚み0.01μm)を用
いて、表面がアルカリケン化し中和させた三酢酸セルロ
ースフィルム(80μm)を貼着した積層体を試料と
し、該試料を上記の条件で放置処理を行った後、該試料
をシクロヘキサノン中に20℃で12時間浸漬させて両
面の三酢酸セルロースフィルムを溶解して完全に取り除
き、風乾等により表面付着溶剤を完全に除去した後の偏
光フィルム単体のスペクトル強度を放置処理後のスペク
トル強度とした。(上記三酢酸セルロースフィルムの除
去に当たっては、該フィルムを削り取る等して物理的に
除去する方法も可能である。)
【0025】又、上記の放置処理前の偏光フィルムのス
ペクトル強度測定においては偏光フィルムの製造上等の
都合により、該偏光フィルムに三酢酸セルロースフィル
ム等の保護層が積層されているときは、上記等の方法に
より該保護層を剥がして偏光フィルム単体のスペクトル
強度を測定するのである。(保護層がアクリル系樹脂の
場合には、アセトン、ベンゼン、トルエン等の溶剤を用
いることもある。)
【0026】更に詳しく説明すると、先ず、前述の如き
方法で得られた偏光フィルムをラマン分光測定器(例え
ば、日本分光社製、Jasco NR−1800M)を
用いて、励起波長として514.5nmのAr+レーザ
ーを照射(出力2mW)し、この時の105cm-1及び
157cm-1のスペクトル強度a0及びb0を室温で測定
(測定時間;16sec×5回、測定径;200μm、
測定モード;後方散乱)する。次に上記の如く該偏光フ
ィルムの両面に三酢酸セルロースフィルムを貼着後、8
0℃、90%RHの雰囲気中で200時間放置した後取
り出してシクロヘキサノン中で該三酢酸セルロースフィ
ルムを剥離した後、上記と同様にラマン分光測定器によ
り、再度偏光フィルム単体の105cm-1及び157c
-1のスペクトル強度a1及びb1を測定するのである。
【0027】上記のスペクトル強度の決定に当たって
は、上記の測定方法により得られたチャートのピークか
らそれぞれのスペクトル強度を読み取るのであるが、該
スペクトル強度の決定は最小自乗法を用いた波形分離法
により行い、その際各ピークは3変数(スペクトル位
置、スペクトル強度、半価幅)を含むローレンツ関数
を、ベースラインは2変数(切片、傾き)を含む直線関
数と仮定して波形分離を行い、各スペクトル強度を決定
するのである。そして、上記のa0、b0、a1及びb1
らなる(b1/a1)/(b0/a0)の値が0.7を越え
る偏光フィルムが本発明で有効な偏光フィルムであり、
好ましくは0.7〜1.5である。該値が0.7以下で
は偏光フィルムの耐久性が劣ることとなる。更に本発明
では、上記の(b0/a0)の値が1.1より少ないと
き、即ち(b0/a0)<1.1の条件を満たすとき、高
温・高湿時の耐久性に優れており、特に有用である。
【0028】又、本発明で用いる偏光フィルムにおい
て、偏光フィルムがポリビニルアルコール系フィルムか
らなり、かつ、波長460nm及び640nmでの平行
透過率(TP)と直交透過率(TC)の比がともに20
00以上、好ましくは2000〜5000である偏光フ
ィルム、より好ましくは更に直交透過率(TC)が可視
光全般にわたって0.02%以下、好ましくは0.00
01〜0.015%である偏光フィルムも好ましく用い
られる。尚、平行透過率(TP)と直交透過率(TC)
の比の測定に当たり、上記平行透過率(TP)とは2枚
の偏光フィルムをその配向方向が同一になるように重ね
合わせた場合の透過率(%)を、直交透過率(TC)と
は2枚の偏光フィルムをその配向方向が垂直になるよう
に重ね合わせた場合の透過率(%)をそれぞれ意味す
る。
【0029】上記偏光フィルム、即ち波長460nm及
び640nmでの平行透過率(TP)と直交透過率(T
C)の比がともに2000以上の偏光フィルムの製造方
法としては特に制限されないが、例えば下記の方法が採
用され得る。即ち、前述と同様に、ポリビニルアルコー
ル系樹脂を水又は有機溶媒に溶解した原液を流延製膜し
て、該フィルムを延伸してヨウ素化合物あるいは二色性
染料の水溶液に浸漬し染色するか、延伸と染色を同時に
行うか、ヨウ素化合物あるいは二色性染料により染色し
て延伸するかした後、ホウ素化合物処理する。又、染色
した後ホウ素化合物の溶液中で延伸することも可能であ
り、適宜選択して用いることができる。しかる後に、水
洗処理を行い、その後再度ヨウ素化合物又は二色性染料
で再染色を行うことが重要で、これにより特定の偏光フ
ィルムが得られるのである。
【0030】かかる水洗処理については、5〜30℃、
好ましくは10〜20℃で、2分間以下、好ましくは1
分間以下浸漬することにより行われる。勿論浸漬に限ら
ず、噴霧、塗布等も可能である。又、再染色処理につい
ては、ヨウ素−ヨウ化カリウムの水溶液が用いられ、ヨ
ウ素の濃度は0.001〜1g/l、好ましくは0.0
1〜1g/l、ヨウ化カリウムの濃度は10〜50g/
l、好ましくは10〜30g/l、染色時間は10〜5
00秒、好ましくは30〜300秒程度が実用的であ
る。処理浴の温度は5〜30℃が好ましい。水溶媒以外
に水と相溶性のある有機溶媒を少量含有させても差し支
えない。接触手段としては浸漬が好ましいが、塗布、噴
霧等、任意の手段が適用できる。再染色処理後は、30
〜80℃で30〜500秒間乾燥を行うことにより、ポ
リビニルアルコール系偏光フィルムが得られる。
【0031】又、本発明において、位相差フィルムも有
効であり、位相差フィルムには特に制限されることな
く、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート、ポリエ
ステル、ポリアリレート、ポリイミド、ポリオレフィ
ン、ポリスチレン、ポリサルホン、ポリエーテルサルホ
ン、ポリビニリデンフルオライド/ポリメチルメタアク
リレート、液晶ポリマー、トリアセチルセルロース系樹
脂、環状ポリオレフィン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体ケン化物、ポリ塩化ビニル等のフィルムが採用される
が、主としてポリカーボネート、ポリビニルアルコール
系樹脂のフィルムが用いられる。
【0032】ポリビニルアルコール系樹脂としては通常
酢酸ビニルを重合したポリ酢酸ビニルをケン化して製造
されるが、少量の不飽和カルボン酸(塩、エステル、ア
ミド、ニトリル等を含む)、オレフィン類、ビニルエー
テル類、不飽和スルホン酸塩等、酢酸ビニルと共重合可
能な成分を含有していても良い。又、ポリビニルアルコ
ールを酸の存在下でアルデヒド類と反応させた、例えば
ポリブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂等のい
わゆるポリビニルアセタール樹脂及びポリビニルアルコ
ール誘導体が挙げられる。平均重合体は500〜100
00、好ましくは1000〜5000、ケン化度は80
〜100モル%、好ましくは90〜100モル%のもの
で、無延伸フィルムのものでもよいが、1.01〜4
倍、好ましくは1.01〜3倍程度に一軸延伸されたも
のであることが望まれる。
【0033】更に、本発明においては、光学フィルムと
して上記の偏光フィルムと位相差フィルムとを組み合わ
せた楕円偏光フィルムを用いることも有効である。楕円
偏光フィルムの具体的な層構成としては、例えば、(保
護フィルム/)偏光フィルム/(保護フィルム/)粘着
剤層/(保護フィルム/)位相差フィルム/(保護フィ
ルム/)等が代表的である。
【0034】かかる光学フィルム(A)には、保護フィ
ルム(C)との間に、ポリアルコキシシランからなる化
合物と、水酸基又はアルコキシル基と反応する官能基を
有するオリゴマー又はポリマー(II)及び/又はシラン
系カップリング剤(III)とからなる層(B)が設けら
れる。ポリアルコキシシランからなる化合物(I)とし
ては特に限定されないが、例えば前記化1で示されるシ
リケートオリゴマーであるものがよい。該化1で示され
るシリケートオリゴマーとしては、特に制限はなく任意
の方法で調製され得る。例えば、下記の方法で調製され
る。
【0035】該シリケートオリゴマーは、例えばテトラ
メトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロピ
オキシシラン、テトラブトキシシラン等のテトラアルコ
キシシラン、又はテトラフェノキシシランを加水分解す
ることにより得られる。nはこの場合の加水分解率を制
御することにより調整できる。加水分解反応自体は、公
知の方法によることができ、例えば、上記テトラアルコ
キシシランに所定量の水を加えて酸触媒の存在下に、副
生するアルコールを留去しながら、通常室温程度〜10
0℃で反応させる。この反応によりアルコキシシランは
加水分解し、更に縮合反応によりヒドロキシル基を2以
上有する液状のシリケートオリゴマー(通常平均重合度
2〜8程度、好ましくは3〜6)が加水分解物として得
られる。加水分解の程度は、使用する水の量により適宜
調節することができるが、本発明においては通常40〜
90%程度、好適には60〜80%程度から選ばれる。
【0036】ここで、加水分解の程度は、加水分解可能
な基、即ちテトラアルコキシシランにおいてはアルコキ
シ基を全て加水分解縮合するために必要な理論水量即ち
アルコキシ基の数の1/2の水を添加したときを加水分
解率100%とし、 加水分解率(%)=(実際の添加水量/加水分解理論水
量)×100として求める。
【0037】こうして得られたシリケートオリゴマーに
はモノマーが通常2〜10%程度含有されている。この
モノマーが含有されていると貯蔵安定性に欠け、保存中
に増粘し、膜形成が困難となるので、モノマー含有量が
1重量%以下、好ましくは0.3重量%以下になるよう
に、このモノマー除去をフラッシュ蒸留、真空蒸留で行
う。
【0038】本発明では、上記の如くテトラアルコキシ
シランに触媒、水を添加して得られる部分加水分解物が
用いられるが、特に好ましくは、完全加水分解物が用い
られる。該完全加水分解物は、例えば上記の部分加水分
解物に溶媒を配合し、次いで硬化触媒と水を添加する等
の方法により得られる。かかる溶媒としては、メチルア
ルコール、エチルアルコールを1種又は2種使用するの
が安価であること、及び得られる皮膜の特性が優れ硬度
が良好であることから好適である。イソプロピルアルコ
ール、n−ブタノール、イソブタノール、オクタノール
等も用いることができるが、得られた皮膜の硬度が低く
なる傾向にある。溶媒量は部分加水分解物100重量部
に対して50〜400重量部、好ましくは100〜25
0重量部がよい。
【0039】硬化触媒としては酢酸、マレイン酸、シュ
ウ酸、フマル酸等の酸、アルカリ、有機金属、金属アル
コキシド等が用いられる。添加量は部分加水分解物10
0重量部に対して1〜10重量部、好ましくは1〜5重
量部がよい。又、水添加量については部分加水分解物が
理論上100%加水分解し得る量以上の量であればよ
く、100〜300%相当量、好ましくは100〜20
0%相当量を添加するのがよい。更に、本発明ではこれ
ら成分を配合した後、熟成させることが好ましく、かか
る熟成工程により、テトラアルコキシシランの加水分
解、縮合による架橋が充分に進み、得られた皮膜の特性
が優れたものとなる。
【0040】液の熟成は、液を放置すればよく、放置す
る時間は、上述の架橋が所望の膜特性を得るのに充分な
程度進行するのに充分な時間であり、具体的には用いる
触媒の種類にもよるが、塩酸では室温で1時間以上、マ
レイン酸では数時間以上、特に好ましくは8時間〜1週
間程度で充分であり、通常3日前後である。熟成を要す
る時間はまた周囲の温度にも影響を与え、極寒地では2
0℃付近まで加熱する手段を採ったほうがよいこともあ
る。一般に高温では熟成が速く進むが100℃以上にも
加熱するとゲル化が起こるので、せいぜい50〜60℃
までの加熱が適切である。
【0041】かくして前記化1で示されるシリケートオ
リゴマーが得られるが、該シリケートオリゴマー中のS
iO2含有量は1〜100%、好ましくは10〜99%
であることが望まれる。かかるSiO2含有量が1%未
満では耐久性の向上が見られなくなり本発明の効果を発
揮しない。
【0042】又、水酸基又はアルコキシル基と反応する
官能基を有するオリゴマー又はポリマー(II)として
は、特に制限されることなく水酸基又はアルコキシル基
と反応する官能基をもつものであればよい。例えば、ア
クリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、
ウレタン系樹脂、メラミン系樹脂のなかから選ばれる熱
硬化性あるいは電離硬化性あるいは湿気硬化性の樹脂等
が用いられる。
【0043】更に、シラン系カップリング剤(III)と
しては、末端にアルコキシシランを有する化合物であれ
ば特に制限されず、メチルトリメトキシシラン、メチル
トリエトキシシラン等が挙げられるが、好ましくはビニ
ル系シラン、エポキシ系シラン、アクリル系シラン、ア
ミン系シラン、メルカプト系シラン、水酸基含有シラ
ン、イソシアネート基含有シラン、カルボキシル基含有
シラン、酸無水物含有シラン等が用いられる。中でも特
に好ましいものとしては、エポキシ系シラン、ビニル系
シラン、アミン系シラン、アクリル系シランが挙げられ
る。
【0044】ビニル系シランとしては、ビニルトリクロ
ルシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエト
キシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シ
ラン等が挙げられ、エポキシ系シランとしては、β−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エ
チルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジ
エトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキ
シシラン等が挙げられる。
【0045】アクリル系シランとしては、γ−メタクリ
ロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキ
シプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メタクリロキ
シプロピルトリエトキシシラン等が挙げられ、アミン系
シランとしては、N−β(アミノエチル)γ−アミノプ
ロピルメチルジメトキシシラン、N−β(アミノエチ
ル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β
(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン等が挙げられ、メルカ
プト系シランとしては、γ−メルカプトプロピルトリメ
トキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシ
ラン等が挙げられる。
【0046】上記(I)、(II)、(III)の配合につい
ては任意であり、例えば(I)と(II)のブレンド、
(I)と(III)のブレンド、あるいは(I)、(II)、
(III)のブレンドが挙げられ、配合量については(I)
と(II)のブレンドの場合は合計量が100重量部とし
て(I)が5〜95重量部、(II)が5〜95重量部、
好ましくは(I)10〜90重量部、(II)が10〜9
0重量部、更に好ましくは(I)が40〜60重量部、
(II)が40〜60重量部で、(I)と(III)のブレン
ドの場合は合計量が100重量部として(I)が70〜
95重量部、(III)が5〜30重量部であることが望
ましい。(I)、(II)、(III)のブレンドの場合は合
計量が100重量部として(I)が40〜93重量部、
(II)が5〜50重量部、(III)が2〜10重量部で
あるのが好ましい。配合に際しては、(I)と、(II)
及び/又は(III)を配合後室温で充分撹拌し、均一溶
液とすることが好ましい。(I)、(II)、(III)のブ
レンドの場合は3成分を一括に配合してもよいし、任意
の2成分を配合した後残る1成分を配合してもよい。
【0047】上記(I)と、(II)及び/又は(III)と
からなる層(B)を形成させる方法については特に制限
されないが、例えば上記(I)と(II)及び/又は(II
I)とからなるブレンド物を光学フィルムの光学性能を
阻害しない溶剤、例えばアルコール(メタノール、エタ
ノール、イソプロピルアルコール等)、酢酸エチル、酢
酸ブチル、酢酸セロソルブ、メチルグリコールアセテー
ト、エチレングリコールアセテート、メトキシブチルア
セテート、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、シクロヘキサノン、メチレンクロライド、トルエ
ン、キシレン、ミネラムスピリット、クレゾール、キシ
レノール、フラフラール、ナフサ等にて希釈し、バーコ
ーター法、ロールコーター法、グラビアコーター法、リ
バースコーター法、リップコーター法等、公知の方法に
より基材に塗工、加熱処理することで行われる。勿論、
浸漬、噴霧等の方法も可能で、いずれの方法により
(B)層を形成させてもよい。加熱処理は20〜200
℃、好ましくは50〜200℃、更に好ましくは50〜
180℃の条件で行われ、又、該ブレンド物からなる層
(B)の層厚みは乾燥後の厚みで0.001〜50μ、
好ましくは0.01〜50μである。
【0048】又、保護フィルム(C)には、光学的透明
度と機械的強度に優れたフィルムが用いられる。該保護
フィルム(C)としては、従来から知られている酢酸セ
ルロース系フィルム、アクリル系フィルム、ポリエステ
ル系樹脂フィルム、ポリオレフィン系樹脂フィルム、ポ
リカーボネート系フィルム、ポリエーテルエーテルケト
ン系フィルム、ポリスルホン系フィルム等が挙げられる
が、好適には三酢酸セルロースフィルム等の酢酸セルロ
ース系フィルムが用いられる。保護フィルム(C)とし
ての厚みは1〜200μmが好適である。
【0049】更に、必要に応じて、上記樹脂フィルムに
サリチル酸エステル系化合物、ベンゾフェノール系化合
物、ベンゾトリアゾール系化合物、シアノアクリレート
系化合物、ニッケル錯塩系化合物等の紫外線吸収剤を配
合させることも可能である。又、該保護フィルム(C)
の表面をアルカリでケン化処理したり、プラズマ処理、
グロー放電処理、コロナ放電処理、高周波処理、電子線
処理等を行うと、更に効果的である。
【0050】本発明においては、上記の如き光学フィル
ム(A)、(B)層及び保護フィルム(C)が少なくと
も光学フィルム(A)/(B)層/保護フィルム(C)
の順に積層されていればよく、その積層方法については
限定されず任意の方法が採用され得る。その方法として
は例えば、光学フィルム(A)に(B)層を形成し更に
その外側に保護フィルム(C)を積層したり、逆に保護
フィルム(C)に(B)層を形成し更に光学フィルム
(A)を積層したりする等の方法があり、適宜選択され
る。光学フィルム(A)に(B)層を形成するには、光
学フィルム(A)表面に前記のブレンド物からなる溶液
を塗布、加熱処理させる方法や、予め該ブレンド物から
なる溶液から皮膜を作製しておき、かかる皮膜を接着剤
で貼着する方法等が採用することができ、更に保護フィ
ルム(C)を積層するには形成された(B)層側に接着
剤で保護フィルム(C)を貼着する方法等が採用でき
る。
【0051】又、保護フィルム(C)に(B)層を形成
するには、上記と同様に保護フィルム(C)表面に前記
のブレンド物からなる溶液を塗布、加熱処理させる方法
や、予め該ブレンド物からなる溶液から皮膜を作製して
おき、かかる皮膜を接着剤で貼着する方法等が採用する
ことができ、更に光学フィルム(A)を積層するには形
成された(B)層側に接着剤で光学フィルム(A)を貼
着する方法等が採用できる。
【0052】かかる接着剤としては特に制限なくポリビ
ニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ウレタ
ン系、アクリル系、エポキシ系等の親水性高分子の水溶
液、前記化1で示されるシリケートオリゴマー、あるい
は(I)と(II)及び/又は(III)からなるブレンド物
等が用いられる。中でも本発明では特に前記シリケート
オリゴマーからなる溶液、あるいは(I)と(II)及び
/又は(III)からなるブレンド物溶液を接着剤として
用いるとき、本発明の効果が顕著に発揮される。 本発
明においては、該(I)と(II)及び/又は(III)から
なる溶液を接着剤として用いる場合は、光学フィルム
(A)と保護フィルム(C)の間に(B)層を必ずしも
設けなくてもよく、該接着剤層を(B)層の代用とする
ことも可能である。
【0053】又、本発明では前記したように、該ブレン
ド物からなる溶液を光学フィルム(A)あるいは保護フ
ィルム(C)に塗布し、次いで加熱処理を施し積層する
わけであるが、勿論、浸漬、噴霧等の方法も可能で、い
ずれの方法により積層されてもよい。該加熱処理は上記
の如く20〜200℃、好ましくは50〜200℃、更
に好ましくは50〜180℃の条件で行われる。又、該
(B)層の層厚みは乾燥後の厚みで0.001〜50
μ、好ましくは0.01〜50μである。尚、以下に記
載の如き各種層構成を有する積層体においても同様に製
造することができる。
【0054】本発明の光学積層体の層構成としては、例
えば、光学フィルム(A)/(B)層/保護フィルム
(C)、保護フィルム(C)/(B)層/光学フィルム
(A)/保護フィルム(C)、保護フィルム(C)/
(B)層/光学フィルム(A)/(B)層、保護フィル
ム(C)/(B)層/光学フィルム(A)/(B)層/
保護フィルム(C)、等が挙げられるが、中でも保護フ
ィルム(C)/(B)層/光学フィルム(A)/(B)
層/保護フィルム(C)が耐湿熱性、耐熱性、可撓性、
耐クラック性等の点で最も好ましい。更に本発明では、
保護フィルム(C)の外側に、更に上記と同様の(B)
層を設けることも有効であり、耐久性とともにハードコ
ート性にも非常に優れた効果を示す。
【0055】更に本発明では、必要に応じて(B)層あ
るいは保護フィルム(C)中に紫外線吸収剤を含有させ
たり、本発明の光学積層体の外側に反射防止層を設けた
りすることもできる。該紫外線吸収剤としては前記のサ
リチル酸エステル系化合物、ベンゾフェノール系化合
物、ベンゾトリアゾール系化合物、シアノアクリレート
系化合物、ニッケル錯塩系化合物等が挙げられ、反射防
止層としては高屈折率の物質(例えばチタン、セリウ
ム、タンタル等の金属酸化物等)と低屈折率の物質(例
えば酸化ケイ素、フッ化マグネシウム等)を交互に積層
して得られる層あるいは低屈折率の物質(例えば酸化ケ
イ素、フッ化マグネシウム、フッ素含有ポリマー等)か
らなる単層のものが挙げられる。
【0056】又、本発明の光学積層体については、必要
に応じて更に粘着剤層を設けることができ、液晶表示体
作製時のガラス基板、又は偏光フィルムと位相差フィル
ムの貼合等が簡便となり、一段と実用性に富んだ光学積
層体が得られる。粘着剤層の積層に際して、光学積層体
の層構成により適宜選択されるが、例えば、光学フィル
ム(A)層の片面に(B)層及び保護フィルム(C)が
形成されている場合は、該粘着剤層は耐湿熱性向上の点
で光学フィルム(A)層表面に設けることが好ましい。
又、光学フィルム(A)層の両面に(B)層及び保護フ
ィルム(C)が形成されている場合は、該粘着剤層はい
ずれかの保護フィルム(C)表面(保護フィルム(C)
の外側に(B)層が設けられている場合は(B)層表
面)のみでも良い。但し、これらに限定されない。
【0057】かかる粘着剤層としてはアクリル酸エステ
ル、例えばアクリル酸ブチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸メチル、アクリル酸2−エチルヘキシル等とα−
モノオレフィンカルボン酸、例えばアクリル酸、マレイ
ン酸、イタコン酸、メタクリル酸、クロトン酸等との共
重合物(アクリルニトリル、酢酸ビニル、スチロールの
如きビニル単量体を添加したものも含む。)を主体とす
るものが、光学フィルムの光学特性を阻害することがな
いので特に好ましいが、これに限定されることなく、透
明性を有する粘着剤であれば使用可能で、例えばポリビ
ニルエーテル系、ゴム系等でもよい。
【0058】本発明の光学積層体は、光学フィルム
(A)と保護フィルム(C)の間に(B)層を設けてい
るため、高光学特性はもとより耐湿熱性、耐熱性に非常
に優れるとともに、可撓性やに優れ、作業性がよく、更
に保護フィルム(C)の外側に(B)層を設けることに
よりハードコート性にも優れたものとなり、更に粘着剤
層を設けることにより非常に実用的な偏光板、位相差
板、楕円偏光板といった光学積層体となる。かかる特性
を利用して液晶表示体の用途に用いられ、特に車両用
途、各種工業計器類、家庭用電化製品の表示等に有用で
ある。
【0059】
【実施例】以下、本発明について実施例を挙げて具体的
に説明する。尚、実施例中「部」、「%」とあるのは特
に断りのない限り重量基準である。又、本発明でいう偏
光度は [(H11−H1)/(H11+H1)]1/2×100(%) で示され、H11は2枚の偏光フィルムサンプルの重ね合
わせ時において、偏光フィルムの配向方向が同一方向に
なるように重ね合わせた状態で分光光度計を用いて測定
した透過率(%)、H1は2枚のサンプルの重ね合わせ
時において、偏光フィルムの配向方向が互いに直交する
方向になるように重ね合わせた状態で測定した透過率
(%)である。
【0060】ポリアルコキシシランからなる化合物
(I)として、下記のシリケートオリゴマー(I−1)、
(I−2)を用いた。 [シリケートオリゴマー(I−1)の調製]撹拌機と還
流用コンデンサー及び温度計を付けた500mlの3つ
口丸底フラスコに、テトラメトキシシラン234gとメ
タノール74gを加えて混合した後、0.05%塩酸2
2.2gを加え、内温度65℃、2時間加水分解反応を
行った。次いで、コンデンサーを抽出管に切り替え、内
温度が150℃になるまで昇温し、メタノールで抽出さ
せ更に150℃、3時間加熱し縮合して加水分解物を得
た。(重合度は3〜6でヒドロキシル基10以上、テト
ラメトキシシランオリゴマー中のモノマー量は5%であ
った。) 引き続き100〜150℃に加熱したジャケットでテト
ラメトキシシランオリゴマーを煮沸させて、気化したモ
ノマーを不活性ガスと共に系外に排出し、こうしてテト
ラメトキシシランオリゴマーを得た。得られたテトラメ
トキシシランオリゴマー中のモノマー量は0.2%であ
った。
【0061】[シリケートオリゴマー(I−2)の調
製]上記で得られたテトラメトキシシランオリゴマー3
3.78gにエタノール19.16g配合し、次いでマ
レイン酸0.35g及び脱塩素水7.28gを添加し
た。水添加量はテトラメトキシシランオリゴマーを理論
上100%加水分解し得る量に対し113%である。そ
の後室温で2日放置し熟成し、(I−2)を得た。
【0062】実施例1 平均重合度1700、平均ケン化度99.5モル%のポ
リビニルアルコールを水に溶解し、5.0重量%濃度の
水溶液を得た。該液をポリエチレンテレフタレートフィ
ルム上に流延後、乾燥して膜厚60μのフィルムを得
た。このフィルムを10cm巾に切断しチャックに装着
した。該フィルムをヨウ素0.2g/l、ヨウ化カリ6
0g/lよりなる水溶液中に30℃にて4分間浸漬し
た。次いでホウ酸70g/l、ヨウ化カリ30g/lの
組成の水溶液に55℃にて5分間浸漬すると共に、先ず
2.2倍に延伸し、次いで1.7倍に延伸して、更に
1.5倍に延伸した後、20℃で10秒間水洗し、風乾
で24時間乾燥を行って偏光フィルムを得た。そして、
予め表面をアルカリ処理し酸で中和した三酢酸セルロー
スフィルム(80μm厚)をポリビニルアルコール接着
剤(3%水溶液、乾燥塗布厚0.01μm)を用いて該
偏光フィルムの両面に貼着後100℃で1分間乾燥させ
て偏光板を得た。次に該偏光板をシクロヘキサノン中に
20℃で12時間浸漬させて該三酢酸セルロースフィル
ムを完全に取り除いて偏光フィルム(F−1)を得た。
【0063】尚、該偏光フィルム(F−1)(20mm
×20mm)をラマン分光測定器(日本分光社製、Ja
sco NR−1800M)を用いて、励起波長として
514.5nmのAr+レーザーを照射して本文中に記
載の条件にて105cm-1及び157cm-1のスペクト
ル強度を室温で測定したところ、37.81(a0)及
び29.88(b0)であった。更に該偏光フィルムの
両面に保護フィルムとして上記の三酢酸セルロースフィ
ルムを再度ポリビニルアルコール接着剤で上記の方法と
同様に接着して三酢酸セルロース/偏光フィルム/三酢
酸セルロースの3層積層体(偏光板)を得、次に該3層
積層体を80℃、90%RHの雰囲気中で200時間放
置して処理後の3層積層体を得た後、該積層体をシクロ
ヘキサノン中に20℃で12時間浸漬させて該保護層を
取り除いて偏光フィルム単体として、同様にラマン分光
測定器により、再度該偏光フィルムの105cm-1及び
157cm-1のスペクトル強度を測定したところ、3
0.94(a1)及び28.38(b1)で、これらの測
定値より(b0/a0)及び(b1/a1)/(b0/a0
の値を算出すると0.79及び1.16であった。
【0064】一方、膜厚80μmの三酢酸セルロースフ
ィルムの片面に(I)としてのシリケートオリゴマー(I
−1)と、(II)としてのアクリル系樹脂をブレンドし
た樹脂(商品名;MSACO、三菱化学社製)のメタノ
ールとエタノールの混合溶液(濃度17.8%)をバー
コーターにより塗布し、その後120℃で2分間加熱処
理し、三酢酸セルロースフィルムと(I)と(II)から
なる層(B)の積層体((B)層の厚み:乾燥後の厚み
で3.0μm)を得た。
【0065】上記偏光フィルム(F−1)の両面に、上
記三酢酸セルロースフィルムと(B)層の積層体の
(B)層面を、接着剤としてポリビニルアルコール水溶
液(濃度2.7%)を用いて貼合し、更にその一方の三
酢酸セルロースフィルムの外面にアクリル系粘着剤(組
成:アクリル酸n−ブチル/アクリル酸=95/5(重
量比)100部に対してコロネートL(日本ポリウレタ
ン社製)1部を添加したもの)層を設け、ガラス板に貼
合した。(初期偏光度は99.6%であった。)これよ
り得られた偏光板を下記の方法により、耐湿熱性、耐熱
性、可撓性を評価した。
【0066】(耐湿熱性)得られた偏光板を80℃、9
0%RHに350時間放置した後、該偏光板の偏光度及
び外観変化を測定することで耐湿熱性を評価した。(耐
熱性)得られた偏光板を50℃の条件下で2時間放置し
た後、直ちに80℃の条件下で2時間放置し、その後再
び50℃の条件下にさらし、同様の操作を計5回行った
後、偏光度及び外観変化を測定することで耐熱性を評価
した。尚、外観変化については、上記耐久試験後の偏光
板の色抜けを目視により4段階(◎〜×)で評価した。
【0067】(可撓性)JIS K 5400の耐屈曲
性評価に準じて測定を行った。評価は、心棒の直径を代
えて測定を行い、割れ・剥がれが生じたときの心棒の直
径の大きさにより、下記の基準で行った。 ◎・・・直径2mmでも割れ・剥がれなし ○・・・直径3〜4mmで割れ・剥がれなし △・・・直径6〜8mmで割れ・剥がれなし ×・・・直径10mm以下では割れ・剥がれあり
【0068】更に、該偏光板の三酢酸セルロースフィル
ム面(粘着剤層が積層されていない面)の外側に、上記
と同様の(I)と(II)からなる層(B)(厚み:2.
0μm)を設けた偏光板について、下記の如くハードコ
ート性を評価した。
【0069】(ハードコート性)JIS K 5400
の手かき法に準じて評価を行った。評価基準は下記の通
りである。 ◎・・・7H〜9H ○・・・3H〜6H △・・・H〜2H ×・・・HB以下
【0070】実施例2 実施例1において、(I−1)と(II)とのブレンド樹
脂の代わりに、(I−2)と(II)としてのシリコーン
変性アクリル樹脂をブレンドした樹脂(商品名;MS5
1SGSCT、三菱化学社製)を用いた以外は同様の操
作を行い、偏光板を得、実施例1と同様に各性能を評価
した。更に、該偏光板の三酢酸セルロースフィルム面
(粘着剤層が積層されていない面)の外側に、上記と同
様の(I)と(II)からなる層(B)(厚み:2.0μ
m)を設けた偏光板について、ハードコート性を評価し
た。
【0071】実施例3 実施例1において、平均重合度2600、平均ケン化度
99.5モル%のポリビニルアルコールを用い、延伸工
程において最初の延伸倍率を2倍に変更して得られる偏
光フィルム(F−2)を用い、又、シリケートオリゴマ
ー(I−2)と(II)としてのポリエステル樹脂をブレ
ンドした樹脂(商品名;MS51SGTES、三菱化学
社製)に代え、(B)層の厚みを2.0μmに代えた以
外は、実施例1と同様の操作を行い、偏光板を得、実施
例1と同様に各性能を評価した。更に、該偏光板の三酢
酸セルロースフィルム面(粘着剤層が積層されていない
面)の外側に、上記と同様の(I)と(II)からなる層
(B)(厚み:2.0μm)を設けた偏光板について、
ハードコート性を評価した。尚、ラマン分光測定器によ
りa0、b0、a1及びb1を測定したところ、a0=4
2.23、b0=36.32、a1=27.42、b1
22.53でこれらの測定値より(b0/a0)及び(b
1/a1)/(b0/a0)の値を算出すると0.86及び
0.95であった。
【0072】実施例4 実施例1において、平均重合度4000、平均ケン化度
99.5モル%のポリビニルアルコールを用い、延伸工
程において先ず3倍に延伸し、次いで1.7倍に延伸す
る2段のみの延伸処理とし、三酢酸セルロースフィルム
積層後の乾燥温度を60℃に変更して得られる偏光フィ
ルム(F−3)を用い、又、シリケートオリゴマー(I
−2)と(III)としてのメチルトリメトキシシランを
ブレンドした樹脂(商品名;MS51SG2、三菱化学
社製)に代え、(B)層の厚みを3.0μmに代えた以
外は、実施例1と同様の操作を行い、偏光板を得、実施
例1と同様に各性能を評価した。更に、該偏光板の三酢
酸セルロースフィルム面(粘着剤層が積層されていない
面)の外側に、上記と同様の(I)と(III)からなる層
(B)(厚み:2.0μm)を設けた偏光板について、
ハードコート性を評価した。尚、ラマン分光測定器によ
りa0、b0、a1及びb1を測定したところ、a0=3
5.27、b0=31.69、a1=39.63、b1
27.05でこれらの測定値より(b0/a0)及び(b
1/a1)/(b0/a0)の値を算出すると0.90及び
0.76であった。
【0073】実施例5 実施例1において、下記偏光フィルム(F−4)を用
い、又、シリケートオリゴマー(I−2)と(III)とし
てのエポキシ系シランをブレンドした樹脂(商品名;M
S51SGEP、三菱化学社製)に代え、(B)層の厚
みを2.0μmに代えた以外は、実施例1と同様に行
い、偏光板を得、実施例1と同様に各性能を評価した。
更に、該偏光板の三酢酸セルロースフィルム面(粘着剤
層が積層されていない面)の外側に、上記と同様の
(I)と(III)からなる層(B)(厚み:2.0μm)
を設けた偏光板について、ハードコート性を評価した。
【0074】平均重合度3800、ケン化度99.5モ
ル%のポリビニルアルコールを水に溶解し、5.0%の
溶液を得た。該溶液をポリエチレンテレフタレートフィ
ルム上に流延後乾燥し原反フィルム(80μm)を得
た。該フィルムをチャックに装着し、ヨウ素0.2g/
l、ヨウ化カリウム60g/lよりなる水溶液中に30
℃にて240秒浸漬し、次いでホウ酸70g/l、ヨウ
化カリウム30g/lの組成の水溶液に浸漬すると共
に、同時に6.0倍に一軸延伸しつつ5分間にわたって
ホウ酸処理を行った。次に、20℃の水洗槽に20秒間
浸漬した後、ヨウ素0.05g/l、ヨウ化カリウム2
0g/lよりなる水溶液中に20℃にて20秒間浸漬
し、最後に室温で24時間乾燥し、偏光フィルム(F−
4)を得た。
【0075】尚、該偏光フィルム(F−4)の、波長4
60nm及び640nmにおける平行透過率(TP)と
直交透過率(TC)とを高速多波長複屈折測定装置(大
塚電子(株)製:RETS−2000)により測定し、
各々の波長における(TP)/(TC)の値を算出した
ところ460nmでは2483(32.29/0.01
3)、640nmでは4366(34.93/0.00
8)であった。
【0076】実施例6 実施例5において、平均重合度1700、ケン化度9
9.7モル%のポリビニルアルコールに代えて得られる
偏光フィルム(F−5)を用い、又、シリケートオリゴ
マー(I−2)と(III)としてのアクリル系シランをブ
レンドした樹脂(商品名;MS51SGAC、三菱化学
社製)に代え、(B)層の厚みを2.0μmに代えた以
外は実施例1と同様の操作を行い、偏光板を得、実施例
1と同様に各性能を評価した。更に、該偏光板の三酢酸
セルロースフィルム面(粘着剤層が積層されていない
面)の外側に、上記と同様の(I)と(III)からなる層
(B)(厚み:2.0μm)を設けた偏光板について、
ハードコート性を評価した。
【0077】尚、偏光フィルム(F−5)の、波長46
0nm及び640nmにおける平行透過率(TP)と直
交透過率(TC)とを高速多波長複屈折測定装置(大塚
電子(株)製:RETS−2000)により測定し、各
々の波長における(A)/(B)の値を算出したところ
460nmでは2014(30.22/0.015)、
640nmでは4178(33.43/0.008)で
あった。
【0078】実施例7 実施例5において、平均重合度1700、ケン化度9
9.7モル%のポリビニルアルコールに代えて得られる
偏光フィルム(F−5)を用い、又、シリケートオリゴ
マー(I−2)と(III)としてのビニル系シランをブレ
ンドした樹脂(商品名;MS51SGVI、三菱化学社
製)に代え、(B)層の厚みを3.0μmに代えた以外
は実施例1と同様の操作を行い、偏光板を得、実施例1
と同様に各性能を評価した。更に、該偏光板の三酢酸セ
ルロースフィルム面(粘着剤層が積層されていない面)
の外側に、上記と同様の(I)と(III)からなる層
(B)(厚み:2.0μm)を設けた偏光板について、
ハードコート性を評価した。
【0079】実施例8 実施例1において、接着剤としてのポリビニルアルコー
ル水溶液(濃度2.7%)を(I)としてのシリケート
オリゴマー(I−1)と(II)としてのアクリル系樹脂
をブレンドした樹脂(商品名;MSACO、三菱化学社
製)のメタノール−エタノールの混合溶液(濃度20
%)に代えた以外は実施例1と同様の操作を行い、偏光
板を得、実施例1と同様に各性能を評価した。更に、該
偏光板の三酢酸セルロースフィルム面(粘着剤層が積層
されていない面)の外側に、上記と同様の(I)と(I
I)からなる層(B)(厚み:2.0μm)を設けた偏
光板について、ハードコート性を評価した。
【0080】実施例9 偏光フィルム(F−1)の両面に、三酢酸セルロースフ
ィルムを、接着剤としてシリケートオリゴマー(I−
2)と(II)としてのシリコーン変性アクリル樹脂をブ
レンドした樹脂(商品名;MS51SGSCT、三菱化
学社製)のメタノール−エタノールの混合溶液(濃度3
5%)を用いて貼合し、更にその一方の三酢酸セルロー
スフィルムの外面にアクリル系粘着剤(組成:アクリル
酸n−ブチル/アクリル酸=95/5(重量比)100
部に対してコロネートL(日本ポリウレタン社製)1部
を添加したもの)層を設け、ガラス板に貼合した。(初
期偏光度は99.6%であった。)これより得られた偏
光板について、実施例1と同様に評価した。更に、該偏
光板の三酢酸セルロースフィルム面(粘着剤層が積層さ
れていない面)の外側に、上記と同様の(I)と(II)
からなる層(B)(厚み:2.0μm)を設けた偏光板
について、ハードコート性を評価した。
【0081】比較例1表1に示す如き偏光フィルム(F
−1)を用いて、(B)層を設けなかった以外は実施例
1と同様の操作を行い、実施例1と同様に各性能を評価
した。
【0082】比較例2 実施例1において、(I)としてのシリケートオリゴマ
ー(I−1)と、(II)としてのアクリル系樹脂をブレ
ンドした樹脂(商品名;MSACO、三菱化学社製)の
代わりに、シリケートオリゴマー(I−1)のみを用い
た以外は同様に行い、実施例1と同様に各性能を評価し
た。
【0083】比較例3 実施例1において、偏光フィルム(F−1)の両面に、
酢酸セルロースフィルムと(B)層の代わりにポリエス
テルポリオールとヘキサメチレンジイソシアネートから
なるウレタン樹脂塗膜層(乾燥後の厚みで3.0μ)を
設けた以外は同様に行い、実施例1と同様に各性能を評
価した。実施例、比較例の結果をまとめて表1〜3に示
す。
【0084】
【表1】 (偏光板) (I) (II) (III) (B) 偏光フィルム シリケート オリコ゛マー又は シラン系 厚みオリコ゛マーホ゜リマーカッフ゜リンク゛剤 (μ) 実施例1 F−1 I−1 アクリル樹脂 −−− 3.0 〃 2 F−1 I−2 シリコーン変性アクリル樹脂 −−− 3.0 〃 3 F−2 I−2 ホ゜リエステル樹脂 −−− 2.0 〃 4 F−3 I−2 −−− メチルメトキシシラン 3.0 〃 5 F−4 I−2 −−− エホ゜キシ系シラン 2.0 〃 6 F−5 I−2 −−− アクリルシ系シラン 2.0 〃 7 F−5 I−2 −−− ヒ゛ニル系シラン 3.0 〃 8 F−1 I−1 アクリル樹脂 −−− 3.0 〃 9 F−1 I−2 シリコーン変性アクリル樹脂 −−− −− 比較例1 F−1 −− −−− −−− −− 〃 2 F−1 I−1 −−− −−− 3.0 〃 2 F−1 (ウレタン樹脂) (3.0)
【0085】 注)F−1:実施例1で用いた偏光フィルム F−2:実施例3で用いた偏光フィルム F−3:実施例4で用いた偏光フィルム F−4:実施例5で用いた偏光フィルム F−5:実施例6で用いた偏光フィルム
【0086】
【表2】 (偏光板:耐湿熱性、耐熱性) 耐湿熱性 耐熱性 初期 耐久後 変化量 外観変化 耐久後 変化量 外観変化 (%) (%) (%) (%) (%) 実施例1 99.6 84.7 14.9 ◎ 99.1 0.5 ◎ 〃 2 99.6 89.6 10.0 ◎ 99.2 0.4 ◎ 〃 3 99.7 92.8 6.9 ◎ 99.2 0.5 ◎ 〃 4 99.9 96.8 3.1 ◎ 99.4 0.5 ◎ 〃 5 99.8 96.3 3.5 ◎ 99.3 0.5 ◎ 〃 6 99.7 84.8 14.9 ◎ 99.1 0.6 ◎ 〃 7 99.7 85.1 14.6 ◎ 99.2 0.5 ◎ 〃 8 99.6 86.6 13.0 ◎ 99.2 0.4 ◎ 〃 9 99.6 88.0 11.6 ◎ 99.1 0.5 ◎ 比較例1 99.6 45.0 54.6 × 99.0 0.6 ◎ 〃 2 99.6 84.4 15.2 ◎ 99.1 0.5 ◎ 〃 3 99.6 80.4 19.2 × 99.0 0.6 ◎
【0087】
【表3】
【0088】実施例10 実施例2において、偏光フィルムを、平均重合度170
0、平均ケン化度99.5モル%、2倍延伸のポリビニ
ルアルコールフィルム)(R−1)(膜厚50μm)か
らなる位相差フィルムに代えた以外は同様に行った。こ
れより得られた位相差板を下記の方法により耐湿熱性、
耐熱性を評価した。 (耐湿熱性)位相差板を55℃、95%RHに300時
間放置した後、該位相差板の光学特性変化及び外観変化
を測定することで耐湿熱性を評価した。 (耐熱性)位相差板を40℃の条件下で2時間放置した
後、直ちに60℃の条件下で2時間放置し、その後再び
40℃の条件下にさらし、同様の操作を計5回行った
後、光学特性変化及び外観変化を測定することで耐熱性
を評価した。
【0089】更に、実施例1と同様にして、可撓性、ハ
ードコート性を評価した。尚、ハードコート性について
は実施例1と同様、該位相差板の三酢酸セルロースフィ
ルムの外側に(B)層を設けて評価した。
【0090】位相差板の光学特性については、レターデ
ーション値(RD)を測定した。位相差フィルムのレタ
ーデーション値(RD)とは、主延伸方向(MD方向)
及びこれに垂直な方向(TD方向)における屈折率(II
MD−IITD)と位相差フィルムの厚さ(d)との積で定義
され、バビネ型コンペンサーター付の偏光顕微鏡(ニコ
ンPOH−1型)を用い補償法にて測定した(光源は白
色光)。
【0091】実施例11 実施例5において、偏光フィルムを、平均重合度380
0、平均ケン化度99.5モル%、2.2倍延伸のポリ
ビニルアルコールフィルム(R−2)(膜厚50μm)
からなる位相差フィルムに代えた以外は同様に行った。
これより得られた位相差板を実施例10と同様にして、
各性能を評価した。
【0092】実施例12 実施例6において、偏光フィルムを、平均重合度260
0、平均ケン化度99.5モル%、2.1倍延伸のポリ
ビニルアルコールフィルム(R−3)(膜厚50μm)
からなる位相差フィルムに代えた以外は同様に行った。
これより得られた位相差板を実施例10と同様にして、
各性能を評価した。
【0093】比較例4 実施例11において、(B)層を設けなかった以外は同
様に行い、各性能を評価した。実施例、比較例の結果を
まとめて表4〜6に示す。
【0094】
【表4】 (位相差板) (I) (II) (III) (B) 位相差 シリケート オリコ゛マー又は シラン系 厚みフィルムオリコ゛マーホ゜リマーカッフ゜リンク゛剤 (μ) 実施例10 R−1 I−2 シリコーン変性アクリル樹脂 −−− 3.0 〃 11 R−2 I−2 −−− エホ゜キシ系シラン 2.0 〃 12 R−3 I−2 −−− アクリル系シラン 2.0 比較例 4 R−1 −−− −−− −−− −−
【0095】
【表5】 (位相差板:耐湿熱性、耐熱性) 耐湿熱性 耐熱性 初期 耐久後 変化量 外観変化 耐久後 変化量 外観変化 (%) (%) (%) (%) (%) 実施例10 390 362 28 ◎ 398 8 ◎ 〃 11 390 362 28 ◎ 398 8 ◎ 〃 12 390 362 28 ◎ 398 8 ◎ 比較例 4 390 349 41 × 398 8 ◎
【0096】
【表6】
【0097】実施例13 実施例1で用いた偏光フィルム(F−1)及び実施例1
0で用いた位相差フィルム(R−1)を用い、又、シリ
ケートオリゴマー(I−2)と(II)としてのシリコー
ン変性アクリル樹脂をブレンドした樹脂(商品名;MS
51SGCT、三菱化学社製)からなる(B)層(層厚
み:3.0μm)を用いて、三酢酸セルロースフィルム
/(B)層/偏光フィルム/(B)層/三酢酸セルロー
スフィルム/粘着剤層/三酢酸セルロースフィルム/
(B)層/位相差フィルム/(B)層/三酢酸セルロー
スフィルム/粘着剤層の構成をもった楕円偏光板を作製
した。
【0098】該楕円偏光板を62℃、93%RHに29
0時間放置した後、光学特性変化(RD値で評価)及び
外観変化を測定し、耐湿熱性を評価した。又、該楕円偏
光板を40℃の条件下で2時間放置した後、直ちに60
℃の条件下で2時間放置し、その後再び40℃の条件下
にさらし、同様の操作を計5回行った後、光学特性変化
(RD値で評価)及び外観変化を測定することで耐熱性
を評価した。更に、実施例1と同様にして、可撓性、ハ
ードコート性を評価した。
【0099】実施例14 実施例4で用いた偏光フィルム(F−3)及び実施例1
1で用いた位相差フィルム(R−2)を用い、又、シリ
ケートオリゴマー(I−2)と(III)としてのアクリル
系シランをブレンドした樹脂(商品名;MS51SGA
C、三菱化学社製)からなる(B)層(層厚み:3.0
μm)を用いて、三酢酸セルロースフィルム/(B)層
/偏光フィルム/(B)層/三酢酸セルロースフィルム
/粘着剤層/三酢酸セルロースフィルム/(B)層/位
相差フィルム/(B)層/三酢酸セルロースフィルム/
粘着剤層の構成をもった楕円偏光板を作製した。これよ
り得られた楕円偏光板を実施例13と同様にして、各性
能を評価した。実施例、比較例の結果をまとめて表7〜
9に示す。
【0100】
【表7】 (楕円偏光板) (I) (II) (III) (C) 偏光 位相差 シリケート オリコ゛マー又は シラン系 厚みフィルムフィルムオリコ゛マーホ゜リマーカッフ゜リンク゛剤 (μ) 実施例13 F-1 R-1 I-2 シリコーン変性アクリル樹脂 −−− 3.0 〃 14 F-3 R-2 I-2 −−− アクリル系シラン 3.0
【0101】
【表8】 (楕円偏光板:耐湿熱性、耐熱性) 耐湿熱性 耐熱性 初期 耐久後 変化量 外観変化 耐久後 変化量 外観変化 (nm) (nm) (nm) (nm) (nm) 実施例13 390 365 25 ◎ 395 5 ◎ 〃 14 390 365 25 ◎ 395 5 ◎
【0102】
【表9】
【0103】
【発明の効果】本発明の光学積層体は、光学フィルム
(A)と保護フィルム(C)の間に上記の(I)と、(I
I)及び/又は(III)からなる(B)層を設けたことに
より、高光学性能に加えて、耐湿熱性、耐熱性に優れる
とともに可撓性、耐クラック性等の機械物性に優れ、更
に保護フィルム(C)の外側に(B)層を設けることで
ハードコート性にも優れた光学積層体である。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学フィルム(A)/ポリアルコキシシ
    ランからなる化合物(I)と、水酸基又はアルコキシル
    基と反応する官能基を有するオリゴマ−又はポリマー
    (II)及び/又はシラン系カップリング剤(III)とか
    らなる層(B)/保護フィルム(C)の少なくとも3層
    からなり、この順に積層されてなることを特徴とする光
    学積層体。
  2. 【請求項2】 保護フィルム(C)/ポリアルコキシシ
    ランからなる化合物(I)と、水酸基又はアルコキシル
    基と反応する官能基を有するオリゴマ−又はポリマー
    (II)及び/又はシラン系カップリング剤(III)とか
    らなる層(B)/光学フィルム(A)/ポリアルコキシ
    シランからなる化合物(I)と、水酸基又はアルコキシ
    ル基と反応する官能基を有するオリゴマ−又はポリマー
    (II)及び/又はシラン系カップリング剤(III)とか
    らなる層(B)/保護フィルム(C)からなることを特
    徴とする請求項1記載の光学積層体。
  3. 【請求項3】 更に、保護フィルム(C)の外側にポリ
    アルコキシシランからなる化合物(I)と、水酸基又は
    アルコキシル基と反応する官能基を有するオリゴマ−又
    はポリマー(II)及び/又はシラン系カップリング剤
    (III)とからなる層(B)を設けてなることを特徴と
    する請求項1又は2記載の光学積層体。
  4. 【請求項4】 ポリアルコキシシランからなる化合物
    (I)が下記化1で示されるシリケートオリゴマーから
    なる層であることを特徴とする請求項1、2又は3記載
    の光学積層体。 【化1】 ここで、nは1〜20の整数、Rは水素又は炭素数1〜
    4のアルキル基、フェニル基である。
  5. 【請求項5】 化1で示されるシリケートオリゴマーが
    テトラアルコキシシランに触媒、水を添加し加水分解縮
    合して得られる部分加水分解物であることを特徴とする
    請求項4記載の光学積層体。
  6. 【請求項6】 化1で示されるシリケートオリゴマーが
    テトラアルコキシシランに溶媒、硬化触媒、水を添加し
    加水分解縮合して得られる完全加水分解物であることを
    特徴とする請求項4記載の光学積層体。
  7. 【請求項7】 水酸基又はアルコキシル基と反応する官
    能基を有するオリゴマー又はポリマー(II)が、アクリ
    ル系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレ
    タン系樹脂、メラミン系樹脂のなかから選ばれる熱硬化
    性あるいは電離硬化性あるいは湿気硬化性の樹脂である
    ことを特徴とする請求項1〜6いずれか記載の光学積層
    体。
  8. 【請求項8】 シラン系カップリング剤(III)がビニ
    ル系シラン、エポキシ系シラン、アクリル系シラン、ア
    ミン系シラン、メルカプト系シランの群から選ばれる1
    種又は2種以上であることを特徴とする請求項1〜7い
    ずれか記載の光学積層体。
  9. 【請求項9】 光学フィルム(A)が偏光フィルム、位
    相差フィルム、楕円偏光フィルムのいずれかであること
    を特徴とする請求項1〜8いずれか記載の光学積層体。
  10. 【請求項10】 偏光フィルムがポリビニルアルコール
    系フィルムからなり、かつ、80℃、90%RHの雰囲
    気中で200時間放置後のラマン分光法による励起波長
    514.5nmのAr+レーザー照射時の105cm-1
    及び157cm-1のスペクトル強度をそれぞれa1及び
    1とし、該偏光フィルム放置処理前の該スペクトル強
    度をそれぞれa0及びb0とする時、(b1/a1)/(b
    0/a0)>0.7を満足することを特徴とする請求項9
    記載の光学積層体。
  11. 【請求項11】 偏光フィルムがポリビニルアルコール
    系フィルムからなり、かつ、波長460nm及び640
    nmでの平行透過率(TP)と直交透過率(TC)の比
    がともに2000以上であることを特徴とする請求項9
    記載の光学積層体。
  12. 【請求項12】 ポリビニルアルコール系フィルムが重
    合度2000〜8000のポリビニルアルコール系樹脂
    からなるフィルムであることを特徴とする請求項10又
    は11記載の光学積層体。
  13. 【請求項13】 ポリビニルアルコール系フィルムが重
    合度2500〜5000のポリビニルアルコール系樹脂
    からなるフィルムであることを特徴とする請求項10又
    は11記載の光学積層体。
  14. 【請求項14】 保護フィルム(C)が酢酸セルロース
    系フィルムであることを特徴とする請求項1〜13いず
    れか記載の光学積層体。
  15. 【請求項15】 最外層の少なくとも一方の外側に粘着
    剤層を設けたことを特徴とする請求項1〜14いずれか
    記載の光学積層体。
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