JPH0860084A - コーティング用組成物 - Google Patents
コーティング用組成物Info
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- JPH0860084A JPH0860084A JP21793994A JP21793994A JPH0860084A JP H0860084 A JPH0860084 A JP H0860084A JP 21793994 A JP21793994 A JP 21793994A JP 21793994 A JP21793994 A JP 21793994A JP H0860084 A JPH0860084 A JP H0860084A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明はコーティング用組成物に関する。更
に詳しくはポリエステル樹脂塗料の鉄等の金属への密着
性が向上し、且つ表面硬度および耐汚染性が改善された
塗膜を形成できるコーティング用組成物に関する。 【構成】 有機溶媒中で下記一般式[I]で示されるシ
リケートオリゴマーの存在下に、(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステルとヒドロキシル基含有(メタ)アクリル
酸エステルとを共重合して得られる組成物と、ポリエス
テル樹脂を混合してなるコーティング用組成物。 【化1】 (式中、nは1〜20の整数、Rは水素又は炭素数1〜
4のアルキル基、フェニル基を示す)
に詳しくはポリエステル樹脂塗料の鉄等の金属への密着
性が向上し、且つ表面硬度および耐汚染性が改善された
塗膜を形成できるコーティング用組成物に関する。 【構成】 有機溶媒中で下記一般式[I]で示されるシ
リケートオリゴマーの存在下に、(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステルとヒドロキシル基含有(メタ)アクリル
酸エステルとを共重合して得られる組成物と、ポリエス
テル樹脂を混合してなるコーティング用組成物。 【化1】 (式中、nは1〜20の整数、Rは水素又は炭素数1〜
4のアルキル基、フェニル基を示す)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコーティング用組成物に
関する。更に詳しくはポリエステル樹脂塗料の鉄等の金
属への密着性が向上し、且つ表面硬度および耐汚染性が
改善された塗膜を形成できるコーティング用組成物に関
する。
関する。更に詳しくはポリエステル樹脂塗料の鉄等の金
属への密着性が向上し、且つ表面硬度および耐汚染性が
改善された塗膜を形成できるコーティング用組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、耐擦傷性の改良を目的として
種々のシリコン化合物含有のコーティング用組成物が検
討されている。例えば、アルコキシシラン加水分解物を
用いた方法として、特開昭53−2565、特開昭56
−22365、特開昭61−166824号公報等があ
る。またオルガノアルコキシシランとコロイド状のシリ
カまたはコロイド状のアルミナを主成分とするコーティ
ング用組成物として特公昭52−39691、特公昭5
3−5042、特開昭54−87736、特開昭55−
94971、特開昭56−99236、特開昭59−6
8377号公報等に提案されている。更には、アルコキ
シシリル基を含有したアクリル系共重合体を使用したコ
ーティング用組成物が特開平3−47871、特開平3
−54278号公報等に提案されている。更に両者の特
徴をそれぞれ発揮させるため上記のアルコキシシランの
加水分解物とアクリル系共重合体を混合した組成物をコ
ーティング用途に用いることも注目されている。
種々のシリコン化合物含有のコーティング用組成物が検
討されている。例えば、アルコキシシラン加水分解物を
用いた方法として、特開昭53−2565、特開昭56
−22365、特開昭61−166824号公報等があ
る。またオルガノアルコキシシランとコロイド状のシリ
カまたはコロイド状のアルミナを主成分とするコーティ
ング用組成物として特公昭52−39691、特公昭5
3−5042、特開昭54−87736、特開昭55−
94971、特開昭56−99236、特開昭59−6
8377号公報等に提案されている。更には、アルコキ
シシリル基を含有したアクリル系共重合体を使用したコ
ーティング用組成物が特開平3−47871、特開平3
−54278号公報等に提案されている。更に両者の特
徴をそれぞれ発揮させるため上記のアルコキシシランの
加水分解物とアクリル系共重合体を混合した組成物をコ
ーティング用途に用いることも注目されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
混合物よりなるコーティング用組成物では、得られる塗
膜の透明性や耐沸水性に改善の余地があるので、本出願
人は先に有機溶媒中でシリケートオリゴマーの存在下
に、(メタ)アクリル酸アルキルエステルとヒドロキシ
ル基含有(メタ)アクリル酸エステルとを共重合して得
られる組成物が、鉄等の金属、プラスチック、木材、コ
ンクリート等の表面に透明性や耐沸水性の良好な塗膜を
形成させることが出来、更に該組成物が本来有している
耐擦傷性、耐熱性、耐候性、密着性も兼ね備えたことを
見出し特許出願を行った。本出願人はこの組成物の新規
用途を更に開拓すべく鋭意検討を行った。
混合物よりなるコーティング用組成物では、得られる塗
膜の透明性や耐沸水性に改善の余地があるので、本出願
人は先に有機溶媒中でシリケートオリゴマーの存在下
に、(メタ)アクリル酸アルキルエステルとヒドロキシ
ル基含有(メタ)アクリル酸エステルとを共重合して得
られる組成物が、鉄等の金属、プラスチック、木材、コ
ンクリート等の表面に透明性や耐沸水性の良好な塗膜を
形成させることが出来、更に該組成物が本来有している
耐擦傷性、耐熱性、耐候性、密着性も兼ね備えたことを
見出し特許出願を行った。本出願人はこの組成物の新規
用途を更に開拓すべく鋭意検討を行った。
【0004】
【課題を解決するための手段】その結果、アクリル系共
重合体の共重合時に特定のシリケートオリゴマーを共存
させて得られる組成物を、ポリエステル樹脂に混合する
ことによりポリエステル樹脂塗膜の物性を改良できるこ
とを見出し、本発明に到達した。即ち、本発明は、有機
溶媒中で下記一般式[I]で示されるシリケートオリゴ
マーの存在下に、(メタ)アクリル酸アルキルエステル
とヒドロキシル基含有(メタ)アクリル酸エステルとを
共重合して得られる組成物と、ポリエステル樹脂を混合
することを特徴とするコーティング用組成物にある。
重合体の共重合時に特定のシリケートオリゴマーを共存
させて得られる組成物を、ポリエステル樹脂に混合する
ことによりポリエステル樹脂塗膜の物性を改良できるこ
とを見出し、本発明に到達した。即ち、本発明は、有機
溶媒中で下記一般式[I]で示されるシリケートオリゴ
マーの存在下に、(メタ)アクリル酸アルキルエステル
とヒドロキシル基含有(メタ)アクリル酸エステルとを
共重合して得られる組成物と、ポリエステル樹脂を混合
することを特徴とするコーティング用組成物にある。
【化1】 (式中、nは1〜20の整数、Rは水素又は炭素数1〜
4のアルキル基、フェニル基を示す)
4のアルキル基、フェニル基を示す)
【0005】以下、本発明につき詳細に説明する。本発
明で使用するシリケートオリゴマーとしては下記一般式
〔I〕で示されるものであれば、特に限定されない。
明で使用するシリケートオリゴマーとしては下記一般式
〔I〕で示されるものであれば、特に限定されない。
【化1】 (式中、nは1〜20の整数、Rは水素又は炭素数1〜
4のアルキル基、フェニル基を示す)
4のアルキル基、フェニル基を示す)
【0006】該シリケートオリゴマーは例えば、テトラ
メトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロピ
オキシシラン、テトラブトキシシラン等のテトラアルコ
キシシラン又はテトラフェノキシシランを加水分解する
ことにより得られる。nはこの場合の加水分解率を制御
することにより調整できる。
メトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロピ
オキシシラン、テトラブトキシシラン等のテトラアルコ
キシシラン又はテトラフェノキシシランを加水分解する
ことにより得られる。nはこの場合の加水分解率を制御
することにより調整できる。
【0007】加水分解反応自体は、公知の方法によるこ
とができ、例えば、上記テトラアルコキシシランに所定
量の水を加えて酸触媒の存在下に、副生するアルコール
を留去しながら通常、室温程度〜100℃で反応させ
る。この反応によりアルコキシシランは加水分解し、さ
らに縮合反応によりヒドロキシル基を2以上有する液状
のシリケートオリゴマー(通常平均重合度2〜8程度、
好ましくは3〜6)が加水分解物として得られる。加水
分解の程度は、使用する水の量により適宜調節すること
ができるが、コーティング用組成物の物性あるいは塗膜
の硬化を考慮すると、本発明においては通常40〜90
%程度、好適には60〜80%程度から選ばれる。上記
範囲以上の場合は接着性が低下しそれ以下の場合はnが
0のものが含まれ、硬度の低下のために好ましくない。
とができ、例えば、上記テトラアルコキシシランに所定
量の水を加えて酸触媒の存在下に、副生するアルコール
を留去しながら通常、室温程度〜100℃で反応させ
る。この反応によりアルコキシシランは加水分解し、さ
らに縮合反応によりヒドロキシル基を2以上有する液状
のシリケートオリゴマー(通常平均重合度2〜8程度、
好ましくは3〜6)が加水分解物として得られる。加水
分解の程度は、使用する水の量により適宜調節すること
ができるが、コーティング用組成物の物性あるいは塗膜
の硬化を考慮すると、本発明においては通常40〜90
%程度、好適には60〜80%程度から選ばれる。上記
範囲以上の場合は接着性が低下しそれ以下の場合はnが
0のものが含まれ、硬度の低下のために好ましくない。
【0008】こうして得られたテトラアルコキシシリケ
ートオリゴマーにはモノマーが通常2〜10%程度含有
されている。このモノマーが含有されているとコート用
組成物の貯蔵安定性が欠け、保存中に増粘し、薄膜形成
が困難となるので、モノマー含有量が1%以下、好まし
くは0.3%以下になるように、このモノマー除去をフ
ラシュ蒸留、真空蒸留で行う。
ートオリゴマーにはモノマーが通常2〜10%程度含有
されている。このモノマーが含有されているとコート用
組成物の貯蔵安定性が欠け、保存中に増粘し、薄膜形成
が困難となるので、モノマー含有量が1%以下、好まし
くは0.3%以下になるように、このモノマー除去をフ
ラシュ蒸留、真空蒸留で行う。
【0009】共存重合時シリケートオリゴマーの使用量
はアクリル系単量体100重量部に対して5〜500重
量部、好ましくは10〜400重量部、特に好ましくは
10〜300重量部である。これ未満では塗膜の硬度が
著しく低下し、これを越えると基材との接着性が著しく
低下する。尚、上記範囲内でアクリル系共重合体含有量
が多いと耐アルカリ性及び保存安定性が向上し、シリケ
ートオリゴマーの含有量が多いと硬度、耐溶剤性、耐候
性、密着性が向上する傾向にある。
はアクリル系単量体100重量部に対して5〜500重
量部、好ましくは10〜400重量部、特に好ましくは
10〜300重量部である。これ未満では塗膜の硬度が
著しく低下し、これを越えると基材との接着性が著しく
低下する。尚、上記範囲内でアクリル系共重合体含有量
が多いと耐アルカリ性及び保存安定性が向上し、シリケ
ートオリゴマーの含有量が多いと硬度、耐溶剤性、耐候
性、密着性が向上する傾向にある。
【0010】本発明で用いる(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルのアルキル基の炭素数は、特に制限はなく1
〜20程度の任意のものが使用できるが、アルキル基の
炭素数が1〜3の物と、アルキル基の炭素数が4以上の
物との組合わせでの使用が、塗膜物性のバランスの点で
好ましい。 (a)アルキル基の炭素数1〜3の(メタ)アクリル酸
アルキルエステルとしては、(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プ
ロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピルなどが挙げら
れ、単独又は2種以上併用される。
ルエステルのアルキル基の炭素数は、特に制限はなく1
〜20程度の任意のものが使用できるが、アルキル基の
炭素数が1〜3の物と、アルキル基の炭素数が4以上の
物との組合わせでの使用が、塗膜物性のバランスの点で
好ましい。 (a)アルキル基の炭素数1〜3の(メタ)アクリル酸
アルキルエステルとしては、(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プ
ロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピルなどが挙げら
れ、単独又は2種以上併用される。
【0011】(b)アルキル基の炭素数が4以上の(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルとしては、(メタ)ア
クリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メ
タ)アクリル酸sec−ブチル、(メタ)アクリル酸t
−ブチル、(メタ)アクリル酸アミル、(メタ)アクリ
ル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)
アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘ
キシル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル
酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリルなどが挙げ
られ、単独又は2種以上併用される。
タ)アクリル酸アルキルエステルとしては、(メタ)ア
クリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メ
タ)アクリル酸sec−ブチル、(メタ)アクリル酸t
−ブチル、(メタ)アクリル酸アミル、(メタ)アクリ
ル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)
アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘ
キシル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル
酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリルなどが挙げ
られ、単独又は2種以上併用される。
【0012】ヒドロキシル基含有(メタ)アクリル酸エ
ステルとしては、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエ
チル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、
(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシルプロピル、(メ
タ)アクリル酸4−ヒドロキシルブチルなどが例示され
る。必要に応じてスチレン、ビニルトルエン等の芳香族
モノマー、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニ
ル化合物が併用される。
ステルとしては、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエ
チル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、
(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシルプロピル、(メ
タ)アクリル酸4−ヒドロキシルブチルなどが例示され
る。必要に応じてスチレン、ビニルトルエン等の芳香族
モノマー、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニ
ル化合物が併用される。
【0013】(メタ)アクリル酸アルキルエステルとヒ
ドロキシル基含有(メタ)アクリル酸エステルとの共重
合割合は、(メタ)アクリル酸アルキルエステルが50
〜99.5重量%、好ましくは70〜97.5重量%、
ヒドロキシル基含有(メタ)アクリル酸エステルが0.
5〜50重量%、好ましくは2.5〜30重量%であ
る。又、(メタ)アクリル酸アルキルエステル中におけ
るアルキル基の炭素数1〜3の(メタ)アクリル酸アル
キルエステル(a)とアルキル基の炭素数4以上の(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル(b)との割合は
(a)/(b)が重量基準で2/8〜8/2、好ましく
は3/7〜7/3が望ましい。
ドロキシル基含有(メタ)アクリル酸エステルとの共重
合割合は、(メタ)アクリル酸アルキルエステルが50
〜99.5重量%、好ましくは70〜97.5重量%、
ヒドロキシル基含有(メタ)アクリル酸エステルが0.
5〜50重量%、好ましくは2.5〜30重量%であ
る。又、(メタ)アクリル酸アルキルエステル中におけ
るアルキル基の炭素数1〜3の(メタ)アクリル酸アル
キルエステル(a)とアルキル基の炭素数4以上の(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル(b)との割合は
(a)/(b)が重量基準で2/8〜8/2、好ましく
は3/7〜7/3が望ましい。
【0014】ヒドロキシル基含有(メタ)アクリル酸エ
ステルを用いることにより、シリケートオリゴマーとの
架橋性が改善される。また塗膜を硬化させる際に収縮し
て、内部応力が生じて、ひび割れ等の問題が起きる可能
性があるが、これを回避するには、上記アクリル系共重
合体の組成比により、ガラス転移点を低く設定すること
が好ましい。好適なガラス転移点の具体的な温度範囲は
−20〜60℃である。
ステルを用いることにより、シリケートオリゴマーとの
架橋性が改善される。また塗膜を硬化させる際に収縮し
て、内部応力が生じて、ひび割れ等の問題が起きる可能
性があるが、これを回避するには、上記アクリル系共重
合体の組成比により、ガラス転移点を低く設定すること
が好ましい。好適なガラス転移点の具体的な温度範囲は
−20〜60℃である。
【0015】本発明の特徴は有機溶媒中で前記シリケー
トオリゴマーの存在下に(メタ)アクリル系単量体を共
存重合する点である。かかる共存重合の方法としては、
特に限定されないが、例えば、各成分を混合して、通常
のラジカル重合法により製造できる。本発明に使用され
る有機溶剤としては特に限定されず、(メタ)アクリル
系単量体及び共重合体とシリケートオリゴマーを溶解す
るものが使用でき、コーティング対象となる基材あるい
は塗布方法により適宜選定が可能である。使用できる有
機溶剤を具体的に示すと、メタノール、エタノール、n
−プロパノール、イソプロピルアルコール、n−ブタノ
ール、オクタノール等のアルコールやエチレングリコー
ル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモ
ノn−プロピルエーテル、エチレングリコールモノn−
ブチルエーテル等のグリコール誘導体やベンゼン、ケロ
シン、トルエン、キシレン等の炭化水素や酢酸メチル、
酢酸エチル、酢酸ブチル、アセト酢酸メチル、アセト酢
酸エチル等のエステル類やアセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、アセチルアセトン等のケ
トン類やエチルエーテル、ブチルエーテル、メチルセロ
ソルブ、エチルセロソルブ、ジオキサン、フラン、テト
ラヒドロフラン等のエーテル類が挙げられる。これら有
機溶剤は単独でも複数を組合わせても使用可能である。
トオリゴマーの存在下に(メタ)アクリル系単量体を共
存重合する点である。かかる共存重合の方法としては、
特に限定されないが、例えば、各成分を混合して、通常
のラジカル重合法により製造できる。本発明に使用され
る有機溶剤としては特に限定されず、(メタ)アクリル
系単量体及び共重合体とシリケートオリゴマーを溶解す
るものが使用でき、コーティング対象となる基材あるい
は塗布方法により適宜選定が可能である。使用できる有
機溶剤を具体的に示すと、メタノール、エタノール、n
−プロパノール、イソプロピルアルコール、n−ブタノ
ール、オクタノール等のアルコールやエチレングリコー
ル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモ
ノn−プロピルエーテル、エチレングリコールモノn−
ブチルエーテル等のグリコール誘導体やベンゼン、ケロ
シン、トルエン、キシレン等の炭化水素や酢酸メチル、
酢酸エチル、酢酸ブチル、アセト酢酸メチル、アセト酢
酸エチル等のエステル類やアセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、アセチルアセトン等のケ
トン類やエチルエーテル、ブチルエーテル、メチルセロ
ソルブ、エチルセロソルブ、ジオキサン、フラン、テト
ラヒドロフラン等のエーテル類が挙げられる。これら有
機溶剤は単独でも複数を組合わせても使用可能である。
【0016】また、溶媒の使用量は、(メタ)アクリル
系単量体及びシリケートオリゴマーの合計量100重量
部に対して20〜200重量部の範囲で可能である。こ
の組成比は使用目的に応じて適宜選択できる。
系単量体及びシリケートオリゴマーの合計量100重量
部に対して20〜200重量部の範囲で可能である。こ
の組成比は使用目的に応じて適宜選択できる。
【0017】重合触媒としては、公知のラジカル重合触
媒、例えばアゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイルパ
ーオキサイド、ジターシャリーブチルパーオキサイド、
クメンハイドロパーオキサイドなどが用いられる。重合
時の温度は60〜150℃が適当であり、又重合時間は
6〜20時間程度が実用的である。本発明の組成物は、
前記の如く重合時に用いた有機溶剤がそのまま溶剤とな
った状態で、コーティング用として実用に供せられる
が、必要であれば、それを任意の溶剤に置換して用いて
も差し支えない。
媒、例えばアゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイルパ
ーオキサイド、ジターシャリーブチルパーオキサイド、
クメンハイドロパーオキサイドなどが用いられる。重合
時の温度は60〜150℃が適当であり、又重合時間は
6〜20時間程度が実用的である。本発明の組成物は、
前記の如く重合時に用いた有機溶剤がそのまま溶剤とな
った状態で、コーティング用として実用に供せられる
が、必要であれば、それを任意の溶剤に置換して用いて
も差し支えない。
【0018】本発明において使用されるポリエステル樹
脂は塗料用として公知のものはいずれも実用可能であ
る。つまり、多価アルコールと多塩基酸を縮合して製造
されるものであれば良く、多価アルコール成分として
は、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピ
レングリコール、1,3−ブチレングリコール、2,3
−ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、2
−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2,4−ト
リメチル−1,3−ペンタンジオール、ネオペンチルグ
リコール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロ
パン、グリセリン、ペンタエリスリトール、ビスフェノ
ール・アルキレンオキシド付加物などが挙げられる。
脂は塗料用として公知のものはいずれも実用可能であ
る。つまり、多価アルコールと多塩基酸を縮合して製造
されるものであれば良く、多価アルコール成分として
は、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピ
レングリコール、1,3−ブチレングリコール、2,3
−ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、2
−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2,4−ト
リメチル−1,3−ペンタンジオール、ネオペンチルグ
リコール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロ
パン、グリセリン、ペンタエリスリトール、ビスフェノ
ール・アルキレンオキシド付加物などが挙げられる。
【0019】多塩基酸成分としては、無水フタル酸、フ
タル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、テトラヒドロフ
タル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、エンドメチレンテ
トラヒドロ無水フタル酸、ヘット酸、シトラコン酸、ア
ジピン酸、セバシン酸などの飽和多塩基酸が挙げられ、
無水マレイン酸、マレイン酸、無水イタコン酸、イタコ
ン酸、フマール酸などの不飽和多塩基酸も飽和多塩基酸
と共に併用することもできる。更に、桐油、アマニ油、
大豆油、綿実油、サフラワ油、やし油など公知の油変性
ポリエステル樹脂の使用も可能である。ポリエステル樹
脂の分子量は500〜50000、好ましくは1000
〜30000が、また酸価は0.1〜500程度、水酸
基価は2〜200程度が実用的である。
タル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、テトラヒドロフ
タル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、エンドメチレンテ
トラヒドロ無水フタル酸、ヘット酸、シトラコン酸、ア
ジピン酸、セバシン酸などの飽和多塩基酸が挙げられ、
無水マレイン酸、マレイン酸、無水イタコン酸、イタコ
ン酸、フマール酸などの不飽和多塩基酸も飽和多塩基酸
と共に併用することもできる。更に、桐油、アマニ油、
大豆油、綿実油、サフラワ油、やし油など公知の油変性
ポリエステル樹脂の使用も可能である。ポリエステル樹
脂の分子量は500〜50000、好ましくは1000
〜30000が、また酸価は0.1〜500程度、水酸
基価は2〜200程度が実用的である。
【0020】ポリエステル樹脂と共存重合組成物の混合
割合は、組成物中のアクリル系樹脂とシリケートオリゴ
マーの組成比で若干の幅はあるが、固形分換算でポリエ
ステル樹脂100重量部に対して組成物を5〜80重量
部、好ましくは5〜50重量部である。5重量部以下で
はポリエステル樹脂の物性改善効果に乏しく80重量部
以上では相溶性不良となる傾向がある。
割合は、組成物中のアクリル系樹脂とシリケートオリゴ
マーの組成比で若干の幅はあるが、固形分換算でポリエ
ステル樹脂100重量部に対して組成物を5〜80重量
部、好ましくは5〜50重量部である。5重量部以下で
はポリエステル樹脂の物性改善効果に乏しく80重量部
以上では相溶性不良となる傾向がある。
【0021】更にかくして得られる本発明のコーティン
グ用組成物には硬化触媒を使用することが望ましい。該
硬化触媒は、使用時に添加して使用すること(2液型)
も可能であり、最初から添加した状態(1液型)でも保
存は可能である。硬化触媒の具体例としては塩酸、硝
酸、リン酸、硼酸等の無機酸類、酢酸、ギ酸、マレイン
酸、フタル酸、安息香酸、パラトルエンスルホン酸等の
有機酸類、ジブチルスズラウリレート、ジブチルスズオ
クチエート、ジブチルスズアセテート、ジオクチルスズ
ラウレート等の有機スズ化合物類、テトラブチルチタネ
ート、テトラプロピルチタネート、テトラブトキシチタ
ネート等の有機チタン化合物類、モノメチルホスフェー
ト、モノエチルホスフェート等のリン酸エステル類、γ
−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−アミノ
エチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−
ウレイドプロピルトリエトキシシラン等のシランカップ
リング剤類がある。
グ用組成物には硬化触媒を使用することが望ましい。該
硬化触媒は、使用時に添加して使用すること(2液型)
も可能であり、最初から添加した状態(1液型)でも保
存は可能である。硬化触媒の具体例としては塩酸、硝
酸、リン酸、硼酸等の無機酸類、酢酸、ギ酸、マレイン
酸、フタル酸、安息香酸、パラトルエンスルホン酸等の
有機酸類、ジブチルスズラウリレート、ジブチルスズオ
クチエート、ジブチルスズアセテート、ジオクチルスズ
ラウレート等の有機スズ化合物類、テトラブチルチタネ
ート、テトラプロピルチタネート、テトラブトキシチタ
ネート等の有機チタン化合物類、モノメチルホスフェー
ト、モノエチルホスフェート等のリン酸エステル類、γ
−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−アミノ
エチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−
ウレイドプロピルトリエトキシシラン等のシランカップ
リング剤類がある。
【0022】その他トリス(アセチルアセトナート)ア
ルミニウム、トリス(エチルアセトアセテート)アルミ
ニウム等の有機アルミニウム化合物類、テトラブチルジ
ルコネート、ブトキシトリス(アセチルアセトナート)ジ
ルコニウム等の有機ジルコニウム類、エチレンジアミ
ン、ジエチレントリアミン、ピペラジン、メタフェニレ
ンジアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン等のアミン類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等
のアルカリ化合物、エポキシ化合物等が挙げられるが、
特に無機酸、有機スズ化合物、有機酸、有機アルミニウ
ム化合物が好ましい。これら触媒の使用量は触媒により
異なるが、例えば塩酸を使用する場合はシリケートオリ
ゴマー100重量部に対して0.1〜2重量部程度が好
ましい。
ルミニウム、トリス(エチルアセトアセテート)アルミ
ニウム等の有機アルミニウム化合物類、テトラブチルジ
ルコネート、ブトキシトリス(アセチルアセトナート)ジ
ルコニウム等の有機ジルコニウム類、エチレンジアミ
ン、ジエチレントリアミン、ピペラジン、メタフェニレ
ンジアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン等のアミン類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等
のアルカリ化合物、エポキシ化合物等が挙げられるが、
特に無機酸、有機スズ化合物、有機酸、有機アルミニウ
ム化合物が好ましい。これら触媒の使用量は触媒により
異なるが、例えば塩酸を使用する場合はシリケートオリ
ゴマー100重量部に対して0.1〜2重量部程度が好
ましい。
【0023】本発明のコーティング用組成物の使用方法
につき、より具体的に説明する。上記共存重合した(メ
タ)アクリル系共重合体組成物を通常濃度調整し、次に
硬化触媒を添加して、更にポリエステル樹脂と混合さ
れ、その後基材に塗布を行い加熱乾燥を行う。シリケー
トオリゴマーのRがアルキル基やフェニル基である場
合、必要に応じて加水分解しておくことも可能である。
この場合の基材としては鉄、ステンレス、アルミニウ
ム、その他の金属、合金、プラスチック、木材、セメン
ト、コンクリート等に適用できる。また、塗布の方法と
しては刷毛塗り、スピンコート、スプレーコート、デッ
ピング、ロールコート、グラビア印刷法等の通常の塗布
方法が挙げられる。この時の皮膜の膜厚は0.1〜20
0μmが好ましく、より好ましくは1〜100μmであ
る。本発明の組成物は塗膜の厚膜化に特に有効で、従来
のものは50μmを越えるとクラック等の発生する可能
性が高かったが、本発明ではより厚膜化が可能となっ
た。上記範囲より薄い場合には十分な耐擦傷性を得るこ
とが難しく、また、上記範囲より厚い場合はクラック等
の発生する可能性があるため好ましくない。
につき、より具体的に説明する。上記共存重合した(メ
タ)アクリル系共重合体組成物を通常濃度調整し、次に
硬化触媒を添加して、更にポリエステル樹脂と混合さ
れ、その後基材に塗布を行い加熱乾燥を行う。シリケー
トオリゴマーのRがアルキル基やフェニル基である場
合、必要に応じて加水分解しておくことも可能である。
この場合の基材としては鉄、ステンレス、アルミニウ
ム、その他の金属、合金、プラスチック、木材、セメン
ト、コンクリート等に適用できる。また、塗布の方法と
しては刷毛塗り、スピンコート、スプレーコート、デッ
ピング、ロールコート、グラビア印刷法等の通常の塗布
方法が挙げられる。この時の皮膜の膜厚は0.1〜20
0μmが好ましく、より好ましくは1〜100μmであ
る。本発明の組成物は塗膜の厚膜化に特に有効で、従来
のものは50μmを越えるとクラック等の発生する可能
性が高かったが、本発明ではより厚膜化が可能となっ
た。上記範囲より薄い場合には十分な耐擦傷性を得るこ
とが難しく、また、上記範囲より厚い場合はクラック等
の発生する可能性があるため好ましくない。
【0024】また、本発明の組成物を使用して塗料を調
製する時には必要に応じて、塗料の安定性を考慮して脱
水剤やアルキル基の炭素数1〜10のアルキルアルコー
ルを添加することもできる。この場合の脱水剤として
は、オルトギ酸トリメチル、オルトギ酸トリエチル、オ
ルトギ酸トリプロピル、オルト酢酸トリメチル、オルト
酢酸トリエチル、オルト酢酸トリプロピル、オルトプロ
ピオン酸トリメチル、オルトプロピオン酸トリエチル、
オルトイソプロピオン酸トリメチル、オルトイソプロピ
オン酸トリエチル、オルト酪酸トリメチル、オルト酪酸
トリエチル、オルトイソ酪酸トリメチル、オルトイソ酪
酸トリエチル等のオルトカルボン酸エステルが用いら
れ、その添加量としては、(メタ)アクリル系共重合体
100重量部に対して0〜30重量部、好ましくは0.
5〜30重量部、特に好ましくは5〜25重量部であ
る。
製する時には必要に応じて、塗料の安定性を考慮して脱
水剤やアルキル基の炭素数1〜10のアルキルアルコー
ルを添加することもできる。この場合の脱水剤として
は、オルトギ酸トリメチル、オルトギ酸トリエチル、オ
ルトギ酸トリプロピル、オルト酢酸トリメチル、オルト
酢酸トリエチル、オルト酢酸トリプロピル、オルトプロ
ピオン酸トリメチル、オルトプロピオン酸トリエチル、
オルトイソプロピオン酸トリメチル、オルトイソプロピ
オン酸トリエチル、オルト酪酸トリメチル、オルト酪酸
トリエチル、オルトイソ酪酸トリメチル、オルトイソ酪
酸トリエチル等のオルトカルボン酸エステルが用いら
れ、その添加量としては、(メタ)アクリル系共重合体
100重量部に対して0〜30重量部、好ましくは0.
5〜30重量部、特に好ましくは5〜25重量部であ
る。
【0025】更に、塗料に使用する顔料としては、酸化
チタン、炭酸カルシウム、タルク、リトボン、硫酸バリ
ウム、硫酸カルシウム、アルミナ、クレーなどの白顔
料、カーボンブラック、鉄黒などの黒顔料、フタロシア
ニンブルー、紺青、群青などの青顔料、レーキイエロ
ー、黄鉛、オーカイエロー、ハンザイエローなどの黄顔
料、ベンガラ、レーキレッドなどの赤顔料、クロムバー
ミリオンなどの橙顔料、フタロシアニングリーン、酸化
クロムなどの緑顔料などが挙げられる。
チタン、炭酸カルシウム、タルク、リトボン、硫酸バリ
ウム、硫酸カルシウム、アルミナ、クレーなどの白顔
料、カーボンブラック、鉄黒などの黒顔料、フタロシア
ニンブルー、紺青、群青などの青顔料、レーキイエロ
ー、黄鉛、オーカイエロー、ハンザイエローなどの黄顔
料、ベンガラ、レーキレッドなどの赤顔料、クロムバー
ミリオンなどの橙顔料、フタロシアニングリーン、酸化
クロムなどの緑顔料などが挙げられる。
【0026】また、本発明の組成物には発明の硬化を損
なわない範囲において、他の樹脂用添加剤を加えること
ができる。例えば、紫外線安定剤、酸化防止剤、帯電防
止剤、導電性付与剤、耐擦傷性付与剤、相溶化剤、接着
性付与剤、着色剤、流動性改善剤、可塑剤、タレ防止
剤、沈殿防止剤、消泡剤等が挙げられる。塗料の調製に
は通常使用されるサンドミル、ディスパー、ボールミル
など使用される。この塗料は、コンクリート、モルタル
建築物、瓦、サイデングボードなどの外装材の上塗り塗
料として、更に建築物の内装、床用の塗料として用いる
ことができ、特に、外装用途では、耐候性に優れた塗料
として利用することができる。
なわない範囲において、他の樹脂用添加剤を加えること
ができる。例えば、紫外線安定剤、酸化防止剤、帯電防
止剤、導電性付与剤、耐擦傷性付与剤、相溶化剤、接着
性付与剤、着色剤、流動性改善剤、可塑剤、タレ防止
剤、沈殿防止剤、消泡剤等が挙げられる。塗料の調製に
は通常使用されるサンドミル、ディスパー、ボールミル
など使用される。この塗料は、コンクリート、モルタル
建築物、瓦、サイデングボードなどの外装材の上塗り塗
料として、更に建築物の内装、床用の塗料として用いる
ことができ、特に、外装用途では、耐候性に優れた塗料
として利用することができる。
【0027】
【作用】本発明においては鉄等の金属への密着性が向上
し、且つ表面硬度および耐汚染性が改善されたポリエス
テル樹脂系の塗膜を与えるコーティング用組成物が得ら
れる。
し、且つ表面硬度および耐汚染性が改善されたポリエス
テル樹脂系の塗膜を与えるコーティング用組成物が得ら
れる。
【0028】
【実施例】次に実施例および比較例に基づいて、本発明
を更に詳細に説明をするがその要旨を越えない限り以下
の実施例に限定されるものではない。尚、塗膜の評価は
下記の方法で行った。 (1)金属密着性(セロテープ剥離):塗膜の接着強度
を評価するため、塗膜面の中央に直交する縦横11本ず
つの平行線を1mmの間隔で基材面に達するまで引いて
1cm2の中に100個のます目ができるように碁盤目
をつけた。セロハン粘着テープ(商品名:“セロテー
プ”ニチバン製)を碁盤目上に強くはりつけ、90度方
向に急速に剥がした時の、剥離しないます目の数を測定
した。
を更に詳細に説明をするがその要旨を越えない限り以下
の実施例に限定されるものではない。尚、塗膜の評価は
下記の方法で行った。 (1)金属密着性(セロテープ剥離):塗膜の接着強度
を評価するため、塗膜面の中央に直交する縦横11本ず
つの平行線を1mmの間隔で基材面に達するまで引いて
1cm2の中に100個のます目ができるように碁盤目
をつけた。セロハン粘着テープ(商品名:“セロテー
プ”ニチバン製)を碁盤目上に強くはりつけ、90度方
向に急速に剥がした時の、剥離しないます目の数を測定
した。
【0029】(2)鉛筆硬度:傷付度合いをJIS K
5400に従った鉛筆硬度試験により評価した。 (3)耐汚染性:塗膜上に市販の赤及び黒の速乾性油性
インクで線引きし、室温下に24時間放置後、エタノー
ルで拭き取り線跡がない場合を○、線跡が僅かに残る場
合を△、線跡がはっきりと残る場合を×と判定した。
5400に従った鉛筆硬度試験により評価した。 (3)耐汚染性:塗膜上に市販の赤及び黒の速乾性油性
インクで線引きし、室温下に24時間放置後、エタノー
ルで拭き取り線跡がない場合を○、線跡が僅かに残る場
合を△、線跡がはっきりと残る場合を×と判定した。
【0030】〔シリケートオリゴマーの調製〕 シリケートオリゴマーA 撹拌機と還流用コンデンサー及び温度計を付けた500
mlの3つ口丸底フラスコに、テトラメトキシシラン2
34gとメタノール74gを加えて混合した後、0.0
5%塩酸22.2gを加え、内温度65℃、2時間加水
分解反応を行った。次いでコンデンサーを抽出管に取り
替え、内温度が150℃になるまで昇温し、メタノール
で抽出させ更に150℃、3時間加熱し縮合して加水分
解物を得た。重合度は3〜6でヒドロキシル基10以上
であった。テトラメトキシシランオリゴマー中のモノマ
ー量は5%であった。
mlの3つ口丸底フラスコに、テトラメトキシシラン2
34gとメタノール74gを加えて混合した後、0.0
5%塩酸22.2gを加え、内温度65℃、2時間加水
分解反応を行った。次いでコンデンサーを抽出管に取り
替え、内温度が150℃になるまで昇温し、メタノール
で抽出させ更に150℃、3時間加熱し縮合して加水分
解物を得た。重合度は3〜6でヒドロキシル基10以上
であった。テトラメトキシシランオリゴマー中のモノマ
ー量は5%であった。
【0031】シリケートオリゴマーB 上記に引き続き100〜150℃に加熱したジャケット
でテトラメトキシシランオリゴマーを煮沸させて、気化
したモノマーを不活性ガスと共に系外に排出する。こう
して得られたテトラメトキシシランオリゴマー中のモノ
マー量は0.2%であった。 シリケートオリゴマーC 前記のテトラメトキシシランに代えてテトラエトキシシ
ランを使用してオリゴマー中のモノマー量が0.3%以
下のテトラエトキシシランオリゴマー(重合度3〜6)
を得た。
でテトラメトキシシランオリゴマーを煮沸させて、気化
したモノマーを不活性ガスと共に系外に排出する。こう
して得られたテトラメトキシシランオリゴマー中のモノ
マー量は0.2%であった。 シリケートオリゴマーC 前記のテトラメトキシシランに代えてテトラエトキシシ
ランを使用してオリゴマー中のモノマー量が0.3%以
下のテトラエトキシシランオリゴマー(重合度3〜6)
を得た。
【0032】[ポリエステル樹脂の製造] 樹脂a 撹拌器、精留塔、窒素導入管付きのフラスコにイソフタ
ル酸1モル、エチレングリコール0.6モル及びネオペ
ンチルグリコール0.415モルを仕込み240℃にて
酸価5KOHmg/gになるまで反応を行い分子量20
00、組成比イソフタル酸/エチレングリコール/ネオ
ペンチルグリコール=1/0.4/0.4の樹脂を得
た。 樹脂b 同様にして上記に更に0.1モル%の大豆油で変性した
ポリエステル樹脂を得た。 樹脂c 同様の装置にイソフタル酸0.8モル、アジピン酸0.
2モル、エチレングリコール0.8モル、ネオペンチル
グリコール0.7モルを仕込み240℃で5時間エステ
ル化反応を行った後、0.1Torr、250℃で3時
間更に反応を続けた。組成比イソフタル酸/アジピン酸
/エチレングリコール/ネオペンチルグリコール=0.
8/0.2/0.45/0.55、酸価1KOHmg/
g、水酸基価4.6KOHmg/g、分子量20000
の樹脂を得た。
ル酸1モル、エチレングリコール0.6モル及びネオペ
ンチルグリコール0.415モルを仕込み240℃にて
酸価5KOHmg/gになるまで反応を行い分子量20
00、組成比イソフタル酸/エチレングリコール/ネオ
ペンチルグリコール=1/0.4/0.4の樹脂を得
た。 樹脂b 同様にして上記に更に0.1モル%の大豆油で変性した
ポリエステル樹脂を得た。 樹脂c 同様の装置にイソフタル酸0.8モル、アジピン酸0.
2モル、エチレングリコール0.8モル、ネオペンチル
グリコール0.7モルを仕込み240℃で5時間エステ
ル化反応を行った後、0.1Torr、250℃で3時
間更に反応を続けた。組成比イソフタル酸/アジピン酸
/エチレングリコール/ネオペンチルグリコール=0.
8/0.2/0.45/0.55、酸価1KOHmg/
g、水酸基価4.6KOHmg/g、分子量20000
の樹脂を得た。
【0033】[共存重合組成物の製造] 組成物1 窒素導入管、還流冷却器、温度計及び撹拌装置を備えた
フラスコにメタクリル酸メチル400重量部、アクリル
酸n−ブチル500重量部、メタクリル酸2−ヒドロキ
シエチル100重量部、シリケートオリゴマーを500
重量部(純分換算)及びキシレン420重量部、イソプ
ロピルアルコール80重量部、ベンゾイルパーオキサイ
ド2重量部を仕込み、90℃に加温して重合を開始し
た。重合開始2時間後にキシレン30重量部にベンゾイ
ルパーオキサイド8重量部を溶解した溶液を添加しなが
ら10時間重合を続けた。樹脂分74重量%、粘度20
00cps(25℃)の共存重合品を得た。Tgは0℃
であった。上記共存重合品にキシレン600重量部を加
え樹脂分を57重量%とした。この溶液に1N塩酸0.
95gを加え65℃で30分撹拌する。
フラスコにメタクリル酸メチル400重量部、アクリル
酸n−ブチル500重量部、メタクリル酸2−ヒドロキ
シエチル100重量部、シリケートオリゴマーを500
重量部(純分換算)及びキシレン420重量部、イソプ
ロピルアルコール80重量部、ベンゾイルパーオキサイ
ド2重量部を仕込み、90℃に加温して重合を開始し
た。重合開始2時間後にキシレン30重量部にベンゾイ
ルパーオキサイド8重量部を溶解した溶液を添加しなが
ら10時間重合を続けた。樹脂分74重量%、粘度20
00cps(25℃)の共存重合品を得た。Tgは0℃
であった。上記共存重合品にキシレン600重量部を加
え樹脂分を57重量%とした。この溶液に1N塩酸0.
95gを加え65℃で30分撹拌する。
【0034】組成物2 上記に準じてメタクリル酸メチル300重量部、アクリ
ル酸n−ブチル350重量部、メタクリル酸2−ヒドロ
キシエチル150重量部、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル200重量部の組成からなる共存重合組成物(Tg1
8℃)を得た。 組成物3 上記に準じてメタクリル酸メチル400重量部、アクリ
ル酸n−ブチル100重量部、メタクリル酸2−ヒドロ
キシエチル200重量部、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル150重量部、スチレン150重量部の組成からなる
共存重合組成物を得た。(Tg44℃)
ル酸n−ブチル350重量部、メタクリル酸2−ヒドロ
キシエチル150重量部、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル200重量部の組成からなる共存重合組成物(Tg1
8℃)を得た。 組成物3 上記に準じてメタクリル酸メチル400重量部、アクリ
ル酸n−ブチル100重量部、メタクリル酸2−ヒドロ
キシエチル200重量部、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル150重量部、スチレン150重量部の組成からなる
共存重合組成物を得た。(Tg44℃)
【0035】実施例1〜5 共存重合組成物とポリエステル樹脂を混合した。この溶
液をSUS板(70mm×150mm×0.5mm)に
アプリケーターを用いて塗布後、110℃で30分間熱
処理を行った。この塗膜(20μ)の物性を前記の方法
により評価し、その結果を表1及び表2に示した。
液をSUS板(70mm×150mm×0.5mm)に
アプリケーターを用いて塗布後、110℃で30分間熱
処理を行った。この塗膜(20μ)の物性を前記の方法
により評価し、その結果を表1及び表2に示した。
【0036】実施例6〜7 実施例2において、シリケートオリゴマーの使用量を1
000重量部、(実施例6)及び1500重量部に(実
施例7)に変更した。結果を表1及び表2に示した。 実施例8 塩酸に代えてジブチルスズジラウレートを使用した以外
は実施例2と同様の操作を行った。結果を表1及び表2
に示した。
000重量部、(実施例6)及び1500重量部に(実
施例7)に変更した。結果を表1及び表2に示した。 実施例8 塩酸に代えてジブチルスズジラウレートを使用した以外
は実施例2と同様の操作を行った。結果を表1及び表2
に示した。
【0037】実施例9 塩酸に代えてトリス(アセチルアセテート)アルミニウ
ムを使用した以外は実施例2と同様の操作を行った。結
果を表1及び表2に示した。 対照例1 実施例2において共存重合組成物の使用を省略した。そ
の結果も表1及び表2に示した。
ムを使用した以外は実施例2と同様の操作を行った。結
果を表1及び表2に示した。 対照例1 実施例2において共存重合組成物の使用を省略した。そ
の結果も表1及び表2に示した。
【0038】
【表1】 ポリエステル樹脂 共存重合組成物 種類 使用量 組成物種 オリゴマー種 使用量 実施例1 樹脂a 100 1 A 20 〃 2 〃 〃 1 B 〃 〃 3 〃 〃 1 C 〃 〃 4 樹脂b 〃 2 B 30 〃 5 樹脂c 〃 3 B 40 〃 6 樹脂a 〃 1 B 20 〃 7 〃 〃 1 B 〃 〃 8 〃 〃 1 B 〃 〃 9 〃 〃 1 B 〃対照例1 〃 〃 − − −
【0039】
【表2】 金属密着性 鉛筆硬度 耐汚染性 実施例1 100/100 H ○ 〃 2 〃 H ○ 〃 3 〃 H ○ 〃 4 〃 H ○ 〃 5 〃 2H ○ 〃 6 〃 H ○ 〃 7 〃 H ○ 〃 8 〃 H ○ 〃 9 〃 H ○対照例1 〃 F ×
【0040】
【発明の効果】本発明のコーティング用組成物は各基材
特に金属との接着性が高く、硬度が十分であり、かつ耐
汚染性に優れた塗膜を形成できる。
特に金属との接着性が高く、硬度が十分であり、かつ耐
汚染性に優れた塗膜を形成できる。
Claims (6)
- 【請求項1】 有機溶媒中で下記一般式[I]で示され
るシリケートオリゴマーの存在下に、(メタ)アクリル
酸アルキルエステルとヒドロキシル基含有(メタ)アク
リル酸エステルとを共重合して得られる組成物と、ポリ
エステル樹脂を混合してなるコーティング用組成物。 【化1】 (式中、nは1〜20の整数、Rは水素又は炭素数1〜
4のアルキル基、フェニル基を示す) - 【請求項2】 (メタ)アクリル酸アルキルエステルと
ヒドロキシル基含有(メタ)アクリル酸エステルとの合
計量100重量部に対して、シリケートオリゴマーを5
〜500重量部の割合で使用することを特徴とする請求
項1記載の組成物。 - 【請求項3】 (メタ)アクリル酸アルキルエステルと
ヒドロキシル基含有(メタ)アクリル酸エステルとの合
計量100重量部中における(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルの割合が50〜99.5重量%、ヒドロキシ
ル基含有(メタ)アクリル酸エステルの割合が0.5〜
50重量%であることを特徴とする請求項1又は2記載
の組成物。 - 【請求項4】 ポリエステル樹脂100重量部に対し
て、共存重合して得られる組成物を固形分換算で5〜5
0重量部混合することを特徴とする請求項1〜4いずれ
かの記載の組成物。 - 【請求項5】 シリケートオリゴマーとしてテトラメト
キシシラン部分加水分解物を使用することを特徴とする
請求項1〜5いずれかの記載の組成物。 - 【請求項6】 シリケートオリゴマーとしてテトラメト
キシシラン部分加水分解物であって、モノマー量が1重
量%以下の物を使用することを特徴とする請求項1〜5
いずれかの記載の組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21793994A JPH0860084A (ja) | 1994-08-19 | 1994-08-19 | コーティング用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21793994A JPH0860084A (ja) | 1994-08-19 | 1994-08-19 | コーティング用組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0860084A true JPH0860084A (ja) | 1996-03-05 |
Family
ID=16712081
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21793994A Pending JPH0860084A (ja) | 1994-08-19 | 1994-08-19 | コーティング用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0860084A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10128900A (ja) * | 1996-10-30 | 1998-05-19 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | 光学積層体 |
JPH10138382A (ja) * | 1996-11-07 | 1998-05-26 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | 光学積層体 |
JPH10193493A (ja) * | 1997-01-08 | 1998-07-28 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | 光学積層体 |
-
1994
- 1994-08-19 JP JP21793994A patent/JPH0860084A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH10128900A (ja) * | 1996-10-30 | 1998-05-19 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | 光学積層体 |
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