JPH10193303A - 木製部材とその製造方法 - Google Patents

木製部材とその製造方法

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JPH10193303A
JPH10193303A JP35783996A JP35783996A JPH10193303A JP H10193303 A JPH10193303 A JP H10193303A JP 35783996 A JP35783996 A JP 35783996A JP 35783996 A JP35783996 A JP 35783996A JP H10193303 A JPH10193303 A JP H10193303A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 意匠性に富み、手触りや質感が広葉樹から切
り出した内装材と異ならない木製内装材を、従来よりも
低コストで提供する。 【解決手段】 広葉樹板材20の切断面に表れる導管組織
模様21を含む凹部模様を模したパターンの凹部11を表面
に形成して成り、該凹部11を導管組織模様を模した色に
着色して成る木製内装材10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木製内装材,木製
外装材,木製家具等、木製材を用いた各種物品の構成部
品として用いられる木製部材とその製造方法に関する。
上記木製材は、木片を接着した集成材,木粉を圧縮した
繊維材,合板,無垢材等の各種の木製素材を用いて、当
該木製部材の用途(内装用,外装用,家具用等)に合わ
せて、予め所定の形状とされている。
【0002】
【従来の技術】広葉樹から切り出された板材の切断表面
には、導管組織の模様が在り、意匠性に富んでいる。こ
のため、各種の木製部材として用いられているが、広葉
樹の非加工材の供給量は比較的少なく、高価であるとい
う事情がある。
【0003】このため、図3に示すように、塩化ビニル
等の樹脂フィルム70に広葉樹の導管組織の模様と該模様
に対応する凹凸パターン71を形成し、これを、針葉樹,
集成材,合板,或いは繊維材等、比較的安価ではあるが
意匠性に欠ける各種の板材10の表面に張り付けたものが
提供されている。また、塩化ビニル等の樹脂フィルム70
に代えて、広葉樹を0.5mm程度の厚さにスライスし
た薄片80、即ち、導管組織模様81を備えた薄片80を張り
付けたものも提供されている。また、塩化ビニルフィル
ム70や広葉樹のスライス薄片80ではなく、上記模様を印
刷したり印刷模様とともに凹凸を形成した紙のフィルム
を張り付けたものも提供されている。また、上記各種の
板材10の表面に模様を印刷したものも提供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図3に示す木製部材で
は、塩化ビニル等の樹脂フィルム70や広葉樹のスライス
薄片80等を木製板材10の表面に張り付ける工程が必要で
あり、その分、コストアップになるという問題がある。
また、塩化ビニル等の樹脂フィルム70を張り付けたもの
では、手触りや質感等が木製材とは若干異なり、本物指
向に十分には対応できないという問題がある。また、広
葉樹のスライス薄片80は、丸まったり裂けたりし易いた
め、保管や張り付け作業時の取り扱いに多大な注意深さ
を要求されるという問題がある。さらに、何れの場合
も、フィルムやスライス薄片と木製板材10との膨張/収
縮率に差異があるため、接着不良を生じたり、反りや曲
がりを発生したりし易く、また、剥がれ易かったり、経
年劣化し易かったりするという問題がある。また、前記
各種の板材10の表面に模様を印刷したものは、広葉樹切
断面の導管模様のような微細な凹凸が無いためノッペリ
した感じになり、本物指向に十分に対応できないという
問題がある。
【0005】本発明は、意匠性に富む木製部材を、従来
よりも低コストで製造できるようにすることを目的とす
る。また、手触りや質感等が広葉樹から切り出した板材
と異ならない木製部材を提供することを目的とする。ま
た、材料の保管や作業に於ける煩雑な手間を要しないよ
うにすることを目的とする。さらに、接着不良、反りや
曲がり、剥がれる等の不具合を防止することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の木製部材は、広
葉樹の切断面に表れる導管組織模様を模したパターンの
凹部を、表面に形成したものである。請求項1の発明
は、広葉樹の切断面に表れる導管組織模様を含む凹部模
様を模したパターンの凹部を表面に形成して成る木製部
材である。請求項2の発明は、広葉樹の切断面に表れる
導管組織模様を含む凹部模様を模したパターンの凹部を
表面に形成して成り、該凹部を導管組織模様を模した色
に着色して成る木製部材である。請求項3の発明は、請
求項1又は請求項2に於いて、前記切断面が広葉樹の導
管組織の方向に略沿う方向の切断面であるところの木製
部材である。
【0007】請求項4の発明は、請求項1〜請求項3の
何れかに於いて、前記凹部の形成された表面が、塗装に
より着色された表面に前記凹部よりも浅い凹凸を無秩序
に形成された表面であるところの木製部材である。請求
項5の発明は、請求項4に於いて、前記塗装が、その下
層の模様を隠す塗装であるところの木製部材である。請
求項6の発明は、請求項1〜請求項5の何れかに於い
て、木製部材を形作っている木製材が、木片を接着した
集成材、木粉を圧縮した繊維材、合板、無垢材から選ば
れた木製素材を所定の形状に形成して成るところの木製
部材である。
【0008】請求項7の発明は、広葉樹の切断面に表れ
る導管組織模様を含む凹部模様を模したパターンの凹部
に対応する凸部を周面上に形成して成るローラを回動可
能に支持し、製造対象の木製部材と同形状の木製材の模
様形成対象の表面を前記ローラの周面に圧接した状態で
該ローラを回転させるとともに該木製材を進行させるこ
とにより、前記対象表面に前記凸部に対応する凹部を形
成する木製部材の製造方法である。
【0009】請求項8の発明は、請求項7に於いて、送
出ローラと巻取ローラとにより張設した着色剤転写シー
トを前記ローラと前記木製材の間に介挿し、前記ローラ
の回転と前記木製材の進行に同期して前記転写シートを
巻き取ることにより、前記対象表面に形成される凹部を
前記転写シートの着色剤で着色する、木製部材の製造方
法である。請求項9の発明は、請求項7に於いて、着色
液を含ませたスポンジ又はゴムを前記ローラに接触させ
ることにより、前記対象表面に形成される凹部を前記着
色液で着色する、木製部材の製造方法である。請求項1
0の発明は、請求項7に於いて、前記凹部形成後の前記
対象表面に広葉樹の導管組織模様を模した色の着色剤を
噴霧又は塗布することにより、前記凹部を周囲よりも濃
く着色する、木製部材の製造方法である。
【0010】請求項11の発明は、請求項7〜請求項1
0の何れかに於いて、前記木製材の模様形成対象の表面
に塗装を施して元の模様を隠した後に前記凹部を形成す
る、木製部材の製造方法である。請求項12の発明は、
請求項7〜請求項11の何れかに於いて、前記凹部形成
前又は形成後の前記木製材の対象表面に前記凹部よりも
浅い凹凸を無秩序に形成する、木製部材の製造方法であ
る。請求項13の発明は、請求項7〜請求項11の何れ
かに於いて、多数の金属線材を周面から無秩序に突設さ
せたローラブラシを回動可能に支持し、前記凹部形成前
又は形成後の前記木製材の対象表面を前記ローラブラシ
に圧接した状態で該ローラブラシを回転させるとともに
該木製材を進行させることで、前記対象表面に前記凹部
よりも浅い凹凸を無秩序に形成する、木製部材の製造方
法である。
【0011】
【発明の実施の形態】図1と図2を参照して本発明の実
施の形態を説明する。以下の例では、針葉樹の木片を接
着して成る板材(集成材)10に本発明を適用している
が、広葉樹の集成材や、前述の繊維材、合板、或いは意
匠性に欠ける針葉樹又は広葉樹の無垢材等、各種の木製
の板材や角材に関しても、本発明を同様に適用できる。
【0012】図1(a)は本発明の実施の形態の一例で
ある木製板材を示す。この木製板材は、針葉樹の木片10
a 〜10d を接着して成る集成材10の表面に、同図(b)
に示す広葉樹の板材20の一切断表面に現れている導管模
様21を模した凹部パターン11を形成したものである。な
お、図中、19は、針葉樹の木目であり、また、21a,21b
は、広葉樹の板材20の他の切断表面に現れた導管模様で
ある。
【0013】集成材10の凹部パターン11は、下記のよう
に形成される。まず、図1(b)に示す導管組織模様
(導管に略沿う方向の切断面に現れる導管組織の凹部が
周囲より濃い色に現れて成る模様)21を写真に撮り、こ
の写真に基づいて、エッチング用のマスクフィルムを作
成する。
【0014】次に、上記マスクフィルムで金属製のロー
ラの周面を覆い、前記導管組織模様21の対応部分を除い
て感光除去し、該対応部分が凸部として残るように金属
ローラの表面をエッチングして、導管組織模様21に対応
する凸部パターン31を形成した後、凸部パターン31上に
残留するマスクフィルムを除去する。これにより、図2
(a)に示すローラ3 を得る。凸部パターン31は、広葉
樹の切断面に現れる導管組織の凹部に対応するものであ
るため、例えば、最大で0.5mm程度の高さである。
なお、図では、凹部パターン11,21 や凸部パターン31が
平面的な模様として描かれているが、実際は、最大で
0.5mm程度の深さ又は高さのある凹部パターン又は
凸部パターンである。但し、その凹凸の程度が微小であ
るため、図では、平面的な模様として描かれている。
【0015】こうして得た金属ローラ3 を、図2の
(b)又は(c)の如く回動可能に軸支し、この金属ロ
ーラ3 の下部周面に集成材10を圧接した後、両者を同期
して駆動する。これにより、集成材10は矢印a方向に進
行するとともに、金属ローラ3 は矢印b方向に同一の周
速度で回転して、集成材10の表面には、図1(a)に示
すような凹部パターン11が形成される。
【0016】図2(b)は、金属ローラ3 の上部周面に
接触するように配置したスポンジ51に、ホッパー52を介
して着色インクを供給することにより、凹部パターン31
の形成時に、該凹部パターン11内に着色インクを塗り込
んで着色するようにしたものである。ここで、着色イン
クの色は、広葉樹の導管組織模様21の色と同様の色であ
る。なお、スポンジ51に代えて、ゴムを用いることもで
きる。
【0017】図2(c)は、金属ローラ3 の上流側に設
けた送出ローラ62と下流側に設けた巻取ローラ61との間
に張設した着色剤転写シート(カーボンシート等)60
を、金属ローラ3 と集成材10の圧接部に介挿し、その状
態で前述の凹部パターン11の形成動作を実行することに
より、転写シート60に含浸もしくは担持されている着色
剤を凹部パターン11内に転写して着色するものである。
この着色剤の色は、広葉樹の導管組織模様21の色と同様
の色である。
【0018】図2の(b)又は(c)のようにすると、
凹部パターン11の形成時に、併せて該凹部パターン11を
着色することができる効果がある。
【0019】凹部パターン11の着色は、凹部パターン11
を形成した後に於いて行うこともできる。例えば、凹部
パターン11を、図2(b)のスポンジ51等や、同図
(c)の転写シート60等を用いないで形成した後、その
表面に着色液を噴霧又は塗布すると、凹部パターン11の
部分には周囲よりも多量の着色液が付着して濃く着色さ
れるため、自然な感じの導管組織模様のパターンを得る
ことができる。
【0020】次に、木製材(木片10a 〜10d を接着して
成る前述の集成材10のように、用途に応じた形状とされ
ている木製材料のこと)の表面に元々あった模様を塗装
で隠した後に、上述の凹部パターン11を形成する場合
を、具体的な実例に即し、図4を参照して説明する。
【0021】まず、集成材10の模様形成対象の表面に透
明な下塗りを施す。例えば、玄々化学工業(株)社製の
UV−12(ユーレットVローズ)を吹き付け塗装す
る。乾燥後、#320のサンドペーパーを用いて毛羽取
りをする。次に、着色を施す。例えば、玄々化学工業
(株)社製のU4−3501(ユーレットエナメル/オ
ーク色)を吹き付け塗装する。
【0022】着色剤の乾燥後、該着色剤を、部分的且つ
無秩序に、種々の幅で、種々の深さに削る。この深さは
着色剤の塗装厚さによっても変わるが、例えば、1μm
〜400μmの範囲内の種々の深さであり、好ましくは
1μm〜100μmの範囲内の種々の深さである。ま
た、この深さは、通常、前述の凹部パターン11の深さよ
りも浅い。この着色剤を削る工程は、例えば、図4
(b)に示すように、多数の金属線材(金属タワシ等に
用いられるような細い金属線材や細い金属帯材)91を周
面から無秩序に突出するように(及び/又は周回するよ
うに)設けたローラブラシ9 を回動可能に支持し、上記
着色表面を該ローラブラシ9 に圧接した状態で該ローラ
ブラシ9 を回転させるとともに当該木製材を進行させる
ことにより、実施することができる。このようにランダ
ムに形成された微細な凹凸は、上記着色表面に入射され
る光を散乱する乱反射面となる。つまり、上記着色表面
のノッペリとした感じを無くすように作用する。なお、
この工程は、上述のような微細でランダムな凹凸を形成
できればよい。即ち、乱反射面を形成できればよく、必
ずしも、上述のローラブラシ9 を用いなくともよい。つ
まり、ローラブラシ9 と同等の作用を奏する道具を用い
て上述のように削り取ることができればよい。
【0023】次に、前述のように(段落番号「001
5」〜「0019」の部分で述べたように)して、凹部
パターン11を形成する。なお、図4(a)に示すよう
に、凹部パターン11を形成する工程と、着色剤を削り取
る上述の工程とを、入れ換えて実施することもできる。
また、着色剤の塗装厚さが十分に薄い場合は、上述の着
色剤を削り取る工程を、着色剤の塗装工程の前に実施し
てもよい。その場合、着色剤を削り取るのではなく、着
色剤を塗布する面を予めランダムに削り取ることになる
が、そのようにした場合でも乱反射面を形成することが
できる。
【0024】凹部パターン11と上述の微細な凹凸の形成
後、目止め着色を施す。例えば、玄々化学工業(株)社
製のZ7−3655(メトメール)を、刷毛塗りする。
さらに、乾燥後、#800のサンドペーパーを用いて軽
く研磨する。その後、上塗り着色を施す。例えば、玄々
化学工業(株)社製のUF−47−30(ニーズF2ツ
ヤケシ30%)とZ3−3689(パンチャクPGダー
クオーク)を用いて、吹き付け塗装する。乾燥後、更
に、好みに応じて又は必要に応じて、上塗りを施す。例
えば、玄々化学工業(株)社製のUF−47−30(ニ
ーズF2ツヤケシ30%)を吹き付け塗装する。
【0025】このようにして、木製材の表面に元々あっ
た模様を塗装で隠し、且つ、該塗装に起因するノッペリ
とした感じを無くした木製部材を得ることができる。
【0026】上述の説明では、木製部材が板状である場
合を述べているが、本発明の木製部材の形状は板材に限
定されない。また、本発明の木製部材のの用途として
は、例えば、外壁,塀,藤棚等の木製外装材、木製ド
ア,木製ドア枠,木製床板(フローリング),木製階
段,木製柱,等の木製内装材、クロゼット,木製戸棚等
の木製建具、木製テーブル,木製椅子,木製タンス,木
製ベッド,家具調コタツ等の木製家具、木製滑り台等の
木製遊具等、種々の用途がある。
【0027】
【発明の効果】本発明によると、意匠性に富む木製部材
を低コストで製造できる。また、手触りや質感等が広葉
樹から切り出した板材と異ならず、且つ、耐久性が良い
木製部材を提供することができる。また、材料の保管や
作業に煩雑な手間を要することも無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態の一例の木製内装
材の斜視図、(b)は(a)の木製内装材に形成された
模様が基づいている広葉樹の板材の斜視図。
【図2】(a)は図1(a)のような凹部パターンを木
製板材に形成するための金属ローラの斜視図、(b)は
上記凹部パターンを木製板材に形成する方法の一例を示
す説明図、(c)は上記凹部パターンを木製板材に形成
する方法の他の例を示す説明図。
【図3】従来の木製内装材を示し、(a)は塩化ビニル
フィルムを張る場合、(b)は広葉樹のスライス片を張
る場合を示す。
【図4】塗装によるノッペリ感を無くすための微細な凹
凸を形成する工程を示す説明図であり、(a)は凹部パ
ターン11の形成後に実施する場合、(b)は凹部パター
ン11の形成前に実施する場合を示す。
【符号の説明】
10 集成材(木製内装材) 11 凹部パターン 20 広葉樹板材 3 金属ローラ 31 凸部パターン 9 ローラブラシ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 広葉樹の切断面に表れる導管組織模様を
    含む凹部模様を模したパターンの凹部を表面に形成して
    成る木製部材。
  2. 【請求項2】 広葉樹の切断面に表れる導管組織模様を
    含む凹部模様を模したパターンの凹部を表面に形成して
    成り、該凹部を導管組織模様を模した色に着色して成る
    木製部材。
  3. 【請求項3】 請求項1、又は請求項2に於いて、 前記切断面は広葉樹の導管組織の方向に略沿う方向の切
    断面である、 木製部材。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3の何れかに於いて、 前記凹部の形成された表面は、塗装により着色された表
    面に前記凹部よりも浅い凹凸を無秩序に形成された表面
    である、 木製部材。
  5. 【請求項5】 請求項4に於いて、 前記塗装は、その下層の模様を隠す塗装である、 木製部材。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5の何れかに於いて、 前記木製部材を形作っている木製材は、木片を接着した
    集成材、木粉を圧縮した繊維材、合板、無垢材から選ば
    れた木製素材を所定の形状に形成して成る、 木製部材。
  7. 【請求項7】 広葉樹の切断面に表れる導管組織模様を
    含む凹部模様を模したパターンの凹部に対応する凸部を
    周面上に形成して成るローラを回動可能に支持し、木製
    材の模様形成対象の表面を前記ローラの周面に圧接した
    状態で該ローラを回転させるとともに該木製材を進行さ
    せることにより、前記対象表面に前記凸部に対応する凹
    部を形成する木製部材の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に於いて、 送出ローラと巻取ローラとにより張設した着色剤転写シ
    ートを前記ローラと前記木製材の間に介挿し、前記ロー
    ラの回転と前記木製材の進行に同期して前記転写シート
    を巻き取ることにより、前記対象表面に形成される凹部
    を前記転写シートの着色剤で着色する、 木製部材の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項7に於いて、 着色液を含ませたスポンジ又はゴムを前記ローラに接触
    させることにより、前記対象表面に形成される凹部を前
    記着色液で着色する、 木製部材の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項7に於いて、 前記凹部形成後の前記対象表面に広葉樹の導管組織模様
    を模した色の着色剤を噴霧又は塗布することにより、前
    記凹部を周囲よりも濃く着色する、 木製部材の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項7〜請求項10の何れかに於い
    て、 前記木製材の模様形成対象の表面に塗装を施して元の模
    様を隠した後に前記凹部を形成する、 木製部材の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項7〜請求項11の何れかに於い
    て、 前記凹部形成前又は形成後の前記木製材の対象表面に前
    記凹部よりも浅い凹凸を無秩序に形成する、 木製部材の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項7〜請求項11の何れかに於い
    て、 多数の金属線材を周面から無秩序に突設させたローラブ
    ラシを回動可能に支持し、前記凹部形成前又は形成後の
    前記木製材の対象表面を前記ローラブラシに圧接した状
    態で該ローラブラシを回転させるとともに該木製材を進
    行させることにより、前記対象表面に前記凹部よりも浅
    い凹凸を無秩序に形成する、 木製部材の製造方法。
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