JP3905792B2 - 化粧板の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は化粧板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、合板や繊維板、パーティクルボード等の台板の上に接着剤を用いて突板や化粧合成樹脂シート、化粧紙等の化粧シート状物を貼着して化粧板を製造することが広く行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
突板等の化粧シート状物は薄く、接着剤の浸透量にも限度があるため、経時によって接着力が低下して化粧シート状物が剥離しやすくなるという問題が生じていた。
【0004】
また、突板は天然の原木を切削して得られるものであるため、原木の材色の差がそのまま突板の色の差として現れることから、色違いを防ぐために色合わせを行って突板の種種選択をしなければならなかった。
【0005】
さらに、良好な外観を発揮するためには木目の美しい高級樹種の原木から得られた突板を用いることが好ましいが、このような高級樹種の原木が少なくなってきていることから原木価格が上昇しており、入手が困難になってきている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
したがって、本発明は、突板等の化粧シート状物を用いることなく、基材に特定の材料を選択し且つその基材自体を加工することによって高級感に富み且つ一定の色調を持つ化粧板を安定して供給することを目的とする。
【0008】
この目的を達成するため、請求項1にかかる本発明の化粧板の製造方法は、表面にエンボスによる凹凸が形成された木質繊維板よりなる基板を準備し、この基板の凹凸表面をサンディングした後、該サンディング後の表面に表されたエンボスによる密度差に基づく模様を隠蔽しないように表面保護層を形成することを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態による化粧板の製造方法について添付図面を参照して説明すると、まず、図1に示すように、表面にエンボスによる凹凸が形成された木質繊維板よりなる基板1を準備する。このような基板1は、木質繊維板製造の一工程として、フォーミングされた繊維マットをホットプレスする際に、木目模様が形成されたエンボス板を熱盤にセットした状態でプレスすることによって得ることができ、これにより、基板1の表面には木目模様に対応した凹部2が形成される。
【0010】
周知のように、木質繊維板の表裏面近傍箇所には、熱盤との直接接触で接着剤がプレキュアすることによって高比重の硬質層4,5が形成されるが、上記製造方法では、繊維マットの表面側をプレスする熱盤に木目模様が形成されたエンボス板をセットして用いるため、エンボス板の木目模様が存在しない箇所が凸部3として表面硬質層4を有しており、一方、エンボス板の木目模様が存在する箇所が凹部2となり、凸部3よりも大きな圧力でプレスされることからその下方にはより高比重の硬質部6が厚く形成される。
【0011】
木質繊維板の裏面から表面の凸部3先端までの総厚は4〜20mm程度であり、表面の凹部2の最深部と表面凸部3先端との間の高低差は0.3〜4.0mm程度とされる。
【0012】
図1のようにエンボスによる凹凸2,3が形成された木質繊維板の表面をサンディングして平滑にする。図2はサンディング途中の状態図であり、図3はサンディング完了後の状態図である。サンディングは、凹部2と凸部3との高低差と同一またはそれ以上の厚さに亘って行われ、これにより表面硬質層4はすべて除去されて(図3)、木目模様の凹部2に対応して形成された硬質部6がサンディング後の木質繊維板表面に現出することとなるが、密度(比重)の大きい硬質部6は色が濃い状態となっているのに対して、密度(比重)の小さい他の表面部分は薄い材色となっているため、これらの色の濃淡によって硬質部6による木目模様が表面に現出される。ここで、木目模様に現される硬質部6の密度は0.9〜1.1g/cm程度であり、他の表面部分の密度は0.5〜0.8g/cm程度である。
【0013】
図3のようにサンディングされた木質繊維板の平滑表面上に、サンディング後の表面に現されたエンボスによる密度差に基づく模様を隠蔽しないように、表面保護層7を形成して、図4に示されるような構成の化粧板8が製造される。表面保護層7の形成手法は任意であるが、たとえば、図3に示すサンディング後の木質繊維板の平滑表面にシーラーを塗布して目止めを行い、着色塗料を塗布した後、クリア塗装を行うことによって表面保護層7を形成することができる。表面保護層7の耐摩耗性を向上させるために、クリア塗装の塗料中に減摩剤を配合してもよい。
【0014】
図4のように得られた化粧板8は、そのまま単独で用いてもよいし、合板・繊維板・パーティクルボードその他の木質板、鉄板・鋼板・アルミニウム板・ステンレス板その他の金属板、無機質板等の板材よりなる台板上に貼着される化粧材として用いてもよい。
【0015】
本発明は上述の実施形態のほか、特許請求の範囲の各請求項に記載の範囲内において広く変形態様を取り得る。
【0016】
たとえば 上述の実施形態では、木質繊維板の製造過程における熱盤プレスの際にエンボスによる凹凸2,3を形成しており、複雑な木目模様を形成する場合にはこの方法を採用することが好ましいが、エンボス凹凸形成方法はこれに限定されるものではなく、通常の製造方法によって製造された木質繊維板に対して、たとえば金属製のエンボスロールを用いたロールプレスによるエンボス加工で凹凸2,3を形成してもよい。
【0017】
また、エンボスによる凹部2(したがってサンディング後に表面に現出される硬質部6)が表現する模様は、木目模様であることが好ましいものの、木目以外の模様であってもよく、特に長手方向に平行に延長する凹部2を形成する場合には上述のロールプレスによるエンボス加工が好適に採用され得る。
【0018】
また、上述の実施形態では、木質繊維板のエンボス凹凸表面に対するサンディングを、凹部2と凸部3との高低差と同一またはそれ以上の厚さに亘って行うことにより表面硬質層4をすべて除去するものとしたが、表面の凸部3の上部のみをサンディングにより除去して、若干の凹凸を残すようにしてもよい。すなわち、図2に示す状態でサンディングを終了してもよい。このようにすることで自然な凹凸感のある表面性状の化粧板を提供することができる。
【0019】
また、表面保護層7の塗装に際しては、最初に明色系(白色、黄色等)の塗料を塗装し、その塗料が乾燥しないうちに、表面に残存する塗料を掻き取った後に、表面保護層7を形成するための塗装を施してもよい。このようにすると、密度(比重)が小さくて塗料が浸透しやすい表面部分(硬質部6以外の薄い材色部分)には明色系塗料が十分に浸透して該塗料によって明色化されるが、密度(比重)が大きくて塗料が浸透しにくい硬質部6の部分では明色系塗料がそのまま表面に残存して掻き取られてしまうため、両者の明暗のコントラストが際立ち、硬質部6による木目等の模様がより強調的に表現される。
【0020】
また、表面保護層7は、塗装による塗膜として形成されるほか、基板1の表面に透明合成樹脂シートを貼着し、あるいは基板表面に印刷を施すことによって形成されるものであってもよい。透明合成樹脂シートは無色透明のもののほか有色透明のものであってもよいが、基板表面の硬質部6による模様を隠蔽しないことが必要である。
【0021】
また、基板表面に塗装を施した後にその表面に透明合成樹脂シートを貼着して、塗膜形成と透明シート貼着の2つの手法を組み合わせて表面保護層7としてもよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、材色がほぼ一定に供給される木質繊維板を基板に用い、これに所定の手順で所定の加工等を施して化粧板を得ることができるので、色違いのない一定の色調を有する化粧板を安定的に供給することができる。
【0023】
木質繊維板の表面にエンボスおよびサンディングを施して密度差による濃淡模様を現出させるものであり、化粧シート状物の貼着による化粧板における化粧シート状物の剥離といった問題が生ずる余地がなく、長期にわたって化粧板としての機能を持続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】表面にエンボスによる凹凸が形成された木質繊維板を示す断面図である。
【図2】この木質繊維板の凹凸表面をサンディングした途中の状態を示す断面図である。
【図3】サンディング終了後の木質繊維板を示す断面図である。
【図4】木質繊維板のサンディング表面に表面保護層を形成して得た本発明製造方法による化粧板を示す断面図である。
【符号の説明】
1 木質繊維板よりなる基板
2 エンボスによる凹部
3 表面の凸部
4 表面側の硬質層
5 裏面側の硬質層
6 凹部下方に形成される硬質部
7 表面保護層
8 化粧板

Claims (1)

  1. 表面にエンボスによる凹凸が形成された木質繊維板よりなる基板を準備し、この基板の凹凸表面をサンディングした後、該サンディング後の表面に表されたエンボスによる密度差に基づく模様を隠蔽しないように表面保護層を形成することを特徴とする化粧板の製造方法。
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