JPH1018838A - 管継手 - Google Patents

管継手

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JPH1018838A
JPH1018838A JP8190016A JP19001696A JPH1018838A JP H1018838 A JPH1018838 A JP H1018838A JP 8190016 A JP8190016 A JP 8190016A JP 19001696 A JP19001696 A JP 19001696A JP H1018838 A JPH1018838 A JP H1018838A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
flange
bead
pipe joint
exhaust pipe
Prior art date
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Pending
Application number
JP8190016A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Fukae
康夫 深江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Calsonic Corp filed Critical Calsonic Corp
Priority to JP8190016A priority Critical patent/JPH1018838A/ja
Publication of JPH1018838A publication Critical patent/JPH1018838A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気管外周壁とフランジの間の隅肉溶接の肉
盛り形状の変動に関わらず、溶接部における応力集中の
発生を防止する。 【解決手段】 フランジ10の貫通穴11に挿入された
排気管1の外周壁とフランジ10の間が隅肉溶接15に
より接合される。排気管1の溶接部近傍には溶接肉盛り
の縁部Eから2mmの範囲内で管内方へ凸のビード2が
立ち上がっている。ビード2の立ち上がり部および頂部
はその断面においていずれも滑らかな円弧で接続されて
いる。これにより溶接肉盛り形状が凸に膨らんでも溶接
縁部の応力集中が分散され、溶接部から破損することが
防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用の排気管そ
の他の接続に用いる管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の例えば車両用の排気管に用いられ
る管継手の構造として、図6に示すようなものがある。
すなわち、排気マニホルドや触媒コンバータ、マフラあ
るいは他の排気管と接続される排気管40の端部には、
接続用の厚肉のフランジ10が配置され、フランジ10
の貫通穴11に挿入された排気管40の外周壁とフラン
ジ10の間が隅肉溶接15により接合されている。相手
側の排気マニホルドや触媒コンバータ、マフラあるいは
他の排気管の端部も同様構成とされ、互いのフランジ1
0を当接させてボルト・ナット等により連結される。フ
ランジ10が厚肉であるので剛性の高い接続が得られ
る。このような管継手の構造は、たとえば実開昭58−
109690号公報などに開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の管継手では、図7の(a)のように排気管4
0の外周壁とフランジ10の間の隅肉溶接15の肉盛り
が凹形状であるのが好ましいが、作業状態によっては
(b)のように肉盛りが凸に膨らんだ形状となる場合が
多々あるのが実情である。ところが(b)のように肉盛
りが凸に膨らんだ形状となったときには、その溶接部す
なわち肉盛りと排気管の管体との境界部がノッチ状とな
り、応力集中によってわずかな外力でも破損に至るおそ
れがある。他方、とくに大量生産される場合に上記肉盛
り形状を管理することも容易ではない。
【0004】したがって本発明は、上記従来の問題点に
鑑み、溶接の肉盛り形状の変動に関わらず、溶接部にお
ける応力集中の発生が防止されるようにした管継手を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、管体
の端部において相手方と接続するための管継手であっ
て、当該管体の外周壁と管継手を構成する他の部材とが
隅肉溶接で接合されるものにおいて、上記管体の隅肉溶
接の近傍には管内方へ凸のビードが形成されているもの
とした。
【0006】上記の管継手を構成する他の部材は前記管
体に外挿される相手方管体であってよく、隅肉溶接は該
相手方管体の端面との間になされる。あるいはまた、管
継手を構成する他の部材が、前記管体が挿入される貫通
穴を備えるフランジのときは、隅肉溶接は該フランジと
の間になされる。とくに、管体が車両用排気系を構成す
るとき、上記ビードの端部と隅肉溶接の肉盛りの縁部と
の距離が2mm以下であることが好ましい。
【0007】
【作用】隅肉溶接される管体の近傍に管内方へ凸のビー
ドが形成されているので、溶接の肉盛りと管体外周壁の
境界部に発生しやすい応力集中が分散され、溶接部から
破損することが防止される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面を参
照して実施例により詳細に説明する。図1は本発明を車
両の排気管に適用した第1の実施例の断面図である。排
気管1の端部には、接続用の厚肉のフランジ10が配置
され、フランジ10の貫通穴11に挿入された排気管1
の外周壁とフランジ10の間が隅肉溶接15により接合
されている。フランジ10には相手方との接続のための
ボルト挿通穴12が形成され、さらには場合により図示
しないボルトあるいはナットがあらかじめ溶接される。
【0009】そして、排気管1の上記溶接部近傍には管
内方へ凸のビード2が全周にわたってリング状に形成さ
れている。ビード2の立ち上がり部および頂部はその断
面においていずれも滑らかな円弧で接続されている。溶
接部付近の拡大図である図2に示すように、ビード端
部、すなわち立ち上がり部の円弧開始点Pと溶接肉盛り
の縁部Eとの距離Wは2mm以下に設定されている。本
実施例は以上のように構成されているので、応力集中が
分散され、溶接部から破損することが防止される。
【0010】つぎに図2に示すように、外径D=50m
mの排気管について、溶接肉盛りの外径R1=5mm、
ビード2の立ち上がり部の円弧R2=3mmとしたとき
の、ビード端部の位置(円弧開始点P)を変化させたも
のとビードを有しないもの(従来)との溶接部応力の相
対関係を図3に示す。すなわち、図3はビードなし(従
来)品の溶接部応力を1としたときの、各ビード位置品
の溶接部応力を相対的に表わしたものである。これによ
れば、ビード端部と溶接肉盛りの縁部との距離Wが0の
とき従来のものより約80%低減し、距離Wが2mmの
ときでも約36%低減していることがわかる。なお、距
離Wが6mmになると従来と変わらない応力となってお
り、ビードの効果がない。
【0011】なお、この実施例ではビード2が全周に連
続して形成されるものとしたが、これに限らず、排気管
1とフランジ10間の溶接が周上断続的なものでは当該
溶接の肉盛りに対応させて断続するビードとすることが
できる。
【0012】図4は同じく車両の排気系に設けられる触
媒コンバータに適用した第2の実施例の上面図、図5は
図4のA−A部の断面図である。触媒コンバータ20は
触媒を内部に保持するため、中央部分が拡大されたアッ
パケース21およびロアケース22からなる重ね合わせ
構造となっている。アッパケース21およびロアケース
22はそれぞれその側縁にフランジ23、24、25、
26を備え、これらフランジを接合して一体化される。
そして端部が接続相手方の排気管に対応させて円管部2
7となっている。接続用の厚肉のフランジ30の貫通穴
31に円管部27を挿入し、アッパケース21およびロ
アケース22の各外周壁とフランジ30の間が隅肉溶接
35により接合されている。
【0013】そして、アッパケース21およびロアケー
ス22の上記溶接部近傍には、それぞれ側縁のフランジ
23、24、25、26の近傍まで触媒コンバータ内方
へ凸のビード28、29が形成されている。ビード2
8、29の立ち上がり部および頂部は、図5に示される
ようにいずれも滑らかな円弧で接続されている。ビード
端部、すなわち立ち上がり部の円弧開始点と溶接肉盛り
の縁部との距離は第1の実施例と同様に2mm以下に設
定されている。
【0014】本実施例は以上のように構成されているの
で、第1の実施例におけると同様に応力集中が分散さ
れ、溶接部から破損することが防止される。さらに、円
管部27から中央部分へ向かって面積が拡大する途中に
ビード28、29が形成されていることによって、面剛
性も高まり、振動騒音の低減にも有効である。なお、上
記各実施例では排気管あるいは触媒コンバータの端部に
厚肉フランジを溶接する場合を示しているが、これらに
限定されず、本発明はフランジのかわりに別の管体、例
えば相手方排気管に差し込んで溶接する場合にも適用さ
れ、さらに、車両用排気系だけでなくその他の管体の継
手に適用できる。
【0015】
【発明の効果】以上のとおり、本発明は管体の外周壁と
管継手を構成する他の部材とが隅肉溶接で接合されるも
のにおいて、隅肉溶接される管体の近傍に管内方へ凸の
ビードを形成するものとしたので、溶接の肉盛りが凸に
膨らんだ形状となった場合でも肉盛りと管体外周壁の境
界部に発生しやすい応力集中が分散され、溶接部から破
損することが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す断面図である。
【図2】溶接部付近の詳細を示す拡大断面図である。
【図3】ビード端部の位置と溶接部応力の関係を測定し
た結果を従来品と比較して相対的に示す図である。
【図4】第2の実施例を示す上面図である。
【図5】図4のA−A部の断面図である。
【図6】従来例を示す図である。
【図7】隅肉溶接の肉盛り形状を示す図である。
【符号の説明】
1 排気管 10、30 フランジ 11、31 貫通穴 12 ボルト挿通穴 15、35 隅肉溶接 2、28、29 ビード 20 触媒コンバータ 21 アッパケース 22 ロアケース 23、24、25、26 フランジ 27 円管部 40 排気管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管体の端部において相手方と接続するた
    めの管継手であって、当該管体の外周壁と管継手を構成
    する他の部材とが隅肉溶接で接合されるものにおいて、
    前記管体(1)の前記隅肉溶接(15)の近傍には管内
    方へ凸のビード(2)が形成されていることを特徴とす
    る管継手。
  2. 【請求項2】 前記管継手を構成する他の部材が前記管
    体(1)に外挿される相手方管体であり、前記隅肉溶接
    (15)が該相手方管体の端面との間になされたもので
    あることを特徴とする請求項1記載の管継手。
  3. 【請求項3】 前記管継手を構成する他の部材が、前記
    管体(1)が挿入される貫通穴(11)を備えるフラン
    ジ(10)であって、前記隅肉溶接(15)が該フラン
    ジ(10)との間になされたものであることを特徴とす
    る請求項1記載の管継手。
  4. 【請求項4】 前記管体(1)は車両用排気系を構成
    し、前記ビード(2)の端部と隅肉溶接(15)の肉盛
    りの縁部との距離が2mm以下であることを特徴とする
    請求項2または3記載の管継手。
JP8190016A 1996-07-01 1996-07-01 管継手 Pending JPH1018838A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8181446B2 (en) * 2005-05-17 2012-05-22 Nissan Diesel Motor Co., Ltd. Exhaust emission purification apparatus for engine
JP2013209862A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Kubota Corp 作業機の作業装置
JP2015194103A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 ダイハツ工業株式会社 接続構造
JP2017133221A (ja) * 2016-01-27 2017-08-03 Jfe建材株式会社 支持具

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031216