JPH10184382A - エンジンの補機取付構造および補機ブラケット - Google Patents

エンジンの補機取付構造および補機ブラケット

Info

Publication number
JPH10184382A
JPH10184382A JP34754596A JP34754596A JPH10184382A JP H10184382 A JPH10184382 A JP H10184382A JP 34754596 A JP34754596 A JP 34754596A JP 34754596 A JP34754596 A JP 34754596A JP H10184382 A JPH10184382 A JP H10184382A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
accessory
bracket
engine
mounting
engine body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34754596A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Ozeki
久志 尾関
Akiteru Ogawa
明輝 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP34754596A priority Critical patent/JPH10184382A/ja
Publication of JPH10184382A publication Critical patent/JPH10184382A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの補機取付構造において、簡単な形
状の補機ブラケットを用いて小型化するとともに、補機
の取付剛性をたかめる。 【解決手段】 エンジン本体2の端部に、平板状の補機
ブラケット22をボルト63によって取付け、側面部に補機
ブラケット23を取付ける。エアコンコンプレッサ5(以
下、コンプレッサ5)およびパワーステアリングポンプ
4(以下、ポンプ4)の一側の端部をボルト74,80によ
って補機ブラケット22に取付け、他側の端部を補機ブラ
ケット23に取付ける。コンプレッサ5およびポンプ4と
エンジン本体2との距離を小さくして小型化することが
できる。エンジン本体2、コンプレッサ5、ポンプ4お
よび補機ブラケット22,23を互いに結合させて、閉じた
構造を形成し、コンプレッサ5およびポンプ4の取付剛
性を高めて、振動、騒音の発生を低減する。また、長孔
31,33により、ベルト12の張力を調整することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等のエンジ
ン本体に補機を取付けるためのエンジンの補機取付構造
および補機ブラケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車等のエンジンでは、エン
ジン本体に、ジェネレータ、パワーステアリングポン
プ、エアコンコンプレッサ等の補機が装着されており、
これらの補機は、クランク軸に取付けられたクランクプ
ーリによって、ベルトを介して駆動されるようになって
いる。
【0003】従来の自動車用エンジンの補機取付構造の
一例について、図16を参照して説明する。図16に示すよ
うに、エンジン1は、エンジン本体2の両側部に、補機
であるジェネレータ3、パワーステアリングポンプ4
(以下、ポンプ4という)およびエアコンコンプレッサ
5(以下、コンプレッサ5という)が配置されている。
ジェネレータ3の軸に取付けられたプーリ6は、エンジ
ン本体2のクランク軸に取付けられたクランクプーリ7
によって、ベルト8を介してエンジン本体2のウォータ
ポンププーリ9とともに駆動されるようになっている。
また、ポンプ4およびコンプレッサ5のそれぞれの軸に
取付けられたプーリ10,11は、クランクプーリ7によっ
て、ベルト12を介して駆動されるようになっている。な
お、図中、13はベルトの張力12を調整するためのテンシ
ョンプーリである。
【0004】ポンプ4およびコンプレッサ5は、補機ブ
ラケット14によってエンジン本体2の側面部に取付けら
れている。補機ブラケット14は、エンジン本体2の側面
部に結合される結合部15と、この結合部15から側方へ延
ばされたコンプレッサ取付部16と、コンプレッサ取付部
16の上方へ延ばされたポンプ取付部17とを備えており、
結合部15をエンジン本体2の側面部に形成されたボス部
18にボルト19によって結合させ、コンプレッサ取付部16
およびポンプ取付部17に、それぞれコンプレッサ5およ
びポンプ4を取付けるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のエンジンの補機取付構造では、次のような問題があ
る。補機ブラケット14の結合部15、エンジン本体2のボ
ス部18およびボルト19を配置するため、ポンプ4および
コンプレッサ5とエンジン本体2との間にスペースを設
ける必要があり、これらの間の距離が大きくなるので、
補機を含めたエンジン1の寸法が大きくなり、車両のエ
ンジンルーム内への搭載性を低下させる原因となる。ま
た、エンジン本体2とポンプ4およびコンプレッサ5と
の距離が大きくなると、運転時の振動等によって補機ブ
ラケット14に作用する曲げモーメントが大きくなるた
め、補機ブラケット14およびボス部18の剛性および強度
を大きく設定する必要があり、重量および製造コストが
増大する。
【0006】さらに、一般に、ポンプ4とコンプレッサ
5とでは、その本体部分の軸方向の取付位置が異なるた
め、それぞれの取付位置に合わせて補機ブラケット14の
ポンプ取付部17およびコンプレッサ取付部16を配置する
必要があるので、補機ブラケット14の形状が複雑にな
る。このため、補機ブラケット14は、通常、鋳造により
一体成形されるか、あるいは、複数の板金部品を溶接し
て形成されており、製造コストが高くなっている。
【0007】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、簡単な形状の補機ブラケットを用いて、補機を
含めたエンジンの寸法を小さくし、かつ、補機の取付剛
性を高めるようにしたエンジンの補機取付構造および補
機ブラケットを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、エンジン本体の側部に配置さ
れてベルトを介してクランクプーリによって駆動される
補機を前記エンジン本体に取付けるエンジンの補機取付
構造であって、前記エンジン本体の端部に、第1補機ブ
ラケットを取付けて前記エンジン本体の側部へ延出さ
せ、前記エンジン本体の側面部に、第2補機ブラケット
を取付けて前記エンジン本体の側部へ延出させ、前記補
機の一側の端部を前記第1補機ブラケットに結合させ、
他側の端部を前記第2補機ブラケットに結合させたこと
を特徴とする。
【0009】このように構成したことにより、エンジン
本体と補機との間に補機ブラケットを配置しないので、
これらの間の距離を小さくすることができる。また、エ
ンジン本体、第1、第2補機ブラケット、補機を互いに
結合させることにより、閉じた構造が形成されるので、
補機のエンジン本体への取付剛性および強度が高まる。
【0010】請求項2の発明は、上記請求項1の構成に
おいて、第1補機ブラケットは、補機を挿入する切欠
と、前記補機を結合させる取付孔と、前記補機を前記取
付孔を中心として回動可能に案内して結合させる長孔と
を有する略平板状に形成されていることを特徴とする。
【0011】このように構成したことにより、補機を長
孔に沿って回動させることにより、ベルトの張力を調整
することができる。また、補機本体および第1補機ブラ
ケットをベルトの近傍に配置することができるので、ベ
ルトの駆動力によって補機本体および第1補機ブラケッ
トに作用する曲げモーメントを軽減される。
【0012】請求項3の発明は、上記請求項2の構成に
おいて、第1補機ブラケットは、2つの切欠を有する略
E形で、中央部に各切欠に対応する2つの取付孔が配置
され、両端部に各切欠に対応する長孔がそれぞれ配置さ
れていることを特徴とする。
【0013】このように構成したことにより、エンジン
本体に2つの補機を取付けることができ、それぞれの補
機を長孔に沿って回動させることにより、ベルトの張力
を調整することができる。また、第1補機ブラケットを
小型化することができる。
【0014】請求項4の発明は、上記請求項2または3
の構成において、第2補機ブラケットは、補機を結合さ
せる取付孔を有しており、該取付孔は、第1補機ブラケ
ットの取付孔に対して同軸上に配置されていることを特
徴とする。
【0015】このように構成したことにより、補機を第
1補機ブラケットの長孔に沿って回動させることがで
き、ベルトの張力を調整することができる。
【0016】請求項5の発明は、上記請求項1ないし4
のいずれかの構成において、第1補機ブラケットは、エ
ンジン本体の端部に装着されたタイミング機構のケース
に取付けられていることを特徴とする。
【0017】このように構成したことにより、第1補機
ブラケットは、タイミング機構のケースを介してエンジ
ン本体に取付けられる。
【0018】請求項6の発明は、上記請求項5の構成に
おいて、ケースには、該ケースをエンジン本体に結合さ
せるボルトを挿通させるボス部の外側に、前記ケースと
前記エンジン本体との結合面に沿って、第1補機ブラケ
ットを取付ける複数の取付ボス部が形成されており、該
複数の取付ボス部は、リブによって互いに連結されてい
ることを特徴とする。
【0019】このように構成したことにより、第1補機
ブラケットのエンジン本体への取付剛性および強度が高
まる。
【0020】請求項7の発明は、上記請求項1に記載の
エンジンの補機取付構造の第1補機ブラケットとして用
いられる補機ブラケットであって、補機を挿入する切欠
と、前記補機を結合させる取付孔と、前記補機を前記取
付孔を中心として回動可能に案内して結合させる長孔と
を有する略平板状に形成されていることを特徴とする。
【0021】このように構成したことにより、補機を長
孔に沿って回動させることにより、ベルトの張力を調整
することができる。また、補機本体および第1補機ブラ
ケットをベルトの近傍に配置することができるので、ベ
ルトの駆動力によって補機本体および第1補機ブラケッ
トに作用する曲げモーメントを軽減される。
【0022】請求項8の発明は、上記請求項7の構成に
おいて、2つの切欠を有する略E形で、中央部に各切欠
に対応する2つの取付孔が配置され、両端部に各切欠に
対向する長孔がそれぞれ配置されていることを特徴とす
る。
【0023】このように構成したことにより、エンジン
本体に2つの補機を取付けることができ、それぞれの補
機を長孔に沿って回動させることにより、ベルトの張力
を調整することができる。また、第1補機ブラケットを
小型化することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態に係るエ
ンジンは、図16に示すものに対して、パワーステアリン
グポンプおよびエアコンコンプレッサの取付構造が異な
る以外は、概して同様の構成であるから、図16に示すも
のと同様の部分には、同一の符号を付して、異なる部分
についてのみ詳細に説明する。
【0025】図1ないし図3に示すように、本実施形態
の補機取付構造を適用したエンジン20では、エンジン本
体2の両側部に、ジェネレータ3、ポンプ4およびコン
プレッサ5が配置されており、ポンプ4およびコンプレ
ッサ5のプーリ10,11は、クランクプーリ7によってベ
ルト12を介して駆動されるが、従来のテンションプーリ
13は省略されている。また、エンジン20では、ポンプ4
およびコンプレッサ5は、エンジン本体2の端部に装着
されたタイミング機構のケース21に取付けられた補機ブ
ラケット22(第1補機ブラケット)およびエンジン本体
2の側面部に結合された補機ブラケット23(第2補機ブ
ラケット)によってエンジン本体2に取付けられてい
る。なお、図中、24はシリンダヘッドカバー、25はオイ
ルパン、26はインレットマニホールド(図2には図示せ
ず)、27はオイルフィルタである。
【0026】図4に示すように、補機ブラケット22は、
コンプレッサ5およびポンプ4がそれぞれ挿入される2
つの切欠28,29が上下に形成された略E形の平板状の部
材であり、例えば、鉄またはアルミ合金等の金属製の板
材をプレス加工して製造することができる。補機ブラケ
ット22には、中央部の切欠28側に取付孔30が穿設され、
上端部に取付孔30を中心とする円弧状の長孔31が形成さ
れており、中央部の切欠29側に取付孔32が穿設され、下
端部に取付孔32を中心とする円弧状の長孔33が形成され
ている。また、補機ブラケット22の上下方向に延びる基
部には、複数(図示のものでは4つ)の取付孔34および
位置決め孔35が設けられている。なお、図中36は肉抜き
孔である。
【0027】図5に示すように、エンジン本体2は、シ
リンダブロック37の上部に、シリンダヘッド38が結合さ
れ、下部にロワケース39が結合されており、図示された
一端部に、シリンダヘッド38の動弁装置(図示せず)を
駆動するタイミングチェーン(図示せず)が配置される
ようになっている。エンジン本体2のタイミングチェー
ン側の端部には、その周囲に沿って、ケース21を結合さ
せる結合面40が形成されており、結合面40に沿って複数
のボス部41が配置され、ボス部41にはねじ穴42が設けら
れている。図中、43はクランク軸の軸受支持部、44はウ
ォータポンプハウジング、45はノックピン穴である。
【0028】図6ないし図10に示すように、ケース21
は、タイミングチェーンを覆うカバー体であり、エンジ
ン本体2側の結合面40、ボス部41およびねじ穴42にそれ
ぞれ対向させて結合面46、ボス部47およびボルト孔48が
配設されている。図中、49は、クランク軸穴、50はオイ
ルポンプハウジング、51はタイミングマーク、52はノッ
クピンである。そして、ケース21は、結合面46をエンジ
ン本体2側の結合面40にオイルシール(図示せず)を介
して結合させ、複数のボルト53によってエンジン本体2
に締結される。
【0029】エンジン本体2およびケース21のそれぞれ
の結合面40,46は、補機ブラケット22の取付部54,55が
エンジン本体2の側方へ膨出されており、取付部54,55
には、複数のボス部41,47の外側の中間部に複数の取付
ボス部56,57(図示のものでは、それぞれ4つ)が結合
面40,46に沿って形成されている。また、複数の取付ボ
ス部56,57は、直線Lに対して交互に左右にオフセット
して配置されている。エンジン本体2側の取付ボス部56
には、ねじ穴58が設けられ、ケース21側の取付ボス部57
には、ボルト穴59が設けられている。ケース21の取付部
55の取付ボス部57は、補機ブラケット22とボス部47に取
付けられるボルト53との干渉を避けるためにボス部41よ
りも突出高さが大きくなっている。また、ケース21の取
付部55の外周部には、取付ボス部57を互いに連結させる
リブ60が形成されている。ケース21の取付部55の内側に
は、支持リブ61および位置決めボス62が突出され、支持
リブ61の突出高さは、取付ボス部57と同じ高さになって
おり、位置決めボス62は、これよりさらに突出されてい
る。
【0030】そして、図11および図12に示すように、補
機ブラケット21は、位置決め孔35に位置決めボス62を挿
通させ、取付ボス部57および支持リブ61に当接させて、
複数(図示のものでは4つ)のボルト63によって、ケー
ス21に締結される。
【0031】図13ないし図15に示すように、補機ブラケ
ット23は、エンジン本体2の側面部に形成されたボス部
64にボルト65(図12参照)によって締結される結合部66
および結合部66からエンジン本体の側方へ延ばされた補
機取付部67とを有しており、例えば、鉄またはアルミ合
金等の金属製の板材をプレス加工して製造することがで
きる。結合部66には、ボルト65を挿通させるボルト孔68
が設けられている。また、補機取付部67には、補機ブラ
ケット22の取付孔30,32に対してそれぞれ同軸上に配置
される取付孔69,70が設けられている。
【0032】コンプレッサ5の本体側面部の一側の端部
には、補機ブラケット22の取付孔30および長孔31のそれ
ぞれに対向するねじ穴を有する一対の取付腕部71,72
(図1ないし図3参照)が突出され、他側の端部には、
補機ブラケット23の取付孔69に対向するボルト孔を有す
る取付腕部73が突出されている。そして、コンプレッサ
5は、補機ブラケット22の切欠28に挿入され、取付孔30
および長孔31に挿通されたボルト74を一対の取付腕部7
1,72のねじ穴に螺着させ、補機ブラケット23の取付孔6
9および取付腕部73に挿通されたボルト75にナット76を
螺着することによって、補機ブラケット22,23を介し
て、エンジン本体2に取付けられている。なお、コンプ
レッサ5の軸方向の取付位置を調整するために、一対の
取付腕部71,72と補機ブラケット22との間には、円筒状
のスペーサ76が介装されている。
【0033】ポンプ4の本体の一側の端部には、補機ブ
ラケット23の取付孔32および長孔33にそれぞれ対向する
ねじ穴を有する一対の取付部77,78が突出され、他側の
端部には、補機ブラケット23の取付孔70に対向するボル
ト孔を有する取付部79が突出されている。そして、ポン
プ4は、補機ブラケット22の切欠29に挿入され、補機ブ
ラケット22の取付孔32および長孔に挿入されたボルト80
を一対の取付部77,78のねじ穴に螺着し、補機ブラケッ
ト23の取付孔70および取付部79のボルト孔に挿入された
ボルト81にナット82を螺着することによって、補機ブラ
ケット22,23を介して、エンジン本体2に取付けられて
いる。
【0034】以上のように構成した本実施形態の作用に
ついて次に説明する。
【0035】図1ないし図3に見られるように、ポンプ
4およびコンプレッサ5は、エンジン本体2の一端部に
取付けられた補機ブラケット22および側面部に取付けら
れた補機ブラケット23に、それぞれ取付腕部71,72,73
および取付腕部77,78,79の軸方向端部を結合させるこ
とによって、エンジン本体2に取付けられているので、
エンジン本体2とポンプ4およびコンプレッサ5との間
に従来の補機ブラケットを配置するためのスペースを設
ける必要がない。このため、エンジン本体2とポンプ4
およびコンプレッサ5との距離を小さくすることがで
き、これらを含めたエンジン20の寸法を小さくして、車
両への搭載性を向上させることができる。また、運転時
の振動等によって補機ブラケット22,23に作用する曲げ
モーメントが小さくなるので、補機ブラケット22,23お
よびエンジン本体2側の取付ボス部を小型化することが
でき、重量軽減およびコスト低減を図ることができる。
【0036】補機ブラケット22は、板状部材であり、例
えば、鉄またはアルミ合金等の金属製の板材をプレス加
工して容易に製造することができ、また、保管スペース
が小さくてすむので、製造、輸送および保管コストを低
減することができる。補機ブラケット22は、ポンプ4お
よびコンプレッサ5のプーリ10,11およびベルト12の近
傍に配置することができるので、ベルト12の駆動力によ
る曲げモーメントを軽減することができ、小型、軽量化
を図ることができる。製造コストが低いスペーサ76によ
ってコンプレッサ5の軸方向の取付位置を調整するよう
にしたので、部品の共通化を図ることができる。補機ブ
ラケット22は、その位置決め孔35にケース21の位置決め
ボス62を挿通させることにより、容易に位置決めすると
ができ、エンジン本体2に取付けることができる。ま
た、補機ブラケット23は、簡単な形状であるから、鉄ま
たはアルミ合金等の金属製の単一の板材をプレス加工し
て容易に製造することができ、製造コストを低減するこ
とができる。
【0037】コンプレッサ5およびポンプ4は、それぞ
れ補機ブラケット22の取付孔30,32を中心として、長孔
31,33に沿って回動させることにより、ベルト12の張力
を調整することができるので、従来のテンションプーリ
を省略することができる。このとき、コンプレッサ5側
およびポンプ4側の両方の長孔31,33によってベルト12
の張力を調整できるので、個々の長孔31,33の長さを小
さくすることができる。また、本実施形態では、コンプ
レッサ5およびポンプ4のプーリ11,10を共通のベルト
12によって駆動しているが、これらに別々のベルトを巻
回して駆動するようにすることもでき、このようにした
場合、長孔31,33によって個々のベルトの張力を調整す
ることができる。なお、長孔31,33の一方を丸孔とする
こともでき、また、両方を丸孔として、テンションプー
リを設けるようにすることもできる。
【0038】補機ブラケット23は、コンプレッサ5およ
びポンプ4の回動の支点である取付腕部73および取付部
79のみを取付孔69,70によって支持しており、かつ、取
付孔69,70は互いに接近して配置されているので、小
型、軽量化および低コスト化を図ることができる。
【0039】エンジン本体2、補機ブラケット22,23、
ポンプ4およびコンプレッサ5を互いに結合させること
により、閉じた構造が形成されるので、ポンプ4および
コンプレッサ5のエンジン本体2への取付剛性および強
度が高まるので、運転時の振動および騒音の低減、ま
た、各部品の小型軽量化および低コスト化を図ることが
できる。
【0040】エンジン本体2およびケース21には、取付
部54,55が膨出され、直線Lに対して交互に左右にオフ
セットして配置された取付ボス部56,57、リブ60および
支持リブ61が設けられているので、補機ブラケット22の
支持剛性を高めることができ、振動、騒音の発生を低減
することができる。また、取付部部54,55を膨出させた
ことにより、エンジン本体2とケース21との結合面40,
46のシール性を向上させることができる。
【0041】なお、上記実施形態では、補機ブラケット
22は、ケース21を介してエンジン本体21に取付けられて
いるが、本発明は、これに限らず、ケース21のみに直接
結合させることもでき、また、エンジン本体2のシリン
ダブロック37の端部に突出させたボスに直接結合させる
等のその他の方法によって、エンジン本体の端部に結合
させるようにすることもできる。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、第1および第2ブラケットによって補機をエン
ジン本体に取付けるようにしたことにより、エンジン本
体と補機との間に補機ブラケットを配置しないので、こ
れらの間の距離を小さくすることができ、これらを含め
たエンジンの寸法を小さくすることができる。運転時の
振動等によって補機ブラケットに作用する曲げモーメン
トが小さくなるので、補機ブラケットを小型化すること
ができ、重量軽減およびコスト低減を図ることができ
る。また、エンジン本体、第1、第2補機ブラケット、
補機を互いに結合させることにより、閉じた構造が形成
されるので、補機のエンジン本体への取付剛性および強
度を高めることができ、振動、騒音の発生を低減するこ
とができる。
【0043】請求項2の発明は、切欠、取付孔および長
孔を有する略平板状の第1補機ブラケットを用いたこと
により、補機を長孔に沿って回動させることによって、
ベルトの張力を調整することができるので、従来のテン
ションプーリを省略することができる。また、補機本体
および第1補機ブラケットをベルトの近傍に配置するこ
とができるので、ベルトの駆動力によって補機本体およ
び第1補機ブラケットに作用する曲げモーメントを軽減
することができ、第1補機ブラケットを小型化して、重
量軽減およびコスト低減を図ることができる。
【0044】請求項3の発明は、略E形の第1補機ブラ
ケットを用いたことにより、エンジン本体に2つの補機
を取付けることができ、それぞれの補機を長孔に沿って
回動させることによって、ベルトの張力を調整すること
ができるので、従来のテンションプーリを省略すること
ができる。また、第1補機ブラケットを小型化すること
ができる。
【0045】請求項4の発明は、第1補機ブラケットの
取付孔に対して同軸上に配置された取付孔を有する第2
補機ブラケットを用いたことにより、補機を第1補機ブ
ラケットの長孔に沿って回動させることができ、ベルト
の張力を調整することができるので、従来のテンション
プーリを省略することができる。また、第2補機ブラケ
ットを小型化することができる。
【0046】請求項5の発明によれば、第1補機ブラケ
ットは、タイミング機構のケースを介してエンジン本体
に取付けられる。
【0047】請求項6の発明によれば、タイミング機構
のケースに複数の取付ボス部を形成し、この複数の取付
ボス部をリブによって互いに連結したことにより、第1
補機ブラケットのエンジン本体への取付剛性および強度
が高めいることができ、振動、騒音の発生を低減するこ
とができる。
【0048】請求項7の発明の補機ブラケットを用いる
ことにより、上記請求項2の効果を奏することができ、
また、請求項8の発明の補機ブラケットを用いることに
より、上記請求項3の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るエンジンの補機取付
構造の正面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るエンジンの補機取付
構造を適用したエンジンの正面図である。
【図3】図2のエンジンの側面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るエンジンの補機取付
構造に用いられる補機ブラケットの正面図である。
【図5】図2のエンジン本体を構成するシリンダブロッ
ク、シリンダヘッドおよびロワケースの正面図である。
【図6】図2のエンジンのタイミング機構のケースの正
面図である。
【図7】図6のケースの裏面図である。
【図8】図6のケースの側面図である。
【図9】図7のA−A線による縦断面図である。
【図10】図6のケースの下面図である。
【図11】図6のケースに補機ブラケットを取付けた状
態を示す正面図である。
【図12】図2のエンジン本体に補機ブラケットを取付
けた状態を示す側面図である。
【図13】補機ブラケットの正面図である。
【図14】図13の補機ブラケットの側面図である。
【図15】図13の補機ブラケットの平面図である。
【図16】従来の補機取付構造を適用したエンジンの正
面図である。
【符号の説明】
2 エンジン本体 4 パワーステアリングポンプ(補機) 5 エアコンコンプレッサ(補機) 7 クランクプーリ 12 ベルト 20 エンジン 21 ケース 22 補機ブラケット(第1補機ブラケット) 23 補機ブラケット(第2補機ブラケット) 28,29 切欠 30,32 取付孔 31,33 長孔 57 取付ボス部 60 リブ 69,70 取付孔

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン本体の側部に配置されてベルト
    を介してクランクプーリによって駆動される補機を前記
    エンジン本体に取付けるエンジンの補機取付構造であっ
    て、前記エンジン本体の端部に、第1補機ブラケットを
    取付けて前記エンジン本体の側部へ延出させ、前記エン
    ジン本体の側面部に、第2補機ブラケットを取付けて前
    記エンジン本体の側部へ延出させ、前記補機の一側の端
    部を前記第1補機ブラケットに結合させ、他側の端部を
    前記第2補機ブラケットに結合させたことを特徴とする
    エンジンの補機取付構造。
  2. 【請求項2】 第1補機ブラケットは、補機を挿入する
    切欠と、前記補機を結合させる取付孔と、前記補機を前
    記取付孔を中心として回動可能に案内して結合させる長
    孔とを有する略平板状に形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載のエンジンの補機取付構造。
  3. 【請求項3】 第1補機ブラケットは、2つの補機がそ
    れぞれ挿入される2つの切欠を有する略E形で、中央部
    に各切欠に対応する2つの取付孔が配置され、両端部に
    各切欠に対応する長孔がそれぞれ配置されていることを
    特徴とする請求項2に記載のエンジンの補機取付構造。
  4. 【請求項4】 第2補機ブラケットは、補機を結合させ
    る取付孔を有しており、該取付孔は、第1補機ブラケッ
    トの取付孔に対して同軸上に配置されていることを特徴
    とする請求項2または3に記載のエンジンの補機取付構
    造。
  5. 【請求項5】 第1補機ブラケットは、エンジン本体の
    端部に装着されたタイミング機構のケースに取付けられ
    ていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1
    項に記載のエンジンの補機取付構造。
  6. 【請求項6】 ケースには、該ケースをエンジン本体に
    結合させるボルトを挿通させるボス部の外側に、前記ケ
    ースと前記エンジン本体との結合面に沿って、第1補機
    ブラケットを取付ける複数の取付ボス部が形成されてお
    り、該複数の取付ボス部は、リブによって互いに連結さ
    れていることを特徴とする請求項5に記載のエンジンの
    補機取付構造。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のエンジンの補機取付構
    造の第1補機ブラケットとして用いられる補機ブラケッ
    トであって、補機を挿入する切欠と、前記補機を結合さ
    せる取付孔と、前記補機を前記取付孔を中心として回動
    可能に案内して結合させる長孔とを有する略平板状に形
    成されていることを特徴とする補機ブラケット。
  8. 【請求項8】 2つの補機がそれぞれ挿入される2つの
    切欠を有する略E形で、中央部に各切欠に対応する2つ
    の取付孔が配置され、両端部に各切欠に対向する長孔が
    それぞれ配置されていることを特徴とする請求項7に記
    載の補機ブラケット。
JP34754596A 1996-12-26 1996-12-26 エンジンの補機取付構造および補機ブラケット Pending JPH10184382A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34754596A JPH10184382A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 エンジンの補機取付構造および補機ブラケット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34754596A JPH10184382A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 エンジンの補機取付構造および補機ブラケット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10184382A true JPH10184382A (ja) 1998-07-14

Family

ID=18390958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34754596A Pending JPH10184382A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 エンジンの補機取付構造および補機ブラケット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10184382A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015141632A1 (ja) * 2014-03-18 2015-09-24 サンデンホールディングス株式会社 エンジン補機の取付装置
CN107472356A (zh) * 2017-08-02 2017-12-15 合肥江淮朝柴动力有限公司 一种动力转向泵安装支架

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015141632A1 (ja) * 2014-03-18 2015-09-24 サンデンホールディングス株式会社 エンジン補機の取付装置
JP2015175363A (ja) * 2014-03-18 2015-10-05 サンデンホールディングス株式会社 エンジン補機の取付装置
DE112015001284B4 (de) * 2014-03-18 2019-02-07 Sanden Holdings Corporation Anbringungsstruktur für ein Kraftmaschinenzubehör
CN107472356A (zh) * 2017-08-02 2017-12-15 合肥江淮朝柴动力有限公司 一种动力转向泵安装支架
CN107472356B (zh) * 2017-08-02 2019-05-14 合肥江淮朝柴动力有限公司 一种动力转向泵安装支架

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4414573B2 (ja) エンジンブロック
JP5807731B1 (ja) エンジンのベルト張力調整装置
JPH0533720Y2 (ja)
JPH10184382A (ja) エンジンの補機取付構造および補機ブラケット
JP7347106B2 (ja) エンジンのチェーンカバー構造
JP3012991B2 (ja) 車両用エンジン
JP3203068B2 (ja) エンジンのオイルパン構造
JP2932777B2 (ja) V型エンジンの補機取付構造
JPH04292529A (ja) エンジンの補機取付構造
JPH0247243Y2 (ja)
JP2528540Y2 (ja) エンジンの補機取付装置
JP4003872B2 (ja) 動力装置の支持構造
JP2502239Y2 (ja) 内燃機関における補機の取付装置
JPH029077Y2 (ja)
JP3039239B2 (ja) エンジン補機の取付け構造
JP2836459B2 (ja) 車両用エンジンのクーラーコンプレッサ取付構造
WO2022137774A1 (ja) 産業用ハイブリッドエンジン
JP7347107B2 (ja) エンジンのチェーンカバー構造
JP7383974B2 (ja) エンジンのチェーンカバー構造
JPH0322483Y2 (ja)
JP3881870B2 (ja) テンショナの取付構造
JPH088252Y2 (ja) V型エンジンのタイミングベルトカバー構造
JPS637734Y2 (ja)
JPS5813088Y2 (ja) 水冷エンジン
JPH0716506Y2 (ja) スラント型内燃機関の支持ブラケット装置