JPH088252Y2 - V型エンジンのタイミングベルトカバー構造 - Google Patents

V型エンジンのタイミングベルトカバー構造

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Publication number
JPH088252Y2
JPH088252Y2 JP3502290U JP3502290U JPH088252Y2 JP H088252 Y2 JPH088252 Y2 JP H088252Y2 JP 3502290 U JP3502290 U JP 3502290U JP 3502290 U JP3502290 U JP 3502290U JP H088252 Y2 JPH088252 Y2 JP H088252Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
timing belt
pulley
engine
type engine
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP3502290U
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English (en)
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JPH03123948U (ja
Inventor
昌博 調枝
友久 半田
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、エンジンのタイミングベルトカバー構造に
関するものである。
(従来技術) 従来、エンジン本体には、タイミングベルトを外方か
ら覆うタイミングベルトカバーが着脱可能に設けられて
いる。特にV型エンジンにあっては、脱着性向上の要求
からカバーの略中央で上下方向に二分割したものが知ら
れている。
近年、エンジンルームのスペース的制約からエンジン
の補機類をエンジン本体に直接取り付ける傾向にある。
なかでもV型エンジンにおいてVバンク間のスペースの
有効利用の要求からクランク軸にて駆動ベルトを介して
直接駆動される機械式過給機を設けたものが考えられて
いる。この場合、タイミングベルトと、過給機の駆動用
ベルトとを同一平面内に位置させることは不可能であ
り、過給機の駆動用ベルトをタイミングベルトに対し、
クランク軸方向外方にオフセットして設けることとなる
が、タイミングベルトカバーにより上記駆動用ベルトを
覆うことは困難である。何故なら、エンジンルームのス
ペース的制約からタイミングベルトカバーを必要以上に
エンジン本体から突出させられないためである。また、
タイミングベルトカバーを必要な部位、つまり過給機の
駆動用ベルトの位置する部位のみ突出させることも考え
られるが、形状的に複雑となるため困難である。
したがってタイミングベルトカバーの外方に過給機の
駆動用ベルト、プーリを配設する必要あるが、このと
き、単にタイミングベルトカバーを従来のように2分割
したのでは、このカバーと駆動用ベルト、プーリとの干
渉によってカバーの脱着が困難となる。
一方、エンジンからの振動がタイミングベルトカバー
内の空間にて共振し、車体を伝わって車室内にこもり音
として伝達することは知られているが特にV型エンジン
では、タイミングベルトカバーが大型化することから共
振点自体が低くなり、こもり音の問題が大きい。こもり
音は近年の車両の静寂性の要求から低減することが望ま
れている。
(考案の目的) 本考案は上記問題点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的はV型エンジンのVバンク間にクランク軸により
駆動される補機類を設けたものにあって、タイミングベ
ルトカバーの脱着時に補機類との干渉を防止し脱着性を
向上させるとともに、車室内に伝わるこもり音を低減し
たV型エンジンのタイミングベルトカバーを提供するこ
とにある。
(考案の構成) 上記目的を達成するために、本考案にあっては次のよ
うな構成にしてある。すなわち、 左右に所定の角度で傾斜して設けられた各バンク間に
エンジンにより駆動される補機が設けられ、各バンクに
設けられたカムプーリとクランクプーリとに張架された
タイミングベルトを覆うタイミングベルトカバー外側に
て上記補機とクランク軸との間に駆動ベルトを張架し、
かつ上記タイミングベルトを補機近傍にて該補機から離
間する方向に付勢する付勢用プーリとを備えたV型エン
ジンのタイミングベルトカバー構造において、 上記タイミングベルトカバーは上記付勢用プーリを覆
う第1カバー部と、上記各カムプーリを覆うとともにエ
ンジンの略中央にて上下方向に分割された第2、第3カ
バー部とに3分割される構成となっている。
(考案の効果) 本考案によれば、Vバンク間の補機のためのプーリを
覆うカバーとその他のタイミングベルトにより囲まれる
部分を覆うカバーとを分割し、さらにその他のタイミン
グベルトに囲まれた部分を覆うカバーを左右に分割して
いるので、補機を取り外すことなく調整を要する部分の
カバーのみを脱着するだけで整備作業が可能なり整備性
が向上するとともに、個々のカバーの容積が小さくなり
共振周波数を高く設定でき車室内に伝わるこもり音を低
減させることができる。
(実施例) 以下、図面により本考案の実施例を説明する。
第1図はタイミングベルトカバーを装着した状態のV
型エンジンの正面図、第2図は第1図におけるII-II断
面図である。
V型エンジン1にはエンジン本体2の上部に所定の角
度を有する左右バンク1a,1bと、各々のバンク上にはシ
リンダヘッド3,4が配設されている。
上記両バンク1a,1bのシリンダヘッド3,4にはそれぞれ
バルブを駆動するためのカム軸5,6の一端がエンジン本
体2の前面側に突出して設けられている。上記カム軸5,
6の端部にはそれぞれカム軸5,6を駆動するためのカムプ
ーリ7,8が取付けられている。エンジン本体2の下部中
央にはクランク軸9の一端がエンジン本体2の前面側に
突出して設けられている。上記クランク軸9の端部に
は、第1クランクプーリ10が取付けられている。該クラ
ンクプーリ10の中心からクランク軸9の延長軸が突出し
ており、その先端には第2クランクプーリ11が取付けら
れている。上記カムプーリ5と上記第1クランクプーリ
9との間にはアイドルプーリ13がそれぞれ設けられてい
る。
上記両バンク1a,1bの間には機械式過給機(以下過給
機と称する)が配設されている。該過給機14には、後述
する軸16の軸受けを支持するケーシング部15が設けられ
ており、過給機を組み付けた状態ではエンジン本体2の
前面側に突出している。該過給機を駆動する軸16の端部
は上記ケーシング15から突出して設けられている。上記
軸16の突出部には該過給機プーリ17が取付けられてい
る。該ケーシング15の左右近傍にはそれぞれ第2,第3ア
イドルプーリ18,19が設けられている。
上記カムプーリ7,8、クランクプーリ10、テンション
プーリ12、第1アイドルプーリ13、第2,第3アイドルプ
ーリ18,19は同一面上に位置しており、該各プーリに接
するようにタイミングベルト20が張架されている。上記
第2,第3アイドルプーリ18,19は上記タイミングベルト2
0が上記ケーシング15と干渉しないように設けられてい
る。また、上記過給機を駆動さすための第2カムプーリ
と上記過給機用にも駆動ベルト21が張架されている。上
記タイミングベルト20を覆うタイミングベルトカバー22
はエンジン本体2にボルト止めされている。該タイミン
グベルトカバー22はアッパカバー22a(第1カバー)、
レフトカバー22b(第2カバー)、ライトカバー22c(第
3カバー)とに第1,第2,第3分割面23,24,25で3分割さ
れている。アッパカバー22aは第2,第3アイドルプーリ
を覆っており、第2図に示されているように上記過給機
用プーリの内側に位置しており、上記ケーシング15の下
部に沿って形成され、ウォーターポンプ26を塞がないよ
うな形状になっている。レフトカバー22bは上記カムプ
ーリ7、上記テンションプーリ12、上記第1クランクプ
ーリ10の左右半分を覆っている。また、レフトカバー22
bは上記第2クランクプーリの内側に位置しており、エ
ンジン冷却水出口27を塞がない形状になっている。ライ
トカバー22cは上記カムプーリ8、上記アイドルプーリ1
3、じょうきクランクプーリ10の右上半分を覆ってい
る。また、該ライトカバー22cは上記レフトカバー22bと
同じく、上記第2クランクプーリ11の内側に位置してお
り、ウォーターポンプ26、エンジン冷却水出口28を塞が
ない形状となっている。
上述したようにウォーターポンプ26、エンジン冷却水
出口27,28の部分にはタイミングベルトカバー22で覆わ
れない部分が形成されている。これにより、レフト、ラ
イトカバー22b、22cを下方にずらす空間が形成でき該カ
バー22b,22cの脱着が容易になるものである。さらに、
上記カバー22で覆われる容積を小さくでき、上記タイミ
ングベルト20や上記エンジン本体2の振動から生じる膜
振動が低減し、上記カバー22から発生する放射音を低減
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案におけるタイミングベルトカバーを装着
した状態のV型エンジンの正面図、第2図は第1図にお
けるII-II断面図である。 1……V型エンジン 1a、1b……バンク 5、6……カムプーリ 9……クランク軸 14……機械式過給機(補機) 18、19……付勢用プーリ 21……駆動ベルト 22……タイミングベルトカバー 22a……アッパカバー(第1カバー) 22b……レフトカバー(第2カバー) 22c……ライトカバー(第3カバー)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右に所定の角度で傾斜して設けられた各
    バンク間にエンジンにより駆動される補機が設けられ、
    各バンクに設けられたカムプーリとクランク軸上のクラ
    ンクプーリとに張架されたタイミングベルトを覆うタイ
    ミングベルトカバーの外側にて上記補機とクランク軸と
    の間に駆動ベルトを配設し、かつ、上記タイミングベル
    トを補機近傍にて該補機から離間する方向に付勢する付
    勢用プーリを備えたV型エンジンのタイミングベルトカ
    バー構造において、 上記タイミングベルトカバーは上記付勢用プーリを覆う
    第1カバー部と、上記各カムプーリを覆うとともにエン
    ジンの略中央にて上下方向に分割された第2、第3カバ
    ー部とに3分割されていることを特徴とするV型エンジ
    ンのタイミングベルトカバー構造
JP3502290U 1990-03-30 1990-03-30 V型エンジンのタイミングベルトカバー構造 Expired - Lifetime JPH088252Y2 (ja)

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JP3502290U JPH088252Y2 (ja) 1990-03-30 1990-03-30 V型エンジンのタイミングベルトカバー構造

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Publication Number Publication Date
JPH03123948U JPH03123948U (ja) 1991-12-17
JPH088252Y2 true JPH088252Y2 (ja) 1996-03-06

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ID=31540018

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