JPH10184072A - ブレースを備えた建物架構 - Google Patents

ブレースを備えた建物架構

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JPH10184072A
JPH10184072A JP8348797A JP34879796A JPH10184072A JP H10184072 A JPH10184072 A JP H10184072A JP 8348797 A JP8348797 A JP 8348797A JP 34879796 A JP34879796 A JP 34879796A JP H10184072 A JPH10184072 A JP H10184072A
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JP8348797A
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Masaaki Yasui
雅明 安井
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Obayashi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレースを取付ける本設柱のスパン間に大き
な開口部の形成を可能としつつ、本来の補強機能および
振動吸収機能を発揮する。 【解決手段】 互いに対向する第1柱スパンと第2柱ス
パンとに、2本の第1増設柱16,16および第2増設
柱18,18を所定間隔Lを設けて取付ける。第1増設
柱16,16と本設柱12,12との間に第1ブレース
20を取付ける。第2増設柱18,18と本設柱12,
12との間に第2ブレース22を取付ける。第1増設柱
16,16と第2増設柱18,18との間に、上下階に
連続する階段室Pを構成する。第1増設柱16,16間
にフロアレベルの第1境界梁24を取付ける。第2増設
柱18,18間に、各階の中間部分に位置する第2境界
梁26を取付ける。第2境界梁26を中間踊り場28の
受け梁として用い、第2境界梁26と第1境界梁24と
の間に階段30を設置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレースによって
補強されるようになった建物架構に関する。
【0002】
【従来の技術】S造建築物では、鉄骨柱および鉄骨梁を
順次結合しつつ建物架構が構築されるようになってお
り、該建物架構では補強するためにブレースが用いられ
る場合がある。該ブレースは図6に示すように本設柱
1,1間のスパンSに対角状に配置されるX型ブレース
2があり、また、これ以外にもY型ブレースや斜方ブレ
ース等が知られる。そして、これらブレースは大きな振
動外力が入力された場合に、補強機能を発揮するように
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のブレースを備えた建物架構では、本設柱1,1間
のスパンS全長に跨がってブレース2が配置されるよう
になっている。このことはX型に限らずY型および斜方
等の他のブレースにあっても同様である。従って、前記
ブレース2が設けられた本設柱1,1のスパンS間で
は、階高の全高に亘って大きな開口部を設けることがで
きず、建物を設計する段階で、例えば通路とか設備開口
等を配置する上でのプランニングに大きな制約を受けて
しまうという課題があった。
【0004】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、ブレースを取付ける本設柱のスパン間に大きな開口
部の形成を可能としつつ、本来の補強機能および振動吸
収機能を発揮できるようにしたブレースを備えた建物架
構を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1に示す本発明のブレースを備えた建物架構
は、本設柱のスパン間に2本の増設柱を所定間隔を設け
て取付け、各増設柱と前記本設柱との間にブレースを取
付けると共に、これら増設柱間の梁を境界梁として構成
する。
【0006】また、請求項2に示す本発明のブレースを
備えた建物架構は、第1の本設柱列と、該第1の本設柱
列に対向して配置される第2の本設柱列とを備え、これ
ら第1,第2の本設柱列それぞれの柱スパン間に、それ
ぞれ2本の増設柱を所定間隔を設けて取付け、第1,第
2の本設柱列各々に設けた増設柱と本設柱との間にそれ
ぞれブレースを取付けると共に、第1,第2の本設柱列
の一方の増設柱間に、フロアレベルの第1境界梁を取付
けると共に、前記第1,第2の本設柱列の他方の増設柱
間に、上,下フロアの中間に位置して中間踊り場の受け
梁として用いる第2境界梁を取付け、これら第1,第2
境界梁間に階段を設置することにより構成する。
【0007】更に、請求項3に示す本発明のブレースを
備えた建物架構は、本設柱のスパン間に2本の増設柱を
所定間隔を設けて取付け、これら増設柱間にブレースを
取付けると共に、前記本設柱と前記増設柱との間の梁を
境界梁として構成する。
【0008】さらにまた、請求項4に示す本発明のブレ
ースを備えた建物架構は、第1の本設柱列と、該第1の
本設柱列に対向して配置される第2の本設柱列とを備
え、これら第1,第2の本設柱列それぞれの柱スパン間
に、それぞれ2本の増設柱を所定間隔を設けて取付け、
第1,第2の本設柱列各々に設けた増設柱間にブレース
を取付けると共に、第1,第2の本設柱列の一方の各増
設柱と本設柱との間に、フロアレベルの第1境界梁を取
付けると共に、前記第1,第2の本設柱列の他方の各増
設柱と本設柱との間に、上,下フロアの中間に位置して
中間踊り場の受け梁として用いる第2境界梁を取付け、
これら第1,第2境界梁間に階段を設置することにより
構成する。
【0009】以上の構成により本発明のブレースを備え
た建物架構の作用を述べる。請求項1のブレースを備え
た建物架構は、本設柱のスパン間に取付けた2本の増設
柱と本設柱との間にブレースを取付けたので、本設柱と
増設柱間を補強することができる。また、増設柱間の梁
を境界梁として構成したので、振動外力により建物架構
に大きな水平力が作用した場合に、該境界梁がいち早く
降伏して外力を吸収することができる。このように本設
柱のスパン間は、ブレースにより補強できると共に、前
記境界梁により振動吸収機能を確保しながら、増設柱間
に階高の全高に亘って開口部を形成できることになる。
従って、前記開口部を通路とか設備開口等に自由に使え
るため、建物の設計自由度が著しく増大され、プランニ
ングを簡単に行うことができる。
【0010】また、請求項2のブレースを備えた建物架
構は、第1,第2の本設柱列それぞれの柱スパン間にそ
れぞれ2本の増設柱を設け、第1,第2の本設柱列各々
において増設柱と本設柱との間にそれぞれブレースを取
付けたので、各本設柱列で本設柱と増設柱との間を補強
することができる。また、前記第1,第2の本設柱列そ
れぞれにおいて2本の増設柱間に、階高の全高に亘って
大きな開口部を形成することが可能となる。従って、各
階の同一部位に増設柱を配置することにより、対向する
増設柱間に上下階方向に連続する空間部を構成すること
ができる。このため、前記第1,第2の本設柱列の一方
の増設柱間に取付けたフロアレベルの第1境界梁と、前
記第1,第2の本設柱列の他方の増設柱間に取付けた中
間踊り場の受け梁として用いる第2境界梁との間に、階
段を設置することにより、前記空間部を階段室として用
いることができる。該階段室は両側がブレースで補強さ
れた大きな空間として構成することができる。また、大
きな振動外力が入力された場合に、前記第1境界梁と前
記第2境界梁がいち早く降伏して振動吸収機能を発揮
し、他の架構部分が損傷されるのを極力低減することが
できる。
【0011】更に、請求項3のブレースを備えた建物架
構は、本設柱のスパン間に取付けた2本の増設柱間にブ
レースを取付けると共に、前記本設柱と前記増設柱との
間の梁を境界梁として構成したので、前記請求項1に示
した建物架構と同様に、前記本設柱のスパン間を増設柱
間のブレースによって補強することができると共に、前
記境界梁によって振動吸収機能を発揮することができ
る。また、本設柱と増設柱との間に階高の全高に亘る大
きな開口部を形成することができるため、建物の設計自
由度が著しく増大され、プランニングを簡単に行うこと
ができる。
【0012】さらにまた、請求項4のブレースを備えた
建物架構は、第1,第2の本設柱列それぞれの柱スパン
間にそれぞれ2本の増設柱を設け、第1,第2の本設柱
列各々において、2本の増設柱間にブレースを取付ける
とともに本設柱と増設柱との間の梁を第1境界梁および
第2境界梁として構成したので、前記請求項2に示した
建物架構と同様に、各第1および第2本設柱列それぞれ
において本設柱のスパン間を増設柱間のブレースによっ
て補強することができると共に、前記第1および第2境
界梁によって振動吸収機能を確保することができる。ま
た請求項2の発明と同様に、前記第1,第2の本設柱列
それぞれにおいて各増設柱と本設柱との間に、階高の全
高に亘って大きな空間部を形成することが可能となり、
前記第1,第2の本設柱列の一方の本設柱と増設柱間に
取付けたフロアレベルの第1境界梁と、前記第1,第2
の本設柱列の他方の本設柱と増設柱間に取付けた中間踊
り場の受け梁として用いる第2境界梁との間に、階段を
設置することにより、前記空間部を階段室として用いる
ことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。図1から図4は本発明の
ブレースを備えた建物架構の一実施形態を示し、図1は
建物架構の断面平面図、図2は図1中のA−A線からの
断面図、図3は図1中のB−B線からの断面図、図4は
建物架構の要部拡大断面図である。
【0014】即ち、本実施形態の建物架構10は図1か
ら図3に示すように、鉄骨で形成される本設柱12,1
2…と、鉄骨で形成される本設梁14,14…との結合
により構成され、15階を有するS造高層ビルとして構
築される。前記本設柱12,12…は複数列に整然と配
置され、図1中最下側の列を第1の本設柱列12aと
し、次の列を第2の本設柱列12bとする。これら第
1,第2本設柱列12a,12bは、建物架構10の1
FLから15FLまでの全階に設けられる。
【0015】前記第1の本設柱列12aと前記第2の本
設柱列12bとは対向して配置され、これら第1の本設
柱列12aと第2の本設柱列12bのそれぞれの中央部
には、互いに対向する第1柱スパンS1 と第2柱スパン
S2 とが設けられる。これら第1柱スパンS1 および第
2柱スパンS2 には、それぞれ2本の第1増設柱16,
16および第2増設柱18,18が所定間隔Lを設けて
取付けられる。前記第1,第2増設柱16,18は、
上,下の本設梁14,14間に後付けされる間柱として
構成してもよく、また、前記本設柱12と同時に基礎部
分から並行して工事される本設柱として構成したもので
もよい。
【0016】そして、前記第1柱スパンS1 間の第1増
設柱16,16と本設柱12,12との間に第1ブレー
ス20が取付けられると共に、前記第2柱スパンS2 間
の第2増設柱18,18と本設柱12,12との間に第
2ブレース22が取付けられるようになっている。前記
第1,第2ブレース20,22は図2から図4に示すよ
うに、1つの階高でくの字状に配置されるものが全階に
亘って配置される。
【0017】一方、前記第1増設柱16,16と、前記
第2増設柱18,18とは互いに対向配置され、これら
第1増設柱16,16と第2増設柱18,18との間
は、1FLから15FLまで連続する階段室Pとして構成さ
れる。そして、前記第1増設柱16,16間には、フロ
アレベルの第1境界梁24が取付けられると共に、前記
第2増設柱18,18間には、各階の中間部分に位置し
て第2境界梁26が取付けられる。第1,第2境界梁2
4,26は、過大な外力が建物架構10に入力された場
合に、一般部分の本設梁14,14…に先んじて積極的
に曲げ降伏または剪断降伏させて破壊するように構成さ
れたものである。
【0018】ところで、前記第1ブレース20が建物架
構10内方へくの字状に折曲される部分20aが、前記
第1境界梁24の両端部に位置するように配置されると
共に、前記第2ブレース22が建物架構10内方へくの
字状に折曲される部分22aが、第2境界梁26の両端
部に位置するように配置される。
【0019】そして、図4に示すように前記第2境界梁
26を中間踊り場28の受け梁として用い、該第2境界
梁26と前記第1境界梁24との間に階段30が設置さ
れる。該階段30は、前記中間踊り場28を境として方
向が反転され、図中矢印X,Yで示すように折り返して
上ることができるようになっている。尚、実線で示す矢
印Xは階段30の手前側を上る方向を示し、二点鎖線で
示す矢印Yは階段30の向う側を上る方向を示す。
【0020】以上の構成により本実施形態のブレースを
備えた建物架構10は、第1,第2の本設柱列12a,
12bに設けられる互いに対向する第1,第2柱スパン
S1,S2 間に、それぞれ2本の第1増設柱16,16
および第2増設柱18,18が設けられるようになって
おり、第1増設柱16,16と本設柱12,12との間
に第1ブレース20を取付けると共に、第2増設柱1
8,18と本設柱12,12との間に第2ブレース22
を設けたので、これら第1,第2ブレース20,22に
よって本設柱12と各第1,第2増設柱16,16およ
び18,18との間を補強することができる。
【0021】そして、前記第1,第2ブレース20,2
2は、第1増設柱16,16および第2増設柱18,1
8と本設柱12,12との間に設けられるのみであるた
め、第1増設柱16,16および第2増設柱18,18
間には何等障害物が存在することがない。このため、こ
れら第1増設柱16,16および第2増設柱18,18
間に階高の全高に亘って大きな開口部を形成することが
可能となり、本実施形態では各階の開口部を上下方向に
連続した階段室Pとしてある。このとき、該階段室P
は、前記第1,第2ブレース20,22により補強され
た第1,第2増設柱16,18によって、強固な空間部
として構成される。
【0022】また、前記第1増設柱16,16間および
前記第2増設柱18,18間には、第1境界梁24およ
び第2境界梁26を取付けたので、大地震等の大きな振
動外力が入力された場合に、これら第1,第2境界梁2
4,26がいち早く曲げ降伏または剪断降伏して振動吸
収機能を発揮し、他の架構部分が損傷されるのを極力低
減することができる。
【0023】従って、本実施形態では第1,第2の本設
柱列12a,12bの第1,第2柱スパンS1 ,S2 間
には、第1,第2ブレース20,22を設けて補強でき
ると共に、第1,第2境界梁24,26によって振動吸
収機能を確保しながら第1,第2増設柱16,18間そ
れぞれに、階高の全高に亘る大きな開口部を形成するこ
とができる。このため、前記開口部を通路や設備用開口
として構成できるので、建物の設計自由度が著しく増大
され、プランニングを簡単に行うことができる。特に本
実施形態では、前記開口部を階段室Pとして構成でき、
該階段室Pの両側に前記第1,第2ブレース20,22
を適用できるようになった。
【0024】また、本実施形態では振動吸収機能を備え
た前記第1,第2境界梁24,26を階段30の受け梁
として用いたので、階段用受け梁を別途設ける必要がな
く、構成の簡略化を図ることができる。
【0025】ところで、前記実施形態では第1増設柱1
6,16および第2増設柱18,18間に形成される開
口部を階段室Pに利用した場合を開示したが、これに限
ることなく図5に示すように、2本の増設柱50,50
間にブレース52を取付け、増設柱50,50と本設柱
12,12との間の梁を境界梁54,54として開口部
56,56を設けることもでき、この空間部56を利用
して上記実施形態と同様な階段室を形成することができ
る。この場合、一方の開口部56のみで階段室を構成し
たり、あるいはブレース52部分を挟んでその両側の開
口部56を利用して階段室を構成してもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
示すブレースを備えた建物架構にあっては、本設柱のス
パン間に取付けた2本の増設柱と本設柱との間にブレー
スを取付けたので、本設柱と増設柱間を補強することが
できる。また、増設柱間の梁を境界梁として構成したの
で、振動外力により建物架構に大きな水平力が作用した
場合に、該境界梁がいち早く降伏して外力を吸収するこ
とができる。このように本設柱のスパン間は、ブレース
により補強できると共に、前記境界梁により振動吸収機
能を確保しながら、増設柱間に階高の全高に亘って開口
部を形成できることになる。従って、前記開口部を通路
とか設備開口等に自由に使えるため、建物の設計自由度
が著しく増大され、プランニングを簡単に行うことがで
きる。
【0027】また、本発明の請求項2に示すブレースを
備えた建物架構は、第1,第2の本設柱列それぞれの柱
スパン間にそれぞれ2本の増設柱を設け、第1,第2の
本設柱列各々において増設柱と本設柱との間にそれぞれ
ブレースを取付けたので、各本設柱列で本設柱と増設柱
との間を補強することができるとともに、前記第1,第
2の本設柱列それぞれにおいて2本の増設柱間に、階高
の全高に亘って大きな開口部を形成することが可能とな
る。従って、各階の同一部位に増設柱を配置することに
より、対向する増設柱間に上下階方向に連続する空間部
を構成することができ、設計の自由度を大幅に広げるこ
とができる。このため、前記第1,第2の本設柱列の一
方の増設柱間に取付けたフロアレベルの第1境界梁と、
前記第1,第2の本設柱列の他方の増設柱間に取付けた
第2境界梁との間に、該第2境界梁を中間踊り場の受け
梁として用いて階段を設置することにより、前記空間部
を階段室として用いることができ、該階段室を両側がブ
レースで補強された大きな空間として構成することがで
きる。また、大きな振動外力が入力された場合に、前記
第1境界梁と前記第2境界梁がいち早く降伏して振動吸
収機能を発揮し、他の架構部分が損傷されるのを極力低
減することができる。
【0028】更に、本発明の請求項3に示すブレースを
備えた建物架構は、本設柱のスパン間に取付けた2本の
増設柱間にブレースを取付けると共に、前記本設柱と前
記増設柱との間の梁を境界梁として構成したので、前記
請求項1に示した建物架構と同様に、前記本設柱のスパ
ン間を増設柱間のブレースによって補強することができ
ると共に、前記境界梁によって振動吸収機能を発揮する
ことができる。そして、本設柱と増設柱との間に階高の
全高に亘る大きな開口部を形成することができるため、
建物の設計自由度が著しく増大され、プランニングを簡
単に行うことができる。
【0029】さらにまた、本発明の請求項4に示すブレ
ースを備えた建物架構は、第1,第2の本設柱列それぞ
れの柱スパン間にそれぞれ2本の増設柱を設け、第1,
第2の本設柱列各々において、2本の増設柱間にブレー
スを取付けるとともに本設柱と増設柱との間の梁を第1
境界梁および第2境界梁として構成したので、前記請求
項2に示した建物架構と同様に、各第1および第2本設
柱列それぞれにおいて本設柱のスパン間を増設柱間のブ
レースによって補強することができると共に、前記第1
および第2境界梁によって振動吸収機能を確保すること
ができる。また請求項2の発明と同様に、前記第1,第
2の本設柱列それぞれにおいて各増設柱と本設柱との間
に、階高の全高に亘って大きな空間部を形成することが
可能となり、前記第1,第2の本設柱列の一方の本設柱
と増設柱間に取付けたフロアレベルの第1境界梁と、前
記第1,第2の本設柱列の他方の本設柱と増設柱間に取
付けた第2境界梁との間に、該第2境界梁を中間踊り場
の受け梁として用いて階段を設置することにより、前記
空間部を階段室として用いることができるという各種優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す建物架構の断面平面
図である。
【図2】図1中のA−A線からの断面図である。
【図3】図1中のB−B線からの断面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示す建物架構の要部拡大
断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態を示すブレースを備えた
建物架構の要部断面図である。
【図6】従来の建物架構の要部断面正面図である。
【符号の説明】
10 建物架構 12 本設柱 14 本設梁 16 第1増設梁 18 第2増設梁 20 第1ブレース 22 第2ブレース 24 第1境界梁 26 第2境界梁 28 中間踊り場 30 階段 50 増設柱 52 ブレース 54 境界梁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04B 2/56 611 E04B 2/56 611B 641 641Z 643 643A 643Z 651 651A 651D 651L 651M 651W

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本設柱のスパン間に2本の増設柱を所定
    間隔を設けて取付け、各増設柱と前記本設柱との間にブ
    レースを取付けると共に、これら増設柱間の梁を境界梁
    として構成することを特徴とするブレースを備えた建物
    架構。
  2. 【請求項2】 第1の本設柱列と、該第1の本設柱列に
    対向して配置される第2の本設柱列とを備え、これら第
    1,第2の本設柱列それぞれの柱スパン間に、それぞれ
    2本の増設柱を所定間隔を設けて取付け、第1,第2の
    本設柱列各々に設けた増設柱と本設柱との間にそれぞれ
    ブレースを取付けると共に、第1,第2の本設柱列の一
    方の増設柱間に、フロアレベルの第1境界梁を取付ける
    と共に、前記第1,第2の本設柱列の他方の増設柱間
    に、上,下フロアの中間に位置して中間踊り場の受け梁
    として用いる第2境界梁を取付け、これら第1,第2境
    界梁間に階段を設置することを特徴とするブレースを備
    えた建物架構。
  3. 【請求項3】 本設柱のスパン間に2本の増設柱を所定
    間隔を設けて取付け、これら増設柱間にブレースを取付
    けると共に、前記本設柱と前記増設柱との間の梁を境界
    梁として構成することを特徴とするブレースを備えた建
    物架構。
  4. 【請求項4】 第1の本設柱列と、該第1の本設柱列に
    対向して配置される第2の本設柱列とを備え、これら第
    1,第2の本設柱列それぞれの柱スパン間に、それぞれ
    2本の増設柱を所定間隔を設けて取付け、第1,第2の
    本設柱列各々に設けた増設柱間にブレースを取付けると
    共に、第1,第2の本設柱列の一方の各増設柱と本設柱
    との間に、フロアレベルの第1境界梁を取付けると共
    に、前記第1,第2の本設柱列の他方の各増設柱と本設
    柱との間に、上,下フロアの中間に位置して中間踊り場
    の受け梁として用いる第2境界梁を取付け、これら第
    1,第2境界梁間に階段を設置することを特徴とするブ
    レースを備えた建物架構。
JP8348797A 1996-12-26 1996-12-26 ブレースを備えた建物架構 Pending JPH10184072A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002309680A (ja) * 2001-04-13 2002-10-23 Ohmoto Gumi Co Ltd スケルトン・インフィル対応型鉄筋コンクリート造架構

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JP2002309680A (ja) * 2001-04-13 2002-10-23 Ohmoto Gumi Co Ltd スケルトン・インフィル対応型鉄筋コンクリート造架構

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