JP2697367B2 - 建築構法 - Google Patents

建築構法

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JP2697367B2
JP2697367B2 JP13703591A JP13703591A JP2697367B2 JP 2697367 B2 JP2697367 B2 JP 2697367B2 JP 13703591 A JP13703591 A JP 13703591A JP 13703591 A JP13703591 A JP 13703591A JP 2697367 B2 JP2697367 B2 JP 2697367B2
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靖 竹本
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Obayashi Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物全体としての主要
骨組をいじることなく、要求機能や用途に合わせてその
内部空間の間仕切り等の構造を容易に変更することが可
能な建築構法に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物は供用開始後、年月の経過に伴い
その使用に対して要求機能および用途が変わっていく場
合がある。例えば、当初大ホール等として構成した空間
部を通常のオフィスとして変更する場合があり、また、
これとは逆の場合も発生する。
【0003】ところが、かかる大掛かりな構造の変更を
要求された場合、従来の建築物にあっては、単にその間
仕切り等を交換する程度の工事では対応できずに建物全
体としての主要骨組みまでいじる必要が生じる場合が多
く、殊に必要階高の増大といった根本的な機能変更を要
求された場合には、全面的な建て替えを余儀無くされて
しまう。
【0004】また、多層階建築物の特殊な建築構法とし
て、例えば、本出願人が特開平2−292433号公報
にて提案したものがある。これは、まず、隅に主柱を建
て、これらに上下方向に複数階の階高分を離隔して梁又
は桁を架設し、その梁又は桁間の空間部に各階の構造を
順次施工する方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の特開平2−292433号公報に開示された建築
構法では、複数の階高分を離隔して架設した梁又は桁間
には構造的な大空間部が構成されるのであるが、この大
空間部に施工する各階の構造は、従前の建築物と同様に
永久構造物として主柱および梁又は桁と一体化されるも
のである。従って、この建築構法をもって構築した建築
物にあっても、従来の建築物と同様に大幅な構造変更を
行うことができないという課題があった。
【0006】本発明はかかる従来の課題に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、建物全体として主要な骨組
構造に影響を与えること無く、内部の構造を大幅にしか
も容易に変更することが可能な建築構法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、通常の柱間隔より大きなスパンをもって
主柱を立設し、これら主柱間の少なくとも中間階部分
に、通常の階高より大きな上下間隔をもって主梁躯体を
架設して、これら主梁躯体間に構造的大空間部を構成す
ると共に、この構造的大空間部の周囲の主柱および主梁
躯体に、通常の階高間隔および通常の柱間隔をもってそ
れぞれ取付部を設け、この取付部に床部材および副柱を
着脱自在に取り付け可能とする。
【0008】
【作用】以上の建築構法によれば、ホールなどの様に特
に高い天井部を備えた大空間部を要求される場合には、
その必要とされる大空間部に該当する部分には床部材お
よび副柱等を取り付けないことで、構造的大空間部の大
部分をそのまま1つの大空間部として使用することがで
きる。一方、オフィス,住宅等の様に大空間部を要求さ
れない場合には、主柱および主梁躯体に設けた取付部
に、床部材および副柱を取り付けることで、前記構造的
大空間部を複数階に画成し、さらにその画成した各階に
それぞれ複数の小室を区画することができる。
【0009】また、このように構造的大空間部に床部材
および副柱を取り付け,取り外しした場合にも、建築物
全体の骨組剛性および強度は主柱および主梁躯体で保証
できる。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を図に基づいて詳細に説
明する。図1,図2は本発明にかかる建築構法の一実施
例を示し、図1は大空間部を設けた場合の概略図、図2
は大空間部を小室に画成した場合の概略図である。
【0011】図示するように、本実施例の建築構法は、
構築しようとする建築物10の隅角部に主柱12を立設
し、これら主柱12間に主梁躯体14を上下方向に所定
間隔をもって架設する。このとき、前記主柱12と前記
主梁躯体14とにより建築物10全体としての主要な骨
組(スーパーストラクチャー)を構成する。
【0012】前記主柱12間の間隔は一般の建築物で骨
組みされる通常の柱間隔より大きく設定し、この通常の
柱間隔の複数倍のスパンをもって主柱12を立設する。
また、前記主梁躯体14は、前記主柱12の少なくとも
中間階部分において、通常の複数階分の階高、つまり、
一般の建築物で骨組みされる梁間隔の複数倍の上下間隔
をもって架設し、本実施例では通常の階高(3.5m〜
4m)の3階分に相当する高さに設定する。このよう
に、大きなスパンをもって立設した主柱12と高い上下
間隔をもって架設した主梁躯体14とにより建築物10
全体としての主要な骨組を構成し、この主梁躯体14間
に構造的大空間部16を構成する。尚、前記主梁躯体1
4は、梁又は桁として構成される。
【0013】また、前記構造的大空間部16周囲の各主
柱12には、通常の階高間隔をあけて床部材22の端部
をボルト締め等で着脱自在に取り付けるための取付部と
して、第1ガセットプレート18を多数設けておく。ま
た、同様に構造的大空間部16周囲の各主梁躯体14に
は、通常の柱間隔をあけて副柱24をボルトなどで着脱
自在に取り付けるための取付部として、第2ガセットプ
レート20を多数設けておく。
【0014】そして、劇場,大ホール,宴会場又は実験
室等にあって特に高い天井を必要とする空間部が要求さ
れる場合は、図1に示したように前記構造的大空間部1
6には床部材22および副柱24は取り付けずに、この
構造的大空間部16を1つの空間部として用いる。尚、
本実施例では前記構造的大空間部16内を劇場として用
いた場合を開示しており、舞台26および階段状の客席
28等を備え付けてある。
【0015】一方、特に高い天井を必要とする空間部が
要求されず、前記構造的第空間部16をオフィス又は住
宅として供する場合には、図2に示したように構造的大
空間部16周囲の主柱12および主梁躯体14の所定位
置に設けられた取付部としての第1ガセットプレート1
8および第2ガセットプレート20に、床部材22およ
び副柱24を取り付ける。尚、本実施例では構造的大空
間部16を前記床部材22で3階層のオフィスとして用
いる場合を示し、各床部材22の図中右側には吹き抜け
30が形成されている。また、1層目と2層目は副柱2
4に隔壁(図示せず)等を取り付けて複数の小部屋を区
画形成する様にしており、3層目は副柱24を設けるこ
と無くワンルームとして形成している。
【0016】従って、このようにしてなる建築後方によ
れば、図1に示すように前記構造的第空間部16を一旦
劇場として構成した場合において、これを爾後オフィス
又は住宅に変更して用いる要求が生じたときには、前記
舞台26とか客席28等を取り除いた後、図2に示した
ように構造的大空間部16周囲の主柱12および主梁躯
体14の所定位置に設けられた取付部としての第1ガセ
ットプレート18および第2ガセットプレート20に床
部材22および副柱24を取り付ければ容易にその変更
ができる。また、これとは逆にオフィスから劇場に変更
する場合には、前記床部材22および副柱24そして第
1,第2ガセットプレート18,20を取り外した後、
舞台26,客席28等を設置することにより、簡単に行
うことができる。勿論、前記構造的大空間部16は上述
した大ホール,宴会場,実験室そして住宅およびその他
の機能空間への変更を自在にかつ容易に行うことができ
ることはいうまでもない。
【0017】ところで、本実施例の建築構法では、前記
構造的大空間部16を前記各種機能空間として用いた場
合にも、主柱12および主梁躯体14を骨組として、謂
わゆるスーパーストラクチャーを構成しているので、前
記床部材22および副柱24の取り付け如何にかかわら
ず、建築物10全体の剛性および強度を十分に保証する
ことができる。また、前記機能的大空間部16内を区切
って複数の階層に画成する床部材22およびその各階層
に立設する副柱24は、その部分の積載荷重を支持でき
るだけの剛性および強度を備えておればよく、それぞれ
の小型,軽量化が図れる。
【0018】更に、本実施例では前記構造的大空間部1
6の階高を通常の階高の3倍程度として、この構造的大
空間部16内を床部材22により3層に画成した場合を
開示したが、これに限ることなく構造的大空間部16の
階高は任意に決定して、これを画成する場合に2層又は
4層以上の構造にできることはいうまでもない。
【0019】更にまた、前記主梁躯体14の下方に副柱
24を介して床部材22を吊ることも可能であり、この
ように吊床式とすることにより、床部材22下方の空間
部を小ホール等に用いて、その使用範囲を更に拡大する
ことができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明の建築構法に
あっては、通常の柱間隔より大きなスパンをもって立設
した主柱、および、通常の階高より大きな上下間隔をも
って架設した主梁躯体で構造的大空間部を構成し、この
構造的大空間部の周囲の主柱および主梁躯体に設けた取
付部に、床部材および副柱を着脱自在に取り付け可能と
したので、これら床部材および副柱の取り付けおよび取
り外しにより、構造的大空間部を大空間部として使用し
たり、小さく画成したりしてその使用目的を多種多様に
設定できる。また、その使用目的の変更を建築物の供用
開始後においても簡単に行うことができる。更に、前記
建築物の骨組は、構造的大空間部を構成する主柱および
主梁躯体で決定されるので、この構造的大空間部の使用
目的如何にかかわらず、建築物全体の剛性および強度が
低下することなく、結果的にその寿命を長くすることが
できるという各種優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる建築構法を用いた建築物の一態
様を示す概略構成図である。
【図2】本発明にかかる建築構法を用いた建築物の他の
態様を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10 建築物 12 主柱 14 主梁躯体 16 構造的大空
間部 18 第1ガセットプレート(取付部) 20 第2ガセットプレート(取付部) 22 床部材 24 副柱

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常の柱間隔より大きなスパンをもって
    主柱を立設し、これら主柱間の少なくとも中間階部分
    に、通常の階高より大きな上下間隔をもって主梁躯体を
    架設して、これら主梁躯体間に構造的大空間部を構成す
    ると共に、この構造的大空間部の周囲の主柱および主梁
    躯体に、通常の階高間隔および通常の柱間隔をもってそ
    れぞれ取付部を設け、この取付部に床部材および副柱を
    着脱自在に取り付け可能としたことを特徴とする建築構
    法。
JP13703591A 1991-05-14 1991-05-14 建築構法 Expired - Lifetime JP2697367B2 (ja)

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JPH04336140A JPH04336140A (ja) 1992-11-24
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