JPH0629282Y2 - 耐震構造 - Google Patents

耐震構造

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JPH0629282Y2
JPH0629282Y2 JP10203788U JP10203788U JPH0629282Y2 JP H0629282 Y2 JPH0629282 Y2 JP H0629282Y2 JP 10203788 U JP10203788 U JP 10203788U JP 10203788 U JP10203788 U JP 10203788U JP H0629282 Y2 JPH0629282 Y2 JP H0629282Y2
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JP10203788U
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隆夫 山田
修 小島
淳 二宮
文雄 堀江
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日本鋼管株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、鉄骨建物の耐震構造に関する。
[従来の技術] 従来の建物の耐震構造には、ブレース構造と耐震壁構造
とがある。第4図はブレース構造の従来例を示すもの
で、(1)は柱、(2)は梁、(3)は斜材を示す。図に示すよ
うに、ブレース構造は柱(1)と梁(2)で囲まれた面内に斜
材(3)を組み込むことにより、耐震性を得たものであ
る。
また、第5図は耐震壁構造の従来例を示すもので、(4)
は耐震壁、その他の符号は第4図の例と同じものを示
す。図に示すように、柱(1)と梁(2)で囲まれた面内に耐
震壁(4)を組み込むことにより、耐震性を得たものであ
る。
[考案が解決しようとする課題] 上記のような従来の耐震構造のうち、ブレース構造は高
い剛性を得るのが容易であるが、その反面、剛性を適
度に調整するのが難しい、ブレースの降伏後の建物の
粘り強さが一般に小さい。建物内の空間を仕切る必要
があるので、出入り口等の開口部を設けることが難しい
等の問題がある。
また、耐震壁構造では、壁降伏後の建物の粘り強さを確
保するための種々の考案があり、前記のの問題は解決
されているが、前記、の問題はやはり解決されてい
ない。
本考案は、かかる問題点を解決するためになされたもの
で、建物の剛性の調整、粘り強さの向上を可能とし、建
物開口部の設置を容易とする耐震構造を得ることを目的
としている。
[課題を解決するための手段] 本考案に係る耐震構造は、柱と梁で囲まれた領域内に形
鋼の縦材と横材を交叉配設して前記領域内に複数の方形
枠部を形成し、前記柱と梁の接続部、柱と横材及び梁と
縦材の接続部ならびに前記縦材と横材の交叉部の一部又
は全部の前記柱と梁で形成された領域の面と平行な面
に、前記方形枠部のコーナ部又は互いに隣接するコーナ
部を覆う鋼板を当接し、該鋼板を前記コーナ部を形成す
る各部材に溶接又はボルト止めにより固着したものであ
る。
[作用] 上記のように構成された耐震構造においては、複数の方
形枠部のコーナ部を覆うように固着された鋼板によって
前記各コーナ部に剛域が形成され、これによって柱と梁
で囲まれた領域の剛性が高められる。
また、各接続部又は交叉部の中から鋼板の取付箇所数を
適宜選択することによって、あるいは鋼板の厚さ又は大
きさ(寸法)を変化させることによって前記領域の剛性
を適度に調整できる。
さらに、各方形枠部は変形に対して各々独立に剛性を有
するようになる。
[実施例] 第1図は本考案の一実施例を説明する説明図であり、従
来例を示した第4図又は第5図と同一部分には同一符号
が付してある。図において、(5)は縦材、(6)は横材であ
り、縦材(5)及び横材(6)はボックス形鋼で形成されてい
る。縦材(5)及び横材(6)は図に示すように、柱(1)と梁
(2)で囲まれた領域内に交叉して配設されており、前記
領域内に複数の方形枠部(7)を形成している。
(8)は各方形枠部(7)の各コーナ部を覆うように配置して
固着された鋼板であり、鋼板(8)は図に示すように、柱
(1)と梁(2)の接続部、柱(1)と横材(6)及び梁(2)と縦材
(5)の接続部ならびに縦材(5)と横材(6)の交叉部の、柱
(1)と梁(2)で形成された領域の面と平行な面に取り付け
られている。
第2図は第1図の縦材(5)と横材(6)の交叉部を拡大して
示した拡大図であり、第2図(a)はその正面図、第2図
(b)は第2図(a)のA−A矢視による側面図である。第2
図に基づいて鋼板(8)の取り付け構造を詳細に説明す
る。鋼板(8)は、縦材(5)と横材(6)の交叉部に、縦材(5)
と横材(6)で形成されるコーナ部を一体的に覆うように
配置され、縦材(5)と横材(6)に溶接又はボルト止めによ
り固着されている。また、第2図(b)に示すように、縦
材(5)と横材(6)の交叉部の背面にも正面と同様に鋼板
(8)が取り付けられている。
次に、上記のように構成された本実施例の作用について
説明する。柱(1)と梁(2)で囲まれた領域内に形成された
複数の方形枠部(7)の各コーナ部を覆うように固着され
た鋼板(8)は、各コーナ部を形成する縦材(5)及び横材
(6)と相俟って剛域を形成し、これによって前記領域の
剛性が高められる。また、各方形枠部(7)は変形に対し
て、各々独立的な強度を有するようになる。
なお、鋼板(8)の取り付け構造及び作用は、柱(1)と梁
(2)の接続部、柱(1)と横材(6)及び梁(2)と縦材(5)の接
続部においても同様である。
第3図は本発明の他の実施例を説明する説明図である。
この実施例では、柱(1)と梁(2)で囲まれた領域の一部に
出入口等のための開口部(9)を設け、開口部(9)以外の領
域に縦材(5)と横材(6)を交叉配設して上述と同様に耐震
構造を形成したものである。
なお、鋼板(8)は、柱(1)と梁(2)の接続部、柱(1)と横材
(6)及び梁(2)と縦材(5)の接続部ならびに縦材(5)と横材
(6)の交叉部の全部に設けるのではなく、必要に応じて
前記接続部又は交叉部の一部に設けてもよい。
また、上記実施例では縦材(5)と横材(6)にボックス形鋼
を使用した例を示したが、本考案はこれに限られるもの
ではなく、他に形鋼、例えば溝型鋼、リップ溝型鋼等を
使用してもよい。
一般に縦材、横材は等方的な剛性を有する構造が望まし
いので、溝型鋼又はリップ溝型鋼の場合は、これを2個
組み合わせてボックス形鋼の形状として使用するのがよ
い。この場合には、合わせ目に鋼板をはさんで剛域を形
成することもできる。
[考案の効果] 以上のように本考案によれば、柱と梁で囲まれた領域内
に縦材と横材を交叉配設して複数の方形枠部を形成し、
この方形枠部のコーナ部を覆うように鋼板を固着して各
コーナ部に剛域を形成するようにしたので、次のような
効果が得られた。
(1)剛域を形成する鋼板の厚さ又は大きさを変化させる
ことにより、剛性を容易に調整することができる。
(2)柱と梁の接続部、柱と横材及び梁と縦材の接続部な
らびに前記縦材と横材の交叉部の一部又は全部に鋼板を
固着し、柱と梁で囲まれた領域内に設けられた方形枠部
の各コーナ部に剛域を形成するようにしたので、不静定
次数を高くでき、建物の粘り強さを向上させることがで
きる。
(3)耐震壁と異なり、建物の空間を完全に閉ざすことが
なく、見通しを良くすることができる。
(4)出入口等の開口部を自由な位置に設けることができ
る。
(5)縦材と横材が交叉配設された領域を壁にする場合に
は、縦材、横材及び鋼板からなる軸組を壁用下地材に兼
用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を説明する説明図、第2図は
第1図の縦材(5)と横材(6)の交叉部を拡大して示した拡
大図、第3図は本発明の他の実施例を説明する説明図、
第4図は従来のブレース構造の説明図、第5図は従来の
耐震壁構造の説明図である。 図において、(1)は柱、(2)は梁、(3)は斜材、(4)は耐震
壁、(5)は縦材、(6)は横材、(7)は方形枠部、(8)は鋼
板、(9)は開口部である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】柱と梁で囲まれた領域内に形鋼の縦材と横
    材を交叉配設して前記領域内に複数の方形枠部を形成
    し、前記柱と梁の接続部、柱と横材及び梁と縦材の接続
    部ならびに前記縦材と横材の交叉部の一部又は全部の前
    記柱と梁で形成された領域の面と平行な面に、前記方形
    枠部のコーナ部又は互いに隣接するコーナ部を覆う鋼板
    を当接し、該鋼板を前記コーナ部を形成する各部材に溶
    接又はボルト止めにより固着したことを特徴とする耐震
    構造。
JP10203788U 1988-08-04 1988-08-04 耐震構造 Expired - Lifetime JPH0629282Y2 (ja)

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JP10203788U JPH0629282Y2 (ja) 1988-08-04 1988-08-04 耐震構造

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Publication Number Publication Date
JPH01118002U JPH01118002U (ja) 1989-08-09
JPH0629282Y2 true JPH0629282Y2 (ja) 1994-08-10

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