JPH10184074A - 耐震壁を備えた建物架構 - Google Patents

耐震壁を備えた建物架構

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JPH10184074A
JPH10184074A JP34879696A JP34879696A JPH10184074A JP H10184074 A JPH10184074 A JP H10184074A JP 34879696 A JP34879696 A JP 34879696A JP 34879696 A JP34879696 A JP 34879696A JP H10184074 A JPH10184074 A JP H10184074A
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JP
Japan
Prior art keywords
earthquake
resistant wall
columns
building frame
resistant
Prior art date
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Pending
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JP34879696A
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English (en)
Inventor
Masaaki Yasui
雅明 安井
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Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Publication date
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  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐震壁を取付ける柱スパン間に大きな開口部
を形成しつつ該耐震壁の機能を確保し、かつ、耐震壁の
搬入,据付けを容易に行う。 【解決手段】 本設柱12,12のスパンS間に、2本
の増設柱22,22を所定間隔Lを設けて取付ける。2
本の増設柱22,22間に鋼板耐震壁20を据付けて、
鋼板耐震壁20をスパンS間の大きさに比較して小さく
形成する。スパンS間で本設柱12,12と増設柱2
2,22との間を開口部24として残し、建物の設計自
由度を増大する。本設柱12,12と増設柱22,22
との間の梁を境界梁26,26として構成し、鋼板耐震
壁20と境界梁26,26とによって建物架構10に入
力される風力や地震力等を効果的に吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐震壁を備えた建
物架構、とりわけ、柱,梁を構築した後に耐震壁を搬入
して取付けるようになった耐震壁を備えた建物架構に関
する。
【0002】
【従来の技術】S造建築物では、鉄骨柱および鉄骨梁を
順次結合しつつ建物架構が構築されるようになってお
り、近年ではこのS造建物架構に耐震壁が用いられる傾
向にある。該耐震壁としては鋼板耐震壁が用いられ、予
め工場で製作したものを現場に搬入して、柱と柱のスパ
ン間に取付けるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の鋼板耐震壁では、取付けようとする柱スパンの大
きさに合わせて1枚構造として製作され、該鋼板耐震壁
全体で耐震機能が発揮されるようになっている。このた
め、前記鋼板耐震壁に通路や窓等の大きな開口部を設け
ることができず、建物を設計する段階でプラン上の大き
な制約を受けることになる。また、前記鋼板耐震壁は1
枚構造となって大型化されるため、建物架構の柱スパン
や階高寸法によっては、鋼板耐震壁の搬入や据付けに支
障が来されてしまう場合があるという課題があった。
【0004】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、耐震壁を取付ける柱スパン間に大きな開口部を形成
しつつ該耐震壁の機能を確保し、かつ、耐震壁の搬入,
据付けを容易に行うことができる耐震壁を備えた建物架
構を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1に示す本発明の耐震壁を備えた建物架構
は、本設柱のスパン間に2本の増設柱を所定間隔を設け
て取付け、これら増設柱間に耐震壁を据付けると共に、
前記本設柱と前記増設柱との間の梁を境界梁として構成
する。
【0006】また、請求項2に示す本発明の耐震壁を備
えた建物架構は、本設柱のスパン間に2本の増設柱を所
定間隔を設けて取付け、各増設柱と前記本設柱との間に
耐震壁を据付けると共に、これら増設柱間の梁を境界梁
として構成する。
【0007】以上の構成により本発明の耐震壁を備えた
建物架構の作用を述べる。請求項1の耐震壁を備えた建
物架構は、本設柱のスパン間に取付けた2本の増設柱間
に耐震壁を据付けたので、該耐震壁を本設柱のスパン間
の大きさに比較して小さく形成することができると共
に、前記本設柱と前記増設柱との間を大きな開口部とし
て残しておくことができる。従って、耐震壁を小さく形
成できることによって、これを据付ける際に建物架構の
柱,梁間を容易に通過させることができるため、該耐震
壁の搬入作業を簡単に行うことができる。また、前記本
設柱と前記増設柱との間の開口部を通路や設備開口等と
して構成できるため、建物の設計自由度が著しく増大さ
れ、プランニングを簡単に行うことができる。更に、前
記耐震壁が設けられない本設柱と前記増設柱との間の梁
は境界梁として構成されるので、振動外力により建物架
構に大きな水平力が作用した場合に、該境界梁がいち早
く変形して外力を吸収することができる。従って、前記
耐震壁が据付けられる本設柱のスパン間は、該耐震壁と
前記境界梁とによって地震力等を効果的に吸収すること
ができ、該スパン間全体を耐震壁で覆った場合と同様の
振動吸収機能を得ることができる。
【0008】また、請求項2の耐震壁を備えた建物架構
は、本設柱のスパン間に2本の増設柱を取付け、各増設
柱と前記本設柱との間に耐震壁を据付けたので、前記2
本の増設柱間を開口部とすることができると共に、前記
耐震壁を本設柱のスパン間の大きさに比較して小さく形
成することができる。従って、前記請求項1に示した建
物架構と同様に、耐震壁の搬入作業を簡単に行うことが
できると共に、前記増設柱間の開口部を通路や設備開口
等として構成できるため、建物の設計自由度を著しく増
大することができる。また、前記耐震壁が設けられない
前記増設柱間の梁は境界梁として構成されるので、建物
架構に入力される振動外力は、該境界梁と前記耐震壁と
によって振動外力を効果的に吸収することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。図1から図3は本発明の
耐震壁を備えた建物架構の一実施形態を示し、図1は建
物架構の断面正面図、図2は建物架構の拡大断面平面
図、図3は建物架構の要部拡大断面図である。
【0010】即ち、本実施形態の建物架構10は図1,
図2に示すように、鉄骨で形成される本設柱12,12
…と、鉄骨で形成される本設梁14,14…との結合に
より構成され、15階を有するS造高層ビルとして構築
される。また、前記建物架構10の各階の一般部分は、
図2に示すように本設柱12,12…間に仕切壁16,
16…が取付けられると共に、外側に位置する本設柱1
2,12…間には外壁18,18…が構築される。
【0011】前記建物架構10は各フロアの一部に鋼板
耐震壁20,20…が用いられるようになっており、こ
れら鋼板耐震壁20,20…によって地震等の振動外力
を吸収できるようになっている。本実施形態では前記鋼
板耐震壁20,20…は、図2に示すように右端中央部
分に対向して2箇所、そして、左端両側部分に各1箇所
に用いられる。
【0012】ここで、図3に示すように前記鋼板耐震壁
20,20…が設けられる前記本設柱12,12のスパ
ンS間には、2本の増設柱22,22を所定間隔Lを設
けて取付け、これら2本の増設柱22,22間に前記鋼
板耐震壁20が据付けられる。前記鋼板耐震壁20,2
0…は図1,図3中にハッチングで示す。そして、前記
スパンS間で前記鋼板耐震壁20が据付けられた以外の
部分、つまり、本設柱12,12と増設柱22,22と
の間は開口部24として残しておく。前記増設柱22
は、上,下の本設梁14,14間に後付けされる間柱と
して構成してもよく、また、前記本設柱12と同時に基
礎部分から並行して工事される本設柱として構成したも
のでもよい。
【0013】また、前記本設柱12,12と前記増設柱
22,22との間の梁は境界梁26,26として構成さ
れる。前記境界梁26は、過大な外力が建物架構10に
入力された場合に、一般部分の本設梁14,14…に先
んじて、積極的に曲げ降伏または剪断降伏させて破壊す
るように構成されたものである。
【0014】以上の構成により本実施形態の耐震壁を備
えた建物架構10は、本設柱12,12のスパンS間に
耐震壁を設けるにあたって、該スパンS間に取付けた2
本の増設柱22,22間に鋼板耐震壁20を据付けたの
で、該鋼板耐震壁20は、本設柱12,12のスパンS
間の大きさに比較して小さく形成することができる。従
って、前記鋼板耐震壁20を小さく形成できることによ
って、この鋼板耐震壁20を据付ける際に建物架構10
の本設柱12と本設梁14との間を容易に通過させるこ
とができるようになり、該鋼板耐震壁20を目的の据付
け位置まで搬入する作業が簡単になる。
【0015】また、前記鋼板耐震壁20を増設柱22,
22間に設けることにより、該鋼板耐震壁20が据付け
られた残りの部分、つまり前記本設柱12,12と前記
増設柱22,22との間を、大きな開口部24,24と
して残しておくことができる。従って、前記開口部2
4,24を通路や設備用開口として構成できるため、建
物の設計自由度が著しく増大され、プランニングを簡単
に行うことができる。
【0016】更に、前記鋼板耐震壁20が設けられない
本設柱12,12と増設柱22,22との間、つまり前
記開口部24となる部分の梁は境界梁26,26として
構成されるので、振動外力により建物架構10に大きな
水平力が作用した場合に、該境界梁26,26がいち早
く曲げ降伏または剪断降伏して外力を吸収することがで
きる。従って、前記鋼板耐震壁20が据付けられる本設
柱12,12のスパンS間は、該鋼板耐震壁20と前記
境界梁26,26とによって建物架構10に入力される
風力や地震力等を効果的に吸収することができ、該スパ
ンS間全体を耐震壁で覆った場合と同様の振動吸収機能
を得ることができる。このため、本実施形態では所定の
振動吸収機能を備えつつ、前記スパンS間に開口部24
を設けることが可能となる。
【0017】ところで、前記実施形態では2本の増設柱
22,22間に鋼板耐震壁20を据付け、これら増設柱
22,22と本設柱12,12との間の梁を境界梁2
6,26として開口部24,24を設けた場合を開示し
たが、これに限ることなく図4に示すように、増設柱2
2,22と本設柱12,12との間にそれぞれ鋼板耐震
壁20,20を据付けると共に、2本の増設柱22,2
2間の梁を境界梁26とすることもできる。尚、図4は
要部を拡大した断面正面図である。
【0018】この場合は、前記2本の増設柱22,22
間を開口部24とすることができると共に、前記耐震壁
20を本設柱12,12のスパンS間の大きさに比較し
て小さく形成することができる。従って、前記実施形態
に示した建物架構10と同様に、鋼板耐震壁20,20
の搬入作業を簡単に行うことができると共に、前記増設
柱22,22間に開口部24を設置できるので、建物の
設計自由度を著しく増大することができる。また、この
実施形態では前記耐震壁20,20が設けられない前記
増設柱22,22間の梁は境界梁26として構成される
ので、建物架構10に入力される振動外力を、該境界梁
26と前記耐震壁20,20とによって効果的に吸収す
ることができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
示す耐震壁を備えた建物架構にあっては、本設柱のスパ
ン間に2本の増設柱を取付け、これら2本の増設柱間に
耐震壁を据付け、かつ、該耐震壁が設けられない本設柱
と前記増設柱との間の梁を境界梁として構成したので、
本設柱のスパン間は前記耐震壁と前記境界梁とによって
建物架構に入力される振動外力を効果的に吸収すること
ができ、該スパン間の全体を耐震壁で覆った場合と同様
の振動吸収機能を得ることができる。そして、このよう
に振動吸収機能を確保しつつ、耐震壁を本設柱のスパン
間の大きさに比較して小さく形成できることによって、
該耐震壁の搬入作業を簡単に行うことができる。また、
前記本設柱と前記増設柱との間の開口部を通路や設備開
口等として構成できるため、建物の設計自由度が著しく
増大され、プランニングを簡単に行うことができる。
【0020】また、本発明の請求項2に示す耐震壁を備
えた建物架構にあっては、本設柱のスパン間に取付けた
2本の増設柱と前記本設柱との間に耐震壁を据付け、か
つ、該耐震壁が設けられない増設柱間の梁を境界梁とし
て構成したので、前記2本の増設柱間を開口部とするこ
とができると共に、前記耐震壁を本設柱のスパン間の大
きさに比較して小さく形成することができる。従って、
前記請求項1に示した建物架構と同様に、建物架構に入
力される振動外力を効果的に吸収できると共に、耐震壁
の搬入作業を簡単に行うことが可能となり、かつ、前記
増設柱間に開口部を形成可能となるため、建物の設計自
由度を大幅に増大することができるという各種優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す耐震壁を備えた建物
架構の断面正面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す耐震壁を備えた建物
架構の拡大断面平面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示す耐震壁を備えた建物
架構の要部拡大断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態を示す耐震壁を備えた建
物架構の要部断面図である。
【符号の説明】
10 建物架構 12 本設柱 14 本設梁 20 鋼板耐震壁 22 増設柱 24 開口部 26 境界梁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04B 2/56 611 E04B 2/56 611A 622 622B 631 631A 641 641Z 642 642A 643 643A 643B 651 651A 651C 651L 651M 651V 651W

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本設柱のスパン間に2本の増設柱を所定
    間隔を設けて取付け、これら増設柱間に耐震壁を据付け
    ると共に、前記本設柱と前記増設柱との間の梁を境界梁
    として構成することを特徴とする耐震壁を備えた建物架
    構。
  2. 【請求項2】 本設柱のスパン間に2本の増設柱を所定
    間隔を設けて取付け、各増設柱と前記本設柱との間に耐
    震壁を据付けると共に、これら増設柱間の梁を境界梁と
    して構成することを特徴とする耐震壁を備えた建物架
    構。
JP34879696A 1996-12-26 1996-12-26 耐震壁を備えた建物架構 Pending JPH10184074A (ja)

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