JPH10292664A - 高層建築物 - Google Patents
高層建築物Info
- Publication number
- JPH10292664A JPH10292664A JP9096152A JP9615297A JPH10292664A JP H10292664 A JPH10292664 A JP H10292664A JP 9096152 A JP9096152 A JP 9096152A JP 9615297 A JP9615297 A JP 9615297A JP H10292664 A JPH10292664 A JP H10292664A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- core wall
- main body
- generated
- frame main
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 大地震時のコアウォールの変形パターンを、
曲げ変形系から剪断変形系に移行させることで、基礎部
への局部的な負担増を軽減することのできる高層建築物
を提供する。 【解決手段】 柱13と梁14、15からなる架構本体
12の中心部に上下方向に貫通するコア18が形成され
た高層建築物10において、前記コア18を構成するコ
アウォールを複数階層分ごとに分割し、各分割したコア
ウォール11の上端と下端を、振動エネルギー吸収用の
ダンパーを介して架構本体12の梁14に結合した。
曲げ変形系から剪断変形系に移行させることで、基礎部
への局部的な負担増を軽減することのできる高層建築物
を提供する。 【解決手段】 柱13と梁14、15からなる架構本体
12の中心部に上下方向に貫通するコア18が形成され
た高層建築物10において、前記コア18を構成するコ
アウォールを複数階層分ごとに分割し、各分割したコア
ウォール11の上端と下端を、振動エネルギー吸収用の
ダンパーを介して架構本体12の梁14に結合した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の中心部にコ
アを有する鉄筋コンクリート系(以下「RC系」とい
う)の高層建築物に関する。
アを有する鉄筋コンクリート系(以下「RC系」とい
う)の高層建築物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の高層建築物ではコアウォ
ールを全階層にわたり連続したものとして架構本体に組
み込んでいた。
ールを全階層にわたり連続したものとして架構本体に組
み込んでいた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、大地震時等
には、コアを取り囲むコアウォールが変形抵抗要素とし
て働く。従って、従来のようにコアウォールが全階層に
連続して組み込まれていると、図4に示すように、コア
ウォール1が曲げ変形系として大きな変形抵抗を発生
し、基礎部2の転倒モーメントが大きくなって、基礎部
2への負担が局部的に大きくなるという問題があった。
には、コアを取り囲むコアウォールが変形抵抗要素とし
て働く。従って、従来のようにコアウォールが全階層に
連続して組み込まれていると、図4に示すように、コア
ウォール1が曲げ変形系として大きな変形抵抗を発生
し、基礎部2の転倒モーメントが大きくなって、基礎部
2への負担が局部的に大きくなるという問題があった。
【0004】本発明は、上記事情を考慮し、大地震時の
コアウォールの変形パターンを、曲げ変形系から剪断変
形系に移行させることができ、それにより基礎部への局
部的な負担増を軽減することのできる高層建築物を提供
することを目的とする。
コアウォールの変形パターンを、曲げ変形系から剪断変
形系に移行させることができ、それにより基礎部への局
部的な負担増を軽減することのできる高層建築物を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、柱と
梁からなる架構本体の中心部に上下方向に貫通するコア
が形成された高層建築物において、前記コアを構成する
コアウォールを複数階層分ごとに分割し、各分割したコ
アウォールを振動エネルギー吸収用のダンパーを介して
架構本体に結合したことを特徴とする。
梁からなる架構本体の中心部に上下方向に貫通するコア
が形成された高層建築物において、前記コアを構成する
コアウォールを複数階層分ごとに分割し、各分割したコ
アウォールを振動エネルギー吸収用のダンパーを介して
架構本体に結合したことを特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、請求項1において、前
記分割したコアウォールの上端と下端を、梁に対してダ
ンパーを介して結合したことを特徴とする。
記分割したコアウォールの上端と下端を、梁に対してダ
ンパーを介して結合したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は実施形態の高層建築物10の
概略構成を示し、(a)は平面図、(b)は側断面図で
ある。この高層建築物10は、架構本体12の中心部に
上下方向に貫通した四角形のコア18を備えたものであ
る。架構本体12は、外周柱13及び各層毎の梁14、
15等から構成され、コア18は4辺のコアウォール1
1によって構成されている。
基づいて説明する。図1は実施形態の高層建築物10の
概略構成を示し、(a)は平面図、(b)は側断面図で
ある。この高層建築物10は、架構本体12の中心部に
上下方向に貫通した四角形のコア18を備えたものであ
る。架構本体12は、外周柱13及び各層毎の梁14、
15等から構成され、コア18は4辺のコアウォール1
1によって構成されている。
【0008】この場合のコアウォール11は、複数階層
(本例では4層)分ごとに分割されており、各分割され
たコアウォール11は、上下端で振動エネルギー吸収用
のダンパーを介して架構本体12の梁14に結合されて
いる。
(本例では4層)分ごとに分割されており、各分割され
たコアウォール11は、上下端で振動エネルギー吸収用
のダンパーを介して架構本体12の梁14に結合されて
いる。
【0009】図2にダンパーによる結合部分の構造を示
す。このダンパー20は、上方に突出した垂直板部21
aを有する梁側ブラケット21と、該梁側ブラケット2
1の垂直板部21aにボルト止めされたダンパー板22
と、コアウォール11の下端面に形成された溝22と、
該溝22内に配された粘弾性体24とからなり、ダンパ
ー板22を溝22内に挿入し、ダンパー板22と溝22
の壁面間に粘弾性体24を挟み込むことで、主に溝22
に沿う方向の振動エネルギー吸収特性を持たせたもので
ある。
す。このダンパー20は、上方に突出した垂直板部21
aを有する梁側ブラケット21と、該梁側ブラケット2
1の垂直板部21aにボルト止めされたダンパー板22
と、コアウォール11の下端面に形成された溝22と、
該溝22内に配された粘弾性体24とからなり、ダンパ
ー板22を溝22内に挿入し、ダンパー板22と溝22
の壁面間に粘弾性体24を挟み込むことで、主に溝22
に沿う方向の振動エネルギー吸収特性を持たせたもので
ある。
【0010】このようなダンパー20を介してコアウォ
ール11を梁14に結合したことにより、全体的に見た
場合に、コアウォール11の剪断変形が発生しやすい条
件が作られる。従って、図3に示すように、大地震が起
こった際の変形パターンが曲げ変形系から剪断変形系に
移行し、基礎部2に発生する転倒モーメントが大幅に軽
減されることになる。また、複数階層ごとにダンパー2
0が介在することにより、地震入力に対する応答性が低
減され、全体の制振作用が高まる。
ール11を梁14に結合したことにより、全体的に見た
場合に、コアウォール11の剪断変形が発生しやすい条
件が作られる。従って、図3に示すように、大地震が起
こった際の変形パターンが曲げ変形系から剪断変形系に
移行し、基礎部2に発生する転倒モーメントが大幅に軽
減されることになる。また、複数階層ごとにダンパー2
0が介在することにより、地震入力に対する応答性が低
減され、全体の制振作用が高まる。
【0011】なお、ダンパー20の構成は上記実施形態
に限られるものではなく、種々変更可能である。
に限られるものではなく、種々変更可能である。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、コアウォールを複数階層分ごとに分割したか
ら、大地震時のコアウォールの変形パターンを、曲げ変
形系から剪断変形系に移行させることができ、全体の変
形抵抗を抑制すると共に、基礎部への局部的な負担増つ
まり転倒モーメントを軽減することができる。また、分
割したコアウォールをダンパーを介して架構本体に結合
しているから、各分割層ごとに均等な減衰効果を得るこ
とができ、制振効果の向上が図れる。
よれば、コアウォールを複数階層分ごとに分割したか
ら、大地震時のコアウォールの変形パターンを、曲げ変
形系から剪断変形系に移行させることができ、全体の変
形抵抗を抑制すると共に、基礎部への局部的な負担増つ
まり転倒モーメントを軽減することができる。また、分
割したコアウォールをダンパーを介して架構本体に結合
しているから、各分割層ごとに均等な減衰効果を得るこ
とができ、制振効果の向上が図れる。
【0013】また、請求項2の発明のように、コアウォ
ールの上下端をダンパーを介して梁に結合するだけで、
所期の効果を期待できるので、構造も単純化できる。
ールの上下端をダンパーを介して梁に結合するだけで、
所期の効果を期待できるので、構造も単純化できる。
【図1】 本発明の実施形態の概略構成図で、(a)は
平面図、(b)は(a)図のIa−Ia矢視断面図であ
る。
平面図、(b)は(a)図のIa−Ia矢視断面図であ
る。
【図2】 図1(b)のII部の詳細断面図である。
【図3】 本発明の実施形態の高層建築物におけるコア
ウォールの変形パターンを示す側面図である。
ウォールの変形パターンを示す側面図である。
【図4】 従来の高層建築物におけるコアウォールの変
形パターンを示す側面図である。
形パターンを示す側面図である。
【符号の説明】 10 高層建築物 11 コアウォール 12 架構本体 13 外周柱 14,15 梁 18 コア 20 ダンパー
Claims (2)
- 【請求項1】 柱と梁からなる架構本体の中心部に上下
方向に貫通するコアが形成された高層建築物において、 前記コアを構成するコアウォールを複数階層分ごとに分
割し、各分割したコアウォールを振動エネルギー吸収用
のダンパーを介して架構本体に結合したことを特徴とす
る高層建築物。 - 【請求項2】 前記分割したコアウォールの上端と下端
を、梁に対してダンパーを介して結合したことを特徴と
する請求項1記載の高層建築物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9096152A JPH10292664A (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | 高層建築物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9096152A JPH10292664A (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | 高層建築物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10292664A true JPH10292664A (ja) | 1998-11-04 |
Family
ID=14157407
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9096152A Pending JPH10292664A (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | 高層建築物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10292664A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101318169B1 (ko) * | 2011-06-16 | 2013-10-15 | 한양대학교 에리카산학협력단 | 평면 브레이싱을 구비하는 건축 구조물 |
JP2019019596A (ja) * | 2017-07-19 | 2019-02-07 | 株式会社竹中工務店 | 構造物 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5190145A (ja) * | 1975-02-05 | 1976-08-07 | ||
JPH02101267A (ja) * | 1988-10-11 | 1990-04-13 | Taisei Corp | 制振性を有する構造物 |
JPH0413763U (ja) * | 1990-05-28 | 1992-02-04 | ||
JPH05239953A (ja) * | 1992-02-26 | 1993-09-17 | Shigeya Kawamata | 通層制振構造体 |
JPH07102825A (ja) * | 1993-10-01 | 1995-04-18 | Kumagai Gumi Co Ltd | 壁の配置構造 |
-
1997
- 1997-04-14 JP JP9096152A patent/JPH10292664A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5190145A (ja) * | 1975-02-05 | 1976-08-07 | ||
JPH02101267A (ja) * | 1988-10-11 | 1990-04-13 | Taisei Corp | 制振性を有する構造物 |
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JPH05239953A (ja) * | 1992-02-26 | 1993-09-17 | Shigeya Kawamata | 通層制振構造体 |
JPH07102825A (ja) * | 1993-10-01 | 1995-04-18 | Kumagai Gumi Co Ltd | 壁の配置構造 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101318169B1 (ko) * | 2011-06-16 | 2013-10-15 | 한양대학교 에리카산학협력단 | 평면 브레이싱을 구비하는 건축 구조물 |
JP2019019596A (ja) * | 2017-07-19 | 2019-02-07 | 株式会社竹中工務店 | 構造物 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041221 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050118 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050524 |