JP2002309680A - スケルトン・インフィル対応型鉄筋コンクリート造架構 - Google Patents

スケルトン・インフィル対応型鉄筋コンクリート造架構

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JP2002309680A JP2001115212A JP2001115212A JP2002309680A JP 2002309680 A JP2002309680 A JP 2002309680A JP 2001115212 A JP2001115212 A JP 2001115212A JP 2001115212 A JP2001115212 A JP 2001115212A JP 2002309680 A JP2002309680 A JP 2002309680A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄筋コンクリート造架構において、将来的な
間取り割りの変更に対応しながら、間取り割り変更後の
耐震性能を確保する。 【解決手段】 架構の隣接する柱1,1を含む単位フレ
ームを構成する柱1,1と、上下の梁2,2、もしくは
上下のスラブのそれぞれに、ブレース3の端部が接続さ
れるガセットプレート4,5を接合するための柱用接合
金物6と梁用接合金物7を定着し、任意の単位フレーム
内にブレース3を着脱自在に架設可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は将来的な間取り割
りの変更に対応可能なスケルトン・インフィル対応型鉄
筋コンクリート造架構に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例えば
集合住宅のように鉄筋コンクリート造のラーメン架構、
またはフラットスラブ構造の構造物において、将来的に
自由な間取り割り(スケルトン・インフィル)の変更に
対応するために、平面区画の自由度を高めようとする場
合、図10に示すように水平二方向に一定間隔をおいて配
置されるべき柱の内、二点鎖線で示す一部の柱を省略
し、その柱が負担すべき鉛直荷重と水平荷重を耐力壁等
の耐震要素に置き換え、負担させることが考えられる。
【0003】この場合、省略される柱に代わる耐震要素
はエレベータシャフトや階段室を取り込んだ形のコアと
して平面上の一部に集約させて配置されることが多い
が、コアは構造物の全層に亘る連層耐震壁で構成され、
水平二方向の耐震性能を確保する必要から、耐震壁が二
方向を向くように配置されるため、平面計画が制約さ
れ、間取り変更上の自由度に限界がある。
【0004】コアを配置することなく、架構の耐震性能
を確保する方法として、例えば特許第 1721446号,第 1
750188号等のように上階の梁と下階の梁のそれぞれに、
互いに分離した壁板を固定し、両壁板間に粘弾性体や粘
性流体等、減衰力を発生する材料を介在させることによ
り柱・梁のフレームに対して耐震壁を付加的に扱い、架
構内の必要箇所の耐震性能を確保する方法がある。
【0005】しかしながら、壁板の剛性を確保する上
で、両壁板の固定端部を梁に剛に接合するために梁にア
ンカーを打ち込むことが必要になる等、躯体を損傷させ
る他、単位フレーム内への組み込みが複雑化するため、
壁板のフレームへの組み込み後にその配置位置を変更す
る必要が生じたときに壁板を自由に撤去し、移設するこ
とは難しい。
【0006】コアを配置する方法と上記方法のいずれも
耐震要素の配置によって実質的に間取りが決まるため、
構造物を一旦使用状態に置いた後に、将来的に間取り割
りを自由に変更することに対応することはできない。
【0007】この発明は上記背景より、将来的な間取り
割りの変更に自由に対応し、それに伴う耐震要素の配置
換えに追従して耐震性能を確保することのできる鉄筋コ
ンクリート造架構を提案するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では架構の耐震性
能を着脱自在なブレースによって確保すると共に、架構
の隣接する柱を含む任意の単位フレーム内にブレースを
着脱自在に架設可能にすることにより、水平二方向に一
定間隔をおいて配置されるべき柱を省略することなく、
将来的な間取り割りの変更に対応しながら、その変更に
伴う耐震要素の配置換えに追従して耐震性能を確保す
る。
【0009】間取りは例えば予め定まっている柱割りに
対し、間仕切り壁を配置することにより区画され、架構
の耐震性能は間仕切り壁内に耐震要素としてのブレース
を架設することにより確保される。間取り割りの変更は
間仕切り壁の配置を変更することにより行われるが、間
仕切り壁の配置の変更に追従してブレースを移設するこ
とにより間取り割りの変更に伴う耐震性能の低下は回避
される。
【0010】任意の単位フレームにブレースを着脱自在
に架設することは、隣接する柱と、上下の梁、もしくは
上下のスラブにブレースの端部が接続されるガセットプ
レートを接合するための柱用接合金物と梁用接合金物を
定着しておくことにより可能になる。柱用接合金物と梁
用接合金物に対してブレースが着脱自在に接続されるこ
とで、単位フレーム内へのブレースの組み込みと単位フ
レームからの分離が自由に行え、将来的な間取り割りの
変更が生じたときの耐震要素の配置換えに対応すること
が可能になる。
【0011】特に請求項2に記載のように柱用接合金物
が柱の頭部と脚部に定着されれば、柱用接合金物が単位
フレームの内周を向いて配置されることになり、梁用接
合金物が梁の全長に亘って連続的に、または断続的に配
置されたときに、単位フレームの全面にブレースを架設
する他、全面の内の任意の一部の領域にブレースを架設
することができるため、単位フレームにおける一定の耐
震性能を確保しながら、単位フレーム内の任意の位置に
出入口用等の開口部を形成する等、間仕切り壁の使用上
の自由度も確保される。
【0012】この場合、柱用接合金物が柱と梁の主筋が
混在する梁との接合部を外すことで、柱用接合金物の定
着が接合部における鉄筋の配筋に影響を与えることがな
いため、接合部の耐力は健全に保たれる。
【0013】請求項3に記載のように梁やスラブの柱寄
りの端部を外した位置に梁用接合金物を定着した場合で
も、柱の頭部と脚部に柱用接合金物が定着されていれ
ば、単位フレーム全体ではその全周に接合金物が配置さ
れていることと同等になるため、単位フレーム内の任意
の位置にブレースを架設する自由度は保たれる。
【0014】この場合、梁用接合金物が降伏ヒンジを形
成し易い梁やスラブの柱寄りの端部を外した位置に定着
されることで、地震時等に架構に入力する水平力により
ブレースの端部から柱や梁、スラブとの接合部に過大な
荷重が作用し、躯体が損傷する可能性がある場合に、そ
れを回避する効果がある。
【0015】請求項2,3では単位フレーム内の任意の
領域にブレースを架設することができることで、間取り
割りの変更に伴い、架構全体での二方向の耐震性能に変
化が生ずる可能性がある場合でも、各単位フレーム毎に
ブレースの架設領域を調整することにより、間取り割り
変更後の耐震性能の偏りを回避することができる。
【0016】ブレースの単位フレームへの組み込みは、
予め定着されている柱用接合金物と梁用接合金物にガセ
ットプレートを接合することと、ガセットプレートにブ
レースの端部を接続することにより行われる。単位フレ
ームからの分離はブレースをガセットプレートから切り
離し、ガセットプレートを接合金物から切り離すことに
より、あるいはガセットプレートを接合金物に残し、ブ
レースをガセットプレートから切り離すことにより行わ
れ、単位フレームへの組み込みと分離の作業が単純化さ
れ、間取り割り変更時の対応が容易になる。
【0017】ガセットプレートを間仕切り壁中に配置す
ることができる等、ガセットプレートの接合金物への突
設が仕上げ上の障害になることがなければ、接合金物に
ガセットプレートを一体化させておくことによる支障は
生じないため、請求項5に記載のように接合金物にガセ
ットプレートが溶接等により予め一体化させておくこと
もできる。
【0018】この場合、ブレースの単位フレームへの組
み込みはガセットプレートにブレースの端部を接続する
ことのみによって行われ、単位フレームからの分離はブ
レースをガセットプレートから切り離すことにより行わ
れるため、単位フレームへの組み込みと分離の作業が一
層単純化される。
【0019】ブレースの組み込み時にガセットプレート
を接合金物に接合し、ブレースの分離時に接合金物から
分離させる場合は、請求項4に記載のようにボルト接合
が可能なようにガセットプレートと接合金物にボルト孔
が形成され、ガセットプレートは接合金物に着脱自在に
接合される。
【0020】柱の周囲のいずれの側にもブレースが接続
される場合は、柱用接合金物は水平二方向を向き、梁の
上下いずれの面にもブレースが接続される場合は、梁用
接合金物は上下二方向を向くことから、取扱いと躯体へ
の埋設作業上は請求項6に記載のように柱用接合金物と
梁用接合金物を全体的に柱と梁の断面形状に応じた閉鎖
断面形に形成しておくことが合理的である。
【0021】この場合には、ブレースからの抵抗力を接
合金物の軸方向の長さに相当する柱と梁の一部の区間に
分散させて伝達することができるため、躯体の局部的な
損傷を防止すると共に、柱と梁のコンクリートを包囲す
ることで、コンクリートを拘束し、その耐力を高める効
果がある。梁が不在のフラットスラブ構造の場合にも梁
用接合金物が閉鎖断面形であれば、スラブのコンクリー
トの局部的な損傷とコンクリートを拘束する効果は発揮
される。
【0022】また請求項7に記載のように躯体の変形時
に減衰力を発生しながら、水平力に抵抗する形式の、ブ
レース本体にダンパーを組み込んだブレース型ダンパー
をブレースとして使用すれば、ブレースの抵抗力が緩和
されるため、ブレースから躯体に過大な荷重を作用させ
る事態を回避することができ、併せて地震時のエネルギ
を吸収し、架構の揺れを早期に抑えることが可能にな
る。
【0023】ブレースとしてブレース型ダンパーを用い
た場合で、ブレースが例えば単位フレームを構成する両
側の柱寄り、もしくは片側の柱寄りに配置され、ブレー
スが不在の領域において梁やスラブの剛性が低下し、ダ
ンパー自身の変形量が大きくならず、その効果が十分に
発揮されない可能性がある場合には、請求項8に記載の
ように上下の梁、もしくはスラブの梁用接合金物間に間
柱を架設することにより梁やスラブの剛性が補われ、ダ
ンパーの変形量が確保される。
【0024】この場合、間柱は軸方向力のみを負担し、
反力の曲げモーメントを梁やスラブに伝達しないよう、
両梁用接合金物に実質的に曲げモーメントを伝達しない
状態に連結される。
【0025】
【発明の実施の形態】この発明は図1,図3に示すよう
に隣接する柱1,1を含む単位フレームを構成する柱
1,1と、上下の梁2,2、もしくは上下のスラブに、
ブレース3の端部が接続される柱用ガセットプレート4
と梁用ガセットプレート5を接合するための柱用接合金
物6と梁用接合金物7が定着され、いずれかの単位フレ
ーム内に選択的にブレース3が着脱自在に架設可能とさ
れた鉄筋コンクリート造架構である。
【0026】図1,図3では架構が鉄筋コンクリート造
の柱・梁のラーメン構造の場合を示すが、梁のないフラ
ットスラブ構造の場合もあり、また構造種別上は鉄筋コ
ンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造の他、梁が鉄筋
コンクリート造で、柱1が鋼管コンクリート造である場
合のように両構造が複合した混合構造の場合もある。
【0027】図1,図3では梁2が鉄筋コンクリート造
である場合に、地震時に架構が耐力低下を招かないよ
う、梁2やスラブの柱1寄りの端部を外した位置に梁用
接合金物7を定着し、柱1の梁2との接合部を外した柱
頭部と柱脚部に柱用接合金物6を定着しているが、必ず
しもこれらの位置には限定されない。梁用接合金物7は
梁2の両端部間、または両端部を除く区間に連続的に、
もしくは図示するように断続的に配置される。
【0028】図1,図3ではまた、梁2が鉄筋コンクリ
ート造である場合に、ブレース3の抵抗力により躯体が
損傷することを防止する上で、ブレース3の抵抗力を緩
和させるためにブレース3としてブレース本体31にダン
パー32を組み込んだブレース型ダンパーを使用している
が、躯体の損傷を防止する対策が施されているか、損傷
の可能性が少ないような場合にはダンパー32を持たない
ブレース3を使用することもある。
【0029】ブレース型ダンパーは軸方向に相対移動自
在なブレース本体31,31と、一方のブレース本体31に内
蔵されるダンパー32からなり、ブレース本体31,31がそ
の両端間に作用する引張力と圧縮力によって相対移動す
るときにダンパー32が減衰力を発生することにより架構
の揺れを抑制しながら、躯体への抵抗力を低減する。ダ
ンパー32には粘性流体を用いたオイルダンパーの他、摩
擦ダンパー等、軸方向の相対移動によって減衰力を発生
する形式のダンパーが使用される。
【0030】オイルダンパーの場合には地震時の建物の
応答とダンパー32の応答に位相差が生じ、建物の応答の
最大時にダンパー32の応答は最大にならないため、ブレ
ース3から躯体に作用する抵抗力は他の形式のダンパー
より低減される。この場合、シリンダ内のピストンの他
に流路を形成し、流路にリリーフ弁を配置することで、
減衰力が一定値を超えないように制御することもできる
ため、抵抗力を一層抑制することができる。
【0031】柱用接合金物6と梁用接合金物7は、柱1
の回りのいずれの側にもブレース3が接続され、梁2の
上下いずれの面にもブレース3が接続されるよう、図
4,図6に示すように共に閉鎖断面形に形成される。
【0032】図1,図3に示すように梁用接合金物7が
断続的に配置される場合、左上の単位フレームのように
梁用接合金物7には2本のブレース3,3が接続される
こともあることから、梁用接合金物7は梁2の軸方向
に、2本のブレース3,3が接続される梁用ガセットプ
レート5を接合できる程度の長さを持つ。
【0033】閉鎖断面形に形成される場合、柱用接合金
物6と梁用接合金物7はそれぞれ柱1と梁2の断面形状
に応じ、例えば図8,図9に示すように柱用ガセットプ
レート4と梁用ガセットプレート5が接合されるプレー
ト61,71を箱形に組み立てた形をするが、箱形以外の形
状に組み立てられる場合もある。
【0034】両ガセットプレート4,5をボルトにより
プレート61,71に接合する場合には図5,図7に示すよ
うに両ガセットプレート4,5に、プレート61,71に重
なるプレート41,51が一体化し、プレート41,51とプレ
ート61,71にボルト孔4a,5a、6a,7aが明けられる。ガ
セットプレート4,5とプレート41,51間にはリブ42,
52が接合され、ガセットプレート4,5の転倒が防止さ
れる。
【0035】プレート61のボルト孔6aは柱1の回りのい
ずれの側にもブレース3が接続されるよう、柱用接合金
物6を構成する全プレート61に形成され、プレート71の
ボルト孔7aは梁2の上下いずれの面にもブレース3が接
続されるよう、上下2枚のプレート71,71に形成され
る。
【0036】プレート61,71のボルト孔6a,7aは柱1と
梁2の軸方向にはそれぞれプレート41,51のボルト孔4
a,5aに対応して明けられる。幅方向には図1のx−x
線断面図である図2に示すようにブレース3,3が交差
して架設される場合にガセットプレート4,5をずらし
て接合するためと、単位フレームの構面外方向へのガセ
ットプレート4,5の取付位置の調整のために柱1と梁
2の幅方向に多数明けられる。
【0037】ガセットプレート4,5自身には後述のブ
レース3端部のブラケット33を接合するためのピン8が
挿通する挿通孔4b,5bが明けられる。
【0038】プレート61,71のボルト孔6a,7aは柱用接
合金物6と梁用接合金物7の外周側からのボルトの締め
付けが行えるよう、雌ねじが切られ、プレート61,71の
板厚がボルトの螺合長さとして不足する場合にはプレー
ト61,71の裏側に添え板62,72が接合される。この場
合、ボルト孔6a,7aはプレート61,71から添え板62,72
まで連続して形成される。
【0039】図4−(c) ,図6−(c) に示すように添え
板62,72をプレート61,71の全面の内の一部に接合した
場合にはプレート61,71との間に段差ができることで、
添え板62,72がコンクリートとの間でせん断力を伝達す
るシアキーの働きをする。梁用接合金物7のプレート7
には添え板72に加え、添え板72,72間にシアキー74を接
合している。添え板62,72の内周側にはコンクリートへ
の定着のためのスタッドボルト等のシアコネクタやアン
カー等の定着材63,73が突設される。
【0040】図4−(a) では4枚のプレート61を箱形に
組み立てたときに、対向するプレート61,61間に柱1の
主筋の障害にならない範囲で仕切り板64を格子状に配置
することで、プレート61の変形を防止しながら、ブレー
ス3からの引張力を柱1のコンクリートに分散させて伝
達するようにし、また仕切り板64に定着材63を突設する
ことでコンクリートとの一体性を強化している。
【0041】柱用接合金物6と梁用接合金物7は柱1と
梁2に定着された状態での仕上げ材との取合いのし易さ
からは、プレート61,71の表面がコンクリートの表面と
面一となるようにコンクリート中に埋設されるが、定着
状態でのコンクリートとの一体性はプレート61,71、も
しくは添え板62,72の内周側の面積と定着材63,73等に
よって確保されるため、必ずしも面一である必要はな
い。
【0042】図8は柱用接合金物6への柱用ガセットプ
レート4の接合時の様子を、図9は梁用接合金物7への
梁用ガセットプレート5の接合時の様子を示す。図2に
示すようにブレース3,3が同一の単位フレーム内にお
いて構面外方向に互いに交差して架設される場合にはガ
セットプレート4,5は柱用接合金物6と梁用接合金物
7の中心より単位フレームの構面外方向にずれた状態で
柱用接合金物6と梁用接合金物7に接合される。ブレー
ス3,3が交差しない場合は図2の左側のように柱1や
梁2の幅方向の中央部に接合される。
【0043】図1,図3は単位フレーム内へのブレース
3の4通りの架設パターンを示す。左側の2層の単位フ
レームには2本のブレース3,3をV型に同一面内に架
設した場合で、上側の単位フレームにおいてはその全面
に架設した場合、下側の単位フレームにおいては中央部
に架設し、両側に開口部を残した場合である。上側の単
位フレームでは両側の柱1,1の柱用接合金物6,6と
下側の梁2の梁用接合金物7が使用され、下側の単位フ
レームでは上下の梁2,2の梁用接合金物7,7が使用
される。
【0044】図1,図3中、右側の2層の単位フレーム
にはブレース3,3をX型に交差させて架設した場合
で、上側の単位フレームにおいては単位フレームの両側
に寄せて配置し、中央部に開口部を確保した場合、下側
の単位フレームにおいては単位フレームの全面に架設し
た場合を示す。上側の単位フレームでは両側の柱1,1
の柱用接合金物6,6と上下の梁2,2の梁用接合金物
7,7が使用され、下側の単位フレームでは両側の柱
1,1の柱用接合金物6,6のみが使用されている。
【0045】ブレース3,3を交差させて架設する場
合、ガセットプレート4,5は前記の通り、図2に示す
ように柱用接合金物6、または梁用接合金物7の幅方向
の片側に寄った位置に接合される。
【0046】ブレース3の両端には例えばガセットプレ
ート4,5を挟み込む形状をしたブラケット33,33が接
続されており、ブレース3はブラケット33,33において
ガセットプレート4,5を挟み込み、両者を貫通するボ
ルトやピン8等により柱用接合金物6や梁用接合金物7
に着脱自在に接続される。
【0047】間取り割りの変更によりブレース3の配置
換えの必要が生じたとき、ブレース3はガセットプレー
ト4,5と共に、もしくはガセットプレート4,5を残
して柱用接合金物6や梁用接合金物7から切り離され、
他の単位フレームに新たに組み込まれる。または同一の
単位フレームにおいて組み込み直され、改めて柱用接合
金物6や梁用接合金物7に接続される。
【0048】例えば図1,図3の右上の単位フレームの
ように両側の柱1,1、または一方の柱1に寄せてブレ
ース3としてのブレース型ダンパーを配置し、梁2の両
端部や一端の剛性が大きくなり、ブレース3が不在の領
域の剛性が相対的に低下するような場合には、梁2の中
央部側に接続されたブレース本体31のダンパー32の効き
が低下する可能性があることから、梁2の剛性を確保す
る目的で、梁2の中央部等に間柱9が配置される。間柱
9は梁用接合金物5に、実質的に曲げモーメントを伝達
しない状態に連結される。
【0049】ブレース3を架設した領域には間仕切り壁
10が設置され、ブレース3の露出が回避される。
【0050】
【発明の効果】架構の耐震性能を着脱自在なブレースに
よって確保すると共に、架構の隣接する柱を含む任意の
単位フレーム内にブレースを着脱自在に架設可能にする
ため、柱を省略することなく、将来的な間取り割りの変
更に対応しながら、その変更に伴う耐震要素の配置換え
に追従してブレースを移設することができ、間取り割り
の変更後も耐震性能を確保することができる。
【0051】また柱用接合金物と梁用接合金物に対して
ブレースが着脱自在に接続されることで、単位フレーム
内へのブレースの組み込みと単位フレームからの分離が
自由に行え、耐震要素の配置換えに容易に対応すること
ができる。
【0052】請求項2では柱用接合金物を柱の頭部と脚
部に定着することで、梁用接合金物が梁の全長に亘って
連続的に、または断続的に配置されたときに、単位フレ
ームの全面の内の一部の領域にブレースを架設すること
ができるため、単位フレームにおける一定の耐震性能を
確保しながら、単位フレーム内の任意の位置に開口部を
形成する等、間仕切り壁の使用上の自由度を確保するこ
とができる。
【0053】また柱用接合金物の定着が接合部における
鉄筋の配筋に影響を与えることがないため、接合部の耐
力を健全に保つことができる。
【0054】請求項3でも梁やスラブの柱寄りの端部を
外した位置に梁用接合金物を定着することで、柱の頭部
と脚部に定着された柱用接合金物を用いて単位フレーム
の全面の内の一部の領域にブレースを架設することがで
きるため、間仕切り壁の使用上の自由度を確保すること
ができる。
【0055】また梁用接合金物が降伏ヒンジを形成し易
い梁やスラブの柱寄りの端部を外した位置に定着される
ことで、ブレースの端部から柱や梁、スラブとの接合部
に過大な荷重が作用し、躯体が損傷する可能性がある場
合に、それを回避することができる。
【0056】請求項2,3では単位フレーム内の任意の
領域にブレースを架設することができることで、間取り
割りの変更に伴い、架構全体での二方向の耐震性能に変
化が生ずる可能性がある場合でも、各単位フレーム毎に
ブレースの架設領域を調整することにより、間取り割り
変更後の耐震性能の偏りを回避することができる。
【0057】請求項4では接合金物にボルト孔を形成す
るため、ガセットプレートの着脱を自由に行うことがで
きる。
【0058】請求項5では接合金物にガセットプレート
を予め一体化させておくため、ガセットプレートにブレ
ースの端部を接続することのみによってブレースの単位
フレームへの組み込みを行うことができ、ブレースの単
位フレームへの組み込みと分離の作業が一層単純化され
る。
【0059】請求項6では柱用接合金物と梁用接合金物
を柱と梁の断面形状に応じた閉鎖断面形に形成するた
め、取扱いと躯体への埋設がし易い上、柱と梁の一部の
区間に分散させて伝達することができるため、躯体の局
部的な損傷を防止すると共に、柱と梁、もしくはスラブ
のコンクリートの耐力を高める効果がある。
【0060】請求項7では躯体の変形時に減衰力を発生
しながら、水平力に抵抗する形式のブレース本体にダン
パーを組み込んだブレース型ダンパーを使用するため、
ブレースの抵抗力が緩和され、ブレースから躯体に過大
な荷重を作用させる事態を回避することができる他、地
震時のエネルギを吸収し、架構物の揺れを早期に抑える
ことが可能になる。
【0061】請求項8では上下の梁、もしくはスラブの
梁用接合金物間に間柱を架設することにより梁やスラブ
の剛性を補うため、ブレースとしてブレース型ダンパー
を用いた場合に、梁やスラブの剛性が相対的に低下する
ことによるダンパーの効果の低下を回避することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】架構へのブレースの架設パターンを示した立面
図である。
【図2】図1のx−x線断面図である。
【図3】図1の透視図である。
【図4】(a) は柱用接合金物の製作例を示した平面図、
(b) は(a) の側面図、(c) は(b) の端面図である。
【図5】(a) は柱用ブラケットの製作例を示した立面
図、(b) は(a) の側面図、(c) は(a) の平面図である。
【図6】(a) は梁用接合金物の製作例を示した平面図、
(b) は(a) の側面図、(c) は(b) の端面図である。
【図7】(a) は梁用ブラケットの製作例を示した立面
図、(b) は(a) の側面図、(c) は(a) の平面図である。
【図8】柱用接合金物への柱用ガセットプレートの接合
の様子を示した斜視図である。
【図9】梁用接合金物への梁用ガセットプレートの接合
の様子を示した斜視図である。
【図10】水平二方向に一定間隔をおいて配置される柱
と、間取り割りの変更を想定して省略される柱を示した
架構の平面図である。
【符号の説明】
1……柱、2……梁、3……ブレース、31……ブレース
本体、32……ダンパー、33……ブラケット、4……柱用
ガセットプレート、41……プレート、4a……ボルト孔、
4b……挿通孔、42……リブ、5……梁用ガセットプレー
ト、51……プレート、5a……ボルト孔、5b……挿通孔、
52……リブ、6……柱用接合金物、61……プレート、6a
……ボルト孔、62……添え板、63……定着材、64……仕
切り板、7……梁用接合金物、71……プレート、7a……
ボルト孔、72……添え板、73……定着材、74……シアキ
ー、8……ピン、9……間柱、10……間仕切り壁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04B 2/56 E04B 2/56 651H E04H 9/02 311 E04H 9/02 311 (72)発明者 岡 功治 東京都千代田区永田町2丁目17番3号 株 式会社大本組内 Fターム(参考) 2E002 LA01 LA03 LB02 LB03 LB04 LB13 MA04 MA12 2E125 AA03 AA13 AA33 AB16 AC01 AG03 AG04 AG41 BB09 BB18 BC09 BD01 BE03 BE08 BF04 CA79 EA01 EA02 EA25

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄筋コンクリート造架構の隣接する柱を
    含む単位フレームを構成する柱と、上下の梁、もしくは
    上下のスラブのそれぞれに、ブレースの端部が接続され
    るガセットプレートを接合するための柱用接合金物と梁
    用接合金物が定着され、任意の単位フレーム内にブレー
    スが着脱自在に架設可能とされているスケルトン・イン
    フィル対応型鉄筋コンクリート造架構。
  2. 【請求項2】 柱用接合金物は柱頭部と柱脚部に位置し
    ている請求項1記載のスケルトン・インフィル対応型鉄
    筋コンクリート造架構。
  3. 【請求項3】 梁用接合金物は柱寄りの端部を除いた区
    間に位置している請求項2記載のスケルトン・インフィ
    ル対応型鉄筋コンクリート造架構。
  4. 【請求項4】 柱用接合金物と梁用接合金物にガセット
    プレートを接合するためのボルト孔が形成されている請
    求項1乃至請求項3のいずれかに記載のスケルトン・イ
    ンフィル対応型鉄筋コンクリート造架構。
  5. 【請求項5】 柱用接合金物と梁用接合金物にガセット
    プレートが予め一体化している請求項1乃至請求項3の
    いずれかに記載のスケルトン・インフィル対応型鉄筋コ
    ンクリート造架構。
  6. 【請求項6】 柱用接合金物と梁用接合金物は閉鎖断面
    形に形成されている請求項1乃至請求項5のいずれかに
    記載のスケルトン・インフィル対応型鉄筋コンクリート
    造架構。
  7. 【請求項7】 単位フレームに架設されるブレースはブ
    レース本体にダンパーを組み込んだブレース型ダンパー
    である請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のスケル
    トン・インフィル対応型鉄筋コンクリート造架構。
  8. 【請求項8】 単位フレームを構成する上下の梁、もし
    くは上下のスラブの梁用接合金物間に間柱が架設され、
    両梁用接合金物に連結されている請求項7記載のスケル
    トン・インフィル対応型鉄筋コンクリート造架構。
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