JP2001140497A - 耐震住宅 - Google Patents

耐震住宅

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JP2001140497A
JP2001140497A JP32220299A JP32220299A JP2001140497A JP 2001140497 A JP2001140497 A JP 2001140497A JP 32220299 A JP32220299 A JP 32220299A JP 32220299 A JP32220299 A JP 32220299A JP 2001140497 A JP2001140497 A JP 2001140497A
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frame
earthquake
seismic
house
skeleton
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JP32220299A
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English (en)
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Toru Kimoto
亨 紀本
Muneo Kotani
宗男 小谷
Tetsuo Hiramatsu
哲雄 平松
Yoshitomo Takahashi
是友 高橋
Osamu Tabata
治 田畑
Kazumi Hijikata
和己 土方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通し柱に梁を接続し、該柱および梁に軸組を
配設して構成される躯体を有する2階建ておよび3階建
ての耐震住宅において、居住者もしくは住宅購入者の要
望に応じた耐震性を有する住宅を構成することを課題と
する。 【解決手段】 極大地震までの地動加速度の程度を3段
階に分割し、共通の躯体1に制振動部材もしくは耐力壁
3bを付加して、各地震加速度の段階に対応させるとと
もに、1段階目の地震加速度においては、耐震部材を躯
体に付加する。想定される最大の地震加速度に対しては
躯体下部に梁21を接続し、基礎23と躯体間に免震装
置22を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅の耐震性を向
上させるための耐震・改修方法、および住宅の耐震・制
震構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高層建築では柔構造により、大き
な地震力の作用を免れる構造がとられている。しかし、
柔構造では作用する地震力が小さい反面、変形が大きく
なる。高層建築物においては、地震による変形を各階に
分散させて、一つの階における変形は小さくすることが
できる。しかし、中・低層建築においては、大きな変形
は躯体構造に多大な影響を与える。例えば、強震によっ
て約30cmの変形が生じる場合、30階建ての建物で
は1階につき1cmの変形で済み、建物は弾性範囲にと
どっまっているが、2階建ての建物が、30cm変形す
れば、破壊する可能性がある。このため、低層住宅で
は、耐震性を向上させる方法として、一般的な住宅にく
らべ、柱や梁を強固にする専用設計が行われている。柱
や梁に特別に大径のものを使用したり、ブレースの配置
数を増やすなどの方法がとられている。すなわち、耐震
住宅は躯体構造から耐震住宅専用に構成されるものであ
り、躯体を構成する部材から耐震住宅用のものが用いら
れている。この場合には、耐力壁の配置数を確保するな
どの必要があり、住宅の構成が限定される。住宅の基礎
と躯体の間に積層ゴムなどを配設する方法なども知られ
ている。特開平9−13740号公報や、特開平10−
220067号公報に示されるものである。さらに、建
築物内部に耐震要素を付加したり、エネルギー吸収装置
を配設する方法も知られている。特開平11−5068
9号公報に示されるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平9−13740
号公報や、特開平10−220067号公報に示される
技術のように、住宅の基礎と躯体の間に緩衝材などを配
設する方法では、専用の基礎と躯体を必要とし、施工費
が高くなる。建築物内部に耐震要素を付加する場合、増
設した耐震要素や制震機構等の位置によっては、建築物
の内部空間の居住性や利用性が阻害されてしまう場合が
ある。そして、特開平11−50689号公報に示され
る技術は、高層建築物を対象にしているものであり、大
きな変形が躯体構造に深刻な負荷を与える住宅のような
低層の建築物には用いることが困難である。最近、耐震
性を有する住宅に対する関心が高まっている。そして、
住宅を購入する人の要望や経済状況に応じた耐震性を有
する住宅が求められている。
【0004】
【課題を解決するための手段】従来技術の課題は上記の
如くであり、本発明はその課題を解決すべく、次のよう
な手段をとる。まず、通し柱に梁を接続し、該柱および
梁に軸組を配設して構成される躯体を有する2階建てお
よび3階建ての耐震住宅において、住宅の躯体を共通と
し、該躯体に耐震部材を付加することにより、住宅の耐
震性を段階的に向上させる。
【0005】次に、通し柱に梁を接続し、該柱および梁
に軸組を配設して構成される躯体を有する2階建ておよ
び3階建ての耐震住宅において、極大地震までの地動加
速度の程度を3段階に分割し、共通の躯体に制振動部材
もしくは耐力壁を付加して、各地震加速度の段階に対応
させるとともに、1段階目の地震加速度においては、耐
震部材を躯体に付加することにより、段階的に耐震性を
向上させる。
【0006】次に、通し柱に梁を接続し、該柱および梁
に軸組を配設して構成される躯体を有する2階建ておよ
び3階建ての耐震住宅において、躯体を構成する軸組と
互換性を有する耐震部材を躯体に対して脱着自在とし、
耐震性を段階的に変更可能に構成するとともに、極大地
震までの地動加速度の程度を3段階に分割した際の初段
階まで弾性応答として対応可能とし、より大きな地震加
速度に対しては震動吸収部材の取付により段階的に応答
を減らして対応するものとし、想定される最大の地震加
速度に対しては躯体下部に梁を接続し、基礎と躯体間に
免震装置を配設し、躯体にかかる地震加速度を弾性域に
とどめる。
【0007】次に、通し柱に梁を接続し、該柱および梁
に軸組を配設して構成される躯体を有する2階建ておよ
び3階建ての耐震住宅において、躯体を構成する軸組と
互換性を有する耐震部材を躯体に対して脱着自在とし、
耐震性を段階的に変更可能に構成するとともに、該耐震
部材を通し柱に接続する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態につい
て、図面を用いて詳細に説明する。図1は通し柱を有す
る3階建て住宅の基本躯体の構成を示す斜視図、図2は
通し柱を有する3階建て住宅の基本躯体の構成を示す斜
視図、図3は躯体の配設される基礎の構成を示す斜視断
面図、図4は軸組の配設構成を示す図、図5は耐力壁の
斜視図、図6は耐震軸組の配設構成を示す図、図7は2
重耐力壁の配置構成を示す斜視図、図8は同じく他の配
置構成を示す斜視図、図9は吸震軸組の配置構成を示す
図、図10は免震住宅の躯体構成を示す斜視図、図11
は同じく側面断面図、図12は免震装置の配置構成を示
す概略図、図13は免震住宅の出入り口の構成を示す
図、図14は免震住宅の配管構成を示す斜視図、図15
は躯体への耐震部材の付加構成を示す図、図16は耐震
住宅の躯体特性の一例を示す図である。
【0009】はじめに本発明の耐力壁を配設する住宅の
基本躯体構造について説明する。本発明は住宅の躯体構
造に耐力壁もしくは制震部材を配設することにより住宅
の耐震性を向上させるものである。本実施例において
は、図1および図2に示す躯体構造を有する住宅を用い
て説明する。図1に示す住宅は3階建て住宅であり、図
2に示す住宅は2階建て住宅である。図1および図2に
示す住宅はともに通し柱9を有する住宅である。図1お
よび図2において、住宅の躯体は、主に、通し柱9・
・、梁4・・、鋼製軸組3・・により構成されている。
そして、該躯体下方には基礎2は配設されている。通し
柱9は基礎2上に立設されており、該通し柱9間には梁
4が配設されている。そして、通し柱9および梁4に軸
組3が接続されている。隣接する軸組3・3はつなぎ部
材などにより接続される。軸組3・3・3・・・には耐
力壁3bが含まれている。この耐力壁3bにはブレース
が組み込まれており、この耐力壁3bが外周をはじめ建
物全体にバランス良く配置されている。基礎2の上に立
設された軸組3・3・・・の上には、梁4が配設され
る。軸組3の上面に梁4がボルトなどにより締結され
る。該梁4・4・・・には、図示しない水平ブレースが
配設されており、躯体に急激な力がかかっても、躯体全
体で、強くしなやかに受け止める構成になっている。さ
らに梁4上に2階部分を構成する軸組3が配設される。
梁4上に立設された軸組3も、下面を梁4に固設され、
隣接する軸組3・3は互いに接続される構成となってい
る。そして、梁4の上に配設された軸組3・3・・・の
上には梁が配設される構成になっている。梁は軸組3の
上面にボルトなどを締結することにより、固設されてい
る。図1および図2には、フラット屋根の住宅を示した
が、本発明の耐力壁を配設する躯体構造は上記のものに
限定されるものではなく、通し柱を有し、耐力壁を基本
部材とする軸組が組み込まれる住宅の躯体に使用できる
ものである。
【0010】次に、図3を用いて基礎2の構成について
説明する。基礎2は、標準寸法で立上がり幅16cm、
高さ75cm、フーチング幅52cmの大型鉄筋コンク
リート連続布基礎である。この大型の基礎により、躯体
からの様々な荷重を受け止め分散させて地面に伝えるも
のである。コンクリート基礎2内にはメッシュバー6が
通されており、基礎2の上面にはアンカーボルト7が突
設されている。アンカーボルト7に前記軸組3を固設す
るため、軸組3を基礎2に強固に固設する。そして、軸
組3を介して躯体の受ける様々な荷重を基礎に伝える構
成になっている。基礎2はクラッシャーラン42上に配
設され、地盤41に下部を埋設されている。
【0011】基礎2上には、図4に示すごとく、一階部
分を構成する軸組3が立設される。軸組3は、基礎2上
面に突設されたアンカーボルト7を、該軸組3の下面に
接続することにより、基礎2に固設される。そして、図
4に示すごとく、通し柱9の側面には軸組3・3が配設
され、軸組3・3間の接続が行われる。軸組3・3は数
箇所でボルトにより接続されるため、十分な接続強度を
得ることができる。基礎2上において、このように接続
された軸組3の上に、梁4が配設される。軸組3の上面
には上面に梁4を接続するための孔が穿設されており、
該孔を利用して、ボルトなどにより軸組3が梁4に固設
されるものである。軸組3はボルトなどにより基礎2お
よび梁4に固設されるため、該ボルトを取り外すことに
より、軸組3を基礎2および梁4より容易に取り外すこ
とができる。通し柱9の側面には、軸組3が配設され、
通し柱9の基礎2に対する接続強度を向上させている。
【0012】耐力壁3bは、図5に示すごとく、C型形
鋼を溶接したフレーム3cに、ブレース3dをX字型に
組み入れた構成になっている。該耐力壁3bを、外周を
はじめ建物全体にバランス良く配置し、水平ブレースや
梁4を介して建物にかかる荷重を分散させる。耐力壁3
bに地震などにより強い力が働いた場合、耐力壁3bに
組み入れられたブレースにより、その力に対抗するもの
である。
【0013】住宅の基本躯体1は垂直に立設された柱
9、軸組3と水平に配設された梁4・5により構成さ
れ、中地震程度には弾性範囲内で応答するものである。
例えば、基本躯体を地動加速度としては、100gal程
度(震度としては4〜5弱の中地震)に弾性範囲内で応
答し、それ以上の地震に対しても塑性化するが倒壊しな
い構成とすることができる。このため、一般的に予想さ
れる地震に対しては、この基本躯体1により構成される
住宅を選択することができる。基本躯体1においては、
柱9、梁4、耐力壁3bにより、地震による住宅の変形
を抑え、地震に対抗するものである。大地震の心配の無
い地域においては、基本躯体1より構成される住宅を提
供するのが妥当となる。耐力壁3bの荷重に対する変形
の履歴は、スリップ型となり、大地震時(地動400ga
l程度)には塑性変形を生じてエネルギーを吸収する。
【0014】次に、基本躯体1の耐震性を向上させる実
施例について説明する。図6に示す第1実施例において
は、躯体1にエネルギー吸収体を有する耐震軸組11を
配設する。すなわち、基本躯体1にエネルギー吸収体を
有する耐震軸組11を配設するのである。これにより、
地震エネルギーを効率的に吸収し、躯体にかかる負荷を
軽減できるものである。エネルギー吸収体としては、低
降伏点鋼などの鋼材ダンパーや鉛ダンパーもしくは摩擦
ダンパーを使用することができる。本実施例において
は、エネルギー吸収体として、鋼材ダンパーを用いて説
明する。耐震軸組11の中央には、鋼材ダンパー11b
が配設されており、該鋼材ダンパー11bは支持体11
cにより支持されている。支持体11cの一端は鋼材ダ
ンパー11bに接続されており、他端は耐震軸組軸組1
1の隅部に接続されている。また、鋼材ダンパー11b
は枠体に両端を接続した部材11dの中央に、上下方向
に設けたスリット部に挿入されている。耐震軸組11は
梁4上に配設することも可能であり、躯体1全体に耐力
壁として配置することができる。
【0015】耐震軸組11にかかる荷重は、鋼材ダンパ
ー11bに伝達される。このため、耐震軸組11に地震
などにより過大な荷重がかかった場合には、鋼材ダンパ
ー11bが塑性変形し、耐震軸組11にかかった荷重が
鋼材ダンパー11bに吸収される。すなわち、耐震軸組
11に過大な震動などによるエネルギーが伝達された場
合には、鋼材ダンパー11bの変形によりそのエネルギ
ーが吸収される。しかし、鋼材ダンパー11bが塑性変
形を起こさない程度の荷重であれば、耐震軸組11は耐
力壁として作用する。本実施例においては、鋼材ダンパ
ー11bとして低降伏点鋼を用い、400gal程度の地
震では、耐震軸組11が耐力壁として作用し、それ以上
の地震では鋼材ダンパー11bが塑性変形し、鋼材ダン
パー11bがエネルギーを吸収する。これにより、建物
の躯体に過大な荷重がかかるのを防止する。
【0016】軸組11のフレームは耐力壁3bのフレー
ムと同様に構成されており、耐力壁3bを配置可能な場
所であれば、前記耐力壁3bと同様にボルトの締結によ
り容易に配設することができる構成となっている。すな
わち、軸組11および耐力壁3bはフレームを共通の部
材により構成されており、該フレームにブレースを組み
入れることにより耐力壁3bに、鋼材ダンパーや摩擦ダ
ンパーを組み入れることにより耐震軸組11に構成する
ものである。すなわち、耐力壁3bと耐震軸組11は容
易に交換可能であり、同一の躯体に耐力壁3bもしくは
耐震軸組11を配設することができる。耐力壁3bを耐
震軸組11に交換することにより、容易に建物の耐震性
を向上できる。また、耐震軸組11のフレームを耐力壁
3bのフレームと共通化することにより、部材点数を減
少でき、耐力フレーム3bおよび耐震軸組11にかかる
経費を削減し、耐震住宅の施工にかかる経費を減少でき
る。鋼材ダンパーとして低降伏点鋼ダンパーを用いた場
合、地震時に建物が揺れて変形した時にブレースより早
く降伏して地震エネルギーを吸収する。低降伏点鋼部分
のみを取り替えて再利用することができる。摩擦ダンパ
ーを用いる場合には、2枚の板の摩擦を利用したもの
で、摩擦面を繰り返し滑らせることで地震エネルギーを
吸収する。履歴性状は紡錘型で、スリップ型に比べてエ
ネルギー吸収能力は高くなる。
【0017】次に、基本躯体1の耐震性を向上させる第
2実施例について説明する。第2実施例においては、躯
体1に配設された耐力壁3bの一部を2重にするもので
ある。すなわち、耐力壁3bを2枚重ねにし、躯体1の
耐力壁の配置位置に配設する。図7に示すごとく、基礎
2b上には耐力壁3b・3b・・・が配設されている。
耐力壁3bの一部は2重に重ねられた状態で配設されて
いる。そして、基礎2bは、2重に重ねられた耐力壁3
b・3bを配設し、2重に配設された耐力壁にかかる荷
重を受け止めるために、基本躯体を支持する基礎2より
幅が広く設けられている。基礎2bは立上がり部分を幅
広くすると共に、図示しないベース部分を幅広く構成す
ることにより、支持可能な荷重の上限を増すことができ
る。2重に配設された耐力壁3b・3bには、それぞれ
基礎2bの上面に立設されたアンカーボルトにより固設
されている。
【0018】基礎上に耐力壁3bを2重に配設する方法
としては、図8に示す方法もある。基礎2において、耐
力壁3bを2重に配設する部分Cの幅を厚く構成し、そ
の上に耐力壁3b・3bを配設する。基礎2の一部分C
の幅を厚く構成する方法としては、基礎2を打設する際
に、予め基礎2の部分Cに当る型枠を幅広に構成する。
もしくは、すでに打設された基礎2の側部に型枠を配設
し、さらにコンクリートを打設する。この場合、基礎部
分C内に配設する鉄筋は、一端を基礎2内に挿入し、基
礎2に対する一体性および強度を増すことができる。さ
らに、耐力壁3bを前記梁4上に2重に配設することも
できる。梁4は十分な強度および剛性を有するため、耐
力壁3bを容易に配設することができる。梁の強度が不
十分な場合には、金具などの補強部材を梁4に配設し、
2重の耐力壁3b・3bを配設することができる。
【0019】耐力壁3bを2重に配設することにより、
躯体の強度を容易に向上させることができる。既存の耐
力壁3bを2重に配設することにより、躯体の耐震性を
向上させることができるので、耐震住宅を容易に構成で
き、施工にかかる費用を軽減できる。耐力壁の枚数を単
純に増やすことにより、建物全体としてのエネルギー吸
収性能を増すことができる。さらに、新規部材の要素は
特に無く、前述の基本躯体1の基本設計を利用すること
ができる。さらに、荷重に対する履歴性状はスリップ型
のため、残存変形が残りにくい。
【0020】次に、基本躯体1の耐震性を向上させる第
3実施例について説明する。第3実施例においては、前
述の基本躯体1にオイルダンパーを有する軸組を付加す
るものである。前述のごとく、基本躯体1の強度は耐力
壁3b、通し柱9および梁4により維持される。そし
て、図9に示すごとく、オイルダンパーを有する吸震軸
組14を配設することにより、住宅の躯体に伝達された
地震力を吸収しする。これにより、躯体にかかる荷重を
軽減でき、耐震性を向上できる。吸震軸組14はフレー
ム15・15および該フレーム15・15に接続された
オイルダンパー16により構成される。吸震軸組14は
基礎2と梁4との間および梁4・4間に配設される。吸
震軸組14の寸法は、耐力壁3bと同様に構成されてい
るため、基礎躯体1および基礎2の構成を変更すること
なく、容易に取付けることができる。
【0021】吸震軸組14のエネルギー吸収構成につい
て図9を用いて説明する。吸震軸組14のフレーム15
・15は、基礎2および梁4にそれぞれ固設されてい
る。フレーム15・15間にはオイルダンパー16が配
設されている。これにより、上方のフレーム15と下方
のフレーム15との相対距離が変化する場合には、オイ
ルダンパー16によりエネルギーが吸収される。すなわ
ち、建物に地震力が伝達され、耐力壁3b、通し柱9お
よび梁4により構成される基本躯体1が揺れると、その
揺れにより吸震軸組14のフレーム15・15間の相対
距離が変化し、オイルダンパー16により地震力が吸収
される。このため、躯体にかかる地震力が低減され、躯
体の耐震性を向上することができる。上記吸震軸組14
により、粘性抵抗を利用して建物の減衰力を高め、より
大きな地震エネルギーを吸収することができる。大地震
(地動加速度400gal程度)に対しても耐力壁3bお
よび躯体が弾性域にとどまり、地震力を受けた後も、躯
体を構成する各部が破損することなく、補修の必要が無
いか、少なくて済む。
【0022】次に、建物の耐震性を向上させる第4実施
例として、建物の基本躯体と基礎間に免震装置を配設し
た構成について、図10乃至図14を用いて説明する。
図10および図11に示すごとく、免震装置配置用の基
礎23上には、複数個の免震装置22が配設され、該免
震装置22の上方には躯体20が配設される。すなわ
ち、基礎23と躯体20間に免震装置22が配設され、
地面より伝達される地震エネルギーを免震装置により吸
収して、躯体20への地震エネルギーの伝達を断つもの
である。ここにおいて、躯体20は耐力壁3b等よりな
る軸組3と梁4、通し柱9より構成される基本躯体1の
下部に下部梁21を固設したものである。基本躯体1に
下部梁21を固設することにより、躯体20の下部に免
震装置を配設することが可能となるものである。下部梁
21は、水平方向の抵抗力を向上させるために、図示し
ない水平ブレースを配設することも可能である。
【0023】免震装置22としては、積層ゴム支承、転
がり支承および滑り支承を用いることができる。積層ゴ
ム支承を用いた場合には、基礎と上部構造が一体化され
るので、浮き上がりの心配が無い。転がり支承を用いた
場合には、地震力を受けた時に円滑に作動するので、地
震が初期に受ける衝撃を減少することができる。滑り支
承を用いた場合には動き出すまでの静摩擦を使って風対
策とすることができる。さらに、これらの免震装置を組
み合わせて配設することも可能である。
【0024】免震装置22の配置位置は、建物の形状に
見合ってバランス良く配設されるものである。この実施
例においては、図12に示すごとく、建物の外周部およ
び下部梁21の梁接続部に配設される。このように免震
装置22を配設することにより、免震装置22による躯
体20の支持荷重を均等にすることができ、免震装置2
2の調節を容易におこなうことができる。さらに、免震
装置22の効力の躯体20に対する偏りを解消して、建
物にねじれなどの力がかからないように構成できる。
【0025】躯体と基礎の間に免震装置を配設するた
め、地盤と建物が免震装置により絶縁される。このた
め、建物の出入口は、図13に示すごとく、建物側に取
り付けられたステップ31と基礎と一体的に構成された
ステップ32により構成される。建物側ステップ31
は、地盤側ステップ32の建物側上方に位置している。
地面側ステップ32と建物側ステップ31間には若干の
隙間が設けられており、地震により地面が揺れても地盤
側ステップ32と建物側ステップ31とが干渉しないよ
うに構成されている。さらに、一端が地盤に埋設され、
他端が建物に接続される配管においても、地震時の地盤
と建物の相対的な移動に対応できるように構成されてい
る。図14に示すごとく、建物に接続される配管33・
34は床材40の下方に配設され、配管33・34はあ
る程度屈曲して配設されている。これにより、地盤と建
物の相対距離が変化した場合でも、配管33・34に過
大な張力がかかることがない。配管33・34はフレキ
シブルパイプなどの屈曲性を有するものにより構成され
ており、それぞれ床材40に上端を固定されたワイヤ3
5・36により支持されている。配管33・34を屈曲
性に富むワイヤ35・36により支持するため、配管3
3・34の支持部が地震力により過剰に引っ張られ、配
管33・34が破損することがない。
【0026】本発明は、図15に示すごとく、通し柱
9、梁4、および耐力壁3bを含む軸組3により構成さ
れる基本躯体1の耐震性を、耐震部材を付加することに
より、段階的に向上可能とするものである。基本躯体1
は100gal程度までの地震力に対して弾性域にとどま
る耐震性を有している。そして、基本躯体1に耐震部材
を付加することにより、もっと大きな地動加速度に対し
て建物の応答が小さくなるような躯体を構成することが
できる。基本躯体1の耐力壁3bを、耐震軸組11に交
換することにより、耐震性を増した躯体1aに構成す
る。基本躯体1に耐力壁3bをさらに付加し、二重の耐
力壁を有し、耐震性を増した躯体1bを構成する。吸震
軸組14を基本躯体1に付加することにより、耐震性を
増した躯体1cを構成する。そして、800gal程度ま
での地震に対して、弾性範囲にとどめるためには、基本
躯体1の下部に下部梁21を固設し、躯体20を構成す
る。該躯体20を基礎23上に配設された免震装置22
上に設置することにより、免震住宅を構成するものであ
る。耐震軸組11、吸震軸組14は耐力壁3bや他の軸
組3と互換性を有する。このため、耐震軸組11への交
換および吸震軸組14の付加を容易に行うことができ
る。基本躯体1に互換性のある部材を付加することによ
り、耐震性を向上させるので、施工を容易に行え、施工
費を削減できる。また、梁4を構成する鋼材により下部
梁21を構成することにより、下部梁21を軸組3に容
易に取り付け可能である。梁4と同一の部材により下部
梁21を構成できるため、免震住宅の施工費を削減可能
である。
【0027】次に、躯体の耐震特性について、履歴曲線
の一例である図16を用いて説明する。図16に示され
る4つのグラフは荷重Pと変位φの関係の一例を示すも
のである。また、グラフにより囲まれる面積が地震力の
吸収量を示す。ここで、図16は説明を容易にするため
に用いるものであり、本実施例の住宅の履歴曲線に、必
ずしも、一致するものではない。図16(a)は耐力壁
3bに掛かる荷重と変位との関係の一例を示す履歴であ
る。この図においては、耐力壁3bは400gal程度に
対して1/60程度の変形を示し、800gal程度には1
/20程度の変形を示した。例えば、耐力壁3bは基本
躯体1においては、400gal程度は塑性域となる。図
16(b)は躯体1aに用いられる耐震軸組11の示す
履歴の一例である。図において、耐震軸組11は400
gal程度に対して1/80程度の変形を、800gal程度
には1/35の変形をねらいとしている。耐震軸組11
は鋼材ダンパーの変形により地震力の吸収量が多い。図
16(c)は躯体1bに用いられる2重耐力壁3b・3
bの履歴の一例である。2重の耐力壁3b・3bを配設
することにより、対応可能な荷重が基本躯体1に対して
1.5倍程度となる。400gal程度に対して1/90程
度の変形を、800gal程度には1/30程度の変形をね
らいとしている。図16(d)は吸震軸組14を有する
躯体1cの履歴の一例を示すものである。400gal程
度に対して1/190程度の変形を、800gal程度には
1/80程度の変形をねらいとしている。吸震軸組14
を有する躯体1cにおいては、400gal程度は弾性域
となる。図16は履歴曲線の一例であるが、躯体1に耐
震軸組11、吸震軸組14などの耐震部材を付加するこ
とにより、躯体の耐震性を向上させることができること
が見出される。
【0028】基本躯体1においては、100gal程度の
地震力に対しては弾性域であり、地震力を受けた後に躯
体を補修する必要が無い。しかし、基本躯体1が400
gal程度の地震力を受けた場合には、基本躯体1を構成
する耐力壁3bなどが変形し、地震力を受けた後には耐
力壁の補修などを行う必要がある。地震加速度100ga
l程度は、震度4もしくは5弱の中地震に相当するもの
である。中地震の再現周期は約10年とされ、建築され
た住宅が経験する地震としては、この程度の地震が多く
なる。このため、基本躯体1を100gal程度までの地
震に対しては、対応可能とした。これにより、100ga
l程度までの地震に対しては、躯体1の補修の必要がな
い。
【0029】そして、400gal程度までの地震力に対
しては、基本躯体1に耐震部材を付加することにより段
階的に対応できるものである。鋼材ダンパーを有する耐
震軸組11においては、基本躯体1より耐震性が向上
し、耐震軸組11を有する躯体が400gal程度の地震
力を受けた場合には、鋼材ダンパーのみが変形するた
め、躯体の補修する個所が少なく、補修に掛かる経費を
減少可能である。耐力壁を2重に配設した躯体において
は、耐力壁を例えば1.5倍にすれば、耐えることので
きる荷重が基本躯体の1.5倍となり、エネルギー吸収
能力が増す。これにより、400gal程度の地震力を受
けた場合にも躯体が破損することがない。地震後の補修
は、内装のクロス等に限定され、補修費が減少される。
オイルダンパーを有する吸震軸組を配設した躯体におい
ては、400gal程度の地震加速度にも耐えることがで
き、地震の揺れがオイルダンパーにより吸収されるの
で、400gal程度の地震力を受けた後にも内装および
外装の破損は少ない。地震加速度400gal程度は、震
度5強もしくは6の大地震に相当するものである。大地
震の再現期間は、約50年であり、住宅に居住する人が
一生の内に経験するか否かの期間である。この大地震に
対する耐震性については、居住者もしくは購入者の経済
的負担を軽減すると共に購入者の価値基準によりが判断
し、選択を行う機会が要望されている。すなわち、10
0gal程度から400gal程度までの地震力に対しては、
躯体に付加する部材により、購入者もしくは居住者の要
望に応じて、耐震性能を容易に調節できるものである。
このため、購入者に過剰な費用の負担を強いることが無
く、希望に応じた耐震性を持った住宅を提供することが
できる。
【0030】地震加速度800gal程度は震度7の極大
地震に相当する。極大地震の再現期間は約500年とさ
れている。また、震度7は現在までの観測史上最大のも
のであり、この震動を上限とすることにより、効率的な
住宅の種別の設定を行うことができる。800gal程度
までの地震に対しては、基本躯体の下部に梁を接続し、
該梁の下方に免震装置を配設する。このように構成され
る免震住宅においても、基本躯体1が使用されるため、
免震住宅を構成する部材の共通化を行うことができ、部
材に掛かるコストを減らすことができる。基本躯体1に
より構成された既存の住宅に対しても、基本躯体をジャ
ッキアップし、該基本躯体1の下方に免震住宅用の基礎
を構成し、免震装置を配設することにより行うことも可
能である。これは、基本躯体1が水平梁4を有するため
であり、該梁4が十分な剛性および強度を有するためで
ある。すなわち、通し柱、梁および軸組より構成される
基本躯体1を用いて免震住宅を構成するため、耐震性の
向上を容易におこなうことが可能であり、施工に必要な
経費を減少させることができる。
【0031】
【発明の効果】請求項1に記載のごとく、通し柱に梁を
接続し、該柱および梁に軸組を配設して構成される躯体
を有する2階建ておよび3階建ての耐震住宅において、
住宅の躯体を共通とし、該躯体に耐震部材を付加するこ
とにより、住宅の耐震性を段階的に向上させるので、耐
震住宅を安価に建築できる。耐震性を段階的に選択でき
るので、消費者の要望や経済状況に応じた耐震住宅を構
築できる。躯体に耐震部材を付加することにより耐震性
を向上するので、建築した後の住宅にも容易に耐震部材
を付加し、耐震性を向上させることができる。
【0032】請求項2に記載のごとく、通し柱に梁を接
続し、該柱および梁に軸組を配設して構成される躯体を
有する2階建ておよび3階建ての耐震住宅において、極
大地震までの地動加速度の程度を3段階に分割し、共通
の躯体に制振動部材もしくは耐力壁を付加して、各地震
加速度の段階に対応させるとともに、1段階目の地震加
速度においては、耐震部材を躯体に付加することによ
り、段階的に耐震性を向上させるので、消費者の要望に
応じた住宅を提供することができる。地震の発生しにく
い地域においては、基本躯体により構成される住宅を安
価に提供でき、地震の発生する可能性のある地域におい
ては、消費者が一生に一度経験する可能性のある大地震
に対応した住宅を消費者の要望に応じて提供することが
できる。また、基本躯体により構成された住宅を提供
し、後の必要に応じて耐震性を増すことができる。さら
に、現在までの観測より発生しうる最大の地震に対応し
た住宅を提供できるものとなる。
【0033】請求項3に記載のごとく、通し柱に梁を接
続し、該柱および梁に軸組を配設して構成される躯体を
有する2階建ておよび3階建ての耐震住宅において、躯
体を構成する軸組と互換性を有する耐震部材を躯体に対
して脱着自在とし、耐震性を段階的に変更可能に構成す
るとともに、極大地震までの地動加速度の程度を3段階
に分割した際の初段階まで弾性応答として対応可能と
し、より大きな地震加速度に対しては震動吸収部材の取
付により段階的に応答を減らして対応するものとし、想
定される最大の地震加速度に対しては躯体下部に梁を接
続し、基礎と躯体間に免震装置を配設し、躯体にかかる
地震加速度を弾性域にとどめるので、基本躯体を用いた
住宅により、小さな地震から現在までの観測より発生し
うる最大の地震程度までの地震に対応可能である。この
ため、耐震住宅の施工費を軽減できる。
【0034】請求項4に記載のごとく、通し柱に梁を接
続し、該柱および梁に軸組を配設して構成される躯体を
有する2階建ておよび3階建ての耐震住宅において、躯
体を構成する軸組と互換性を有する耐震部材を躯体に対
して脱着自在とし、耐震性を段階的に変更可能に構成で
きる。そして、耐震部材により他の躯体構成部材に過大
な負荷をかけることなく、地震エネルギーを吸収するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基本躯体の構成を示す斜視図。
【図2】通し柱を有する3階建て住宅の基本躯体の構成
を示す斜視図。
【図3】躯体の配設される基礎の構成を示す斜視断面
図。
【図4】軸組の配設構成を示す図。
【図5】耐力壁の斜視図。
【図6】耐震軸組の配設構成を示す図。
【図7】2重耐力壁の配置構成を示す斜視図。
【図8】同じく他の配置構成を示す斜視図。
【図9】吸震軸組の配置構成を示す図。
【図10】免震住宅の躯体構成を示す斜視図。
【図11】同じく側面断面図。
【図12】免震装置の配置構成を示す概略図。
【図13】免震住宅の出入口の構成を示す図。
【図14】免震住宅の配管構成を示す斜視図。
【図15】躯体への耐震部材の付加構成を示す図。
【図16】耐震住宅の躯体特性の一例を示す図。
【符号の説明】
1 躯体 2 基礎 3 軸組 3b 耐力壁 4 梁 7 アンカーボルト 9 通し柱 11 耐震軸組 14 吸震軸組 15 フレーム 16 オイルダンパー 21 下部梁 22 免震装置 23 基礎 32 ステップ 33・34 配管 35・36 ワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04B 1/98 E04B 1/98 E 2/56 605 2/56 605D E04H 1/02 E04H 1/02 (72)発明者 平松 哲雄 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハウス株式会社内 (72)発明者 高橋 是友 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハウス株式会社内 (72)発明者 田畑 治 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハウス株式会社内 (72)発明者 土方 和己 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハウス株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DG01 DG02 DH31 EA06 FA04 FA21 FA71 GA01 GA12 GA46 HB01 HE01 2E002 EA01 EA02 EB12 FA02 FA09 FB11 FB15 HA02 JA01 JA02 JA03 JB01 MA12 2E025 AA01 AA13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通し柱に梁を接続し、該柱および梁に軸
    組を配設して構成される躯体を有する2階建ておよび3
    階建ての耐震住宅において、住宅の躯体を共通とし、該
    躯体に耐震部材を付加することにより、住宅の耐震性を
    段階的に向上させることを特徴とする耐震住宅。
  2. 【請求項2】 通し柱に梁を接続し、該柱および梁に軸
    組を配設して構成される躯体を有する2階建ておよび3
    階建ての耐震住宅において、極大地震までの地動加速度
    の程度を3段階に分割し、共通の躯体に制振動部材もし
    くは耐力壁を付加して、各地震加速度の段階に対応させ
    るとともに、1段階目の地震加速度においては、耐震部
    材を躯体に付加することにより、段階的に耐震性を向上
    させることを特徴とする耐震住宅。
  3. 【請求項3】 通し柱に梁を接続し、該柱および梁に軸
    組を配設して構成される躯体を有する2階建ておよび3
    階建ての耐震住宅において、躯体を構成する軸組と互換
    性を有する耐震部材を躯体に対して脱着自在とし、耐震
    性を段階的に変更可能に構成するとともに、極大地震ま
    での地動加速度の程度を3段階に分割した際の初段階ま
    で弾性応答として対応可能とし、より大きな地震加速度
    に対しては震動吸収部材の取付により段階的に応答を減
    らして対応するものとし、想定される最大の地震加速度
    に対しては躯体下部に梁を接続し、基礎と躯体間に免震
    装置を配設し、躯体にかかる地震加速度を弾性域にとど
    めることを特徴とする耐震住宅。
  4. 【請求項4】 通し柱に梁を接続し、該柱および梁に軸
    組を配設して構成される躯体を有する2階建ておよび3
    階建ての耐震住宅において、躯体を構成する軸組と互換
    性を有する耐震部材を躯体に対して脱着自在とし、耐震
    性を段階的に変更可能に構成するとともに、該耐震部材
    を通し柱に接続することを特徴とする耐震住宅。
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