JPH10181996A - テープ処理装置およびこれを備えたテープ印刷装置 - Google Patents

テープ処理装置およびこれを備えたテープ印刷装置

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JPH10181996A
JPH10181996A JP9224353A JP22435397A JPH10181996A JP H10181996 A JPH10181996 A JP H10181996A JP 9224353 A JP9224353 A JP 9224353A JP 22435397 A JP22435397 A JP 22435397A JP H10181996 A JPH10181996 A JP H10181996A
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tape
trim
peel
release paper
motor
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Noriyuki Kamijo
紀幸 上條
Kenji Watanabe
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King Jim Co Ltd
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Seiko Epson Corp
King Jim Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トリム機構とピール機構との間で可能な限り
装置構成を共用化して、小型化およびコストダウンを達
成することができるテープ処理装置およびこれを備えた
テープ印刷装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 剥離紙付きテープTの端部を整形切断す
るトリム機構22と、剥離紙付テープTからその剥離紙
cを剥離するピール機構23と、トリム機構22および
ピール機構23を作動させる単一の駆動手段21,27
と、駆動手21,27段の動力をトリム機構22および
ピール機構23に伝達する動力伝達手段24とを備えた
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ラベル状
に形成された剥離紙付きテープの端部をアール形状など
に整形切断する切断装置(以下「トリム装置」という)
と、剥離紙付きテープから剥離紙を剥離する剥離装置
(以下「ピール装置」という)とをから成るテープ処理
装置およびこれを備えたテープ印刷装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のトリム装置として、テープ印刷装
置に搭載した特開平3−287397号公報に記載され
たものが知られている。このテープ印刷装置では、整形
対象となる剥離紙付きテープのテープ幅に応じたトリム
装置が用意されており、トリム装置はテープ幅に応じて
その都度交換するようになっている。トリム装置は、剥
離紙付きテープの端部を整形切断するカッタユニット
と、カッタユニットへのテープの挿入を案内する案内部
材とで構成されている。印字が完了してテープ印刷装置
から吐き出されて剥離紙付きテープを、このトリム装置
に挿入することにより、剥離紙付きテープの両角部がア
ール形状になるように、その端部が自動的に整形切断さ
れる。
【0003】一方、従来のピール装置として、特開平5
−169749号公報に記載されたものが知られてい
る。このピール装置はテープ印刷装置の付属品として用
意されているものであり、剥離紙付きテープのコーナー
部分をポンチとダイとの間に挟み込んで剥離紙付きテー
プを部分的に永久変形させるようになっている。この場
合、剥離紙付きテープの基材テープと剥離紙とでは、材
質の相違から永久変形における復元形状が異なるため、
ポンチの打ち込みにより、基材テープから剥離紙がわず
かに剥離した状態となる。そこで、この部分を手がかり
として、剥離紙付きテープから剥離紙を引き剥し得るよ
うにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなトリム装置
およびピール装置は同時に作動することがないため、単
純にテープ印刷装置などに搭載する場合には、それぞれ
にモータなどの駆動源を有する構造にすることが想定さ
れる。このため、装置構成に重複する部分が生じ、全体
として装置が大型化すると共にコストアップする不具合
を生ずる。
【0005】本発明は、トリム機構とピール機構との間
で可能な限り装置構成を共用化して、小型化およびコス
トダウンを達成することができるテープ処理装置および
これを備えたテープ印刷装置を提供することをその目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のテープ処理装置
は、剥離紙付きテープの端部を整形切断するトリム機構
と、剥離紙付テープからその剥離紙を剥離するピール機
構と、トリム機構およびピール機構を作動させる単一の
駆動手段と、駆動手段の動力をトリム機構およびピール
機構に伝達する動力伝達手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0007】この構成によれば、駆動手段の動力は、動
力伝達手段を介して2方向に伝達され、それぞれトリム
機構およびピール機構を作動させる。これにより、トリ
ム機構では、剥離紙付きテープの端部の整形切断が行わ
れる一方、ピール機構では、剥離紙付テープの剥離紙の
剥離が行われる。すなわち、単一の駆動手段によりトリ
ム機構およびピール機構を作動させることができ、トリ
ム機構とピール機構との間で駆動源を共用することがで
きる。
【0008】この場合、駆動手段は、駆動軸と駆動軸を
正逆回転させるモータとを有し、動力伝達手段は、入力
側を駆動軸に固定すると共に出力側をトリム機構に連結
し、モータの正転動力のみをトリム機構に伝達するワン
ウェイクラッチを有することが、好ましい。
【0009】この構成によれば、モータが正転したとき
は、動力伝達手段を介してトリム機構およびピール機構
に動力が伝達され両機構が共に作動し、モータが逆転し
たときは、ワンウェイクラッチによりトリム機構への動
力の伝達は阻止され、ピール機構のみが作動する。この
ため、モータにはピール機構を作動させる際にトリム機
構の負荷が作用することがない。この場合、剥離紙付き
テープの端部を整形切断するトリム機構の負荷に比し
て、剥離紙付テープからその剥離紙を剥離するピール機
構の負荷が小さい。すなわち、小さな剥離負荷を受ける
ピール機構を作動させる際には、トリム機構の作動負荷
(空転)が作用することがあっても、大きな切断負荷を
受けるトリム機構を作動させる際には、ピール機構の作
動負荷(空転)が作用することがなく、全体としてモー
タが受ける負荷を小さくすることができる。
【0010】この場合、ワンウェイクラッチは、駆動軸
に固定された第1ギヤと、第1ギヤに噛み合う第2ギヤ
と、第2ギヤと同軸上に設けられ出力側をトリム機構に
連結した出力ホイールと、第2ギヤおよび出力ホイール
間に介設されモータの正転動力のみをトリム機構に伝達
するクラッチ本体とを有することが、好ましい。
【0011】この構成によれば、第1ギヤから第2ギヤ
に伝達された動力が正転動力の場合には、第2ギヤから
クラッチ本体を介して出力ホイールに伝達されて、トリ
ム機構を作動させる。また、逆転動力の場合には、クラ
ッチ本体により動力が遮断される。一方、出力ホイール
が第2ギヤと同軸上に設けらているため、クラッチ本体
を同心円上に簡単に構成することができる。
【0012】この場合、クラッチ本体は、第2ギヤおよ
び出力ホイールのいずれか一方に設けた爪車と、他方に
設けられ、回動自在に構成されると共に前記爪車に噛み
合うラチェット爪および当該ラチェット爪を噛み合う方
向に付勢するばねとを備えたことが、好ましい。
【0013】この構成によれば、爪車とラチェット爪と
により、極めて簡単でかつ正確に作動するクラッチ機構
を構成することができる。
【0014】これらの場合、トリム機構は、出力ホイー
ルの回転を往復動に変換するクランク機構と、クランク
機構の往復動により切断動作するカッターとを、有する
ことが好ましい。
【0015】この構成によれば、クランク機構により、
一連の切断動作を往復動により行うカッターを構成する
ことができる。すなわち、可動刃を平行移動あるいは回
動させるカッターを構成することができる。
【0016】これらの場合、第1ギヤは、モータの正逆
の回転動力をピール機構に伝達する出力部を、更に有す
ることが好ましい。
【0017】この構成によれば、第1ギヤを利用した簡
単な構成で、モータの正逆の回転動力をピール機構に伝
達することができる。なお、この出力部自体にワンウェ
イクラッチを組み込むか、或いはこの出力部とピール機
構との間にワンウェイクラッチを介在させ、モータの逆
転時のみピール機構を作動させるようにしてもよい。
【0018】一方、ワンウェイクラッチは、駆動軸に固
定された入力側フェースラチェットと、駆動軸に回転自
在にかつ軸方向に摺動自在に軸支された出力側フェース
ラチェットとで構成されていることが、好ましい。
【0019】この構成によれば、簡単な構造でワンウェ
イクラッチを構成することができる。また、両フェース
ラチェットの鋸歯形状により、正転の際には空転を生ず
ることなく、入力側フェースラチェットと出力側フェー
スラチェットとが接続されて回転動力が伝達され、逆転
の際には、出力側フェースラチェットが入力側フェース
ラチェットに弾かれ、瞬間的に両者の接続が解かれて動
力の遮断が瞬時にかつ円滑に行われる。
【0020】この場合、出力側フェースラチェットは出
力側にウォームを有し、トリム機構は入力側にウォーム
に噛み合うウォームホイールを有し、駆動軸とウォーム
との間には、ウォームを駆動軸に連れ回りさせる粘性剤
が介在していることが、好ましい。
【0021】この構成によれば、駆動軸を介して入力側
フェースラチェットが正転すると、出力側フェースラチ
ェットのウォームは、両フェースラチェットが係合して
いない状態では、駆動軸と連れ回りする。その際、ウォ
ームは、これに噛み合っているトリム機構のウォームホ
イールを回転させようとするが、ウォームホイールはト
リム機構が負荷となって回転せず、結局、ウォームは、
ウォームホイールとのねじ対偶に従って連れ回りしなが
ら軸方向に移動する(スラスト方向の力を受ける)。こ
れにより、出力側フェースラチェットが入力側フェース
ラチェットに係合し、入力側フェースラチェットの回転
動力が出力側フェースラチェットに伝達し、出力側フェ
ースラチェットを介してトリム機構を作動させる。一
方、駆動軸を介して入力側フェースラチェットが逆転す
ると、入力側フェースラチェットが出力側フェースラチ
ェットを先方に弾くと共に、弾かれた出力側フェースラ
チェットは、そのウォームが駆動軸と連れ回れしウォー
ムホイールを介して、入力側フェースラチェットから離
れるように軸方向に移動する。これにより、入力側フェ
ースラチェットから出力側フェースラチェットへの回転
動力は遮断される。
【0022】この場合、入力側フェースラチェットと出
力側フェースラチェットとの係合を解除した状態で、ウ
ォームとウォームホイールとの噛み合いを保持するよう
にウォームの軸方向の移動を規制するストッパを、更に
有することが好ましい。
【0023】この構成によれば、入力側フェースラチェ
ットと出力側フェースラチェットとの係合が解除された
後、出力側フェースラチェットのウォームは、ストッパ
によりその軸方向の移動を規制されると共に、ウォーム
ホイールが抵抗となり、粘性剤に抗して回転停止の状態
になる。この状態では、ストッパによりウォームとウォ
ームホイールとの噛み合いが保持されているため、続い
て駆動軸が正転すると、上記のようにウォームが駆動軸
と連れ回りしながら軸方向に移動し、出力側フェースラ
チェットが入力側フェースラチェットに係合する。すな
わち、出力側フェースラチェットと入力側フェースラチ
ェットとの間に断続を、駆動軸の正逆回転により自動的
に行うことができる。
【0024】これらの場合、トリム機構は、ウォームホ
イールの回転を往復動に変換するクランク機構と、クラ
ンク機構の往復動により切断動作するカッターとを、有
することが、好ましい。
【0025】この構成によれば、クランク機構により、
一連の切断動作を往復動により行うカッターを構成する
ことができる。すなわち、可動刃を平行移動あるいは回
動させるカッターを構成することができる。可動刃を回
動させる構成では、カッターをハサミ様に構成すること
ができ、切れ味が良好で耐久性のある切断性能の安定し
たカッターを構成することができる。
【0026】これらの場合、入力側フェースラチェット
は、モータの正逆の回転動力をピール機構に伝達する出
力部を、更に有することが好ましい。
【0027】この構成によれば、入力側フェースラチェ
ットを利用した簡単な構成で、モータの正逆の回転動力
をピール機構に伝達することができる。なお、この出力
部自体にワンウェイクラッチを組み込むか、或いはこの
出力部とピール機構との間にワンウェイクラッチを介在
させ、モータの逆転時のみピール機構を作動させるよう
にしてもよい。
【0028】これらの場合、挿入した剥離紙付テープを
トリム機構に導くトリム用案内口およびピール機構に導
くピール用案内口をそれぞれ形成した装置ケースを、更
に備ており、トリム用案内口とピール用案内口とを隣接
して配置したことが、好ましい。
【0029】この構成によれば、剥離紙付きテープの整
形切断を行おうとする場合には、装置ケースのトリム用
案内口に剥離紙付きテープを挿入する一方、剥離紙付き
テープの剥離を行おうとする場合には、ピール用案内口
に剥離紙付きテープを挿入するようにする。すなわち、
剥離紙付きテープの処理により挿入する場所が異なるた
め、使用者をして処理を間違えるのを防止することがで
きる。また、トリム用案内口とピール用案内口とが隣接
して配設されているため、剥離紙付きテープの処理にお
ける作業領域をまとめて配置することができると共に、
動力伝達手段のトリム機構およびピール機構への動力伝
達経路を短くすることができ、その分、動力伝達手段の
構造を単純化することができる。
【0030】この場合、トリム用案内口とピール用案内
口とは、剥離紙付テープの挿入方向が相互に異なること
が、好ましい。
【0031】この構成によれば、使用者は、剥離紙付き
テープの整形切断を行う場合と、剥離紙付きテープの剥
離を行う場合とでは、それぞれトリム用案内口およびピ
ール用案内口への剥離紙付きテープの差込み方向を意識
する必要が生じ、より一層、剥離紙付きテープ処理を間
違えることがなくなる。
【0032】これらの場合、トリム用案内口に挿入した
剥離紙付テープを検出してモータを正転させる正転制御
手段を、更に備えたことが、好ましい。
【0033】この構成によれば、トリム用案内口に剥離
紙付テープを挿入すると、正転制御手段がこれを検出し
てモータを正転させるため、単純に剥離紙付テープをト
リム用案内口に挿入するだけで、すなわち挿入操作以外
の他の操作を一切必要とすることなく、剥離紙付テープ
の整形切断が可能になる。
【0034】これらの場合、ピール用案内口に挿入した
剥離紙付テープを検出してモータを逆転させる逆転制御
手段を、更に備えたことが好ましい。
【0035】この構成によれば、ピール用案内口に剥離
紙付テープを挿入すると、逆転制御手段がこれを検出し
てモータを逆転させるため、単純に剥離紙付テープをピ
ール用案内口に挿入するだけで、すなわち挿入操作以外
の他の操作を一切必要とすることなく、剥離紙付テープ
における剥離紙の剥離が可能になる。
【0036】また、本発明のテープ印刷装置は、請求項
1ないし15のいずれかのテープ処理装置と、剥離紙付
テープを所定長さに切断するカッター手段と、剥離紙付
テープに所望の印刷を行う印刷手段と、印刷手段により
印刷された剥離紙付テープをカッター手段に臨ませると
共に外部に送り出すテープ送り手段とを備えたことを特
徴とする。
【0037】この構成によれば、剥離紙付テープへの印
刷、その切断および装置外への送り出しを行うことがで
きると共に、印刷した剥離紙付テープの整形切断(トリ
ミング)および剥離(ピーリング)を同一の装置で行う
ことができる。したがって、剥離紙付テープから、貼着
対象物に簡単にかつ見栄え良く貼着することができるラ
ベルを簡単に作成することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
発明の一実施形態に係るテープ処理装置およびこれを備
えたテープ印刷装置について説明する。このテープ印刷
装置は、剥離紙付きの印刷用テープ(テープ)に所望の
文字や図形などを印刷(印字)すると共に、印刷した印
刷用テープを所定の長さに切断してラベル状の印刷用テ
ープを構成するものである。また、このテープ印刷装置
は、ラベル状の印刷用テープの隅部をアール形状に整形
切断する機能、およびラベル状の印刷用テープの隅部に
おいて剥離紙を部分的に剥離する機能を備えている。
【0039】図1はテープ印刷装置の斜視図であり、図
2はその平面図である。両図に示すように、テープ印刷
装置1は、構成部品を収納する装置ケース2と、装置ケ
ース2の前半部に配設された複数の入力キー3aを有す
る入力部3と、装置ケース2の後半部に配設された表示
部4および開閉蓋5とを備えている。開閉蓋5の内部に
は、印刷用テープTを収容したテープカートリッジ6が
装着されており、テープカートリッジ6は開閉蓋5に形
成した透視窓7を介して外部からその装着が確認できる
ようになっている。
【0040】また、開閉蓋5の内部には、テープカート
リッジ6の近傍に位置して、印刷手段を構成する印刷ヘ
ッド8が、またこの印刷ヘッド8に対向してテープカー
トリッジ6には、テープ送り手段を構成するプラテンロ
ーラ9が、それぞれ配設されれている。印刷用テープT
は、プラテンローラ9によりテープカートリッジ6から
繰り出され、印刷ヘッド8により印刷されながら更に装
置外部に送り出されてゆく。さらに、テープカートリッ
ジ6の左側近傍に位置して装置ケース2内にはカッター
機構(カッター手段)10が内蔵され、またカッター機
構10に隣接して、装置ケース2の左側部には印刷用テ
ープTを装置外部に送り出すためのテープ排出口11が
形成されている。印刷用テープTは、印刷されながらテ
ープ排出口11から送り出されてゆくが、印刷が完了す
ると印刷用テープTの送出し動作が停止し、同時にカッ
ター機構10が作動して、印刷用テープTを所定の長さ
(印刷部分+余白)に切断する。
【0041】一方、表示部4の後方の装置ケース2の内
部には、印刷用テープTの端部をアール状に整形切断す
ると共に、印刷用テープTから剥離紙cを剥離するテー
プ処理装置12が内蔵されている。また、テープ処理装
置12に対応して装置ケース2の上面には、テープ処理
装置12に印刷用テープTの端部を送り込むためのテー
プ導入口13が形成されている。テープ導入口13は、
装置ケース2の内部に向かって傾斜する整形切断用導入
口(トリム用案内口)14と、整形切断用導入口14を
横断するように設けた剥離用導入口(ピール用案内口)
15とで、一体に形成されている。印刷用テープTを整
形切断用導入口14に挿入すると、テープ処理装置12
が駆動して、印刷用テープTの端部の隅部をアール形状
に整形切断する。同様に、印刷用テープTを剥離用導入
口15に挿入すると、テープ処理装置12が駆動して、
印刷用テープTの端部においてその隅部の剥離紙cを剥
離する。
【0042】このテープ印刷装置1では、先ず、開閉蓋
5を開放して装置ケース2内にテープカートリッジ6を
装着し、開閉蓋5を閉塞する。次いで、電源スイッチ
(図示せず)を操作して電源を投入し、入力部3から印
刷しようとする文字などを入力する。必要に応じて入力
した文字列を仮名漢字変換し、所定の入力キー3aを操
作して印刷を指示すると、印刷ヘッド8がテープカート
リッジ6から繰り出される印刷用テープTに印刷を行
う。印刷と並行して印刷用テープTは、プラテンローラ
9によって送られ、テープ排出口11から外部に送り出
されてゆく。そして、印刷が完了すると印刷用テープT
の送りは停止し、続いてカッター機構10が駆動して印
刷用テープTを切断する。
【0043】一方、切断された印刷用テープTを整形切
断用導入口14に挿入すると、印刷用テープTの隅部が
アール形状に整形切断される。整形切断用導入口14の
開口幅は、最大幅の印刷用テープTに対応しており、最
大幅の印刷用テープTをこれに挿入した場合には、両隅
部が同時に整形切断されるが、これより幅狭の印刷用テ
ープTを挿入した場合には、印刷用テープTを整形切断
用導入口14内で左右に移動させることで、両隅部が片
側ずつ整形切断される。さらに、印刷用テープTの前後
を反転させて上記の挿入を行えば、印刷用テープTの四
隅が整形切断されることになる。また、整形切断を前提
とすることなく印刷用テープTを剥離用導入口15に挿
入すると、印刷用テープTの端部においてその隅部の剥
離紙cが剥離する。そして、この剥離した部分を手がか
りとして、印刷用テープTから剥離紙cを剥すと、印刷
用テープTはラベルとして貼着対象物に貼着可能とな
る。
【0044】印刷用テープTは、いわゆる剥離紙付きの
粘着テープであり、裏面に粘着剤bを塗布した基材テー
プaと、この粘着剤bを介して基材テープaに貼着した
剥離紙c(図9参照)とで構成されている。基材テープ
aは塩化ビニール樹脂やポリプロピレン樹脂などで構成
され、剥離紙cは、剥離し易くなるようにシリコン処理
された紙で構成されている。印刷用テープTには、例え
ば24mm、18mm、12mm、9mmなどのテープ幅のもの
があり、これら幅の異なる各種の印刷用テープTは、巻
回された状態でテープカートリッジ6内に収容され、テ
ープカートリッジ6と共に提供される。
【0045】次に、図3ないし図5を参照して、テープ
処理装置12について詳細に説明する。図3はテープ処
理装置12廻りの正面図、図4はその平面図、図5はそ
の右側面図である。これらの図に示すように、テープ処
理装置12は、正逆回転可能なモータ(駆動手段)21
と、印刷用テープTの端部を整形切断するトリム機構2
2と、印刷用テープTからその剥離紙cを部分的に剥離
するピール機構23と、モータ21の動力をトリム機構
22およびピール機構23に伝達するクラッチ機構(動
力伝達手段)24と、これらの構成部品を支持するメイ
ンフレーム25およびサブフレーム26とを備えてい
る。モータ21は、後述するトリムスイッチ61のON
により正回転し、ピールスイッチ91のONにより逆回
転する。そして、モータ21の回転動力はクラッチ機構
24を介して、トリム機構22およびピール機構23に
分岐して伝達される。その際、クラッチ機構24はモー
タ21の正逆回転をトリガとして断続し、モータ21が
正転しているときにはトリム機構22およびピール機構
23に動力を伝達し、モータ21が逆転しているときに
はピール機構23にのみ動力を伝達する。
【0046】メインフレーム25は、下フレーム部31
と、間隙を存して下フレーム部31に平行に配設した上
フレーム部32と、下フレーム部31および上フレーム
部32を連結する連結フレーム部33と、連結フレーム
部33に平行に配設した背フレーム部34とで構成され
ている。また、サブフレーム26は、下フレーム部31
および上フレーム部32の中間の位置にこれらに平行に
配設されている。そして、モータ21は下フレーム部3
1に支持され、トリム機構22は連結フレーム部33お
よび背フレーム部34に支持され、ピール機構23は下
フレーム部31およびサブフレーム26に支持されてい
る。
【0047】モータ21は、下フレーム部31に下方か
ら取り付けられており、その駆動軸27は下フレーム部
31を貫通して上フレーム部32の近傍まで延びてい
る。そして、この駆動軸27には、クラッチ機構24が
組み込まれている。
【0048】クラッチ機構24は、モータ21の駆動軸
27に固定された入力側クラッチ41と、モータ21の
駆動軸27に回転自在にかつ軸方向に摺動自在に軸支さ
れた出力側クラッチ42とを備えている。入力側クラッ
チ41は駆動軸27の下フレーム部31側に配設され、
ピール機構23に動力を伝達するギヤ部(出力部)43
と、ギヤ部43の端面から上側に突出した入力側フェー
スラチェット44とで一体に形成されている。出力側ク
ラッチ42は駆動軸27の上フレーム部32側に配設さ
れ、トリム機構22に動力を伝達するウォーム45と、
ウォームの端面から下側に突出した出力側フェースラチ
ェット46とで一体に形成されている。また、図示では
省略したがウォーム(出力側クラッチ42)45と駆動
軸27との間には、グリースなどの粘性の高い油脂が介
在しており、このグリースにより駆動軸27の回転に伴
ってウォーム(出力側クラッチ42)45が連れ回りす
るようになっている。
【0049】入力側フェースラチェット44と出力側フ
ェースラチェット46とは対向して配設され、両者が接
近して係合(噛み合う)することによりトリム機構22
に動力が伝達され、両者が離間しての係合が解除される
ことにより、トリム機構22への動力が遮断される。具
体的には、入力側フェースラチェット44と出力側フェ
ースラチェット46とが係合している状態で、入力側フ
ェースラチェット44が正転すると、係合状態が維持さ
れて動力の伝達が為され、逆転すると、入力側フェース
ラチェット44により出力側フェースラチェット46が
弾かれて係合状態が解除され、動力の伝達が遮断され
る。
【0050】一方、上記のウォーム45には、トリム機
構22側のアイドルギヤの機能を有するウォームホイー
ル(中間伝達手段)47が噛み合っている。ウォームホ
イール47は、後述するクランクホイール56と一体に
形成されており、連結フレーム部33から上方に延びる
軸部材48に回転自在に軸支されている。また、上フレ
ーム部32には駆動軸27と同軸上にストッパ49が下
向きに突設されており、ストッパ49の小径部はウォー
ム45の上端部に遊挿されている。ストッパ49は、ウ
ォーム45の上方への移動を規制するものであり、これ
により、ウォーム45とウォームホイール47との噛み
合った状態が、常に維持されている。なお、ストッパ4
9の小径部に座金などを装着して、ウォーム45の移動
規制位置を微調整することも可能である。
【0051】このように構成されたクラッチ機構24で
は、モータ21を介して駆動軸27が正転すると、これ
に伴って入力側クラッチ41が正転すると共に、出力側
クラッチ42がグリースの粘性を受けて連れ回りする。
このとき、出力側クラッチ42のウォーム45はウォー
ムホイール47に噛み合っているため、ウォームホイー
ル47を回転させようとするが、逆にトリム機構22の
負荷を受けているウォームホイール47から反力を受け
る。このため、両者のねじ対偶に基づいて、出力側クラ
ッチ(ウォーム45)42は、ゆっくり連れ回りしなが
ら駆動軸27上を下方に移動し、入力側クラッチ41に
突き当たる。入力側クラッチ41に出力側クラッチ42
が突き当たると、入力側フェースラチェット44と出力
側フェースラチェット46とが係合し、入力側クラッチ
41に出力側クラッチ42が接続して、モータ21の回
転動力が、出力側クラッチ42およびウォームホイール
47を介してトリム機構22に伝達される。
【0052】逆に、モータ21を介して駆動軸27が逆
転すると、入力側フェースラチェット44により出力側
フェースラチェット46が弾かれると共に、上記とは逆
に、ウォーム45とウォームホイール47とのねじ対偶
に基づいて、出力側クラッチ(ウォーム45)42は、
ゆっくり連れ回りしながら駆動軸27上を上方に移動
し、ストッパ49に突き当たる。この一連の動作によ
り、入力側クラッチ41から出力側クラッチ42が完全
に離れ、トリム機構22への動力の伝達が遮断される。
一方、ストッパ49に突き当たった出力側クラッチ42
は、グリースの粘性抵抗を受けながら、その連れ回りを
停止する。なお、ピール機構23には、入力側クラッチ
41のギヤ部43により、駆動軸27の正逆回転のいず
れの場合にも動力が伝達される。
【0053】このように、本実施形態のクラッチ機構2
4によれば、入力側フェースラチェット44および出力
側フェースラチェット46から成るクラッチと、ウォー
ム45およびウォームホイール47とから成るウォーム
ギヤとを組み合わせることにより、両フェースラチェッ
ト44,46の断続をモータ21の正逆回転で自動的に
行うことができる。もちろん、従来のように、出力側フ
ェースラチェット46を入力側フェースラチェット44
に押し付けるばねまたは押し棒を用いても、両フェース
ラチェット44,46の断続は可能であるが、ばねを用
いる場合と異なり、遮断の際には両フェースラチェット
44,46は完全に離れており、両フェースラチェット
44,46に生ずる弾発音(騒音)や両フェースラチェ
ット44,46の摩耗を防止することができる。また、
押し棒を用いる場合と異なり、これを作動させる機構を
省略することができる。したがって、簡単な構造で、作
動音を小さくすることができると共に耐久性を向上させ
ることができる。
【0054】また、詳細は後述するが、トリム機構22
は非切断時でもその作動負荷が大きいのに対し、ピール
機構23の作動負荷は極めて小さい。したがって、ピー
ル機構23を剥離動作させるときに、トリム機構22へ
の動力の伝達を遮断することにより、モータの負荷を小
さくすることができる。もっとも、コストアップにはな
るが、ピール機構23側にも、この種のクラッチ機構2
4を設けるようにしてもよい。
【0055】次に、図11および図12を参照して、グ
リースなどの粘性の高い油脂に代わる他の軽係合手段の
変形例について説明する。図11の第1変形例では、ウ
ォーム(出力側クラッチ42)45と駆動軸27との間
に、樹脂のカラー101が介在しており、このカラー1
01の内周面に3個の締め代用突起101a,101
a,101aが形成されている。各締め代用突起101
aは駆動軸27に接触しており、この締め代用突起10
1aにより、駆動軸27の回転に伴ってウォーム(出力
側クラッチ42)45が連れ回りするようになってい
る。
【0056】同様に、第12図の第2変形例では、ウォ
ーム(出力側クラッチ42)45と駆動軸27との間
に、樹脂のカラー102が介在しており、このカラー1
02の内周面に3個のばね片102a,102a,10
2aが一体に形成されている。各ばね片102aは駆動
軸27を軽く付勢するようにこれに接触しており、この
ばね片102aにより、駆動軸27の回転に伴ってウォ
ーム(出力側クラッチ42)45が連れ回りするように
なっている。この場合、金属性のばね片をカラーに別体
として、組み込むようにしてもよい。また、カラー10
1,102自体をウォーム(出力側クラッチ42)45
と一体に形成してもよい。
【0057】次に、図14ないし図16を参照して、ク
ラッチ機構の第2実施形態について説明する。これらの
図に示すように、このクラッチ機構200は、モータ2
1の駆動軸27に固定された第1ギヤ201と、第1ギ
ヤ201に噛み合う第2ギヤ202と、第2ギヤ202
と同軸上に配設した出力ホイール203と、第2ギヤ2
02および出力ホイール203間に介設したクラッチ本
体204とを、備えている。
【0058】第1ギヤ201は、モータ21側の平歯車
部(出力部)201aと、第2ギヤ202側のウォーム
部201bとで、一体に形成されている。平歯車部20
1aは、第1実施形態のギヤ部43に相当するものであ
り、モータ21の動力はこの平歯車部201aからピー
ル機構23に伝達される。第2ギヤ202は、ウォーム
部201bに噛み合うウォームホイールで構成されてお
り、第1ギヤ201のウォーム部201bとこの第2ギ
ヤ202とにより、ウォーム歯車が構成されている。第
2ギヤ202は、連結フレーム部33から上方に延びる
軸部材205の太径部205aに回転自在に軸支されて
おり、また出力ホイール203は、この軸部材205の
細径部205bに回転自在に軸支されている。出力ホイ
ール203は、上記の第1実施形態のクランクホイール
56に相当するものであり、第1実施形態と同様に、一
方の端面に偏心ピン57を有している(いずれも詳細は
後述する)。
【0059】クラッチ本体204は、出力ホイール20
3の偏心ピン57とは逆側の端面に一体に形成した爪歯
車211と、これに対向して第2ギヤ202に取り付け
たラチェット爪212と、ラチェット爪212を爪歯車
211側に付勢する板ばね213とを有している。
【0060】ラチェット爪212は、その中間部分で、
軸ピン214を介して第2ギヤ202の端面に回動自在
に取り付けられている。また、第2ギヤ202の端面に
は、ラチェット爪212の先端に係合してラチェット爪
212の爪歯車211への噛合い深さを規制するストッ
パーピン215が立設されている。板ばね213は、所
定の形状にプレス切断した板材を折曲げ加工したもので
あり、円弧状の取付部213aと、取付部213aの先
端から直角に立ち上がって先方に延びるばね部213b
とで、一体に形成されている。取付部213aは、第2
ギヤ202の端面の縁部に沿って配設され、この端面に
立設した埋込みピン216と取付ピン217とにより、
位置決めされた状態で第2ギヤ202に固定されてい
る。ばね部213bは、中間位置で内側に屈曲し、先端
でラチェット爪212の尾端に係合し、ラチェット爪2
12が爪歯車211に噛み合うように付勢している。
【0061】このような構成では、モータ21が正転す
ると、板ばね213により付勢されたラチェット爪21
2が爪歯車211に噛み合って、第2ギヤ202の回転
動力を出力ホイール203に伝達し、第2ギヤ202と
出力ホイール203はいっしょに回転する。また、モー
タ21が逆転すると、板ばね213に抗してラチェット
爪212が爪歯車211の表面を弾かれるようにして空
回りし、動力が遮断される。
【0062】以上のように第2実施形態によれば、爪歯
車211とラチェット爪212の組合わせにより、回転
動力を一方向にのみ伝達するクラッチ機構を、簡単に構
成することができる。
【0063】なお、上記のクラッチ機構24は、この種
の電子機器の他、ワンウェイクラッチとして各種の機械
装置に適用可能である。
【0064】次に、トリム機構22について説明する。
図3ないし図5に示すように、トリム機構22は、上記
のクラッチ機構24を上側から覆うように配設した平板
状のカッター51と、カッター51を切断動作させるク
ランク機構52とで構成されている。
【0065】カッター51は、固定刃53および可動刃
54から成り、ばね性を有するステンレスなどの薄板を
プレスにより、打抜きおよび曲げ加工して形成されてい
る。具体的には、方形の薄板を、左右一対の切断部(こ
の部分は切り線を入れる)55,55を残して、略
「U」字状の切り抜き、その内側に固定刃53を、外側
に可動刃54を形成するようにしている。固定刃53
は、後部で背フレーム部34の上端面に載置し、前部で
上フレーム部32にねじ止めされている。一方、可動刃
54は、後部中央でクランク機構52に連結されてい
る。
【0066】左右一対の切断部55,55は、これに臨
む印刷用テープTの左右の隅部をアール形状にそれぞれ
切断する部位であり、それぞれ固定刃53に形成した円
弧状の切り刃部55aと、これと相補形状を為す可動刃
54の切り刃部55bとで構成されている。この場合、
可動刃54の各切り刃部55bは上下方向に捻るように
折曲げられており、可動刃54が前端部を支点に上下方
向に切断動作(回動)したときに、この切り刃部55b
が固定刃53の切り刃部55aに対しハサミ様に擦れ合
うようになっている。そして、この左右一対の切断部5
5,55が装置ケース2内において、上記の整形切断用
導入口14に対峙するように配設されている。
【0067】クランク機構52は、図6の背面図に示す
ように、上記のウォームホイール47と一体に形成され
たクランクホイール56と、クランクホイール56の先
端面に突設した偏心ピン57と、この偏心ピン57が係
合する長孔58aを有するスライダ58とで構成されて
いる。スライダ58は、背フレーム部34と、背フレー
ム部34の後方に配設したガイド板59との間に挟ま
れ、かつ背フレーム部34とガイド板59との間に渡し
た2本のガイドピン60,60により、上下方向にスラ
イド自在に案内されている。スライダ58の上部には、
可動刃54の後部が差し込むようにして固定されてお
り、スライダ58が上下方向にスライドすることによ
り、可動刃54が上下方向に切断動作する。
【0068】スライダ58に形成した長孔58aは、左
右方向に延びており、クランクホイール56を介して回
転(公転)する偏心ピン57は、この長孔58a内を左
右方向にスライドしながらスライダ58を上下動させ
る。すなわち、この部分に回転運動を往復直線運動に変
換するクランク機構が構成されている。そして、このよ
うに構成されたトリム機構22には、印刷用テープTを
整形切断用導入口14に挿入したときに、カッター51
を作動させるべくモータ21を正転させるトリムスイッ
チ(正転制御手段)61が、さらに設けられている。
【0069】トリムスイッチ61は図5に示すように、
整形切断用導入口14の先端に臨む回動アーム62と、
先端部が回動アーム62に当接するスイッチアーム63
と、スイッチアーム63の基部に当接するスイッチ本体
64とで構成されている。回動アーム62は、装置ケー
ス2に回動自在に支持された円柱状の本体62aと、本
体62aの軸方向の中間位置に設けた複数個の受け部6
2bと、本体62aの軸方向の端部に設けた押し部62
cとで構成されており(図3、図4および図6参照)、
この受け部62bが整形切断用導入口14の先端に臨
み、押し部62cがスイッチアーム63の先端に当接し
ている。整形切断用導入口14に印刷用テープTを挿入
すると、印刷用テープTにより受け部62bが押され、
本体62aを中心に押し部62cが回動してスイッチア
ーム63を押し下げる。
【0070】スイッチアーム63は、基端部を装置ケー
ス2に固定した板ばねで構成されており、回動アーム6
2の押し部62cを介して、回動アーム62の受け部6
2bが整形切断用導入口14に臨むように、回動アーム
62を弱く付勢している。待機状態におけるスイッチア
ーム63は、そのばね力で押し部62cを押し上げてお
り、これに当接するスイッチ本体64はOFFしてい
る。一方、押し部62cにより、スイッチアーム63が
そのばね性に抗して押し下げられると、スイッチアーム
63はスイッチ本体64を押してこれをONさせる。
【0071】すなわち、印刷用テープTを整形切断用導
入口14に適切に挿入すると、回動アーム62およびス
イッチアーム63を介してスイッチ本体64がONし、
整形切断用導入口14から引き抜くとスイッチ本体64
がOFFする。そして、スイッチ本体64がONすると
コントローラ(CPU)28を介してモータ21が正転
してカッター51を切断動作させ、OFFするとモータ
21が停止し、カッター51の切断動作を停止させる。
すなわち、印刷用テープTを整形切断用導入口14に挿
入することで、トリム機構22が自動的に作動し、印刷
用テープTの端部をアール形状に整形切断する。
【0072】次に、ピール機構23について説明する。
図3、図4および図6に示すように、ピール機構23
は、上記の入力側クラッチ41のギヤ部43に噛み合う
中間ギヤ71と、中間ギヤ71に噛み合う入力ギヤ72
と、入力ギヤ72と一体に形成されたピールホイール7
3とを備えている。ピールホイール73の上端面には剥
離突起74が設けられ、この剥離突起74がピールホイ
ール73と共に回転することにより、印刷用テープTの
端部を撓みおよび撓み解除動作させる。一方、印刷用テ
ープは、撓みおよび撓み解除動作の繰り返しにより剥離
されるが、この剥離される部分が自由端Taとなるよう
に、剥離用導入口15により保持されている(図8参
照)。
【0073】中間ギヤ71は、下フレーム部31とサブ
フレーム26との間に渡した支軸75に回転自在に支持
され、また一体に形成された入力ギヤ72およびピール
ホイール73は、下フレーム部31から上方に延びる軸
部材76に回転自在に支持されている。ピールホイール
73は、モータ21の正逆回転に伴い両ギヤ71,72
を介して回転するが、モータ21が逆転したときの回転
(図7参照)で印刷用テープTを剥離させる。ここで、
剥離突起74の構造を詳述する前に、回転する剥離突起
74に対峙する剥離用導入口15の構造について説明す
る。
【0074】剥離用導入口15は、装置ケース2に一体
に形成されており、挿入する印刷用テープTの表裏方向
を案内する一対の面ガイド壁81,81と、下側の側辺
を案内する側辺ガイド壁82とを備えている。側辺ガイ
ド壁82は、印刷用テープTがピールホイール73の上
端面に沿って導かれて剥離突起74に臨むように、これ
を案内する。また、一対の面ガイド壁81,81は、図
1および図7に示すように挿入方向に対し略「S」字状
に湾曲しており、これに印刷用テープTを挿入すると、
印刷用テープTが略「S」字状に湾曲すると共に、その
端部(自由端)がピールホイール73のほぼ軸心に向か
って突出し、剥離突起74に臨むようになっている。
【0075】このように、一対の面ガイド壁81,81
が湾曲しているため、これに挿入した印刷用テープT
は、自身の剛性により、剥離突起74に臨む自由端Ta
を残して両面ガイド壁間81,81に突っ張るようにし
て保持される。したがって、特別な挟持部材などを必要
とすることなく、印刷用テープTを保持することができ
ると共に、印刷用テープTの挿入を円滑に行うことがで
きる。また、側辺ガイド壁82に対向する部位、すなわ
ち装置ケース2の上面に相当する部位は開放されてお
り、テープ幅の広狭に拘らず、各種の印刷用テープTの
挿入を許容すると共に、印刷用テープTの上方への引抜
きを許容する(図1参照)。このように、印刷用テープ
Tを上方に引き抜けるようになっているため、剥離後の
印刷用テープTを、湾曲する面ガイド壁81を介して引
き抜く必要がなく、剥離後の剥離紙cが基材テープaに
再貼着するのを、防止することができる。
【0076】なお、実施形態の剥離用導入口15および
剥離突起74の回転方向は、印刷面を手前に向けて印刷
用テープTを挿入することを前提として、設計されてい
る。これは、印刷が為されたテープを扱う場合、ユーザ
ーはその印刷面を視認しながら作業を行うことが一般的
であり、これに倣ったものである。したがって、剥離用
導入口15にはその旨の表示が為され(図示省略)、ユ
ーザーは基材テープa側が手前に、隔離紙c側が先方に
なるように印刷用テープTを立てて、剥離用導入口15
への挿入を行うことになる。これに対し、剥離突起74
は基材テープa側に接触して印刷用テープTを撓ませる
ように回転し(図7参照)、また一対の面ガイド壁8
1,81は全体として、この回転方向とは逆方向に湾曲
している。これにより、剥離突起74は、印刷用テープ
Tに加わる曲げ力に抗してこれを撓ませることになる。
【0077】一方、この実施形態では、印刷用テープT
の端部の隅部(一方ずつ)を撓ませて、この部分を三角
形に剥離するようになっている。このため、一対の面ガ
イド壁81,81のうち、剥離紙c側(回転方向の先
方)の面ガイド壁81の先端に位置して、斜辺部83a
を有する受け部材83が配設されている(図3および図
6参照)。受け部材83の斜辺部83aは、回転する剥
離突起74に対向するようになっており、剥離突起74
の回転に伴って撓む印刷用テープTの自由端Taが三角
形になるように、印刷用テープTを剥離紙c側から受け
ている。これにより、印刷用テープTの端部において、
もっとも剥離し易いその隅部を積極的に剥離できるよう
になっている。
【0078】剥離突起74は、図7に示すように、4個
の短い短突起片77と4個の長い長突起片78とで構成
されており、各短突起片77は、ピールホイール73の
上端面の中央に形成した円形突起79から径方向に延
び、各長突起片78は、短突起片77の基部からこれに
ほぼ直角に延びている。この場合、長突起片78および
短突起片77に臨む印刷用テープTの端部は、ピールホ
イール73の軸心からわずかに偏心した位置に向かって
延在しており、短突起片77は、印刷用テープTの端部
(自由端Ta)に対し先端側から基端側に連続的に回転
接触し、印刷用テープTの自由端Taを先端側から撓ま
せてゆく。同様に、長突起片78はピールホイール73
の上端面において、偏心した位置から略径方向に延びて
おり、印刷用テープTの自由端Taに対し先端側から基
端側に連続的に回転接触し、これを先端側から撓ませて
ゆく。
【0079】ところで、剥離紙cに対する粘着剤bの貼
着力は極めて小さいものあり、基材テープaから剥離紙
cを剥離する場合には、剥離のきっかけとなる部分を作
りこの部分から自由端Taの全域に剥離を広げてゆくこ
とが有効となる。また、三角形の自由端Taは、先端に
近づくほど貼着面積が極端に小さくなって、剥がれ易
い。したがって、印刷用テープTの自由端Taにおい
て、先端側から基端側に向かって撓ませることで、自由
端Taの先端部の剥離を促進することができ、かつ自由
端Taの先端部を短突起片77により、集中的に撓みお
よび撓み解除動作(剥離動作)させることで、剥離のき
っかけとなる部分を作ることができる。さらに、この状
態から、長突起片78による剥離動作で、自由端Taの
全域に剥離が広がって自由端Taにおける剥離紙cが剥
がれる。また同時に、長突起片78は自由端Taのうち
の一方の辺側(印刷用テープTの短辺に相当する部分)
を中心に強く接触し、短突起片77は他方の辺側(印刷
用テープTの長辺に相当する部分)を中心に強く接触し
て、自由端Taの全域を均一に撓ませる。
【0080】このように、剥離突起74を複数の長突起
片78と複数の短突起片77とで構成すると共に、印刷
用テープTに対し先端側から基端側に連続的に回転接触
させるようにしているため、印刷用テープTの剥離を促
進することができる。なお、剥離突起74を複数の長突
起片78のみ、或いは単一の長突起片78のみで構成し
てもよい。
【0081】また、長突起片78および短突起片77
は、印刷用テープTに対する接触面がピールホイール7
3の上端面にそれぞれ直角に形成され、かつ先端が、上
記の受け部材83の斜辺部83aと平行に対峙するよう
にそれぞれ面取りされている(図3および図6参照)。
この場合、印刷用テープTの端部(自由端Ta)に剥離
のための適切な撓みを生じさせるためには、印刷用テー
プTの材質にもよるが、一般的には、印刷用テープTの
厚みを「t」とし、平行に対峙する長突起片78の先端
と斜辺部83aとの間の間隙を「δ」としたときに、t
≦δ≦10tとなることが好ましい。これにより、基材
テープaの剛性を剥離に活かすことができると共に、基
材テープaに曲げ癖が生ずるのを防止することができる
(詳細は後述)。
【0082】このように構成されたピール機構23で
は、トリム機構22と同様に、剥離用導入口15に印刷
用テープTを挿入したときに、モータ21を逆転駆動さ
せる必要がある。そこで、実施形態のピール機構23に
は、ピールスイッチ(逆転制御手段)91が設けられて
いる。図3および図4に示すように、ピールスイッチ9
1は、ピールホイール73の上方の装置ケース2の内面
に回動自在に取り付けたスイッチアーム92と、スイッ
チアーム92に当接するスイッチ本体93とで構成され
ている。スイッチアーム92は略「L」字状に形成され
ており、先端部が、剥離用導入口15の湾曲部分に臨
み、尾端部がスイッチ本体93に当接している。
【0083】待機状態におけるスイッチアーム92は、
スイッチ本体93に内蔵するばね(図示省略)により押
圧され、先端部が剥離用導入口15の湾曲部分に突出し
ている。この状態から、剥離用導入口15に印刷用テー
プTを挿入すると、スイッチアーム92は印刷用テープ
Tの端部により押されて回動する。スイッチアーム92
が回動すると、内蔵するばねに抗してスイッチ本体93
が押され、ONする。すなわち、印刷用テープTを剥離
用導入口15に挿入すると、スイッチアーム92を介し
てスイッチ本体93がONし、逆に剥離用導入口15か
ら引き抜くとスイッチ本体93がOFFする。そして、
スイッチ本体93がONするとコントローラ(CPU)
28を介してモータ21が逆転し、ピールホイール73
を回転させて剥離突起74を剥離動作させる。
【0084】この場合、挿入した印刷用テープTの先端
が、剥離用導入口15の湾曲部分に達した段階でモータ
21が回転を開始するため、印刷用テープTの先端が剥
離突起(の回転軌跡内)74の位置まで達したときに
は、剥離突起74は既に回転していることになる。した
がって、印刷用テープTの端部が剥離突起74側に深く
挿入されるまでに、印刷用テープTの端部(自由端T
a)は、先端側から長短両突起片77,78により繰り
返し剥離動作を受けることになる。したがって、この構
造によっても、自由端Taにおける剥離紙cの剥離が促
進される。
【0085】具体的には、印刷用テープTの自由端Ta
は、その先端から長突起片78の回転軌跡内に入り込ん
でゆき、深く挿入されるまでの間に、長突起片78(短
突起片77)から繰り返し剥離動作を受ける。このた
め、挿入当初は、剥がれ易い自由端Taの先端部に剥離
動作を受け、剥離のきっかけを生ずる。そして、このき
っかけ部分から自由端Taの全域に剥離が進むことにな
る。この結果、図13(a)のように、湾曲するように
して剥離紙cが剥離する。一方、印刷用テープTを長突
起片78の回転軌跡内に挿入してから長突起片78(短
突起片77)を回転させると、図13(b)のように、
屈曲するようにして剥離紙cが剥離するが、かかる場合
には、剥離のきっかけが生じないため、剥離性はやや劣
る。
【0086】なお、ピールスイッチ91は光センサなど
で構成してもよい。また、ピールスイッチ91は、印刷
用テープTの自由端Taが長突起片78の回転軌跡内に
入り込んむ前に、これを回転させる構成であれば、その
位置や構造は問わない。
【0087】次に、図8および図9を参照して、剥離突
起74による印刷用テープTの剥離動作について、長突
起片78を例に更に詳細に説明する。図8に示すよう
に、印刷用テープTは自由端Taを残して剥離用導入口
15の両面ガイド壁81,812および受け部材83に
保持され、これに長突起片78が回転接触してゆく。長
突起片78は、上述したように、印刷用テープTの基材
テープa側に接触してこれを撓ませてゆく。このため、
印刷用テープTの自由端Taは、基材テープa側を外側
とし、剥離紙c側を内側して撓む。この自由端Taの撓
みでは、図9に示すように、これを受ける受け部材83
の斜辺部83aを中心に曲げられるため、基材テープa
は曲率半径(R)が大きく、剥離紙cは曲率半径(R)
が小さく曲げられる。このため、曲げが進むに従って粘
着剤bと剥離紙cとの間で層間滑りが生じ、粘着剤bの
剥離紙cに対する貼着力が極端に低下する。
【0088】さらに、自由端Taの曲げが最大限に達し
た後、長突起片78の先端は、自由端Taの先端をなぞ
るようにして離れ、自由端Taは跳ね上がるようにして
元の状態に復帰する。その際、上記の層間滑りにより、
基材テープaに対し剥離紙cが突出した状態になってお
り、長突起片78の先端は先ず基材テープaから離れ、
続いて剥離紙cから離れる。長突起片78の先端が基材
テープaから離れると、基材テープaは自身のばね力に
より、また粘着剤bの剥離紙cに対する貼着力に抗し
て、元の直線状態に戻ろうとする。このとき、基材テー
プaのばね力が、層間滑りで弱まった粘着剤bの貼着力
に勝てば、基材テープaから剥離紙cが剥離する。剥離
しない場合でも、粘着剤bの貼着力は更に弱まるため、
この剥離動作の繰り返してにより、基材テープaから剥
離紙cが剥離する。
【0089】一方、長突起片78が基材テープaから離
れた後、剥離紙cから離れるまでに、剥離紙cは、基材
テープaよりわずかに突出している分、更に深く折り曲
げられることになる。ところで、長突起片78による印
刷用テープTの自由端Taの曲げ(撓み)は、基材テー
プaにとっては弾性変形の限度内となるように、剥離紙
cにとっては永久変形の領域に達するように、設定され
ている。したがって、長突起片78による撓みが解除さ
れた状態では、図10に示すように、基材テープaは元
の直線状態に戻るが、剥離紙cは直線状態に戻ることな
く、曲げ癖が付いた状態となる。したがって、一旦曲が
って剥がれた剥離紙cが、再度は基材テープ(の粘着剤
b)aに貼着することがなく、剥離紙cの剥離が完全な
ものになる。
【0090】
【発明の効果】以上のように本発明のテープ処理装置に
よれば、トリム機構およびピール機構に動力を伝達する
動力伝達手段により、駆動手段を共用化することができ
るため、装置の小型化およびコストダウンを達成するこ
とができる。
【0091】また、本発明のテープ印刷装置によれば、
剥離紙付きテープの整形切断機能および剥離機能を持を
せることができると共に、小型化およびコストダウンを
達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るテープ印刷装置の外
観斜視図である。
【図2】実施形態に係るテープ印刷装置の平面図であ
る。
【図3】テープ印刷装置の内蔵するテープ処理装置の正
面図である。
【図4】テープ印刷装置の内蔵するテープ処理装置の平
面図である。
【図5】テープ印刷装置の内蔵するテープ処理装置の右
側面図である。
【図6】テープ印刷装置の内蔵するテープ処理装置の背
面図である。
【図7】テープ処理装置の剥離突起と剥離用導入口との
関係を表した平面図である。
【図8】印刷用テープの剥離動作を表した平面図であ
る。
【図9】印刷用テープの剥離動作を表した拡大平面図で
ある。
【図10】テープ処理装置によって印刷用テープから剥
離紙が剥離した状態を示す斜視図である。
【図11】軽係合手段の第1変形例を示すウォーム廻り
の拡大断面図である。
【図12】軽係合手段の第2変形例を示すウォーム廻り
の拡大断面図である。
【図13】印刷用テープの2つの剥離形態を表した平面
図である。
【図14】第2実施形態に係るクラッチ機構廻りの背面
図である。
【図15】第2実施形態に係るクラッチ機構廻りの平面
図である。
【図16】第2実施形態に係るクラッチ機構廻りの分解
斜視図である。
【符号の説明】
1 テープ印刷装置 2 装置ケース 8 印刷ヘッド 9 プラテンローラ 10 カッター機構 12 テープ処理装置 13 テープ導入口 14 整形切断用導入口 15 剥離用導入口 21 モータ 22 トリム機構 23 ピール機構 24 クラッチ機構 27 駆動軸 28 コントローラ 41 入力側クラッチ 42 出力側クラッチ 43 ギヤ部 44 入力側フェースラチェット 45 ウォーム 46 出力側フェースラチェット 47 ウォームホイール 49 ストッパ 51 カッター 52 クランク機構 61 トリムスイッチ 91 ピールスイッチ 200 クラッチ機構 201 第1ギヤ 202 第2ギヤ 203 出力ホイール 204 クラッチ本体 211 爪歯車 212 ラチェット爪 213 板ばね T 印刷用テープ c 剥離紙

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剥離紙付きテープの端部を整形切断する
    トリム機構と、 剥離紙付テープからその剥離紙を剥離するピール機構
    と、 前記トリム機構および前記ピール機構を作動させる単一
    の駆動手段と、 当該駆動手段の動力を前記トリム機構および前記ピール
    機構に伝達する動力伝達手段とを備えたことを特徴とす
    るテープ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段は、駆動軸と当該駆動軸を
    正逆回転させるモータとを有し、 前記動力伝達手段は、入力側を前記駆動軸に固定すると
    共に出力側を前記トリム機構に連結し、前記モータの正
    転動力のみを当該トリム機構に伝達するワンウェイクラ
    ッチを有することを特徴とする請求項1に記載のテープ
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記ワンウェイクラッチは、前記駆動軸
    に固定された第1ギヤと、 当該第1ギヤに噛み合う第2ギヤと、 当該第2ギヤと同軸上に設けられ出力側を前記トリム機
    構に連結した出力ホイールと、 当該第2ギヤおよび当該出力ホイール間に介設され前記
    モータの正転動力のみを当該トリム機構に伝達するクラ
    ッチ本体とを有することを特徴とする請求項2に記載の
    テープ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記クラッチ本体は、前記第2ギヤおよ
    び前記出力ホイールのいずれか一方に設けた爪車と、 他方に設けられ、回動自在に構成されると共に前記爪車
    に噛み合うラチェット爪および当該ラチェット爪を噛み
    合う方向に付勢するばねとを備えたことを特徴とする請
    求項3に記載のテープ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記トリム機構は、前記出力ホイールの
    回転を往復動に変換するクランク機構と、当該クランク
    機構の往復動により切断動作するカッターとを、有する
    ことを特徴とする請求項3または4に記載のテープ処理
    装置。
  6. 【請求項6】 前記第1ギヤは、前記モータの正逆の回
    転動力を当該ピール機構に伝達する出力部を、更に有す
    ることを特徴とする請求項3、4または5に記載のテー
    プ処理装置。
  7. 【請求項7】 前記ワンウェイクラッチは、前記駆動軸
    に固定された入力側フェースラチェットと、前記駆動軸
    に回転自在にかつ軸方向に摺動自在に軸支された出力側
    フェースラチェットとで構成されていることを特徴とす
    る請求項2に記載のテープ処理装置。
  8. 【請求項8】 前記出力側フェースラチェットは出力側
    にウォームを有し、前記トリム機構は入力側に当該ウォ
    ームに噛み合うウォームホイールを有し、 前記駆動軸と前記ウォームとの間には、当該ウォームを
    当該駆動軸に連れ回りさせる粘性剤が介在していること
    を特徴とする請求項7に記載のテープ処理装置。
  9. 【請求項9】 前記入力側フェースラチェットと前記出
    力側フェースラチェットとの係合を解除した状態で、前
    記ウォームとウォームホイールとの噛み合いを保持する
    ように前記ウォームの軸方向の移動を規制するストッパ
    を、更に有することを特徴とする請求項8に記載のテー
    プ処理装置。
  10. 【請求項10】 前記トリム機構は、前記ウォームホイ
    ールの回転を往復動に変換するクランク機構と、当該ク
    ランク機構の往復動により切断動作するカッターとを、
    有することを特徴とする請求項8または9に記載のテー
    プ処理装置。
  11. 【請求項11】 前記入力側フェースラチェットは、前
    記モータの正逆の回転動力を当該ピール機構に伝達する
    出力部を、更に有することを特徴とする請求項7ないし
    10のいずれかに記載のテープ処理装置。
  12. 【請求項12】 挿入した剥離紙付テープを前記トリム
    機構に導くトリム用案内口および前記ピール機構に導く
    ピール用案内口をそれぞれ形成した装置ケースを、更に
    備ており、 前記トリム用案内口と前記ピール用案内口とを隣接して
    配置したことを特徴とする請求項1ないし11のいずれ
    かに記載のテープ処理装置。
  13. 【請求項13】 前記トリム用案内口と前記ピール用案
    内口とは、剥離紙付テープの挿入方向が相互に異なるこ
    とを特徴とする請求項12に記載のテープ処理装置。
  14. 【請求項14】 前記トリム用案内口に挿入した剥離紙
    付テープを検出して前記モータを正転させる正転制御手
    段を、更に備えたことを特徴とする請求項1ないし13
    のいずれかに記載のテープ処理装置。
  15. 【請求項15】 前記ピール用案内口に挿入した剥離紙
    付テープを検出して前記モータを逆転させる逆転制御手
    段を、更に備えたことを特徴とする請求項1ないし14
    のいずれかに記載のテープ処理装置。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし15のいずれかのテー
    プ処理装置と、 剥離紙付テープを所定長さに切断するカッター手段と、 剥離紙付テープに所望の印刷を行う印刷手段と、 当該印刷手段により印刷された剥離紙付テープを前記カ
    ッター手段に臨ませると共に外部に送り出すテープ送り
    手段とを備えたことを特徴とするテープ印刷装置。
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