JP2005225003A - テープカートリッジおよびこれを備えたテープ印刷装置 - Google Patents

テープカートリッジおよびこれを備えたテープ印刷装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、テープ送出口からわずかに突出した印刷テープのカートリッジケース内への引込みを積極的に阻止することができるテープカートリッジおよびこれを備えたテープ印刷装置を提供することを課題としている。
【解決手段】 テープカートリッジ6は、巻回した印刷テープ12と、印刷テープ12を内部に収容したカートリッジケース23とを有し、カートリッジケース23の周壁36に形成したスリット状のテープ送出口26から印刷テープ12の繰出し端部43をわずかに突出させ、テープ送出口26を形成した周壁36の送出口形成縁部44に、印刷テープ12に摺接し、印刷テープ12の正送りを許容すると共に逆送りを阻止する逆戻り阻止機構27を有していることを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、印刷テープの繰出し端部をわずかに突出させた状態で取り扱われるテープカートリッジおよびこれを備えたテープ印刷装置に関するものである。
従来、この種のテープ印刷装置のテープカートリッジでは、わずかに突出した印刷テープの繰出し端部が、カートリッジ内部に押し込まれると、繰出し端部がテープ送出口から外れて、カートリッジ外部への繰出しが不可能になる。このため、印刷テープがカートリッジ内部へ巻き戻るのを阻止すべく、印刷テープの出口にくちばし形状のテープ受け部を張出し形成したものが知られている。
このテープカートリッジでは、印刷テープが誤ってカートリッジ内部側に押し込まれても、上記テープ受け部の長さ分、印刷テープがカートリッジ内部に脱落しにくくなっている。
特開平5−185679号公報
上記従来のテープカートリッジでは、印刷テープの多少の押し込みやテープカートリッジ自体の軽度の振動には、上記の巻き戻りを阻止できるものの、印刷テープを物理的に押さえているわけではないため、装置本体に装着されて逆転止めを解除された後、強い押し込みや衝撃により印刷テープが引き込まれてしまう問題がある。
本発明は、テープ送出口からわずかに突出した印刷テープのカートリッジケース内への引込みを積極的に阻止することができるテープカートリッジおよびこれを備えたテープ印刷装置を提供することを課題としている。
本発明のテープカートリッジは、巻回した印刷テープと、印刷テープを内部に収容したカートリッジケースとを有し、カートリッジケースの周壁に形成したスリット状のテープ送出口から印刷テープの繰出し端部をわずかに突出させた状態で取り扱われるテープカートリッジにおいて、テープ送出口を形成した周壁の送出口形成縁部に、印刷テープに摺接し、印刷テープの正送りを許容すると共に逆送りを阻止する逆戻り阻止機構を有していることを特徴とする。
この構成によれば、逆戻り阻止機構は印刷テープに直接摺接することにより、印刷テープに摩擦力を付与し、いわゆるストッパとして機能する。すなわち、逆戻り阻止機構は送出口形成縁部において物理的な逆止めとして作用し、印刷テープが送出口形成縁部からカートリッジ内部に脱落するのを防止している。これにより、印刷テープの押し込みや、テープカートリッジの衝撃に対しても、上記の摩擦力が印刷テープに働いて、印刷テープの巻き戻るのを有効に阻止することができる。
この場合、逆戻り阻止機構は、基端側を送出口形成縁部の長辺部位に固着し、先端側をテープ送出口に臨む印刷テープに摺接する摺接部材で構成されていることが、好ましい。
この構成によれば、摺接部材は基端側を送出口形成縁部に支持されて、先端側により印刷テープに摺接すべく、印刷テープをかすかに押圧している。一方、印刷テープはそれ自身剛性を有しているため、摺接を受ける部分で折れ曲がるのでなく、上記の押圧により摺接部材が取り付けられている側と反対側の送出口形成縁部の内端面に、印刷テープの全体が押し付けられるようになる。すなわち、逆送り方向に移動する印刷テープは、摺接部材と上記の内端面と間で挟持されこの両者から摩擦力を受けて移動を停止し、これによりカートリッジ内部へ巻戻りが阻止される。
この場合、逆戻り阻止機構は、基端側を送出口形成縁部の長辺部位に固着し、先端側をテープ送出口に臨む印刷テープに表裏から摺接する一対の摺接部材で構成されていることが、好ましい。
この構成によれば、印刷テープを一対の摺接部材が挟むように摺接することができるため、逆戻り方向に移動する印刷テープに摩擦力を付与するのが容易となり、逆戻り阻止をより効果的に行うことができる。また、両摺接部材の印刷テープへの押圧力は相殺され、印刷テープをテープ送出口のセンター位置に案内することができる。
この場合、各摺接部材は、複数の摺接片から成り、一方の摺接部材の複数の摺接片と、他方の摺接部材の複数の摺接片とは、テープ送出口の長辺方向に交互に配設されていることが、好ましい。
この構成によれば、摺接位置に臨む印刷テープは、各摺接片の間に挟まれることにより、テープ送出口の延在方向に波打つ波型に撓み変形する。これにより、印刷テープと一対の摺接部材との摩擦力が増して、より効果的に逆戻りを防止することができる。
この場合、摺接部材の基端側は、送出口形成縁部の長辺部位における外面、内面および内端面のいずれかに固着されていることが、好ましい。
この構成によれば、外面、内面および内端面のいずれに摺接部材の基端側が取り付けられていても、印刷テープは送出口形成縁部からカートリッジ内部に脱落することがない。すなわち、摺接部材を外面に固着すれば、印刷テープが摺接を受ける摺接部分からカートリッジの内面に至る長さ分だけ、印刷テープがカートリッジ内部に脱落することが起こりにくくなり、内面に固着すれば取り扱いの邪魔になることがない。また、内端面に固着すればこれらの長所を兼ね備えることができる。
この場合、摺接部材は、先端側が正送り方向に湾曲した可撓性部材で構成されていることが、好ましい。
この構成によれば、摺接部材により逆戻りする印刷テープに対し、圧縮反力を作用させることができると共に、摺接面積を増すことができ、先端側で効率よく摩擦力を付与できる一方、正送りする印刷テープに対しては、外側への曲げ力が作用し、先端側が適宜離間し正送りの抵抗を減ずることができる。
本発明のテープ印刷装置は、上記のテープカートリッジと、テープカートリッジを着脱自在に装着すると共に、印刷テープに印刷を行うサーマルヘッドと、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、上記の巻き戻りを阻止したテープカートリッジを用いて印刷することができるため、ユーザが効率よく印刷テープに印刷することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態にかかるテープカートリッジおよびこれが装着されるテープ印刷装置について詳細に説明する。テープ印刷装置は、テープカートリッジを介して装置内に装着した印刷テープに、所望の文字や図形などを印刷(印字)するとともに、印刷テープの印刷済み部分を所定の長さに切断してラベルを作製するものである。
図1は開蓋状態のテープ印刷装置1の外観斜視図であり、同図に示すようにテープ印刷装置1は、上下2分割の装置ケース2により外殻が形成され、装置ケース2の前部上面には各種入力キーを備えたキーボード3が配置されるとともに、後部上面には開閉蓋4が配設されている。開閉蓋4の内側にはディスプレイ5とテープカートリッジ6を装着するためのカートリッジ装着部7が窪入形成されており、テープカートリッジ6は開閉蓋4を開放した状態でカートリッジ装着部7に着脱される。また、開閉蓋4にはこれを閉止した状態でディスプレイ5を視認するための覗き窓8が形成される。
装置ケース2の左側部には、カートリッジ装着部7と装置外部とを連通するテープ排出口9が形成され、このテープ排出口9には、送り出した印刷テープ12を切断するためのテープカッタ18の可動刃19と固定刃20が臨んでいる(図2参照)。そして、テープ排出口9から印刷済みの印刷テープ12が送り出されることにより、この印刷テープ12がテープカッタ18により切断される。
一方、カートリッジ装着部7には、ヘッドカバー13に覆われた発熱素子を有する印刷ヘッド14と、印刷ヘッド(サーマルヘッド)14に対峙するプラテン駆動軸15と、後述のインクリボン24の巻取り駆動軸16と、テープリール28の位置決め突起17とを備えている。また、カートリッジ装着部7の下側には、図示省略したがプラテン駆動軸15および巻取り駆動軸16を回転させるモータ駆動のテープ送り機構が内蔵される。
図2は上ケース21の一部を破断して残したテープカートリッジ6の平面図である。同図に示すように、テープカートリッジ6は、上ケース21と下ケース22とから成るカートリッジケース23と、カートリッジケース23内にそれぞれロール状に巻回して収容した印刷テープ12およびインクリボン24と、カートリッジケース23内に収容した上記の印刷ヘッド14に対応するプラテンローラ25と、カートリッジケース23のテープ送出口26の外側に設けた逆戻り阻止機構27と、を有している。図2において、テープ送出口26には、テープ印刷装置1側のテープカッタ18の可動刃19および固定刃20が臨んでいる。
また、カートリッジケース23には、印刷テープ12を巻回したテープリール28と、インクリボン24を巻回したリボン巻出しリール29と、使用後のインクリボン24を巻き取る巻取りリール31とが回転自在に収容されている。テープリール28に巻回される印刷テープ12は、その先端(繰出し端部43)をわずかに突出させたままテープカートリッジ6に保持されている。テープカートリッジ6は、印刷テープ12を突出させた状態のまま取り扱われ、テープ印刷装置1に装着される。
カートリッジケース23の上ケース21は、天壁32と天壁32の縁部から下垂した上周壁33とを有し、同様に下ケース22は底壁35と底壁35の縁部から立ち上がる下周壁34とを有している。すなわち、カートリッジケース23は、上周壁33と下周壁34とからなる周壁36が構成されている。また、カートリッジケース23には、プラテンローラ25の近傍に位置して、カートリッジケース23を上下に貫通する略方形の貫通開口37が形成されており、ユーザが周壁36を持ってテープカートリッジ6をカートリッジ装着部7に装着すると、この貫通開口37に装置側から印刷ヘッド14が臨んでプラテンローラ25と対峙する。また、この状態では、装置側からプラテンローラ25およびリボン巻取りリール31にそれぞれプラテン駆動軸15および巻取り駆動軸16が係合する。すなわち、プラテンローラ25およびリボン巻取りリール31は駆動リールとして機能し、テープリール28およびリボン巻出しリール29は従動リールとして機能する。
テープリール28から巻き出された印刷テープ12は、テープガイドピン38に案内されてプラテンローラ25に至り、この部分で印刷されてからカートリッジケース23の側面(周壁36)に形成したテープ送出口26から送り出される。一方、リボン巻出しリール29から巻き出されたインクリボン24は、第1リボンピン40および第2リボンピン41に案内され、プラテンローラ25に至る。ここでインクリボン24は、印刷テープ12に重なって印刷に供され、さらに上記の貫通開口37を形成する開口壁42に案内されてUターンし、リボン巻取りリール31に巻き取られる。この場合、駆動側のプラテンローラ25およびリボン巻取りリール31は同期して回転するため、印刷テープ12およびインクリボン24は同時に走行し、また印刷テープ12には走行しながら印刷が行われる。そして、テープ送出口26から送り出された印刷テープ12は、装置側のテープカッタにより切断され、ラベルとして使用される。この場合、テープカッタは、ハサミ形式のもので構成され、テープ送出口26の近傍に配設されている。このため、印刷テープ12の繰出し端部43は、テープ送出口26から、わずかに突出した状態を維持する。
図3に示すように、テープカートリッジ6の周壁36には、上周壁33および下周壁34が向き合うようにスリット状に切欠かれ、全体として略長方形を成すテープ送出口26が形成されている。図3のテープ送出口26廻りの拡大断面図に示すように、テープ送出口26は、周壁36の送出口形成縁部44により画成されている。送出口形成縁部44は、テープ送出口26の外部の周囲を構成する外面縁部45(外面)と、テープ送出口26の内部の周囲を構成する内面縁部46(内面)と、テープ送出口26の四周を形成し、周壁36の肉厚方向に延在する内端面47と、を有している。そして、これら外面縁部45、内面縁部46および内端面47は長辺方向に沿う一対の長辺部位45a、46a、47aと、短辺方向に沿う一対の短辺部位45b、46b、47bと、をそれぞれ有し、プラテンローラ25から送られる印刷テープ12は、主に、内端面47の長辺部位47aおよび短辺部位47bにガイドされながら、テープカートリッジ6の外部に排出される。
本実施形態の逆戻り阻止機構27について、図3および図4を参照しながら説明する。逆戻り阻止機構27は、送出口形成縁部44の外面縁部45の長辺部位45aにその基端側が固着され、その先端側で印刷テープ12に摺接する摺接部材48を有している。摺接部材48は、上記の上周壁33の外側にテープ送出口26の長辺(外面縁部45の長辺部位45a)に沿って接着又は溶着により取り付けられており、可撓性を有する部材(例えば、ゴム、樹脂フィルム、モルトプレン等)により先端側に細くなるヒレ状に形成されている。また、先端側は印刷テープ12が送られる正送り方向に湾曲形成されており、印刷テープ12に圧縮反力を作用させやすく、且つ摺接面積が増加するようになっている。なお、摺接部材48の摺接面を微小な鋸歯状の断面にし、逆送り方向に抵抗が大きくなる形態にすることが好ましい。
摺接部材48は、テープ送出口26から送り出された印刷テープ12に対し、全体を外向き略斜めに延在しており、その先端側を湾曲させた状態で印刷テープ12の裏面(剥離紙側)に摺接している。すなわち、摺接部材48の先端側はテープ送り方向に向かって徐々に印刷テープ12に近接するように形成されており、その先端側で印刷テープ12に摺接している。これにより、印刷テープ12は対向する内端面47の長辺部位47aに押し付けられながら、テープカートリッジ6の外部に送られる。なお本実施形態では、摺接部材48をテープ送出口26の長辺より幅狭に構成しているが、テープ送出口26の長辺と同幅に構成してもよい。また、摺接部材48は、剥離紙側でなく印刷テープ12の本体側に摺接させてもよい。
次に、摺接部材48による印刷テープ12の逆戻り阻止動作について説明する。摺接部材48は、その可撓性により適宜印刷テープ12に離接して、印刷テープ12の正送りを許容すると共にその逆戻りを阻止するものである。
図4に示すように、摺接部材48は、静止状態でテープ送出口26から繰出し端部43(先端)をわずかに突出させた印刷テープ12に先端側を接触させている。この状態で、上記のテープ送り機構により印刷テープ12が正送り方向に送られると、摺接部材48は正送りされる印刷テープ12との摩擦により正送り方向に力を受ける。これにより、摺接部材48全体が正送り方向に撓み変形が加えられる(図4参照)。この摺接状態において、印刷テープ12の正送りに対する摩擦力は、摺接部材48が開く方向に分力を受けて軽減されるため、印刷テープ12の正送りが許容されている。
一方、印刷テープ12に逆戻り方向の力が作用すると、逆送りが開始された瞬間に印刷テープ12との摩擦により、摺接部材48には巻き戻り方向に撓み変形が加えられる。このとき、摺接部材48に圧縮力が作用し、その圧縮反力が印刷テープ12を強く押圧する(図4参照)。このように作用する印刷テープ12への押圧は、印刷テープ12自身の有する剛性によってその内端面47側にも伝えられ、印刷テープ12全体を内端面47の長辺部位47aに押し付ける。これにより、印刷テープ12は摺接部材48の先端側と長辺部位47aとの2箇所に摩擦力が作用して、逆戻りが阻止される。以上の原理により、カートリッジ単体で取り扱う場合のみならず、印刷装置に装着された状態においても印刷テープ12の巻き戻りが阻止される。
以上がテープカートリッジ6及びこれを備えたテープ印刷装置1の第1実施形態である。第1実施形態によれば、テープカートリッジ6の外側で印刷テープ12の先端側(繰出し端部43)が保持されているため、テープ送出口26から飛び出した長さ分、印刷テープ12のテープカートリッジ6内への脱落を起こりにくくすることができる。また、テープカートリッジ6に逆戻り阻止機構27が備えられているため、テープ印刷装置1への装着状態および非装着状態のいずれの状態においても、テープ送りを許容しつつ印刷テープ12が逆戻りすることがない。
次に図5を参照して、逆戻り阻止機構27の第2実施形態について、主に第1形態と異なる部分について説明する。第2実施形態において、逆戻り阻止機構27は、基端側が内面縁部46長辺部位46aに(テープ送出口26の長辺に沿うように)固着した摺接部材48により構成されている。摺接部材48はその先端側を内端面47の長辺部位47aに接触させるように配設されており、長辺部位47aに臨む印刷テープ12を摺接部材48と内端面47の長辺部位47aとの間に挟持するようになっている。
第2実施形態では内面縁部46に、摺接部材48の装着溝50aを構成する保持部50が外面縁部45の長辺部位45aに(テープ送出口26の長辺に沿うように)一体に形成されており、保持部50の小口端から摺接部材48が着脱自在に装着されている。一方、摺接部材48は、装着溝50aに嵌合する矩形基部48aと矩形基部48aから延びる部材本体48bとで一体に形成されており、部材本体48bは、長辺部位47aに対し全体を斜めに延在し、その先端側が印刷テープ12に摺接されている。印刷テープ12の巻戻り方向の送りに対しては、上記第1実施形態と同様に、摺接部材48の先端側により印刷テープ12を長辺部位47a側に強く押圧する。これにより、印刷テープ12の巻戻りが阻止される。一方、印刷テープ12の正送りに対しては、印刷テープ12に作用する摩擦力を減じることで正送りが許容される。
第2実施形態によれば、逆戻り方向に移動する印刷テープ12は、摺接部材48の押圧により摺接部材48とその反対側に位置する長辺部位47aとの間に挟まれる様に保持されるため、印刷テープ12の逆戻りをより効果的に阻止することができる。また、摺接部材48がテープカートリッジ6の内部に取り付けられているため、テープカートリッジ6の取扱い上の邪魔になることがない。更に、摺接部材48を着脱自在に構成されており、テープカートリッジ6の再利用の際に、劣化した摺接部材48のみ交換することができる。
次に図6を参照して、逆戻り阻止機構27の第3実施形態について説明する。第3実施形態では、逆戻り阻止機構27を構成する摺接部材48はテープ送出口26の内部に収容されている。摺接部材48は、その基端側を送出口形成縁部44の内端面47の長辺部位47aに固着され、その先端側を対向する長辺部位47aの最も外部側(テープカートリッジ6の外側)に当接させている。すなわち、摺接部材48は、内端面47に固着される平板基部48cと平板基部48cから延びる部材本体48dとで一体に形成されており、部材本体48dが長辺部位47aに対し全体が斜めに延在し、先端側が周壁36の外側に張り出さないようになっている。本実施形態においても、逆戻りする印刷テープ12は摺接部材48の先端側と長辺部位47aとの間で挟まれて停止するようになっており、これにより印刷テープ12の巻戻りが防止されている。
第3実施形態によれば、逆戻り方向に移動する印刷テープ12は、摺接部材48の押圧により摺接部材48とその反対側に位置する長辺部位47aとの間に挟まれる様に保持されるため、印刷テープ12の逆戻りをより効果的に阻止することができる。また、摺接を受ける部分から周壁36の内面の距離も比較的長く取ることができ、印刷テープ12の脱落を起こりにくくすることができる。さらに、摺接部材48がテープ送出口26の内部に位置しているため、取り扱いの邪魔になることがない。
次に図7を参照して、逆戻り阻止機構27の第4実施形態について説明する。第4実施形態では、逆戻り阻止機構27は相互に対面する一対の摺接部材48で構成されており、各摺接部材48の基端側は、外面縁部45の長辺部位45aに(テープ送出口26の長辺に沿うように)固着されている。各摺接部材48は、第1実施形態の摺接部材48と同様の形態を有しており、テープ送出口26を挟んで配設されると共に、これらの先端側は互いの先端側が接触するように構成されている。すなわち、両摺接部材48の先端部が、送られてゆく印刷テープ12に表裏から摺接するようになっている。これにより、印刷テープ12の逆戻りに対しては、逆戻り方向に力を受けた両摺接部材48が同時に圧縮力を受け、その結果印刷テープ12は表裏から強く押圧されて摩擦力を受け、逆戻りが阻止される。一方、印刷テープ12の正方向への送りに対しては、先端側が適宜印刷テープ12により、拡開する方向に分力を受け、印刷テープ12の正送りは許容されている。
第4実施形態によれば、各摺接部材48により表裏から摺接しているため、印刷テープ12を押圧する押圧力を大きくすることができ、効果的に印刷テープ12の逆戻りを阻止することができる。また、両摺接部材48の押圧力は相殺されているため、印刷テープ12をテープ送出口26の幅方向センター位置に案内することができる。しかも、テープカートリッジ6の外側の摺接部位で印刷テープ12の先端側が保持されているため、摺接部位から周壁36の内面の長さの分、印刷テープ12の脱落を起こりにくくすることができる。
なお、第4実施形態に記載の各摺接部材48は、第2実施形態と同様に内面縁部46にテープ送出口26の長辺に沿って設けた保持部50により、各摺接部材48が着脱自在に保持されるようにしてもよい(図8参照)。この実施形態によれば、逆戻りを阻止する上記と同様の押圧力が得られるだけでなく、テープカートリッジ6の再利用の際に劣化した各摺接部材48を簡単に交換することができる。しかも、周壁36の外側に突出することがないため、取り扱いの邪魔になることがない。
なお、第4実施形態に記載の一対の摺接部材48は、第3実施形態と同様に、基端側を送出口形成縁部44の内端面47の長辺部位47aに固着され、その先端側を周壁36の外面より内側に位置するように形成してもよい(図9参照)。
次に図10を参照して、逆戻り阻止機構27の第5実施形態について説明する。第5実施形態では、逆戻り阻止機構27は、基端側をテープ送出口26の長辺に沿うように固着した一対の摺接部材48で構成されている。また、一対の摺接部材48の先端側はそれぞれ複数の摺接片52を有しており、印刷テープ12を表裏から摺接する両摺接部材48の先端部において、複数の摺接片52がテープ送出口26の延在方向に互い違いに噛み合うように配設されている。印刷テープ12は、これらの摺接片52により表裏から摺接されることにより、テープ送出口26の長辺方向に波打つ波型形状に変形され、各摺接部材48との間に大きな摩擦力が生じるようになっている。
第5実施形態によれば、波型形状に変形された印刷テープ12と一対の摺接部材48との間に大きな摩擦力を発生させることができるため、より一層、印刷テープ12の逆戻りを防ぐことができる。なお、摺接片52の形状は、略方形の他、図11に示すように、三角形状((a)参照)、かまぼこ形状((b)参照)、台形状((c)参照)、および逆台形状((d)参照)等でもよい。
開蓋状態のテープ印刷装置の外観斜視図である。 上ケースの一部を破断して残したテープカートリッジの平面図である。 テープ送出口廻りの平面図であり、(a)はテープ送出口の表面視図、(b)はテープ送出口の裏面視図である。 第1実施形態にかかる逆戻り阻止機構の縦断面図である。 第2実施形態にかかる逆戻り阻止機構の縦断面図である。 第3実施形態にかかる逆戻り阻止機構の縦断面図である。 第4実施形態にかかる逆戻り阻止機構の縦断面図である。 第4実施形態にかかる逆戻り阻止機構のバリエーションの1つを示す縦断面図である。 第4実施形態にかかる逆戻り阻止機構のバリエーションの1つを示す縦断面図である。 第5実施形態にかかる逆戻り阻止機構の縦断面図である。 摺接片の形状を示す説明図である。
符号の説明
6 テープカートリッジ 12 印刷テープ
14 サーマルヘッド 23 カートリッジケース
43 繰出し端部 45 外面
46 内面 47 内端面
47a 長辺部位 48 摺接部材
52 摺接片

Claims (7)

  1. 巻回した印刷テープと、前記印刷テープを内部に収容したカートリッジケースとを有し、前記カートリッジケースの周壁に形成したスリット状のテープ送出口から前記印刷テープの繰出し端部をわずかに突出させた状態で取り扱われるテープカートリッジにおいて、
    前記テープ送出口を形成した前記周壁の送出口形成縁部に、前記印刷テープに摺接し、前記印刷テープの正送りを許容すると共に逆送りを阻止する逆戻り阻止機構を有していることを特徴とするテープカートリッジ。
  2. 前記逆戻り阻止機構は、基端側を前記送出口形成縁部の長辺部位に固着し、先端側を前記テープ送出口に臨む前記印刷テープに摺接する摺接部材で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のテープカートリッジ。
  3. 前記逆戻り阻止機構は、基端側を前記送出口形成縁部の両長辺部位に固着し、先端側を前記テープ送出口に臨む前記印刷テープに表裏から摺接する一対の摺接部材で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のテープカートリッジ。
  4. 前記各摺接部材は、複数の摺接片から成り、
    前記一方の摺接部材の複数の摺接片と、前記他方の摺接部材の複数の摺接片とは、前記テープ送出口の長辺方向に交互に配設されていることを特徴とする請求項3に記載のテープカートリッジ。
  5. 前記摺接部材の基端側は、前記送出口形成縁部の前記長辺部位における外面、内面および内端面のいずれかに固着されていることを特徴とする請求項2または3に記載のテープカートリッジ。
  6. 前記摺接部材は、先端側が正送り方向に湾曲した可撓性部材で構成されていることを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載のテープカートリッジ。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載のテープカートリッジと、前記テープカートリッジを着脱自在に装着すると共に、前記印刷テープに印刷を行うサーマルヘッドと、を備えたことを特徴とするテープ印刷装置。
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JP (1) JP2005225003A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009061533A (ja) * 2007-09-05 2009-03-26 Seiko Epson Corp テープ処理装置
JP7383912B2 (ja) 2019-06-28 2023-11-21 ブラザー工業株式会社 カセット

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