JP2020157478A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラミネートタイプとノンラミネートタイプとの何れのタイプのカセットが装着されて使用された場合でも、印刷された印刷媒体を排出口まで適切に誘導して排出することが可能な印刷装置を提供する。【解決手段】印刷装置は、カセットが装着される装着領域11Bと、別のカセット1Aが装着される装着領域11Aとを有する装着部と、装着部に設けられたサーマルヘッド76Aと、プラテンローラ77と、本体ローラ78と、本体ローラ78に対して近接する方向と離隔する方向とに移動可能な搬送ガイド85Bとを備える。装着領域11Aは、本体ローラ78と対向する領域に、装着領域11Bと重複しない部分領域を有する。搬送ガイド85Bは、本体ローラ78に近接したガイド位置と離隔した退避位置に配置される。ガイド位置は、部分領域内の位置である。退避位置は、装着領域11A、11B外の位置である。【選択図】図15

Description

本発明は、印刷装置に関する。
ラミネートタイプとノンラミネートタイプ(レセプタタイプともいう)との両タイプのカセットを装着可能な印刷装置が公知である。特許文献1は、サーマルヘッド、プラテンローラ、及び押圧ローラを備えたテープ印字装置を開示する。テープ印字装置において、ラミネートタイプのカセットが装着されて使用される場合、カセットのインクリボン及び印字用テープは、プラテンローラによりサーマルヘッドに押し付けられる。この状態でサーマルヘッドが発熱されることにより、印字用テープに文字等が印刷される。押圧ローラは、サーマルヘッド及びプラテンローラに対し、印字用テープの搬送方向の下流側に設けられる。押圧ローラは、印刷された印字用テープと両面テープとを、カセットに設けられたテープ送りローラに向けて押圧する。これにより、印字用テープに両面テープが貼付される。両面テープが貼付された印字用テープは、排出口から外部に排出される。以下、押圧ローラとテープ送りローラとの間に形成され且つ印字用テープ及び両面テープが排出口に向けて通過する経路を、「排出経路」という。
特開2006−239912号公報
上記のテープ印字装置において、ノンラミネートタイプのカセットが装着されて使用される場合、サーマルヘッドの発熱により文字等が印刷された印字用テープは、両面テープが貼付されることなくそのまま、排出口から外部に排出される。従って、カセットにテープ送りローラは必ずしも必要でない。このため、小型化等の要請に応じてカセットからテープ送りローラを排除することが可能とも思われる。
しかし、テープ送りローラが排除されて小型化されたカセットがテープ印字装置に装着されて使用される場合、テープ印字装置の押圧ローラに対向する位置にテープ送りローラが配置されず、排出経路が形成されない。このため、テープ印字装置は、印刷された印字用テープが排出口まで搬送される過程でジャム等が発生することにより、印字用テープを排出口まで誘導できない場合があるという問題点がある。
本発明の目的は、ラミネートタイプとノンラミネートタイプとの何れのタイプのカセットが装着されて使用された場合でも、印刷された印刷媒体を排出口まで適切に誘導して排出することが可能な印刷装置を提供することである。
本発明に係る印刷装置は、印刷媒体が収容されたカセットを装着する装着部であって、第1カセットが装着される第1装着領域と、前記第1カセットと異なる第2カセットが装着される領域であって、一部が前記第1装着領域と重複する第2装着領域と、を有する前記装着部と、前記装着部に設けられ、前記印刷媒体に印刷を行うためのヘッドと、前記ヘッドに対して第1方向に並ぶ第1ローラと、前記第1ローラに対して前記第1方向と交差する第2方向に並ぶ第2ローラと、前記第2ローラに対して前記第1方向と反対の第3方向に配置され、前記第1方向及び前記第3方向に移動可能な搬送ガイドと、を備えた印刷装置であって、前記第2装着領域は、前記第2ローラと対向する部分領域であって前記第1装着部と重複しない前記部分領域を有し、前記搬送ガイドは、前記第1方向への移動に応じ、前記第2ローラに近接したガイド位置に配置され、前記第3方向への移動に応じ、前記第2ローラから離隔した退避位置に配置され、前記ガイド位置は、前記部分領域内の位置であり、前記退避位置は、前記第1装着領域外且つ前記第2装着領域外の位置であることを特徴とする。
印刷装置の搬送ガイドは、第1方向への移動に応じてガイド位置に配置され、第3方向の移動に応じて退避位置に配置される。ガイド位置は部分領域内の位置であり、退避位置は、第1装着領域外且つ第2装着領域外の位置である。このため、例えば印刷装置は、第1カセットが装着された状態で、搬送ガイドを部分領域外の位置(退避位置を含む)に配置させる。この場合、印刷装置は、第1カセットのうち部分領域に配置された部位と第2ローラとの間で印刷媒体を挟持して搬送し、印刷媒体を外部に排出できる。一方、例えば印刷装置は、第2カセットが装着された状態で、搬送ガイドを部分領域内のガイド位置に配置させる。この場合、印刷装置は、印刷された印刷媒体を搬送ガイドによって案内し、外部に排出できる。このように、印刷装置は、異なる種別のカセットが装着されて使用された場合でも、印刷された印刷媒体を適切に誘導して外部に排出できる。
本発明において、前記装着部を開閉可能なカバーを備え、前記搬送ガイドは、前記カバーの開閉動作に応じ、前記ガイド位置と前記退避位置との間で移動してもよい。印刷装置は、カセットが装着された状態で装着部がカバーにより閉塞されることに応じ、搬送ガイドをガイド位置と退避位置との間で移動させることができる。従ってユーザは、カセット装着後、カバーを閉塞する操作を行うことによって、印刷装置を印刷可能な状態にできる。
本発明において、前記第1方向及び前記第3方向に沿って伸縮可能な伸縮部材と、前記カバーにより前記装着部が閉塞されたことに応じ、前記伸縮部材を前記第1方向に移動させる移動部材とを備え、前記移動部材は、前記第1カセットが前記装着部に装着された状態で前記カバーにより前記装着部が閉塞された場合、前記伸縮部材が伸長した状態で前記第1方向に移動することにより、前記搬送ガイドは前記ガイド位置に配置され、前記第2カセットが前記装着部に装着された状態で前記カバーにより前記装着部が閉塞された場合、前記伸縮部材が収縮しながら前記第1方向に移動することにより、前記搬送ガイドは、前記ガイド位置と前記退避位置との間の何れかの位置に配置されてもよい。この場合、印刷装置は、伸縮部材の伸縮を利用して、搬送ガイドの移動後の位置を切り替える。従って、印刷装置は、カセットの種別に応じて搬送ガイドの位置を容易に切り替えることができる。
本発明において、前記第1カセットは、前記印刷媒体である第1テープ、前記第1テープが排出されるテープ排出口、及び、前記装着部に装着されたときに前記ヘッドが挿入されるヘッド開口を有し、前記搬送ガイドは、前記装着部に前記第1カセットが装着された状態で前記ガイド位置に配置され、前記ガイド位置にある状態で、前記テープ排出口に対して前記第1テープの搬送方向下流側の近傍の位置に配置されてもよい。この場合、印刷装置は、第1カセットのテープ排出口から排出される第1テープを搬送ガイドにより適切にガイドしで誘導し、外部に排出できる。
本発明において、前記ヘッド開口は、前記テープ排出口に対して前記第1テープの搬送方向の上流側の近傍に配置されてもよい。この場合、印刷装置は、ヘッド開口に挿入されるヘッドにより印刷が行われた第1テープを、テープ排出口から迅速に排出できる。
本発明において、前記搬送ガイドを前記第1方向に付勢する付勢部材を更に備え、前記第2カセットは、前記印刷媒体である第1テープ、前記第1テープが排出されるテープ排出口、前記テープ排出口から排出された前記第1テープに貼付される第2テープ、及び、前記第1テープ及び前記第2テープを、前記第2ローラとの間で挟持して貼合わせる挟持部材を有し、前記搬送ガイドは、前記装着部に前記第2カセットが装着された状態で、前記ガイド位置と前記退避位置との間の中間位置に配置され、前記中間位置にあるときに、前記付勢部材の付勢力により前記挟持部材を前記第2ローラに向けて前記第1方向に付勢してもよい。この場合、印刷装置は、第2カセットの挟持部材と第2ローラとの間に第1テープ及び第2テープを適切に挟持し、それぞれを貼合わせることができる。
本発明において、前記搬送ガイドは、前記ガイド位置に配置された状態で、前記第2ローラとの間に前記印刷媒体を挟持してもよい。この場合、印刷装置は、第2ローラと搬送ガイドとの間に印刷媒体を挟持することによって、印刷媒体を適切に搬送して外部に排出できる。
本発明において、前記搬送ガイドは、前記ガイド位置に配置された状態で、前記第2ローラとの間に、前記印刷媒体の厚さ以上の隙間が形成されてもよい。この場合、印刷装置は、印刷媒体の搬送により第2ローラと搬送ガイドに負荷がかかることを抑制できる。従って、印刷装置は、第2ローラ及び搬送ガイドの耐久性を維持しつつ印刷を行うことができる。
本発明において、前記搬送ガイドは、前記第2方向と反対側の第4方向の端部に、前記第4方向に向かうに従って前記第3方向に傾斜した第1傾斜部を有してもよい。この場合、印刷装置は、搬送ガイドと第2ローラとの間の部分に印刷媒体を適切に誘導できる。
本発明において、前記第2ローラに対して前記第2方向に配置され、前記印刷媒体を切断する切断刃であって、固定刃、及び、前記固定刃に対して移動可能な可動刃を有する前記切断刃を更に備え、前記搬送ガイドは、前記第2方向の端部に、前記固定刃及び前記切断刃のそれぞれの刃先の間に向けて延びる第2傾斜部を有してもよい。この場合、印刷装置は、搬送ガイドと第2ローラとの間を通過する印刷媒体を、切断刃の固定刃と可動刃との間に適切に誘導し、切断刃によって印刷媒体を切断できる。
本発明において、前記搬送ガイドは、前記装着部に前記カセットが装着されていない状態で、前記退避位置に配置されてもよい。この場合、印刷装置は、装着部に対するカセットの装着時、カセットに搬送ガイドが接触して装着の妨げとなる可能性を軽減できる。
カセット1Aを後方から視た斜視図である。 カセット1Aを前方から視た斜視図である。 カセット1Aの内部構造を前方から視た斜視図である。 カセット1Aの内部構造を後方から視た斜視図である。 カセット1Bを後方から視た斜視図である。 カセット1Bの内部構造を示す平面図である。 カセット1Bの内部構造を下方から視た斜視図である。 カバー712が装着部73を閉塞した状態の印刷装置7Aを示す斜視図である。 カバー712が取り外された印刷装置7Aを左前方から視た斜視図である。 カバー712が取り外された印刷装置7Aを右前方から視た斜視図である。 図9のA−A線(カバー712により装着部73が装着される途中の状態)を、矢印方向から視た断面図である。 ヘッドホルダ76、プラテンホルダ79、ガイド機構8、及び切断ユニット74を示す平面図である。 ヘッドホルダ76、プラテンホルダ79、及びガイド機構8の右側面図である。 図12のB−B線を矢印方向から視た断面図である。 ヘッドホルダ76、プラテンホルダ79、ガイド機構8、切断ユニット74、及びカセット1Aを示す平面図である。 図15のC1−C1線を矢印方向から視た断面図である。 図15のC2−C2線を矢印方向から視た断面図である。 ヘッドホルダ76、プラテンホルダ79、ガイド機構8、切断ユニット74、及びカセット1Bを示す平面図である。 図18のD1−D1線を矢印方向から視た断面図である。 図18のD2−D2線を矢印方向から視た断面図である。 図18における本体ローラ78の近傍を拡大した部分拡大図である。 変形例において、ヘッドホルダ76、プラテンホルダ79、ガイド機構8、切断ユニット74、及びカセット1Bを示す平面図である。
本発明を具体化した実施の形態を、図面を参照して説明する。参照する図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものであり、記載される装置の構成などは、それのみに限定する趣旨ではなく、説明例である。
<カセット1A>
図1〜図4を参照して、カセット1Aについて説明する。以下の説明では、図1の上方、下方、左下方、右上方、右下方、左上方を、それぞれ、カセット1Aの後方、前方、左方、右方、上方、下方とする。上下方向に直交する方向を、水平方向という。水平方向と直交する方向を、垂直方向という。
カセット1Aは、第1テープ61とインクリボン62と第2テープ63とを備えた、所謂ラミネートタイプのテープカセットである。図1、図2に示すように、カセット1Aは、箱状の筐体2Aを備える。筐体2Aは、全体として略直方体状であり、上ケース201、下ケース202を含む。上ケース201は、上壁20U及び側壁201Sを含む。上壁20Uは、上下方向と直交する水平方向に沿って延びる。上壁20Uの上面は、カセット1Aの上面を形成する。側壁201Sは、上壁20Uの周縁から下方に延び、上壁20Uの下面を筒状に取り囲む。
下ケース202は、下壁20B及び側壁202Sを含む。下壁20Bは、水平方向に沿って延び、平面視で上壁20Uと略対応する形状である。下壁20Bの下面は、カセット1Aの下面の一部を形成する。側壁202Sは、下壁20Bの周縁から上方に延び、下壁20Bの上面を筒状に取り囲む。側壁202Sは、平面視で側壁201Sと略対応する形状である。側壁201Sの下端が側壁202Sの上端に組み付けられるように、上ケース201Aは下ケース202の上側に固定される。
上下方向に延びる側壁201S,202Sは、カセット1Aの前壁20F、後壁20A、右壁20R、左壁20L、右前角壁20W、左前角壁20Vを形成する。後壁20Aは、カセット1Aの後端部において左右方向に延びる。右壁20Rは、後壁20Aの右端部から前方に延び、右前角壁20Wに接続する。右前角壁20Wは、平面視で丸みを帯びたカセット1Aの右前角部を形成する。前壁20Fは、右前角壁20Wから左前角壁20Vまで左右方向に延びる。前壁20Fの左右方向の略中央部は、カセット1Aの前端部よりも後側に凹む。左前角壁20Vは、平面視で丸みを帯びたカセット1Aの左前角部を形成する。左壁20Lは、左前角壁20Vから後方に延びる。左壁20Lの前後方向の略中央部は、カセット1Aの左端部よりも右側に凹む。
筐体2Aはヘッド開口26を規定する。ヘッド開口26は、図9に示す印刷装置7Aのヘッドホルダ76が挿入されるための開口である。ヘッド開口26の上端は、上壁20Uの上面において開口する。ヘッド開口26の下端は、下壁20Bの下面において開口する。筐体2Aは、ヘッド開口26を規定するヘッド周壁27を有する。ヘッド周壁27に囲まれた空間が、カセット1Aを上下方向に貫通するヘッド開口26である。ヘッド周壁27は、カセット1Aの内側において、上壁20Uから下壁20Bまで上下方向に延びる。ヘッド周壁27は、対向壁27A、27B、27C、27Dを有する。対向壁27A、27Bは、前後方向と直交し且つ前後方向に対向する。対向壁27Aは、対向壁27Bに対して前側に配置される。対向壁27C、27Dは、左右方向に対向する。対向壁27Cは、対向壁27A、27Bのそれぞれの右端の間に亘って延びる。対向壁27Dは、対向壁27Aの左端から後方に延びる。
カセット1Aは、第1アーム21及び第2アーム22を備える。第1アーム21は、上壁20U、下壁20B、後壁20Aの一部である部分壁205、及びヘッド周壁27の対向壁27Bで規定される。図1に示すように、後壁20Aの部分壁205は、後壁20Aのうち対向壁27Bと前後方向に対向する。第1アーム21は、カセット1Aにおけるヘッド開口26の後方で、左右方向に延びる。第1アーム21の左端に排出口21A、21Bが設けられる。排出口21A、21Bは、それぞれ第1アーム21の左端部に設けられる。排出口21A、21Bは、上下方向に長い矩形状を有し、左方に開口する。
図2に示すように、第2アーム22は、上壁20U、下壁20B、左壁20Lの一部である部分壁20M、20N、及びヘッド周壁27の対向壁27Dで規定される。部分壁20Mは、左壁20Lのうち右側に凹んだ部分から、左方に延びる。部分壁20Nは、部分壁20Mの左端から後方に延びる。第2アーム22は、ヘッド開口26の左方に配置される。第2アーム22の後端は壁部により覆われず、開口する。第1アーム21の左端と第2アーム22の後端との間に、カセット1Aを上下方向に貫通する間隙28が設けられる。
<第1テープ61、インクリボン62、第2テープ63>
図3、図4に示すように、カセット1Aには、各種の帯状体として、第1テープ61、インクリボン62、第2テープ63が収納される。第1テープ61、インクリボン62、第2テープ63のそれぞれの幅は略同一である。カセット1Aの内部には、第1テープロール6A、供給リボンロール6B、巻取リボンロール6C、及び第2テープロール6Dが収容される。
第1テープロール6Aは、円筒状のテープスプール60Aに第1テープ61が巻回されることにより構成される。第1テープ61は、透明なPET製のフィルムテープである。第1テープ61は、テープスプール60Aの外周において、基材層を内側に向けて巻回される。カセット1Aの右前部には、上壁20Uと下壁20Bとの間で上下方向に延びる回転支持部25Aが設けられる。第1テープロール6Aは、テープスプール60Aに挿入された回転支持部25Aを中心に回転可能に支持される。
第2テープロール6Dは、円筒状のテープスプール60Dに透明な第2テープ63が巻回されることにより構成される。第2テープ63は、粘着層を介して基材層と剥離紙とが積層されたテープである。第2テープ63の基材層のうち、剥離紙側と反対側の面(以下、「接着面」という。)に、接着剤が塗布される。第2テープ63は、テープスプール60Dの外周において、接着面を内側に向けて巻回される。カセット1Aの左前部には、上壁20Uと下壁20Bとの間で上下方向に延びる回転支持部25Dが設けられる。第2テープロール6Dは、テープスプール60Dに挿入された回転支持部25Dを中心に回転可能に支持される。
供給リボンロール6Bは、円筒状の供給スプール60Bにインクリボン62が巻回されることにより構成される。インクリボン62は、供給スプール60Bの外周に巻回される。カセット1Aの右後部には、上壁20Uと下壁20Bとの間で上下方向に延びる回転支持部25Bが設けられる。供給リボンロール6Bは、供給スプール60Bに挿入された回転支持部25Bを中心に回転可能に支持される。
巻取リボンロール6Cは、円筒状の巻取スプール60Cにインクリボン62が巻き取られることにより構成される。インクリボン62は、巻取スプール60Cの外周に巻回される。カセット1Aのうち回転支持部25Bの左斜め前方には、上壁20Uと下壁20Bとの間で上下方向に延びる回転支持部25Cが設けられる。巻取リボンロール6Cは、巻取スプール60Cに挿入された回転支持部25Cを中心に回転可能に支持される。
図3に示すように、インクリボン62は、供給スプール60Bの供給リボンロール6Bから後方に延び、左方に曲折して排出口21B(図1参照)まで更に延びる。インクリボン62は、排出口21Bを介して第1アーム21内から間隙28に排出される。排出口21Bから排出されたインクリボン62は、ヘッド周壁27の対向壁27Dの後端に接触して前方に曲折する。インクリボン62は、ヘッド周壁27の対向壁27Aの前方を通過して右方に延び、巻取スプール60Cに巻き取られる。
第1テープ61は、テープスプール60Aの第1テープロール6Aから後方に引き出される。引き出された第1テープ61は、筐体2A内の案内壁20Pに案内されて左方に曲折する。第1テープ61は、第1アーム21内においてインクリボン62の後方を通過して、排出口21A(図1参照)まで左方に更に延びる。第1テープ61は、排出口21Aを介して第1アーム21内から間隙28に排出される。間隙28において、第1テープ61はインクリボン62の後方を並走する。図4に示すように、第1テープ61は、第2アーム22の後方を通過して左方に延びる。
第2テープ63は、テープスプール60Dの第2テープロール6Dから後方に引き出される。引き出された第2テープ63は、第2アームの右方を通過した後、左方に曲折する。第2テープ63は、第2アーム22の後方且つ第1テープ61の前方を通過して左方に延びる。
<挟持部材4>
図1に示すように、カセット1Aは、左後方に挟持部材4を備える。挟持部材4は、印刷装置7Aの本体ローラ78(図10参照、後述)と、後述のカセットローラ4Bとの間で第1テープ61及び第2テープ63を挟持し、それぞれを貼合わせる。挟持部材4は、ホルダ4A及びカセットローラ4Bを有する。
ホルダ4Aは、第2アーム22の筐体2Aの上壁20U及び下壁20Bによって前後方向に移動可能に支持される。図1、図3、図4に示すように、ホルダ4Aは、一対の支持部41A(図4参照)、架設部41B(図3参照)、突出部41C(図2、図3参照)、及び一対のガイド41D(図1参照)を有する。図4に示すように、一対の支持部41Aは、上下方向に離隔して配置された2つの板体である。各支持部41Aは矩形状を有し、上下方向と直交する。一対の支持部41Aの間隔は、第1テープ61、インクリボン62、及び第2テープ63の幅よりも大きい。図3に示すように、架設部41Bは、一対の支持部41Aのそれぞれの前端の間に架け渡される。突出部41Cは、架設部41Bの前面から前方に突出する。図4に示すように、一対のガイド41Dは、一対の支持部41Aの右後方に設けられる。一対のガイド41Dは棒状を有し、それぞれ、一対の支持部41Aから内側に向けて延びる。
図1に示すように、カセットローラ4Bは円柱状を有し、ホルダ4Aの一対の支持部41Aの間に設けられる。カセットローラ4Bの回転軸は上下方向に延び、回転軸の上下方向の両端部が一対の支持部41Aによって回転可能に支持される。カセットローラ4Bの上下方向の長さは、一対の支持部41Aの間隔よりも僅かに小さく、且つ、第1テープ61、インクリボン62、及び第2テープ63の幅よりも僅かに大きい。
挟持部材4は、一部を除いて筐体2Aの第2アーム22内に配置される。カセットローラ4Bは、第2アーム22の後端の開口から露出する。一対のガイド41Dは、第2アーム22よりも後方に突出する。図4に示すように、第2アーム22の後方を通過する第1テープ61及び第2テープ63は、カセットローラ4Bと一対のガイド41Dとの間を通過する。図2に示すように、突出部41Cは、筐体2Aの部分壁20Mから前方に突出する。突出部41Cは、第2アーム22の内部から、部分壁20Mに設けられた貫通穴30Hを通過して前方に延びる。
<カセット1B>
図5〜図7を参照して、カセット1Bについて説明する。以下の説明では、図1の上方、下方、左下方、右上方、右下方、左上方を、それぞれ、カセット1Bの後方、前方、左方、右方、上方、下方とする。上下方向に直交する方向を、水平方向という。水平方向と直交する方向を、垂直方向という。
カセット1Bは、第1テープ66及びインクリボン67を備えた、所謂ノンラミネートタイプ(レセプタタイプともいう。)のテープカセットである。図5に示すように、カセット1Bは、カセット1Aの筐体2A(図1等参照)と略同一形状の筐体3Aを備える。筐体3Aの上ケース301、下ケース302、上壁30U、側壁301S、302S、下壁30B、前壁30F、後壁30A、右壁30R、左壁30L、右前角壁30W、部分壁305、第1アーム31、ヘッド開口36、ヘッド周壁37、対向壁37A、37B、37C、37D、排出口31A、31Bは、それぞれ、カセット1Aの筐体2Aの上ケース201、下ケース202、上壁20U、側壁201S、202S、下壁20B、前壁20F、後壁20A、右壁20R、左壁20L、右前角壁20W、部分壁205、第1アーム21、ヘッド開口26、ヘッド周壁27、対向壁27A、27B、27C、27D、排出口21A、21Bに対応する。筐体3Aは、前壁30F及び左壁30Lに凹部が設けられない点、左前角壁20Vに対応する部分を有さない点、及び、第2アーム22の代わりに第2アーム32を有する点で、カセット1Aの筐体2Aと相違する。
第2アーム32は、上壁30U、下壁30B、左壁30Lの一部である部分壁306、及びヘッド周壁37の対向壁37Dで規定される。左壁30Lの部分壁306は、部分壁306のうち対向壁37Dと左右方向に対向する。第2アーム32は、カセット1Bにおけるヘッド開口36の左方で、前後方向に延びる。第2アーム32の後端に、排出口32Aが設けられる。排出口32Aは、断面形状が上下方向に長い矩形状の貫通穴であり、第2アーム32を左右方向に貫通する。排出口32Aに対して右側にヘッド開口36が配置される。ヘッド開口36は、言い換えれば、排出口32Aに対して、後述する第1テープ66の搬送方向の上流側に近接する。第1アーム31の左端と第2アーム32の後端との間に、カセット1Aを上下方向に貫通する間隙38が設けられる。
<第1テープ66、インクリボン67>
図6、図7に示すように、カセット1Bには、第1テープ66及びインクリボン67が収納される。第1テープ66及びインクリボン67は、カセット1Aの第1テープ61及びインクリボン62に対応する。カセット1Aと異なり、第2テープ63は収容されない。
筐体3A内における第1テープ66及びインクリボン67の配置及び搬送経路については、カセット1Aの第1テープ61及びインクリボン62(図3、図4参照)と同一である。カセット1Bの内部に収容される第1テープロール6E、供給リボンロール6F、巻取リボンロール6Gは、それぞれ、カセット1Aに収容される第1テープロール6A、供給リボンロール6B、巻取リボンロール6C(図3、図4参照)に対応する。カセット1Bのテープスプール65A、供給スプール65B、巻取スプール65Cは、それぞれ、カセット1Aのテープスプール60A、供給スプール60B、巻取スプール60C(図3、図4参照)に対応する。カセット1Bの上壁30U及び下壁30Bとの間で上下方向に延びる回転支持部35A、35B、35Cは、カセット1Aにおける回転支持部25A、25B、25C(図3、図4参照)に対応する。カセット1Bにおいて第1テープ66を案内する案内壁30Pは、カセット1Aにおける案内壁20P(図3、図4参照)に対応する。
<印刷装置7A>
図8〜図11を参照し、印刷装置7Aについて説明する。以下の説明では、図8の左上方、右下方、左下方、右上方、上方、下方を、それぞれ、印刷装置7Aの後方、前方、左方、右方、上方、下方とする。印刷装置7Aの各方向は、印刷装置7Aに装着された状態のカセット1A、1Bの各方向と一致する。
図8に示すように、印刷装置7Aは、筐体711とカバー712とを備える。筐体711は、略直方体状である。図9、図10に示すように、筐体711の上端部は開口する。筐体711の開口内部に、カセット1A、1Bの装着が可能な装着部73が設けられる。
筐体711の左面には、入力部71Aが設けられる。入力部71Aは、各種情報を印刷装置7Aに入力するためのボタンである。筐体711の左面において入力部71Aの後側には、排出部71Bが設けられる。排出部71Bは、上下方向に延びる開口であり、筐体711の内部と外部とに連通する。図9に示すように、筐体711は、一対の凹部71C、及び凹部71Dを上端部に備える。一対の凹部71Cは、筐体711の右端部のうち前後方向の両端近傍に設けられる。凹部71Dは、筐体711の左端部のうち前後方向の中央に設けられる。
図8、図11に示すように、カバー712は板状を有し、筐体711に対して着脱可能である。図11に示すように、カバー712は、一対の係合部72A、係合部72B、及び突出部72Cを下面に備える。一対の係合部72Aは、カバー712の右端部のうち前後方向の両端近傍に設けられる。一対の係合部72Aは、筐体711の一対の凹部71C(図9、図10参照)に係合可能である。係合部72Bは、カバー712の左端部のうち前後方向の中央に設けられる。係合部72Bは、筐体711の凹部71D(図9、図10参照)に係合可能である。突出部72Cは、カバー712の下面のうち係合部72Bの右方に設けられ、下方に突出する。
カバー712は、次のようにして筐体711に取り付けられる。はじめに、図11に示すように、カバー712の一対の係合部72Aが、筐体711の一対の凹部71Cに係合される。次いで、カバー712は、一対の係合部72Aを中心として左端部が下方に移動する向きに揺動される。これによって、カバー712の係合部72Bは、筐体711の凹部71Dに上方から進入し、凹部71Dに係合する。カバー712は、筐体711に取り付けられた状態で装着部73を閉塞する。一方、カバー712は、筐体711から取り外された状態で、装着部73を開放する。
図9〜図11に示すように、装着部73は、筐体711の上面から下方に凹んだ凹部の内壁、及び、内壁により囲まれた空間である。装着部73には、カセット1A、1Bが着脱可能に装着される。図10に示すように、装着部73には、ヘッドホルダ76、プラテンホルダ79、切断ユニット74、ガイド機構8、非図示のリボン巻取軸が設けられる。ヘッドホルダ76は、装着部73の後部に設けられ、前後方向に直交して延びる板状である。サーマルヘッド76A(図12等参照)は、ヘッドホルダ76の後面の左端部に設けられ、上下方向に並んだ複数の発熱体を含む。プラテンホルダ79は、前後方向においてヘッドホルダ76よりも後方に設けられる。プラテンホルダ79は、プラテンローラ77および本体ローラ78を、それぞれ、平面視で時計回り方向および反時計回り方向に回転可能に支持する。図12に示すように、プラテンローラ77は、サーマルヘッド76Aに対して後方に近接して並ぶ。本体ローラ78は、プラテンローラ77に対して左方に並ぶ。
装着部73の左後部、且つ、筐体711の排出部71B(図5、図6参照)の右側近傍に、切断ユニット74が設けられる。図12に示すように、切断ユニット74は、本体ローラ78の左方に配置される。切断ユニット74は、固定刃74A、及び、可動刃74Bを有する。固定刃74Aの刃先741の前後方向の位置は、本体ローラ78の前端よりも僅かに前方に位置する。可動刃74Bは、固定刃74Aに対して後方に離隔して配置される。図13に示すように、可動刃74Bは、下端部を中心として揺動可能である。可動刃74Bの上端部が前方に移動する方向(矢印Y11の方向)に揺動した場合、可動刃74Bの刃先742は、固定刃74Aの刃先741に後方から接触する。切断ユニット74は、非図示のモータの回転駆動に応じて可動刃74Bを揺動させる。可動刃74Bが矢印Y11の向きに揺動した場合、固定刃74A及び可動刃74Bは、テープに対して幅方向に沿って厚み方向の少なくとも一部を切断する。以下、切断ユニット74において固定刃74Aの刃先741に対して可動刃74Bの刃先742が後方に離隔した状態(図13参照)を、待機状態という。切断ユニット74において固定刃74Aの刃先と可動刃74Bの刃先とが接触した状態を、切断状態という。
<ガイド機構8>
図10に示すように、ガイド機構8は、装着部73の左端部に設けられる。ガイド機構8は、移動部材8A、ガイド部材8B、及び伸縮部材8C(図14等参照)を有する。ガイド機構8は、カバー712が装着部73を閉塞したことに応じ、移動部材8Aによりガイド部材8Bを移動させる。ガイド部材8Bは、カセット1Aが装着部73に装着された状態で、カセット1Aの第2アーム22を前方から支持する(図15参照)。ガイド部材8Bは、カセット1Bが装着部73に装着された状態で、カセット1Bの排出口32Aから筐体711の排出部71Bに向けて搬送される第1テープ66を、前方からガイドする(図18参照)。
移動部材8Aは、細長い板状の基部80を有する。基部80は上下方向に延び、左右方向と直交する。図10、図12に示すように、基部80の後端部に、前方に向けて凹んだ凹部80Cが設けられる。凹部80Cは上下方向に延びる。図12に示すように、筐体711に設けられた凸部72Dは、基部80の後方から前方に向けて突出し、凹部80Cに係合する。凸部72Dは、凹部80Cを上下方向に移動可能に支持する。このため、基部80は、筐体711に対して上下方向に移動可能に支持される。基部80は、非図示のバネによって上方に付勢されている。
基部80の上端部に、水平に延びる板状の当接部81が設けられる。図11に示すように、筐体711からカバー712が取り外された状態で、当接部81は、筐体711の上端部よりも上方に突出する。一方、筐体711にカバー712が取り付けられ、筐体711の装着部73がカバー712によって閉塞される過程で、カバー712の突出部72Cは当接部81に上方から接触し、当接部81を下方に押す。これにより、移動部材8Aは非図示のバネの付勢力に抗って下方に移動する。筐体711の装着部73がカバー712により閉塞された状態で、当接部81は、筐体711の上端部よりも下方に配置される。以下、当接部81が筐体711の上端部よりも上方に突出した状態における移動部材8Aの位置(図10〜図14参照)を、第1位置という。当接部81が筐体711の上端部よりも下方に配置された状態における移動部材8Aの位置(図15〜図20参照)を、第2位置という。
図13、図14に示すように、移動部材8Aの基部80の後端部に、後方に突出する突出部80A、80B(図14参照)が設けられる。突出部80A、80Bの形状は同一である。突出部80Aは、第1端部801、第2端部802、第3端部803を有する。第1端部801は、突出部80Aの上端部に対応し、前後方向に延びる。第2端部802は、突出部80Aの第1端部801の後端から下方に延びる。第3端部803は、突出部80Aの第2端部802の下端から、前斜め下方に延びる。図14に示すように、突出部80Bの第1端部805、第2端部806、第3端部807は、それぞれ、突出部80Aの第1端部801、第2端部802、第3端部803に対応する。突出部80Aの第3端部803の下端から下方に向けて、第4端部804が延びる。第4端部804の下端は、突出部80Bの第1端部801の前端に接続する。突出部80Bの第3端部807の下端から下方に向けて、第4端部808が延びる。
図10、図11に示すように、ガイド部材8Bは、移動部材8Aの右方に設けられる。又、図12に示すように、ガイド部材8Bは、本体ローラ78に対して前方に配置される。 図10に示すように、ガイド部材8Bは、屈曲した板状のカバー85を備える。カバー85は、板部85A及び搬送ガイド85B(図13、図14参照)を有する。板部85Aは、左右方向と直交し、移動部材8Aの右側略全体を覆う。搬送ガイド85Bは、板部85Aの後端から左方に延びる板状の部位である。搬送ガイド85Bは前後方向と直交する。図13、図14に示すように、搬送ガイド85Bは、本体ローラ78に対して前方に対向する。図10、図13に示すように、カバー85の上下方向両端部は、筐体711の支持部72Eによって前後方向に移動可能に支持される。詳細は後述するが、ガイド部材8Bは、移動部材8Aが上下方向に移動することに伴い、前後方向に移動する。
図14に示すように、板部85Aの左面から左方に向けて、仕切板851、852、853、854が延びる。仕切板851〜854は、それぞれ、上下方向と直交する。仕切板851〜854は、この順番で下方に向けて並ぶ。仕切板851〜854のそれぞれの後端は、搬送ガイド85Bの前面に連結する。仕切板851、852間の間隔、及び、仕切板853、854間の間隔は、それぞれ、移動部材8Aの基部80の第4端部804、808の上下方向の長さと略同一である。仕切板855は、仕切板851〜854の前端に連結し、上下方向に延びる。仕切板855は、前後方向と直交する。板部85A、搬送ガイド85B、仕切板851、852、855は、矩形状に仕切られた閉空間R1を形成する。板部85A、搬送ガイド85B、仕切板853、854、855は、矩形状に仕切られた閉空間R2を形成する。
搬送ガイド85Bの前面のうち仕切板851、852との連結部分の間に、前方に突出する突出部861が設けられる。搬送ガイド85Bの前面のうち仕切板853、854との連結部分の間に、前方に突出する突出部862が設けられる。突出部861、862は、それぞれ円柱状を有し、前後方向に延びる。
伸縮部材8Cは、バネ86A、86Bを有する。バネ86A、86Bは、それぞれ、圧縮コイルバネであり、素線の回転中心は前後方向に延びる。バネ86A、86Bは、それぞれ、前後方向に伸縮可能である。バネ86Aは、閉空間R1内に配置され、後端部が突出部861に巻回される。バネ86Aの前端は、スペーサ863に係合する。スペーサ863は、仕切板851、852の内面に上下方向から挟まれる。スペーサ863は、仕切板851、852の内面に対して摺動することにより、閉空間R1内で前後方向に移動可能に支持される。バネ86Bは、閉空間R2内に配置され、後端部が突出部862に巻回される。バネ86Aの前端は、スペーサ864に係合する。スペーサ864は、仕切板853、854の内面に上下方向から挟まれる。スペーサ864は、仕切板853、854の内面に対して摺動することにより、閉空間R2内で前後方向に移動可能に支持される。
スペーサ863、864は、更に、バネ86A、86Bの前端部が係合される係合位置から左方に突出し、移動部材8Aの基部80の後方に延びる。図14に示すように、移動部材8Aが第1位置に配置された状態で、スペーサ863は、前方に向けた付勢力をバネ86Aから受け、移動部材8Aの第4端部804に後方から接する。スペーサ864は、前方に向けた付勢力をバネ86Bから受け、移動部材8Aの第4端部808に後方から接する。
一方、筐体711の装着部73がカバー712により閉塞される過程で、移動部材8Aは、第1位置から第2位置に向けて移動する(矢印12参照)。この場合、移動部材8Aの第3端部803にスペーサ863が上方から接触し、第3端部807にスペーサ864が上方から接触する。スペーサ863、864は、移動部材8Aの第3端部803、807から後方に向けた力を受ける。スペーサ863、864は、バネ86A、86Bの付勢力に抗って後方に移動する。スペーサ863、864の後方への移動に応じ、バネ86A、86Bも後方に移動する(矢印Y21参照)。筐体711の装着部73がカバー712により閉塞されて移動部材8Aが第2位置に配置された場合、スペーサ863は、前方に向けた付勢力をバネ86Aから受け、移動部材8Aの第2端部802に後方から接する(図17、図20参照)。スペーサ864は、前方に向けた付勢力をバネ86Bから受け、移動部材8Aの第2端部806に後方から接する(図17、図20参照)。
<印刷装置7Aに対するカセット1Aの装着方法>
カセット1Aは、印刷装置7Aの装着部73に対して次のように装着される。はじめにユーザは、印刷装置7Aのカバー712を筐体711から取り外す(図9参照)。この状態で、移動部材8Aは第1位置(図12〜図14参照)に配置される。ガイド部材8Bは、前後方向の移動可能な範囲のうち最も前側に配置される(図13、図14参照)。搬送ガイド85Bは、本体ローラ78に対して前方に離隔する(図12参照)。前後方向の移動可能な範囲のうち最も前側にガイド部材8Bが配置された場合の搬送ガイド85Bの位置を、退避位置という。搬送ガイド85Bは、装着部73がカバー712により閉塞されていない場合、退避位置に配置される。
カセット1Aは、前後左右方向が印刷装置7Aの前後左右方向と一致した状態で、印刷装置7Aの装着部72の上側に配置される。このとき、カセット1Aのヘッド開口26の下端にヘッドホルダ76の上端が配置される。次にユーザは、印刷装置7Aのヘッドホルダ76がカセット1Aのヘッド開口26内に進入するように、カセット1Aを装着部73内に向けて下方に移動させる。このとき、装着部73の非図示のリボン巻取軸は、カセット1Aの回転支持部25Cに挿入される。以上により、図15に示すように、装着部73に対するカセット1Aの装着が完了する。以下、印刷装置7Aの装着部73のうちカセット1Aが装着される領域、言い換えれば、装着部73のうちカセット1Aが配置される領域を、装着領域11Aという。
印刷装置7Aのプラテンローラ77は、ヘッドホルダ76のサーマルヘッド76Aに対して後方から近接する。プラテンローラ77は、間隙28に配置される第1テープ61(図3等参照)の後面の剥離層と接触し、第1テープ61を前方に押す。プラテンローラ77は、第1テープ61の前面を、インクリボン62に押し付ける。プラテンローラ77は更に、インクリボン62に重なった状態の第1テープ61を、ヘッドホルダ76のサーマルヘッド76Aに付勢する。
次にユーザは、印刷装置7Aの装着部73をカバー712により閉塞する為に、筐体711にカバー712を取り付ける。装着部73がカバー712により閉塞される過程で、当接部81にカバー712の突出部72C(図11参照)が上側から接触し、移動部材8Aは第1位置から第2位置に向けて下方に移動する(矢印Y31、図16参照)。
図17に示すように、移動部材8Aの移動(矢印Y31参照)に応じ、スペーサ863、864及びバネ86A、86Bは後方に移動する(矢印Y32参照)。バネ86A、86Bは収縮しながら後方に移動し、後方に向けた付勢力をガイド部材8Bに作用させる。ガイド部材8Bは後方に移動する(矢印Y33、図16、図17参照)。図16、図17に示すように、ガイド部材8Bの搬送ガイド85Bは、カセット1Aの第2アーム22の部分壁20Mに前方から近接し、部分壁20Mから突出した突出部41Cに接触する。なお、ガイド部材8Bの後方への移動は、搬送ガイド85Bが突出部41Cに接触することで抑制されるので、移動量は僅かである。以下、カセット1Aが装着され且つカバー712が装着部73を閉塞した状態においてガイド部材8Bの搬送ガイド85Bが配置される位置を、中間位置という。
ガイド部材8Bは、バネ86A、86Bの付勢力に応じて、カセット1Aの挟持部材4を後方に押す。図15に示すように、挟持部材4のカセットローラ4B(図1参照)は、排出口21A(図1参照)から排出された第1テープ61と第2テープ63(図3参照)とが重なった状態で、第1テープ61及び第2テープ63を本体ローラ78との間に挟持する。又、カセットローラ4Bは、印刷装置7Aのバネ86A、86Bの付勢力がガイド部材8B及び挟持部材4のホルダ4Aにより伝達されて後方に押されることに応じ、本体ローラ78との間で第1テープ61及び第2テープ63を挟持する。
<カセット1Aが装着された場合の印刷方法>
印刷装置7Aは、カセット1Aが印刷装置7Aに装着された状態で、以下のように印刷動作を実行可能である。印刷装置7Aは、非図示のモータを回転駆動することで、プラテンローラ77及び本体ローラ78を、図15における平面視で時計回り方向に同期して回転させる。プラテンローラ77及び本体ローラ78は、第1テープロール6A(図2参照)から第1テープ61(図2参照)を引き出す。又、本体ローラ78は、第2テープロール6D(図2参照)から第2テープ63を引き出す。更に、非図示のリボン巻取軸が回転し、インクリボン62(図2参照)を巻取リボンロール6C(図2参照)に巻き取る。
第1アーム21の排出口21A(図1参照)から排出された第1テープ61と、排出口21B(図1参照)から排出されたインクリボン62とは、サーマルヘッド76Aとプラテンローラ77とに挟まれる。第1テープ61及びインクリボン62は、回転するプラテンローラ77によって搬送方向の下流側、即ち左方に搬送される。印刷装置7Aは、上記のように搬送しながら、サーマルヘッド76Aの複数の発熱体を発熱させる。サーマルヘッド76Aは間隙28において、供給リボンロール6Bから引き出されたインクリボン62を用いて、第1テープ61にオブジェクトを印刷する。使用済みのインクリボン62は、ヘッド周壁27の対向壁27Dの後端に接触することで、第1テープ61から剥離される。剥離されたインクリボン62は、巻取リボンロール6Cに巻き取られる。
カセットローラ4Bと本体ローラ78とに挟まれた第1テープ61及び第2テープ63は、回転する本体ローラ78によって搬送方向の下流側、即ち左方に搬送される。印刷済みの第1テープ61は、カセットローラ4Bと本体ローラ78との間において、第2テープ63に貼り付けられる。これによりラベルテープが作成される。作成されたラベルテープは、印刷装置7Aの排出部71Bを介して排出される。
<印刷装置7Aに対するカセット1Bの装着方法>
カセット1Bは、カセット1Aと同様の方法で、印刷装置7Aの装着部73に装着される。図18に示すように、印刷装置7Aの装着部73のうちカセット1Bが装着される領域を、言い換えれば、装着部73のうちカセット1Bが配置される領域を、装着領域11Bという。装着領域11Bの一部は、装着部73のうちカセット1Aが装着される装着領域11Aと重複する。一方、カセット1Aが装着される装着領域11Aのうち第2アーム22(図1等参照)が配置される一部の領域は、装着領域11Bには含まれず、装着領域11Bと重複しない。以下、この一部の領域を、部分領域111という。部分領域111は、本体ローラ78に対して前方に対向する。なお、カバー712が筐体711に取り付けられない状態で搬送ガイド85Bが配置される退避位置は、装着部73のうちカセット1A、1Bが何れも配置されない領域内、即ち、装着領域11A、11B外に配置される。
印刷装置7Aの装着部73をカバー712により閉塞する為に、筐体711にカバー712が取り付けられる。装着部73がカバー712により閉塞される過程で、当接部81にカバー712の突出部713が上側から接触し、移動部材8Aは第1位置から第2位置に向けて下方に移動する(矢印Y41、図19参照)。
図20に示すように、移動部材8Aの移動(矢印Y41参照)に応じ、スペーサ863、864及びバネ86A、86Bは後方に移動する(矢印Y42参照)。カセット1Aが装着された場合と異なり、ガイド部材8Bの搬送ガイド85Bは部分領域111(図18参照)で第2アーム22(図1参照)に接触しないので、ガイド部材8Bは、部分領域111を通過して後方に移動可能である。このため、バネ86A、86Bは伸張した状態で後方に移動し、ガイド部材8Bを後方に移動させる(矢印Y43、図19〜図21参照)。ガイド部材8Bの移動量は、カセット1Aが装着された場合のガイド部材8Bの移動量(図16、図17、矢印Y33参照)よりも大きい。図18、図21に示すように、ガイド部材8Bの搬送ガイド85Bは、印刷装置7Aの本体ローラ78に前方から近接する。以下、カセット1Bが装着され且つカバー712が装着部73を閉塞した状態において搬送ガイド85Bが配置される上記の位置を、ガイド位置という。ガイド位置は、カセット1Aが装着された場合における搬送ガイド85Bの位置である中間位置よりも後方に配置され、本体ローラ78により近接する。
図21に示すように、搬送ガイド85Bが配置されるガイド位置は、カセット1Aの装着領域11A(図17参照)のうちカセット1Bの装着領域11Bと重複しない部分領域111内に配置される。なお、搬送ガイド85Bがガイド位置に配置された場合、本体ローラ78との間に隙間Lが形成される。隙間Lは、第1テープ66の厚さよりも大きい。又、図18に示すように、ガイド位置に配置された搬送ガイド85Bは、カセット1Bのうち第1テープ66が排出される排出口32A(図5参照)に対して、第1テープ66が搬送される搬送方向の下流側の近傍に配置される。
ガイド位置は、カセット1Aが装着された場合における搬送ガイド85Bの位置である中間位置(図15〜図17参照)よりも後方に位置する。即ち、中間位置は、退避位置(図12〜図14参照)とガイド位置(図18〜図20参照)との間に位置する。又、搬送ガイド85Bは、カセット1Bが装着された状態でカバー712により装着部73が閉塞される動作に応じ、退避位置から、中間位置を経てガイド位置まで移動可能である。
図21に示すように、搬送ガイド85Bがガイド位置に配置された場合、搬送ガイド85Bの右後方の角部に設けられた第1傾斜部88Aが露出する。第1傾斜部88Aは、右方に向かうに従って前方に傾斜する。言い換えれば、第1傾斜部88Aに沿って右方に向かう方向は、前方に傾斜する。更に、ガイド部材8Bがガイド位置に配置された場合、搬送ガイド85Bの後面、より詳細には、搬送ガイド85Bのうち左端部近傍に、第2傾斜部88Bが露出する。第2傾斜部88Bは、左方に向かうに従って後方に傾斜する。言い換えれば、第2傾斜部88Bに沿って左方に向かう方向は、後方に傾斜する。第2傾斜部88Bに沿って左方に延びる仮想直線Qを定義した場合、仮想直線Qは、待機状態の切断ユニット74の固定刃74Aの刃先741と、可動刃74Bの刃先742との間を通過する。
<カセット1Bが装着された場合の印刷方法>
印刷装置7Aは、カセット1Bが印刷装置7Aに装着された状態で、以下のように印刷動作を実行可能である。印刷装置7Aは、非図示のモータを回転駆動することで、プラテンローラ77及び本体ローラ78を回転させる。プラテンローラ77及び本体ローラ78は、第1テープロール6E(図7参照)から第1テープ66(図7参照)を引き出す。又、非図示のリボン巻取軸が回転し、インクリボン67(図7参照)を巻取リボンロール6G(図7参照)に巻き取る。
第1アーム31の排出口31Aから排出された第1テープ66と、排出口31Bから排出されたインクリボン67とは、サーマルヘッド76Aとプラテンローラ77とに挟まれる。第1テープ66及びインクリボン67は、回転するプラテンローラ77によって搬送方向の下流側、即ち左方に搬送される。印刷装置7Aは、上記のように搬送しながら、サーマルヘッド76Aの複数の発熱体を発熱させる。サーマルヘッド76Aは間隙38において、供給リボンロール6Fから引き出されたインクリボン67を用いて、第1テープ66の基材層にオブジェクトを印刷する。使用済みのインクリボン67は、ヘッド周壁37の対向壁23Dの後端に接触することで、第1テープ66から剥離される。剥離されたインクリボン67は、巻取リボンロール6Cに巻き取られる。印刷済みの第1テープ66は、第2アーム32の排出口32Aを通過して左方に搬送され、印刷装置7Aの排出部71Bを介して排出される。
<本実施形態の作用、効果>
印刷装置7Aのガイド部材8Bの搬送ガイド85Bは、後方への移動に応じてガイド位置に配置され、前方への移動に応じて退避位置に配置される。ガイド位置は、部分領域111内の位置であり、退避位置は、装着領域11A、11B外の位置である。このため印刷装置7Aは、ラミネートタイプのカセット1Aが装着された状態で、搬送ガイド85Bを部分領域111外の中間位置に配置させる(図15〜図17参照)。この場合、印刷装置7Aは、カセット1Aのうち部分領域111に配置された挟持部材4のカセットローラ4Bと本体ローラ78との間で第1テープ61及び第2テープ63を挟持して搬送し、印刷装置7Aの排出部71Bを介して外部に排出できる。一方、印刷装置7Aは、ノンラミネートタイプのカセット1Bが装着された状態で、搬送ガイド85Bを部分領域111内のガイド位置に配置させる(図18〜図21参照)。この場合、印刷装置7Aは、印刷された第1テープ66を搬送ガイド85Bによって案内し、印刷装置7Aの排出部71Bを介して外部に排出できる。以上のように、印刷装置7Aは、異なる種別のカセットが装着されて使用された場合でも、印刷された第1テープ61、66を適切に誘導して外部に排出できる。
印刷装置7Aのカバー712は、装着部73を開閉可能である。ガイド部材8Bの搬送ガイド85Bは、カバー712の開閉動作に応じて移動部材8Aが移動することに応じ、ガイド位置と退避位置との間で移動可能である。このため印刷装置7Aは、カセット1A、1Bが装着部73に装着された状態でカバー712により装着部73が閉塞された場合、搬送ガイド85Bをガイド位置に移動できる。従って、ユーザは、装着部73に対するカセット1A、1Bの装着後、カバー712により装着部73を閉塞する操作を行うことによって、印刷装置7Aを印刷可能な状態にできる。
印刷装置7Aは、装着部73がカバー712により閉塞されることに応じて移動部材8Aを移動させることにより、搬送ガイド85Bを、退避位置から、ガイド位置又は中間位置の何れかの位置に移動させる。印刷装置7Aは、バネ86A、86Bの伸縮を利用して、搬送ガイド85Bの移動後の位置をガイド位置又は中間位置に切り替える。従って、印刷装置7Aは、カバー712により装着部73が閉塞された場合における搬送ガイド85Bの移動後の位置を、カセット1A、1Bに応じて容易に切り替えることができる。
カセット1Bは、第1テープ66、第1テープ66が排出される排出口32A、ヘッド開口36を有する。ガイド部材8Bの搬送ガイド85Bは、装着部73にカセット1Bが装着された状態でカバー712により装着部73が閉塞された場合、ガイド位置に配置される(図18〜図21参照)。搬送ガイド85Bは、ガイド位置にある状態で、排出口32Aに対して第1テープ66の搬送方向下流側(左側)の近傍の位置に配置される。このため印刷装置7Aは、カセット1Bが装着部73に装着された場合、排出口32Aから排出される第1テープ66を搬送ガイド85Bにより適切にガイドしで案内し、印刷装置7Aの排出部71Bを介して外部に排出できる。
カセット1Bにおいて、ヘッド開口36は、排出口32Aに対して第1テープ66の搬送方向の上流側(右側)の近傍に配置される。この場合、印刷装置7Aは、ヘッド開口36に挿入されたサーマルヘッド76Aにより印刷が行われた第1テープ66を、排出口32Aを介して外部に迅速に排出できる。
カセット1Aは、第1テープ61、第1テープ61が排出される排出口21A、第2テープ63、及び、挟持部材4を有する。ガイド部材8Bの搬送ガイド85Bは、装着部73にカセット1Aが装着された状態でカバー712により装着部73が閉塞された場合、ガイド位置と退避位置との間の中間位置に配置される。搬送ガイド85Bは、中間位置にある場合、バネ86A、86Bの付勢力により挟持部材4を第2ローラに向けて後方に付勢する。この場合、印刷装置7Aは、カセット1Aが装着部73に装着された場合、挟持部材4のカセットローラ4Bと本体ローラ78との間に第1テープ61及び第2テープ63を適切に挟持し、それぞれを貼合わせることができる。
搬送ガイド85Bがガイド位置に配置された状態で、本体ローラ78と搬送ガイド85Bとの間に、第1テープ66の厚さ以上の隙間Lが形成される。この場合、印刷装置7Aは、第1テープ66の搬送により本体ローラ78と搬送ガイド85Bに負荷がかかることを抑制できる。従って、印刷装置7Aは、本体ローラ78及び搬送ガイド85Bの耐久性を維持しつつ印刷を行うことができる。
搬送ガイド85Bは、右端部に第1傾斜部88Aを有する(図21参照)。第1傾斜部88Aに沿って右方に向かう方向は、前方に傾斜する。この場合、印刷装置7Aは、搬送ガイド85Bに対して右方から搬送される第1テープ61を、搬送ガイド85Bと本体ローラ78との間に適切に誘導し、搬送ガイド85Bと本体ローラ78との間を左方に通過させることができる。
搬送ガイド85Bは、左端部に第2傾斜部88Bを有する(図21参照)。第2傾斜部88Bに沿って左方に向かう方向は、切断ユニット74の固定刃74Aの刃先741、及び、可動刃74Bの刃先742の間に向けて延びる。この場合、印刷装置7Aは、搬送ガイド85Bと本体ローラ78との間を通過する第1テープ66を、待機状態の固定刃74Aと可動刃74Bとの間に適切に誘導し、切断ユニット74によって第1テープ66を切断できる。
<変形例>
本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。ガイド機構8の移動部材8Aにレバーが設けられてもよい。搬送ガイド85Bは、ユーザによるレバーの操作により移動部材8Aが移動することに応じて移動してもよい。
装着部73にカセット1Aが装着された状態でカバー712により装着部73が閉塞された場合、バネ86A、86Bの前端の位置のみ後方に移動し、後端の位置は変動しなくてもよい。つまり、バネ86A、86Bは、後端を静止させた状態で収縮してもよい。搬送ガイド85Bは、退避位置のまま維持されてもよい。移動部材8Aは、上記と異なる機構によってガイド部材8Bの搬送ガイド85Bを後方に移動させてもよい。例えば移動部材8A及びガイド部材8Bは、ラックギア及びピニオンギアにより連結されてもよい。搬送ガイド85Bは、移動部材8Aの移動に応じてラックギア及びピニオンギアを介して力を受け、後方に移動してもよい。
カセット1Bは第1アーム31のみ有し、第2アーム32を有さなくてもよい。又、印刷後の第1テープ66が排出される排出口32Aは、カセット1Bに設けられなくてもよい。この場合、搬送ガイド85Bは、ガイド位置に配置された状態で、ヘッド開口36に対して第1テープ66の搬送方向の下流側近傍に配置されてもよい。
挟持部材4は、カセットローラ4Bの代わりにブレードを備えてもよい。印刷装置7Aは、本体ローラ78とブレードとの間に第1テープ61及び第2テープ63を挟持することによって、それぞれを貼合わせてもよい。挟持部材4はバネ86A、86Bを有さず、代わりに、カセット1Aの第2アーム22にバネが設けられてもよい。ガイド部材8Bの搬送ガイド85Bは、カセット1Aの第2アーム22のバネの前端を後方に押してもよい。カセットローラ4Bは、バネが押された場合の付勢力に応じて後方に移動し、本体ローラ78との間に第1テープ61及び第2テープ63を挟持してもよい。
例えば図22に示すように、カセット1Bが装着部73に装着され、且つ、ガイド部材8Bの搬送ガイド85Bがガイド位置に配置された場合、搬送ガイド85Bは、本体ローラ78に接触可能な位置まで後方に移動してもよい。この場合、搬送ガイド85Bと本体ローラ78との間の隙間は、第1テープ66の厚さよりも小さく、且つ、上記実施形態における隙間Lよりも小さくてもよい。搬送ガイド85Bは、本体ローラ78との間に第1テープ66を挟持してもよい。この場合、印刷装置7Aは、本体ローラ78の回転に応じて第1テープ66を適切に搬送させ、排出部71Bを介して第1テープ66を外部に排出できる。
搬送ガイド85Bの右端部は、第1傾斜部88Aを有さなくてもよい。搬送ガイド85Bの右端部は、右方に向けて突出する突出部を有していてもよい。突出部は、カセット1Bの第2アーム32と搬送ガイド85Bとの間の隙間に第1テープ66が進入する可能性を軽減できる。
搬送ガイド85Bの左端部は、第2傾斜部88Bを有さなくてもよい。搬送ガイド85Bの後端部は、前後方向と直交する平面状に形成されていてもよい。該平面に沿って左方に延びる仮想線を定義した場合、この仮想線は、固定刃74Aの刃先741と可動刃74Bの刃先742との間を通過してもよい。
印刷装置7Aは、装着部73に対してカセット1A、1Bが装着されていない場合、カバー712の状態に関わらず、ガイド機構8の移動部材8Aを第1位置に配置してもよい(図12〜図14参照)。この場合、搬送ガイド85Bは退避位置に配置される(図12〜図14参照)。一方、印刷装置7Aは、装着部73に対するカセット1A、1Bの装着動作に応じ、ガイド機構8の移動部材8Aを第1位置から第2位置に移動させてもよい。ガイド部材8Bの搬送ガイド85Bは、カセット1Aが装着部73に装着されることに応じて、退避位置から中間位置に移動してもよい(図15〜図17参照)。ガイド部材8Bの搬送ガイド85Bは、カセット1Bが装着部73に装着されることに応じて、退避位置からガイド位置に移動させてもよい(図18〜図20参照)。この場合、印刷装置7Aは、装着部73に対するカセット1A、1Bの装着時、ガイド部材8B及び搬送ガイド85Bにカセット1A、1Bが引っ掛かって装着の妨げとなる可能性を軽減できる。
<その他>
カセット1Bは、本発明の「第1カセット」の一例である。装着領域11Bは、本発明の「第1装着領域」の一例である。カセット1Aは、本発明の「第2カセット」の一例である。装着領域11Aは、本発明の「第2装着領域」の一例である。サーマルヘッド76Aは、本発明の「ヘッド」の一例である。プラテンローラ77は、本発明の「第1ローラ」の一例である。後方は、本発明の「第1方向」の一例である。左方は、本発明の「第2方向」の一例である。前方は、本発明の「第3方向」の一例である。右方は、本発明の「第4方向」の一例である。本体ローラ78は、本発明の「第2ローラ」の一例である。バネ86A、86Bは、本発明の「伸縮部材」「付勢部材」の一例である。第1テープ61、66は、本発明の「第1テープ」の一例である。第2テープ63は、本発明の「第2テープ」の一例である。排出口21A、32Aは、本発明の「テープ排出口」の一例である。
1A、1B :カセット
4 :挟持部材
4B :カセットローラ
7A :印刷装置
7B :搬送ガイド
8A :移動部材
8B :搬送ガイド
8C :伸縮部材
11A、11B :装着領域
21A、32A :排出口
26、36 :ヘッド開口
31B :排出口
32 :第2アーム
61、66 :第1テープ
63 :第2テープ
73 :装着部
74A :固定刃
74B :可動刃
76A :サーマルヘッド
77 :プラテンローラ
78 :本体ローラ
86A、86B :バネ
88A :第1傾斜部
88B :第2傾斜部
111 :部分領域

Claims (11)

  1. 印刷媒体が収容されたカセットを装着する装着部であって、
    第1カセットが装着される第1装着領域と、
    前記第1カセットと異なる第2カセットが装着される領域であって、一部が前記第1装着領域と重複する第2装着領域と、
    を有する前記装着部と、
    前記装着部に設けられ、前記印刷媒体に印刷を行うためのヘッドと、
    前記ヘッドに対して第1方向に並ぶ第1ローラと、
    前記第1ローラに対して前記第1方向と交差する第2方向に並ぶ第2ローラと、
    前記第2ローラに対して前記第1方向と反対の第3方向に配置され、前記第1方向及び前記第3方向に移動可能な搬送ガイドと、
    を備えた印刷装置であって、
    前記第2装着領域は、前記第2ローラと対向する部分領域であって前記第1装着領域と重複しない前記部分領域を有し、
    前記搬送ガイドは、
    前記第1方向への移動に応じ、前記第2ローラに近接したガイド位置に配置され、
    前記第3方向への移動に応じ、前記第2ローラから離隔した退避位置に配置され、
    前記ガイド位置は、前記部分領域内の位置であり、
    前記退避位置は、前記第1装着領域外且つ前記第2装着領域外の位置である
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記装着部を開閉可能なカバーを備え、
    前記搬送ガイドは、
    前記カバーの開閉動作に応じ、前記ガイド位置と前記退避位置との間で移動することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記第1方向及び前記第3方向に沿って伸縮可能な伸縮部材と、
    前記カバーにより前記装着部が閉塞されたことに応じ、前記伸縮部材を前記第1方向に移動させる移動部材と
    を備え、
    前記移動部材は、
    前記第1カセットが前記装着部に装着された状態で前記カバーにより前記装着部が閉塞された場合、前記伸縮部材が伸長した状態で前記第1方向に移動することにより、前記搬送ガイドは前記ガイド位置に配置され、
    前記第2カセットが前記装着部に装着された状態で前記カバーにより前記装着部が閉塞された場合、前記伸縮部材が収縮しながら前記第1方向に移動することにより、前記搬送ガイドは、前記ガイド位置と前記退避位置との間の何れかの位置に配置される
    ことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記第1カセットは、
    前記印刷媒体である第1テープ、
    前記第1テープが排出されるテープ排出口、及び、
    前記装着部に装着されたときに前記ヘッドが挿入されるヘッド開口を有し、
    前記搬送ガイドは、
    前記装着部に前記第1カセットが装着された状態で前記ガイド位置に配置され、
    前記ガイド位置にある状態で、前記テープ排出口に対して前記第1テープの搬送方向下流側の近傍の位置に配置されたことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の印刷装置。
  5. 前記ヘッド開口は、前記テープ排出口に対して前記第1テープの搬送方向の上流側の近傍に配置されたことを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
  6. 前記搬送ガイドを前記第1方向に付勢する付勢部材を更に備え、
    前記第2カセットは、
    前記印刷媒体である第1テープ、
    前記第1テープが排出されるテープ排出口、
    前記テープ排出口から排出された前記第1テープに貼付される第2テープ、及び、
    前記第1テープ及び前記第2テープを、前記第2ローラとの間で挟持して貼合わせる挟持部材を有し、
    前記搬送ガイドは、
    前記装着部に前記第2カセットが装着された状態で、前記ガイド位置と前記退避位置との間の中間位置に配置され、
    前記中間位置にあるときに、前記付勢部材の付勢力により前記挟持部材を前記第2ローラに向けて前記第1方向に付勢する
    ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の印刷装置。
  7. 前記搬送ガイドは、
    前記ガイド位置に配置された状態で、前記第2ローラとの間に前記印刷媒体を挟持することを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の印刷装置。
  8. 前記搬送ガイドは、
    前記ガイド位置に配置された状態で、前記第2ローラとの間に、前記印刷媒体の厚さ以上の隙間が形成されることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の印刷装置。
  9. 前記搬送ガイドは、
    前記第2方向と反対側の第4方向の端部に、前記第4方向に向かうに従って前記第3方向に傾斜した第1傾斜部を有することを特徴とする請求項1から8の何れかに記載の印刷装置。
  10. 前記第2ローラに対して前記第2方向に配置され、前記印刷媒体を切断する切断刃であって、固定刃、及び、前記固定刃に対して移動可能な可動刃を有する前記切断刃を更に備え、
    前記搬送ガイドは、
    前記第2方向の端部に、前記固定刃及び前記切断刃のそれぞれの刃先の間に向けて延びる第2傾斜部を有することを特徴とする請求項1から9の何れかに記載の印刷装置。
  11. 前記搬送ガイドは、
    前記装着部に前記カセットが装着されていない状態で、前記退避位置に配置されることを特徴とする請求項1から10の何れかに記載の印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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