JP2023080952A - テープカセット - Google Patents

テープカセット Download PDF

Info

Publication number
JP2023080952A
JP2023080952A JP2021194544A JP2021194544A JP2023080952A JP 2023080952 A JP2023080952 A JP 2023080952A JP 2021194544 A JP2021194544 A JP 2021194544A JP 2021194544 A JP2021194544 A JP 2021194544A JP 2023080952 A JP2023080952 A JP 2023080952A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
wall
ink ribbon
protrusion
printing tape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021194544A
Other languages
English (en)
Inventor
知広 近藤
Tomohiro Kondo
真理子 新関
Mariko Niizeki
俊介 水谷
Shunsuke Mizutani
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2021194544A priority Critical patent/JP2023080952A/ja
Priority to US18/059,403 priority patent/US11772397B2/en
Publication of JP2023080952A publication Critical patent/JP2023080952A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J32/00Ink-ribbon cartridges
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/32Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads
    • B41J2/325Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads by selective transfer of ink from ink carrier, e.g. from ink ribbon or sheet
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/36Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for portability, i.e. hand-held printers or laptop printers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/407Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for marking on special material
    • B41J3/4075Tape printers; Label printers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J33/00Apparatus or arrangements for feeding ink ribbons or like character-size impression-transfer material
    • B41J33/14Ribbon-feed devices or mechanisms
    • B41J33/24Ribbon-feed devices or mechanisms with drive applied directly to ribbon
    • B41J33/26Ribbon-feed devices or mechanisms with drive applied directly to ribbon by rollers engaging the ribbon

Abstract

【課題】剥離距離を確保しつつ、インクリボンの剥離をより確実に行うことができるテープカセットを提供する。【解決手段】印刷後、インクリボン9は案内壁58の先端部581によって印刷テープ8から分離される。先端部531はニップ部N2と接触部T1とを結ぶ仮想線V3より後方に位置する。印刷テープ8はニップ部N2から接触部T1に搬送される間、インクリボン9と接触した状態に維持されるので、剥離距離が確保される。印刷テープ8は隔離壁53の先端部531によって接触部T1とニップ部N1とを結ぶ仮想線V2より前方に押圧される。故に接触部T1において印刷テープ8がインクリボン9を先端部531に押し付ける力は緩和され、印刷テープ8からインクリボン9をスムーズに剥離できる。【選択図】図7

Description

本発明は、被印刷部材を収容するテープカセットに関する。
特許文献1に記載のテープカセットは、フィルムテープとインクリボンをプラテンローラとサーマルヘッドとの間に挟み、熱転写によりフィルムテープに文字等を印刷する。フィルムテープはテープ送りローラと可動搬送ローラの協働によってテープ排出口へ向けて搬送される。プラテンローラと可動搬送ローラの間には、インクリボンをリボン巻取スプールに案内する案内壁が設けられる。案内壁は、端部をインクリボンに押し当てて、インクリボンをフィルムテープから剥離する。
特開2011-11399号公報
リボン巻取スプールは回転駆動してインクリボンを引っ張り巻取ることで、案内壁の端部に当接するインクリボンがフィルムテープから引き剥がれる。しかしながら、リボン巻取スプールがインクリボンを引っ張る力よりも、フィルムテープがインクリボンを案内壁の端部に押し付けることによって生ずる摩擦力が大きいと、インクリボンがフィルムテープから十分に剥離されないままフィルムテープが搬送されてしまい、案内壁の端部付近でジャムを発生する可能性がある。リボン巻取スプールがインクリボンを引っ張る力を大きくすると、インクリボンから転写した文字等がフィルムテープに定着する前にインクリボンがフィルムテープから剥がされてしまい、転写した文字等の定着に必要な剥離距離を確保できなくなる可能性があった。
本発明は、剥離距離を確保しつつ、インクリボンの剥離をより確実に行うことができるテープカセットを提供することを目的とする。
本発明の第一態様によれば、底壁、および前記底壁と交差する側壁を第一方向の一方側に有するカセットケースと、前記カセットケース内に収納され、被印刷媒体である印刷テープが巻回されたテープロールと、前記カセットケース内に収納され、前記印刷テープへの印刷に使用されるインクリボンが巻回されたリボンロールと、前記カセットケース内に収納され、前記インクリボンを巻き取るリボン巻取スプールと、前記側壁の一部に開放部分を有し前記第一方向の他方側に凹む凹部状に形成され、且つ前記カセットケースを上下方向に貫通する貫通凹部と、前記側壁の一部である第一壁部と、前記第一壁部と対向し前記底壁から上方へ延びる第二壁部とを有し、前記貫通凹部の前記開放部分のうち、前記第一方向および前記上下方向に交差する第二方向の一方側における縁部分から前記第二方向の他方側に延び、且つ前記第二方向一方側の端部に、前記第一壁部と前記第二壁部との間を搬送される前記印刷テープおよび前記インクリボンを排出する排出口を有するアーム部と、前記カセットケース内で前記アーム部よりも前記第二方向一方側に設けられ、外周面の一部が前記カセットケースの前記第一方向一方側に露出し、前記排出口から排出され前記外周面の露出部分に当接する前記印刷テープを前記カセットケースよりも前記第二方向一方側に案内するローラと、前記印刷テープの搬送経路における前記アーム部の前記排出口と前記ローラとの間の位置で、前記第一方向一方側に向けて第一先端部が突出して設けられ、前記第二壁部と前記貫通凹部との接続部分と前記ローラの前記外周面の露出部分とを結ぶ第一仮想線上または前記第一仮想線よりも前記第一方向一方側に位置し、前記搬送経路に沿って前記排出口から排出される前記インクリボンを前記第一先端部で前記搬送経路から分岐して前記リボン巻取スプールへ向かう巻取経路に案内する第一突部と、前記第二方向における前記第一突部と前記ローラとの間の位置で、前記第一方向一方側に向けて第二先端部が突出して設けられ、前記ローラの前記外周面の露出部分と前記第一突部の前記第一先端部の位置とを結ぶ第二仮想線よりも前記第一方向一方側に位置し、前記排出口から排出される前記印刷テープを前記第二先端部を介して前記ローラに案内する第二突部とを備えたことを特徴とするテープカセットが提供される。
印刷時に印刷テープとインクリボンが搬送され得る第一仮想線上またはそれよりも第一方向一方側に第一突部の第一先端部を配置し、第一突部が印刷テープとインクリボンを第一方向一方側に押し付ける構成とすることで、テープカセットは、第一先端部によって、印刷テープからインクリボンを確実に剥離させる。その上で、第一先端部の位置よりも下流側において第二仮想線よりも第一方向一方側に第二突部の第二先端部を配置し、印刷テープを第一方向一方側に押し付ける構成とすることで、印刷テープをインクリボンから少し離し、印刷テープがインクリボンを第一先端部に押し付ける力を弱める。これにより、テープカセットは、印刷テープがインクリボンを第一突部に押し付けることによってインクリボンと第一先端部との間に生ずる摩擦力を、弱めることができる。よってインクリボンから印刷テープへの文字等の転写後、印刷テープとインクリボンは、無理に剥離されることなく第一突部に到達することができる。故にテープカセットは、剥離距離を確保しつつ、インクリボンの剥離をより確実に行うことができる。
本態様の前記テープカセットは、印字ヘッドを有するヘッドホルダを備えたテープ印刷装置に着脱可能であり、前記貫通凹部は、前記テープカセットの前記テープ印刷装置への装着時に、前記ヘッドホルダが挿入される部分であり、前記第二突部の前記第二先端部は、前記貫通凹部への前記ヘッドホルダの挿入時における前記印字ヘッドの位置と前記第一突部の前記第一先端部の位置とを結ぶ第三仮想線よりも前記第一方向の他方側に位置してもよい。第二仮想線よりも第一方向一方側に位置する第二突部の第二先端部の位置を、第三仮想線よりも第一方向他方側に規定することで、テープカセットは、第二突部が印刷テープを第一方向一方側に大きく押し付けることがないように規制する。これにより、第一突部よりも搬送経路の上流側において印刷テープがインクリボンから大きく離れることはないので、テープカセットは、適切な剥離距離を確保し、インクリボンの剥離をより確実に行うことができる。
本態様の前記第二突部は、前記底壁から上方に延び、前記第一突部との間に前記巻取経路を形成するリブ状であり、前記第二先端部は、前記上下方向に軸を有するコロ部材であってもよい。第二突部は第一突部と共に巻取経路を形成するので、インクリボンをリボン巻取スプールに案内することができる。そして第二突部はリブ状であるので、底壁と一体に形成できる。また、第二先端部はコロ部材であるので、印刷テープの搬送における摩擦力が低減される。故に、テープカセットは、印刷テープの搬送をスムーズに行うことができるので、剥離距離を確保しつつ、インクリボンの剥離をより確実に行うことができる。
本態様の前記第二突部は、前記第一方向一方側に付勢され、前記印刷テープを押圧する付勢部材であってもよい。第二突部は付勢部材であるので、付勢力によって、搬送経路上における印刷テープの位置を所定の位置に維持する。そして、印刷テープにかかる引張力が大きくなった場合には弾性により、印刷テープの一時的な位置ずれを許容することができるので、第二突部は印刷テープの搬送における摩擦力を低減することができる。故に、テープカセットは、印刷テープの搬送をスムーズに行うことができるので、剥離距離を確保しつつ、インクリボンの剥離をより確実に行うことができる。
本態様の前記テープカセットは、印字ヘッドを有するヘッドホルダを備えたテープ印刷装置に着脱可能であり、前記貫通凹部は、前記テープカセットの前記テープ印刷装置への装着時に、前記ヘッドホルダが挿入される部分であり、前記印刷テープの前記搬送経路において、前記貫通凹部への前記ヘッドホルダの挿入時における前記印字ヘッドの位置と、前記第一突部の前記第一先端部との間の位置に、前記第一方向他方側に向けて第三先端部が突出して設けられ、前記排出口と前記第二突部の前記第二先端部との間を搬送される前記印刷テープに当接し、前記印刷テープの前記第一方向一方側への移動を規制する第三突部を備えてもよい。インクリボンは第一突部の位置で印刷テープから剥離される。一方、印刷テープは第二突部によってインクリボンに対し第一方向一方側に離れるように押圧されている。そこで、第三突部は第三先端部で印刷テープがインクリボンから第一方向一方側に離れすぎないように抑える。第三先端部は第一突部の第一先端部よりも排出口側、すなわち搬送経路の上流側にある。これにより、テープカセットは、インクリボンから転写された文字等が印刷テープに定着するまでに必要な剥離距離を、搬送経路において印刷ヘッドの位置から第三先端部までの間の距離によって確保しつつ、インクリボンの剥離をより確実に行うことができる。
本態様の前記第三突部は、前記底壁から上方に延びるリブ状であり、前記第三先端部は、前記上下方向に軸を有するコロ部材であってもよい。第三突部はリブ状であるので、底壁と一体に形成できる。また、第三先端部はコロ部材であるので、印刷テープの搬送における摩擦力が低減される。故に、テープカセットは、印刷テープの搬送をスムーズに行うことができるので、剥離距離を確保しつつ、インクリボンの剥離をより確実に行うことができる。
本態様の前記第三突部は、前記第一方向他方側に付勢され、前記印刷テープを押圧する付勢部材であってもよい。第三突部は付勢部材であるので、付勢力によって、搬送経路上における印刷テープの位置を所定の位置に維持する。そして、印刷テープにかかる引張力が大きくなった場合には弾性により、印刷テープの一時的な位置ずれを許容することができるので、第三突部は印刷テープの搬送における摩擦力を低減することができる。故に、テープカセットは、印刷テープの搬送をスムーズに行うことができるので、剥離距離を確保しつつ、インクリボンの剥離をより確実に行うことができる。
本態様の前記第一突部は、前記底壁から上方に延びるリブ状であり、前記第一先端部は、前記上下方向に軸を有するコロ部材であってもよい。第一突部はリブ状であるので、底壁と一体に形成できる。また、第一先端部はコロ部材であるので、印刷テープと第一突部の第一先端部との間に挟まれたインクリボンの搬送における摩擦力が低減される。故に、テープカセットは、剥離距離を確保しつつ、インクリボンの印刷テープからの剥離をスムーズに行うことができる。
本態様の前記第一突部は、前記第一方向一方側に付勢され、前記インクリボンおよび前記印刷テープを押圧する付勢部材であってもよい。第一突部は付勢部材であるので、付勢力によって、搬送経路上における印刷テープおよびインクリボンの位置を所定の位置に維持する。そして、インクリボンにかかる引張力が大きくなった場合には弾性により、インクリボンの一時的な位置ずれを許容しつつ、印刷テープから剥離することができるので、第一突部は印刷テープと第一突部の第一先端部との間に挟まれたインクリボンの搬送における摩擦力を低減することができる。故に、テープカセットは、剥離距離を確保しつつ、インクリボンの印刷テープからの剥離をスムーズに行うことができる。
カセットカバー5を開いたテープ印刷装置1の斜視図である。 テープカセット30および装着部6の斜視図である。 テープカセット30が装着され、プラテンホルダ12が待機位置にある装着部6の平面図である。 カセットケース31の上ケース311と下ケース312の斜視図である。 図3に一点鎖線で示す円W1の拡大図である。 テープカセット30が装着され、プラテンホルダ12が印刷位置にある装着部6の平面図である。 図6に一点鎖線で示す円W2の拡大図である。 規制案内部61付近の拡大図である。 コロユニット50の斜視図である。 規制案内部61付近の拡大図である。
以下、本発明を具体化した一実施形態について、図面を参照して説明する。参照する図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものであり、記載されている装置の構成、制御等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
以下では、図1の左下側、右上側、右下側、左上側、上側、下側をそれぞれテープ印刷装置1の前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。図2の右下側、左上側、右上側、左下側、上側、下側を、それぞれ、テープカセット30の前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
本実施形態のテープカセット30はテープ印刷装置1に装着可能である。テープ印刷装置1は、サーマルタイプ、ラミネートタイプ、レセプタタイプ等、各種のテープカセットの使用が可能な汎用の印刷装置である。サーマルタイプのテープカセットは、感熱紙テープを備える。ラミネートタイプのテープカセットは、両面粘着テープとフィルムテープとインクリボンとを備える。テープカセット30はレセプタタイプであり、印刷テープ8とインクリボン9を備える。テープ印刷装置1は、加熱によりインクリボン9のインクを印刷テープ8に転写することで印刷する。
図1に示すように、テープ印刷装置1は箱状の本体カバー2を備える。本体カバー2の上面前部には入力部3が設けられる。テープ印刷装置1は入力部3を介し、各種情報の入力、電源の入切等の操作を受け付ける。入力部3の後側には表示部4が設けられる。表示部4は入力された各種情報等を表示可能である。本体カバー2のうち表示部4よりも後側に、カセットカバー5が取り付けられる。カセットカバー5はテープカセット30を着脱可能な装着部6を上側から開閉可能に覆う。ユーザはテープカセット30の交換時にカセットカバー5を開閉する。本体カバー2の左方には排出口7が設けられる。印字済みの印刷テープ8は、排出口7を介してテープ印刷装置1から排出される。
図2、図3に示すように、装着部6はテープカセット30に対応した形状であり、本体カバー2の上面から下方に凹む。装着部6にはテープカセット30が着脱可能に装着される。装着部6の前部にはヘッドホルダ19が設けられる。ヘッドホルダ19は板状であり、上下左右に延びる。装着部6にテープカセット30が装着された場合、ヘッドホルダ19は、テープカセット30のヘッド挿入部39に挿入される。ヘッドホルダ19の前面にはサーマルヘッド10が設けられる。サーマルヘッド10は複数の発熱体11を備える。複数の発熱体11は上下方向に一列に並ぶ。サーマルヘッド10はテープカセット30が装着部6に装着された状態で後述のアーム開口部341から露出したインクリボン9を、複数の発熱体11によって加熱する。
装着部6の外側(図2では右上側)には、搬送モータ95が配設される。搬送モータ95はステッピングモータである。搬送モータ95は、連結する複数のギヤを介し、テープ駆動軸17とリボン巻取軸18を回転駆動する。テープ駆動軸17は装着部6の左前部の位置で上方へ向けて立設され、回転可能である。テープ駆動軸17は後述の送りローラ56に着脱可能な軸体である。テープ駆動軸17が回転することで、印刷テープ8が搬送される。リボン巻取軸18は、装着部6の略中央の位置で上方へ向けて立設され、回転可能である。リボン巻取軸18は後述のリボン巻取スプール22に着脱可能な軸体である。
図3に示すように、テープ駆動軸17の左側には切断機構16が設けられる。切断機構16は切断モータ(図示略)の駆動により印刷テープ8を切断する。ヘッドホルダ19の前側にはプラテンホルダ12が設けられる。プラテンホルダ12はアーム状であり、支持軸121によって上下方向の軸周りに揺動可能に支持される。支持軸121はプラテンホルダ12の右端に設けられる。
プラテンホルダ12の先端側にはプラテンローラ15と搬送ローラ14とが共に回転可能に支持される。プラテンホルダ12の揺動に伴い、プラテンローラ15はサーマルヘッド10に相対して接離可能である。搬送ローラ14はプラテンローラ15の左側に設けられ、プラテンホルダ12の揺動に伴って送りローラ56に相対して接離可能である。
本実施形態では、カセットカバー5が開放されると、プラテンホルダ12が待機位置(図3で図示する位置)に向けて移動し、カセットカバー5が閉鎖されると、プラテンホルダ12が印刷位置(図6で図示する位置)に向けて移動するように構成される。待機位置では、プラテンホルダ12が装着部6から離れる方向に移動する。このため、ユーザはテープカセット30を装着部6に着脱できる。印刷位置では、プラテンホルダ12が装着部6に近付く方向に移動する。このため、装着部6にテープカセット30が装着されている場合、プラテンローラ15は印刷テープ8とインクリボン9をサーマルヘッド10に押圧し、搬送ローラ14は印刷テープ8を送りローラ56に押圧する。
プラテンローラ15は搬送モータ95によってテープ駆動軸17と共に回転駆動される。搬送による印刷テープ8の弛みを抑制するため、プラテンローラ15の回転速度がテープ駆動軸17(送りローラ56)の回転速度よりも小さくなるように、プラテンローラ15は複数のギヤ(図示略)を介して搬送モータ95に連結される。
図2~図4に示すように、テープカセット30はカセットケース31を有する。カセットケース31は略直方体状であり、上ケース311と下ケース312とが組み合わされて構成される。上ケース311はカセットケース31の上面を形成する上壁305を含み、下方向に開口する箱状体である。下ケース312はカセットケース31の底面を形成する底壁306を含み、上方向に開口する箱状体である。上ケース311は下ケース312の上部に固定される。
カセットケース31の左後部には、カセットケース31内に装着されるテープスプール21を回転可能に支持するの支持筒65が設けられる。支持筒65は下ケース312の底壁306から上方へ向けて筒状に突出する。テープスプール21には印刷テープ8が巻回される。テープスプール21に印刷テープ8が巻回されて構成される印刷テープ8の供給源を、テープロール40という。
カセットケース31の右前部には、カセットケース31内に装着されるリボンスプール23を回転可能に支持するリボンボス67が設けられる。リボンボス67は下ケース312の底壁306から上方に突出する。リボンスプール23にはインクリボン9が巻回される。リボンスプール23にインクリボン9が巻回されて構成されるインクリボン9の供給源を、リボンロール41という。
カセットケース31の略中央部で、リボンボス67と支持筒65の間には、カセットケース31内に装着されるリボン巻取スプール22を回転可能に支持するための支持孔66が設けられる。支持孔66はカセットケース31を上下方向に貫通する。リボン巻取スプール22には、リボン巻取軸18が挿入される。リボン巻取スプール22は、リボン巻取軸18の回転駆動に伴って回転し、リボンロール41からインクリボン9を引き出して巻き取る。
カセットケース31の左前角部には、送りローラ56を回転可能に支持するための支持孔68が設けられる。支持孔68は、上壁305に設けられた開口部68Aと、底壁306に設けられた開口部68Bを含む。開口部68A,68Bはカセットケース31の上下方向に対応する位置に設けられた貫通孔である。送りローラ56は筒状であり、上下方向に延びる。支持孔68は、送りローラ56の上端部と下端部を支持する。送りローラ56の外周面のうち前端側の部分は、カセットケース31から前方に露出する。装着部6にテープカセット30が装着された状態で、送りローラ56の内側にはテープ駆動軸17が挿入される。送りローラ56はテープ駆動軸17の回転駆動に伴って回転し、搬送ローラ14と協働して印刷テープ8をカセットケース31から排出する。
カセットケース31の右前角部には、円筒状の回転体である経路コロ69Aを回転可能に支持するコロ軸69が設けられる。コロ軸69は下ケース312の底壁306から上方に突出する。カセットケース31内で、印刷テープ8がテープロール40から引き出され、後述の排出案内部49を介してカセットケース31外に排出される経路を搬送経路という。経路コロ69Aは印刷テープ8の搬送経路を規定し、印刷テープ8に左側から接触する。
カセットケース31の前壁307には、平面視で略半円状に後方へ凹む半円凹部84が設けられる。半円凹部84は、カセットケース31の上下方向に亘って形成される。半円凹部84は、テープカセット30が装着部6に装着されたときに、プラテンホルダ12の支持軸121との干渉を避ける逃がし部である。
カセットケース31の前面にはアーム部34が設けられる。アーム部34はカセットケース31の右前部から左前方に延びる。カセットケース31の前壁307のうち、半円凹部84から左に延びる部分は、アーム前壁35である。アーム前壁35は、上ケース311に設けられる上アーム前壁35Aと、下ケース312に設けられる下アーム前壁35Bとが組み合わされて構成される。
アーム部34の後壁であるアーム後壁37は、上ケース311に設けられる上アーム後壁37Aと、下ケース312に設けられる下アーム後壁37Bとが組み合わされて構成される。アーム前壁35の左端部と、アーム後壁37の左端部との間には、アーム開口部341が設けられる。アーム開口部341は上下方向に延びるスリット状に形成される。
下ケース312の下アーム前壁35Bと下アーム後壁37Bとの間には、底壁306から上方に延びる壁部である規制壁33が設けられる。カセットケース31内で、インクリボン9がリボンロール41から引き出され、リボン巻取スプール22に巻き取られるまでに通過する経路を巻取経路という。印刷テープ8の搬送経路とインクリボン9の巻取経路は、共に、アーム部34内を通り、アーム開口部341へ向かう。規制壁33は、アーム部34内で、アーム前壁35との間に印刷テープ8の搬送経路を規定し、アーム後壁37との間にインクリボン9の巻取経路を規定する。
アーム後壁37の右端部から後方に延び、且つアーム後壁37と平行に延びる周壁はヘッド周壁36である。ヘッド周壁36は上ケース311に設けられる上ヘッド周壁36Aと、下ケース312に設けられる下ヘッド周壁36Bとが組み合わされて構成される。
ヘッド挿入部39は、アーム後壁37とヘッド周壁36とによって規定される平面視略長方形状の空間部分である。ヘッド挿入部39はテープカセット30を上下方向に貫通し、アーム後壁37に対して後方に凹む凹部状である。カセットケース31の前壁307は、アーム部34のアーム開口部341の左側に開放部77を有する。ヘッド挿入部39は開放部77を介し、テープカセット30の前面側においても外部とつながっている。ヘッド挿入部39には、装着部6にテープカセット30が装着された状態でヘッドホルダ19が挿入される。
ヘッド挿入部39の左側には、規制案内部61が設けられる。規制案内部61は左右方向において、アーム開口部341と送りローラ56との間に位置する。図4、図5に示すように、規制案内部61は、規制部材361,362、案内壁58、隔離壁53を有する。規制部材361は上壁305から下方に延びる板状体である。規制部材362は底壁306から規制部材361にむけて上方に延びる板状体である。規制部材361,362は上下方向に対向し、案内壁58の前方に位置する。規制部材361,362は印刷テープ8の搬送経路上にあり、アーム部34のアーム開口部341から排出される印刷テープ8の前方への移動を規制しつつ、印刷テープ8をカセットケース31の排出案内部49に案内する。
案内壁58は下ヘッド周壁36Bのうち、ヘッド挿入部39の左側で前後方向に延びる壁部である。案内壁58は、下ケース312の底壁306から上方へ向けて突出するリブ状に形成される。案内壁58の前側の先端部581は、水平方向の断面が半円形状であり、平面視で前方に突出する。先端部581は、アーム開口部341から排出されるインクリボン9の巻取経路が、案内壁58に沿って後方へ向かう経路となるように規定する。また、先端部581は、印刷時に、印刷テープ8からインクリボン9を剥離する。巻取経路は、案内壁58の後側の先端部582によって後方から右方へ向かう経路となるように規定される。先端部582を通過したインクリボン9は、ヘッド周壁36の後側を通る巻取経路を経て、リボン巻取スプール22に巻き取られる。
ここで、プラテンホルダ12が印刷位置にあるとき、送りローラ56と搬送ローラ14との間隙をニップ部N1とする。また、アーム部34のアーム後壁37と、ヘッド挿入部39のヘッド周壁36との接続部分を、接続部C1(図3参照)とする。平面視で、ニップ部N1と接続部C1とを結ぶ仮想直線を、仮想線V1とする。この場合に、案内壁58の先端部581は、仮想線V1よりも前方に位置する。なお、先端部581は、インクリボン9と接触する部位のうち最も前方に位置する部位が、仮想線V1よりも前方に位置する構成であればよい。
隔離壁53は案内壁58の左側に立設される。隔離壁53は左右方向において、案内壁58と送りローラ56との間に設けられ、下ケース312の底壁306から上方へ向けて突出するリブ状に形成される。隔離壁53は平面視で送りローラ56の外周面の一部に沿って、カセットケース31の前後方向に緩やかな弧を描く形状である。隔離壁53の左側の面には、平面視で鋸歯状に形成される。
隔離壁53の下側の先端部531は、水平方向の断面が半円形状であり、平面視で左下方に突出する。先端部531は、プラテンホルダ12が印刷位置にあるときに、規制案内部61を通り排出案内部49へ搬送される印刷テープ8に当接する位置に設けられ、印刷テープ8の搬送経路を規定する。ここで、案内壁58の先端部581でインクリボン9と接触する部位のうち最も前方に位置する部位を、接触部T1とする。平面視で、ニップ部N1と接触部T1とを結ぶ仮想直線を、仮想線V2とする。この場合に、隔離壁53の先端部531は、仮想線V2よりも前方に位置する。なお、先端部531は、プラテンホルダ12が印刷位置にあるときに、印刷テープ8と接触する部位のうち最も前方に位置する部位である接触部T2(図7参照)が、仮想線V2よりも前方に位置する構成であればよい。
また、平面視で、接続部C1と接触部T1とを結ぶ仮想直線を、仮想線V3とする。この場合に、案内壁58の先端部581は、仮想線V3よりも後方に位置する。なお、先端部531は、接触部T2が、仮想線V3よりも後方に位置する構成であればよい(図7参照)。
カセットケース31の左前角部には、排出案内部49が設けられる。排出案内部49は送りローラ56の左前側にあり、上下方向に延びるスリット状に形成される。インクリボン9から剥離された印刷済みの印刷テープ8は、送りローラ56を経て搬送されると、排出案内部49の内側を通過する。排出案内部49は印刷テープ8をカセットケース31の外部へと案内する。
印刷テープ8の搬送および印刷動作について説明する。図6、図7に示すように、テープカセット30が装着部6に装着されてカセットカバー5が閉じられると、プラテンホルダ12は待機位置から印刷位置に移動する。搬送ローラ14は印刷テープ8を送りローラ56とのニップ部N1に挟んで押圧する。プラテンローラ15は開放部77に進入し、印刷テープ8とインクリボン9をサーマルヘッド10の後方に押して、発熱体11との間のニップ部N2に挟んで押圧する。送りローラ56は、テープ駆動軸17の駆動に伴い回動し、搬送ローラ14との協働によって、印刷テープ8をテープロール40から引き出す。印刷テープ8は経路コロ69Aを介してアーム部34に搬送される。一方、リボン巻取スプール22は、リボン巻取軸18の駆動に伴い回動し、インクリボン9をリボンロール41から引き出す。インクリボン9はアーム部34に向けて搬送される。
アーム部34内では、印刷テープ8が、アーム前壁35と規制壁33との間を通る搬送経路に沿って案内され、アーム開口部341から開放部77に排出される。インクリボン9は、アーム後壁37と規制壁33との間を通る巻取経路に沿って案内され、印刷テープ8と重ね合わされてアーム開口部341から開放部77に排出される。
開放部77では、アーム開口部341から排出された印刷テープ8の一方の一面が前方に露出し、他方の面がインクリボン9を介してサーマルヘッド10に対向する。サーマルヘッド10の発熱体11は、プラテンローラ15とのニップ部N2においてインクリボン9のインクを印刷テープ8に転写して印刷を行う。
印刷が行われた後のインクリボン9は、案内壁58の先端部581によって印刷テープ8から分離される。ここで、隔離壁53の先端部531は、ニップ部N2と接触部T1とを結ぶ仮想線V3よりも後方に位置する。このため印刷テープ8は、ニップ部N2から接触部T1に搬送される間、インクリボン9と接触した状態に維持される。よって、ニップ部N2と接触部T1との間には、印刷テープ8に転写されたインクが定着する前にインクリボン9が印刷テープ8から剥離されることによってインク剥がれが生ずることを防止するための剥離距離が確保される。
また、印刷テープ8が隔離壁53の先端部531によって、接触部T1とニップ部N1とを結ぶ仮想線V2よりも前方に押圧されている。このため、接触部T1において印刷テープ8がインクリボン9を先端部531に押し付ける力は、抑制されている。故に、インクリボン9は、先端部531において印刷テープ8からスムーズに剥離され、案内壁58の左方およびヘッド周壁36の後側を通る巻取経路を経て、リボン巻取スプール22に巻き取られる。
印刷済みの印刷テープ8は、隔離壁53の先端部531を経由して送りローラ56と搬送ローラ14とのニップ部N1を通り、排出案内部49に向かって搬送される。印字済みの印刷テープ8は、排出案内部49から外部に排出され、切断機構16によって切断され、テープ印刷装置1の外部に排出される。
以上説明したように、印刷時に印刷テープ8とインクリボン9が搬送され得る仮想線V1上またはそれよりも前後方向の前側に案内壁58の先端部581を配置し、案内壁58が印刷テープ8とインクリボン9を前後方向の前側に押し付ける構成とすることで、テープカセット30は、先端部581によって、印刷テープ8からインクリボン9を確実に剥離させる。その上で、先端部581の位置よりも下流側において仮想線V2よりも前後方向の前側に隔離壁53の先端部531を配置し、印刷テープ8を前後方向の前側に押し付ける構成とすることで、印刷テープ8をインクリボン9から少し離し、印刷テープ8がインクリボン9を先端部581に押し付ける力を弱める。これにより、テープカセット30は、印刷テープ8がインクリボン9を案内壁58に押し付けることによってインクリボン9と先端部581との間に生ずる摩擦力を、弱めることができる。よってインクリボン9から印刷テープ8への文字等の転写後、印刷テープ8とインクリボン9は、無理に剥離されることなく案内壁58に到達することができる。故にテープカセット30は、剥離距離を確保しつつ、インクリボン9の剥離をより確実に行うことができる。
仮想線V2よりも前後方向の前側に位置する隔離壁53の先端部531の位置を、仮想線V3よりも前後方向の後側に規定することで、テープカセット30は、隔離壁53が印刷テープ8を前後方向の前側に大きく押し付けることがないように規制する。これにより、案内壁58よりも搬送経路の上流側において印刷テープ8がインクリボン9から大きく離れることはないので、テープカセット30は、適切な剥離距離を確保し、インクリボン9の剥離をより確実に行うことができる。
上記実施形態において前後方向が本発明の「第一方向」に相当する。前壁307が本発明の「側壁」に相当する。開放部77が本発明の「開放部分」に相当する。ヘッド挿入部39が本発明の「貫通凹部」に相当する。アーム前壁35が本発明の「第一壁部」に相当する。アーム後壁37が本発明の「第二壁部」に相当する。左右方向が本発明の「第二方向」に相当する。アーム開口部341が本発明の「排出口」に相当する。送りローラ56が本発明の「ローラ」に相当する。先端部581が本発明の「第一先端部」に相当する。案内壁58が本発明の「第一突部」に相当する。先端部531が本発明の「第二先端部」に相当する。隔離壁53が本発明の「第二突部」に相当する。
本発明は上記実施形態から種々の変更が可能である。案内壁58の先端部581は仮想線V1よりも前方に位置するとしたが、仮想線V1上に位置してもよい。この場合、接触部T1が仮想線V1上に位置すればよい。また、仮想線V1はニップ部N1と接触部T1とを結ぶ仮想直線としたが、送りローラ56と搬送ローラ14とのニップ部N1と、サーマルヘッド10とプラテンローラ15とのニップ部N2とを結ぶ仮想直線としてもよい。
例えば図8に示すように、案内壁58の先端部581と、隔離壁53の先端部531に、それぞれコロユニット50を設けてもよい。図9に示すように、コロユニット50は、上下方向に延びる軸501を有するコロ部材502を有する。第一支持板503は上下方向に延びる板状であり、両端部が折り曲げられて、それぞれに軸501を挿入可能な軸孔503Aが形成される。第一支持板503はコロ部材502の軸501を軸孔503Aで回転可能に支持する。第二支持板504は上下方向に延びる板状であり、第一支持板503の外側に配置される。第二支持板504は両端部が折り曲げられて、それぞれに軸501を挿入可能な溝部504Aが形成される。第二支持板504は、第一支持板503の外側からコロ部材502の軸501を溝部504Aで移動可能に保持する。第一支持板503と第二支持板504の間には、ばね505が配置される。ばね505は第一支持板503で支持するコロ部材502を第二支持板504から離れる方向に付勢する。このような構成のコロユニット50は、ばね505によるコロ部材502の付勢側にそれぞれ接触部T1,T2が位置する向きで、案内壁58と隔離壁53の先端部581,531に設ける。これによりテープカセット30は、印刷後のインクリボン9を印刷テープ8から剥離する場合に、印刷テープ8によってインクリボン9にかかる押圧力を緩和することができる。コロユニット50は、案内壁58の先端部581、または隔離壁53の先端部531の一方のみに設けてもよいし、両方に設けてもよい。また、コロユニット50は、第二支持板504とばね505の構成を省き、案内壁58と隔離壁53の先端部581,531に、単に、コロ部材502を配置する構成としてもよい。あるいは、コロ部材502を回転不能とし、単に、ばね505によって円柱状の部材を付勢する構成を接触部T1,T2に配置してもよい。
以上説明した変形例においては、隔離壁53は案内壁58と共に巻取経路を形成するので、インクリボン9をリボン巻取スプール22に案内することができる。そして隔離壁53はリブ状であるので、底壁306と一体に形成できる。また、先端部531はコロ部材502であるので、印刷テープ8の搬送における摩擦力が低減される。故に、テープカセット30は、印刷テープ8の搬送をスムーズに行うことができるので、剥離距離を確保しつつ、インクリボン9の剥離をより確実に行うことができる。
案内壁58はリブ状であるので、底壁306と一体に形成できる。また、先端部581はコロ部材502であるので、印刷テープ8と案内壁58の先端部581との間に挟まれたインクリボン9の搬送における摩擦力が低減される。故に、テープカセット30は、剥離距離を確保しつつ、インクリボン9の印刷テープ8からの剥離をスムーズに行うことができる。
また、コロユニット50はばね505を有するので、付勢力によって、搬送経路上における印刷テープ8の位置を所定の位置に維持する。そして、印刷テープ8にかかる引張力が大きくなった場合には弾性により、印刷テープ8の一時的な位置ずれを許容することができるので、案内壁58は印刷テープ8と案内壁58の先端部581との間に挟まれたインクリボン9の搬送における摩擦力を低減することができる。同様に、隔離壁53は印刷テープ8の搬送における摩擦力を低減することができる。故に、テープカセット30は、印刷テープ8の搬送をスムーズに行うことができるので、剥離距離を確保しつつ、インクリボン9の剥離をより確実に行うことができる。なお、ばね505は本変形例における「付勢部材」に相当する。
また、図10に示すように、規制案内部61は、印刷テープ8の搬送方向において、サーマルヘッド10のニップ部N2と案内壁58の先端部581の接触部T1との間に、押え壁59を設けてもよい。押え壁59は前後方向に延び、下ケース312の底壁306から上方へ向けて突出するリブ状に形成される。この場合に押え壁59の後側の先端部591は、接続部C1と接触部T1とを結ぶ仮想線V3よりも後方に位置する。この構成により、印刷テープ8は、ニップ部N2から、押え壁59の先端部591が印刷テープ8と接触する接触部T3に搬送される間、インクリボン9と接触した状態に維持されるので、剥離距離を確保することができる。
また、この場合において、隔離壁53の先端部532(接触部T4)は、仮想線V3よりも前方に位置するとよい。この構成により、印刷テープ8は、接触部T3から接触部T4に搬送される間、インクリボン9から徐々に離れる構成となるので、接触部T1において印刷テープ8がインクリボン9を先端部531に押し付ける力が抑制される。故に先端部531において、インクリボン9は印刷テープ8からスムーズに剥離することができる。また、上記同様に、押え壁59の先端部591に、コロユニット50を設けてもよいし、第二支持板504とばね505の構成を省いた構成のコロユニット50を設けてもよい。あるいは、コロ部材502を回転不能とし、単に、ばね505によって円柱状の部材を付勢する構成を接触部T1,T2に配置してもよい。
以上説明した変形例においては、インクリボン9は案内壁58の位置で印刷テープ8から剥離される。一方、印刷テープ8は隔離壁53によってインクリボン9に対し前後方向の前側に離れるように押圧されている。そこで、押え壁59は先端部591で印刷テープ8がインクリボン9から前後方向の前側に離れすぎないように抑える。先端部591は案内壁58の先端部581よりもアーム開口部341側、すなわち搬送経路の上流側にある。これにより、テープカセット30は、インクリボン9から転写された文字等が印刷テープ8に定着するまでに必要な剥離距離を、搬送経路において印刷ヘッドの位置から先端部591までの間の距離によって確保しつつ、インクリボン9の剥離をより確実に行うことができる。
また、押え壁59はリブ状であるので、底壁306と一体に形成できる。また、先端部591にコロユニット50を設けたので、印刷テープ8の搬送における摩擦力が低減される。故に、テープカセット30は、印刷テープ8の搬送をスムーズに行うことができるので、剥離距離を確保しつつ、インクリボン9の剥離をより確実に行うことができる。
また、コロユニット50はばね505を有するので、付勢力によって、搬送経路上における印刷テープ8の位置を所定の位置に維持する。そして、印刷テープ8にかかる引張力が大きくなった場合には弾性により、印刷テープ8の一時的な位置ずれを許容することができるので、押え壁59は印刷テープ8の搬送における摩擦力を低減することができる。故に、テープカセット30は、印刷テープ8の搬送をスムーズに行うことができるので、剥離距離を確保しつつ、インクリボン9の剥離をより確実に行うことができる。なお、押え壁59が本変形例における「第三突部」に相当する。先端部591が本変形例における「第三先端部」に相当する。
1 テープ印刷装置
8 印刷テープ
9 インクリボン
10 サーマルヘッド
19 ヘッドホルダ
22 リボン巻取スプール
31 カセットケース
34 アーム部
35 アーム前壁
37 アーム後壁
39 ヘッド挿入部
40 テープロール
41 リボンロール
53 隔離壁
56 送りローラ
58 案内壁
59 押え壁
77 開放部
306 底壁
307 前壁
341 アーム開口部
501 軸
502 コロ部材
505 ばね
531,581,591 先端部
C1 接続部
N1,N2 ニップ部
T1,T2,T3,T4 接触部
V1,V2,V3 仮想線

Claims (9)

  1. 底壁、および前記底壁と交差する側壁を第一方向の一方側に有するカセットケースと、
    前記カセットケース内に収納され、被印刷媒体である印刷テープが巻回されたテープロールと、
    前記カセットケース内に収納され、前記印刷テープへの印刷に使用されるインクリボンが巻回されたリボンロールと、
    前記カセットケース内に収納され、前記インクリボンを巻き取るリボン巻取スプールと、
    前記側壁の一部に開放部分を有し前記第一方向の他方側に凹む凹部状に形成され、且つ前記カセットケースを上下方向に貫通する貫通凹部と、
    前記側壁の一部である第一壁部と、前記第一壁部と対向し前記底壁から上方へ延びる第二壁部とを有し、前記貫通凹部の前記開放部分のうち、前記第一方向および前記上下方向に交差する第二方向の一方側における縁部分から前記第二方向の他方側に延び、且つ前記第二方向一方側の端部に、前記第一壁部と前記第二壁部との間を搬送される前記印刷テープおよび前記インクリボンを排出する排出口を有するアーム部と、
    前記カセットケース内で前記アーム部よりも前記第二方向一方側に設けられ、外周面の一部が前記カセットケースの前記第一方向一方側に露出し、前記排出口から排出され前記外周面の露出部分に当接する前記印刷テープを前記カセットケースよりも前記第二方向一方側に案内するローラと、
    前記印刷テープの搬送経路における前記アーム部の前記排出口と前記ローラとの間の位置で、前記第一方向一方側に向けて第一先端部が突出して設けられ、前記第二壁部と前記貫通凹部との接続部分と前記ローラの前記外周面の露出部分とを結ぶ第一仮想線上または前記第一仮想線よりも前記第一方向一方側に位置し、前記搬送経路に沿って前記排出口から排出される前記インクリボンを前記第一先端部で前記搬送経路から分岐して前記リボン巻取スプールへ向かう巻取経路に案内する第一突部と、
    前記第二方向における前記第一突部と前記ローラとの間の位置で、前記第一方向一方側に向けて第二先端部が突出して設けられ、前記ローラの前記外周面の露出部分と前記第一突部の前記第一先端部の位置とを結ぶ第二仮想線よりも前記第一方向一方側に位置し、前記排出口から排出される前記印刷テープを前記第二先端部を介して前記ローラに案内する第二突部と
    を備えたことを特徴とするテープカセット。
  2. 前記テープカセットは、印字ヘッドを有するヘッドホルダを備えたテープ印刷装置に着脱可能であり、
    前記貫通凹部は、前記テープカセットの前記テープ印刷装置への装着時に、前記ヘッドホルダが挿入される部分であり、
    前記第二突部の前記第二先端部は、前記貫通凹部への前記ヘッドホルダの挿入時における前記印字ヘッドの位置と前記第一突部の前記第一先端部の位置とを結ぶ第三仮想線よりも前記第一方向の他方側に位置すること
    を特徴とする請求項1に記載のテープカセット。
  3. 前記第二突部は、前記底壁から上方に延び、前記第一突部との間に前記巻取経路を形成するリブ状であり、
    前記第二先端部は、前記上下方向に軸を有するコロ部材であること
    を特徴とする請求項1または2に記載のテープカセット。
  4. 前記第二突部は、前記第一方向一方側に付勢され、前記印刷テープを押圧する付勢部材であること
    を特徴とする請求項1または2に記載のテープカセット。
  5. 前記テープカセットは、印字ヘッドを有するヘッドホルダを備えたテープ印刷装置に着脱可能であり、
    前記貫通凹部は、前記テープカセットの前記テープ印刷装置への装着時に、前記ヘッドホルダが挿入される部分であり、
    前記印刷テープの前記搬送経路において、前記貫通凹部への前記ヘッドホルダの挿入時における前記印字ヘッドの位置と、前記第一突部の前記第一先端部との間の位置に、前記第一方向他方側に向けて第三先端部が突出して設けられ、前記排出口と前記第二突部の前記第二先端部との間を搬送される前記印刷テープに当接し、前記印刷テープの前記第一方向一方側への移動を規制する第三突部
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のテープカセット。
  6. 前記第三突部は、前記底壁から上方に延びるリブ状であり、
    前記第三先端部は、前記上下方向に軸を有するコロ部材であること
    を特徴とする請求項5に記載のテープカセット。
  7. 前記第三突部は、前記第一方向他方側に付勢され、前記印刷テープを押圧する付勢部材であること
    を特徴とする請求項5に記載のテープカセット。
  8. 前記第一突部は、前記底壁から上方に延びるリブ状であり、
    前記第一先端部は、前記上下方向に軸を有するコロ部材であること
    を特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のテープカセット。
  9. 前記第一突部は、前記第一方向一方側に付勢され、前記インクリボンおよび前記印刷テープを押圧する付勢部材であること
    を特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のテープカセット。
JP2021194544A 2021-11-30 2021-11-30 テープカセット Pending JP2023080952A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021194544A JP2023080952A (ja) 2021-11-30 2021-11-30 テープカセット
US18/059,403 US11772397B2 (en) 2021-11-30 2022-11-28 Tape cassette

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021194544A JP2023080952A (ja) 2021-11-30 2021-11-30 テープカセット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023080952A true JP2023080952A (ja) 2023-06-09

Family

ID=86500687

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021194544A Pending JP2023080952A (ja) 2021-11-30 2021-11-30 テープカセット

Country Status (2)

Country Link
US (1) US11772397B2 (ja)
JP (1) JP2023080952A (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2415610B1 (en) * 2009-03-31 2019-07-03 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US20100329767A1 (en) 2009-06-30 2010-12-30 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
JP5158029B2 (ja) 2009-06-30 2013-03-06 ブラザー工業株式会社 テープカセット

Also Published As

Publication number Publication date
US11772397B2 (en) 2023-10-03
US20230166547A1 (en) 2023-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4561830B2 (ja) リボンカートリッジおよび記録装置
JP5326950B2 (ja) テープカセット
JP3212445B2 (ja) テープカセット
JP7338775B2 (ja) カセット
US10569584B2 (en) Tape cassette
JP5158029B2 (ja) テープカセット
JP2012091489A (ja) 画像記録装置
JP2013075759A (ja) 画像記録装置
JP2959398B2 (ja) テープカセット
JPH10193710A (ja) プリンタ
JP7338267B2 (ja) カセット
JP2023080952A (ja) テープカセット
JP6172457B2 (ja) テープカートリッジ
JP2023080953A (ja) テープカセット
JP7322640B2 (ja) 印刷用カセット
JP7383912B2 (ja) カセット
JP2007062887A (ja) 印字装置
JP2020157478A (ja) 印刷装置
JP3732790B2 (ja) プリンタ
JP2006248150A (ja) リボンカートリッジ及び記録装置
JP2021000796A (ja) カセット
JP4612898B2 (ja) シート給送装置並びに画像記録装置及び画像読取装置
JP2023002368A (ja) 印刷装置
JP2022117217A (ja) 給送トレイ及び画像記録装置
JP2000190540A (ja) 熱転写型カラ―プリンタ装置