JP2023080953A - テープカセット - Google Patents

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Abstract

【課題】剥離距離を確保しつつ、インクリボンの剥離をより確実に行うことができるテープカセットを提供する。【解決手段】印刷テープ8にインクを転写したインクリボン9、案内壁58の先端部581で印刷テープ8から剥離される。印刷テープ8はインクリボン9を先端部581に押し付ける。先端部581は軸体583を中心に回転するコロ部材582を有する。コロ部材582がインクリボン9の搬送に合わせて回転することで、インクリボン9とコロ部材582との間に生ずる摩擦力が緩和される。故にインクリボン9は、先端部531において印刷テープ8からスムーズに剥離される。【選択図】図9

Description

本発明は、被印刷部材を収容するテープカセットに関する。
特許文献1に記載のテープカセットは、フィルムテープとインクリボンをプラテンローラとサーマルヘッドとの間に挟み、熱転写によりフィルムテープに文字等を印刷する。フィルムテープはテープ送りローラと可動搬送ローラの協働によってテープ排出口へ向けて搬送される。プラテンローラと可動搬送ローラの間には、インクリボンをリボン巻取スプールに案内する案内壁が設けられる。案内壁は、端部をインクリボンに押し当てて、インクリボンをフィルムテープから剥離する。
特開2011-11399号公報
リボン巻取スプールは回転駆動してインクリボンを引っ張り巻取ることで、案内壁の端部に当接するインクリボンがフィルムテープから引き剥がれる。しかしながら、リボン巻取スプールがインクリボンを引っ張る力よりも、フィルムテープがインクリボンを案内壁の端部に押し付けることによって生ずる摩擦力が大きいと、インクリボンがフィルムテープから十分に剥離されないままフィルムテープが搬送されてしまい、案内壁の端部付近でジャムを発生する可能性がある。リボン巻取スプールがインクリボンを引っ張る力を大きくすると、インクリボンから転写した文字等がフィルムテープに定着する前にインクリボンがフィルムテープから剥がされてしまい、転写した文字等の定着に必要な剥離距離を確保できなくなる可能性があった。
本発明は、剥離距離を確保しつつ、インクリボンの剥離をより確実に行うことができるテープカセットを提供することを目的とする。
本発明の第一態様によれば、底壁、および前記底壁と交差する側壁を第一方向の一方側に有するカセットケースと、前記カセットケース内に収納され、被印刷媒体である印刷テープが巻回されたテープロールと、前記カセットケース内に収納され、前記印刷テープへの印刷に使用されるインクリボンが巻回されたリボンロールと、前記カセットケース内に収納され、前記インクリボンを巻き取るリボン巻取スプールと、前記側壁の一部に開放部分を有し前記第一方向の他方側に凹む凹部状に形成され、且つ前記カセットケースを上下方向に貫通する貫通凹部と、前記貫通凹部の前記開放部分のうち、前記第一方向および前記上下方向に交差する第二方向の一方側における縁部分から前記第二方向の他方側に延び、且つ前記第二方向一方側の端部に、前記カセットケース内を搬送される前記印刷テープおよび前記インクリボンを排出する排出口を有するアーム部と、前記印刷テープおよび前記インクリボンの搬送経路において前記アーム部の前記排出口より下流側の位置に設けられ、前記第一方向一方側の端部である第一端部が前記インクリボンに当接し、前記インクリボンを前記搬送経路から分岐して前記リボン巻取スプールへ向かう巻取経路に案内する案内部材とを備え、前記案内部材の前記第一端部は、前記上下方向に延びる軸を中心に回転可能であり、前記上下方向に1または複数個の円柱状のコロ部材を有することを特徴とするテープカセットが提供される。
インクリボンは印刷テープと共に搬送経路を搬送され、案内部材によって印刷テープから剥離されて、巻取経路を搬送される。インクリボンから転写した文字等の定着に必要な剥離距離を確保するため、印刷テープはインクリボンと密接した状態で案内部材に到達する。案内部材は第一端部にコロ部材を有する。案内部材は、印刷テープがインクリボンを第一端部に押し付けることによってインクリボンと第一端部との間に生ずる摩擦力を、コロ部材の回転によって緩和することができる。故にテープカセットは、剥離距離を確保しつつ、インクリボンの剥離をより確実に行うことができる。
本態様の前記コロ部材は、前記上下方向の長さが前記インクリボンの幅よりも大きい1個のローラであってもよい。インクリボンは案内部材の第一端部によって印刷テープから剥がされて巻取経路を搬送される。インクリボンは剥離時に、リボン巻取スプールの巻き取りによる引張力がかかるので、第一端部において幅方向にずれが生ずる場合がある。コロ部材が幅広のローラであるので、インクリボンの搬送が幅方向にずれても、テープカセットは、印刷テープからインクリボンの剥離を確実に行うことができる。
本態様の前記案内部材の前記第一方向他方側の端部である第二端部は、前記上下方向の中間部に、前記第二端部の外方に膨出する膨出部を有し、前記膨出部は、前記インクリボンの前記巻取経路上に位置しており、前記コロ部材の前記上下方向の長さは、前記膨出部の前記上下方向の長さよりも長くてもよい。案内部材の第一端部がコロ部材であるので、インクリボンにかかる摩擦力は低減される。コロ部材の回転によってインクリボンに弛みが生ずる可能性があるが、膨出部はインクリボンに引張力を付与し、弛みを抑制する。よって第一端部は、より確実に印刷テープからインクリボンを剥離することができる。また、引張力を付与することによって、インクリボンは剥離時に、第一端部において幅方向にずれが生ずる場合がある。コロ部材が膨出部よりも幅広であるので、インクリボンの搬送が幅方向にずれても、テープカセットは、印刷テープからインクリボンの剥離を確実に行うことができる。
カセットカバー5を開いたテープ印刷装置1の斜視図である。 テープカセット30および装着部6の斜視図である。 テープカセット30が装着され、プラテンホルダ12が待機位置にある装着部6の平面図である。 カセットケース31の上ケース311と下ケース312の斜視図である。 図3に一点鎖線で示す円W1の拡大図である。 規制案内部61の拡大斜視図である。 図6の一点鎖線I-Iで矢視方向に見た案内壁58の断面図である。 テープカセット30が装着され、プラテンホルダ12が印刷位置にある装着部6の平面図である。 図6に一点鎖線で示す円W2の拡大図である。 規制案内部61の変形例の拡大斜視図である。
以下、本発明を具体化した一実施形態について、図面を参照して説明する。参照する図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものであり、記載されている装置の構成、制御等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
以下では、図1の左下側、右上側、右下側、左上側、上側、下側をそれぞれテープ印刷装置1の前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。図2の右下側、左上側、右上側、左下側、上側、下側を、それぞれ、テープカセット30の前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
本実施形態のテープカセット30はテープ印刷装置1に装着可能である。テープ印刷装置1は、サーマルタイプ、ラミネートタイプ、レセプタタイプ等、各種のテープカセットの使用が可能な汎用の印刷装置である。サーマルタイプのテープカセットは、感熱紙テープを備える。ラミネートタイプのテープカセットは、両面粘着テープとフィルムテープとインクリボンとを備える。テープカセット30はレセプタタイプであり、印刷テープ8とインクリボン9を備える。テープ印刷装置1は、加熱によりインクリボン9のインクを印刷テープ8に転写することで印刷する。
図1に示すように、テープ印刷装置1は箱状の本体カバー2を備える。本体カバー2の上面前部には入力部3が設けられる。テープ印刷装置1は入力部3を介し、各種情報の入力、電源の入切等の操作を受け付ける。入力部3の後側には表示部4が設けられる。表示部4は入力された各種情報等を表示可能である。本体カバー2のうち表示部4よりも後側に、カセットカバー5が取り付けられる。カセットカバー5はテープカセット30を着脱可能な装着部6を上側から開閉可能に覆う。ユーザはテープカセット30の交換時にカセットカバー5を開閉する。本体カバー2の左方には排出口7が設けられる。印字済みの印刷テープ8は、排出口7を介してテープ印刷装置1から排出される。
図2、図3に示すように、装着部6はテープカセット30に対応した形状であり、本体カバー2の上面から下方に凹む。装着部6にはテープカセット30が着脱可能に装着される。装着部6の前部にはヘッドホルダ19が設けられる。ヘッドホルダ19は板状であり、上下左右に延びる。装着部6にテープカセット30が装着された場合、ヘッドホルダ19は、テープカセット30のヘッド挿入部39に挿入される。ヘッドホルダ19の前面にはサーマルヘッド10が設けられる。サーマルヘッド10は複数の発熱体11を備える。複数の発熱体11は上下方向に一列に並ぶ。サーマルヘッド10はテープカセット30が装着部6に装着された状態で後述のアーム開口部341から露出したインクリボン9を、複数の発熱体11によって加熱する。
装着部6の外側(図2では右上側)には、搬送モータ95が配設される。搬送モータ95はステッピングモータである。搬送モータ95は、連結する複数のギヤを介し、テープ駆動軸17とリボン巻取軸18を回転駆動する。テープ駆動軸17は装着部6の左前部の位置で上方へ向けて立設され、回転可能である。テープ駆動軸17は後述の送りローラ56に着脱可能な軸体である。テープ駆動軸17が回転することで、印刷テープ8が搬送される。リボン巻取軸18は、装着部6の略中央の位置で上方へ向けて立設され、回転可能である。リボン巻取軸18は後述のリボン巻取スプール22に着脱可能な軸体である。
図3に示すように、テープ駆動軸17の左側には切断機構16が設けられる。切断機構16は切断モータ(図示略)の駆動により印刷テープ8を切断する。ヘッドホルダ19の前側にはプラテンホルダ12が設けられる。プラテンホルダ12はアーム状であり、支持軸121によって上下方向の軸周りに揺動可能に支持される。支持軸121はプラテンホルダ12の右端に設けられる。
プラテンホルダ12の先端側にはプラテンローラ15と搬送ローラ14とが共に回転可能に支持される。プラテンホルダ12の揺動に伴い、プラテンローラ15はサーマルヘッド10に相対して接離可能である。搬送ローラ14はプラテンローラ15の左側に設けられ、プラテンホルダ12の揺動に伴って送りローラ56に相対して接離可能である。
本実施形態では、カセットカバー5が開放されると、プラテンホルダ12が待機位置(図3で図示する位置)に向けて移動し、カセットカバー5が閉鎖されると、プラテンホルダ12が印刷位置(図8で図示する位置)に向けて移動するように構成される。待機位置では、プラテンホルダ12が装着部6から離れる方向に移動する。このため、ユーザはテープカセット30を装着部6に着脱できる。印刷位置では、プラテンホルダ12が装着部6に近付く方向に移動する。このため、装着部6にテープカセット30が装着されている場合、プラテンローラ15は印刷テープ8とインクリボン9をサーマルヘッド10に押圧し、搬送ローラ14は印刷テープ8を送りローラ56に押圧する。
プラテンローラ15は搬送モータ95によってテープ駆動軸17と共に回転駆動される。搬送による印刷テープ8の弛みを抑制するため、プラテンローラ15の回転速度がテープ駆動軸17(送りローラ56)の回転速度よりも小さくなるように、プラテンローラ15は複数のギヤ(図示略)を介して搬送モータ95に連結される。
図2~図4に示すように、テープカセット30はカセットケース31を有する。カセットケース31は略直方体状であり、上ケース311と下ケース312とが組み合わされて構成される。上ケース311はカセットケース31の上面を形成する上壁305を含み、下方向に開口する箱状体である。下ケース312はカセットケース31の底面を形成する底壁306を含み、上方向に開口する箱状体である。上ケース311は下ケース312の上部に固定される。
カセットケース31の左後部には、カセットケース31内に装着されるテープスプール21を回転可能に支持するの支持筒65が設けられる。支持筒65は下ケース312の底壁306から上方へ向けて筒状に突出する。テープスプール21には印刷テープ8が巻回される。テープスプール21に印刷テープ8が巻回されて構成される印刷テープ8の供給源を、テープロール40という。
カセットケース31の右前部には、カセットケース31内に装着されるリボンスプール23を回転可能に支持するリボンボス67が設けられる。リボンボス67は下ケース312の底壁306から上方に突出する。リボンスプール23にはインクリボン9が巻回される。リボンスプール23にインクリボン9が巻回されて構成されるインクリボン9の供給源を、リボンロール41という。
カセットケース31の略中央部で、リボンボス67と支持筒65の間には、カセットケース31内に装着されるリボン巻取スプール22を回転可能に支持するための支持孔66が設けられる。支持孔66はカセットケース31を上下方向に貫通する。リボン巻取スプール22には、リボン巻取軸18が挿入される。リボン巻取スプール22は、リボン巻取軸18の回転駆動に伴って回転し、リボンロール41からインクリボン9を引き出して巻き取る。
カセットケース31の左前角部には、送りローラ56を回転可能に支持するための支持孔68が設けられる。支持孔68は、上壁305に設けられた開口部68Aと、底壁306に設けられた開口部68Bを含む。開口部68A,68Bはカセットケース31の上下方向に対応する位置に設けられた貫通孔である。送りローラ56は筒状であり、上下方向に延びる。支持孔68は、送りローラ56の上端部と下端部を支持する。送りローラ56の外周面のうち前端側の部分は、カセットケース31から前方に露出する。装着部6にテープカセット30が装着された状態で、送りローラ56の内側にはテープ駆動軸17が挿入される。送りローラ56はテープ駆動軸17の回転駆動に伴って回転し、搬送ローラ14と協働して印刷テープ8をカセットケース31から排出する。
カセットケース31の右前角部には、円筒状の回転体である経路コロ69Aを回転可能に支持するコロ軸69が設けられる。コロ軸69は下ケース312の底壁306から上方に突出する。カセットケース31内で、印刷テープ8がテープロール40から引き出され、後述の排出案内部49を介してカセットケース31外に排出される経路を搬送経路という。経路コロ69Aは印刷テープ8の搬送経路を規定し、印刷テープ8に左側から接触する。
カセットケース31の前壁307には、平面視で略半円状に後方へ凹む半円凹部84が設けられる。半円凹部84は、カセットケース31の上下方向に亘って形成される。半円凹部84は、テープカセット30が装着部6に装着されたときに、プラテンホルダ12の支持軸121との干渉を避ける逃がし部である。
カセットケース31の前面にはアーム部34が設けられる。アーム部34はカセットケース31の右前部から左前方に延びる。カセットケース31の前壁307のうち、半円凹部84から左に延びる部分は、アーム前壁35である。アーム前壁35は、上ケース311に設けられる上アーム前壁35Aと、下ケース312に設けられる下アーム前壁35Bとが組み合わされて構成される。
アーム部34の後壁であるアーム後壁37は、上ケース311に設けられる上アーム後壁37Aと、下ケース312に設けられる下アーム後壁37Bとが組み合わされて構成される。アーム前壁35の左端部と、アーム後壁37の左端部との間には、アーム開口部341が設けられる。アーム開口部341は上下方向に延びるスリット状に形成される。
下ケース312の下アーム前壁35Bと下アーム後壁37Bとの間には、底壁306から上方に延びる壁部である規制壁33が設けられる。カセットケース31内で、インクリボン9がリボンロール41から引き出され、リボン巻取スプール22に巻き取られるまでに通過する経路を巻取経路という。印刷テープ8の搬送経路とインクリボン9の巻取経路は、共に、アーム部34内を通り、アーム開口部341へ向かう。規制壁33は、アーム部34内で、アーム前壁35との間に印刷テープ8の搬送経路を規定し、アーム後壁37との間にインクリボン9の巻取経路を規定する。
アーム後壁37の右端部から後方に延び、且つアーム後壁37と平行に延びる周壁はヘッド周壁36である。ヘッド周壁36は上ケース311に設けられる上ヘッド周壁36Aと、下ケース312に設けられる下ヘッド周壁36Bとが組み合わされて構成される。
ヘッド挿入部39は、アーム後壁37とヘッド周壁36とによって規定される平面視略長方形状の空間部分である。ヘッド挿入部39はテープカセット30を上下方向に貫通し、アーム後壁37に対して後方に凹む凹部状である。カセットケース31の前壁307は、アーム部34のアーム開口部341の左側に開放部77を有する。ヘッド挿入部39は開放部77を介し、テープカセット30の前面側においても外部とつながっている。ヘッド挿入部39には、装着部6にテープカセット30が装着された状態でヘッドホルダ19が挿入される。
ヘッド挿入部39の左側には、規制案内部61が設けられる。規制案内部61は左右方向において、アーム開口部341と送りローラ56との間に位置する。図4、図5に示すように、規制案内部61は、規制部材361,362、案内壁58、隔離壁53を有する。規制部材361は上壁305から下方に延びる板状体である。規制部材362は底壁306から規制部材361にむけて上方に延びる板状体である。規制部材361,362は上下方向に対向し、案内壁58の前方に位置する。規制部材361,362は印刷テープ8の搬送経路上にあり、アーム部34のアーム開口部341から排出される印刷テープ8の前方への移動を規制しつつ、印刷テープ8をカセットケース31の排出案内部49に案内する。
図4~図7に示すように、案内壁58は下ヘッド周壁36Bのうち、ヘッド挿入部39の左側で前後方向に延びる壁部である。案内壁58は、下ケース312の底壁306から上方へ向けて突出するリブ状に形成される。案内壁58の前側の先端部581には、3個のコロ部材582が設けられる。コロ部材582は上下方向に延びる軸体583を中心としてそれぞれ独立に回転可能に設けられ、互いに上下方向に離れて配置される。各々のコロ部材582はE止め輪で軸体583に位置決めされる。軸体583の下端部は下ケース312の底壁306に保持され、上端部は上ケース311の上壁305に保持される。コロ部材582は、アーム開口部341から排出されるインクリボン9の巻取経路が、案内壁58に沿って後方へ向かう経路となるように規定する。また、コロ部材582は、印刷時に、印刷テープ8からインクリボン9を剥離する。上下方向に3個並ぶコロ部材582の配置範囲の長さは、インクリボン9の幅よりも長い。故にコロ部材582は、剥離時のインクリボン9の搬送位置が上下方向にずれても、コロ部材582の配置範囲内にインクリボン9を維持することができる。
巻取経路は、案内壁58の後側の後端部586によって後方から右方へ向かう経路となるように規定される。後端部586は、水平方向の断面が半円形状であり、上下方向に延び、平面視で後方に突出する。後端部586は、上下方向の中間部に、後端部586の外方に膨出する膨出部587を有する。膨出部587は巻取経路上に位置し、上下方向に3個並ぶコロ部材582の配置範囲の長さよりも短い。後端部586を通過するインクリボン9は、膨出部587によって幅方向の中間部分がより外方に押し広げられることで、適度な引張力が付与される。後端部586を通過したインクリボン9は、ヘッド周壁36の後側を通る巻取経路を経て、リボン巻取スプール22に巻き取られる。
隔離壁53は案内壁58の左側に立設される。隔離壁53は左右方向において、案内壁58と送りローラ56との間に設けられ、下ケース312の底壁306から上方へ向けて突出するリブ状に形成される。隔離壁53は平面視で送りローラ56の外周面の一部に沿って、カセットケース31の前後方向に緩やかな弧を描く形状である。隔離壁53の左側の面には、平面視で鋸歯状に形成される。
カセットケース31の左前角部には、排出案内部49が設けられる。排出案内部49は送りローラ56の左前側にあり、上下方向に延びるスリット状に形成される。インクリボン9から剥離された印刷済みの印刷テープ8は、送りローラ56を経て搬送されると、排出案内部49の内側を通過する。排出案内部49は印刷テープ8をカセットケース31の外部へと案内する。
印刷テープ8の搬送および印刷動作について説明する。図8、図9に示すように、テープカセット30が装着部6に装着されてカセットカバー5が閉じられると、プラテンホルダ12は待機位置から印刷位置に移動する。搬送ローラ14は印刷テープ8を送りローラ56とのニップ部N1に挟んで押圧する。プラテンローラ15は開放部77に進入し、印刷テープ8とインクリボン9をサーマルヘッド10の後方に押して、発熱体11との間のニップ部N2に挟んで押圧する。送りローラ56は、テープ駆動軸17の駆動に伴い回動し、搬送ローラ14との協働によって、印刷テープ8をテープロール40から引き出す。印刷テープ8は経路コロ69Aを介してアーム部34に搬送される。一方、リボン巻取スプール22は、リボン巻取軸18の駆動に伴い回動し、インクリボン9をリボンロール41から引き出す。インクリボン9はアーム部34に向けて搬送される。
アーム部34内では、印刷テープ8が、アーム前壁35と規制壁33との間を通る搬送経路に沿って案内され、アーム開口部341から開放部77に排出される。インクリボン9は、アーム後壁37と規制壁33との間を通る巻取経路に沿って案内され、印刷テープ8と重ね合わされてアーム開口部341から開放部77に排出される。
開放部77では、アーム開口部341から排出された印刷テープ8の一方の一面が前方に露出し、他方の面がインクリボン9を介してサーマルヘッド10に対向する。サーマルヘッド10の発熱体11は、プラテンローラ15とのニップ部N2においてインクリボン9のインクを印刷テープ8に転写して印刷を行う。
印刷が行われた後のインクリボン9は、案内壁58の先端部581に設けられた3個のコロ部材582によって印刷テープ8から分離される。印刷テープ8は、ニップ部N2から案内壁58の先端部581に搬送される間、インクリボン9と接触した状態に維持される。よって、ニップ部N2と先端部581との間に、印刷テープ8に転写されたインクが定着する前にインクリボン9が印刷テープ8から剥離されることによってインク剥がれが生ずることを防止するための剥離距離が確保される。
搬送経路を搬送される印刷テープ8は、先端部581においてインクリボン9を先端部581に押し付ける。ここで、コロ部材582は上下方向に延びる軸体583を中心に回転可能である。コロ部材582がインクリボン9の搬送に合わせて回転することによってインクリボン9とコロ部材582との間に生ずる摩擦力が緩和される。故に、インクリボン9は、先端部531において印刷テープ8からスムーズに剥離される。
剥離されたインクリボン9は、案内壁58の左方を通り、後端部586において屈曲されて右方へ向かう巻取経路を搬送される。後端部586において、インクリボン9の幅方向中央部は、膨出部587によって、屈曲部分の内周側から外方へ向けて押圧される。ここで、印刷テープ8の搬送速度とインクリボン9の巻取速度との差によって、コロ部材582が回転し過ぎ、インクリボン9が弛みを生ずる可能性がある。膨出部587はインクリボン9に引張力を付与し、弛みを抑制する。よってインクリボン9はスムーズに搬送される。インクリボン9は、案内壁58の左方およびヘッド周壁36の後側を通る巻取経路を経て、リボン巻取スプール22に巻き取られる。
印刷済みの印刷テープ8は、送りローラ56と搬送ローラ14とのニップ部N1を通り、排出案内部49に向かって搬送される。印字済みの印刷テープ8は、排出案内部49から外部に排出され、切断機構16によって切断され、テープ印刷装置1の外部に排出される。
以上説明したように、インクリボン9は印刷テープ8と共に搬送経路を搬送され、案内壁58によって印刷テープ8から剥離されて、巻取経路を搬送される。インクリボン9から転写した文字等の定着に必要な剥離距離を確保するため、印刷テープ8はインクリボン9と密接した状態で案内壁58に到達する。案内壁58は先端部581にコロ部材582を有する。案内壁58は、印刷テープ8がインクリボン9を先端部581に押し付けることによってインクリボン9と先端部581との間に生ずる摩擦力を、コロ部材582の回転によって緩和することができる。故にテープカセット30は、剥離距離を確保しつつ、インクリボン9の剥離をより確実に行うことができる。
案内壁58の先端部581がコロ部材582であるので、インクリボン9にかかる摩擦力は低減される。コロ部材582の回転によってインクリボン9に弛みが生ずる可能性があるが、膨出部587はインクリボン9に引張力を付与し、弛みを抑制する。よって先端部581は、より確実に印刷テープ8からインクリボン9を剥離することができる。また、引張力を付与することによって、インクリボン9は剥離時に、先端部581において幅方向にずれが生ずる場合がある。コロ部材582が膨出部587よりも幅広であるので、インクリボン9の搬送が幅方向にずれても、テープカセット30は、印刷テープ8からインクリボン9の剥離を確実に行うことができる。
上記実施形態において前後方向が本発明の「第一方向」に相当する。開放部77が本発明の「開放部分」に相当する。ヘッド挿入部39が本発明の「貫通凹部」に相当する。左右方向が本発明の「第二方向」に相当する。アーム開口部341が本発明の「排出口」に相当する。先端部581が本発明の「第一端部」に相当する。案内壁58が本発明の「案内部材」に相当する。後端部586が本発明の「第二端部」に相当する。
本発明は上記実施形態から種々の変更が可能である。コロ部材582は案内壁58の先端部581に3個設けたが、1個でも、2個でもよいし、4個以上あってもよい。コロ部材582は軸体583を中心にそれぞれ独立して回転するが、軸体583と一体に形成し、全てが一緒に回転してもよい。膨出部587は後端部586の中央部が外方に膨出する構成であるが、上下方向の複数箇所にて膨出してもよい。
例えば図10に示すように、コロ部材582は、1個のローラ584であってもよい。ローラ584は上下方向に延び、上端と下端にそれぞれ軸孔585を有する。下ケース312の底壁306および上ケース311の上壁305からそれぞれ上方および下方に突出する軸部材(図示略)が軸孔585に挿入されることで、ローラ584は案内壁58の先端部581において回転可能に支持される。ローラ584の上下方向の長さは、膨出部587の上下方向の長さよりも長く、インクリボン9の幅よりも長い。
インクリボン9は案内壁58の先端部581によって印刷テープ8から剥がされて巻取経路を搬送される。インクリボン9は剥離時に、リボン巻取スプール22の巻き取りによる引張力がかかるので、先端部581において幅方向にずれが生ずる場合がある。コロ部材582が幅広のローラ584であるので、インクリボン9の搬送が幅方向にずれても、テープカセット30は、印刷テープ8からインクリボン9の剥離を確実に行うことができる。
8 印刷テープ
9 インクリボン
22 リボン巻取スプール
30 テープカセット
31 カセットケース
34 アーム部
39 ヘッド挿入部
40 テープロール
41 リボンロール
58 案内壁
77 開放部
306 底壁
307 前壁
341 アーム開口部
581 先端部
582 コロ部材
583 軸心
584 ローラ
586 後端部
587 膨出部

Claims (3)

  1. 底壁、および前記底壁と交差する側壁を第一方向の一方側に有するカセットケースと、
    前記カセットケース内に収納され、被印刷媒体である印刷テープが巻回されたテープロールと、
    前記カセットケース内に収納され、前記印刷テープへの印刷に使用されるインクリボンが巻回されたリボンロールと、
    前記カセットケース内に収納され、前記インクリボンを巻き取るリボン巻取スプールと、
    前記側壁の一部に開放部分を有し前記第一方向の他方側に凹む凹部状に形成され、且つ前記カセットケースを上下方向に貫通する貫通凹部と、
    前記貫通凹部の前記開放部分のうち、前記第一方向および前記上下方向に交差する第二方向の一方側における縁部分から前記第二方向の他方側に延び、且つ前記第二方向一方側の端部に、前記カセットケース内を搬送される前記印刷テープおよび前記インクリボンを排出する排出口を有するアーム部と、
    前記印刷テープおよび前記インクリボンの搬送経路において前記アーム部の前記排出口より下流側の位置に設けられ、前記第一方向一方側の端部である第一端部が前記インクリボンに当接し、前記インクリボンを前記搬送経路から分岐して前記リボン巻取スプールへ向かう巻取経路に案内する案内部材と
    を備え、
    前記案内部材の前記第一端部は、前記上下方向に延びる軸を中心に回転可能であり、前記上下方向に1または複数個の円柱状のコロ部材を有すること
    を特徴とするテープカセット。
  2. 前記コロ部材は、前記上下方向の長さが前記インクリボンの幅よりも大きい1個のローラであること
    を特徴とする請求項1に記載のテープカセット。
  3. 前記案内部材の前記第一方向他方側の端部である第二端部は、前記上下方向の中間部に、前記第二端部の外方に膨出する膨出部を有し、
    前記膨出部は、前記インクリボンの前記巻取経路上に位置しており、
    前記コロ部材の前記上下方向の長さは、前記膨出部の前記上下方向の長さよりも長いこと
    を特徴とする請求項1または2に記載のテープカセット。
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