JP4941190B2 - テープ処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録テープおよび剥離テープから成るテープに印刷等の処理を行うテープ処理装置に関するものである。
従来、この種のテープ処理装置として、印刷後の粘着テープ(印刷テープ)を基材テープ(記録テープ)と剥離テープとに剥離するテープ剥離装置を有するテープワープロが知られている(特許文献1参照)。このテープ剥離装置は、印刷処理後にハーフカットが施されたテープ片の自由端を残して縁部を保持する保持手段と、自由端の記録テープに塗布してある粘着剤と剥離テープとの間に層間滑りが生じるまで表裏方向に撓ませる剥離手段とを有している。この場合、テープ片の縁部を表裏方向に撓ませることで、記録テープ(記録テープ片)と剥離テープ(剥離テープ片)との間に間隙を生じさせて、両テープを剥離しやすくしている。
特開平8−175744号公報
このように従来のテープ処理装置では、テープ片の一部を剥離させ、ユーザが記録テープと剥離テープを剥がしやすいようにしている。しかし、最終的に使用するときには、ユーザが一枚一枚剥がすことになり、手間がかかる問題があった。
本発明は、装置内で、記録テープから剥離テープを剥がすことができるテープ処理装置を提供することをその課題としている。
本発明のテープ処理装置は、記録テープおよび剥離テープから成るテープを処理しながら、テープ排出口に至るテープ排出経路に沿って送る第1テープ送り機構と、テープの処理済み部分がテープ排出口に送り込まれた状態で、処理済み部分をフルカットするフルカット手段と、フルカットに先立って、処理済み部分に対し記録テープの送り方向の先端部のみをカットするハーフカット手段と、駆動ローラおよび従動ローラから成り、カットされた記録テープの先端部であるハーフカット代を挟持して送るピンチローラと、従動ローラを駆動ローラ廻りに円運動させ、挟持したハーフカット代を湾曲させて、ハーフカット代以降の記録テープの先端を剥離テープから剥離するテープ曲げ機構と、ハーフカット代を湾曲させた後、駆動ローラを駆動して、記録テープから剥離テープを剥離しつつテープを送る第2テープ送り機構と、を備えたことを特徴とする。
この場合、テープ排出口は、テープ排出経路に連なる主排出口と、主排出口から分岐した副排出口と、を有し、第2テープ送り機構は、記録テープから剥離テープを剥離しつつテープを送ると共に、フルカット後の記録テープ片およびハーフカット代付の剥離テープ片をそれぞれ主排出口および副排出口から送り出すことが、好ましい。
この構成によれば、印刷処理後にハーフカットが施されたテープは、そのハーフカット代が駆動ローラと従動ローラとの挟持位置に達したとき、駆動ローラと従動ローラに挟持される。この状態で、従動ローラが駆動ローラ廻りに円運動すると、ハーフカットラインを境に記録テープと剥離テープとが剥離を開始する。さらにこの状態から駆動ローラを駆動すると、記録テープおよび剥離テープがそれぞれ先方に送られ且つ両テープの剥離が促進される。一方、テープの印刷済み部分の端部位置がフルカット手段に達したところで、フルカット手段を駆動することで、印刷済み部分(テープ片)が切り離される。そして、切り離され且つ先方に送られてゆく記録テープ片および剥離テープ片は、それぞれ主排出口および副排出口から送り出される。
このように、処理後に切り離されたテープ片は、装置内において記録テープ片と剥離テープ片とに分離されて(引き剥がされて)、それぞれ主排出口および副排出口から送り出されるため、ユーザによる、記録テープと剥離テープとを剥がす手間を省くことができる。なお、テープ曲げ機構による曲げ角度は、90°以上であることが好ましい。
この場合、副排出口の下流側に連なり、第2テープ送り機構により送られてゆく剥離テープ片を収容するテープバッファを、更に備えることが、好ましい。
この構成によれば、剥離したハーフカット代付の剥離テープ片がテープバッファに収容されるため、剥離テープ片の取り扱いが容易になる。
この場合、テープバッファは、装置ケースに対し着脱自在に取り付けられていることが、好ましい。
この構成によれば、収容した剥離テープ片をまとめて廃棄することができる。
この場合、テープ曲げ機構は、従動ローラの円運動をガイドするローラガイドと、従動ローラをローラガイドに沿って移動させるローラ移動機構と、を有していることが、好ましい。
この構成によれば、印刷テープのハーフカット代は、駆動ローラと従動ローラとの間に挟持されたまま、ローラガイドに沿って駆動ローラ廻りに円運動するため、ハーフカット代が両ローラから離脱することなく、記録テープと剥離テープとを確実に剥離することができる。
この場合、ローラ移動機構は、従動ローラに係合するローラフレームと、動力源を構成するモータと、モータに連結したウォームと、ローラフレームに制動回転自在に設けられ、ウォームに噛み合うホイールと、を有していることが、好ましい。
この構成によれば、ウォームに噛み合うホイールがローラフレームに対し摩擦付加を受けるため、ローラガイドに沿って従動ローラが正逆移動するときには、ホイールは回転することなくウォームのねじ作用により移動(従動ローラが円運動)するが、ローラガイドのいずれか一方の端に従動ローラが達すると、ウォームとのギア作用によりホイールは空転する。すなわち、ウォームおよびホイールにより、ローラフレームに設けた従動ローラを、ローラガイドに沿って適切に正逆円運動させることができる。
この場合、モータは、駆動ローラの動力源を兼ねていることが、好ましい。
この構成によれば、駆動ローラによるテープの送りと、従動ローラと駆動ローラとによるテープの曲げ(従動ローラの円運動)と、を単一のモータで行うことができ、装置構造を単純化することができる。
この場合、ローラガイドは、駆動ローラのローラ軸を中心とする円弧に沿って延びる固定ガイドと、ローラフレームに設けられ、移動方向に直交するようにガイドする可動ガイドと、から成ることが、好ましい。
この構成によれば、ウォームおよびホイールによる従動ローラの一方向への移動を、可動ガイドおよび固定ガイドにより駆動ローラ廻りの円運動に変換することができ、駆動ローラに接した状態の従動ローラを、駆動ローラ廻りにスムーズに円運動させることができる。
以下、添付した図面を参照して、本発明の第1実施形態に係るテープ処理装置であるテープ印刷装置について説明する。このテープ印刷装置は、印刷テープに印刷処理を行った後、印刷テープの印刷済み部分を切断してテープ片を作成し、且つこのテープ片を記録テープ片(ラベル)と剥離テープ片に分離するものである。
図1および図2に示すように、テープ印刷装置1は、印刷テープTに対して印刷を行う装置本体2と、印刷テープTおよびインクリボンRを収容し、装置本体2に着脱自在に装着されるテープカートリッジCと、を備えている。
図1に示すように、装置本体2は、くさび形状を模した略方形の装置ケース3により外殻が形成されており、装置ケース3の前半部上面には、各種キー4を備えたキーボード5が配設されている。装置ケース3の後半部上面には、広く開閉蓋6が設けられ、開閉蓋6の左上面には、テープカートリッジCの装着/非装着を視認するための覗き窓7が形成されている。また、開閉蓋6の右上面には、キーボード5からの入力結果等を表示する長方形のディスプレイ8が組み込まれている。開閉蓋6の前側には、これを開放する蓋体開放ボタン9が設けられている。一方、装置ケース3の左側面には、ハーフカットモード時に点灯するハーフカットランプ11、電源ランプ12およびパーソナルコンピュータ接続時に点灯するPCリンクランプ13が配設されている。さらに、電源供給のための電源供給口(図示省略)と、図外のパソコン等の外部装置に接続するためのコネクタ(図示省略)と、が装置ケース3に配設されている。
蓋体開放ボタン9を押して開閉蓋6を開放すると、その内部には、テープカートリッジCが装着されるカートリッジ装着部21が窪入形成されている。特に図示はしないが、カートリッジ装着部21には、その隅部に、複数のマイクロスイッチ等で構成されたテープ識別センサ22が配設され、テープカートリッジCに搭載した印刷テープTの種別(テープ幅やテープ色等)を検出する。
カートリッジ装着部21には、テープカートリッジCに矩形開口に臨むサーマルヘッド23が設けられている。テープカートリッジCを装着すると、サーマルヘッド23が、印刷テープTおよびインクリボンRを挟んで、テープカートリッジCに設けられたプラテンローラ24に当接し、印刷待機状態となる。
電源スイッチをONにすると共に、ディスプレイ8を参照しながらキーボード5を操作して、所望の文字などを入力した後、キーボード5上で印刷を指令する。そして、送りモータ26(図3参照)やギア列等により印刷テープTおよびインクリボンRを送りながら、印刷テープTの記録テープT1上に印刷処理(インクリボンRから印刷テープTへのインクの感熱転写)を行う。
装置ケース3の左側部には、カートリッジ装着部21と装置外部とを連通するテープ排出口31(31a、31b)が形成されており、このテープ排出口31と上記のサーマルヘッド23およびプラテンローラ24を結ぶテープ排出経路32(図4参照)には、印刷テープTをハーフカットするハーフカット機構33(図4参照)およびフルカットするフルカット機構34(図4参照)から成るカッタユニット35と、印刷テープTを記録テープT1と剥離テープT2とに剥離しながらそれぞれ排出する剥離ユニット36(図4参照)と、が臨んでいる(詳細は、後述する。)。
図2に示すように、テープカートリッジCは、上下2分割構造のカートリッジケース25に、印刷テープT、インクリボンRおよびプラテンローラ24を収容して、構成されている。印刷テープTは、裏面に粘着剤が塗着された記録テープT1と、粘着剤を介して記録テープT1に貼付された剥離テープT2と、から構成されており、剥離テープT2を内側にしてロール状に巻回された状態で、カートリッジケース25に収容されている。
次に、図3を参照して、テープ印刷装置1の制御系の構成について説明する。テープ印刷装置1は、キーボード5およびディスプレイ8を有し、ユーザによる文字情報の入力や各種情報の表示等のインターフェースを司る操作部41と、テープ識別センサ22等の各センサを有し、各種検出を行う検出部42と、印刷送りモータ43および送りモータ26による紙送り動作に同期しながら、印刷を行う印刷処理部45と、ディスプレイドライバ46、ヘッドドライバ47、印刷送りモータドライバ48、送りモータドライバ49、カットモータドライバ50、モータドライバ93を有する駆動部52と、フルカッタモータ53、フルカッタ54、ハーフカッタモータ55およびハーフカッタ56を有する切断部57と、駆動ローラ81と従動ローラ82とで記録テープT1と剥離テープT2とを剥離すると共に、テープ排出口31へ両テープT1、T2を送る第2テープ送り部65と、これら各部と接続され、テープ印刷装置1全体を制御する制御部58と、から構成されており、キーボード5からの入力信号に基づき、制御部58が駆動部52を介してディスプレイ8および印刷処理部45を制御している。
制御部58は、CPU59と、ROM60と、RAM61と、IOC62と、を備え、互いに内部バス63により接続されている。RAM61は、制御処理のための作業領域として使用され、入力された文字情報などを一時的に記憶し、テープ印刷装置1の電源がオフにされても記憶したデータを保存して置くように図外のバックアップ回路によって電力の供給を受けるようになっている。ROM60内には、CPU59が各種処理を実行するための制御プログラムが記憶されている。CPU59は、ROM60内の各種制御プログラムに従って、IOC62を介してテープ印刷装置1の各部から各種信号・データを入力する。また、入力した各種信号・データに基づいてRAM61内のデータを処理し、IOC62を介してテープ印刷装置1内の各部に処理済のデータを出力し、これにより印刷処理の制御等を行う。
ここで、図4を参照して、テープ排出経路32廻りの構造について詳細に説明する。テープ排出経路32廻りには、テープカートリッジC側(カートリッジ装着部21側)からテープ排出口31に向かって、カッタユニット35と剥離ユニット36とが、順に配設されている。印刷と同時にテープカートリッジCから繰り出された印刷テープTは、テープ排出経路32に沿って、カートリッジ装着部21からカッタユニット35および剥離ユニット36を経て、記録テープT1と剥離テープT2とに分離されテープ排出口31から排出される。
カッタユニット35は、印刷テープTを切り離すように切断するフルカット機構34と、印刷テープTの記録テープT1のみをカットするハーフカット機構33と、を備えており、装置ケース3の外側に向かってフルカット機構34およびハーフカット機構33の順で配設されている。フルカット機構34は、印刷テープTを切断するハサミ形式やスライドカット形式のフルカッタ54と、動力源となるフルカッタモータ53とで構成されている。ハーフカット機構33は、突き当てカット形式やスライドカット形式のハーフカッタ56と、印刷テープTを挟んでハーフカッタ56に対峠するテープ受け板64と、動力源となるハーフカッタモータ55とで構成されている。
印刷されながらプラテンローラ(第1テープ送り機構)24によってテープ排出口31に向かって送られる印刷テープTは、ハーフカットする位置に達するとテープ送りが一時的に停止し、ハーフカット機構33により、印刷テープTの先端部にハーフカットが行われる(図4(a)参照)。続いて、再度印刷が開始され、印刷テープTがフルカット機構34の位置に達したところでテープ送りが再度停止してフルカット機構34によりフルカットが行われる(図4(b)参照)。なお、プラテンローラ24と印刷テープTを挟んでこれに接触するサーマルヘッド23により、請求項に言う第1テープ送り機構が構成されている。
テープ排出口31は、剥離ユニット36により分離された記録テープT1を装置外部に排出する主排出口31aと、剥離テープ片aを排出する副排出口31bと、で構成されている。主排出口31aは、テープ排出経路32の延長上に設けられており、分離された記録テープT1を直線的に装置外部に導くようになっている。副排出口31bは、主排出口31aから分岐し、湾曲部分を経て主排出口31aから直角に延びている(図4(c)参照)。副排出口31bの下流端には、テープバッファ76(図1参照)が連通しており、分離後の剥離テープT2(実際には、ハーフカット代付の剥離テープ片a)は、このテープバッファ76に送り込まれる。
テープバッファ76は、内周面を曲面とした箱状に形成され、送り込んだ剥離テープT2が周回するようにして収容される。テープバッファ76にはフック等が設けられており、例えばスナップイン形式で装置ケース3に着脱自在に装着されている(図4参照)。また、テープバッファ76は、透明、或いは半透明の樹脂材で形成され、内部が視認できるようになっている。ユーザは、剥離テープT2の溜り量を見て、適宜テープバッファ76を取り外して剥離テープT2を廃棄する。なお、テープバッファ76は、送り込んだ剥離テープT2がその巻き癖方向に周回するように構成することが、好ましい。
この場合、図5に示すように、印刷テープTの印刷済み部分71は、先端側からいわゆるハーフカット代72、前余白73、実印刷部分74および後余白75で構成されており、ハーフカット代72と前余白73との境界部分に、記録テープT1のみをカットするハーフカットが行われ、後余白75の後端に、印刷済み部分71を切り離すフルカットが行われる。なお、印刷済み部分(テープ片)71の長さにもよるが、一般的な動作では、ハーフカットは、印刷の途中で印刷動作を休止して行い、フルカットは、剥離ユニット36による引剥し動作を途中で休止して行う(図4(d)参照)。
図4および図6に示すように、剥離ユニット36は、テープ排出口31廻りに組み込まれており、印刷テープTのハーフカット代72を挟持する駆動ローラ81および従動ローラ82から成るピンチローラ83と、ピンチローラ83に挟持したハーフカット代72を折り曲げるように湾曲させて、ハーフカット代72以降の記録テープT1の先端部と剥離テープT2の対応部分とを剥離するテープ曲げ機構84と、ハーフカット代72を湾曲させた後、駆動ローラ81を駆動して剥離テープT2から記録テープT1を剥がしながら送る排出送り機構(第2テープ送り機構)85と、を有している。テープ曲げ機構84と排出送り機構85とは、動力源等の一部部品を兼用しており、相互に同期して作動する(詳細は後述する)。
ピンチローラ83は、径の大きい駆動ローラ81と、径の小さい従動ローラ82の大小2種類の例えばゴム製のローラで構成されており、両ローラ81、82でハーフカット代72を挟持するようになっている。駆動ローラ81は、中間部をサブフレーム86により回転自在に支持された駆動ローラ軸87の一端に固着されており、駆動ローラ軸87の他端には、後述するウォーム88に噛み合う駆動ギア(ウォームホイール)89が固着されている。従動ローラ82は、図外の可動フレームに保持された従動ローラ軸90の一端に回転自在に支持されており、従動ローラ軸90の他端は、従動ローラ82を駆動ローラ81廻りに案内する固定ガイド92および可動ガイド91が係合している。なお、上記の排出送り機構85は、駆動ローラ軸87および駆動ギア89と、後述するモータ101および駆動ギア89に噛み合うウォーム88と、で構成されている。
テープ曲げ機構84は、従動ローラ82を駆動ローラ81廻りに移動させて、印刷テープ(ハーフカット代72)Tの挟持と、挟持後の曲げを実施するローラ移動機構94と、ローラ移動機構94による従動ローラ82の移動をガイドするローラガイド98と、ローラ移動機構94を支持するベースフレーム95と、を備えている。また、ローラ移動機構94は、ベースフレーム95の端部に固定した動力源となるモータ101と、モータ101の主軸に固定したウォーム88と、ベースフレーム95にスライド自在に支持された「L」字状のローラフレーム96と、ローラフレーム96の先端部に摩擦回転自在に支持され、ウォーム88に噛み合うホイール97と、から構成されている。
ローラガイド98は、ベースフレーム95に形成した固定ガイド92と、ローラフレーム96の基端部に形成した可動ガイド91と、から成り、この固定ガイド92と可動ガイド91との交差部分に、上記の従動ローラ軸90が貫通するようにして係合している。固定ガイド92は、従動ローラ軸90の軸径に対応するガイド幅を有し、駆動ローラ81と同心であって角度90°の円弧を為す円弧状ガイド部92aと、円弧状ガイド部92aの一端からテープ排出経路32に直角に延びる退避ガイド部92bと、で構成されている。
一方、可動ガイド91は、従動ローラ軸90の軸径に対応するガイド幅を有し、テープ排出経路32と平行に延在している。可動ガイド91の長さは、これと平行となる方向のローラガイド98の長さと一致しており、従動ローラ軸90が固定ガイド92に対し端から端まで移動する間に、可動ガイド91に対しても端から端まで移動することになる。
テープ排出経路32を挟んで駆動ローラ81と従動ローラ82とが間隙を存して対峙している状態が待機状態(ホーム位置)であり、このとき従動ローラ軸90は、固定ガイド92の退避ガイド部92bの端部に位置している(図6参照)。この状態から、ローラ移動機構94により、可動ガイド91を介して従動ローラ軸90がモータ101側に引き付けられると従動ローラ軸90は、退避ガイド部92bの一方の端部から他方の端部に移動する。従動ローラ軸90が退避ガイド部92bの他方の端部に移動すると、従動ローラ82が印刷テープTを挟み込むようにして駆動ローラ81に接触する(図7参照)。
さらに、従動ローラ軸90がモータ101側に引き付けられると、従動ローラ軸90は、退避ガイド部92bから円弧状ガイド部92aに入り込み、円弧状ガイド部92aに沿って先方の端部まで移動してゆく。このとき、従動ローラ82は、駆動ローラ81と接触した状態(印刷テープTを挟持した状態)で、駆動ローラ81廻りに1/4の円運動を行う。また、円弧状ガイド部92aに沿って移動する従動ローラ軸90は、同時に可動ガイド91を装置内側端部から装置外側端部に移動する。すなわち、従動ローラ軸90が、円弧状ガイド部92aの先方の端部および可動ガイド91の装置外側端部まで移動した状態が、ホーム位置に対する従動ローラ82の移動端位置となる(図8参照)。そして、剥離した印刷テープTの送出しが終了すると、逆の手順で、従動ローラ82がホーム位置に復帰する。
ローラフレーム96は、板状に形成されており、ベースフレーム95に支持された「U」字状のスライドガイド99にスライド自在に支持されている。スライドガイド99は、テープ排出経路32に直交する方向に延びており、ローラフレーム96をテープ排出経路32に直交する方向にスライドさせる。ローラフレーム96の先端部には、片持ち軸100が立設され、この片持ち軸100に上記のホイール97が固着されている。この場合、ホイール97は、片持ち軸100に対し回転時に摩擦負荷を生ずるように取り付けられている。すなわち、ホイール97は、制動回転するようになっている。
モータ101によりウォーム88が回転し、ウォーム88に噛み合うホイール97に回転動力が伝達されると、ホイール97は片持ち軸100から制動負荷を受け回転を制動される。すると、ウォーム88のねじ作用で、ホイール97がローラフレーム96と共にスライド移動する。例えば、従動ローラ82がホーム位置にある状態から、モータ101が正転すると、ホイール97を介してローラフレーム96がモータ101側に引き付けられるように移動する。従動ローラ82が移動端位置に達すると、ローラフレーム96は更なる移動を阻止され、ホイール97はウォーム88からの動力伝達により制動回転(空転)する。また、従動ローラ82が移動端位置にある状態から、モータ101が逆転すると、ホイール97を介してローラフレーム96がモータ101から離れる方向に移動する。最終的に、従動ローラ82がホーム位置に達すると、ローラフレーム96は更なる移動を阻止され、ホイール97はウォーム88からの動力伝達により制動回転(空転)する。
一方、従動ローラ82が移動端位置に達した状態で、モータ101の正転を続行すると、ホイール97の空転と並行して、上記の駆動ギア89を介して駆動ローラ81が継続回転する。これにより、駆動ローラ81と従動ローラ82との間に挟みこまれた印刷テープ(実際には、剥離テープ片a)Tは、上記のテープバッファ76に送り込まれてゆく。なお、従動ローラ82がホーム位置から移動端位置に移動してゆく間、モータ101の動力を受けて駆動ローラ81も回転する。すなわち、従動ローラ82が駆動ローラ81廻りに円運動しているときに、同時に駆動ローラ81が回転することになる。そこで、本実施形態では、各部のギア比等を調整し、駆動ローラ81の周速と従動ローラ82の円運動の速度とを合わせ、駆動ローラ81と従動ローラ82とが印刷テープTを挟み込んだ状態を維持したまま、従動ローラ82が円運動するようにしている。
また、駆動ローラ81による印刷テープTの送りとプラテンローラ24による印刷テープTの送りと、が同時並行的に行われる場合が生ずる。本実施形態では、プラテンローラ24による印刷送りが適切に行われるように、プラテンローラ24の周速より駆動ローラ81の周速が幾分速くなるようにし、駆動ローラ81がスリップ回転(トルクリミッタ)しつつ、印刷テープTに張りを与えながら送るようにしている。
ここで、図4、図7および図8を参照して、印刷テープTの印刷から排出までの一連の排出動作について説明する。印刷テープTは、その先端がフルカッタ54の位置にある状態から印刷が開始される。印刷送りにより印刷テープTのハーフカット位置がハーフカッタ56の位置に達すると、特に図示はしないが、光学センサなどにより印刷テープTの先端部を検出し、印刷が休止してハーフカットが行われる(図4(a)参照)。ハーフカットが完了すると印刷送りが開始される。続いて、印刷テープTのハーフカット代72が、ピンチローラ83の位置に達すると、モータ101が駆動し、ホーム位置にある従動ローラ82を移動させて、駆動ローラ81との間にハーフカット代72を挟持する(図7参照)。
続いて、従動ローラ82が、ハーフカット代72の部分を折り曲げるように円運動する。この時、印刷テープTは、ハーフカット代72が駆動ローラ81と従動ローラ82に挟持されているため、印刷テープTのハーフカット部分に曲げ力が作用し、記録テープT1の先端が剥離テープT2から剥離する(図8参照)。従動ローラ82が移動端位置に達すると、駆動ローラ81の回転が剥離テープT2に作用し、剥離テープT2は、副排出口31bを介してテープバッファ76に送り込まれてゆく。剥離テープT2が送り込まれてゆくと、先端部が剥離した記録テープT1も剥離テープT2から送り力を受け、剥離テープT2から剥離しながら、主排出口31aを介して装置外部に送り出されてゆく(図示省略)。
一方、この剥離送りと並行して印刷が続行され、印刷が完了して印刷済み部分71の端がフルカッタ54の位置に達すると、プラテンローラ24および駆動ローラ81が回転を停止し、フルカットが行われる。フルカットが完了したら、駆動ローラ81および従動ローラ82が回転を開始し、剥離テープ(剥離テープ片a)T2をテープバッファ76に送り込むと共に、記録テープ(記録テープ片)T1を装置外部に送り出す。そして、これら印刷テープ(印刷テープ片)Tの排出が完了すると、従動ローラ82が移動端位置からホーム位置に復帰して、一連の動作を終了する。なお、印刷テープTの排出完了は、例えばハーフカッタ56の近傍に配置した印刷テープ片の終端位置を検出するセンサで行うことが好ましい。
以上のように、本実施形態によれば、テープ排出口31に向かって送られてきた印刷テープTは、ハーフカット後、駆動ローラ81および従動ローラ82によって挟持される。そして、従動ローラ82の円運動により、ハーフカット部分に曲げ力が作用し、記録テープT1と剥離テープT2とが剥離する。このため、ユーザは、ラベルA使用時に、一枚一枚記録テープT1と剥離テープT2とを剥離する手間を省くことができ、直ぐに目的物に添付することができる。
なお、テープバッファ76は、着脱自在であるため、装着せずにラベルAを作成してもよい。また、テープバッファ76には、剥離テープT2が巻取り収容できるように自由回転の巻取りローラを内周面に配設してもよい(図示省略)。これにより長いラベルAを作成しても、剥離テープT2を確実にテープバッファ76に収容することができる。
さらに、本実施形態ではハーフカットを実行して、記録テープT1と剥離テープT2とを剥離しているが、フルカットのみを実行することで記録テープT1と剥離テープT2とが一体になった状態で、主排出口31aから排出することができる。この場合、駆動ローラ81と従動ローラ82とで印刷テープTのハーフカット代72を挟持した状態で、従動ローラ82が円運動しないようにストッパ(ソレノイド等で作動)によって固定することが好ましい(図示省略)。
テープ印刷装置の外観斜視図である。 テープカートリッジの外観斜視図である。 テープ印刷装置の主制御系のブロック図である。 テープ排出経路廻りの構造模式図である。 印刷テープの模式図である。 剥離ユニットの外観斜視図である。 剥離ユニットの外観斜視図である。 剥離ユニットの外観斜視図である。
符号の説明
1…テープ処理装置(テープ印刷装置) 24…第1テープ送り機構(プラテンローラ) 31…テープ排出口 31a…主排出口 31b…副排出口 32…テープ排出経路 33…ハーフカット手段(ハーフカット機構) 34…フルカット手段(フルカット機構) 71…テープの処理済み部分(テープ処理済部分) 72…ハーフカット代 76…テープバッファ 81…駆動ローラ 82…従動ローラ 83…ピンチローラ 84…テープ曲げ機構 88…ウォーム 91…可動ガイド 92…固定ガイド 101…モータ 94…ローラ移動機構 95…ローラフレーム 97…ホイール 98…ローラガイド T1…記録テープ T2…剥離テープ a…剥離テープ片 A…ラベル

Claims (8)

  1. 記録テープおよび剥離テープから成るテープを処理しながら、テープ排出口に至るテープ排出経路に沿って送る第1テープ送り機構と、
    前記テープの処理済み部分が前記テープ排出口に送り込まれた状態で、前記処理済み部分をフルカットするフルカット手段と、
    前記フルカットに先立って、前記処理済み部分に対し前記記録テープの送り方向の先端部のみをカットするハーフカット手段と、
    駆動ローラおよび従動ローラから成り、カットされた前記記録テープの先端部であるハーフカット代を挟持して送るピンチローラと、
    前記従動ローラを前記駆動ローラ廻りに円運動させ、挟持した前記ハーフカット代を湾曲させて、前記ハーフカット代以降の前記記録テープの先端を前記剥離テープから剥離するテープ曲げ機構と、
    前記ハーフカット代を湾曲させた後、前記駆動ローラを駆動して、前記記録テープから前記剥離テープを剥離しつつ前記テープを送る第2テープ送り機構と、を備えたことを特徴とするテープ処理装置。
  2. 前記テープ排出口は、前記テープ排出経路に連なる主排出口と、前記主排出口から分岐した副排出口と、を有し、
    前記第2テープ送り機構は、前記記録テープから前記剥離テープを剥離しつつ前記テープを送ると共に、フルカット後の記録テープ片およびハーフカット代付の剥離テープ片をそれぞれ前記主排出口および前記副排出口から送り出すことを特徴とする請求項1に記載のテープ処理装置。
  3. 前記副排出口の下流側に連なり、前記第2テープ送り機構により送られてゆく前記剥離テープ片を収容するテープバッファを、更に備えたことを特徴とする請求項2に記載のテープ処理装置。
  4. 前記テープバッファは、装置ケースに対し着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載のテープ処理装置。
  5. 前記テープ曲げ機構は、前記従動ローラの円運動をガイドするローラガイドと、
    前記従動ローラを前記ローラガイドに沿って移動させるローラ移動機構と、を有していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のテープ処理装置。
  6. 前記ローラ移動機構は、前記従動ローラに係合するローラフレームと、
    動力源を構成するモータと、
    前記モータに連結したウォームと、
    前記ローラフレームに制動回転自在に設けられ、前記ウォームに噛み合うホイールと、を有していることを特徴とする請求項5に記載のテープ処理装置。
  7. 前記モータは、前記駆動ローラの動力源を兼ねていることを特徴とする請求項6に記載のテープ処理装置。
  8. 前記ローラガイドは、前記駆動ローラのローラ軸を中心とする円弧に沿って延びる固定ガイドと、
    前記ローラフレームに設けられ、前記移動方向に直交するようにガイドする可動ガイドと、から成ることを特徴とする請求項6または7に記載のテープ処理装置。
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