JP4069766B2 - テープ処理方法およびテープ処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、剥離テープにテープ本体を積層したカッティングテープに対し、印刷を行うと共にその印刷済み部分をフルカットし、フルカット後のカッティングテープを任意の切抜き形状にハーフカットするテープ処理方法およびテープ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のテープ処理装置では、カッティングテープをプリント部においてローラで送りながら画像の印刷を行った後、フルカットし、フルカットした印刷済み部分(テープ片)を往復動経路に沿ってハーフカット部のローラで正逆送りしながら、これをハーフカット手段により切抜きデータに基づいてハーフカットすることで、印刷画像と切抜き形状とを合成する(例えば、特許文献1参照。)。この場合、往復動経路には、テープ片の先端を検出するテープ検出センサが配設され、テープ検出センサの検出結果に基づいて、ハーフカット手段のハーフカット動作が開始される。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−1692号公報(第4頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のテープ処理装置では、プリント部とハーフカット部とでは異なる送りローラでカッティングテープを送るため、例えばプリント部においてローラの押付け圧(ローラ径の変化)やスリップにより、ローラの送り量誤差が生じた場合、テープ検出センサによりハーフカット開始位置は設定できるものの、テープ片の長さや印刷画像がデータ上のそれより短くなってしまう。このため、切抜きデータに基づいてハーフカットを行うと、合成された印刷画像と切抜き形状との間で位置ずれが生じる不具合があった。これは特に、テープ片の長さが長くなるほど、その尾端側における位置ずれが顕著となっていた。
【0005】
本発明は、印刷画像と切抜き形状とを精度良く合成することができるテープ処理方法およびテープ処理装置を提供することをその目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のテープ処理方法は、剥離テープにテープ本体を積層した印刷後のカッティングテープに対し、その印刷済み部分をフルカットすると共に、フルカット後の印刷済みテープ片に対し、切抜きデータに基づいてそのテープ本体を任意の切抜き形状にハーフカットするテープ処理方法において、印刷済みテープ片の両端を検知することで、印刷済みテープ片のテープ長さを検出するテープ長さ検出工程と、検出したテープ長さに基づいて、切抜きデータをテープ長さ方向に補正するデータ補正工程と、補正後の切抜きデータに基づいて、印刷済みテープ片を正逆送りしてハーフカットを行うハーフカット工程と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、印刷済みテープ片のテープ長さを検出して、切抜きデータをテープ長さ方向に補正し、補正後の切抜きデータに基づいてハーフカット処理を実行する。これにより、印刷時等にテープ送り量に誤差が生じていても、例えば、ハーフカットとなる切込み位置を印刷済みテープ片の送り方向に沿ってずらす補正をする(切抜き形状の送り方向への拡大、縮小を伴う)ことで、印刷済み部分に対し切抜き形状を精度良く合成することができる。
【0008】
この場合、テープ長さ検出工程は、印刷済みテープ片を往復動経路に沿って一方向に送り、当該往復動経路に相互に離間して臨む二つのテープ検出センサにより当該印刷済みテープ片の両端を検知することで、テープ長さを検出することが、好ましい。
【0009】
この構成によれば、テープ長さの検出を相互に離間した二つのテープ検出センサで行うため、テープ長さを簡単に且つ迅速に検出することができる。
【0010】
この場合、テープ長さ検出工程は、二つのテープ検出センサの間に配設した送りローラにより、印刷済みテープ片を一方向に送ることで行われることが、好ましい。
【0011】
この構成によれば、例えば二つのローラ間で印刷済みテープ片を送り渡すようにしてテープ長さの検出を行う場合には、両ローラ間の外径誤差等が影響するが、上記のように単一の送りローラで印刷済みテープ片を送るようにしているため、ローラ間の影響を受けず、テープ長さを厳密に検出することができる。
【0012】
この場合、ハーフカット工程は、送りローラが印刷済みテープ片を往復動経路に沿って正逆送りすることにより行われることが、好ましい。
【0013】
この構成によれば、送りローラの正逆回転により、ハーフカット処理における印刷済みテープ片の正逆送りを実行するため、送りローラを有効活用することができる。
【0014】
本発明のテープ処理装置は、剥離テープにテープ本体を積層した印刷後のカッティングテープに対し、その印刷済み部分をフルカットすると共に、フルカット後の印刷済みテープ片に対し、切抜きデータに基づいてそのテープ本体を任意の切抜き形状にハーフカットするテープ処理装置において、印刷済みテープ片を往復動経路に沿って正逆送りする正逆送り手段と、往復動経路に臨み、正逆送り手段に同期して印刷済みテープ片をハーフカットするハーフカット手段と、往復動経路に相互に離間して臨、印刷済みテープ片の送り方向の両端を検知して当該印刷済みテープ片のテープ長さを検出する二つのテープ検出センサと、切抜きデータを記憶すると共に、正逆送り手段およびハーフカット手段を制御する制御手段と、を備え、制御手段は、正逆送り手段を制御し、印刷済みテープ片を一方向に送り、二つのテープ検出センサによりテープ長さを検出し、検出したテープ長さに基づいて切抜きデータをテープ長さ方向に補正し、補正後の切抜きデータに基づいて正逆送り手段およびハーフカット手段を制御することを特徴とする。
【0015】
この構成によれば、印刷済みテープ片を往復動経路に沿って正逆送りして任意の切抜き形状にハーフカットするが、この場合に、先ず、正逆送り手段により印刷済みテープ片を往復動経路に沿って一方向に送ることで、二つのテープ検出センサによる印刷済みテープ片の両端検知を受けて、印刷済みテープ片の送り方向のテープ長さを検出する。そして、このテープ長さに基づいて切抜きデータをテープ長さ方向に補正し、補正後の切抜きデータに基づいてハーフカット処理を実行する。
これにより、印刷時等にテープ送り量に誤差が生じても、例えば、ハーフカットとなる切込み位置が印刷済みテープ片の送り方向に沿ってずらす補正をする(切抜き形状の送り方向への拡大、縮小を伴う)ことで、印刷済み部分に対し切抜き形状を精度良く合成することができる。また、テープ長さの検出を相互に離間した二つのテープ検出センサで行うため、簡単に且つ迅速に検出することができる。
【0016】
この場合、正逆送り手段は、二つのテープ検出センサの間に配設され、印刷済みテープ片を正逆送りする正逆送りローラを有し、制御手段は、正逆送りローラにより印刷済みテープ片を一方向に送り、二つのテープ検出センサによるテープ長さの検出を行うことが、好ましい。
【0017】
この構成によれば、上記同様に、単一の正逆送りローラで印刷済みテープ片を送るようにしているため、テープ長さを厳密に検出することができる。また、ハーフカット処理に用いられる正逆送りローラを有効活用することができる。
【0018】
これらの場合、カッティングテープを送込み経路に沿って送りながら印刷を行うと共に、その印刷済み部分を往復動経路に送り込む印刷手段と、送込み経路に臨み、カッティングテープの印刷済み部分をフルカットするフルカット手段と、を更に備え、送込み経路の延長上となる往復動経路には、二つのテープ検出センサの少なくとも一方が臨んでおり、制御手段は、一方のテープ検出センサの検出結果に基づいて、フルカット手段を制御することが、好ましい。
【0019】
この構成によれば、印刷後のカッティングテープが送込み経路から往復動経路に送り込まれて、上記のハーフカット処理が行われるところ、印刷後のカッティングテープのフルカットが、テープ検出センサの一方の検出結果に基づいて行割れる。これにより、テープ検出センサの一方を有効に活用することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明のテープ処理装置について説明する。このテープ処理装置は、剥離紙付きのテープ(カッティングテープ)を送りながら、これに文字や図形等の所望のキャラクタを印刷して、この印刷済み部分を切り離した後、印刷済みキャラクタに対し所望の切抜き形状のハーフカットをすることで、切り抜き装飾した印刷済みラベルを作成するものである。
【0021】
図1は、テープ処理装置の内部構造を示す外観斜視図である。同図に示すように、テープ処理装置1は、ユニット化された装置アッセンブリ2と、装置アッセンブリ2に着脱自在に装着したテープカートリッジ3とで構成され、テープカートリッジ3内に剥離紙付きのテープTとインクリボンRとが繰出し自在に収容されている。装置アッセンブリ2は、図外の装置ケースによりカバーリングされており、この装置ケースには、ユーザとのインターフェースとなるキーボードやディスプレイが設けられている(図20参照)。
【0022】
装置アッセンブリ2は、テープカートリッジ3が装着される印刷ユニット5と、テープTをフルカットおよびハーフカットするカッティングユニット6と、印刷ユニット5およびカッティングユニット6の各内部機構を統括制御する制御部7(図20参照)と、で構成されている。カッティングユニット6は、印刷ユニット5の側方に添うように設けられている。
【0023】
図2の断面図に示すように、テープ処理装置1の内部には、上流側の印刷ユニット5と下流側のカッティングユニット6との間でテープTを正逆送りするための直線的なテープ走行路Aが構成されており、このテープ走行路Aに沿って、複数のローラ(25,162,163)から成るテープ送り機構が配設されている。テープ走行路Aには、印刷ユニット5の印刷ヘッド14、カッティングユニット6のフルカット機構31およびハーフカット機構32が上流側から順に臨み、下流側の延長線上には、装置ケースに形成されテープTを装置外部に導くためのテープ排出口が臨んでいる(図示省略)。したがって、印刷、フルカット、ハーフカットの順でテープ処理が行われ、処理済のテープT(ラベル:図19(a)参照)は、最終的に、テープ排出口から送り出される(排出)。
【0024】
フルカット機構31とハーフカット機構32との間のテープ走行路Aには、テープ走行路Aから分岐した後、テープ走行路Aに対し略直交して後方に延在する分岐経路が構成されており、この分岐経路の下流端には、カッティングユニット6のテープ収容部34が配設されている。テープ収容部34は、テープTをハーフカット機構32の位置で往復走行させるハーフカット処理の際に用いられ、テープTを尾端から繰り入れてロール状に収容可能に構成されている。
【0025】
したがって、ハーフカット処理時のテープTは、テープ走行路Aの下流側および分岐経路間の往復動経路Bを往復走行すると共に、適宜、その尾端側の一部がテープ収容部34に出入りし且つ先端側の一部がテープ排出口から装置外部に出入りするようになっている。これにより、ハーフカット処理時のテープTが印刷ユニット5に干渉することを防止している。
【0026】
次に、テープ処理装置1について詳細に説明する。図1および図2に示すように、印刷ユニット5(印刷手段・機構)は、テープカートリッジ3を着脱自在に装着するカートリッジ装着部11を有しており、カートリッジ装着部11は、各種構成部品を支持する箱状のプリントフレーム12により構成されている。カートリッジ装着部11には、ヘッドカバー13に覆われた印刷ヘッド14(サーマルヘッド)と、印刷ヘッド14に対峙するプラテン駆動軸15と、リボン巻取軸16とが立設されている。
【0027】
カートリッジ装着部11の下側には、印刷系送りモータ17と、印刷系送りモータ17の回転動力をプラテン駆動軸15およびリボン巻取軸16に伝達する印刷系動力伝達機構(図示省略)とが、配設されている。印刷系動力伝達機構は、複数のギヤから成る減速ギヤ列から構成され、プラテン駆動軸15およびリボン巻取軸16を回転させ、テープカートリッジ3内のテープTおよびインクリボンRを同時に送る。
【0028】
テープカートリッジ3は、図2に示すように、上下2分割構造のカートリッジケース21により外郭を形成され、カートリッジケース21内には、テープTを繰り出し自在に巻回したテープリール22と、インクリボンRを繰り出し自在に巻回したリボン繰出リール23と、繰り出したインクリボンRを巻き取るリボン巻取りリール24と、プラテンローラ25と、が回転自在に収容されている。
【0029】
テープTは、剥離紙Ta(剥離テープ)と、剥離紙Ta上に積層したテープ本体Tbとから成り、剥離紙Taを内側にしてロール状に巻回されている。テープTは、フルカットされると、テープ本体Tbおよび剥離紙Taが完全に切断され、ハーフカットされると、剥離紙Taを残してテープ本体Tbのみが切断される(後述するように、厳密には剥離紙Taの表面側の一部も切断される。)。
【0030】
テープ本体Tbは、いずれも図示省略するが、印刷面となる表面側の受像層と、受像層の裏面側に設けられた粘着層とで構成されている。したがって、処理済のテープTとなるラベルは、剥離紙Taからテープ本体Tbを分離することで粘着層が露出し、この粘着層を介して貼着対象物に貼り付けて使用される。
【0031】
テープカートリッジ3をカートリッジ装着部11に装着すると、プラテンローラ25にプラテン駆動軸15が、リボン巻取リール24にリボン巻取軸16が係合し、テープTおよびインクリボンRの送りが可能となる。また、図外のヘッドリリース機構が作動して、印刷ヘッド14が、テープTおよびインクリボンRを挟んでプラテンローラ25に当接し、テープTへの印刷が可能となる。
【0032】
テープ処理装置1による印刷動作では、テープTがプラテンローラ25の回転に伴ってテープリール22から繰り出される。一方、インクリボンRは、リボン巻取りリール24の回転によりリボン繰出リール23から繰り出され、印刷ヘッド14(プラテンローラ25)の部分でテープTに重なって併走した後、リボン巻取りリール24に巻き取られてゆく。このとき、印刷ヘッド14の熱転写動作により、インクリボンRのインクが所望のキャラクタ形に引き剥がされて、テープTに転写される(印刷)。そして、テープカートリッジ3から順次排出されてゆくテープTの印刷済み部分は、カッティングユニット6に送られる。
【0033】
ところで、本実施形態のテープ処理装置1では、テープ幅の異なる3種類のテープTが使用可能となっており、これに従ってテープカートリッジ3には、その厚みが異なる3種類のものが用意されている。この場合、テープカートリッジ3の厚みやテープTの収納形態により、カートリッジ装着部11に装着される各テープカートリッジ3は、その各装着位置が装着方向の中心位置で合致するようになっている。すなわち、複数種のテープTは、いずれも、それぞれの幅方向の中心が合致して(センター中心で)セットされる。なお、テープ幅の種別数はこれに限定されるものではない。
【0034】
一方、カートリッジ装着部11の底壁には、テープカートリッジ3を介してテープ幅を検出するテープ幅検出機構が設けられている。テープ幅検出機構は、例えば、カートリッジケース21の底部に形成した凹凸部(被検出部)に対し、その装着方向から選択的に係合する複数のテープ幅検出スイッチ26(図20参照)で構成されている。そして、テープ幅検出機構の検出結果に基づいて、後述するテープ幅規制機構33が制御され、走行中のテープTは幅方向に位置規制される。
【0035】
カッティングユニット6には、図2に示すように、上記のフルカット機構31と、ハーフカット機構32と、テープ幅規制機構33と、テープ収容部34と、これら各種構成部品を支持するカッティングフレーム35と、で構成されている。
【0036】
カッティングフレーム35は、図4および図5に示すように、各種の軸を支持する上下一対のベースフレーム41,42と、上下両ベースフレーム41,42の前部間に渡され、略「C」字状に折り曲げ形成された鉛直フレーム43と、で構成されている。鉛直フレーム43を構成する3面には、いずれも外側からアクセス可能な略方形の開口部が形成されている。
【0037】
上下両ベースフレーム41,42には、その後部において、テープ収容部34やテープ送り系を主体にユニット化された機構部アッセンブリの駆動ユニットフレーム44が取り付けられている。また、下ベースフレーム42には、カッティングユニット6と印刷ユニット5との間で立ち上がるように、鉛直サブフレーム45が固定されている。
【0038】
駆動ユニットフレーム44は、両図および図15〜図17に示すように、後述するテープ受け部51を有する受けプレート52と、受けプレート52から印刷ユニット5側に屈曲して連なるベースプレート53と、受けプレート52から下ベースフレーム42側に屈曲して連なる下プレート54と、受けプレート52から上ベースフレーム41側に屈曲して連なるギヤ取付けプレート55と、で構成されている。
【0039】
受けプレート52、ベースプレート53および下プレート54は、樹脂(例えばポリカーボネート)やアルミダイキャスト等により一体に形成され、これらと別体に形成されたギヤ取付けプレート55は、受けプレート52の端部に固定されている。ベースプレート53の後上端部には、テープ収容部34の後述する収容ケース301がヒンジピン303を介して開閉自在に取付けられている。
【0040】
フルカット機構31は、テープTを所定の寸法に切り離すものである。フルカット機構31は、図1ないし図3に示すように、動力源となるカット兼アップダウンモータ61と、上向きのハサミ形式から成るカッタ62と、カッタ62を切断動作させる揺動機構63と、カット兼アップダウンモータ61の動力を揺動機構63に伝達するフルカット系動力伝達機構64(図5参照)と、で構成されている。カット兼アップダウンモータ61は、整流子・ブラシつきのDCモータからなり、下ベースフレーム42の内側面(上面)に下向きに配設されている。
【0041】
カッタ62は、カッティングフレーム35とプリントフレーム12との間のテープ走行路Aに臨んで配設され、固定刃71と、固定刃71に対し切込み動作する可動刃72とから構成されている。可動刃72および固定刃71は共有の支持軸(図示省略)に軸支されており、可動刃72は、その軸支された下端部から水平方向の前方に延在するクランクアーム74を有している。クランクアーム74の先端部には、その長手方向に長溝(図示省略)が形成されている。
【0042】
揺動機構63は、クランクアーム74と、鉛直サブフレーム45に回転自在に軸支されると共に周面にギヤを形成したクランク円板ギヤ75とで構成され、クランク円板ギヤ75の一方の端面には、クランクアーム74の長溝に係合するクランクピン77が偏心した位置に突設されている。これにより、カット兼アップダウンモータ61の回転動力が、フルカット系動力伝達機構64(のフルカットギヤ146)を介してクランク円板ギヤ75に伝わり、これが回転することで、クランクアーム74を介して可動刃72が固定刃71に対し揺動する。そして、可動刃72と固定刃71との間でテープTが挟み込まれることで、テープTが切断される。
【0043】
なお、クランク円板ギヤ75の他方の端面には、フルカット検出ピン78が偏心した位置に突設されており、フルカット検出ピン78に臨んで、テープ切断を検出するためのフルカット検出スイッチ79が鉛直サブフレーム45に取り付けられている。
【0044】
ハーフカット機構32は、フルカット機構31により切り離したテープT(テープ片)を正逆送りして、これを任意の切抜き形状にハーフカットするものである。ハーフカット機構32は、図3、図6及び図7に示すように、テープTに切り込むバイト111を有するカッティングバイト81と、カッティングバイト81を搭載したキャリッジ82と、キャリッジ82を介してカッティングバイト81をテープ送り方向に直交する方向に往復動させるバイト移動機構83と、バイト111をテープTに対し離接させるバイトアップダウン機構84と、バイト移動機構83に同期してテープTを往復動経路Bに沿って正逆送りする正逆送り機構85と、を備えている。
【0045】
バイト移動機構83は、図3および図6ないし図9に示すように、駆動源となるキャリッジモータ91と、キャリッジモータ91の駆動により正逆回転するキャリッジリードねじ92と、キャリッジ82の往復動を案内するキャリッジガイド軸93と、を有している。キャリッジリードねじ92とキャリッジガイド軸93とは、前後に平行に位置しており、それぞれの両端部は上下のベースフレーム41,42に軸支されている。
【0046】
キャリッジモータ91は、正逆回転可能なステッピングモータで構成され、下ベースフレーム42の内側面に載置固定されている。キャリッジモータ91の出力歯車94は、下ベースフレーム42の外側面に位置しており、これに噛み合う減速ギヤ列95,96,97を介してキャリッジリードねじ92に回転動力が伝達される(図5、図6参照)。
【0047】
キャリッジリードねじ92の正逆回転により、キャリッジ82は、キャリッジガイド軸93に案内されながら往復動する。そして、この往復動とこれに同期するテープTの正逆走行とにより、カッティングバイト81によるテープTへの切抜き形状のハーフカットが行われる。なお、以下、キャリッジ82の往復動について、キャリッジモータ91側である下側の移動を「復動」とし、上側の移動を「往動」として説明する。
【0048】
キャリッジ82は、図8ないし図10に示すように、キャリッジ本体101と、キャリッジリードねじ92に螺合する雌ねじ部102と、キャリッジガイド軸93に案内されるガイド部103と、キャリッジ本体101から往動側および復動側に突設した上下一対の回動軸部104と、キャリッジ本体101から往動側(下側)に突設したレバー押しピン105と、キャリッジ本体101から往動側に水平に延びるホーム位置検出片106と、で構成されている。
【0049】
ホーム位置検出片106は、キャリッジモータ91側のホーム位置に設けたフォトインタラプタにより、キャリッジ82のホーム位置を検出するための遮光部材として機能する。フォトインタラプタは、下ベースフレーム42の一部を直角に折り曲げた部分に取り付けられている(図6参照)。
【0050】
レバー押しピン105は、ホーム位置からさらに奥側(キャリッジモータ91側)の切替え位置にキャリッジ82が移動した際に、後述する切替えレバー256を押圧して歯車を切り替える(図5、図6参照)。一対の回動軸部104は、キャリッジ本体101の正面を覆うように取り付けたカッティングバイト81を、回動自在に支持している。
【0051】
カッティングバイト81は、図11(参照:図6ないし図10)に示すように、テープTをハーフカットするバイト111と、バイト111を先端部に保持する軸状のバイト保持部材113と、バイト保持部材113を進退自在に保持する筒状のバイトホルダ112と、バイトホルダ112の筒状端部に嵌め込まれこれを支持する支持枠114と、で構成されている。一方、カッティングバイト81がテープTを挟んで対峙する部分には、テープTの剥離テープを受けるテープ受け部51が設けられている(図3および図15参照)。
【0052】
バイトホルダ112の先端部は、図6および図11に示すように、バイト111を囲繞する平坦な環状の先端面112aを有しており、この先端面112aからバイト111の切っ先が突出している。そして、バイトホルダ112の先端部は、後述する従動ユニットフレーム190の開口部195からテープ走行路A側に突出し、その平坦な先端面112aでテープTの切断部位を押えるようになっている。
【0053】
すなわち、バイトホルダ112の先端面112a(平坦押圧面)は、切断抵抗によりテープの切断部位が浮き上がらないようにテープTをテープ受け部51に押圧するテープ押圧部として機能する。なお、バイトホルダ112の基端部には、バイト111の突出量を調整可能な調整抓み部116が設けられている。
【0054】
支持枠114は、キャリッジ本体101の正面に取り付けられており、バイトホルダ112を嵌め込んで支持する支持部121(図11参照)と、キャリッジ本体101の両側面を挟むように折り曲げた一対の折曲げ部122と、キャリッジ82の回動軸部104に回動自在に支持された回動枠部123と、回動枠部123に傾斜して連なる矩形の摺動入力片124と、で一体に構成されている。
【0055】
摺動入力片124は、バイトホルダ112側である傾斜面部分124aが、バイトアップダウン機構84のバイトアップダウンカム131に対するカムフォロアを構成している。すなわち、摺動入力片124にバイトアップダウン機構84がカム作用することで、カッティングバイト81は、回動軸部104(回動枠部123)を中心に前後方向に傾動する。また、摺動入力片124の往動側の側面部分124bは、キャリッジ82が上記の切替え位置に移動する際に、後述する従動ユニットアップダウンカム137を往動側に押圧するようにして移動させる(詳細は後述する)。
【0056】
この場合、図11に示すように、カッティングバイト81とキャリッジ82との間には、カッティングバイト81をテープ受け部51に向かって付勢するコイルばね125が介設されている。コイルばね125は、キャリッジ本体101の背面側に内蔵され、一端がキャリッジ本体101の内部背面に係止され、他端が支持枠114(の支持部121)に係止されている。
【0057】
カッティングバイト81は、このコイルばね125により、常時、バイト111がテープTに切り込み可能なカット動作位置に向かって付勢されている。一方、カッティングバイト81は、バイトアップダウン機構84により動力を入力されることで、コイルばね125に抗して傾動し、バイト111をテープTから退避させる非カット動作位置へと移動する。そしてこのコイルばね125により、テープTに対するカッティングバイト81の押圧力、ひいては切込み深さが調整される。
【0058】
具体的には、図12に示すように、カット動作位置のカッティングバイト81は、コイルばね125により、バイト111の刃先がテープTに切り込むように付勢されると同時に、バイトホルダ112の先端面112aがテープTをテープ受け部51に適度な押圧力で弾力的に押し付けるように調整されている。また、カッティングバイト81が、テープTをテープ受け部51との間で挟み込んだ状態において、バイト111の刃先がテープ本体Tbを超えて剥離紙Taの表面の一部にまで切り込むように、上記の調整抓み部116によりバイト111の切込み深さが調整されている。
【0059】
一方、テープ受け部51は、往復動するカッティングバイト81の移動軌跡に対応して上記の受けプレート52に設けられ、バイトホルダ112の先端面112aとの間でテープTの切断部位を挟み込む平坦な面で構成されている。また、テープ受け部51には、キャリッジ82のホーム位置から切替え位置に亘る部分にのみ、バイト111の刃先を逃げるバイト逃げ溝129が形成されている(図15ないし図17参照)。
【0060】
カッティングバイト81によるハーフカット動作は、テープTに対しカッティングバイト81をX・Y方向(2次元直交方向)に相対的に移動させ、バイト111が剥離紙Taを残してテープ本体Tbのみを切り込む一方、バイトホルダ112がバイト111の周囲に対応する切断部位をテープ受け部51に弾力的に押圧することで行われる。また、テープTを横断するようなハーフカットも行えるようにしている。そこで、上記のテープ幅検出機構(テープ幅検出スイッチ26)の検出結果に基づいて、バイト移動機構83によるカッティングバイト81のY軸方向(テープ幅方向)の移動範囲が設定されるようになっている。
【0061】
具体的には、図12の模式図に示すように、ハーフカット動作におけるカッティングバイト81の移動端位置が、バイトホルダ112がテープTの幅方向の縁端に残り且つバイト111がテープTの幅方向の縁端から僅かに外側に外れるように、カッティングバイト81のテープ幅方向の移動範囲が設定される。
【0062】
これにより、バイト111がテープ幅方向の縁端から外側に外れた位置(往動および復動の移動端位置)に移動しても、バイト111はテープ受け部51に直接接触することがない。このため、バイト111の刃先やテープ受け部51の平坦な面を損傷することなく、テープTの幅方向の縁端の外側までハーフカットを継続することができる。また、テープTの幅方向の縁端の外側からハーフカットを開始しても、その縁端部に対しバイトホルダ112が載り上げているため、バイト111の切断抵抗によるテープTのずれや浮きを生じさせることがなく、テープTを安定してハーフカットすることができる。
【0063】
したがって、例えば、カッティングバイト81の1回の往動時の移動範囲をテープ幅より大きく設定すると、図19(b)に示すように、テープTを幅方向に直線的にハーフカットする横断ハーフカットや、同図(c)に示すように、テープTを幅方向に亘って且つ任意の線形となるハーフカットを行うことができる。なお、ハーフカット動作終了後などの非ハーフカット時においてのみ、バイト111はバイト逃げ溝129に臨む。
【0064】
バイトアップダウン機構84は、図6ないし図9に示すように、カッティングバイト81をカット動作位置と非カット動作位置との間で傾動させることで、カッティングバイト81のアップダウン動作を行い、バイト111をテープTに対し離接させる。バイトアップダウン機構84は、駆動源となる上記のカット兼アップダウンモータ61と、軸方向に延在してカッティングバイト81を傾動させるバイトアップダウンカム131と、カット兼アップダウンモータ61の回転動力をバイトアップダウンカム131に伝達するアップダウン系動力伝達機構132と、で構成されている。
【0065】
バイトアップダウンカム131は、上下のベースフレーム41,42間に回転自在に軸支されており、カッティングバイト81の摺動入力片124の傾斜面部分124aに接触可能に構成されている。すなわち、バイトアップダウンカム131は、常時(カット動作位置)は摺動入力片124に対し非接触となっており、略半回転することで摺動入力片124に接触して、これを上記のコイルばね125に抗して背面側に押し、カッティングバイト81を非カット動作位置に移動させる。また、この状態からバイトアップダウンカム131をさらに略半回転させると、摺動入力片124とは非接触となり、カッティングバイト81は、上記のコイルばね125により、カット動作位置に自動復帰する。
【0066】
バイトアップダウンカム131は、その両端部に一体に設けたカム支持軸部135を介して、上下のベースフレーム41,42に回転自在に軸支されている。そして、バイトアップダウンカム131のホーム位置側の同軸上には、カム支持軸部135に固着した第1傘歯車136と、カム支持軸部135にスライド自在に且つ回り止め状態で軸支された従動ユニットアップダウンカム137が設けられ、ホーム位置と反対側のカム支持軸部135(同軸上)には、バイトアップダウンカム131の回転量を検出する回転量検出カム138が固着されている。
【0067】
回転量検出カム138に臨んで、アップダウン検出スイッチ139が上ベースフレーム41の内側面に配設されている(図5および図7参照)。従動ユニットアップダウンカム137は、従動ユニットフレーム190を回動させ、正逆送り機構85の各従動ローラ172,182を移動させるローラ離接機構を構成している(後述する)。
【0068】
第1傘歯車136は、下ベースフレーム42の外側面側に配設され(図8および図9参照)、アップダウン系動力伝達機構132の第2傘歯車155に噛み合っている(図5および図6参照)。したがって、カット兼アップダウンモータ61の動力は、第2傘歯車155を介して第1傘歯車136に伝達され、第1傘歯車136が回転することで、これと同軸上の従動ユニットアップダウンカム137、バイトアップダウンカム131および回転量検出カム138が一体に回転する。
【0069】
カット兼アップダウンモータ61は、上述のように、バイトアップダウン機構84の動力源となっている他、フルカット機構31の動力源となっている。この場合、カット兼アップダウンモータ61の正逆の回転を切り替えることで、バイトアップダウン機構84によるカッティングバイト81のアップダウン動作と、フルカット機構31におけるカッタ62の切断動作と、が独立して行えるように、上記のアップダウン系動力伝達機構132およびフルカット系動力伝達機構64が構成されている。
【0070】
カット兼アップダウンモータ61の出力軸は、図5および図6に示すように、下ベースフレーム42の外側面側に位置してウォーム141が固定され、ウォーム141には、共有支持軸143に固着したウォームホイール142が噛み合っている。共有支持軸143は、一方の端部を鉛直サブフレーム45に回転自在に軸支され、他方の端部を下ベースフレーム42の背面側を直角に切り起した切起し部144に回転自在に軸支されている。
【0071】
共有支持軸143には、鉛直サブフレーム45側から順に、上記のクランク円板ギヤ75に噛み合うフルカットギヤ146と、フルカットギヤ146と一体回転する筒状のギヤ伝達部147と、一端をギヤ伝達部147の筒状内部に掛け止めされ且つ他端をウォームホイール142の一方の端面に係止したフルカット側伝達コイルばね148と、が設けられている。
【0072】
また、共有支持軸143には、切起し部144側から順に、アップダウンギヤ151と、アップダウンギヤ151と一体回転する筒状のギヤ伝達部152と、一端をギヤ伝達部152の筒状内部に掛け止めされ且つ他端をウォームホイール142の他方の端面に係止したアップダウン側伝達コイルばね153と、が設けられている。
【0073】
アップダウンギヤ151には、伝達ギヤ154が噛み合っており、伝達ギヤ154は、バイトアップダウンカム131等を回転させる第1傘歯車136に噛み合う上記の第2傘歯車155と一体回転する。フルカット側伝達コイルばね148およびアップダウン側伝達コイルばね153は、ワンウェイクラッチの機能を有し、ウォームホイール142の回転方向に応じて、各ギヤ伝達部147,152への動力伝達を断続する。
【0074】
具体的には、カット兼アップダウンモータ61が正転した場合には、アップダウン側伝達コイルばね153は空転して、そのギヤ伝達部152への動力伝達は遮断されると共に、フルカット側伝達コイルばね148を介してそのギヤ伝達部147に動力が伝達され、フルカット機構31の切断動作が行われる。
【0075】
逆に、カット兼アップダウンモータ61が逆転した場合には、フルカット側伝達コイルばね148は空転して、そのギヤ伝達部147への動力伝達は遮断されると共に、アップダウン側伝達コイルばね153を介してそのギヤ伝達部152に動力が伝達され、カッティングバイト81のアップダウン動作が行われる。このように、ウォームホイール142の両端面側には、ワンウェイクラッチがそれぞれ組み込まれている。
【0076】
しかるに、上記のフルカット系動力伝達機構64は、ウォーム・ウォームホイール(141、142)、フルカットギヤ146、ギヤ伝達部147、およびフルカット側伝達コイルばね148で構成される。また、アップダウン系動力伝達機構132は、ウォーム・ウォームホイール(141、142)、アップダウンギヤ151、ギヤ伝達部152、アップダウン側伝達コイルばね153、伝達ギヤ154、および第2傘歯車155で構成される。
【0077】
次に、正逆送り機構85について、図3、図6、図7および図15ないし図17を参照して説明する。正逆送り機構85は、図3に示すように、駆動源となる正逆送りモータ161(図16および図17参照)と、メインの送りローラであるグリップローラ構造の正逆送りローラ162と、正逆送りローラ162の下流側に配設されたグリップローラ構造の引張りローラ163と、を備えている。正逆送りローラ162および引張りローラ163は、往復動経路Bの下流側(テープ走行路Aの下流側)に配設され、これらの間にカッティングバイト81が位置している。
【0078】
正逆送りローラ162は、図3に示すように、テープ走行路Aを挟んで対峙する正逆駆動ローラ171および正逆従動ローラ172から構成されている。同様に、引張りローラ163は、テープ走行路Aを挟んで対峙する引張り駆動ローラ181および引張り従動ローラ182から構成されている。そして、正逆従動ローラ172および引張り従動ローラ182は、各駆動ローラ171,181に従って回転するフリーローラであり、単一の従動ユニットフレーム190に平行に支持されている。
【0079】
正逆従動ローラ172は、図6および図7に示すように、従動ユニットフレーム190に支持されたローラ軸174と、ローラ軸174に回転自在に装着した軸方向に並んだ一対のローラ本体175とで構成され、一対のローラ本体175間の間隙位置がテープTの幅方向の中心位置と合致している。同様に引張り従動ローラ182は、従動ユニットフレーム190に支持されたローラ軸184と、ローラ軸184に回転自在に装着した軸方向に並んだ一対のローラ本体185とで構成され、一対のローラ本体185間の間隙位置がテープTの幅方向の中心位置と合致している。
【0080】
従動ユニットフレーム190は、図6ないし図9に示すように、正逆従動ローラ172および引張り従動ローラ182の各ローラ軸174,184を平行に両持ち支持する従動フレーム本体191と、従動フレーム本体191の往動側の端部から略直角に延びる回動アーム192と、従動フレーム本体191に取り付けた押えフレーム193と、で構成されている。従動フレーム本体191および押えフレーム193には、カッティングバイト81の先端部を挿通させこれを往復動させるための開口部195がそれぞれ形成されている。
【0081】
従動フレーム本体191と押えフレーム193との間においては、正逆従動ローラ172および引張り従動ローラ182を、各ローラ軸174,184を介して各駆動ローラ171,181側に付勢する構造(付勢機構)が構成されている。具体的には、図3に示すように、正逆従動ローラ172側における従動フレーム本体191と押えフレーム193との間には、軸方向に延在する軸押え部材201と、軸押え部材201の両端部を正逆駆動ローラ171側に付勢する一対の押えばね202と、が介設されている。一対の押えばね202により、軸押え部材201は、一対のローラ本体175間の間隙から突出する部位でローラ軸174に接触して、これを正逆駆動ローラ171側に付勢する。
【0082】
同様に、引張り従動ローラ182側における従動フレーム本体191と押えフレーム193との間には、軸方向に延在する軸押え部材203と、軸押え部材203の両端部を引張り駆動ローラ181側に付勢する一対の押えばね204と、が介設されている。そして、一対の押えばね204により、軸押え部材203は、一対のローラ本体185間の間隙から突出する部位でローラ軸184に接触して、これを引張り駆動ローラ181側に付勢する。
【0083】
このような付勢機構により、正逆従動ローラ172および引張り従動ローラ182は、テープ幅方向の中心位置を押されて各駆動ローラ171,181との間でテープTを均一且つ弾力的に挟持するため、テープTの斜行が防止される。すなわち、正逆従動ローラ172および引張り従動ローラ182が自動調心のローラとして機能し、これにより、ハーフカット時に正逆送りされるテープTの斜行を有効に防止することができる。
【0084】
従動フレーム本体191の先端部は、図6ないし図9に示すように、テープTを確実にテープ排出口から装置外部に排出するべく、テープ排出口側に向かって拡開するように斜めに切り欠かれている。また、従動フレーム本体191の先端部は、その両端191aで上下のベースフレーム41,42に回動自在に支持されている。一方、従動フレーム本体191の基端部には、コイルばね212を装着する一対のダボ211が上下に離間して設けられている(図4参照)。
【0085】
一対のダボ211に装着された一対のコイルばね212により、従動ユニットフレーム190は、従動フレーム本体191の先端部を回動中心として、各従動ローラ172,182が各駆動ローラ171,181に接触するグリップ位置に向かって、常時、付勢されている。また、従動ユニットフレーム190は、回動アーム192を介して回動動力が入力されると、一対のコイルばね212に抗して回動し、各従動ローラ172,182を各駆動ローラ171,181から(往復動経路Bから)離間する退避位置に移動させる。
【0086】
回動アーム192は、下ベースフレーム42の内側面に沿うように延び、その先端部が従動ユニットアップダウンカム137から回動動力を入力するカムフォロアを構成している。従動ユニットアップダウンカム137は、上述のように、バイトアップダウンカム131の同軸上に廻り止め状態で且つ軸方向にスライド自在に軸支されて、下ベースフレーム42の内側面側に配設されている。
【0087】
従動ユニットアップダウンカム137は、図8および図9に示すように、いわゆる三角カムから成るユニットアップダウンカム221と、ユニットアップダウンカム221の復動側に連なるフランジ状の鍔部222と、で一体に構成されている。ユニットアップダウンカム221は、回動アーム192の先端部に対し係脱自在に構成されている。鍔部222の往動側の半部の面が、回動アーム192の先端部の側面に当接可能に構成され、鍔部222の復動側の面が、カッティングバイト81の摺動入力片124の側面部分124bに当接可能に構成されている。
【0088】
従動ユニットアップダウンカム137は、キャリッジ82が上記の切替え位置に移動することで、カッティングバイト81により鍔部222を介して切替え位置側へスライド移動する。従動ユニットアップダウンカム137のスライド端位置では、鍔部222の往動面が回動アーム192の先端部の側面に当接すると共に、ユニットアップダウンカム221が回動アーム192の先端部の直下に非接触で臨む。
【0089】
この状態で、従動ユニットアップダウンカム137が回転することで、ユニットアップダウンカム221が回動アーム192に接触し、回動アーム192に回動動力が入力される。これにより、一対のコイルばね212(211)に抗して従動ユニットフレーム190が回動して、これに支持された各従動ローラ172,182が、各駆動ローラ171,181から離間する退避位置に移動する。
【0090】
このように、従動ユニットフレーム190および従動ユニットアップダウンカム137を主体として、正逆従動ローラ172および引張り従動ローラ182を、グリップ位置と退避位置との間で移動させるローラ離接機構が構成されている。このローラ離接機構により、印刷時に各従動ローラ172,182を退避位置に移動させて、正逆送りローラ162および引張りローラ163を非グリップ状態に維持することで、印刷中のテープTの走行路を適切に確保することができる。また、ローラ離接機構により、テープTをフルカットのために送り停止したときから、正逆送りローラ等162,163をグリップ状態に維持し、続くテープTの経路変更およびハーフカット処理がなされる。
【0091】
なお、従動ユニットアップダウンカム137が回転すると、これと同軸上のバイトアップダウンカム131も回転するため、各従動ローラ172,182の退避位置への移動に連動して、カッティングバイト81も非カット動作位置に移動する。すなわち、従動ユニットアップダウンカム137が回転すると、キャリッジ82の切替え位置にあるカッティングバイト81は、バイト111をバイト逃げ溝129から退避させる。
【0092】
また、カッティングバイト81がキャリッジ82の切替え位置から外れると、従動ユニットアップダウンカム137は、下ベースフレーム42との間に介設した図外の戻しバネにより、復動側の通常位置に復帰し、回動アーム192との係合可能な状態は解除される。したがって、カッティングバイト81のハーフカット動作において、バイトアップダウンカム131が回転して、カッティングバイト81が適宜アップダウンしても、従動ユニットフレーム190が回動することがなく、各従動ローラ172,182のグリップ位置が維持されるようになっている。
【0093】
正逆駆動ローラ171は、図3、図15ないし図17に示すように、正逆送りモータ161により回転するローラ軸177と、ローラ軸177に装着されたローラ本体178とで構成されている。同様に、引張り駆動ローラ181は、正逆送りモータ161により回転するローラ軸187と、ローラ軸187に装着されたローラ本体188とで構成されている。
【0094】
正逆駆動ローラ171および引張り駆動ローラ181は、各ローラ軸177,187の両端部を介して駆動ユニットフレーム44に回転自在に両持ち支持されている。駆動ユニットフレーム44の受けプレート52には、テープ受け部51を挟んでその両側部分に窓状に切り欠かれたローラ開口部が形成されており、この各ローラ開口部から正逆駆動ローラ171および引張り駆動ローラ181の各ローラ本体178,188の周面が突出している。
【0095】
正逆送りモータ161は、ステッピングモータで構成され、モータカバー231に覆われて駆動ユニットフレーム44の下プレート54の内面側に配設されている(図16および図17参照)。下プレート54の外側面側に位置する正逆送りモータ161の出力軸には、出力歯車232が固定され、出力歯車232に噛み合う中間伝達歯車233には、正逆送りローラ162(の正逆駆動ローラ171)を回転させる正逆送り入力歯車234が噛み合っている。したがって、正逆送りローラ162は、正逆送りモータ161の正逆の回転に伴って常に正逆の回転をする。
【0096】
正逆送り入力歯車234の同軸上には、正逆送り入力歯車234と所定の間隙を存して離間する幅ガイド用伝達歯車235と、正逆送り入力歯車234と反対側のローラ軸177の端部に固定された正逆送り出力歯車236と、が設けられている。正逆送り出力歯車236には、中間歯車軸241に回転自在に軸支された中間歯車237が噛み合っており、中間歯車237には、引張りローラ163(の引張り駆動ローラ181)を回転させる引張り歯車238が噛み合っている。
【0097】
したがって、正逆送り入力歯車234が回転すると、正逆駆動ローラ171が回転すると共に、正逆送り出力歯車236、中間歯車237および引張り歯車238を介して、引張り駆動ローラ181が、正逆駆動ローラ171と同方向に回転する。なお、正逆送り出力歯車236と引張り歯車238とのギヤ比の調整により(図15参照)、引張り駆動ローラ181のテープ送り量(周速)は、正逆駆動ローラ171のテープ送り量(周速)に比して僅かに大きく設定されている。
【0098】
この場合、図18に示すように、正逆送り出力歯車236とローラ軸177との間には、正方向クラッチばね242が介設されている。正方向クラッチばね242は、ローラ軸177に巻き締められ且つその一端が正逆送り出力歯車236に掛け止めされており、正方向クラッチばね242と正逆送り出力歯車236とにより、引張りローラ163の駆動を正方向の一方向にのみ(図2で時計回り)駆動回転させる第1クラッチ機構(ワンウェイクラッチ)が構成されている。
【0099】
すなわち、正逆送りモータ161が正回転の時(テープ往動送り時)には、正逆駆動ローラ171が正回転すると共に、第1クラッチ機構を介して(正方向クラッチばね242との関係で正逆送り出力歯車236が回転して。)引張り駆動ローラ181に往動用動力が伝達され、これが正回転する。一方、正逆送りモータ161が逆回転の時(テープ復動送り時)には、正逆駆動ローラ171が逆回転するが、第1クラッチ機構を介して(正方向クラッチばね242との関係で正逆送り出力歯車236は回転しないで。)引張り駆動ローラ181への復動用動力が遮断され、引張り駆動ローラ181が自由回転可能となる。
【0100】
また、引張り歯車238は、引張り駆動ローラ181のローラ軸187の端部に軸支され、このローラ軸187と引張り歯車238との間には、スリップばね243が介設されている。スリップばね243は、ローラ軸187に巻き締められ且つその一端が引張り歯車238に掛け止めされている。スリップばね243により、引張り駆動ローラ181は、その正転時に(テープ往動送り時)おいて、ローラ本体188が一定トルクで回転する(トルクリミッタ機能)ようになっている。
【0101】
このような構成により、テープ往動送り時においては、引張りローラ163は、正逆送りローラ162によりその下流側に回転送りされるテープTをスリップ回転して送る。また、テープ復動送り時においては、引張りローラ163は(スリップばね243との関係で引張り歯車238は回転しないで。)、正逆送りローラ162によりその上流側に回転送りされるテープTに張力(バックテンション)を付与する。
【0102】
これにより、正逆送りローラ162でテープTの正逆送りを制御しつつ、引張りローラ163と協働して、テープTに好適なテンションを作用させることができる。したがって、正逆送りローラ162と引張りローラ163との間では、テープTは常に張った状態でカッティングバイト81に臨むため、テープTの剛性(腰)に関らず、テープTを安定してハーフカットすることができる。
【0103】
幅ガイド用伝達歯車235は、図15ないし図18に示すように、軸方向に切替え移動する切替え歯車251が選択的に噛み合い可能に構成され、この切替え歯車251には、後述するテープ幅規制機構33の幅ガイド切替え軸282を回転させる幅ガイド歯車252が噛み合っている。幅ガイド歯車252は、軸方向に所定の厚みを有しており、切替え歯車251に常に噛み合っている。
【0104】
切替え歯車251は、下プレート54に突設した回転軸253に回転自在に且つスライド自在に軸支されている。切替え歯車251は、回転軸253に装着した切替えばね255によって、幅ガイド用伝達歯車235に噛合う噛合い位置に向かって付勢されていると共に、回転軸253から抜け落ちないように切替えレバー256によって表面側の端面を押えられている(図5参照)。
【0105】
切替えレバー256は、同図に示すように、切替え歯車251を押える先端部から略「L」字状に屈曲して、下ベースフレーム42と所定の間隙を存して平行に延在し、鉛直サブフレーム45を下ベースフレーム42側に直角に折り曲げたフレーム折曲げ部258に、基端部を支持されている。フレーム折曲げ部258には、切替えレバー256を下ベースフレーム42側に付勢する図外のレバー付勢ばねが設けられている。
【0106】
切替えレバー256の先端部は、回転軸253に対応して略「U」字状に二股に形成されており、その二股部分が、切替え歯車251の端面に当接し、これを下ベースフレーム42側に押える歯車押え部位261となっている。また、切替え歯車251の先端部内側は、歯車押え部位261から屈曲部分にかけて切り欠かれており、この切欠きの端部は、切替え歯車251の周面に係脱自在に構成され、切替え歯車251の周面に係合した際に、切替え歯車251の自由回転を阻止する回転阻止部262として機能する。
【0107】
切替えレバー256は、常時、レバー付勢ばねにより、切替え歯車251が幅ガイド用伝達歯車235に噛み合わない押込み位置に、すなわち幅ガイド用伝達歯車235と正逆送り入力歯車234との間の位置に、回転阻止部262を介して切替え歯車251を回転阻止状態で押えている(図18などの状態)。一方、切替えレバー256は、切替え位置に移動したキャリッジ82のレバー押しピン105によって内側から押圧されると、レバー付勢ばねに抗して外側に開く(僅かに回動する)ように移動する(図6の破線部を参照)。
【0108】
これにより、切替え歯車251は、切替えばね255の付勢力によって、幅ガイド歯車252との噛み合いを維持しながら噛合い位置にスライド移動し、幅ガイド用伝達歯車235に連結する。このとき、切替え歯車251は、切替えレバー256の歯車押え部位261によって噛合い位置に位置規制されると共に、切替えレバー256の回転阻止部262から外れて回転可能となる。これにより、正逆送りモータ161の回転動力が、幅ガイド用伝達歯車235および切替え歯車251を介して、幅ガイド歯車252に伝達されるようになる。
【0109】
幅ガイド用伝達歯車235は、正逆駆動ローラ171のローラ軸177の端部に軸支されている。幅ガイド用伝達歯車235と正逆送り入力歯車234との間には、逆方向クラッチばね265が介設されている(図17および図18参照)。逆方向クラッチばね265は、ローラ軸177に巻き締められ且つその一端が幅ガイド用伝達歯車235に掛け止めされており、逆方向クラッチばね265と幅ガイド用伝達歯車235とにより、幅ガイド歯車252に一方向のみの回転動力を伝える第2クラッチ機構(ワンウェイクラッチ)が構成されている。
【0110】
具体的には、正逆送りモータ161が正回転の時には、正逆送り入力歯車234は回転するが、逆方向クラッチばね265は空転して、幅ガイド用伝達歯車235は回転せず、幅ガイド歯車252への動力伝達が遮断される。一方、正逆送りモータ161が逆回転の時には、正逆送り入力歯車234が回転すると共に、逆方向クラッチばね265を介して幅ガイド用伝達歯車235が回転する。
【0111】
これにより、切替え歯車251が噛合い位置にあれば、幅ガイド用伝達歯車235から切替え歯車251を介して、幅ガイド歯車252が回転し、幅ガイド切替え軸282が回転する。幅ガイド切替え軸282の回転により、テープTを幅方向に位置規制する後述するテープ幅ガイド281がセットされる。
【0112】
このように、正逆送りモータ161の逆転時にのみ、幅ガイド歯車252に動力が伝達されるように構成したため、切替え歯車251が噛合い位置に移動した状態で、正逆送りモータ161を正転しても、テープ幅ガイド281が移動することがない。すなわち、印刷中に正逆送りモータ161を正転させることができ、正逆送りローラ162および引張りローラ163により、テープTを下流側へと送ることができる(後述する)。
【0113】
ところで、図2および図3に示すように、グリップ位置の正逆従動ローラ172は、引張り従動ローラ182よりも正逆駆動ローラ171側に僅かに突出し、且つ正逆駆動ローラ171に対しテープ走行路Aの上流側に位置ずれしてこれに接触して配設されている。すなわち、正逆送りローラ162は、テープTを挟持して転接すると共に、転接点を通る接線が分岐経路側に傾くように相互に位置ずれして配設されている。
【0114】
これにより、切断後のテープTを逆送り(復動送り)するときに、正逆送りローラ162の位置においてテープTの尾端を湾曲させ正逆駆動ローラ171側(分岐経路側)へと僅かに経路変更させて、逆送りされるテープTを尾端から往復動経路Bに導き得るようになっている。このように、正逆送りローラ162は、印刷ヘッド14のある印刷位置(部)とカッティングバイト81のあるハーフカット位置(部)との間のテープ走行路Aに臨み、逆送りされるテープTの尾端をテープ走行路Aから分岐経路に導く経路変更手段を構成している。
【0115】
したがって、フルカット後、切り離されたテープT(印刷済み部分、印刷済みテープ片)が、その尾端が正逆送りローラ162を通過するまで下流側に数ステップ送られたところで、正逆送りモータ161が逆転を開始してテープTが上流側に逆送りされると、テープTの尾端が往復動経路Bの分岐経路側へと湾曲する。これにより、テープTの送り方向が分岐経路側に方向付けられるため、逆送りが続行されることで、テープTは、正逆送りローラ162によって分岐経路側に湾曲しながら略直角に経路変更されて、往復動経路Bを正逆走行可能となる。
【0116】
また、この場合、テープTの巻癖方向にテープTを経路変更しているため、逆送りされるテープTの尾端が正逆駆動ローラ171側にカールすることになるから、テープTの経路変更をより円滑に行えるようにもなっている。さらに、テープTの巻癖は、テープTが往復動経路Bからテープ収容部34に繰り入れられ、ロール状に収容される際にも有効に機能する。
【0117】
図13は、テープTに対する印刷、切抜きの理論上の結果などを示す説明図である。同図に示すように、当初設定(入力)された印刷画像のための印刷データ(a)と、当初設定(入力)された切抜き形状のための切抜きデータ(b)とに基づいて、テープ処理装置1によりテープTに対し印刷および切抜きの処理を実行すると、理論的には、印刷画像(実線で示す図形○と文字A)と切抜き形状(破線で示す図形○)とは精度良く合成する(d)。
【0118】
しかし、実際には、印刷時のメイン送りローラとなるプラテンローラ25の外径誤差やスリップ等に起因して、印刷・フルカット後のテープT(印刷済みテープ片)のテープ長さ(送り方向の長さ)が、理論上のテープ長さと異なる場合がある((a)と(c)参照)。この結果、同図(e)に示すように、合成された印刷画像と切抜き形状との間で位置ずれが生じ、印刷済みテープ片Tの尾端側に向かって両者の位置ずれが顕著となってゆく不具合がある。
【0119】
そこで、本実施形態では、二つのテープ検出センサ(テープ先端検出センサ271およびテープ尾端検出センサ272)を用いて印刷済みテープ片Tのテープ長さを検出し、そのテープ長さに基づいて当初の切抜きデータを補正し(f)、この補正後の切抜きデータに基づいて切抜きの処理を実行することで、印刷画像に対し切抜き形状を精度良く合成するようにしている(g)。
【0120】
テープ先端検出センサ271およびテープ尾端検出センサ272は、図3に示すように、往復動経路Bに相互に離間して臨んでいる。すなわち、テープ先端検出センサ271は、往復動経路Bの往動端部(テープ走行路Aの下流端部)に臨み、テープTの先端を検知する。テープ尾端検出センサ272は、往復動経路Bの復動端部に臨み、テープTの尾端を検知する。
【0121】
テープ先端検出センサ271は、駆動ユニットフレーム44の受けプレート52に取り付けられ、受けプレート52のテープ幅方向の中心位置に形成した先端センサ開口部274から往復動経路Bに臨んでいる(図15ないし図18参照)。テープ尾端検出センサ272は、駆動ユニットフレーム44のベースプレート53の内側に設けた後述する送りガイド部材320に取り付けられ、送りガイド部材320のテープ幅方向の中心位置に形成した尾端センサ開口部275から往復動経路Bに臨んでいる。
【0122】
そして、テープT(印刷済みテープ片)のテープ長さの検出動作は、正逆送りローラ162により印刷済みテープ片Tを一方向に送り、テープ先端検出センサ271およびテープ尾端検出センサ272により、印刷済みテープ片Tの両端をそれぞれ検知して、そのテープ長さを検出することで行われる。
【0123】
具体的には、フルカット後、印刷済みテープ片Tを往復動経路Bの分岐経路へと導入する初期導入時において、正逆送りローラ162により逆送りされるテープTが、テープ尾端検出センサ272によりその尾端を検知され、さらにその先端がテープ先端検出センサ271により検知されるまで、正逆送りローラ162により逆送りを続行される。そして、この検知結果からテープ長さを制御部7で検出(算出)し、算出したテープ長さに基づいて当初の切抜きデータがテープ長さ方向に補正される。
【0124】
図14は、実際の印刷結果でテープTの長さが理論値に対し長くなった場合(図13(c)参照)の、切抜きデータの補正方法の一例を示したものである。図14(a)は当初の切抜きデータによる切抜き結果を示し(図13(b)に相当)、図14(b)は補正後の切抜きデータによる切抜き結果を示している(図13(f)に相当)。ここでは、切抜きデータは、テープTの送り方向(X軸方向、テープ長さ方向)および送り方向に直交する方向(Y軸方向、テープ幅方向)の2次元直交データから成るデータとし、X軸方向の基準位置をテープTの先端とする。
【0125】
切抜きデータは、Y軸方向に関するデータについては補正されることなく、X軸方向に関するデータのみ補正されるようになっている。例えば、同図(a)に示す切抜き形状の図形「○」の中心座標とX軸方向の座標位置が同じの点P(x、y)は、同図(b)に示す切抜き形状の図形「○」の中心座標とX軸方向の座標位置が同じの点P´(x´、y)に補正される。
【0126】
この場合、先ず、テープ長さ検出手段を構成する正逆送りローラ162、テープ先端検出センサ271およびテープ尾端検出センサ272の協働により、すなわち正逆送りモータ161のステップ数(回転数)と両検出センサ271,272の検知との関係により、印刷済みテープ片Tのテープ長さL´が算出される。制御部7はL´と理論長さLとを比較して、誤差長さα(=L´−L)を算出し、切抜きデータのX軸方向のデータを伸縮するように補正する。
【0127】
例えば、点Pのxは、同図に示す関係式(1)で表されるx´へと補正される。このように、補正後の切抜きデータのX軸方向に関するデータは、理論上の切抜きデータのX軸方向に関するデータに誤差比(α/L)を加算または減算した値へと変更される(但し、α>0)。
【0128】
そして、補正後の切抜きデータに基づいてハーフカット機構32の制御が、すなわち正逆送り機構85と狭義のハーフカット機構32(正逆送り機構85を除き、主としてバイト移動機構83およびバイトアップダウン機構84等から成る。)との制御がなされ、印刷済みテープ片Tに対する切抜きが行われるため、図13(g)に示すように、印刷画像と切抜き形状とを常に精度良く合成することができる。このようなデータ補正は、印刷済みテープ片のテープ長さが長くなった場合に特に有効となる。
【0129】
なお、テープ先端検出センサ271は、フルカット機構31の駆動にも使用される。すなわち、テープTは印刷時にテープ走行路Aに沿って送られるが、テープ先端検出センサ271によるテープTの先端の検出結果と印刷系送りモータ17のステップ数(回転数)との関係から、フルカット機構31の駆動が開始され、テープTの印刷済み部分がフルカットされる。
【0130】
換言すれば、印刷ユニット5では、往復動経路Bに合流する送込み経路(テープ走行路Aの上流側)に沿ってテープTを送りながらこれに印刷を行うが、この送込み経路に臨んだフルカット機構31が、送込み経路の延長上となる往復動経路Bに設けたテープ先端検出センサ271の検出結果に基づいて駆動し、テープTの印刷済み部分をフルカットする。
【0131】
次に、テープTを幅方向に位置規制するテープ幅規制手段について、図3を参照して説明する。テープ幅規制手段(送りガイド手段)は、往復動経路Bの下流側に配設されたテープ幅規制機構33と、往復動経路Bの上流側に配設されたテープ幅規制部36と、で構成されている。テープ幅規制機構33は引張りローラ163の下流側直近に臨み、テープ幅規制部36は正逆送りローラ162の上流側直近に臨んでおり、カッティングバイト81の前後でテープTを幅方向に位置規制する。
【0132】
テープ幅規制機構33は、図3、図15ないし図17に示すように、テープTを幅方向に位置規制する複数(6個)のテープ幅ガイド281と、複数のテープ幅ガイド281を選択的にテープ走行路A(往復動経路B)に突出させる幅ガイド切替え軸282とを有し、幅ガイド切替え軸282は上記の正逆送りモータ161を動力源として回転可能に構成されている。
【0133】
各テープ幅ガイド281は、図3に示すように、断面略L字状に形成され、引張り駆動ローラ181を跨ぐようにして配設されている。各テープ幅ガイド281の基端部は、駆動ユニットフレーム44に両端部を支持されたガイド支持軸284に回動自在に支持され、各テープ幅ガイド281の先端部には、受けプレート52に形成したガイド開口286から出没可能に構成されると共にテープTを幅方向にガイドするガイド部285が形成されている(図15ないし図17参照)。ガイド部285は、テープ送り方向の上流側の部位を面取りされている。
【0134】
各テープ幅ガイド281は、図外のばねにより、ガイド部285がガイド開口286内に没入する退避方向に付勢され、「L」字の屈曲部分が、幅ガイド切替え軸282に当接する当接部位となっている。各テープ幅ガイド281は、当接部位を幅ガイド切替え軸282によって押圧されることで、基端部を中心に回動し、ガイド部285をガイド開口286内から突出させる。
【0135】
6個のテープ幅ガイド281は、幅方向の中心位置を合致させて走行する3種類のテープ幅に対応して、センター中心で、幅ガイド切替え軸282の軸方向に3個ずつ対称配置されている。すなわち、最も内側の一対のテープ幅ガイド281が幅狭のテープTを、これらの軸方向外側の一対のテープ幅ガイド281が中間幅のテープTを、また、最も外側の一対のテープ幅ガイド281が幅広のテープTを、幅方向に位置規制する。そして、この対となる二つのテープ幅ガイド281は、各ガイド部285が各ガイド開口286から同時に出没する。
【0136】
幅ガイド切替え軸282は、両端部を駆動ユニットフレーム44に回転自在に支持され、一方の端部に上記の幅ガイド歯車252が設けられされている。上述のように、幅ガイド歯車252は、噛合い位置に移動した切替え歯車251を介して、正逆送りモータ161の逆転時の回転動力が伝達されて回転し、幅ガイド切替え軸282を回転させる。
【0137】
幅ガイド切替え軸282は、各テープ幅ガイド281に対応する軸部分が、テープ幅ガイド281の当接部位を押圧可能な押圧リブ287となっている。すなわち、6個の押圧リブ287が、3個ずつ対称配置されたテープ幅ガイド281に対応しており、対称配置された一対の押圧リブ287で一対のテープ幅ガイド281に対応する組を構成している。
【0138】
そして、幅広用の1組の押圧リブ287は断面十字状に形成され、幅狭用および中間幅用の2組の各押圧リブ287は、「十字」の2片を切り欠いて断面L字状に形成され且つ90度または180度の位相差を有している。これにより、正逆送りモータ161の回転数を制御することで、テープ幅ガイド281を選択的に出没させることができるようになっている。
【0139】
例えば、各押圧リブ287により全テープ幅ガイド281のガイド部285をガイド開口286から突出させた状態を初期状態とすると、この状態では、幅狭のテープTのみを位置規制できるようになる。初期状態から幅ガイド切替え軸282を90度角度回転させると、幅狭用の一対のテープ幅ガイド281が各押圧リブ287から相対的に離間し、そのガイド部285がガイド開口286内に没入する。これにより、中間幅のテープTのみを位置規制できるようになる。
【0140】
また、この状態から幅ガイド切替え軸282を90度(計180度)角度回転させると、さらに中間幅用の1対のテープ幅ガイド281が各押圧リブ287から相対的に離間し、そのガイド部285がガイド開口286内に没入する。これにより、幅広のテープTのみを位置規制できるようになる。
【0141】
詳細は後述するように、テープ幅規制機構33は、テープカートリッジ3を介して検出されたテープ幅に基づいて、一連のテープ処理動作に先立って駆動を開始する。すなわち、印刷動作に先立ち、正逆送りモータ161がテープ幅に対応する回転数分、逆回転して、対となる二つのテープ幅ガイド281がセットされる。
【0142】
テープ幅規制部36は、往復動経路B上の分岐経路部分に相当するベースプレート53の傾斜部の内面に形成した階段状の一対の段部により、テープ幅に応じた浅溝291として構成されている。すなわち、上段が幅広のテープT、中段が中間幅のテープT、下段が幅狭のテープTに対応する浅溝291となっている。
【0143】
浅溝291は、往復動経路Bに沿って湾曲して所定の長さ形成されている。この場合、3つのテープ幅に対応する溝幅を有する3つの浅溝291a,291b,291cは、幅方向の中心位置がそれぞれ合致して、且つ階段状にベースプレート53の内面に形成されている。また、各浅溝291の深さは、略テープTの厚みに対応している。
【0144】
このような構成により、幅狭のテープTは、一番深い位置の浅溝291aに案内され、幅方向に位置規制されると共に、浅溝291aの底部に摺接してその正逆送りを案内される。同様に、中間幅および幅広のテープTは、対応する各浅溝291b,291cにより幅方向に位置規制されると共に、少なくともテープTの幅方向の両側端を介して正逆送りを案内される。
【0145】
テープ幅規制部36およびテープ幅規制機構33から成るテープ幅規制手段により、カッティングバイト81の前後でテープTを幅方向に位置規制するため、カッティングバイト81の切込みによるテープTの回転モーメントに抗することができる。これにより、テープTの剛性に関らず、テープTを安定してハーフカットすることができる。また、テープ幅規制部36の位置がテープ収容部34への送込み口に相当する位置でもあるため、テープ収容部34内におけるテープTの収容も適切にできるようになっている。
【0146】
次に、テープ収容部34について、図3、図15ないし図17を参照して説明する。テープ収容部34は、ハーフカット時に往復動経路Bから逆送り(復動送り)されるテープTを、正逆送り機構85を含む他の機構への干渉を阻止可能に、内部空間302にロール状に巻き込みながら収容するためのものである。テープ収容部34は、駆動ユニットフレーム44のベースプレート53および下プレート54と、ベースプレート53の後上端部にヒンジピン303を介して開閉自在に取り付けた収容ケース301とにより、内側に内部空間302を構成している。
【0147】
なお、駆動ユニットフレーム44は、ヒンジピン303と対角位置となる受けプレート52のテープ排出口側の両端部52aで、上下のベースフレーム41,42に回動自在に支持されており、カッティングフレーム35に対し、収容ケース301の開閉方向と逆方向に開閉可能に構成されている(図4および図5参照)。このため、駆動ユニットフレーム44を開放側に回動させることで、テープ走行路A上でジャミングしたテープTにも簡単にアクセスすることができるようになっている。
【0148】
収容ケース301は、図15ないし図17に示すように、下プレート54に対面する上ケース部311と、上ケース部311に連なる湾曲ケース部312とで一体に構成され、湾曲ケース部312の内面に、テープTの尾端部(テープ端部)をロール状に巻き込むように案内する内箱状の巻込みガイド313を有している。また、収容ケース301内には、巻込みガイド313に連なり、テープTの尾端部をロール状に周回するように案内する周回ガイド314が設けられているそして、収容ケース301の閉塞状態では、巻込みガイド313が周回ガイド314に連なり、内部空間302の中にテープTをロール状に収容するための収容空間315が構成される(図3参照)。
【0149】
一方、ベースプレート53の内側には、巻込みガイド313に連なる上記の送りガイド部材320が設けられている。送りガイド部材320は、巻込みガイド313に連なる湾曲したテープ案内面を有する湾曲送りガイド部321と、ベースプレート53の傾斜部に対し所定の間隙を存して対面する直線ガイド部322と、湾曲送りガイド部321および直線ガイド部322を連ねるテープ幅方向に一対の両側枠部323と、で一体に形成されている。
【0150】
湾曲送りガイド部321の直線ガイド部322側の部位は、ベースプレート53に形成した取付開口325に嵌めこまれると共に、テープ幅方向の中心位置に、略「コ」字状に切り欠かれたセンサ透過開口部326が形成されている。送りガイド部材320は、湾曲送りガイド部321の一部を取付開口325に嵌め込まれて且つその後側の背面部分でベースプレート53に接着固定されている。
【0151】
直線ガイド部322は、ベースプレート53の傾斜部に形成した上記のテープ幅規制部36に対峙する傾斜ガイド331と、傾斜ガイド331に連なり上記のテープ尾端検出センサ272を取り付けた鉛直ガイド332と、で構成されている。テープ尾端検出センサ272は、鉛直ガイド332のテープ幅方向の中心位置に形成した尾端センサ開口部275から、往復動経路B(テープT)を挟んでセンサ透過開口部326に臨んでいる。
【0152】
収容ケース301の巻込みガイド313は、図3に示すように、略半円周の円弧面からなり、収容ケース301の外側面を構成するケース部分から内側に分岐するようにして、湾曲送りガイド部321のテープ案内面に連なりテープTの案内を開始するガイド始端部341と、テープTの案内を終了するガイド終端部342と、を有している。また、巻込みガイド313には、送りガイド部材320の両側枠部323に連なる両側プレート部343を有している(図15ないし図17参照)。
【0153】
往復動経路Bを逆送りしてゆくテープTは、テープ幅規制部36で幅方向に位置規制されながら、その尾端部が湾曲送りガイド部321、巻込みガイド313および周回ガイド314と案内され、巻込みガイド313および周回ガイド314との間でロール状に巻かれる。この場合、巻かれた部分のテープT間の摩擦を減らして、テープTを長く送り込めるように、周回ガイド314は、テープTの送込み量の増加に伴って、ロール体としてのテープTの径が大きくなる方向に移動可能に構成されている。
【0154】
具体的には、周回ガイド314は、図3に示すように、テープTを案内する周回ガイド面351を有し、テープTの略径方向に移動自在に構成されたテープ押え352と、テープTの径が小さくなる方向にテープ押え352を付勢する押え用ばね353と、テープTの初期周回案内位置にテープ押え352を位置規制するストッパ354と、を備えている。
【0155】
テープ押え352は、巻込みガイド313に対峙するように先端部が収容ケース301内の奥部にまで延設され、且つ巻込みガイド313と略同幅に形成されている。また、テープ押え352は、ガイド終端部342に連なる基端部を中心に、テープTの略径方向に回動自在に構成されている。周回ガイド面351は、テープTのロール部分の略周方向に倣う湾曲面から成っており、ロール状に巻かれたテープTのロール体としての形態を適切に維持可能に構成されている。
【0156】
押え用ばね353は、コイルばねからなり、テープ押え352の基端部をテープTの径が小さくなる方向に、すなわち収容空間315を縮小する方向に付勢されている。ストッパ354は、テープ押え352の基端部に当接し、押え用ばね353により付勢されるテープ押え352をテープTの初期周回案内位置に位置規制している。
【0157】
このような構成により、逆送りされて周回ガイド314に達するテープTの尾端部は、初期周回案内位置のテープ押え352に案内され、その先端部へと向かう途中で、巻癖特性により巻込みガイド313側に湾曲(カール)し、ロール状に巻かれ始める。そして、巻かれたテープTのロール部分は、テープ押え352により内側に(径の小さい方向に)押えられる。
【0158】
この状態で、テープTがさらに逆送りされると、テープTのロール部分はさらに太径化してゆき、これに対しテープ押え352は、テープTのロール部分の抗力により、押え用ばね353の付勢力に抗して外側に開くように(径の大きい方向に)回動する。したがって、テープTの送込み量が増加すると、テープTはロール体としての径を大きくしながら収容されてゆくが、その際、テープ押え352が径の小さい方向にテープTのロール部分を押えた状態で径の大きい方向に移動するため、テープTは、そのロール部分が全体として回転しながら、その外側に巻かれてゆく。
【0159】
この状態を詳述するに、テープTが幾層にも重なると、テープT間の摩擦力により層間すべりが生じないため、テープTのロール部分が全体として回転しながら、その外側にテープTが巻かれてゆく。すなわち、テープ収容部34にテープTが長く送り込まれても、テープTは、その尾端部が内側へ内側へと順次送られることなく、ロール部分の外側へ外側へと巻かれるようにして、ロール状に収容されてゆく。
【0160】
これにより、ロール状に巻かれたテープT同士が全面的に擦れ合う力をテープ押え352を回動させる力として逃がすことができ、テープTを長く且つ円滑に収容することができる。一方、テープTを正送り(往動送り)する場合には、テープ押え352が押え用ばね353により初期周回案内位置に徐々に移動し、テープTはテープ収容部34から円滑に繰り出されてゆく。
【0161】
なお、本実施形態では、テープ押え352と押え用ばね353とを別体で設けたが、テープ押え352をばね性を有するもので構成し、押え用ばね353を省略するようにしてもよい。例えば、テープ押え352の回動中心となる基端部側の部位を、ばね性を発揮する薄肉部とする。なおまた、本実施形態の構成に代えて、テープ押え352を固定とし、巻込みガイド313をテープTの略径方向に移動自在に構成してもよく、両者を共に移動自在に構成してもよい。
【0162】
次に、テープ処理装置1の制御系(制御部7)について、図20を参照して説明する。テープ処理装置1の制御系は、基本的に、その操作により所望のキャラクタや切抜き形状を入力するキーボードおよびキーボードの入力結果などを表示するディスプレイを有するユーザインターフェース部369と、ディスプレイ、印刷ヘッド14、カット兼アップダウンモータ61、印刷系送りモータ17、キャリッジモータ91および正逆送りモータ161を駆動する各種ドライバを有する駆動部370と、フルカット検出スイッチ79、アップダウン検出スイッチ139、テープ幅検出スイッチ26、テープ先端検出センサ271およびテープ尾端検出センサ272を有して各種検出を行う検出部371と、これら各部を含めテープ処理装置1を統括制御する制御部7(制御手段)と、を備えている。
【0163】
制御部7は、図21に示すように、CPU380と、ROM381と、RAM382と、CG−ROM383と、入力インターフェース384と、出力インターフェース385とを有しており、これらは対外にバス386を介して接続されている。ROM381は、CPU380で処理する制御プログラムを記憶する制御プログラム領域や、制御データを記憶する制御データ領域を有している。CG−ROM383は、テープ処理装置1に用意されている文字、記号、図形などのフォントデータや切り抜き形状用のフォントデータ(例えば、ハート形、図形○)を記憶していて、文字等を特定するコードデータが与えられたときに、対応するフォントデータを出力する。
【0164】
RAM382(記憶手段)は、各種レジスタ群のほか、ユーザがキーボードから入力した印刷データを一時的に記憶する印刷データ領域や、切抜きデータを一時的に記憶する切抜きデータ領域、印刷済みテープ片Tのテープ長さを一時的に記憶するテープ長さ領域など、テープ処理装置1による処理に必要な各種の領域やバッファ領域を有し、制御処理のための作業領域として使用される。入力インターフェース384には、キーボードや上記の検出部371が接続されている。また、出力インターフェース385には、駆動部370が接続されている。
【0165】
そして、CPU380は、ROM381内の制御プログラムに従って、入力インターフェース384を介して検出部371からの検出信号やキーボードからの各種指令および各種データを入力し、RAM382内の各種データ等を処理し、出力インターフェース385を介して駆動部370に各種の制御信号を出力することにより、テープに対し、印刷、フルカットおよびハーフカットを行うなど、テープ処理装置1全体を制御する。
【0166】
例えば、CPU380は、駆動部370の各種ドライバを介して、ディスプレイの表示制御の他、印刷データに基づいて、主として印刷ヘッド14および印刷系送りモータ17を制御し、テープTに印刷を行う。また、CPU380は、印刷済みテープ片Tのテープ長さを算出し、これに基づいて切抜きデータを補正する。そして、CPU380は、駆動部370の各種ドライバを介して、補正後の切抜きデータに基づいて、主としてカット兼アップダウンモータ61、キャリッジモータ91および正逆送りモータ161を制御し、テープTに切抜きを行う。
【0167】
ここで、テープ処理装置1の一連の処理動作について、図2、図3および図20を参照して説明する。テープカートリッジ3を装着し、テープ処理装置1の電源をONとすると、テープ幅検出スイッチ26によりテープTの種別(テープ幅)が検出される一方、キャリッジモータ91が駆動して、キャリッジ82がホーム位置から切替え位置に移動し、ここで待機する。これにより、切替え歯車251が噛合位置に切り替わり、またローラ離接機構が作動可能となる。
【0168】
ここで、正逆送りモータ161が所定のステップ数、逆回転して、テープ幅に合うように一対のテープ幅ガイド281がセットされる。また、カット兼アップダウンモータ61が逆転して、正逆送りローラ162および引張りローラ163の各従動ローラ172,182が退避位置に移動される。このとき、カット兼アップダウンモータ61の駆動は、アップダウン検出スイッチ139の検出により停止する。なお、各従動ローラ172,182の移動に連動して、バイト111はバイト逃げ溝129に臨む。
【0169】
この初期状態で、ユーザのキーボードの操作により、所望のキャラクタの印刷画像および切抜き形状が入力されると、テープ処理装置1によるテープTへの処理が開始される。先ず、印刷系送りモータ17が駆動して、プラテンローラ25等が回転し、テープTがテープカートリッジ3から繰り出されてゆくと共に、これに同期して印刷ヘッド14が発熱駆動して、テープTに印刷画像の印刷が行われる。このとき、印刷系送りモータ17に同期して正逆送りモータ161も正転して、正逆送りローラ162および引張りローラ163が、テープ走行路Aの下流側におけるテープ送りを補助する。
【0170】
テープTの先端がテープ先端検出センサ271により検知され、印刷データに基づく印刷が終了すると、印刷系送りモータ17および正逆送りモータ161が必要ステップ数(所定の寸法)正転し、テープTが印刷ヘッド14およびカッタ62間の距離分、先方に送られたところで、印刷系送りモータ17および正逆送りモータ161に電圧を印加して停止状態をホールドする。ここで、カット兼アップダウンモータ61を逆転させ、これらローラ162、163の各従動ローラ172,182をグリップ位置に移動させる。これにより、カッタ62を挟んでテープTは、下流側を正逆送りローラ162等に、上流側を印刷ヘッド14およびプラテンローラ25により挟持される。
【0171】
次のタイミングで、カット兼アップダウンモータ61が正転を開始して、カッタ62の切断動作が行われ、テープTが切り離される。そして、フルカット検出スイッチ79による検出後、カット兼アップダウンモータ61の駆動が停止する。
【0172】
フルカット後、キャリッジモータ91が駆動して、キャリッジ82がホーム位置に移動する。これにより、切替え歯車251が押込み位置に切り替わり、またローラ離接機構が作動不能となる。すなわち、その後のハーフカット処理における正逆送りモータ161の正逆回転およびカット兼アップダウンモータ61の正逆回転に関らず、テープ幅ガイド281のセット状態が維持され、且つ各従動ローラ172,182のグリップ位置が維持される。
【0173】
続いて、正逆送りモータ161が正方向に所定のステップ数回転し、切り離されたテープT(印刷済みテープ片)の尾端が、正逆送りローラ162の位置に到達する。そして、次のタイミングにより正逆送りモータ161が逆転して、テープTは経路変更して往復動経路Bを走行し、その尾端がテープ尾端検出センサ272により検知される。その後、テープTは、尾端部がテープ収容部34に送られてゆくと共に、先端がテープ先端検出センサ271により検知されて、テープTの長さが検出(算出)され、切抜きデータのデータ補正がなされる。
【0174】
ここで、正逆送りモータ161を複数回、正逆回転させて、往復動経路Bに沿ってテープTを往復の空走行させ、テープTをセット状態のテープ幅ガイド281に馴染ませたところで、カッティングバイト81によるハーフカット動作が開始される。ハーフカット動作では、正逆送りモータ161の正逆の駆動に同期して、キャリッジモータ91を正逆回転させると共に、カット兼アップダウンモータ61を正回転させる。
【0175】
これにより、正逆送り機構85(正逆送りローラ162および引張りローラ163)によるテープTの正逆送りと、バイト移動機構83によるカッティングバイト81の往復動と、バイトアップダウン機構84によるカッティングバイト81のアップダウン動作(カット動作位置と非カット動作位置の間の移動)とが同期して行われ、テープTに切抜き形状のハーフカットが行われる。ハーフカット後、最後に、正逆送りモータ161が正転して、テープTがテープ排出口から装置外部に排出される。
【0176】
以上、本実施形態では、テープTに対して印刷およびハーフカットの両方を行う複合処理について説明したが、本実施形態のテープ処理装置1は、テープTに対して印刷のみを行う印刷処理の他(図19(d)参照)、テープTに対しハーフカットのみを行う切抜き処理(同図(e)参照)を行うことができる。
【0177】
印刷処理を行う場合には、印刷およびフルカット後に、正逆送り機構85を正送り駆動して、テープTを待機状態のハーフカット機構32を通過させる。したがって、テープTは、往復動経路Bに導かれることなく、テープ走行路Aに沿って送られてゆき、排出される。
【0178】
切抜き処理を行う場合には、上記の初期状態において、印刷ヘッド14を待機状態に(発熱駆動をキャンセル)して、印刷系送りモータ17を制御して、テープTを正逆送り機構85に送り込み、印刷系送りモータ17および正逆送りモータ161の少なくとも一方を必要ステップ数正転させ、切抜き形状を施すのに必要な長さ分、テープカートリッジ3からテープTを繰り出す。そして、複合処理と同様に、フルカットおよびハーフカットの動作が制御されて、最終的にテープTが排出される。
【0179】
なお、テープ処理装置1における各種処理(複合処理、印刷処理および切抜き処理)の処理モードのモード切替は、キーボードの入力操作により行うことができる。もっとも、各処理専用のテープTおよびテープカートリッジ3を用意し、上記のテープ幅検出スイッチ26を、テープカートリッジ3の種別を検出するテープ検出機構(カートリッジ検出手段)として機能させ、テープカートリッジ3のカートリッジ装着部への装着により、モード切替が自動的に行われるようにしてもよい。
【0180】
また、このテープ処理装置1を、ケーブルなどでパーソナルコンピュータなどの外部機器と接続してもよい。これによれば、外部機器で作成した入力・編集あるいは選択して作成したデータを、テープ処理装置1でテープTに処理することができる。
【0181】
【発明の効果】
本発明のテープ処理方法およびテープ処理装置によれば、印刷済みテープ片のテープ長さを検出して、切抜きデータをテープ長さ方向に補正し、補正後の切抜きデータに基づいてハーフカット処理を実行するため、印刷時等にテープ送り量に誤差が生じていても、印刷画像と切抜き形状とを精度良く合成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るテープ処理装置の内部構造を示す外観斜視図である。
【図2】実施形態に係るテープ処理装置の内部構造を示す断面図である。
【図3】図2のカッティングユニットの内部構造を拡大して示す断面図である。
【図4】実施形態に係るカッティングユニットの構造を示す外観斜視図である。
【図5】図4と同様に、カッティングユニットの構造を示す外観斜視図である。
【図6】実施形態に係るハーフカット機構廻りの構造を示す外観斜視図である。
【図7】図6と同様に、ハーフカット機構廻りの構造を示す外観斜視図である。
【図8】フレームなどを省略して、ハーフカット機構廻りの構造を示す外観斜視図である。
【図9】図8と同様に、ハーフカット機構廻りの構造を示す外観斜視図である。
【図10】実施形態に係るカッティングバイトおよびキャリッジを示す拡大斜視図である。
【図11】実施形態に係るカッティングバイトおよびキャリッジを示す断面図である。
【図12】実施形態に係るカッティングバイトとテープとの関係を模式的に示す説明図である。
【図13】実施形態に係るテープ処理装置によるテープへの処理結果を示す説明図であり、(a)印刷データ、(b)切抜きデータ、(c)印刷結果、(d)印刷データ+切抜きデータ、(e)印刷結果+切抜きデータ、(f)補正後の切抜きデータ、(g)印刷結果+補正後の切抜きデータ、を示した図である。
【図14】実施形態に係るテープ処理装置による切抜きデータの補正方法の一例を示した説明図であり、(a)補正前の切抜きデータによる切抜き結果、(b)補正後の切抜きデータによる切抜き結果を示した図である。
【図15】実施形態に係るテープ収容部廻りの構造を示す外観斜視図である。
【図16】図15と同様に、テープ収容部廻りの構造を示す外観斜視図である。
【図17】図15と同様に、テープ収容部廻りの構造を示す外観斜視図である。
【図18】実施形態に係る正逆送り機構廻りの構造を示す断面図である。
【図19】実施形態に係るテープ処理装置によるテープへの処理結果を示す図である。
【図20】実施形態に係るテープ処理装置の制御系を示すブロック図である。
【図21】実施形態に係るテープ処理装置の制御部の機能を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 テープ処理装置 2 装置アッセンブリ
3 テープカートリッジ 5 印刷ユニット
6 カッティングユニット 11 カートリッジ装着部
14 印刷ヘッド 17 印刷系送りモータ
25 プラテンローラ 26 テープ幅検出スイッチ
31 フルカット機構 32 ハーフカット機構
33 テープ幅規制機構 34 テープ収容部
36 テープ幅規制部 51 テープ受け部
61 カット兼アップダウンモータ 62 カッタ
81 カッティングバイト 82 キャリッジ
83 バイト移動機構 84 バイトアップダウン機構
85 正逆送り機構 91 キャリッジモータ
111 バイト 112 バイトホルダ
112a 先端面 113 バイト保持部材
114 支持枠 125 コイルばね
131 バイトアップダウンカム 137 従動ユニットアップダウンカム
161 正逆送りモータ 162 正逆送りローラ
163 引張りローラ 190 従動ユニットフレーム
271 テープ先端検出センサ 272 テープ尾端検出センサ
281 テープ幅ガイド 285 ガイド部
291 浅溝 301 収容ケース
313 巻込みガイド 314 周回ガイド
315 収容空間 320 送りガイド部材
341 ガイド始端部 342 ガイド終端部
351 周回ガイド面 352 テープ押え
353 押え用ばね 354 ストッパ
T テープ Ta 剥離紙
Tb テープ本体 A テープ走行路
B 往復動経路

Claims (7)

  1. 剥離テープにテープ本体を積層した印刷後のカッティングテープに対し、その印刷済み部分をフルカットすると共に、フルカット後の印刷済みテープ片に対し、切抜きデータに基づいてそのテープ本体を任意の切抜き形状にハーフカットするテープ処理方法において、
    前記印刷済みテープ片の両端を検知することで、前記印刷済みテープ片のテープ長さを検出するテープ長さ検出工程と、
    検出したテープ長さに基づいて、前記切抜きデータをテープ長さ方向に補正するデータ補正工程と、
    補正後の切抜きデータに基づいて、前記印刷済みテープ片を正逆送りしてハーフカットを行うハーフカット工程と、を備えたことを特徴とするテープ処理方法。
  2. 前記テープ長さ検出工程は、前記印刷済みテープ片を往復動経路に沿って一方向に送り、当該往復動経路に相互に離間して臨む二つのテープ検出センサにより当該印刷済みテープ片の両端を検知することで、前記テープ長さを検出することを特徴とする請求項1に記載のテープ処理方法。
  3. 前記テープ長さ検出工程は、前記二つのテープ検出センサの間に配設した送りローラにより、前記印刷済みテープ片を一方向に送ることで行われることを特徴とする請求項2に記載のテープ処理方法。
  4. 前記ハーフカット工程は、前記送りローラが前記印刷済みテープ片を前記往復動経路に沿って正逆送りすることにより行われることを特徴とする請求項3に記載のテープ処理方法。
  5. 剥離テープにテープ本体を積層した印刷後のカッティングテープに対し、その印刷済み部分をフルカットすると共に、フルカット後の印刷済みテープ片に対し、切抜きデータに基づいてそのテープ本体を任意の切抜き形状にハーフカットするテープ処理装置において、
    前記印刷済みテープ片を往復動経路に沿って正逆送りする正逆送り手段と、
    前記往復動経路に臨み、前記正逆送り手段に同期して前記印刷済みテープ片をハーフカットするハーフカット手段と、
    前記往復動経路に相互に離間して臨、前記印刷済みテープ片の送り方向の両端を検知して当該印刷済みテープ片のテープ長さを検出する二つのテープ検出センサと、
    前記切抜きデータを記憶すると共に、前記正逆送り手段および前記ハーフカット手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記正逆送り手段を制御し、前記印刷済みテープ片を一方向に送り、前記二つのテープ検出センサにより前記テープ長さを検出し、検出したテープ長さに基づいて前記切抜きデータをテープ長さ方向に補正し、補正後の切抜きデータに基づいて前記正逆送り手段および前記ハーフカット手段を制御することを特徴とするテープ処理装置。
  6. 前記正逆送り手段は、前記二つのテープ検出センサの間に配設され、前記印刷済みテープ片を正逆送りする正逆送りローラを有し、
    前記制御手段は、前記正逆送りローラにより前記印刷済みテープ片を一方向に送り、前記二つのテープ検出センサによる前記テープ長さの検出を行うことを特徴とする請求項5に記載のテープ処理装置。
  7. 前記カッティングテープを送込み経路に沿って送りながら印刷を行うと共に、その印刷済み部分を前記往復動経路に送り込む印刷手段と、
    前記送込み経路に臨み、前記カッティングテープの印刷済み部分をフルカットするフルカット手段と、を更に備え、
    前記送込み経路の延長上となる前記往復動経路には、前記二つのテープ検出センサの少なくとも一方が臨んでおり、
    前記制御手段は、前記一方のテープ検出センサの検出結果に基づいて、前記フルカット手段を制御することを特徴とする請求項5または6に記載のテープ処理装置。
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