JP5962225B2 - 台紙レスラベルプリンタ - Google Patents
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Description
前記補助ローラは前記プラテンローラの逆回転時のみ回転するワンウェイローラとしたので、台紙レスラベル用紙をラベル発行方向に引き出すプラテンローラの正回転時は、駆動回転せず、スリップ回転して台紙レスラベル用紙の繰り出しに関与しないため、該台紙レスラベル用紙の引き出しが不安定になるなどの問題は生じない。
図1は台紙レスラベルプリンタAの構成の概略を示し、1は長尺帯状の台紙レスラベル用紙1aがロール状に巻かれたラベルロールで、該ラベルロール1はラベルロール装填部2に回転可能にセットされ、台紙レスラベル用紙1aの引き出し方向下流側には印字ヘッド3aとプラテンローラ3bとからなる印字部3が配置され、更にその印字部3より下流側近傍にはカッター4、そのカッター4より下流側近傍にはラベル受け5が順次配置されている。
また、前記カッター4より下流側で、前記ラベル受け5の後端側(ラベル用紙の送出方向とは反対側)の略真上位置には、該ラベル受け5上に送出された台紙レスラベル用紙1a(又は台紙レスラベルL)の有無を検出するラベル検出手段6が配置されている。
更に、前記印字部3より上流側には、前記ラベルロール装填部2のラベルロール1から引き出される台紙レスラベル用紙1aを上下より挟持する補助ローラ7が配置されている。
そして、前記カッター4は前記印字部3の下流側で、プラテンローラ3bに接近して配置されている。
そのラベル受け5は、外周面が易剥離処理された回転筒5aと、前記回転筒5aより下流側(図面では左側)で送出される台紙レスラベル用紙1aの幅方向両側部分を載承支持する平板状の支持板5bとで構成されており、前記支持板5bも台紙レスラベル用紙1aの粘着面と接触する表面は易剥離性の処理、又は易剥離性の部材で形成されている。それにより、印字送出される台紙レスラベル用紙1aは前記ラベル受け5によって略水平状に支持され、前記カッター4による切断動作が安定して行われるようになっている。また、前記カッター4で所定長さの枚葉状に切断された台紙レスラベルLは、手貼りの場合はオペレータによって取り除かれるまで、機械による自動貼りの場合は吸着手段(アプリケータ)によって吸着されるまで、略水平状に待機保持される。
前記ラベル検出手段6は反射型光学センサで構成され、受光する反射光のレベルの変化(差)によってラベル受け5上における台紙レスラベル用紙1a又は台紙レスラベルLの有無が検出される。
そして、前記ラベル検出手段6の検出タイミングは、前記台紙レスラベル用紙1aを印字ヘッド3aの位置から前記ラベル受け5へ向けて送出するプラテンローラ3bの駆動回転後に行われるように制御されている。
その補助ローラ7は、前記台紙レスラベル用紙1aの印字面側(上側)に配置された上ローラ7aと、前記台紙レスラベル用紙1aの粘着面側(下側)に配置された下ローラ7bとで構成されている。そして、前記上ローラ7aは固定部材(図示省略)に回転可能に支持され、下ローラ7bは前記印字部3のプラテンローラ3bを支持する上下開閉可能なプラテン支持枠9に取り付けられ、前記プラテン支持枠9の閉動により前記上ローラ7aとで台紙レスラベル用紙1aを挟持し、プラテン支持枠9の開動により前記挟持状態を解放し得るようになっている(図4参照)。
そして、前記短尺ローラの取り付け間隔は、前記ラベルロール装填部2に軸方向の一方端を基準(図示例は左端基準)としてセットされるラベルロール1のロール幅に対応して、各ラベルロールから引き出される台紙レスラベル用紙1aの少なくとも幅方向の両側部を挟持し得るよう配置されている。前記補助ローラ7の上ローラ7aと下ローラ7bは、前記プラテンローラ3bのローラ長と略同じ長さを有した一本物のローラで構成されていてもよい。
具体的には、図1(b)に示すように、プラテンローラ3bの軸13の端部に歯付プーリ14が固着され、その歯付プーリ14と駆動モータ(ステッピングモータ)15の回転軸に固着された駆動プーリ17とに亘りベルト18がアイドルプーリ19,19’を介して掛け回され、前記駆動モータ15の正逆回動によって前記プラテンローラ3bが正逆方向に駆動回転するように構成されている。そして、前記プラテンローラ3bの前記軸13には動力伝達プーリ20が固着され、前記補助ローラ7の下ローラ7bの軸11に従動プーリ21が固着され、前記動力伝達プーリ20と前記従動プーリ21とに亘り伝達ベルト22が掛け回されて、前記プラテンローラ3bの回転力が前記補助ローラ7の下ローラ7b(具体的には、下ローラ7bを支持する軸11)に伝達されるようになっている。
フラッシュメモリ25は、本台紙レスラベルプリンタAの制御プログラムや、制御用データ等を記憶する読み出し専用メモリである。
RAM26は、一時的にデータを呼び出して処理する為のワークエリアがあり、その中には、印字データをドットデータに展開するドット展開エリア、ラベルフォーマットファイルから1つのフォーマットデータを呼び出して記憶する呼出フォーマットエリア、商品データ等を呼び出して記憶する呼出商品エリア等がある。また、このRAM12には、ラベル印字のフォーマットが設定されたラベルフォーマットファイル、ラベル印字用の各種商品データが設定された商品ファイル等が記憶されており、電源オフ時も前記ファイルを保持するようにバッテリーでバックアップされている。
プラテンローラ3bを駆動回転する駆動モータ(ステッピングモータ)15、サーマルヘッド(印字ヘッド)3a、カッター駆動用モータ16は、ラベル発行部の印字部を構成し、CPU24の指令に基づいて台紙レスラベル用紙1aに品名、値段、単価、バーコード等の印字を行い、印字された台紙レスラベル用紙1aをカッター4で枚葉状に切断して台紙レスラベルLを発行する。
ラベル検出手段(センサ)6は、ラベル受け5上における台紙レスラベル用紙1a又は台紙レスラベルLの有無を検出し、その検出結果に基づいて前記印字部3の動作(駆動/停止)が制御される。
前記台紙レスラベル用紙1aのバックフィードは、駆動モータ15によるプラテンローラ3bの逆方向(台紙レスラベル用紙1aを引き戻す方向)への駆動回転と、該プラテンローラ3bより上流側に配置され、そのプラテンローラ3bの回転により伝達ベルト22を介して同方向に従動回転される補助ローラ7の下ローラ7bの回転とにより行われるため、印字ヘッド3aとプラテンローラ3bとの接点箇所より下流側の台紙レスラベル用紙は前記プラテンローラ3bの逆方向への駆動回転で該プラテンローラ3bより上流方向に押し戻されると同時に、同期回転する補助ローラ7の回転で前記台紙レスラベル用紙の部分は強制的に引っ張られる。従って、印字ヘッド3aとプラテンローラ3bとで挟持されていた部分は補助ローラ7の回転で該プラテンローラ3bから剥がされ、且つ上流方向に引っ張られるため、台紙レスラベル用紙1aがプラテンローラ3bに巻き付くのを防止して、安定したバックフィードを行うことができる。
また、前記補助ローラ(上・下ローラ)の外径を、前記プラテンローラ3bの外径と略同径とした場合、該補助ローラの回転による台紙レスラベル用紙の送り量をプラテンローラの回転による台紙レスラベル用紙の送り量と略同じになるため、台紙レスラベル用紙に無理な力が掛からず、安定したバックフィードが可能となる。
(1)実施の形態では、補助ローラは上下ローラからなる形態について示したが、これに限らず、例えば、台紙レスラベル用紙の上側に配置されるローラを平板に置き替えてもよい。
(2)実施の形態では、補助ローラ(駆動回転する下ローラ)の外径をプラテンローラの外径と略同径とした例について示したが、これに限定されず、補助ローラの外径をプラテンローラの外径より小さくする、或いは大きくするなど、任意である。但し、何れの場合でも、プラテンローラの逆回転による台紙レスラベル用紙のバックフィードを阻害しないようにする。つまり、プラテンローラを駆動する歯車と、補助ローラを回転させる歯車の大きさが異なっていた場合でも、プラテンローラを駆動する歯車の歯数と、補助ローラを回転させる歯車の歯数を変えて、減速比を調整することで同期して回転させるようにしてもよい。
(3)実施の形態では、補助ローラがプラテンローラの逆回転時にのみ駆動回転する構成として一方向クラッチ(ローラクラッチ)による構成を示したが、これに限定されず、軸とローラとの間で係合/解除が行われるものであればよい。
(4)実施の形態では、補助ローラとプラテンローラとの連繋には、ベルト18によりプラテンローラの回転を補助ローラへ伝達していたが、ベルトでなくても、ギアや摩擦を用いたローラにより動力を伝えるようにしてもよい。そして、この場合、プラテンローラを駆動させるギアと、補助ローラを回転させるギアとの間に他のギアが介在したとしてもよく、その場合は、プラテンローラ、補助ローラそれぞれを駆動させるギアの径は同じでなくても間に位置するギアにより減速比を変えることで、補助ローラとプラテンローラとの回転速度を同じにするようにしてもよい。
1a…台紙レスラベル用紙 3…印字部
3a…印字ヘッド 3b…プラテンローラ
4…カッター 7…補助ローラ
Claims (6)
- ラベルロール装填部に台紙レスラベルロールが装着され、印字ヘッドとプラテンローラからなる印字部で前記台紙レスラベルロールから引き出した台紙レスラベル用紙に所定事項を印字し、カッタで切断して枚葉状のラベルを発行する台紙レスラベルプリンタにおいて、
前記プラテンローラより上流側に、前記プラテンローラの逆回転による前記台紙レスラベル用紙のバックフィードを補助する補助ローラを設け、
該補助ローラは、前記台紙レスラベル用紙のバックフィード時、該補助ローラの回転軸と該補助ローラのローラ本体との間に介在させた一方向クラッチによって、該プラテンローラの逆回転時のみ駆動回転することを特徴とする台紙レスラベルプリンタ。 - 前記補助ローラの外径は、前記プラテンローラの外径と略同じであることを特徴とする請求項1記載の台紙レスラベルプリンタ。
- 前記補助ローラは、前記プラテンローラと無端状ベルトを介して連繋され、プラテンローラの回転に同期して回転することを特徴とする請求項1又は2項記載の台紙レスラベルプリンタ。
- 前記補助ローラは、台紙レスラベル用紙を挟持する上下一対のローラで構成され、その上下のローラによる挟持圧は、付勢手段により強弱調整可能であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の台紙レスラベルプリンタ。
- 前記補助ローラは、台紙レスラベル用紙を挟持する上下一対のローラで構成され、下ローラは、前記プラテンローラを支持する上下開閉可能なプラテン支持枠に支持されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の台紙レスラベルプリンタ。
- 前記補助ローラは、前記台紙レスラベル用紙の幅方向に沿って複数個に分割されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載の台紙レスラベルプリンタ。
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