JP2001018936A - ラベルプリンタ - Google Patents

ラベルプリンタ

Info

Publication number
JP2001018936A
JP2001018936A JP11187256A JP18725699A JP2001018936A JP 2001018936 A JP2001018936 A JP 2001018936A JP 11187256 A JP11187256 A JP 11187256A JP 18725699 A JP18725699 A JP 18725699A JP 2001018936 A JP2001018936 A JP 2001018936A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
label
peeling
roller
power transmission
printer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11187256A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshizo Abe
好造 安部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Watch Co Ltd
Priority to JP11187256A priority Critical patent/JP2001018936A/ja
Publication of JP2001018936A publication Critical patent/JP2001018936A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタ本体側の駆動力を確実にラベル剥離
ユニット200へ伝達して、同ユニット200の高精度
な動作を保証する。 【解決手段】 プリンタ本体に設けられた駆動モータの
回転駆動力を、第1動力伝達ギヤ112、第2動力伝達
ギヤ114、および剥離ローラ駆動ギヤ204を介し
て、ラベル剥離ユニット200の駆動剥離ローラ202
に伝える。各ギヤの噛み合いにより、すべりを生じるこ
となく確実に駆動モータ108の回転駆動力を伝達する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、印字機能を有す
るプリンタ本体と、このプリンタ本体から搬送されてき
たラベル用紙の台紙からラベルを剥離するラベル剥離ユ
ニットとを備えたラベルプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】ラベル剥離装置がユニット化され、オプ
ション品としてプリンタ本体に着脱自在となった構成の
プリンタ装置は、従来から知られている。この種の従来
のプリンタ装置(ラベルプリンタ)において、ラベル剥
離ユニットが独自に駆動モータを内蔵しているものもあ
るが、製品コストの低価格化、プリンタ本体との同期制
御の容易化などの観点から、近年、プリンタ本体の駆動
源を利用してラベル剥離ユニットを駆動する構成のもの
が開発されてきている。
【0003】例えば、特開平7−132919号公報に
開示されたラベル剥離装置にあっては、プレシャローラ
と称する圧接ローラをラベル剥離装置に設け、このプレ
シャローラをプリンタ本体に内蔵されたプラテンに圧接
し、これらプレシャローラとプラテンとの間の摩擦力を
もって、プレシャローラがプラテンとともに連れ回りす
る構成が採用されている。プレシャローラの回転は、ラ
ベル剥離装置のフィードローラに伝えられ、これにより
フィードローラが回転駆動されて、ラベルシートの台紙
を引張り、台紙に粘着されたラベルが剥離される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】周知のとおり、プリン
タ装置におけるプラテンは、印字用紙を搬送するととも
に、プリンタヘッドと協同して印字用紙への印字動作を
実行する機能を備えた部品であり、その表面には合成ゴ
ムなど摩擦係数が高く弾力性に富んだ材料が用いられて
いる。
【0005】しかしながら、摩擦力によりプラテンの回
転をプレシャローラに伝達する従来の構成では、プラテ
ンやプレシャローラの経年変化に伴い表面が平滑化した
り、プリンタ本体へのラベル剥離装置の装着誤差に伴い
プラテンとプレシャローラとの間の圧接力が不足したり
することがあり、両者間にすべりが生じるおそれがあっ
た。
【0006】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、プリンタ本体側の駆動力を確実にラベル剥
離ユニットへ伝達して、同ユニットの高精度な動作を保
証することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、印字機能を有するプリンタ本体と、こ
のプリンタ本体から搬送されてきたラベル用紙の台紙か
らラベルを剥離するラベル剥離ユニットとを備えたラベ
ルプリンタにおいて、プリンタ本体が、供給されてきた
ラベル用紙に圧接し、回転動作により該ラベル用紙を搬
送するプラテンと、このプラテンを回転駆動する駆動モ
ータと、駆動モータからの回転駆動力を伝達する動力伝
達ギヤとを備えており、且つ、ラベル剥離ユニットが、
プリンタ本体から搬送されてきたラベル用紙の台紙を湾
曲させて、該台紙からラベルを剥離する剥離部材と、剥
離部材の下流側で台紙を挟持し、回転動作により該台紙
を引っ張る一対の駆動剥離ローラおよび従動剥離ローラ
と、プリンタ本体へ装着したとき動力伝達ギヤと直接ま
たは間接的に噛み合い、駆動モータの回転駆動力を駆動
剥離ローラの回転軸に伝達して同ローラを台紙引張り方
向へ回転させる剥離ローラ駆動ギヤとを備えたことを特
徴とする。
【0008】上記構成の本発明は、プリンタ本体が備え
る駆動モータからの回転駆動力を、動力伝達ギヤと剥離
ローラ駆動ギヤとの噛み合いをもってラベル剥離ユニッ
トに伝達するようにしたので、すべりを生じることなく
確実に回転駆動力を伝達することができる。すなわち、
プリンタ本体に設けた駆動モータからの回転駆動力は、
動力伝達ギヤおよび剥離ローラ駆動ギヤを介して、ラベ
ル剥離ユニットの駆動剥離ローラに伝えられる。
【0009】プリンタ本体で印字処理が済んだラベル用
紙は、ラベル剥離ユニットへと搬送されていく。ラベル
剥離ユニット内では、剥離部材によりラベル用紙の台紙
を湾曲して、その台紙からラベルを剥離する。剥離部材
の下流側に、駆動剥離ローラおよび従動剥離ローラが設
けてあり、これら各剥離ローラの間に挟持した台紙を回
転動作により引っ張り、これにより剥離部材によるラベ
ルの剥離を連続的に行うことができるようになってい
る。
【0010】ここで、動力伝達ギヤと剥離ローラ駆動ギ
ヤとの間のギヤ比は、プラテンの周速に比べ駆動剥離ロ
ーラの周速が速くなるように設定することが好ましい。
このように設定することで、プリンタ本体からのラベル
用紙の搬送速度に比べ、駆動剥離ローラおよび従動剥離
ローラによる台紙の引っ張り速度が速くなるため、常に
台紙に張力を与えて弛みを防止することができ、剥離部
材によるラベルの剥離が確実に行えるようになる。な
お、搬送速度と引っ張り速度の差分は、駆動剥離ローラ
および従動剥離ローラと台紙との間で、すべりが生じる
ことになる。
【0011】また、動力伝達ギヤから駆動剥離ローラの
回転軸に至る回転駆動力の伝達経路にクラッチ手段を挿
入し、台紙を送る(引っ張る)方向の回転駆動力のみ駆
動剥離ローラの回転軸に伝える構成とすれば、プリンタ
本体がラベル用紙の戻し動作を行った場合に、その回転
駆動力が駆動剥離ローラに伝わることがなくなる。
【0012】特に、上述したように、プラテンの周速に
比べ駆動剥離ローラの周速が速くなる構成とした場合
は、戻し方向の回転駆動力が駆動剥離ローラに伝わる
と、プラテンよりも速い速度で台紙をプリンタ本体側に
戻すことになるので、台紙の弛み(ひいては詰まり)を
引き起こすおそれがある。そこで上記構成とすれば、こ
のような問題を解消することができる。
【0013】さらに、剥離部材を、細径のローラ部材で
形成するとともに、回転自在に支持された構成とすれ
ば、剥離部材とそこで湾曲される台紙との間の摩擦抵抗
が軽減され、動力損失の低減を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して詳細に説明する。
【0015】ラベルプリンタの全体構成 図1はこの発明の実施形態に係るラベルプリンタの概要
を示す断面側面図である。まず、同図を参照してこの実
施形態に係るラベルプリンタの全体構成を説明する。ラ
ベルプリンタは、印字機能を有するプリンタ本体10
0、用紙供給リール(図示せず)、およびラベル剥離ユ
ニット200を含む構成となっている。
【0016】図示しない用紙供給リールは、プリンタ本
体100の背面側(図1の右側面側)に装着される。図
11に用紙供給リールから連続供給されるラベル用紙の
一例を示す。同図に示すラベル用紙1は、帯状に連続す
る台紙2の表面に、一定間隔でラベル3が貼り付けてあ
る。ラベル用紙1は、用紙供給リールに巻回され、先端
から引き出されてプリンタ本体100へ連続的に供給さ
れる。
【0017】本実施形態では、感熱式の印字機能をプリ
ンタ本体100が有している。このプリンタ本体100
の内部には、印字ヘッド101、プラテン102、リボ
ン供給軸103、およびリボン巻取り軸104が設けて
あり、リボン供給軸103にリボン供給リール105が
装着され、一方、リボン巻取り軸104にリボン巻取り
リール106が装着される。
【0018】印字ヘッド101とプラテン102は、互
いに対向して設けてあり、印字ヘッド101は、図示し
ないヘッドレバーの手動操作により、プラテン102に
圧接または離間する。
【0019】リボン供給リール105には、帯状に連続
するインクリボン107が巻回されている。リボン供給
リール105から引き出されたインクリボン107は、
印字ヘッド101とプラテン102の間を経由して、リ
ボン巻取りリール106に巻き取られる。
【0020】印字ヘッド101とプラテン102の間に
は、インクリボン107とともに、用紙供給リールから
引き出されたラベル用紙1が供給され、これらインクリ
ボン107とラベル用紙1とが互いに重なり合った状態
となる。ここで、印字ヘッド101とプラテン102の
間へインクリボン107およびラベル用紙1を挟み込む
作業は、上記ヘッドレバー(図示せず)の手動操作によ
り、プラテン102から印字ヘッド101を離間させた
状態で行う。
【0021】印字ヘッド101は、図示しない制御部か
らの制御信号に基づき発熱し、インクリボン107に塗
られたインクを溶融する。そして、溶融したインクが、
ラベル用紙1のラベル3に転写される。
【0022】プラテン102は、この印字動作に際して
インクリボン107とラベル用紙1を支持する台座の機
能を有している。また、プラテン102は、後述するよ
うに回転駆動され、用紙供給リールからラベル用紙1を
引き出すとともに、ラベル剥離ユニット200側へ搬送
する用紙搬送手段としても機能している。なお、インク
リボン107の引き出しは、リボン巻取り軸104の回
転駆動によって行われている。
【0023】ラベル剥離ユニット200は、剥離部材2
01、駆動剥離ローラ202、および従動剥離ローラ2
03を備えており、プリンタ本体100から搬送されて
きたラベル用紙1の台紙2から、ラベル3を自動的に剥
がす機能を有している。
【0024】従動剥離ローラ203は、駆動剥離ローラ
202に圧接しており、互いに協同してラベル用紙1の
台紙2を引っ張る。すなわち、プリンタ本体100から
搬送されてきたラベル用紙1の台紙2は、剥離部材20
1を経由して駆動剥離ローラ202と従動剥離ローラ2
03の間に挟まれ、駆動剥離ローラ202の回転駆動に
より引っ張られる。この過程で、台紙2は剥離部材20
1により湾曲させられて、急角度に搬送方向が変えられ
る。一方、ラベル3は湾曲することなく剥離部材201
をそのまま直進して通過する。その結果、剥離部材20
1を境にして、台紙2からラベル3が剥がされる。な
お、ラベル剥離ユニット200の詳細構造は後述する。
【0025】プリンタ本体内の駆動機構 図2はプリンタ本体内での駆動機構を示す構成図であ
る。プリンタ本体100の内部には、駆動モータ108
が設けてあり、これを駆動源としてプラテン102およ
びリボン巻取り軸104が回転駆動する。すなわち、駆
動モータ108の回転軸には駆動側プーリ109が装着
してあり、一方、プラテン102の回転軸にはプラテン
側従動プーリ110が装着してある。そして、これら各
プーリ109,110の間に動力伝達ベルト111が巻
き掛けられており、この動力伝達ベルト111を介して
駆動モータ108の回転駆動力が、プラテン102に伝
達される。
【0026】また、プラテン102の回転軸102aに
は、第1動力伝達ギヤ112が装着してある。さらに、
プリンタ本体100には、動力伝達用の回転軸113が
設けてあり、この回転軸113に第2動力伝達ギヤ11
4が装着されている。この第2動力伝達ギヤ114は、
第1動力伝達ギヤ112と噛み合っている。
【0027】動力伝達用の回転軸113には、第2動力
伝達ギヤ114とともに、動力伝達プーリ115が装着
してあり、一方、リボン巻取り軸104には、従動プー
リ116が装着してある。そして、これら各プーリ11
5,116の間に動力伝達ベルト117が巻き掛けられ
ており、第2動力伝達ギヤ114に伝わった駆動モータ
108の回転駆動力が、この動力伝達ベルト117を介
してリボン巻取り軸104に伝えられる。
【0028】ラベル用紙1の送り出しに際しては、駆動
モータ108が図2の反時計方向に回転し、動力伝達ベ
ルト111を介してプラテン102が同じく反時計方向
に回転する。この回転により、プラテン102が印字ヘ
ッド101と協同してラベル用紙1を送り出し方向(図
2の左方向)へ搬送する。
【0029】第1動力伝達ギヤ112は、プラテン10
2と一体に反時計方向に回転し、それに噛み合う第2動
力伝達ギヤ114は、図2の時計方向に回転する。この
回転が動力伝達ベルト117を介してリボン巻取り軸1
04に伝えられ、リボン巻取り軸104が同じく時計方
向に回転する。この回転により、熱転写済みのインクリ
ボン107がリボン巻取りリール106に巻き取られ
る。
【0030】ラベル剥離ユニットへの動力伝達機構 図3はラベル剥離ユニットおよび同ユニットへの動力伝
達機構を拡大して示す断面側面図であり、図4は同ユニ
ットの動力伝達機構を抜き出して示す構成図である。こ
れらの図面を参照して、ラベル剥離ユニット200への
動力伝達機構を説明する。
【0031】本実施形態に係るラベル剥離ユニット20
0は、プリンタ本体100に設けた駆動モータ108か
らの回転駆動力を受けて、駆動剥離ローラ202が回転
する構成となっている。すなわち、駆動剥離ローラ20
2の回転軸202aには、剥離ローラ駆動ギヤ204が
装着してある。この剥離ローラ駆動ギヤ204は、ラベ
ル剥離ユニット200をプリンタ本体100に装着した
際、プリンタ本体100側にある第2動力伝達ギヤ11
4と噛み合う。
【0032】第2動力伝達ギヤ114には、既述したよ
うに駆動モータ108の回転駆動力が、動力伝達ベルト
111および第1動力伝達ギヤ112を介して伝えられ
る(図2参照)。したがって、第2動力伝達ギヤ114
と噛み合う剥離ローラ駆動ギヤ204に、駆動モータ1
08の回転駆動力が伝わり、駆動剥離ローラ202が回
転駆動する。
【0033】図3に示すように、プラテン102がラベ
ル用紙1を送り出す方向(図3の反時計方向)に回転す
ると、第2動力伝達ギヤ114は同図の時計方向に回転
し、それと噛み合う剥離ローラ駆動ギヤ204が同図の
反時計方向に回転し、駆動剥離ローラ202も同方向に
回転する。この回転に伴い台紙2が剥離部材201を経
由して引っ張り出されていく。このようにギヤ(歯車)
の噛み合いにより、駆動モータ108の回転駆動力を駆
動剥離ローラ202に伝えるので、すべりを生じること
なく確実にその回転駆動力の伝達を実現することができ
る。
【0034】さて、部材の周速vは、角速度ωと部材半
径rの積(v=rω)によって求められる。そして、プ
ラテン102と駆動剥離ローラ202の角速度比は、第
1動力伝達ギヤ112、第2動力伝達ギヤ114、およ
び剥離ローラ駆動ギヤ204のギヤ比により決まる。し
たがって、プリンタ本体100およびラベル剥離ユニッ
ト200の設計仕様などから、プラテン102および駆
動剥離ローラ202の半径が決められると、その半径に
応じて、第1動力伝達ギヤ112、第2動力伝達ギヤ1
14、および剥離ローラ駆動ギヤ204のギヤ比を設定
することにより、プラテン102と駆動剥離ローラ20
2との間の周速比を決めることができる。
【0035】この実施形態では、プラテン102の周速
に比べ、駆動剥離ローラ202の周速の方が速くなるよ
うに、第1動力伝達ギヤ112、第2動力伝達ギヤ11
4、および剥離ローラ駆動ギヤ204のギヤ比を設定し
てある。このように設定することで、プラテン102に
よるラベル用紙1の搬送速度に比べ、駆動剥離ローラ2
02および従動剥離ローラ203による台紙2の引っ張
り速度が速くなるため、常に台紙2に張力を与えて弛み
を防止することができ、剥離部材201によるラベル3
の剥離が確実に行えるようになる。なお、搬送速度と引
っ張り速度の差分は、駆動剥離ローラ202および従動
剥離ローラ203と台紙2との間で、すべりが生じるこ
とになる。
【0036】また、この実施形態では、図4(a)に示
すように、プラテン102の回転軸と第1動力伝達ギヤ
112との間に、ワンウエイクラッチ205(クラッチ
手段)を介在させ、ラベル用紙1を送り出す方向(図4
(a)の反時計方向)の回転駆動力のみ、第1動力伝達
ギヤ112に伝えるように構成してある。プラテン10
2の回転軸に、逆方向(図4(a)の時計方向)の回転
駆動力が伝えられた場合は、ワンウエイクラッチ205
がスリップして、第1動力伝達ギヤ112にその回転駆
動力は伝わらない。
【0037】上述したように、プラテン102の周速に
比べ駆動剥離ローラ202の周速が速くなる構成とした
場合は、戻し方向(図4(a)の時計方向)の回転駆動
力が駆動剥離ローラ202に伝わると、プラテン102
よる戻しよりも速い速度で台紙2がプリンタ本体100
側に戻されることになるので、台紙2に弛み(ひいては
詰まり)が生じてしまう
【0038】そこで、ワンウエイクラッチ205を介在
させることにより、戻し方向の回転駆動力が駆動剥離ロ
ーラ202に伝わらないようにして、台紙2を弛ませる
ことなく、ラベル用紙1の戻し動作を可能としている。
台紙2の戻り動作に伴い、駆動剥離ローラ202は連れ
回りし、その回転が第2動力伝達ギヤ114から第1動
力伝達ギヤ112へと伝えられるが、その回転は、ワン
ウエイクラッチ205が空回りして吸収する。
【0039】ラベル用紙1の戻し動作は、例えば、所定
の印字・搬送動作が終了したときに行われる。すなわ
ち、印字ヘッド101は所定枚数のラベル3に印字した
時点で、印字動作を停止するが、プラテン102は最後
に印字されたラベル3をラベル剥離ユニット200に送
り出すまで搬送動作を続行する。このため、何枚かの白
紙のラベル3が印字ヘッド101を通過してしまう。そ
の状態で、次の印字動作を始めると、印字ヘッド101
を通過した白紙ラベルが無駄になってしまう。そこで、
印字・搬送動作の終了後に、戻し動作を実行し、白紙ラ
ベルを印字ヘッド101の上流側まで移動させるように
している。
【0040】なお、ワンウエイクラッチ205は、第2
動力伝達ギヤ114と回転軸113との間、または剥離
ローラ駆動ギヤ204と回転軸202aとの間に介在さ
せてもよい。
【0041】図4(b)はクラッチ手段に関する他の実
施形態を示す図である。同図に示す構成では、第2動力
伝達ギヤ114と剥離ローラ駆動ギヤ204との間に、
一対の中間ギヤ300,301を介在させ、一方の中間
ギヤ300と剥離ローラ駆動ギヤ204とを係脱自在と
してある。そして、ラベル用紙1を送り出す方向に駆動
モータ108が回転するときは、中間ギヤ300が剥離
ローラ駆動ギヤ204と噛み合い、該回転駆動力が駆動
剥離ローラ202に伝えられる。一方、ラベル用紙1を
戻す方向に駆動モータ108が回転するときは、中間ギ
ヤ300が剥離ローラ駆動ギヤ204から離間し、該回
転駆動力を駆動剥離ローラ202へ伝えないようにす
る。
【0042】ラベル剥離ユニットの詳細構造 次に、ラベル剥離ユニットの詳細構造について、図3お
よび図5〜図10を参照して説明する。図5はラベル剥
離ユニットの分解斜視図、図6はラベル剥離ユニットの
組み立て状態を一部省略して示す斜視図である。ラベル
剥離ユニット200は、フレーム、剥離部材201、ホ
ルダ220、駆動剥離ローラ202および従動剥離ロー
ラ203を主な要素部品として構成されている。
【0043】フレームは、正面フレーム211、側面フ
レーム212,213、および背面フレーム214から
なり(図5参照)、正面フレーム211には窓部211
aが形成してある。そして、各フレーム211,21
2,213,214で囲まれた内部は、この窓部211
aを開口とする中空部215を形成している(図3参
照)。背面フレーム214の上部は平板状のガイド面2
14aを形成しており、このガイド面214aにガイド
板216が装着され、これらガイド面214aとガイド
板216との間に、ラベル用紙1の導入口217が形成
されている(図3参照)。プリンタ本体100から搬送
されてきたラベル用紙1は、この導入口217から中空
部215内に送り込まれる。
【0044】剥離部材201は、細径の丸棒状をしたロ
ーラ部材で構成してあり、中空部215内における導入
口217の開口近くで、側面フレーム212,213に
回転自在に支持されている。
【0045】図3および図6に示すように、プリンタ本
体100から搬送されてきたラベル用紙1のうち、台紙
2のみがこの剥離部材201で湾曲させられて、急角度
に搬送方向が変えられる。これにより台紙2からラベル
3が剥離する。ここで、剥離部材201は、回転しなが
ら台紙2を案内するので、剥離部材201と台紙2との
間の摩擦抵抗が軽減され、動力損失が少ない。
【0046】駆動剥離ローラ202は、回転軸202a
に外嵌固定されており、表面に合成ゴム等の摩擦係数の
大きな表面層を有している。駆動剥離ローラ202の回
転軸202aは、側面フレーム212,213に回転自
在に支持されている。駆動剥離ローラ202の中心軸
は、背面フレーム214の後方に配置されるが、その表
面層は一部が、背面フレーム214に形成した切欠き口
(図示せず)から中空部215内に入り込み、中空部2
15内で後述する従動剥離ローラ203と接触する(図
3参照)。その接触部は、剥離部材201の後方斜め下
に位置し、この位置で各剥離ローラ202,203が台
紙2を挟んで引き出す。
【0047】ホルダ220は両側面に支軸220aを有
し、この支軸220aが側面フレーム212,213に
回動自在に支持されて、正面フレーム211の窓部21
1aから中空部215内へ挿脱自在となっている。この
ホルダ220は、図3に示すように、中空部215内へ
収容された状態では、表面が正面フレーム211の前面
とほぼ同一平面上に配置される。このように正面フレー
ム211とホルダ220の表面とをほぼ面一とすること
で、外観品質が向上する。
【0048】従動剥離ローラ203は、図7に示すよう
に、シャフト203aに回転自在に嵌め込まれる。従動
剥離ローラ203を回転自在に支持するシャフト203
aは、ホルダ220に形成した切欠き溝221に両端が
差し込まれて支持される。切欠き溝221の開口端縁
は、シャフト203aを挿入した後にカシメられて、シ
ャフト203aの抜けが防止される。シャフト203a
は、切欠き溝221内で僅かながら摺動自在となってい
る。
【0049】さらに、シャフト203aの中央部には、
ホルダ220の内面と対向するように平坦な切欠き面2
03bが形成してあり、この切欠き面203bとホルダ
220の内面との間に、コイルばね222(付勢手段)
が組み込まれている。コイルばね222は、シャフト2
03aを押し出す方向に付勢する。
【0050】ホルダ220に装着された従動剥離ローラ
203は、ホルダ220と一体に正面フレーム211の
窓部211aから中空部215内へ挿脱自在となってい
る。そして、中空部215内では駆動剥離ローラ202
の表面層と接触する位置に配置され、この位置で駆動剥
離ローラ202と協同して台紙2を挟持する(図3、図
6参照)。このとき、従動剥離ローラ203は、コイル
ばね222の付勢力により、台紙2を介して駆動剥離ロ
ーラ202に圧接するため、確実に台紙2を挟持するこ
とができる。
【0051】図8はラベル剥離ユニットの正面図であ
る。同図に矢印で示すように、ホルダ220は横方向
(支軸220aの延出方向)にスライド自在となってお
り、一方の側面フレーム212に取り付けたばね部材2
18(図5参照)により、他方の側面フレーム213側
へ付勢されている。他方の側面フレーム213には、図
9に示すように、係止溝219が形成してある。さら
に、ホルダ220の側面には、この係止溝219と係合
する係止爪223が形成してあり、ホルダ220を中空
部215内に挿入した状態において、係止爪223が係
止溝219に係合して該挿入状態を保持する構成となっ
ている。
【0052】また、ホルダ220の上縁中央部には、図
8に示すように、操作用の凹溝224が形成してあり、
ユーザはこの凹溝224に指を掛け、ばね部材218が
取り付けられた側面フレーム212の方向へホルダ22
0をスライドさせることにより、容易に係止爪223と
係止溝219との係合状態を解除して、ホルダ220を
中空部215から引き出すことができる。ホルダ220
のスライド操作は、例えばユーザの指の先端を凹溝22
4に引っ掛けるだけで容易に行い得る。したがって、凹
溝224を浅く(高さを低く)形成しても、該スライド
操作に支障はない。その結果、操作用の凹溝224によ
りホルダ220の寸法形状が制約されることがなく、ホ
ルダ220ひいてはラベル剥離ユニット200の小形化
を図ることが可能である。
【0053】なお、図8に示すように、ホルダ220の
上方にラベル排出口230が形成され、一方、ホルダ2
20の下方に台紙排出口231が形成されている。
【0054】図10はラベル剥離ユニットへのラベル用
紙の装填方法を示す図である。まず、同図(a)に示す
ように、ホルダ220を中空部215から引き出した状
態で、プリンタ本体100から導入口217を介して送
り出されてきたラベル用紙1の台紙2を、剥離部材20
1で湾曲させて台紙排出口231に導く。ホルダ220
を中空部215から引き出した状態では、窓部211a
が開放されるので、窓部211aを介して容易に台紙2
を取り扱うことができる。
【0055】次いで、ホルダ220を中空部215内に
挿入すると、同図(b)に示すように、従動剥離ローラ
203が台紙2を挟んで駆動剥離ローラ202に圧接す
る。この状態でプリンタ本体100を駆動すれば、台紙
2が各剥離ローラ202,203によって引っ張り出さ
れ、剥離部材201による湾曲箇所において台紙2から
ラベル3が剥離してラベル排出口230へと排出され
る。
【0056】なお、プリンタ本体100は、上述したラ
ベル剥離ユニット200に代えて、用紙切断ユニット
(カッター)を装着することができる。また、プリンタ
本体100とラベル剥離ユニット200を一体構造とす
ることもできる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プリンタ本体が備える駆動モータからの回転駆動力を、
動力伝達ギヤと剥離ローラ駆動ギヤとの噛み合いをもっ
てラベル剥離ユニットに伝達するようにしたので、すべ
りを生じることなく確実に回転駆動力を伝達することが
でき、プリンタ本体側の駆動力を確実にラベル剥離ユニ
ットへ伝達して、同ユニットの高精度な動作を保証する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係るラベルプリンタの概
要を示す断面側面図である。
【図2】プリンタ本体内での駆動機構を示す構成図であ
る。
【図3】ラベル剥離ユニットおよび同ユニットへの動力
伝達機構を拡大して示す断面側面図である。
【図4】同図(a)はラベル剥離ユニットの動力伝達機
構を抜き出して示す構成図であり、同図(b)は動力伝
達機構に含まれるクラッチ手段の他の実施形態を示す構
成図である。
【図5】ラベル剥離ユニットの分解斜視図である。
【図6】ラベル剥離ユニットの組み立て状態を一部省略
して示す斜視図である。
【図7】ホルダへの従動剥離ローラの装着構造を示す分
解斜視図である。
【図8】ラベル剥離ユニットの正面図である。
【図9】フレームへのホルダの係止手段を示す分解斜視
図である。
【図10】ラベル剥離ユニットへのラベル用紙の装填方
法を示す図である。
【図11】ラベル用紙の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
100:プリンタ本体 101:印字ヘッド 102:プラテン 108:駆動モータ 112:第1動力伝達ギヤ 114:第2動力伝達ギヤ 200:ラベル剥離ユニット 201:剥離部材 203:従動剥離ローラ 203a:シャフト 204:剥離ローラ駆動ギヤ 205:ワンウエイクラッチ(クラッチ手段) 211:正面フレーム 211a:窓部 212,213:側面フレーム 214:背面フレーム 215:中空部 217:導入口 218:ばね部材 219:係止溝(係止手段) 220:ホルダ 203a:シャフト 222:コイルばね(付勢手段) 223:係止爪(係止手段) 224:凹溝 230:ラベル排出口 231:台紙排出口 301,302:中間ギヤ(クラッチ手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字機能を有するプリンタ本体と、この
    プリンタ本体から搬送されてきたラベル用紙の台紙から
    ラベルを剥離するラベル剥離ユニットとを備えたラベル
    プリンタにおいて、 前記プリンタ本体は、 供給されてきたラベル用紙に圧接し、回転動作により該
    ラベル用紙を搬送するプラテンと、 前記プラテンを回転駆動する駆動モータと、 前記駆動モータからの回転駆動力を伝達する動力伝達ギ
    ヤとを備え、 前記ラベル剥離ユニットは、 前記プリンタ本体から搬送されてきたラベル用紙の台紙
    を湾曲させて、該台紙からラベルを剥離する剥離部材
    と、 前記剥離部材の下流側で台紙を挟持し、回転動作により
    該台紙を引っ張る一対の駆動剥離ローラおよび従動剥離
    ローラと、 前記プリンタ本体へ装着したとき前記動力伝達ギヤと直
    接または間接的に噛み合い、前記駆動モータの回転駆動
    力を前記駆動剥離ローラの回転軸に伝達して同ローラを
    台紙引張り方向へ回転させる剥離ローラ駆動ギヤとを備
    えたことを特徴とするラベルプリンタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のラベルプリンタにおい
    て、 前記プラテンの周速に比べ前記駆動剥離ローラの周速が
    速くなるように、前記動力伝達ギヤと前記剥離ローラ駆
    動ギヤとの間のギヤ比を設定したことを特徴とするラベ
    ルプリンタ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のラベルプリンタ
    において、 前記動力伝達ギヤから前記駆動剥離ローラの回転軸に至
    る回転駆動力の伝達経路に、台紙を送る方向の回転駆動
    力のみ前記駆動剥離ローラの回転軸に伝えるクラッチ手
    段を挿入したことを特徴とするラベルプリンタ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
    ラベルプリンタにおいて、 前記剥離部材を、細径のローラ部材で形成し、且つ回転
    自在に支持したことを特徴とするラベルプリンタ。
JP11187256A 1999-07-01 1999-07-01 ラベルプリンタ Pending JP2001018936A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11187256A JP2001018936A (ja) 1999-07-01 1999-07-01 ラベルプリンタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11187256A JP2001018936A (ja) 1999-07-01 1999-07-01 ラベルプリンタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001018936A true JP2001018936A (ja) 2001-01-23

Family

ID=16202798

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11187256A Pending JP2001018936A (ja) 1999-07-01 1999-07-01 ラベルプリンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001018936A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100414444B1 (ko) * 2001-05-07 2004-01-07 장상빈 계산기의 레이블 출력장치
JP2007015749A (ja) * 2005-07-11 2007-01-25 Seiko Epson Corp ラベルプリンタ
JP2007099412A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Sato Corp 剥離装置
JP2011184062A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Oki Data Corp ラベル剥離装置およびラベルプリンタ
JP2012106867A (ja) * 2012-02-28 2012-06-07 Oki Data Corp ラベル剥離装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100414444B1 (ko) * 2001-05-07 2004-01-07 장상빈 계산기의 레이블 출력장치
JP2007015749A (ja) * 2005-07-11 2007-01-25 Seiko Epson Corp ラベルプリンタ
JP4670519B2 (ja) * 2005-07-11 2011-04-13 セイコーエプソン株式会社 ラベルプリンタ
JP2007099412A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Sato Corp 剥離装置
JP2011184062A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Oki Data Corp ラベル剥離装置およびラベルプリンタ
JP2012106867A (ja) * 2012-02-28 2012-06-07 Oki Data Corp ラベル剥離装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5295753A (en) Label tape printing system using thermal head and transfer ink ribbon
JP3774613B2 (ja) 記録装置
US4986525A (en) Sheet feed device for use in a printer or the like
JP5962225B2 (ja) 台紙レスラベルプリンタ
JP3061744B2 (ja) ラベルプリンタ
JP2001018936A (ja) ラベルプリンタ
JPS6116980Y2 (ja)
JP4390161B2 (ja) ラベル剥離装置
JPH1016337A (ja) ラベルプリンタ
JP3957791B2 (ja) 製版書込み装置
JP2007145527A (ja) ラベル剥離機構およびラベルプリンタ
JP3794752B2 (ja) 画像形成装置
JP3331827B2 (ja) 熱転写プリンタ装置
JPH05147284A (ja) インクジエツト記録装置
JPH0471877A (ja) 転写式プリンタ
JPH04105968A (ja) 熱転写記録装置
JP2924836B2 (ja) ラベルプリンタ
JPH10230658A (ja) プリンタ
JP2002068546A (ja) テープ印刷装置
JP2002096516A (ja) リボンカセット及びテープ印刷装置
JP2587471Y2 (ja) ラベルプリンタ
JP2623811B2 (ja) 搬送装置
JP2024033369A (ja) ラベル貼付装置及びその排出部、把持部
JP3179668B2 (ja) 記録装置
JP2990855B2 (ja) テーププリンタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060619

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080604

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080724

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090527