JP2990855B2 - テーププリンタ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は印刷装置に係わり、特に
テープカセットに収納されたテープに印字することを専
用に行なうテーププリンタに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、サーマルインクリボン並びにテー
プ類を収納して成るテープカセットを用いて印字を行な
うテーププリンタに於いて、サーマルインクリボンを巻
取る役目をするリボン巻取手段の駆動源と、テープ送り
手段の駆動源は同一のモータであり、しかもモータ歯車
はリボン巻取手段とテープ送り手段を連結する輪列に噛
合した状態で位置決めされていた。したがってモータ歯
車を駆動すると、リボン巻取手段とテープ送り手段が同
時に駆動される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記のような構造のテ
ーププリンタにおいて、使用者がテープカセットを交換
した時に、サーマルインクリボンのたるみを除去せずに
印字動作を行なった場合には、サーマルインクリボンは
たるんだ状態のまま印字が行われることになる。すると
印字ヘッド付近に於てはサーマルインクリボンが適正な
引き剥し角度を形成せずに印字が行われることになる為
良好な印字品質を得ることができないという欠点があっ
た。さらにサーマルインクリボンのたるみが多い場合に
はサーマルインクリボンがテープカセット内でロックし
てしまいテープカセットが使用不可能状態になってしま
うという欠点があった。

【０００４】そこで本発明はこのような問題を解決する
もので、その目的とするところは、使用者がテープカセ
ットを交換した後サーマルインクリボンのたるみの除去
を行なわなくても、印字品質に悪影響を及ぼさないテー
ププリンタを提供するところにある。さらにサーマルイ
ンクリボンのテープカセット内でのロック状態の発生を
阻止できるテーププリンタを提供するところにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
為に、本発明のテーププリンタは、カセット装着部に装
着したテープカセットのテープおよびインクリボンを重
ね合わせて送ると共に、テープにインクリボンを介して
熱転写により印字を行うテーププリンタにおいて、テー
プ送りローラおよびテープ押えローラから成り、テープ
を挟持して回転送りする送りローラと、インクリボンを
巻き取る巻取り軸と、送りローラおよび巻取り軸を回転
させる正逆回転可能な単一のモータと、モータの回転動
力を入力し、回転動力を送りローラおよび巻取り軸に分
岐して伝達する動力伝達手段と、モータの正逆一方向の
回転動力を動力伝達手段の入力歯車に伝達する主動力伝
達状態と、逆方向の回転動力を動力伝達手段の巻取り軸
側の中間歯車に伝達する副動力伝達状態との間で、回転
動力を切り換えて伝達する動力切換手段と、中間歯車と
同軸上に配設され入力歯車に噛み合う巻取り歯車と、中
間歯車と巻取り歯車との間に介設され、入力歯車を介し
て巻取り歯車に入力した回転動力を中間歯車に伝達し且
つ中間歯車に入力した回転動力の巻取り歯車への伝達を
遮断する一方向クラッチ機構とを備えていることを特徴
とする。この場合、動力切換手段は、モータ側の駆動歯
車と、駆動歯車に噛み合うと共に入力歯車および中間歯
車に選択的に噛み合う遊星歯車と、一方の端部に遊星歯
車を回転自在に軸支すると共に他方の端部で駆動歯車の
支軸に回転自在に軸支され、駆動歯車と連回り可能に構
成された回動アームとを有していることが、好ましい。
また、これらの場合、中間歯車と巻取り軸との間に介設
され、巻取り軸を滑り回転させる滑りクラッチ機構と、
モータの正逆回転を制御する制御手段とを、更に備え、
制御手段は、印字開始前にモータを正逆一方向に回転さ
せて動力切換手段を所定時間、副動力伝達状態にするこ
とが、好ましい。 本発明の他のテーププリンタは、テー
プおよびインクリボンを搭載したテープカセットがカセ
ット装着部に装着された状態で、テープを送ることなく
インクリボンの巻取り軸を正転させてインクリボンの弛
みを取る弛取り機構を有するテーププリンタにおいて、
弛取り機構は、モータと、モータの回転動力を巻取り軸
に 伝達する輪列と、輪列に介設した滑りクラッチとを備
えていることを特徴とする。 この場合、モータの回転を
制御する制御手段を、更に備え、制御手段は、テープカ
セットがカセット装着部に装着され且つ印刷開始前に、
モータを所定時間回転させることが、好ましい。 また、
これらの場合、モータは、印刷時にテープとインクリボ
ンとを同時に送るための動力源を兼ね、且つ印刷時の動
力伝達経路の一部には輪列が含まれており、輪列には、
弛取りを行うときにテープ側への動力の伝達を遮断する
一方向クラッチが組み込まれていることが、好ましい。

【０００６】

【作用】上記の構造のテーププリンタは、サーマルイン
クリボンにたるみの無い状態で印字が行なわれ、印字に
使用されたサーマルインクリボンは直ちにリボン巻取コ
アに巻取られる。

【０００７】

【実施例】以下本発明の実施例を図面に従って説明す
る。図１は本発明のテーププリンタのテープカセット無
し時の構造を示す上面図であり、図２は図１の左側面図
である。図１、図２から判るようにテープカセット装着
部のフタ２０は開いている。これより図１、図２を用い
て構造の説明を行う。

【０００８】５は等間隔に複数の発熱体（図示してな
い）を有しヘッド支持体６に保持されている印字ヘッ
ド、７はレリーズレバ軸１６との当接部７−１を有しヘ
ッドアーム軸９に軸支されたヘッドアーム、８はヘッド
アーム７にヘッド支持体６を軸支させる役目を成すヘッ
ド支持軸、１０はヘッドアーム７を矢印Ｅ方向に付勢す
る役目をするヘッド押えばねである。１１はテープ送り
歯車２８の軸部２８−１に固着したテープ送りローラ、
１２は当接部１２−１を有しテープ送り歯車２８を保持
しているテープ送りローラホルダ、１３は軸部２８−１
を矢印Ｆ方向に付勢する役目を成すテープ送りローラば
ね、２９はテープ送りローラホルダ１２を軸支している
テープ送りローラホルダ軸である。１４はメインフレー
ム１に固着したレリーズレバ支持軸１５に軸支され両矢
印Ｇ方向に回動可能なレリーズレバ、１６はレリーズレ
バ１４に固着しているレリーズレバ軸である。１７はサ
ブフレーム２にガイドされ両矢印Ｈ方向に移動可能でか
つレリーズレバ１４に当接している解除レバ、２０は解
除レバ１７の移動を制御する役目をする解除カム１８を
有し解除カム軸２１を支点として回動可能なフタ、１９
はメインフレーム１を固定しているプリンタケースであ
る。３はモータ歯車２２を有したモータ、５１はモータ
軸３−１に軸支され遊星歯車軸５２を有した遊星レバ、
５３は遊星歯車軸５２に軸支されモータ歯車２２と噛合
している遊星歯車、２４は遊星歯車５３と噛合可能な伝
達歯車（図１２参照）、２６は伝達歯車２４と噛合して
いるリボン巻取歯車、５４は遊星歯車５３と噛合可能な
歯車を有し第２クラッチ機構（一方向クラッチ機構：図
示してない）を介してリボン巻取歯車２６によって駆動
されるリボン巻取中間歯車、４は第１クラッチ機構（滑
りクラッチ機構：図示してない）を介してリボン巻取中
間歯車５４によって駆動されるリボン巻取軸、２７は中
間歯車２３と伝達歯車２５を介してモータ歯車２２の回
転を受けるテープ送り伝え歯車、３０はテープ送り伝え
歯車軸、３１はプラテンローラ軸、２−１および２−２
はサブフレーム２に設けられたテープカセット位置決め
軸である。

【０００９】図１・図２に於て、解除カム１８によって
解除レバ１７は矢印Ａ方向に押されている。従って解除
カム１８に於いてはヘッド押えばね１０とテープ送りロ
ーラばね１３の力によって矢印Ｉ方向への反力を受けて
おり、両矢印Ｊ方向への回転が阻止されている。また遊
星歯車５３に於ては伝達歯車Ａ２４ならびにリボン駆動
中間歯車５４と噛合していない状態である。以上が本発
明のテーププリンタの構造を示す説明である。

【００１０】つづいて本発明のテーププリンタのテープ
カセットの構造を説明する。図３、図４は本発明のテー
ププリンタのテープカセットの構造を示す図で、図３は
上面図、図４は図３の上断面である。これより図３、図
４を用いてテープカセットの構造について説明を行う。
３５はプラテンローラ軸３１に軸支される穴３５−１を
有したプラテンローラ、３６はテープ送り伝え歯車軸３
０に軸支される穴３６−１を有したテープ押えローラ、
３４はサーマルインクリボン、３２はリボン巻取軸４に
係合する異形穴３２−１を有しサーマルインクリボン３
４を巻取る役目をするリボン巻取コア、３３は透明フィ
ルム、３７は剥離材を有した両面粘着テープ、３８はテ
ープカセット位置決め軸２−１と２−２に係合する位置
決め穴３８−１および３８−２を有したカセットケース
（下）、３９はカセットケース（上）である。透明フィ
ルム３３はテープ押えローラ３６の地点で両面粘着テー
プ３７と接着するのである。以上が本発明のテーププリ
ンタのテープカセットの構造の説明である。

【００１１】つづいてテープカセットをテーププリンタ
に装着する動作について説明する。図５、図６は、本発
明のテーププリンタの図１、図２の状態（フタ２０が開
いている状態）にテープカセットを装着した様子を示す
図で、図５は上面図、図６は図５の左側面図である。カ
セットケース（下）の穴３８−１および３８−２は、サ
ブフレーム２に設けられたテープカセット位置決め軸２
−１および２−２に係合している為、テープカセットは
所望の位置に位置決めされている。またプラテンローラ
３５はプラテンローラ軸３１に軸支され、さらにテープ
押えローラ３６はテープ送り伝え歯車軸３０に軸支され
ている。図５から判るように、テープカセットをテープ
プリンタに装着する際、印字ヘッド５ならびにテープ送
りローラ１１は障害とならずに装着できる。

【００１２】図７、図８は、本発明のテーププリンタに
於いて、図５、図６の状態でフタ２０を閉じた状態を示
す図であり、図７は上面図、図８は図７の左側面図であ
る。フタ２０を矢印Ｋ方向に回転させることによりヘッ
ドアーム７およびテープ送りローラホルダ１２の位置決
めが解除される為、印字ヘッド５に於いてはヘッド押え
ばね１０の力によって矢印Ｅ方向に付勢されてプラテン
ローラ３５に当接した状態で位置決めされる。またテー
プ送りローラ１１に於いてはテープ送りローラばね１３
の力によって矢印Ｆ方向に付勢されてテープ押えローラ
３６に当接した状態で位置決めされる。またテープ送り
伝え歯車２７とテープ送り歯車２８は噛合状態にある
（図８に示す）。図７に於て、紙使用者のテープカセッ
トの入れ方によっては、サーマルインクリボン３４にお
いて印字ヘッド５とリボン巻取りコア３２の間でたるみ
が生じてしまう。

【００１３】図９は本発明の全体構成を示すブロック図
であり、６０は上記に説明した本発明のテーププリンタ
の機構部であり、５は印字ヘッド５を示す概略図、３は
モータ３を示す概略図である。７２はＣＰＵであり、印
字ヘッド制御回路７５ならびにモータ制御回路７６に接
続されている。７１はインターフェイス、７３はＲＯ
Ｍ、７４はＲＡＭである。７７は印字ヘッド制御回路７
５への印字ヘッド制御信号、８０はモータ制御信号７６
のを基本となるステップ駆動基本信号、７８はモータ３
を矢印Ｐ１方向に回転させる為の信号をモータ制御回路
７６に送るモータ正回転信号、７９はモータ３を矢印Ｐ
２方向に回転させる為の信号をモータ制御回路７６に送
るモータ逆回転信号、８１は印字ヘッド５を駆動させる
為の印字ヘッド駆動信号、８２はモータ３を駆動させる
為のモータ駆動信号である。

【００１４】印字データがインターフェイス７１から入
力されるとＲＡＭ７４内にいったん取り込まれ、ＣＰＵ
はこのデータを解読し、データコードに対応した文字フ
ォントのデータをＲＯＭ７３から読み出し印字ヘッド制
御回路７５、モータ制御回路７６を介してテーププリン
タ機構部を制御して印字を実行する。

【００１５】図１０は本発明のテーププリンタの一連の
印字動作を示すタイムチャートであり、図１１、１２は
本発明のテーププリンタのリボン駆動部を示す上面図で
ある。これより図１、図１０を中心に本発明のテーププ
リンタの一連の動作について説明する。モータ正回転信
号７８をＯＮ状態にするとモータ３は矢印Ｐ１方向に回
転する（図１０Ｚ１時点）。モータ３が矢印Ｐ１方向に
回転するとモータ歯車２２は矢印Ｐ１方向に回転し遊星
レバ５１は矢印Ｇ１方向に回転し遊星歯車５３は図１１
に示すようにリボン駆動中間歯車５４と噛合する（図１
１Ｚ２時点）。さらにモータ３の回転を継続すると遊星
歯車５３が矢印Ｂ１方向への回転を開始する為、リボン
駆動中間歯車５４は矢印Ｕ方向に回転する。すると第１
のクラッチ機構を介してリボン巻取軸４も矢印Ｕ方向に
回転する（図１０Ｚ３時点）。つづいてリボン巻取軸４
の矢印Ｕ方向の回転を受けたテープカセットの動きにつ
いて図７を用いて説明する。リボン巻取軸４の駆動を受
けたリボン巻取コア３２は矢印Ｕ方向に回転しようとす
る。この時、印字ヘッド５とリボン巻取コア３２の間に
於て、サーマルインクリボン３４にたるみが生じていた
時には、このたるみが無くなるまでリボン巻取コア３２
が矢印Ｕ方向に回転する。サーマルインクリボン３４の
たるみが無くなると第１クラッチ機構にすべりが生じ
て、リボン巻取コア３２の回転は停止する。以上の動作
によって印字ヘッド５とリボン巻取コア３２との間のサ
ーマルインクリボン３４のたるみが除去され、透明フィ
ルム３３とサーマルインクリボン３４との間には適正引
き剥し角度θが形成されるのである。このようにたるみ
が除去されるまでの一定の時間モータ３を矢印Ｐ１方向
に回転させ、その時点でモータ正回転信号７８をＯＦＦ
してモータ３の回転を停止させる（図１０Ｚ４時点）。

【００１６】つづいてモータ逆転信号７９をＯＮ状態に
させるとモータ３は矢印Ｐ２方向に回転してモータ歯車
２２が矢印Ｐ２方向に回転するため遊星レバ５１は矢印
Ｇ２方向に回転する。さらにモータ３の回転を継続する
と遊星歯車５３はリボン中間駆動歯車５４との噛合を断
ち図１２に示すように伝達歯車２４と噛合する（図１０
Ｚ５時点）。さらにモータ３の回転を継続すると遊星歯
車５３が矢印Ｂ２方向への回転を開始する為、伝達歯車
２４は矢印Ｓ方向への回転を開始する。それによりテー
プ送り伝え歯車２７は矢印Ｔ方向に回転し、テープ送り
伝え歯車２７の矢印Ｔ方向の回転力を受けたテープ送り
歯車２８は矢印Ｗ方向（図７）に回転する。またリボン
巻取歯車２６は矢印Ｕ方向に回転する（図１０Ｚ６時
点）。リボン巻取歯車２６の矢印Ｕ方向の回転により第
２クラッチ機構を介してリボン巻取中間歯車５４が矢印
Ｕ方向に回転し、リボン巻取中間歯車５４の回転により
第１クラッチ機構を介してリボン巻取軸４が矢印Ｕ方向
に回転するのである。

【００１７】つづいて図７を用いてテープカセット回り
の動きについて説明する。テープ送り歯車２８の矢印Ｗ
方向への回転によりテープ送りローラ１１が矢印Ｗ方向
に回転（図１０Ｚ６時点）する為、接着された透明テー
プ３３と両面テープ３７は矢印Ｖ方向に送り出される。
印字ヘッド５付近に於ては透明フィルム３３が矢印Ｘ方
向に送られる為サーマルインクリボン３４も透明フィル
ム３３とほぼ同等長さ分送り出されサーマルインクリボ
ン３４に於ては印字ヘッド５とリボン巻取コア３２との
間にたるみが生じようとする。しかしリボン巻取軸４を
介してリボン巻取コア３２が矢印Ｕ方向に回転する為、
印字ヘッド５からリボン巻取コア３２の間で生じたサー
マルインクリボン３４のたるみは常に巻取られるのであ
る。透明フィルム３３の矢印Ｘ方向への搬送に同調して
印字ヘッド制御信号７７を印字ヘッド制御回路７５に与
え（図１０Ｚ７〜Ｚ８の間）、印字ヘッド５に印字ヘッ
ド駆動信号８１を与えることによって透明フィルム３３
に印字が行われ、テープ送りローラ１１との間で透明フ
ィルム３３は両面テープ３７と接着して矢印Ｖ方向に排
出される。印字中においても透明フィルム３３とサーマ
ルインクリボン３４との間には適正引き剥し角度θが形
成される。所定の印字（テープ送りを含む）が終了した
時点でモータ逆回転信号７９をＯＦＦ状態にしてモータ
３の回転を停止させる。（図１０Ｚ８時点）印字終了
後、モータ正回転信号７８をＯＮ状態にするとモータ３
が矢印Ｐ１方向に回転し遊星レバ５１は矢印Ｇ１方向に
回転する（図１０Ｚ９時点）。さらに回転を継続すると
遊星歯車５３は伝達歯車２４との噛合を断ち（図１０Ｚ
１０時点）、さらに一定時間回転した時点でモータ正回
転信号７８をＯＦＦ状態にしてモータ３の回転を停止さ
せる（図１０Ｚ１１時点、輪列は図１と同様の状態にな
る）。テープ送り歯車２８からリボン巻取歯車２６まで
の輪列に於てモータ３の負荷は除去された状態になって
いる。以下が一連の動作の説明である。

【００１８】以上説明したように本発明のテーププリン
タは、印字ヘッド５とリボン巻取コア３２との間で生じ
たサーマルインクリボン３４のたるみを除去した後、に
印字動作が開始される。

【００１９】

【発明の効果】以上述べたように本発明は、使用者がテ
ープカセットを交換した時にサーマルインクリボンにた
るみが生じていても、印字開始前にはそのたるみを除去
することができ、印字を開始した時には印字ヘッドから
リボン巻取コアの間においてはサーマルインクリボンの
たるみが無い。

【００２０】したがって印字ヘッド付近に於ては常にサ
ーマルインクリボンが適正な引き剥し角度を形成した状
態で印字が行われることが可能となる為、常に良好な印
字品質を得ることができる。

【００２１】またサーマルインクリボンのテープカセッ
ト内でのロック状態を阻止できテープカセットを使用不
可能状態にする危険性を阻止できる。

【００２２】また、テープカセットが装着された後、イ
ンクリボンのたるみが除去されるため、インクリボンが
印字手段にからみつくことを防止でき、印字品質が向上
するという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例のテーププリンタの構造を示
す上面図。

【図２】本発明の一実施例のテーププリンタの構造を示
す側面図。

【図３】本発明の一実施例のテーププリンタ用テープカ
セットの外観を示す上面図。

【図４】本発明の一実施例のテーププリンタ用テープカ
セットの内部を示す上断面図。

【図５】本発明の一実施例のテーププリンタにテープカ
セットを装着した様子を示す上面図。

【図６】本発明の一実施例のテーププリンタにテープカ
セットを装着した様子を示す左側面図。

【図７】本発明の一実施例のテーププリンタの上面図。

【図８】本発明の一実施例のテーププリンタの左側面
図。

【図９】本発明のテーププリンタの全体構成を示すブロ
ック図。

【図１０】本発明のテーププリンタの一連の印字動作を
示すタイムチャート。

【図１１】本発明のテーププリンタのリボン駆動部を示
す上面図。

【図１２】本発明のテーププリンタのリボン駆動部を示
す上面図。

【符号の説明】

２ サブフレーム ５ 印字ヘッド １０ ヘッド押えばね １１ テープ送りローラ １２ テープ送りローラホルダ １３ テープ送りローラばね ３０ テープ送り伝え歯車軸 ３２ リボン巻取コア ３５ プラテンローラ ３６ テープ押えローラ ５１ 遊星レバ ５２ 遊星歯車軸 ５３ 遊星歯車 ５４ リボン駆動中間歯車

Claims (6)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カセット装着部に装着したテープカセッ
   トのテープおよびインクリボンを重ね合わせて送ると共
   に、当該テープに当該インクリボンを介して熱転写によ
   り印字を行うテーププリンタにおいて、 テープ送りローラおよびテープ押えローラから成り、前
   記テープを挟持して回転送りする送りローラと、 前記インクリボンを巻き取る巻取り軸と、 前記送りローラおよび前記巻取り軸を回転させる正逆回
   転可能な単一のモータと、 前記モータの回転動力を入力し、当該回転動力を前記送
   りローラおよび前記巻取り軸に分岐して伝達する動力伝
   達手段と、 前記モータの正逆一方向の回転動力を前記動力伝達手段
   の入力歯車に伝達する主動力伝達状態と、逆方向の回転
   動力を前記動力伝達手段の巻取り軸側の中間歯車に伝達
   する副動力伝達状態との間で、前記回転動力を切り換え
   て伝達する動力切換手段と、 前記中間歯車と同軸上に配設され前記入力歯車に噛み合
   う巻取り歯車と、 前記中間歯車と前記巻取り歯車との間に介設され、前記
   入力歯車を介して前記巻取り歯車に入力した回転動力を
   当該中間歯車に伝達し且つ前記中間歯車に入力した回転
   動力の前記巻取り歯車への伝達を遮断する一方向クラッ
   チ機構とを備えている ことを特徴とするテーププリン
   タ。
2. 【請求項２】 前記動力切換手段は、前記モータ側の駆
   動歯車と、 前記駆動歯車に噛み合うと共に前記入力歯車および前記
   中間歯車に選択的に噛み合う遊星歯車と、 一方の端部に前記遊星歯車を回転自在に軸支すると共に
   他方の端部で前記駆動歯車の支軸に回転自在に軸支さ
   れ、前記駆動歯車と連回り可能に構成された回動アーム
   とを有している ことを特徴とする請求項１に記載のテー
   ププリンタ。
3. 【請求項３】 前記中間歯車と前記巻取り軸との間に介
   設され、前記巻取り軸を滑り回転させる滑りクラッチ機
   構と、前記モータの正逆回転を制御する制御手段とを、
   更に備え、 前記制御手段は、印字開始前に前記モータを正逆一方向
   に回転させて前記動力切換手段を所定時間、副動力伝達
   状態にする ことを特徴とする請求項１または２に記載の
   テーププリンタ。
4. 【請求項４】 テープおよびインクリボンを搭載したテ
   ープカセットがカセット装着部に装着された状態で、前
   記テープを送ることなく当該インクリボンの巻取り軸を
   正転させて当該インクリボンの弛みを取る弛取り機構を
   有するテーププリンタにおいて、 前記弛取り機構は、モータと、 前記モータの回転動力を前記巻取り軸に伝達する輪列
   と、 前記輪列に介設した滑りクラッチとを備えている ことを
   特徴とするテーププリンタ。
5. 【請求項５】 前記モータの回転を制御する制御手段
   を、更に備え、 前記制御手段は、前記テープカセットが前記カセット装
   着部に装着され且つ印刷開始前に、前記モータを所定時
   間回転させる ことを特徴とする請求項４に記載のテープ
   プリンタ。
6. 【請求項６】 前記モータは、印刷時に前記テープと前
   記インクリボンとを同時に送るための動力源を兼ね、且
   つ当該印刷時の動力伝達経路の一部には前記輪列が含ま
   れており、 前記輪列には、前記弛取りを行うときに前記テープ側へ
   の動力の伝達を遮断する一方向クラッチが組み込まれて
   いることを特徴とする請求項４または５に記載のテープ
   プリンタ。