JP5703766B2 - ラベル搬送装置及びラベルの搬送方法 - Google Patents
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Description
前記ライナレスラベルのもとになるライナレスラベルテープは、紙製、合成樹脂製等、或いは紙材と合成樹脂材の積層材など材質は問わないと共に、テープの幅も限定されない。
前記ベルト表面の突部の形態としては、例えば、平面視円形等の突部を一定の間隔で形成する形態、或いは長手方向に沿って歯部が一定の間隔で形成された歯付ベルト(タイミングベルト)、更にベルト全面を梨地粗面とする形態等、何れでもよい。要は、ライナレスラベルテープから所定長さに切断した枚葉状のラベルを一対のベルトで挟んだ場合、該ラベルの挟持状態(ラベルの向き、姿勢等)を変えずに搬送できるものであればよい。
駆動側ベルトの始端側のローラ径を大径としたことで、従動側ベルトとの噛み合いを素早く安定させることができる。
図1は、ラベル貼付装置Aの概略を示す全体模式図で、基台1の上面に商品Wを搬送する搬送手段A1が水平に設置され、その搬送手段A1の上方に、前記搬送手段A1で搬送される商品Wに貼付するライナレスラベルL(以下、単に「ラベル」という)に所定事項を印字する印字手段A2が配置されて構成されている。
商品Wは、容器本体の一側に蓋体が開閉可能に連接された蓋付きのトレイで、ラベルLは前記蓋付きトレイの蓋上面から容器側面を通って容器本体の底面に亘って略コの字状に貼付し得る縦長の短冊状をなしている。
前記撫で貼りローラ5は、アーム6の一側に回転可能に支持され、アーム6は商品Wの搬送方向に揺動可能に支持され、第1コンベア2で搬送される商品Wが前記撫で貼りローラ5に当接することで該撫で貼りローラ5は商品Wの搬送方向に向けて傾動し、ラベルLの下半部を商品Wの底面部に貼付する。前記ラベルLの上半部は印字手段A2に垂下支持される押えブラシ7で商品Wの蓋体上面に撫で貼りされる。
そして、前記ラベルLは縦長のラベル長のテープ幅を有するライナレスラベルテープの長手方向に沿いラベル一枚分の模様等が事前印刷によって一定間隔で並列形成され、該テープからカッターによって枚葉状に1枚ずつ切断形成され、その切断形成したラベルLを本発明に係るラベル搬送装置で印字手段A2に送り込み、印字手段A2で前記ラベルLに所定事項を印字して前記貼付部に送り出される。
そして、支持台10aに回転可能に支持されたライナレスラベルテープロールL’に繋がるライナレスラベルテープL’aは、カッター12より上流側に配置したテープ引き出し部11の作動によって引き出され、カッター12に供給される。
前記テープ引き出し部11は、ライナレスラベルテープを挟む一対のローラで構成され、そのローラの駆動によって引き出されるように構成されている。尚、テープ引き出し部11は、図示のローラによる構成に限らず、例えば、グリッパで掴んで引き出す形態、或いは無端回動するベルトで挟んで引き出す形態等、何れでもよい。
また、前記可動刃12bには、該可動刃12bの作動でライナレスラベルテープL’aより切り離したラベルLをラベル搬送装置Bの駆動側ベルトに押し付け、駆動側ベルトに仮着させる押え板16が取り付けられている。
そして、前記カッター12の可動刃12bの作動は、ライナレスラベルテープL’aの印字面と反対側の接着帯層9が形成された面のテープ幅全幅に亘って一定間隔(ラベルの横幅と同じ幅)をおいて形成されたアイマーク(切断幅検出用目印)17が、テープの引き出し経路に配置したセンサ18で検出されることで作動し、一定寸法のラベルLが切断されるようになっている。従って、ライナレスラベルテープL’aから切断された縦長の短冊形状をしたラベルLは、長手方向を鉛直方向に向けた状態でラベル搬送装置Bに受け渡される。
前記二組の搬送部bの間隔は、ラベルLの裏面に形成される接着帯層9の上側2本(上端側と中間部の1本)の間隔に対応しており、それにより前記カッター12で切断されるラベルLが駆動側ベルト19に仮着されるようになっている。
前記上側の駆動側ベルト19aと対向配置される上側の従動側ベルト20bは、固定の支持フレーム21’に前記駆動側ベルト19aの機長より短い間隔をおいて配置した一対のテールローラ24,25間に亘り歯部を外側に向けてタイミングベルトが掛け回されて構成されている。そして、上側の駆動側ベルト19aと対向する上側の従動側ベルト20bの始端部は、前記駆動側ベルト19aの始端部(駆動ローラ22位置)より下流側にずらして配置され、終端部は駆動側ベルト19aの終端部より下流側に僅かずらして配置されている。
そして、前記二組の駆動側ベルト19(19a,19a’)と従動側ベルト20(20b,20b’)は、図3に示すように、タイミングベルトの歯部が噛み合うことで、従動側ベルト20(20b,20b’)は従動回転され、歯部間に挟持したラベルLを垂直下方に下げたまま搬送方向(水平方向)に向けて搬送することができる。また、両ベルト19(19a,19a’)、20(20b,20b’)の歯部間に挟まれたラベルLは歯部の噛み合いによってぎざぎざ波形に挟持される(図3(a)参照)。それにより、搬送中の振動、或いはベルト面に対する接触抵抗のバラツキ等があっても、挟持したラベルの向き、姿勢が変化せず、安定して次工程に送ることができる。尚、ラベル搬送装置Bで水平搬送される短冊形状のラベルLは、下側2本の接着帯層9を露出したまま搬送され、後述する印字手段A2のラベル搬送ベルト27に受け渡された時、該下側2本の接着帯層9がラベル搬送ベルトに接着されるようになっている。
そして、前記プラテンローラ28は前記ラベル搬送ベルト27と等速回転するよう、ラベル搬送ベルト27を駆動回転させる駆動軸34と該プラテンローラ28の軸28’とが、軸端部の等速歯車列35で連結されている。即ち、ラベル搬送ベルト27とプラテンローラ28は一つのモータで駆動するように構成されている。
前記駆動軸34は駆動モータ36の出力軸とベルト37で連結され、更に該ベルト37にはエンコーダ38が接触配置されて、ラベル搬送ベルト27の速度が測定されている。このベルト速度の測定によってラベルに対する印字タイミングを制御できるように構成されている。
即ち、駆動側ベルト19(19a,19a’)が開動する時ラベル押え30はラベル搬送ベルト27側に圧接され、駆動側ベルト19(19a,19a’)が閉動されて従動側ベルト20(20b,20b’)との間にラベルLを挟持搬送している時、ラベル押え30はラベル搬送ベルト27の搬送面から離間している。尚、ラベル搬送装置Bの駆動側ベルト19(19a,19a’)の開閉動作と、ラベル押え30の接離動作は略同じタイミングで行われるが、動作の内容から見れば、駆動側ベルト19(19a,19a’)が開動してラベルを剥離開放した後、ラベル押え30がラベルLの先端側(図3(b)中のラベルLの下側)をラベル搬送ベルト27に圧接してラベルLを支え且つ印字部への搬送を可能とする。
具体的には、図7に示すように、ラベル搬送装置Bの駆動側ベルト19(19a,19a’)を取り付けた支持フレーム21と、ラベル押え30を連結保持した連結片48とをコ形連結部材45で連結し、そのコ形連結部材45の支持フレーム21との連結部材側に、略菱形に構成したリンク46の屈折部46aを連結し、該屈折部46aと対向する屈折部46cは固定部材に軸支し、更に屈折部46aと46cとの間の屈折部46bにエアーシリンダ(アクチュエータ)47のロッド47aを連結する。
そして、ラベル搬送装置Bの駆動側ベルト19(19a,19a’)が従動側ベルト20(20b,20b’)とでラベルLを挟持搬送する閉じ位置(初期位置)では、図7(a)に示すようにエアーシリンダ47のロッド47aも原点位置にあり、ラベル押え30はラベルLの表面から離間した位置に位置する。ラベル搬送装置Bで搬送されるラベルLが搬送方向下流側の所定位置に搬送されると、該ラベル搬送装置Bの駆動側ベルト19(19a,19a’)の駆動が停止されラベルLを待機状態にする。そして、トレイ搬送手段2にてトレイが搬送されセンサ(図示省略)によってトレイが検出されるとエアーシリンダ47が作動してロッド47aが突出される。それにより、ロッド47aに連結されたリンク46は屈折部46cを支点として扁平状(横長菱形)に変形し、駆動側ベルト19(19a,19a’)を取り付けた支持フレーム21と連結されたコ形連結部材45が後方(図面では左方向)に移動される。それに伴い、ラベル押え30がラベルL側に移動してラベルLの先端側(下部)をラベル搬送ベルト27側に押し付け、駆動側ベルト19(19a,19a’)をラベルLの接着帯層9面から引き離す方向に移動(開動)させる。尚、コ形連結部材45を前後方向に移動させる駆動源(アクチュエータ)としては、エアーシリンダに限らず電磁ソレノイドなどでもよい。
このラベル押え31は、貼付部に送り出す印字済みラベルLの向き、姿勢を調整するもので、ラベル押え31を正対視鉛直状態から右方向に傾けると送り出されるラベルは左に斜行し(図8(b)参照)、ラベル押えを正対視鉛直状態から左方向に傾けると送り出されるラベルは右に斜行する(図8(c)参照)。従って、送り出されるラベルに斜行(蛇行)現象がある場合は、前記要領によりラベル押え31を回動して正しい姿勢に調整する。
前記終端側のラベル押え31を経由して垂直下方に送り出されるラベルLは、前記搬送手段A1の第1コンベア2の搬送方向終端側と、第2コンベア3の搬送方向始端側とで区画形成される開口内に配置した撫で貼りローラ5より手前(上流側)に挿入されるようになっている。
この案内枠42は、図9に示すように、ライナレスラベルテープロールL’から引き出され切断される短冊状のラベルLはロール巻きによって幅方向が円弧状にカールし、しかも略上半部がラベル搬送装置Bの駆動側ベルト19(19a,19a’)と従動側ベルト20(20b,20b’)で挟持されて垂下搬送されるラベルLの下半部は開放されているため、前記カールした幅方向の側端部がラベル搬送ベルト27の幅方向側面或いは前記ラベル搬送ベルト27の掛け回し位置を規制する軸フランジ等に当たって、ラベル搬送ベルト27上に正しく載らないことがある。このようなことが起きるのを防止し、ラベルLの下端側を確実にラベル搬送ベルト27の上に案内するものである。
図1中、49は液晶表示板等で構成された表示部、50はキーボードなどで構成された入力操作部で、印字情報の入力、ラベル貼付データの設定等を行なうものである。
(1)ロール支持部10に保持したライナレスラベルテープロールL’からライナレスラベルテープL’aを所定長さ引き出し、ライナレスラベルテープL’aの長手方向に沿ってラベル一枚分の模様が並列形成(事前印字)されたラベルをカッターで一枚分を切断すると同時に、その切断された短冊状のラベルLは、図3に示すように、印字面と反対側に形成された接着帯層9が、ラベル搬送装置Bの駆動側ベルト19(19a,19a’)に仮着され、該駆動側ベルト19(19a,19a’)の回動によって従動側ベルト20(20b,20b’)との挟持部に向けて垂下したまま水平搬送される。
(2)駆動側ベルト19(19a,19a’)の回動によってラベルLは、対向配置した従動側ベルト20(20b,20b’)とで挟持され、搬送方向終端側に向けて挟持搬送される。そして、ラベルLは終端部で、略直角に交叉配置した印字手段A2のラベル搬送ベルト27に受け渡される。
(3)ラベル搬送装置Bから印字手段A2のラベル搬送ベルト27への受け渡しは、ラベル搬送装置Bの駆動側ベルト19(19a,19a’)の回動によって従動側ベルトとで挟持搬送されたラベルLの、開放された下半部が案内枠42を通って印字手段A2のラベル搬送ベルト27上に搬送されると、該ラベル搬送ベルト27の搬送方向始端側(図面では上側)に配置されたラベル押え30が前記ラベルLをラベル搬送ベルト27表面側に押し付けて、ラベルL裏側の接着帯層9をラベル搬送ベルト27に接着させる。そして、前記ラベル押え30の移動に連係してラベル搬送装置Bの駆動側ベルト19(19a,19a’)が従動側ベルト20(20b,20b’)から離間する方向に開動し、それにより、該駆動側ベルト19(19a,19a’)に接着され且つ従動側ベルト19bとで挟持されていたラベルLの上半部は開放され、印字手段A2のラベル搬送ベルト27による垂直下方へのラベル搬送が可能な状態となる。
(5)所定事項が印字されたラベルLは、ラベル搬送ベルト27の回動で垂直下方に送り出され、印字手段A2の略真下に配置された搬送手段A1の第1コンベア2と撫で貼りローラ5との間の開口4に挿入される(図10(a)参照)。
(6)印字手段A2より送り出された印字済みのラベルLの略下半部が前記開口4に挿入された時点で、第1コンベア2で搬送された商品Wの搬送方向前側の周壁が前記ラベルLに当接し、更に第1コンベア2の回動で該商品Wが前方に搬送されるために、前記ラベルLは商品Wの周壁より上側の部分は商品Wの蓋体部分に、周壁より下方に垂れた部分は商品Wの底部に、略コの字に折り曲げられて貼着される(図10(b)参照)。前記ラベルの上半部はブラシで蓋体表面に撫で貼りされ、ラベルLの下半部は撫で貼りローラで商品Wの周壁から底部に亘って撫で貼りされる。
(7)ラベルLがコの字状に貼付された商品Wは搬送手段A1の第2コンベア3の回動で貼付部から搬送排出される(図10(c)参照)。ラベルLの貼付状態は図11(b)に示す通りである。
(1)実施の形態では、突部を有したベルトとして片面歯付のタイミングベルトを示したがこれに限らず、例えば、両面歯付のタイミングベルトでもよい。また、駆動側ベルトと従動側ベルトを平ベルトの一側表面に円柱状の突部を格子状に配置したベルトで構成し、それぞれのベルトの円柱状の突部が互い違いに噛み合うようにしてもよい。
(2)実施の形態では、印字部を備えたラベル貼付装置について説明したがこれに限らず、印字部を備えないラベル貼付装置のラベル搬送装置として使用してもよい。
(3)実施の形態では、ラベルを挟持搬送する一対のベルトを二組配置した例を示したがこれに限らず、挟持搬送するベルトの組数は一組でも、三組以上でもよい。
L…ラベル(ライナレスラベル)
L’…ライナレスラベルテープロール
L’a…ライナレスラベルテープ
19…駆動側ベルト(タイミングベルト)
20…従動側ベルト(タイミングベルト)
21…駆動側ベルトの支持フレーム
21’…従動側ベルトの支持フレーム
22…駆動ローラ
S…駆動側ベルト及び従動側ベルトの突部
Claims (5)
- 一方面が印字面で、他方面が粘着剤を塗布した接着面を有するライナレスラベルテープロールからライナレスラベルテープを引き出し、カッターにより所定長さの一枚ラベルに切断し、その切断したラベルを次工程に搬送するラベル搬送装置であって、
前記ラベル搬送装置は、前記切断されたラベルを挟持する一対の挟持部材を対向配置させ、前記一対の挟持部材のラベル挟持面を鉛直方向に沿うよう配置して水平方向に移動させ、且つ前記一対の挟持部材のうち一方の挟持部材は他方の挟持部材のラベル挟持面に対して開閉接離自在とし、搬送方向終端側で挟持搬送するラベルを前記次工程に解放することを特徴とするラベル搬送装置。 - 前記対向配置した挟持部材は一対のベルトであり、前記一対のベルトのうち一方は駆動側ベルト、他方は前記駆動側ベルトとの押圧接により従動回転自在とした従動側ベルトであることを特徴とする請求項1記載のラベル搬送装置。
- 前記駆動側ベルトを巻回保持する始端側のローラ径を、終端側のローラ径より大径としたことを特徴とする請求項2記載のラベル搬送装置。
- 前記一対の挟持部材は、タイミングベルトで構成され、該タイミングベルトの歯部間に前記ラベルを挟持して前記次工程に搬送することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載のラベル搬送装置。
- 一方面が印字面で、他方面が粘着剤を塗布した接着面であるライナレスラベルテープロールからライナレスラベルテープを引き出し、カッターにより所定長さの一枚ラベルに切断し、その切断したラベルを次工程に搬送するラベルの搬送方法であって、
前記ライナレスラベルテープロールを、ライナレスラベルテープ面が鉛直方向に沿うように支持し、そのライナレスラベルテープロールから引き出したライナレスラベルテープを所定幅毎のラベルに切断し、その切断されたラベルを挟持する一対の挟持部材を対向配置させ、前記一対の挟持部材のラベル挟持面を鉛直方向に沿うよう配置して水平方向に移動させ、且つ前記一対の挟持部材のうち一方の挟持部材は他方の挟持部材のラベル挟持面に対して開閉接離自在とし、搬送方向終端側で挟持搬送するラベルを前記次工程に解放することを特徴とするラベルの搬送方法。
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