JP2005200046A - ラベル貼着装置及び貼着方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 繰出手段11を介して繰り出されたラベル基材Aをピールプレート27位置にて反転させてラベルLを剥離し、当該剥離されたラベルLを搬送装置17上の被着体Wに貼着させる。ピールプレート27の面内には、ラベルLを検出する第1及び第2のラベルセンサ30,31が配置されている。これらラベルセンサの何れかがラベルの存在を示すON信号を出力している状態を正常とみなし、何れのラベルセンサも同時にOFF信号を出力している状態を歯抜けとみなし、更に後行するラベルの繰出速度を一時的に上昇させて繰り出し遅れを回避し、被着体へのラベル貼着漏れを防止する。
【選択図】 図1
Description
しかしながら、ラベル貼着装置に適用するラベル基材は、その製造過程において、本来存在すべきラベルが何らかの理由によって部分的に存在しない、いわゆる歯抜け状態となる場合がある。従って、このような歯抜け状態を部分的に含んだロール状のラベル基材をラベル貼着装置に用いると、ラベルを貼着すべき被着体に当該ラベルが貼着されないまま被着体が搬送されてしまう、という不都合を招来する。
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、いわゆるラベルの歯抜け状態が検出されたときに、更に後行するラベルを一時的且つ高速で繰り出し、次の被着体がレベル貼着位置に到達するまでに、次のラベルを貼着待機位置に供給することによってラベルの貼着漏れを生じさせることのないラベル貼着装置及び貼着方法を提供することにある。
前記ラベル基材の繰出方向に沿って配置されて前記ラベルの有無を検出する検出手段を更に含み、
前記検出手段は、前記ラベル基材の繰出方向に沿う二箇所に配置されるとともに、相互離間距離が前記ラベルの長さよりも短く、且つ、隣接するラベルとの間隔よりも長い状態に設定された第1及び第2のラベルセンサにより構成され、
前記第1及び第2のラベルセンサの何れもがラベルを検出しないときに、前記駆動手段がラベル繰出速度を一時的に上昇させて更に後行する次のラベルを繰り出す、という構成を採っている。この際、検出手段は前記剥離手段の領域内に配置され、少なくとも前記第1のラベルセンサは、貼着待機位置にある最先端のラベルを検出可能な位置に設けることが好ましい。
前記ラベル基材の繰出方向に沿って配置されるとともに、前記ラベルの有無を検出する検出手段を更に含み、
前記検出手段は、先行するラベルを検出する第1のラベルセンサと、先行するラベルの直後を後行するラベルを検出する第2のラベルセンサとにより構成され、
前記ラベル基材の間欠的な繰り出しが停止されて前記第1のラベルセンサが先行するラベルを検出している状態で、前記第2のラベルセンサが前記後行するラベルを検出しないときに、次の繰り出し動作の途中から前記駆動手段がラベル繰出速度を一時的に上昇させて更に後行する次のラベルを繰り出す、という構成を採用することもできる。この際、検出手段は前記剥離手段の領域内に配置され、前記第1のラベルセンサは、貼着待機位置にある最先端のラベルを検出する一方、前記第2のラベルセンサは、前記最先端のラベルの直後に位置するラベルを検出するように設けるとよい。
ラベル基材の繰出方向に沿って先行するラベルと、これの直後を後行するラベルとを前記検出手段で検出し、
前記後行するラベルの抜けを前記検出手段が検出したときに、ラベル繰出速度を一時的に上昇させて更に後行する次のラベルを繰り出す、という方法を採っている。
また、前記各ラベルセンサを剥離手段の領域内に配置した構成では、貼着待機位置(剥離直前位置)にあるラベルとの関連性を持たせることができるようになり、タイムラグ等を考慮する必要が殆どなく、高応答性を付与することが可能となる。すなわち、剥離直前位置よりも何枚か手前に位置するラベル(例えば、10枚手前に位置するラベル)を検出する構成とした場合には、当該あるべきラベルが歯抜け状態であることを検出され、剥離直前位置に送られるまでの間欠の数(10回の間欠送り)をカウント制御する必要を生ずることとなる。しかしながら、剥離直前位置のラベルを検出する構成とすれば、そのようなカウント制御を必要としないので、直ちに速度制御することができ、この点において、高応答性を付与することができる。また、ラベル基材に意図しない弛み等が生じた場合であっても、当該弛みによる悪影響を受けることもない。
[第1実施形態]
図1には、第1実施形態に係るラベル貼着装置の概略平面図が示され、図2及び図3には要部拡大図が示されている。これらの図において、ラベル貼着装置10は、フレームFに支持されるとともに、帯状の剥離シートSの一方の面にラベルLが相互に等間隔をおいて仮着されたラベル基材Aを繰り出す繰出手段11と、ラベル基材Aを繰り出す途中でラベルLを順次剥離して被着体Wに貼着する剥離手段12と、ラベル基材Aに所定ピッチで間欠的な繰出力を付与する駆動手段13と、ラベル基材Aの繰出方向に沿って配置されるとともに、前記ラベルLの有無を検出する検出手段14と、前記剥離手段12で剥離された後の剥離シートSを回収すべく図示しないモータにより前記駆動手段13と同期して回転駆動される巻取ローラ16とを備えて構成されている。
前記被着体Wとしては、ベルトコンベヤ等からなる搬送装置17によって相互に略接する状態で連続的に搬送される缶容器等が主な対象とされ、当該被着体Wの外周面に前記ラベルLを貼着することができるようになっている。なお、特に限定されるものではないが、本実施形態では、被着体Wが毎分100m〜300mの速度で搬送される一方、前記ラベル基材Aもこれに対応した速度で間欠的に繰り出しできるように設けられている。
図7には本発明に係る第2実施形態が示されている。この実施形態は、第1のセンサ30と第2のラベルセンサ31との相対離間距離を、二つのラベルL,Lの領域内に位置する長さに設定したところに特徴を有する。すなわち、先行する貼着待機位置で繰り出しを停止している状態のラベルL1と後行するラベルL2を第1及び第2のラベルセンサ30,31がそれぞれ同時に検出するようにし、第1のラベルセンサ30がON信号出力状態で第2のラベルセンサ31がOFF信号を出力していることを条件にラベルL2が抜けていると判断して更に後行するラベルL3を一時的に高速繰り出すように構成されている。この際、先行するラベルL1が完全に剥離されるまでは通常の設定繰出速度とし、剥離完了後に、ラベルL3を貼着待機位置まで高速で繰り出せばよい。これにより、本来繰り出すべき距離に対し、繰出速度を一時的に上昇させて更に後行するラベルL3を繰り出すことで、当該更に後行するラベルL3が第1のラベルセンサ30で検出される位置に到達させることができる。
すなわち、本発明は、主に、特定の実施の形態に関して特に図示し、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上に述べた実施の形態に対し、形状、位置、部品構成等、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変更を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、位置などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、位置等の限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
11 繰出手段
12 剥離手段
13 駆動手段
14 検出手段
17 搬送装置
27 ピールプレート
30 第1のラベルセンサ
31 第2のラベルセンサ
A ラベル基材
L ラベル
L1 先行するラベル
L2 後行するラベル
L3 更に後行するラベル
S 剥離シート
Claims (5)
- 帯状の剥離シートの一方の面にラベルが仮着されたラベル基材を繰り出す繰出手段と、前記ラベル基材を繰り出す途中で順次ラベルを剥離して所定のタイミングで搬送される被着体に貼着する剥離手段と、前記ラベル基材に所定ピッチで間欠的な繰出力を付与する駆動手段とを備えたラベル貼着装置において、
前記ラベル基材の繰出方向に沿って配置されて前記ラベルの有無を検出する検出手段を更に含み、
前記検出手段は、前記ラベル基材の繰出方向に沿う二箇所に配置されるとともに、相互離間距離が前記ラベルの長さよりも短く、且つ、隣接するラベルとの間隔よりも長い状態に設定された第1及び第2のラベルセンサにより構成され、
前記第1及び第2のラベルセンサの何れもがラベルを検出しないときに、前記駆動手段がラベル繰出速度を一時的に上昇させて更に後行する次のラベルを繰り出すことを特徴とするラベル貼着装置。 - 前記検出手段は前記剥離手段の領域内に配置され、少なくとも前記第1のラベルセンサは、貼着待機位置にある最先端のラベルを検出可能な位置に設けられていることを特徴とする請求項1記載のラベル貼着装置。
- 帯状の剥離シートの一方の面にラベルが仮着されたラベル基材を繰り出す繰出手段と、前記ラベル基材を繰り出す途中で順次ラベルを剥離して所定のタイミングで搬送される被着体に貼着する剥離手段と、前記ラベル基材に所定ピッチで間欠的な繰出力を付与する駆動手段とを備えたラベル貼着装置において、
前記ラベル基材の繰出方向に沿って配置されるとともに、前記ラベルの有無を検出する検出手段を更に含み、
前記検出手段は、先行するラベルを検出する第1のラベルセンサと、先行するラベルの直後を後行するラベルを検出する第2のラベルセンサとにより構成され、
前記ラベル基材の間欠的な繰り出しが停止されて前記第1のラベルセンサが先行するラベルを検出している状態で、前記第2のラベルセンサが前記後行するラベルを検出しないときに、次の繰り出し動作の途中から前記駆動手段がラベル繰出速度を一時的に上昇させて更に後行する次のラベルを繰り出すことを特徴とするラベル貼着装置。 - 前記検出手段は前記剥離手段の領域内に配置され、前記第1のラベルセンサは、貼着待機位置にある最先端のラベルを検出する一方、前記第2のラベルセンサは、前記最先端のラベルの直後に位置して後行するラベルを検出することを特徴とする請求項3記載のラベル貼着装置。
- 帯状の剥離シートの一方の面にラベルが仮着されたラベル基材を繰り出す繰出手段と、前記ラベル基材を繰り出す途中でラベルを順次剥離して所定のタイミングで搬送される被着体に貼着する剥離手段と、前記ラベル基材に所定ピッチで間欠的な繰出力を付与する駆動手段と、前記ラベル基材の繰出方向に沿って配置されるとともに、前記ラベルの有無を検出する検出手段とを備えた装置を用いたラベル貼着方法において、
ラベル基材の繰出方向に沿って先行するラベルと、これの直後を後行するラベルとを前記検出手段で検出し、
前記後行するラベルの抜けを前記検出手段が検出したときに、ラベル繰出速度を一時的に上昇させて更に後行する次のラベルを繰り出すことを特徴とするラベル貼着方法。
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