JP2022080180A - 印刷装置 - Google Patents

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泰雄 和田
Yasuo Wada
栄 遠藤
Sakae Endo
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Abstract

【課題】ラベルを安定して搬送し、インクジェット方式であっても鮮明に印字する。【解決手段】粘着部を有するラベルを台紙100Dから剥離する剥離手段121と、剥離されたラベルを搬送する搬送手段141と、搬送手段により搬送されたラベルに印刷する印刷手段と、を、ラベルの搬送方向に沿ってこの順に備える、印刷装置。ラベルの搬送方向において、剥離手段と印刷手段との間に、剥離手段により剥離されたラベルを切断する切断手段130をさらに備えるものとしてもよい。【選択図】図4

Description

本発明は、印刷装置に関する。
ラベルを印刷して商品に貼付する印刷装置が知られている。
特許4110045号公報
ラベルをインクジェット方式で印字する場合、正確に印字するためには安定したラベル搬送が必要である。
そこで本発明は、ラベルを安定して搬送し、インクジェット方式であっても正確に印字することを目的の一つとする。
上記目的を達成するため、本発明の一の観点に係る印刷装置は、粘着部を有するラベルを台紙から剥離する剥離手段と、前記剥離されたラベルを搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送されたラベルに印刷する印刷手段と、を、前記ラベルの搬送方向に沿ってこの順に実行する制御手段と、備える。
本発明の第1実施形態に係る印刷装置の概略斜視図である。 上記印刷装置の部分拡大斜視図である。 上記印刷装置が有するラベル待機部の部分拡大図である。 上記印刷装置の内部においてラベルが搬送される様子を示す模式図である。 上記印刷装置が有する第2剥離部材の様子を示す、搬送方向下流から見た模式図である。 上記印刷装置の構成を示す機能ブロック図である。 上記印刷装置の印刷部および貼付部の様子を示す概念図である。 上記印刷装置の切断部および印刷部において搬送されるラベルの様子を示す概念図であって、(a)第1例、(b)第2例を示す図である。 (a)上記印刷装置のラベルサイズ記憶部が記憶する表の1例、(b)上記印刷装置の切断部および印刷部において搬送されるラベルの第3例を示す概念図である。 上記印刷装置がラベルを切断、搬送および印刷する処理の流れを示す処理フローである。 上記印刷装置の切断部および印刷部において搬送されるラベルの様子をステップごとに示す模式図である。 第2剥離部材の別の実施形態を示す、搬送方向下流から見た模式図である。 上記第2剥離部材を、搬送方向下流から見た概略斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係る印刷装置について、図を参照して説明する。
●印刷装置の概要
図1乃至図5に示されるように、印刷装置1は、ラベルの印刷、検査および商品への貼付を行う装置である。ラベルは、媒体の例である。商品とは、例えばプラスチックフィルム又はプラスチックケースに封入された食品、その他、ラベルが貼付される適宜の品物である。なお、図2においては、図1におけるラベル貼付台107の図中前方に、包装され、ラベルが貼付された商品を図中左から右に搬送するコンベア181および182が取り付けられた状態を示している。
印刷装置1は、主として、搬送台101、表示・操作部106、ラベル貼付台107、ラベル発行部108を備える。
搬送台101は、商品を搬送するコンベア等の搬送機構を備える台である。搬送台101は、図中奥行方向に商品を搬送し、商品を開口部104内部へ案内する。開口部104に搬送された商品は、リフト機構(図示を省略)により上方へ持ち上げられ、孔105を通るとともに包装が行われる。包装された商品は、バー等の押出部材(図示を省略)により図中後方から前方に向かって押されることで図中手前方向に搬送され、ラベル貼付台107に至る。
表示・操作部106は、作業者が印刷装置1に情報を入出力する装置であり、例えばラベル100L(図3参照)に印刷する印刷情報を受け付ける。表示・操作部106は、表示装置106aの右方に入力用の本体キー106bが配設されて構成されているが、表示装置および入力装置が一体化してなるタッチパネルディスプレイであってもよい。
ラベル発行部108は、ラベル100Lを印字し、印字したラベル100Lをラベル貼付台107上の商品の上面に貼付する機構である。
図4および図6に示すように、ラベル発行部108は、ラベル供給部110、剥離部120、切断部130、搬送部140、印刷部150、読取部160、貼付部170を有する。ラベル100Lは、ラベル供給部110に保持されるラベルロール100Rから引き出され、ラベル供給部110、剥離部120、切断部130、搬送部140、印刷部150、読取部160、貼付部170をこの順に搬送されて、商品に貼付される。
なお、ラベル発行部108は、複数設けられていてもよい。例えば、ラベル発行部108は、表示・操作部106の左右に1台ずつ、および、ラベル貼付台107の下方に1台(図示を省略)設けられている。下方のラベル発行部は、商品の底面に貼付するラベルを印刷する。複数のラベル発行部108は、例えば、POSレジで読み取るためのラベル、顧客に訴求するためのラベル等、異なる目的のラベルを発行してもよい。また、複数のラベル発行部のうち、一部を本実施形態にかかるラベル発行部108とし、他のラベル発行部には別の構成によりラベルを発行する機構、例えばサーマルヘッドのみでラベルを印刷する発行部であってもよい。特に、POSレジで読み取るためのラベルはサーマルヘッドでラベルを印刷する発行部により印刷し、顧客に訴求するためのラベルおよび底面に貼付するラベルは本実施形態にかかるラベル発行部108により印刷してもよい。後述するが、サーマルヘッドで印刷することで、包装装置からくる振動等の外乱に強い印刷が可能であり、POSレジで読み取るためのラベルの印刷に適している。一方で、インクジェット方式によるラベル印刷によれば、複数色を用いた鮮やかなラベルが印刷可能であり、顧客の購買意欲を高めるのに効果的である。
ここで、ラベル供給部110、剥離部120、切断部130、搬送部140、印刷部150、読取部160、貼付部170の様子を、ラベルの搬送方向に沿って説明する。
図4に示されるように、ラベル供給部110は、ラベルロール100Rを印刷部150へ送出可能に保持する機構である。ラベル供給部110には、ロール状に巻かれたラベルロール100Rが回転可能にセットされている。ラベルロール100R表面に駆動ローラ111が当接され、当該駆動ローラ111の回転によりラベル100Lが搬送路へ送り出される。ラベルロール100Rは、台紙およびラベルがそれぞれ連続体となっていて、互いに仮着しているラベル用紙をロール状に巻回させたものである。ラベル100Lは、一面側が粘着材の付着した接着面、他面側が印字される印字面を構成しており、接着面を台紙100Dに剥離可能に接着させている。
ラベル供給部110は供給手段の例である。なお、ラベル100Lを搬送部140に供給する動力は、後述する台紙引出ローラ122、および駆動モータによる。
ラベル供給部110は、1対の保持軸を有する。対をなす保持軸は、ラベルロール100Rの回転軸に互いに反対側から挿通され、ラベルロール100Rを支持している。一方の保持軸(以下、「第1保持軸」ともいう。)は固定フレームに、他方の保持軸(以下、「第2保持軸」ともいう。)は可動フレームに固定される。対をなす保持軸は、互いに同軸となるように、各フレームに固定される。
なお、ラベル供給部110は、上述の構成には限定されない。例えば、ラベル供給部110は、1本の軸で構成され、一方が壁面に固定され、他方が開放された状態、いわゆる片持ちの状態になっていて、開放端からラベルロールを挿入できる態様であってもよい。
ラベル供給部110は、例えば操作ハンドルの回転操作により、可動フレームを固定フレームに向けて近接する方向に、又は可動フレームを固定フレームから離間する方向のいずれかの方向に移動できる構造となっている。例えば、ラベルロールをラベル供給部110にセットする場合、操作ハンドルの一方向における回転により、可動フレームが固定フレームから離間する方向に移動する。したがって、対をなす保持軸の先端同士の互いの距離が、ラベルロール100Rの厚み以上となるときに、操作ハンドルの回転操作を停止する。保持軸と保持軸の間にラベルロール100Rを挿入した後、操作ハンドルを逆方向に回転操作させる。操作ハンドルを逆方向に回転操作すると、可動フレームが固定フレームに向けて移動する。つまり、ラベル供給部110にラベルロール100Rを設置すると、ラベルロール100Rは1対の保持軸により挟持される。
駆動モータは、第1保持軸を回転させる。駆動モータは、第1保持軸を回転させることで、1対の保持軸に挟持されたラベルロール100Rを回転させ、ラベルロール100Rの外周面側に位置するラベル100Lを剥離部120へと送り出す。
通常、ラベルの連続体を巻回させてなる、台紙のないライナレスラベルの場合、ラベルの印字面が粘着面と仮着されるよう、印字面にシリコン等でコーティングを行う。しかしながら、インクジェット方式の場合には、このコーティングにインクが浸透せず、印字することができない。そこで、台紙およびラベルがそれぞれ連続体となっているラベルロールを用いることで、インクジェット方式による印字を可能にしつつ、ラベルの切断により所望の長さのラベルを印刷することができる。
なお、ラベルロール100Rは、長尺の帯状の台紙100D上にラベル100Lを一定間隔で仮着させてなるラベル用紙をロール状に巻回させたものであってもよい。また、インクが浸透可能なコーティングを施したライナレスラベルを使用してもよい。
剥離部120は、主として、1対のラベル搬送用ローラ120a、120bと、台紙100Dを屈曲させてラベルを剥離する剥離板121と、台紙引出ローラ122と、台紙引出ローラ122と対をなす搬送用ローラ123と、台紙保持部124と、を含む。ラベル搬送用ローラ120a、120bは、駆動モータの駆動時に各々回転し、挟み込んだラベル用紙を切断部130に向けて送り出す。台紙引出ローラ122および搬送用ローラ123は台紙100Dに当接して挟持し、台紙引出ローラ122の駆動回転により、台紙100Dを、ラベル搬送路下方へ引き込む。この引き込む力によって、台紙100Dは剥離板121で剥離され、ラベル100Lのみが切断部130に搬送される。剥離板121は、剥離手段の例である。なお、剥離手段は、剥離板121に変えて、搬送方向に直交する軸状の部材であってもよい。
台紙保持部124は一部が切り欠かれた略円筒状の部材であり、台紙引出ローラ122により引き出された台紙100Dは台紙保持部124の内面に沿ってロール状になって蓄積される。台紙保持部124は、剥離部120の下方で、かつラベル供給部110の近傍に配置され、剥離板121で折り返された台紙100Dが内部に送り込まれる。台紙保持部124の内部に送り込まれた台紙100Dは、内部でロール状に巻回され、一定の巻回量になると、図示を省略した回収口から回収される。
切断部130は、刃駆動部131と、刃駆動部131により動作する刃132を有する。刃132は上下に対をなしており、対をなす刃132の間にラベル100Lが挿入されているときに刃132が移動して噛み合うことで、ラベル100Lを切断する。対をなす刃132は、例えば、一方が固定刃、他方が可動刃となっている。切断部130は、ラベルの搬送方向において剥離部120の下流にある。すなわち、切断部130は、台紙100Dが剥離されたラベル100Lを切断する。この構成によれば、剥離部120においては台紙100Dが長尺状に連続しているため、台紙100Dを引き出すことによりラベル100Lを搬送することができる。切断部130は、切断手段の例である。
切断部130は、ラベルの搬送方向において剥離部120と搬送部140の間に設けられる。切断されたラベルは、その粘着面により、搬送部140のラベル搬送ステージ141の搬送面に仮接着し、ラベル搬送ステージ141の回転により下流に搬送される。
切断部130は、ラベル100Lが剥離部120側と搬送部140側とで支持された状態においてラベル100Lを切断する。切断部130は、剥離部120側においては、例えばラベル100Lが剥離板121付近において台紙に接着されている状態、又は、ラベル100Lがローラ120a、120bに挟持されている状態において、ラベル100Lを切断する。また、切断部130は、搬送部140側においては、ラベル100Lがラベル搬送ステージ141に接着している状態、又はローラ141a、141bに挟持されている状態において、ラベル100Lを切断する。この構成によれば、ラベル100Lが切断箇所の両側で押さえられている状態で切断されるため、所望の箇所を正確かつ滑らかに切断できる。
切断部130と搬送部140の間には、用紙ガイドを有していてもよい。用紙ガイドは、1対の刃132が互いに離間したときに、ラベル用紙の搬送方向において1対の刃の下流側の隙間に移動してラベル用紙を支持する。例えば、用紙ガイドは、スライド板に固定されていて、このスライド板に設けられた長孔にクランクピンが挿通されている。クランクピンは、可動刃を上下方向に移動させるアクチュエータにウォームギヤを介して固定されるウォームホイールに連結されていて、ウォームホイールの回転とともに、長孔の内周面を上方向又は下方向に押圧する。この押圧により、スライド板が上方向又は下方向に移動し、これに伴って可動刃および用紙ガイドが上方向又は下方向に移動するようになっている。
上述の構成により、用紙ガイドは、可動刃の動作、すなわち上下運動に応じて移動する。すなわち、用紙ガイドは、可動刃が固定刃に近接したことを受けて隙間から下方へと退避し、可動刃が固定刃から離間したときに上昇して、隙間へと移動する。ラベル100Lの先端がラベル搬送ステージ141の手前の隙間に落ち込まないように補助することができ、剥離したラベル100Lを下流の搬送部140に確実に受け渡すことができる。
また、用紙ガイドは、水平方向に搬送されるラベル用紙の搬送面に対して、上流側端部が低く、下流側端部が略同一の高さとなるように、ラベル用紙の受け面が下流側に向けて上り傾斜した状態となるように配置されている。
搬送部140は、切断部130の下流に設けられ、切断されたラベル100Lを搬送する。搬送部140は、ラベル搬送ステージ141を有する。搬送部140およびラベル搬送ステージ141は、搬送手段の例であって、例えば駆動に応じて回転する無限循環帯であり、1個の駆動軸141aと、駆動軸141aと対をなしてラベル100Lの上面に当接するローラ141b、およびローラ141c、141d、141e、141fにより支持されている。ローラ141bは、駆動軸141aの上方に位置して、切断部130にて切断されたラベル100Lをラベル搬送ステージ141の上面に向けて押圧する。同様に、ローラ141dは、ローラ141cの上方に位置して、ラベル搬送ステージ141の走行により搬送されるラベル100Lをラベル搬送ステージ141の上面に向けて押圧する。
剥離されたラベル100Lは、粘着面がラベル搬送ステージ141の搬送面に仮着されることで、ラベル搬送ステージ141上に保持される。また、搬送部140の下流上方には印刷部150のインクヘッド151が設けられていて、搬送速度とインクの塗布速度を同期させ、ラベル搬送ステージ141の外周面(搬送面)に弱く接着されたラベル100L上に印刷を行う。したがって、ラベル搬送ステージ141は、貼付したラベル100Lを剥離できる材質で製造される。なお、ラベル搬送ステージ141は、貼付したラベル100Lを剥離できるような表面加工を外周面に施すことも可能である。このように、ラベル搬送ステージ141にラベル100Lが弱く接着されている構成によれば、インクジェット方式による印刷の際にラベル100Lに意図しない振動がかかりにくくなり、精度の高い印刷をすることができる。
ラベル搬送ステージ141は、ラベル100Lの幅よりも狭いベルト幅を有する無端ベルトが複数本並置されて構成されている。例えば、図5に示すように、ラベル100Lの幅よりも狭いベルト幅を有する無端ベルトを複数本並置してラベル搬送ステージ141を構成した場合、1本の幅広な無端ベルトを用いたときに比べて、ラベル100Lの貼着面積が少なくなるので、ラベル100Lをラベル搬送ステージ141から剥離しやすくなる。また、当該構成によれば、後述する第2剥離部材を複数本の無端ベルトの間に配設することができ、ラベルを搬送しながら第2剥離部材上に案内し、ラベルをラベル搬送ステージ141から容易に剥離することができる。
なお、ラベル搬送ステージ141は、ラベル100Lの幅よりも広いベルト幅を有する1本の無端ベルトとしてもよい。
駆動軸140aの駆動源としては、例えばステッピングモータ143を採用することができる。ステッピングモータ143は、駆動ローラ111および台紙引出ローラ122等を合わせて駆動させてもよい。
ラベル搬送ステージ141を内周面側から支持するローラ141cは、鉛直方向における最頂点の位置が、ラベル搬送ステージ141の上流端および下流端をそれぞれ支持する141a、141eの最頂点の位置よりも上方となるように配置される。このようにローラ141cを配置することで、ラベル搬送ステージ141が経年劣化し、ラベル搬送ステージ141の幅方向における両端部が上方に浮き上がるように反った場合であっても、ラベル搬送ステージ141の走行方向における弛みを防止し、ラベル搬送ステージ141に張力が付与された状態を保持することができる。
ローラ141b、141d、141fは挟持手段の例であり、ラベル100Lの上面に当接し、ローラ141a、141c、141eとそれぞれ対をなしていて、ラベル100Lおよびラベル搬送ステージ141を挟持して搬送する。この構成によれば、ラベル100Lの搬送をより安定させることができる。
各ローラ141b、141d、141fは、いずれもラベル幅以上の長さを備えたローラである。また、各ローラの一部又は全部は、ラベル100Lの端部のみを挟持する、ラベルの幅方向に間隔を空けて載置される対をなすローラであってもよい。この構成においては、ラベル100Lの幅方向中央部に空隙があり、ローラが載置されない状態となる。ラベル検出センサ161は、この空隙に載置されていてもよい。この構成によれば、ラベル検出センサ161とローラ141fを、搬送方向において略同位置に存在させることができる。
なお、ラベル検出センサ161によればラベル位置を特定することができるが、ラベル位置に応じた搬送、印刷および切断の制御は、センサ161により特定されるラベル位置の情報を参照して制御するフィードバック制御に限定されず、モータの回転量やラベル搬送ステージ141の搬送量に基づいて、ラベル位置、すなわちラベルの先端又は後端を特定して制御を行う、いわゆるオープン制御を行ってもよい。モータの回転量やラベル搬送ステージ141の搬送量は、制御パルスの量に応じて算出することができてよい。
挟持手段は、ローラ141b、141d、141fに代えて、ラベル100Lに面接触して挟持するベルトコンベア状の部材であってもよい。
図4および図6に示すように、印刷部150は、印刷手段の例であり、インクヘッド151を有し、インクヘッド151と対向した位置に配置されたラベル搬送ステージ141により移動するラベル100L上にインクを塗布する。
インクヘッド151は、ラベル搬送ステージ141の駆動回転によって送り出されたラベル用紙上のラベル100Lに印字する。インクヘッド151は、インクをラベル用紙上に吐出することで印字を施す。インクヘッド151は、複数の色を吐出可能になっていて、カラフルなラベルを印字可能である。インクヘッド151は、シフトレジスタから供給される1ドットライン分のデータを、ラベル用紙を1ドットライン分ずつ移動させながらインクとして塗布することで印刷を行う。
読取部160は、印刷部150により印字されたラベルを読み取る。読取部160はラベル検出センサ161を有する。ラベル検出センサ161は、印刷部150によりラベル100Lに印刷された内容を読み取るセンサである。ラベル検出センサ161は、搬送部140のローラ141eとともにラベル100Lを上下に挟持し、印刷されたラベル100Lをラベル待機部173に送り出す。また、ラベル検出センサ161は、印刷後のラベルが印刷部150の下流に到達したことを検出してもよい。
搬送および印刷されたラベル100Lは、ラベル搬送ステージ141の下流端部においてラベル搬送ステージ141の搬送面から離脱し、ラベル排出口144を通って装置外部に排出され、ラベル待機部173上に滑り出る。
図5に示すように、ラベル搬送ステージ141の下流端には、第2剥離部材145が連結されている。第2剥離部材145は、第2剥離手段の例である。第2剥離部材145は、本実施形態においては複数の円盤状の部材であり、複数並置されるラベル搬送ステージ141の間に配設されている。なお、第2剥離部材145の数は任意である。また、第2剥離部材145はローラ141e上で、かつ搬送ステージ141よりも高い位置に突出するように配設され、ローラ141eの回転と共に回転している。第2剥離部材145がラベル搬送ステージ141の搬送面よりも高い位置に突出していることで、ローラ141eまで搬送されたラベルは第2剥離部材145に乗り上げ、ラベル搬送ステージ141と分離することができる。
ラベル搬送ステージ141は、ラベルの印刷精度に関わる搬送部であるため、できる限りラベルを安定した状態で搬送する必要がある。本実施形態における印刷装置においては、ラベル搬送ステージ141の搬送面の材質に基づく粘着の親和性や、接着面積により、ラベルの接着面を利用してラベルを安定して搬送することができる。一方で、ラベル搬送ステージ141の下流においては、印刷済みのラベルを装置外へ正しく送出する必要があるため、ラベル搬送ステージ141からラベルを確実に分離できる構成が望ましい。確実に分離されない場合には、ラベル搬送ステージ141とラベルとは粘着が強いため、ラベルはラベル搬送ステージ141の端面であるローラ141eとともに回転し、ラベル搬送ステージ141の背面へもぐりこんでしまうことになるためである。
そこで、第2剥離部材145がラベル搬送ステージ141の搬送面よりも高い位置に突出していることで、ローラ141eまで搬送されたラベルは第2剥離部材145に乗り上げ、ラベル搬送ステージ141と分離することができる。また、第2剥離部材145の搬送面は、ラベル搬送ステージ141の搬送面とは表面性質が異なっており、例えば、ラベルが貼り付かないように微小な粗さを持たせるか、コーティング等の被粘着処理が施されている。この構成によれば、ラベルとの粘着力が弱くなり、第2剥離部材145に乗り上げたラベルは、第2剥離部材145から容易に剥離される。
なお、図12および図13に、第2剥離手段の別の実施形態を示す。同図に示すように、この実施形態においては、ラベル搬送ステージ141の下流に配設されている第2剥離部材146が、第2剥離手段の別の例である。第2剥離部材146は、一端がローラ141eに架設され、ローラ141eをラベル搬送ステージ141と共有する無端ベルト、すなわちベルトコンベアである。第2剥離部材146は複数の無端ベルトが並置されることで構成され、各無端ベルトは、ローラ141eにおいて複数並置されるラベル搬送ステージ141の間にそれぞれ架設されている。第2剥離部材146の他端は、ローラ147に架設されている。
このような構成によれば、ローラ141eを軸とした別の搬送ステージ、すなわちベルトコンベアにラベルがスムースに移送されるため、ラベルがラベル搬送ステージ141に貼り付いたまま背面に潜り込むことを、より確実に防止することができる。
第2剥離部材146の搬送面は、ラベル搬送ステージ141の搬送面とは表面性質が異なっており、ラベル搬送ステージ141の搬送面よりもラベルが弱く接着するようになっている。第2剥離部材146の搬送面は、例えばラベルが貼り付かないように微小な粗さを持たせるか、コーティング等の被粘着処理が施されている。この構成によれば、ラベルは第2剥離部材146上に移動した後において、容易に剥離される。また、第2剥離部材146は、発行ラベル長より長く構成され、貼付部170にラベルを受け渡すまでラベルを待機させるラベル待機部としての機能を有していてもよい。
図6および図7に示すように、貼付部170は、アプリケーターユニットからなり、エアーシリンダ171、エアーシリンダ171の駆動力によって上下動する支持部材、支持部材から吊り下げられた複数本のロッド状のラベル吸着ユニット172等を有する。貼付部170が収容されるケースには、ケース内の空気を吸いだす排気装置、例えばファン174が取り付けられ、これによってラベル吸着ユニット下部のラベル保持面に開設した通孔に負圧が発生し、吸着力が作用するように構成されている。この吸着力は、ラベル吸着ユニット172に設けた吸着手段に加えて、印字されたラベル100Lをラベル保持面の下面に吸着保持するための補助吸着力として作用する。
貼付部170は、台紙100Dから剥離したラベル100Lの印字面、すなわちラベル検出センサ161が読み取った面を吸引して吸着し、ラベル100Lを保持すると共に、当該保持したラベルを接着面から商品に押し付けることにより、商品にラベルを貼り付ける。
図2および図3に示すように、ラベル排出口144の外部には、インク塗布後のラベル100Lが排出され、保持されるラベル待機部173が配設されている。ラベル待機部173は、一対のラベル押さえ173a、173bと、ラベル押さえ173a、173bの下方に配置されるファン173cとを有する。ラベル押さえ173a、173bは、ラベル排出口144の側方の外壁から、ラベルの排出領域の方向に突出している細長い平板状の部材であり、ファン173cの送風口に隙間を空けて対向している。ラベル100Lは、ラベル押さえ173a、173bの下方、ファン173cの上方に排出される。ファン173cは、風をラベル100Lの粘着面(第1面)に向かって上方に噴き上げ、その風圧によりラベル100Lの印刷面(第2面)をラベル押さえ173a、173b下面に当接させることで保持し、ラベル吸着ユニット172にラベル100Lを受け渡す。ラベル押さえ173aおよび173bは、ファン173cとの対向面において隙間を空けて並列しており、この隙間によりラベル100Lの印刷面の一部がラベル押さえ173a、173bに当接せず露出している。ラベル吸着ユニット172は当該隙間においてラベル100Lを吸着し、ラベル押さえ173a、173bの長さ方向にスライドさせて搬送する。
なお、ラベル吸着ユニット172は、例えば搬送方向前後左右に移動可能なマニピュレータになっていてもよい。ラベル吸着ユニット172は、ラベル100Lの印字面を吸着して商品上まで搬送し、商品に貼付する。
本実施形態においては、ラベル100Lを吸着して保持するものとしたが、本発明の技術的範囲は、ラベルを保持できる構成であれば、保持態様は吸着に限られない。
●制御装置の構成
図6は、実施形態に係る印刷装置1の制御装置30の構成例を示すブロック図である。同図に示すように、印刷装置1の制御装置30は、CPU(Central Processing Unit)31、フラッシュメモリ32、RAM(Random Access Memory)33、表示・操作部106及びインターフェース回路35を備える。制御装置30は、インターフェース回路35を介して、台紙引出ローラ122、刃駆動部131、ステッピングモータ143、インクヘッド151、ラベル検出センサ161およびエアーシリンダ171に接続されている。
CPU31は、中央演算装置であり、フラッシュメモリ32に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、印刷装置1の動作を統括制御する。フラッシュメモリ32は、CPU31の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU31が利用する各種の情報を記憶する。
RAM33は、CPU31の主記憶装置である。RAM33は、一時的にデータを呼び出して処理するためのワークエリアであって、その中には、印刷データをドットデータに展開するドット展開エリア、ラベルフォーマットファイルから1つのフォーマットデータを呼び出して記憶する呼出フォーマットエリア、商品データ等を呼び出して記憶する呼出商品エリア等がある。
CPU31は、ラベル検出センサ161で読み込んだスキャン画像、スキャン画像から生成された印刷結果の二値化データ(二値データを数値として記憶した情報)、印刷情報とスキャン情報との比較結果(一致率や滲み率などの情報)、およびこれらの情報に対するログ(印刷日時やプリンタ番号、印刷対象の品名やフォーマット名等)等を記憶している。
剥離部120は台紙引出ローラ122と制御部がインターフェース回路35を介して接続されて構成される。切断部130は、刃駆動部131と制御部がインターフェース回路を介して接続されて構成される。搬送部140はステッピングモータ143と制御部が接続されて構成される。印刷部150は、CPU31等とインクヘッド151が接続されて構成される。読取部160は、ラベル検出センサ161と制御部がインターフェース回路35を介して接続されて構成される。貼付部170は、CPU31等とエアーシリンダ171とがインターフェース回路35を介して接続されて構成される。制御装置30は、各部の制御を合わせて行っているが、剥離部120、切断部130、搬送部140、印刷部150、読取部160および貼付部170をそれぞれ制御する制御装置が設けられていてもよい。
印刷部150は、制御装置30によって設定された印刷情報に基づく文字(以下「印刷文字」という)をラベル100Lに印刷する。なお、印刷文字には、文字のほかに、図柄や模様なども含まれる。印刷結果の検証を行う際にあたり、印刷情報はRAM33に記憶されており、印刷結果との比較を行うための印刷基準及び基準情報となる。
また、RAM33には、ラベルに印字される情報、すなわち印刷情報が記憶されており、電源オフ時も前記ファイルを保持するようにバッテリーでバックアップされている。
読取部160は、ラベル100Lに印刷された印刷文字をラベル検出センサ161によって読み取る機能部である。読取部160は、CPU31において画像処理を施すことによってスキャン画像を生成し、スキャン画像に応じたスキャン情報を生成する。スキャン情報は、CPU31において、生成したスキャン情報を補正した後に印刷情報と比較して印刷異常の有無を判定する。読取部160は、CPU31による比較結果として、印刷異常があると判定した場合に、比較結果としてのエラー発生情報及びエラー画像を表示装置106aに表示させてもよい。
印刷装置1では、印刷作業を行う前段階として、フォーマットデータや商品データに基づいて印刷のイメージ情報を生成してRAM33に記憶する。RAM33には、複数のイメージ情報が記憶されており、個々のイメージ情報には、イメージ情報を表すタイトルがそれぞれ付されている。イメージ情報を生成する際に、印刷装置1における制御装置30は、設定手段となるCPU31において、印刷結果の検証を行うためのスキャンエリア及び検証エリア(比較範囲)を印刷情報の上に設定可能である。
また、読取部160は、印字不良として、インクジェット方式により塗布されたインクの滲みやズレを読み取ってもよい。さらに、読取部160は、表面の光の反射等の情報を読み取り、インクの乾燥の状態を判定してもよい。すなわち、例えば光の反射率が所定以上であるとき、インクが乾いていないと判定してもよい。貼付部170は、この判定結果に基づいて、インクが乾いていないと判定された場合には吸引を行わないものとしてもよい。また、貼付部170は、インクが乾いていない場合には、所定時間待機してからラベル100Lを吸引してもよい。所定時間の待機後、読取部160が再度読取を行い、インクが乾いていると判定された場合に、貼付部170が吸引を行ってもよい。
インクジェット方式でラベルを印刷すると、複数の色を使用した鮮やかなラベルを作ることができ、商品を購入する顧客の興味を引くことができる。また、ラベルの剥離、切断、印刷、保持、搬送および貼付を1台で行う装置においては、各構成をなるべく近接して配置することで、装置をコンパクトにすることができる。一方で、インクジェットによる印字は、ラベルと一定距離離れた位置からのインク噴射となり、サーマルヘッド印字の場合の様な挟持の構成を取らないため、正確なラベル搬送が必要である。例えば、ラベルロール100Rからのラベル100Lの引き出しや剥離、切断の工程において振動が生じ、この振動が印刷中のラベルに伝わると、印字内容が崩れるおそれがある。特に、剥離工程は、台紙に高い負荷をかけてラベルと台紙を分離させる工程であるため、振動の程度や態様が不安定になる。
これに対し、剥離されたラベル100Lを搬送部140により搬送し、搬送されたラベルに印刷を行う構成によれば、剥離されたラベル100Lが粘着面でラベル搬送ステージ141に接着され、接着した状態のラベル100Lに対してインクジェット方式による印刷を行うため、ラベルロール100Rからのラベルの引き出しおよび剥離による振動が、印刷中のラベル100Lに伝わらない。すなわち、インクジェット方式による印刷であっても、振動により印字内容を崩すことがなく、コンパクトな装置で精度の高いラベル印刷を実現できる。
また、ラベル搬送方向において剥離板121と印刷部150との間に切断部130を有し、制御装置によりこの順に実行する構成によれば、剥離されたラベルが上流側のラベルロール100Rと分離するため、ラベルロール100Rからのラベル100Lの引き出しおよび剥離の工程により生じる振動が、印刷中のラベルに伝わらない。すなわち、さらに安定してラベルを搬送し、インクジェット方式による鮮やかなラベル印刷を実現できる。また、印刷前にラベルを切断するため、刃132にインクが付着することがない。
印刷装置1は、商品の包装装置をさらに有していてもよい。インクジェットプリンタ等は、通常、安定した場所に設置されるものであるが、包装装置は商品を装置内に取り込み、吊架したフィルムに突き当てることで包装処理を行っている。この包装処理は、振動も大きく、当然インクジェットプリンタへも当該振動は伝搬されてしまう。そこで、包装処理の中で振動が大きい制御が予め分かっている場合であれば、振動が大きいタイミングではインクジェットの印字部によるインク塗布を行わないものとしてもよい。また、包装処理において振動が小さいタイミングに、印字部によるインク塗布を行うものとしてもよい。さらに、インク塗布のタイミングにおいて、包装処理を停止するものとしてもよい。
●機能ブロック
ここで、インクジェット方式による印刷手段を有する印刷装置1においては、インクヘッド151との下方に搬送ステージ141が配設され、搬送ステージ141によるラベル100Lの搬送とインクヘッド151からのインクの塗布とが同期することで、ラベル100Lに印刷を行う。そのため、印刷部150による印刷中に、搬送部140による搬送を止めることができない。一方、搬送部140の搬送方向上流においてラベル100Lを切断する際には、搬送部140の動作を停止させる必要がある。
そこで、上述の制御を実現するため、印刷装置1は、情報処理を実行するためのCPU(Central Processing Unit)などの演算装置、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などの記憶装置により、ソフトウェア資源として少なくとも、制御部、ラベルサイズ記憶部、算出部の各機能ブロックを構成する。
制御部は、台紙引出ローラ122、刃駆動部131、ステッピングモータ143、インクヘッド151の動作を制御する機能部である。制御部は、印刷部150による印刷中は切断部130によるラベル100Lの切断を禁止する。また、制御部は、切断部130によるラベル100Lの切断中は、ラベル100Lの印刷を禁止する。すなわち、制御部は、インクヘッド151の動作中には、刃駆動部131の動作を行わない。このとき、制御部は、ステッピングモータ143をインクヘッド151の動作に連動させて駆動し、搬送ステージ141によりラベル100Lを搬送する。また、制御部は、刃駆動部131の動作中は、インクヘッド151の動作を行わない。このとき、制御部は、搬送ステージ141を停止させる。
印刷制御において、印刷を途中で止める制御や、印刷を再開する制御は、印刷品質に悪影響を及ぼす。具体的には、剥離部120や切断部130からの影響以上に、ラベル、モータ、およびラベル搬送ステージ141に生じる慣性が大きく影響する。したがって、印刷中に搬送の停止や再開を行うと、インク塗布の予定位置と実際の塗布位置とがずれてしまうという問題が生じる。よって、印刷中においては、搬送の停止や再開、加速や減速はできる限り避けなければならず、ラベルに対して印刷を開始すると、一定速度で搬送しながら印刷を行い、当該ラベルの印刷を終えるまでは一定の搬送を続ける制御が必要である。すなわち、印刷中はラベル搬送ステージ141の搬送制御を止めることができない。
また、切断部130による切断においては、刃132を中心として、ラベル用紙の前後が固定されている必要がある。すなわち、剥離部120側と搬送部140側との両方でラベル用紙を支持した状態を作らなければ、切断することができない。また、切断の際には、ラベルの搬送が停止していることが理想である。不完全な切断を防止し、狙った位置を確実に切断するためである。そこで、切断の際には、剥離部120側と搬送部140側の双方を停止することで、切断を一層確実かつ正確に行うことができる。
上述の通り、制御部が、切断部130と印刷部150の排他制御、すなわち切断時には剥離部120および搬送部140によるラベルの搬送および印刷部150による印刷を停止し、印刷時には搬送を停止せず切断を行わない制御を行うことで、切断および印刷を確実かつ正確に行うことができ、印刷精度を向上させることができる。制御部は、制御手段の例である。
ラベルサイズ記憶部は、印刷装置1により印刷可能なラベルの最小サイズおよび最大サイズを記憶する機能部である。最小サイズおよび最大サイズは、ラベルの搬送方向の長さを示している。なお、最大サイズは、切断部130から印刷部150までの搬送路長D1(図8(b)参照)に基づいて定まる数値であり、搬送路長D1と同様又は搬送路長D1より短い値である。ラベルの切断は、ラベルの搬送および印刷が停止しているときのみに可能であるところ、印刷はラベルの搬送とインクの塗布とを同期させて行うため、印刷中はラベルの搬送を停止することができない。したがって、切断部130と印刷部150との間隔が最大ラベル長以上である構成によれば、当該最大ラベル長の印刷を可能である。最小サイズおよび最大サイズは、制御部による各構成の制御において参照される。また、最小サイズおよび最大サイズは、算出部においてラベル間距離の算出のために参照される。
ここで、図8(a)を用いて、台紙引出ローラ122、切断部130および印刷部150の動作タイミングについて説明する。
図8(a)は、搬送方向下流に第1ラベル100L-1、搬送方向上流に第2ラベル100L-2が示されている。本例においては、台紙引出ローラ122は、第1ラベル100L-1が印刷部150よりも下流に搬送されるまで次の第2ラベル100L-2の引き出しをせずに待機する。同図の例では、台紙引出ローラ122は、第1ラベル100L-1の上流端が、印刷部150の下流端P1に搬送されるまで停止している。このとき、次の第2ラベル100L-2の下流端が切断部130に差し掛かっている。このように、台紙引出ローラ122の制御により連続して発行するラベル同士の間隔を作り出すことにより、切断部130と印刷部150の排他制御を実現している。
図8(a)においては、第1ラベル100L-1の上流端と第2ラベル100L-2の下流端との距離D10は、切断部130から印刷部150までの搬送路長D1および印刷部150の印刷路長D2を合計した長さとなっている。また、第1ラベル100L-1の下流端と第2ラベル100L-2の下流端との距離D20は、搬送路長D1、印刷路長D2および第1ラベルの長さを合計した長さである。ここで、搬送部140による搬送速度は、停止中を除いて一定であるので、先の第1ラベル100L-1の供給が開始されてから次の第2ラベル100L-2の供給が開始されるまでの時間は、ラベルが距離D20だけ移動するのに要する時間である、といえる。
算出部は、最小サイズ又は最小サイズを参照し、ラベル間距離を算出する機能部である。
図8(b)に示すように、算出部は、最小サイズを参照し、第2ラベル100L-2を、第1ラベル100L-1の上流端が印刷部150の下流端P1に搬送された時点において、最小サイズDminだけ、切断部130の下流に搬送するように制御部の制御タイミングを決定してもよい。すなわち、制御部は、第1ラベル100L-1が印刷部150の下方に最小サイズDmin分載置されている時点で、台紙引出ローラ122を稼働させ、ラベル100L-2を切断部130下流へ供給する。第1ラベル100L-1の上流端と第2ラベル100L-2の上流端との距離D11は、距離D10よりも最小サイズDminだけ短くなる。また、第1ラベル100L-1の供給が開始されてから第2ラベル100L-2の供給が開始されるまでの時間は、図8(a)で説明した構成に比べて、ラベルが最小サイズDmin移動するのに要する時間だけ短くなる。本構成によれば、より短時間で次のラベルの搬送を開始できるため、ラベルの発行効率が良い。
算出部は、第2ラベル100L-2の長さを受信し、当該長さに応じて、台紙引出ローラ122による供給タイミングを変更してもよい。すなわち、第1ラベル100L-1の上流端が下流端P1に搬送された時点で、ラベル100は、第2ラベル100L-2の長さだけ切断部130の下流に引き出されていてもよい。この構成によれば、第1ラベル100L-1の印刷が終わるとすぐに第2ラベル100L-2の切断ができるため、発行効率が一層向上する。
次に、図9(a)、図9(b)、図10および図11を用いて、第1ラベル100L-1の長さが搬送路長D1の半分以下である場合の、算出部および制御部の動作例を説明する。
算出部は、最小サイズと最大サイズに基づいて、ラベル間距離を決定する。この態様においては、ラベル間距離は、互いに異なる第1ラベル間距離D30および第2ラベル間距離D31を含む。第1ラベル間距離D30は、印刷のために必要な最低の間隔である。この態様では、複数のラベルが第1ラベル間距離D30ずつ離れてラベル群を構成し、先のラベル群が連続して搬送された後、次のラベル群が先のラベル群と第2ラベル間距離D31だけ離間して搬送される。すなわち、ラベル群に含まれるラベルの枚数は、連続して印刷可能なラベルの枚数である。最小サイズと最大サイズは、例えばラベルサイズ記憶部に記憶されている。また、算出部により算出される連続印刷可能数は、ラベルサイズ記憶部に格納される。図9(a)は、ラベルサイズ記憶部に記憶される、最小サイズ、最大サイズおよび連続印刷可能数を対応付けて格納するテーブルの例である。
算出部は、最大サイズ内において、互いに第1ラベル間距離D30を空けた最小サイズのラベルが何枚含められるかを算出する。仕様Aの例では、最小サイズ3単位長と第1ラベル間距離1単位長とを足した値で、最大サイズ13単位長を割ることで、連続印刷可能なラベル枚数が3枚であると算出される。また、仕様Bの例は、最小サイズが5単位長である場合を示しており、最小サイズ5単位長と第1ラベル間距離1単位長とを足した値で、最大サイズ13単位長を割ることで、連続印刷可能なラベル枚数が2枚であると算出される。なお、各値の単位は任意の単位長であり、例えば1単位長は1センチメートルを表す。
算出部は、次に印刷するラベルに関する情報、すなわち印刷指示を受信し、受信される印刷指示に応じて、次のラベルを印刷するタイミングを判断する。印刷指示には、ラベル長の他、印刷内容および枚数の情報を含んでいてもよい。算出部は、少なくとも、直前に印刷される第1ラベル100L-1を切断後、さらに最低間隔の第1ラベル間距離D30を搬送するまでの間に次の第2ラベル100L-2についての印刷指示を受信し、第2ラベル100L-2のラベル長を特定する。算出部は、印刷指示を受信すると、直前に印刷される第1ラベル100L-1の位置および長さに基づいて、次の第2ラベル100L-2のラベル搬送ステージ141への供給をすぐに開始できるのか、第1ラベル100L-1の印刷を待たなければならないのか、の判断を行う。また、同等印刷内容のラベルを複数枚印刷する指示等、複数枚の印刷指示をまとめて受信してもよく、この場合、算出部は、当該複数枚のラベルを連続印刷するか否かを判断してよい。
図10は、印刷装置がラベルを切断、搬送および印刷する処理の流れを示すフローチャートの1例である。まず、ラベル搬送ステージ141の動作を開始するとともに(工程S1a)、台紙引出ローラ122の回転を開始する(工程S1b)。工程S1aおよびS1bによりラベルの引き出しが開始される。工程S1aおよびS1bは同時に行われてもよい。
ラベル搬送ステージ141および台紙引出ローラ122は、ラベルロール100Rから引き出されたラベル端が発行ラベル長だけ切断部130下流に伸長するまで動作を継続し(工程S2)、ラベルが発行ラベル長だけ切断部130下流に引き出されると、ラベル搬送ステージ141および台紙引出ローラ122は停止する(工程S3)。次いで、ラベルを切断部130により切断し(工程S4)、切断後に、ラベル搬送ステージ141および台紙引出ローラ122の動作が再開する(工程S5)。連続印刷可能なラベル枚数が複数ある場合には、連続印刷可能な枚数だけ工程S3乃至S5を繰り返す。ラベルはラベル搬送ステージ141により印刷部150に向かって搬送される。
連続印刷枚数の切断が完了すると(工程S6)、台紙引出ローラ122を停止させる(工程S7)。このときラベル搬送ステージ141は動作を継続しており、ラベルロールRから切断されている1群のラベル群はラベル搬送ステージ141により引き続き搬送される。
1群のラベル群の下流端が印刷部150の上流端P2(図11参照)に到達すると(工程S8)、印刷部150はラベルへの印刷を開始する(工程S9)。ラベル群の上流端が切断部130から第2ラベル間距離D31(図11参照)だけ離間すると(工程S10)、台紙引出ローラ122の回転を再開する(工程S11)。また、台紙引出ローラ122の回転開始後であって、ラベル群への印刷が完了すると、又は、ラベル群の上流端が印刷部150の下流端P1(図11参照)に到達すると、印刷部150は印刷を停止する(S12)。次いで、工程S2に戻り、次のラベルの搬送、切断、印字処理を行う。所定枚数の印刷が完了すると、工程S12の後に処理を終了する。
なお、工程S2、S6、S8およびS10における判断において、便宜上、搬送路上のラベル位置と処理態様とを対応付けて説明したが、実際の処理においては、ラベル位置による判断には限定されず、ラベル搬送ステージ141又は台紙引出ローラ122が動作を開始してからの時間により処理を行い、結果として上述の処理が実現してもよい。
図11は、複数のラベル100Lが図中左から右へ搬送される様子の1例を示している。本例では、発行するラベルサイズが3単位長、最小サイズDminが3単位長、最大サイズおよび搬送路長D1が13単位長、印刷路長D2が7単位長、第1ラベル間距離が1単位長となっている。また、図中下へ行くに従って、時間が経過していることを示しており、各ステップは、ラベルが1単位長進む時間ごとに表示されている。左端に「C」と記載のあるステップは、搬送部140の搬送が停止し、切断部130による切断が行われるステップである。
まず、最上段である第1ステップの時点においては、ラベルの切断が行われ、1枚目のラベル100Laが搬送ステージ141に載置されている(図10における工程S4に対応)。次いで、ラベル100Lbおよびラベル100Lcがこの順に切断され、それぞれ第1ラベル間距離をおいて、搬送ステージ141に載置される。第10ステップの時点は、ラベル100Laの下流端が印刷部150の上流端P2に到達する時点であり、この時点において台紙引出ローラ122は停止する(図10における工程S7に対応)。また、当該時点以降、ラベルが印刷部150の下方に位置している第28ステップまでの間、印刷は継続し、切断部130による切断は行われない。
第26ステップにおいて、台紙引出ローラ122の稼働が再開し、ラベル100Ldが搬送ステージ141に供給され始める(図10における工程S11に対応)。第29ステップの時点では、先の3枚のラベル100La乃至100Lcが印刷部150下流端P1より下流側へ移動し、ラベル100Lcと第2ラベル間距離D31だけ間隔を空けて排出されるラベル100Ldが切断される。すなわち、ラベル100Laの切断から29ステップで3枚のラベルが発行できる。
第2ラベル間距離D31は、少なくとも、搬送路長D1と印刷路長D2を足した値から最小サイズDminを引いた長さであり、図8(b)において説明した第2例におけるラベル間距離D11と同等である。この第2ラベル間距離D31だけ間隔を空けたラベルは、先のラベル群の上流端が印刷部150の下流端P1に到達した時点において、次のラベル群の先端が最小サイズDmin分だけ搬送ステージ141に引き出されている状態になる。なお、第2ラベル間距離D31は、切断部130と印刷部150の排他制御のために最低限空ける間隔であり、上述の例より大きくなっていてもよい。なお、図11では、第2ラベル間距離D31は、搬送路長D1と印刷路長D2を足した値から最小サイズDminを引いた長さより1単位長だけ大きくなっている。
上述のように、短いラベルにおいて異なるラベル間距離でラベルを発行する構成によれば、すべてのラベル間距離を同じラベル間距離D11で構成するよりも、複数枚のラベルを連続印刷することができ、ラベル発行の処理能力が向上する。
●実施形態総括
本発明は、印刷装置に関する。
ラベルを印刷して商品に貼付する印刷装置が知られている。
先行技術文献として、特許4110045号公報がある。
ラベルをインクジェット方式で印字する場合、正確に印字するためには安定したラベル搬送が必要である。
そこで本発明は、ラベルを安定して搬送し、インクジェット方式であっても正確に印字することを目的の一つとする。
上記目的を達成するため、本発明の一の観点に係る印刷装置は、粘着部を有するラベルを台紙から剥離する剥離手段と、前記剥離されたラベルを搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送されたラベルに印刷する印刷手段と、を、前記ラベルの搬送方向に沿ってこの順に実行する制御手段と、備える。
前記搬送手段は、前記ラベルを挟持して搬送する挟持手段を備えるものとしてもよい。
前記ラベルの搬送方向において、前記剥離手段と前記印刷手段との間に、前記剥離手段により剥離されたラベルを切断する切断手段をさらに備えるものとしてもよい。
前記切断手段は、前記剥離手段側と前記搬送手段側とで支持された状態において前記ラベルを切断するものとしてもよい。
前記搬送手段の下流に第2剥離手段を備えるものとしてもよい。
ラベルを安定して搬送し、インクジェット方式であっても正確に印字することができる。
1 印刷装置
120 剥離部
121 剥離板(剥離手段)
130 切断部(切断手段)
140 搬送部(搬送手段)
141 ラベル搬送ステージ(搬送手段)
150 印刷部(印刷手段)
160 読取部
170 貼付部
100L ラベル

Claims (5)

  1. 粘着部を有するラベルを台紙から剥離する剥離手段と、
    前記剥離されたラベルを搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送されたラベルに印刷する印刷手段と、
    を、前記ラベルの搬送方向に沿ってこの順に実行する制御手段と、備える、
    印刷装置。
  2. 前記搬送手段は、前記ラベルを挟持して搬送する挟持手段を備える、
    請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記ラベルの搬送方向において、前記剥離手段と前記印刷手段との間に、前記剥離手段により剥離されたラベルを切断する切断手段をさらに備える、
    請求項1又は2記載の印刷装置。
  4. 前記切断手段は、前記剥離手段側と前記搬送手段側とで支持された状態において前記ラベルを切断する、
    請求項3記載の印刷装置。
  5. 前記搬送手段の下流に第2剥離手段を備える、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の印刷装置。

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