JP2015080859A - メモプリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】粘着剤転写済みの用紙の用紙長さを短く形成する場合でも、用紙排出口から突出させた粘着剤転写済みの用紙を人手で確実に把持できるメモプリンタを提供する。
【解決手段】粘着剤転写具50を用いて粘着剤テープ54に付着させた粘着剤54nをロール状の用紙P上に転写する際に、とくに、用紙搬送ローラ対60,75が挟持する挟持点から筐体20の用紙排出口20bまでの用紙搬送路に沿った排出距離Kを記憶する記憶手段(90c)と、粘着剤転写済みの用紙Pnに対してジョブ情報に基づく用紙長さL1が排出距離Kよりも短い場合には、排出距離Kよりも長くなるようにジョブ情報に基づく用紙長さL1に所定の延長量Lαを加算した延長量加算長さL2で切断し、一方、ジョブ情報に基づく用紙長さL3が排出距離Kよりも長い場合には、ジョブ情報に基づく用紙長さL3で切断するように切断手段40を制御する制御手段90と、を備えている。
【選択図】図11
【解決手段】粘着剤転写具50を用いて粘着剤テープ54に付着させた粘着剤54nをロール状の用紙P上に転写する際に、とくに、用紙搬送ローラ対60,75が挟持する挟持点から筐体20の用紙排出口20bまでの用紙搬送路に沿った排出距離Kを記憶する記憶手段(90c)と、粘着剤転写済みの用紙Pnに対してジョブ情報に基づく用紙長さL1が排出距離Kよりも短い場合には、排出距離Kよりも長くなるようにジョブ情報に基づく用紙長さL1に所定の延長量Lαを加算した延長量加算長さL2で切断し、一方、ジョブ情報に基づく用紙長さL3が排出距離Kよりも長い場合には、ジョブ情報に基づく用紙長さL3で切断するように切断手段40を制御する制御手段90と、を備えている。
【選択図】図11
Description
本発明は、ロール状に巻回した用紙にメモなどの情報を印刷手段により印刷した後に、印刷済みの用紙上に剥離可能な粘着剤を粘着剤転写具の転写ローラにより転写し且つ粘着剤を転写した用紙を切断手段により切断して、付箋紙などの印刷物を作成できるメモプリンタに関する。
一般的に、小型軽量で消費電力が小さいメモプリンタは、メモとして残しておきたい情報などを印刷して、付箋紙などの形態で印刷物を作成するのに適している。
この種のメモプリンタの一例として、ロール状に巻回した記録紙上にメモなどの情報を印刷した後に、印刷済みの記録紙上に粘着剤を転写し且つ粘着剤を転写した記録紙を切断して、付箋紙などの印刷物を作成できるプリンタがある(例えば、特許文献1参照)。
まず、上記特許文献1に開示されたプリンタは、ここでの図示を省略するが、プリンタ本体部内に、ロール状に巻回した記録紙を装填するロール紙装填部と、このロール紙装填部よりも下流側でロール状の記録紙にメモなどの情報を印刷する記録ヘッド(サーマルヘッド)と、この記録ヘッドに記録紙を介して接するプラテンローラと、印刷済みの記録紙を切断するオートカッターとを備えている。
また、オートカッターよりも下流側に粘着剤転写部と、この粘着剤転写部と対向した押圧機構とを備えている。
ここで、上記した粘着剤転写部は、供給ドラムと巻取ドラムとの間に粘着剤(糊)を付着させた粘着剤テープが巻回されている。また、供給ドラムと巻取ドラムとの間には、粘着剤テープのベースフィルム側に接するように転写ローラが、記録紙搬送方向と直交する記録紙幅方向に沿って設けられた一つの回転軸の中央部位に取り付けられていると共に、一つの回転軸上で転写ローラを挟んだ両端側に記録紙を搬送するための一対の繰り出しローラが取り付けられている。
一方、押圧機構は、平板状の加圧プラテン(押圧部材)がプランジャを介して粘着剤転写部の転写ローラ及び一対の繰り出しローラに接離自在になっている。
上記のように構成した従来のプリンタでは、記録ヘッドとプラテンローラとの間でロール状の記録紙を挟持搬送しながらメモなどの情報を印刷した後に、押圧機構により粘着剤テープに記録紙を圧接する圧接状態と、圧接しない非圧接状態とを交互に繰り返している。
そして、この間欠的な圧接動作の間に転写位置で記録紙を搬送するか、もしくは、切断済みの記録紙片を人手で引っ張って取り出すと、転写位置を通る記録紙の部分に粘着剤が転写されるので、付箋紙などの印刷物を作成できる。
ところで、特許文献1に開示されたプリンタでは、粘着剤テープに付着させた粘着剤(糊)を印刷済みの記録紙上に転写して、オートカッターにより切断した後に、粘着剤転写済みの記録紙片を粘着剤転写部から人手で引っ張って取り出す際、粘着剤転写済みの記録紙片の用紙長さを短く形成したい場合に、用紙長さが短い粘着剤転写済みの記録紙片を人手で把持できないので粘着剤転写部から取り出すことができないという問題がある。
そこで、粘着剤テープに付着させた粘着剤をロール状の印刷済みの用紙又は印刷していない用紙上に転写し、且つ、粘着剤転写済みの用紙を切断して筐体の用紙排出口から排出するときに、粘着剤転写済みの用紙の用紙長さを短く形成する場合でも、用紙排出口から突出させた粘着剤転写済みの用紙を人手で確実に把持できるように構成したメモプリンタを提供することを目的とする。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、請求項1記載の発明は、ロール状に巻回した用紙を装填するロール紙装填部と、前記用紙を排出する用紙排出口とを有する筐体と、
前記ロール紙装填部よりも用紙搬送方向の下流側に設置され、前記ロール紙装填部から送り出される前記用紙の一方の面に対してジョブ情報に基づき印刷する印刷手段と、
前記印刷手段よりも用紙搬送方向の下流側で前記用紙と対向した位置に設置された転写ローラを有し、前記転写ローラを介して粘着剤を前記用紙の他方の面に転写するための粘着剤転写具と、
前記印刷手段よりも用紙搬送方向の下流側に設置され、前記用紙を用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に沿って切断する切断手段と、
粘着剤転写済みの用紙を前記用紙排出口に向けて挟持搬送する用紙搬送ローラ対と、
前記用紙搬送ローラ対が挟持する挟持点から前記用紙排出口までの用紙搬送路に沿った排出距離を記憶する記憶手段と、
前記粘着剤転写済みの用紙に対して前記ジョブ情報に基づく用紙長さが前記排出距離よりも短い場合には、前記排出距離よりも長くなるように前記ジョブ情報に基づく用紙長さに所定の延長量を加算した延長量加算長さで切断し、一方、前記ジョブ情報に基づく用紙長さが前記排出距離よりも長い場合には、前記ジョブ情報に基づく用紙長さで切断するように前記切断手段を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とするメモプリンタである。
前記ロール紙装填部よりも用紙搬送方向の下流側に設置され、前記ロール紙装填部から送り出される前記用紙の一方の面に対してジョブ情報に基づき印刷する印刷手段と、
前記印刷手段よりも用紙搬送方向の下流側で前記用紙と対向した位置に設置された転写ローラを有し、前記転写ローラを介して粘着剤を前記用紙の他方の面に転写するための粘着剤転写具と、
前記印刷手段よりも用紙搬送方向の下流側に設置され、前記用紙を用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に沿って切断する切断手段と、
粘着剤転写済みの用紙を前記用紙排出口に向けて挟持搬送する用紙搬送ローラ対と、
前記用紙搬送ローラ対が挟持する挟持点から前記用紙排出口までの用紙搬送路に沿った排出距離を記憶する記憶手段と、
前記粘着剤転写済みの用紙に対して前記ジョブ情報に基づく用紙長さが前記排出距離よりも短い場合には、前記排出距離よりも長くなるように前記ジョブ情報に基づく用紙長さに所定の延長量を加算した延長量加算長さで切断し、一方、前記ジョブ情報に基づく用紙長さが前記排出距離よりも長い場合には、前記ジョブ情報に基づく用紙長さで切断するように前記切断手段を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とするメモプリンタである。
また、請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載のメモプリンタにおいて、
前記粘着剤転写済みの用紙に対して前記ジョブ情報に基づく用紙長さが前記排出距離よりも短い場合には、前記切断手段により前記ジョブ情報に基づく用紙長さの位置でハーフカットし、且つ、前記延長量加算長さの位置でフルカットすることを特徴とするメモプリンタである。
前記粘着剤転写済みの用紙に対して前記ジョブ情報に基づく用紙長さが前記排出距離よりも短い場合には、前記切断手段により前記ジョブ情報に基づく用紙長さの位置でハーフカットし、且つ、前記延長量加算長さの位置でフルカットすることを特徴とするメモプリンタである。
請求項1記載のメモプリンタによると、粘着剤転写具を用いて粘着剤テープに付着させた粘着剤をロール状の用紙上に転写する際に、とくに、用紙搬送ローラ対が挟持する挟持点から筐体の用紙排出口までの用紙搬送路に沿った排出距離を記憶する記憶手段と、粘着剤転写済みの用紙に対してジョブ情報に基づく用紙長さが排出距離よりも短い場合には、排出距離よりも長くなるようにジョブ情報に基づく用紙長さに所定の延長量を加算した延長量加算長さで切断し、一方、ジョブ情報に基づく用紙長さが排出距離よりも長い場合には、ジョブ情報に基づく用紙長さで切断するように切断手段を制御する制御手段と、を備えている。これにより、粘着剤転写済みの用紙の用紙長さを短く形成する場合でも、用紙排出口から突出させた糊転写粘着剤転写済みの用紙を人手で確実に把持できる。勿論、粘着剤転写済みの用紙の用紙長さを長く形成する場合も用紙排出口から突出させた糊転写粘着剤転写済みの用紙を人手で確実に把持できる。
また、請求項2記載のメモプリンタによると、粘着剤転写済みの用紙に対してジョブ情報に基づく用紙長さが排出距離よりも短い場合には、切断手段によりジョブ情報に基づく用紙長さの位置でハーフカットし、且つ、延長量加算長さの位置でフルカットしている。これにより、筐体の用紙排出口に突出させた粘着剤転写済みの用紙を人手で把持しながら用紙搬送ローラ対間から引き抜いた後に、糊転写済みの用紙中でハーフカットした部位を人手で引き裂いて用紙長さが短い糊転写済みの用紙を得ることができる。
以下に本発明に係るメモプリンタの一実施形態について、図1〜図11を参照して詳細に説明する。
本発明に係るメモプリンタは、粘着剤テープをカセットケース内に収納した粘着剤転写具を用いて、この粘着剤転写具の転写ローラにより粘着剤テープに付着させた粘着剤をロール状に巻回した用紙上に転写し、且つ、粘着剤転写済みの用紙を切断して筐体の用紙排出口から排出させるときに、粘着剤転写済みの用紙の用紙長さを短く形成する場合でも、用紙排出口から突出させた粘着剤転写済みの用紙を人手で確実に把持できるように構成されている。
図1は本発明に係るメモプリンタの外観形状を斜視的に示しており、(a)は粘着剤転写済みの用紙を保持している状態を示し、(b)は粘着剤転写済みの用紙を人手で把持している状態を示している。
図1(a),(b)に示す如く、本発明に係るメモプリンタ10は、小型軽量で消費電力が小さく、且つ、印刷時及び粘着剤転写時のジョブ情報を入力するためにパソコンPCと接続可能になっている。
尚、本発明に係るメモプリンタ10において、用紙Pの搬送方向の上流側を前方側と呼称し、且つ、用紙Pの搬送方向の下流側を後方側と呼称すると共に、用紙Pを前方側から見たときに用紙幅方向に対して左右を図示の如く設定して以下説明する。
また、上記したメモプリンタ10の外観を形成する筐体20は、底枠21と、底枠21の前方上方部位に開閉自在に取り付けられた前蓋22と、底枠21の後方部位に開閉自在に取り付けられた後蓋23とを突き合わせて小型な箱状に形成されている。
また、筐体20の前蓋22の上方部位には、後述する粘着剤転写具50を外部に露出した状態で着脱自在に係合させる転写具係合部20aが用紙Pの一方の端部側(例えば、右端部側)に偏奇させた位置に形成されている。
また、前蓋22と後蓋23とが前後方向の略中間部位で突き合わされており、前蓋22の天面22aと後蓋23の天面23aとを突き合せた部位に後述する粘着剤転写済みの用紙Pnを排出させるための用紙排出口20bが用紙排出方向と直交する用紙幅方向に沿って開口されている。
そして、図1(a)に示すように、粘着剤転写済みの用紙Pnをメモプリンタ10内に保持する場合には、粘着剤転写済みの用紙Pnの先端部を筐体20の用紙排出口20bから僅かに突出させている。
また、図1(b)に示すように、粘着剤転写済みの用紙Pnを人手Hで把持する場合には、粘着剤転写済みの用紙Pnの先端部を筐体20の用紙排出口20bから図1(a)に示した状態よりも長く突出させている。
ここで、本発明に係るメモプリンタ10の構成部材について、図2〜図6を用いて説明する。
図2は本発明に係るメモプリンタの全体構成を概念的に示している。また、図3は本発明に係るメモプリンタにおいて、筐体を取り外したときの構成を斜視的に示している。図4〜図6は切断手段により、用紙を切断する前の状態,用紙をハーフカットする状態,用紙をフルカットする状態を斜視的に示している。
図2及び図3に示す如く、本発明に係るメモプリンタ10では、ロール状に巻回した未印刷の用紙Pが筐体20内に設けた下フレーム24(図3のみ図示)と、この下フレーム24の支持部24aに開閉自在に設けた上フレーム25(図3のみ図示)との間に形成したロール紙装填部20cに回転自在に装填されている。そして、上フレーム25を開くことにより用紙Pの交換が可能になっている。
また、筐体20内に設けたロール紙装填部20cよりも用紙搬送方向の下流には、光反射型の用紙有無検出センサ26が設置されており、この用紙有無検出センサ26で用紙Pがロール紙装填部20cに装填されているか否かを後述する制御手段90を介して検出している。
また、筐体20内でロール紙装填部20c及び用紙有無検出センサ26よりも用紙搬送方向の下流側には、用紙Pにメモなどの情報を必要に応じて印刷する印刷手段30が設置されている。また、印刷手段30よりも用紙搬送方向の下流側には、印刷済みの用紙P又は印刷していない用紙Pを切断する切断手段40が設置されている。
上記した印刷手段30は、ロール状の用紙Pとして感熱紙を適用した場合に、用紙Pの搬送方向と直交する用紙幅方向に沿って長尺に形成されたサーマルヘッド31と、正逆転可能な印刷用プラテンモータ(以下、第1パルスモータと記す)32と、この第1パルスモータ32に連結された不図示の第1減速ギア列を介して時計方向又は反時計方向に回転すると共に用紙Pの幅方向に沿って長尺に形成された印刷用プラテンローラ(以下、第1プラテンローラと記す)33とからなる。
そして、ロール紙装填部20cに装填された未印刷の用紙(感熱紙)Pをサーマルヘッド31と第1プラテンローラ33との間で挟持しながらパソコンPCからのジョブ情報に基づいてメモ情報などを感熱印刷して用紙搬送方向の下流側に向かって搬送している。
尚、未印刷の用紙P上に印刷をしない場合には、サーマルヘッド31に信号を印加せずにこのサーマルヘッド31を第1プラテンローラ33に圧接することで、印刷していない用紙Pを切断手段40に送ることができる。
また、上記した切断手段40は、印刷手段30と後述する粘着剤転写具50との間に設置されており、本発明の要部の一部を構成している。
この切断手段40は、固定カッター41と、可動カッター42と、可動カッター42を駆動するカッターモータ(以下、第2パルスモータと記す)43と、光反射型のカッターHP検出センサ44とからなる。
より具体的には、後述する粘着剤転写用プラテンローラ75を取り除いた状態で図4に示す如く、切断手段40では、固定カッター41が下フレーム24の上部後方側に形成したカッター支持部24b上に固定して取り付けられており、この固定カッター41の刃は前方に向かって用紙幅方向に沿いながら直線的に形成されている。
また、可動カッター42は、上フレーム25の裏面後方側に第2パルスモータ43と不図示のギア列を介して連結され、且つ、固定カッター41に向かって移動可能に取り付けられている。この可動カッター42の刃は、用紙幅方向の左右端よりも用紙幅方向の中央部位が窪んでいるので、用紙幅方向に沿って逆く字状に形成されている。
そして、図4に示す如く、用紙Pをカットする前の状態では、可動カッター42が固定カッター41に対して僅かに離間しており、両カッター41,42間に用紙Pが進入可能になっている。
また、図5に示す如く、後述する粘着剤転写済みの用紙Pnをハーフカットする状態では、可動カッター42が固定カッター41上に向かって少量移動して、可動カッター42の逆く字状の刃で用紙幅方向の左右端側をカットするも、用紙幅方向の中央部位をカットせずに残すことで粘着剤転写済みの用紙Pnをハーフカットするようになっている。
更に、図6に示す如く、粘着剤転写済みの用紙Pnをフルカットする状態では、可動カッター42が固定カッター41上に向かってハーフカット位置よりも更に移動して、可動カッター42の逆く字状の刃で用紙幅方向に沿って粘着剤転写済みの用紙Pnをフルカットするようになっている。
尚、図5及び図6において、可動カッター42は固定カッター41に向かって鋏みと同様に移動して、両カッター41,42間に粘着剤転写済みの用紙Pnを挟み込んでハーフカット又はフルカットしている。
とくに、粘着剤転写済みの用紙Pnの用紙長さを短く形成する場合に、用紙長さが短い位置でハーフカットし、このハーフカットの位置から所定の延長量だけ延長させた位置でフルカットすることで、筐体20の用紙排出口20bから突出させた粘着剤転写済みの用紙Pnを人手H{図1(b)}で確実に把持できるようにしている点が本発明の要部となっているが、これについては後で詳述する。
図2及び図3に戻り、切断手段40よりも用紙搬送方向の下流側には、印刷済みの用紙Pに粘着剤(糊)を転写するための転写ローラ55を有する粘着剤転写具50と、後述する粘着剤転写用プラテンローラ75の転写ローラ55への接離動作に追従して移動する用紙搬送ローラ60とが設置されている。
上記した粘着剤転写具50は、先に説明したように、筐体20の上方部位に形成した転写具係合部20aに露出した状態で着脱自在に設置されている。
この粘着剤転写具50は、略透明なカセットケース51の幅寸法が用紙Pの幅寸法に対して例えば1/5程度に幅狭く形成され、且つ、カセットケース51の長さが長く形成されている。
また、カセットケース51内に回転自在に設けた供給リール52と巻取リール53とに粘着剤(図示せず)を付着させた粘着剤テープ54が巻回して収納されている。
また、カセットケース51の長手方向の先端部51aには先端開口部51bが開口されて、この先端開口部51bから転写ローラ55が外部に向かって露出して、用紙Pを挟んで後述する粘着剤転写用プラテンローラ75と対向している。
また、カセットケース51の下方には、メモプリンタ10の筐体20に形成した転写具係合部20aに着脱自在に係合される被係合部51cがカセットケース51の長手方向に沿って形成されている。
そして、カセットケース51内の供給リール52と巻取リール53との間に巻回した粘着剤テープ54が転写ローラ55に巻き付けられており、且つ、転写ローラ55は印刷手段30により印刷された印刷済みの用紙P又は印刷していない用紙Pと対向してこの用紙Pに接触可能に配置されている。
この際、粘着剤テープ54は、略透明なベースフィルムの一方の面に、粘着剤として接着能力が比較的弱く何回も剥離できる弱粘着性を有する糊(図示せず)が付着されて、この一方の面側が用紙Pと対向する面であり、糊が付着されていないベースフィルムの他方の面側が転写ローラ55に巻き付いている。
上記により、一方の面側に粘着剤(糊)を付着させた粘着剤テープ54を他方の面側から転写ローラ55で用紙Pを介して回転中の粘着剤転写用プラテンローラ75に当接させて、粘着剤(糊)を印刷済みの用紙P又は印刷していない用紙P上に転写して粘着剤(糊)転写済みの用紙Pnを作成することができるようになっている。
尚、粘着剤テープ54に付着させる粘着剤として弱粘着性を有する材料であればいかなる材料でも良いが、この実施形態では粘着剤として糊を用いているので、以下の説明では、粘着剤転写具50をテープ糊カセット、粘着剤テープ54をテープ糊と、粘着剤54n(図7〜図11)を糊とそれぞれ呼称して同一符番を付して説明する。
更に、供給リール52には、この同軸上に不図示の摩擦板を介して回転する大径ギア52aが設けられ、一方、巻取リール53には、この同軸上に不図示の逆転防止板を介して回転する小径ギア53aが設けられている。
そして、供給リール52の大径ギア52aと、巻取リール53の小径ギア53aとを噛合させているので、転写ローラ55に巻き付いたテープ糊54を被転写物となる用紙Pに押し当てながら転写ローラ55を回転させる動作に伴って、供給リール52から不図示の摩擦板によりバックテンションをかけられて引き出されたテープ糊54が転写ローラ55を経由して巻取リール53に巻き取られるようになっている。
また、上記した用紙搬送ローラ60は、用紙Pの幅方向に沿って転写ローラ55よりも図示手前側に設置されている。更に、用紙搬送ローラ60は、図3にも示したように、筐体20内に設けた上フレーム25の上面25a上でスライド部材61及びバネ62を介して前後方向(矢印方向)にスライド自在に設けられている。
そして、用紙搬送ローラ60は、後述するように駆動源によって回転駆動される粘着剤転写用プラテンローラ75上の用紙Pの幅方向における転写ローラ55が接離する部位を除いた部位を常時圧接しているので、粘着剤転写用プラテンローラ75の回転時に従動回転している。
これにより、用紙搬送ローラ60と回転中の粘着剤転写用プラテンローラ75との間で用紙Pを挟持しながらこの用紙Pを用紙搬送方向の下流側に向かって搬送可能になっていると共に、用紙搬送ローラ60と停止中の粘着剤転写用プラテンローラ75と協働して用紙Pを保持できるようになっている。
この際、用紙搬送ローラ60と粘着剤転写用プラテンローラ75とが粘着剤転写済みの用紙Pnを挟持搬送する用紙搬送ローラ対60,75として機能している。
また、筐体20内の後方には、粘着剤転写用プラテンローラ(以下、第2プラテンローラと記す)75を転写ローラ55に接離させる手段として、粘着剤転写用プラテンローラ揺動押圧手段70と偏心部材駆動手段80とが設置されている。
上記した粘着剤転写用プラテンローラ揺動押圧手段70では、図3にも示したように、長尺な揺動アーム71の一端側を軸支した支点軸72を揺動支点とし、且つ、一端側と反対の他端側に転写用プラテンモータ(以下、第3パルスモータと記す)73に連結された減速ギア列74を介して第2プラテンローラ(粘着剤転写用プラテンローラ)75が回転自在に取り付けられている。
この際、上記した第2プラテンローラ75は、用紙Pの幅方向に沿って長尺に形成されており、且つ、糊転写済みの用紙Pnを挟んでテープ糊カセット50の転写ローラ55と用紙搬送ローラ60とに対向している。
そして、回転中の第2プラテンローラ75を介して転写ローラ55に押圧力を印加したときに、転写ローラ55と第2プラテンローラ75との間で糊転写済みの用紙P及びテープ糊54を挟持搬送することができるようになっている共に、用紙搬送ローラ60と停止中の第2プラテンローラ75との間で糊転写済みの用紙Pを保持することができるようになっている。
また、揺動アーム71は、この揺動アーム71と不図示の固定部との間に圧縮バネ76が掛止された状態で偏心部材駆動手段80により揺動可能になっている。
上記した偏心部材駆動手段80では、偏心カム用モータ(以下、第4DCモータとも記す)81と、この第4DCモータ81に連結された不図示の第4減速ギア列を介して回転する回転軸82と、この回転軸82に取り付けられて偏心しながら回転し且つ揺動アーム71に当接する偏心カム83と、偏心カム83を取り付けた回転軸82に固着された半円板状遮蔽板84と、この半円板状遮蔽板84と対向して設置された光透過型の偏心カム位置検出センサ85とからなる。
この際、偏心カム83は、第2プラテンローラ75を転写ローラ55側に押圧するための大径部83aと、第2プラテンローラ75を転写ローラ55側から離間させるための小径部83bとを有している。
そして、偏心カム83の大径部83a又は小径部83bがそれぞれ揺動アーム71に当接したときの回転位置を半円板状遮蔽板84と偏心カム位置検出センサ85とで検出している。
尚、偏心部材駆動手段80において、揺動アーム71を揺動させて第2プラテンローラ75を転写ローラ55側に接離する機構として回転自在な偏心カム83を用いたが、これに限ることなく、偏心カム83に代えて回転軸82を中心にして回転する不図示の偏心ピンを用いても良い。
更に、メモプリンタ10を全体的に制御する制御手段90が、筐体20内の適宜な場所に設置されている。
上記した制御手段90は、外部のパソコンPCに接続されており、パソコンPCから用紙Pを印刷するときのジョブ情報として、メモ情報や、印刷される用紙Pの前端部及び後端部の各位置情報とか、用紙Pの長さ情報などが送られている。
この制御手段90は、内部にCPU90aと、ROM90bと、RAM90cと、テーブル90dとを有している。
そして、制御手段90内のCPU90aは、印刷手段30と、切断手段40と、粘着剤転写用プラテンローラ揺動押圧手段70と、偏心部材駆動手段80とをそれぞれ制御している。この際。CPU90a内に設けた不図示のカウンタは、印刷を開始したときにパソコンPCにより指定された用紙Pの前端部を印刷開始基準位置として、この印刷開始基準位置を基準として第1パルスモータ32のパルスを計数している。
これにより、用紙Pの前端部を基準として用紙Pの搬送位置や用紙長さを第1パルスモータ32のパルス数の計数により取得している。
また、制御手段90内のROM90bは、メモプリンタ10の動作プログラムなどを記憶している。
また、制御手段90内のRAM90cは、メモプリンタ10内で変更可能な各種の情報を一時的に記憶している。この際、変更可能な各種の情報として、後述する用紙搬送ローラ60と第2プラテンローラ75とが接する接点から筐体20の用紙排出口20bまでの用紙搬送路に沿った排出距離K(図8,図10)を記憶している。言い換えると、RAM90cは、用紙搬送ローラ対60,75が挟持する挟持点から用紙排出口20bまでの用紙搬送路に沿った排出距離K(図8,図10)を記憶している。
また、制御手段90内のテーブル90dは、後述するようにジョブ情報によって用紙長さL1(図7)が短く設定されているときに、筐体20の用紙排出口20bから突出させた粘着剤転写済みの用紙Pnを人手Hで把持するために、短い用紙長さL1(図7)に対応して用紙Pを延長させる延長量Lα(図7)をテーブル形式で記憶しており、短い用紙長さL1の各値に応じてそれぞれ所定の延長量Lα(図7)が設定されている。
尚、この実施形態では、上記した排出距離K(図8,図10)及び延長量Lα(図7)を制御手段90内に記憶して後述するメモプリンタ10の動作を処理しているが、これに代えてパソコンPC内に記憶しても制御手段90を介して同様にメモプリンタ10を動作させることができる。
ここで、本発明の要部となる糊転写済みの用紙Pnに対して切断手段40によりハーフカット/フルカットする場合について、図7〜図10を用いて説明する。
図7,図8は粘着剤(糊)転写済みの用紙を短く形成する場合を示している。また、図9,図10は粘着剤(糊)転写済みの用紙を長く形成する場合を示している。
まず、図7(a),(b)に示す如く、糊転写済みの用紙Pnを用紙搬送方向に対して短く形成する場合に、パソコンPC(図1,図2)からのジョブ情報に基づいて未印刷の用紙Pの表面Pa上に印刷するメモ情報の印刷長さは、前端部Pfから短い用紙長さL1に予め設定されており、この短い用紙長さL1の位置がハーフカット位置HCとして設定されている。
また、印刷済みの用紙Pの裏面Pbの右端部側に偏奇させて糊(粘着剤)54nを転写するときに、パソコンPC(図1,図2)からのジョブ情報に基づいて糊転写長さも短い用紙長さL1に予め設定されている。
そして、糊転写済みの用紙Pnを短い用紙長さL1で切断して筐体20の用紙排出口20b(図1,図2)から排出する場合に、短い用紙長さL1では糊転写済みの用紙Pnの前端部Pfが用紙排出口20bから突出しないために人手で把持できないので、糊転写済みの用紙Pnを延長して前端部Pfから後端部Pkまでの間を短い用紙長さL1にこの短い用紙長さL1に対応して設定される所定の延長量Lαを加算して延長量加算長さL2を得てから排出しており、この延長量加算長さL2と対応した後端部Pkの位置がフルカット位置FCとして設定される。この際、所定の延長量Lαの範囲内には糊54nが転写されないので、テープ糊54を無駄使いすることがない。
上記により、フルカット位置FCで切断された糊転写済みの用紙Pnの前端部Pfを筐体20の用紙排出口20bから突出させて、この前端部Pfを人手で把持しながら筐体20の用紙排出口20bから引き抜いた後に、ユーザは糊転写済みの用紙Pnのハーフカット位置HCを人手で切り裂いて、短い用紙長さL1の糊転写済みの用紙Pnを得ている。
尚、糊転写済みの用紙Pn中で切り裂いた延長量Lαの部分は破棄するので、所定の延長量Lαは人手では把持できる程度の最小量に設定している。
即ち、糊転写済みの用紙Pnを短く形成する場合には、図8(a)に示すハーフカット時に、ロール状の用紙Pを印刷手段30内のサーマルヘッド31と、時計方向に回転している第1プラテンローラ33とで挟持搬送しながらサーマルヘッド31により用紙Pの表面Pa上にパソコンPC(図1,図2)からのジョブ情報に基づいてメモ情報を短い用紙長さL1(図7)内で印刷する。
この後、印刷済みの用紙Pは切断手段40を通り抜けて下流側に搬送される。
ここで、切断手段40の下流側では、制御手段90の指令により偏心部材駆動手段80内に設けた偏心カム83を回転軸82を中心にして回転させて、偏心カム83の大径部83aを粘着剤転写用プラテンローラ揺動押圧手段70内に設けた揺動アーム71に当接させる。
これに伴って、揺動アーム71が一端側の支点軸72を中心にして時計方向に揺動するので、揺動アーム71の他端側に取り付けた第2プラテンローラ75が用紙P及びテープ糊54を介して転写ローラ55に圧接すると共に、第2プラテンローラ75に追従するように用紙搬送ローラ60が第2プラテンローラ75に当接する。
そして、第2プラテンローラ75が反時計方向に回転すると、この第2プラテンローラ75で圧接される転写ローラ55は時計方向に回転しながらテープ糊54に付着させた糊54nを印刷済みの用紙P上に転写する。これに伴って、糊54nを転写した糊転写済みの用紙Pnは、転写ローラ55及び用紙搬送ローラ60と第2プラテンローラ75とによって用紙搬送方向の下流側に形成した筐体20の用紙排出口20bに向かって搬送される。
一方、用紙搬送ローラ60と第2プラテンローラ75とが接する接点から筐体20の用紙排出口20bまでの用紙搬送路に沿った排出距離Kは、ジョブ情報に基づいて設定された糊転写済みの用紙Pnの短い用紙長さL1(図7)よりも長い。従って、短い糊転写済みの用紙Pnは用紙排出口20bから人手で把持できるほど突出しないので、短い用紙長さL1(図7)と対応するハーフカット位置HCで切断手段40の固定カッター41と可動カッター42とによりハーフカットする。
この際、用紙Pnの短い用紙長さL1(図7)が排出距離Kよりも僅かに長く、筐体20の用紙排出口20bから5〜10mm程度突出しても突出量が少ないために人手で把持できにくいので、この場合を含めて、用紙搬送ローラ60と第2プラテンローラ75とが接する接点から筐体20の用紙排出口20bに用紙Pnが僅かに突出した用紙把持可能最小突出距離(Kmm+5〜10mm程度)までを排出距離(図示せず)と設定して、この排出距離(図示せず)よりも用紙長さが短くて、筐体20の用紙排出口20bから突出した用紙Pnを人手で把持できない長さの場合にハーフカットするように制御することが望ましい。
この後、図8(b)に示すフルカット時には、糊54nを転写した糊転写済みの用紙Pnの下方に前記した排出距離Kよりも長い延長量加算長さL2(図7)でフルカット位置FCが設定されるので、このフルカット位置FCで切断手段40の固定カッター41と可動カッター42とによりフルカットし、この糊転写済みの用紙Pnを更に用紙排出口20bに向けて搬送する。
更にこの後、図8(c)に示す用紙保持時には、制御手段90により糊転写済みの用紙Pnの後端部PkがカッターHP検出センサ44を通過したことを検出した後に、制御手段90の指令により偏心カム83を回転軸82を中心にして回転させて、偏心カム83の小径部83bを揺動アーム71に当接させる。
これに伴って、揺動アーム71が一端側の支点軸72を中心にして反時計方向に揺動するので、揺動アーム71の他端側に取り付けた第2プラテンローラ75が転写ローラ55から離間するも、用紙搬送ローラ60が第2プラテンローラ75の揺動に追従して図示左方に移動する。
そして、揺動アーム71が反時計方向に揺動する動作に伴って、第2プラテンローラ75の回転を停止させているので、糊転写済みの用紙Pnの後端部Pkが用紙搬送ローラ60と第2プラテンローラ75とで保持されて、用紙排出動作が終了する。
このときに、転写ローラ55は糊転写済みの用紙Pnから離間しているので、用紙排出口20bから突出させた糊転写済みの用紙Pnをテープ糊54に接触させることなく人手Hで把持しながら容易に引き抜くことができる。
そして、ユーザは引き抜いた糊転写済みの用紙Pnのハーフカット位置HCを人手で切り裂いて、短い用紙長さL1の糊転写済みの用紙Pnを得ている。
次に、図9(a),(b)に示す如く、糊転写済みの用紙Pnを用紙搬送方向に対して長く形成する場合に、パソコンPC(図1,図2)からのジョブ情報に基づいて未印刷の用紙Pの表面Pa上に印刷するメモ情報の印刷長さは、前端部Pfから後端部Pkに至るまで長い用紙長さL3に予め設定されており、この長い用紙長さL3がフルカット位置FCとして設定されている。
また、印刷済みの用紙Pの裏面Pbの右端部側に偏奇させて糊(粘着剤)54nを転写するときに、パソコンPC(図1,図2)からのジョブ情報に基づいて糊転写長さも長い用紙長さL3に予め設定されている。
そして、糊転写済みの用紙Pnを長い用紙長さL3で切断して筐体20の用紙排出口20b(図1,図2)から排出する場合に、長い用紙長さL3の糊転写済みの用紙Pnは用紙排出口20bから十分に突出するので、フルカット位置FCで切断された糊転写済みの用紙Pnを人手で把持しながら筐体20の用紙排出口20bから引き抜いて、長い長用紙さL3の糊転写済みの用紙Pnを得ている。
即ち、糊転写済みの用紙Pnを長く形成する場合には、図10(a)に示すフルカット時に、ロール状の用紙Pを印刷手段30内のサーマルヘッド31と第1プラテンローラ33とにより用紙Pの表面Pa上にパソコンPC(図1,図2)からのジョブ情報に基づいてメモ情報を長い用紙長さL3(図9)内で印刷する。
この後、印刷済みの用紙Pは切断手段40を通り抜けて下流側に搬送される。
ここで、切断手段40の下流側では、制御手段90の指令により偏心部材駆動手段80内に設けた偏心カム83を回転軸82を中心にして回転させて、偏心カム83の大径部83aを粘着剤転写用プラテンローラ揺動押圧手段70内に設けた揺動アーム71に当接させる。
これに伴って、揺動アーム71が一端側の支点軸72を中心にして時計方向に揺動するので、揺動アーム71の他端側に取り付けた第2プラテンローラ75が用紙P及びテープ糊54を介して転写ローラ55に圧接すると共に、第2プラテンローラ75に追従するように用紙搬送ローラ60が第2プラテンローラ75に当接する。
そして、第2プラテンローラ75が反時計方向に回転すると、この第2プラテンローラ75で圧接される転写ローラ55は時計方向に回転しながらテープ糊54に付着させた糊54nを印刷済みの用紙P上に転写する。これに伴って、糊54nを転写した糊転写済みの用紙Pnは、転写ローラ55及び用紙搬送ローラ60と第2プラテンローラ75とによって用紙搬送方向の下流側に形成した筐体20の用紙排出口20bに向かって搬送される。
一方、用紙搬送ローラ60と第2プラテンローラ75とが接する接点から筐体20の用紙排出口20bまでの用紙搬送路に沿った排出距離Kは、糊転写済みの用紙Pnの長い用紙長さL3(図9)よりも短いので、この長い糊転写済みの用紙Pnは用紙排出口20bから人手で把持できるほど突出できるために、長い用紙長さL3(図9)と対応するフルカット位置FCで切断手段40の固定カッター41と可動カッター42とによりフルカットする。
この後、図10(b)に示す用紙排出時には、糊54nを転写した糊転写済みの用紙Pnを用紙排出口20bに向けて更に搬送する。
更にこの後、図10(c)に示す用紙保持時には、制御手段90により糊転写済みの用紙Pnの後端部PkがカッターHP検出センサ44を通過したことを検出した後に、制御手段90の指令により偏心カム83を回転軸82を中心にして回転させて、偏心カム83の小径部83bを揺動アーム71に当接させる。
これに伴って、揺動アーム71が一端側の支点軸72を中心にして反時計方向に揺動するので、揺動アーム71の他端側に取り付けた第2プラテンローラ75が転写ローラ55から離間するも、用紙搬送ローラ60が第2プラテンローラ75の揺動に追従して図示左方に移動する。
そして、揺動アーム71が反時計方向に揺動する動作に伴って、第2プラテンローラ75の回転を停止させているので、糊転写済みの用紙Pnの後端部Pkが用紙搬送ローラ60と第2プラテンローラ75とで保持されて、用紙排出動作が終了する。
このときに、転写ローラ55は糊転写済みの用紙Pnから離間しているので、用紙排出口20bから突出させた糊転写済みの用紙Pnをテープ糊54に接触させることなく人手Hで把持しながら容易に引き抜くことができる。
ここで、本発明に係るメモプリンタの動作を図2,図7〜図11を併用して動作順に説明する。尚、以下では、図8及び図10に示した排出距離Kと、図7に示した延長量Lαとを制御手段90内に記憶させた場合について説明するが、排出距離K及び延長量LαをパソコンPC内に記憶させても良いので、排出距離K及び延長量Lαを記憶する記憶手段は制御手段90又はパソコンPCである。
図11は本発明に係るメモプリンタの動作を動作順に示している。
図11に示す如く、本発明に係るメモプリンタ10の動作を開始すると、ステップS10において、印刷手段30は、パソコンPCからのジョブ情報に基づいてロール状の用紙Pの表面Pa上にメモ情報を用紙長さ(L1又はL3)の範囲内で印刷する。
次に、ステップS11において、テープ糊カセット50の転写ローラ55により印刷済みの用紙Pの裏面Pb上にテープ糊54に付着させた糊54nを転写する。この際、糊転写長さも用紙長さ(L1又はL3)の範囲内で転写している。
次に、ステップS12において、制御手段90は、ジョブ情報によって予め設定された糊転写済みの用紙Pnの用紙長さ(L1又はL3)が、制御手段90のRAM90c内に記憶されている用紙搬送ローラ60と第2プラテンローラ75とが接する接点から用紙排出口20bまでの排出距離Kよりも短いか否かを問う。
そして、ステップS12において、糊転写済みの用紙Pnの用紙長さL1が前記した排出距離Kよりも短いと制御手段90が判断した場合に、ステップS13で糊転写済みの用紙Pnに対して短い用紙長さL1の位置で切断手段40によりハーフカットする。
このときに、制御手段90は、短い用紙長さL1と対応した所定の延長量Lαを制御手段90のテーブル90dから読み出して、短い用紙長さL1に所定の延長量Lαを加算して排出距離Kよりも長い延長量加算長さL2を得ている。
この後、ステップS14でハーフカットした糊転写済みの用紙Pnを用紙搬送ローラ60と第2プラテンローラ75とにより下流側に向けて搬送して、後述するステップS15に移行する。
一方、ステップS12で糊転写済みの用紙Pnの用紙長さL3が前記した排出距離Kよりも長いと制御手段90が判断した場合に、ステップS15に移行する。
次に、ステップS15において、用紙長さL1が短く且つハーフカットした糊転写済みの用紙Pnの場合には、前記した排出距離Kよりも長い延長量加算長さL2と対応した後端部Pkの位置でフルカットしているので、排出距離Kよりも長くなるようにジョブ情報に基づく用紙長さL1に所定の延長量Lαを加算した延長量加算長さL2で切断することになる。
一方、用紙長さL3が長い糊転写済みの用紙Pnの場合には、長い用紙長さL3の後端部Pkの位置でフルカットする。
尚、フルカットするタィミングは用紙Pの後端部Pkが切断手段40の位置に至ったときであればよく、印刷後、又は、糊転写中、もしくは、糊転写後のいずれの場合でも可能である。
次に、ステップS16において、糊転写済みの用紙Pnの後端部Pkを用紙搬送ローラ60と第2プラテンローラ75とが接する少し手前まで搬送する。
次に、ステップS17において、糊転写済みの用紙Pnの搬送を停止する。
次に、ステップS18において、糊転写済みの用紙Pnを用紙搬送ローラ60と第2プラテンローラ75とで挟持して保持することで、メモプリンタの動作を終了する。
この後、筐体20の用紙排出口20bから突出させた糊転写済みの用紙Pnを人手Hで把持しなから糊転写済みの用紙Pnを用紙搬送ローラ60と第2プラテンローラ75との間から引き抜く。
そして、用紙長さL1が短く且つハーフカットした糊転写済みの用紙Pnの場合には、糊転写済みの用紙Pn中のハーフカットした部位を人手Hで引き裂いて、用紙長さL1が短い糊転写済みの用紙Pnを得ることができる。一方、用紙長さL3が長い糊転写済みの用紙Pはそのままの状態で得ることができる。
10…本発明に係るメモプリンタ、
20…筐体、20a…転写具係合部、20b…用紙排出口、20c…ロール紙装填部、
30…印刷手段、31…サーマルヘッド、
32…印刷用プラテンモータ(第1パルスモータ)、
33…印刷用プラテンローラ(第1プラテンローラ)、
40…切断手段、41…固定カッター、42…可動カッター、
43…カッターモータ(第2パルスモータ)、44…カッターHP検出センサ、
50…粘着剤転写具(テープ糊カセット)、
51…カセットケース、51a…先端部、51b…先端開口部、51c…被係合部、
52…供給リール、53…巻取リール、
54…粘着剤テープ(テープ糊)、54n…粘着剤(糊)、55…転写ローラ、
60…用紙搬送ローラ、60,75…用紙搬送ローラ対、
70…粘着剤転写用プラテンローラ揺動押圧手段、
71…揺動アーム、72…支点軸、73…転写用プラテンモータ(第3パルスモータ)、
75…粘着剤転写用プラテンローラ(第2プラテンローラ)、76…圧縮バネ、
80…偏心部材駆動手段、
81…偏心カム用モータ(第4DCモータ)、82…回転軸、
83…偏心カム、83a…大径部、83b…小径部、
90…制御手段、90a…CPU、90c…RAM、90d…テーブル、
FC…フルカット位置、HC…ハーフカット位置、H…人手、K…排出距離、
L1…短い用紙長さ、L2…延長量加算長さ、L3…長い用紙長さ、
Lα…延長量、
P…用紙、Pn…粘着剤転写済みの用紙(糊転写済みの用紙)、
Pa…表面、Pb…裏面、Pf…前端部、Pk…後端部。
20…筐体、20a…転写具係合部、20b…用紙排出口、20c…ロール紙装填部、
30…印刷手段、31…サーマルヘッド、
32…印刷用プラテンモータ(第1パルスモータ)、
33…印刷用プラテンローラ(第1プラテンローラ)、
40…切断手段、41…固定カッター、42…可動カッター、
43…カッターモータ(第2パルスモータ)、44…カッターHP検出センサ、
50…粘着剤転写具(テープ糊カセット)、
51…カセットケース、51a…先端部、51b…先端開口部、51c…被係合部、
52…供給リール、53…巻取リール、
54…粘着剤テープ(テープ糊)、54n…粘着剤(糊)、55…転写ローラ、
60…用紙搬送ローラ、60,75…用紙搬送ローラ対、
70…粘着剤転写用プラテンローラ揺動押圧手段、
71…揺動アーム、72…支点軸、73…転写用プラテンモータ(第3パルスモータ)、
75…粘着剤転写用プラテンローラ(第2プラテンローラ)、76…圧縮バネ、
80…偏心部材駆動手段、
81…偏心カム用モータ(第4DCモータ)、82…回転軸、
83…偏心カム、83a…大径部、83b…小径部、
90…制御手段、90a…CPU、90c…RAM、90d…テーブル、
FC…フルカット位置、HC…ハーフカット位置、H…人手、K…排出距離、
L1…短い用紙長さ、L2…延長量加算長さ、L3…長い用紙長さ、
Lα…延長量、
P…用紙、Pn…粘着剤転写済みの用紙(糊転写済みの用紙)、
Pa…表面、Pb…裏面、Pf…前端部、Pk…後端部。
Claims (2)
- ロール状に巻回した用紙を装填するロール紙装填部と、前記用紙を排出する用紙排出口とを有する筐体と、
前記ロール紙装填部よりも用紙搬送方向の下流側に設置され、前記ロール紙装填部から送り出される前記用紙の一方の面に対してジョブ情報に基づき印刷する印刷手段と、
前記印刷手段よりも用紙搬送方向の下流側で前記用紙と対向した位置に設置された転写ローラを有し、前記転写ローラを介して粘着剤を前記用紙の他方の面に転写するための粘着剤転写具と、
前記印刷手段よりも用紙搬送方向の下流側に設置され、前記用紙を用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に沿って切断する切断手段と、
粘着剤転写済みの用紙を前記用紙排出口に向けて挟持搬送する用紙搬送ローラ対と、
前記用紙搬送ローラ対が挟持する挟持点から前記用紙排出口までの用紙搬送路に沿った排出距離を記憶する記憶手段と、
前記粘着剤転写済みの用紙に対して前記ジョブ情報に基づく用紙長さが前記排出距離よりも短い場合には、前記排出距離よりも長くなるように前記ジョブ情報に基づく用紙長さに所定の延長量を加算した延長量加算長さで切断し、一方、前記ジョブ情報に基づく用紙長さが前記排出距離よりも長い場合には、前記ジョブ情報に基づく用紙長さで切断するように前記切断手段を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とするメモプリンタ。 - 前記粘着剤転写済みの用紙に対して前記ジョブ情報に基づく用紙長さが前記排出距離よりも短い場合には、前記切断手段により前記ジョブ情報に基づく用紙長さの位置でハーフカットし、且つ、前記延長量加算長さの位置でフルカットすることを特徴とする請求項1記載のメモプリンタ。
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-
2013
- 2013-10-21 JP JP2013218194A patent/JP2015080859A/ja active Pending
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