JPH08175744A - 剥離紙付き粘着シートの剥離紙剥離方法及びその装置 - Google Patents

剥離紙付き粘着シートの剥離紙剥離方法及びその装置

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JPH08175744A
JPH08175744A JP31892194A JP31892194A JPH08175744A JP H08175744 A JPH08175744 A JP H08175744A JP 31892194 A JP31892194 A JP 31892194A JP 31892194 A JP31892194 A JP 31892194A JP H08175744 A JPH08175744 A JP H08175744A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 剥離紙付き粘着シートの剥離紙を剥離しやす
くするため、該シートの一部に剥離のきっかけを作る方
法、構造を提供する事を目的としている。 【構成】 粘着シートの構成部材の内、剛性の大きな部
材の側から力を加え、シートの端面を擦りながら剛性の
小さな部材の方向に前記シートを片持ち梁の状態で撓
め、該撓みを急激に解除し、基材のみ初期位置に復帰さ
せるが、この時、前記剥離紙の復帰は阻止する動作を複
数回繰り返す方法と装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は剥離紙付き粘着シートの
剥離紙剥離方法、及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、テープ等のシート状部材を貼ると
いう作業の簡素化から該シートの基材に粘着剤を貼付
し、該粘着剤の上に剥離紙を配置した剥離紙付き粘着シ
ートが色々な用途に用いられている。
【0003】例えば、本発明の一実施例を示す図1に於
けるテープワープロと呼ばれる電子情報処理装置におい
て、該構成のシートを5mm〜40mmの幅に裁断した
テープ状のものが周知のカートリッジ内にコイル状に巻
かれて配置され、該カートリッジを前記情報処理装置の
本体内に収め、テープ送り機構により送り出される該テ
ープの前記基材の表面に、キーボードを操作して必要文
字を印刷し、その後、該テープを必要長さにカットす
る。
【0004】カットされた状態を図2に該テープ5の拡
大側面として示すが、カットされた前記テープ5の剥離
紙12のみ剥がし、前記粘着剤11付き基材10を必要
場所に貼って前記文字を表示する。
【0005】こうして形成された表示は手書き文字等に
比較して見栄えも良く、また、糊を塗る作業をしなくて
済むため手を汚さずに、迅速に表示作業を成す事がで
き、便利さから事務用から家庭用まで広く普及してきて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図2に示
される印刷済みテープ5を必要場所に貼る際には、該テ
ープワープロのユーザーが該カットされたテープ5の一
端を凝視し、指先で、該剥離紙付き粘着テープ5を構成
している前記基材10と前記剥離紙12とを前記粘着剤
11部で分離しなければならず、厚さ50ミクロン前後
の前記両者の境を肉眼で検出し、指でその一方を引っか
けて分離するという作業は多少の慣れでは改善できない
ほど困難なものであった。
【0007】また、該作業はそのテープの切り口が鋭利
であればあるほど困難であり、せっかくの便利な機器
も、該作業の不得意な人にはメーカーに対する改善要望
が特に強かった。
【0008】かくして、該剥離紙付き粘着テープ5の剥
離紙12の剥離作業を簡素化する方法、装置は前記テー
プワープロ等のユーザー、メーカーを問わず高い関心が
持たれていた。
【0009】従来の方式、装置としては実開昭57−9
8837に開示される。その概要を図3に示す。図3に
示すように該剥離紙付き粘着テープ5の基材10、及び
該基材に粘着する粘着剤11のみカッターで切断し、前
記剥離紙12はカットせずに残し、該テープ5の該先端
を図3の想像線で示す形状にユーザーが指で変形させ、
図3に示す剥離紙12を含む想像線の部分を更に大きく
変形させ、一方、前記基材10と粘着剤11がその剛性
で実線形状の略真直ぐなままの状態を保つ現象を利用し
て両者を剥離、分離する方法、装置がハーフカット方式
として知られている。該方式は、前述の通り、前記基材
10、前記粘着剤11のみカットし、前記剥離紙12は
カットしないように切断状態を制御し、安定化させなけ
れば成らず、剥離紙の厚さが50ミクロン前後というこ
とから該装置には高精度な部品、加工管理が必要で高価
に成らざるを得なかった。
【0010】また、安定的に動作したとしても、テープ
5の先端は該剥離の為にユーザーが手で掴むスペースと
して5mm前後確保しなければ成らず、前記印刷文字は
テープ先端部分から少なくとも該距離だけ離しておく必
要があり、テープに無駄が生じてしまう欠点があった。
【0011】さらに、特開平5−169749に示され
る様に前記粘着テープ5のコーナーをポンチとダイ間に
挟み込んで永久変形させ、その後、ポンチを退却させ、
前記シートを構成する前記基材10と前記剥離紙12の
剛性の差によるスプリングバック現象を利用して復帰形
状に差ができることを利用した前記両者の剥離方法、装
置も提案されている。
【0012】しかし、該方法、装置も該テープ5の構成
要素の前記基材10、粘着剤11、剥離紙12の前記剛
性の状態、及びもっと大きく影響する前記剥離紙12と
前記粘着剤11間の粘着力の大きさによっては剥離の信
頼性に乏しく、満足できる方式、装置ではなかった。
【0013】また、強制的に前記テープを永久変形する
ため、前記剥離後前記印刷文字のある前記基材10を必
要場所に平坦に貼っても、、該基材5の内部に残留する
くせ付け形状へ戻ろうとする作用が働いているため、該
部分から徐々に剥がれてしまう結果を生じてしまった
り、平坦に貼ったつもりでも、前記くせ付け部が外観的
に認識されてしまうという問題があった。
【0014】本発明はこれらの課題を解決し、これら剥
離紙付き粘着シート5の剥離紙を剥離する作業を高信頼
度で、能率的に実施し、更に低コストで手動動作と共に
自動化可能な方法、装置を提供可能とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の構成は、粘着シートの端部を自由端として保持し、
該端部に部材を接触させ、撓みあるいは滑り等の現象を
発生させ、粘着シートから剥離紙を剥離させるあるいは
剥離させ易くすることを特徴とする。
【0016】
【実施例】
(実施例1)本発明の実施例1について図1、2、4、
5、6、7、8を以て詳細に説明する。
【0017】図1は、粘着シートを利用するテープワー
プロを示す斜視図。
【0018】図2はテープワープロで印刷後カットされ
た前記剥離紙付き粘着テープ5の一端部を示す拡大側面
図。
【0019】図4は該カット後の前記テープ5を図1に
示すテープワープロの本体1に設けられたテープ挿入口
6に挿入した時の、該テープ5の先端部の状態を示す部
分拡大斜視図。
【0020】図5、6、7は剥離動作を説明する拡大
図。
【0021】図8は図5の平面図である。
【0022】動作に付いて説明する。
【0023】該テープワープロのユーザーは、必要幅に
裁断され、図2に示される基材10に粘着剤11が粘着
し、更に該テープの使用時まで該粘着剤に不要物が付着
しないようにするための剥離紙12が前記基材10と前
記粘着剤11間の粘着力よりも小さな粘着力(通常は該
剥離紙12がシリコン処理等なされているため)で貼付
されているテープ5がコイル状に巻かれた状態でカート
リッジ(図示せず)と呼ばれる収納手段に収められたも
のを、図1の本体1のカートリッジ収納部2の中に配置
する。
【0024】そのとき、そのテープ5の一部をテープ排
出口4に対向させる。
【0025】必要な文字をキーボード上のキー3を操作
して選択し、該信号を周知の電子回路で処理し、前記テ
ープ5が一定の速度で送られながら周知の熱転写印刷等
で前記テープ5の基材10の表面に印刷する。
【0026】文字が全部印刷され終わると、前記テープ
5の搬送が停止する。
【0027】そして、手動動作、叉は自動動作で前記テ
ープ5は必要長さにカットされ、前記排出口4から排出
される。
【0028】カットされ、排出された前記テープ5の一
端部の拡大側面図を図2に示す。
【0029】ここで、本発明の主要部である印刷、カッ
ト後で、必要箇所に貼る直前にユーザーによって成され
る前記剥離紙12の剥離作業に付いて詳述する。
【0030】カットされた前記テープ5の前記文字の印
刷された前記基材10の側を上面とし、前記剥離紙12
の側を下面としてユーザーが図1のテープ挿入口6に挿
入していくと、該挿入口6の内部近傍に位置するテープ
検出スイッチ等(図示せず)の作用で前記本体1の内部
のモーター8が回転する。
【0031】該モーター8の出力軸には該出力軸の回転
数を減速する輪列等の減速手段が連結していることが好
ましいが最終的な出力軸にはゴム等で形成されたローラ
ー叉は歯車状の部材(以降ローラーで代表する)7が後
述するある程度の低速で回転する装置と成っている。
【0032】前記テープ5が前記ローラー7に図4に示
す様に接近し、やがて図5の実線で示される状態とな
り、すなわち、少なくとも前記テープ5の先端部コーナ
ーが前記ローラー7の回転軌跡内に到達し、該ローラー
7と係合状態となる。
【0033】また、この時、最も好ましくは図4に示さ
れるように平面的には該テープ5の全厚さをTとしたと
き、一辺をB及びCとする三角形の部分を片持ち梁の自
由端部とし、他の部分を図5、図8に示す保持部材2
0、21で前記テープ5の上下から該テープが移動しな
いように保持する事が好ましい。
【0034】しかし、該テープ5には後述する剥離作用
の最中にもそれほど大きな力が加わる訳では無いので、
該剥離作業中に該テープ5に加わる力に対抗する程度の
弱いバネ等の保持作用でも、または前記保持部材20、
21と前記テープ5の間に多少のガタをもって保持して
も問題ない。
【0035】前記ローラ7の矢印方向の回転すなわち、
前記挿入口6より挿入された前記テープ5を基材10の
側から剥離紙12の側へ、図5の想像線で示す方向に撓
める方向の回転により前記テープ5は想像線の状態まで
撓められる。
【0036】この時、該テープ5には厚さTが存在する
ため厚さに相当する分、曲げR(曲げ半径)の内側の前
記剥離紙12と、曲げRの外側の前記基材10の間で円
周方向の長さの違いによる滑りが発生し、ほぼ、図5に
示される状態に前記剥離紙12の端面が前記基材10の
端面に対して突出した状態となる。
【0037】この現象は前記撓み動作を通して徐々に進
行している。
【0038】また、この際、前記粘着剤11は該両者の
ほぼ中間的な形状を成す。
【0039】この滑りによる前記突出量は前記内周、外
周の比が大きいほど大きい為、内側にある剥離紙12の
裏面はR=0(ゼロ)で曲がることが好ましい。
【0040】この撓められる時に発生する該両者間の長
手方向の滑り動作で前記基材10と前記粘着剤11に対
する前記剥離紙12の接合状態は初期状態に対してかな
り弱められ、変形前の状態に対して剥離され易くなって
いる。
【0041】また、前記ローラー7で撓められていく工
程において、前記テープ5の前記カットされた端面(図
5に垂直線で示される左端部)が前記ローラー7で擦ら
れ、該ローラーが該端面を滑り動作するため、該動作に
よっても前記粘着剤11付き基材10に対して前記剥離
紙12は一層剥離され易くなっている。
【0042】前記ローラ7の外周に形成された一つの凸
との係合が終了し、該ローラー7は更に同方向に回転す
るが、この時撓められて想像線に位置する前記テープ5
には前記ローラー7の凹部が対向している事となり、前
記凸部との係合が外れた時、瞬間的に前記テープ5の保
有する弾性力で、瞬間的、衝撃的に該テープ5は初期の
状態に復帰動作する。
【0043】これは少なくとも、該変形が該テープ5を
構成する前記粘着剤11付き基材10、及び前記剥離紙
12のどちらか一方に対して略弾性変形の域内にあるた
めである。
【0044】本実施例の場合、前記基材10の方が通常
紙で構成されている前記剥離紙12よりも剛性が大き
く、許容曲げ応力も大きい為、前記復帰動作は該基材1
0の復帰力が最も大きく寄与している。
【0045】復帰完了状態を図6に示しているが、この
復帰動作時において、重要な現象を発見した。
【0046】図6で説明すると、想像線位置まで最大に
撓められたテープ5が前記ローラー7の一つの凸との係
合が解除されるとき、前述した通り該テープ5の弾性力
で瞬間的、衝撃的に図6に示す実線方向に移動するが、
この時、前記粘着剤11の付いた基材10と前記剥離紙
12の剛性に大きな差があるほど剥離され易い事であ
る。
【0047】すなわち、粘着剤11付き基材10の剛性
が、前記剥離紙の剛性よりも大きい場合、前記ローラー
7の係合解除と共に前記粘着剤11付き基材10は瞬間
的に初期位置へ復帰しようとする。
【0048】しかし、前記剥離紙12の剛性が小さい場
合には、該剥離紙12は略永久変形させられており復帰
作用が無いか叉は弱い。
【0049】一般的には、前記基材10は周知の塩化ビ
ニール樹脂、ポリプロピレン樹脂等であり、前記剥離紙
12は紙である場合が多いが、この組み合わせの場合、
前記係合が解除された時、前記粘着剤11付き基材10
はその剛性で、瞬間的、衝撃的に復帰動作するのに対
し、前記剥離紙12は復帰動作はこれに対しては無に等
しいくらい少ない。
【0050】該粘着剤11付き基材10の瞬間的な復帰
動作に、前記粘着力を介してつられる格好で前記剥離紙
12も復帰動作させられるが、前述した通り自発的なも
のでなく、前記粘着剤11付き基材10から見れば該剥
離紙12を初期位置の方向に移動させる事は、復帰作用
に対して抵抗を受けている状態となり前記粘着剤11と
前記剥離紙12間で作用、反作用の引っ張り状態が起こ
り、これは該粘着剤11付き基材10対して該剥離紙1
2の粘着が剥離される傾向を強める結果と成る。
【0051】更に前述の如く、両者間の長手方向の滑り
により、前記剥離紙12の方が基材10に対して突出し
ているため、前記基材10が前記ローラー7の先端を乗
り越えて復帰しても、該ローラー7の回転が後述する一
定速度以下の場合、該剥離紙12はローラー7の先端と
干渉し、復帰出来ない。
【0052】こうして、前記シートの端面を前記ローラ
ー7が擦る作用で剥離が促進し、前記ローラー7との係
合状態で撓められる時には前述の円周方向(長手方向)
の滑り作用で該二者間の粘着力が弱まり、係合解除と共
に前記粘着剤11付き基材10が初期位置へ復帰動作す
るときにも、前記剥離紙12の復帰の抵抗で該二者間の
粘着力は更に弱まる結果となり、剥離が完了する。
【0053】しかし、該係合、解除、復帰の1周期の内
にこれら作用で剥離が完了せず図6の状態になることも
有り得る。
【0054】かろうじて、剥離せず、両者共復帰して図
6の実線状態になった場合に付いて説明を継続する。
【0055】復帰後、一定時間後に再びローラー7の凸
と前記テープ5先端が係合するが、この場合、前述した
通り、前記剥離紙12端面は前記滑り作用で基材10の
端面に対して図6の様に突出した状態にあるため、前述
の一回目の動作時よりも更に、前記基材10に対するよ
りも前記ローラー7に係合しやすくなっており、ローラ
ー7の回転で該ローラー7先端が該端面を滑る事で該剥
離紙12が該ローラー7により撓められ、この撓みに対
して、前記粘着剤11を介して前記基材10が引っ張ら
れながら撓められる現象を伴う。
【0056】この状態では、今度は該基材10の剛性で
該基材10は現在の位置を保とうとするので、該剥離紙
12の撓みの最中に、前記粘着剤11と前記剥離紙12
間の粘着力は更に弱められ、ついには該二者間で剥離が
完了する場合もある。
【0057】該状態がほぼ図7の状態である。
【0058】しかし前記二者間の前記粘着力にバラツキ
があり、初期状態でかなり強い粘着力を発生していた場
合はこれでもまだ剥離しない場合もある。
【0059】この時には前記ローラー7の前記凸により
該テープ5は再び撓まされて図6の想像線位置に成る。
【0060】やがて、前記ローラー7がこれらテープ5
の係合を解除するが、この時前述した通り、撓めていた
前記基材10の先端から瞬間的に前記凸部が離脱する事
となり、前記粘着剤11付き基材10の弾性により撓み
のエネルギーが瞬間的、衝撃的に復帰作用に費やされ、
該基材10は前記粘着剤11と共に図7の実線状態に復
帰動作する。
【0061】しかし、前述の通り前記剥離紙12は略永
久変形させられ弾性を有していないため自発的な復帰動
作するエネルギーは少なく復帰動作は乏しいため剥離さ
せやすい。
【0062】更に粘着剤11の粘着作用で復帰動作に入
っても前記基材10を解除した直後の状態にある前記ロ
ーラー7の先端と干渉し、復帰出来ない状態である。
【0063】この結果、前記粘着剤11付き基材10は
図7の実線状態に復帰するが、該テープ5からの前記剥
離紙12の剥離が完全に達成される。
【0064】この状態を図7に示す。
【0065】(もし、この時にも剥離されなかった場
合、前記テープ5は再び、図6の実線の状態に復帰する
が、この時には前記二者間の粘着力は前回よりも更に弱
まっていることとなり、前記ローラー7の次の凸の係
合、撓み、解除の複数回の繰り返しで確実に前記粘着剤
12付き基材10から前記剥離紙12を剥離する事がで
きる。) これらの状態を平面的に示すと図8となり、想像線より
先端側の剥離紙12が図の下側に剥離された事となる。
【0066】剥離作業の為にユーザーが前記テープ5を
前記テープワープロの前記挿入口6に挿入してから剥離
完了までの時間は前記ローラー7が前記係合、撓み、解
除を複数回実施したとしても1〜数秒で達成可能で該時
間後、ユーザーが該テープ5を前記挿入口6から取り出
し、該剥離が完了したコーナーの剥離紙12を指先で持
ち、前記印刷済みテープ5の長手方向に引く事で該テー
プ5の剥離紙12全体を前記粘着剤11付き基材10か
ら剥離する事ができる。
【0067】こうする事で、従来の指先で剥離のきっか
けを作りながら時間を掛けて実施していた剥離作用を極
めて短時間で、能率良く実施できる事となる。
【0068】また、従来例で説明したハーフカットの作
用、装置よりも簡単な構造で精密さもそれほど必要なく
コスト的に有利であるほか、本発明の剥離が完了した時
の形状を図7に示すが、前記粘着剤11付き基材10は
ほぼ弾性変形領域で、殆ど永久変形しないため、印刷済
みの該基材10を必要部分に貼付したときも、該変形は
外観上からも殆ど目立たない特徴を有する。
【0069】特に前述した、コーナー部分を一定量、片
持ち梁として保持した場合は、等応力梁としての効果が
出る為、永久変形量が少なく、前記復帰力も大きくなる
効果を有する。
【0070】更に変形量が少ない事から、従来例で見ら
れた貼付後に変形が元の状態に徐々に復帰する作用で剥
がれるという事がなく極めて信頼性を向上し、取扱い易
くなる。上述した通り、本発明では、基材10の粘着剤
11を含む剛性と、剥離紙12の剛性の差と、前記端面
を前記ローラー7が擦る時のローラー7の滑り作用、該
構成のテープ5を前記ローラー7で撓ませる時の該構成
部材間の長手方向の滑り現象、これらを効果的に作用さ
せ、前記ローラー7の前記テープ5からの瞬間的離脱作
用、及び、前記ローラー7が前記剥離紙12の復帰を阻
止する作用、これらを複数回実施すること等の総合効果
から、極めて能率と信頼度の高い剥離紙付き粘着シート
の剥離紙剥離装置である。
【0071】本発明は前述の様に、作用の一つに前記基
材10と剥離紙12の剛性の差を利用している。
【0072】したがって、剛性の差を大きく利用できる
方法、構造が好ましく、このためには、前述の如く、前
記テープ5のコーナーを利用する事が望ましい。
【0073】図4に示すようにコーナーを利用し、想像
線で示す部分を保持したとすると、前記曲げ(撓み)時
の最大応力は該想像線の位置に発生する。
【0074】このときの曲げモーメントは曲げによる発
生力に前記コーナーの頂点から前記想像線への垂線の長
さLを乗じた値であるが、該距離に対する想像線の長さ
が大きく設定できる。
【0075】一方、前記撓み時の発生力は前記自由状態
部の幅が影響するが、該コーナーを自由状態部とし、該
部分を撓めた場合、想像線部分からコーナーへ向かって
徐々に幅が狭く成るため発生力はそれほど大きく成らな
い。
【0076】これらの点から、該コーナー部の曲げ応力
をほぼ等応力で永久変形の無い弾性変形領域に保つ事が
出来、前記ローラー7の解除と共に瞬間的に前記基材1
0が初期位置に復帰動作可能となる。
【0077】この保持形状は前記剥離紙12についても
該基材10と同じであるが、前述の様に、前記剥離紙1
2は通常紙で構成されているため、前記剛性は小さく従
って前記復帰作用も小さいため、前述の如く効率的に剥
離される。
【0078】しかし、本発明では前記基材10と前記剥
離紙12のそれぞれ剛性に差がある事を一手段として利
用しているため、基材10の剛性の方が必ずしも大きい
必要はなく、前記剥離紙12の剛性が前記基材10の剛
性よりも大きく設定しても前記実施例1と同様の効果を
生む事が出来る。
【0079】しかし、この場合でも前記ローラー7は前
記剛性の大きな部材側から他方へ通り抜ける様に移動さ
せ、以て、弾性の大きな部材が小さな部材の方へ撓む様
な方法、構造とすれば良い。
【0080】又、前述した通り、前記ローラー7が前記
基材10を撓めた後、該基材10の撓みを急激に解除す
るが、この時、該ローラー7の回転速度が速すぎる事無
く、一定時間は該ローラー7の先端部が前記剥離紙12
の復帰時の軌跡内にある事が好ましい。
【0081】こうする事で、前述の様に、前記剥離紙1
2の基材10につられての復帰動作を阻止出来、剥離作
用に大きく作用するが、これは該テープ5を撓め、解除
した後再び撓めるまでの時間が、前記テープ5の自由状
態の端部が有する固有振動数の1/2周期よりも長い状
態において達成される。
【0082】なぜなら、逆の場合には、前記基材10が
完全復帰しない状態で、再び撓まされる動作に入る事と
なり、前述の各効果が乏しくなると共に、前記基材10
の復帰と一緒に剥離紙12も復帰できるタイミングと成
り易い。
【0083】こうした点で、前記ローラー7はあまり高
速で回転しない方が良く、該ローラー7と前記モーター
8間には減速機を介在させた方が好ましい。
【0084】さらに、ローラー7の凹凸は利用せず、各
種の振動発生手段を同様に作用させても本発明と同様の
効果は期待できる。
【0085】また、一般的には、モーター7を使用せず
に手で行うスピードは、速すぎる事が少ないため、慣れ
れば剥離効果を高める一手段である。
【0086】また、前記コーナーは二等辺三角形である
必要は無く、したがって前記BとCは同一で無くとも良
い。
【0087】また、必ずしもコーナーを利用する必要も
なく、前記保持部の想像線を前記テープ5の端面にほぼ
平行な状態で保持しても本実施例と同様な効果は、本明
細書に記載するいくつかの条件の下で期待できる。
【0088】また、本実施例の前記ローラー7は前記モ
ーターで動作する方式でなく、前記ローラー7を周知の
ハンドル等で手動で動作するよう構成しても本実施例と
同様な効果を生む。
【0089】また、前記テープ5の端面部近傍を保持
し、前記テープ5の幅を形成する両端面部の一方の略長
手方向に沿って前記ローラー叉は歯車7を押し当てて滑
らせることにより、前記テープ5を構成する前記基材1
0、前記剥離紙12を該側面方向から捻れ変形させるこ
とが出来、前記と同様、テープ5の厚さ方向に撓みを発
生させ、該動作を断続的に繰り返す事でも前記と同様の
作用で前記剥離紙12を剥離可能である。
【0090】この方法によれば前記ローラー7等を前記
側面部の長い距離にわたり接触させ、滑り動作させる事
ができるため、剥離できる剥離長さ(図4のB、Cで示
す長さ)を長くでき、さらには剥離間隔(図7に示す基
材10と剥離紙12の厚さ方向の間隔)を大きくできる
点でより好ましい。
【0091】(実施例2)本発明の実施例2に付いて図
9で説明する。
【0092】図9は前記剥離紙12付き粘着テープを実
施例1と同様に保持部材20、21で保持し、該テープ
に直線的に移動可能な直線移動部材7を矢印で示す水平
方向の右側に移動しながら別の矢印で示す右下方に移動
する構造を示している。
【0093】こうする事で、前記直線移動部材7が前記
剥離紙12を集中的に変形させる事となり、前記粘着剤
11付き基材10の弾性でこれらが実線位置に留まろう
とする作用を伴いながら剥離紙12のみ実施例1と同様
に永久変形領域に達する。
【0094】こうして、一度で剥離が完了する事もある
が、完了しなかった場合には、前記粘着剤11付き基材
10も該剥離紙12と共に変形しており、両者間に前記
長手方向の滑りが発生し、剥離作用が促進され又、該変
形が前述の通り、該テープを構成する粘着剤11付き基
材10の弾性変形領域で変形しており、該記基材10は
復帰力を作用している事となる。
【0095】右下方への移動を停止し、該直線移動手段
7を水平方向の左側に瞬間的に移動させると実施例1と
同様に前記基材10の撓みが瞬間的に解除され、前述の
如く粘着剤11付き基材10は瞬間的に実線状態に復帰
しようとするが、前記剥離紙12は略永久変形状態まで
変形させられているため、前記基材10の復帰力につら
れて従属的に復帰する状態となり、該作用で前記該粘着
剤11付き基材10と前記剥離紙12間の粘着力はかな
り低下するか、叉はこの段階で剥離する。
【0096】前述の通り、直線移動手段7の瞬間的移動
時に前記基材10は解除されるが、剥離紙12は復帰を
阻止される様に凹凸等の手段を設けておけば更に効果的
である。
【0097】これら凹凸は極端に差がある必要は無く、
前記剥離し付き粘着シート5の厚さの1/2前後であっ
ても前記効果は十分である。
【0098】この動作を数回繰り返す事で両者を完全に
剥離する事ができる。
【0099】したがって、本実施例では前記直線移動手
段を水平方向と斜め方向に移動させる方式を記載した
が、これに限ったものでなく、前記直線移動手段を垂直
方向に移動させ前記テープを撓ませ、その後、前記基材
10のみ解除する方式ならばどのような構造であっても
本実施例と同様な効果を出せる。
【0100】さらに、実施例1に示した様に凹凸のある
直線移動手段7を用いれば一方向(例えば前述の右下方
へ)の移動中に撓み、解除が複数回繰り返される方式と
なり、更に作業性を向上でき、また、前記撓みを効率的
に起こさせるには、該テープの材質が樹脂叉は紙である
事を考え、金属、樹脂の他、摩擦力を大きくする事から
該直線移動手段7をゴム系統の高摩擦材料で構成すると
効率的である。
【0101】また、該方式、構造は該直線移動手段7を
実施例1と同様にモーター等で自動的に動作するように
構成しても、手動で動作するように構成しても良い。
【0102】(実施例3)実施例3を図10で説明す
る。
【0103】実施例10は手動操作による剥離方法の別
実施例を示している。
【0104】5は剥離紙付き粘着テープ、7は直線移動
手段である。
【0105】該直線移動手段7の材質は前記テープ5に
対する高摩擦材質が好ましく、更には前述の通り、表面
に凹凸が有る事が好ましい。
【0106】該直線移動手段7を右手に持ち、左手で前
記剥離紙12付き粘着テープ5を図4に示す様に先端部
コーナーをB=C=0.5mm〜10mmとし、該部分
が自由状態に成るように親指と人差し指で保持する。
【0107】この時、前記テープ5を構成する前記粘着
剤11付き基材10と前記剥離紙12の内、弾性の高い
側を人差し指側として持った場合、前記直線移動手段7
を前記テープ5のコーナーに接触させ、人差し指側から
親指側(上方より下方へ)へ移動させて、前記テープ5
を変形させる。
【0108】こうして、前記テープの前記構成部材に実
施例1で述べたと同様の円周方向の滑りを発生させ、粘
着力を弱くし、前記復帰時の弾性作用の剥離の促進等の
前記作用で剥離を達成するものであるが手動式の安価な
方式として好適である。
【0109】(実施例4)実施例4を図11を以て説明
する。
【0110】30は先端にR形状を有し、表面に凹凸3
3を有する板状部材、31もほぼ該30と同様な板状部
材であるが、31には必ずしも前記凹凸は無くても良
い。
【0111】これら二つの板状部材30、31は支点3
2で回転可能に軸支されており、前記R部は前記板状部
材30、31がP、Q方向に回転され、それらが当接し
たときにはほぼ合致するように形成されている。
【0112】該板状部材30、31の間には図示しない
が、該両者を離す方向にバネが介在し、常時はこれらの
前記R部が当接せずに開いている。
【0113】使用者はまず、前記印刷され、カットされ
たテープ5を手に持ち、他方の手で前記板状部材30、
31を持つ。
【0114】そして、前記テープ5のコーナーを該板状
部材30、31の前記先端で挟み、爪を切るときの要領
で該コーナーをカットする。
【0115】すると、該コーナーは前記30、31の前
記R形状でカットされる。
【0116】同様に該テープ5の反対コーナーもRカッ
トする。
【0117】この様にコーナーをR付けし、又は同様な
方法で直線的に面取りする事を通常トリミングと言う
が、こうする事で単純に直線カットされて排出された印
刷済みテープ5を使用するときよりも、いわゆるラベル
的な外観を醸し出す事ができ良く行なわれる。
【0118】本発明は、ここに着目し、少なくとも該板
状部材30の表面に凹凸33を設けた。
【0119】トリミングし終わった状態のテープ5を図
11に示しているが、このトリミングしたテープ5を前
述の様にB=C=0.5mm〜10mmを自由状態とし
て手に持ち、前記板状部材30の前記凹凸33を前記R
付けされた前記テープ5のコーナーの一方に接触させ
て、前記テープの弾性の高い側の構成部材の方向からか
ら反対の方向に向かって矢印V方向に移動させる。
【0120】こうする事で、前記実施例と同様に各構成
部材の撓み、解除による滑り現象、復帰、阻止作用によ
り剥離作業を達成できる。
【0121】本実施例は前記テープ5のトリミング用の
板状部材30に剥離手段である凹凸33を設置したが、
こうする事で、該印刷済みテープをトリミングする為の
器材と剥離用器材を別々に持ち替える必要がなく連続作
業できるため便利であると共に、二つを別々に構成する
よりもコスト的にも安価であり好ましい。
【0122】また、これは手動操作の器材に限ったもの
ではなく、図4、図8に示すモーター8、ローラー7を
自動的にトリミングするための装置のモーター、歯車と
して兼用使用し、前記テープワープロ本体の構造を簡素
化し、機器の小型化、薄型化、低コスト化を図ることも
可能であり、自動化の場合にも大きな効果を有する。
【0123】(実施例5)本発明の効果を効率よく達成
できる方式、構造として、前記テープ5の保持状態は大
きな構成条件であるが、テープの厚さをTとした場合、
B=5T〜100T、C=5T〜100Tの範囲の組み
合わせが好ましい。
【0124】なぜならこの範囲以下の場合にはたとえ剥
離したとしても、該剥離部分がユーザーに認識できな
く、また、指で引っかけて更に剥離する作業をやり難
い。
【0125】該範囲を超えると、前記粘着剤11付き基
材10の曲げ応力が大きくなってしまい、永久変形に近
く成り前記復帰力が弱くなることで前記解除時の瞬間的
復帰作用が弱まり、剥離作用が効果的でなくなる。
【0126】本発明の剥離作用はテープ5の構成部材の
剛性を利用しているため、該テープ5の厚さTと、その
保持長さに大きく関係している。
【0127】通常前記テープ5の厚さは約0.1mm〜
0.3mm位のためこれらを前記式に入れるとB=0.
5mm〜30mm、C=0.5mm〜30mmとなる。
【0128】また、図4、8、10に示す様に、コーナ
ーを保持し、その先端側を前記長さの片持ち梁で自由状
態にし、該部分に前記手段で撓みを発生させ、解除し、
剥離する本方式、構造は前記テープ5の構成部材の少な
くとも一方を弾性変形させ、他方を永久変形させる方式
であるため、コーナーを前述の様に保持すると図4に想
像線で示す部分に撓み時の最大応力が発生するが、実施
例1の前記ローラー7に接触するコーナーの頂点から該
想像線までの垂線の長さLと自由端部における梁の幅の
関係から曲げモーメントの大きさに対して各部の発生応
力を少なくできる点で、前記一方の材質を弾性変形内に
設定する事が容易である事、また、該コーナーが前記粘
着剤11と前記剥離紙12の接触面積が少なく粘着力が
少ない事、さらには、該コーナーはテープ5叉はそれら
シートの裁断、切断時の切断抵抗で剥離するきっかけが
できている事等で最も剥離しやすい条件を備えており、
該部分を本発明の各実施例に記載した方法、構造で処理
すると最も効率的に剥離する事ができる点で好ましい。
【0129】又、前記保持部材20、21により保持す
る前記条件は前記基材10、剥離紙12の両者に採用す
る事が好ましいが、どちらか一方でもほぼ同様な効果を
期待できる。
【0130】又、前述の条件を最適に設定すれば、コー
ナーだけでなく、前記テープ5の各辺に平行な状態で保
持しても本発明の各実施例の効果を生み出す事は可能
で、この様にしても何等本発明の主旨を逸脱するもので
はない。
【0131】前記テープ5の自由端部の長さB,Cと、
前記テープ5の厚さTの関係、及び前記保持方法は前述
の動作時間、周期に影響する重要な要素でもあるため、
これらは本発明を効率的に実施することに大きく寄与す
る。
【0132】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、粘
着剤付き粘着テープを大きく永久変形させる事無く、外
観を損なわずに、さらには必要部分に貼ったあとも、剥
離作業時の変形で徐々に禿げてしまうという事もなく、
特に回転動作による構造の場合には連続的に能率的に、
短時間で確実に前記テープの剥離紙を剥離する事がで
き、前記情報処理装置に振動を発生させることもない。
【0133】また、本発明は方法、構造が簡素なため、
バラツキ要素が少なく信頼性が高いと共に低コストで実
施できる。
【0134】さらに、自動だけでなく、手動でも簡便に
実施できる方法、構造であり画期的である。
【0135】本発明は前述の通り、テープ5の端面を滑
る手段を通過させ、テープ全体を撓ませ、該テープの構
成部材の前記両者間に滑りを発生させ、前記構成部材の
内、剛性の大きな部材を解除して略初期位置に復帰さ
せ、一方、他方の構成部材の復帰を阻止する方法、構造
を主構成要件としているが、これらは、使用テープの剛
性、粘着力等の各種特性により、その一部を実行するだ
けでも、さらには動作の順序を変えて実施しても前述と
同様の効果を生む事ができる。
【0136】また、幅の狭いテープ状のものに限らず、
幅広のシート状のものに採用しても何等本発明の主旨を
逸脱するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例をテープワープロに実施した
外観斜視図。
【図2】本発明と、従来例のシート構造を示す拡大側面
図。
【図3】従来例のシートを剥離する為のハーフカット状
態説明図。
【図4】本発明のシート剥離作業の一工程を示す斜視
図。
【図5】本発明のシートの剥離作業の別工程を示す側面
図。
【図6】本発明のシートの剥離作業の次の工程を示す側
面図。
【図7】本発明のシートの剥離作業の完了した工程を示
す側面図。
【図8】図5の平面図。
【図9】本発明の別実施例を示す側面図。
【図10】本発明の応用例を示す斜視図。
【図11】本発明の別応用例を示す斜視図。
【符号の説明】
1、情報処理装置の本体 5、テープ 7、ローラー 8、モーター 10、テープの基材 11、テープの粘着剤 12、テープの剥離紙 20、保持部材 21、保持部材

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剥離紙付き粘着シートより前記剥離紙を
    剥離する方法において、 前記シートの少なくとも一端を自由状態として他の部分
    を保持し、 少なくとも前記一端の端面に接触し、該端部を滑り動作
    する滑り手段を通過させ前記シートを撓ませることによ
    り前記シートを構成する構成部材間に長さ方向の滑りを
    生じさせることを特徴とする剥離紙付き粘着シートの剥
    離紙剥離方法。
  2. 【請求項2】 前記滑り手段を前記構成部材の剛性の大
    きな部材側から剛性の小さな部材側に向かって行うこと
    を特徴とする請求項1記載の剥離紙付き粘着シートの剥
    離紙剥離方法。
  3. 【請求項3】 前記滑り手段を複数接触させて撓ませる
    ことを特徴とする請求項1あるいは2記載の剥離紙付き
    粘着シートの剥離紙剥離方法。
  4. 【請求項4】 剥離紙付き粘着シートの少なくとも一端
    部近傍を自由状態として他の部分を保持し、 前記自由状態の端部において、少なくとも前記シートを
    構成する基材又は剥離紙の内の一方を弾性変形させ、そ
    の後該端部を解放することを特徴とする剥離紙付き粘着
    シートの剥離紙剥離方法。
  5. 【請求項5】 前記弾性変形させるための曲げ方向を前
    記シートを構成する構成部材の剛性の大きな側から剛性
    の小さな側に向かって変形させることを特徴とする請求
    項4記載の剥離紙付き粘着シートの剥離紙剥離方法。
  6. 【請求項6】 前記弾性変形と解放を断続的に複数回繰
    り返すことを特徴とする請求項4あるいは5記載の剥離
    紙付き粘着シートの剥離紙剥離方法。
  7. 【請求項7】 前記繰り返し間隔が前記シートの自由状
    態の端部が有する固有振動数の1/2周期よりも長い事
    を特徴とする請求項6記載の剥離紙付き粘着シートの剥
    離紙剥離方法。
  8. 【請求項8】 前記端部を開放する際に、前記シートを
    構成する粘着シートあるいは剥離紙のどちらか一方の復
    帰動作を阻止することを特徴とする請求項4記載の剥離
    紙付き粘着シートの剥離紙剥離方法
  9. 【請求項9】 回転部材と、剥離紙付き粘着シートの少
    なくとも端部を自由状態として保持する保持部材とを備
    え、 前記回転部材を前記端部にてすべらせて前記シートを変
    形させるようを配置しことを特徴とする剥離紙付き粘着
    シートの剥離紙剥離装置。
  10. 【請求項10】 回転部材と、剥離紙付き粘着シートの
    少なくとも端部を自由状態として保持する保持部材とを
    備え、 該端部を撓ませるよう前記回転部材を配置したことを特
    徴とする剥離紙付き粘着シートの剥離紙剥離装置。
  11. 【請求項11】 直線移動部材と、剥離紙付き粘着シー
    トの少なくとも端部を自由状態として保持する保持部材
    とを備え、 該直線移動部材を前記端部に接触させ滑り動作させるよ
    う、前記直線移動部材を配置しことを特徴とする剥離紙
    付き粘着シートの剥離紙剥離装置。
  12. 【請求項12】 直線移動部材と、剥離紙付き粘着シー
    トの少なくとも端部を自由状態として保持する保持部材
    とを備え、 該直線移動部材を前記端部に接触させ該シートを撓ませ
    るよう、前記直線移動部材を配置したこを特徴とする剥
    離紙付き粘着シートの剥離紙剥離装置。
  13. 【請求項13】 前記回転部材は表面に凹凸を有し、該
    回転部材の凸部を前記シートの端部に接触させて前記シ
    ートに撓みを発生させ、該回転部材の凹部にて前記接触
    を解除するよう前記回転部材を配置したことを特徴とす
    る請求項9記載の剥離紙付き粘着シートの剥離紙剥離装
    置。
  14. 【請求項14】 前記直線移動部材は表面に凹凸を有
    し、該直線移動部材の凸部を前記シートの端部に接触さ
    せて前記シートに撓みを発生させ、該直線移動部材の凹
    部にて前記接触を解除するよう前記直線移動部材を配置
    したことを特徴とする請求項11記載の剥離紙付き粘着
    シートの剥離紙剥離装置。
  15. 【請求項15】 前記回転部材、叉は前記直線移動部材
    をゴム材にて構成したことを特徴とする請求項9〜14
    いずれか記載の剥離紙付き粘着シートの剥離紙剥離装
    置。
  16. 【請求項16】 前記剥離紙付き粘着シートを保持する
    際、該シートの全厚さをTとした場合、該シートの端部
    を約5T〜約100Tの長さ分、自由状態にして保持す
    ることを特徴とする請求項1〜8いずれか記載の剥離紙
    付き粘着シートの剥離紙剥離方法。
  17. 【請求項17】 前記剥離紙付き粘着シートを保持する
    際、該シートの全厚さをTとした場合、該シートの端部
    を約5T〜約100Tの長さ分、自由状態にして保持す
    る事を特徴とする請求項9〜15いずれか記載の剥離紙
    付き粘着シートの剥離紙剥離装置。
  18. 【請求項18】 前記剥離紙付き粘着シートを保持する
    際、該シートの全厚さをTとした場合、該シートの端部
    のコーナーを一辺が約5T〜約100Tの長さ分、自由
    状態にして保持することを特徴とする請求項1〜8いず
    れか記載の剥離紙付き粘着シートの剥離紙剥離方法。
  19. 【請求項19】 前記剥離紙付き粘着シートを保持する
    際、該シートの全厚さをTとした場合、該シートの端部
    のコーナーを一辺が約5T〜約100Tの長さ分自由状
    態にして保持することを特徴とする請求項9〜15いず
    れか項記載の剥離紙付き粘着シートの剥離紙剥離装置。
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