JPH10181498A - サイドエアバッグ - Google Patents
サイドエアバッグInfo
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- JPH10181498A JPH10181498A JP8348097A JP34809796A JPH10181498A JP H10181498 A JPH10181498 A JP H10181498A JP 8348097 A JP8348097 A JP 8348097A JP 34809796 A JP34809796 A JP 34809796A JP H10181498 A JPH10181498 A JP H10181498A
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Abstract
率の良い膨張並びにインフレータの小型化を実現できる
サイドエアバッグを提供する。 【解決手段】表裏一組の布体の周縁部を接合して袋状と
すると共に、シートバック2aに設けられたエアバック
装置から膨出してシート2とサイドドアとの間で膨張す
ることによって乗員1の胴部1aから頭部1bに跨る範
囲を保護するように、圧力流体を噴出するインフレータ
4が収納される供給部3aと、供給部3aから前方に向
けて延在され且つ供給部3aと連通された胴部保護部3
bと、胴部保護部3bから上方に向けて延在され且つ胴
部保護部3bと連通された頭部保護部3cと、インフレ
ータ4の作動に伴って噴出された圧力流体で頭部保護部
3cが膨張する際の膨張圧力によって供給部3aを支点
として回動しないように頭部保護部3cの膨張と略同時
期に回動方向と逆方向の圧力で膨張する補助部3dを設
けた。
Description
周縁部を接合して袋状とすると共に、シートバックに設
けられたエアバック装置から膨出してシートとサイドド
アとの間で膨張することによって乗員の胴部から頭部に
跨る範囲を保護するサイドエアバッグに関する。
ば、フロントシートバックにエアバッグ装置を設置し、
インフレータの作動に伴う圧力流体の噴出によりエアバ
ック装置から膨出した後に、フロントシートとフロント
サイドドアとの間で膨張して乗員の胴部から頭部に跨る
範囲を保護するフロントサイドエアバッグが知られてい
る。
フロントサイドエアバッグとしては、車体センターピラ
ー上部から乗員の肩部を経由して車体中央寄り下部のバ
ックルに跨るショルダーシートベルトを避けるように膨
張すること、及び、フロントサイドドアと乗員、即ち、
乗員の胴部とフロントサイドドアとの距離並びに乗員の
頭部とフロントサイドドアとの距離とに差があるため、
胴部の保護と頭部の保護とに時間差を設けること、膨張
圧力によってズレが発生しないことが膨張効率の有効化
並びにインフレータの小型化の観点から好ましい。
あって、安価且つ簡単な構成でありながら、確実且つ効
率の良い膨張並びにインフレータの小型化を実現するこ
とができるサイドエアバッグを提供することを目的とす
る。
め、請求項1に記載の発明は、表裏一組の布体の周縁部
を接合して袋状とすると共に、シートバックに設けられ
たエアバック装置から膨出してシートとサイドドアとの
間で膨張することによって乗員の胴部から頭部に跨る範
囲を保護するように、圧力流体を噴出するインフレータ
が収納される供給部と、該供給部から前方に向けて延在
され且つ前記供給部と連通された胴部保護部と、該胴部
保護部から上方に向けて延在され且つ前記胴部保護部と
連通された頭部保護部とで略L字形状としたサイドエア
バッグにおいて、前記インフレータからの圧力流体の供
給に伴って前記頭部保護部が膨張する際の膨張圧力によ
って前記供給部を支点として回動しないよう、前記頭部
保護部の膨張と略同時期に回動方向と逆方向の圧力で膨
張する補助部を設けたことを要旨とする。
の実施の形態を左助手席用のフロントサイドエアバッグ
に適用し、図面に基づいて説明する。
サイドエアバッグの実施の形態1を示す。図1におい
て、1は乗員、2はフロントシート、3はフロントサイ
ドエアバッグである。
(A),(B)に示す様に、横向きの略T字形状を呈す
る表裏各1枚の布体N1,N2の周縁部を2重の縫製P
1,P2によって接合することで袋状とされる。また、
フロントサイドエアバッグ3は、圧力流体を噴出するイ
ンフレータ4が収納される供給部3aと、供給部3aか
ら車体前方、即ち、乗員の正面方向に向けて延在され且
つ供給部3aと連通された胴部保護部3bと、この胴部
保護部3bから車体上方に向けて延在され且つ胴部保護
部3bと連通された頭部保護部3cと、胴部保護部3b
から車体下方に向けて延在され且つ胴部保護部3bと連
通された補助部3dと、供給部3aの一部を非縫製とす
ることで供給部3aの内部にインフレータ4を挿入する
ための開口3eとが一体に形成されている。尚、フロン
トサイドエアバッグ3は、常時はフロントシート2のシ
ートバック2aに設けられた図示を略すエアバッグ装置
内に収納されている。
に、補強用の布体N3,N4が設けられている。また、
布体N1,N3には、インフレータ4(若しくはインフ
レータ4を内蔵したディフューザ(図示せず))に設け
られた取付突起(図示せず)が貫通する貫通孔3f,3
fが形成されている。さらに、布体N1,N2,N3,
N4には、インフレータ4を挿入後、開口3eを閉成す
るために中途部から開口3e側を折り返すことによって
貫通孔3f,3fを貫通した取付突起が貫通する貫通孔
3g,3g,3h,3hが形成されている。なお、各貫
通孔3f,3g,3hの周縁部は、布体N1,N3並び
に布体N2,N4を対とした状態で、縫製(図示せず)
により補強しても良い。
トサイドエアバッグ3をエアバッグ装置内へ収納する際
の収納例を示し、図1に示すように、横向きの略T字形
状を呈する表裏各1枚の布体の周縁部を、その一部を除
いて2重の縫製P1,P2によって接合することで袋状
とした後に、図3(A)に示すように、裏返すことによ
って周縁部が袋内に位置するようになっている。
バッグ3は、先ず、図3(B)及び図3(C)に示すよ
うに、頭部保護部3cと補助部3dとを胴部保護部3b
側に折り返した後、若しくは、図3(D)に示すよう
に、フロントサイドエアバッグ3を裏返す際に頭部保護
部3cと補助部3dとを胴部保護部3bの内部に収納し
た後、図3(E)に示すように、蛇腹状に折り畳み、若
しくは図3(F)に示すように、ロール状に巻き取り、
胴部保護部3bと頭部保護部3cと補助部3dとの折り
畳み若しくは巻き取り部分を供給部3aに対して交差さ
せた状態でインフレータ4を収納してエアバッグ装置内
に収納する。尚、ロール状に巻き取った場合には、その
膨張に伴う巻戻しがフロントサイドドアの内壁面を転が
るようにフロントサイドドア側とは逆方向に巻き取られ
る。
収納されたフロントサイドエアバッグ3は、インフレー
タ4の作動に伴う圧力流体の噴出によりエアバッグ装置
から膨出し、折り畳み若しくは巻き取り状態が解除され
つつ胴部保護部3bが膨張して(図3(B)の状態に同
じ)乗員1の胴部1aの一部が保護される。
噴出の継続により、折り返し(又は収納状態)の頭部保
護部3cと補助部3dとが略同時期に膨張し(図3
(A)の状態)、図1に示すように、乗員1の頭部1b
並びに胴部1aが保護される。
供給部3a,胴部保護部3b,頭部保護部3cによるL
字形状、並びにそれらの膨張過程に順序があるため、頭
部保護部3cが膨張しようとするときに発生する膨張圧
力によって供給部3aを支点として車体後方へと頭部保
護部3cが回動しようとするが、この回動は、供給部3
aを挟んで頭部保護部3cとは逆側に位置する補助部3
dの略同時期の膨張によって相殺されるためフロントサ
イドエアバッグ3が乗員1からズレたりすることのない
効率の良い膨張とすることができる。
のT字形状により、車体センターピラー上部から乗員1
の肩部1cを経由して車体中央寄り下部のバックル(図
示せず)に跨るショルダーシートベルト5に擦れたりせ
ずに避けるように膨張することにより、より確実な膨張
を実現することができる。
に時間差を設ける(完全保護状態は略同時)ことによ
り、効率の良い膨張並びにインフレータの小型化を実現
することができる。
サイドエアバッグの実施の形態2を示す。この実施の形
態2のフロントサイドエアバッグ13は、上記実施の形
態1と同様にフロントシート2のエアバック装置に設け
られる。
(A),(B)に示すように、横向きの略T字形状を呈
する表裏各1枚の布体N1,N2の周縁部を2重の縫製
P1,P2によって接合することで袋状とされる。フロ
ントサイドエアバッグ13は、圧力流体を噴出するイン
フレータ4が収納される供給部13aと、供給部13a
から車体前方に向けて延在され且つ供給部13aと連通
された胴部保護部13bと、胴部保護部13bから車体
上方に向けて延在され且つ胴部保護部13bと連通され
た頭部保護部13cと、胴部保護部13bから車体下方
に向けて延在され且つ胴部保護部13bと連通された補
助部13dとが一体に形成されている。なお、フロント
サイドエアバッグ13は、常時はフロントシート2のシ
ートバック2aに設けられた図示を略すエアバッグ装置
内に収納されている。
ることで供給部13aの内部にインフレータ4を挿入す
るための開口13eが形成されている。また、供給部1
3aには、布体N1,N2とは別に補強用の布体N3,
N4が設けられている。この布体N1,N3には、イン
フレータ4(若しくは図示を略すディフューザ)に設け
られた取付突起(図示せず)が貫通する貫通孔13f,
13fが形成されている。さらに、布体N1,N2,N
3,N4には、インフレータ4を挿入後、開口13eを
閉成するために中途部から開口13e側を折り返すこと
で貫通孔13f,13fを貫通した取付突起が貫通する
貫通孔13g,13g,13h,13hが形成されてい
る。尚、これら各貫通孔13f,13g,13hの周縁
部は、布体N1,N3並びに布体N2,N4を対とした
状態で、縫製(図示せず)により補強しても良い。
cとの境界並びに胴部保護部13bと補助部13dとの
境界部分には、布体N1とN2とに跨り且つ縫製P1,
P2よりも強度の弱い糸による縫製からなるヒューズ縫
い部P3,P4が設けられている。このヒューズ縫い部
P3,P4は、互いに平行に且つ車体水平方向に略沿っ
て略全幅に跨っている。
トサイドエアバッグ13をエアバッグ装置内へ収納する
際の収納例を示し、図5(A)に示すように、横向きの
略T字形状を呈する表裏各1枚の布体の周縁部を、その
一部を除いて2重の縫製P1,P2によって接合するこ
とで袋状とすると共にヒューズ縫い部P3,P4を設け
る。
バッグ13は、先ず、図5(B)及び図5(C)に示す
ように、周縁部が袋内に位置するように裏返すことによ
って頭部保護部13cと補助部13dとを胴部保護部1
3b内に収納した後に、図5(D)に示すように、蛇腹
状に折り畳み、若しくは図5(E)に示すように、ロー
ル状に巻き取り、胴部保護部13bと頭部保護部13c
と補助部13dとの折り畳み若しくは巻き取り部分を供
給部13aに対して交差させた状態で実施の形態1と同
様に供給部13aにインフレータ4を収納してエアバッ
グ装置内に収納する。
収納されたフロントサイドエアバッグ13は、インフレ
ータ4の作動に伴う圧力流体の噴出によりエアバッグ装
置から膨出し、折り畳み若しくは巻き取り状態が解除さ
れつつ胴部保護部13bが膨張して(図5(B)の状態
に同じ)乗員1の胴部1aの一部が保護される。
噴出の継続により、その圧力によってヒューズ縫い部P
3,P4が切断されて収納状態の頭部保護部13cと補
助部13dとが略同時期に伸長するかのように膨張し
(図5(A)の状態に同じ)、図1に示すように、乗員
1の頭部1b並びに胴部1aが保護される。
は、供給部13a,胴部保護部13b,頭部保護部13
cによるL字形状、並びに膨張過程に順序があるため、
頭部保護部13cが膨張しようとする時に発生する膨張
圧力によって供給部13aを支点として車体後方へと頭
部保護部13cが回動しようとするが、この回動は、供
給部13aを挟んで頭部保護部13cとは逆側に位置す
る補助部13dの略同時期の膨張によって相殺されるた
めフロントサイドエアバッグ13が乗員1からズレたり
することのない効率の良い膨張とすることができる。
そのT字形状により、車体センターピラー上部から乗員
1の肩部1cを経由して車体中央寄り下部のバックル
(図示せず)に跨るショルダーシートベルト5に擦れた
りせずに避けるように膨張することにより、より確実な
膨張を実現することができる。
に時間差を設ける(完全保護状態は略同時)ことによ
り、効率の良い膨張並びにインフレータの小型化を実現
することができる。
サイドエアバッグの実施の形態3を示す。この実施の形
態3のフロントサイドエアバッグ23は、上記実施の形
態1と同様にフロントシート2のエアバック装置に設け
られる。
(A),(B)に示すように、横向きの略T字形状を呈
する表裏各1枚の布体N1,N2の周縁部を2重の縫製
P1,P2によって接合することで袋状とされる。フロ
ントサイドエアバッグ23は、圧力流体を噴出するイン
フレータ4が収納される供給部23aと、供給部23a
から車体前方に向けて延在され且つ供給部23aと連通
された胴部保護部23bと、胴部保護部23bから車体
上方に向けて延在され且つ胴部保護部23bと連通され
た頭部保護部23cと、胴部保護部23bから車体下方
に向けて延在され且つ胴部保護部23bと連通された補
助部23dとが一体に形成されている。なお、フロント
サイドエアバッグ23は、常時はフロントシート2のシ
ートバック2aに設けられた図示を略すエアバッグ装置
内に収納されている。
ることで供給部23aの内部にインフレータ4を挿入す
るための開口23eが形成されている。また、供給部2
3aには、布体N1,N2とは別に補強用の布体N3,
N4が設けられている。この布体N1,N3には、イン
フレータ4(若しくは図示を略すディフューザ)に設け
られた取付突起(図示せず)が貫通する貫通孔23f,
23fが形成されている。さらに、布体N1,N2,N
3,N4には、インフレータ4を挿入後、開口23eを
閉成するために中途部から開口23e側を折り返すこと
で貫通孔23f,23fを貫通した取付突起が貫通する
貫通孔23g,23g,23h,23hが形成されてい
る。尚、これら各貫通孔23f,23g,23hの周縁
部は、布体N1,N3並びに布体N2,N4を対とした
状態で、縫製(図示せず)により補強しても良い。
cとの境界並びに胴部保護部23bと補助部23dとの
境界部分には、布体N1とN2とに跨り且つ縫製P1,
P2よりも強度の弱い糸による縫製からなるヒューズ縫
い部P5,P6が設けられている。このヒューズ縫い部
P5,P6は、互いに平行に且つ車体前方を斜め上方に
向かって略全幅に跨っている。
トサイドエアバッグ23をエアバッグ装置内へ収納する
際の収納例を示し、図7(A)に示すように、横向きの
略T字形状を呈する表裏各1枚の布体の周縁部を、その
一部を除いて2重の縫製P1,P2によって接合するこ
とで袋状とすると共にヒューズ縫い部P5,P6を設け
る。
バッグ23は、先ず、図7(B)及び図7(C)に示す
ように、周縁部が袋内に位置するように裏返すことによ
って頭部保護部23cと補助部23dとを胴部保護部2
3b内に収納した後に、図7(D)に示すように、蛇腹
状に折り畳み、若しくは図7(E)に示すように、ロー
ル状に巻き取り、胴部保護部23bと頭部保護部23c
と補助部23dとの折り畳み若しくは巻き取り部分を供
給部23aに対して交差させた状態で実施の形態1と同
様に供給部23aにインフレータ4を収納してエアバッ
グ装置内に収納する。
収納されたフロントサイドエアバッグ23は、インフレ
ータ4の作動に伴う圧力流体の噴出によりエアバッグ装
置から膨出し、折り畳み若しくは巻き取り状態が解除さ
れつつ胴部保護部23bが膨張して(図7(B)の状態
に同じ)乗員1の胴部1aの一部が保護される。
噴出の継続により、その圧力によってヒューズ縫い部P
5,P6が切断されて収納状態の頭部保護部23cと補
助部23dとが略同時期に伸長するかのように膨張し
(図7(A)の状態に同じ)、図1に示すように、乗員
1の頭部1b並びに胴部1aが保護される。
は、供給部23a,胴部保護部23b,頭部保護部23
cによるL字形状、並びに膨張過程に順序があるため、
頭部保護部23cが膨張しようとする時に発生する膨張
圧力によって供給部23aを支点として車体後方へと頭
部保護部23cが回動しようとするが、この回動は、供
給部23aを挟んで頭部保護部23cとは逆側に位置す
る補助部23dの略同時期の膨張によって相殺されるた
めフロントサイドエアバッグ23が乗員1からズレたり
することのない効率の良い膨張とすることができる。
すると、斜めにしない構造の実施の形態2に比べ、ヒュ
ーズ縫い部P5より上方の頭部保護部23cと、ヒュー
ズ縫い部P6より下方の補助部23dの容積の差を小さ
くすることができるので、より一層ズレの少ない膨張と
なる。
そのT字形状により、車体センターピラー上部から乗員
1の肩部1cを経由して車体中央寄り下部のバックル
(図示せず)に跨るショルダーシートベルト5に擦れた
りせずに避けるように膨張することにより、より確実な
膨張を実現することができる。
に時間差を設ける(完全保護状態は略同時)ことによ
り、効率の良い膨張並びにインフレータの小型化を実現
することができる。
のサイドエアバッグの実施の形態4を示し、この実施の
形態4のフロントサイドエアバッグ33は、上記実施の
形態1と同様にフロントシート2のエアバック装置に設
けられる。
(A),(B)に示すように、横向きの略T字形状を呈
する表裏各1枚の布体N1,N2の周縁部を2重の縫製
P1,P2によって接合することで袋状とされる。フロ
ントサイドエアバッグ33は、圧力流体を噴出するイン
フレータ4が収納される供給部33aと、供給部33a
から車体前方に向けて延在され且つ供給部33aと連通
された胴部保護部33bと、胴部保護部33bから車体
上方に向けて延在され且つ胴部保護部33bと連通され
た頭部保護部33cと、胴部保護部33bから車体下方
に向けて延在され且つ胴部保護部33bと連通された補
助部33dとが一体に形成されている。なお、フロント
サイドエアバッグ33は、常時はフロントシート2のシ
ートバック2aに設けられた図示を略すエアバッグ装置
内に収納されている。
ることで供給部33aの内部にインフレータ4を挿入す
るための開口33eが形成されている。また、供給部3
3aには、布体N1,N2とは別に補強用の布体N3,
N4が設けられている。この布体N1,N3には、イン
フレータ4(若しくは図示を略すディフューザ)に設け
られた取付突起(図示せず)が貫通する貫通孔33f,
33fが形成されている。さらに、布体N1,N2,N
3,N4には、インフレータ4を挿入後、開口33eを
閉成するために中途部から開口33e側を折り返すこと
で貫通孔33f,33fを貫通した取付突起が貫通する
貫通孔33g,33g,33h,33hが形成されてい
る。尚、これら各貫通孔33f,33g,33hの周縁
部は、布体N1,N3並びに布体N2,N4を対とした
状態で、縫製(図示せず)により補強しても良い。
の境界、胴部保護部33bと頭部保護部33cとの境界
並びに胴部保護部33bと補助部33dとの境界よりも
やや補助部33d寄りの部分には、布体N1とN2とに
跨り且つ縫製P1,P2よりも強度の弱い糸による縫製
からなるヒューズ縫い部P7(水平方向),P8(ヒュ
ーズ縫い部P5と垂直方向),P9(ヒューズ縫い部P
6と平行方向)が設けられている。
補助部33dとの境界に位置して車体水平方向に略沿い
且つ略中央部分を縫製している。ヒューズ縫い部P8は
胴部保護部33bと頭部保護部33cとの境界からその
両者に跨る略中央部分を斜め後方上向きに縫製してい
る。ヒューズ縫い部P9はヒューズ縫い部P7のやや下
方の供給部33a寄りに位置して斜め後方下向きに縫製
している。従って、上記実施の形態2,3とは異なり、
胴部保護部33bと頭部保護部33c並びに胴部保護部
33bと補助部33dとは各ヒューズ縫い部P7,P
8,P9を挟むようにその一部を連通状態にし、ヒュー
ズ縫い部P7,P8,P9が確実に切断されようにして
ある。
トサイドエアバッグ33をエアバッグ装置内へ収納する
際の収納例を示し、図9(A)に示すように、横向きの
略T字形状を呈する表裏各1枚の布体の周縁部を、その
一部を除いて2重の縫製P1,P2によって接合するこ
とで袋状とすると共にヒューズ縫い部P7〜P9を設け
る。
バッグ33は、先ず、図9(B)及び図9(C)に示す
ように、周縁部が袋内に位置するように裏返すことによ
って頭部保護部33cと補助部33dとを胴部保護部3
3b内に収納した後に、図9(D)に示すように、蛇腹
状に折り畳み、若しくは図9(E)に示すように、ロー
ル状に巻き取り、胴部保護部33bと頭部保護部33c
と補助部33dとの折り畳み若しくは巻き取り部分を供
給部33aに対して交差させた状態で実施の形態1と同
様に供給部33aにインフレータ4を収納してエアバッ
グ装置内に収納する。
収納されたフロントサイドエアバッグ33は、インフレ
ータ4の作動に伴う圧力流体の噴出によりエアバッグ装
置から膨出し、図10(A)に示すように、折り畳み若
しくは巻き取り状態が解除されつつ胴部保護部33bが
膨張し、これにより乗員1の胴部1aの一部が保護され
る。
噴出が継続すると、図10(B)に示すように、ヒュー
ズ縫い部P7,P8を挟む連通部分から圧力流体が頭部
保護部33c並びに補助部33dへと供給され、この供
給に伴う頭部保護部33c並びに補助部33dの初期膨
張により、図10(C)に示すように、ヒューズ縫い部
P7,P8が切断されて頭部保護部33cと補助部33
dが胴部保護部33bから伸長するかのように全体的な
膨張を開始すると共にヒューズ縫い部P9が切断され、
図10(D)に示すように、頭部保護部33cと補助部
33dとが略同時期に伸長するかのように膨張し、図1
に示すように、乗員1の頭部1b並びに胴部1aが保護
される。
は、供給部33a,胴部保護部33b,頭部保護部33
cによるL字形状、並びに膨張過程に順序があるため、
頭部保護部33cが膨張しようとする時に発生する膨張
圧力によって供給部33aを支点として車体後方へと頭
部保護部33cが回動しようとするが、この回動は、供
給部33aを挟んで頭部保護部33cとは逆側に位置す
る補助部33dの略同時期の膨張によって相殺されるた
めフロントサイドエアバッグ33が乗員1からズレたり
することのない効率の良い膨張とすることができる。
そのT字形状により、車体センターピラー上部から乗員
1の肩部1cを経由して車体中央寄り下部のバックル
(図示せず)に跨るショルダーシートベルト5に擦れた
りせずに避けるように膨張することにより、より確実な
膨張を実現することができる。
に時間差を設ける(完全保護状態は略同時)ことによ
り、効率の良い膨張並びにインフレータの小型化を実現
することができる。
明のサイドエアバッグの実施の形態5を示す。この実施
の形態5のフロントサイドエアバッグ43は、図11に
示すように、上記実施の形態1と同様にフロントシート
2のエアバック装置に設けられる。
(A),(B)に示すように、クランク形状を呈する表
裏各1枚の布体N1,N2の周縁部を2重の縫製P1,
P2によって接合することで袋状とされる。フロントサ
イドエアバッグ43は、圧力流体を噴出するインフレー
タ4が収納される供給部43aと、供給部43aから車
体前方に向けて延在され且つ供給部43aと連通された
胴部保護部43bと、胴部保護部43bから車体上方に
向けて延在され且つ胴部保護部43bと連通された頭部
保護部43cと、頭部保護部43cから車体前方に向け
て延在され且つ頭部保護部43cと連通された補助部4
3dとが一体に形成されている。なお、フロントサイド
エアバッグ43は、常時はフロントシート2のシートバ
ック2aに設けられた図示を略すエアバッグ装置内に収
納されている。
ることで供給部43aの内部にインフレータ4を挿入す
るための開口43eが形成されている。また、供給部4
3aには、布体N1,N2とは別に補強用の布体N3,
N4が設けられている。この布体N1,N3には、イン
フレータ4(若しくは図示を略すディフューザ)に設け
られた取付突起(図示せず)が貫通する貫通孔43f,
43fが形成されている。さらに、布体N1,N2,N
3,N4には、インフレータ4を挿入後、開口43eを
閉成するために中途部から開口43e側を折り返すこと
で貫通孔43f,43fを貫通した取付突起が貫通する
貫通孔43g,43g,43h,43hが形成されてい
る。尚、これら各貫通孔43f,43g,43hの周縁
部は、布体N1,N3並びに布体N2,N4を対とした
状態で、縫製(図示せず)により補強しても良い。
cとの境界並びに頭部保護部43cと補助部43dとの
境界部分には、布体N1とN2とに跨り且つ縫製P1,
P2よりも強度の弱い糸による縫製からなるヒューズ縫
い部P10,P11が設けられている。
と補助部43dとの境界に位置して車体水平方向に略沿
い且つその全幅に跨って縫製している。また、ヒューズ
縫い部P11は頭部保護部43cと補助部43dとの境
界に位置して車体垂直方向に略沿い全幅に跨って縫製し
ている。
ントサイドエアバッグ43をエアバッグ装置内へ収納す
る際の収納例を示し、図13(A)に示すように、クラ
ンク形状を呈する表裏各1枚の布体の周縁部を、その一
部を除いて2重の縫製P1,P2によって接合すること
で袋状とすると共にヒューズ縫い部P7〜P9を設け
る。
バッグ43は、先ず、図13(B)及び図13(C)に
示すように、補助部43dを頭部保護部43c側に向け
て折り返した状態で裏返すことによって頭部保護部43
cと補助部43dとを胴部保護部43b内に収納した後
に、図13(D)に示すように、蛇腹状に折り畳み、若
しくは図13(E)に示すように、ロール状に巻き取
り、胴部保護部43bと頭部保護部43cと補助部43
dとの折り畳み又は巻き取り部分を供給部43aに対し
て交差させた状態で実施の形態1と同様に供給部43a
にインフレータ4を収納してエアバッグ装置内に収納す
る。
収納されたフロントサイドエアバッグ43は、インフレ
ータ4の作動に伴う圧力流体の噴出によりエアバッグ装
置から膨出し、折り畳み若しくは巻き取り状態が解除さ
れつつ胴部保護部43bが膨張し(図13(B)の状態
に同じ)、これにより乗員1の胴部1aの一部が保護さ
れる。
噴出が継続すると、ヒューズ縫い部P10が切断されて
圧力流体が頭部保護部43cへと供給され、この供給に
伴う頭部保護部43cの伸長するかのような初期膨張に
よりヒューズ縫い部P11が切断されて頭部保護部43
c並びに補助部43dが膨張し、図1に示すように、乗
員1の頭部1b並びに胴部1aが保護される。
は、供給部43a,胴部保護部43b,頭部保護部43
cによるL字形状、並びに膨張過程に順序があるため、
供給部43aから頭部保護部43cが離れた位置にある
ため、頭部保護部43cが膨張しようとする時に発生す
る膨張圧力によって供給部43aを支点として車体後方
へと頭部保護部43cが回動しようとするが、その回動
方向と逆方向に位置する補助部43dの略同時期の膨張
によって回動作用が相殺されるためフロントサイドエア
バッグ43が乗員1からズレたりすることのない効率の
良い膨張とすることができる。
そのクランク形状により、車体センターピラー上部から
乗員1の肩部1cを経由して車体中央寄り下部に設けら
れたバックル(図示せず)に跨るショルダーシートベル
ト5に擦れたりせずに避けるように膨張することによ
り、より確実な膨張を実現することができる。
に時間差を設ける(完全保護状態は略同時)ことによ
り、効率の良い膨張並びにインフレータの小型化を実現
することができる。
ッグにあっては、インフレータからの圧力流体の供給に
伴って頭部保護部が膨張する際の膨張圧力によって供給
部を支点として回動しないよう、頭部保護部の膨張と略
同時期に回動方向と逆方向の圧力で膨張する補助部を設
けたことにより、安価且つ簡単な構成でありながら、確
実且つ効率の良い膨張並びにインフレータの小型化を実
現することができる。
を示し、サイドエアバッグの使用状態の説明図である。
グを示し、(A)はサイドエアバッグの正面図、(B)
は図2(A)のA−A線に沿う断面図である。
グのエアバッグ装置内への収納例を示し、(A)はサイ
ドエアバッグの正面図、(B)は折り畳み若しくは収納
状態のフロントサイドエアバッグの正面図、(C)は図
3(B)のB−B線に沿う折り畳み状態の断面図、
(D)は図3(B)のB−B線に沿う収納状態の断面
図、(E)は蛇腹状に折り畳んだ状態のサイドエアバッ
グの平面図、(F)は蛇腹状に折り畳んだ状態のサイド
エアバッグの正面図である。
グを示し、(A)はサイドエアバッグの正面図、(B)
は図4(A)のC−C線に沿う断面図である。
グのエアバッグ装置内への収納例を示し、(A)はサイ
ドエアバッグの正面図、(B)は収納状態のフロントサ
イドエアバッグの正面図、(C)は図5(B)のD−D
線に沿う収納状態の断面図、(D)は蛇腹状に折り畳ん
だ状態のサイドエアバッグの平面図、(E)は蛇腹状に
折り畳んだ状態のサイドエアバッグの正面図である。
グを示し、(A)はサイドエアバッグの正面図、(B)
は図5(A)のE−E線に沿う断面図である。
グのエアバッグ装置内への収納例を示し、(A)はサイ
ドエアバッグの正面図、(B)は収納状態のフロントサ
イドエアバッグの正面図、(C)は図7(B)のF−F
線に沿う収納状態の断面図、(D)は蛇腹状に折り畳ん
だ状態のサイドエアバッグの平面図、(E)は蛇腹状に
折り畳んだ状態のサイドエアバッグの正面図である。
グを示し、(A)はサイドエアバッグの正面図、(B)
は図8(A)のG−G線に沿う断面図である。
グのエアバッグ装置内への収納例を示し、(A)はサイ
ドエアバッグの正面図、(B)は収納状態のフロントサ
イドエアバッグの正面図、(C)は図9(B)のH−H
線に沿う収納状態の断面図、(D)は蛇腹状に折り畳ん
だ状態のサイドエアバッグの平面図、(E)は蛇腹状に
折り畳んだ状態のサイドエアバッグの正面図である。
ッグの展開状態を示し、(A)はエアバッグ装置から膨
出した状態の説明図、(B)は膨出後初期状態の説明
図、(C)は膨出後中期の説明図、(D)は膨出後終期
の説明図である。
ッグを示し、サイドエアバッグの使用状態の説明図であ
る。
ッグを示し、(A)はサイドエアバッグの正面図、
(B)は図11(A)のI−I線に沿う断面図である。
ッグのエアバッグ装置内への収納例を示し、(A)はサ
イドエアバッグの正面図、(B)は収納状態のフロント
サイドエアバッグの正面図、(C)は図12(B)のJ
−J線に沿う収納状態の断面図、(D)は蛇腹状に折り
畳んだ状態のサイドエアバッグの平面図、(E)は蛇腹
状に折り畳んだ状態のサイドエアバッグの正面図であ
る。
Claims (4)
- 【請求項1】表裏一組の布体の周縁部を接合して袋状と
すると共に、シートバックに設けられたエアバック装置
から膨出してシートとサイドドアとの間で膨張すること
によって乗員の胴部から頭部に跨る範囲を保護するよう
に、圧力流体を噴出するインフレータが収納される供給
部と、該供給部から前方に向けて延在され且つ前記供給
部と連通された胴部保護部と、該胴部保護部から上方に
向けて延在され且つ前記胴部保護部と連通された頭部保
護部とで略L字形状としたサイドエアバッグにおいて、 前記インフレータからの圧力流体の供給に伴って前記頭
部保護部が膨張する際の膨張圧力によって前記供給部を
支点として回動しないよう、前記頭部保護部の膨張と略
同時期に回動方向と逆方向の圧力で膨張する補助部を設
けたことを特徴とするサイドエアバッグ。 - 【請求項2】前記補助部は前記胴部保護部から下方に向
けて延在され且つ前記胴部保護部と連通されており、全
体を横向きの略T字形状としたことを特徴とする請求項
1に記載のサイドエアバッグ。 - 【請求項3】前記補助部は前記頭部保護部から前方に向
けて延在され且つ前記頭部保護部と連通されており、全
体をクランク形状としたことを特徴とする請求項1に記
載のサイドエアバッグ。 - 【請求項4】前記胴部保護部と前記頭部保護部との境界
部分、並びに前記補助部と該補助部が連通する前記胴部
保護部若しくは前記頭部保護部との境界部分にはヒュー
ズ縫いが施されていることを特徴とする請求項2又は請
求項3に記載のサイドエアバッグ。
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