JPH10179155A - 好熱性、好アルカリ性及び熱安定性を改善するためのキシラナーゼの修飾 - Google Patents

好熱性、好アルカリ性及び熱安定性を改善するためのキシラナーゼの修飾

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JPH10179155A
JPH10179155A JP9244409A JP24440997A JPH10179155A JP H10179155 A JPH10179155 A JP H10179155A JP 9244409 A JP9244409 A JP 9244409A JP 24440997 A JP24440997 A JP 24440997A JP H10179155 A JPH10179155 A JP H10179155A
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gly
ser
thr
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Makoto Yaguchi
ヤグチ マコト
Kazuhiko Ishikawa
イシカワ カズヒコ
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】パルプの漂白における性能が優れているキシラ
ナーゼ酵素の製造。より具体的には、天然キシラナーゼ
と比較して改善された好熱性、好アルカリ性、及び熱安
定性を示す修飾第11族キシラナーゼの提供。 【解決手段】この修飾キシラナーゼは、(1)トリコダ
ーマ・レエセイ・キシラナーゼIIのアミノ酸10、2
7、及び29又は他の第11族キシラナーゼの対応アミ
ノ酸の変更であって、これらのアミノ酸がそれぞれヒス
チジン、メチオニン、及びロイシンに変えられている変
更;(2)他のキシラナーゼ酵素に由来するアミノ酸で
のN−末端領域のアミノ酸の置換。好ましい態様におい
ては、トリコダーマ・フュスカ・キシラナーゼに由来す
る短いアミノ酸配列での天然バチルス・サーキュランス
又はトリコダーマ・レエセイ・キシラナーゼの置換によ
り高い好熱性及び好アルカリ性を有するキメラキシラナ
ーゼが形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の分野は、タンパク質
加工処理によるタンパク質の修飾である。特には、本発
明は、高温及び高pHの条件での性能が改善された修飾
キシラナーゼ酵素に関する。キシラナーゼ酵素は、白色
の紙を作製するためのパルプの漂白を強化するのに用い
られる。本発明は、第11族キシラナーゼに関連付けら
れる強化された漂白の利点を有しながら、現在利用可能
なキシラナーゼよりもパルプの粉砕操作の必要性に適す
る高温及び高pHでの活性を有するキシラナーゼ酵素の
生成を可能にする。
【0002】
【従来の技術】キシラナーゼ酵素は、1991年以来、
純白の紙を作製するためのパルプの漂白の強化に商業的
に用いられている。これらの酵素はパルプが漂白される
前にパルプに添加され、パルプ中のキシランの一部を除
去する。この作用は、続いて、塩素、二酸化塩素、過酸
化水素、酸素、オゾン、及び水酸化ナトリウム含む漂白
化学物質が、キシラナーゼ処理がないものよりも効率的
にパルプを漂白することを可能にする。この強化された
漂白効率は、工場が用いる塩素ベースの化学物質の量を
減少させ、これは、より白いパルプを製造し、あるいは
工場がその漂白化学物質にかける金額を節約させる他
に、その工場の廃液中の毒性有機塩素化合物の量を減少
させる。キシラナーゼ酵素の漂白への商業的な使用は、
Tolan, et al., Pulp and Paper Canada, December 199
5 によって評価されている。
【0003】キシラナーゼ酵素は約100種類の異なる
微生物から報告されている。キシラナーゼ酵素は、40
族を超えるグリコシルヒドロラーゼ酵素の幾つかに分類
される。キシラナーゼ、マンナナーゼ、アミラーゼ、β
−グルカナーゼ、セルラーゼ、及び他のカルボヒドラー
ゼを含むこのグリコシルヒドロラーゼは、アミノ酸、三
次元構造及び触媒部位の幾何のような特性に基づいて分
類される(Gilkes, etal., (1991) Microbiol. Reviews
55: 303-315 )。
【0004】パルプの漂白用途について特に関心がある
ものは、第11族(Family 11 )に分類される酵素であ
る。これらは全てキシラナーゼであり、“第11族キシ
ラナーゼ”として公知である。刊行物の中にはこれらを
同義的にG族キシラナーゼと呼ぶものがあるが、我々は
第11族という用語を用いる。
【0005】現時点で公知の第11族キシラナーゼを表
1に列挙する。それらの大部分は約21,000Daの
分子量を有する。この第11族キシラナーゼのうちに3
種類、クロストリジウム・ステルコラリウムXynA
(Clostridium Stercorarium XynA )、ストレプトマイ
セス・リビダンスXynB(Streptomyces lividans Xy
nB)、及びサーモモノスポラ・フュスカXynA(Ther
momonospora fusca XynA)は、31,000ないし5
0,000Daの高い分子量を有する。しかしながら、
これらのキシラナーゼは、他の第11族キシラナーゼに
類似する約21,000Daの触媒性コア配列を有す
る。第11族キシラナーゼのアミノ酸配列(又は、より
長い酵素についてはその触媒性コア)は、高い類似の程
度を示す(図1〜図3)。細菌、酵母、又は真菌起源の
第11族キシラナーゼは、同じ一般分子構造を共有する
(CAMPBELLら、米国特許5,405、769号の図2を
参照)。
【0006】 表1.第11族キシラナーゼ 微生物 キシラナーゼ アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger ) Xyn A アスペルギルス・カワチイ(Aspergillus kawachii) Xyn C アスペルギルス・ツビゲンシス(Aspergillus tubigensis) Xyn A バチルス・サーキュランス(Bacillus circulans) Xyn A バチルス・プミラス(Bacillus pumilus) Xyn A バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis ) Xyn A セルロモナス・フィミ(Cellulomonas fimi ) Xyn D チャイニア種(Chainia spp.) Xyn クロストリジウム・アセトブチリカム Xyn B (Clostridium acetobutylicum) クロストリジウム・ステルコラリウム Xyn A (Clostridium stercorarium) フィブロバクター・スクシノゲネス Xyn C (Fibrobacter succinogenes) ネオカリマスチックス・パトリシアラム Xyn A (Neocallimastix patriciarum) ネオカルジオプシス・ダスソンビレイ Xyn II (Nocardiopsis dassonvillei) ルミノコッカス・フラベファシエンス Xyn A (Ruminococcus flavefaciens) シゾフィラム・コミュネ(Schizophyllum commune ) Xyn ストレプトマイセス・リビダンス(Streptomyces lividans ) Xyn B ストレプトマイセス・リビダンス(Streptomyces lividans ) XynC ストレプトマイセス種No.36a Xyn (Streptomyces sp. No. 36a) ストレプトマイセス・サーモビオラセウス Xyn II (Streptomyces thermoviolaceus) サーモモノスポラ・フュスカ(Thermomonospora fusca ) Xyn A トリコダーマ・ハルジアナム(Trichoderma harzianum ) Xyn トリコダーマ・レエセイ(Trichoderma reesei) Xyn I トリコダーマ・レエセイ(Trichoderma reesei) Xyn II トリコダーマ・ビリデ(Trichoderma viride) Xyn
【0007】アミノ酸が、本質的な触媒性残基としての
機能を果たす2つのグルタミン酸(E)残基を含む第1
1族に共通のアミノ酸を有する場合、それは第11族に
分類される。これらのE残基はトリコダーマ・レエセイ
xynIIの番号付けを基準にしてアミノ酸86及び1
77である。他の第11族キシラナーゼのこの鍵となる
E残基の対応する位置は、当該技術分野における熟練者
に馴染みのあるアミノ酸配列の整列化によって容易に決
定することができる。第11族キシラナーゼに共通のア
ミノ酸は、図1〜図3においてボールド体で示されてい
る(Wakarchuk,et al., Protein Science 3:467-475 (1
994) )。
【0008】第11族キシラナーゼは、パルプの漂白用
途において、他のキシラナーゼを凌駕する幾つかの利点
を有する。大部分の第11族キシラナーゼは他の族のキ
シラナーゼよりも小さい。この相対的に他のキシラナー
ゼよりも小さいサイズは、おそらく、パルプの繊維に浸
透してパルプからキシランを放出させ、漂白を強化する
のに有益である。また、第11族キシラナーゼは、その
触媒活性の観点から“純粋な”キシラナーゼである。他
の族のキシラナーゼとは異なり、これらの酵素はキシラ
ンだけを加水分解し、セルロースは加水分解しない。セ
ルロースの加水分解はパルプに損傷を与え、商用工場で
は受け入れることができない。第11族キシラナーゼの
うち、木材腐敗菌トリコダーマによって生成されるキシ
ラナーゼがパルプの漂白の強化において最も広く用いら
れている。特に、分子量21,000及び答電点9.1
を有するトリコダーマ・レエセイ・キシラナーゼII
(XynII)が広く用いられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】第11族キシラナーゼ
がパルプの漂白において利点を有するにもかかわらず、
これらの酵素は重大な欠点を有する。これらの酵素がパ
ルプに対して活性を示す温度及びpHの範囲は、45℃
ないし55℃及びpH5.0ないし7.5である。工場
のうちの僅かな部分は歴史的にこれらの範囲内で操業し
ている。しかしながら、典型的には、パルプは60℃な
いし70℃の温度及び10ないし12のpHにある。工
場の中には、この温度及びpHの調整を受け入れること
が可能であり、これが日常的なものであるものもある。
しかしながら、所望の処理条件を達成する多くの工場は
深刻な問題を引き起こす。
【0010】漂白がどのように行われるのかにより、パ
ルプを60℃未満に冷却することで漂白の効率が受け入
れることができない程度まで低下することがある。例え
ば、工場が完全に二酸化塩素で漂白を行い、塩素化タワ
ーの保持時間が20分未満である場合には、適度の漂白
のための最少温度は60℃である。しばしば起こること
ではあるが、このような工場が酵素処理と塩素化との間
の温度にパルプを加熱できない場合には、酵素処理段階
のためのより低い温度を受け入れることはできない。
【0011】パルプのpHの調節には硫酸が用いられ
る。装置の冶金学によっては、pHの調節に硫酸を使用
することで鋼鉄パイプ及び他の装置が腐食することがあ
る。また、硫酸は安全を冒す要因である。
【0012】これらの酵素を用いることによる他の些細
な問題は、特には、漂白用途のトリコダーマ・レエセイ
・キシラナーゼの熱安定性が低いことである。工場内の
暖かい周囲温度によって、数週間の貯蔵の後にこれらの
酵素が不活性になる可能性がある。この問題はパルプの
温度及びpHを調整する困難性ほどには重要ではない
が、冷蔵保存の使用又は酵素への安定化剤化合物の添加
によって考慮しなければならない。
【0013】したがって、トリコダーマ・レエセイXy
nIIよりも高いpH及び温度範囲で活性なキシラナー
ゼ酵素、特には第11族キシラナーゼ酵素の使用が望ま
しい。これは、トリコダーマ・キシラナーゼの活性範囲
外で操業する工場がキシラナーゼ処理を行い、その処理
に関連する利益を得ることを可能にする。また、これ
は、工場が現在よりも少ない硫酸及び冷却水を用いてキ
シラナーゼ処理を行うことを可能にし、製造コストを節
約して制御の可能性及び保存安定性を増加させる。
【0014】キシラナーゼ酵素の特性を改善するために
取られているアプローチを論じる前に、以下の用語を定
義することが有用である。
【0015】好熱性は、ここでは、高温で活性である酵
素の能力として定義される。例えば、キシラナーゼ#1
は、これがキシラナーゼ#2よりも高い温度でキシラン
を加水分化することが可能である場合、キシラナーゼ#
2よりも好熱性である。好熱性は、基質の存在下におけ
る酵素活性に関連する。本発明においては、基質はパル
プのキシランであっても精製されたキシランであっても
よい。
【0016】好熱性を定義するためには、基質を指定す
ることが重要である。大部分のキシラナーゼ酵素は、パ
ルプの処理よりも純粋なキシランの加水分解においてよ
り高い温で有効である。これは、基質に関連する因子
(例えば、パルプ中に存在する阻害物質)の組み合わ
せ、並びに時間の長さ、pH、及びその試験を行うのに
用いられる手順の他の側面によるものである。好熱性の
定量的な測定は、ここでは、他に示されない限り、純粋
なキシラン基質を指す。
【0017】熱安定性は、キシラン基質が存在しない状
態で高温でインキュベートされて保存された後、標準検
定条件に戻されたときにキシラナーゼ活性を示す酵素の
能力として定義される。例えば、キシラナーゼ#1は、
それを70℃で24時間保持してその活性を全てを維持
することが可能であり、これに対してキシラナーゼ#2
が70℃で24時間後にはその活性の全てを失ってしま
う場合、キシラナーゼ#2よりも熱安定である。好熱性
と対照的に、熱安定性は、キシラン基質が存在しない状
態でのインキュベーションの後に残る酵素活性に関連す
る。
【0018】これらの2つの用語は、これらがしばしば
同義的に用いられ、もしくは互いを意味する文献におけ
る混同を解消するために明確に定義される。ここでのこ
れらの取扱いは、Mathrani and Ahring, Appl. Microbi
ol. Biotechnol. 38: 23-27(1992)と一致する。
【0019】好アルカリ性は、ここでは、高(アルカリ
性)pHで活性である酵素の能力として定義される。例
えば、キシラナーゼ#1は、それがキシラナーゼ#2よ
りも高いpHでキシランを加水分解することが可能であ
る場合、キシラナーゼ#2よりも好アルカリ性である。
好アルカリ性は好熱性に類似し、キシラン酵素の存在下
における酵素活性に関連する。
【0020】パルプ漂白用途のためにキシラナーゼを改
善するには、好熱性及び好アルカリ性が熱安定性よりも
かなり重要である。従来技術において記述される研究の
大部分は熱安定性の改善にのみ焦点を合わせている。
【0021】より高いpH及び温度範囲を有するキシラ
ナーゼ酵素を生成するのに2つの一般的なアプローチを
とることができる。これらは、(1)所望の特性を有す
る天然キシラナーゼ酵素をスクリーニングすること、及
び(2)タンパク質加工処理を用いて既に存在するキシ
ラナーゼ酵素の特性を改善すること、である。
【0022】天然キシラナーゼのうち、熱安定性酵素
が、カルドセラム・サッカロリチカム(Caldocellum sa
ccharolyticum )、サーマトガ・マリチマ(Thermatoga
maritima )及びサーマトガ種FjSS−B.1株(こ
れらは全て80−100℃で成長する)のような好熱性
微生物から単離されている(Luthi ら、1990;Wint
erhalterら、1995;Simpson ら、1991)。しか
しながら、これらは全て35−120kDa(320−
1100残基)の高分子量を有し、サイズが比較的大き
い。これらのキシラナーゼの中には第11族以外の族に
属し、キシラナーゼ及びセルラーゼ活性の両者を有する
ものがある(C.サッカロリチカム・キシラナーゼA)
(Luthi ら、1990)。このようなセルラーゼ活性は
パルプの漂白には望ましいものではない。さらに、通常
極度に高い温度で機能する過剰熱安定性キシラナーゼ
は、パルプ漂白のための比較的低い温度では活性が低
い。
【0023】第11族キシラナーゼの大部分は、45℃
ないし55℃でのパルプ漂白用途に有効である。しかし
ながら、第11族には少なくとも2種類の熱安定性キシ
ラナーゼも含まれ、これらの両者は他の第11族キシラ
ナーゼよりも大きな分子量を有する。これらのキシラナ
ーゼは、296アミノ酸及び32,000Daを有する
サーモモノスポラ・フュスカ・キシラナーゼ(TfxA
として公知)(Irwinet al., (1994) Appl. Environ. M
icrobiol. 60: 763-770; Wilson et al., 1994, WO95/1
2668 )並びに511アミノ酸及び56,000Daを
有する最適温度70℃のクロストリジウム・ステルコラ
リウム・キシラナーゼA(Sakka et al., (1993) Biosi
c. Biotech. Biochem. 57: 273-277)である。
【0024】これらの熱安定性キシラナーゼ酵素は、パ
ルプ漂白用途における潜在的な問題である幾つかの特徴
を有する。第1に、その大きな分子量が酵素のパルプ繊
維への浸透を制限する。第2に、これらの酵素は、他の
第11族キシラナーゼには存在しないセルロース結合ド
メイン(CBD)のコピーを少なくとも1つ有する。こ
のTfxAの伸長C−末端に位置するCBDは、このタ
ンパク質の沈殿及び保存の際の活性の損失を引き起こ
す。
【0025】したがって、天然キシラナーゼ酵素には制
限がある。代わりのアプローチは、公知のキシラナーゼ
酵素に対してタンパク質加工処理を実施することであ
る。タンパク質加工処理を用いることにより、タンパク
質の溶解性のような二次的な特性を妥協することなく温
度又はpH範囲のような所望の特性を改善する特定の変
更をタンパク質に対してなすことができる。
【0026】タンパク質加工処理を行ってタンパク質の
特性を修正する場合、使用する一般法、次いで特定の部
位及び行う修飾を選択しなければならない。この一般法
には、(1)部位特異的変異生成、(2)無作為変異生
成、(3)キメラ修飾、(4)二量体化、及び(5)グ
リコシル化が含まれる。これらの一般法の各々には、行
うことができる、タンパク質に対する特定の修飾の数多
くのオプションがある。好熱性及び好アルカリ性を含む
酵素の特性に対する異なる変異の効果は、しばしば予測
不可能である。一般には、あるとしても、全ての可能性
のある修飾のうちの僅かな部分だけが重大な利益を提供
する。したがって、蛋白質加工処理によってタンパク質
の特性の改善を試みることは困難な冒険であり、現在ま
での第11族キシラナーゼでの限られた成功はこれを反
映している。修飾キシラナーゼを用いる作業を以下に説
明する。
【0027】部位特異的変異生成はタンパク質中の特定
のアミノ酸の修飾を含む。部位特異的変異生成に基づく
修飾は点変異として知られる。第11族キシラナーゼの
部位特異的変異生成は、熱安定性が僅かに改善されたキ
シラナーゼ酵素の生成に用いられている。CAMPBELLら
(米国特許5,405,769号)は、2つのタイプの
修飾によるバチルス・サーキュランス・キシラナーゼ
(略してBcX)、第11族のキシラナーゼ、を改善す
る1つの方法を記述している。これらは、(i)分子内
ジスルフィド結合、及び(ii)N−末端での部位特異
的変異であった。CAMPBELLらは、バチルス・サーキュラ
ンス・キシラナーゼのアミノ酸の番号付けによるアミノ
酸#98と#152、#100と#148、及び#(−
1)と#187との間にどのようにジスルフィド結合を
挿入することができるのかを記述している。このジスル
フィド修飾は、62℃でのキシラナーゼの熱安定性を改
善した。しかしながら、これらのジスルフィド修飾酵素
は好熱性においては何の利益も示さなかった(Wakarchu
ck et al., (1994) Protein Engineering 7: 1379-138
6)。したがって、熱安定性及び抗熱性は必ずしも対で
はない。
【0028】また、CAMPBELLらは、BcXのN−末端近
傍の(T3G、D4Y(F)及びN8Y(F)と呼ばれ
る)3つの修飾によって、57℃(2℃の小さな増加)
での熱安定性を有する変異キシラナーゼが生成したこと
を記述している。CAMPBELLらに関係するPCT公開WO
94/24270には、BcXの改善に有利な第4の修
飾、S22P、の説明がある。(この文献中でTS19
aと呼ばれる)この4つの修飾の組は、BcXよりも高
い熱安定性及び好熱性を示した。しかしながら、ある因
子がBcX以外の第11族キシラナーゼにおけるこれら
の修飾の適用を制限する。残基3、4、8及び22(B
cXアミノ酸番号付け)をそれぞれグリシン、チロシン
(もしくはフェニルアラニン)、チロシン(もしくはフ
ェニルアラニン)及びプロリンに変換するこれらの変異
は、第11族キシラナーゼの大部分が既にこれらの“良
好な”残基を有している(図1〜図3を参照)ため、そ
れらには関係のないものである。これらの修飾の不適切
さの最良の説明は、4つの“良好な”残基の全てを有す
るものの好熱性及び好アルカリ性においては平凡なトリ
コダーマ・レエセイのXynIIである。
【0029】無作為変異生成は、全タンパク質内での無
作為のアミノ酸の修飾を含む。この方法は、ARASE ら
((1993) FEBS Lett. 316: 123-127)によって熱安定性
が改善された第11族キシラナーゼの生成に用いられ
た。これは、残基12、26、38、48及び126
(BpXアミノ酸番号付けによる)での修飾によるバチ
ルス・プミラス・キシラナーゼ(略してBpX)の熱安
定性の控えめな改善を記述する。しかしながら、ARASE
らは、それらの特定の修飾の結果としての好熱性又は好
アルカリ性の改善は何も報告していない。BpXキシラ
ナーゼにおける最も改善されたARASE らの例によって熱
安定性で得られるものは小さく、57℃で20分のイン
キュベーションの後に40%の残留酵素活性が維持可能
であるだけである。N−末端の周辺の残基12及び26
が修飾された他の2つのBpXキシラナーゼについて
は、熱安定性で得られるものは、それぞれ、インキュベ
ーションの後の1及び11%の残留活性の維持に相当し
た。さらに、残基26が修飾されたBpXキシラナーゼ
は他にも修飾されており、そのため、熱安定性に対する
この修飾の単独の寄与は、それが存在するとして、ARAS
E らからは不明瞭である。
【0030】キメラ修飾は、タンパク質のアミノ酸の幾
つかを他のタンパク質からのアミノ酸配列で置換するこ
とを包含する。我々の知見では、このようなアプローチ
は第11族キシラナーゼでは行われていない。
【0031】二量体化は2つの分子を単一のタンパク質
に結合することを包含する。この技術は、分子内ジスル
フィド結合による2つのBcX分子の結合に用いられて
いる(Wakarchuk, et al., Protein Engineering (199
4) )。得られる二量体BcXは、上述の分子内ジスル
フィド結合を有するBcXよりもはるかに小さい、熱安
定性のほんの僅かな改善しか示さなかった。
【0032】天然のグリコシル化(タンパク質への炭水
化物の付着)が、時々、トリコダーマ・レエセイxyn
IIの場合を含めて、タンパク質の熱安定性を改善する
ことがよく知られている。合成によるグリコシル化は、
第11族キシラナーゼにおけるこれらの特性の改善には
用いられていない。
【0033】タンパク質加工処理のどの方法が用いられ
るのかに関わらず、酵素の特性を改善する選択が僅かし
かないため、鍵となる局面はどのアミノ酸を修飾するの
かを決定することである。この点は、Sung, et al., Bi
ochem. Cell Biol. 73: 253-259 (1995)の研究によって
説明されており、彼はトリコダーマ・レエセイ・キシラ
ナーゼIIのアミノ酸#19をアスパラギン酸からリシ
ンに変更した。この変更により、この酵素の好熱性は3
℃低下した。
【0034】したがって、第11族キシラナーゼに関す
る多くの努力にもかかわらず、好熱性及び好アルカリ性
が大きく改善されて生成する修飾第11族キシラナーゼ
はいまだに存在していない。このような酵素、特には加
工処理型のトリコダーマ・レエセイxynIIは、工場
のプロセス条件を満たしながら漂白化学物質の必要性が
低下した漂白パルプ製造の商用プロセスに直ちに適用で
きる。また、このような酵素は、他の領域における潜在
的な用途も有する。これらの例の幾つかは、多くの場合
において高温ペレット化が現行の酵素を不適切なものと
する、飼料の消化を助ける動物飼料添加物として、及び
高温によって現行の酵素が破壊される、デンプン製造の
ための小麦及びトウモロコシの処理である。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明は、特定の第11
族キシラナーゼを修飾して好熱性、好アルカリ性、及び
熱安定性を改善することに関する。本発明は、第11族
キシラナーゼに関連することが知られるものの、現在利
用可能なあらゆるキシラナーゼよりも好ましい工場操業
パラメータに適切な高い温度及びpH条件での強化され
た漂白の利益をパルプ工場が享受することを可能にする
酵素の作製に特に有用である。
【0036】本発明の有用性は、以下の2つの本質的な
特性を有する第11族キシラナーゼ酵素に特有のもので
ある。 (i):この酵素はトリコダーマ、バチルス、アスペル
ギルス又はストレプトマイセスによって精製される。 (ii):この酵素は、トリコダーマ・レエセイ・キシ
ラナーゼIIの番号付けで14位に、又は区分(i)の
酵素の中の指定された他のキシラナーゼに用いられる通
常の番号付けによる等価の位置にチロシンもしくはフェ
ニルアラニンを有する。
【0037】これらの特性の両者を有する第11族キシ
ラナーゼについて、以下の2つのタイプの修飾のいずれ
かがその酵素の好熱性、好アルカリ性及び熱安定性を驚
くほど高めることが教示される。
【0038】(1)部位特異的変異生成:(トリコダー
マ・レエセイ・キシラナーゼIIの番号付けによる)1
0位の上流のN−末端に少なくとも8個のアミノ酸残基
を有する選択されたキシラナーゼに対して、アミノ酸1
0の他のアミノ酸での置換を含む修飾。好ましい態様
は、アミノ酸10を異なるアミノ酸で置換する必須工程
に加えて、アミノ酸27及び29もバリン、メチオニ
ン、イソロイシン又はロイシンで置換することである。
最も好ましい態様は、10、27及び29位に見出され
る天然アミノ酸を、それぞれ、ヒスチジン、メチオニ
ン、及びロイシンに置換することである。
【0039】(2)キメラ修飾:N−末端領域のアミノ
酸配列をサーモモノスポラ・フュスカ・キシラナーゼA
(Tfx)からの相当する位置の配列で置き換えてキメ
ラ酵素を形成する。好ましい態様は、このキメラ酵素を
N−末端の上流にグリシン−アルギニン−アルギニンの
トリペプチド分、又はクロストリジウム・アセトブチリ
カム(CaX)のN−末端からの10個のアミノ酸だけ
伸長させる。
【0040】驚くべきことに、本発明によって修飾され
たキシラナーゼは、対応する非修飾酵素を大きく上回る
改善された好熱性、好アルカリ性、及び熱安定性を有す
る。これらの修飾キシラナーゼの中には、天然のキシラ
ナーゼを上回る好熱性における28℃までの改善、及び
好アルカリ性の2pH単位の改善を示すことが見出され
ているものがある。さらに、修飾されたキシラナーゼの
うちの幾つかの85℃及びpH9で機能する能力は、T
fxAを含む確認されている好熱性第11族キシラナー
ゼのあらゆるものよりも非常に良好である。
【0041】本発明者らは、このような第11族キシラ
ナーゼの好熱性、好アルカリ性、及び熱安定性の驚くべ
き改善を伴う第11族のキシラナーゼの修飾は従来報告
されていないものと信じる。
【0042】特に、本発明の修飾バチルス・サーキュラ
ンス・キシラナーゼは、ARASEら(その中のBpX)及
びCAMPBELLら(その中のBcX)に示される修飾バチル
ス・キシラナーゼについて開示される60−70℃の温
度範囲よりもかなり高い温度で活性である。
【0043】さらに、本発明の修飾キシラナーゼは、パ
ルプ処理の問題に対する驚くほど改善された特性を示
す。また、この修飾キシラナーゼは、最適温度では第1
1族キシラナーゼに典型的なものであるが他のキシラナ
ーゼでは観察されないパルプ処理における全般的な効力
も示す。
【0044】ここに教示されるタンパク質修飾は第11
族キシラナーゼについては従来報告されておらず、ここ
に教示される改善が好熱性、好アルカリ性、又は熱安定
性を高めることが可能であることを示唆している開示は
従来存在しない。
【0045】ARASE ら((1993) FEBS Lett. 316:123-12
7 )は、BpXのアミノ酸の番号付けに従って残基1
2、26、38、48及び126での修飾による、バチ
ルス・プミラス・キシラナーゼ(略してBpX)の熱安
定性の控えめな改善を記述している。これらは、それぞ
れ、トリコダーマ・レエセイxynIIの残基11、2
6、38、48及び121に対応し、本発明の原理によ
る残基ではない。さらに、本発明とは異なり、Arase は
彼らの技術の結果として好熱性又は好アルカリ性におけ
るいかなる改善も報告していない。最も改善されたAras
e のBpXによって熱安定性で得られるものは小さく、
57℃で20分間のインキュベーションの後の40%の
残留酵素活性の維持を可能にするだけである。残基12
(xynIIにおける11)及び26が修飾された他の
2つのBpXキシラナーゼについては、熱安定性で得ら
れるものは、それぞれ、保存後の1及び11%の残留活
性の維持に相当した。さらに、残基26が修飾されたB
pXキシラナーゼは他にも修飾されており、そのため、
熱安定性に対するこの修飾の単独の寄与は、それが存在
するとして、不明瞭である。
【0046】CAMPBELLらは、CAMPBELLらのPCT出願と
同様に、バチルス・サーキュランス・キシラナーゼ(B
cX)に対してなし得る(T3G、D4Y(F)、N8
Y(F)、及びS22Pと呼ばれる)4種類の修飾を説
明する。これらの変更はトリコダーマ・レエセイ・キシ
ラナーゼの番号付けでアミノ酸12、13、17、及び
31に対応する。CAMPBELLらによって教示されるこれら
のアミノ酸はトリコダーマ・キシラナーゼ及び他の第1
1族キシラナーゼの大部分には既に存在し、したがっ
て、これらのキシラナーゼの性能の改善に対しては本質
的に無関係であるものと思われる。
【0047】また、バチルス・サーキュランス・キシラ
ナーゼに対するCAMPBELLらの修飾は、本発明の修飾B.
サーキュランス・キシラナーゼほどには酵素の性能を改
善しない。実施例6及び10は、本発明の修飾バチルス
・サーキュランス・キシラナーゼがCAMPBELLらのキシラ
ナーゼの最善のものよりもかなり高い好熱性(+14
℃)及び好アルカリ性(+1.5pH単位)を有するこ
とを示す。加えて、最適温度では、本発明の修飾バチル
ス・キシラナーゼはCAMPBELLらのものよりも3倍高い活
性を有する。
【0048】アミノ酸10、27、及び29が第11族
キシラナーゼ酵素の性能に重要であることは従来示唆さ
れてはいない。驚くべきことに、本発明者らは、トリコ
ダーマxynII中のこれらのアミノ酸をそれぞれヒス
チジン、メチオニン、及びロイシンに変更することによ
り、この酵素の好熱性、好アルカリ性、及び熱安定性が
かなり高まることを示している。
【0049】天然の第11族キシラナーゼのうちの3種
(バチルス・プムリス、クロストリジウム・ステルコラ
リウム(xynA)、及びサーモモノスポラ・フュスカ
によって生成されるキシラナーゼ)がこれらの特定のア
ミノ酸をそれらの位置に有するものの、これらの3種類
のキシラナーゼのいずれもが本発明に従うことによって
得られることが教示される所望の特性の組み合わせを示
さないことに注意すべきである。好熱性がこれらの3つ
のアミノ酸の存在によるものであろうと期待する根拠は
なく、天然のキシラナーゼがこれらの3つのアミノ酸を
酵素の性能の鍵として指し示すことはない。クロストリ
ジウム及びサーモモノスポラのキシラナーゼは好熱性で
あるが、B.プミリスのキシラナーゼは、それが40℃
未満の最適温度を持つ(Nissenら、1992)ため、好
熱性ではない。既述の3つの共通の位置に加えて、これ
らの3種類のキシラナーゼには同じアミノ酸を有する7
5を超える位置がある。クロストリジウム及びサーモモ
ノスポラの両者は、他の族のキシラナーゼと同様に、熱
安定性を付与するものと仮定されている独自のセルロー
ス結合ドメインを有する(Fontes, et al., 1995, Bioc
hem. J. 307: 151-158)。
【0050】本発明者らは、10、27、及び29位に
好ましい残基を有するこれらの3種類の天然第11族キ
シラナーゼを請求することを主張するものではない。本
発明は、T.レエセイxynIIを基準にして14位、
又は他のキシラナーゼにおけるこれに対応する位置にチ
ロシン又はフェニルアラニンを有するキシラナーゼに限
定される。これは、この14位にアスパラギン酸を有す
るB.プミリス・キシラナーゼを排除する。また、本発
明は、トリコダーマ、ストレプトマイセス、アスペルギ
ルス、及びバチルスによって生成されるキシラナーゼに
限定される。これは、サーモモノスポラ及びクロストリ
ジウム・キシラナーゼを排除する。
【0051】これらの3種類のキシラナーゼに加えて、
第11族の他の2つのものは27位にメチオニン及び2
9位にロイシンを有する。これらは、クロストリジウム
・アセトブチリカムxynB(最適温度43℃)及びス
トレプトマイセス・リビダンスxynC(最適温度55
℃)である。しかしながら、これらの酵素はいずれも耐
熱性ではなく、したがって、27位及び29位の修飾が
有用であることを示唆するものはない。
【0052】10、27、及び29位でのヒスチジン、
メチオニン、及びロイシンの具体的な選択はトリコダー
マ・レエセイxynIIの安定性を改善する。この事実
を考慮すると、10位に置換される多くのアミノ酸のう
ちのあらゆるものがこの酵素の特性を改善することが当
該技術分野における熟練者によって認められるであろ
う。また、27位及び29位のメチオニン及びロイシン
による改善を考慮すると、バリン、イソロイシン、ロイ
シン、及びメチオニンを含む疎水性の中サイズのアミノ
酸がこれらの位置で有益であることも認識されるであろ
う。
【0053】本発明のこの側面における重要な発見は、
10、27、及び29位がトリコダーマ・レエセイxy
nIIの安定性に重要であることである。この教示に基
づくと、当該技術分野における熟練者は、この修飾が特
定の他の第11族キシラナーゼに対して有益であり、か
つこの修飾からの利益を享受するには第11族キシラナ
ーゼが2つの条件を満たさなければならないことを理解
するであろう。
【0054】第1に、第11族キシラナーゼは10位の
上流に少なくとも8個のアミノ酸残基を有していなけれ
ばならない。この10位に対する修飾は、N−末端が切
り詰められたキシラナーゼに対しては関係がない。
【0055】第2に、第11族キシラナーゼはトリコダ
ーマ・レエセイ・キシラナーゼIIの番号付けで14
位、又は他のキシラナーゼの対応する位置にアミノ酸チ
ロシン又はフェニルアラニンを有していなければならな
い。14位のチロシン又はフェニルアラニンの側鎖は、
直接そのタンパク質の活性部位に向く。チロシン及びフ
ェニルアラニンは同じようなサイズであって、それぞれ
六員芳香族環を有しており、これは、キシラン基質に結
合する際にキシロース環との重なり相互作用に潜在的に
関与し得る。このタンパク質中の他のアミノ酸の存在
は、このタンパク質の構造全体の大きな変化を引き起こ
す。したがって、14位にこれらのアミノ酸のいずれか
を有する第11族キシラナーゼ酵素だけが10位の修飾
に適する。これに対して、対応する位置に他の残基を有
する第11族キシラナーゼはこの修飾には馴染み難い。
【0056】トリコダーマ、ストレプトマイセス、バチ
ルス、及びアスペルギルスの既知の第11族キシラナー
ゼのうち、トリコダーマ・レエセイxynII、トリコ
ダーマ・ハルジアナムxyn、トリコダーマ・ビリデx
yn、ストレプトマイセス・リビダンスxynB、及び
ストレプトマイセス・リビダンスxynCだけがこれら
2つの条件を満たす。したがって、現在、ここに教示さ
れる10、27、及び29位に対する修飾に適すること
が知られる酵素はこれらだけである。
【0057】本発明のキメラキシラナーゼは従来報告さ
れてはおらず、これらの特定のキメラキシラナーゼがキ
シラナーゼの性能に有益であることを示唆する刊行物は
ない。さらに驚くべきことに、キメラキシラナーゼの好
熱性及び好アルカリ性がそのキメラキシラナーゼを含む
個々のキシラナーゼのいずれかよりも良好な場合があ
る。これらの酵素の例は、実施例7及び11における修
飾キシラナーゼNI−BX6及びNI−BX7である。
【0058】本発明のこの側面における重大な発見は、
サーモモノスポラ・フュスカ・キシラナーゼAを用いる
トリコダーマ・レエセイ・キシラナーゼII又はバチル
ス・サーキュランス・キシラナーゼAのN−末端領域の
セグメントのキメラ修飾がその酵素の好熱性、好アルカ
リ性、及び熱安定性を高め得ることである。
【0059】この教示に基づいて、1つの条件を満たす
という条件の下で、トリコダーマ、アスペルギルス、ス
トレプトマイセス、及びバチルス以外の第11族キシラ
ナーゼ、サーモモノスポラ・フュスカxynAを有する
株からなる、性能が改善されたキメラキシラナーゼを形
成できることを当該技術分野における熟練者は理解する
であろう。この第11族キシラナーゼは、トリコダーマ
・レエセイ・キシラナーゼIIの番号付けで14位に、
又は他のキシラナーゼの対応する位置にアミノ酸チロシ
ン又はフェニルアラニンを有してなければならない。1
4位のチロシン又はフェニルアラニンの側鎖はそのタン
パク質の活性側部に直接向いている。チロシン及びフェ
ニルアラニンは同じようなサイズであり、それらの六員
芳香族環はキシラン基質との結合の際のキシロース環と
の重なり相互作用に潜在的に関与する。T.フュスカ・
キシラナーゼAはこの位置にフェニルアラニンを有す
る。14位にチロシン又はフェニルアラニンのいずれか
を有する第11族キシラナーゼ酵素のみが、T.フュス
カ・キシラナーゼAとのキメラキシラナーゼの形成に適
する。対応する位置に他の残基を有する第11族キシラ
ナーゼはこの修飾には馴染み難い。
【0060】トリコダーマ、ストレプトマイセス、バチ
ルス、及びアスペルギルスの既知第11族キシラナーゼ
のうち、トリコダーマ・レエセイxynII、トリコダ
ーマ・ハルジアナムxyn、トリコダーマ・ビリデxy
n、トリコダーマ・レエセイxynI、ストレプトマイ
セス・リビダンスxynB、ストレプトマイセス・リビ
ダンスxynC、バチルス・サーキュランスxynA、
バチルス・サブチリスxynA、アスペルギルス・ニガ
ーxynA、アスペルギルス・カワチイxynA、及び
アスペルギルス・ツビゲンシスxynAだけがこの条件
を満たす。したがって、現在、ここに教示されるキメラ
修飾に適することが知られる酵素はこれらだけである。
【0061】タンパク質の上流伸長が第11族キシラナ
ーゼ酵素の性能を強化することは報告されておらず、他
の酵素において有益であることも報告されていない。N
−末端の上流にアミノ酸を追加することが好熱性、好ア
ルカリ性、又は熱安定性を改善するであろうと期待する
根拠はない。
【0062】3個のアミノ酸グリシン−アルギニン−ア
ルギニンでの上流伸長がその酵素の性能を改善するであ
ろうと期待する根拠はない。天然第11族キシラナーゼ
のうちの2種類、バチルス・プムリス及びクロストリジ
ウム・ステルコラリウムは、N−末端の直接上流に1個
のアルギニンのみを有する。両キシラナーゼには、修飾
BcX及びTrXの両者の改善された好熱性に必須であ
る他のアルギニン及びグリシンはない。このクロストリ
ジウム酵素は好熱性であるがバチルス酵素は好熱性では
なく、したがって天然の酵素がこの修飾を指し示すこと
はない。
【0063】クロストリジウム・アセトブチリカムxy
nB(CaX)に由来する10個のアミノ酸の配列での
N−末端の上流配列が他の第11族キシラナーゼの好熱
性を改善するであろうと期待する根拠はない。CaXの
最適温度は僅か43℃であり、これは他の第11族キシ
ラナーゼに劣る。したがって、この酵素からのアミノ酸
の配列がこれらの他のキシラナーゼの好熱性を改善する
ことは驚くべきことである。
【0064】ここに説明される上流伸長は、N−末端配
列をT.フュスカ・キシラナーゼAからT.レエセイ由
来のキシラナーゼII及びB.サーキュランス由来のキ
シラナーゼAに置き換えることにより形成されるキメラ
キシラナーゼで示された。この上流伸長が、N−末端配
列をT.フュスカ・キシラナーゼAからトリコダーマ、
アスペルギルス、ストレプトマイセス、及びバチルスに
由来する第11族キシラナーゼに置き換えることにより
形成することが可能なキメラキシラナーゼの性能を改善
するであろうことは当該技術分野における熟練者によっ
て理解されるであろう。
【0065】まとめると、本発明者らは、パルプ処理に
商業的に利用してその漂白を改善するために望ましい特
性を有する独自の酵素を開発している。
【0066】
【発明の実施の形態】本発明は、商業的なパルプ漂白用
途に重要な強化された特性、すなわち、好熱性、好アル
カリ性、及び熱安定性を示す修飾第11キシラナーゼ酵
素を包含する。これらの修飾キシラナーゼは天然酵素に
関連する強化された特性を示す。これらの天然酵素は、
トリコダーマ、バチルス、ストレプトマイセス、及びア
スペルギルスに由来する第11族キシラナーゼからなる
群より選択される。さらに、この天然キシラナーゼの選
択は、トリコダーマ・レエセイ・キシラナーゼIIにお
けるアミノ酸の番号付けに相当する14位に、又は他の
第11族キシラナーゼにおける等価の位置にチロシン又
はフェニルアラニンを有するキシラナーゼに限定され
る。
【0067】選択されたキシラナーゼに対する修飾は下
記のいずれかもしくは両者を包含する。これらはトリコ
ダーマ・レエセイ・キシラナーゼIIのアミノ酸の番号
付けによってここに説明され、他の選択された第11族
キシラナーゼの対応する整列化アミノ酸に適用される。
【0068】(1)第10位から上流のN−末端に少な
くとも8個のアミノ酸を有する選択されたキシラナーゼ
については、アミノ酸10を他のアミノ酸で置換する。
【0069】(2)N−末端領域のアミノ酸配列をサー
モモノスポラ・フュスカ・キシラナーゼA(Tfx)に
由来する等価に位置する配列で置換してキメラキシラナ
ーゼを形成し、かつそのタンパク質をN−末端の上流で
他のキシラナーゼに由来する10個までのアミノ酸の配
列を用いて伸長する。
【0070】本発明は修飾キシラナーゼに関与し、天然
キシラナーゼは請求しない。本発明の実施において、出
発点は第11族キシラナーゼである。酵素は、それが必
須触媒性残基としての役目を果たす2個のグルタミン酸
(E)を含む第11族に共通のアミノ酸を有する場合、
第11族に分類される。これらのE残基は、トリコダー
マ・レエセイxynIIの番号付けでアミノ酸86及び
177である。他の第11族キシラナーゼについての鍵
となるE残基の対応する位置はそのアミノ酸配列を整列
化することによって容易に決定され、その手順は当該技
術分野における熟練者には馴染みのものである。第11
族キシラナーゼに共通のアミノ酸は図1〜図3にボール
ド体で示されている。(Wakarchuck, et al., ProteinS
cience 3: 467-475 (1994) )。
【0071】本発明の実施に用いられる天然第11族キ
シラナーゼは、トリコダーマ、バチルス、ストレプトマ
イセス、及びアスペルギルスによって生成される第11
族キシラナーゼの中からのものでなければならない。ま
た、この酵素は、トリコダーマ・キシラナーゼIIの番
号付けで14位に、又は他のキシラナーゼの対応する位
置にチロシン又はフェニルアラニンを有していなければ
ならない。トリコダーマ・レエセイxynIIのアミノ
酸の番号付けは図1〜図3に示されている。
【0072】アミノ酸10の置換はトリコダーマ・レエ
セイ・キシラナーゼIIのこのアミノ酸を指す。この修
飾は、アミノ酸10に対応する位置の上流のN−末端に
少なくとも8個のアミノ酸残基を有する選択されたキシ
ラナーゼ酵素についてのみ請求される。
【0073】好ましい態様において、この修飾のために
選択されるキシラナーゼは、T.レエセイxynII、
T.ハルジアナムxyn、T.ビリデxyn、S.リビ
ダンスxynB、又はS.リビダンスxynCからな
る。好ましい態様においては、アミノ酸10の他のアミ
ノ酸での置換に加えて、アミノ酸27及び29がメチオ
ニン、イソロイシン、ロイシン、又はバリンで置換され
る。アミノ酸10と同様に、アミノ酸27及び29は図
1〜図3に示されるトリコダーマ・レエセイ・キシラナ
ーゼIIの番号付けを用いて同定される。
【0074】より好ましい態様においては、アミノ酸1
0、27、及び29がそれぞれヒスチジン、メチオニ
ン、及びロイシンで置換される。このタイプの修飾キシ
ラナーゼは実施例においてNI−TX11、NI−TX
12及びNI−TX13として同定される。
【0075】キシラナーゼのキメラ修飾は、選択された
キシラナーゼのN−末端領域からアミノ酸の配列を除去
し、サーモモノスポラ・フュスカ・キシラナーゼAのN
−末端領域に由来するアミノ酸の配列と置き換えること
からなる。
【0076】本発明を説明するためにここで用いられる
“N−末端領域”という用語は、N−末端に近いトリコ
ダーマ・レエセイ・キシラナーゼIIタンパク質の最初
の31個のアミノ酸を指す。他の第11族キシラナーゼ
については、N−末端領域は、これらの配列を整列化し
た際にトリコダーマ・レエセイ・キシラナーゼIIの最
初の31個のアミノ酸に対応するアミノ酸からなる。当
該技術分野において用いられるN−末端領域の一般的な
定義はN−末端に近いタンパク質の最初の1/3であ
る。本発明において用いられるN−末端の定義はこの一
般的な定義と一致するが、必然的にこれよりも厳密であ
る。
【0077】除去されたアミノ酸の置換は、その2種類
の微生物に由来するキシラナーゼのN−末端に対して同
じ位置に位置するアミノ酸配列によるものである。これ
らの2種類のキシラナーゼが異なる数のアミノ酸を有す
る場合には、置換アミノ酸配列は、それらの2種類の酵
素のアミノ酸配列ができる限り一致するように整列化し
た際に元のアミノ酸配列と一致する位置にある。このア
ミノ酸の整列化は当該技術分野における熟練者に馴染み
のものであり、第11族キシラナーゼの幾つかについて
は図1〜図3に示されている。
【0078】好ましい態様において、TrXに由来する
アミノ酸10ないし29の配列又は他の第11族キシラ
ナーゼの等価整列化アミノ酸配列を、サーモモノスポラ
・フュスカ・キシラナーゼAに由来するアミノ酸の対応
整列化配列によって置換する。この修飾キシラナーゼの
例は、実施例においてNI−TX4として同定される。
【0079】好ましい対応において、TrXに由来する
アミノ酸1ないし29の配列又は他の第11族キシラナ
ーゼの等価整列化アミノ酸配列を、サーモモノスポラ・
フュスカ・キシラナーゼAに由来するアミノ酸の等価整
列化配列によって置換する。この修飾キシラナーゼの例
は、実施例においてNI−TX3として同定される。
【0080】他の好ましい態様においては、Tfxの1
ないし31アミノ酸配列の代わりにバチルス・サーキュ
ランス・キシラナーゼ(BcX)の1ないし22アミノ
酸配列を用いる。これらの2つの配列を図1の配列に基
づいて整列化する。この修飾キシラナーゼの例は、実施
例においてNI−BX2として同定される。
【0081】好ましい態様において、この修飾のために
選択されるキシラナーゼは、トリコダーマ・レエセイx
ynII、トリコダーマ・ハルジアナムxyn、トリコ
ダーマ・ビリデxyn、ストレプトマイセス・リビダン
スxynB、ストレプトマイセス・リビダンスxyn
C、バチルス・サーキュランスxynA、バチルス・サ
ブチリスxynA、アスペルギルス・ニガーxynA、
アスペルギルス・カワチイxynA、又はアスペルギル
ス・ツビゲンシスxynAからなる。
【0082】上流伸長は、10個までのアミノ酸の配列
を低分子量第11族キシラナーゼのN−末端の上流に付
加することからなる。この上流伸長は、ここに説明され
るT.フュスカ・キシラナーゼAでの選択された第11
族キシラナーゼのキメラ修飾と組み合わせて行われる。
【0083】好ましい態様において、第11族キシラナ
ーゼのN−末端からの上流伸長においてグリシン−アル
ギニン−(アルギニンもしくはリシン)を含むトリペプ
チドが付加され、この伸長はキメラ修飾と組み合わせて
行われる。これらの修飾を有する修飾キシラナーゼの例
はNI−TX9及びNI−BX7である。
【0084】好ましい態様において、1ないし3個の塩
基性アミノ酸がN−末端と第11族キシラナーゼ クロ
ストリジウム・アセトブチリカムxynB(CaX)に
由来する5ないし9個のアミノ酸の配列との間に付加さ
れ、この伸長はキメラ修飾と組み合わせて行われる。こ
れらの修飾を有する修飾キシラナーゼの例は、実施例に
おいて同定されるNI−TX8、NI−BX5、及びN
I−BX6である。
【0085】好ましい態様において、アミノ酸配列AS
AR又はASAKがN−末端の上流に付加され、この伸
長はキメラ修飾と組み合わせて行われる。これらの修飾
を有する修飾キシラナーゼの例は、NI−TX7、NI
−BX3、及びNI−BX4である。
【0086】他の好ましい態様の組は、本発明の修飾酵
素をパルプの処理に用いてその漂白性を改善することに
関与する。この酵素処理は55℃ないし75℃の温度で
行われ、これは天然の第11族キシラナーゼを用いてパ
ルプの漂白を強化するのに許容できる範囲にはないもの
である。好ましい態様において、この酵素処理は7.5
ないし9.0のpHで行われ、これは天然の第11族キ
シラナーゼを用いてパルプの漂白を強化するのに許容で
きる範囲にはないものである。
【0087】本発明のキシラナーゼ酵素がパルプ漂白以
外の用途において有用であり得ることは当該技術分野に
おける熟練者にはよく知られている。例えば、これらの
酵素は、多くの場合において高温ペレット化が現行の酵
素を不適切なものとする、飼料の消化を助ける動物飼料
添加物として有用であり得る。加えて、これらの酵素
は、高温によって現行の酵素が破壊される、デンプン製
造のための小麦及びトウモロコシの処理において有用で
あり得る。これらの、又は他の用途において、本発明の
修飾キシラナーゼ酵素を、セルラーゼ、マンナナーゼ、
β−グルカナーゼ、及びアミラーゼを含むがこれらに限
定されるものではない他の酵素の存在下において用いる
ことができることは、当該技術分野における熟練者によ
く知られている。
【0088】以下の例を詳細に説明することにより本発
明をさらに説明する。これらは、制限するものと解釈さ
れるものではない。実施例による修飾キシラナーゼを表
2及び3に列挙する。
【0089】
【表2】
【0090】
【表3】
【0091】この後の実施例1ないし3は、本発明によ
る修飾キシラナーゼの生成及び精製を説明する。修飾キ
シラナーゼNI−TX1ないしNI−TX11及びNI
−BX1ないしNI−BX7の驚くほど強化された好熱
性、好アルカリ性、及び熱安定性が、キシランを基質と
して用いて実施例4ないし13において示される。この
キシラン基質に対するキシラナーゼの性能は、パルプの
実際の処理の間に観察される性能とよく相関することが
知られている。漂白前のパルプの処理における本発明に
よる修飾キシラナーゼを用いての驚くほど強化された性
能が、選択された修飾キシラナーゼについて実施例14
及び15において確認されている。
【0092】
【実施例】
実施例1 トリコダーマ・レエセイ修飾キシラナーゼNI−TXの
構築
【0093】プラスミド調製、制限酵素消化、ポリメラ
ーゼ・チェイン・リアクション、オリゴヌクレオチドリ
ン酸化、ライゲーション、形質転換及びDNAハイブリ
ダイゼーションのような基本的な組換えDNA法は、当
該技術分野における熟練者に馴染みのある十分に確立さ
れたプロトコル(Sungら、1986)に従い、又はその
酵素もしくはキットの製造者によって推奨される通りに
行った。多くの酵素用のバッファーはキットの一部とし
て供給され、又は製造者の指示に従って戻した。制限酵
素、T4ポリヌクレオチドキナーゼ及びT4DNAリガ
ーゼはオンタリオ州ミシソーガのニューバイオラブス社
(New BioLabs LTD, Mississauga, Ont.)から購入し、
ジーンアンプ(GeneAmp )PCR試薬キットはパーキン
−エルマー(Perkin-Elmer)から購入した。バチルス・
サーキュランス・キシラナーゼ遺伝子が挿入されている
pUC型のプラスミドである前駆体プラスミドpXYb
cは従来調製され、公開されている(Sungら、199
3;Campbellら、1995年4月11日に発行された米
国特許5,405,769号)。通常用いられる大腸菌
株、HB101(カリフォルニア州パロアルトのクロー
ンテック・ラブ(Clonetech Lab, Palo Alto, CA))を
全ての遺伝子構築体の形質転換及び発現ホストとして用
いた。ヒドロキシ安息香酸(HBAH)はアルドリッチ
(Aldricht)から購入した。オリゴヌクレオチドはアプ
ライド・バイオシステム(Applied Biosystem )DNA
シンセサイザー、モデル380Bを用いて調製した。キ
シラナーゼの検定は、変動が±0. 1℃の覆いを付けた
循環水浴(ハーク(Haake )型F4391)において行
った。この水浴の温度は熱電対で確認した。
【0094】A.前駆体プラスミドpTvX(3−19
0)の構築 続く全ての変異のための前駆体プラスミドpTvX(3
−190)は従来調製されており、その構築は既に公開
されている(Sungら、1995)。このプラスミドは、
プラスミドpXYbcから、後者のバチルス・サーキュ
ランス・キシラナーゼ遺伝子を新たに組立てたトリコダ
ーマ・キシラナーゼ遺伝子によって置き換えることによ
り誘導される。このトリコダーマ・キシラナーゼ及び続
いて説明される他の変異キシラナーゼの発現はlacプ
ロモーターの制御下にある。このトリコダーマ・キシラ
ナーゼ遺伝子の全体的な組立は、最初に(92−19
0)領域、次いで(1−92)領域の2段階を必要とし
た。この遺伝子を構築するためのプロトコルは、キシラ
ナーゼをコードする重複合成オリゴヌクレオチドの酵素
的リン酸化、次いで適切に切断されたプラスミドへのそ
れらのライゲーションを用いる型通りのものであって、
多くの他の遺伝子のための標準的な公開された手順と同
じである。
【0095】最初に、TvX(92−190)配列をコ
ードする10個の重複オリゴヌクレオチド(XyTv−
101ないし110)(図5〜図6)を、大腸菌のそれ
を模倣するコドン使用頻度で消化した。2つの末端オリ
ゴヌクレオチドのSalI及びBglII粘着末端は、
この10個の断片のSalI−BglII直線化プラス
ミドpXYbcへの酵素的ライゲーションを可能にし
た。トリコダーマ・キシラナーゼの(92−190)領
域をコードする10個のオリゴヌクレオチドXyTv−
101ないしXyTv−110(50ピコモル、各々1
μL)を、10×標準キナーゼバッファー(0.4μ
L)、1mM ATP(4μL)、T4DANキナーゼ
(5単位)、及び水(3μL)を含む混合液中でリン酸
化した。リン酸化反応は37℃で1時間行った。その
後、これらの溶液を合わせ、70℃に10分間加熱し
た。徐々に室温に冷却した後、この合わせた溶液を4m
M ATP(3.5μL)、SalI−BglII直線
化プラスミドpXYbc(0.1ピコモル)、及びT4
DNAリガーゼ(3.5μL)の混合液に添加し、12
℃で20時間インキュベートした。このライゲーション
混合液のアリコートを、アンピシリン(100gm/
L)を含むYTプレート(水1L中に8gの酵母抽出
物、5gのバクトトリプトン、5gのNaCl、15g
の寒天)における大腸菌HB101の形質転換に用い
た。
【0096】ハイブリダイゼーションプローブを調製す
るため、オリゴヌクレオチドXyTv−110のうちの
1つ(10ピコモル、1μL)を、T4DNAキナーゼ
(1μL)、10×キナーゼバッファー(1μL)、及
び水(4μL)中の32P−ATP(10ピコモル、3
μL)を用いて37℃で1時間リン酸化した。ハイブリ
ダイゼーション分析のため形質転換体を無作為に選択し
た。コロニーをアンピシリンを含むYTプレート上のナ
イロンフィルターで一晩成長させた。次いで、それらを
0.5N NaOH−1.5M NaClで変性させ
(10分)、0.5Nトリス−HCl(pH7.0)−
1.5M NaClで中和した(10分)。254nm
のUVで8分間照射した後、これらのフィルターを6×
SSC−0.5%トリトンX−100で30分間洗浄し
た。細胞の残滓を完全に廃棄した。新鮮な溶液中でさら
に30分後、これらの複写フィルターを個別に6×SS
C−1%硫酸デキストラン−0.05%トリトンX−1
00−1×デンハルト・ハイブリダイゼーション液の別
々の混合液に移した。前記32P−標識プローブをこの
フィルターに添加した。45℃で16時間後、このフィ
ルターを6×SSC−0.05%トリトンX−100を
用いて室温で5分間、次いで65℃で30分間、2回洗
浄した。中間プラスミドpBcX.TvXを有する確実
にハイブリダイズしたクローンをオートラジオグラフ分
析によって同定した。
【0097】合成重複オリゴヌクレオチドの酵素的リン
酸化及び直線化プラスミドへのライゲーションを含む上
記プロトコルは、TX(1−92)領域の組立、並びに
本発明において説明される幾つかの一連の変異体NI−
TX及びNI−BXを引き続いて生成させるためのカセ
ット変異生成において再度用いられている。
【0098】TX(1−92)領域を組み立てて完全長
のトリコダーマ遺伝子を完成させるため、この中間プラ
スミドpBcX.TvXをNheI及びKpnIエンド
ヌクレアーゼで直線化してBcX(1−83)のDNA
インサートを放出させた。NheI及びKpnI粘着末
端を用いて、公開されているTvX(3−91)配列を
コードする10個の重複オリゴヌクレオチド(XyTv
−1ないし−10)を、上記プロトコルにより、直線化
プラスミドpBcX.TvXにライゲートした(図5〜
図6)。その結果、新規プラスミドpTvX(3−19
0)は合成TvX(3−190)遺伝子を含んだ。天然
TrXと比較すると、この組換えTvX(3−190)
は5つの異なる残基:Ala−1、Ser−2、Gly
−4、Phe−9、Thr−65及びThr−143を
有する。
【0099】比較のため、同じ方法で5つの天然残基を
用いて、天然TrXをコードする遺伝子も組み立てた。
これも公開されている(Sungら、1995)。大腸菌中
でのこの遺伝子の発現により、組換え型のTrX(re
c.TrX)が生成した。下記及びSungらによる同じ報
告(1995)に示されるように、TvX(3−19
0)及びrec.TrXの両者の性能特性は同じであっ
た。しかしながら、両大腸菌発現キシラナーゼは、おそ
らくは天然TrXの場合のような翻訳後修飾の欠如のた
め、好熱性及び熱安定性において天然TrX(natl
TrX)に劣っていた。
【0100】B.プラスミドpNI−TX1の構築 以下に説明される一連のNI−TX及びNI−BXの両
者を含む全ての変異体キシラナーゼ遺伝子がカセット変
異生成の方法によって構築されている。このカセット変
異生成のプロトコルは上に十分に説明される遺伝子組立
のものと同じであった。このようなカセット変異生成
は、(i)重複合成オリゴヌクレオチドの酵素的リン酸
化、(ii)直線化プラスミドとのそれらのライゲーシ
ョン、(iii)大腸菌H101コンピテント細胞への
形質転換、(iv)前記標識オリゴヌクレオチドをプロ
ーブとして用いるハイブリダイゼーションによる変異形
質転換体の同定、及び(v)ジデオキシヌクレオチド配
列決定による変異の確認を包含する。
【0101】変異体NI−TX1は1つの変異Q162
Hを有するTvX(3−190)と同一であった。プラ
スミドpNI−TX1の構築は、カセット変異生成にお
いてNsiI/AvrII直線化プラスミドpTvX
(3−190)にオリゴヌクレオチドTX−162H−
1及びTX−162H−2(下記)をライゲートするこ
とによるものであった。
【0102】
【化1】
【0103】C.プラスミドpNI−TX2の構築 変異体NI−TX2はNI−TX1を修飾したものであ
り、(i)Tfx(1−29)配列によって置換された
後者の(1−29)配列、及び(ii)−4から−1位
においてテトラペプチドASHAで上流に伸長されたN
−末端を有する。プラスミドpNI−TX2は、カセッ
ト変異生成において、Tfx(1−29)配列をコード
する重複オリゴヌクレオチドTfx−1、−2、−3及
び−4をpNI−TX1のNheI/ApaI直線化プ
ラスミドにライゲートすることによって構築した。
【0104】
【化2】
【0105】D.プラスミドpNI−TX3の構築 変異体NI−TX3はNI−TX2を修飾したものであ
り、後者にある(−4)から(−1)位の余分のテトラ
ペプチドASHAがない。プラスミドpNI−TX3
は、NI−TX2におけるTfx(1−6)に対するコ
ーディング配列をTrX(1−6)から余分の上流残基
を取り去ったものに対する新しいコーディング配列で置
換することにより調製した。これは、カセット変異生成
において、オリゴヌクレオチドTfx(1−6)−1及
びTfx(1−6)−2をNheI/PinAI直線化
プラスミドpNI−TX2にライゲートすることによっ
て達成した。
【0106】
【化3】
【0107】E.プラスミドpNI−TX4の構築 変異体NI−TX4はNI−TX1を修飾したものであ
り、後者の(10−29)配列がTfx(10−29)
配列で置換されている。プラスミドpNI−TX4は、
NI−TX2におけるTfx(1−6)のコーディング
配列をTrX(1−6)のものと置換することによって
調製した。これは、カセット変異生成において、オリゴ
ヌクレオチドTX−1f及びTX−8fをNheI/P
inAI直線化プラスミドpNI−TX2にライゲート
することによって達成した。
【0108】
【化4】
【0109】F.プラスミドpNI−TX5及びpTX
−28E−29L−162Hの構築 変異体NI−TX5は、NI−TX1の(26−29)
領域におけるテトラペプチドTYTNアミノ酸配列がT
fxの(26−29)領域における対応テトラペプチド
SMELで置換されていることを除いて、NI−TX1
と同一であった。プラスミドpNI−TX5の構築は、
カセット変異生成において、ヘテロ二本鎖オリゴヌクレ
オチドTX−26SMEL−1及びTX−28E/29
L−1(下記)をNcoI/ApaI直線化プラスミド
pNI−TX1にライゲートすることによるものであっ
た。このプラスミド調製品をサブクローン化することに
より、目的の2つのプラスミドを得た。
【0110】
【化5】
【0111】これら2つのオリゴヌクレオチドがヘテロ
二本鎖であるため、TX−26SMEL−1及びTX2
8E/29L−1を用いるサブクローン化及びハイブリ
ダイゼーションにより、2つのプラスミド、(i)(2
6−29)領域にSMELを有するpNI−TX5、及
び(ii)28及び29位にE及びLを有するpTX2
8E−29L−162Hが得られた。
【0112】G.プラスミドpNI−TX6 変異体NI−TX6は、2つの単一の変異Y27M及び
N29Lがあることを除いて、NI−TX1と同一であ
った。プラスミドpNI−TX6の構築は、カセット変
異生成において、オリゴヌクレオチドTX−27M/2
9L−1及びTX−27M/29L−2(下記)をNc
oI/ApaI直線化プラスミドpNI−TX1にライ
ゲートすることによるものであった。
【0113】
【化6】
【0114】H.プラスミドpTX−27M−162H
の構築 変異体TX−27M−162Hは、さらに変異Y27M
があることを除いて、NI−TX1と同一であった。プ
ラスミドの構築は、カセット変異生成において、二本鎖
オリゴヌクレオチドTX−27M−1及びTX−27M
−2(下記)をNcoI/ApaI直線化プラスミドp
NI−TX1にライゲートすることによるものであっ
た。
【0115】
【化7】
【0116】I.プラスミドpNI−TX7の構築 変異体NI−TX7はNI−TX3を修飾したものであ
り、−4から−1位にテトラペプチドASARを有す
る。プラスミドpNI−TX7の構築は、カセット変異
生成において、オリゴヌクレオチドTf−(−1)R−
1及びTf−(−1)R−2をNheI/PinAI直
線化プラスミドpNI−TX2にライゲートすることに
よって達成した。
【0117】
【化8】
【0118】J.プラスミドpNI−TX8の構築 変異体NI−TX8はNI−TX3を修飾したものであ
り、後者のN−末端が(i)(−10)から(−2)位
のC.アセトブチリカムxynB(23−31)配列、
及び(ii)(−1)位のArg残基(Tfxアミノ酸
の番号付け)で上流に伸長されている。プラスミドpN
I−TX8の構築は、カセット変異生成において、オリ
ゴヌクレオチドCaTf−(−1)R−1及びCaTf
−(−1)R−2をNheI/PinAI直線化プラス
ミドpNI−TX2にライゲートすることによって達成
した。
【0119】
【化9】
【0120】K.プラスミドpNI−TX9の構築 変異体NI−TX9はNI−TX3を修飾したものであ
り、N−末端が(−3)から(−1)位(Tfxアミノ
酸の番号付け)のトリペプチドGRRで上流に伸長され
ている。
【0121】トリペプチドGRRを(−3)から(−
1)位に導入するため、PCRプライマーを構築した。
これらの5’及び3’プライマーは以下の通りである。
5’プライマー、GRR−Tf(1−6)−1
【0122】
【化10】
【0123】3’プライマー、Uni−PCR−1r
【0124】
【化11】
【0125】このプラスミドpNI−TX2をPCRの
テンプレートとして用いた。その反応溶液は、プラスミ
ドpNI−TX2 DNA(50ng、15μL)、5
μLの10×バッファー(100mM KCl、100
mM硫酸アンモニウム、200mMトリス−HCl p
H8.8、40mM硫酸マグネシウム、1%トリトンX
−100、100μg/ml BSA)、5μLの5m
M dNTP、5’プライマー溶液(25ピコモル、
2.5μL)、3’プライマー溶液(25ピコモル、
2.5μL)及び水(19μL)を含んでいた。
【0126】反応物はパラフィン油(50μL)で覆っ
て蒸発を防いだ。この反応混合物を予め酵素なしで94
℃に5分間暖め、72℃に冷却した後、酵素DNAポリ
メラーゼ(1μL、1U)を添加した。この反応物を、
94℃で1分、55℃で2分、及び72℃で2分の温度
サイクルで30サイクルインキュベートした。このPC
R生成の収量は600bp断片約1μgであった。この
断片をアガロースゲルで精製した。
【0127】得られたPCR産物を制限酵素PstI及
びHindIIIで切断し、続いてカセット変異生成に
おいてPstI/HindIII直線化プラスミドpN
I−TX3にライゲートした。大腸菌HB101を形質
転換することによりプラスミドpNI−TX9を得た。
【0128】L.プラスミドpNI−TX10の構築 変異体NI−TX10は、2つの単一の変異H10N及
びD11Nがあることを除いて、NI−tX1と同一で
ある。プラスミドpNI−TX12の構築は、カセット
変異生成において、オリゴヌクレオチドTX10HD−
1及びTX10HD−2(下記)をPinAI/Apa
I直線化プラスミドpNI−TX1にライゲートするこ
とによるものであった。
【0129】
【化12】
【0130】M.プラスミドpNI−TX11及びpN
I−TX12の構築 変異体NI−TX11及びNI−TX12は、それぞれ
3つ及び4つの単一の変異を有するNI−TX1と同一
であった。NI−TX11は3つの変異N10H、Y2
7M及びN29Lを有する。NI−TX12は4つの変
異N10H、N11D、Y27M及びN29Lを有す
る。
【0131】所望の遺伝子がプラスミドpNI−TX6
をテンプレートとして用いるPCRによって構築されて
いる。5’及び3’PCRプライマーTX10HD/N
−1及びUni−PCR−1r、並びにトリペプチドG
RRを導入するためのPCRプロトコルはpNI−TX
9の構築において説明されている。
【0132】得られたPCR産物を制限酵素PinAI
及びHindIIIを用いて切断し、続いて、カセット
変異生成において、PinAI/HindIII直線化
プラスミドpNI−TX1にライゲートした。大腸菌H
B101の形質転換により、プラスミドpNI−11及
びpNI−12の両者が得られた。ヌクレオチド配列決
定によりそれらの同一性を確かめた。
【0133】5’プライマー TX10HD/N−1
【0134】
【化13】
【0135】N.プラスミドpNI−TX13の構築 変異体NI−TX13は、NI−TX11において説明
される3つの変異N10H、Y27M及びN29Lがあ
ることを除いて、組換え野性型TrXと同一である。こ
の変異体の生成には、変異体NI−TX11の1−4位
の残基をTrXのそれに変換する必要がある。変異体N
I−TX11の3つの残基Ala−1、Ser−2、G
ly−4がそれぞれGln、Thr及びGlnに変換さ
れている。プラスミドpNI−TX13の構築は、カセ
ット変異生成において、オリゴヌクレオチドTrX1f
及びTrX8f(下記)をNheI/PinAI直線化
プラスミドpNI−TX11にライゲートすることによ
るものであった。
【0136】
【化14】
【0137】実施例2 バチルス・サーキュランス変異体キシラナーゼNI−B
Xの構築
【0138】真菌トリコダーマ・キシラナーゼNI−T
X2、NI−TX3、NI−TX7、NI−TX8及び
NI−TX9における修飾が細菌B.サーキュランス・
キシラナーゼ(BcX)においても繰り返されている。
前駆体プラスミドpXYbcは従来調製されて公開され
ており(Sungら、1993;Campbellら、1995年4
月11日発行の米国特許5,405,769号)、簡単
に説明するに止める。B.サーキュランス・キシラナー
ゼ(BcX)をコードする合成遺伝子は、pXyTv
(3−190)について上で説明されるものと同じプロ
トコルで、T4DNAキナーゼによる酵素的リン酸化及
びT4DNAによる直線化プラスミドへの重複合成オリ
ゴヌクレオチドのライゲーションによって組立てた。
【0139】A.プラスミドpNI−BX1の構築 NI−BX1における修飾はNI−TX2の調製におい
て適用されている。変異体NI−BX1はBcXを修飾
したものであり、後者の(1−29)領域がTfx(1
−31)配列によって置換されている。プラスミドpN
I−BX1は、カセット変異生成において、Tfx(1
−31)配列をコードする重複オリゴヌクレオチドTf
x−1、−2b、−3及び−4bをpXYBcのNhe
I/BspEI直線化プラスミドにライゲートすること
によって構築した。
【0140】
【化15】
【0141】B.プラスミドpNI−BX2の構築 NI−BX2における修飾はNI−TX3の調製におい
て適用されている。変異体NI−BX2はNI−BX1
を修飾したものであり、後者におけるもののような(−
4)から(−1)位の余分な残基がない。プラスミドp
NI−BX2は、NI−BX1遺伝子におけるTfx
(1−6)に対するコーディング配列をTrX(1−1
6)から上流の余分な残基を取り去ったものに対する新
しいコーディング配列で置換することによって調製し
た。これは、カセット変異生成において、オリゴヌクレ
オチドTfx(1−6)−1及びTfx(1−6)−2
をNheI/PinAI直線化プラスミドpNI−BX
1にライゲートすることにより達成した。
【0142】C.プラスミドpNI−BX3の構築 NI−BX3における修飾はNI−TX7の調製におい
て適用されている。変異体NI−BX3はNI−BX1
を修飾したものであり、そのN−末端が(−1)位の1
個のArg残基によって伸長されている。プラスミドp
NI−BX3の構築は、カセット変異生成において、オ
リゴヌクレオチドTf−(−1)R−1及びTf−(−
1)R−2をNheI/PinAI直線化プラスミドp
NI−BX1にライゲートすることによって達成した。
【0143】D.プラスミドpNI−BX4の構築 変異体NI−BX4は、(−1)位でArg残基がLy
s残基で置き換えられていることを除いて、NI−BX
3と同一である。プラスミドpNI−BX4の構築は、
カセット変異生成において、オリゴヌクレオチドTf−
(−1)K−1及びTf−(−1)K−2をNheI/
PinAI直線化プラスミドpNI−BX1にライゲー
トすることによって達成した。
【0144】
【化16】
【0145】E.プラスミドpNI−BX4−K(−
1)D及びpNI−BX4−K(−1)Eの構築 変異体NI−BX4−K(−1)D及びNI−BX4−
K(−1)Eは、(−1)位の塩基性残基が酸性残基A
sp又はGluによって置換されていることを除いて、
NI−BX4又はNI−BX3と同一である。これらの
プラスミドの構築は、カセット変異生成において、ヘテ
ロ二本鎖オリゴヌクレオチドTf−(−1)D−1及び
Tf−(−1)E−2をNheI/PinAI直線化プ
ラスミドpNI−BX1にライゲートすることによって
達成した。調製したこれらのプラスミドをサブクローン
化することにより目的のプラスミドを得た。
【0146】
【化17】
【0147】F.プラスミドpNI−BX5の構築 NI−BX5における修飾はNI−TX8の調製におい
て適用されている。変異体NI−BX5は、(i)Tf
x(1−29)アミノ酸配列によるその(1−29)配
列の置換、(ii)(−1)位(Tfxアミノ酸の番号
付け)のArg残基の伸長、及び(iii)(−10)
から(−2)位のC.アセトブチリカムxynB(23
−31)配列による上流でのさらなる伸長を有する。プ
ラスミドpNI−BX5の構築は、カセット変異生成に
おいて、オリゴヌクレオチドCaTf−(−1)R−1
及びCaTf−(−1)R−2をNheI/PinAI
直線化プラスミドpNI−BX1にライゲートすること
によって達成した。
【0148】G.プラスミドpNI−BX6の構築 NI−BX5の(−3)及び(−2)位での変種を生成
するためPCRプライマーを構築した。混成塩基は(−
3)のSer及びGly、並びに(−2)のPro、A
la、Gly及びArgをコードした。5’及び3’プ
ライマーを以下に示す。
【0149】5’プライマー、CaTf−PCR−1
【0150】
【化18】
【0151】ここで、X=A及びGの混成 Y=G及びCの混成 3’プライマー、Xy−14a
【0152】
【化19】
【0153】プラスミドpNI−BX1をPCRのテン
プレートとして用いた。PCRのプロトコルはNI−T
X9の構築において説明されている。PCR生成の収量
は200bp断片約1μgであった。この断片をアガロ
ースゲルで精製した。
【0154】得られたPCR産物を制限酵素NheI及
びBamHIで切断し、続いて、カセット変異生成にお
いてNheI/BamHI直線化プラスミドpXYBc
にライゲートした。大腸菌HB101の形質転換によ
り、異なる(−3)及び(−2)位の残基をコードする
異なるキシラナーゼ遺伝子を有するプラスミドを得た。
下記実施例における発現キシラナーゼの酵素的特性の研
究によると、最も改善された変異体はNI−BX6であ
った。NI−BX6のジデオキシヌクレオチド配列決定
により、Gly及びArgがそれぞれ(−3)及び(−
2)位にあることが明らかになった。
【0155】H.プラスミドpNI−BX7の構築 変異体NI−BX7はNI−BX2を修飾したものであ
り、N−末端が(−3)から(−1)位(Tfxアミノ
酸の番号付け)のトリペプチドGRRで上流に伸長され
ている。
【0156】所望の遺伝子は、プラスミドpNI−BX
1をテンプレートとして用いるPCRによって構築され
ている。PCRプライマーGRR−Tf(1−6)−1
及びUni−PCR−1r、並びにトリペプチドGRR
を導入するためのPCRプロトコルはNI−TX9の構
築において説明されている。
【0157】得られたPCR産物を制限酵素PstI及
びHindIIIで切断し、続いて、カセット変異生成
においてPstI/HindIII直線化プラスミドp
NI−TX3にライゲートした。大腸菌HB101の形
質転換によりプラスミドpNI−BX7を得た。
【0158】実施例3 修飾キシラナーゼの生成及び検定
【0159】(A)キシラナーゼの生成 培養条件は、他の大腸菌発現キシラナーゼについて説明
される十分に確立されたプロトコルと同じであった。ア
ンピシリン(100mg/L)を含む2YT培地(酵母
抽出物16g、バクトトリプトン10g、NaCl 5
g、水1L)中の一晩接種物5mlを、アンピシリンを
含む2YT培地(1L)に添加した。この培養物を撹拌
しながら(200rpm)37℃で成長させた。16時
間後、細胞を回収した。
【0160】(B)修飾キシラナーゼの精製 細胞からタンパク質試料を調製した。これは、まず、1
0gの細胞ペーストを25gのアルミナ粉末と共に粉砕
することによって細胞抽出物を作製することにより行っ
た。混合物が滑らかになるまで粉砕した後、少量(5m
L)の氷冷バッファーA(BcX変異体のための10m
M酢酸ナトリウム、pH5.5)又はバッファーB(T
X変異体のための10mM酢酸ナトリウム、pH4.
6)を添加し、この添加の間には混合物を激しく粉砕し
た。この混合物を8000×gで30分間遠心すること
により、アルミナ及び細胞残滓を除去した。
【0161】カラムクロマトグラフィーに先立って、以
下の方法のうちの1つで修飾キシラナーゼの上清(25
mL)を調製した。
【0162】(1)NI−BX1、NI−BX2、NI
−TX1、NI−TX2、NI−TX3、NI−TX
4、NI−TX6、NI−TX7、NI−TX10、N
I−TX11、NI−TX12、NI−TX13。透析
管(3500分子量遮断)を用いて、3Lのバッファー
Aに対して4℃で一晩透析する。透析バッグ内に僅かに
沈殿が形成される。これは8000×gで15分間遠心
することにより除去する。
【0163】(2)NI−BX3、NI−BX4、NI
−BX5、NI−BX6、NI−BX7 60℃で20分、次いで68℃で30分間熱し、遠心し
て大量の沈殿を除去する。その上清をpH4.6に酸性
化し、−20℃で一晩凍結させて解凍し、遠心してさら
に沈殿を除去する。
【0164】(3)NI−TX8、NI−TX9 60℃で30分間加熱し、遠心して大量の沈殿を除去す
る。その上清をpH4.6に酸性化し、−20℃で一晩
凍結させて解凍し、遠心してさらに沈殿を除去する。
【0165】(4)NI−TX5 透析又は加熱を行うことなく、粗製上清を直接pH4.
6に酸性化し、−20℃で一晩凍結させて解凍し、遠心
してさらに沈殿を除去する。
【0166】上記予備処理の後、その細胞抽出物を、バ
ッファーAで平衡化した50mLの床容積のS−セファ
ロース・ファースト・フロー陽イオン交換カラム(カビ
−ファルマシア(Kabi-Pharmacia)、カナダ)に汲み上
げた。バッファーA中の0ないし0.3M NaClの
直線勾配300mLを用いて、3mL/分の流速で、キ
シラナーゼを溶出させた。キシラナーゼはこの勾配の1
00ないし150mLで溶出する。その画分をSDS−
PAGEでチェックしてキシラナーゼの大部分を含む画
分をプールし、3000ダルトン分子量遮断膜(アミコ
ン(Amicon)YM3)を用いる限外濾過により濃縮す
る。次に、濃縮した物質(5mL)を、50mM酢酸ア
ンモニウムpH6で平衡化した1.5cm×85cm
TSK−HW50Sゲル濾過カラムにかけた。90ない
し100mLの容量でキシラナーゼが溶出した。これら
の画分をSDS−PAGEによって分析し、そのピーク
を純粋なキシラナーゼとしてプールした。このタンパク
質を280nmでの消散係数を用いて定量した。細胞1
0gからの典型的な精製収量はキシラナーゼ25mgで
あった。全てのNI−TX及びNI−BXキシラナーゼ
は、グリセロールを含まない酢酸アンモニウムバッファ
ーにおける良好な溶解性を有している。
【0167】(C)酵素活性を測定するための標準検定 定量的な検定により、可溶性キシランから生じる還元糖
末端の数を決定した。この検定の基質は、カバキシラン
の5%懸濁液(シグマ・ケミカル社(Sigma Chemical C
o.))からの水中に溶解されているカバキシランの画分
であった。不溶性画分を除去した後、その上清を凍結乾
燥して乾燥器内に保存した。比活性の測定を以下の通り
に行った。検定バッファ(50mMクエン酸ナトリウ
ム、pH5.5もしくは被験キシラナーゼに最適のp
H)で予め希釈されている30mg/mLキシラン10
0μL、検定バッファー150μL、検定バッファーで
希釈されている酵素50μLを含む反応混合物を40℃
でインキュベートした。様々な時間間隔でその一部50
μLを取り、1mLの5mM NaOHで希釈すること
により反応を停止させた。ヒドロキシ安息香酸ヒドラジ
ド試薬(HBAH)を用いて還元糖の量を決定した(Le
ver, 1972, Analytical Biochem 47: 273-279)。酵素
活性の1単位を、40℃で1分間に1μモルの還元糖を
生じる量と定義した。
【0168】修飾キシラナーゼと天然キシラナーゼとを
比較するため(表4及び5)、キシラナーゼの比活性を
天然キシラナーゼの比活性に標準化した。
【0169】
【表4】
【0170】*データは天然TrXの比活性770U/
mgに標準化されている。
【0171】
【表5】
【0172】*データはBcXの比活性330U/mg
に標準化されている。NI−TX(表4)及びNI−B
Xキシラナーゼ(表5)の両者において、修飾キシラナ
ーゼの40℃での比酵素活性は天然キシラナーゼと大き
くは相違しない。
【0173】実施例4 修飾トリコダーマキシラナーゼの温度/活性概要
【0174】これは、可溶性キシランの加水分解におけ
るキシラナーゼの酵素活性に対する温度の効果の尺度で
あった。その手順は、インキュベーション温度及び時間
の変化を伴う標準検定と同じであった。酵素(15μg
/mL)とpH5.5の50mMクエン酸ナトリウム中
の可溶性キシラナーゼとを混合し、循環水浴中におい
て、異なる温度でインキュベートした。30分後、キシ
ランから放出された還元糖の量をHBAHによって決定
し、40℃での値を100%とする相対活性として算出
した。
【0175】キシランの加水分解に対する温度の効果を
図5に示す。大腸菌発現TvX(3−190)は、55
℃以上では、天然TrXよりもかなり小さい活性しか示
さなかった。Sungら、1995によって報告されるよう
に、同様に低い好熱性が大腸菌発現TrXにおいて示さ
れている。
【0176】天然TrXは60℃までは非常に活性であ
った。大腸菌内で発現するものを上回るこの酵素の耐熱
性の利点は、おそらく、トリコダーマホストにおける翻
訳後修飾の結果である。
【0177】変異Q162Hを有する変異体NI−TX
1は、TvX(3−190)と同じ活性/温度概要を有
する。
【0178】NI−TX1の(1−29)領域をTfx
(1−29)の対応配列で置換し、(−4)から(−
1)位でテトラペプチドASHAを用いてN−末端を伸
長させることによりNI−TX2が生じた。有効温度を
40℃でのものに対して150%の相対活性を可能にす
る温度であると定義すると、この変異体はTvX(3−
190)又はNI−TX1を10℃上回る利得を示し
た。
【0179】Tfx(1−29)によって置換されてい
るものの、NI−TX2における(−4)から(−1)
位での残基ASHAのN−末端伸長がない変異体キシラ
ナーゼNI−TX3は後者と同じ温度/活性概要を有す
る。
【0180】短いTfx(10−29)配列の置換を伴
う他の変異体NI−TX4は、NI−TX2及びNI−
TX3よりも僅かに低い好熱性を有する。
【0181】(26−29)領域でのTfx由来のテト
ラペプチドの変更を伴うキメラキシラナーゼNI−TX
5は、TvX(3−190)又はNI−TX1を5℃上
回る利得を示した。
【0182】二重変異Y27M及びN29Lを伴う変異
体NI−TX6は60℃まで有意の酵素活性を保持し
た。これはNI−TX5と同じ温度/活性概要を示し
た。
【0183】他の変異体NI−TX7はNI−TX2と
同じ好熱性を有する。NI−TX7はNI−TX3と同
じアミノ酸配列を有するが、−4から−1位にテトラペ
プチドASARからなるN−末端伸長を有する。この変
異体及びNI−TX2は、これらのテトラペプチドでの
伸長がキメラ・トリコダーマ・キシラナーゼの温度範囲
に対して大きな効果を及ぼさないことを示しているが、
他のN−末端伸長が調査されている。
【0184】NI−TX8を合成した。これはTvX
(3−190)又はNI−TX1を13℃上回り、天然
TrXを約10℃上回る利得を示した。これはNI−T
X7と同じ構造のものであり、さらに(−10)から
(−2)位にC.アセトブチリカムxynB(23−3
1)でのN−末端上流の伸長を有する。
【0185】NI−TX8の上流伸長中のC.アセトブ
チリカムxynB(23−31)配列をより短いトリペ
プチド配列GRRで置き換えることができるかどうかを
試験するため、変異体NI−TX9を構築した。このト
リペプチドは、後に説明されるNI−BX7の研究にお
いて同定されている。このよりサイズの小さい新規変異
体NI−TX9はNI−TX8と同じ温度/活性概要を
示した。これは、キシラナーゼのN−末端の上流伸長に
よる性能の強化の最初の報告である。
【0186】第11族キシラナーゼの好熱性に寄与する
他の残基を同定するため、NI−TX1から2つの変異
N10H及びN11Dを伴って誘導される変異体NI−
TX10を調製した。この新規変異体NI−TX10
は、その有効温度において、その前駆体NI−TX1と
比較して6℃の利得を示した。
【0187】最後に、それぞれ三重変異(N10H、Y
27M、N29L)及び四重変異(N10H、N11
D、Y27M、N29L)を伴うNI−TX1の誘導体
である2種類の変異体キシラナーゼNI−TX11及び
NI−TX12を構築した。これらを、(i)変異N1
0H及びN11Dの個々の寄与、及び(ii)上に同定
される2つの他の有益な変異Y27M及びN29Lとの
それらの合併効果を決定するのに用いた。変異体NI−
TX11及びNI−TX12の両者は、有効温度におけ
る13℃の利得を伴う等しい温度−活性概要を示した。
この結果は、N11D変異がTrXの好熱性に対する効
果を持たないことを示した。NI−TX11の(1−
4)位の残基を野性型TrXのものに変換することによ
りNI−TX13を得た。NI−TX11及びNI−T
X13の両者の温度−活性概要は等しく保持された。
【0188】相対活性150%に対する有効温度におけ
るNI−TX11又はNI−TX13(+13℃)によ
るこの利得は、個別の変異N10H(+6℃、NI−T
X11中)及びY27M/N29L(+4℃、NI−T
X2中)による利得の理論的な合計よりも大きい。この
改善は、また、キメラ変異体NI−TX2(+10
℃)、NI−TX3(+10℃)及びNI−TX4(+
9℃)において示されるように、三重変異を有し得るあ
らゆる天然TfX配列での直接置換によるいかなる利得
よりも大きい。さらに、NI−TX11又はNI−TX
13における3個の残基の三重変異は、キメラ酵素にお
けるような31−20残基のTfX配列での置換と比較
してTrXにおける非常に小さな修飾に相当し、これは
トリコダーマ・キシラナーゼの一般的な特性における他
の望ましくない変化を間接的に最小化し得る。
【0189】実施例5 修飾バチルス・キシラナーゼの温度/活性概要
【0190】検定プロトコルは、一般的に、実施例4に
おけるNI−TXキシラナーゼに対するものと同じであ
る。NI−BXキシラナーゼによるpH5.5の50m
Mクエン酸ナトリウムバッファー中の可溶性キシランの
加水分解に対する温度の効果を図10に示す。
【0191】天然BcXは60℃まで活性であった。そ
のN−末端のBcX(1−22)配列を置換するTfx
(1−31)配列を有する変異体NI−BX1は、82
℃近辺までの高い活性を有する。NI−TXの項におい
て論じられるように、40℃におけるものに対して15
0%の相対活性を可能にする温度として有効温度を定義
することができる。この場合、NI−BX1の好熱性に
おける利得は約22℃である。NI−BX1における
(−4)から(−1)位の余分な残基ASHAを持たな
いNI−BX2は同じ温度/活性概要を示した。
【0192】NI−BX3及びNI−BX5における
(−1)位でのArg残基の挿入によるさらなる修飾
は、NI−BX1及びNI−BX2よりも2.5℃だけ
好熱性を改善している。
【0193】同じ利得が、(−1)位に他の塩基性残基
Lysを有するNI−BX4においても観察されてい
る。酸性残基Glu又はAspで置換することにより、
最大温度の10℃程度の損失が生じる(データは示さ
ず)。したがって、これらの結果は、中性(His)及
び酸性(Asp、Glu)残基の存在とは反対に、(−
1)位での塩基性アミノ酸(Arg、Lys)での伸長
の耐熱性に対する寄与を示している。
【0194】変異体NI−BX6はNI−BX3を2.
5℃、又はNI−BX1を5℃上回る利得を示す。した
がって、(−10)から(−4)位でのC.アセトブチ
リカムxynB(23−29)配列、(−3)でのGl
y、及び(−2)及び(−1)位の両者でのArgの追
加によるN−末端の伸長により、好熱性をさらに改善す
ることが可能である。
【0195】NI−BX6の上流伸長中のC.アセトブ
チリカムxynB(23−31)配列をより短いトリペ
プチド配列GRRで置換することができるかどうかを試
験するため、変異体NI−BX7を構築した。NI−B
X6及びNI−BX7の両者は等しい有効温度又は最高
温度限界を有するように思われるが、よりサイズの小さ
い後者の変異体は前者よりも広い酵素活性の温度範囲を
示した。前に変異体NI−TX9において説明されるよ
うに、同じトリペプチドは、CaX配列を用いることな
くトリコダーマ・キシラナーゼの有効温度を高めること
も可能であった。
【0196】まとめると、真菌トリコダーマ・キシラナ
ーゼの好熱性をうまく高めている修飾は、一般には、細
菌バチルス・サーキュランス・キシラナーゼに適用する
ことが可能である。
【0197】実施例6 NI−BXキシラナーゼとCAMPBELLらの従来技術との好
熱性の比較
【0198】Campbellらの従来技術の最も改善されたバ
チルス・サーキュランス(BcX)変異体TS19a
は、アミノ酸3、4、8、及び22(BcXの番号付け
系による)が修飾されていた。この修飾キシラナーゼを
上に説明されるものと同じプロトコルを用いてNI−B
Xキシラナーゼと比較したところ、図10に示される結
果を得た。NI−BXキシラナーゼに最適な温度はTS
19aよりも8−14度高い。加えて、最適温度で、本
発明のNI−BX6及びNI−BX7はCampbellらのも
のよりも3倍高い活性を有する。この一組の結果は、本
発明によって生成した修飾キシラナーゼのCampbellらの
ものよりも優れた性能を示す。
【0199】実施例7 NI−BX6及びNI−BX7と天然クロストリジウム
及びT.フュスカ・キシラナーゼとの好熱性の比較
【0200】変異体キシラナーゼNI−BX6のN−末
端ドメインはクロストリジウム・アセトブチリカムxy
nB(CaX)に由来する短い配列による伸長を含んで
いた。変異体キシラナーゼNI−BX7のN−末端ドメ
インはトリペプチドGRRによる伸長を含んでいた。N
I−BX6及びNI−BX7はアミノ酸配列を有し、サ
ーモモノスポラ・フュスカの熱安定性キシラナーゼTf
xAに由来する短い配列で置換されていた。NI−BX
6及びNI−BX7の好熱性を、これらの天然サーモモ
ノスポラ及びクロストリジウム・キシラナーゼについて
の公表データと比較することにより評価した。
【0201】85℃までの高い活性を有する変異体NI
−BX6及びNI−BX7は、43℃の非常に低い最適
温度を有するクロストリジウム・アセトブチリカムxy
nB(CaX)よりも優れている(Zappe ら1987、
Zappe ら1990)。T.フュスカ・キシラナーゼTf
xAの温度概要について利用できるデータはなかった。
T.フュスカの発酵上清の好熱性についての公表データ
(Casimir-Schenkelら、1992)を利用することがで
きた。この上清は6種類のキシラナーゼを含み、TfX
Aはそのうちの1つである。NI−BX6及びNI−B
X7の活性に対する温度の効果は、T.フュスカの発酵
上清について説明されるプロトコル(Casimir-Schenkel
ら、1992)に従って測定した。これには、変異体キ
シラナーゼを50mMリン酸ナトリウムバッファー(p
H7)中のキシランに添加し、70、80及び90℃で
正確に10分間インキュベートすることが含まれてい
た。
【0202】そのデータは、キメラバチルス・キシラナ
ーゼがT.フュスカ・キシラナーゼ上清よりも高い好熱
性を示し、したがって、TfXAよりもかなり高いであ
ろうことを示す(表6)。
【0203】この例は、キメラ修飾における短い配列の
挿入が、その短い配列の源である好熱性キシラナーゼを
大きく超えてキシラナーゼの耐熱性を増大させ得るとい
う驚くべき結果を示す。
【0204】
【表6】
【0205】*70℃での酵素活性を100%として算
出した。 **Casimir-Schenkelら、1992(引用することによ
りここに組込まれる)による公表データ。
【0206】酵素活性についてのより高い温度に加え
て、新規変異体の中には野性型酵素と比較してより高い
活性を獲得したものもある。幾つかのNI−BXキシラ
ナーゼ(NI−BX6、NI−BX7)のそれらの各々
の最適温度(75℃)での相対活性は、野性型BcX
(55℃)の4倍であった(図10)。
【0207】まとめると、真菌トリコダーマ・キシラナ
ーゼの好熱性をうまく高めている修飾は、一般には、細
菌バチルス・サーキュランス・キシラナーゼに適用する
ことが可能である。
【0208】実施例8 修飾トリコダーマ・キシラナーゼのpH/活性概要
【0209】これは、可溶性キシランの加水分解におけ
るキシラナーゼの酵素活性に対する異なるpHの効果の
尺度である。その手順はインキュベーション温度及び時
間の変化を伴う標準検定と同じものであった。pH4−
8の50mMクエン酸ナトリウムバッファー中のトリコ
ダーマ酵素(15μg/mL)及び可溶性キシラナーゼ
を共に65℃でインキュベートした。30分後、キシラ
ンから放出された還元糖の量をHBAHで決定し、最適
pHでの値を100%とする相対活性で表した。
【0210】異なるNI−TXキシラナーゼの酵素活性
に対するpHの効果を図11に示した。天然TrX、N
I−TX1、NI−TX5、NI−TX6は、pH5.
5までの高い活性及びpH6での活性の大きな損失を示
す同じpH/活性概要を示した。
【0211】変異体NI−TX3、NI−TX3及びN
I−TX8におけるTfx(1−29)での置換は、p
H6.0までの完全な活性及びpH7での有意の活性を
招く結果となる。これは、天然TrXを1pH単位上回
る利得に相当する。変異体NI−TX9はNI−TX8
と同じpH−活性概要を示し、したがって、上流CaX
配列をトリペプチドGRRで置換することが可能である
ことが示される。
【0212】二重変異(N10H、N11D)を有する
類似体NI−TX10は、その前駆体であるNI−TX
1と比較して、その活性の上限における0.5pH単位
の利得を示す。NI−TX11、NI−TX12及びN
I−TX13は0.6pH単位の利得を示した。
【0213】実施例9 修飾バチルス・キシラナーゼのpH概要
【0214】試験手順は実施例8における修飾トリコダ
ーマ・キシラナーゼに対するプロトコルと同じであっ
た。バチルス・サーキュランス・キシラナーゼを可溶性
キシランと共に65℃でクエン酸ナトリウム(pH4−
8)及びホウ酸ナトリウムバッファー(pH9.5及び
10)中においてインキュベートした。図12に示され
るように、天然BcXはpH6.0まで完全に活性であ
る。
【0215】変異体NI−BX1、NI−BX2、NI
−BX3、NI−BX5、NI−BX6、及びNI−B
X7におけるTfx(1−33)での長い配列の置換に
より、活性がほぼpH7.0にまで広がった(図1
2)。これは、BcXを1.5−2pH単位上回る利得
に相当する。
【0216】実施例10 修飾バチルス・キシラナーゼとCAMPBELLらのものとのp
H/活性概要の比較
【0217】Campbellらの従来技術の最良キシラナーゼ
TS19aのpH範囲を測定し、実施例8に説明される
プロトコルに従ってNI−BXキシラナーゼと比較し
た。その結果を図12に示す。NI−BXキシラナーゼ
の最適pHは、TS19aそれ自体に天然BcXを僅か
ではあるが上回る改善(0.5pH単位)がなされてい
るにもかかわらず、TS19aより1−1.5単位高
い。この結果は、Campbellらのものを凌駕する本発明の
キシラナーゼの性能を示す。
【0218】実施例11 修飾バチルス・キシラナーゼとクロストリジウム・アセ
トブチリカム及びT.フュスカの天然キシラナーゼとの
pH/活性概要の比較
【0219】NI−BXキシラナーゼのN−末端ドメイ
ンがクロストリジウム・アセトブチリカムxynB(C
aX)及びサーモモノスポラ・フュスカのキシラナーゼ
TfxAに由来する短い配列によって構成されているた
め、修飾バチルス・キシラナーゼのpH範囲をこれらの
2種類の天然キシラナーゼの公表データと比較した。6
5℃でpH7までの最大活性を有する(図12)NI−
BX変異体キシラナーゼは、43℃で6.0の最適pH
を有する(Zappe ら 1987、Zappe ら1990)ク
ロストリジウム・アセトブチリカムxynB(CaX)
よりも高い最大pHを有する。
【0220】T.フュスカ・キシラナーゼTfxAに関
しては、そのpH範囲は既に開示されている(Wilson
ら、PCT/1995)。したがって、比較研究のた
め、NI−BXキシラナーゼの酵素活性に対するpHの
効果をTfxAについて説明されるプトロコル(Wilson
ら、PCT/1995)に従って決定した。これには、
pH8−10の0.05Mナトリウムグリシンバッファ
ー中でキシランにキシラナーゼを添加し、50℃で30
分間インキュベートすることが含まれる。図13に示さ
れるように、TfxAの最適pHが8であるのに対し
て、バチルス・キシラナーゼNI−BX1、NI−BX
2、NI−BX3、NI−BX6、及びNI−BX7は
全て最適pH9を示した。
【0221】この例は、本発明のキシラナーゼが短いア
ミノ酸配列を提供するのに用いられるキシラナーゼのい
ずれかよりも高いpH範囲を有するという驚くべき結果
を示す。
【0222】実施例12 修飾トリコダーマ・キシラナーゼの熱安定性
【0223】これは、キシランの存在なしに設定温度で
貯蔵するキシラナーゼの耐性の尺度である。以下のパラ
メータが一般にNI−TX及びNI−BXキシラナーゼ
の両者に用いられた。検定バッファー(50mMクエン
酸ナトリウム、pH5.5もしくは4.5)中のキシラ
ナーゼ(150μg/mL)を設定温度でインキュベー
トした。設定間隔でアリコートを取り出した。20℃に
冷却した後、その加熱試料の残留酵素活性を実施例3の
HBAH検定により40℃で決定した。その酵素活性
を、“0分”アリコートの活性のパーセンテージとして
標準化した。
【0224】図14は、キメラキシラナーゼNI−TX
5、NI−TX10、及びNI−TX11が天然TrX
を上回る53℃での改善された貯蔵安定性を有すること
を示す。NI−TX5の場合におけるTfxのSMEL
テトラペプチド配列による(26−29)領域の置換
は、それが60分間のインキュベーションの後にその酵
素活性の全てを保持することを可能にしている。
【0225】大腸菌内で発現したNI−TX1、TvX
(3−190)、及びTrXは天然TrXを上回る熱安
定性の改善は示さない。
【0226】68℃の高インキュベーション温度では、
天然TrX、NI−TX1及びNI−TX5は10分未
満で全ての酵素活性を失った。同じ温度で、キメラキシ
ラナーゼNI−TX2は10分後に酵素活性の40%を
保持している。
【0227】キメラキシラナーゼNI−TX8は60分
後にその活性の55%を保持しており、したがって、天
然TrXによるものよりも約15℃高い貯蔵温度の耐性
を示す。
【0228】まとめると、NI−TX2、NI−TX
8、及びNI−TX9におけるキメラ修飾、すなわち、
トリコダーマ・キシラナーゼの(1−29)領域のTf
x(1−29)配列による置換、(−10)から(−
2)位のC.アセトブチリカムxynB(23−31)
及び(−1)位のArg、又はトリペプチドGRRのい
ずれかでの上流伸長は熱安定性をさらに高める。
【0229】実施例13 修飾バチルス・キシラナーゼの熱安定性
【0230】NI−BX修飾バチルス・キシラナーゼ及
びBcXを70℃、pH5.5でインキュベートした
(図16)。天然キシラナーゼBcXは、期待通り、1
0分未満に全ての酵素活性を失った。対照的に、変異体
キシラナーゼNI−BXは、20ないし30分後でも活
性の大部分を保持していた。これは、BcX(1−2
2)配列をTfx(1−31)配列で置換することによ
り、バチルス・サーキュランス・キシラナーゼの熱安定
性を高めることが可能であることを示していた。NI−
BX3、NI−BX5、NI−BX6、及びNI−BX
7における熱安定性のさらなる増加は、(−10)から
(−4)位のC.アセトブチリカムxynB(23−2
9)、(−3)位のGly並びに(−2)及び(−1)
位の両者のArg、又はトリペプチドGRRのいずれか
の追加によるN−末端の伸長によって達成された。NI
−BX6及びNI−TX7については、熱安定性におけ
る利得は天然酵素BcXに対して約15℃である。した
がって、真菌トリコダーマ・キシラナーゼの熱安定性を
うまく高める修飾は、一般に、バチルス・サーキュラン
ス・キシラナーゼに適用することが可能である。
【0231】実施例14 パルプの処理における修飾トリコダーマ・キシラナーゼ
の性能の評価
【0232】上で実施例3ないし13において説明され
る検定は可溶性キシランの加水分解を含み、この手順は
一連のNI−TX及びNI−BXの中の好熱性修飾キシ
ラナーゼの同定において成功を収めている。しかしなが
ら、漂白プロセスのパルプの予備処理において、キシラ
ナーゼはパルプ中の不溶性キシランと相互作用すること
があり得る。したがって、可溶性キシラン基質を用いて
同定された性能の改善がパルプの処理において観察され
ることを確認することが重要である。したがって、修飾
キシラナーゼの性能を漂白前の褐色ストックパルプの処
理において評価した。
【0233】天然及び修飾酵素の試料を、パルプでの試
験のため、カナダ、オタワ州のアイオジェン社(Iogen
Corporation )に送付した。アイオジェンはキシラナー
ゼ酵素を製造してパルプ業界に供給しており、パルプの
処理におけるキシラナーゼ酵素の性能を評価するための
試験を開発している。この試験は、酵素を指定された期
間パルプに添加した後、引き続くパルプの漂白性に対す
るその酵素の効果を測定することを包含する。この試験
はκ数25.6の市販の軟材クラフトパルプを用いて行
った。
【0234】トリコダーマ・キシラナーゼのアイオジェ
ン・パルプ試験の結果を図17に示す。パルプ処理にお
ける天然TrXの最適pHであるpH6.0で、52℃
まで良好な性能が達成された。天然TrXは、pH6.
5ではパルプに対して活性ではなかった。
【0235】単一の点変異Q162Hを有する大腸菌発
現NI−TX1は40℃を上回る温度ではパルプに対し
て無効であった。対照的に、変異体NI−TX5、NI
−TX2及びNI−TX8は、pH6.5で、それぞれ
60、61、及び65℃まで機能し得た。
【0236】酵素が耐える絶対的な温度は、パルプに対
しては可溶性キシランの加水分解におけるものよりも低
いが、修飾キシラナーゼによるパルプ処理における温度
(+8ないし13℃)及びpH(+0.5単位)の改善
は実施例4及び8で説明されるキシラン加水分解でのそ
れらの好熱性及び好アルカリ性における利得と一致し
た。
【0237】これらの予備試験に基づくと、パルプ処理
において酵素が耐える温度及びpHは高められている。
異なるパルプ及び処理技術を用いる温度及びpH範囲の
より広範な試験により、修飾キシラナーゼがパルプに対
して有効な条件の範囲が広がるであろう。
【0238】実施例15 パルプの処理における修飾バチルス・キシラナーゼの性
能の評価
【0239】B.サーキュランス・キシラナーゼを、同
様にアイオジェン社でパルプ処理において試験した(図
18)。pH8.0で、天然BcXは40℃を上回る温
度では性能が劣っていた。pHが7に低下すると、Bc
Xは50℃まででのみ有効であった。対照的に、変異体
NI−BX1はpH8.0で75℃まで活性であった。
NI−BX1酵素が耐える絶対的な温度は、パルプに対
しては可溶性キシランの加水分解におけるものよりも低
いが、修飾キシラナーゼによるパルプ処理における温度
(+28℃)及びpH(+1単位)の改善は実施例5及
び9で説明されるキシラン加水分解でのそれらの温度耐
性及びpH範囲における利得と一致した。
【0240】これらの予備試験に基づくと、パルプ処理
において酵素が耐える温度及びpHは高められている。
異なるパルプ及び処理技術を用いる温度及びpH範囲の
より広範な試験により、修飾キシラナーゼがパルプに対
して有効な条件の範囲が広がるであろう。
【0241】参考文献 Arase, A., Yomo, T., Urabe, I., Hata, Y., Katsube,
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ucleic Acids Res. 18:2179. 我々の発明の好ましい態様を示して説明したが、本発明
は特許請求の範囲の範囲によって定義される。
【0242】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:184 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO フラグメント型:中間部フラグメント 起源 生物名:アスペルギルス・ニガー・アワモリ変種(Aspe
rgillus niger, var. awamori ) 刊行物の情報 ジャーナル:Xylan and Xylanase 頁:349-360 日付:1992
【0243】 配列 Ser Ala Gly Ile Asn Tyr Val Gln Asn Tyr Asn Gly Asn Leu Gly Asp 1 5 10 15 Phe Thr Tyr Asp Glu Ser Ala Gly Thr Phe Ser Met Tyr Trp Glu Asp 20 25 30 Gly Val Ser Ser Asp Phe Val Val Gly Leu Gly Trp Thr Thr Gly Ser 35 40 45 Ser Asn Ala Ile Thr Tyr Ser Ala Glu Tyr Ser Ala Ser Gly Ser Ser 50 55 60 Ser Tyr Leu Ala Val Tyr Gly Trp Val Asn Tyr Pro Gly Ala Glu Tyr 65 70 75 80 Tyr Ile Val Glu Asp Tyr Gly Asp Tyr Asn Pro Cys Ser Ser Ala Thr 85 90 95 Ser Leu Gly Thr Val Tyr Ser Asp Gly Ser Thr Tyr Gln Val Cys Thr 100 105 110 Asp Thr Arg Ile Asn Glu Pro Ser Ile Thr Gly Thr Ser Thr Phe Thr 115 120 125 Gln Tyr Phe Ser Val Arg Glu Ser Thr Arg Thr Ser Gly Thr Val Thr 130 135 140 Val Ala Asn His Phe Asn Phe Trp Ala Gln His Gly Phe Gly Asn Ser 145 150 155 160 Asp Phe Asn Tyr Gln Val Met Ala Val Glu Ala Trp Ser Gly Ala Gly 165 170 175 Ser Ala Ser Val Thr Ile Ser Ser 180
【0244】配列番号:2 配列の長さ:185 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO フラグメント型:中間部フラグメント 起源 生物名:アスペルギルス・ツビゲンシス(Aspergillus
tubigensis) 刊行物の情報 ジャーナル:Xylan and Xylanase 頁:235-246 日付:1992
【0245】 配列 Ser Ala Gly Ile Asn Tyr Val Gln Asn Tyr Asn Gln Asn Leu Gly Asp 1 5 10 15 Phe Thr Tyr Asp Glu Ser Ala Gly Thr Phe Ser Met Tyr Trp Glu Asp 20 25 30 Gly Val Ser Ser Asp Phe Val Val Gly Leu Gly Gly Trp Thr Thr Gly 35 40 45 Ser Ser Asn Ala Ile Thr Tyr Ser Ala Glu Tyr Ser Ala Ser Gly Ser 50 55 60 Ala Ser Tyr Leu Ala Val Tyr Gly Trp Val Asn Tyr Pro Gln Ala Glu 65 70 75 80 Tyr Tyr Ile Val Glu Asp Tyr Gly Asp Tyr Asn Pro Cys Ser Ser Ala 85 90 95 Thr Ser Leu Gly Thr Val Tyr Ser Asp Gly Ser Thr Tyr Gln Val Cys 100 105 110 Thr Asp Thr Arg Ile Asn Glu Pro Ser Ile Thr Gly Thr Ser Thr Phe 115 120 125 Thr Gln Tyr Phe Ser Val Arg Glu Ser Thr Arg Thr Ser Gly Thr Val 130 135 140 Thr Val Ala Asn His Phe Asn Phe Trp Ala His His Gly Phe His Asn 145 150 155 160 Ser Asp Phe Asn Tyr Gln Val Val Ala Val Glu Ala Trp Ser Gly Ala 165 170 175 Gly Ser Ala Ala Val Thr Ile Ser Ser 180 185
【0246】配列番号:3 配列の長さ:185 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO フラグメント型:中間部フラグメント 起源 生物名:バチルス・サーキュランス(Bacillus circula
ns) 刊行物の情報 ジャーナル:Nucleic Acid Research 巻:16 頁:7187 日付:1988
【0247】 配列 Ala Ser Thr Asp Tyr Trp Gln Asn Trp Thr Asp Gly Gly Gly Ile Val 1 5 10 15 Asn Ala Val Asn Gly Ser Gly Gly Asn Tyr Ser Val Asn Trp Ser Asn 20 25 30 Thr Gly Asn Phe Val Val Gly Lys Gly Trp Thr Thr Gly Ser Pro Phe 35 40 45 Arg Thr Ile Asn Tyr Asn Ala Gly Val Trp Ala Pro Asn Gly Asn Gly 50 55 60 Tyr Leu Thr Leu Tyr Gly Trp Thr Arg Ser Pro Leu Ile Glu Tyr Tyr 65 70 75 80 Val Val Asp Ser Trp Gly Thr Tyr Arg Pro Thr Gly Thr Tyr Lys Gly 85 90 95 Thr Val Lys Ser Asp Gly Gly Thr Tyr Asp Ile Tyr Thr Thr Thr Arg 100 105 110 Tyr Asn Ala Pro Ser Ile Asp Gly Asp Arg Thr Thr Phe Thr Gln Tyr 115 120 125 Trp Ser Val Arg Gln Ser Lys Arg Pro Thr Gly Ser Asn Ala Thr Ile 130 135 140 Thr Phe Thr Asn His Val Asn Ala Trp Lys Ser His Gly Met Asn Leu 145 150 155 160 Gly Ser Asn Trp Ala Tyr Gln Val Met Ala Thr Glu Gly Tyr Gln Ser 165 170 175 Ser Gly Ser Ser Asn Val Thr Val Trp 180 185
【0248】配列番号:4 配列の長さ:201 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO フラグメント型:中間部フラグメント 起源 生物名:バチルス・プミラス(Bacillus pumilus) 刊行物の情報 ジャーナル:FEBS Letters 巻:171 頁:197-201 日付:1984
【0249】 配列 Arg Thr Ile Thr Asn Asn Glu Met Gly Asn His Ser Gly Tyr Asp Tyr 1 5 10 15 Glu Leu Trp Lys Asp Tyr Gly Asn Thr Ser Met Thr Leu Asn Asn Gly 20 25 30 Gly Ala Phe Ser Ala Gly Trp Asn Asn Ile Gly Asn Ala Leu Phe Arg 35 40 45 Lys Gly Lys Lys Phe Asp Ser Thr Arg Thr His His Gln Leu Gly Asn 50 55 60 Ile Ser Ile Asn Tyr Asn Ala Ser Phe Asn Pro Ser Gly Asn Ser Tyr 65 70 75 80 Leu Cys Val Tyr Gly Trp Thr Gln Ser Pro Leu Ala Glu Tyr Tyr Ile 85 90 95 Val Asp Ser Trp Gly Thr Tyr Arg Pro Thr Gly Ala Tyr Lys Gly Ser 100 105 110 Phe Tyr Ala Asp Gly Gly Thr Tyr Asp Ile Tyr Glu Thr Thr Arg Val 115 120 125 Asn Gln Pro Ser Ile Ile Gly Ile Ala Thr Phe Lys Gln Tyr Trp Ser 130 135 140 Val Arg Gln Thr Lys Arg Thr Ser Gly Thr Val Ser Val Ser Ala His 145 150 155 160 Phe Arg Lys Trp Glu Ser Leu Gly Met Pro Met Gly Lys Met Tyr Glu 165 170 175 Thr Ala Phe Thr Val Glu Gly Tyr Gln Ser Ser Gly Ser Ala Asn Val 180 185 190 Met Thr Asn Gln Leu Phe Ile Gly Asn 195 200
【0250】配列番号:5 配列の長さ:185 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO フラグメント型:中間部フラグメント 起源 生物名:バチルス・サブチリス(Bacillus subtilus ) 刊行物の情報 ジャーナル::Arch. Microbiol. 巻:144 頁:201-206 日付:1986
【0251】 配列 Ala Ser Thr Asp Tyr Trp Gln Asn Trp Thr Asp Gly Gly Gly Ile Val 1 5 10 15 Asn Ala Val Asn Gly Ser Gly Gly Asn Tyr Ser Val Asn Trp Ser Asn 20 25 30 Thr Gly Asn Phe Val Val Gly Lys Gly Trp Thr Thr Gly Ser Pro Phe 35 40 45 Arg Thr Ile Asn Tyr Asn Ala Gly Val Trp Ala Pro Asn Gly Asn Gly 50 55 60 Tyr Leu Thr Leu Tyr Gly Trp Thr Arg Ser Pro Leu Ile Glu Tyr Tyr 65 70 75 80 Val Val Asp Ser Trp Gly Thr Tyr Arg Pro Thr Gly Thr Tyr Lys Gly 85 90 95 Thr Val Lys Ser Asp Gly Gly Thr Tyr Asp Ile Tyr Thr Thr Thr Arg 100 105 110 Tyr Asn Ala Pro Ser Ile Asp Gly Asp Arg Thr Thr Phe Thr Gln Tyr 115 120 125 Trp Ser Val Arg Gln Ser Lys Arg Pro Thr Gly Ser Asn Ala Thr Ile 130 135 140 Thr Phe Ser Asn His Val Asn Ala Trp Lys Ser His Gly Met Asn Leu 145 150 155 160 Gly Ser Asn Trp Ala Tyr Gln Val Met Ala Thr Glu Gly Tyr Gln Ser 165 170 175 Ser Gly Ser Ser Asn Val Thr Val Trp 180 185
【0252】配列番号:6 配列の長さ:211 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO フラグメント型:中間部フラグメント 起源 生物名:クロストリジウム・アセトブチリカムP262 (Clostridium acetobutylicum P262 ) 株:Xyn B 刊行物の情報 ジャーナル:Nucleic Acids Res. 巻:18 頁:2719 日付:1990
【0253】 配列 Ser Ala Phe Asn Thr Gln Ala Ala Pro Lys Thr Ile Thr Ser Asn Glu 1 5 10 15 Ile Gly Val Asn Gly Gly Tyr Asp Tyr Glu Leu Trp Lys Asp Tyr Gly 20 25 30 Asn Thr Ser Met Thr Leu Lys Asn Gly Gly Ala Phe Ser Cys Gln Trp 35 40 45 Ser Asn Ile Gly Asn Ala Leu Phe Arg Lys Gly Lys Lys Phe Asn Asp 50 55 60 Thr Gln Thr Tyr Lys Gln Leu Gly Asn Ile Ser Val Asn Tyr Asn Cys 65 70 75 80 Asn Tyr Gln Pro Tyr Gly Asn Ser Tyr Leu Cys Val Tyr Gly Trp Thr 85 90 95 Ser Ser Pro Leu Val Glu Tyr Tyr Ile Val Asp Ser Trp Gly Ser Trp 100 105 110 Arg Pro Pro Gly Gly Thr Ser Lys Gly Thr Ile Thr Val Asp Gly Gly 115 120 125 Ile Tyr Asp Ile Tyr Glu Thr Thr Arg Ile Asn Gln Pro Ser Ile Gln 130 135 140 Gly Asn Thr Thr Phe Lys Gln Tyr Trp Ser Val Arg Arg Thr Lys Arg 145 150 155 160 Thr Ser Gly Thr Ile Ser Val Ser Lys His Phe Ala Ala Trp Glu Ser 165 170 175 Lys Gly Met Pro Leu Gly Lys Met His Glu Thr Ala Phe Asn Ile Glu 180 185 190 Gly Tyr Gln Ser Ser Gly Lys Ala Asp Val Asn Ser Met Ser Ile Asn 195 200 205 Ile Gly Lys 210
【0254】配列番号:7 配列の長さ:206 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO フラグメント型:中間部フラグメント 起源 生物名:クロストリジウム・ステルコラリウム (Clostridium stercorarium) 株:Xyn A 刊行物の情報 ジャーナル:Biosci, Biotech, Biochem 巻:57 頁:273-277 日付:1993
【0255】 配列 Gly Arg Ile Ile Tyr Asp Asn Glu Thr Gly Thr His Gly Gly Tyr Asp 1 5 10 15 Tyr Glu Leu Trp Lys Asp Tyr Gly Asn Thr Ile Met Glu Leu Asn Asp 20 25 30 Gly Gly Thr Phe Ser Cys Gln Trp Ser Asn Ile Gly Asn Ala Leu Phe 35 40 45 Arg Lys Gly Arg Lys Phe Asn Ser Asp Lys Thr Tyr Gln Glu Leu Gly 50 55 60 Asp Ile Val Val Glu Tyr Gly Cys Asp Tyr Asn Pro Asn Gly Asn Ser 65 70 75 80 Tyr Leu Cys Val Tyr Gly Trp Thr Arg Asn Phe Leu Val Glu Tyr Tyr 85 90 95 Ile Val Glu Ser Trp Gly Ser Trp Arg Pro Pro Gly Ala Thr Pro Lys 100 105 110 Gly Thr Ile Thr Gln Trp Met Ala Gly Thr Tyr Glu Ile Tyr Glu Thr 115 120 125 Thr Arg Val Asn Gln Pro Ser Ile Asp Gly Thr Ala Thr Phe Gln Gln 130 135 140 Tyr Trp Ser Val Arg Thr Ser Lys Arg Thr Ser Gly Thr Ile Ser Val 145 150 155 160 Thr Glu His Phe Lys Gln Trp Glu Arg Met Gly Met Arg Met Gly Lys 165 170 175 Met Tyr Glu Val Ala Leu Thr Val Glu Gly Tyr Gln Ser Ser Gly Tyr 180 185 190 Ala Asn Val Tyr Lys Asn Glu Ile Arg Ile Gly Ala Asn Pro 195 200 205
【0256】配列番号:8 配列の長さ:211 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO フラグメント型:中間部フラグメント 起源 生物名:ルミノコッカス・フラベファシエンス (Ruminococcus flavefaciens ) 刊行物の情報 ジャーナル:EMBL database accession number Z11127 日付:1992
【0257】 配列 Ser Ala Ala Asp Gln Gln Thr Arg Gly Asn Val Gly Gly Tyr Asp Tyr 1 5 10 15 Glu Met Trp Asn Gln Asn Gly Gln Gly Gln Ala Ser Met Asn Pro Gly 20 25 30 Ala Gly Ser Phe Thr Cys Ser Trp Ser Asn Ile Glu Asn Phe Leu Ala 35 40 45 Arg Met Gly Lys Asn Tyr Asp Ser Gln Lys Lys Asn Tyr Lys Ala Phe 50 55 60 Gly Asn Ile Val Leu Thr Tyr Asp Val Glu Tyr Thr Pro Arg Gly Asn 65 70 75 80 Ser Tyr Met Cys Val Tyr Gly Trp Thr Arg Asn Pro Leu Met Glu Tyr 85 90 95 Tyr Ile Val Glu Gly Trp Gly Asp Trp Arg Pro Pro Gly Asn Asp Gly 100 105 110 Glu Val Lys Gly Thr Val Ser Ala Asn Gly Asn Thr Tyr Asp Ile Arg 115 120 125 Lys Thr Met Arg Tyr Asn Gln Pro Ser Leu Asp Gly Thr Ala Thr Phe 130 135 140 Pro Gln Tyr Trp Ser Val Arg Gln Thr Ser Gly Ser Ala Asn Asn Gln 145 150 155 160 Thr Asn Tyr Met Lys Gly Thr Ile Asp Val Ser Lys His Phe Asp Ala 165 170 175 Trp Ser Ala Ala Gly Leu Asp Met Ser Gly Thr Leu Tyr Glu Val Ser 180 185 190 Leu Asn Ile Glu Gly Tyr Arg Ser Asn Gly Ser Ala Asn Val Lys Ser 195 200 205 Val Ser Val 210
【0258】配列番号:9 配列の長さ:197 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO フラグメント型:中間部フラグメント 起源 生物名:シゾフィラム・コミュネ(Schizophyllum comm
une ) 株:Xylanase A 刊行物の情報 ジャーナル:Canadian Fed. Biol. Soc. annual meetin
g 頁:Abstract #676 日付:1988
【0259】 配列 Ser Gly Thr Pro Ser Ser Thr Gly Thr Asp Gly Gly Tyr Tyr Tyr Ser 1 5 10 15 Trp Trp Thr Asp Gly Ala Gly Asp Ala Thr Tyr Gln Asn Asn Gly Gly 20 25 30 Gly Ser Tyr Thr Leu Thr Trp Ser Gly Asn Asn Gly Asn Leu Val Gly 35 40 45 Gly Lys Gly Trp Asn Pro Gly Ala Ala Ser Arg Ser Ile Ser Tyr Ser 50 55 60 Gly Thr Tyr Gln Pro Asn Gly Asn Ser Tyr Leu Ser Val Tyr Gly Trp 65 70 75 80 Thr Arg Ser Ser Leu Ile Glu Tyr Tyr Ile Val Glu Ser Tyr Gly Ser 85 90 95 Tyr Asp Pro Ser Ser Ala Ala Ser His Lys Gly Ser Val Thr Cys Asn 100 105 110 Gly Ala Thr Tyr Asp Ile Leu Ser Thr Trp Arg Tyr Asn Ala Pro Ser 115 120 125 Ile Asp Gly Thr Gln Thr Phe Glu Gln Phe Trp Ser Val Arg Asn Pro 130 135 140 Lys Lys Ala Pro Gly Gly Ser Ile Ser Gly Thr Val Asp Val Gln Cys 145 150 155 160 His Phe Asp Ala Trp Lys Gly Leu Gly Met Asn Leu Gly Ser Glu His 165 170 175 Asn Tyr Gln Ile Val Ala Thr Glu Gly Tyr Gln Ser Ser Gly Thr Ala 180 185 190 Thr Ile Thr Val Thr 195
【0260】配列番号:10 配列の長さ:191 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO フラグメント型:中間部フラグメント 起源 生物名:ストレプトマイセス・リビダンス(Streptomyc
es lividans ) 株:Xln B 刊行物の情報 ジャーナル:Gene 巻:107 頁:75-82 日付:1991
【0261】 配列 Asp Thr Val Val Thr Thr Asn Gln Glu Gly Thr Asn Asn Gly Tyr Tyr 1 5 10 15 Tyr Ser Phe Trp Thr Asp Ser Gln Gly Thr Val Ser Met Asn Met Gly 20 25 30 Ser Gly Gly Gln Tyr Ser Thr Ser Trp Arg Asn Thr Gly Asn Phe Val 35 40 45 Ala Gly Lys Gly Trp Ala Asn Gly Gly Arg Arg Thr Val Gln Tyr Ser 50 55 60 Gly Ser Phe Asn Pro Ser Gly Asn Ala Tyr Leu Ala Leu Tyr Gly Trp 65 70 75 80 Thr Ser Asn Pro Leu Val Glu Tyr Tyr Ile Val Asp Asn Trp Gly Thr 85 90 95 Tyr Arg Pro Thr Gly Glu Tyr Lys Gly Thr Val Thr Ser Asp Gly Gly 100 105 110 Thr Tyr Asp Ile Tyr Lys Thr Thr Arg Val Asn Lys Pro Ser Val Glu 115 120 125 Gly Thr Arg Thr Phe Asp Gln Tyr Trp Ser Val Arg Gln Ser Lys Arg 130 135 140 Thr Gly Gly Thr Ile Thr Thr Gly Asn His Phe Asp Ala Trp Ala Arg 145 150 155 160 Ala Gly Met Pro Leu Gly Asn Phe Ser Tyr Tyr Met Ile Asn Ala Thr 165 170 175 Glu Gly Tyr Gln Ser Ser Gly Thr Ser Ser Ile Asn Val Gly Gly 180 185 190
【0262】配列番号:11 配列の長さ:191 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO フラグメント型:中間部フラグメント 起源 生物名:ストレプトマイセス・リビダンス(Streptomyc
es lividans ) 株:Xln C 刊行物の情報 ジャーナル:Gene 巻:107 頁:75-82 日付:1991
【0263】 配列 Ala Thr Thr Ile Thr Thr Asn Gln Thr Gly Thr Asp Gly Met Tyr Tyr 1 5 10 15 Ser Phe Trp Thr Asp Gly Gly Gly Ser Val Ser Met Thr Leu Asn Gly 20 25 30 Gly Gly Ser Tyr Ser Thr Gln Trp Thr Asn Cys Gly Asn Phe Val Ala 35 40 45 Gly Lys Gly Trp Ser Thr Gly Asp Gly Asn Val Arg Tyr Asn Gly Tyr 50 55 60 Phe Asn Pro Val Gly Asn Gly Tyr Gly Cys Leu Tyr Gly Trp Thr Ser 65 70 75 80 Asn Pro Leu Val Glu Tyr Tyr Ile Val Asp Asn Trp Gly Ser Tyr Arg 85 90 95 Pro Thr Gly Thr Tyr Lys Gly Thr Val Ser Ser Asp Gly Gly Thr Tyr 100 105 110 Asp Ile Tyr Gln Thr Thr Arg Tyr Asn Ala Pro Ser Val Glu Gly Thr 115 120 125 Lys Thr Phe Gln Gln Tyr Trp Ser Val Arg Gln Ser Lys Val Thr Ser 130 135 140 Gly Ser Gly Thr Ile Thr Thr Gly Asn His Phe Asp Ala Trp Ala Arg 145 150 155 160 Ala Gly Met Asn Met Gly Gln Phe Arg Tyr Tyr Met Ile Asn Ala Thr 165 170 175 Glu Gly Tyr Gln Ser Ser Gly Ser Ser Asn Ile Thr Val Ser Gly 180 185 190
【0264】配列番号:12 配列の長さ:189 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO フラグメント型:中間部フラグメント 起源 生物名:ストレプトマイセス種36a (Streptomyces sp.
36a) 刊行物の情報 ジャーナル:Trends in Actinomycetologia 頁:91-96 日付:1989
【0265】 配列 Ala Thr Thr Ile Thr Asn Glu Thr Gly Tyr Asp Gly Met Tyr Tyr Ser 1 5 10 15 Phe Trp Thr Asp Gly Gly Gly Ser Val Ser Met Thr Leu Asn Gly Gly 20 25 30 Gly Ser Tyr Ser Thr Arg Trp Thr Asn Cys Gly Asn Phe Val Ala Gly 35 40 45 Lys Gly Trp Ala Asn Gly Gly Arg Arg Thr Val Arg Tyr Thr Gly Trp 50 55 60 Phe Asn Pro Ser Gly Asn Gly Tyr Gly Cys Leu Tyr Gly Trp Thr Ser 65 70 75 80 Asn Pro Leu Val Glu Tyr Tyr Ile Val Asp Asn Trp Gly Ser Tyr Arg 85 90 95 Pro Thr Gly Glu Thr Arg Gly Thr Val His Ser Asp Gly Gly Thr Tyr 100 105 110 Asp Ile Tyr Lys Thr Thr Arg Tyr Asn Ala Pro Ser Val Glu Ala Pro 115 120 125 Ala Ala Phe Asp Gln Tyr Trp Ser Val Arg Gln Ser Lys Val Thr Ser 130 135 140 Gly Thr Ile Thr Thr Gly Asn His Phe Asp Ala Trp Ala Arg Ala Gly 145 150 155 160 Met Asn Met Gly Asn Phe Arg Tyr Tyr Met Ile Asn Ala Thr Glu Gly 165 170 175 Tyr Gln Ser Ser Gly Ser Ser Thr Ile Thr Val Ser Gly 180 185
【0266】配列番号:13 配列の長さ:189 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO フラグメント型:中間部フラグメント 起源 生物名:サーモモノスポラ・フュスカ(Thermomonospor
a fusca ) 株:Tfx A 刊行物の情報 ジャーナル:Appl. Environ. Microbiol. 巻:60 頁:763-770 日付:1994
【0267】 配列 Ala Val Thr Ser Asn Glu Thr Gly Tyr His Asp Gly Tyr Phe Tyr Ser 1 5 10 15 Phe Trp Thr Asp Ala Pro Gly Thr Val Ser Met Glu Leu Gly Pro Gly 20 25 30 Gly Asn Tyr Ser Thr Ser Trp Arg Asn Thr Gly Asn Phe Val Ala Gly 35 40 45 Lys Gly Trp Ala Thr Gly Gly Arg Arg Thr Val Thr Tyr Ser Ala Ser 50 55 60 Phe Asn Pro Ser Gly Asn Ala Tyr Leu Thr Leu Tyr Gly Trp Thr Arg 65 70 75 80 Asn Pro Leu Val Glu Tyr Tyr Ile Val Glu Ser Trp Gly Thr Tyr Arg 85 90 95 Pro Thr Gly Thr Tyr Met Gly Thr Val Thr Thr Asp Gly Gly Thr Tyr 100 105 110 Asp Ile Tyr Lys Thr Thr Arg Tyr Asn Ala Pro Ser Ile Glu Gly Thr 115 120 125 Arg Thr Phe Asp Gln Tyr Trp Ser Val Arg Gln Ser Lys Arg Thr Ser 130 135 140 Gly Thr Ile Thr Ala Gly Asn His Phe Asp Ala Trp Ala Arg His Gly 145 150 155 160 Met His Leu Gly Thr His Asp Tyr Met Ile Met Ala Thr Glu Gly Tyr 165 170 175 Gln Ser Ser Gly Ser Ser Asn Val Thr Leu Gly Thr Ser 180 185
【0268】配列番号:14 配列の長さ:190 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO フラグメント型:中間部フラグメント 起源 生物名:トリコダーマ・ハルジアナム(Thrichoderma h
arzianum) 刊行物の情報 ジャーナル:Xylan and Xylanase 頁:435-438 日付:1992
【0269】 配列 Gln Thr Ile Gly Pro Gly Thr Gly Tyr Ser Asn Gly Tyr Tyr Tyr Ser 1 5 10 15 Tyr Trp Asn Asp Gly His Ala Gly Val Thr Tyr Thr Asn Gly Gly Gly 20 25 30 Gly Ser Phe Thr Val Asn Trp Ser Asn Ser Gly Asn Phe Val Gly Gly 35 40 45 Lys Gly Trp Gln Pro Gly Thr Lys Asn Lys Val Ile Asn Phe Ser Gly 50 55 60 Ser Tyr Asn Pro Asn Gly Asn Ser Tyr Leu Ser Ile Tyr Gly Trp Ser 65 70 75 80 Arg Asn Pro Leu Ile Glu Tyr Tyr Ile Val Glu Asn Phe Gly Thr Tyr 85 90 95 Asn Pro Ser Thr Gly Ala Thr Lys Leu Gly Glu Val Thr Ser Asp Gly 100 105 110 Ser Val Tyr Asp Ile Tyr Arg Thr Gln Arg Val Asn Gln Pro Ser Ile 115 120 125 Ile Gly Thr Ala Thr Phe Tyr Gln Tyr Trp Ser Val Arg Arg Asn His 130 135 140 Arg Ser Ser Gly Ser Val Asn Thr Ala Asn His Phe Asn Ala Trp Ala 145 150 155 160 Ser His Gly Leu Thr Leu Gly Thr Met Asp Tyr Gln Ile Val Ala Val 165 170 175 Glu Gly Tyr Phe Ser Ser Gly Ser Ala Ser Ile Thr Val Ser 180 185 190
【0270】配列番号:15 配列の長さ:178 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO フラグメント型:中間部フラグメント 起源 生物名:トリコダーマ・レエセイ(Trichoderma reese
i) 株:Xyn I 刊行物の情報 ジャーナル:BioTechnology 巻:10 頁:1461-1465 日付:1992
【0271】 配列 Ala Ser Ile Asn Tyr Asp Gln Asn Tyr Gln Thr Gly Gly Gln Val Ser 1 5 10 15 Tyr Ser Pro Ser Asn Thr Gly Phe Ser Val Asn Trp Asn Thr Gln Asp 20 25 30 Asp Phe Val Val Gly Val Gly Trp Thr Thr Gly Ser Ser Ala Pro Ile 35 40 45 Asn Phe Gly Gly Ser Phe Ser Val Asn Ser Gly Thr Gly Leu Leu Ser 50 55 60 Val Tyr Gly Trp Ser Thr Asn Pro Leu Val Glu Tyr Tyr Ile Met Glu 65 70 75 80 Asp Asn His Asn Tyr Pro Ala Gln Gly Thr Val Lys Gly Thr Val Thr 85 90 95 Ser Asp Gly Ala Thr Tyr Thr Ile Trp Glu Asn Thr Arg Val Asn Glu 100 105 110 Pro Ser Ile Gln Gly Thr Ala Thr Phe Asn Gln Tyr Ile Ser Val Arg 115 120 125 Asn Ser Pro Arg Thr Ser Gly Thr Val Thr Val Gln Asn His Phe Asn 130 135 140 Trp Ala Ser Leu Gly Leu His Leu Gly Gln Met Met Asn Tyr Gln Val 145 150 155 160 Val Ala Val Glu Gly Trp Gly Gly Ser Gly Ser Ala Ser Gln Ser Val 165 170 175 Ser Asn
【0272】配列番号:16 配列の長さ:190 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO フラグメント型:中間部フラグメント 起源 生物名:トリコダーマ・レエセイ(Trichoderma reese
i) 株:Xyn II 刊行物の情報 ジャーナル:Biotechnology 巻:10 頁:1461-1465 日付:1992
【0273】 配列 Gln Thr Ile Gln Pro Gly Thr Gly Tyr Asn Asn Gly Tyr Phe Tyr Ser 1 5 10 15 Tyr Trp Asn Asp Gly His Gly Gly Val Thr Tyr Thr Asn Gly Pro Gly 20 25 30 Gly Gln Phe Ser Val Asn Trp Ser Asn Ser Gly Asn Phe Val Gly Gly 35 40 45 Lys Gly Trp Gln Pro Gly Thr Lys Asn Lys Val Ile Asn Phe Ser Gly 50 55 60 Ser Tyr Asn Pro Asn Gly Asn Ser Tyr Leu Ser Val Tyr Gly Trp Ser 65 70 75 80 Arg Asn Pro Leu Ile Glu Tyr Tyr Ile Val Glu Asn Phe Gly Thr Tyr 85 90 95 Asn Pro Ser Thr Gly Ala Thr Lys Leu Gly Glu Val Thr Ser Asp Gly 100 105 110 Ser Val Tyr Asp Ile Tyr Arg Thr Gln Arg Val Asn Gln Pro Ser Ile 115 120 125 Ile Gly Thr Ala Thr Phe Tyr Gln Tyr Trp Ser Val Arg Arg Asn His 130 135 140 Arg Ser Ser Gly Ser Val Asn Thr Ala Asn His Phe Asn Ala Trp Ala 145 150 155 160 Gln Gln Gly Leu Thr Leu Gly Thr Met Asp Tyr Gln Ile Val Ala Val 165 170 175 Glu Gly Tyr Phe Ser Ser Gly Ser Ala Ser Ile Thr Val Ser 180 185 190
【0274】配列番号:17 配列の長さ:190 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO フラグメント型:中間部フラグメント 起源 生物名:トリコダーマ・ビリデ(Trichoderma viride) 刊行物の情報 ジャーナル:Xylan and Xylanase 頁:149-154 日付:1992
【0275】 配列 Gln Thr Ile Gln Pro Gly Thr Gly Phe Asn Asn Gly Tyr Phe Tyr Ser 1 5 10 15 Tyr Trp Asn Asp Gly His Gly Gly Val Thr Tyr Thr Asn Gly Pro Gly 20 25 30 Gly Gln Phe Ser Val Asn Trp Ser Asn Ser Gly Asn Phe Val Gly Gly 35 40 45 Lys Gly Trp Gln Pro Gly Thr Lys Asn Lys Val Ile Asn Phe Ser Gly 50 55 60 Ser Tyr Asn Pro Asn Gly Asn Ser Tyr Leu Ser Val Tyr Gly Trp Ser 65 70 75 80 Arg Asn Pro Leu Ile Glu Tyr Tyr Ile Val Glu Asn Phe Gly Thr Tyr 85 90 95 Asn Pro Ser Thr Gly Ala Thr Lys Leu Gly Glu Val Thr Ser Asp Gly 100 105 110 Ser Val Tyr Asp Ile Tyr Arg Thr Gln Arg Val Asn Gln Pro Ser Ile 115 120 125 Ile Gly Thr Ala Thr Phe Tyr Gln Tyr Trp Ser Val Arg Arg Thr His 130 135 140 Arg Ser Ser Gly Ser Val Asn Thr Ala Asn His Phe Asn Ala Trp Ala 145 150 155 160 Gln Gln Gly Leu Thr Leu Gly Thr Met Asp Tyr Gln Ile Val Ala Val 165 170 175 Glu Gly Tyr Phe Ser Ser Gly Ser Ala Ser Ile Thr Val Ser 180 185 190
【0276】配列番号:18 配列の長さ:573 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:環状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:pTvX(3-190)
【0277】 配列 CTAGCATAGG ACCAGGAACC GGTTTCAACA ACGGTTACTT TTACAGCTAT TGGAACGATG 60 GCCATGGTGG TGTTACCTAT ACAAACGGGC CCGGAGGCCA ATTTAGCGTC AATTGGTCTA 120 ACTCCGGAAA CTTCGTAGGT GGAAAAGGTT GGCAACCCGG GACCAAAAAT AAGGTGATCA 180 ACTTCTCTGG ATCTTATAAT CCGAATGGGA ATTCATACTT AAGCGTCTAT GGCTGGTCTA 240 GAAACCCACT GATTGAATAT TACATTGTCG AAAATTTCGG TACCTACAAT CCGAGTACCG 300 GCGCCACAAA ATTAGGCGAA GTCACTAGTG ATGGATCCGT ATATGATATC TACCGTACCC 360 AACGCGTTAA TCAGCCATCG ATCATTGGAA CCGCCACCTT TTATCAGTAC TGGAGTGTTA 420 GACGTACGCA TCGGAGCTCC GGTTCGGTTA ATACTGCGAA TCACTTTAAT GCATGGGCAC 480 AGCAAGGGTT AACCCTAGGT ACAATGGATT ATCAAATCGT AGCGGTGGAA GGCTACTTCT 540 CGAGTGGTTC CGCTAGTATT ACAGTGAGCT AAA 573
【0278】配列番号:19 配列の長さ:579 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:環状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:pXYbc ゲノム内での位置 単位:bp
【0279】 配列 GCTAGCACAG ATTACTGGCA AAACTGGACA GACGGTGGCG GTATCGTTAA TGCCGTGAAC 60 GGCTCCGGAG GCAACTACAG CGTGAATTGG TCTAATACTG GGAACTTCGT AGTCGGAAAA 120 GGTTGGACGA CAGGATCCCC GTTCCGTACG ATCAACTACA ACGCTGGCGT TTGGGCCCCG 180 AATGGTAACG GTTACCTGAC ACTGTATGGC TGGACGCGTT CGCCACTGAT TGAATATTAC 240 GTTGTCGACT CTTGGGGAAC GTACCGTCCG ACTGGAACCT ACAAAGGCAC AGTCAAAAGC 300 GATGGTGGTA CCTATGACAT CTACACCACC ACAAGATACA ACGCACCTTC CATCGATGGC 360 GATCGGACCA CCTTTACTCA GTATTGGAGT GTTAGACAAT CTAAGCGGCC GACTGGTTCG 420 AACGCCACCA TTACGTTCAC CAATCACGTG AATGCATGGA AATCCCACGG TATGAACCTA 480 GGTTCTAATT GGGCTTATCA AGTAATGGCG ACCGAAGGCT ACCAGAGCTC TGGTTCTTCC 540 AACGTTACAG TGTGGTAAAG ATCTTGAAGC TTGGGACGT 579
【0280】配列番号:20 配列の長さ:21 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:TX-162H-1
【0281】 配列 TGGGCACAGC ACGGGTTAAC C 21
【0282】配列番号:21 配列の長さ:29 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:TX-162H-2
【0283】 配列 CTAGGGTTAA CCCGTGCTGT GCCCATGCA 29
【0284】配列番号:22 配列の長さ:65 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:Tfx-1
【0285】 配列 CTAGCCACGC GGCCGTAACT TCAAATGAAA CCGGTTATCA TGACGGCTAT TTCTACAGCT 60 TCTGG 65
【0286】配列番号:23 配列の長さ:38 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:Tfx-2
【0287】 配列 ACCGATGCAC CGGGAACTGT GTCCATGGAG CTCGGGCC 38
【0288】配列番号:24 配列の長さ:39 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:Tfx-3
【0289】 配列 TCATGATAAC CGGTTTCATT TGAAGTTACG GCCGCGTGG 39
【0290】配列番号:25 配列の長さ:56 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:Tfx-4
【0291】 配列 CGAGCTCCAT GGACACAGTT CCCGGTGCAT CGGTCCAGAA GCTGTAGAAA TAGCCG 56
【0292】配列番号:26 配列の長さ:41 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:Tfx(1-6)-1
【0293】 配列 CTAGCTAAGG AGGCTGCAGA TGGCAGTAAC ATCAAATGAA A 41
【0294】配列番号:27 配列の長さ:41 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:Tfx(1-6)-2
【0295】 配列 CCGGTTTCAT TTGATGTTAC TGCCATCTGC AGCCTCCTTA G 41
【0296】配列番号:28 配列の長さ:41 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:TX-1f
【0297】 配列 CTAGCTAAGG AGGCTGCAGA TGCAAACAAT ACAACCAGGA A 41
【0298】配列番号:29 配列の長さ:41 base pairs 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:TX-8f
【0299】 配列 CCGGTTCCTG GTTGTATTGT TTGCATCTGC AGCCTCCTTA G 41
【0300】配列番号:30 配列の長さ:29 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:TX-26SMEL-1
【0301】 配列 CATGGTGGTG TGAGCATGGA GCTCGGGCC 29
【0302】配列番号:31 配列の長さ:21 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:TX-28E/29L-1
【0303】 配列 CGAGCTCGTA GGTCACACCA C 21
【0304】配列番号:32 配列の長さ:29 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:TX-27M/29L-1
【0305】 配列 CATGGAGGCG TCACAATGAC TCTGGGGCC 29
【0306】配列番号:33 配列の長さ:21 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:TX-27M/29L-2
【0307】 配列 CCAGAGTCAT TGTGACGCCT C 21
【0308】配列番号:34 配列の長さ:29 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:TX-27M-1
【0309】 配列 CATGGAGGCG TCACAATGAC TAATGGGCC 29
【0310】配列番号:35 配列の長さ:21 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:TX-27M-2
【0311】 配列 CATTAGTCAT TGTGACGCCT C 21
【0312】配列番号:36 配列の長さ:30 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:Tf-(-1)R-1
【0313】 配列 CTAGCGCAAG AGCAGTAACA AGTAACGAGA 30
【0314】配列番号:37 配列の長さ:30 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源: クローン名:Tf-(-1)R-2
【0315】 配列 CCGGTCTCGT TACTTGTTAC TGCTCTTGCG 30
【0316】配列番号:38 配列の長さ:47 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:CaTf-(-1)R-1
【0317】 配列 CTAGCGCATT CAACACACAG GCCGCTCCTC GAGCTGTCAC CAGCAAC 47
【0318】配列番号:39 配列の長さ:51 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:CaTf-(-1)R2
【0319】 配列 CCGGTCTCGT TGCTGGTGAC AGCTCGAGGA GCGGCCTGTG TGTTGAATGC G 51
【0320】配列番号:40 配列の長さ:54 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:GRR-Tf(1-6)-1
【0321】 配列 ACTCTGCAGA TGGGAAGAAG GGCCGTAACT TCAAATGAAA CCGGTTATCA TGAC 54
【0322】配列番号:41 配列の長さ:28 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:Uni-PCR-1r
【0323】 配列 GAAAAGTGCC ACCTGACGTC CCAAGCTT 28
【0324】配列番号:42 配列の長さ:73 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:TX10HD-2
【0325】 配列 CCGGTTTCCA CGACGGTTAC TTTTACAGCT ATTGGAACGA CGGCCATGGA GGAGTAACTT 60 ACACCAATGG GCC 73
【0326】配列番号:43 配列の長さ:65 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:TX10HD-1
【0327】 配列 CATTGGTGTA AGTTACTCCT CCATGGCCGT CGTTCCAATA GCTGTAAAAG TAACCGTCGT 60 GGAAA 65
【0328】配列番号:44 配列の長さ:49 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:TX10HD/N-1
【0329】 配列 GAAACCGGTT ACCACRACGG TTACTTTTAC AGCTATTGGA ACGATGGCC 49
【0330】配列番号:45 配列の長さ:41 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:TrX1f
【0331】 配列 CTAGCTAAGG AGGCTGCAGA TGCAAACAAT ACAACCAGGA A 41
【0332】配列番号:46 配列の長さ:41 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:TrX8f
【0333】 配列 CCGGTTCCTG GTTGTATTGT TTGCATCTGC AGCCTCCTTA G 41
【0334】配列番号:47 配列の長さ:37 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:Tfx-2b
【0335】 配列 ACCGATGCCC CGGGAACTGT GAGTATGGAG CTCGGCC 37
【0336】配列番号:48 配列の長さ:63 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:Tfx-4b
【0337】 配列 CCGGGGCCGA GCTCCATACT CACAGTTCCC GGGGCATCGG TCCAGAAGCT GTAGAAATAG 60 CCG 63
【0338】配列番号:49 配列の長さ:30 base pairs 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:Tf-(-1)K-1
【0339】 配列 CTAGCGCAAA AGCAGTAACA AGTAACGAGA 30
【0340】配列番号:50 配列の長さ:30 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:Tf-(-1)K-2
【0341】 配列 CCGGTCTCGT TACTTGTTAC TGCTTTTGCG 30
【0342】配列番号:51 配列の長さ:30 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:Tf-(-1)D-1
【0343】 配列 CTAGCGCAGA TGCAGTAACA AGTAACGAGA 30
【0344】配列番号:52 配列の長さ:30 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:Tf-(-1)E-2
【0345】 配列 CCGGTCTCGT TACTTGTTAC TGCTTCTGCG 30
【0346】配列番号:53 配列の長さ:61 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:CaTf-PCR-1
【0347】 配列 CCCGCTAGCG CATTCAACAC ACAAGCARGT SSAAGGGCCG TAACTTCAAA TGAAACCGGT 60 T 61
【0348】配列番号:54 配列の長さ:39 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成 DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 直接の起源 クローン名:Xy-14a
【0349】 配列 ATTCGGGGCC CAAACGCCAG CGTTGTAGTT GATCGTACG 39
【図面の簡単な説明】
【図1】数種類の第11族キシラナーゼの間の多重アミ
ノ酸整列化を示す。各々の文字は、標準アミノ酸略語を
用いてアミノ酸を表す。区分けはその頁の活字組に合う
ように任意に選択されたものであり、そのタンパク質の
構造とは無関係である。トリコダーマ・レエセイxyn
IIの1から30のアミノ酸の番号付けを示す。列挙さ
れる第11族キシラナーゼの少なくとも80%に共通の
アミノ酸はボールド体で示す。全ての第11族キシラナ
ーゼに共通の残基には下線が付されている。クロストリ
ジウム・ステルコラリウム、ストレプトマイセス・リビ
ダンス(xynB)、及びサーモモノスポラ・フュスカ
のキシラナーゼについては、触媒性コア配列のみが示さ
れている。
【図2】図1の続きである。
【図3】図1の続きである。
【図4】真菌トリコダーマ・ハルジアナム・キシラナー
ゼ(ThX)及び細菌バチルス・サーキュランス・キシ
ラナーゼ(BcX)の主鎖構造を示す。
【図5】プラスミドpTvX(3−190)においてト
リコダーマ・キシラナーゼをコードする遺伝子配列を構
築するための合成オリゴヌクレオチドを示す。
【図6】図5の続きである。
【図7】プラスミドpXYbcにおいてバチルス・サー
キュランス・キシラナーゼBcXをコードする遺伝子配
列を構築するための合成オリゴヌクレオチドを示す。
【図8】図7の続きである。
【図9】NI−TX変異体キシラナーゼの酵素活性に対
する温度の効果を示す。酵素活性は40℃のものに標準
化した。
【図10】NI−BX変異体キシラナーゼの酵素活性に
対する温度の効果を示す。酵素活性は40℃のものに標
準化した。CampbellらのBcX変異体TS19aの概要
も示す。
【図11】NI−TX修飾トリコダーマ・キシラナーゼ
の酵素活性に対する、65℃でのpHの効果を示す。デ
ータは最大酵素活性に標準化されている。
【図12】NI−BX修飾キシラナーゼの酵素活性に対
する、65℃でのpHの効果を示す。BcX変異体TS
19aの概要も示す。データは最大酵素活性に標準化さ
れている。
【図13】修飾バチルス・キシラナーゼの酵素活性に対
する、50℃でのpHの効果を示す。Wilsonら(PC
T、1995)によって公表されたTfxAについての
データも含まれる。TfxAと比較するため、全ての修
飾バチルス・キシラナーゼの酵素活性はpH8での結果
に標準化した。
【図14】トリコダーマ・キシラナーゼNI−TX1、
NI−TX5、NI−TX10、NI−TX11、Tv
X(3−190)及び天然TrXの53℃での熱安定性
を示す。酵素活性はインキュベーション0分でのものに
標準化した。
【図15】キメラキシラナーゼNI−TX2、NI−T
X5、NI−TX8、NI−TX9及び天然TrXの6
8℃での熱安定性を示す。比較のため、天然TrXの5
3℃での概要も含めた。酵素活性はインキュベーション
0分でのものに標準化した。
【図16】NI−BX及びBcXの70℃での熱安定性
を示す。酵素活性はインキュベーション0分のものに標
準化した。
【図17】NI−TXキシラナーゼ、組換え及び天然T
rXのパルプの漂白を強化する性能に対する温度の効果
を示す(Iogen Corporation によって実施される試
験)。
【図18】NI−BX1及び野生型BcXのパルプの漂
白を強化する性能に対する温度の効果を示す(Iogen Co
rporation によって実施される試験)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI (C12N 15/09 ZNA C12R 1:885) (72)発明者 マコト ヤグチ カナダ国 ケイ2シー 3エヌ5 オンタ リオ オタワ プリンス オブ ウェール ズ ドライブ 2206−1380 (72)発明者 カズヒコ イシカワ 茨城県 つくば市 並木 4 909−101

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トリコダーマ・レエセイ・キシラナーゼI
    Iのアミノ酸の番号付けで決定される14位又はアミノ
    酸を整列化した場合の他のキシラナーゼにおける対応す
    る位置にアミノ酸チロシン又はフェニルアラニンを有
    し、かつ10位の上流のN−末端に少なくとも8個のア
    ミノ酸残基を有するトリコダーマ、アスペルギルス、ス
    トレプトマイセス、及びバチルスの第11族キシラナー
    ゼからなる群より選択される第11族キシラナーゼ酵素
    であって、該キシラナーゼ酵素は10位のアミノ酸を異
    なるアミノ酸で置換することにより天然の酵素に関して
    強化された好熱性、好アルカリ性、又は熱安定性を示す
    ように修飾されている第11族キシラナーゼ酵素。
  2. 【請求項2】第11族キシラナーゼが、トリコダーマ・
    レエセイ・キシラナーゼI、トリコダーマ・レエセイ・
    キシラナーゼII、トリコダーマ・ハルジアナム・キシ
    ラナーゼ、トリコダーマ・ビリデ・キシラナーゼ、スト
    レプトマイセス・リビダンス・キシラナーゼB、及びス
    トレプトマイセス・リビダンス・キシラナーゼCからな
    る群より選択される請求項1による修飾キシラナーゼ。
  3. 【請求項3】アミノ酸10が他の酸で置換され、かつア
    ミノ酸27及び29がバリン、メチオニン、イソロイシ
    ン、及びロイシンからなる群より選択されるアミノ酸で
    置換されている請求項1による修飾キシラナーゼ。
  4. 【請求項4】アミノ酸10、27、及び29が、それぞ
    れ、ヒスチジン、メチオニン、及びロイシンで置換され
    ている請求項3による修飾キシラナーゼ。
  5. 【請求項5】トリコダーマ・レエセイ・キシラナーゼI
    Iのアミノ酸の番号付けで決定される14位又はアミノ
    酸を整列化した場合の他のキシラナーゼにおける対応す
    る位置にアミノ酸チロシン又はフェニルアラニンを有す
    るトリコダーマ、アスペルギルス、ストレプトマイセ
    ス、及びバチルスの第11族キシラナーゼからなる群よ
    り選択される第11族キシラナーゼ酵素であって、該キ
    シラナーゼ酵素は該キシラナーゼ酵素のN−末端領域の
    アミノ酸配列をサーモモノスポラ・フュスカ・キシラナ
    ーゼAに由来する対応整列化アミノ酸配列で置換してキ
    メラキシラナーゼを形成することと、0ないし10個の
    アミノ酸を追加することによる該キメラキシラナーゼの
    N−末端の上流伸長とによって強化された好熱性、好ア
    ルカリ性、又は熱安定性を示すように修飾されている第
    11族キシラナーゼ酵素。
  6. 【請求項6】第11族キシラナーゼが、トリコダーマ・
    レエセイ・キシラナーゼI、トリコダーマ・レエセイ・
    キシラナーゼII、トリコダーマ・ハルジアナム・キシ
    ラナーゼ、トリコダーマ・ビリデ・キシラナーゼ、バチ
    ルス・サーキュランス・キシラナーゼA、バチルス・サ
    ブチリス・キシラナーゼA、アスペルギルス・ニガー・
    キシラナーゼA、アスペルギルス・カワチイ・キシラナ
    ーゼC、アスペルギルス・ツビゲンシス・キシラナーゼ
    A、ストレプトマイセス・リビダンス・キシラナーゼ
    B、及びストレプトマイセス・リビダンス・キシラナー
    ゼCからなる群より選択される請求項5による修飾キシ
    ラナーゼ。
  7. 【請求項7】アミノ酸10−29を含むアミノ酸の配列
    がサーモモノスポラ・フュスカ・キシラナーゼAに由来
    する対応整列化アミノ酸配列で置換されている請求項1
    による修飾キシラナーゼ。
  8. 【請求項8】アミノ酸1−29を含むアミノ酸の配列が
    サーモモノスポラ・フュスカ・キシラナーゼAに由来す
    る対応整列化アミノ酸配列で置換されている請求項5に
    よる修飾キシラナーゼ。
  9. 【請求項9】前記キシラナーゼが、NI−TX2、NI
    −TX3、NI−TX4、NI−TX5、NI−TX
    7、NI−TX8、NI−TX9、NI−BX1、NI
    −BX2、NI−BX3、NI−BX4、NI−BX
    5、NI−BX6及びNI−BX7からなる群より選択
    される請求項5による修飾キシラナーゼ。
  10. 【請求項10】N−末端の上流伸長が−2及び−1位で
    の1もしくは2個の塩基性アミノ酸並びに−10から−
    3位でのクロストリジウム・アセトブチリカム・キシラ
    ナーゼxynBの(23−31)領域の追加からなる請
    求項8による修飾キシラナーゼ。
  11. 【請求項11】N−末端の上流伸長が配列アラニン−セ
    リン−アラニン−アルギニン又はアラニン−セリン−ア
    ラニン−リシンで同定されるテトラペプチドのいずれか
    1つの追加を包含する請求項5による修飾キシラナー
    ゼ。
  12. 【請求項12】N−末端の上流伸長が(−3)から(−
    1)位での残基グリシン−アルギニン−アルギニンの追
    加を包含する請求項8による修飾キシラナーゼ。
  13. 【請求項13】木材パルプの漂白性を改善する方法であ
    って、パルプを請求項1によるキシラナーゼで約5分な
    いし3時間、約55℃ないし75℃の温度で処理するこ
    とを包含する方法。
  14. 【請求項14】キシラナーゼ処理をpH7.5ないし
    9.0で行う請求項13の方法。
  15. 【請求項15】N−末端の上流伸長が(−3)から(−
    1)位での残基グリシン−アルギニン−アルギニンの追
    加を包含する請求項5による修飾キシラナーゼ。
  16. 【請求項16】トリコダーマ・キシラナーゼIIのアミ
    ノ酸1−29又は他の第11族キシラナーゼの対応整列
    化配列を含むアミノ酸の配列が他の第11族キシラナー
    ゼからのキシラナーゼに由来する対応整列化アミノ酸配
    列で置換されている請求項15による修飾キシラナー
    ゼ。
  17. 【請求項17】トリコダーマ・レエセイ・キシラナーゼ
    IIのアミノ酸1−29又は他の第11族キシラナーゼ
    の対応整列化配列を含むアミノ酸の配列がサーモモノス
    ポラ・フュスカ・キシラナーゼAに由来する対応整列化
    アミノ酸配列で置換されている請求項16による修飾キ
    シラナーゼ。
  18. 【請求項18】好熱性、好アルカリ性、及び耐熱性のい
    ずれか1つもしくは全てを改善するための第11族キシ
    ラナーゼ酵素の修飾方法であって、 (1)トリコダーマ・レエセイ・キシラナーゼIIのア
    ミノ酸10、27、もしくは29又は他の第11族キシ
    ラナーゼの対応整列化アミノ酸の修飾; (2)N−末端領域の1以上のアミノ酸配列を他の第1
    1族キシラナーゼに由来する対応整列化アミノ酸配列で
    置換してキメラキシラナーゼを形成すること;及び (3)10個までのアミノ酸の追加によるN−末端の上
    流伸長、の3つのタイプの修飾の1以上からなる方法。
  19. 【請求項19】木材パルプの漂白性を改善する方法であ
    って、パルプを請求項5による修飾第11族キシラナー
    ゼで5分ないし3時間、55℃ないし75℃で処理する
    ことを包含する方法。
  20. 【請求項20】キシラナーゼ処理をpH7.5ないし
    9.0で行う請求項19の方法。
  21. 【請求項21】木材パルプの漂白性を改善する方法であ
    って、パルプを請求項2による修飾第11族キシラナー
    ゼで約5分ないし3時間、約55℃ないし75℃の温度
    で処理することを包含する方法。
  22. 【請求項22】キシラナーゼ処理をpH7.5ないし
    9.0で行う請求項21の方法。
  23. 【請求項23】木材パルプの漂白性を改善する方法であ
    って、パルプを請求項6による修飾第11族キシラナー
    ゼで約5分ないし3時間、約55℃ないし75℃の温度
    で処理することを包含する方法。
  24. 【請求項24】キシラナーゼ処理をpH7.5ないし
    9.0で行う請求項23の方法。
  25. 【請求項25】前記キシラナーゼが、NI−TX6、N
    I−TX10、NI−TX11、NI−TX12又はN
    I−TX13からなる群より選択される請求項1による
    修飾キシラナーゼ。
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