JPH10177982A - 基板処理装置 - Google Patents
基板処理装置Info
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- JPH10177982A JPH10177982A JP8338037A JP33803796A JPH10177982A JP H10177982 A JPH10177982 A JP H10177982A JP 8338037 A JP8338037 A JP 8338037A JP 33803796 A JP33803796 A JP 33803796A JP H10177982 A JPH10177982 A JP H10177982A
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- chemical
- chemical solution
- tank
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 液交換による基板処理停止時間を短時間化し
た基板処理装置を提供する。 【解決手段】 基板処理装置100は、基板Wに表面処
理を施す薬液を貯留する3つの薬液槽CB1、CB2、
CB3を備えている。これら3つの薬液槽のうちのいず
れかに貯留されている薬液の貯留時間が薬液の寿命時間
に到達した場合には、それに該当する薬液槽以外の薬液
槽に貯留されている薬液の液寿命の残り、すなわち寿命
時間からその時点での貯留時間を減じた値が予め定めら
れた設定時間以下であるか否かが判断される。そして、
液寿命の残りが予め定められた設定時間以下である薬液
槽については、薬液の貯留時間が寿命時間に到達した薬
液槽とほぼ同時に薬液交換が行われる。
た基板処理装置を提供する。 【解決手段】 基板処理装置100は、基板Wに表面処
理を施す薬液を貯留する3つの薬液槽CB1、CB2、
CB3を備えている。これら3つの薬液槽のうちのいず
れかに貯留されている薬液の貯留時間が薬液の寿命時間
に到達した場合には、それに該当する薬液槽以外の薬液
槽に貯留されている薬液の液寿命の残り、すなわち寿命
時間からその時点での貯留時間を減じた値が予め定めら
れた設定時間以下であるか否かが判断される。そして、
液寿命の残りが予め定められた設定時間以下である薬液
槽については、薬液の貯留時間が寿命時間に到達した薬
液槽とほぼ同時に薬液交換が行われる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体基板、液
晶ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板および光ディ
スク用基板などの薄板状基板(以下、単に「基板」と称
する)を処理液に浸漬して種々の表面処理を施す基板処
理技術に関する。
晶ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板および光ディ
スク用基板などの薄板状基板(以下、単に「基板」と称
する)を処理液に浸漬して種々の表面処理を施す基板処
理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、上記のような基板処理装置
は、薬液を貯留する複数の薬液槽と純水を貯留する複数
の水洗槽とを備えている。そして、予め定められた手順
に従って、各処理槽に一組の複数の基板(以下、「ロッ
ト」と称する)を循環搬送し、搬送先のそれぞれの処理
槽において所定の処理時間ロットを浸漬する複数工程に
より、基板表面の汚染物質を除去したり、基板表面の酸
化膜をエッチングしたり、レジスト膜を剥離したりする
一連の基板処理を達成している。
は、薬液を貯留する複数の薬液槽と純水を貯留する複数
の水洗槽とを備えている。そして、予め定められた手順
に従って、各処理槽に一組の複数の基板(以下、「ロッ
ト」と称する)を循環搬送し、搬送先のそれぞれの処理
槽において所定の処理時間ロットを浸漬する複数工程に
より、基板表面の汚染物質を除去したり、基板表面の酸
化膜をエッチングしたり、レジスト膜を剥離したりする
一連の基板処理を達成している。
【0003】ところで、薬液には、その種類に応じて寿
命時間が存在し、寿命時間の短い薬液(例えば、揮発性
の成分を含むNH4OH/H2O2/H2O溶液など)で
は、槽中に新たに供給してから2〜3時間しか利用でき
ない。また、たとえ寿命時間に達していない薬液であっ
ても、槽中に新たに供給してからロットを浸漬できる回
数(許容値)は制限されており、上記のような寿命時間
の短い薬液では、数回程度のことが多い。寿命時間に達
したり、浸漬回数が許容値に達した薬液を使用して浸漬
処理を行うと処理不良となることもあるため、このよう
な薬液は排液され、新たな薬液が供給された後、すなわ
ち薬液交換された後、処理が再開されることとなる。そ
して、薬液交換中は当然一連の基板処理は中止されてい
る。
命時間が存在し、寿命時間の短い薬液(例えば、揮発性
の成分を含むNH4OH/H2O2/H2O溶液など)で
は、槽中に新たに供給してから2〜3時間しか利用でき
ない。また、たとえ寿命時間に達していない薬液であっ
ても、槽中に新たに供給してからロットを浸漬できる回
数(許容値)は制限されており、上記のような寿命時間
の短い薬液では、数回程度のことが多い。寿命時間に達
したり、浸漬回数が許容値に達した薬液を使用して浸漬
処理を行うと処理不良となることもあるため、このよう
な薬液は排液され、新たな薬液が供給された後、すなわ
ち薬液交換された後、処理が再開されることとなる。そ
して、薬液交換中は当然一連の基板処理は中止されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、上記の如く複数
の薬液槽を備えた基板処理装置においては、薬液槽ごと
に供給時期や薬液の種類が異なるため、それぞれの薬液
槽が異なるタイミングで薬液交換を行う。例えば、基板
処理装置が2つの薬液槽A、Bを備えているとして、薬
液槽Aが先に薬液交換を行う場合について考えてみる。
の薬液槽を備えた基板処理装置においては、薬液槽ごと
に供給時期や薬液の種類が異なるため、それぞれの薬液
槽が異なるタイミングで薬液交換を行う。例えば、基板
処理装置が2つの薬液槽A、Bを備えているとして、薬
液槽Aが先に薬液交換を行う場合について考えてみる。
【0005】薬液交換に要する時間は、その槽の性能や
薬液の種類によっても異なるが、通常、排液後の槽洗浄
や薬液の昇温時間が必要であるため30〜40分位を要
する。仮に、薬液槽A、Bともに、薬液交換に要する時
間が30分であるとして、薬液槽Aの薬液交換が終了す
るのと同時に薬液槽Bの薬液交換が開始されると、合計
で約1時間、液交換に要することとなる。基板処理装置
への新たなロットの投入は、基板処理装置に備えられた
全処理槽のうち処理に使用する予定の全ての処理槽が処
理可能な状態でなければ行われないため、薬液交換に要
する1時間の間は、新たなロットが投入されず基板処理
が行えないこととなる。
薬液の種類によっても異なるが、通常、排液後の槽洗浄
や薬液の昇温時間が必要であるため30〜40分位を要
する。仮に、薬液槽A、Bともに、薬液交換に要する時
間が30分であるとして、薬液槽Aの薬液交換が終了す
るのと同時に薬液槽Bの薬液交換が開始されると、合計
で約1時間、液交換に要することとなる。基板処理装置
への新たなロットの投入は、基板処理装置に備えられた
全処理槽のうち処理に使用する予定の全ての処理槽が処
理可能な状態でなければ行われないため、薬液交換に要
する1時間の間は、新たなロットが投入されず基板処理
が行えないこととなる。
【0006】また、基板処理装置に備えられている薬液
槽の数が多い場合に、それら薬液槽が上記の如く連続し
て順次に薬液交換を行うと、長時間基板処理が行えない
こととなる。さらに、使用している薬液の寿命が短い場
合、最初に薬液交換を終えた薬液槽は、最後の薬液槽の
薬液交換が終了する時点で、再び薬液交換を開始してい
る可能性もあり、このような場合は、相当長時間基板処
理が中止された状態となり、装置のロット処理効率は著
しく低くなる。
槽の数が多い場合に、それら薬液槽が上記の如く連続し
て順次に薬液交換を行うと、長時間基板処理が行えない
こととなる。さらに、使用している薬液の寿命が短い場
合、最初に薬液交換を終えた薬液槽は、最後の薬液槽の
薬液交換が終了する時点で、再び薬液交換を開始してい
る可能性もあり、このような場合は、相当長時間基板処
理が中止された状態となり、装置のロット処理効率は著
しく低くなる。
【0007】上記課題に鑑み、本発明は、液交換による
基板処理停止時間を短時間化した基板処理装置を提供す
ることを目的とする。
基板処理停止時間を短時間化した基板処理装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、基板に対して、薬液浸漬処理を
含む所定の処理を施す基板処理装置において、(a) 薬液
を貯留し、基板を浸漬して前記薬液浸漬処理を行う複数
の薬液槽と、(b) 前記複数の薬液槽のそれぞれに貯留さ
れている薬液について貯留時間を計測する計時手段と、
(c) 前記複数の薬液槽に貯留されている前記薬液を新し
い薬液に交換する薬液交換手段と、(d) 前記計時手段に
よる計時に基づいて、前記複数の薬液槽のうちのいずれ
かに貯留されている前記薬液が寿命時間以上貯留されて
いることが判明した場合には、当該薬液が貯留されてい
た槽を第1交換対象槽とし、前記第1交換対象槽以外の
全ての薬液槽のうち、薬液の貯留時間が前記寿命時間か
ら予め定められた設定時間を減じた値を超えている槽を
第2交換対象槽とし、前記第1交換対象槽および前記第
2交換対象槽に貯留されている前記薬液を新しい薬液に
ほぼ同時に交換開始する同期制御手段とを備えている。
め、請求項1の発明は、基板に対して、薬液浸漬処理を
含む所定の処理を施す基板処理装置において、(a) 薬液
を貯留し、基板を浸漬して前記薬液浸漬処理を行う複数
の薬液槽と、(b) 前記複数の薬液槽のそれぞれに貯留さ
れている薬液について貯留時間を計測する計時手段と、
(c) 前記複数の薬液槽に貯留されている前記薬液を新し
い薬液に交換する薬液交換手段と、(d) 前記計時手段に
よる計時に基づいて、前記複数の薬液槽のうちのいずれ
かに貯留されている前記薬液が寿命時間以上貯留されて
いることが判明した場合には、当該薬液が貯留されてい
た槽を第1交換対象槽とし、前記第1交換対象槽以外の
全ての薬液槽のうち、薬液の貯留時間が前記寿命時間か
ら予め定められた設定時間を減じた値を超えている槽を
第2交換対象槽とし、前記第1交換対象槽および前記第
2交換対象槽に貯留されている前記薬液を新しい薬液に
ほぼ同時に交換開始する同期制御手段とを備えている。
【0009】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
に係る基板処理装置において、(e)前記複数の薬液槽の
それぞれに貯留されている薬液への基板浸漬回数を計測
する計測手段をさらに備え、前記同期制御手段に、前記
計時手段による計時又は前記計測手段による計測に基づ
いて、前記複数の薬液槽のうちのいずれかに貯留されて
いる前記薬液が寿命時間以上貯留されていること又は当
該薬液への基板浸漬回数が許容値以上であることが判明
した場合には、当該薬液が貯留されていた槽を第1交換
対象槽とし、前記第1交換対象槽以外の全ての薬液槽の
うち、薬液の貯留時間が前記寿命時間から予め定められ
た設定時間を減じた値を超えている槽又は当該薬液への
基板浸漬回数が前記許容値から予め定められた設定値を
減じた値を超えている槽を第2交換対象槽とし、前記第
1交換対象槽および前記第2交換対象槽に貯留されてい
る前記薬液を新しい薬液にほぼ同時に交換開始させてい
る。
に係る基板処理装置において、(e)前記複数の薬液槽の
それぞれに貯留されている薬液への基板浸漬回数を計測
する計測手段をさらに備え、前記同期制御手段に、前記
計時手段による計時又は前記計測手段による計測に基づ
いて、前記複数の薬液槽のうちのいずれかに貯留されて
いる前記薬液が寿命時間以上貯留されていること又は当
該薬液への基板浸漬回数が許容値以上であることが判明
した場合には、当該薬液が貯留されていた槽を第1交換
対象槽とし、前記第1交換対象槽以外の全ての薬液槽の
うち、薬液の貯留時間が前記寿命時間から予め定められ
た設定時間を減じた値を超えている槽又は当該薬液への
基板浸漬回数が前記許容値から予め定められた設定値を
減じた値を超えている槽を第2交換対象槽とし、前記第
1交換対象槽および前記第2交換対象槽に貯留されてい
る前記薬液を新しい薬液にほぼ同時に交換開始させてい
る。
【0010】また、請求項3の発明は、基板に対して、
薬液浸漬処理を含む所定の処理を施す基板処理装置にお
いて、(a) 薬液を貯留し、基板を浸漬して前記薬液浸漬
処理を行う複数の薬液槽と、(b) 前記複数の薬液槽のそ
れぞれに貯留されている薬液への基板浸漬回数を計測す
る計測手段と、(c) 前記複数の薬液槽に貯留されている
前記薬液を新しい薬液に交換する薬液交換手段と、(d)
前記計測手段による計測に基づいて、前記複数の薬液槽
のうちのいずれかに貯留されている前記薬液への基板浸
漬回数が許容値以上であることが判明した場合には、当
該薬液が貯留されていた槽を第1交換対象槽とし、前記
第1交換対象槽以外の全ての薬液槽のうち、薬液への基
板浸漬回数が前記許容値から予め定められた設定値を減
じた値を超えている槽を第2交換対象槽とし、前記第1
交換対象槽および前記第2交換対象槽に貯留されている
前記薬液を新しい薬液にほぼ同時に交換開始する同期制
御手段とを備えている。
薬液浸漬処理を含む所定の処理を施す基板処理装置にお
いて、(a) 薬液を貯留し、基板を浸漬して前記薬液浸漬
処理を行う複数の薬液槽と、(b) 前記複数の薬液槽のそ
れぞれに貯留されている薬液への基板浸漬回数を計測す
る計測手段と、(c) 前記複数の薬液槽に貯留されている
前記薬液を新しい薬液に交換する薬液交換手段と、(d)
前記計測手段による計測に基づいて、前記複数の薬液槽
のうちのいずれかに貯留されている前記薬液への基板浸
漬回数が許容値以上であることが判明した場合には、当
該薬液が貯留されていた槽を第1交換対象槽とし、前記
第1交換対象槽以外の全ての薬液槽のうち、薬液への基
板浸漬回数が前記許容値から予め定められた設定値を減
じた値を超えている槽を第2交換対象槽とし、前記第1
交換対象槽および前記第2交換対象槽に貯留されている
前記薬液を新しい薬液にほぼ同時に交換開始する同期制
御手段とを備えている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について詳細に説明する。
実施の形態について詳細に説明する。
【0012】
【第1実施形態】 A.基板処理装置の全体概略構成:まず、本発明に係る
基板処理装置の全体構成について説明する。図1は、本
発明に係る基板処理装置の一例を示す正面概略図であ
る。この基板処理装置100は、3つの薬液槽CB1、
CB2、CB3と、4つの水洗槽WB1、WB2、WB
3、FRと、乾燥部SDと、基板を搬送する基板搬送ロ
ボットTRとを備えている。また、基板処理装置100
は、その両端に、未処理基板Wを収納したカセット20
を載置するローダー部LDと処理済みの基板Wが格納さ
れるカセット20を載置するアンローダー部ULDとを
備えている。
基板処理装置の全体構成について説明する。図1は、本
発明に係る基板処理装置の一例を示す正面概略図であ
る。この基板処理装置100は、3つの薬液槽CB1、
CB2、CB3と、4つの水洗槽WB1、WB2、WB
3、FRと、乾燥部SDと、基板を搬送する基板搬送ロ
ボットTRとを備えている。また、基板処理装置100
は、その両端に、未処理基板Wを収納したカセット20
を載置するローダー部LDと処理済みの基板Wが格納さ
れるカセット20を載置するアンローダー部ULDとを
備えている。
【0013】薬液槽CB1、CB2、CB3は硫酸、ア
ンモニア、塩酸、フッ酸、過酸化水素水またはそれらの
混合液などの薬液を収容可能な槽であるが、ここで考え
ている例では、薬液としてNH4OH/H2O2/H2O溶
液などの寿命時間の短い薬液を貯留し、基板に対して浸
漬表面処理を行う処理槽である。また、水洗槽WB1、
WB2、WB3は純水を収容し、基板Wに付着した薬液
を洗浄する処理槽である。また、水洗槽FRも純水を収
容する洗浄処理槽であるが、主として仕上げの洗浄とし
て用いられる。さらに、乾燥部SDは基板Wを回転させ
つつ当該基板Wに付着した水滴を除去、乾燥させる処理
部である。
ンモニア、塩酸、フッ酸、過酸化水素水またはそれらの
混合液などの薬液を収容可能な槽であるが、ここで考え
ている例では、薬液としてNH4OH/H2O2/H2O溶
液などの寿命時間の短い薬液を貯留し、基板に対して浸
漬表面処理を行う処理槽である。また、水洗槽WB1、
WB2、WB3は純水を収容し、基板Wに付着した薬液
を洗浄する処理槽である。また、水洗槽FRも純水を収
容する洗浄処理槽であるが、主として仕上げの洗浄とし
て用いられる。さらに、乾燥部SDは基板Wを回転させ
つつ当該基板Wに付着した水滴を除去、乾燥させる処理
部である。
【0014】基板搬送ロボットTRは、水平方向および
上下方向に移動可能であり、ローダー部LDから未処理
ロットを払い出し、予め定められた処理手順に従って上
記各処理槽間でロットを循環搬送するとともに、処理済
みのロットをアンローダー部ULDに渡すロボットであ
る。基板搬送ロボットTRは、開閉自在の一対のハンド
11を備えており、当該ハンド11には、その内側に基
板Wを保持するための複数の溝が一定のピッチで平行に
設けられており(図示省略)、当該複数の溝によってロ
ットが保持されることとなる。この基板搬送ロボットT
Rがローダー部LDからロットを受け取る際には、カセ
ット20の下方に設けられた図示を省略するホルダによ
ってカセット20から上昇されたロットを基板搬送ロボ
ットTRの一対のハンド11が把持することによって行
われる。また、アンローダー部ULDにロットを渡す場
合には、上記とは逆に、ハンド11から図示を省略する
ホルダにロットが渡され、そのホルダが下降することに
よって、ロットがカセット20内部に格納される。な
お、ここに示している例は、カセット20からロットを
取り出して、そのロットを直接基板搬送ロボットTRが
把持、搬送する方式の装置であるが、カセット20ごと
基板搬送ロボットTRが保持してロットを搬送する、い
わゆるカセット搬送方式の装置であってもかまわない。
上下方向に移動可能であり、ローダー部LDから未処理
ロットを払い出し、予め定められた処理手順に従って上
記各処理槽間でロットを循環搬送するとともに、処理済
みのロットをアンローダー部ULDに渡すロボットであ
る。基板搬送ロボットTRは、開閉自在の一対のハンド
11を備えており、当該ハンド11には、その内側に基
板Wを保持するための複数の溝が一定のピッチで平行に
設けられており(図示省略)、当該複数の溝によってロ
ットが保持されることとなる。この基板搬送ロボットT
Rがローダー部LDからロットを受け取る際には、カセ
ット20の下方に設けられた図示を省略するホルダによ
ってカセット20から上昇されたロットを基板搬送ロボ
ットTRの一対のハンド11が把持することによって行
われる。また、アンローダー部ULDにロットを渡す場
合には、上記とは逆に、ハンド11から図示を省略する
ホルダにロットが渡され、そのホルダが下降することに
よって、ロットがカセット20内部に格納される。な
お、ここに示している例は、カセット20からロットを
取り出して、そのロットを直接基板搬送ロボットTRが
把持、搬送する方式の装置であるが、カセット20ごと
基板搬送ロボットTRが保持してロットを搬送する、い
わゆるカセット搬送方式の装置であってもかまわない。
【0015】B.基板処理装置の制御機構:次に、基板
処理装置100の制御機構について説明する。図2は、
基板処理装置100の制御機構を説明するための機能ブ
ロック図である。この基板処理装置100には、卓上型
コンピュータ30が組み込まれており、オペレータは当
該卓上型コンピュータ30を介して装置に指令を与えた
り、処理パターンや処理条件の設定を行ったりできる。
処理装置100の制御機構について説明する。図2は、
基板処理装置100の制御機構を説明するための機能ブ
ロック図である。この基板処理装置100には、卓上型
コンピュータ30が組み込まれており、オペレータは当
該卓上型コンピュータ30を介して装置に指令を与えた
り、処理パターンや処理条件の設定を行ったりできる。
【0016】卓上型コンピュータ30は、その本体部で
あるCPU31と、読み出し専用メモリーであるROM
32と、読み書き自在のメモリーであるRAM33と、
制御用ソフトウェアやデータなどを記憶しておく磁気デ
ィスク34と、付随する入出力機器とのインターフェイ
スである入出力ポート35と、基板処理装置100を直
接制御する装置とのインターフェイスであるネットワー
クポート36と、基板処理装置100外部に設けられて
いるホストコンピュータなどと通信を行う通信ポート3
7とを備えている。また、卓上型コンピュータ30に
は、入出力ポート35を介してディスプレイ38とキー
ボード39とが付随して設けられており、オペレータは
ディスプレイ38の表示を確認しつつ、キーボード39
からコマンドやパラメータを入力することができる。
あるCPU31と、読み出し専用メモリーであるROM
32と、読み書き自在のメモリーであるRAM33と、
制御用ソフトウェアやデータなどを記憶しておく磁気デ
ィスク34と、付随する入出力機器とのインターフェイ
スである入出力ポート35と、基板処理装置100を直
接制御する装置とのインターフェイスであるネットワー
クポート36と、基板処理装置100外部に設けられて
いるホストコンピュータなどと通信を行う通信ポート3
7とを備えている。また、卓上型コンピュータ30に
は、入出力ポート35を介してディスプレイ38とキー
ボード39とが付随して設けられており、オペレータは
ディスプレイ38の表示を確認しつつ、キーボード39
からコマンドやパラメータを入力することができる。
【0017】卓上型コンピュータ30に入力された指令
は、処理用のソフトウェアに基づいて処理され、必要に
応じて当該卓上型コンピュータ30からネットワークポ
ート36を介してマスターコントローラ40および槽コ
ントローラ50(同期制御手段)などに伝達される。マ
スターコントローラ40は、基板搬送ロボットTR(図
1参照)の動作を制御する。また、槽コントローラ50
は、後述する薬液供給手段53やエアー弁72、73、
74などに指令を伝達して、薬液槽CB1、CB2、C
B3における薬液交換を制御するとともに、タイマー5
5(計時手段)およびカウンター56の動作を管理す
る。ここで、タイマー55およびカウンター56は、そ
れぞれ薬液槽CB1、CB2、CB3に新しい薬液が供
給されてからの時間(貯留時間)および浸漬処理回数
(基板浸漬回数)を計測する手段である。なお、これら
計測は、各薬液槽CB1、CB2、CB3のそれぞれに
ついて行われる。
は、処理用のソフトウェアに基づいて処理され、必要に
応じて当該卓上型コンピュータ30からネットワークポ
ート36を介してマスターコントローラ40および槽コ
ントローラ50(同期制御手段)などに伝達される。マ
スターコントローラ40は、基板搬送ロボットTR(図
1参照)の動作を制御する。また、槽コントローラ50
は、後述する薬液供給手段53やエアー弁72、73、
74などに指令を伝達して、薬液槽CB1、CB2、C
B3における薬液交換を制御するとともに、タイマー5
5(計時手段)およびカウンター56の動作を管理す
る。ここで、タイマー55およびカウンター56は、そ
れぞれ薬液槽CB1、CB2、CB3に新しい薬液が供
給されてからの時間(貯留時間)および浸漬処理回数
(基板浸漬回数)を計測する手段である。なお、これら
計測は、各薬液槽CB1、CB2、CB3のそれぞれに
ついて行われる。
【0018】C.薬液槽の構成:次に、基板処理装置1
00に備えられた薬液槽CB1の構成について説明す
る。なお、以下の説明は、薬液槽CB1についてのもの
であるが、薬液槽CB2、CB3についても同様であ
る。
00に備えられた薬液槽CB1の構成について説明す
る。なお、以下の説明は、薬液槽CB1についてのもの
であるが、薬液槽CB2、CB3についても同様であ
る。
【0019】図3は、基板処理装置100の薬液槽CB
1の構成を説明する概念図である。薬液槽CB1は、内
槽60、外槽65、バット68およびそれらに付随する
注排液機構により構成されている。
1の構成を説明する概念図である。薬液槽CB1は、内
槽60、外槽65、バット68およびそれらに付随する
注排液機構により構成されている。
【0020】内槽60は、薬液を貯留し、基板Wを浸漬
して表面処理を行う槽である。また、外槽65は、内槽
60から溢れ出た薬液を回収するための槽である。外槽
65に溢れ出た薬液は、循環ポンプ70によって内槽6
0に循環され、その経路中において循環フィルター71
によって浄化される。また、内槽60には、純水供給手
段51から純水を供給することができるとともに、薬液
供給手段53から薬液を供給することができる。
して表面処理を行う槽である。また、外槽65は、内槽
60から溢れ出た薬液を回収するための槽である。外槽
65に溢れ出た薬液は、循環ポンプ70によって内槽6
0に循環され、その経路中において循環フィルター71
によって浄化される。また、内槽60には、純水供給手
段51から純水を供給することができるとともに、薬液
供給手段53から薬液を供給することができる。
【0021】バット68は、内槽60および外槽65か
らさらに溢れ出た薬液を回収するための容器である。
らさらに溢れ出た薬液を回収するための容器である。
【0022】上記の内槽60、外槽65およびバット6
8に貯留している薬液は、それぞれドレイン用のエアー
弁73、72、74によって排液することができる。な
お、図3に示す純水供給手段51、薬液供給手段53、
循環ポンプ70およびエアー弁72、73、74はすべ
て槽コントローラ50(図2参照)により、その動作を
制御されている。そして、ドレイン用のエアー弁72、
73、74および薬液供給手段53が薬液交換手段を構
成しており、ドレイン用のエアー弁72、73、74を
開けて薬液槽CB1に貯留された薬液を排液した後、各
エアー弁を閉じて薬液供給手段53から内槽60に薬液
を供給することによって薬液交換が達成される。なお、
薬液交換時には、必要に応じて槽内の洗浄や新たに供給
された薬液の昇温などが行われる。
8に貯留している薬液は、それぞれドレイン用のエアー
弁73、72、74によって排液することができる。な
お、図3に示す純水供給手段51、薬液供給手段53、
循環ポンプ70およびエアー弁72、73、74はすべ
て槽コントローラ50(図2参照)により、その動作を
制御されている。そして、ドレイン用のエアー弁72、
73、74および薬液供給手段53が薬液交換手段を構
成しており、ドレイン用のエアー弁72、73、74を
開けて薬液槽CB1に貯留された薬液を排液した後、各
エアー弁を閉じて薬液供給手段53から内槽60に薬液
を供給することによって薬液交換が達成される。なお、
薬液交換時には、必要に応じて槽内の洗浄や新たに供給
された薬液の昇温などが行われる。
【0023】また、図3に示す薬液槽CB1において基
板Wに対する浸漬処理が行われるときには、エアー弁7
2、73、74は、閉鎖され、循環ポンプ70による薬
液の循環利用がなされている。すなわち、浸漬処理中
は、内槽60内の処理用薬液のうち溢れ出た薬液が、外
槽65に回収され、循環ポンプ70を経て、循環フィル
ター71により浄化された後、再び内槽60に供給され
る動作が繰り返されることとなる。
板Wに対する浸漬処理が行われるときには、エアー弁7
2、73、74は、閉鎖され、循環ポンプ70による薬
液の循環利用がなされている。すなわち、浸漬処理中
は、内槽60内の処理用薬液のうち溢れ出た薬液が、外
槽65に回収され、循環ポンプ70を経て、循環フィル
ター71により浄化された後、再び内槽60に供給され
る動作が繰り返されることとなる。
【0024】D.基板処理装置の動作:以上説明したよ
うな構成を有する基板処理装置100において、薬液槽
CB1、CB2、CB3中の薬液が寿命時間以上貯留さ
れた場合には、薬液交換が行われる。以下、このときの
基板処理装置100の動作について説明する。
うな構成を有する基板処理装置100において、薬液槽
CB1、CB2、CB3中の薬液が寿命時間以上貯留さ
れた場合には、薬液交換が行われる。以下、このときの
基板処理装置100の動作について説明する。
【0025】図4は、基板処理装置100における薬液
交換の手順の一例を示すフローチャートである。ここで
は、薬液の貯留時間を判断の基礎として薬液交換を行っ
ている。
交換の手順の一例を示すフローチャートである。ここで
は、薬液の貯留時間を判断の基礎として薬液交換を行っ
ている。
【0026】まず、ステップS11において、3つの薬
液槽CB1、CB2、CB3のうちのいずれかに貯留さ
れている薬液の貯留時間が薬液の寿命時間に到達してい
るか否かが判断される。ここで、薬液の貯留時間は、タ
イマー55(図2参照)が各薬液槽ごとにそれぞれ計測
しているものであり、それらの槽に新たな薬液が供給さ
れてからの時間である。また、薬液の寿命時間とは、既
述したように、薬液の種類に応じて決まっている値であ
り、その値は予めオペレータによって卓上型コンピュー
タ30に入力されている。そして、図4のステップS1
1の判断は、タイマー55による計測時間が、入力され
た寿命時間以上となったか否かを槽コントローラ50が
判断する。
液槽CB1、CB2、CB3のうちのいずれかに貯留さ
れている薬液の貯留時間が薬液の寿命時間に到達してい
るか否かが判断される。ここで、薬液の貯留時間は、タ
イマー55(図2参照)が各薬液槽ごとにそれぞれ計測
しているものであり、それらの槽に新たな薬液が供給さ
れてからの時間である。また、薬液の寿命時間とは、既
述したように、薬液の種類に応じて決まっている値であ
り、その値は予めオペレータによって卓上型コンピュー
タ30に入力されている。そして、図4のステップS1
1の判断は、タイマー55による計測時間が、入力され
た寿命時間以上となったか否かを槽コントローラ50が
判断する。
【0027】次に、3つの薬液槽CB1、CB2、CB
3のうちのいずれかに貯留されている薬液の貯留時間が
寿命時間に到達している場合には、ステップS12に進
み、薬液の貯留時間が寿命時間に到達していない薬液槽
について、液寿命の残り、すなわち寿命時間からその時
点での貯留時間を減じた値が予め定められた設定時間以
下であるか否かを判断する。ここで、予め定められた設
定時間(以下、単に「設定時間」という)とは、薬液の
種類やプロセス上の都合などから任意に定められるもの
であり、オペレータが予め卓上型コンピュータ30に入
力しておく。そして、このステップS12の判断も槽コ
ントローラ50によって行われる。
3のうちのいずれかに貯留されている薬液の貯留時間が
寿命時間に到達している場合には、ステップS12に進
み、薬液の貯留時間が寿命時間に到達していない薬液槽
について、液寿命の残り、すなわち寿命時間からその時
点での貯留時間を減じた値が予め定められた設定時間以
下であるか否かを判断する。ここで、予め定められた設
定時間(以下、単に「設定時間」という)とは、薬液の
種類やプロセス上の都合などから任意に定められるもの
であり、オペレータが予め卓上型コンピュータ30に入
力しておく。そして、このステップS12の判断も槽コ
ントローラ50によって行われる。
【0028】ステップS12において、薬液の貯留時間
が寿命時間には到達していないが液寿命の残りが設定時
間以下であると判断された薬液槽が存在する場合にはス
テップS14に進んで、薬液の貯留時間が寿命時間に到
達した薬液槽および液寿命の残りが設定時間以下である
薬液槽の全てについてほぼ同時に薬液交換が開始され
る。なお、ここで「ほぼ同時に薬液交換が開始される」
とは、薬液の交換開始時点を実質的に同一にするという
意味であり、以降、本明細書中において同じ意味で用い
る。
が寿命時間には到達していないが液寿命の残りが設定時
間以下であると判断された薬液槽が存在する場合にはス
テップS14に進んで、薬液の貯留時間が寿命時間に到
達した薬液槽および液寿命の残りが設定時間以下である
薬液槽の全てについてほぼ同時に薬液交換が開始され
る。なお、ここで「ほぼ同時に薬液交換が開始される」
とは、薬液の交換開始時点を実質的に同一にするという
意味であり、以降、本明細書中において同じ意味で用い
る。
【0029】一方、液寿命の残りが設定時間以下である
と判断された薬液槽が存在しない場合は、ステップS1
3に進み、薬液の貯留時間が寿命時間に到達した薬液槽
のみ薬液交換が行われる。なお、薬液槽における薬液交
換は、既述した如く、槽コントローラ50がエアー弁7
2、73、74および薬液供給手段53(図3参照)を
制御することによって行われる。
と判断された薬液槽が存在しない場合は、ステップS1
3に進み、薬液の貯留時間が寿命時間に到達した薬液槽
のみ薬液交換が行われる。なお、薬液槽における薬液交
換は、既述した如く、槽コントローラ50がエアー弁7
2、73、74および薬液供給手段53(図3参照)を
制御することによって行われる。
【0030】以上のような薬液交換の様子を次に示す表
1を参照しつつ具体的に述べる。
1を参照しつつ具体的に述べる。
【0031】
【表1】
【0032】この表は、3つの薬液槽CB1、CB2、
CB3のそれぞれに貯留されている薬液状態の経時的変
化を示しているものである。表1に示すように、薬液槽
CB1、CB2、CB3に貯留されている薬液の寿命時
間はそれぞれ120分、120分、180分であり、設
定時間はそれぞれ10分、10分、20分としている。
また、理解を容易にするため、薬液交換に要する時間は
いずれも30分としている。また、表中の数字は薬液の
貯留時間を示しており、タイマー55による計測時間で
ある。
CB3のそれぞれに貯留されている薬液状態の経時的変
化を示しているものである。表1に示すように、薬液槽
CB1、CB2、CB3に貯留されている薬液の寿命時
間はそれぞれ120分、120分、180分であり、設
定時間はそれぞれ10分、10分、20分としている。
また、理解を容易にするため、薬液交換に要する時間は
いずれも30分としている。また、表中の数字は薬液の
貯留時間を示しており、タイマー55による計測時間で
ある。
【0033】まず、フェイズ1においては、薬液槽CB
1、CB2、CB3に貯留されている薬液の貯留時間が
それぞれ20分、90分、62分である。そして、20
分後、フェイズ2では、薬液槽CB2の薬液の貯留時間
が110分となる。従って、薬液槽CB2の薬液の液寿
命の残りは10分となり、設定時間以下となるが、この
時点では他の薬液槽の薬液が寿命時間に到達しておら
ず、まだ薬液交換は実施されない。さらに10分経過し
たフェイズ3の時点で、薬液槽CB2の薬液の貯留時間
が寿命時間120分に到達する。このとき、薬液槽CB
1、CB3の液寿命の残りは、それぞれ70分と88分
であり、どちらも設定時間以下ではないため、フェイズ
4で薬液槽CB2のみが薬液交換を行う(図4のステッ
プS13に相当する処理)。なお、薬液交換中は基板処
理は中止されている。
1、CB2、CB3に貯留されている薬液の貯留時間が
それぞれ20分、90分、62分である。そして、20
分後、フェイズ2では、薬液槽CB2の薬液の貯留時間
が110分となる。従って、薬液槽CB2の薬液の液寿
命の残りは10分となり、設定時間以下となるが、この
時点では他の薬液槽の薬液が寿命時間に到達しておら
ず、まだ薬液交換は実施されない。さらに10分経過し
たフェイズ3の時点で、薬液槽CB2の薬液の貯留時間
が寿命時間120分に到達する。このとき、薬液槽CB
1、CB3の液寿命の残りは、それぞれ70分と88分
であり、どちらも設定時間以下ではないため、フェイズ
4で薬液槽CB2のみが薬液交換を行う(図4のステッ
プS13に相当する処理)。なお、薬液交換中は基板処
理は中止されている。
【0034】薬液槽CB2の薬液交換には30分を要す
るため、基板処理が再開されるフェイズ5においては、
薬液槽CB1、CB2、CB3に貯留されている薬液の
貯留時間は、それぞれ80分、0分、122分となる。
さらに、時間が経過して、フェイズ7に至ると、今度は
薬液槽CB1の薬液の貯留時間が寿命時間120分に到
達する。このときは、薬液槽CB2の液寿命の残りは8
0分であるが、薬液槽CB3の液寿命の残りは18分と
なり設定時間20分以下となるため、フェイズ8で薬液
槽CB1および薬液槽CB3が薬液交換を開始する(図
4のステップS14に相当する処理)。そして、この薬
液交換にも30分を要し、次に基板処理が再開されるフ
ェイズ9においては、薬液槽CB1、CB2、CB3に
貯留されている薬液の貯留時間は、それぞれ0分、70
分、0分となる。以後、これらの動作が繰り返されるこ
ととなる。
るため、基板処理が再開されるフェイズ5においては、
薬液槽CB1、CB2、CB3に貯留されている薬液の
貯留時間は、それぞれ80分、0分、122分となる。
さらに、時間が経過して、フェイズ7に至ると、今度は
薬液槽CB1の薬液の貯留時間が寿命時間120分に到
達する。このときは、薬液槽CB2の液寿命の残りは8
0分であるが、薬液槽CB3の液寿命の残りは18分と
なり設定時間20分以下となるため、フェイズ8で薬液
槽CB1および薬液槽CB3が薬液交換を開始する(図
4のステップS14に相当する処理)。そして、この薬
液交換にも30分を要し、次に基板処理が再開されるフ
ェイズ9においては、薬液槽CB1、CB2、CB3に
貯留されている薬液の貯留時間は、それぞれ0分、70
分、0分となる。以後、これらの動作が繰り返されるこ
ととなる。
【0035】以上のようにすれば、薬液槽CB1、CB
2、CB3のうちのいずれかに貯留されている薬液の貯
留時間が寿命時間に到達し薬液交換を行う際には、他の
薬液槽に貯留されている薬液のうち貯留時間が寿命時間
に近いものについても薬液交換を開始しているため、基
板処理装置100の稼働時間に占める薬液交換の時間の
比率を低下することができ、その結果、液交換による基
板処理停止時間を短時間化できる。
2、CB3のうちのいずれかに貯留されている薬液の貯
留時間が寿命時間に到達し薬液交換を行う際には、他の
薬液槽に貯留されている薬液のうち貯留時間が寿命時間
に近いものについても薬液交換を開始しているため、基
板処理装置100の稼働時間に占める薬液交換の時間の
比率を低下することができ、その結果、液交換による基
板処理停止時間を短時間化できる。
【0036】
【第2実施形態】上記第1実施形態においては、薬液の
貯留時間を判断の基礎として薬液交換を行っていたが、
薬液への浸漬処理回数を判断の基礎として薬液交換を行
うようにしてもよく、以下、この場合について説明す
る。なお、この第2実施形態における基板処理装置の構
成は、上記第1実施形態と同じであるため説明を省略す
る。
貯留時間を判断の基礎として薬液交換を行っていたが、
薬液への浸漬処理回数を判断の基礎として薬液交換を行
うようにしてもよく、以下、この場合について説明す
る。なお、この第2実施形態における基板処理装置の構
成は、上記第1実施形態と同じであるため説明を省略す
る。
【0037】図5は、基板処理装置100における薬液
交換の手順の他の例を示すフローチャートである。
交換の手順の他の例を示すフローチャートである。
【0038】まず、ステップS21において、3つの薬
液槽CB1、CB2、CB3のうちのいずれかに貯留さ
れている薬液への浸漬処理回数が許容値に到達している
か否かが判断される。ここで、薬液への浸漬処理回数
は、カウンター56(図2参照)が各薬液槽ごとにそれ
ぞれ計測しているものであり、それらの槽に新たな薬液
が供給されてからの浸漬処理回数である。また、許容値
とは、既述したように、槽中に薬液を新たに供給してか
らロットを浸漬できる回数であり、その値は予めオペレ
ータによって卓上型コンピュータ30に入力されてい
る。そして、図5のステップS21の判断は、カウンタ
ー56による計測回数が、入力された許容値以上となっ
たか否かを槽コントローラ50が判断する。
液槽CB1、CB2、CB3のうちのいずれかに貯留さ
れている薬液への浸漬処理回数が許容値に到達している
か否かが判断される。ここで、薬液への浸漬処理回数
は、カウンター56(図2参照)が各薬液槽ごとにそれ
ぞれ計測しているものであり、それらの槽に新たな薬液
が供給されてからの浸漬処理回数である。また、許容値
とは、既述したように、槽中に薬液を新たに供給してか
らロットを浸漬できる回数であり、その値は予めオペレ
ータによって卓上型コンピュータ30に入力されてい
る。そして、図5のステップS21の判断は、カウンタ
ー56による計測回数が、入力された許容値以上となっ
たか否かを槽コントローラ50が判断する。
【0039】次に、3つの薬液槽CB1、CB2、CB
3のうちのいずれかに貯留されている薬液への浸漬処理
回数が許容値に到達している場合には、ステップS22
に進み、薬液への浸漬処理回数が許容値に到達していな
い薬液槽について、残浸漬可能回数、すなわち許容値か
らその時点での浸漬処理回数を減じた値が予め定められ
た設定値以下であるか否かを判断する。ここで、予め定
められた設定値(以下、単に「設定値」という)とは、
薬液の種類やプロセス上の都合などから任意に定められ
るものであり、オペレータが予め卓上型コンピュータ3
0に入力しておく。そして、このステップS22の判断
も槽コントローラ50によって行われる。
3のうちのいずれかに貯留されている薬液への浸漬処理
回数が許容値に到達している場合には、ステップS22
に進み、薬液への浸漬処理回数が許容値に到達していな
い薬液槽について、残浸漬可能回数、すなわち許容値か
らその時点での浸漬処理回数を減じた値が予め定められ
た設定値以下であるか否かを判断する。ここで、予め定
められた設定値(以下、単に「設定値」という)とは、
薬液の種類やプロセス上の都合などから任意に定められ
るものであり、オペレータが予め卓上型コンピュータ3
0に入力しておく。そして、このステップS22の判断
も槽コントローラ50によって行われる。
【0040】ステップS22において、薬液への浸漬処
理回数が許容値に到達していないが残浸漬可能回数が設
定値以下であると判断された薬液槽が存在する場合には
ステップS24に進んで、浸漬処理回数が許容値に到達
している薬液槽および残浸漬可能回数が設定値以下であ
る薬液槽の全てについてほぼ同時に薬液交換が開始され
る。一方、残浸漬可能回数が設定値以下であると判断さ
れた薬液槽が存在しない場合は、ステップS23に進
み、浸漬処理回数が許容値に到達した薬液槽のみ薬液交
換が行われる。
理回数が許容値に到達していないが残浸漬可能回数が設
定値以下であると判断された薬液槽が存在する場合には
ステップS24に進んで、浸漬処理回数が許容値に到達
している薬液槽および残浸漬可能回数が設定値以下であ
る薬液槽の全てについてほぼ同時に薬液交換が開始され
る。一方、残浸漬可能回数が設定値以下であると判断さ
れた薬液槽が存在しない場合は、ステップS23に進
み、浸漬処理回数が許容値に到達した薬液槽のみ薬液交
換が行われる。
【0041】以上のような薬液交換の様子を次に示す表
2を参照しつつ具体的に説明する。
2を参照しつつ具体的に説明する。
【0042】
【表2】
【0043】表2において、薬液槽CB1、CB2、C
B3に貯留されている薬液の許容値はいずれも5回であ
り、設定値はそれぞれ1回、1回、2回である。また、
表中の数字は薬液への浸漬処理回数を示している。
B3に貯留されている薬液の許容値はいずれも5回であ
り、設定値はそれぞれ1回、1回、2回である。また、
表中の数字は薬液への浸漬処理回数を示している。
【0044】まず、フェイズ1においては、薬液槽CB
1、CB2、CB3に貯留されている薬液への浸漬処理
回数がそれぞれ2回、4回、0回である。ここで、薬液
槽CB2については、残浸漬可能回数が1回であるが、
浸漬処理回数が許容値に到達している薬液槽が存在しな
いため、薬液交換は行われない。
1、CB2、CB3に貯留されている薬液への浸漬処理
回数がそれぞれ2回、4回、0回である。ここで、薬液
槽CB2については、残浸漬可能回数が1回であるが、
浸漬処理回数が許容値に到達している薬液槽が存在しな
いため、薬液交換は行われない。
【0045】次に、フェイズ2では、薬液槽CB2に貯
留されている薬液の浸漬処理回数が許容値5回に到達す
るため薬液交換が行われる。但し、このときは、薬液槽
CB1、CB3に貯留されている薬液の残浸漬可能回数
が設定値よりも大きいため、薬液槽CB2についてのみ
薬液交換が行われる(フェイズ3)。そして、薬液交換
が終了したフェイズ4においては、薬液槽CB1、CB
2、CB3に貯留されている薬液への浸漬処理回数がそ
れぞれ3回、0回、1回となる。なお、薬液交換中、基
板処理が中止されるのは上記第1実施形態と同様であ
る。
留されている薬液の浸漬処理回数が許容値5回に到達す
るため薬液交換が行われる。但し、このときは、薬液槽
CB1、CB3に貯留されている薬液の残浸漬可能回数
が設定値よりも大きいため、薬液槽CB2についてのみ
薬液交換が行われる(フェイズ3)。そして、薬液交換
が終了したフェイズ4においては、薬液槽CB1、CB
2、CB3に貯留されている薬液への浸漬処理回数がそ
れぞれ3回、0回、1回となる。なお、薬液交換中、基
板処理が中止されるのは上記第1実施形態と同様であ
る。
【0046】次に、基板処理が順次進行され、フェイズ
6においては、薬液槽CB1に貯留されている薬液の浸
漬処理回数が許容値5回に到達する。そして、このとき
は、薬液槽CB3に貯留されている薬液の残浸漬可能回
数が設定値2となるため、薬液槽CB1および薬液槽C
B3について薬液交換が開始される(フェイズ7)。な
お、薬液槽CB2に貯留されている薬液の残浸漬可能回
数は設定値よりも大きいため、薬液交換は行われない。
そして、薬液交換が終了したフェイズ8においては、薬
液槽CB1、CB2、CB3に貯留されている薬液への
浸漬処理回数がそれぞれ0回、2回、0回となる。以
後、上記動作が繰り返されることとなる。
6においては、薬液槽CB1に貯留されている薬液の浸
漬処理回数が許容値5回に到達する。そして、このとき
は、薬液槽CB3に貯留されている薬液の残浸漬可能回
数が設定値2となるため、薬液槽CB1および薬液槽C
B3について薬液交換が開始される(フェイズ7)。な
お、薬液槽CB2に貯留されている薬液の残浸漬可能回
数は設定値よりも大きいため、薬液交換は行われない。
そして、薬液交換が終了したフェイズ8においては、薬
液槽CB1、CB2、CB3に貯留されている薬液への
浸漬処理回数がそれぞれ0回、2回、0回となる。以
後、上記動作が繰り返されることとなる。
【0047】このようにしても、基板処理装置100の
稼働時間に占める薬液交換の時間の比率を低下すること
ができ、その結果として、液交換による基板処理停止時
間を短時間化できる。
稼働時間に占める薬液交換の時間の比率を低下すること
ができ、その結果として、液交換による基板処理停止時
間を短時間化できる。
【0048】
【第3実施形態】薬液交換を行う際には、薬液の貯留時
間および薬液への浸漬処理回数の両方を判断の基礎とし
てもよく、以下、この場合について説明する。なお、こ
の第3実施形態における基板処理装置の構成も、上記第
1実施形態と同じであるため説明を省略する。
間および薬液への浸漬処理回数の両方を判断の基礎とし
てもよく、以下、この場合について説明する。なお、こ
の第3実施形態における基板処理装置の構成も、上記第
1実施形態と同じであるため説明を省略する。
【0049】図6は、基板処理装置100における薬液
交換の手順の他の例を示すフローチャートである。
交換の手順の他の例を示すフローチャートである。
【0050】図示の如く、基本的な手順は、上記第1お
よび第2実施形態と同様である。この第3実施形態が上
記第1および第2実施形態と異なる点は、薬液の貯留時
間または薬液への浸漬処理回数のうち少なくとも一方が
基準を満たしている場合には、薬液交換が実施される点
である。すなわち、まず、ステップS31においては、
3つの薬液槽CB1、CB2、CB3のうちのいずれか
に貯留されている薬液の貯留時間が薬液の寿命時間に到
達しているか、又は、薬液への浸漬処理回数が許容値に
到達しているか否かが判断される。
よび第2実施形態と同様である。この第3実施形態が上
記第1および第2実施形態と異なる点は、薬液の貯留時
間または薬液への浸漬処理回数のうち少なくとも一方が
基準を満たしている場合には、薬液交換が実施される点
である。すなわち、まず、ステップS31においては、
3つの薬液槽CB1、CB2、CB3のうちのいずれか
に貯留されている薬液の貯留時間が薬液の寿命時間に到
達しているか、又は、薬液への浸漬処理回数が許容値に
到達しているか否かが判断される。
【0051】そして、これらの条件のうち一方でも満た
していれば、ステップS32に進み、上記条件を満たし
た薬液槽以外の薬液槽につき、液寿命の残りが設定時間
以下であるか、又は、残浸漬可能回数が設定値以下であ
るか否かが判断される。そして、ステップS32の条件
を満たす薬液槽が存在する場合には、ステップS31の
条件を満たした薬液槽およびステップS32の条件を満
たす薬液槽の全てについてほぼ同時に薬液交換が開始さ
れる(ステップS34)。一方、ステップS32の条件
を満たす薬液槽が存在しない場合には、ステップS31
の条件を満たす薬液槽についてのみ薬液交換を行うこと
とする(ステップS33)。
していれば、ステップS32に進み、上記条件を満たし
た薬液槽以外の薬液槽につき、液寿命の残りが設定時間
以下であるか、又は、残浸漬可能回数が設定値以下であ
るか否かが判断される。そして、ステップS32の条件
を満たす薬液槽が存在する場合には、ステップS31の
条件を満たした薬液槽およびステップS32の条件を満
たす薬液槽の全てについてほぼ同時に薬液交換が開始さ
れる(ステップS34)。一方、ステップS32の条件
を満たす薬液槽が存在しない場合には、ステップS31
の条件を満たす薬液槽についてのみ薬液交換を行うこと
とする(ステップS33)。
【0052】以上のような薬液交換の様子を次に示す表
3を参照しつつ具体的に説明する。
3を参照しつつ具体的に説明する。
【0053】
【表3】
【0054】表3における、薬液槽CB1、CB2、C
B3に貯留されている薬液の寿命時間、設定時間、許容
値および設定値はそれぞれ上記第1および第2実施形態
と同じである。また、表中において、各槽の左欄は薬液
の貯留時間を、右欄は薬液への浸漬処理回数をそれぞれ
表している。
B3に貯留されている薬液の寿命時間、設定時間、許容
値および設定値はそれぞれ上記第1および第2実施形態
と同じである。また、表中において、各槽の左欄は薬液
の貯留時間を、右欄は薬液への浸漬処理回数をそれぞれ
表している。
【0055】この第3実施形態においては、まず、フェ
イズ3において、薬液槽CB2に貯留されている薬液の
浸漬処理回数が許容値5回に到達するため薬液交換が行
われる。このときは、薬液槽CB1、CB3に貯留され
ている薬液の液寿命の残りが設定時間より大きく、か
つ、残浸漬可能回数が設定値よりも大きいため、薬液槽
CB2についてのみ薬液交換が行われる(フェイズ
3)。なお、薬液交換中、基板処理が中止されるのは上
記第1および第2実施形態と同様である。
イズ3において、薬液槽CB2に貯留されている薬液の
浸漬処理回数が許容値5回に到達するため薬液交換が行
われる。このときは、薬液槽CB1、CB3に貯留され
ている薬液の液寿命の残りが設定時間より大きく、か
つ、残浸漬可能回数が設定値よりも大きいため、薬液槽
CB2についてのみ薬液交換が行われる(フェイズ
3)。なお、薬液交換中、基板処理が中止されるのは上
記第1および第2実施形態と同様である。
【0056】次に、フェイズ4で基板処理が再開され、
フェイズ5に進むと、今度は薬液槽CB1に貯留されて
いる薬液の貯留時間が寿命時間120分に到達する。こ
のとき、薬液槽CB2に貯留されている薬液の液寿命の
残りは設定時間より大きく、かつ、残浸漬可能回数は設
定値よりも大きいため、薬液槽CB2については薬液交
換が行われない。一方、薬液槽CB3に貯留されている
薬液の液寿命の残りは設定時間より大きいが、残浸漬可
能回数が設定値2回となるため、薬液槽CB1および薬
液槽CB3について薬液交換が開始される(フェイズ
6)。そして、フェイズ7において再び基板処理が再開
され、以降、上記動作が繰り返されることとなる。
フェイズ5に進むと、今度は薬液槽CB1に貯留されて
いる薬液の貯留時間が寿命時間120分に到達する。こ
のとき、薬液槽CB2に貯留されている薬液の液寿命の
残りは設定時間より大きく、かつ、残浸漬可能回数は設
定値よりも大きいため、薬液槽CB2については薬液交
換が行われない。一方、薬液槽CB3に貯留されている
薬液の液寿命の残りは設定時間より大きいが、残浸漬可
能回数が設定値2回となるため、薬液槽CB1および薬
液槽CB3について薬液交換が開始される(フェイズ
6)。そして、フェイズ7において再び基板処理が再開
され、以降、上記動作が繰り返されることとなる。
【0057】このようにしても、基板処理装置100の
稼働時間に占める薬液交換の時間の比率を低下すること
ができ、その結果として、液交換による基板処理停止時
間を短時間化できる。さらに、薬液の貯留時間または薬
液への浸漬処理回数のうち少なくとも一方が基準を満た
している場合には、薬液交換が開始されるため、例えば
短時間の間に頻繁に浸漬処理が行われたり、浸漬処理が
行われないまま長時間放置されて薬液が劣化したときに
も確実に薬液交換が実施される。
稼働時間に占める薬液交換の時間の比率を低下すること
ができ、その結果として、液交換による基板処理停止時
間を短時間化できる。さらに、薬液の貯留時間または薬
液への浸漬処理回数のうち少なくとも一方が基準を満た
している場合には、薬液交換が開始されるため、例えば
短時間の間に頻繁に浸漬処理が行われたり、浸漬処理が
行われないまま長時間放置されて薬液が劣化したときに
も確実に薬液交換が実施される。
【0058】
【変形例】以上、この発明の実施形態について説明した
が、この発明は上記の例にのみ限定されるものではな
い。例えば、基板処理装置が備える薬液槽の数は3つに
限定されず、2つ以上であればよい。もっとも、本発明
に係る基板処理装置においては、備える薬液槽の数が多
いほど、液交換による基板処理停止時間の短時間化とい
う効果を奏するものと思われる。
が、この発明は上記の例にのみ限定されるものではな
い。例えば、基板処理装置が備える薬液槽の数は3つに
限定されず、2つ以上であればよい。もっとも、本発明
に係る基板処理装置においては、備える薬液槽の数が多
いほど、液交換による基板処理停止時間の短時間化とい
う効果を奏するものと思われる。
【0059】また、薬液としては、NH4OH/H2O2
/H2O溶液以外にも、HCl/H2O2/H2O溶液やH
F系の溶液など基板処理に使用される薬液であれば良
い。但し、寿命時間の短い薬液の方が本発明の効果が得
られやすい。
/H2O溶液以外にも、HCl/H2O2/H2O溶液やH
F系の溶液など基板処理に使用される薬液であれば良
い。但し、寿命時間の短い薬液の方が本発明の効果が得
られやすい。
【0060】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1の発明
によれば、計時手段による計時に基づいて、複数の薬液
槽のうちのいずれかに貯留されている薬液が寿命時間以
上貯留されていることが判明した場合には、当該薬液が
貯留されていた槽を第1交換対象槽とし、第1交換対象
槽以外の全ての薬液槽のうち、薬液の貯留時間が寿命時
間から予め定められた設定時間を減じた値を超えている
槽を第2交換対象槽とし、第1交換対象槽および第2交
換対象槽に貯留されている薬液を新しい薬液にほぼ同時
に交換開始しているため、1つの薬液槽に貯留されてい
る薬液の貯留時間が寿命時間に到達し薬液交換を行う際
には、他の薬液槽に貯留されている薬液のうち貯留時間
が寿命時間に近いものについても薬液交換が開始され、
基板処理装置の稼働時間に占める薬液交換の時間の比率
を低下することができ、その結果、液交換による基板処
理停止時間を短時間化できる。
によれば、計時手段による計時に基づいて、複数の薬液
槽のうちのいずれかに貯留されている薬液が寿命時間以
上貯留されていることが判明した場合には、当該薬液が
貯留されていた槽を第1交換対象槽とし、第1交換対象
槽以外の全ての薬液槽のうち、薬液の貯留時間が寿命時
間から予め定められた設定時間を減じた値を超えている
槽を第2交換対象槽とし、第1交換対象槽および第2交
換対象槽に貯留されている薬液を新しい薬液にほぼ同時
に交換開始しているため、1つの薬液槽に貯留されてい
る薬液の貯留時間が寿命時間に到達し薬液交換を行う際
には、他の薬液槽に貯留されている薬液のうち貯留時間
が寿命時間に近いものについても薬液交換が開始され、
基板処理装置の稼働時間に占める薬液交換の時間の比率
を低下することができ、その結果、液交換による基板処
理停止時間を短時間化できる。
【0061】また、請求項2の発明によれば、計時手段
による計時又は計測手段による計測に基づいて、複数の
薬液槽のうちのいずれかに貯留されている薬液が寿命時
間以上貯留されていること又は当該薬液への基板浸漬回
数が許容値以上であることが判明した場合には、当該薬
液が貯留されていた槽を第1交換対象槽とし、第1交換
対象槽以外の全ての薬液槽のうち、薬液の貯留時間が寿
命時間から予め定められた設定時間を減じた値を超えて
いる槽又は当該薬液への基板浸漬回数が許容値から予め
定められた設定値を減じた値を超えている槽を第2交換
対象槽とし、第1交換対象槽および第2交換対象槽に貯
留されている薬液を新しい薬液にほぼ同時に交換開始し
ているため、請求項1の発明と同様に、基板処理装置の
稼働時間に占める薬液交換の時間の比率を低下すること
ができ、液交換による基板処理停止時間を短時間化でき
る。さらに、薬液の貯留時間または薬液への基板浸漬回
数のうち少なくとも一方が基準を満たしている場合に
は、薬液交換が開始されるため、劣化した薬液が確実に
交換される。
による計時又は計測手段による計測に基づいて、複数の
薬液槽のうちのいずれかに貯留されている薬液が寿命時
間以上貯留されていること又は当該薬液への基板浸漬回
数が許容値以上であることが判明した場合には、当該薬
液が貯留されていた槽を第1交換対象槽とし、第1交換
対象槽以外の全ての薬液槽のうち、薬液の貯留時間が寿
命時間から予め定められた設定時間を減じた値を超えて
いる槽又は当該薬液への基板浸漬回数が許容値から予め
定められた設定値を減じた値を超えている槽を第2交換
対象槽とし、第1交換対象槽および第2交換対象槽に貯
留されている薬液を新しい薬液にほぼ同時に交換開始し
ているため、請求項1の発明と同様に、基板処理装置の
稼働時間に占める薬液交換の時間の比率を低下すること
ができ、液交換による基板処理停止時間を短時間化でき
る。さらに、薬液の貯留時間または薬液への基板浸漬回
数のうち少なくとも一方が基準を満たしている場合に
は、薬液交換が開始されるため、劣化した薬液が確実に
交換される。
【0062】また、請求項3の発明によれば、計測手段
による計測に基づいて、複数の薬液槽のうちのいずれか
に貯留されている薬液への基板浸漬回数が許容値以上で
あることが判明した場合には、当該薬液が貯留されてい
た槽を第1交換対象槽とし、第1交換対象槽以外の全て
の薬液槽のうち、薬液への基板浸漬回数が許容値から予
め定められた設定値を減じた値を超えている槽を第2交
換対象槽とし、第1交換対象槽および第2交換対象槽に
貯留されている薬液を新しい薬液にほぼ同時に交換開始
しているため、請求項1の発明と同様に、基板処理装置
の稼働時間に占める薬液交換の時間の比率を低下するこ
とができ、その結果、液交換による基板処理停止時間を
短時間化できる。
による計測に基づいて、複数の薬液槽のうちのいずれか
に貯留されている薬液への基板浸漬回数が許容値以上で
あることが判明した場合には、当該薬液が貯留されてい
た槽を第1交換対象槽とし、第1交換対象槽以外の全て
の薬液槽のうち、薬液への基板浸漬回数が許容値から予
め定められた設定値を減じた値を超えている槽を第2交
換対象槽とし、第1交換対象槽および第2交換対象槽に
貯留されている薬液を新しい薬液にほぼ同時に交換開始
しているため、請求項1の発明と同様に、基板処理装置
の稼働時間に占める薬液交換の時間の比率を低下するこ
とができ、その結果、液交換による基板処理停止時間を
短時間化できる。
【図1】本発明に係る基板処理装置の一例を示す正面概
略図である。
略図である。
【図2】図1の基板処理装置の制御機構を説明するため
の機能ブロック図である。
の機能ブロック図である。
【図3】図1の基板処理装置の薬液槽の構成を説明する
概念図である。
概念図である。
【図4】図1の基板処理装置における薬液交換の手順の
一例を示すフローチャートである。
一例を示すフローチャートである。
【図5】図1の基板処理装置における薬液交換の手順の
他の例を示すフローチャートである。
他の例を示すフローチャートである。
【図6】図1の基板処理装置における薬液交換の手順の
他の例を示すフローチャートである。
他の例を示すフローチャートである。
50 槽コントローラ 53 薬液供給手段 55 タイマー 56 カウンター 72、73、74 エアー弁 100 基板処理装置 CB1、CB2、CB3 薬液槽
Claims (3)
- 【請求項1】 基板に対して、薬液浸漬処理を含む所定
の処理を施す基板処理装置であって、 (a) 薬液を貯留し、基板を浸漬して前記薬液浸漬処理を
行う複数の薬液槽と、 (b) 前記複数の薬液槽のそれぞれに貯留されている薬液
について貯留時間を計測する計時手段と、 (c) 前記複数の薬液槽に貯留されている前記薬液を新し
い薬液に交換する薬液交換手段と、 (d) 前記計時手段による計時に基づいて、前記複数の薬
液槽のうちのいずれかに貯留されている前記薬液が寿命
時間以上貯留されていることが判明した場合には、当該
薬液が貯留されていた槽を第1交換対象槽とし、前記第
1交換対象槽以外の全ての薬液槽のうち、薬液の貯留時
間が前記寿命時間から予め定められた設定時間を減じた
値を超えている槽を第2交換対象槽とし、前記第1交換
対象槽および前記第2交換対象槽に貯留されている前記
薬液を新しい薬液にほぼ同時に交換開始する同期制御手
段と、を備えることを特徴とする基板処理装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の基板処理装置において、 (e) 前記複数の薬液槽のそれぞれに貯留されている薬液
への基板浸漬回数を計測する計測手段をさらに備え、 前記同期制御手段は、前記計時手段による計時又は前記
計測手段による計測に基づいて、前記複数の薬液槽のう
ちのいずれかに貯留されている前記薬液が寿命時間以上
貯留されていること又は当該薬液への基板浸漬回数が許
容値以上であることが判明した場合には、当該薬液が貯
留されていた槽を第1交換対象槽とし、前記第1交換対
象槽以外の全ての薬液槽のうち、薬液の貯留時間が前記
寿命時間から予め定められた設定時間を減じた値を超え
ている槽又は当該薬液への基板浸漬回数が前記許容値か
ら予め定められた設定値を減じた値を超えている槽を第
2交換対象槽とし、前記第1交換対象槽および前記第2
交換対象槽に貯留されている前記薬液を新しい薬液にほ
ぼ同時に交換開始することを特徴とする基板処理装置。 - 【請求項3】 基板に対して、薬液浸漬処理を含む所定
の処理を施す基板処理装置であって、 (a) 薬液を貯留し、基板を浸漬して前記薬液浸漬処理を
行う複数の薬液槽と、 (b) 前記複数の薬液槽のそれぞれに貯留されている薬液
への基板浸漬回数を計測する計測手段と、 (c) 前記複数の薬液槽に貯留されている前記薬液を新し
い薬液に交換する薬液交換手段と、 (d) 前記計測手段による計測に基づいて、前記複数の薬
液槽のうちのいずれかに貯留されている前記薬液への基
板浸漬回数が許容値以上であることが判明した場合に
は、当該薬液が貯留されていた槽を第1交換対象槽と
し、前記第1交換対象槽以外の全ての薬液槽のうち、薬
液への基板浸漬回数が前記許容値から予め定められた設
定値を減じた値を超えている槽を第2交換対象槽とし、
前記第1交換対象槽および前記第2交換対象槽に貯留さ
れている前記薬液を新しい薬液にほぼ同時に交換開始す
る同期制御手段と、を備えることを特徴とする基板処理
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8338037A JPH10177982A (ja) | 1996-12-18 | 1996-12-18 | 基板処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8338037A JPH10177982A (ja) | 1996-12-18 | 1996-12-18 | 基板処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10177982A true JPH10177982A (ja) | 1998-06-30 |
Family
ID=18314342
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8338037A Pending JPH10177982A (ja) | 1996-12-18 | 1996-12-18 | 基板処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10177982A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012028807A (ja) * | 2011-10-04 | 2012-02-09 | Dainippon Screen Mfg Co Ltd | 基板処理装置のスケジュール作成方法及びそのプログラム |
KR20190115416A (ko) * | 2018-04-02 | 2019-10-11 | 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 | 기판 처리 장치, 기판 처리 방법 및 기억 매체 |
CN115295402A (zh) * | 2022-10-09 | 2022-11-04 | 广州粤芯半导体技术有限公司 | 一种晶圆清洗方法及清洗设备 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03245949A (ja) * | 1990-02-26 | 1991-11-01 | Fanuc Ltd | 工具寿命管理方法 |
JPH06120189A (ja) * | 1992-10-02 | 1994-04-28 | Fuji Electric Co Ltd | 半導体ウエハ洗浄用薬液の管理方法 |
JPH06120195A (ja) * | 1992-10-07 | 1994-04-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 化学反応装置とその反応制御方法、薬液廃棄方法、および薬液供給方法 |
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JPH1041264A (ja) * | 1996-07-18 | 1998-02-13 | Sony Corp | 処理液制御方法 |
-
1996
- 1996-12-18 JP JP8338037A patent/JPH10177982A/ja active Pending
Patent Citations (6)
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CN110349882A (zh) * | 2018-04-02 | 2019-10-18 | 东京毅力科创株式会社 | 基板处理装置、基板处理方法以及存储介质 |
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CN110349882B (zh) * | 2018-04-02 | 2024-05-24 | 东京毅力科创株式会社 | 基板处理装置、基板处理方法以及存储介质 |
CN115295402A (zh) * | 2022-10-09 | 2022-11-04 | 广州粤芯半导体技术有限公司 | 一种晶圆清洗方法及清洗设备 |
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