JPH11340185A - 基板処理装置および基板処理システム - Google Patents

基板処理装置および基板処理システム

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JPH11340185A
JPH11340185A JP14736198A JP14736198A JPH11340185A JP H11340185 A JPH11340185 A JP H11340185A JP 14736198 A JP14736198 A JP 14736198A JP 14736198 A JP14736198 A JP 14736198A JP H11340185 A JPH11340185 A JP H11340185A
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JP
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tank
substrate
liquid
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time
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JP14736198A
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English (en)
Inventor
Seiji Sano
精二 佐野
Kiyoshi Akao
喜代志 赤尾
Masato Tanaka
眞人 田中
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スループットを低下させることなく、劣化し
ていない新鮮な混合液を使用することができる基板処理
装置および基板処理システムを提供する。 【解決手段】 薬液槽CBは、アンモニア水と過酸化水
素水と純水との混合液を使用して基板Wにエッチング処
理を行う処理槽である。基板Wが薬液槽CB1に搬入さ
れる予定がないときは、純水と過酸化水素水のみの混合
液が循環ポンプ70によって循環され続ける。そして、
基板Wが薬液槽CB1に搬入される予定が発生した後、
アンモニア水のみを秤量槽40から投入する。基板Wが
薬液槽CB1に搬入される直前にアンモニア水を投入し
ているため、アンモニアの揮発による混合液の劣化は抑
制され、新鮮な混合液を使用することができる。また、
この際には、純水に比較して著しく少量のアンモニア水
のみを投入すればよいので、短時間で混合液の調製が行
え、スループットの低下を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、経時的に劣化す
る処理液と経時的に劣化しない処理液とを含む混合液に
半導体基板、液晶ガラス基板、フォトマスク用ガラス基
板および光ディスク用基板などの薄板状基板(以下、単
に「基板」と称する)を浸漬して表面処理を施す基板処
理装置および基板処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、上記のような基板処理装置
は、薬液を貯留する薬液槽と純水を貯留する水洗槽とを
備えている。そして、予め定められた手順に従って、各
処理槽に単数ないし一組の複数の基板(以下、「ロッ
ト」と称する)を循環搬送し、搬送先のそれぞれの処理
槽において所定の処理時間ロットを浸漬する複数工程に
より、基板表面の汚染物質を除去したり、基板表面をエ
ッチングしたり、レジスト膜を剥離したりする一連の基
板処理を達成している。
【0003】これら種々の表面処理に使用される薬液の
一つにSC−1がある。SC−1は、アンモニア水およ
び過酸化水素水の混合水溶液であり、基板表面の異物
(パーティクル)の除去や、基板表面に形成されたポリ
シリコン層のエッチングに広く利用されている。
【0004】通常、SC−1については、使用回数が定
められており、1ないし数ロットの処理が終了するごと
に、槽内の液交換を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、SC−1に
含まれる処理液のうちアンモニア水についてはNH3
揮発性であるため、液交換を行った後、その新しいSC
−1を貯留した槽にロットを搬入するまでの時間が長い
と液が劣化することがある。劣化したSC−1と劣化し
ていないSC−1とではポリシリコンのエッチングレー
トに差異が生じ、このようなエッチングレートのばらつ
きは基板の製造プロセス上好ましいことではない。そこ
で、ロットの搬送間隔に関係なく、液交換を行った後な
るべく短時間で被処理ロットが浸漬されるようにする必
要がある。
【0006】これを解決するための手段として、被処理
ロットがSC−1槽に搬入される予定が発生してから液
交換を行うことが考えられる。このようにすれば、ロッ
トの搬送間隔に関係なく、液交換を行った後、短時間で
被処理ロットを浸漬することができる。しかしながら、
液交換のプロセスとしては、 古い使用済みSC−1の廃液、 新しいSC−1の調合、 新しい調合済みSC−1の投入・温調、 という手順を経なければならず、相当の時間を要するた
め、被処理ロットが液交換中のSC−1槽の手前で待機
しなければならない場合も生じる。このような事態が頻
繁に生じると、当然にスループットが著しく低下するこ
ととなる。
【0007】すなわち、従来においては、ロットの搬送
間隔に関係なく劣化していないSC−1を使用するとい
うこととスループットを維持するということを両立させ
るのは非常に困難な問題であった。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、スループットを低下させることなく、劣化して
いない新鮮な混合液を使用することができる基板処理装
置および基板処理システムを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、経時的に劣化する第1の処理液
と経時的に劣化しない第2の処理液とを含む混合液に基
板を浸漬して前記基板に表面処理を行う基板処理装置で
あって、(a)所定量の前記第1の処理液を貯留する予備
処理液槽と、(b)所定の供給経路から供給される前記第
2の処理液と、前記予備処理槽から供給される前記第1
の処理液とを受け取って前記混合液を生成し、前記混合
液を貯留して前記基板を浸漬させる混合液槽と、(c)前
記所定の供給経路から前記混合液槽へ前記第2の処理液
を供給した後、前記混合液槽への前記基板の浸漬開始予
定時刻から所定時間だけ前の時点に前記予備処理液槽か
ら前記混合液槽への前記第1の処理液の供給を開始させ
る供給制御手段と、を備えるとともに、前記所定時間
を、前記所定量の前記第1の処理液を前記予備処理液槽
から前記混合液槽に供給するために要する供給所要時間
に応じて定めている。
【0010】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
に係る基板処理装置において、前記第1の処理液をアン
モニア水溶液とし、前記第2の処理液を純水としてい
る。
【0011】また、請求項3の発明は、基板に対して所
定の表面処理を行う基板処理システムであって、少なく
とも2つ以上の請求項1の発明に係る基板処理装置を備
えている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について詳細に説明する。
【0013】<A.基板処理システムの全体概略構成>
まず、本発明に係る基板処理装置を組み込んだ基板処理
システムの全体構成について説明する。図1は、本発明
に係る基板処理装置を組み込んだ基板処理システムの一
例を示す正面概略図である。この基板処理システム10
0は、3つの薬液槽CB1、CB2、CB3と、4つの
水洗槽WB1、WB2、WB3、FRと、乾燥部SD
と、基板を搬送する基板搬送ロボットTRとを備えてい
る。また、基板処理システム100は、その両端に、未
処理基板Wを収納したカセット20を載置するローダー
部LDと処理済みの基板Wが格納されるカセット20を
載置するアンローダー部ULDとを備えている。
【0014】薬液槽CB1、CB2、CB3は硫酸、ア
ンモニア、塩酸、フッ酸、過酸化水素水またはそれらの
混合液などの薬液を収容可能な槽であるが、ここで考え
ている例では、少なくとも薬液槽CB1、CB2には薬
液として28%アンモニア水(NH4OH)と30%過
酸化水素水(H22)と純水(H2O)とを1:2:1
00の混合比にて混合したSC−1を使用している。そ
して、薬液槽CB1、CB2が本発明に係る基板処理装
置として機能しており、これらについてはさらに後述す
る。
【0015】水洗槽WB1、WB2、WB3は純水を収
容し、基板Wに付着した薬液を洗浄する処理槽である。
また、水洗槽FRも純水を収容する洗浄処理槽である
が、主として仕上げの洗浄として用いられる。また、乾
燥部SDは基板Wを回転させつつ当該基板Wに付着した
水滴を除去、乾燥させる処理部である。
【0016】基板搬送ロボットTRは、水平方向および
上下方向に移動可能であり、ローダー部LDから未処理
ロットを払い出し、予め定められた処理手順に従って上
記各処理槽間でロットを循環搬送するとともに、処理済
みのロットをアンローダー部ULDに渡すロボットであ
る。基板搬送ロボットTRは、開閉自在の一対のハンド
11を備えており、当該ハンド11には、その内側に基
板Wを保持するための複数の溝が一定のピッチで平行に
設けられており(図示省略)、当該複数の溝によってロ
ットが保持されることとなる。
【0017】この基板搬送ロボットTRがローダー部L
Dからロットを受け取る際には、カセット20の下方に
設けられた図示を省略するホルダによってカセット20
から上昇されたロットを基板搬送ロボットTRの一対の
ハンド11が把持することによって行われる。また、ア
ンローダー部ULDにロットを渡す場合には、上記とは
逆に、ハンド11から図示を省略するホルダにロットが
渡され、そのホルダが下降することによって、ロットが
カセット20内部に格納される。なお、ここに示してい
る例は、カセット20からロットを取り出して、そのロ
ットを直接基板搬送ロボットTRが把持、搬送する方式
の装置であるが、カセット20ごと基板搬送ロボットT
Rが保持してロットを搬送する、いわゆるカセット搬送
方式の装置であってもかまわない。
【0018】また、基板処理システム100はその内部
にマイクロコンピュータなどで構成された制御部30を
備えている。制御部30は基板搬送ロボットTRによる
ロット搬送や上記各処理槽の動作を管理している。
【0019】<B.薬液槽CB1、CB2の構成>次
に、本発明に係る基板処理装置である薬液槽CB1、C
B2の構成について説明する。図2は、薬液槽CB1、
CB2の概略構成図である。図示のように、薬液槽CB
1と薬液槽CB2とは完全に同一の構成となっており、
以下薬液槽CB1について説明するが薬液槽CB2につ
いても同様である。
【0020】薬液槽CB1は、内槽60、外槽65、そ
れらに付随する薬液循環機構および注排液機構により構
成されている。ロットが薬液槽CB1に搬入されるとき
は、内槽60内にSC−1が満たされており、この内槽
60にロットを構成する基板Wが浸漬されて当該基板W
に対するエッチング処理が行われる。内槽60から溢れ
出たSC−1は外槽65によって回収され、その回収さ
れたSC−1は循環ポンプ70によって循環され、フィ
ルタ71による浄化、ヒータ72による温調を経た後、
再び内槽60に送られ、循環利用される。なお、本実施
形態では、ヒータ72がSC−1を80℃に温調するよ
うにしている。
【0021】また、内槽60には排液手段73が接続さ
れている。排液手段73は、内槽60内の使用済みSC
−1を排出するための手段であるが、循環ポンプ70に
よる循環との協働により外槽65に貯留されているSC
−1の排出も可能である。排液手段73の形態として
は、例えば、バルブを開放することによってSC−1を
排出するようにしてもよいし、内槽60の槽壁に嵌合さ
れた弁体をピストンの挿脱によって槽壁から離すことに
よりSC−1を急速に排出するようにしてもよい。
【0022】さらに、内槽60内には昇降自在のリフタ
(図示省略)が設けられており、当該リフタが基板搬送
ロボットTRからロットを受け取り、降下することによ
って基板WはSC−1に浸漬され、またエッチング処理
終了後はリフタが上昇し、処理済みのロットを基板搬送
ロボットTRに渡す。
【0023】本発明に係る基板処理装置である薬液槽C
B1においては、SC−1が予め上記混合比にて調合さ
れてから内槽60に供給されるのではなく、アンモニア
水、過酸化水素水、純水のそれぞれが別個独立に上記混
合比に応じた所定量内槽60に供給される。すなわち、
薬液槽CB1は、予備槽としてアンモニア水の秤量槽4
0と過酸化水素水の秤量槽50と純水の予備温調槽80
とを備えており、これらの予備槽から内槽60にアンモ
ニア水、過酸化水素水、純水の各処理液が供給される。
【0024】図3は、アンモニア水の秤量槽40の内部
を説明する概略図である。秤量槽40には、その底部を
貫通してドレイン管42が鉛直方向に設けられている。
また、秤量槽40には、秤量槽40から内槽60へのア
ンモニア水供給経路である供給管43が接続されてお
り、当該供給管43の経路中にはエアー弁41が設けら
れている。
【0025】アンモニア水は、図示を省略する供給源か
らアンモニア水配管46を経て、秤量槽40に供給され
るが、このときにはエアー弁41は閉じられており、供
給されたアンモニア水は秤量槽40内に貯留される。秤
量槽40内にアンモニア水が供給され続け、やがて秤量
槽40の底部からのアンモニア水の高さが図中の高さh
に達すると当該高さhを超過する分のアンモニア水はド
レイン管42から排出されるようになり、アンモニア水
の供給は停止される。すなわち、秤量槽40は、高さh
に応じた一定量のアンモニア水を秤量・貯留する機能を
有する予備槽である。秤量槽40から内槽60にアンモ
ニア水を供給するときには、エアー弁41を開放して、
当該秤量槽40内に貯留されているアンモニア水を供給
管43を介して一時に投入する。
【0026】なお、秤量槽40は一定量のアンモニア水
を秤量・貯留する機能を有する予備槽であればよく、上
記のようなドレイン管の代わりに例えば液レベルセンサ
などを用いる形態であっても良い。
【0027】図3はアンモニア水の秤量槽40について
説明するための図であったが、過酸化水素水の秤量槽5
0と純水の予備温調槽80も同様の構成となっており、
それぞれ一定量の過酸化水素水または純水を秤量・貯留
する。そして、図2に戻り、秤量槽50に貯留されてい
る過酸化水素水はエアー弁51を開放することによって
供給管53を介して内槽60に供給され、また予備温調
槽80に貯留されている純水はエアー弁81を開放する
ことによって供給管84を介して内槽60に供給され
る。
【0028】秤量槽40、秤量槽50および予備温調槽
80によって秤量されるアンモニア水、過酸化水素水お
よび純水の量は1:2:100としており、これらを内
槽60に供給することによって、当該内槽60内におい
て前記混合比のSC−1が調製される。
【0029】既述したように、エッチング処理時にはS
C−1を80℃に温調するようにしているが、室温のS
C−1をヒータ72によって80℃まで昇温するのには
相当の時間を要するため、本実施形態では予備温調槽8
0に温調ユニット82とヒータ83とを設け、純水を予
め昇温するようにしている。すなわち、予備温調槽80
に貯留された純水が85℃に維持されるように、温調ユ
ニット82がヒータ83を制御している。ここで、予備
温調槽80に貯留された純水を85℃としているのは、
供給時における熱的なロスを考慮したものである。ま
た、アンモニア水および過酸化水素水はその供給量が純
粋に比べて著しく少ないため秤量槽40および秤量槽5
0には昇温機構は設けていない。
【0030】なお、薬液槽CB1、CB2に付随する各
機構、例えば、循環ポンプ70、排液手段73、エアー
弁41、51、81および温調ユニット82などは、制
御部30(図1参照)によってその動作を制御されてい
る。
【0031】<C.薬液槽CB1、CB2の動作手順>
次に、薬液槽CB1、CB2の動作手順について説明す
る。図4は、薬液槽CB1、CB2の動作手順を示すフ
ローチャートである。これらの各手順は、制御部30に
よって自動実行されるものである。なお、以下の説明
は、薬液槽CB1についてのものであるが、薬液槽CB
2についても同様である。
【0032】ここでは、薬液槽CB1において基板Wの
エッチング処理が行われておらず、SC−1も排液され
た状態からの動作について説明する。
【0033】まず、予備温調槽80において予備的に温
調された純水が内槽60に投入される(ステップS
1)。次いで、秤量槽50において秤量・貯留されてい
た過酸化水素水が内槽60に投入される(ステップS
2)。内槽60から溢れた純水と過酸化水素水の混合液
は外槽65へ流れ込み、循環ポンプ70によって循環さ
れる。また、このときには、ヒータ72によって当該混
合液が80℃となるように温調される(ステップS
3)。なお、ここでは、純水を投入した後、過酸化水素
水を投入するようにしていたが、これらは同時に投入す
るようにしても良い。
【0034】次に、薬液槽CB1に基板Wが搬入される
予定があるか否かが制御部30によって判断される(ス
テップS4)。薬液槽CB1に基板Wが搬入される予定
がない場合は、ステップS3に戻ることとなる。換言す
れば、薬液槽CB1に基板Wが搬入される予定が発生す
るまでは、純水と過酸化水素水のみの混合液が循環・温
調され続けることとなる。
【0035】一方、薬液槽CB1に基板Wが搬入される
予定がある場合は、ステップS5に進み、基板Wが搬入
される直前に、秤量槽40において秤量・貯留されてい
たアンモニア水が内槽60に投入される。アンモニア水
が内槽60に投入されることによって、純水と過酸化水
素水との混合液にアンモニア水が加えられ、SC−1が
調製されることとなる。
【0036】この工程の詳細は以下の通りである(以下
において、記号T0,T、ΔTは図示せず)。
【0037】まず、秤量槽40において秤量・貯留され
ていたアンモニア水の全量を秤量槽40から内槽60に
供給するために要する供給所要時間ΔTが、あらかじめ
実測などによって求められており、その供給所要時間Δ
Tの値が制御部30に記憶されている。この供給所要時
間ΔTは、内槽60へのアンモニア水の実際の投入に要
する時間のほか、内槽60へのアンモニア水の投入後に
内槽60の中で混合液が均一になるまでの付帯時間など
のマージンを含めて設定してあってもよい。
【0038】そして、実際の基板処理ルーチンにおい
て、薬液槽CB1への基板Wの浸漬開始時刻T0が基板
搬送スケジュールからわかると、その浸漬開始時刻T0
から上記供給所要時間ΔTを制御部30が減算して時刻
T=(T0−ΔT)を求め、その時刻Tになると秤量槽
40から内槽60へのアンモニア水の供給を開始させ
る。すると、内槽60への基板Wの浸漬が開始される時
点T0の直前に、秤量槽40から内槽60へのアンモニ
ア水の供給が完了することになる。
【0039】なお、これらにおいて、基板Wの浸漬開始
時刻T0は薬液槽CB1への基板Wの到着予定時刻など
で近似的に表現してもよい。また、時刻T=(T0−Δ
T)の減算を行うかわりに、基板搬送ロボットTRが所
定の位置まで接近したら秤量槽40から内槽60へのア
ンモニア水の投入を開始させてもよい。この所定の位置
は、その位置から薬液槽CB1への基板Wの搬送所要時
間が、ほぼ前記供給所要時間ΔTに等しくなるような位
置である。
【0040】図4に戻って、このようにしてSC−1が
内槽60内で得られると、ステップS6に進み、薬液槽
CB1に搬入されたロットが内槽60内のSC−1中に
浸漬され、ロットを構成する基板Wにエッチング処理が
所定の時間行われる。
【0041】エッチング処理が終了すると、ロットが薬
液槽CB1から搬出され、内槽60および外槽65を循
環していた使用済みのSC−1が排液手段73によって
排出される。なお、SC−1の排液は1ロットごとに行
う必要は必ずしもなく、処理ロット数をパラメータにし
て数ロットごと行うようにしてもよい。
【0042】次に、ステップS8に進み、基板処理シス
テム100における基板処理がさらに続行されるか否か
が制御部30によって判断される。基板処理がさらに続
行される場合には、ステップS1に戻り、再び予備温調
槽80から純水が投入され、上記の手順が繰り返され
る。一方、基板処理が続行されない場合は、一連の処理
が終了することとなる。
【0043】以上のようにすれば、基板Wが薬液槽CB
1に搬入される直前にアンモニア水を内槽60に投入し
てSC−1を調製しているため、NH3の揮発による劣
化のない新鮮なSC−1を使用して基板Wのエッチング
処理を行うことができる。その結果、基板間でのエッチ
ングレートの差異もなくなり、安定した処理を行うこと
ができる。特に、基板Wの搬送間隔が長い場合に、基板
Wが薬液槽CB1に搬入される予定がないときは純水と
過酸化水素水のみの混合液が循環・温調され続け(図4
のステップS3とステップS4とを繰り返す)、基板W
が薬液槽CB1に搬入される直前にアンモニア水を投入
しているため、予めSC−1の液交換を行って待機させ
ておくよりも、SC−1の劣化の程度は著しく抑制され
る。
【0044】また、基板Wが薬液槽CB1に搬入される
予定が発生した後は、純水に比較して著しく少量のアン
モニア水のみを投入すればよいので、既述した従来例に
比較して極めて短時間でSC−1の調製を行うことがで
きる。その結果、SC−1の調製時間にともなうスルー
プットの低下を防止することができる。
【0045】したがって、本実施形態における薬液槽C
B1においては、スループットを低下させることなく、
劣化していない新鮮なSC−1を使用することができ
る。
【0046】ところで、基板Wの搬送間隔が短い場合に
は、薬液槽CB1においてエッチング処理を行っている
ときに、その前工程である水洗槽WB1での処理を終了
した基板Wが待機しなければならない可能性もありう
る。このような場合には、薬液槽CB1と同様の構成・
機能を有する薬液槽CB2に当該基板Wを搬入する。す
なわち、本実施形態の基板処理システム100では、薬
液槽CB1または薬液槽CB2のうちエッチング処理可
能な方が択一的に選択されて基板Wが搬入される。この
ようにすれば、基板Wが待機しなければならない状態は
解消され、スループットの低下を防ぐことができる。
【0047】<D.変形例>以上、本発明の実施の形態
について説明したが、この発明は上記の例に限定される
ものではない。例えば、上記実施形態では、基板Wが薬
液槽CB1に搬入される直前にアンモニア水のみを投入
していたが、これをアンモニア水および過酸化水素水を
投入するようにしても良い。これは、過酸化水素水が水
と酸素に分解する性質を有しているため、アンモニア水
に比較すると程度は軽いものの、時間とともにSC−1
が劣化する原因となるからである。
【0048】したがって、基板Wが薬液槽CB1に搬入
される直前にアンモニア水および過酸化水素水を投入す
るようにしても、上記実施形態と同様に、スループット
を低下させることなく、劣化していない新鮮なSC−1
を使用することができる。
【0049】すなわち、本発明に係る基板処理装置は、
経時的に劣化する処理液と経時的に劣化しない処理液と
からなる混合液を使用して処理を行う装置であれば適用
可能であり、基板の処理直前に経時的に劣化する処理液
を混合させる形態であればよい。経時的に劣化する処理
液としては、 時間とともに揮発する処理液(例えば、本実施形態の
アンモニア水) 時間とともに分解する処理液(例えば、本実施形態の
過酸化水素水) 時間とともに他の成分と化学反応を生じる処理液 などが該当する。また、経時的に劣化しない処理液とし
ては、例えば本実施形態の純水が該当する。そして、経
時的に劣化しない処理液に比較して経時的に劣化する処
理液の混合比率が低いほど、基板の処理直前に投入する
液量が少なくなり、スループットの低下を防ぎ易い。
【0050】また、上記実施形態における基板処理シス
テム100では、本発明に係る基板処理装置として2つ
の薬液槽CB1、CB2を組み込んでいたが、これは1
つでもよいし、また3つ以上であってもよい。上記実施
形態においても説明したように、本発明に係る基板処理
装置を多く組み込んだ基板処理システムの方がスループ
ットの低下防止は容易となるが、設置スペースやコスト
は当然に上昇することとなる。したがって、その数につ
いては、他の処理槽における処理時間との兼ね合いを考
慮して決定すればよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および請
求項2の発明によれば、混合液槽へ経時的に劣化しない
第2の処理液を供給した後、混合液槽への基板の浸漬開
始予定時刻から所定時間だけ前の時点に経時的に劣化す
る第1の処理液を予備処理液槽から混合液槽へ供給開始
させ、当該所定時間を、所定量の第1の処理液を予備処
理液槽から混合液槽に供給するために要する供給所要時
間に応じて定めているため、第1の処理液の供給後短時
間で混合液槽に基板を浸漬させることができ、劣化して
いない新鮮な混合液を使用することができる。また、混
合液槽への基板の浸漬開始予定時刻から所定時間だけ前
の時点に供給を開始するのは第1の処理液だけであるた
め、混合液の調製が短時間で可能となり、スループット
の低下を防止することができる。
【0052】また、請求項3の発明によれば、基板処理
システムに少なくとも2つ以上の請求項1の発明に係る
基板処理装置を備えているため、当該基板処理システム
における基板の搬送間隔が短い場合であってもスループ
ットの低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板処理装置を組み込んだ基板処
理システムの一例を示す正面概略図である。
【図2】図1の薬液槽の概略構成図である。
【図3】図2のアンモニア水秤量槽の内部を説明する概
略図である。
【図4】図1の薬液槽の動作手順を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
30 制御手段 40、50 秤量槽 41、51、81 エアー弁 60 内槽 65 外槽 73 排液手段 80 予備温調槽 100 基板処理システム CB1、CB2 薬液槽 W 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 精二 愛知県春日井市高蔵寺町二丁目1844番2 富士通ヴィエルエスアイ株式会社内 (72)発明者 赤尾 喜代志 滋賀県野洲郡野洲町大字三上字口ノ川原 2426番1 大日本スクリーン製造株式会社 野洲事業所内 (72)発明者 田中 眞人 滋賀県野洲郡野洲町大字三上字口ノ川原 2426番1 大日本スクリーン製造株式会社 野洲事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 経時的に劣化する第1の処理液と経時的
    に劣化しない第2の処理液とを含む混合液に基板を浸漬
    して前記基板に表面処理を行う基板処理装置であって、 (a) 所定量の前記第1の処理液を貯留する予備処理液槽
    と、 (b) 所定の供給経路から供給される前記第2の処理液
    と、前記予備処理槽から供給される前記第1の処理液と
    を受け取って前記混合液を生成し、前記混合液を貯留し
    て前記基板を浸漬させる混合液槽と、 (c) 前記所定の供給経路から前記混合液槽へ前記第2の
    処理液を供給した後、前記混合液槽への前記基板の浸漬
    開始予定時刻から所定時間だけ前の時点に前記予備処理
    液槽から前記混合液槽への前記第1の処理液の供給を開
    始させる供給制御手段と、を備え、 前記所定時間は、前記所定量の前記第1の処理液を前記
    予備処理液槽から前記混合液槽に供給するために要する
    供給所要時間に応じて定められていることを特徴とする
    基板処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の基板処理装置において、 前記第1の処理液は、アンモニア水溶液であり、 前記第2の処理液は、純水であることを特徴とする基板
    処理装置。
  3. 【請求項3】 基板に対して所定の表面処理を行う基板
    処理システムであって、少なくとも2つ以上の請求項1
    記載の基板処理装置を備えたことを特徴とする基板処理
    システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8029622B2 (en) 2006-09-13 2011-10-04 Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. Substrate processing apparatus, liquid film freezing method and substrate processing method

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