JPH09162156A - 処理方法及び処理装置 - Google Patents

処理方法及び処理装置

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JPH09162156A
JPH09162156A JP34527895A JP34527895A JPH09162156A JP H09162156 A JPH09162156 A JP H09162156A JP 34527895 A JP34527895 A JP 34527895A JP 34527895 A JP34527895 A JP 34527895A JP H09162156 A JPH09162156 A JP H09162156A
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liquid
cleaning liquid
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被処理体の薬液処理、洗浄処理及び乾燥処理
に際し、被処理体のパーティクルの付着あるいは乾燥む
ら等の発生を抑制すること。 【解決手段】 半導体ウエハWを洗浄液で洗浄する洗浄
・乾燥処理槽20と、溶剤を加熱して乾燥ガスを生成す
る乾燥ガス生成部40とを、乾燥ガス供給路30にて連
通する。洗浄・乾燥処理槽20の底部に薬液及び洗浄液
の供給・排出口24を設けると共に、薬液の排液口61
を設け、排液口61に強制排液機構60を設ける。これ
により、洗浄・乾燥処理槽20内におかれた半導体ウエ
ハWを薬液処理した後、薬液を短時間に排出することが
でき、その後、洗浄液で洗浄した後、洗浄液の界面に乾
燥ガスを含有する領域を形成し、半導体ウエハWを界面
部より実質的に突出させつつ乾燥ガス雰囲気により乾燥
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被処理体を洗浄
し乾燥する処理方法及び処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体製造装置の製造工程にお
いては、半導体ウエハやLCD用ガラス基板等の被処理
体を洗浄液やリンス液等の処理液が貯留された処理液槽
に順次浸漬して洗浄を行う洗浄装置が広く用いられてい
る。また、このような洗浄装置では、処理液槽で洗浄し
た被処理体を別の槽に大気中を搬送しその槽で被処理体
を乾燥する乾燥装置を備えている。しかし、このような
洗浄・乾燥装置においては、処理液槽で洗浄した被処理
体例えば半導体ウエハは大気中で被処理体を乾燥する乾
燥装置に搬送されるので、その搬送中にウエハの表面に
付着する水滴等によって大気中のパーティクルがトラッ
プされ乾燥装置で乾燥された際にそのパーティクルがウ
エハの表面に残渣してしまうという問題があった。
【0003】この問題を解決する方法として、被処理体
を収容する容器内で水洗流体にて洗浄処理した後、容器
内に溶剤例えばIPA(イソプロピルアルコール)等の
乾燥ガスを供給して水洗流体を乾燥ガスで置換後に、液
滴が被処理体の表面に実質的に残らない速度で、水洗流
体を被処理体の表面から直接置換することにより、水洗
流体を乾燥ガスで置換する表面乾燥処理方法が知られて
いる(特開平3−169013号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、被処理体の
表面の自然酸化膜や金属不純物を除去するために、洗浄
工程に加えて例えばフッ化水素酸(HF)の薬液によっ
て被処理体を処理し、その後薬液を例えば純水洗浄によ
り除去する処理が行われている。このような洗浄・乾燥
処理を行うには、被処理体をHFで薬液処理した後に純
水洗浄処理を行い、その後に乾燥処理を行う必要がある
ため、HFの供給・排出手段を具備しない上述の特開平
3−169013号公報に記載の処理方法・処理装置を
そのまま適用することはできない。したがって、HF処
理部と乾燥処理部とを別個に設けざるを得ない。
【0005】しかしながら、HFによる薬液処理後に純
水洗浄する場合、図10に示すように、被処理体例えば
半導体ウエハWの表面に向かって純水を供給するため、
純水によるすすぎに一定の時間を要し、そのためウエハ
Wの表面にHFが残留し、この残留HFによってウエハ
Wがエッチングされてしまい、ウエハWの面内均一性が
損なわれるという問題があった。また、残留HFは水滴
状となるため、上述したように乾燥装置に搬送する間に
水滴に大気中のパーティクルがトラップする恐れがあ
り、また、その水滴の一部が乾きあるいは乾燥装置で乾
かす際、ウエハWの表面に乾燥むらが発生し次工程で歩
留まりを低下させるという問題がある。
【0006】また、被処理体がベアウエハ又はPoly
−Si膜付ウエハ等疎水性ウエハである場合、HF処理
の後に純水洗浄すると、空気の巻き込み又は純水中のシ
リカ成分等によって生成されると思われるSiOx等の
不純物がウエハ表面に付着又は生成し、パターン形成時
の不良原因となり、歩留まり低下の原因となってしまう
という問題もあった。
【0007】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、被処理体を薬液処理及び洗浄し乾燥するに際し、被
処理体にパーティクルの付着あるいは乾燥むら等を抑制
することができる処理方法及び処理装置を提供すること
を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1の処理方法は、被処理体を薬液処理
及び洗浄し乾燥する処理方法であって、 処理部内に配
設された上記被処理体を薬液で処理する工程と、 上記
薬液を上記処理部から排液する工程と、上記被処理体を
洗浄液で洗浄する工程と、 上記洗浄液の界面部に上記
被処理体に対して疎水性を有する領域を形成する工程
と、 上記被処理体を上記界面部より実質的に突出させ
つつ乾燥ガスにより乾燥する工程と、を有することを特
徴とするものである(請求項1)。
【0009】この発明の第2の処理方法は、被処理体を
薬液処理及び洗浄し乾燥する処理方法であって、 処理
部内に配設された上記被処理体を薬液で処理する工程
と、上記薬液を上記処理部から排液する工程と、 上記
被処理体を洗浄液で洗浄する工程と、 上記洗浄液の界
面部に乾燥ガスを含有する領域を形成する工程と、上記
被処理体を上記界面部より実質的に突出させつつ上記界
面部上方に形成された乾燥ガス雰囲気により乾燥する工
程と、有することを特徴とするものである(請求項
2)。
【0010】この発明の第3の処理方法は、被処理体を
薬液処理及び洗浄し乾燥する処理方法であって、 処理
部内に配設された上記被処理体を薬液で処理する工程
と、上記薬液を上記処理部から排液する工程と、 上記
被処理体を洗浄液で洗浄する工程と、 上記洗浄液を上
記被処理体が洗浄液中に維持された状態で排出する工程
と、 上記被処理体を上記界面部から界面部上方に形成
された乾燥ガス雰囲気に実質的に突出させ乾燥する工程
と、を有することを特徴とするものである(請求項
3)。
【0011】上記処理方法において、被処理体を洗浄液
で洗浄する工程中に、洗浄液の比抵抗値を検出し、この
洗浄液の比抵抗値が所定の値になった後、乾燥処理を行
う方が好ましい(請求項4)。
【0012】また、この発明の第1の処理装置は、被処
理体を薬液処理及び洗浄し乾燥する処理装置であって、
上記被処理体を収容する処理部と、溶剤を加熱して乾
燥ガスを生成する乾燥ガス生成部と、上記処理部と乾燥
ガス生成部とを連通する乾燥ガス供給路とを具備し、
上記処理部に、薬液及び洗浄液の供給・排出口を設ける
と共に、少なくとも薬液の排出口に強制排液機構を設け
たことを特徴とするものである(請求項5)。
【0013】また、この発明の第2の処理装置は、被処
理体を薬液処理及び洗浄し乾燥する処理装置であって、
上記被処理体を収容する処理部と、溶剤を加熱して乾
燥ガスを生成する乾燥ガス生成部と、上記処理部と乾燥
ガス生成部とを連通する乾燥ガス供給路とを具備し、
上記処理部に、薬液及び洗浄液の供給・排出口を設ける
と共に、少なくとも薬液の排出口に強制排液機構を設
け、 上記処理部に、この処理部内に供給される洗浄液
の比抵抗値を測定する比抵抗検出手段を設けたことを特
徴とするものである(請求項6)。この場合、比抵抗検
出手段からの検出信号を受ける制御手段からの信号に基
づいて洗浄液供給部の開閉手段を制御する方が好ましい
(請求項7)。
【0014】上記処理装置において、上記強制排液機構
を、処理部の底部に設けられた複数の排液口と、各排液
口を開閉する蓋体と、この蓋体を開閉駆動する開閉手段
とで構成するか(請求項8)、あるいは、上記強制排液
機構を、薬液及び洗浄液の供給・排出口を有し処理部の
底部に対して接離可能な蓋体と、この蓋体を開閉駆動す
る開閉手段とで構成することができる(請求項9)。
【0015】この発明によれば、処理部内に配設された
被処理体を薬液で処理した後、薬液を処理部から排液
し、次いで、被処理体を洗浄液で洗浄した後、洗浄液の
界面部に被処理体に対して疎水性を有する領域を形成し
て、被処理体を界面部より実質的に突出させつつ乾燥ガ
スにより乾燥することにより、被処理体を大気に晒すこ
となく、薬液処理、洗浄処理及び乾燥処理を連続的に行
うことができる。この際、薬液処理後、薬液を強制的に
排出することで、被処理体の表面の薬液の残渣を抑制す
ることができる。また、被処理体を洗浄液の界面部より
突出する際、被処理体に対して洗浄液の残渣を抑制し、
乾燥ガスに晒すことができるので、被処理体に乾燥むら
が発生するのを抑制することができる。
【0016】また、被処理体を洗浄液で洗浄する工程中
に、洗浄液の比抵抗値を検出し、この洗浄液の比抵抗値
が所定の値になった後、乾燥ガスを供給すると共に、洗
浄液を被処理体が洗浄液中に維持された状態で排出する
ことにより、洗浄処理を確実にすると共に、洗浄・乾燥
処理を迅速に行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施形態を添
付図面に基づいて詳細に説明する。図1は、この発明に
係る処理装置を備えた洗浄処理システム1の構成を示す
斜視図で、この洗浄処理システム1は、洗浄処理部2
と、この洗浄処理部2の両側端部に設けられたローダ部
3及びアンローダ部4とで主要部が構成されている。
【0018】上記ローダ部3は、未洗浄の被処理体、例
えば半導体ウエハ(以下にウエハという)が所定枚数、
例えば25枚収容されたキャリアCを搬入、載置させる
載置部5と、この載置部5のキャリアCからウエハを取
り出して位置決めし、所定の間隔かつ所定の枚数分のウ
エハを後述する搬送機構に17に対して受け渡しを行う
中継部7に移送するための移送装置8とから主に構成さ
れている。
【0019】上記洗浄処理部2は、一次洗浄ユニットか
らn次洗浄ユニットまで複数の洗浄ユニット10a,1
0b,…,10nが順次配列されて構成されている。そ
れらの各洗浄ユニット10a〜10n内の洗浄ユニット
10aは、例えば薬液槽11,一次水洗槽12、二次水
洗槽13から構成され、薬液槽11において薬液洗浄
後、一次水洗槽12及び二次水洗槽13において純水に
よりウエハに付着した薬液を洗浄した後、ウエハは、更
に下流の洗浄ユニット10b〜10nの内所定の洗浄ユ
ニットに移載され所定の処理が施されるよう構成されて
いる。
【0020】また、上記洗浄処理部2の最下流の洗浄ユ
ニット10nには、後述するように同一槽の薬液例えば
フッ化水素酸(HF)による処理及び純水による最終洗
浄を行うと共に、乾燥ガス例えば溶剤としてのイソプロ
ピルアルコール(IPA)等で洗浄処理が終了したウエ
ハを乾燥させるためのこの発明の処理装置である洗浄・
乾燥処理装置15の洗浄・乾燥処理槽20(処理部)が
順次配列されて、一連の洗浄処理を行うことができるよ
うに構成されている。
【0021】また、上記洗浄ユニット10b〜10n側
方には、把持機構、例えばウエハチャック16によって
複数枚例えば50枚のウエハを上記中継部7から受け取
ると共にそれらのウエハを一括して把持し、それらのウ
エハを垂直及び水平方向に移動し所定の処理槽に対して
搬入出する搬送機構17が設けられている。本実施形態
では、この搬送機構17は複数台、例えば3台設けられ
ており、その搬送範囲を制限することによって、それぞ
れ洗浄ユニット10b〜10n間における例えば薬液の
干渉を防止するよう配慮されている。
【0022】一方、上記アンローダ部4は、前述の洗浄
ユニット10b〜10nによって洗浄し乾燥されたウエ
ハを収納するキァリアCを載置可能に構成された載置部
6を備えており、この載置部6から洗浄・乾燥処理が終
了しキャリアC戻されたウエハは載置外に搬出される。
【0023】次に、この発明の処理装置である上記洗浄
ユニット10nの洗浄・乾燥処理装置15の構成を説明
する。
【0024】◎第一実施形態 上記洗浄・乾燥処理装置15は、図2及び図3に示すよ
うに洗浄液、例えば純水と薬液例えばHF(具体的に
は、HF:H2O=1:99〜1:19のHF液)を収
容可能に構成された箱型の処理部としての洗浄・乾燥処
理槽20(以下に処理槽という)と、IPAを加熱して
乾燥ガスを生成する乾燥ガス生成部40と、処理槽20
と乾燥ガス生成部40とを連通する乾燥ガス供給路30
と、乾燥ガス供給路30に三方切換弁V6及びフィルタ
51を介して連通する不活性ガス例えば窒素(N2)ガ
ス供給路50とで主に構成されている。
【0025】上記処理槽20は、この処理槽20内に配
設され、上記搬送機構17によって搬入される所定間
隔、例えばハーフピッチかつ所定枚数例えば50枚のウ
エハWを垂直に保持する保持具21を備えている。この
処理槽20は、保持具21が収納されてウエハWを処理
液中に浸潰することが可能な内槽20aと、この内槽2
0aの上端からオーバーフローする純水を受け止める外
槽20bとで構成されている。この外槽20bの底部に
は、その純水を排出するための排出口22が設けられて
おり、この排出口22から使用済みの純水は配管を介し
て回収手段23に回収されるよう構成されている。
【0026】また、上記内槽20aの底部20cには供
給・排出口24が設けられ、この供給・排出口24に対
して内槽20aの純水を排出するラインL1と、内槽2
0a内に一次洗浄用の純水を供給するラインL2及び内
槽20a内にHFを供給するラインL3が接続され、ラ
インL1は、供給・排出口24から純水を開閉手段V1を
介して液を回収手段23に回収されるよう構成されてい
る。ラインL2は、ポンプP1と開閉弁V2とを介設して
純水を内槽20a内に供給する供給管19aと接続され
ている。また、ラインL3は、ポンプP2と開閉弁V3と
を介設してHF液を内槽20aに供給する供給管19b
と接続されている。
【0027】上記ラインL2,L3から供給・排出口24
より槽内に導入された純水とHF液は、上記保持具21
と上記底部20cとの間に介装された整流手段25を介
して、乱流を抑制して均等にウエハWの周囲に供給させ
るよう構成されている。
【0028】この場合、上記整流手段25は、処理槽2
0を上下に区画するように水平に配設される整流板25
aと、供給・排出口24の上方に配置される拡散板25
bとで構成されている。この整流板25aには多数の小
孔25cが穿設されており、供給・排出口24より導入
された純水又はHF液は、まず、拡散板25bの裏面に
衝突し、その拡散板25bの周縁部より整流板25aの
裏面全体に拡散され、その後整流板25aの小孔25c
を通過して、上記保持具21により保持されたウエハW
の周囲に供給されるので、乱流を生じることなく均等な
流速でウエハWを包み込み、ウエハW全体をむら無く均
等に洗浄又は浸漬することが可能なように構成されてい
る。
【0029】また、上記処理槽20の内槽20aの底部
両側には、内槽20a内に溜ったHF液を短時間に排出
するための強制排液機構60が設けられている。この強
制排液機構60は、上記内槽20aの底部側壁に設けら
れた大口径の排液口61と、この排液口61を開閉する
蓋体62と、蓋体62を開閉駆動する開閉駆動手段例え
ば油圧シリンダ63とで構成されている。なお、開閉駆
動手段は油圧シリンダ63以外に例えばエアーシリンダ
であってもよく、また、リンク機構等の機械式やソレノ
イドを用いた電気式等任意のものを用いることができ
る。
【0030】このように構成される強制排液機構60の
開閉駆動手段例えば油圧シリンダ63を駆動して、蓋体
62を排液口61から離すことにより、ウエハWを侵漬
して処理するために内槽20a内に溜ったHF液を短時
間に外部へ排出することができる。なお、内槽20a内
から排出されるHF液は図示しない排液管を介して所定
の排液タンク等に排出される。
【0031】一方、処理槽20の上部側には、二次洗浄
用の洗浄液例えば純水の供給部が設けられている。この
純水供給部は、図2に示すように、ラインL2から分岐
するラインL4に接続されて純水を一時的に貯留するタ
ンク100にて形成されている。この純水供給用タンク
100内に、ラインL4に介設される開閉弁V4及び上記
ポンプP1を介して純水が一時的に貯留され、タンク1
00の供給口に設けられた開閉弁Vtを操作して所定量
の純水が内槽20a内のウエハWに向って供給されるよ
うに構成されている。なお、タンク100を別の供給源
に接続してもよい。また、純水を供給・排出口24から
供給して純水洗浄するようにしてもよい。
【0032】また、処理槽20の外槽20bの対向する
辺の上部側の一方には、乾燥ガス供給路30と接続する
乾燥ガス供給口31が設けられ、他方の上部壁には排気
口32が設けられ、この排気口32に開閉弁V5及び排
気手段33を介設する排気路34が接続されている。な
お、乾燥ガス供給路30の外周部には、乾燥ガスの沸点
以上の温度、IPAガスの場合、好ましくは80℃以上
の所定温度に設定する加熱手段例えばヒータ(図示せ
ず)が配設されている。
【0033】また、上記処理槽20の上方には、図2に
示すように、カップ27が設けられている。このカップ
27は、上記外槽20bの上面と当接する封止部材例え
ばOリング28を具備しており、図示しない移動機構に
よって外槽20bに対して図中矢印のように近接あるい
は離脱するように構成されている。
【0034】上記のように、処理槽20の外槽20b
に、不活性ガス供給路50と連通する乾燥ガス供給路3
0及び排気路34を接続することにより、処理槽20内
に乾燥ガス例えばIPAガス及び不活性ガス例えばN2
ガスを供給することができると共に、必要に応じて排気
することができる。この場合、カップ27には乾燥ガス
の供給・排出部を設けないため、カップ27の移動部に
乾燥ガスの供給用の例えばPFA等の合成樹脂製のフレ
キシブルチューブを使用する必要がない。したがって、
上記フレキシブルチューブを使用した場合に、乾燥ガス
の加熱温度例えばIPAガスの沸点80℃以上の高温度
によってフレキシブルチューブが劣化し、パーティクル
等が発生するのを防止することができる。
【0035】また、上記処理槽20の内槽20aの上部
には、通口71が設けられており、この通口71に、内
槽20a内の二次洗浄用の純水の比抵抗値を検出するた
めの比抵抗値検出手段としての比抵抗値検出器70を介
設する検出管72が接続されている。このように比抵抗
値検出器70を設けることにより、HF液によってウエ
ハWを処理した後に、HF液が排液され、その後ノズル
管26から二次洗浄用の純水が内槽20aのウエハWに
供給されて二次洗浄が行われる際の内槽20a内の純水
とHF液の混合液の比抵抗値を検出することができ、例
えば比抵抗値が6〜7MΩに達したとき、後述する制御
手段80を駆動して二次洗浄が終了したことを知らせる
と共に、次工程の乾燥工程を行うことができる。なお、
純水の比抵抗値は18MΩである。
【0036】一方、上記乾燥ガス生成部40は、溶剤例
えばIPAの蒸気生成部41と、この蒸気生成部41内
のIPAの蒸気(乾燥ガス)を凝縮する乾燥ガス遮断用
の冷却部42とで主に構成されている。
【0037】この場合、蒸気生成部41は、この蒸気生
成部41の底部に設けられてIPAを貯留する液貯留部
43を有し、この液貯留部43の下部にはヒータ44が
設けられている。また、冷却部42は、蒸気生成部41
の上部側の内壁に沿って配管される冷却蛇管にて形成さ
れており、この冷却蛇管に連通する冷媒供給手段45の
駆動によって冷却蛇管中に冷媒が供給されるように構成
されている。
【0038】このように構成することにより、冷却蛇管
中に冷媒が供給された状態において、IPAの蒸気が凝
縮されて上方すなわち乾燥ガス供給路30側への乾燥ガ
スの流出が阻止され、また、冷媒供給手段45の駆動が
停止され、冷却蛇管への冷媒の供給が停止することによ
り、蒸気生成部41で生成された乾燥ガスが乾燥ガス供
給路30を介して蒸気処理槽20内へ供給されるように
なっている。
【0039】なお、上記蒸気生成部41の冷却部42の
上方側壁部には排出口46が設けられ、この排出口46
に開閉手段例えば開閉弁V7を介して排出路47が連通
されている。また、この排出路47は排気手段48に接
続されている。
【0040】また、上記開閉弁V1〜V7,Vt,ポンプ
P1,P2,冷媒供給手段45,比抵抗値検出器70は洗
浄・乾燥処理装置15の処理を制御する制御手段80に
より、所定の処理プログラムに従って駆動されるように
構成されている。
【0041】次に、上記実施形態の通常の動作について
説明する。まず、図1に示すように、未処理のウエハW
を25枚ずつ収納したキャリアCを、洗浄処理システム
1外から例えば搬送ロボット(図示せず)あるいは作業
者によって、ローダ部3の載置部5の所定位置に載置す
る。
【0042】そして、移送装置8によりキャリアCを順
次クランプし、中継部7に移送する。この中継部7にお
いてキャリアC内のウエハWを位置合わせ、例えばオリ
フラ合わせし、更にウエハWを、所定の処理枚数例えば
50枚かつそれぞれのウエハWを所定の時間に揃え、そ
れらのウエハWを一括して1ロットとして搬送機構17
のウエハチャック16に保持する。
【0043】この後、搬送機構17のウエハチャック1
6に保持された1ロット分のウエハWを、洗浄ユニット
10aの薬液槽11に搬送し、そして、薬液槽11内に
所定の薬液を導入し、ウエハWに対して所定の洗浄処理
を行う。この所定の処理としては、例えばウエハWの表
面に付着した汚染の種類、例えば有機物不純物、金属不
純物などに応じて、所定の薬液が導入され、薬液洗浄処
理が施される。この場合、有機物汚染に対しては、アン
モニア水と過酸化水素水の混合液により洗浄を行う。
【0044】この洗浄を行った後、搬送機構17で薬液
槽11からウエハWを取り出して、一次水洗槽12に搬
送し、そこで純水による一次洗浄を行う。その後、純水
洗浄後のウエハWを二次水洗槽13に送り、純水による
二次洗浄を行い、ウエハWに付着した薬液をより完全に
洗浄する。なお、この二次水洗槽13は、インターフェ
イス槽とも称されるものであり、別種の薬液による洗浄
が行われる隣接する洗浄ユニットの間にあって、両薬液
の混合を防止するためのバッファとしての機能を有する
ものである。
【0045】この後、ウエハWに対して必要な洗浄処理
を行った後、ウエハWは搬送機構17により洗浄ユニッ
ト10nの図3に示す処理槽20に移送され、処理槽2
0の内槽20a内の保持具21の所定位置にウエハWを
配置する。
【0046】なお、ウエハWを内槽20a内に配置する
際、制御手段80によってポンプPと開閉弁V2を駆動
し、純水を開閉弁V2により所定の流量内槽20a内に
送流しつつ、内槽20aから溢れた純水を外槽20b内
に流れ込ませ回収手段23によって回収している。つま
り、ウエハWを搬送機構17により内槽20a内に搬入
する場合、内槽20aに溜められる純水に常に新しい純
水を供給し内槽20aから外槽20b側に排出していな
いと、搬送機構17等に万が一にも付着するパーティク
ルを内槽20a内に引き込むことになりウエハWの歩留
まりを低下させるため、純水を内槽20a内に供給して
いる。
【0047】この後、図4に示すフローチャートの手順
でウエハWの洗浄・乾燥処理が行われる。すなわち、予
め定められた処理のプログラムに従って、制御手段80
によってポンプPと開閉弁V2を駆動し、純水を開閉弁
V2により所定の流量(流量を段階的に変化させてもよ
い)かつ所定時間あるいは内槽20a内の純水の抵抗値
が所定の値に達するまで内槽20a内に送流しつつ、洗
浄処理を行う(ステップA)。
【0048】ポンプP1が停止し、開閉弁V2が閉じて一
次洗浄処理が終了すると、次に、制御手段80によって
ポンプP2と開閉弁V3が駆動し、内槽20a内に上記H
F液が所定の流量(流量を段階的に変化させてもよい)
かつ所定時間内槽20a内に送流しつつ、ウエハWを浸
漬して自然酸化膜及び金属不純物を除去する処理を行う
(ステップB)。
【0049】ポンプP2が停止し、開閉弁V3が閉じて薬
液処理が終了すると、次に、制御手段80によって強制
排液機構60の油圧シリンダ63が駆動し、蓋体62が
排液口61を開放すると、内槽20a内に溜っているH
F液が短時間に外部に排出(排液)される(ステップ
C)。
【0050】この薬液排液工程が終了し、蓋体62が再
び排液口61を閉じた後、ポンプP1と開閉弁V2,V4
の駆動によって予めタンク100内に貯留された純水
を、制御手段80からの指令によって開閉弁Vtが開放
することにより、タンク100からウエハWに向けて供
給して二次洗浄を行う(ステップD)。 この
二次洗浄処理によって前の薬液処理工程にウエハWに付
着したHF液の残渣が除去されつつ、ウエハWは二次洗
浄用の純水に浸漬される。この際、この純水とHF液と
の混合液の一部が通口71を介して検出管72に流れ、
検出管72に介設された比抵抗値検出器70によってそ
の比抵抗値が検出される。そして、検出された比抵抗値
が6〜7MΩ以上の場合は、二次洗浄処理が終了し、ま
た、比抵抗値が6〜7MΩ以下の場合は、二次洗浄が続
行される(ステップE)。
【0051】この二次洗浄処理が終了すると、次に、図
5に示すように、カップ27を外槽20b側に移動し、
カップ27のOリング28と外槽20bの上面とを密接
して、カップ27と内槽20aとを気密状態にする(ス
テップF)。この状態で制御手段80によってN2ガス
供給手段から処理槽20内にN2ガスを供給しつつ、ポ
ンプP1と開閉弁V2を駆動し、供給・排出口24より純
水を内槽20aに供給し、図5に示すように、純水の液
位をy1方向に上げ、内槽20aの上面より溢れさせ
る。このようにすることによって、N2ガスの導入に伴
ないカップ27内等に付着するパーティクルを内槽20
aから排出し、更に、純水の界面に浮遊するパーティク
ルも排出する。このようにして、所定時間の後、制御手
段80にて開閉弁V2を閉じ内槽20a内への純水の供
給を停止する。なお、この際、ウエハWは、純水中に維
持された状態を保っている。また、上記洗浄・薬液処理
を行っている間、乾燥ガス生成部40では、IPAの蒸
気が生成され、冷媒供給手段45の駆動により冷却部す
なわち冷却蛇管中に供給される冷媒によって凝縮されて
乾燥ガス供給路30側への供給が阻止されている。な
お、この際、開閉手段V7は閉じている。
【0052】次に、制御手段80にて開閉弁V5を開放
すると共に排気手段33を駆動し、更に制御手段80に
よってN2ガス供給手段からの供給を停止すると共に、
冷媒供給手段45の駆動を停止する。これにより、カッ
プ27と内槽20a間は所定の圧力にされIPAガスが
充満することになる。そして、図6に示すように、内槽
20aの純水の液面LDから所定の距離y2かつ所定の
濃度に、IPAガスが溶け込んだIPA液層が形成され
る(ステップG)。
【0053】なお、上述のIPA液槽の幅及び濃度は、
予め求められたデータに基づいてその幅を所望の最適値
にするようにIPAガスの流量及びその流入時間及び排
気手段の排気に伴うカップ27と内槽20a間の圧力等
の条件にて設定される。
【0054】この後、制御手段80にて開閉弁V5を閉
じると共に排気手段33を停止し、IPAガスを所定の
流量流しつつ開閉弁V1を開放し純水を内槽20aの底
部方向、つまり供給・排出口24より所定の流量でウエ
ハWが液に浸からない状態まで排出して乾燥処理を行う
(ステップH)。この工程の際、内槽20aから排出す
る純水の排出量はウエハWに純水が実質的に残らない程
度以上の量で排出するのが好ましい。
【0055】次に、この純水の排出時に伴うウエハWの
乾燥について、図7を参照して説明する。上述の供給・
排出口24より所定の流量で純水を矢印方向に排液する
と、純水91の界面に上述のように形成されたIPA液
層90の界面には、ウエハWに対して山型92が発生
し、IPA液層90と純水91との境界部は、ウエハW
に対して谷型93が発生する。この谷型93は、IPA
のぬれ性によりウエハWの表面の状態にかかわらず発生
し、ウエハWの表面は疎水性の状態となる。この疎水性
状態により純水91もウエハWに対して谷型93となり
純水中に万が一にも含有するパーティクルを液からIP
Aガス雰囲気に引き上げられる際にウエハWに残渣とし
て残すのを抑えることが可能となる。更に、疎水性状態
により純水91もウエハWに対して谷型93となるの
で、ウエハWを液からIPAガス雰囲気に引き上げた
際、ウエハWの表面に純水91の水滴を残すこともなく
なる。そして、ウエハては、表面からIPAガス雰囲気
に出た際、IPAガスによって乾燥される。
【0056】この後、制御手段80にて開閉弁V5を開
放すると共に排気手段33を駆動し、かつ冷媒供給手段
45を駆動し、冷却蛇管中に冷媒を供給してIPAガス
の供給を停止する。この後、カップ27を図示しない移
動機構によって処理槽20から離脱させる。
【0057】次に、制御手段80にて開閉弁V7を開放
すると共に排気手段48を駆動して乾燥ガス供給路30
中に残留するIPAガスを排出する。所定時間IPAガ
スの排出を行った後、制御手段80にてN2ガス供給手
段を駆動してN2ガスを乾燥ガス供給路30内に供給
し、乾燥ガス供給路30内をN2ガス雰囲気に置換す
る。
【0058】以後、上述の各工程すなわち上述のステッ
プA〜Hを繰り返し行うことにより、所定枚数例えば5
0枚毎のウエハWを連続して洗浄し乾燥することができ
る。
【0059】なお、洗浄・乾燥されたウエハWは、搬送
機構17を介してアンローダ部4の載置部6上に載置さ
れる所定のキャリアCに収納されて一連の洗浄・乾燥工
程が終了する。
【0060】◎第二実施形態 図8はこの発明の処理装置の第二実施形態の要部を示す
概略構成図である。第二実施形態は、洗浄処理・薬液処
理の処理時間の短縮化を図れるようにした場合である。
すなわち、上記内槽20aの底部に設けられる供給・排
出口24を複数例えば2個設けることにより、一次洗浄
用の純水の供給量及び排出量を増大させると共に、HF
液の供給量を増大させて、処理時間の短縮を図れるよう
にした場合である。なお、図面では供給・排出口24が
2個設けられているが、勿論3個以上設けてもよい。な
お、第二実施形態において、その他の部分は上記第一実
施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付し
て、その説明は省略する。
【0061】◎第三実施形態 図9はこの発明の処理装置の第三実施形態の要部を示す
概略構成図である。第三実施形態は、薬液例えばHF液
の排液を更に短時間に多量に排出可能にする強制排液機
構60を具備した場合である。すなわち、上記内槽20
aの底部全域を開口して排液口61を形成し、この排液
口61に、複数例えば2個の供給・排出口24を有する
蓋体64を開閉可能に配設し、そして、蓋体64を開閉
駆動手段例えば油圧シリンダ65によって開閉駆動する
ようにした場合である。このように構成することによ
り、上記内槽20a内に溜ったHF液を瞬時に排液する
ことが可能となり、処理時間の短縮化及びウエハWへの
パーティクルの付着を更に確実に抑制することができ
る。
【0062】第三実施形態において、供給・排出口24
の数は必しも2個である必要はなく、3個以上設けても
よく、あるいは、1個であってもよい。なお、第三実施
形態において、その他の部分は上記第一実施形態と同じ
であるので、同一部分には同一符号を付して、その説明
は省略する。
【0063】次に、上述の実施形態の効果について説明
する。上述のようにしてウエハWの洗浄・乾燥を行うこ
とにより、洗浄・乾燥処理槽20で、大気に晒すことな
くウエハWの一次洗浄−薬液処理−二次洗浄−乾燥処理
を連続的に行うことができる。また、薬液処理後に、薬
液を短時間内に多量に強制排出(排液)することができ
るので、ウエハW表面の薬液の残渣を抑制することがで
きると共に、大気中のパーティクルが付着するのを抑制
することができ、ウエハWの洗浄・乾燥工程における歩
留まりを向上することができる。更に、ウエハWの洗浄
・乾燥工程における歩留まりを向上することができるの
で、次工程、例えばCVD装置で成膜処理あるいはエッ
チング装置でエッチング処理あるいは塗布装置によるレ
ジスト処理等を行う際のウエハWの処理の歩留まりを向
上することができる。また、洗浄工程終了後、N2ガス
を供給しつつ洗浄液の液面領域を排液し、液に混入する
パーティクルを除去しているので、洗浄液を排出する
際、ウエハWに付着するパーティクルを防止あるいはそ
の量を抑制することができ、ウエハWの歩留まりを向上
することができる。更に、ウエハWの洗浄後、洗浄液の
界面に乾燥ガス液層を形成し、この乾燥ガス液層をウエ
ハWに対して疎水性の状態にしているので、洗浄液から
乾燥ガス雰囲気に引き上げられる際に、ウエハWに洗浄
液が付着するのを抑えることができる。よって、ウエハ
Wに乾燥むら等がなくなりウォーターマーク等の発生を
抑制し、ウエハWの歩留まりを向上することができる。
【0064】また、乾燥処理後、乾燥ガス供給路内に残
留する乾燥ガスを排出すると共に、乾燥ガス供給路内を
不活性ガスで置換するので、乾燥ガス供給部に残渣する
乾燥ガスの生成物により発生するパーティクルを抑制
し、次の乾燥処理の際に乾燥むら等が発生するのを抑制
することができ、歩留まりを向上することができる。
【0065】◎その他の実施形態 上述の実施形態においては、洗浄・乾燥処理槽の純水の
温度を別段定めていなかったが、例えば供給されるIP
Aガスと略同温あるいはそれ以上の所定温度に設定する
ことにより、純水の表面にIPA液層の形成を早めスル
ープット等を向上することもできる。また、乾燥ガスと
してIPAを使用したが、それに限らず純水に溶け被処
理体に対して疎水性を有するものであれば、それに限定
されないことは言うまでもない。また、被処理体として
半導体ウエハを用いたが、液晶基板としてのガラス基板
等にも適用することができる。また、不活性ガスとして
2ガスを用いたが、希ガス例えばアルゴンガスでもよ
い。また、洗浄・乾燥処理槽に被処理体のみを搬送し処
理したが、所定のピッチ間隔に被処理体を収容する収容
器ごとその処理槽に搬送し処理してもよい。また、この
発明の処理方法及び処理装置を洗浄処理システムに適応
した例を述べたが、そのシステムに限らず他の装置、例
えばCVD装置等の成膜処理装置あるいはエッチング装
置等のエッチング処理装置の一部に具備してシステム化
してもよい。
【0066】
【発明の効果】
1)この発明によれば、処理部内に配設された被処理体
を薬液で処理した後、薬液を処理部から排液し、次い
で、被処理体を洗浄液で洗浄した後、洗浄液の界面部に
被処理体に対して疎水性を有する領域を形成して、被処
理体を界面部より実質的に突出させつつ乾燥ガスにより
乾燥するので、被処理体を大気に晒すことなく、薬液処
理、洗浄処理及び乾燥処理を連続的に行うことができ
る。この際、薬液処理後、薬液を強制的に排出すること
で、被処理体の表面の薬液の残渣を抑制することができ
る。また、被処理体を洗浄液の界面部より突出する際、
被処理体に対して洗浄液の残渣を抑制し、乾燥ガスに晒
すことができるので、被処理体に乾燥むらが発生するの
を抑制することができる。したがって、歩留まりの向上
及びスループットの向上が図れ、かつ装置の小型化を図
ることができる。
【0067】2)被処理体を洗浄液で洗浄する工程中
に、洗浄液の比抵抗値を検出し、この洗浄液の比抵抗値
が所定の値になった後、乾燥ガスを供給すると共に、洗
浄液を被処理体が洗浄液中に維持された状態で排出する
ことにより、洗浄処理を確実にすると共に、洗浄・乾燥
処理を迅速に行うことができるので、上記1)に加えて
更に歩留まりの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の処理装置を適用した洗浄処理システ
ムの概略斜視図である。
【図2】この発明の処理装置の第一実施形態の一部を示
す概略構成図である。
【図3】この発明における処理部の一部を断面で示す概
略斜視図である。
【図4】この発明の処理方法の手順を示すフローチャー
トである。
【図5】この発明における洗浄処理の動作を説明する概
略断面図である。
【図6】この発明における乾燥処理の動作を説明する概
略断面図である。
【図7】この発明における乾燥処理の動作を説明する概
略断面図である。
【図8】この発明の処理装置の第二実施形態の一部を示
す概略構成図である。
【図9】この発明の処理装置の第三実施形態の一部を示
す概略構成図である。
【図10】従来の薬液処理後の洗浄処理を説明する図で
ある。
【符号の説明】
20 洗浄・乾燥処理槽(処理部) 24 供給・排出口 30 乾燥ガス供給路 40 乾燥ガス生成部 50 不活性ガス供給路 60 強制排液機構 61 排液口 62,64 蓋体 63,65 油圧シリンダ(開閉駆動手段) 70 比抵抗値検出器(比抵抗値検出手段) 80 制御手段 90 IPA液層 V1〜V6,Vt 開閉弁(開閉手段) W 半導体ウエハ(被処理体)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体を薬液処理及び洗浄し乾燥する
    処理方法であって、 処理部内に配設された上記被処理体を薬液で処理する工
    程と、 上記薬液を上記処理部から排液する工程と、 上記被処理体を洗浄液で洗浄する工程と、 上記洗浄液の界面部に上記被処理体に対して疎水性を有
    する領域を形成する工程と、 上記被処理体を上記界面部より実質的に突出させつつ乾
    燥ガスにより乾燥する工程と、を有することを特徴とす
    る処理方法。
  2. 【請求項2】 被処理体を薬液処理及び洗浄し乾燥する
    処理方法であって、 処理部内に配設された上記被処理体を薬液で処理する工
    程と、 上記薬液を上記処理部から排液する工程と、 上記被処理体を洗浄液で洗浄する工程と、 上記洗浄液の界面部に乾燥ガスを含有する領域を形成す
    る工程と、 上記被処理体を上記界面部より実質的に突出させつつ上
    記界面部上方に形成された乾燥ガス雰囲気により乾燥す
    る工程と、有することを特徴とする処理方法。
  3. 【請求項3】 被処理体を薬液処理及び洗浄し乾燥する
    処理方法であって、 処理部内に配設された上記被処理体を薬液で処理する工
    程と、 上記薬液を上記処理部から排液する工程と、 上記被処理体を洗浄液で洗浄する工程と、 上記洗浄液を上記被処理体が洗浄液中に維持された状態
    で排出する工程と、 上記被処理体を上記界面部から界面部上方に形成された
    乾燥ガス雰囲気に実質的に突出させ乾燥する工程と、を
    有することを特徴とする処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の処
    理方法において、 被処理体を洗浄液で洗浄する工程中に、洗浄液の比抵抗
    値を検出し、この洗浄液の比抵抗値が所定の値になった
    後、乾燥処理を行うことを特徴とする処理方法。
  5. 【請求項5】 被処理体を薬液処理及び洗浄し乾燥する
    処理装置であって、 上記被処理体を収容する処理部と、溶剤を加熱して乾燥
    ガスを生成する乾燥ガス生成部と、上記処理部と乾燥ガ
    ス生成部とを連通する乾燥ガス供給路とを具備し、 上記処理部に、薬液及び洗浄液の供給・排出口を設ける
    と共に、少なくとも薬液の排出口に強制排液機構を設け
    たことを特徴とする処理装置。
  6. 【請求項6】 被処理体を薬液処理及び洗浄し乾燥する
    処理装置であって、 上記被処理体を収容する処理部と、溶剤を加熱して乾燥
    ガスを生成する乾燥ガス生成部と、上記処理部と乾燥ガ
    ス生成部とを連通する乾燥ガス供給路とを具備し、 上記処理部に、薬液及び洗浄液の供給・排出口を設ける
    と共に、少なくとも薬液の排出口に強制排液機構を設
    け、 上記処理部に、この処理部内に供給される洗浄液の比抵
    抗値を測定する比抵抗検出手段を設けたことを特徴とす
    る処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の処理装置において、 比抵抗検出手段からの検出信号を受ける制御手段からの
    信号に基づいて洗浄液供給部の開閉手段を制御すること
    を特徴とする処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項5又は6記載の処理装置におい
    て、 強制排液機構を、処理部の底部に設けられた複数の排液
    口と、各排液口を開閉する蓋体と、この蓋体を開閉駆動
    する開閉手段とで構成してなることを特徴とする処理装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項5又は6記載の処理装置におい
    て、 強制排液機構を、薬液及び洗浄液の供給・排出口を有し
    処理部の底部に対して接離可能な蓋体と、この蓋体を開
    閉駆動する開閉手段とで構成してなることを特徴とする
    処理装置。
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