JPH1126420A - 洗浄・乾燥処理方法及びその装置 - Google Patents

洗浄・乾燥処理方法及びその装置

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JPH1126420A
JPH1126420A JP19506097A JP19506097A JPH1126420A JP H1126420 A JPH1126420 A JP H1126420A JP 19506097 A JP19506097 A JP 19506097A JP 19506097 A JP19506097 A JP 19506097A JP H1126420 A JPH1126420 A JP H1126420A
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JP
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drying
cleaning
gas
chamber
wafer
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JP19506097A
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Inventor
Yuji Kamikawa
裕二 上川
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾燥効率の向上及び乾燥ガスの消費量の低減
を図れるようにすること。 【解決手段】 洗浄槽22内に供給される薬液等に被処
理体Wを接触して薬液処理した後、洗浄槽22内にリン
ス液を供給すると共に、オーバーフローさせつつウエハ
Wを一次洗浄する。一次洗浄後、ウエハWを乾燥室23
内に移動し、乾燥ガスをウエハWに接触させて予備乾燥
を行い、ウエハWを再び洗浄槽22内に移動し、純水を
オーバーフローさせつつウエハWを二次洗浄する。二次
洗浄後、ウエハWを再び乾燥室23内に移動し、乾燥ガ
スをウエハWに接触させ、凝縮させて乾燥する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば半導体ウ
エハやLCD用ガラス基板等の被処理体を薬液やリンス
液等の洗浄液に浸漬して洗浄した後、乾燥する洗浄・乾
燥処理方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体製造装置の製造工程にお
いては、半導体ウエハやLCD用ガラス等の被処理体
(以下にウエハ等という)を薬液やリンス液(洗浄液)
等の処理液が貯留された処理槽に順次浸漬して洗浄を行
う洗浄処理方法が広く採用されている。また、このよう
な洗浄処理装置においては、洗浄後のウエハ等の表面に
例えばIPA(イソプロピルアルコール)等の揮発性を
有する有機溶剤の蒸気からなる乾燥ガスを接触させて、
乾燥ガスの蒸気を凝縮あるいは吸着させて、ウエハ等の
水分の除去及び乾燥を行う乾燥処理装置が装備されてい
る。
【0003】従来のこの種の洗浄・乾燥処理方法とし
て、特開平2−291128号公報又は特公平6−10
3686号公報に記載の技術が知られている。このう
ち、特開平2−291128号公報に記載の技術は、洗
浄液例えば純水をオーバーフローする処理槽内に被処理
体例えばウエハを浸漬して洗浄した後、チャック等の搬
送手段によってウエハを処理槽の上方にゆっくり引き上
げると共に、処理室内に例えばIPA等の揮発性を有す
る有機溶剤の蒸気からなる乾燥ガスを供給し、この乾燥
ガスを洗浄されたウエハ及び洗浄液表面に接触させるこ
とにより、マランゴニー効果によりウエハの水分の除去
及び乾燥を行うようにしたものである。また、特公平6
−103686号公報に記載の技術は、処理室内に洗浄
液例えば純水を供給してウエハを洗浄処理した後、乾燥
蒸気を供給して純水又は乾燥蒸気が液適の蒸気により実
質的に除去されないような、十分に遅い水洗流体の乾燥
蒸気による置換速度で純水をウエハの表面から直接除去
置換することによりウエハの水分の除去及び乾燥を行う
ようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種の洗浄・乾燥処理方法においては、いずれも乾燥
ガスをウエハ等及び洗浄液表面に接触させることによ
り、マランゴニー効果や直接置換を利用してウエハ等の
水分を完全に除去し乾燥する方法であるため、純水、ウ
エハ等と乾燥ガスとの接触時間を長くする必要があっ
た。しかし、この方法では、乾燥処理に多くの時間を要
し乾燥効率の低下を招くという問題があり、また、多量
の乾燥ガスを消費するという問題がある。
【0005】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、乾燥効率の向上及び乾燥ガスの消費量の低減を図れ
るようにした洗浄・乾燥処理方法及び装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は以下のように構成する。
【0007】(1)請求項1記載の洗浄・乾燥処理方法
は、洗浄室内に収容された被処理体に薬液を接触させる
薬液処理工程と、 上記洗浄室内でリンス液をオーバー
フローさせつつ上記被処理体を洗浄する一次洗浄処理工
程と、 上記被処理体を上方の乾燥室内に移動して、乾
燥室内に乾燥ガスを供給し、乾燥ガスを被処理体に接触
させる乾燥ガス接触処理工程と、 上記被処理体を再び
上記洗浄室内に移動して、洗浄室内でリンス液をオーバ
ーフローさせつつ上記被処理体を洗浄する二次洗浄処理
工程と、 上記被処理体を再び上記乾燥室内に移動し
て、乾燥室内に乾燥ガスを供給し、乾燥ガスを上記被処
理体に接触させて乾燥する乾燥処理工程とを有すること
を特徴とする。
【0008】請求項1記載の洗浄・乾燥処理方法によれ
ば、薬液処理、洗浄処理後の被処理体を乾燥室へ移動し
て乾燥ガスを接触し、その後、被処理体を再び洗浄室へ
移動して洗浄処理の二次洗浄を行った後、乾燥室へ移動
して乾燥処理を行うことで、一連の洗浄・乾燥ガス接触
処理工程を終了後、再度、洗浄室において二次洗浄処理
を行うことにより、被処理体表面に残留した化学物質を
除去した後、再度洗浄を行うので、洗浄時間を短縮する
ことができる。また、残した化学物質が完全に除去され
た状態で乾燥されるため、乾燥ガスの使用量、使用時間
を少なくでき、洗浄・乾燥時間の短縮が図れると共に、
乾燥効率を向上させることができる。
【0009】(2)請求項2記載の洗浄・乾燥処理方法
は、洗浄室内に収容された被処理体に薬液を接触させる
薬液処理工程と、 上記被処理体を上方の乾燥室内に移
動して、乾燥室内に乾燥ガスを供給し、乾燥ガスを被処
理体に接触させる乾燥ガス接触処理工程と、 上記洗浄
室内でリンス液をオーバーフローさせつつ上記被処理体
を洗浄する洗浄処理工程と、 上記被処理体を再び上記
乾燥室内に移動して、乾燥室内に乾燥ガスを供給し、乾
燥ガスを上記被処理体に接触させて乾燥する乾燥処理工
程と、を有することを特徴とする。
【0010】請求項2記載の洗浄・乾燥処理方法によれ
ば、薬液処理後に、被処理体に乾燥ガスを接触させる乾
燥ガス接触処理を行うことにより、薬液処理後に被処理
体に残留した化学物質の除去を容易にすることができ、
更に上記化学物質の除去を確実にすることができる。ま
た、乾燥ガスの使用量及び使用時間を少なくでき、洗浄
・乾燥時間の短縮が図れると共に、乾燥効率を向上させ
ることができる。
【0011】(3)請求項3記載の洗浄・乾燥処理方法
は、請求項1又は2記載の洗浄・乾燥処理方法におい
て、 上記被処理体を乾燥室内に移動して乾燥ガスを供
給する状態において、上記乾燥室を洗浄室と遮断するこ
とを特徴とする。請求項3記載の洗浄・乾燥処理方法に
よれば、被処理体を乾燥室内に移動して乾燥ガスを供給
する状態において、乾燥室を洗浄室と遮断することで、
薬液やリンス液等の雰囲気が乾燥室内部に入り込むこと
を防ぐことができる。また、乾燥室を遮断することで、
乾燥ガスの使用量を少なくすることができる。
【0012】(4)請求項4記載の洗浄・乾燥処理方法
は、洗浄室内に収容された被処理体に薬液を接触させる
薬液処理工程と、 上記洗浄室内でリンス液をオーバー
フローさせつつ上記被処理体を洗浄する一次洗浄処理工
程と、 上記洗浄室内のリンス液を排出するリンス液排
出処理工程と、 上記洗浄室内に乾燥ガスを供給し、乾
燥ガスを被処理体に接触させる乾燥ガス接触処理工程
と、 リンス液を再び上記洗浄室内に供給して、洗浄室
内でリンス液をオーバーフローさせつつ上記被処理体を
洗浄する二次洗浄処理工程と、 二次洗浄処理後の上記
被処理体に対して乾燥ガスを供給し、乾燥ガスを上記被
処理体に接触させて乾燥する乾燥処理工程と、を有する
ことを特徴とする。
【0013】請求項4記載の洗浄・乾燥処理方法によれ
ば、薬液処理、洗浄処理後の被処理体に洗浄室内で乾燥
ガスを接触し、その後、洗浄室内にリンス液を供給して
リンス液をオーバーフローさせつつ被処理体を二次洗浄
した後、乾燥室へ移動して乾燥処理を行うことで、洗浄
室内で一連の洗浄・乾燥ガスの接触処理を終了後、再
度、洗浄室において二次洗浄を行うことにより、被処理
体表面に残留した化学物質例えばフッ化水素酸を除去し
た後、再度洗浄を行うので、洗浄時間を短縮することが
できる。また、残した化学物質が完全に除去された状態
で乾燥されるため、乾燥ガスの使用量、使用時間を少な
くでき、洗浄・乾燥時間の短縮が図れると共に、乾燥効
率を向上させることができる。
【0014】(5)請求項5記載の洗浄・乾燥処理方法
は、洗浄室内に収容された被処理体に薬液を接触させる
薬液処理工程と、 上記洗浄室内の薬液を排出する薬液
排出処理工程と、 上記洗浄室内に乾燥ガスを供給し、
乾燥ガスを被処理体に接触させる乾燥ガス接触処理工程
と、 上記洗浄室内でリンス液をオーバーフローさせつ
つ上記被処理体を洗浄する洗浄処理工程と、 洗浄処理
後の上記被処理体に対して乾燥ガスを供給し、乾燥ガス
を上記被処理体に接触させて乾燥する乾燥処理工程と、
を有することを特徴とする。
【0015】請求項5記載の洗浄・乾燥処理方法によれ
ば、薬液処理後に、被処理体に乾燥ガスを接触させる乾
燥ガス接触処理を行うことにより、薬液処理後に被処理
体に残留した化学物質の除去を容易にすることができ、
更に上記化学物質の除去を確実にすることができる。ま
た、乾燥ガスの使用量及び使用時間を少なくでき、洗浄
・乾燥時間の短縮が図れると共に、乾燥効率を向上させ
ることができる。 (6)請求項6記載の洗浄・乾燥処理方法は、洗浄室内
に供給される薬液、リンス液等に被処理体を接触して洗
浄し、その後、上記被処理体を上記洗浄室の上方の乾燥
室内に移動して、乾燥室内で乾燥する洗浄・乾燥処理方
法において、上記洗浄室内に収容された上記被処理体に
薬液を接触させる薬液処理工程と、上記洗浄室内でリン
ス液をオーバーフローさせつつ上記被処理体を洗浄する
洗浄処理工程と、 上記洗浄室内の上記リンス液を下部
から排出すると共に、洗浄室の上部から洗浄室内に不活
性ガス(例えばN2ガス )を供給する工程と、 上記被
処理体を上記乾燥室内に移動して、乾燥室内に乾燥ガス
を供給し、乾燥ガスを上記被処理体に接触させて乾燥す
る乾燥処理工程とを有することを特徴とする。
【0016】請求項6記載の洗浄・乾燥処理方法によれ
ば、リンス液の排出と共に不活性ガスを供給することに
より、洗浄室外部からの空気の流入を防ぐことができる
ので、被処理体が空気に晒されることを防止でき、洗浄
処理中、又は処理後の被処理体へのパーティクル等の付
着を防止することができる。また、パーティクル等の付
着のない清浄化された被処理体を乾燥室内で乾燥するこ
とができる。
【0017】(7)請求項8記載の洗浄・乾燥処理方法
は、請求項6記載の洗浄・乾燥処理方法において、上記
不活性ガスを供給する工程が終了した後、被処理体に対
して乾燥ガスを吹き付けることを特徴とする。請求項8
記載の洗浄・乾燥処理方法によれば、洗浄室内部におい
て又は被処理体を乾燥室へ移動する途中において、被処
理体に乾燥ガスを吹き付ける予備乾燥工程を設けること
により、乾燥の促進が図れると共に、薬液やリンス液等
の雰囲気が乾燥室内部に入り込むことを防ぐことができ
る。
【0018】(8)請求項9記載の洗浄・乾燥処理方法
は、請求項1ないし6又は8のいずれかに記載の洗浄・
乾燥処理方法において、 上記乾燥ガスを、有機溶剤の
蒸気と、不活性ガスとからなるキャリアガスの混合物に
て形成し、被処理体の表面状態が疎水度が高いか親水度
が高いかに応じて上記有機溶剤の蒸気とキャリアガスの
混合比を変化させるようにしたことを特徴とする。
【0019】請求項9記載の洗浄・乾燥処理方法によれ
ば、被処理体の表面状態が疎水度が高いか親水度が高い
かによって有機溶剤の蒸気とキャリアガスの混合比を変
えることができるので、乾燥ガスの成分である有機溶剤
の蒸気とキャリアガスの混合比を最適にすることができ
る。また、乾燥ガスを必要以上に多量に使用することが
なくなり、乾燥ガスの消費量を低減することができる。
【0020】(9)請求項10記載の洗浄乾燥処理装置
は、薬液及びリンス液の供給と、リンス液を貯留及びオ
ーバーフロー及び下部から排出する洗浄室と、 上記洗
浄室の上方に配置される乾燥室と、 上記洗浄室と乾燥
室の間で被処理体を移動する搬送手段と、 上記洗浄室
内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給ノズルと、上
記乾燥室内に配設される乾燥ガス供給ノズルと、 上記
不活性ガス供給ノズルと乾燥ガス供給ノズルの開閉動作
を制御する制御手段と、を具備することを特徴とする。
【0021】請求項10記載の洗浄・乾燥処理装置によ
れば、請求項6記載の洗浄・乾燥処理方法を具現化する
ことができる。また、不活性ガス供給ノズルと乾燥ガス
供給ノズルの開閉動作を制御する制御手段を具備するこ
とにより、洗浄処理中の洗浄室内への外部空気の流入を
阻止して被処理体へのパーティクル等の付着を防止する
ことができ、またパーティクル等の付着のない清浄化さ
れた被処理体に乾燥ガスを接触させて乾燥処理を施すこ
とができる。
【0022】(10)請求項11記載の洗浄・乾燥処理
装置は、請求項10記載の洗浄・乾燥処理装置におい
て、上記不活性ガス供給ノズルを乾燥ガス供給用に兼用
可能に形成してなることを特徴とする。請求項11記載
の洗浄・乾燥処理装置によれば、不活性ガス供給ノズル
を乾燥ガス供給用にも兼用可能に形成することにより、
洗浄処理中の洗浄室内への空気の流入を阻止することが
できると共に、洗浄処理後の被処理体への乾燥ガスの吹
き付けを可能にすることができる。したがって、被処理
体の清浄化及び乾燥の促進が図れる。
【0023】(11)請求項12記載の洗浄・乾燥処理
装置は、請求項10記載の洗浄・乾燥処理装置におい
て、上記乾燥ガス供給ノズルを、開閉手段を介して乾燥
ガス発生器に接続し、上記乾燥ガス発生器にはそれぞれ
流量調整弁を介して乾燥ガス用有機溶剤供給源及びキャ
リアガス供給源を接続してなる、ことを特徴とする。請
求項12記載の洗浄・乾燥処理装置によれば、乾燥ガス
発生器に供給する乾燥ガス用有機溶剤及びキャリアガス
の流量を流量調整弁により調節できるので、被処理体の
表面状態が疎水度が高いか親水度が高いかに応じて有機
溶剤の蒸気とキャリアガスの混合比を変えることができ
る。したがって、乾燥ガスの成分である有機溶剤の蒸気
とキャリアガスの混合比を最適にすることができ、ま
た、乾燥ガスを必要以上に多量に使用することがなくな
り、更に乾燥ガスの消費量を低減することができる。
【0024】(12)請求項13記載の洗浄・乾燥処理
装置は、請求項12記載の洗浄・乾燥処理装置におい
て、上記流量調整弁の流量調整動作を制御手段からの信
号に基づいて行うようにしたことを特徴とする。請求項
13記載の洗浄・乾燥処理装置によれば、より正確に乾
燥ガス用有機溶剤及びキャリアガスの流量を調節できる
ので、乾燥ガスの成分である有機溶剤の蒸気とキャリア
ガスを有効に利用して乾燥処理を行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
図面に基づいて詳細に説明する。この実施形態では半導
体ウエハの洗浄処理システムに適用した場合について説
明する。
【0026】図1はこの発明に係る洗浄・乾燥処理装置
を適用した洗浄処理システムの一例を示す概略平面図、
図2はその概略側面図である。
【0027】上記洗浄処理システムは、被処理体である
半導体ウエハW(以下にウエハという)を水平状態に収
納する容器例えばキャリア1を搬入、搬出するための搬
送部2と、ウエハWを薬液、洗浄液等の液処理すると共
に乾燥処理する処理部3と、搬送部2と処理部3との間
に位置してウエハWの受渡し、位置調整及び姿勢変換等
を行うインターフェース部4とで主に構成されている。
【0028】上記搬送部2は、洗浄処理システムの一側
端部に併設して設けられる搬入部5と搬出部6とで構成
されている。また、搬入部5及び搬出部6のキャリア1
の搬入口5a及び搬出口6bには、キャリア1を搬入部
5、搬出部6に出入れ自在のスライド式の載置テーブル
7が設けられている。また、搬入部5と搬出部6には、
それぞれキャリアリフタ8が配設され、このキャリアリ
フタ8によって搬入部間又は搬出部間でのキャリア1の
搬送を行うことができると共に、空のキャリア1を搬送
部2上方に設けられたキャリア待機部9への受け渡し及
びキャリア待機部9からの受け取りを行うことができる
ように構成されている(図2参照)。
【0029】上記インターフェース部4は、区画壁4c
によって搬入部5に隣接する第1の室4aと、搬出部6
に隣接する第2の室4bとに区画されている。そして、
第1の室4a内には、搬入部5のキャリア1から複数枚
のウエハWを取り出して搬送する水平方向(X,Y方
向),垂直方向(Z方向)及び回転(θ方向)可能なウ
エハ取出しアーム10と、ウエハWに設けられたノッチ
を検出するノッチアライナー11と、ウエハ取出しアー
ム10によって取り出された複数枚のウエハWの間隔を
調整する間隔調整機構12を具備すると共に、水平状態
のウエハWを垂直状態に変換する第1の姿勢変換装置1
3が配設されている。
【0030】また、第2の室4b内には、処理済みの複
数枚のウエハWを処理部3から垂直状態のまま受け取っ
て搬送するウエハ受渡しアーム14と、ウエハ受渡しア
ーム14から受け取ったウエハWを垂直状態から水平状
態に変換する第2の姿勢変換装置13Aと、この第2の
姿勢変換装置13Aによって水平状態に変換された複数
枚のウエハWを受け取って搬出部6に搬送された空のキ
ャリア1内に収納する水平方向(X,Y方向),垂直方
向(Z方向)及び回転(θ方向)可能なウエハ収納アー
ム15が配設されている。なお、第2の室4bは外部か
ら密閉されており、図示しない不活性ガス例えば窒素
(N2)ガスの供給源から供給されるN2ガスによって室
内が置換されるように構成されている。
【0031】一方、上記処理部3には、ウエハWに付着
するパーティクルや有機物汚染を除去する第1の処理ユ
ニット16と、ウエハWに付着する金属汚染を除去する
第2の処理ユニット17と、ウエハWに付着する酸化膜
を除去すると共に乾燥処理する洗浄・乾燥処理ユニット
であるこの発明の洗浄・乾燥処理装置18及びチャック
洗浄ユニット19が直線状に配列されており、これら各
ユニット16〜19と対向する位置に設けられた搬送路
20に、X,Y方向(水平方向)、Z方向(垂直方向)
及び回転(θ)可能なウエハ搬送アーム21が配設され
ている。
【0032】次に、この発明に係る洗浄・乾燥処理装置
について説明する。
【0033】◎第一実施形態 図3はこの発明に係る洗浄・乾燥処理装置の第一実施形
態の断面図、図4はその要部の側断面図である。
【0034】上記洗浄・乾燥処理装置18は、例えばフ
ッ化水素酸(HF)やアンモニア水等の薬液や純水等の
洗浄液を貯留(収容)し、貯留したリンス液(洗浄液)
例えば純水にウエハWを浸漬する洗浄槽22(洗浄室)
と、洗浄槽22の上部に位置する乾燥室23と、複数例
えば50枚のウエハWを保持してこのウエハWを洗浄槽
22内及び乾燥室23内に移動する移動手段例えばウエ
ハボート24とで主に構成されている。
【0035】この場合、洗浄槽22は、例えば石英製部
材やポリプロピレンにて形成される内槽22aと、この
内槽22aの上端部外側に配設されて内槽22aからオ
ーバーフローした純水を受け止める外槽22bとで構成
されている。また、内槽22aの下部両側には洗浄槽2
2内に位置するウエハWに向かって薬液又は純水を噴射
する薬液・洗浄液供給ノズル25(以下に供給ノズルと
いう)が配設され、この供給ノズル25に接続する図示
しない薬液供給源及び純水供給源から切換弁によって薬
液又は純水が供給されて洗浄槽22内に薬液又は純水が
貯留されるようになっている。また、内槽22aの底部
には排出口が設けられており、この排出口に排出バルブ
26aを介設するドレン管26が接続されている。外槽
22bの底部に設けられた排出口にも排出バルブ27a
を介設するドレン管27が接続されている。なお、外槽
22bの外側には排気ボックス28が配設されており、
この排気ボックス28に設けられた排気口にバルブ29
aを介設する排気管29が接続されている。
【0036】上記のように構成される洗浄槽22と排気
ボックス28は、有底筒状のボックス30内に配設され
ており、ボックス30を水平に仕切る仕切板31によっ
て洗浄槽側の上部室32aと内槽22a及び外槽22b
に接続するドレン管26,27及び排気管29の排液口
及び排気口側の下部室32bとが区画されている。それ
によって、下部室32bの雰囲気、排液の飛散が上部室
32a内に入り込むことを防ぎ、上部室32a内が清浄
に保たれる。なお、上部室32aの側壁には排気窓33
が設けられ、下部室32bの上部側壁に排気窓34が、
下部側壁には排液口35が設けられている。
【0037】一方、上記乾燥室23は、洗浄槽22の開
口部22cとの間にシャッタ36を介して連通する開口
部23aを有する断面略逆U字状の石英製部材に形成さ
れており、その内方の上部両側に乾燥ガス供給ノズル3
7が配設されている。乾燥ガス供給ノズル37は、供給
管38を介して乾燥ガス発生器39に接続されており、
乾燥ガス発生器39には乾燥ガス用液体例えばIPA
(イソプロピルアルコール)の供給源70とキャリアガ
ス例えば窒素(N2)ガスの供給源71がそれぞれ流量
調節弁72,73を介して接続されている。また、供給
管38には開閉弁40(開閉手段)が介設されており、
開閉弁40の開閉動作によって乾燥ガス発生器39によ
って生成された乾燥ガス(IPA+N2)を乾燥ガス供
給ノズル37から乾燥室23内に供給し得るように構成
されている。なお、IPAの供給を停止することによっ
てN2ガスのみを乾燥ガス供給ノズル37から乾燥室2
3内に供給することができる。なおこの場合、開閉弁4
0及び流量調節弁72,73は制御手段例えば中央演算
処理装置(CPU)60からの信号に基づいて開閉動
作、開度調整動作し得るように構成されている。
【0038】このようにCPU60からの信号に基づい
て流量調整弁72,73の開度を調整することによって
IPAの蒸気とN2ガスの比率を調整することができ
る。したがって、例えばウエハWの表面状態が疎水度が
高いか親水度が高いかに応じてIPAの蒸気とN2ガス
の混合比率を変えることができる。つまり、ウエハWの
表面状態が疎水度が高い場合は、乾燥状態で水分が残っ
ていると問題が生じるので、過度に乾燥する必要があ
り、そのためにはIPAの量を多くし、N2ガスを少な
くする。また、ウエハWの表面状態が親水度が高い場合
は、乾燥状態で微量の水分が残っていても問題が生じな
いので、疎水度が高い場合とは逆にIPA量を少なく
し、N2ガスを多くする。よって、ウエハWの表面状態
が疎水度が高いか親水度が高いかに応じて乾燥ガスの成
分であるIPAの蒸気とN2ガスの混合比率を最適状態
にすることができ、乾燥ガスの消費量を低減することが
できる。なお、使用する乾燥ガスとしてはIPA等のア
ルコールケトン類、エーテル類、多価アルコール等の有
機溶剤を用いることができる。なお、乾燥ガスは、上記
有機溶剤の単独でもよく、あるいは、これら有機溶剤と
N2ガスの混合物であってもよい。
【0039】上記シャッタ36は、図4に示すように、
上部シャッタ体36aと下部シャッタ体36bに分割さ
れており、両シャッタ体36a,36b間に介設(内
蔵)される複数例えば8個のシリンダ50によって接離
方向への間隔調節可能に形成されている。このようにシ
ャッタ36を上部シャッタ体36aと下部シャッタ体3
6bとに分割し、シリンダ50を介して接離方向の間隔
調節可能に形成することにより、シャッタ36を閉じた
状態で洗浄槽22と乾燥室23に密接することができる
ので、洗浄槽22と乾燥室23の遮断性を確実にするこ
とができる。
【0040】また、シャッタ36の下部シャッタ体36
bにおける開閉移動方向に沿う両側には断面略逆ハット
状の翼片51が突設されており、その一方がシャッタ3
6の開閉駆動手段52(以下に駆動手段という)と連結
されている。この場合、駆動手段52は例えばボールね
じ機構にて形成されており、ボールねじ機構を収容する
ケーシング内に不活性ガス例えばN2ガスが供給されて
いる。また、両翼片51の一部の屈曲部51aが洗浄槽
22の上部に設けられた樋状槽53内に貯留された水等
のシール用液体54に浸漬された状態で移動可能に配設
されている。
【0041】このようにシャッタ36の両側に突出する
翼片51の屈曲部51aを移動可能に収容すると樋状槽
53と、この樋状槽53内に貯留されて翼片51の屈曲
部51aを浸漬するシール用液体54とで液体シール機
構55を形成する。このように形成される液体シール機
構55によって洗浄槽22と、洗浄槽22の外部{具体
的にはシャッタ36の駆動手段52及び洗浄槽22に関
して駆動手段52と反対側}とを気水密にシールするこ
とができる。なお、図示しないが、樋状槽53の下部に
設けられた供給口から常時シール用液体54が供給され
ると共に、上部側部に設けられた排液口から常時排出し
て絶えず樋状槽53内にシール用液体54が充満されて
いる。
【0042】また、洗浄槽22と駆動手段52は区画壁
56によって区画されており、更に区画壁56の下端部
が樋状槽53内における翼片51の屈曲部51a内方で
シール用液体54に浸漬されている。したがって、洗浄
槽22側の処理部と駆動手段52側との雰囲気を確実に
遮断することができる。
【0043】なおこの場合、上記駆動手段52及びシリ
ンダ50は上記制御手段すなわちCPU60からの信号
に基づいて駆動してシャッタ36を開閉し得るように構
成されている。
【0044】次に、上記洗浄・乾燥処理装置の実施例の
動作態様について図5ないし図12を参照して説明す
る。
【0045】薬液処理 図5(a)に示すように、シャッタ36を開状態にし
て、洗浄槽22内にウエハWを収容した状態で薬液例え
ばHFを供給ノズル25から噴出させるか、あるいは、
図5(b)に示すように、シャッタ36を閉状態にし
て、洗浄槽22内にウエハWを収容した状態で薬液例え
ばHFを供給ノズル25から噴出させ、ウエハWに接触
させてウエハ表面に付着する酸化膜を除去する。このよ
うにして薬液処理を行った後、洗浄槽22内の薬液を排
出又は純水Lで置換する。
【0046】この薬液処理において、シャッタ36を閉
状態にして薬液処理を行うことにより、洗浄槽22内の
薬液(HF)の乾燥室23への飛散等を阻止することが
でき、また、乾燥室23の内壁が薬液雰囲気によって汚
染されることを防止することができる。
【0047】一次洗浄処理 次に、図6(a)に示すように、シャッタ36を開状態
にして供給ノズル25から純水Lを供給して洗浄槽22
内に純水Lを充満させると共に、純水Lを内槽22aか
ら外槽22bにオーバーフローさせる。これにより、洗
浄槽22内のウエハWは純水Lに浸漬されて一次洗浄処
理が施される。
【0048】また、図6(b)に示すように、シャッタ
36を閉状態にして同様に供給ノズル25から供給され
る純水LをオーバーフローさせてウエハWを一次洗浄処
理する。このようにシャッタ36を閉状態にして一次洗
浄処理を行うことにより、洗浄槽22内の純水Lの乾燥
室23への飛散等を阻止することができ、また、乾燥室
23の内壁が水分雰囲気によって汚染されることを防止
することができる。
【0049】乾燥ガス接触処理 洗浄処理の途中、図7に示すように、シャッタ36を開
状態にして、図示しないウエハボートを上昇させてウエ
ハWを乾燥室23内に移動し、図8に示すようにウエハ
Wを乾燥室23内に収容した状態で、シャッタ36を閉
状態にして乾燥ガス供給ノズル37から乾燥室23内に
乾燥ガス(IPA+N2)を供給し、ウエハWの表面に
残留する薬液(例えばHF)の除去を行う。なお、この
乾燥ガスの接触中に洗浄槽22内の洗浄液を交換するこ
とにより、以後の二次洗浄処理の開始終了時間を早める
ことができる。この乾燥ガス接触処理は、純水Lを排出
した後、乾燥室23へ移動して行ってもよいし、洗浄槽
22内からウエハWをそのまま持ち上げてもよい。ま
た、ウエハWを乾燥室23内へ移動する前に乾燥室23
内を予め乾燥ガス雰囲気にしてもよい。
【0050】二次洗浄処理 ウエハWに乾燥ガスを接触した後、図9に示すようにシ
ャッタ36を開状態にして、図示しないウエハボートを
下降させて、ウエハWを洗浄槽22内に移動し、図10
(a)に示すようにシャッタ36を開状態のままで、洗
浄槽22内にウエハWを収容した状態で供給ノズル25
から純水Lを供給させると共に、オーバーフローさせて
二次洗浄処理を行うか、あるいは、図10(b)に示す
ようにシャッタ36を閉状態にして、同様に供給ノズル
25から純水Lを供給させると共に、オーバーフローさ
せて二次洗浄処理を行う。
【0051】乾燥処理 二次洗浄処理が完了した後、図11に示すようにシャッ
タ36を開状態にして、図示しないウエハボートを上昇
させてウエハWを乾燥室23内に移動し、図12に示す
ようにウエハWを乾燥室23内に収容した状態で、シャ
ッタ36を閉状態にし、乾燥ガス供給ノズル37から乾
燥室23内に乾燥ガス(IPA+N2)を供給し、ウエ
ハWの表面に残留する純水Lと乾燥ガスの凝縮によりウ
エハWに残留する水分の除去を行う。この一連の処理に
おいては、1回目の洗浄処理工程及び乾燥ガス接触処理
工程により薬液の残留物(HF等)の液化した残留物が
除去し易くなっているので、再洗浄・乾燥処理工程によ
り更に確実に残留物を除去することができる。また、こ
の乾燥処理工程の間に、洗浄槽22内に薬液又は洗浄液
を供給することにより、以後の薬液処理又は洗浄処理の
開始時間を早めることができる。なお、この2回目の乾
燥後、乾燥ガス供給ノズルから乾燥室23内にN2ガス
を供給して乾燥処理を完了する。
【0052】上記説明では、図5ないし図13に示すよ
うに、薬液処理→一次洗浄処理→乾燥ガス接触処
理→二次洗浄処理→乾燥処理の手順で洗浄・乾燥処
理を行う場合について説明したが、薬液処理後に、ウエ
ハWを乾燥室23内に移動してウエハWに乾燥ガスを接
触させる工程(乾燥ガス接触工程)でもよい。すなわ
ち、図14に示すように、薬液処理→乾燥ガス接触
処理→洗浄処理→乾燥処理の手順で洗浄・乾燥処理
を行ってもよい。
【0053】このように薬液処理後に、ウエハWに乾燥
ガスを接触させる乾燥ガス接触処理を行うことにより、
薬液処理後にウエハWに残留した薬液(HF等の化学物
質)の除去を容易にすることができ、以後の洗浄処理と
相俟って薬液の除去を確実にすることができる。
【0054】◎第二実施形態 図15はこの発明に係る洗浄・乾燥処理装置の第二実施
形態を示す断面図である。
【0055】上記第一実施形態では、洗浄槽22の上方
に乾燥室23を配設した場合について説明したが、必し
もこのような構造とする必要はなく、洗浄槽22の上方
に乾燥部を設ける構造としてもよい。すなわち、洗浄槽
22を収容する容器30A内に乾燥室23Aを一体に形
成し、乾燥室23A内に乾燥ガス供給ノズル37を配設
してもよい。この場合、容器30Aの頂部には蓋30B
が開閉可能に配設されており、容器30A内へのウエハ
Wの搬入・搬出時に蓋30Bが開放し得るように構成さ
れている。なお、第二実施形態において、その他の部分
は上記第一実施形態と同じであるので、同一部分には同
一符号を付して、その説明は省略する。
【0056】次に、第二実施形態における洗浄・乾燥処
理装置の動作態様について図16ないし図23を参照し
て説明する。
【0057】薬液処理 図16に示すように、洗浄槽22内にウエハWを収容し
た状態で薬液例えばHFを供給ノズル25から噴出さ
せ、ウエハWに接触させてウエハ表面に付着する酸化膜
を除去する。このようにして薬液処理を行った後、洗浄
槽22内の薬液を排出又は純水Lで置換する。
【0058】一次洗浄処理 次に、図17に示すように、供給ノズル25から純水L
を供給して洗浄槽22内に純水Lを充満させると共に、
純水Lを内槽22aから外槽22bにオーバーフローさ
せる。これにより、洗浄槽22内のウエハWは純水Lに
浸漬されて一次洗浄処理が施される。
【0059】乾燥ガス接触処理 洗浄処理の途中、図18に示すように、図示しないウエ
ハボートを上昇させてウエハWを洗浄槽22の上方の乾
燥室23A内に移動し、図19に示すように、ウエハW
を乾燥室23内に収容した状態で、乾燥ガス供給ノズル
37から乾燥室23A内に乾燥ガス(IPA+N2)を
供給し、ウエハWの表面に残留する薬液(例えばHF)
の除去を行う。なお、この乾燥ガスの接触中に洗浄槽2
2内の洗浄液を交換することにより、以後の二次洗浄処
理の開始終了時間を早めることができる。この乾燥ガス
接触処理は、純水Lを排出した後、乾燥室23へ移動し
て行ってもよいし、洗浄槽22内からウエハWをそのま
ま持ち上げてもよい。また、ウエハWを乾燥室23A内
へ移動する前に乾燥室23A内を予め乾燥ガス雰囲気に
してもよい。
【0060】二次洗浄処理 ウエハWに乾燥ガスを接触した後、図20に示すよう
に、図示しないウエハボートを下降させて、ウエハWを
洗浄槽22内に移動し、図21に示すように、洗浄槽2
2内にウエハWを収容した状態で供給ノズル25から純
水Lを供給させると共に、オーバーフローさせて二次洗
浄処理を行う。
【0061】乾燥処理 二次洗浄処理が完了した後、図22に示すように、図示
しないウエハボートを上昇させてウエハWを乾燥室23
A内に移動し、図23に示すように,ウエハWを乾燥室
23内に収容した状態で、乾燥ガス供給ノズル37から
乾燥室23内に乾燥ガス(IPA+N2)を供給し、ウ
エハWの表面に残留する純水Lと乾燥ガスの凝縮により
ウエハWに残留する水分の除去を行う。この一連の処理
においては、1回目の洗浄処理工程及び乾燥ガス接触処
理工程により薬液の残留物(HF等)の液化した残留物
が除去し易くなっているので、再洗浄・乾燥処理工程に
より更に確実に残留物を除去することができる。なお、
この2回目の乾燥ガス供給後、乾燥ガス供給ノズルから
乾燥室23A内にN2ガスを供給して乾燥処理を完了す
る。
【0062】第二実施形態においても、上記第一実施形
態と同様に、薬液処理後に、ウエハWを乾燥室23内に
移動してウエハWに乾燥ガスを接触させる工程(乾燥ガ
ス接触工程)でもよい。すなわち、図14に示すよう
に、薬液処理→乾燥ガス接触工程→洗浄処理→
乾燥処理の手順で洗浄・乾燥処理を行ってもよい。した
がって、薬液処理後にウエハWに残留した薬液(HF等
の化学物質)の除去を容易にすることができ、以後の洗
浄処理と相俟って薬液の除去を確実にすることができ
る。
【0063】◎第三実施形態 図24はこの発明に係る洗浄・乾燥処理装置の第三実施
形態を示す断面図である。
【0064】第三実施形態は、洗浄槽22と別個に乾燥
室を設けずに洗浄処理と乾燥処理を行えるようにした場
合である。すなわち、図24に示すように、洗浄槽22
の上部開口部に蓋22dを密閉及び開閉可能に装着する
と共に、蓋22dの内方側に乾燥ガス供給ノズル37を
配設した場合である。なお、第三実施形態において、そ
の他の部分は上記第一実施形態と同じであるので、同一
部分には同一符号を付して、その説明は省略する。
【0065】次に、第三実施形態における洗浄・乾燥処
理装置の動作態様について図25ないし図30を参照し
て説明する。
【0066】薬液処理 図25に示すように、洗浄槽22内にウエハWを収容し
た状態で薬液例えばHFを供給ノズル25から噴出さ
せ、ウエハWに接触させてウエハ表面に付着する酸化膜
を除去する。
【0067】一次洗浄処理 次に、図26に示すように、供給ノズル25からリンス
液例えば純水Lを供給して洗浄槽22内に純水Lを充満
させると共に、純水Lを内槽22aから外槽22bにオ
ーバーフローさせる。これにより、洗浄槽22内のウエ
ハWは純水Lに浸漬されて一次洗浄処理が施される。
【0068】リンス液排出処理 一次洗浄処理後、図27に示すように、洗浄槽22の下
部からリンス液(純水)Lを排出(ドレン)する。
【0069】乾燥ガス接触処理 リンス液(純水)Lを排出途中又は排出した後、図28
に示すように、乾燥ガス供給ノズル37から洗浄槽22
内のウエハWに対して乾燥ガス(IPA+N2)を供給
し、ウエハWの表面に残留する薬液(例えばHF)の除
去を行う。
【0070】二次洗浄処理 ウエハWに乾燥ガスを接触した後、図29に示すよう
に、洗浄槽22内にウエハWを収容した状態で供給ノズ
ル25から純水Lを供給させると共に、オーバーフロー
させて二次洗浄処理を行う。
【0071】乾燥処理 二次洗浄処理途中又は完了した後、図30に示すよう
に、乾燥ガス供給ノズル37から洗浄槽22内に乾燥ガ
ス(IPA+N2)を供給し、ウエハWの表面に残留す
る水分の除去を行う。この一連の処理においては、1回
目の洗浄処理工程及び乾燥ガス接触処理工程により薬液
の残留物(HF等)の液化した残留物が除去し易くなっ
ているので、再洗浄・乾燥処理工程により更に確実に残
留物を除去することができる。なお、この2回目の乾燥
後、乾燥ガス供給ノズルから洗浄槽22内にN2ガスを
供給して乾燥処理を完了する。
【0072】上記説明では、図25ないし図30及び図
36に示すように、薬液処理→一次洗浄処理→リ
ンス液排出処理→乾燥ガス接触処理→二次洗浄処理
→乾燥処理の手順で洗浄・乾燥処理を行う場合につい
て説明したが、薬液の除去を更に確実にするために、図
31ないし図35及び図37に示すように、薬液処理
→薬液排出処理→乾燥ガス接触処理→洗浄処理→
乾燥処理の手順で洗浄・乾燥処理を行ってもよい。
【0073】すなわち、 薬液処理 図31に示すように、洗浄槽22内にウエハWを収容し
た状態で薬液例えばHFを供給ノズル25から噴出さ
せ、ウエハWに接触させてウエハ表面に付着する酸化膜
を除去する。
【0074】薬液排出処理 薬液処理後、図32に示すように、洗浄槽22内の薬液
(HF)を下部から排出(ドレン)する。
【0075】乾燥ガス接触処理 洗浄槽22内の薬液(HF)の排出途中又は排出後、図
33に示すように、洗浄槽22内のウエハWに対して乾
燥ガス供給ノズル37から乾燥ガス(IPA+N2)を
供給し、ウエハWの表面に残留する薬液(例えばHF)
の除去を行う。
【0076】洗浄処理 次に、図34に示すように、供給ノズル25からリンス
液例えば純水Lを供給して洗浄槽22内に純水Lを充満
させると共に、純水Lを内槽22aから外槽22bにオ
ーバーフローさせる。これにより、洗浄槽22内のウエ
ハWは純水Lに浸漬されて一次洗浄処理が施される。
【0077】乾燥処理 洗浄処理が完了した後、洗浄液排出途中又は排出後、図
35に示すように、乾燥ガス供給ノズル37から洗浄槽
22内に乾燥ガス(IPA+N2)を供給し、ウエハW
の表面に残留する純水Lと乾燥ガスの凝縮によりウエハ
Wに残留する水分の除去を行う。この乾燥処理において
は、乾燥ガス接触処理工程により薬液の残留物(HF
等)の液化した残留物が除去し易くなっているので、洗
浄・乾燥処理工程により更に確実に残留物を除去するこ
とができる。なお、この乾燥後、乾燥ガス供給ノズルか
ら洗浄槽22内にN2ガスを供給して乾燥処理を完了す
る。
【0078】このように薬液処理後に、ウエハWに乾燥
ガスを接触させる乾燥ガス接触処理を行うことにより、
薬液処理後にウエハWに残留した薬液(HF等の化学物
質)の除去を容易にすることができ、以後の洗浄処理と
相俟って更に薬液の除去を確実にすることができる。
【0079】◎第四実施形態 図38はこの発明に係る洗浄・乾燥処理装置の第四実施
形態の断面図である。
【0080】第四実施形態は、更に乾燥効率の向上を図
れるようにした場合である。すなわち、洗浄槽22の上
部の開口部22c内方に不活性ガス供給ノズル42(以
下にガス供給ノズルという)を配設して、洗浄槽22内
への不活性ガス例えばN2ガスの供給を上記乾燥ガス供
給ノズル37とは別の供給系から供給するようにした場
合である。この場合、ガス供給ノズル42は乾燥ガス供
給ノズル37に接続する供給管38から分岐された分岐
管41及び乾燥ガス発生器39と並行に配管されるバイ
パス管74を介してN2ガス供給源71に接続されてい
る。また、分岐管41には開閉弁43が介設されてお
り、この開閉弁43は上記開閉弁40と同様CPU60
からの信号に基づいて開閉動作し得るように構成されて
いる。
【0081】上記のように構成することにより、ガス供
給ノズル42から洗浄槽22内のウエハWに向かってN
2ガスを供給することができる。したがって、洗浄処理
後に洗浄槽22内の純水を排出する際に、ガス供給ノズ
ル42からウエハWに向かってN2ガスを供給すること
により、洗浄槽22内への空気の流入を阻止することが
でき、ウエハWが空気に晒されるのを防止することがで
きる。このように洗浄処理後のウエハWが空気に晒され
るのを防止することにより、パーティクル等の付着もな
く清浄化された状態でウエハWを乾燥室23へ移動する
ことができる。
【0082】なお、上記ガス供給ノズル42は分岐管4
1及び供給管38を介して乾燥ガス発生器39に接続さ
れており、供給管38とバイパス管74の分岐部に介設
された切換弁75の切換操作によってガス供給ノズル4
2からN2ガスのみを供給するか、あるいは、乾燥ガス
(IPA+N2)を供給することができるように構成さ
れている。このように構成することにより、洗浄処理後
ウエハWを乾燥室23へ移動するときにガス供給ノズル
42から乾燥ガスをウエハWに向かって吹き付けること
ができる。したがって、ウエハWの移動中に乾燥ガスを
接触させることにより乾燥の促進を図ることができる。
【0083】なお、第四実施形態において、その他の部
分は上記第一実施形態と同じであるので、同一部分には
同一符号を付して、その説明は省略する。
【0084】次に、第四実施形態における洗浄・乾燥処
理装置の動作態様について図39ないし図43を参照し
て説明する。
【0085】薬液処理 図39(a)に示すように、シャッタ36を開状態にし
て、洗浄槽22内にウハWを収容した状態で薬液例えば
HFを供給ノズル25から噴出させるか、あるいは、図
39(b)に示すように、シャッタ36を閉状態にし
て、洗浄槽22内にウエハWを収容した状態で薬液例え
ばHFを供給ノズル25から噴出させ、ウエハWに接触
させてウエハ表面に付着する酸化膜を除去する。このよ
うにして薬液処理を行った後、洗浄槽22内の薬液を排
出又は純水Lで置換する。
【0086】この薬液処理において、シャッタ36を閉
状態にして薬液処理を行うことにより、洗浄槽22内の
薬液(HF)の乾燥室23への飛散等を阻止することが
でき、また、乾燥室23の内壁が薬液雰囲気によって汚
染されることを防止することができる。
【0087】洗浄処理 次に、図40(a)に示すように、シャッタ36を開状
態にして供給ノズル25からリンス液例えば純水Lを供
給して洗浄槽22内に純水Lを充満させると共に、純水
Lを内槽22aから外槽22bにオーバーフローさせ
る。これにより、洗浄槽22内のウエハWは純水Lに浸
漬されて一次洗浄処理が施される。
【0088】また、図40(b)に示すように、シャッ
タ36を閉状態にして同様に供給ノズル25から供給さ
れる純水LをオーバーフローさせてウエハWを洗浄処理
する。このようにシャッタ36を閉状態にして一次洗浄
処理を行うことにより、洗浄槽22内の純水Lの乾燥室
23への飛散等を阻止することができる。
【0089】リンス液の排出 洗浄処理が完了した後、図41(a)に示すように、シ
ャッタ36を開状態にして、洗浄槽22内の純水Lを洗
浄槽22の下部から排出(ドレン)すると共に、ガス供
給ノズル42から洗浄槽22内にN2ガスを供給する。
このように洗浄槽22内の純水Lを排出すると共に、ガ
ス供給ノズル42からN2ガスを供給することにより、
洗浄槽22内への外部空気の流入を阻止することができ、
ウエハWが空気に晒されてパーティクルなどが付着する
のを防ぐことができる。
【0090】なお、図41(b)に示すように、シャッ
タ36を閉状態にして、同様にガス供給ノズル42から
N2ガスを供給することにより、洗浄槽22内への空気
の流入を阻止することができると共に、乾燥室23の内
壁が水分雰囲気によって汚染されるのを防止することが
できる。
【0091】乾燥室への移動 洗浄液の排出後、シャッタ36を開状態にし、以下の状
態で図示しないウエハボートを上昇させてウエハWを乾
燥室23へ移動する。例えば、図42(a)に示すよう
に、乾燥ガス供給ノズル37からもガス供給ノズル42
からも乾燥ガス(IPA+N2)の供給をしない。図4
2(b)に示すように、ガス供給ノズル42から乾燥ガ
ス(IPA+N2)を供給して移動中のウエハWに吹き
付けて予備乾燥を行う。図42(c)に示すように、ガ
ス供給ノズル42を停止し,乾燥ガス供給ノズル37か
ら乾燥室23内に乾燥ガス(IPA+N2)を供給して
乾燥室23内を乾燥ガス雰囲気下にすると共にウエハW
に乾燥ガスを吹き付けてウエハWの移動中に予備乾燥を
行う。あるいは、図42(d)に示すように、ガス供給
ノズル42から乾燥ガス(IPA+N2)を供給すると
共に、乾燥ガス供給ノズル37から乾燥室23内に乾燥
ガス(IPA+N2)を供給して、ウエハWに乾燥ガス
を吹き付けてウエハWの移動中に予備乾燥を行う。この
うち、図42(c)及び(d)に示すように、乾燥室2
3内を乾燥ガス雰囲気におくことによって以後の乾燥処
理における乾燥ガスの供給量を少なくすることができる
と共に、乾燥時間の短縮を図ることができる。
【0092】乾燥処理 ウエハWを乾燥室23内に移動した後、図43に示すよ
うにシャッタ36を閉状態にして乾燥ガス供給ノズル3
7から乾燥ガスを供給し、ウエハWの表面に残留する純
水Lと乾燥ガスの凝縮によりウエハWに残留する水分を
除去して乾燥処理を行う。この乾燥処理においては、移
動中に乾燥ガスを吹き付ける場合には更に余分な水分が
除去されているため、乾燥ガスの供給量は少なくできる
と共に、乾燥時間を短縮することができる。したがっ
て、乾燥効率の向上が図れると共に、乾燥ガスの消費量
を少なくすることができる。また、ウエハWが疎水度が
高いか親水度が高いかに応じて流量調整弁(図示せず)
の開度を調整して、IPAの蒸気とN2ガスの混合比率
を変えることができる。なお、乾燥処理中に洗浄槽22
内の洗浄液を交換することにより、以後の洗浄処理の開
始時間を早めることができる。また、乾燥処理後、乾燥
ガスに代えてN2ガスを供給して乾燥処理を完了する。
【0093】なお、上記実施形態では、この発明の洗浄
・乾燥処理装置を半導体ウエハの洗浄処理システムに適
用した場合について説明したが、洗浄処理以外の処理シ
ステムにも適用できることは勿論であり、また、半導体
ウエハ以外のLCD用ガラス基板等にも適用できること
は勿論である。
【0094】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明の洗浄
・乾燥処理方法及び洗浄・乾燥処理装置によれば、上記
のように構成されているので、以下のような優れた効果
が得られる。
【0095】(1)請求項1記載の発明によれば、薬液
処理、洗浄処理後の被処理体を乾燥室へ移動して乾燥ガ
スを接触し、その後、被処理体を再び洗浄室へ移動して
洗浄処理の二次洗浄を行った後、乾燥室へ移動して乾燥
処理を行うことで、一連の洗浄・乾燥ガス接触工程を終
了後、再度、洗浄室において二次洗浄処理を行うことに
より、被処理体表面に残留した化学物質(例えばフッ化
水素酸)を除去した後、再度洗浄を行うので、洗浄時間
を短縮することができる。また、残した化学物質が完全
に除去された状態で乾燥されるため、乾燥ガスの使用
量、使用時間を少なくでき、洗浄・乾燥時間の短縮が図
れると共に、乾燥効率を向上させることができる。
【0096】したがって、一度に多量の乾燥ガスを使用
することなく少量の乾燥ガスを有効に利用することがで
きると共に、乾燥効率の向上を図ることができる。ま
た、被処理体上の不純物をより確実に除去できることに
より、製品の品質及び製品歩留まりの向上を図ることが
できる。
【0097】(2)請求項2記載の発明によれば、薬液
処理後に、被処理体に乾燥ガスを接触させる乾燥ガス接
触処理を行うことにより、薬液処理後に被処理体に残留
した化学物質の除去を容易にすることができ、更に上記
化学物質の除去を確実にすることができる。また、乾燥
ガスの使用量及び使用時間を少なくでき、洗浄・乾燥時
間の短縮が図れると共に、乾燥効率を向上させることが
できる。
【0098】(3)請求項3記載の発明によれば、被処
理体を乾燥室内に移動して乾燥ガスを供給する状態にお
いて、乾燥室を洗浄室と遮断するので、上記(1)又は
(2)に加えて薬液やリンス液等の雰囲気が乾燥室内部
に入り込むことを防ぐことができ、また、乾燥室内空間
に乾燥ガスを供給するため、乾燥ガスの使用量を少なく
することができる。
【0099】(4)請求項4記載の発明によれば、薬液
処理、洗浄処理後の被処理体に洗浄室内で乾燥ガスを接
触し、その後、洗浄室内にリンス液を供給してリンス液
をオーバーフローさせつつ被処理体を二次洗浄した後、
乾燥処理を行うことで、洗浄室内で一連の洗浄・乾燥ガ
スの接触処理を終了後、再度、洗浄室において二次洗浄
を行うことにより、被処理体表面に残留した化学物質例
えばフッ化水素酸を除去した後、再度洗浄を行うので、
洗浄時間を短縮することができる。また、残した化学物
質が完全に除去された状態で乾燥されるため、乾燥ガス
の使用量、使用時間を少なくでき、洗浄・乾燥時間の短
縮が図れると共に、乾燥効率を向上させることができ
る。
【0100】(5)請求項5記載の発明によれば、薬液
処理後に、被処理体に乾燥ガスを接触させる乾燥ガス接
触処理を行うことにより、薬液処理後に被処理体に残留
した化学物質の除去を容易にすることができ、更に上記
化学物質の除去を確実にすることができる。また、乾燥
ガスの使用量及び使用時間を少なくでき、洗浄・乾燥時
間の短縮が図れると共に、乾燥効率を向上させることが
できる。
【0101】(6)請求項6記載の発明によれば、リン
ス液の排出と共に不活性ガスを供給することにより、洗
浄室外部からの空気の流入を防ぐことができるので、被
処理体が空気に晒されることを防止でき、洗浄処理中、
又は処理後の被処理体へのパーティクル等の付着を防止
することができる。また、パーティクル等の付着のない
清浄化された被処理体を乾燥室内で乾燥することができ
る。
【0102】(7)請求項8記載の発明によれば、洗浄
室内部において又は被処理体を乾燥室へ移動する途中に
おいて、被処理体に乾燥ガスを吹き付ける予備乾燥工程
を設けることにより、乾燥の促進が図れると共に、薬液
やリンス液の雰囲気が乾燥室内部に入り込むことを防ぐ
ことができる。
【0103】(8)請求項9記載の発明によれば、被処
理体の表面状態が疎水度が高いか親水度が高いかによっ
て有機溶剤の蒸気とキャリアガスの混合比を変えること
ができるので、乾燥ガスの成分である有機溶剤の蒸気と
キャリアガスの混合比を最適にすることができる。ま
た、乾燥ガスを必要以上に多量に使用することがなくな
り、更に乾燥ガスの消費量を低減することができる。
【0104】(9)請求項10記載の発明によれば、不
活性ガス供給ノズルと乾燥ガス供給ノズルの開閉動作を
制御する制御手段を具備することにより、洗浄処理中の
洗浄室内への外部空気の流入を阻止して被処理体へのパ
ーティクル等の付着を防止することができ、またパーテ
ィクル等の付着のない清浄化された被処理体に乾燥ガス
を接触させて乾燥処理を施すことができる。
【0105】(10)請求項11記載の発明によれば、
不活性ガス供給ノズルを乾燥ガス供給用にも兼用可能に
形成することにより、洗浄処理時の洗浄室内への空気の
流入を阻止することができると共に、洗浄処理後の被処
理体への乾燥ガスの吹き付けを可能にすることができ
る。したがって、被処理体の清浄化及び乾燥の促進が図
れる。
【0106】(11)請求項12記載の発明によれば、
乾燥ガス発生器に供給する乾燥ガス用有機溶剤及びキャ
リアガスの流量を流量調節弁により調節できるので、被
処理体の表面状体が疎水度が高いか親水度が高いかに応
じて有機溶剤の蒸気とキャリアガスの混合比を変えるこ
とができる。したがって、乾燥ガスの成分である有機溶
剤の蒸気とキャリアガスの混合比を最適にすることがで
き、また、乾燥ガスを必要以上に多量に使用することが
なくなり、更に乾燥ガスの消費量を低減することができ
る。
【0107】(12)請求項13記載の発明によれば、
乾燥ガス用有機溶剤及びキャリアガスの流量をより正確
に調節できるので、乾燥ガスの成分である有機溶剤の蒸
気とキャリアガスを有効に利用して乾燥処理を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の洗浄・乾燥処理装置を適用した洗浄
処理システムの概略平面図である。
【図2】上記洗浄処理システムの概略側面図である。
【図3】この発明に係る洗浄・乾燥処理装置の第一実施
形態を示す断面図である。
【図4】図3の要部の側断面図である。
【図5】第一実施形態における薬液処理工程の2つの例
を示す概略断面図である。
【図6】第一実施形態における一次洗浄処理工程の2つ
の例を示す概略断面図である。
【図7】第一実施形態における乾燥室へのウエハの移動
工程を示す概略断面図である。
【図8】第一実施形態における乾燥ガス接触処理工程を
示す概略断面図である。
【図9】第一実施形態における乾燥ガス接触処理後のウ
エハの洗浄槽への移動工程を示す概略断面図である。
【図10】第一実施形態における二次洗浄処理工程の2
つの例を示す概略断面図である。
【図11】第一実施形態における二次洗浄処理後のウエ
ハの乾燥室への移動工程を示す概略断面図である。
【図12】第一実施形態における乾燥処理工程を示す概
略断面図である。
【図13】第一実施形態の洗浄・乾燥処理工程の手順を
示すフローチャートである。
【図14】第一実施形態の洗浄・乾燥処理工程の別の手
順を示すフローチャートである。
【図15】この発明に係る洗浄・乾燥処理装置の第二実
施形態を示す断面図である。
【図16】第二実施形態における薬液処理工程を示す概
略断面図である。
【図17】第二実施形態における一次洗浄処理工程を示
す概略断面図である。
【図18】第二実施形態におけるウエハの移動工程を示
す概略断面図である。
【図19】第二実施形態における乾燥ガス接触処理工程
を示す概略断面図である。
【図20】第二実施形態における乾燥ガス接触処理後の
ウエハの洗浄槽への移動工程を示す概略断面図である。
【図21】第二実施形態における二次洗浄処理工程を示
す概略断面図である。
【図22】第二実施形態における二次洗浄処理後のウエ
ハの乾燥室への移動工程を示す概略断面図である。
【図23】第二実施形態における乾燥処理工程を示す概
略断面図である。
【図24】この発明に係る洗浄・乾燥処理装置の第三実
施形態を示す断面図である。
【図25】第三実施形態における薬液処理工程を示す概
略断面図である。
【図26】第三実施形態における一次洗浄処理工程を示
す概略断面図である。
【図27】第三実施形態におけるリンス液排出処理工程
を示す概略断面図である。
【図28】第三実施形態における乾燥ガス接触処理工程
を示す概略断面図である。
【図29】第三実施形態における二次洗浄処理工程を示
す概略断面図である。
【図30】第三実施形態における乾燥処理工程を示す概
略断面図である。
【図31】第三実施形態における別の薬液処理工程を示
す概略断面図である。
【図32】第三実施形態における薬液排出処理工程を示
す概略断面図である。
【図33】第三実施形態における第1の乾燥ガス接触処
理工程を示す概略断面図である。
【図34】第三実施形態における別の一次洗浄処理工程
を示す概略断面図である。
【図35】第三実施形態における乾燥処理工程を示す概
略断面図である。
【図36】第三実施形態における洗浄・乾燥処理工程の
手順を示すフローチャートである。
【図37】第三実施形態における洗浄・乾燥処理工程の
別の手順を示すフローチャートである。
【図38】この発明に係る洗浄・乾燥処理装置の第四実
施形態を示す概略断面図である。
【図39】第四実施形態における薬液処理工程の2つの
例を示す概略断面図である。
【図40】第四実施形態における洗浄処理工程の2つの
例を示す概略断面図である。
【図41】第四実施形態における洗浄液の排出工程の2
つの例を示す概略断面図である。
【図42】第四実施形態における洗浄槽から乾燥室への
ウエハの移動工程の4つの例を示す概略断面図である。
【図43】第四実施形態における乾燥処理工程を示す概
略断面図である。
【符号の説明】
W 半導体ウエハ(被処理体) 22 洗浄槽(洗浄室) 23,23A 乾燥室 24 ウエハボート(移動手段) 25 供給ノズル(薬液・洗浄液供給ノズル) 36 シャッタ(開閉手段) 37 乾燥ガス供給ノズル 40,43 開閉弁 41 分岐管 42 ガス供給ノズル(不活性ガス供給ノズル) 52 駆動手段(開閉駆動手段) 60 CPU(制御手段) 70 IPA供給源 71 N2ガス供給源 72,73 流量調節弁 74 バイパス管 75 切換弁

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄室内に収容された被処理体に薬液を
    接触させる薬液処理工程と、 上記洗浄室内でリンス液をオーバーフローさせつつ上記
    被処理体を洗浄する一次洗浄処理工程と、 上記被処理体を上方の乾燥室内に移動して、乾燥室内に
    乾燥ガスを供給し、乾燥ガスを被処理体に接触させる乾
    燥ガス接触処理工程と、 上記被処理体を再び上記洗浄室内に移動して、洗浄室内
    でリンス液をオーバーフローさせつつ上記被処理体を洗
    浄する二次洗浄処理工程と、 上記被処理体を再び上記乾燥室内に移動して、乾燥室内
    に乾燥ガスを供給し、乾燥ガスを上記被処理体に接触さ
    せて乾燥する乾燥処理工程と、を有することを特徴とす
    る洗浄・乾燥処理方法。
  2. 【請求項2】 洗浄室内に収容された被処理体に薬液を
    接触させる薬液処理工程と、 上記被処理体を上方の乾燥室内に移動して、乾燥室内に
    乾燥ガスを供給し、乾燥ガスを被処理体に接触させる乾
    燥ガス接触処理工程と、 上記洗浄室内でリンス液をオーバーフローさせつつ上記
    被処理体を洗浄する洗浄処理工程と、 上記被処理体を再び上記乾燥室内に移動して、乾燥室内
    に乾燥ガスを供給し、乾燥ガスを上記被処理体に接触さ
    せて乾燥する乾燥処理工程と、を有することを特徴とす
    る洗浄・乾燥処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の洗浄・乾燥処理方
    法において、 上記被処理体を乾燥室内に移動して乾燥ガスを供給する
    状態において、上記乾燥室を洗浄室と遮断することを特
    徴とする洗浄・乾燥処理方法。
  4. 【請求項4】 洗浄室内に収容された被処理体に薬液を
    接触させる薬液処理工程と、 上記洗浄室内でリンス液をオーバーフローさせつつ上記
    被処理体を洗浄する一次洗浄処理工程と、 上記洗浄室内のリンス液を排出するリンス液排出処理工
    程と、 上記洗浄室内に乾燥ガスを供給し、乾燥ガスを被処理体
    に接触させる乾燥ガス接触処理工程と、 リンス液を再び上記洗浄室内に供給して、洗浄室内でリ
    ンス液をオーバーフローさせつつ上記被処理体を洗浄す
    る二次洗浄処理工程と、 二次洗浄処理後の上記被処理体に対して乾燥ガスを供給
    し、乾燥ガスを上記被処理体に接触させて乾燥する乾燥
    処理工程と、を有することを特徴とする洗浄・乾燥処理
    方法。
  5. 【請求項5】 洗浄室内に収容された被処理体に薬液を
    接触させる薬液処理工程と、 上記洗浄室内の薬液を排出する薬液排出処理工程と、 上記洗浄室内に乾燥ガスを供給し、乾燥ガスを被処理体
    に接触させる乾燥ガス接触処理工程と、 上記洗浄室内でリンス液をオーバーフローさせつつ上記
    被処理体を洗浄する洗浄処理工程と、 洗浄処理後の上記被処理体に対して乾燥ガスを供給し、
    乾燥ガスを上記被処理体に接触させて乾燥する乾燥処理
    工程と、を有することを特徴とする洗浄・乾燥処理方
    法。
  6. 【請求項6】 洗浄室内に供給される薬液、リンス液等
    に被処理体を接触して洗浄し、その後、上記被処理体を
    上記洗浄室の上方の乾燥室内に移動して、乾燥室内で乾
    燥する洗浄・乾燥処理方法において、 上記洗浄室内に収容された上記被処理体に薬液を接触さ
    せる薬液処理工程と、上記洗浄室内でリンス液をオーバ
    ーフローさせつつ上記被処理体を洗浄する洗浄処理工程
    と、 上記洗浄室内の上記リンス液を下部から排出すると共
    に、洗浄室の上部から洗浄室内に不活性ガスを供給する
    工程と、 上記被処理体を上記乾燥室内に移動して、乾燥室内に乾
    燥ガスを供給し、乾燥ガスを上記被処理体に接触させて
    乾燥する乾燥処理工程と、を有することを特徴とする洗
    浄・乾燥処理方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の洗
    浄・乾燥処理方法において、 薬液がフッ化水素酸又はフッ化水素酸を含む溶液である
    ことを特徴とする洗浄・乾燥処理方法。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の洗浄・乾燥処理方法にお
    いて、 上記不活性ガスを供給する工程が終了した後、被処理体
    に対して乾燥ガスを吹き付けることを特徴とする洗浄・
    乾燥処理方法。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし6又は8のいずれかに記
    載の洗浄・乾燥処理方法において、 上記乾燥ガスを、有機溶剤の蒸気と、不活性ガスとから
    なるキャリアガスの混合物にて形成し、被処理体の表面
    状態が疎水度が高いか親水度が高いかに応じて上記有機
    溶剤の蒸気とキャリアガスの混合比を変化させるように
    したことを特徴とする洗浄・乾燥処理方法。
  10. 【請求項10】 薬液及びリンス液の供給と、リンス液
    を貯留及びオーバーフロー及び下部から排出する洗浄室
    と、 上記洗浄室の上方に配置される乾燥室と、 上記洗浄室と乾燥室の間で被処理体を移動する搬送手段
    と、 上記洗浄室内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給ノ
    ズルと、 上記乾燥室内に配設される乾燥ガス供給ノズルと、 上記不活性ガス供給ノズルと乾燥ガス供給ノズルの開閉
    動作を制御する制御手段と、を具備することを特徴とす
    る洗浄・乾燥処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の洗浄・乾燥処理装置
    において、 上記不活性ガス供給ノズルを乾燥ガス供給用に兼用可能
    に形成してなることを特徴とする洗浄・乾燥処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の洗浄・乾燥処理装置
    において、 上記乾燥ガス供給ノズルを、開閉手段を介して乾燥ガス
    発生器に接続し、上記乾燥ガス発生器にはそれぞれ流量
    調整弁を介して乾燥ガス用有機溶剤供給源及びキャリア
    ガス供給源を接続してなる、ことを特徴とする洗浄・乾
    燥処理装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の洗浄・乾燥処理装置
    において、 上記流量調整弁の流量調整動作を制御手段からの信号に
    基づいて行うようにしたことを特徴とする洗浄・乾燥処
    理装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100449725C (zh) * 2005-10-24 2009-01-07 K.C.科技股份有限公司 晶片排列装置及排列方法
JP2009105359A (ja) * 2007-10-01 2009-05-14 Tokyo Electron Ltd 基板処理装置および基板処理方法
KR101317109B1 (ko) * 2008-12-08 2013-10-11 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 액처리 방법, 액처리 장치 및 기억 매체
CN114857866A (zh) * 2022-04-25 2022-08-05 北京燕东微电子科技有限公司 一种晶圆的干燥方法和清洗工艺

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